JP2005222676A - 記録方法、プログラム及び記録媒体、並びに光ディスク装置 - Google Patents

記録方法、プログラム及び記録媒体、並びに光ディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクへの記録品質に優れた記録を安定して行なう。
【解決手段】光ディスクの記録領域を分割した複数の部分領域に、部分領域毎に設定された記録速度及び該記録速度に応じた記録パワーで情報を記録する際に、情報が記録される第1部分領域が、前回情報が記録された第2部分領域と異なる場合に、第1、第2部分領域にそれぞれ対応する第1、第2の記録速度及び既知の記録パワーが取得されてからの経過時間に基づいて(ステップ511、523)、第1の記録速度における既知の記録パワーが適切であるか否かを判断し、適切でないと判断された場合に、記録パワーを新たに取得する(ステップ515)。これにより、情報を記録する際の光源の発光特性が、記録品質に影響を及ぼす程度に、既知の記録パワーが取得されたときの発光特性と異なっていると、記録パワーが更新され、記録品質の低下が抑制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録方法、プログラム及び記録媒体、並びに光ディスク装置に係り、更に詳しくは、レーザ光を照射して光ディスクに情報を記録する記録方法、光ディスク装置で用いられるプログラム及び該プログラムが記録された記録媒体、並びにレーザ光を照射して光ディスクに情報を記録する光ディスク装置に関する。
近年、デジタル技術の進歩及びデータ圧縮技術の向上に伴い、音楽、写真及びコンピュータソフトなどの情報(以下「コンテンツ」ともいう)を記録するための媒体として、CD(compact disc)やDVD(digital versatile disc)などの光ディスクが注目されるようになり、その低価格化とともに、光ディスクを情報記録の対象媒体とする光ディスク装置が普及するようになった。
この光ディスク装置では、光源からレーザ光を出射し、スパイラル状又は同心円状のトラックが形成された光ディスクの記録面に微小スポットを形成して情報の記録及び消去を行い、記録面からの反射光に基づいて情報の再生などを行っている。そこで、光ディスク装置は、対物レンズを含み、光源から出射される光束を記録面に導くとともに、記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置まで導く光学系、及び該受光位置に配置された光検出器などから構成される光ピックアップを備えている。
光ディスクでは、互いに反射率の異なるマーク領域及びスペース領域のそれぞれの長さとそれらの組み合わせとによって情報が記録される。そこで、光ディスクに情報を記録する際には所定の位置にマーク領域及びスペース領域がそれぞれ形成されるように、光源から出射されるレーザ光のパワー(発光パワー)が制御される。なお、マーク領域を形成するときの発光パワーは記録パワーとも呼ばれている。
ところで、光ディスクに情報を記録する際に、光ディスクの回転を制御する方法としては、大きく分けて2種類ある。1つは、対物レンズに対するトラックの線速度を一定とするCLV(Constant Linear Velocity)方式であり、他の一つは、光ディスクの回転速度(角速度)を一定とするCAV(Constant Angular Velocity)方式である。
CAV方式では、光ディスクの回転速度が一定であるため、記録時における光ディスクの回転制御が簡単になるが、書き込み位置が光ディスクの外周に近いほど短時間で書込みを行なわなければならない。従って、マーク領域を形成するのに必要な発光パワーは、書き込み位置が外周に近いほど大きくなり、発光パワーの制御回路、制御方法が複雑になる。また、書き込み位置によって書込み信号の周波数が異なるため、書込みパルスの生成回路、生成方法が複雑になる。
一方、CLV方式では、光ディスクの半径方向に関する対物レンズの位置に関わりなく、トラックの線速度が一定であるため、光ディスクの内周側に記録するときは、外周側に記録するときよりも光ディスクの回転速度は速くなる。これにより、内周側に記録するときのディスク回転制御系の負荷が大きくなり、記録品質の低下、ディスク回転制御系の劣化促進を招くおそれがある。
そこで、光ディスクの記録領域を複数の部分領域(ゾーン)に分割し、各ゾーン内での線速度を一定とする方式、いわゆるZCLV方式で光ディスクの回転を制御する装置が考案された(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
光ディスク装置では、一般的に記録に先立って、そのときの線速度、すなわち記録速度における最適な記録パワーを決定するために、いわゆるOPC(Optimum Power Control)処理(以下「OPC」と略述する)が行われる。このOPCで決定された最適な記録パワーは記録速度に対応付けて保存される。そこで、前記ZCLV方式を用いて記録が行われる場合には、ゾーン内では同じ線速度で記録が行われるため、最適な記録パワーがすでに得られているゾーンに記録を行なうときには、OPCを行なわずに、すでに得られている最適な記録パワーを用いることにより、記録パフォーマンスの向上を図っている。
通常、光ディスクに情報を記録するときには、内周側から外周側に向かって連続的に書き込まれるが、例えばDVD+Rでは、書込み領域を予約することができる。そして、予約された領域(以下「予約領域」と略述する)よりも外周側の領域に情報を書き込んだあとで、予約領域に情報を書き込むことが許されている。例えば、光ディスクに線速度S1のゾーン1と線速度S2(>S1)のゾーン2とが設定され、ゾーン1の一部が予約されている場合に、予約領域を除くゾーン1への書き込み、及びゾーン2への書き込みが順次行われた後に、予約領域に情報を書き込むときには、すでに得られている線速度S1における最適な記録パワーが用いられる。しかしながら、光源の使用状況によって光源の発光特性は変動するため、線速度S2で書込みを行なった後の発光特性は、線速度S1でOPCを行なった時の発光特性と異なる場合がある。すなわち、すでに得られている線速度S1における最適な記録パワーが、予約領域に情報を書き込むときの最適な記録パワーでないことがあり、特許文献1及び特許文献2に開示されている装置では、予約領域の記録品質が低下するおそれがあった。
特開2002−358642号公報 特開2003−123256号公報
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、光ディスクへの記録品質に優れた記録を安定して行なうことができる記録方法及び光ディスク装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、光ディスク装置の制御用コンピュータにて実行され、光ディスクへの記録品質に優れた記録を安定して行なうことができるプログラム及びそのプログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、光ディスクの記録領域を分割した複数の部分領域について、光源からのレーザ光を照射して、部分領域毎に設定された記録速度及び該記録速度に応じた前記レーザ光の記録パワーで情報を記録する記録方法であって、情報の記録に際し、記録対象領域が属する第1部分領域が、前回の記録対象領域が属する第2部分領域と異なる場合に、前記第1、第2部分領域にそれぞれ対応する第1、第2の記録速度に基づいて、前記第1の記録速度における前記レーザ光の既知の記録パワーが適切か否かを判断する第1工程と;前記第1工程で前記既知の記録パワーが適切でないと判断された場合に、前記第1の記録速度における記録パワーを新たに取得する第2工程と;を含む記録方法である。
これによれば、光ディスクに光源からのレーザ光を照射して情報を記録するときに、情報が記録される記録対象領域が属する第1部分領域が、前回情報が記録された記録対象領域が属する第2部分領域と異なる場合に、第1部分領域に対応する第1の記録速度及び第2部分領域に対応する第2の記録速度に基づいて、第1の記録速度における既知の記録パワーが適切か否かが判断される(第1工程)。そして、既知の記録パワーが適切でないと判断されると、第1の記録速度における記録パワーが新たに取得される(第2工程)。この場合に、例えば、情報を記録する際の光源の発光特性が、既知の記録パワーが取得されたときの発光特性に対して、記録品質に影響を及ぼす程度に異なっているときに、既知の記録パワーが適切でないと判断されるような判断基準を用いることにより、記録品質の低下を抑制することが可能となる。従って、結果として、光ディスクへの記録品質に優れた記録を安定して行なうことができる。
この場合において、請求項2に記載の記録方法の如く、前記第1工程では、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なるときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することとすることができる。
この場合において、請求項3に記載の記録方法の如く、前記第1工程では、前記第1の記録速度が前記第2の記録速度よりも遅いときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することとすることができる。
上記請求項1に記載の記録方法において、請求項4に記載の記録方法の如く、前記第1工程では、前記既知の記録パワーが取得されてからの経過時間及び前記光源近傍の温度に関連する物理量の少なくとも一方に更に基づいて前記判断が行なわれることとすることができる。なお、本明細書では、「温度に関連する物理量」は、温度そのものだけでなく、所定の基準温度との温度差、温度あるいは温度差に変換することができる物理量、及び温度の変化に応じて変化する物理量などを含む。
この場合において、請求項5に記載の記録方法の如く、前記第1工程では、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記経過時間が、予め設定されている許容時間以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することとすることができる。
上記請求項4に記載の記録方法において、請求項6に記載の記録方法の如く、前記第1工程では、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記既知の記録パワーが取得された時からの前記光源近傍の温度に関連する物理量の変化量が予め設定されている許容値以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することとすることができる。
上記請求項4に記載の記録方法において、請求項7に記載の記録方法の如く、前記第1工程では、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記光源近傍の温度に関連する物理量が、予め設定されている上限値以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することとすることができる。
請求項8に記載の発明は、光ディスクの記録領域を分割した複数の部分領域について、光源からのレーザ光を照射して、部分領域毎に設定された記録速度及び該記録速度に応じた前記レーザ光の記録パワーで情報を記録する光ディスク装置に用いられるプログラムであって、情報の記録に際し、記録対象領域が属する第1部分領域が、前回の記録対象領域が属する第2部分領域と異なる場合に、前記第1、第2部分領域にそれぞれ対応する第1、第2の記録速度に基づいて、前記第1の記録速度における前記レーザ光の既知の記録パワーが適切か否かを判断する第1手順と;前記第1手順で前記既知の記録パワーが適切でないと判断された場合に、前記第1の記録速度における記録パワーを新たに取得する第2手順と;を前記光ディスク装置の制御用コンピュータに実行させるプログラムである。
これによれば、本発明のプログラムがメインメモリにロードされ、その先頭アドレスがプログラムカウンタにセットされると、光ディスクの制御用コンピュータは、情報が記録される記録対象領域が属する第1部分領域が、前回情報が記録された記録対象領域が属する第2部分領域と異なる場合に、第1部分領域に対応する第1の記録速度及び第2部分領域に対応する第2の記録速度に基づいて、第1の記録速度におけるレーザ光の既知の記録パワーが適切か否かを判断する。そして、既知の記録パワーが適切でないと判断されると、第1の記録速度における記録パワーを新たに取得する。すなわち、本発明のプログラムによれば、光ディスク装置の制御用コンピュータに請求項1に記載の発明に係る記録方法を実行させることができ、これにより、光ディスクへの記録品質に優れた記録を安定して行なうことが可能となる。
この場合において、請求項9に記載のプログラムの如く、前記第1手順として、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なるときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断する手順を前記制御用コンピュータに実行させることとすることができる。
この場合において、請求項10に記載のプログラムの如く、前記第1手順として、前記第1の記録速度が前記第2の記録速度よりも遅いときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断する手順を前記制御用コンピュータに実行させることとすることができる。
上記請求項8に記載のプログラムにおいて、請求項11に記載のプログラムの如く、前記第1手順として、前記既知の記録パワーが取得されてからの経過時間及び前記光源近傍の温度に関連する物理量の少なくとも一方に更に基づいて前記判断を行なう手順を前記制御用コンピュータに実行させることとすることができる。
この場合において、請求項12に記載のプログラムの如く、前記第1手順として、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記経過時間が、予め設定されている許容時間以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断する手順を前記制御用コンピュータに実行させることとすることができる。
上記請求項11に記載のプログラムにおいて、請求項13に記載のプログラムの如く、前記第1手順として、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記既知の記録パワーが取得された時からの前記光源近傍の温度に関連する物理量の変化量が、予め設定されている許容値以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断する手順を前記制御用コンピュータに実行させることとすることができる。
上記請求項11に記載のプログラムにおいて、請求項14に記載のプログラムの如く、前記第1手順として、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記光源近傍の温度に関連する物理量が、予め設定されている上限値以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断する手順を前記制御用コンピュータに実行させることとすることができる。
請求項15に記載の発明は、請求項8〜14のいずれか一項に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによれば、請求項8〜14のいずれか一項に記載のプログラムが記録されているために、コンピュータに実行させることにより、光ディスクへの記録品質に優れた記録を安定して行なうことが可能となる。
請求項16に記載の発明は、光ディスクに対して情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも記録を行なう光ディスク装置であって、光ディスクに照射されるレーザ光を出射する光源と;前記光ディスクの記録領域を複数の部分領域に分割し、部分領域毎に記録速度を設定して情報を記録する際に、記録対象領域が属する第1部分領域が、前回の記録対象領域が属する第2部分領域と異なる場合に、前記第1、第2部分領域にそれぞれ対応する第1、第2の記録速度に基づいて、前記第1の記録速度における前記レーザ光の既知の記録パワーが適切か否かを判断する判断手段と;前記判断手段で前記既知の記録パワーが適切でないと判断された場合に、前記第1の記録速度における記録パワーを新たに取得するパワー取得手段と;前記パワー取得手段で取得された記録パワーを用いて情報を記録する記録手段と;を備える光ディスク装置である。
これによれば、光ディスクの記録領域を複数の部分領域に分割し、部分領域毎に記録速度を設定して情報を記録する際に、情報が記録される記録対象領域が属する第1部分領域が、前回情報が記録された記録対象領域が属する第2部分領域と異なる場合に、判断手段により、第1部分領域に対応する第1の記録速度及び第2部分領域に対応する第2の記録速度に基づいて、第1の記録速度における既知の記録パワーが適切か否かが判断される。判断手段により既知の記録パワーが適切でないと判断されると、パワー取得手段により、第1の記録速度における記録パワーが新たに取得される。そして、パワー取得手段にて取得された記録パワーを用いて、記録手段により第1部分領域に属する記録対象領域に情報が記録される。この場合に、例えば、情報を記録する際の光源の発光特性が、既知の記録パワーが取得されたときの発光特性に対して、記録品質に影響を及ぼす程度に異なっているときに、既知の記録パワーが適切でないと判断するような判断基準を用いることにより、記録品質の低下を抑制することが可能となる。従って、結果として、光ディスクへの記録品質に優れた記録を安定して行なうことができる。
この場合において、請求項17に記載の光ディスク装置の如く、前記判断手段は、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なるときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することとすることができる。
この場合において、請求項18に記載の光ディスク装置の如く、前記判断手段は、前記第1の記録速度が前記第2の記録速度よりも遅いときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することとすることができる。
上記請求項16に記載の光ディスク装置において、請求項19に記載の光ディスク装置の如く、前記判断手段は、前記既知の記録パワーが取得されてからの経過時間に更に基づいて前記判断を行なうこととすることができる。
この場合において、請求項20に記載の光ディスク装置の如く、前記判断手段は、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記経過時間が、予め設定されている許容時間以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することとすることができる。
上記請求項16に記載の光ディスク装置において、請求項21に記載の光ディスク装置の如く、前記光源近傍の温度に関連する物理量を検出する温度検出手段を更に備え、前記判断手段は、前記光源近傍の温度に関連する物理量に更に基づいて前記判断を行なうこととすることができる。
この場合において、請求項22に記載の光ディスク装置の如く、前記判断手段は、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記既知の記録パワーが取得された時からの前記光源近傍の温度に関連する物理量の変化量が予め設定されている許容値以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することとすることができる。
上記請求項21に記載の光ディスク装置において、請求項23に記載の光ディスク装置の如く、前記判断手段は、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記光源近傍の温度に関連する物理量が、予め設定されている上限値以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することとすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図7(C)に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置20の概略構成が示されている。
この図1に示される光ディスク装置20は、光ディスク15を回転駆動するためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置23、該光ピックアップ装置23をスレッジ方向に駆動するためのシークモータ21、レーザ制御回路24、エンコーダ25、ドライバ26、サーボ制御回路27、再生信号処理回路28、バッファRAM34、バッファマネージャ37、インターフェース38、フラッシュメモリ39、CPU40及びRAM41などを備えている。なお、図1における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。また、本実施形態では、一例としてDVD+Rの規格に準拠した情報記録媒体が光ディスク15に用いられるものとする。
前記光ピックアップ装置23は、スパイラル状又は同心円状のトラック(記録領域)が形成された光ディスク15の記録面にレーザ光を照射するとともに、記録面からの反射光を受光するための装置である。この光ピックアップ装置23は、一例として図2に示されるように、光源ユニット51、コリメートレンズ52、ビームスプリッタ54、対物レンズ60、検出レンズ58、受光器PD、及び駆動系(フォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータ(いずれも図示省略))などを備えている。
上記光源ユニット51は、波長が660nmのレーザ光を発光する光源としての半導体レーザLDを含んで構成されている。なお、本実施形態では、光源ユニット51から出射されるレーザ光の最大強度出射方向を+X方向とする。この光源ユニット51の+X側には、前記コリメートレンズ52が配置され、光源ユニット51から出射された光束を略平行光とする。
前記ビームスプリッタ54は、コリメートレンズ52の+X側に配置され、コリメートレンズ52からの光束をそのまま透過させ、かつ光ディスク15の記録面で反射した光束(戻り光束)を−Z方向に分岐する。このビームスプリッタ54の+X側には前記対物レンズ60が配置され、ビームスプリッタ54を透過した光束を光ディスク15の記録面に集光する。
前記検出レンズ58は、ビームスプリッタ54の−Z側に配置され、ビームスプリッタ54で−Z方向に分岐された戻り光束を前記受光器PDの受光面に集光する。受光器PDは、通常の光ディスク装置と同様に、ウォブル信号情報、再生データ情報、フォーカスエラー情報及びトラックエラー情報などを含む信号を出力する複数の受光素子を含んで構成されている。各受光素子はそれぞれ光電変換により受光量に応じた信号を生成し再生信号処理回路28に出力する。
前記フォーカシングアクチュエータ(図示省略)は、対物レンズ60の光軸方向であるフォーカス方向(ここではX軸方向)に対物レンズ60を微少駆動するためのアクチュエータである。前記トラッキングアクチュエータ(図示省略)は、トラックの接線方向に直交する方向であるトラッキング方向(ここではZ軸方向)に対物レンズ60を微少駆動するためのアクチュエータである。
図1に戻り、前記再生信号処理回路28は、I/Vアンプ28a、サーボ信号検出回路28b、ウォブル信号検出回路28c、RF信号検出回路28d、及びデコーダ28eなどから構成されている。
前記I/Vアンプ28aは、受光器PDの出力信号をそれぞれ電圧信号に変換するとともに、所定のゲインで増幅する。
前記サーボ信号検出回路28bは、I/Vアンプ28aの出力信号に基づいてフォーカスエラー信号及びトラックエラー信号などのサーボ信号を検出する。ここで検出されたサーボ信号は前記サーボ制御回路27に出力される。
前記ウォブル信号検出回路28cは、I/Vアンプ28aの出力信号に基づいてウォブル信号を検出する。前記RF信号検出回路28dは、I/Vアンプ28aの出力信号に基づいてRF信号を検出する。前記デコーダ28eは前記ウォブル信号からアドレス情報及び同期信号などを抽出する。ここで抽出されたアドレス情報はCPU40に出力され、同期信号はエンコーダ25に出力される。また、デコーダ28eは前記RF信号に対して復号処理及び誤り検出処理などを行い、誤りが検出されたときには誤り訂正処理を行った後、再生データとして前記バッファマネージャ37を介して前記バッファRAM34に格納する。
前記サーボ制御回路27は、前記フォーカスエラー信号に基づいてフォーカスずれを補正するためのフォーカス制御信号を生成し、かつ前記トラックエラー信号に基づいてトラックずれを補正するためのトラッキング制御信号を生成する。また、サーボ制御回路27は、CPU40の指示に基づいて、スピンドルモータ22を駆動制御するためのスピンドルモータ制御信号、及びシークモータ21を駆動制御するためのシークモータ制御信号をそれぞれ生成する。ここで生成された各制御信号は、それぞれドライバ26に出力される。
前記ドライバ26は、前記フォーカス制御信号に応じたフォーカシングアクチュエータの駆動信号を光ピックアップ装置23に出力するとともに、前記トラッキング制御信号に応じたトラッキングアクチュエータの駆動信号を光ピックアップ装置23に出力する。これにより、トラッキング制御及びフォーカス制御が行われる。また、ドライバ26は、前記スピンドルモータ制御信号に応じた駆動信号をスピンドルモータ22に出力するとともに、シークモータ制御信号に応じた駆動信号をシークモータ21に出力する。
前記バッファRAM34には、光ディスク15に記録するデータ(記録用データ)、及び光ディスク15から再生したデータ(再生データ)などが一時的に格納される。このバッファRAM34へのデータの入出力は、前記バッファマネージャ37によって管理されている。
前記エンコーダ25は、CPU40の指示に基づいてバッファRAM34に蓄積されている記録用データをバッファマネージャ37を介して取り出し、データの変調及びエラー訂正コードの付加等を行ない、光ディスク15への書き込み信号を生成する。ここで生成された書き込み信号はレーザ制御回路24に出力される。
前記レーザ制御回路24は、半導体レーザLDから出射されるレーザ光のパワーを制御する。例えば記録の際には、前記書き込み信号、記録条件、及び半導体レーザLDの発光特性などに基づいて半導体レーザLDの駆動信号がレーザ制御回路24にて生成される。
前記インターフェース38は、ホスト(例えば、パソコン)との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)及びSCSI(Small Computer System Interface)などの標準インターフェースに準拠している。
前記フラッシュメモリ39は、プログラム領域及びデータ領域を含んで構成されている。フラッシュメモリ39のプログラム領域には、CPU40にて解読可能なコードで記述され、ホストからのユーザデータを光ディスク15に記録する際に起動される本発明に係るプログラムを含むプログラムが格納されている。また、フラッシュメモリ39のデータ領域には、後述するゾーン情報を含む記録条件、及び半導体レーザLDの発光特性などが格納されている。
前記CPU40は、フラッシュメモリ39のプログラム領域に格納されている上記プログラムに従って前記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータなどをRAM41及びバッファRAM34に保存する。また、CPU40には、カウント値のリセット、カウントアップの開始(以下「起動」ともいう)、カウントアップの停止(以下「停止」と略述する)、カウント値の読み出しがCPU40から可能な不図示のタイマが併設されている。なお、タイマはCPU40の割り込み処理でカウントアップされるソフトウエア・タイマであっても良い。また、以下では、タイマのカウント値を「タイマ値」ともいう。
次に、前述のようにして構成される光ディスク装置20を用いて、光ディスク15にユーザデータを記録する場合について図3及び図4を用いて説明する。この図3及び図4のフローチャートは、CPU40によって実行されるプログラム(以下「記録処理プログラム」という)の一連の処理アルゴリズムに対応し、ホストから記録要求コマンドを受信すると、記録処理プログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、記録処理プログラムが起動される。なお、光ディスク15はブランクディスクであるものとする。
また、記録時における光ディスク15の回転制御は前記ZCLV方式で行なわれるものとし、本実施形態では、一例として図5に示されるように、光ディスク15のトラックは2つのゾーン(部分領域)に分割されている。そして、回転中心からの距離がrの位置(以下「分割位置r」ともいう)よりも内周側のゾーン(ゾーン1とする)では記録速度V1で記録が行われ、分割位置rよりも外周側のゾーン(ゾーン2とする)では記録速度V2(>V1)で記録が行われるように設定されている。なお、分割位置r及び各記録速度に関する情報は前記ゾーン情報としてフラッシュメモリ39のデータ領域に格納されている。
さらに、RAM41には、一例として図6に示されるように、前回の書き込みにおける記録速度情報が保存される前回速度情報保存エリア、及び今回の書き込みにおける記録速度情報が保存される今回速度情報保存エリア、記録速度V1でのOPCで得られた最適な記録パワーがOPCデータとして保存されるOPC結果保存エリア1、及び記録速度V2でのOPCで得られた最適な記録パワーがOPCデータとして保存されるOPC結果保存エリア2が設けられている。そして、各保存エリアは、光ディスク15がローディング(マウント)されたときに、例えばダミーデータが書込まれてリセット(又はクリア)される。
《領域Aへの記録処理》
先ず、一例として図7(A)に示されるように、ゾーン1に属する領域Aにユーザデータを記録する場合について説明する。
図3に示される最初のステップ501では、記録要求コマンドに付加されている先頭アドレス及びデータ長を抽出し、前記ゾーン情報を参照して、ユーザデータが記録される領域が属するゾーンを特定する。また、ホストから受信したデータ(記録用データ)のバッファRAM34への蓄積をバッファマネージャ37に指示する。
次のステップ503では、特定されたゾーンがゾーン1であるか否かを判断する。ここでは、ゾーン1に属する領域Aにユーザデータを記録するので、ステップ503での判断は肯定され、ステップ505に移行する。
このステップ505では、記録速度としてV1を設定する。ここで設定された記録速度(以下「設定速度」と略述する)に関する情報は今回速度情報保存エリアに保存される。なお、記録速度に関する情報は記録速度そのものであっても良いが、記録速度に変換することができる情報、あるいは記録速度を特定又は区別することができる情報(例えばフラグ)であっても良い。
次のステップ509では、設定速度(ここでは記録速度V1)でスピンドルモータ22が回転するようにサーボ制御回路27に指示する。また、ホストから記録要求コマンドを受信した旨を再生信号処理回路28に通知する。そして、スピンドルモータ22の回転が設定速度に達していることを確認すると、トラッキング制御及びフォーカス制御をサーボ制御回路27に指示する。なお、トラッキング制御及びフォーカス制御は記録処理が終了するまで随時行われる。
次のステップ511では、今回速度情報保存エリアと前回速度情報保存エリアとを比較し、記録速度が変更されているか否かを判断する。ここでは、最初の記録処理であり、前回速度情報保存エリアはリセット状態のままであるため、ステップ511での判断は肯定され、ステップ513に移行する。
このステップ513では、OPC結果保存エリアを参照し、設定速度におけるOPCデータが有るか否かを判断する。ここでは、記録速度V1におけるOPCデータは未だ取得されていないので、ステップ513での判断は否定され、ステップ515に移行する。
このステップ515では、設定速度(ここでは記録速度V1)でOPCを行い、最適な記録パワーを取得する。すなわち、記録パワーを段階的に変化させつつ、PCA領域に所定のデータを試し書きした後、それらのデータを順次再生し、例えばRF信号から検出されたアシンメトリの値が予め実験等で求めた目標値とほぼ一致する場合を最も高い記録品質であると判断し、そのときの記録パワーを最適な記録パワーとする。なお、ここでは、記録速度が低速であるため、光ディスク15の内周側に設けられているPCA領域が用いられる。
次のステップ517では、OPCで得られた最適な記録パワーを対応するOPC結果保存エリア(ここではOPC結果保存エリア1)に保存する。
次のステップ519では、前記タイマ値を0リセットした後、タイマを起動する。
次のステップ525では、デコーダ28eからのアドレス情報に基づいて、現在のアドレス情報を取得する。
次のステップ527では、現在のアドレスが書き込みを開始するときの目標アドレスであるか否かを判断する。現在のアドレスが目標アドレスでなければ、ステップ527での判断は否定される。そして、現在のアドレスと目標アドレスとの差分(アドレス差)を算出し、該アドレス差が大きくて、シーク動作が必要であれば、アドレス差に応じてシークモータ21を駆動するようにサーボ制御回路27に指示する。これにより、シークモータ21が駆動し、シーク動作が行なわれる。そして、前記ステップ525に戻る。一方、現在のアドレスが目標アドレスであれば、ステップ527での判断は肯定され、ステップ529に移行する。
このステップ529では、エンコーダ25に書き込みを許可する。これにより、エンコーダ25、レーザ制御回路24及び光ピックアップ装置23を介して、光ディスク15への記録用データの書き込みが開始される。そして、今回速度情報保存エリアの保存データを前回速度情報保存エリアに移動(又はコピー)した後、図4のステップ551に移行する。
このステップ551では、記録が終了したか否かを判断する。ここでは、領域Aへの書込みが終了していなければ、ステップ551での判断は否定され、ステップ553に移行する。
このステップ553では、デコーダ28eからのアドレス情報に基づいて、現在のアドレス情報を取得する。
次のステップ555では、前記ゾーン情報を参照し、現在のアドレス情報に基づいて、書込み位置が記録速度を変更する位置(ここでは分割位置r)であるか否かを判断する。ここでは、領域Aのすべてがゾーン1に属しているため、記録が終了するまでの間に記録速度の変更はなく、ステップ555での判断は常に否定され、前記ステップ551に戻る。
以下、ステップ551での判断が肯定されるまで、ステップ551〜ステップ555のループ処理を繰り返し行う。すなわち、記録が終了するまでにOPCが再度行なわれることはない。
領域Aへの書込みが終了すると、ステップ551での判断が肯定され、ステップ581に移行する。
このステップ581では、タイマを停止する。そして、所定の終了処理を行った後、記録処理を終了する。
《領域Cへの記録処理》
次に、一例として図7(B)に示されるように、領域Aに続く領域B(一部がゾーン2に属する)が予約された後、一例として図7(C)に示されるように、領域Bに続く領域C(すべてがゾーン2に属する)にユーザデータを記録する場合について説明する。なお、以下においては、前述した「領域Aへの記録処理」での処理との相違点を中心に説明するとともに、前述した「領域Aへの記録処理」での処理と同一の処理については、その説明を簡略化し若しくは省略するものとする。
最初のステップ501では、ユーザデータが記録される領域のゾーンを特定する。
次のステップ503では、特定されたゾーンがゾーン1であるか否かを判断する。ここでは、ゾーン2に属する領域Cにユーザデータを記録するので、ステップ503での判断は否定され、ステップ507に移行する。
このステップ507では、記録速度としてV2を設定する。この設定速度に関する情報は今回速度情報保存エリアに保存される。
次のステップ509では、設定速度(ここでは記録速度V2)でスピンドルモータ22が回転するようにサーボ制御回路27に指示する。
次のステップ511では、今回速度情報保存エリアと前回速度情報保存エリアとを比較し、記録速度が変更されているか否かを判断する。ここでは、前回速度情報保存エリアには記録速度V1に関する情報が保存されているため、ステップ511での判断は肯定され、ステップ513に移行する。この場合には、ゾーン2が第1部分領域、ゾーン1が第2部分領域、V2が第1の記録速度、V1が第2の記録速度に対応する。
このステップ513では、OPC結果保存エリアを参照し、設定速度におけるOPCデータが有るか否かを判断する。ここでは、記録速度V2におけるOPCデータは未だ取得されていないので、ステップ513での判断は否定され、ステップ515に移行する。
このステップ515では、設定速度(ここでは記録速度V2)でOPCを行い、最適な記録パワーを取得する。なお、ここでは、記録速度が高速であるため、光ディスク15の外周側に設けられているPCA領域が用いられる。
次のステップ517では、OPCで得られた最適な記録パワーを対応するOPC結果保存エリア(ここではOPC結果保存エリア2)に保存する。
次のステップ519では、タイマ値を0リセットした後、タイマを起動する。
次のステップ525及び527では、前記「領域Aへの記録処理」での処理と同じ処理を行う。そして、ステップ527での判断が肯定されるとステップ529に移行する。
このステップ529では、エンコーダ25に書き込みを許可する。そして、今回速度情報保存エリアの保存データを前回速度情報保存エリアに移動(又はコピー)した後、ステップ551に移行する。
このステップ551では、記録が終了したか否かを判断する。ここでは、領域Cへの書込みが終了していなければ、ステップ551での判断は否定され、ステップ553に移行する。
このステップ553では、デコーダ28eからのアドレス情報に基づいて、現在のアドレス情報を取得する。
次のステップ555では、前記ゾーン情報を参照し、現在のアドレス情報に基づいて、書込み位置が記録速度を変更する位置であるか否かを判断する。ここでは、領域Cのすべてがゾーン2に属しているため、記録が終了するまでの間に記録速度の変更はなく、ステップ555での判断は常に否定され、前記ステップ551に戻る。
以下、ステップ551での判断が肯定されるまで、ステップ551〜ステップ555のループ処理を繰り返し行う。すなわち、記録が終了するまでにOPCが再度行なわれることはない。
領域Cへの書込みが終了すると、ステップ551での判断が肯定され、ステップ581に移行する。
このステップ581では、タイマを停止する。そして、所定の終了処理を行った後、記録処理を終了する。
《領域Bへの記録処理》
次に、予約されている領域Bにユーザデータを記録する場合について説明する。
最初のステップ501では、ユーザデータが記録される領域のゾーンを特定する。
次のステップ503では、特定されたゾーンがゾーン1であるか否かを判断する。ここでは、領域Bの先頭部分はゾーン1に属するので、ステップ503での判断は肯定され、ステップ505に移行する。
このステップ505では、記録速度としてV1を設定する。この設定速度に関する情報は今回速度情報保存エリアに保存される。
次のステップ509では、設定速度(ここでは記録速度V1)でスピンドルモータ22が回転するようにサーボ制御回路27に指示する。
次のステップ511では、前回速度情報保存エリアを参照し、記録速度が変更されているか否かを判断する。ここでは、前回速度情報保存エリアには記録速度V2に関する情報が保存されているため、ステップ511での判断は肯定され、ステップ513に移行する。この場合には、ゾーン1が第1部分領域、ゾーン2が第2部分領域、V1が第1の記録速度、V2が第2の記録速度に対応する。
このステップ513では、OPC結果保存エリアを参照し、設定速度におけるOPCデータが有るか否かを判断する。ここでは、記録速度V1におけるOPCデータがOPC結果保存エリア1に保存されているので、ステップ513での判断は肯定され、ステップ521に移行する。
このステップ521では、タイマ値を取得する。
次のステップ523では、取得したタイマ値がTim(例えば30秒)未満であるか否かを判断する。タイマ値がTim未満であれば、ステップ523での判断は肯定され、ステップ524に移行する。すなわち、OPC結果保存エリア1に保存されているOPCデータは適切であると判断される。
このステップ524では、タイマ値を0リセットした後、タイマを起動する。そして、前記ステップ525に移行する。
一方、上記ステップ523において、タイマ値がTim以上であれば、ステップ523での判断は否定され、ステップ515に移行する。すなわち、OPC結果保存エリア1に保存されているOPCデータは適切でないと判断される。
このステップ515では、設定速度(ここでは記録速度V1)でOPCを行い、最適な記録パワーを取得する。
次のステップ517では、ステップ515で得られた最適な記録パワーを対応するOPC結果保存エリア(ここではOPC結果保存エリア1)に保存する。従って、OPC結果保存エリア1のOPCデータは更新される。
次のステップ519では、タイマ値を0リセットした後、タイマを起動する。そして、ステップ525に移行する。
このステップ525及び527では、前記「領域Aへの記録処理」での処理と同じ処理を行う。そして、ステップ527での判断が肯定されるとステップ529に移行する。
このステップ529では、エンコーダ25に書き込みを許可する。そして、今回速度情報保存エリアの保存データを前回速度情報保存エリアに移動(又はコピー)した後、ステップ551に移行する。
このステップ551では、記録が終了したか否かを判断する。ここでは、領域Bへの書込みが終了していなければ、ステップ551での判断は否定され、ステップ553に移行する。
このステップ553では、デコーダ28eからのアドレス情報に基づいて、現在のアドレス情報を取得する。
次のステップ555では、前記ゾーン情報を参照して、現在のアドレス情報に基づいて、書込み位置が記録速度を変更する位置であるか否かを判断する。ここでは、領域Bがゾーン1とゾーン2とに属しているため、記録が終了するまでの間に記録速度の変更が生じる。書込み位置が分割位置rよりも内周側にあれば、ステップ555での判断は否定され、前記ステップ551に戻る。
以下、ステップ555での判断が肯定されるまで、ステップ551〜ステップ555のループ処理を繰り返し行う。
書き込みが進行し、書込み位置と分割位置rとが一致すると、ステップ555での判断は肯定され、ステップ557に移行する。この場合には、ゾーン2が第1部分領域、ゾーン1が第2部分領域、V2が第1の記録速度、V1が第2の記録速度に対応する。
このステップ557では、記録中断処理を行う。すなわち、直前に書き込まれたユーザデータの最終書き込み位置に関する情報を中断情報としてRAM51に保存し、記録を中断する。
次のステップ559では、新たな記録速度(ここでは、記録速度V2)を設定する。
次のステップ561では、OPC結果保存エリアを参照し、設定速度におけるOPCデータが有るか否かを判断する。ここでは、OPC結果保存エリア2にOPCデータが保存されているので、ステップ561での判断は肯定され、ステップ569に移行する。
このステップ569では、タイマ値を取得する。
次のステップ571では、取得したタイマ値が前記Tim未満であるか否かを判断する。タイマ値がTim未満であれば、ステップ571での判断は肯定され、ステップ572に移行する。すなわち、OPC結果保存エリア2に保存されているOPCデータは適切であると判断される。
このステップ572では、タイマ値を0リセットした後、タイマを起動する。そして、ステップ573に移行する。
一方、上記ステップ571において、タイマ値がTim以上であれば、ステップ571での判断は否定され、ステップ563に移行する。すなわち、OPC結果保存エリア2に保存されているOPCデータは適切でないと判断される。
このステップ563では、設定速度(ここでは記録速度V2)でOPCを行い、最適な記録パワーを取得する。
次のステップ565では、ステップ563で得られた最適な記録パワーを対応するOPC結果保存エリア(ここではOPC結果保存エリア2)に保存する。従って、OPC結果保存エリア2のOPCデータは更新される。
次のステップ567では、タイマ値を0リセットした後、タイマを起動する。そして、ステップ573に移行する。
このステップ573では、記録再開処理を行う。すなわち、直前に書き込まれたユーザデータの終端位置に続けて記録を行なうため、前記中断情報に基づいて書き込み開始位置を検出する。そして、ステップ551に戻る。
以下、ステップ551での判断が肯定されるまで、ステップ551〜ステップ555のループ処理を繰り返し行う。なお、ここでは、領域Bへの書込みが終了するまでに、ステップ555での判断が再度肯定されることはない。
領域Bへの書込みが終了すると、ステップ551での判断が肯定され、ステップ581に移行する。
このステップ581では、タイマを停止する。そして、所定の終了処理を行った後、記録処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る光ディスク装置20では、CPU40及び該CPU40によって実行されるプログラムとによって、判断手段及びパワー取得手段が実現されている。すなわち、判断手段は、図3のフローチャートにおけるステップ511及び523、図4のフローチャートにおけるステップ555及び571によって実現されている。また、パワー取得手段は、図3のフローチャートにおけるステップ515、図4のフローチャートにおけるステップ563によって実現されている。さらに、光ピックアップ装置23、レーザ制御回路24、エンコーダ25、CPU40及び該CPU40によって実行されるプログラムによって、記録手段が実現されている。しかしながら、本発明がこれに限定されるものではないことは勿論である。すなわち、上記実施形態は一例に過ぎず、上記のCPU40によるプログラムに従う処理によって実現した各手段の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
また、本実施形態では、本発明に係るプログラムは、フラッシュメモリ39(記録媒体)のプログラム領域に格納されている前記記録処理プログラムに含まれている。すなわち、図3のフローチャートではステップ511及び523での処理、図4のフローチャートではステップ555及び571での処理が、第1手順に対応している。そして、図3のフローチャートではステップ515での処理、図4のフローチャートではステップ563での処理が、第2手順に対応している。
さらに、本実施形態では、本発明に係る記録方法における第1工程は、図3のフローチャートにおけるステップ511及び523での処理によって、そして図4のフローチャートにおけるステップ555及び571での処理によって実施されている。また、本発明に係る記録方法における第2工程は、図3のフローチャートにおけるステップ515での処理によって、そして図4のフローチャートにおけるステップ555及び571での処理によって実施されている。すなわち、本実施形態では、上記各記録処理において、本発明に係る記録方法が実施されている。
以上説明したように、本実施形態に係る光ディスク装置20によると、光ディスク15のトラック(記録領域)はゾーン1とゾーン2とに分割され、ゾーン毎に異なる記録速度が設定されている。この光ディスク15に対する記録要求コマンドをホストから受信すると、記録要求コマンドに基づいてユーザデータが記録される領域が属するゾーン(部分領域)が特定され、該特定ゾーンがゾーン1のときには速度V1が、ゾーン2のときには速度V2が記録速度として設定される。ここで設定された記録速度(第1の記録速度)が直前の記録速度(第2の記録速度)と異なる場合には、設定された記録速度(第1の記録速度)におけるOPCデータ(最適な記録パワー)がRAM41に保存されているか否かが判断される。すなわち、設定された記録速度における既知の記録パワーが有るか否かが判断される。そして、OPCデータが保存されている場合に、該OPCデータが取得されてからの経過時間がTim(許容時間)以上であれば、そのOPCデータは適切でないと判断されて、設定された記録速度(第1の記録速度)でOPCが実施され、最適な記録パワーが更新される。これにより、ユーザデータを記録する際の半導体レーザLDの発光特性が、記録品質に影響を及ぼす程度に、既知の最適な記録パワーが取得されたときの発光特性と異なっている場合には、最適な記録パワーが更新されることとなる。そして、更新された最適な記録パワーを用いてユーザデータが記録される。すなわち、記録品質の低下を抑制することが可能となる。従って、結果として、光ディスクへの記録品質に優れた記録を安定して行なうことができる。
なお、上記実施形態では、図3のステップ511において、記録速度の変更が有るか否かを判断しているが、ゾーン毎に記録速度が異なる場合には、これに代えて記録対象領域が含まれるゾーンの変更が有るか否かを判断しても良い。この場合には、前記前回速度情報保存エリア及び前記今回速度情報保存エリアに代えて前回ゾーン情報保存エリア及び今回ゾーン情報保存エリアがRAM41に設けられることとなる。なお、ゾーン情報はゾーン名称そのものであっても良いが、ゾーンを特定又は区別することができる情報(例えばフラグ)であっても良い。
また、上記実施形態において、半導体レーザLDの発光特性が変動しやすいことが明確な場合、あるいは記録パフォーマンスを考慮する必要がない場合には、図3のステップ511での判断が肯定されると、ステップ513での判断結果に関係なく、ステップ515に移行しても良い。また、図4においても、ステップ555での判断が肯定されると、ステップ561での判断結果に関係なく、ステップ559からステップ563に移行しても良い。すなわち、図3におけるステップ513、519、521、及び523の処理、図4におけるステップ561、567、569、及び571の処理を省くことができる。
また、上記実施形態では、記録速度に変更が有るときに図3のステップ511での判断が肯定される場合について説明したが、これに代えて記録速度が前回よりも遅くなるときに判断が肯定されても良い。同様に、書き込み位置が記録速度の変更位置と一致するときに図4のステップ555での判断が肯定される場合について説明したが、これに代えて記録速度の変更位置で記録速度が前回よりも速くなるときに判断が肯定されても良い。
また、上記実施形態では、OPCを行なうときに、記録速度がS1であれば内周側のPCA領域が用いられ、記録速度がS2であれば外周側のPCA領域が用いられる場合について説明したが、これに限らず、記録速度がS2であっても内周側のPCA領域を用いても良い。また、記録速度がS1であっても外周側のPCA領域を用いても良い。
また、上記実施形態では、前回OPCを行なってからの経過時間に基づいて、OPCデータが適切か否かを判断しているが、本発明がこれに限定されるものではない。例えば、半導体レーザLD近傍の温度に関連する物理量(以下「レーザ温度情報」ともいう)に基づいて、OPCデータが適切か否かを判断しても良い。この場合には、一例として図8に示されるように、半導体レーザLDの近傍に温度検出手段としての温度センサStempが配置され、該温度センサStmpの出力信号は前記I/Vアンプ28a及び不図示のAD変換器を介してCPU40に供給される。そして、CPU40は、前記図3及び図4のフローチャートに代えて図9及び図10のフローチャートで示される処理アルゴリズムを実行する。なお、図9及び図10では、図3及び図4と同じ処理を行うステップは、同じ符号をつけている。また、RAM41には、OPCデータを取得した時のレーザ温度情報が保存されるレーザ温度情報保存エリアが更に設けられる。
図9のフローチャートは、図3のフローチャートにおけるステップ519をステップ519’に変更し、ステップ521をステップ521’に変更し、ステップ523をステップ522と523’に変更し、ステップ524をステップ524’に変更したものである。また、図10のフローチャートは、図9のフローチャートにおけるステップ567をステップ567’に変更し、ステップ569をステップ569’に変更し、ステップ571をステップ570と571’に変更したものである。なお、以下においては、前述した図3及び図4との相違点を中心に説明するとともに、図3及び図4と同一の処理を行なうステップについては、その説明を簡略化し若しくは省略するものとする。
図9のステップ519’では、温度センサStmpの出力信号に基づいてレーザ温度情報を計測し、前記レーザ温度情報保存エリアに保存する。すなわち、OPCデータを取得した時のレーザ温度情報がレーザ温度情報保存エリアに保存される。
ステップ521’では、温度センサStmpの出力信号に基づいてレーザ温度情報を計測する。そして、ステップ522に移行する。
このステップ522では、前記ステップ521’で計測されたレーザ温度情報が予め設定されている上限値Tmax(物理量が温度のときには例えば50℃)未満であるか否かを判断する。計測されたレーザ温度情報がTmax以上であれば、ステップ522での判断は否定されステップ515に移行する。すなわち、既知のOPCデータは適切でないと判断される。一方、計測されたレーザ温度情報がTmax未満であれば、ステップ522での判断は肯定されステップ523’に移行する。
ステップ523’では、前記ステップ521’で計測されたレーザ温度情報とレーザ温度情報保存エリアに保存されているレーザ温度情報とから、前回OPCデータを取得した時からのレーザ温度情報の変化量を求め、該変化量が予め設定されている値Tmp(物理量が温度のときには例えば5℃)未満であるか否かを判断する。変化量がTmp未満であれば、ステップ523’での判断は肯定されステップ524’に移行する。すなわち、既知のOPCデータは適切であると判断される。
このステップ524’では、ステップ521’で計測されたレーザ温度情報をRAM41に保存する。そして、ステップ525に移行する。
一方、上記ステップ523’において、変化量がTmp以上であれば、ステップ523’での判断は否定されステップ515に移行する。すなわち、既知のOPCデータは適切でないと判断される。
図10のステップ567’では、温度センサStmpの出力信号に基づいてレーザ温度情報を計測し、レーザ温度情報保存エリアに保存する。
ステップ569’では、温度センサStmpの出力信号に基づいてレーザ温度情報を計測する。そして、ステップ570に移行する。
このステップ570では、前記ステップ569’で計測されたレーザ温度情報が前記Tmax未満であるか否かを判断する。計測されたレーザ温度情報がTmax以上であれば、ステップ570での判断は否定されステップ563に移行する。すなわち、既知のOPCデータは適切でないと判断される。一方、計測されたレーザ温度情報がTmax未満であれば、ステップ570での判断は肯定されステップ571’に移行する。
ステップ571’では、前記ステップ569’で計測されたレーザ温度情報とレーザ温度情報保存エリアに保存されている計測値とから、前回OPCデータを取得した時からのレーザ温度情報の変化量を求め、該変化量が前記Tmp未満であるか否かを判断する。変化量がTmp未満であれば、ステップ571’での判断は肯定されステップ572’に移行する。すなわち、既知のOPCデータは適切であると判断される。
このステップ572’では、ステップ569’で計測されたレーザ温度情報をRAM41に保存する。そして、ステップ573に移行する。
一方、上記ステップ571’において、変化量がTmp以上であれば、ステップ571’での判断は否定されステップ563に移行する。すなわち、既知のOPCデータは適切でないと判断される。
これにより、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。なお、この場合に、レーザ温度情報がTmax未満であることが明確なときは、ステップ522の処理を省略し、ステップ521’からステップ523’に直接移行しても良い。同様に、ステップ570の処理を省略し、ステップ569’からステップ571’に直接移行しても良い。
また、上記実施形態では、本発明に係るプログラムは、フラッシュメモリ39に記録されているが、他の記録媒体(CD、光磁気ディスク、DVD、メモリカード、USBメモリ、フレキシブルディスク等)に記録されていても良い。この場合には、各記録媒体に対応する再生装置(又は専用インターフェース)を介して本発明に係るプログラムをフラッシュメモリ39にロードすることとなる。また、ネットワーク(LAN、イントラネット、インターネットなど)を介して本発明に係るプログラムをフラッシュメモリ39に転送しても良い。要するに、本発明に係るプログラムがフラッシュメモリ39にロードされれば良い。
また、上記実施形態では、光ディスク装置がDVD+Rの規格に準拠したディスクに対応する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ZCLV方式で記録可能な光ディスクに対応する光ディスク装置であれば良い。
また、上記実施形態では、情報の記録及び再生が可能な光ディスク装置について説明したが、これに限らず、情報の記録、再生及び消去のうち、少なくとも記録が可能な光ディスク装置であれば良い。
また、上記実施形態では、光ピックアップ装置が1つの半導体レーザを備える場合について説明したが、これに限らず、例えば互いに異なる波長の光束を発光する複数の半導体レーザを備えていても良い。この場合に、例えば波長が約405nmの光束を発光する半導体レーザ、波長が約660nmの光束を発光する半導体レーザ及び波長が約780nmの光束を発光する半導体レーザの少なくとも1つを含んでいても良い。すなわち、光ディスク装置が互いに異なる規格に準拠した複数種類の光ディスクに対応する光ディスク装置であっても良い。このときには、複数種類の光ディスクのうち少なくとも1種類の光ディスクがZCLV方式で記録可能な光ディスクであれば良い。
本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 図1における光ピックアップ装置の構成を説明するための図である。 本発明の記録方法を説明するためのフローチャート(その1)である。 本発明の記録方法を説明するためのフローチャート(その2)である。 ゾーンと記録速度との関係を説明するための図である。 図1におけるRAMに設けられる各種保存エリアを説明するための図である。 図7(A)〜図7(C)は、それぞれ書込み領域を説明するための図である。 温度センサを備えた光ピックアップ装置を説明するための図である。 図8の光ピックアップ装置を用いたときの本発明の記録方法を説明するためのフローチャート(その1)である。 図8の光ピックアップ装置を用いたときの本発明の記録方法を説明するためのフローチャート(その2)である。
符号の説明
15…光ディスク、20…光ディスク装置、23…光ピックアップ装置(記録手段の一部)、24…レーザ制御回路(記録手段の一部)、25…エンコーダ(記録手段の一部)、39…フラッシュメモリ(記録媒体)、40…CPU(判断手段、パワー取得手段、記録手段の一部)、Stmp…温度センサ(温度検出手段)。

Claims (23)

  1. 光ディスクの記録領域を分割した複数の部分領域について、光源からのレーザ光を照射して、部分領域毎に設定された記録速度及び該記録速度に応じた前記レーザ光の記録パワーで情報を記録する記録方法であって、
    情報の記録に際し、記録対象領域が属する第1部分領域が、前回の記録対象領域が属する第2部分領域と異なる場合に、前記第1、第2部分領域にそれぞれ対応する第1、第2の記録速度に基づいて、前記第1の記録速度における前記レーザ光の既知の記録パワーが適切か否かを判断する第1工程と;
    前記第1工程で前記既知の記録パワーが適切でないと判断された場合に、前記第1の記録速度における記録パワーを新たに取得する第2工程と;を含む記録方法。
  2. 前記第1工程では、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なるときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することを特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  3. 前記第1工程では、前記第1の記録速度が前記第2の記録速度よりも遅いときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することを特徴とする請求項2に記載の記録方法。
  4. 前記第1工程では、前記既知の記録パワーが取得されてからの経過時間及び前記光源近傍の温度に関連する物理量の少なくとも一方に更に基づいて前記判断が行なわれることを特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  5. 前記第1工程では、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記経過時間が、予め設定されている許容時間以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することを特徴とする請求項4に記載の記録方法。
  6. 前記第1工程では、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記既知の記録パワーが取得された時からの前記光源近傍の温度に関連する物理量の変化量が予め設定されている許容値以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することを特徴とする請求項4に記載の記録方法。
  7. 前記第1工程では、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記光源近傍の温度に関連する物理量が、予め設定されている上限値以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することを特徴とする請求項4に記載の記録方法。
  8. 光ディスクの記録領域を分割した複数の部分領域について、光源からのレーザ光を照射して、部分領域毎に設定された記録速度及び該記録速度に応じた前記レーザ光の記録パワーで情報を記録する光ディスク装置に用いられるプログラムであって、
    情報の記録に際し、記録対象領域が属する第1部分領域が、前回の記録対象領域が属する第2部分領域と異なる場合に、前記第1、第2部分領域にそれぞれ対応する第1、第2の記録速度に基づいて、前記第1の記録速度における前記レーザ光の既知の記録パワーが適切か否かを判断する第1手順と;
    前記第1手順で前記既知の記録パワーが適切でないと判断された場合に、前記第1の記録速度における記録パワーを新たに取得する第2手順と;を前記光ディスク装置の制御用コンピュータに実行させるプログラム。
  9. 前記第1手順として、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なるときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断する手順を前記制御用コンピュータに実行させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
  10. 前記第1手順として、前記第1の記録速度が前記第2の記録速度よりも遅いときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断する手順を前記制御用コンピュータに実行させることを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記第1手順として、前記既知の記録パワーが取得されてからの経過時間及び前記光源近傍の温度に関連する物理量の少なくとも一方に更に基づいて前記判断を行なう手順を前記制御用コンピュータに実行させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
  12. 前記第1手順として、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記経過時間が、予め設定されている許容時間以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断する手順を前記制御用コンピュータに実行させることを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
  13. 前記第1手順として、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記既知の記録パワーが取得された時からの前記光源近傍の温度に関連する物理量の変化量が、予め設定されている許容値以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断する手順を前記制御用コンピュータに実行させることを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
  14. 前記第1手順として、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記光源近傍の温度に関連する物理量が、予め設定されている上限値以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断する手順を前記制御用コンピュータに実行させることを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
  15. 請求項8〜14のいずれか一項に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  16. 光ディスクに対して情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも記録を行なう光ディスク装置であって、
    光ディスクに照射されるレーザ光を出射する光源と;
    前記光ディスクの記録領域を複数の部分領域に分割し、部分領域毎に記録速度を設定して情報を記録する際に、記録対象領域が属する第1部分領域が、前回の記録対象領域が属する第2部分領域と異なる場合に、前記第1、第2部分領域にそれぞれ対応する第1、第2の記録速度に基づいて、前記第1の記録速度における前記レーザ光の既知の記録パワーが適切か否かを判断する判断手段と;
    前記判断手段で前記既知の記録パワーが適切でないと判断された場合に、前記第1の記録速度における記録パワーを新たに取得するパワー取得手段と;
    前記パワー取得手段で取得された記録パワーを用いて情報を記録する記録手段と;を備える光ディスク装置。
  17. 前記判断手段は、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なるときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することを特徴とする請求項16に記載の光ディスク装置。
  18. 前記判断手段は、前記第1の記録速度が前記第2の記録速度よりも遅いときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することを特徴とする請求項17に記載の光ディスク装置。
  19. 前記判断手段は、前記既知の記録パワーが取得されてからの経過時間に更に基づいて前記判断を行なうことを特徴とする請求項16に記載の光ディスク装置。
  20. 前記判断手段は、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記経過時間が、予め設定されている許容時間以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することを特徴とする請求項19に記載の光ディスク装置。
  21. 前記光源近傍の温度に関連する物理量を検出する温度検出手段を更に備え、
    前記判断手段は、前記光源近傍の温度に関連する物理量に更に基づいて前記判断を行なうことを特徴とする請求項16に記載の光ディスク装置。
  22. 前記判断手段は、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記既知の記録パワーが取得された時からの前記光源近傍の温度に関連する物理量の変化量が予め設定されている許容値以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することを特徴とする請求項21に記載の光ディスク装置。
  23. 前記判断手段は、前記第1の記録速度と前記第2の記録速度とが異なり、かつ前記光源近傍の温度に関連する物理量が、予め設定されている上限値以上のときに、前記既知の記録パワーが適切でないと判断することを特徴とする請求項21に記載の光ディスク装置。
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