JP4964642B2 - 回転刃具の固定装置 - Google Patents

回転刃具の固定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4964642B2
JP4964642B2 JP2007081278A JP2007081278A JP4964642B2 JP 4964642 B2 JP4964642 B2 JP 4964642B2 JP 2007081278 A JP2007081278 A JP 2007081278A JP 2007081278 A JP2007081278 A JP 2007081278A JP 4964642 B2 JP4964642 B2 JP 4964642B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
flange portion
fixing device
lever
operation lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007081278A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008238321A (ja
Inventor
伸治 平林
直幸 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2007081278A priority Critical patent/JP4964642B2/ja
Priority to PCT/JP2008/055230 priority patent/WO2008117741A1/ja
Priority to US12/450,354 priority patent/US8366366B2/en
Priority to EP08722594A priority patent/EP2127794A4/en
Publication of JP2008238321A publication Critical patent/JP2008238321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4964642B2 publication Critical patent/JP4964642B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27BSAWS FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; COMPONENTS OR ACCESSORIES THEREFOR
    • B27B5/00Sawing machines working with circular or cylindrical saw blades; Components or equipment therefor
    • B27B5/29Details; Component parts; Accessories
    • B27B5/30Details; Component parts; Accessories for mounting or securing saw blades or saw spindles
    • B27B5/32Devices for securing circular saw blades to the saw spindle

Description

この発明は、例えば携帯丸鋸等の回転工具において、特別の工具を用いることなく鋸刃等の回転刃具をスピンドルに固定するための装置(ツールレスブレードクランプ)に関する。
従来、この種の固定装置に関する技術として、例えば下記の特許文献1には、ラチェット機構を利用して締まり過ぎを防止することにより工具を用いることなく手動で緩めることができるツールレスブレードクランプアッセンブリ(固定ねじ)が記載されている。
また、特許文献2には、スピンドルのねじ軸部に締め付ける固定ナットに格納式のレバー部を設け、このレバー部を把持して大きなトルクで当該固定ナットをスピンドルのねじ軸部に対して締め込むことができ、これにより作業者は例えばスパナ等の特別の工具を用いることなく回転刃具をスピンドルに対して強固に固定できる。締め付け完了後にはレバーを固定ナットからはみ出さない状態に格納しておくことにより回転刃具の回転動作に支障を来さないようになっている。また、固定ナットを緩める場合にも、このレバーを取り出して大きなトルクで当該固定ナットを緩め方向に回転することができるので、この場合も作業者は特別の工具を用いることなく手で固定ナットを緩めて回転刃具を取り外すことができる。
米国特許第6843627号公報 特表平2001−520734号公報
しかしながら、前者の特許文献1に記載された固定ねじは、使用者が手で操作することを特徴とするものの、これをより強固に締め付けるための技術については開示されていない。
また、後者の特許文献2に記載された技術は、切断機本体のスピンドルに対して鋸刃を固定するための固定ナットであって、大きなトルクで締め付け、緩めることができる固定ナットであるものの、その径方向若しくは厚さ方向にコンパクト化を図る技術については何ら開示されていない。
本発明は、使用者が手で回転操作する固定装置において、大きなトルクで締め付け、あるいは緩めることができるとともに、その径方向若しくは厚さ方向にコンパクト化を図って、例えば携帯丸鋸におけるいわゆる傾斜切り時の切り込み深さが十分に確保されるようにすることを目的とする。
上記の課題は下記の発明によって解決される。
第1の発明は、回転工具のスピンドルに回転刃具を固定するための装置であって、回転刃具を挟むアウタフランジとインナフランジと、スピンドルのねじ孔に締め込まれるねじ軸部とこのねじ軸部の頭部側から周囲に張り出してアウタフランジの外面側に押圧されるねじフランジ部を有するねじ本体を備え、ねじフランジ部は、アウタフランジ部側が大径となる円錐台形状を有し、かつその外面に、表裏反転方向に回動させて収納位置と使用位置との間を回動操作可能な操作レバーを備え、この操作レバーは、収納位置に回動されると、円錐台形状の外面に設けたレバー収納凹部内に収納されてその先端側を当該ねじフランジ部の周縁からはみ出さない状態に収納され、使用位置に回動されるとその先端側を当該ねじフランジ部の周縁から放射方向へ突き出した状態となる固定装置である。
第1の発明によれば、ねじ本体をその径方向及び厚さ方向について大型化することなく操作レバーを備えていることから、例えば既存の携帯丸鋸に適用した場合に、その傾斜切り作業時における携帯丸鋸本体の傾斜角度を維持しつつ鋸刃の十分な切り込み深さを確保することができ、これに加えてツールレスクランプ(工具不要な固定装置)としての機能を持たせることができる。
すなわち、固定装置の操作レバーは、その使用位置に取り出し、これを経てねじ本体にトルクを付加することにより当該ねじ本体に大きな回転力を付加することができるため、特別の工具を用いることなくねじ本体を強固に締め付けることができる。
また、ねじフランジ部は円錐台形状を有しており、操作レバーはこのねじフランジ部の周縁からはみ出さない状態に収納されるため、当該回転工具が鋸刃を有する本体部と、この本体部を傾動可能に支持するベースを備えた携帯丸鋸である場合に、当該固定装置がベースに対して干渉しない範囲で本体部をベースに対して傾斜させて鋸刃を一定角度に傾斜させつつ鋸刃のベース下面側への突き出し寸法すなわち切り込み深さを十分に確保することができる。
以上のことから、第1の発明に係る固定装置を既存の携帯丸鋸に用いることにより、その傾斜切り時の切り込み深さを犠牲にすることなくツールレス機能を追加することができる。
ねじフランジ部の外形形状については、厳密(正確)に円錐台形状である必要はなく、要は先端側が細径となるテーパ形のねじフランジ部であれば、回転工具を傾斜させた場合に当該固定装置と他部位との干渉を回避できる結果、当該回転工具の傾斜角度を大きく設定することができる。
第2の発明は、第1の発明において、操作レバーは、レバー収納凹部に収納されてねじフランジ部の円錐台形状の外面からはみ出さない状態となる固定装置である。
第2の発明によれば、操作レバーはレバー収納凹部に収納されると、正面から見ても、側方から見てもねじフランジ部の周縁からはみ出さない状態に収容されることから、当該固定装置をその厚さ方向及び径方向にコンパクトに構成することができ、これにより回転工具本体の傾斜角度を大きく設定することができる。
第3の発明は、第2の発明において、操作レバーは、収納位置側に付勢された固定装置である。
第3の発明によれば、使用者は操作レバーを付勢力に抗してレバー収納凹部からその使用位置に取り出すことができ、使用位置に取り出した操作レバーは使用者が離せば自動的にレバー収納位置に戻される。この点で、当該固定装置の使い勝手をよくすることができる。
第4の発明は、第1の発明において、ねじフランジ部とアウタフランジとの間に両者間の回転方向の摩擦抵抗を低減するための摩擦低減部材を介在させた固定装置である。
第4の発明によれば、操作レバーを経てねじ本体に付加したねじ締め方向又はねじ緩め方向の回転トルク(回転操作力)が効率よくねじ軸部に付加される。すなわち、使用者がねじ本体に加えた回転トルクが、ねじフランジ部とアウタフランジとの摩擦抵抗(回転抵抗)に費やされず、そのほぼ全てがねじ軸部に付加される。この点で、ねじ軸部を締め付け、あるいは緩めるために必要な回転トルクを小さくすることができ、従って必要な回転操作力をより一層小さくすることができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る固定装置10を用いて円形の鋸刃2を固定した携帯丸鋸1を示している。本実施形態は、回転工具の一例として携帯丸鋸1を例示し、回転刃具の一例として円形の鋸刃2を例示する。携帯丸鋸1自体の構成については従来公知のものと同様であり、本実施形態において特に変更を要しない。鋸刃2の上側半周の周縁はブレードケース3で覆われている。このブレードケース3の背面側に駆動モータ及び減速機構が配置されている。この駆動モータの出力が減速機構を経てブレードケース内側に突き出されたスピンドル5に伝達される。このスピンドル5に鋸刃2を固定するために以下説明する固定装置10が用いられている。
図1において符号4は、切断材Wに当接させるベースを示している。このベース4の上面にブレードケース3が支持されており、鋸刃2の下部側はこのベース4の下面側に突き出されている。この突き出し部分によって切断材が切断される。ブレードケース3はベースに対して上下に傾動可能に支持されており、これにより鋸刃の突き出し寸法を変更して切断材に対する切り込み深さを調整できるようになっている。また、ブレードケース3は、ベース4に対して切断方向左右(紙面に交差する方向)に傾動可能に支持されている。通常、鋸刃2の上部側を手前側(切断進行方向に向かって右側)に変位させる方向にブレードケース3を傾動させることにより、いわゆる傾斜切りを行うことができる。これら切り込み深さ調整機構及び傾斜切り機構についても従来公知の技術が用いられている。
本実施形態の固定装置10の詳細が図2以下に示されている。この固定装置10は、鋸刃2を挟むアウタフランジ11とインナフランジ12とねじ本体20を備えている。アウタフランジ11とインナフランジ12はいずれもスピンドル5の先端部に形成した二面幅部5b,5bに装着されて当該スピンドル5に対して回転不能に装着されている。アウタフランジ11が鋸刃2の外面側(図3,5において左側面)に当接され、インナフランジ12が内側面(図3,5において右側面)に当接されている。
インナフランジ12にはボス部12aが設けられている。このボス部12aが鋸刃2の取り付け孔2a内にがたつきなく挿入されている。
ねじ本体20は、スピンドル5のねじ孔5aに締め込まれるねじ軸部21と、このねじ軸部21の頭部側(図3において左端部側)から周囲に張り出すねじフランジ部22を備えている。
ねじフランジ部22は、アウタフランジ11側が大径となる方向に外周面(円錐面)が傾斜する円錐台形状を有している。このねじフランジ部22の外面側には、支軸23を介して操作レバー24が回動操作可能に支持されている。支軸23の周囲であって操作レバー24とねじフランジ部22との間には捩りばね25が介装されている。この捩りばね25によって操作レバー24が後述する収納位置(図2及び図3に示す位置)側に付勢されている。
ねじフランジ部22の外面には、レバー収容凹部30が設けられている。図3に示すように操作レバー24はその収納位置に位置する状態では、レバー収容凹部30内に収容されて円錐面22aからほぼはみ出さない状態となる。これに対して図5に示すように操作レバー24は捩りばね25に抗してその使用位置に取り出すと、その大部分がレバー収納部30からはみ出して、当該ねじフランジ部22から放射方向は大きく突き出した状態となる。使用者が指先で操作レバー24を捩りばね25に抗して使用位置に取り出し、この使用位置に取り出し状態において指先を離すと操作レバー24は捩りばね25によって収納位置に戻される。
図3及び図5に示すように操作レバー24の先端側は樹脂カバー24aで覆われている。また図2及び図4に示すように操作レバー24の先端側の幅寸法は徐々に細くなっている。一方、ねじフランジ部22の図2及び図4において上部は欠落(欠落部22b)されており、操作レバー24が収納位置に位置する状態(図2に示す状態)では、その先端部がねじフランジ部22の欠落部22bから若干はみ出る状態となる。このはみ出る部分を指先で摘んで使用者は当該操作レバー24を収納位置から容易に使用位置に取り出すことができる。
操作レバー24は、当該ねじフランジ部22の円錐台形状に合わせて概ね山形(V形)に屈曲した形状を有しており、その屈曲先端部付近に断面山形(V形)の受け台座部24bを備えている。図5に示すようにこの受け台座部24bは、当該操作レバー24を使用位置に取り出すと、レバー収納凹部30の底部に形成された概ね山形(V形)の受け凹部30a内にぴったりと嵌り込む。これにより、使用位置に取り出した操作レバー24に対して付加される取り出し方向の外力(図5において白抜きの矢印で示す方向の押し力)がねじフランジ部22で受けられる。
また、操作レバー24の幅寸法は、レバー収納凹部30の幅寸法に対してがたつきなく収容可能は幅寸法に設定されている。このため、図4に示すように操作レバー24を使用位置に取り出した状態では、その当該操作レバー24がレバー収納凹部30内に幅方向にがたつきなく嵌り込んだ状態となる。このため、使用位置に取り出した状態の操作レバー24に対してねじ回転方向の外力(図4において白抜きの矢印で示す方向)が付加された場合に、これがレバー収納凹部30の両側部で受けられ、支軸23側への付加が低減されている。
ねじフランジ部22とアウタフランジ11との間には、摩擦低減部材40が挟み込まれている。この摩擦低減部材40の詳細が図6に示されている。この摩擦低減部材40は、多数の鋼球41〜41とこれを軸線J回りの同一円周上に一定の間隔おいて保持する保持リング42と、これらの軸線J方向の位置ズレを規制する金属カバー43を備えている。各鋼球41は、アウタフランジ11に設けた転動溝11a内に嵌り込んでいる。
また、金属カバー43は保持リング42に沿った円環形状を有しており、その側面には、上記アウタフランジ11の転動溝11aに対向して転動溝43aが設けられている。各鋼球41は、この転動溝43a内にも嵌り込んでいる。アウタフランジ11の転動溝11aと金属カバー43の転動溝43aとの間に各鋼球41が転動可能な状態で挟み込まれている。
また、金属カバー43の内周面には係合溝43cが全周にわたって形成されている。この係合溝43cに対向して、アウタフランジ11のボス部11cの外周にも係合溝11bがその全周にわたって形成されている。金属カバー43の係合溝43cと、アウタフランジ11の係合溝11bとの両者に跨ってゴムリング44が装着されている。このゴムリング44を介してアウタフランジ11のボス部11cの外周側に金属カバー43が保持され、ひいては当該摩擦低減部材40が保持されている。
ねじ本体20のスピンドル5に対する締め付け、緩め動作に伴ってそのねじフランジ部22をアウタフランジ11に対して相対回転させる際に、各鋼球41が転動溝11aに沿って転動されることにより、両者間22,11の摩擦(相対回転抵抗)が大幅に低減され、これにより当該ねじ本体20を小さな操作力でスピンドル5のねじ孔5aに強固に締め付けることができ、また逆に緩めることができる。
次に、操作レバー24の重心Gの位置は下記の条件に適合するようその形状若しくは重量配分等が適切に設定されている。図7に示すようにねじ本体20のねじ軸部21の軸線J(スピンドル5の回転軸線)とこの軸線Jに直交し、かつ当該操作レバー24の回転中心(支軸23の軸線)を通る基準線Hにより区画される四つの領域(A)、(B)、(C)、(D)を考えたときに、収納位置に位置する操作レバー24の重心Gが領域(B)若しくは領域(D)に位置するように設定されている。本実施形態では、操作レバー24の重心Gが領域(B)であって山形の受け台座部24bの近傍に位置するように当該操作レバー24の形状若しくは重量配分が適切に設定されている。
このように操作レバー24の重心Gの位置を設定したことにより、鋸刃2の高速回転に伴って発生する遠心力が当該操作レバー24を収納位置に保持する方向(図7において白抜きの矢印で示す時計回り方向)の力として作用することから、プランジャ等の保持手段を別途設けることなく当該操作レバー24を確実に収納位置に保持しておくことができ、これにより鋸刃2の高速回転に伴う操作レバー24の不用意な起立方向(使用位置側)への回動(浮き上がり)を確実に防止することができる。
以上のように構成した本実施形態の固定装置10によれば、ねじ本体20が操作レバー24を備えており、この操作レバー24は使用位置に取り出すと、当該ねじ本体20のねじフランジ部22の周縁部よりもさらに外周側に突き出された状態となる。このことから、使用者はこの操作レバー24を指先で把持して当該ねじ本体20を回転させることができる。この場合、単にねじフランジ部22を摘んで回転させた場合よりも大きなトルクをねじフランジ部22に作用させることができるので、当該ねじ本体20をスピンドル5に対して強固に締め付けることができ、これにより鋸刃2を確実に固定することができる。
また、ねじフランジ部22よりも外周側に突き出す操作レバー24を用いてねじ本体20を緩め方向に回転させることができるので、使用者は小さな操作力で大きなトルクをねじ本体22に加えて緩めることができ、これにより鋸刃2の交換作業等を楽に行うことができる。
また、本実施形態の固定装置10によれば、ねじ本体20のねじフランジ部22が円錐台形状の外形を備え、かつこの円錐台形状をなすねじフランジ部22の内側にアウタフランジ11がほぼ収容された状態に配置されて、当該固定装置10の鋸刃2からの突き出し寸法が従来よりも小さくなっているとともに、その全体形状としてほぼ円錐台形状を有している。
このことから、鋸刃2の回転軸線(ねじ軸J)をよりベース4側に近い高さ(低い位置)に設定して鋸刃2のベース4の下面側への突き出し寸法(切り込み深さ)を大きく設定しても、当該固定装置10のベース4に対する干渉を回避しつつ、丸鋸本体(丸鋸2)をベース4に対して従来通り50°傾斜させることができるようになることから、本実施形態の固定装置10によれば、傾斜切り時の傾斜角度を犠牲にすることなく鋸刃2の回転軸線Jをより低く設定することにより、当該鋸刃2の切り込み深さ(ベース4の下面からの突き出し寸法)をより大きくすることができる。この点が図8に示されている。
図8には、例示した本実施形態に係る固定装置10のアウタフランジ11とは異なって比較的厚さ寸法が大きな円柱体形状のアウタフランジ及びその他の部材によりその全体形状として円柱体形状部51の厚さT1が大きい固定装置50が示されている。この固定装置50の場合、仮に鋸刃2からの突き出し寸法T0及び径方向の寸法が本実施形態に係る固定装置10と同じであっても、図中二点鎖線で示すように本実施形態に係るねじフランジ部22の円錐面22aからの突き出し量が大きくなるため、これに相当する分だけねじ軸線J(鋸刃2の回転中心)のベース4からの芯高さを大きくして傾斜切り時の傾斜角度50°を確保する必要があり、従って鋸刃2の切り込み深さK1は、本実施形態の固定装置10による場合の切り込み深さK0よりも小さくなる。
このように本実施形態に係る固定装置10によれば、使用者は操作レバー24を使用位置に取り出し、この使用位置に保持しつつ操作レバー24を経てねじ本体を回転させることにより、ねじ本体部20のねじフランジ部22を直接指先で摘んで回転させる場合に比して、より小さな力で当該ねじ本体を大きなトルク(操作力)で回転させることができるので、ねじ回し用のドライバ等の特別の工具を用いることなく、ねじ本体20をスピンドルに対して強固に締め付けて回転刃具を強固に取り付けることができる。
逆に、操作レバーを用いることにより使用者は小さな力でねじ本体を緩め方向に回転させることができ、これにより回転刃具の交換作業を楽に行うことができるようになる。
しかも、ねじフランジ部22に収納凹部30が設けられ、この収納凹部30内に操作レバー24が収納されて、当該ねじフランジ部22の外面(円錐面)からほぼはみ出ない構成であるので鋸刃2からの突き出し寸法T0を極力小さくすることができ、またねじフランジ部22の外面が円錐台形状に形成されていることから、当該固定装置10の径方向(鋸刃2の面方向に沿った方向)の寸法をも実質的に小さくすることができる。このことから、既存の携帯丸鋸1における傾斜切り時の傾斜角度を確保しつつその切り込み深さをも従来通り十分に確保することができる。
以上説明したように本実施形態の固定装置10によれば、傾斜切り作業時の切り込み深さを十分に確保しつつ(犠牲にすることなく)、回転操作用の操作レバー24を備えることにより使用者は小さな力で鋸刃2をより強固に固定でき、逆に小さな力で楽にこれを取り外すことができるようになることから、当該固定装置10を既存の携帯丸鋸1に適用してそのツールレス化を図ることができる。
また、例示した固定装置10によれば、支軸23を中心としてレバー24を回動操作する構成であり、当該操作レバー24はその使用位置に取り出された状態では、受け台座部24bがアウタフランジ11側の受け凹部30aに嵌り込んで、当該操作レバー24に付加される図5において白抜きの矢印で示す方向の押し付け力を十分に受けることができる。このため、使用者は指先で当該操作レバー24を同方向に軽く押し付けて使用位置に保持しながら、当該操作レバー24を介してねじ本体20を締め込み若しくは緩め方向に回転させることができる。この点で、本例の固定装置10では、ねじ本体20の回転操作についてその良好な使い勝手(回転操作性)が確保されている。
さらに操作レバー24をその使用位置に取り出すと、その幅方向両側部がレバー収納凹部30の両側部間にほぼがたつきなく嵌り込んだ状態となり、これによりそのねじ軸回転方向のがたつきが排除若しくは抑制された状態となる。このため、当該操作レバー24に付加されるねじ軸回転方向(図4において白抜きの矢印で示す方向)の操作力を支軸23側で全て受ける場合に比して当該支軸23の耐久性を確保しつつ当該操作レバー24の回転操作性を確保することができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、摩擦低減部材として鋼球41〜41を用いる構成を例示したが、これに代えてニードルローラを用いる構成若しくは単に摺動性の高いライナーを挟み込む構成としてもよい。
なお、アウタフランジ11とインナフランジ12の鋸刃2に当接する面(座面)に、硬質重金属を含有する塗料を塗布する等の高摩擦係数処理を施すことにより、当該両フランジ11,12の鋸刃2に対する摩擦係数を高めることができ、これにより鋸刃2の滑りをより一層確実に防止することができる。
さらに、回転工具として携帯丸鋸を例示し、回転刃具として鋸刃を例示したが、本発明に係る固定装置は、例えば卓上型の丸鋸盤や手持ち式のグラインダ等その他の回転工具について回転刃具を固定するための固定ボルトとして広く適用することができる。
本発明の実施形態に係る固定装置を備えた携帯丸鋸の正面図である。 固定装置の正面図である。本図は、レバーが収納位置に位置する状態を示している。 図2中(3)-(3)線断面矢視図であって、固定装置の縦断面図である。 固定装置の正面図である。本図は、レバーが使用位置に取り出された状態を示している。 図4中(5)-(5)線断面矢視図であって、固定装置の縦断面図である。 図3中(6)部の拡大図であって、摩擦低減部材の縦断面図である。 レバーの側面図である。本図では、レバーの重心位置と一定条件で区画した四つの領域との関係により遠心力の作用方向が異なることを理解することができる。 固定装置及びその周辺の縦断面図である。本図では、固定装置のサイズによって傾斜切り時の切り込み深さが異なることを理解することができる。
符号の説明
1…携帯丸鋸(回転工具)
2…鋸刃(回転刃具)、2a…取り付け孔
3…ブレードケース
4…ベース
5…スピンドル、5a…ねじ孔、5b…二面幅部
J…スピンドルの回転軸線
10…固定装置
11…アウタフランジ
11a…転動溝、11b…係合溝、11c…ボス部
12…インナフランジ、12a…ボス部
20…ねじ本体
21…ねじ軸部
22…ねじフランジ部、22a…円錐面、22b…欠落部
23…支軸
24…操作レバー、24a…樹脂カバー、24b…受け台座部
25…捩りばね
30…レバー収容凹部、30a…受け凹部
40…摩擦低減部材
41…鋼球
42…保持リング
43…金属カバー、43c…係合溝
44…ゴムリング
G…操作レバーの重心
H…基準線

Claims (4)

  1. 回転工具のスピンドルに回転刃具を固定するための装置であって、前記回転刃具を挟むアウタフランジとインナフランジと、前記スピンドルのねじ孔に締め込まれるねじ軸部と該ねじ軸部の頭部側から周囲に張り出して前記アウタフランジの外面側に押圧されるねじフランジ部を有するねじ本体を備え、
    前記ねじフランジ部は、前記アウタフランジ部側が大径となる円錐台形状を有し、かつその外面に、表裏反転方向に回動させて収納位置と使用位置との間を回動操作可能な操作レバーを備え、
    該操作レバーは、前記ねじフランジ部の円錐台形状に合わせて山形に屈曲した形状を有してその山形先端に断面山形の受け台座部を備えており、
    前記収納位置に回動されると、前記円錐台形状の外面に設けたレバー収納凹部内に収納されてその先端側を当該ねじフランジ部の周縁からはみ出さない状態に収納され、
    前記使用位置に回動されると前記受け台座部を前記レバー収納凹部に設けたV形の受け凹部内に嵌り込ませてその先端側を当該ねじフランジ部の周縁から放射方向へ突き出した状態となる固定装置。
  2. 請求項1記載の固定装置であって、前記操作レバーは、前記レバー収納凹部に収納されて前記ねじフランジ部の円錐台形状の外面からはみ出さない状態となる固定装置。
  3. 請求項2記載の固定装置であって、前記操作レバーは、前記収納位置側に付勢された固定装置。
  4. 請求項1記載の固定装置であって、前記ねじフランジ部と前記アウタフランジとの間に両者間の回転方向の摩擦抵抗を低減するための摩擦低減部材を介在させた固定装置。
JP2007081278A 2007-03-27 2007-03-27 回転刃具の固定装置 Expired - Fee Related JP4964642B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007081278A JP4964642B2 (ja) 2007-03-27 2007-03-27 回転刃具の固定装置
PCT/JP2008/055230 WO2008117741A1 (ja) 2007-03-27 2008-03-21 回転刃具の固定装置
US12/450,354 US8366366B2 (en) 2007-03-27 2008-03-21 Fixing device for rotary blade
EP08722594A EP2127794A4 (en) 2007-03-27 2008-03-21 LOCKING DEVICE FOR TURNING CUTTING TOOL

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007081278A JP4964642B2 (ja) 2007-03-27 2007-03-27 回転刃具の固定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008238321A JP2008238321A (ja) 2008-10-09
JP4964642B2 true JP4964642B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=39788476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007081278A Expired - Fee Related JP4964642B2 (ja) 2007-03-27 2007-03-27 回転刃具の固定装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8366366B2 (ja)
EP (1) EP2127794A4 (ja)
JP (1) JP4964642B2 (ja)
WO (1) WO2008117741A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7904346B2 (en) * 2002-12-31 2011-03-08 Ebay Inc. Method and system to adjust a seller fixed price offer
JP2012076192A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Makita Corp 切断機
JP2014131824A (ja) * 2013-01-07 2014-07-17 Makita Corp 作業工具
JP6400460B2 (ja) * 2014-01-30 2018-10-03 株式会社マキタ 切断機
EP3476539A1 (de) * 2017-10-27 2019-05-01 HILTI Aktiengesellschaft Spannvorrichtung und handwerkzeugmaschine
JP7096032B2 (ja) 2018-03-28 2022-07-05 株式会社マキタ マルチツール
US10875109B1 (en) 2018-04-30 2020-12-29 Kreg Enterprises, Inc. Adaptive cutting system
US20200070266A1 (en) * 2018-08-29 2020-03-05 Illinois Tool Works Inc. Retention apparatus for material removal machines
DE102021213514A1 (de) 2021-11-30 2023-06-01 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Werkzeugaufnahmevorrichtung, Werkzeugmaschine, Werkzeugmaschinensystem und Werkzeugmittel

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1936720A1 (de) 1969-07-18 1971-02-04 Heinrich Schaller Fa Elastisches Schnellwechselfutter fuer hochtourige Schleifscheiben
US4005622A (en) * 1976-04-30 1977-02-01 Bassett Alvin L Circular saw wrench
DE3623555A1 (de) * 1986-07-12 1988-02-04 Fein C & E Befestigungseinrichtung fuer scheibenfoermige werkzeuge an der werkzeugspindel einer tragbaren elektrowerkzeugmaschine
DE3741484C1 (de) * 1987-12-08 1989-08-24 Fein C & E Handwerkzeugmaschine mit automatischer Arretierung der Arbeitsspindel
JPH02145211A (ja) 1988-11-28 1990-06-04 Zhdanovskij Metall Inst 円形のこ刃締め付け装置
DE3902874A1 (de) * 1989-02-01 1990-08-09 Fein C & E Adapter zum befestigen eines zusatzwerkzeugs
BR9106833A (pt) * 1990-09-12 1993-07-13 Norman Leslie Matthews Prendedor tendo dispositivo de sujeicao para aperto e/ou afrouxamento manual
US5075976A (en) * 1991-02-05 1991-12-31 Young Peter W Power tool guard retainer
DE4336620C2 (de) * 1993-10-27 1997-07-03 Fein C & E Elektrowerkzeug mit einer nur bei ausgeschaltetem Motor betätigbaren Spannvorrichtung
JPH07299743A (ja) * 1994-05-10 1995-11-14 Ryobi Ltd 工具の締付装置
DE19649514A1 (de) * 1996-11-29 1998-06-04 Bosch Gmbh Robert Handwerkzeugmaschine
US5947671A (en) 1998-01-30 1999-09-07 Power Tool Holders Incorporated Hand actuable clamping device with circumferentially extending tightening members
US7013987B2 (en) * 2000-09-08 2006-03-21 Black & Decker Clutch assembly and clamp mechanism for rotary tool disc
DE10059976A1 (de) * 2000-12-02 2002-06-06 Bosch Gmbh Robert Handwerkzeugmaschine
DE10124971B4 (de) * 2001-05-21 2013-06-20 Hilti Aktiengesellschaft Schnellspanneinrichtung für eine Kreissäge
US6843627B2 (en) * 2001-12-12 2005-01-18 Credo Technology Corporation Wrenchless blade clamp assembly
US7343841B2 (en) * 2002-02-15 2008-03-18 Black & Decker Inc. Blade clamp assembly
EP1375094A1 (en) 2002-06-18 2004-01-02 Black & Decker Inc. Clamp mechanism and clutch assembly for rotary tool disc
TWM273437U (en) * 2004-12-10 2005-08-21 Rexon Ind Corp Ltd Device for securing saw blade to motor of power tool
GB0515575D0 (en) 2005-07-29 2005-09-07 Gmca Pty Ltd Clamping apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
EP2127794A4 (en) 2012-07-11
US20100047036A1 (en) 2010-02-25
JP2008238321A (ja) 2008-10-09
EP2127794A1 (en) 2009-12-02
US8366366B2 (en) 2013-02-05
WO2008117741A1 (ja) 2008-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4964642B2 (ja) 回転刃具の固定装置
JP4780524B2 (ja) 携帯用切断機
US11192270B2 (en) Portable cutting tool
US10478943B2 (en) Grinder, cover and cover set
JP5259614B2 (ja) グラインダにおける砥石カバーのストッパ装置
JP2007223133A5 (ja)
JPH06504489A (ja) 手持ち工作機械
EP2447003B1 (en) Disc grinders
US20110039482A1 (en) Grinder
US8006777B2 (en) Hand-held power tool
JP2007175957A (ja) 電動切削工具
US8550885B2 (en) Grinder having mechanism for regulating rotation of wheel guard
JP2604193Y2 (ja) 回転工具におけるスピンドルのロック機構
JP2000052259A (ja) バイス装置のフェンス
JP5018077B2 (ja) 刈払機
JP7249797B2 (ja) 携帯用加工機
JP2009045730A (ja) 携帯丸鋸の切り込み深さ調整機構
JP5000471B2 (ja) 卓上切断機における切断材の位置決めフェンス
JP2602324Y2 (ja) 電気マルノコにおけるブレードケースの取付け構造
JP2598153Y2 (ja) 電気マルノコにおけるストッパゴムの取付け構造
JP2604192Y2 (ja) 電気マルノコにおける騒音防止構造
JP2001030201A (ja) 携帯マルノコにおける切り込み深さ調整機構のロックレバー
JP2008284677A (ja) 加工工具
JP3599997B2 (ja) 回転刃具の取付け構造
JP3374065B2 (ja) 電動スクリュードライバのクラッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees