JP6400460B2 - 切断機 - Google Patents

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Description

この発明は、出力軸に円形の切断砥石等の回転刃具を切断機本体に取り付けて切断機本体を上下に揺動させて被切断材を切断する定置式または卓上型の切断機に関する。
従来、例えば丸鋸などの円形の切断刃(以下「回転刃具」と称する)を回転させて被切断材を切断する卓上型切断機と称される切断機が知られている。このような切断機は、電動モータにより回転駆動力を発生させる。このような回転駆動力は回転刃具が取り付けられる出力軸に伝達される。このため、このような出力軸には、回転刃具を固定して取り付けておく刃具固定装置が設けられている。下記特許文献にて開示される刃具固定装置は、このような出力軸の回転にも緩まずに回転刃具を固定するための工夫がなされている。
特開2011−16209号公報
ところで、上記した刃具固定装置は、出力軸に回転刃具を強固に締結させれるようになっている。このため、出力軸に回転刃具を締め付けたり緩めたりするにあたっては、この刃具固定装置を操作するための操作工具が別途で必要されている。このように操作工具が別途で必要とされていると、刃具固定装置を操作するにあたって操作工具の取出しが要されて刃具の交換作業が煩雑になってしまう。また、このように操作工具が必要となっていると、使用者に操作工具の管理負担が生じてしまい、不便なものとなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、出力軸に回転刃具を取り付けて被切断材を切断する切断機において、操作工具を必要とせずに回転刃具の取付け取外しを可能とすることにある。
上記した課題を解決するにあたって本発明に係る切断機は次の手段をとる。
すなわち、第1の発明は、円形の回転刃具を出力軸に取り付けて被切断材を切断する定置式または卓上型の切断機であって、前記出力軸には、前記回転刃具を該出力軸に固定する刃具固定装置が設けられており、前記刃具固定装置は、前記回転刃具を前記出力軸に固定する固定作用部と、該固定作用部の締付け或いは緩めの操作を行う固定操作部とを有し、前記固定操作部から前記固定作用部への操作伝達区間には、該固定作用部と該固定操作部との間に生ずる摩擦を低減する摩擦低減部が設けられている、ことを特徴とする。第1の発明によれば、出力軸に設けられた刃具固定装置は、回転刃具を出力軸に固定する固定作用部と、固定作用部の締付け或いは緩めの操作を行う固定操作部とを有する。ここで、固定操作部から固定作用部への操作伝達区間に設けられた摩擦低減部は、これら固定作用部と固定操作部との間に生ずる摩擦を低減することができる。これによって、回転刃具を出力軸に固定する固定作用部を締め付けるにあたって、固定操作部の操作を操作工具を用いることなく使用者の手操作により行うことができる。したがって、第1の発明によれば、操作工具を必要とせずに回転刃具の取付け取外しが可能となる。
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記固定操作部は、前記出力軸の回転方向で回転するように支持され且つ該回転方向で回転することにより該出力軸に対して相対的に軸方向で接近離間して該固定作用部の締付け或いは緩めを行うようになっており、前記摩擦低減部は、前記固定操作部を前記軸方向で受ける転がり軸受けにて構成されている、ことを特徴とする。第2の発明によれば、摩擦低減部は、固定操作部を軸方向で受ける転がり軸受けにて構成されている。ここで、摩擦低減部は固定作用部の締付け或いは緩めるために回転に際し、出力軸に対して接近することによる固定操作部の回転摩擦を良好に低減することができる。これによって、回転刃具を出力軸に固定する固定作用部を締め付けるにあたって、固定操作部の操作を操作工具を用いることなく使用者の手操作により良好に行うことができる。
また、第3の発明は、前記第2の発明において、前記摩擦低減部は、スラストニードルベアリングにて構成されている、ことを特徴とする。第3の発明によれば、摩擦低減部はスラストニードルベアリングにて構成されているので、固定操作部を軸方向で受ける転がり軸受けを小さく構成することができる。これによって、刃具固定装置の小型化を図ることができて、切断機としての扱い易さを高めることができる。
また、第4の発明は、円形の回転刃具を出力軸に取り付けて被切断材を切断する定置式または卓上型の切断機であって、前記出力軸には、前記回転刃具を該出力軸に固定する刃具固定装置が設けられており、前記刃具固定装置は、前記回転刃具を前記出力軸に固定する固定作用部と、該固定作用部の締付け或いは緩めの操作を行う固定操作部とを有し、前記固定操作部は、前記出力軸の回転方向で回転するように支持され且つ該回転方向で回転することにより該出力軸に対して該固定作用部を相対的に軸方向で接近離間して該固定作用部の締付け或いは緩めに作用するカムを有している、ことを特徴とする。第4の発明によれば、固定操作部は、回転方向で回転することにより出力軸に対して固定作用部を相対的に軸方向で接近離間して固定作用部の締付け或いは緩めに作用するカムを有している。ここで固定作用部を締め付けるにあたっては、固定操作部の操作を使用者の手操作により固定作用部の締付け或いは緩めを行うことができ、操作工具を必要とせずに回転刃具の取付け取外しが可能となる。
また、第5の発明は、円形の回転刃具を出力軸に取り付けて被切断材を切断する定置式または卓上型の切断機であって、前記出力軸には、前記回転刃具を該出力軸に固定する刃具固定装置が設けられており、前記刃具固定装置は、前記回転刃具を前記出力軸に固定する固定作用部と、該固定作用部の締付け或いは緩めの操作を行う固定操作部とを有し、前記固定操作部は、前記回転刃具の外周を覆うケース部に回転可能に支持されて前記固定作用部を操作可能とするレンチ部を有している、ことを特徴とする。第5の発明によれば、固定操作部は、回転刃具の外周を覆うケース部に回転可能に支持されて前記固定作用部を操作可能とするレンチ部を有している。これによって、固定作用部を締め付けるにあたって、レンチ工具を別途で用意することなく固定操作部の操作を使用者の手操作により行うことができる。したがって、第5の発明によれば、操作工具を必要とせずに回転刃具の取付け取外しが可能となる。
また、第6の発明は、円形の回転刃具を出力軸に取り付けて被切断材を切断する定置式または卓上型の切断機であって、前記出力軸は、内蔵される電動モータの回転駆動軸の回転を受けて回転されるように構成されており、前記回転刃具を前記出力軸に固定する刃具固定装置が設けられており、前記刃具固定装置は、前記回転刃具を前記出力軸に固定する固定作用部と、該固定作用部の締付け或いは緩めの操作を行う固定操作部とを有し、前記固定操作部は、前記固定作用部の一側を一時的に留めておく留め機構と、前記回転駆動軸を回転操作して該固定作用部の他側を回転させる操作ノブ機構とを有しており、前記固定作用部は、前記留め機構により一時的に留められた前記固定作用部の一側と、前記操作ノブ機構により相対的に回転される前記固定作用部の他側とが互いで螺子締結されることにより、前記回転刃具を前記出力軸に固定する、ことを特徴とする。第6の発明によれば、固定操作部は留め機構と操作ノブ機構とを有して構成される。これによって、固定作用部の締付け或いは緩めの操作を行う固定操作部を、分けて配置させることができる。したがって、固定操作部を設けるにあたって局所的な嵩張りを減らすことができて、切断機としての取回しの良さを確保することができる。
切断機を左側から視た全体側面図である。 切断機を右側から視た全体側面図である。 切断機本体の内部構造を模式的に示す断面図である。 図3における固定装置の配設箇所を拡大して示す断面図である。 第2の実施の形態の固定装置を拡大して示す斜視図である。 図5の(VI)-(VI)断面矢視を示す断面図である。 第3の実施の形態の固定装置の軸荷重軽減状態を拡大して示す斜視図である。 図7の(VIII)-(VIII)断面矢視を示す断面図である。 図7に示す固定装置の軸荷重増加状態を示す斜視図である。 図9の(X)-(X)断面矢視を示す断面図である。 第4の実施の形態の固定装置を拡大して示す断面図である。 図11の(XII)-(XII)断面矢視となる固定装置を示す断面図である。 図12に示す固定装置のロック解除状態を示す断面図である。 第5の実施の形態の固定装置を拡大して示す断面図である。 第6の実施の形態の固定装置を拡大して示す断面図である。 第7の実施の形態の固定装置を拡大して示す断面図である。 第8の実施の形態の切断機本体の内部構造を模式的に示す断面図である。 図17の(XVIII)-(XVIII)断面矢視を示す断面図である。 図18に示す操作ノブ機構の操作状態を示す断面図である。 操作状態の操作ノブ機構を図17に対応して示す断面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係る切断機を実施するための形態について説明する。まず、第1の実施の形態の切断機10についてを、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、切断機10を左側から視た全体側面図である。図2は、切断機10を右側から視た全体側面図である。図3は、切断機本体20の内部構造を模式的に示す断面図である。図4は、図3における固定装置61の配設箇所を拡大して示す断面図である。この切断機10は、地面に置かれ、回転刃具としての円形の切断砥石Bが出力軸42に取り付けられて使用される。この切断機10は、大まかに分けて、ベース11と切断機本体20とを備える。
ベース11の上面であるテーブル面12には、載置された被切断材を後側から支持するフェンス13と、載置された被切断材を前側から支持するバイスプレート15とを備える。フェンス13は、固定レバー14によりテーブル面12に対して固定されている。このフェンス13は、固定レバー14の固定解除によりテーブル面12に対して相対的に動かすことができる。また、バイスプレート15は、固定ハンドル16によりテーブル面12に対して固定されている。このバイスプレート15は、固定ハンドル16の固定解除によりテーブル面12に対して相対的に動かすことができる。
なお、このテーブル面12の後端部分には、次に説明する切断機本体20を連結して支持する支持連結部17が設けられている。この支持連結部17は、テーブル面12から上側に突き出されたリブ形状を有して構成される。この支持連結部17の上端部分には、回動軸部18が設けられている。この回動軸部18は、次に説明する切断機本体20の回動支持部215を軸支持連結するように構成される。
切断機本体20は、図3に示すように、ハンドル部21と、モータ部31と、ブレードケース部45とを有する。モータ部31は、ハンドル部21の左側に配置される。また、ブレードケース部45は、ハンドル部21の右側に配置される。なお、モータ部31は、ハンドル部21に対して該ハンドル部21の前後長さの略中間の位置に配置されている。
ハンドル部21は、図3に示すようにハンドル形状が設けられるハンドルハウジング210を有する。また、ギヤユニット40は、ギヤハウジング360に内蔵されている。この回動支持部215は、上記したテーブル面12に設けられた支持連結部17の回動軸部18に対して軸支持連結されている。このため、ハンドル部21を含む切断機本体20は、回動支持部215を回動中心にして上下方向に揺動可能に支持されるものとなっている。このハンドル部21には、図1に示すように手握り可能に構成される二つのグリップ部23,25が設けられている。すなわち、モータ部31に対して相対的に前側に配置される第1グリップ部23は、主に切断機本体20の上下の揺動操作(切断操作)をするために設けられている。第1グリップ部23には、この切断機10を操作する操作トリガ24が設けられている。また、モータ部31に対して相対的に上側に配置される第2グリップ部25は、主に切断機10を持ち上げるために設けられている。また、第2グリップ部25の後側には、電源コンセントに接続される電源コード部26が設けられている。
モータ部31は、図3に示すように、モータハウジング310により支持される。このモータハウジング310は、ハンドルハウジング210と連なって一体に支持されている。モータハウジング310の内部には、電動のブラシモータ32が装置されている。このブラシモータ32は、切断砥石Bを回転させる切断機10の動力源として設定される。すなわち、ブラシモータ32は、フィールド33と、アーマチュア34と、コンミテータ35とを有する。アーマチュア34は、ベアリング371,372により回転可能に支持される回転駆動軸36に対して設けられている。このようにフィールド33に対してアーマチュア34が相対的に回転して、回転駆動軸36を回転させる。
なお、フィールド33、コンミテータ35、ベアリング371,372にあっては、モータハウジング310とギヤハウジング360とにより支持されている。また、回転駆動軸36には、一体に回転する遠心式の冷却ファン38が取り付けられている。この冷却ファン38は、回転駆動軸36と一体に回転することにより図1に示す吸気孔39から外気を吸気する吸引風を発生させる。なお、図3に示すように、回転駆動軸36の入力端部(右端部)には入力ギヤ361が設けられている。この入力ギヤ361には、ギヤハウジング360にて支持されるギヤユニット40の減速ギヤ41が噛合される。
図3に示すように、ギヤユニット40は、回動軸としての出力軸42に減速ギヤ41が設けられて構成される。出力軸42は、ギヤハウジング360に支持されるベアリング431,432により回転可能に支持されている。この出力軸42は、入力ギヤ361と噛合する減速ギヤ41と一体に回転するようになっている。このため、出力軸42は、モータ部31の回転駆動軸36の回転を減速して切断砥石Bを回転させる。なお、この出力軸42は、切断砥石Bを取り付けることができるようにギヤハウジング360の内部からからブレードケース部45の内部へと突き出されている。この出力軸42のうちブレードケース部45の内部に突き出される部分は、切断砥石Bが取り付けられる刃具取付部として設定される。
ブレードケース部45は、大まかに分けて、ブレードケース本体46と、ケースカバー47とを備える。ブレードケース本体46は、出力軸42に取り付けられた切断砥石Bの外周にを覆うように構成される。このブレードケース本体46は、ギヤハウジング360に螺子留めされており、ギヤハウジング360により支持されている。このブレードケース本体46は、金属製成形品であり、円形をなす切断砥石Bの上側略半周を覆う形状を有している。ケースカバー47は、ブレードケース本体46に対して回転可能に組み付けられている。ケースカバー47は、板金部品であり、切断機本体20の揺動に応じて被切断材の当たりながら傾くように回転する。このため、ケースカバー47は、切断砥石Bにより被切断材から生ずる切断粉(切り粉)の飛散が抑えるように機能する。なお、このブレードケース部45は、本発明に係るケース部に相当する。
上記した出力軸42には、切断砥石Bを固定保持するための固定保持機構50が設けられている。この固定保持機構50は、出力軸42に対して切断砥石Bを把持させておくための把持装置51と、この把持装置51を固定するように作用して切断砥石Bを出力軸42に固定する固定装置61とを備える。把持装置51は、大まかに、スペーサ52と、インナフランジ部材53と、アウタフランジ部材55とを備える。スペーサ52は、切断砥石Bを出力軸42に固定保持するにあたり、切断砥石Bをブレードケース部45内部の適切位置に配置するように、ギヤハウジング360に対して適宜に隔てさせる作用を有する。このスペーサ52には、インナフランジ部材53が取り付けられている。インナフランジ部材53は、切断砥石Bの内側(左側)面と面当接可能な略円形に拡がる形状を有する。また、アウタフランジ部材55も、切断砥石Bの外側(右側)面と面当接可能な略円形に拡がる形状を有する。これらインナフランジ部材53とアウタフランジ部材55とは、切断砥石Bを内外(左右)両面で挟み込むようにそれぞれ切断砥石Bに面当接し、この状態で出力軸42と一体となるように締結される。ここで、これらインナフランジ部材53とアウタフランジ部材55とにより出力軸42に対して切断砥石Bを一体するにあたっては、次に説明する固定装置61の締結作用による。
すなわち、固定装置61は、本発明に係る刃具固定装置に相当する。この固定装置61は、上記した把持装置51により出力軸42に対しての切断砥石Bの固定を行うために設けられる。固定装置61は、主として出力軸42に対して接近離間する螺子締め機能を有している。この固定装置61は、インナフランジ部材53とアウタフランジ部材55とを介して切断砥石Bを出力軸42と一体回転するように締結する。このため、固定装置61には、出力軸42に形成される雌螺子部位と螺合される雄螺子部位が形成されている。具体的には、出力軸42の内部には、外側端面(右側端面)から軸線方向に沿って延びる雌螺子孔49が設けられている。この雌螺子孔49は、従前どおりに設けられる雌螺子の螺子孔にて形成されている。これに対して固定装置61は、インナフランジ部材53とアウタフランジ部材55とにより切断砥石Bを挟み込んだ状態で、これらフランジ部材53,55にて挟み込まれた切断砥石Bを出力軸42に対して一体に締結させる作用を有する。言い換えれば、固定装置61は、アウタフランジ部材55をインナフランジ部材53の配置方向へ締め付ける螺子留め作用を有しており、この螺子留め作用により切断砥石Bをフランジ部材53,55に挟み込まれた状態で固定されるようになっている。
第1の実施の形態の固定装置61は、具体的には次のように構成される。この固定装置61は、図4に示すように、概略、締結ボルト63と、操作ノブ65と、押圧フランジ部材67と、軸受70とを備える。締結ボルト63は、六角ボルトとも称される締結ボルトであり、外形が螺子回し可能とする正六角柱形をなす頭部を有している。この締結ボルト63は、雄螺子部631と係合頭部633とを備える。この雄螺子部631は、固定装置61に設けられる雄螺子部位に相当する。この雄螺子部631は、上記した出力軸42に設けられる雌螺子孔49の雌螺子形状と螺合する雄螺子形状を有する。この雄螺子部631は、右回し方向で回転させると雌螺子孔49に対して螺子締めされるようになっており、左回し方向で回転させると雌螺子孔49に対して螺子緩めされるようになっている。ちなみに、切断砥石Bを回転させる出力軸42は、螺子締めする方向とは反対方向となる左回し方向で回転する。
また、係合頭部633は、雄螺子部631の頭部分として形成されると共に、操作ノブ65の係合凹部653に対して係合可能に形成されている。このため、締結ボルト63と操作ノブ65とは、両者一体となって回転操作可能となっている。具体的には、操作ノブ65を右回し方向で回転させると、操作ノブ65を含む締結ボルト63は、雌螺子孔49に向けて螺子締めの方向となる出力軸42の接近方向で移動される。これによって、操作ノブ65を含む締結ボルト63は、押圧フランジ部材67を出力軸42に向けて接近させるに作用する。また逆に、操作ノブ65を左回し方向で回転させると、操作ノブ65を含む締結ボルト63は、雌螺子孔49に向けて螺子緩めの方向となる出力軸42の離間方向で移動される。これによって、操作ノブ65を含む締結ボルト63は、操作ノブ65の右回しで押圧フランジ部材67を出力軸42に向けて接近させる作用を有し、操作ノブ65の左回しで押圧フランジ部材67を出力軸42に向けて離間させる作用を有する。
操作ノブ65は、回転操作可能なノブの形状を有して構成される。この操作ノブ65は、略円筒形の外周面を有する操作外周面651と、この操作外周面651の回転中心に設けられる係合凹部653とを備える。操作外周面651は、広く利用される操作可能なダイアルの外周形状を有して形成されている。この操作外周面651には、詳しく図示していないが、使用者が手握り操作し易いように適宜の凹形段差部(図5に示す符号655)が並列させて設けられている。なお、係合凹部653は、上記した締結ボルト63の係合頭部633を係合可能とする形状を有する。このため、この操作ノブ65を回転操作すると締結ボルト63も一体に回転させ、この締結ボルト63の雄螺子部631を雌螺子孔49に螺子留めすることができる。このように締結ボルト63に一体にされる操作ノブ65は、押圧フランジ部材67に対して押圧作用をする。
すなわち、締結ボルト63の螺子留め進行側には押圧フランジ部材67が配置されている。この押圧フランジ部材67は、締結ボルト63に一体にされる操作ノブ65から押圧されてフランジ部材53,55を押圧する。なお、押圧されたフランジ部材53,55は、これらの間に挟み込まれる切断砥石Bを把持するようになる。この押圧フランジ部材67は、金属プレートが適宜に折り曲げられることにより形成されており、次に説明する軸受70を介して操作ノブ65から押圧される。この操作ノブ65から押圧された押圧フランジ部材67の押圧力は、フランジ部材53,55の挟み込み力としてフランジ部材53,55同士を押圧するように作用する。具体的には、押圧フランジ部材67は、操作ノブ65側に受圧面671が設けられており、フランジ部材53,55側に押圧面673が設けられている。受圧面671が押圧された押圧フランジ部材67は、押圧面673にてフランジ部材53,55同士を押圧する。なお、押圧フランジ部材67には挿通孔675から締結ボルト63が挿通されており、抜け止めリング68により抜けが規制されている。
つまり、押圧フランジ部材67は、本発明に係る固定作用部に相当し、切断砥石Bを出力軸42に固定する。また、操作ノブ65は、本発明に係る固定操作部に相当し、押圧フランジ部材67の締付け或いは緩めの操作を行うための部分として設定される。つまり、操作ノブ65は出力軸42の回転方向で回転するように支持されている。また、操作ノブ65を右回しの回転方向で回転させると、押圧フランジ部材67を出力軸42に対して相対的に軸方向で接近させて押圧フランジ部材67の締付けを行うようになっている。また、操作ノブ65を左回しの回転方向で回転させると、押圧フランジ部材67を出力軸42に対して相対的に軸方向(回転の軸方向)で離間させて押圧フランジ部材67の緩めを行うようになっている。
軸受70は、本発明に係る摩擦低減部に相当し、操作ノブ65から押圧フランジ部材67への操作伝達区間に設けられる。この軸受70は、操作ノブ65と押圧フランジ部材67との間の操作伝達において生ずる摩擦を低減する。この軸受70は、この軸受70は、スラスト軸受にて構成されている。すなわち、軸受70は、操作ノブ65を軸方向で当接して受ける転がり軸受けにて構成されている。具体的には、軸受70は、広く利用されるスラストニードルベアリングにて構成され、上記した操作ノブ65と押圧フランジ部材67との間に配置される。このように設けられる軸受70は、操作ノブ65と押圧フランジ部材67との間に生ずる摩擦を低減するように機能する。より詳しく言えば、軸受70は、操作ノブ65側に当接される回転側当接部材71と、押圧フランジ部材67側に当接される押え側当接部材73と、これらの間に設けられる複数の転がりピン75とを備える。この転がりピン75は、いわゆる針状ころとして構成される。この軸受70は、転がりピン75の転がりにより、回転側当接部材71と押え側当接部材73との間に生ずる摩擦を低減する。
上記した第1の実施の形態の切断機10によれば、次のような作用効果を奏することができる。すなわち、この切断機10によれば、出力軸42に設けられた固定装置61は、切断砥石Bを出力軸42に固定する押圧フランジ部材67と、押圧フランジ部材67の締付け或いは緩めの操作を行う操作ノブ65とを有する。ここで押圧フランジ部材67から操作ノブ65への操作伝達区間に設けられた軸受70は、これら押圧フランジ部材67と操作ノブ65との間に生ずる摩擦を低減することができる。これによって、切断砥石Bを出力軸42に固定する押圧フランジ部材67を締め付けるにあたって、操作ノブ65の操作を操作工具を用いることなく工具使用者の手操作により行うことができる。したがって、この切断機10によれば、操作工具を必要とせずに切断砥石Bの取付け取外しが可能となる。
また、この切断機10によれば、軸受70は操作ノブ65を軸方向で受ける転がり軸受けにて構成されている。ここで軸受70は押圧フランジ部材67の締付け或いは緩めるために回転に際し、出力軸42に対して接近することによる操作ノブ65の回転摩擦を良好に低減することができる。これによって、切断砥石Bを出力軸42に固定する押圧フランジ部材67を締め付けるにあたって、操作ノブ65の操作を操作工具を用いることなく工具使用者の手操作により良好に行うことができる。また、この切断機10によれば、軸受70はスラストニードルベアリングにて構成されているので、操作ノブ65を軸方向で受ける転がり軸受けを小さく構成することができる。これによって、固定装置61の小型化を図ることができて、切断機10としての扱い易さを高めることができる。
[第2の実施の形態]
次に、上記した第1の実施の形態の変形例となる第2の実施の形態について、図5および図6を参照しながら説明する。第2の実施の形態は、上記した第1の実施の形態の切断機10のうち、固定保持機構50の固定装置61の締結ボルト63の構成のみが相違する。つまり、図5および図6にて示す符号61Aは、上記した第1の実施の形態の固定装置61とは相違する締結ボルト63Aを有する第2の実施の形態の固定装置である。この固定装置61Aは、主に、上記した第1の実施の形態の締結ボルト63の構成を第2の実施の形態の締結ボルト63Aに置き換えるものとなっている。このため、この締結ボルト63A以外の上記した第1の実施の形態の固定装置61と略同一に構成される箇所については、同一符号を図面に付して説明を省略する。なお、第2の実施の形態の固定装置61Aも、本発明に係る刃具固定装置に相当する。
図5は、第2の実施の形態の固定装置61Aを拡大して示す斜視図である。図6は、図5の(VI)-(VI)断面矢視を示す断面図である。第2の実施の形態の締結ボルト63Aは、六角穴付ボルトとも称される締結ボルトであり、頭部に螺子回し可能とする正六角形の操作穴635が設けられている。この操作穴635には、図示される六角棒スパナRが嵌合されて、六角棒スパナRの回転操作により締結ボルト63Aの締付け或いは緩めを行うことができる。つまり、第2の実施の形態の固定装置61Aによれば、上記した第1の実施の形態の固定装置61と略同一の作用効果を奏することができる上、押圧フランジ部材67の締付け或いは緩めの操作を行うにあたって、操作穴635に嵌合させた六角棒スパナRによる操作も可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、上記した第1の実施の形態の変形例となる第3の実施の形態について、図7〜図10を参照しながら説明する。第3の実施の形態は、上記した第1の実施の形態の切断機10のうち、固定保持機構50の固定装置61の構成のみが相違する。つまり、図7〜図10にて示す符号61Bは、上記した第1の実施の形態の固定装置61において引起式操作部69が設けられる第3の実施の形態の固定装置である。この固定装置61Bは、主に、上記した第1の実施の形態の固定装置61の構成に引起式操作部69が設けられるものとなっている。すなわち、図7および図8に示す固定装置61Bは軸荷重軽減状態を示している。図7は固定装置61Bの斜視図である。図8は図7の(VIII)-(VIII)断面矢視を示す断面図である。また、図9および図10に示す固定装置61Bは軸荷重増加状態を示している。図9は固定装置61Bの斜視図である。図10は図9の(X)-(X)断面矢視を示す断面図である。
なお、第3の実施の形態の固定装置61Bにあっても、上記した第1の実施の形態の固定装置61と略同様に機能する箇所については、上記した第1の実施の形態の固定装置61に付した符号末尾に‘B’を追加している。なお、第3の実施の形態の固定装置61Bも、本発明に係る刃具固定装置に相当する。図7〜図10に示す固定装置61Bは、概略、締結ボルト63Bと、操作ノブ65Bと、押圧フランジ部材67Bと、軸受70Bとを備え、さらに引起式操作部69が設けられている。第3の実施の形態の締結ボルト63Bも、第1の実施の形態と同様に機能する雄螺子部631Bと係合頭部633Bとを備える。雄螺子部631Bは、出力軸42に設けられる雌螺子孔49の雌螺子形状と螺合する。また、係合頭部633Bは、操作ノブ65Bの係合凹部653Bに対して係合する。このため、締結ボルト63Bと操作ノブ65Bとは、両者一体となって回転操作可能となっている。
この操作外周面651Bにも、使用者が手握り操作し易いように適宜の凹形段差部655Bが並列させて設けられている。なお、係合凹部653Bは、締結ボルト63Bの係合頭部633Bを係合し、操作ノブ65Bの回転操作と共に締結ボルト63Bも一体に回転させる。なお、締結ボルト63Bと操作ノブ65Bとの間には、ワッシャ79Bが配置されている。この締結ボルト63Bの螺子留め進行側には押圧フランジ部材67Bが配置されている。押圧フランジ部材67Bは、締結ボルト63Bに一体にされる操作ノブ65Bから軸受70Bを介して押圧される。この押圧フランジ部材67Bの押圧力は、フランジ部材53,55の挟み込み力としてフランジ部材53,55同士を押圧する。なお、押圧フランジ部材67Bは本発明に係る固定作用部に相当し、操作ノブ65Bは本発明に係る固定操作部に相当する。
また、軸受70Bは、操作ノブ65Bと押圧フランジ部材67Bとの間に配置されるスラスト軸受にて構成される。この軸受70Bは、本発明に係る摩擦低減部に相当し、螺子部材77Bにより操作ノブ65Bと一体にされる回転側当接部材71Bと、押圧フランジ部材67Bに当接される押え側当接部材73Bと、これらの間に設けられる複数の転がりピン75Bとを備える。この軸受70Bは、転がりピン75Bの転がりにより、回転側当接部材71Bと押え側当接部材73Bとの間に生ずる摩擦を低減する。また、この軸受70Bと締結ボルト63Bとの間には、皿ばね78Bが配置されている。この皿ばね78Bは、湾曲された中抜き円盤形状を有する。この皿ばね78Bは、締結ボルト63を軸受70Bから離間させる方向へ付勢している。なお、次にも説明するが、皿ばね78Bの付勢力を受けて締結ボルト63Bを軸受70Bから離間させている場合には、図9および図10に示すような固定装置61Bは軸荷重増加状態となる。これに対し、皿ばね78Bの付勢力に抗して締結ボルト63Bを軸受70Bに接近させている場合には、図7および図8に示すような固定装置61Bは軸荷重軽減状態となる。
引起式操作部69は、略棒状の回動軸691と、回動軸691に対して回動可能に支持される操作本体693とを備える。回動軸691は、操作ノブ65Bを回転させる直径方向に延在されるように設けられる。この回動軸691は、操作ノブ65Bに設けられる軸支孔656Bに差し込まれて、軸支孔656Bを有する操作ノブ65Bに支持される。操作本体693は、略半円形の板状に形成されている。操作本体693の中心部分は、適宜に切り抜かれた形状を有する。この操作本体693は、略半円形の直径部分が回動軸691にて回動可能に軸支持される。この回動可能に軸支持される部分が引起式操作部69の軸支持部695として設定され、略半円形の円弧部分が引起し可能とされる引起式操作部69の操作部分696として設定されている。軸支持部695は、回動軸691が挿し通されて、この引起式操作部69を回動可能に支持する。これに対して、操作ノブ65Bの外面657Bには、操作部分696を収容可能とする収容凹部659Bが設けられている。この収容凹部659Bは、外面657Bを操作部分696に対応して適宜に切り欠くようにして設けられている。このため、収容凹部659Bには、図7および図8に示すように操作部分696を収容させておくことができる。また、図9および図10に示すように、操作部分696を回動させることにより収容凹部659Bから引き起こしておくこともできる。
ところで、軸支持部695には、回動軸691からの径の長さが相違する2つの周面697,698が形成されている。図10に示すように、軸支持部695には第1当接周面697が設けられている。第1当接周面697は、回動軸691からの周面の径の長さが次の第2当接周面698と比べて相対的に短くなっている。第1当接周面697は、図8に示すように引起式操作部69を収容している場合にボルト押圧面635Bに当接する。また、図8に示すように、軸支持部695には第2当接周面698が設けられている。第2当接周面698は、回動軸691からの周面の径の長さが第1当接周面697と比べて相対的に長くなっている。第2当接周面698は、図10に示すように引起式操作部69を引き起こしている場合にボルト押圧面635Bに当接する。
このように、図10に示すように引起式操作部69を引き起こしている場合には、第2当接周面698は、回動軸691からの周面の径の長さにより皿ばね78Bの付勢力に抗してボルト押圧面635Bを押圧する。そうすると、皿ばね78Bを圧縮させ、締結ボルト63Bを回動軸691から離間させると共に軸受70Bに接近させることとなる。つまり、軸受70Bに対しての軸荷重を軽減する軸荷重軽減状態とする。このため、操作ノブ65Bの回転操作が、次に説明する軸荷重増加状態に比べて相対的に行い易くなる。これに対し、図8に示すように引起式操作部69を収容している場合には、第1当接周面697は、ボルト押圧面635Bを上記の軸荷重軽減状態よりも押圧しない。そうすると、皿ばね78Bの付勢力を受けて、締結ボルト63Bを回動軸691に接近させると共に軸受70Bから離間させることとなる。つまり、上記の軸荷重軽減状態に比べて、軸受70Bに対しての軸荷重を増加する軸荷重増加状態とする。このため、この軸荷重軽減状態に比べて、操作ノブ65Bの回転操作が相対的に行い難くなる。
このように第3の実施の形態の固定装置61Bによれば、上記した第1の実施の形態の固定装置61と略同一の作用効果を奏することができ、さらに次のような作用効果を奏することができる。すなわち、第3の実施の形態の固定装置61Bによれば、引起式操作部69の操作状態により、軸受70Bに対しての軸荷重の軽減または増加を図ることができる。具体的には、図10に示す引起式操作部69の軸荷重軽減状態で操作ノブ65Bを操作して、図8に示す引起式操作部69の軸荷重増加状態で保持しておくと、軸受70Bに対しての軸荷重を増加するので、操作ノブ65Bの操作を規制することができる。
[第4の実施の形態]
次に、上記した実施の形態の変形例となる第4の実施の形態について図11〜図13を参照しながら説明する。図11は、第4の実施の形態の固定装置81を拡大して示す断面図であり、上記した第1の実施の形態の図4の断面図と同じところで切った断面図である。図12は、図11の(XII)-(XII)断面矢視となる固定装置81を示す断面図である。図13は、図12に示す固定装置81のロック解除状態を示す断面図である。なお、第4の実施の形態となる固定保持機構50Cは、図12および図13に示す固定装置81の構成のみが、上記した第1の実施の形態の固定保持機構50と相違する。このため、第1の実施の形態と同一とされる構成については、第1の実施の形態を説明した際の符号と同一の符号を図面に付して説明を省略する。
なお、第4の実施の形態の固定装置81も、本発明に係る刃具固定装置に相当する。第4の実施の形態の固定装置81は、楔を利用して押圧フランジ部材84をフランジ部材53,55側に軸方向で押し付けつつ固定装置81の緩みを抑える機能を有する。第4の実施の形態の固定装置81は、図11に示すように、概略、締結ボルト体82と、押圧フランジ部材84と、締結機構85とを備える。締結ボルト体82は、ボルト本体821と、環状操作部825と、締結作用部831とを備える。ボルト本体821は、雌螺子孔49の雌螺子形状と螺合する雄螺子部822と、締結作用部831と締結する締結雄部823と、締結作用部831に押圧方向で当接するフランジ部824とを備える。
雌螺子孔49が本発明に係る雌螺子部位に相当し、雄螺子部822が本発明に係る雄螺子部に相当する。環状操作部825は、後述する締結機構85を介して、ボルト本体821と締結作用部831とを一体に回転させることができるようになっている。この環状操作部825は、使用者が手握り操作することができる把持外周面826を有している。この把持外周面826も使用者が手握り操作し易いように適宜の凹形段差部827が設けられている。締結作用部831は、ボルト本体821の締結雄部823と締結する締結雌部832を備える。この締結雌部832は、締結雄部823と締結して、ボルト本体821と締結作用部831とは一体となっている。
これに対して、環状操作部825は、後述するロック解除操作を除いて、ボルト本体821と締結作用部831と一体に回転可能となっている。また、締結作用部831には、押圧フランジ部材84に対面する面を螺子噛込面835として設定されている。この螺子噛込面835は、回転軸線90に向かうにしたがって押圧フランジ部材84に向かって傾斜する傾斜面形状を有する。押圧フランジ部材84は、第1の実施の形態の押圧フランジ部材67と略同様に機能する。この押圧フランジ部材84にも、締結作用部831に対面する面を受圧噛込面841として設定されている。この受圧噛込面841も、回転軸線90に向かうにしたがって締結作用部831に向かって傾斜する傾斜面形状を有する。なお、この押圧フランジ部材84も、フランジ部材53,55側に押圧面842が設けられている。受圧噛込面841が押圧された押圧フランジ部材84は、押圧面842にてフランジ部材53,55同士を押圧する。
次に、締結機構85について説明する。締結機構85は、図12および図13に示すように、周方向に均等3分割された箇所のそれぞれに1組ずつ設けられている。この締結機構は、概略、楔部材86と、転動ボール87と、ボールガイド部88と、ボール付勢ばね89とを備える。楔部材86は、図11に示すように断面視略三角形に形成されつつ周方向に延びるように形成されている。この楔部材86は、上記した締結作用部831と押圧フランジ部材84との間に押し入るように形成されている。具体的には、この楔部材86の外側周面861は、上記した締結作用部831の螺子噛込面835と対面して面接触可能な傾斜面形状を有する。また、楔部材86の内側周面862は、上記した押圧フランジ部材84の受圧噛込面841と対面して面接触可能な傾斜面形状を有する。このため、楔部材86の厚みは、回転軸線90に向かう方向で薄くなり、逆に回転軸線90から離れる方向で厚くなる。このため、楔部材86が締結作用部831と押圧フランジ部材84との間に押し入ると、外側周面861は螺子噛込面835と面接触し、内側周面862は受圧噛込面841と面接触し、締結作用部831と押圧フランジ部材84とを互いに離間させるように作用する。
転動ボール87は、次に説明するボールガイド部88により転動が案内される。この転動ボール87は、上記した環状操作部825と楔部材86との間に転動可能に配置される。この転動ボール87は、周方向に転動することによりロック位置(図12に示す符号871)とロック解除位置(図13に示す図示符号872)との2つの位置に配置可能となっている。図12に示すように、ロック位置871に位置する転動ボール87は、楔部材86を回転軸線90に接近させるロック位置(符号861)に位置させる。これに対して、図13に示すように、ロック解除位置872に位置する転動ボール87は、楔部材86を回転軸線90から離間させるロック解除位置(符号862)に位置させる。
ボールガイド部88は、環状操作部825に形成されている。このボールガイド部88は、楔部材86との間の転動ボール87に対面する内周側に設けられ、転動ボール87の転動を案内するように作用する。このボールガイド部88は、周方向で並んで平坦部881と逃げ凹部882とが設けられている。平坦部881は、周方向に沿った平坦な形の内周面形状を有する。この平坦部881は、周方向に転動する転動ボール87をロック位置(図12に示す符号871)となる回転軸線90に接近させる。これに対して逃げ凹部882は、周方向から凹む形の内周面形状を有する。この逃げ凹部882は、周方向に転動する転動ボール87をロック解除位置(図13に示す符号872)となる回転軸線90から離間させる。
ボール付勢ばね89は、周方向に沿って配置されるコイルばねで構成されている。ボール付勢ばね89は、締付け方向端891が環状操作部825の支持段差部828に当接されている。ボール付勢ばね89は、緩め方向端892が締結作用部831の当接ガイド部837に当接されている。この締結作用部831の当接ガイド部837は、環状操作部825の回転に追従して回転する。なお、この当接ガイド部837を含む締結作用部831自体は、環状操作部825の回転に対しての僅かな回転ずれを許容する。なお、この僅かな回転ずれは、上記した転動ボール87のロック位置871とロック解除位置872との周方向の転がり距離にて設定される。
このようにして固定装置81を締付け方向で回転させると、転動ボール87は、ロック位置(図12に示す符号871)に位置する。この転動ボール87は、ボールガイド部88の平坦部881からの支持を受けて、ロック位置(符号861)に楔部材86を位置させる。そうすると、この楔部材86は、締結作用部831と押圧フランジ部材84との間に押し入ることとなって、楔部材86の外側周面861は螺子噛込面835と面接触して押圧し、楔部材86の内側周面862は受圧噛込面841と面接触して押圧する。つまり、楔部材86は、締結作用部831と押圧フランジ部材84とを互いに離間させるように作用する。このため、押圧フランジ部材84は、楔部材86からの押圧を受けてフランジ部材53,55同士を押圧する。
これに対して固定装置81を緩め方向で回転させると、転動ボール87は、ロック解除位置(図13に示す符号872)に位置する。この転動ボール87は、ボールガイド部88の逃げ凹部882に逃げ込み、ロック解除位置(符号862)に楔部材86を配置可能とする。そうすると、締結作用部831と押圧フランジ部材84との間に押し入っていた楔部材86を、これらの間から外すことができる。つまり、楔部材86が押し入っていたことによる上記した面接触の押圧を解除することでき、締結作用部831と押圧フランジ部材84との接近が可能となる。つまり、押圧フランジ部材84の楔部材86からの押圧を無くしてフランジ部材53,55同士の押圧を解除することができ、固定装置81の緩め方向の螺子回し力を小さくする。
なお、固定装置81の緩め方向の螺子回しを止めると、転動ボール87は、当接ガイド部837を介してボール付勢ばね89の付勢力を受け、ロック位置(図12に示す符号871)に位置される。ロック位置に位置する転動ボール87は、ボールガイド部88の平坦部881からの支持を受けて楔部材86を回転軸線90に接近させるロック位置(符号861)に位置させる。つまり、楔部材86は締結作用部831と押圧フランジ部材84とを互いに離間させ、押圧フランジ部材84は楔部材86からの押圧を受けてフランジ部材53,55同士を再び押圧する。このように、第4の実施の形態では、押圧フランジ部材84は本発明に係る固定作用部に相当すると共に、環状操作部825は本発明に係る固定操作部に相当する。
また、上記した転動ボール87を含む締結機構85が、本発明に係る摩擦低減部に相当し、環状操作部825と押圧フランジ部材84との間の操作伝達において生ずる摩擦を低減する。第4の実施の形態の固定装置81によれば、上記した第1の実施の形態の固定装置61と略同一の作用効果を奏することができる上、切断砥石Bを回転させることにより生ずる慣性作用力が、固定装置81に関しての増し締めの作用力として奏することが可能となる。
[第5の実施の形態]
次に、上記した第1から第4の実施の形態の変形例となる第5の実施の形態について、図14を参照しながら説明する。図14は、第5の実施の形態の固定装置91を拡大して示す断面図である。この図14も、上記した第1の実施の形態の図4の断面図と同じところで切った断面図であり、固定装置91に関して拡大して示している。すなわち、第5の実施の形態となる固定保持機構50Dは、上記した第1の実施の形態の固定保持機構50と比較して、固定装置91の構成についてのみが相違する。このため、第5の実施の形態は、上記した第1の実施の形態と相違する固定装置91の構成についてを主に説明し、固定装置91以外の第1の実施の形態と同一とされる構成については、上記した符号と同一符号を図面に付して説明を省略するものとする。なお、第5の実施の形態の固定装置91も、本発明に係る刃具固定装置に相当する。
この固定保持機構50Dは、第1の実施の形態と同一に構成される把持装置51(53,55)と、第1の実施の形態と相違して構成される固定装置91とを備える。この固定装置91は、カム操作部材93によるカム作用を利用して押圧フランジ部材94をフランジ部材53,55側に軸方向で押し付けて固定装置91の締め付け状態をロックするように構成されている。この固定装置91は、概略、締結ボルト92と、カム操作部材93と、押圧フランジ部材94とを備える。なお、カム操作部材93が本発明に係る固定操作部に相当すると共に、押圧フランジ部材94が本発明に係る固定作用部に相当する。
締結ボルト92は、雌螺子孔49の雌螺子形状と螺合する雄螺子部921と、カム操作部材93を回転操作するための回転軸支持部923とを備える。なお、雌螺子孔49が本発明に係る雌螺子部位に相当し、雄螺子部921が本発明に係る雄螺子部に相当する。回転軸支持部923は、締結ボルト92のうち外側(右側)に突き出された箇所の端部に設定される。この回転軸支持部923は、次に説明するカム操作部材93の回転軸部931を適宜に軸支持する。押圧フランジ部材94には、外側(右側)に受圧曲面941が設けられると共に、内側(左側)に押圧平面943が設けられる。この受圧曲面941は、次に説明するカム操作部材93の押圧曲面936を摺接させてカム操作部材93によるカム作用を生じさせる箇所である。このため、カム部935は、このカム操作部材93によるカム作用を生じさせる凹形の曲面形状を有して形成される。押圧平面943は、カム操作部材93によるカム作用による押圧力を受けてフランジ部材53,55(切断砥石B)を配置方向へ押圧する平面として設定されている。
カム操作部材93は、側面視略L字形に形成される。このカム操作部材93は、L字屈曲箇所を回転軸部931として設定し、上記した締結ボルト92の回転軸支持部923に適宜に軸支持される。また、カム操作部材93は、回転軸部931からL字一側に操作レバー部933が形成されており、回転軸部931からL字他側にカム部935が形成されている。操作レバー部933は、カム操作部材93を回転操作するためのレバーとして適宜に延びて設定される。また、カム部935は、押圧曲面936と、押圧解除平面938とを備えてカムとして機能する。すなわち、押圧曲面936は、回転軸部931から、操作レバー部933が延びる方向に直交する方向で突き出されて形成されている。
これに対して押圧解除平面938は、回転軸部931から、操作レバー部933が延びる方向の逆側で突き出されて形成されている。つまり、押圧解除平面938は、この押圧曲面936と直交する向きで配置されている。押圧曲面936は、押圧解除平面938よりも回転軸部931から離間された円弧曲面をなす端面を有する。逆に言えば、押圧解除平面938は、押圧解除平面938よりも回転軸部931に接近した平面をなす端面を有する。このため、操作レバー部933を操作することにより、押圧曲面936あるいは押圧解除平面938のいずれかを押圧フランジ部材94に対面配置させることができるようになっている。
ここで、操作レバー部933を回転操作によりカム操作部材93を図示P1の状態とした場合には、押圧曲面936が押圧フランジ部材94に対面することとなる。この場合には、押圧曲面936の回転軸部931から離間される距離は長くなることにより、押圧曲面936は押圧フランジ部材94をフランジ部材53,55(切断砥石B)に向けて押圧することができる。また、操作レバー部933を回転操作によりカム操作部材93を図示P2の状態とした場合には、押圧解除平面938が押圧フランジ部材94に対面することとなり、押圧解除平面938の回転軸部931から離間される距離が短くなる。このため、押圧解除平面938の押圧フランジ部材94への押圧を解除することができる。この状態(図示P2)でカム操作部材93を雄螺子部921の螺子緩め方向で回転させると、回転軸部931の位置を押圧フランジ部材94から離間させることができる。つまり、フランジ部材53,55の組付けを解除することがなどが可能となる。
なお、この状態(図示P2)でカム操作部材93を雄螺子部921の螺子締め方向で回転させると、回転軸部931の位置を押圧フランジ部材94に向けて接近させることができる。このため、上記した操作レバー部933を回転操作によりカム操作部材93を図示P1の状態に戻すと、押圧曲面936の押圧フランジ部材94への押圧力を高めることができる。つまり、カム操作部材93によるフランジ部材53,55(切断砥石B)への押圧力を高めて、固定保持機構50Dは切断砥石Bを固定保持することができる。この固定保持機構50Dは、切断砥石Bの固定保持を解除して切断砥石Bの着脱作業が可能となる。このようにして固定保持機構50Dによれば、押圧フランジ部材94を締め付けるにあたっては、カム操作部材93の操作を工具使用者の手操作により押圧フランジ部材94の締付け或いは緩めを行うことができ、操作工具を必要とせずに切断砥石Bの取付け取外しが可能となる。
[第6の実施の形態]
次に、上記した第5の実施の形態の変形例となる第6の実施の形態について、図15を参照しながら説明する。図15は、第6の実施の形態の固定装置95を拡大して示す断面図である。この図15も、上記した第1の実施の形態の図4の断面図と同じところで切った断面図であり、固定装置95に関して拡大して示している。すなわち、第6の実施の形態となる固定保持機構50Eは、上記した第5の実施の形態の固定保持機構50Dと比較して、固定装置95の構成についてのみが相違する。このため、第6の実施の形態は、上記した第5の実施の形態と相違する固定装置95の構成についてを説明する。また、固定装置95以外の第5の実施の形態と同一とされる構成については、上記した符号と同一符号を図面に付して説明を省略するものとする。第6の実施の形態の固定装置95も、本発明に係る刃具固定装置に相当する。
すなわち、この固定保持機構50Eの固定装置95も、ダイアルカム部材96と押圧部材97とによるカム作用を利用して押圧部材97をフランジ部材53,55側に軸方向で押し付けて固定装置95の締め付け状態をロックするように構成されている。この固定装置95は、ダイアルカム部材96と押圧部材97とを備える。なお、ダイアルカム部材96が本発明に係る固定操作部に相当すると共に、押圧部材97が本発明に係る固定作用部に相当する。
ダイアルカム部材96は、概略、ボルト部961と操作ダイアル部963とを一体に成形することにより形成される。ボルト部961は、雌螺子孔49の雌螺子形状と螺合する。操作ダイアル部963は、外周側に回転操作可能なダイアル部965が設けられており、内周側にカム部967およびロック部968が設けられている。ダイアル部965は、回転操作可能な円環形状を有して形成される。このダイアル部965を回転操作することにより一体のボルト部961についての螺子締め或いは螺子緩めを行うことができる。また、内周側のカム部967は、回転方向にしたがって内周側に漸次張り出される傾斜形状を有する。また、内周側のロック部968は、カム部967により漸次に押圧されて押圧完了した場合にロックする平面形状を有する。
これに対して、押圧部材97は、ダイアルカム部材96に面して、適宜にカム部967から受圧される受圧傾斜面971および受圧平面973が設けられている。この受圧傾斜面971は、カム部967による押圧ガイドが可能に傾斜されている。また、受圧平面973は、受圧傾斜面971を乗り上げた後のロック部968から押圧される。ダイアルカム部材96は、カム作用により押圧部材97をフランジ部材53,55(切断砥石B)を配置方向へ押圧する。このようにして固定保持機構50Eによれば、押圧部材97を締め付けるにあたっては、ダイアルカム部材96の操作を使用者の手操作により押圧部材97の締付け或いは緩めを行うことができ、操作工具を必要とせずに切断砥石Bの取付け取外しが可能となる。
[第7の実施の形態]
次に、上記した第1〜6の実施の形態とは相違する第7の実施の形態について、図16を参照しながら説明する。図16は、第7の実施の形態のレンチ部103を拡大して示す断面図である。この図16も、上記した第1の実施の形態の図4の断面図と同じところで切った断面図であり、レンチ部103に関して拡大して示している。すなわち、第7の実施の形態となる固定保持機構50Fは、出力軸42に対して切断砥石Bを把持させておくためのインナフランジ部材53とアウタフランジ部材55とをボルト100により締め付ける構成となっている。つまり、この把持装置51が設けられる出力軸42の雌螺子孔49には、ボルト100が螺子締結される。なお、このようなボルト100による締結構成は従前より利用される構成となっており、このボルト100に設けられる雄螺子形状が、本発明に係る雄螺子部位を構成する。
ところで、この固定保持機構50Fには、このボルト100の螺子締め或いは螺子緩めを行うレンチ部103がブレードケース部45に設けられている。このため、第7の実施の形態では、このレンチ部103の構成についてを主に説明し、このレンチ部103以外のその他の構成については、上記した符号と同一符号を図面に付して説明を省略するものとする。なお、第7の実施の形態のボルト100およびレンチ部103も、本発明に係る刃具固定装置に相当する。また、この切断砥石Bを出力軸42に固定するボルト100は、本発明に係る固定作用部に相当する。また、このボルト100の締付け或いは緩めの操作を行うレンチ部103は、本発明に係る固定操作部に相当する。
このレンチ部103は、図16に示すように通常のレンチと略同様に構成される。すなわち、ブレードケース部45のうち出力軸42が対面する箇所には、レンチ部103を取り付けておくための取付孔451が設けられている。この取付孔451は、上記した雌螺子孔49に対面する箇所にも一致する。この取付孔451には、レンチ部103が回転可能に支持されるようにして差し込まれている。つまり、レンチ部103は、取付孔451に操作可能に保持されている。このレンチ部103は、手握り可能に回転操作される操作レバー部105と、ボルト100の六角頭部101に係合するナット部107とを有する。このようにレンチ部103は、取付孔451を回転中心にして操作レバー部105を回転させると、ボルト100の六角頭部101に係合するナット部107を回転させることができる。
ここで、このレンチ部103には、係合解除付勢ばね109が設けられている。この係合解除付勢ばね109は、ブレードケース部45の外側に配置されて、レンチ部103をブレードケース部45の外側に付勢している。具体的に言えば、レンチ部103は、係合解除付勢ばね109の付勢力により、ナット部107のボルト100の六角頭部101との係合を解除するように外側に向けて付勢されている。このため、係合解除付勢ばね109は、一端がブレードケース部45の外周面に当接していると共に、他端がレンチ部103に設けられる付勢フランジ部108に当接している。これによって、このレンチ部103を内側に押し込んだ場合にのみ、ナット部107をボルト100の六角頭部101に係合させてボルト100の締付け或いは緩めの操作を行うことができる。逆に、このレンチ部103を内側に押し込んでないフリーの場合には、係合解除付勢ばね109の付勢力によりナット部107のボルト100の六角頭部101の係合は自然と解除された状態となる。つまり、このレンチ部103を、切断砥石Bの回転を邪魔しない位置に配置させておくことができる。このようにレンチ部103は、ボルト100を締め付けるにあたって、レンチ工具を別途で用意することなくレンチ部103の操作を使用者の手操作により行うことができる。したがって、別途のレンチ工具(操作工具)を必要とせずに切断砥石Bの取付け取外しが可能となる。
[第8の実施の形態]
次に、上記した第1から第7の実施の形態とは相違する第8の実施の形態について、図17〜図20を参照しながら説明する。図17は、第8の実施の形態の切断機本体20Gの内部構造を模式的に示す断面図である。図18は、図17の(XVIII)-(XVIII)断面矢視を示す断面図である。図19は、図18に示す操作ノブ機構81Gの操作状態を示す断面図である。図20は、操作状態の操作ノブ機構81Gを図17に対応して示す断面図である。すなわち、第8の実施の形態となる切断機本体20Gは、上記した第1の実施の形態の切断機本体20と比較して、固定保持機構50の構成についてのみが相違する。このため、第8の実施の形態は、上記した第1の実施の形態と相違する固定保持機構50Gの構成についてを主に説明し、固定保持機構50G以外の第1の実施の形態と同一とされる構成については、上記した符号と同一符号を図面に付して説明を省略するものとする。なお、第5の実施の形態の固定保持機構50Gも、本発明に係る刃具固定装置に相当する。
すなわち、この固定保持機構50Gは、第1の実施の形態と略同様に構成される把持装置51G(53,55G)と、第1の実施の形態と相違して構成される固定装置61Gとを備える。第8の実施の形態の固定装置61Gは、図17に示すように、概略、締結ボルト63Gと、フランジ留め機構65Gと、操作ノブ機構81Gとを備える。締結ボルト63Gは、上記した締結ボルト63と略同様に、雄螺子部631と一体頭部633Gとを有する。ここで、一体頭部633Gは、アウタフランジ部材55Gに溶接されて一体となっている。締結ボルト63Gは、アウタフランジ部材55Gと一体に回転可能にされている。なお、アウタフランジ部材55Gには、係合孔56Gが設けられている。この係合孔56Gは、次に説明するフランジ留め機構65Gの回転規制軸67Gが係合される箇所として設定される。
なお、雄螺子部631は、固定装置61Gに設けられる雄螺子部位に相当する。この雄螺子部631は、上記した出力軸42に設けられる雌螺子孔49の雌螺子形状と螺合する雄螺子形状を有する。この雄螺子部631も、右回し方向で回転させると雌螺子孔49に対してアウタフランジ部材55Gと一体に螺子締めされるようになっており、左回し方向で回転させるとアウタフランジ部材55Gと一体に雌螺子孔49に対して螺子緩めされる。なお、雌螺子孔49が本発明に係る雌螺子部位に相当し、雄螺子部631が本発明に係る雄螺子部に相当する。フランジ留め機構65Gは、概略、支持部材66Gと、回転規制軸67Gと、付勢ばね68Gとを有する。支持部材66Gは、回転規制軸67Gと付勢ばね68Gとを支持する部材であり、ブレードケース本体46に取り付けられている。回転規制軸67Gは、係合孔56Gに対して接近離間するように支持部材66Gに移動可能に支持されている。付勢ばね68Gは、係合孔56Gからの係合が外れるように回転規制軸67Gを離間方向(図示右側)に付勢している。
ここで回転規制軸67Gを付勢ばね68Gの付勢に抗して係合孔56Gに係合させる。そうすると、係合した回転規制軸67Gは、アウタフランジ部材55Gの回転規制軸67Gに対する相対的な回転が規制される。つまり、アウタフランジ部材55Gは、ブレードケース本体46に対して相対的に回転が規制された状態となり、ひいてはモータハウジング310に対する相対的な回転が規制された状態となる。すなわち、アウタフランジ部材55Gと一体に回転する締結ボルト63Gは、モータハウジング310に対する相対的な回転が規制された状態となる。ここで、出力軸42が回転すると固定された締結ボルト63Gの雄螺子部631に対して、螺合される出力軸42の雌螺子孔49を相対的に回転させることとなり、これら雄螺子部631と雌螺子孔49との間の螺合の締め付け或いは緩めを行うことができる。
操作ノブ機構81Gは、回転駆動軸36Gの基端37Gに隣接して設けられている。すなわち、第8の実施の形態の回転駆動軸36Gの基端37Gは、回転可能に支持するベアリング371を突き抜けるように延ばされており、操作ノブ機構81Gが取り付けられている。この基端37Gには、次に説明する係合スライダ85Gに設けられる係合孔88Gに係合可能な平行平面部39Gが設けられている。操作ノブ機構81Gは、概略、ダイヤルノブ82Gと、係合スライダ85Gと、係合解除ばね93Gとを有する。ダイヤルノブ82Gは、回転駆動軸36Gの回転軸線を回転軸として回転可能に構成される。このダイヤルノブ82Gは、モータハウジング310に設けられる抜止め部31Gによって回転可能に支持される。抜止め部31Gは、ダイヤルノブ82Gの外周部83Gを周方向に沿って摺接可能に抜け止めすることによってダイヤルノブ82Gを回転可能に支持している。
ダイヤルノブ82Gは、回転可能なダイヤル形に形成され、指掛かりが可能な凹部84Gが周方向等間隔で複数設けられている。このダイヤルノブ82Gの内部は、係合スライダ85Gおよび係合解除ばね93Gが内装可能にされる適宜の中空構造に形成される。ダイヤルノブ82Gの内部には、このダイヤルノブ82Gの回転径方向でスライド可能にされる係合スライダ85Gが設けられている。この係合スライダ85Gは、スライダ本体86Gと操作部材90Gとを有している。スライダ本体86Gは、略板形に形成される。スライダ本体86Gは、ダイヤルノブ82Gの内部でダイヤルノブ82Gの回転径方向でスライド可能に支持されている。このスライダ本体86Gの略中心部分には、板厚方向に貫通される係合解除孔87Gおよび係合孔88Gが連なって設けられている。
係合解除孔87Gと係合孔88Gとは、スライダ本体86Gに対して、スライダ本体86Gがスライドする方向に並べられて互いの孔形状が連なるように設けられている。具体的には、スライダ本体86Gの一端861G側に係合解除孔87Gが設けられており、スライダ本体86Gの他端862G側に係合孔88Gが設けられている。これら係合解除孔87Gと係合孔88Gとには、これら係合解除孔87Gと係合孔88Gとの間を移動可能に回転駆動軸36Gの基端37Gが挿し込まれている。ここで、回転駆動軸36Gの基端37Gが係合解除孔87Gに挿し込まれている場合には、この回転駆動軸36Gの基端37Gは、係合解除孔87Gの内部で空回りされるように設定される。具体的には、係合解除孔87Gは、回転駆動軸36Gの円形外周の径よりも一回り大きい円形の内周の径を有する孔形状にて形成される。これに対して、係合孔88Gは、挿し込まれた回転駆動軸36Gの基端37Gの平行平面部39Gが面当接して係合される孔形状にて形成される。
具体的には、係合孔88Gには、平行平面部39Gと面当接される平行平面内周部89Gが設けられている。この平行平面内周部89Gは、平行平面部39Gとが面当接することによって、挿し込まれる回転駆動軸36Gとスライダ本体86Gとが一体で回転される係合状態となる。なお、このスライダ本体86Gは、挿し込まれる回転駆動軸36Gが係合解除孔87Gに挿し込まれるように係合解除ばね93Gにより付勢されている。この係合解除ばね93Gは、スライダ本体86Gの一端861Gに当接しているコイルばねである。この係合解除ばね93Gは、スライダ本体86Gを一端861G側から他端862G側に向けてスライドするように付勢する。つまり、回転駆動軸36Gの基端37Gは、スライダ本体86Gが係合解除ばね93Gから付勢されることにより、常態時には係合孔88Gではなく係合解除孔87Gに挿し込まれるようになっている。
スライダ本体86Gの他端862Gには、操作部材90Gが取り付けられている。操作部材90Gには、指掛かりが可能な凹部91Gが外部に露出された状態で設けられている。つまり、使用者は、係合解除ばね93Gの付勢力に抗して、操作部材90Gの凹部91Gに指を掛けて、スライダ本体86Gを他端862G側から一端861G側に向けて移動させることができる。このように係合解除ばね93Gの付勢力に抗してスライダ本体86Gを他端862G側から一端861G側に向けて移動させると、係合解除孔87Gに挿し込まれていた回転駆動軸36Gの基端37Gは、係合孔88Gに係合されることとなる。そうすると、回転駆動軸36Gは、スライダ本体86Gと一体回転可能となると共に、このスライダ本体86Gに支持されるダイヤルノブ82Gとも一体回転可能となる。このように使用者は、操作部材90Gを押し込んだ状態でダイヤルノブ82Gを回転させることにより、手動で回転駆動軸36Gを回転させることができる。回転する回転駆動軸36Gは、上記したように減速ギヤ41を通じて出力軸42を回転させることとなる。
つまり、上記したフランジ留め機構65Gおよび操作ノブ機構81Gが、本発明に係る固定操作部に相当することとなる。また、アウタフランジ部材55Gを含む締結ボルト63Gが、本発明に係る固定作用部の一側に相当する。つまり、フランジ留め機構65Gは、アウタフランジ部材55Gを含む締結ボルト63Gを一時的に留めておく留め機構として構成される。また、締結ボルト63Gと螺子締結される出力軸42の雌螺子孔49が、操作ノブ機構81Gにより相対的に回転される固定作用部の他側として構成される。このように構成された固定保持機構50Gによれば、出力軸42が回転する際に、回転規制軸67Gを係合孔56Gに係合させてアウタフランジ部材55Gの相対的な回転を規制している場合に、雄螺子部631と雌螺子孔49との間の螺合の締め付け或いは緩めを行うことができる。
すなわち、回転規制軸67Gを係合孔56Gに係合させて、回転駆動軸36Gを左回しするようにダイヤルノブ82Gを回転させると、減速ギヤ41を通じて出力軸42を左回しに回転させることとなる。そうすると、雌螺子孔49は、雄螺子部631に対して螺子締めさせるように螺合していく。つまり、インナフランジ部材53とアウタフランジ部材55Gとは、切断砥石Bを内外(左右)両面で挟み込むようにそれぞれ切断砥石Bに面当接し、この状態で出力軸42と一体となるように締結される。また逆に、回転規制軸67Gを係合孔56Gに係合させて、回転駆動軸36Gを左回しするようにダイヤルノブ82Gを回転させると、減速ギヤ41を通じて出力軸42を右回しに回転させることとなる。そうすると、雌螺子孔49は、雄螺子部631に対して螺子緩めさせるように螺合していく。つまり、締結ボルト63Gを出力軸42から取り外すことができて、インナフランジ部材53とアウタフランジ部材55Gとを離間させて、切断砥石Bを取り外すことができる。このように、本発明に係る固定操作部は、フランジ留め機構65Gと操作ノブ機構81Gとにより分けて配置させることができる。したがって、切断砥石Bを出力軸42に固定するにあたっての固定操作の機構を設けるにあたって、局所的な嵩張りを減らすことができて、切断機本体20Gとしての取回しの良さを確保することができる。さらに言えば、減速ギヤ41を通じて出力軸42を回転させるので、ダイヤルノブ82Gを回転させる操作トルクは、強い締付けトルクに変換されて出力軸42を回転させることができる。つまり、弱い操作トルクでも、強い締付けトルクを発生させることができる。
なお、上記した実施の形態にあっては、発明の内容を逸脱しない範囲で種々変更を加えることができる。例えば、把持装置51の構成としては、上記した実施の形態に限定されることなく、適宜の構成を選択することができる。また、本発明に係る摩擦低減部は、上記したスラストニードルベアリングの構成に限定されるこなく、固定作用部と固定操作部との間に設けられて固定作用部と固定操作部との間に生ずる摩擦を低減するように作用すれば、適宜の構成を選択することができる。例えば、本発明に係る摩擦低減部としては、適宜のボールベアリングや適宜の滑り軸受によって構成されるものであってよい。
10 切断機
11 ベース
12 テーブル面
13 フェンス
14 固定レバー
15 バイスプレート
16 固定ハンドル
17 支持連結部
18 回動軸部
20 切断機本体
21 ハンドル部
210 ハンドルハウジング
215 回動支持部
23 第1グリップ部
24 操作トリガ
25 第2グリップ部
26 電源コード部
31 モータ部
310 モータハウジング
32 ブラシモータ
33 フィールド
34 アーマチュア
35 コンミテータ
36 回転駆動軸
360 ギヤハウジング
361 入力ギヤ
371,372 ベアリング
38 冷却ファン
39 吸気孔
40 ギヤユニット
41 減速ギヤ
42 出力軸
431,432 ベアリング
45 ブレードケース部(ケース部)
46 ブレードケース本体
47 ケースカバー
49 雌螺子孔(雌螺子部位)
50 固定保持機構
51 把持装置
52 スペーサ
53 インナフランジ部材
55 アウタフランジ部材
61 固定装置(刃具固定装置)
63 締結ボルト
631 雄螺子部(雄螺子部位)
633 係合頭部
635 操作穴
65 操作ノブ(固定操作部)
651 操作外周面
653 係合凹部
655 凹形段差部
67 押圧フランジ部材(固定作用部)
671 受圧面
673 押圧面
675 挿通孔
68 抜け止めリング
70 軸受(摩擦低減部)
71 回転側当接部材
73 押え側当接部材
75 転がりピン
81 固定装置(刃具固定装置)
82 締結ボルト体
821 ボルト本体
822 雄螺子部(雄螺子部位)
823 締結雄部
824 フランジ部
825 環状操作部(固定操作部)
826 把持外周面
827 凹形段差部
828 支持段差部
831 締結作用部
832 締結雌部
835 螺子噛込面
837 当接ガイド部
84 押圧フランジ部材(固定作用部)
841 受圧噛込面
842 押圧面
85 締結機構(摩擦低減部)
86 楔部材
861 外側周面
862 内側周面
87 転動ボール
871 ロック位置
872 ロック解除位置
88 ボールガイド部
881 平坦部
882 逃げ凹部
89 ボール付勢ばね
891 締付け方向端
892 緩め方向端
90 回転軸線
B 切断砥石(回転刃具)
R 六角棒スパナ

Claims (6)

  1. 円形の回転刃具を出力軸に取り付けて被切断材を切断する定置式または卓上式の切断機であって、
    前記出力軸には、前記回転刃具を回転軸線方向の両側から挟み込むアウタフランジ部材とインナフランジ部材と、前記アウタフランジ部材と前記インナフランジ部材の挟み込み状態を固定して前記回転刃具を該出力軸に固定する刃具固定装置が設けられており、
    前記刃具固定装置は、前記アウタフランジ部材に押圧される固定作用部と、該固定作用部の締付け或いは緩めの操作を行う固定操作部とを有し、
    前記アウタフランジ部材の外径は、前記固定作用部の外径より大きく、且つ前記インナフランジ部材の外径と略同一であり、
    前記固定操作部から前記固定作用部への操作伝達区間には、該固定作用部と該固定操作部との間に生ずる摩擦を低減する摩擦低減部が設けられている、ことを特徴とする切断機。
  2. 請求項1に記載の切断機であって、
    前記固定操作部は、前記出力軸の回転方向で回転するように支持され且つ該回転方向で回転することにより該出力軸に対して相対的に軸方向で接近離間して該固定作用部の締付け或いは緩めを行うようになっており、
    前記摩擦低減部は、前記固定操作部を前記軸方向で受ける転がり軸受けにて構成されている、ことを特徴とする切断機。
  3. 請求項2に記載の切断機であって、
    前記摩擦低減部は、スラストニードルベアリングにて構成されている、ことを特徴とする切断機。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した切断機であって、
    前記刃具固定装置は、前記出力軸に螺合する締結ボルトを備え、該締結ボルトは前記出力軸回りに回転するに伴って軸方向に変位し、
    前記固定操作部は、前記締結ボルトに連結されていて、該固定操作部はその回転に伴って前記締結ボルトとともに軸方向に変位し、該固定操作部は手動により回転操作される、ことを特徴とする切断機。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した切断機であって、
    前記固定作用部は、前記固定操作部に対して回転可能であり、前記アウタフランジ部材に軸方向で対向しており、前記摩擦低減部は、前記固定操作部と前記固定作用部との間に軸方向で配置されている、ことを特徴とする切断機。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載した切断機であって、
    前記刃具固定装置に連係されていて、前記固定作用部に加わる操作力を増減するために前記固定操作部の軸方向位置をシフトできる操作力制御装置をさらに有する、ことを特徴とする切断機。
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