JP4946965B2 - 電子部品実装装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は電子部品実装装置及びその製造方法に関するものであり、例えば、半導体装置、特に、ボールグリッドアレイ(BGA)を備えたLSIチップのはんだバンプの接合の耐応力性を高めるための構成に関する。
近年、配線密度の上昇による高集積化に伴い、接続端子(はんだボール)サイズは微細化の傾向がある。また、環境問題への対応により従来よりも応力緩和が少なく,実装温度が高温となるSn系鉛フリーはんだの実用化が進み、微細化接合部への応力集中が大きくなっている。
また、実装基板についても、高密度配線を低コストで達成できる樹脂基板が使用されることが多くなってきている。
ここで、図7を参照して従来の半導体チップと樹脂基板との接合方法を説明する(例えば、特許文献1参照)。
図7(a)に示すように、表面に接続電極61を形成した樹脂基板60に対して、半導体チップ70の表面に形成した電極71に設けたはんだボール72とを対向させて位置合わせする。
次いで、熱処理炉ではんだボール72の融点以上に加熱してはんだボール72を溶融させたのち、室温まで降温することによってはんだボール72と接続電極61とを接合している。
しかし、樹脂基板60は、熱膨張係数が大きいことから、搭載する半導体チップ70との熱膨張係数差起因の反りによる応力が発生し、図7(b)に示すように、リフロー接合後に、特に最外周部近傍のはんだ接合部にクラックが発生するなど、信頼性への影響が大きい。
特に、はんだボール72で接合する場合、接続電極61とはんだボール72との界面は、面で接合されており、反りによる応力に弱いことが挙げられる。したがって、この接合部に掛かる応力によって、接合信頼性が低下する。
そこで、半導体チップの最周辺部のコーナーにダミー接続ピンを設けて、はんだや接着剤を用いて実装基板にダミー接続ピンを接続固定し、はんだボールと接続電極の接合に掛かる応力を緩和することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この提案においては、はんだボールの高さより短いダミー接続ピンを用いる場合には接着剤を用いて実装基板に接合しており、また、はんだボールの高さより長いダミー接続ピンを用いる場合には実装基板にスルーホールを設けてはんだで接続している。
特開2003−092465号公報 特開2006−339316号公報
しかし、ダミー接続ピンを設けた場合には、はんだボールと接続電極の接合に掛かる応力をある程度緩和することはできるものの、接着剤の接着強度やダミー接続ピンの接合強度により一番応力の印加されるはんだボールと接続電極との接合部におけるクラック発生を確実に防止することは困難であるという問題がある。
即ち、ダミー接続ピンが設けられる位置は、電気信号をやり取りするはんだボールと接続電極との接合部と異なって位置であるため、はんだボールと接続電極との接合部に実際に印加される応力とは違う位置に印加される応力を緩和することになる。
また、配線密度の上昇による高集積化に伴い、はんだボールサイズを微細化している半導体チップにおいて、電気信号をやり取りしないダミー接続ピンを設けるということは、半導体チップのサイズの大型化につながり、配線密度の上昇による高集積化やはんだボールサイズの微細化による小型化に逆行することになる。
したがって、電子部品実装装置において、電子部品のサイズを大型化することなく、電気信号をやり取りするはんだボールと接続電極との接合部に実際に印加される応力を緩和することを目的とする。
本発明の一観点からは、接着面側にはんだボールをマトリクス状に設けるとともに、前記はんだボールの少なくとも最外周部の一部を前記はんだボールの高さより長い金属ピンで置き換えた電子部品と、実装面側に前記はんだボールに対向する位置に接続電極を設けるとともに、前記金属ピンに対向する位置に前記はんだボールの融点より低い低融点はんだが充填された凹部を設けた回路基板とを有し、前記はんだボールと前記接続電極とが接合するとともに、前記金属ピンが前記凹部において低融点はんだと接合することを特徴とする電子部品実装装置が提供される。
また、本発明の別の観点からは、電子部品の接着面側にはんだボールをマトリクス状に設けるとともに、前記はんだボールの少なくとも最外周部の一部を前記はんだボールの高さより長い金属ピンで置き換える工程と、回路基板の実装面側に前記はんだボールに対向する位置に接続電極を設けるとともに、前記金属ピンに対向する位置に凹部を設け、前記凹部を前記はんだボールの融点より低い低融点はんだで充填する工程と、前記電子部品の接続面と前記回路基板の実装面とを対向させ熱処理を行うことによって、前記はんだボールと前記接続電極とが接合するとともに、前記金属ピンが前記凹部において低融点はんだと接合する工程とを有することを特徴とする電子部品実装装置の製造方法が提供される。
開示の電子部品実装装置及びその製造方法によれば、最外周部の少なくとも一部に設けた金属ピンは、はんだボール高さよりも高いため、基板の反りによる高さ方向の変形量(位置ずれ量)を吸収でき、接合高さマージンを最外周部だけ多くできる。
また、最外周部の金属ピンを接合するはんだ材料を、はんだボール材料の融点よりも低くすることで、基板の反りが発生した後にはんだを凝固させることができ、接合部応力を低減でき、接合部信頼性を向上することが可能となる。
さらに、この金属ピンははんだボールを置き換えたもの、即ち、電気信号のやり取りを行うものであるので、電子部品のチップサイズを大型化する必要はなく、且つ、本来的に、電気信号をやり取りするはんだボールと接続電極との接合部に実際に印加される応力を緩和することができるので、ダミー接続ピンに伴う問題が発生することがない。
ここで、図1を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
なお、図1(a)は接合前の概念的構成図であり、図1(b)は接合後の概念的構成図であり、さらに、図1(c)は変形例の概念的構成図である。
まず、図1(a)に示すように、所定の内部配線を設けた樹脂基板10の実装表面の周囲に凹部11を設けるとともに、電解めっき法によりCuパターンを設けることによって、樹脂基板10及び凹部11の表面に接続電極12,13を形成する。
また、凹部には、後述するはんだボールより低融点の低融点はんだ14を例えばスキージを用いた印刷法により充填する。
例えば、はんだボール材料が、融点が220℃前後のSn−Ag系或いはSn−Ag−Cu系のはんだ材料であれば、220℃以下の融点のはんだ材料を用いる必要がある。
このような低融点のはんだとしては、例えば、Sn−Bi系はんだ材料やSn−In系はんだ材料が挙げられる。
Sn−58Biはんだの融点は139℃であるので、はんだボールとの融点差を、約80℃確保することが可能になる。
一方、電子部品1の接合面に複数のパッド2を二次元マトリクス状に設けるとともに、複数のパッド2の最部の最外周部の少なくとも一部に金属ピン3を設け、他のパッド2にははんだボール4を設ける。
なお、この場合の電子部品1は典型的には半導体集積回路装置であるが、強誘電体を用いた光偏向装置等の他の電子デバイスも含むものである。
この場合、はんだボール4を金属ピン3に置き換える位置は、二次元マトリクス状に配列された、はんだボール4の最外周のコーナ部において、各コーナ当たり1〜12個のはんだボール4を置き換えるようにすれば良い。
或いは、マトリクス状に配置したはんだボール4の最外周の全てのはんだボール4を置き換えても良く、さらには、最外周を含めて最外周部から6列全てのはんだボール4を置き換えても良い。
なお、この場合の金属ピン3の長さが、はんだボール4の高さより高く、例えば、はんだボール4の高さに対して1.2〜2倍とする。
また、この金属ピン3は導電性接着剤5によってパッド2に電気的に接続されており、金属ピン3自体がパッド2に直接接続している必要はない。
なお、この導電性接着剤は、はんだボールを溶融するリフロー温度に耐え得るものであれば特に制限はない。
また、金属ピン3の材質として、母材がCu、42アロイ、ステンレス等が望ましく、その表面ははんだとの濡れ性を高めるために、金属、例えば、Ni/Auめっき、Agめっき、Snめっき、Sn−Biめっき、Sn−Agめっきなどで被覆することが望ましい。
なお、導電性を問題にしなければ、熱伝導率が低く、且つ、比熱が大きい材料が望ましく、例えば、ステンレスが相当する。
このような材料を用いることによって、温度保持効果により、低融点はんだが溶けている時間を長くすることができ、凝固までの時間を長くすることで、反りが大きくなっても金属ピンの移動が可能であるので、凝固するため応力を低減できる。
一方、Cu等の導電率が高く、熱伝導率が高い母材を用いる場合には、その温度保持効果を確保するために、図1(c)に示すように、ピン表面のはんだ付けする部分以外を、ポリイミド樹脂や、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂でコートしておくことが望ましい。
なお、コート層6の厚さは、金属ピン3の直径も依存するが、金属ピン3の直径が0.5μmであれば、5〜50μm程度の厚さにする。
また、金属ピン3の先端露出部の長さは金属ピン3の長さに依存するが、金属ピン3の長さが1mmであれば、先端露出部は0.3mm程度の長さにする。
一方、はんだボール4の材料としては、上述のように、融点が220℃前後のSn−Ag系或いはSn−Ag−Cu系のはんだ材料が好適であり、例えば、Sn−3Ag−0.5Cu半田の融点は、217℃となる。
なお、このようなはんだボール4は十分な高さが必要であるので、予めボール状に形成したはんだボール4をパッド2上に転写してはんだボール4と同じはんだ材料により接合する。
図1(b)に示すように、このような構成の電子部品1と樹脂基板10とを対向させて位置合わせし、加熱炉内ではんだボール4の融点以上に加熱してはんだボール4を溶融させたのち、室温まで降温することによってはんだボール4と接続電極12とを接合するとともに、凹部11において低融点はんだ14を介して金属ピン3と接続電極13とを接合する。
この時、電子部品1の最外周部の金属ピン3は、はんだボール4の高さよりも高いため、樹脂基板10の反りによる高さ方向の変形量(位置ずれ量)を吸収でき、接合高さマージンを最外周部だけ多く出来る。
また、最外周部の金属ピン3を接合するはんだ材料を、はんだボール材料の融点よりも低い低融点はんだ14にしているので、樹脂基板10の反りが発生した段階では金属ピン3の移動は自由であり、低融点はんだ14の凝固時に金属ピン3に加わる接合部応力を低減できる。
なお、冷却後、反りが大きくなった時点で、ホットエアブロー等で局所的に加熱し、樹脂基板10が充分温まらない内にはんだを再溶融させることも可能であり、反りが発生した形状で接合することが可能となり、接合部応力を低減することができる。
以上を前提として、次に、本発明の実施例1の電子部品実装装置の製造工程を説明する。
まず、図2(a)に示すように、例えば、42mm×42mmのサイズの樹脂基板20の実装面のハンダボールに本来対向する位置のコーナ部に例えば、直径が0.7μmで深さが0.4mmの凹部21を形成する。
なお、凹部21の数は、例えば、1コーナ当たり6個とする。
次いで、図2(b)に示すように、全面に無電解めっきによりめっきシード層を形成したのちレジストフレーム(いずれも図示を省略)を設け、電解めっきにより厚さが、例えば、5μmのCuめっき層を形成する。次いで、レジストフレームを除去したのちめっきシード層の露出部を除去することによって、樹脂基板20の表面に直径が0.7mmの接続電極22を形成するとともに、凹部21の内表面に接続電極23を形成する。
この時、接続電極22,23は二次元マトリクス状に配置される。
次いで、図2(c)に示すように、凹部21に対応する開口部を有するメタルマスク24及びスキージ25を用いてSn−58Biはんだペーストを印刷し、はんだペースト26を凹部21の内部にのみに充填する。
次いで、リフローを行いはんだペースト26中の溶剤を飛ばすことによって、凹部21内に低融点はんだ層27を形成した。
この時、はんだペースト26中の溶剤がなくなるので体積が収縮して低融点はんだ層27が凹部21内を丁度収まるようになる。
一方、図3(a)に示すように、例えば、直径が0.7mmのパッド31,32を二次元的マトリクス状に設けた35mm×35mmサイズのBGAパッケージ30を用意する。
次いで、図3(b)に示すように、上記の接続電極22に対応する位置に開口部を有するメタルマスク33とスキージ34とを用いてSn−3Ag−0.5Cuはんだペーストを例えば、100μmの厚さに印刷してはんだペースト層35を形成する。
次いで、図3(c)に示すように、ボール搭載用のメタルマスク36を静置したのち、図3(d)に示すように、予め作製しておいたSn−3Ag−0.5Cuからなるはんだボール37を中央部に搭載する。
次いで、図4(e)に示すように、ボール搭載用のメタルマスク36をはずした後、例えば、245℃MAXのリフローにより、はんだボール37とはんだペースト層35とを一体化する。
次いで、図4(f)に示すように、金属ピン搭載用のパッド32上に熱硬化性樹脂をベースとする導電性樹脂38をディスペンスにより供給した後、メタルマスク39を静置する。
次いで、図4(g)に示すように、金属ピン40を所定の位置に挿入し、押圧した状態で、例えば、150℃で2時間の熱処理を行うことにより導電性樹脂38を硬化させて金属ピン40の接合を行う。
次いで、図4(h)に示すようにメタルマスク39を取り外すことによって金属ピン40を形成したBGAパッケージ30が完成する。
この場合、金属ピン40としては、直径が0.5mmで長さが1mmのCu母材に、Ni/Auめっきを施したものを使用した。
以降は、図1(b)に示したのと同様に、金属ピン40を形成したBGAパッケージ30を樹脂基板20上の接続電極22,23との位置合わせを行い、例えば、245℃MAXのリフローによりBGAパッケージ30と樹脂基板20との接合を行うことにより、電子部品実装装置が完成する。
この時、金属ピンを設けずに全てはんだボールを用いて接合したリファレンスサンプルを作製し、−50℃→125℃(保持時間30分間)の温度サイクル試験を行った。その結果、リファレンスサンプルは、1200サイクルでNGとなり、金属ピンを用いた本願発明の実施例1のサンプルは、1800サイクルでNGとなり、疲労寿命は約1.5倍向上した。
次に、本発明の実施例2の電子部品実装装置の製造方法を説明する。
まず、上記の実施例1と同様に、図2(a)乃至図(d)に示すように、例えば、42mm×42mmのサイズの樹脂基板20の実装面のハンダボールに本来対向する位置のコーナ部に例えば、直径が0.7μmで深さが0.4mmの凹部21を形成する。
次いで、全面に無電解めっきによりめっきシード層を形成したのちレジストフレームを設け、電解めっきにより厚さが、例えば、5μmのCuめっき層を形成する。次いで、レジストフレームを除去したのちめっきシード層の露出部を除去することによって、樹脂基板20の表面に直径が0.7mmの接続電極22を形成するとともに、凹部21の内表面に接続電極23を形成する。
次いで、凹部21に対応する開口部を有するメタルマスク24及びスキージ25を用いてSn−58Biはんだペースト26を凹部21の内部にのみに充填する。
次いで、リフローを行いSn−58Biはんだペースト26中の溶剤を飛ばすことによって、凹部21内に低融点はんだ層27を形成する。
次いで、図3(a)乃至図3(d)に示す工程までは上記の実施例1と全く同様に、例えば、直径が0.7mmのパッド31,32を二次元的マトリクス状に設けた35mm×35mmサイズのBGAパッケージ30を用意する。
次いで、接続電極22に対応する位置に開口部を有するメタルマスク33とスキージ34とを用いてSn−3Ag−0.5Cuはんだペーストを印刷してはんだペースト層35を形成する。
次いで、ボール搭載用のメタルマスク36を静置したのち、予め作製しておいたSn−3Ag−0.5Cuからなるはんだボール37を中央部に搭載する。
次いで、図5(a)に示すように、ボール搭載用のメタルマスク36をはずした後、例えば、245℃MAXのリフローにより、はんだボール37とはんだペースト層35とを一体化する。
次いで、図5(b)に示すように、金属ピン搭載用のパッド32上に熱硬化性樹脂をベースとする導電性樹脂38をディスペンスにより供給した後、メタルマスク39を静置する。
次いで、図5(c)に示すように、金属ピン50を所定の位置に挿入し、押圧した状態で、例えば、150℃で2時間の熱処理を行うことにより導電性樹脂38を硬化させて金属ピン50の接合を行う。
この場合、金属ピン50としては、直径が0.5mmで長さが1mmのステンレス母材に、Sn−Agめっきを施したものを使用した。
次いで、図5(d)に示すようにメタルマスク39を取り外すことによって金属ピン50を形成したBGAパッケージ30が完成する。
以降は、図1(b)に示したのと同様に、金属ピン50を形成したBGAパッケージ30を樹脂基板20上の接続電極22,23との位置合わせを行い、例えば、245℃MAXのリフローによりBGAパッケージ30と樹脂基板20との接合を行うことにより、電子部品実装装置が完成する。
この時、金属ピンを設けずに全てはんだボールを用いて接合したリファレンスサンプルを作製し、−50℃→125℃(保持時間30分間)の温度サイクル試験を行った。その結果、リファレンスサンプルは、1200サイクルでNGとなり、金属ピンを用いた本願発明の実施例2のサンプルは、1700サイクルでNGとなり、疲労寿命は約1.4倍向上した。
この実施例2においては、金属ピンの母材として低熱伝導率で比熱の大きなステンレスを用いているので、接合時に保温効果が期待できる。
即ち、降温により低融点はんだの凝固は始まっても金属ピン50の近傍の温度低下は周囲より遅いので、金属ピン50の近傍の低融点はんだは凝固していない状態となっている。したがって、降温に伴って樹脂基板が反り始めても金属ピン50は反りに応じて動いたのち、低融点はんだが凝固するので、金属ピン50にかかる応力は大幅に緩和されることになる。
次に、本発明の実施例3の電子部品実装装置の製造方法を説明する。
まず、上記の実施例1と同様に、図2(a)乃至図(d)に示すように、例えば、42mm×42mmのサイズの樹脂基板20の実装面のハンダボールに本来対向する位置のコーナ部に例えば、直径が0.7μmで深さが0.4mmの凹部21を形成する。
次いで、全面に無電解めっきによりめっきシード層を形成したのちレジストフレームを設け、電解めっきにより厚さが、例えば、5μmのCuめっき層を形成する。次いで、レジストフレームを除去したのちめっきシード層の露出部を除去することによって、樹脂基板20の表面に直径が0.7mmの接続電極22を形成するとともに、凹部21の内表面に接続電極23を形成する。
次いで、凹部21に対応する開口部を有するメタルマスク24及びスキージ25を用いてSn−58Biはんだペースト26を凹部21の内部にのみに充填する。
次いで、リフローを行いSn−58Biはんだペースト26中の溶剤を飛ばすことによって、凹部21内に低融点はんだ層27を形成する。
次いで、図3(a)乃至図3(d)に示す工程までは上記の実施例1と全く同様に、例えば、直径が0.7mmのパッド31,32を二次元的マトリクス状に設けた35mm×35mmサイズのBGAパッケージ30を用意する。
次いで、接続電極22に対応する位置に開口部を有するメタルマスク33とスキージ34とを用いてSn−3Ag−0.5Cuはんだペーストを印刷してはんだペースト層35を形成する。
次いで、ボール搭載用のメタルマスク36を静置したのち、予め作製しておいたSn−3Ag−0.5Cuからなるはんだボール37を中央部に搭載する。
次いで、図6(a)に示すように、ボール搭載用のメタルマスク36をはずした後、例えば、245℃MAXのリフローにより、はんだボール37とはんだペースト層35とを一体化する。
次いで、図6(b)に示すように、金属ピン搭載用のパッド32上に熱硬化性樹脂をベースとする導電性樹脂38をディスペンスにより供給した後、メタルマスク42を静置する。
次いで、図6(c)に示すように、金属ピン40を所定の位置に挿入し、押圧した状態で、例えば、150℃で2時間の熱処理を行うことにより導電性樹脂38を硬化させて金属ピン40の接合を行う。
この場合の金属ピン40は、直径が0.5mmで長さが1mmのCu母材に、Ni/Auめっきを施したものに、ポジ型感光性熱硬化性ポリイミドを塗布したのち、両端を例えば、0.3mm露光し、現像することによって、金属ピン40の中央部にのみポリイミド膜41を設けておく。
次いで、図6(d)に示すようにメタルマスク42を取り外すことによって金属ピン40を形成したBGAパッケージ30が完成する。
以降は、図1(b)に示したのと同様に、金属ピン40を形成したBGAパッケージ30を樹脂基板20上の接続電極22,23との位置合わせを行い、例えば、245℃MAXのリフローによりBGAパッケージ30と樹脂基板20との接合を行うことにより、電子部品実装装置が完成する。
この時、金属ピンを設けずに全てはんだボールを用いて接合したリファレンスサンプルを作製し、−50℃→125℃(保持時間30分間)の温度サイクル試験を行った。その結果、リファレンスサンプルは、1200サイクルでNGとなり、金属ピンを用いた本願発明の実施例3のサンプルは、1900サイクルでNGとなり、疲労寿命は約1.6倍向上した。
この実施例3においては、金属ピンの母材として高熱伝導率のCuを用いているが、金属ピンの中央部を低熱伝導率のポリイミド膜で覆っているので、接合時に保温効果が期待できる。
即ち、降温により低融点はんだの凝固は始まっても金属ピン40の近傍の温度低下はポリイミド膜41の保温効果により周囲より遅いので、金属ピン40の近傍の低融点はんだは凝固していない状態となっている。したがって、降温に伴って樹脂基板が反り始めても金属ピン40は反りに応じて動いたのち、低融点はんだが凝固するので、金属ピン40にかかる応力は大幅に緩和されることになる。
上記の実施の形態及び実施例においては、金属ピンを電子信号の伝達、電源或いは接地との接続を行うものとして説明しているが、はんだボールのマトリクス配置にゆとりがあれば、ダミーピンとしても良い。
ここで、実施例1乃至実施例3を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を開示する。
(付記1) 接着面側にはんだボールをマトリクス状に設けるとともに、前記はんだボールの少なくとも最外周部の一部を前記はんだボールの高さより長い金属ピンで置き換えた電子部品と、実装面側に前記はんだボールに対向する位置に接続電極を設けるとともに、前記金属ピンに対向する位置に前記はんだボールの融点より低い低融点はんだが充填された凹部を設けた回路基板とを有し、前記はんだボールと前記接続電極とが接合するとともに、前記金属ピンが前記凹部において低融点はんだと接合することを特徴とする電子部品実装装置。
(付記2) 前記金属ピンが、前記電子部品と前記回路基板との間の電気信号のやり取りを行う金属ピンである付記1記載の電子部品実装装置。
(付記3) 前記金属ピンが、前記接続電極より熱伝導率が低く且つ比熱が大きい材料を母材として用いた付記3記載の電子部品実装装置。
(付記4) 前記金属ピンの中央部が、前記金属ピンより熱伝導率が低く且つ比熱の大きい樹脂膜で被覆されている付記2または3に記載の電子部品実装装置。
(付記5) 前記金属ピンが、前記マトリクス状に配置したはんだボールの最外周のコーナ部において、各コーナ当たり1〜12個のはんだボールを置き換えたものである付記1乃至4のいずれか1に記載の電子部品実装装置。
(付記6) 前記金属ピンが、前記マトリクス状に配置したはんだボールの最外周の全てのはんだボールを置き換えたものである付記1乃至4のいずれか1に記載の電子部品実装装置。
(付記7) 前記金属ピンが、前記マトリクス状に配置したはんだボールの最外周を含めて最外周部から6列全てのはんだボールを置き換えたものである付記1乃至4のいずれか1に記載の電子部品実装装置。
(付記8) 電子部品の接着面側にはんだボールをマトリクス状に設けるとともに、前記はんだボールの少なくとも最外周部の一部を前記はんだボールの高さより長い金属ピンで置き換える工程と、回路基板の実装面側に前記はんだボールに対向する位置に接続電極を設けるとともに、前記金属ピンに対向する位置に凹部を設け、前記凹部を前記はんだボールの融点より低い低融点はんだで充填する工程と、前記電子部品の接続面と前記回路基板の実装面とを対向させ熱処理を行うことによって、前記はんだボールと前記接続電極とが接合するとともに、前記金属ピンが前記凹部において低融点はんだと接合する工程とを有することを特徴とする電子部品実装装置の製造方法。
(付記9) 前記電子部品を実装する前に、前記金属ピンの中央部を前記金属ピンより熱伝導率が低く且つ比熱の大きい樹脂膜で被覆する工程を有する付記9記載の電子部品実装装置の製造方法。
本発明の実施の形態の説明図である。 本発明の実施例1の電子部品実装装置の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1の電子部品実装装置の図2以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1の電子部品実装装置の図3以降の製造工程の説明図である。 本発明の実施例2の電子部品実装装置の途中からの製造工程の説明図である。 本発明の実施例3の電子部品実装装置の途中からの製造工程の説明図である。 従来の半導体チップと樹脂基板との接合方法の説明図である。
符号の説明
1 電子部品
2 パッド
3 金属ピン
4 はんだボール
5 導電性接着剤
6 コート層
10 樹脂基板
11 凹部
12,13 接続電極
14 低融点はんだ
20 樹脂基板
21 凹部
22,23 接続電極
24 メタルマスク
25 スキージ
26 はんだペースト
27 低融点はんだ層
30 BGAパッケージ
31,32 パッド
33 メタルマスク
34 スキージ
35 はんだペースト層
36 メタルマスク
37 はんだボール
38 導電性樹脂
39 メタルマスク
40 金属ピン
41 ポリイミド膜
42 メタルマスク
50 金属ピン
60 樹脂基板
61 接続電極
70 半導体チップ
71 電極
72 はんだボール

Claims (5)

  1. 接着面側にはんだボールをマトリクス状に設けるとともに、前記はんだボールの少なくとも最外周部の一部を前記はんだボールの高さより長い金属ピンで置き換えた電子部品と、
    実装面側に前記はんだボールに対向する位置に接続電極を設けるとともに、前記金属ピンに対向する位置に前記はんだボールの融点より低い低融点はんだが充填された凹部を設けた回路基板と
    を有し、
    前記はんだボールと前記接続電極とが接合するとともに、前記金属ピンが前記凹部において低融点はんだと接合することを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 前記金属ピンが、前記接続電極より熱伝導率が低く且つ比熱が大きい材料を母材として用いた請求項1記載の電子部品実装装置。
  3. 前記金属ピンの中央部が、前記金属ピンより熱伝導率が低く且つ比熱の大きい樹脂膜で被覆されている請求項2に記載の電子部品実装装置。
  4. 電子部品の接着面側にはんだボールをマトリクス状に設けるとともに、前記はんだボールの少なくとも最外周部の一部を前記はんだボールの高さより長い金属ピンで置き換える工程と、
    回路基板の実装面側に前記はんだボールに対向する位置に接続電極を設けるとともに、前記金属ピンに対向する位置に凹部を設け、前記凹部を前記はんだボールの融点より低い低融点はんだで充填する工程と、
    前記電子部品の接続面と前記回路基板の実装面とを対向させ熱処理を行うことによって、前記はんだボールと前記接続電極とを接合するとともに、前記金属ピンを前記凹部において低融点はんだと接合する工程と
    を有することを特徴とする電子部品実装装置の製造方法。
  5. 前記電子部品を実装する前に、前記金属ピンの中央部を前記金属ピンより熱伝導率が低く且つ比熱の大きい樹脂膜で被覆する工程を有する請求項4記載の電子部品実装装置の製造方法。
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