JP2007335652A - 半導体装置、回路基板及びそれらの製造方法 - Google Patents

半導体装置、回路基板及びそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性の高い半導体装置を作製する。
【解決手段】ボールグリッドアレイによる実装がされた半導体装置1において、樹脂基板20上にCu膜21で構成されるパターン電極を形成する。樹脂基板20上に形成されたソルダレジスト22の表面からCu膜21の表面まで貫通した開口部23を設け、半導体パッケージ10の電極パッド11に接合された半田ボール12とCu膜21が開口部23に充填された予備半田24を介して電気的に接続される。このような半導体装置1によれば、半田ボール12とCu膜21を直接接合させた場合に集中して発生する応力を緩和させることができ、接合部分に発生するクラックを抑制することができる。その結果、信頼性の高い半導体装置が実現可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置、回路基板、それらの製造方法に関し、特に実装技術を利用した半導体装置、実装に用いる回路基板及びそれらの製造方法に関する。
近年、半導体パッケージの小型化に伴い、BGA(Ball Grid Array)による実装技術が利用されている。BGAによる実装は、半導体パッケージ下にバンプ状の半田ボールを設け、これを回路基板上の配線電極に半田付けにより接合させる技術である(例えば、特許文献1参照)。
このBGAについては、半導体素子自体の微細化に伴い、電気信号を入出力するピン数の増加、電極ピッチの縮小に対応させるため、半田ボールのピッチ、その直径を縮小させる傾向にある。
また、半導体装置の低コスト化も検討されている。例えば、回路基板には、樹脂基板が用いられている。また、回路基板上の配線電極の一部をソルダレジストで被覆することにより、半田接合時の半田ペーストのだれ等による隣接端子とのショートを防止している。
さらに、半導体装置については、環境問題への対応も検討されている。例えば、半田の材質としては、従来、Sn(スズ)37Pb(鉛)のような鉛を含有している半田が用いられてきた。しかし、最近では、上述した環境問題への対応のため鉛フリー半田の使用が促進している。その代表例は、例えばSn3Ag(銀)0.5Cu(銅)である。
ここで、半田ボールを回路基板上の配線電極に接合させた実装構造の概要について説明する。
図7は実装後の半導体装置の概要を説明する要部断面模式図である。
半導体パッケージ100下の電極パッド101には、バンプ状の半田ボール102が形成されている。
回路基板200には、樹脂基板201上に配線電極であるCu膜202が形成され、その一部がソルダレジスト203で被覆されている。そして、半田ボール102とCu膜202は半田付けにより接合され、半導体パッケージ100内の半導体素子と配線電極であるCu膜202が電気的に接続されている。
特許第3500032号公報
しかしながら、Sn3Ag0.5Cuは、その融点が216〜218℃であり、Sn37Pb(融点183℃)に比べると相対的に融点が高い。そのため、Sn3Ag0.5Cuを実装に用いた場合、実装温度はSn37Pbに比べて高くなる。その結果、Sn3Ag0.5Cuを用いた場合、実装温度から常温にまで降下させたときの接合部分(図7の矢印Aで示す部分)での樹脂基板201の伸縮は、Sn37Pbを用いた場合に比べ相対的に大きくなる。
また、Sn3Ag0.5Cuは硬度が高いものの、Sn37Pbに比べクリープ変形量が小さい。その結果、Sn3Ag0.5Cuを用いて実装を行った場合、接合部分に発生した応力が緩和しにくい。さらに、半導体パッケージの小型化に伴い、半田ボールの直径は縮小し、その体積は減少している。また、回路基板の下地は樹脂で構成されており、その熱膨張率は半導体パッケージよりも高い。
このように、BGAによる実装で、鉛フリー半田を用いた場合、実装温度から常温にまで降下すると、樹脂基板201の表面から半田ボール102にかかる応力が半田ボール102と配線電極であるCu膜202の接合部分(図7の矢印Aで示す部分)で局所的に集中する。その結果、この部分にクラックが発生し易く、この部分の断線等により半導体装置の信頼性が低下するという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、信頼性の高い実装を施した半導体装置、その実装ができる回路基板、及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために、基板上にパターニングされた配線電極と、前記基板上に形成され、前記配線電極の表面が露出するように開口部がパターニングされたソルダレジストと、前記開口部に充填された予備半田と、を有する回路基板と、電極パッドと、前記電極パッドに接合された半田ボールと、を有する半導体パッケージと、を備え、前記半田ボールと前記配線電極が前記予備半田を介して電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置が提供される。
このような半導体装置では、回路基板に配線電極がパターニングされ、その基板上にソルダレジストが形成され、ソルダレジストに配線電極の表面が露出する開口部がパターニングされる。そして、半導体パッケージの電極パッドに接合された半田ボールと配線電極が開口部に充填された予備半田を介して電気的に接続される。
また本発明では、基板上にパターニングされた配線電極と、前記基板上に形成され、前記配線電極の表面が露出するように開口部がパターニングされたソルダレジストと、前記開口部に予備半田が充填されていることを特徴とする回路基板が提供される。
このような回路基板では、基板に配線電極がパターニングされ、その基板上にソルダレジストが形成され、ソルダレジストに配線電極の表面が露出する開口部がパターニングされる。そして、開口部に予備半田が充填される。
また本発明では、半導体パッケージと基板上にパターニングされた配線電極とを接続する半導体装置の製造方法において、前記基板上にソルダレジストを形成する工程と、前記ソルダレジストの表面から前記配線電極の表面まで貫通する開口部を前記ソルダレジストにパターニングする工程と、前記開口部に予備半田を充填する工程と、前記半導体パッケージの電極パッドに接合された半田ボールと前記配線電極を前記予備半田を介して電気的に接続する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
このような半導体装置の製造方法では、半導体パッケージと基板上にパターニングされた配線電極とを接続する半導体装置の製造方法において、基板上にソルダレジストが形成され、ソルダレジストの表面から配線電極の表面まで貫通する開口部がソルダレジストにパターニングされ、開口部に予備半田が充填され、半導体パッケージの電極パッドに接合された半田ボールと配線電極が予備半田を介して電気的に接続される。
さらに本発明では、半導体パッケージが実装される回路基板の製造方法において、基板上に配線電極をパターニングする工程と、前記基板上にソルダレジストを形成する工程と、前記ソルダレジストの表面から前記配線電極の表面まで貫通する開口部を前記ソルダレジストにパターニングする工程と、前記開口部に予備半田を充填する工程と、を有することを特徴とする回路基板の製造方法が提供される。
このような回路基板の製造方法では、半導体パッケージが実装される回路基板の製造方法において、基板上に配線電極がパターニングされ、基板上にソルダレジストが形成され、ソルダレジストの表面から配線電極の表面まで貫通する開口部がソルダレジストにパターニングされ、開口部に予備半田が充填される。
本発明では、回路基板に配線電極をパターニングし、その基板上にソルダレジストを形成させ、ソルダレジストに配線電極の表面が露出する開口部をパターニングした。そして、半導体パッケージの電極パッドに接合された半田ボールと配線電極を開口部に充填された予備半田を介して電気的に接続するようにした。
これにより、半田ボールと配線電極を直接接合させた場合に接合部分に集中して発生する応力を緩和させることができ、その部分に発生するクラックを抑制することができる。その結果、信頼性の高い半導体装置が実現可能になる。
また本発明では、基板に配線電極をパターニングし、その基板上にソルダレジストを形成し、ソルダレジストに配線電極の表面が露出する開口部をパターニングした。そして、開口部に予備半田を充填するようにした。
これにより、半田ボールと配線電極を直接接合させた場合に接合部分に集中して発生する応力を緩和させることができる回路基板が実現可能になる。
また本発明では、半導体パッケージと基板上にパターニングされた配線電極とを接続する半導体装置の製造方法において、基板上にソルダレジストを形成し、ソルダレジストの表面から配線電極の表面まで貫通する開口部をソルダレジストにパターニングし、開口部に予備半田を充填し、半導体パッケージの電極パッドに接合された半田ボールと配線電極を予備半田を介して電気的に接続するようにした。
これにより、半田ボールと配線電極を直接接合させた場合に接合部分に集中して発生する応力を緩和させることができ、その部分に発生するクラックを抑制することができる。その結果、信頼性の高い半導体装置の製造方法が実現可能になる。
さらに本発明では、半導体パッケージが実装される回路基板の製造方法において、基板上に配線電極をパターニングし、基板上にソルダレジストを形成し、ソルダレジストの表面から配線電極の表面まで貫通する開口部をソルダレジストにパターニングし、開口部に予備半田を充填するようにした。
これにより、半田ボールと配線電極を直接接合させた場合に接合部分に集中して発生する応力を緩和させる回路基板の製造方法が実現可能になる。
以下、本発明の実施の形態の概要を、図面を参照して詳細に説明する。
最初に、ボールグリッドアレイによる実装がされた半導体装置の概要について説明する。
図1は半導体装置の基本構造を説明する要部断面模式図である。
半導体装置1の半導体パッケージ10内には、半導体素子、リードが封止体により封止されている(不図示)。半導体パッケージ10下には、半導体素子に電気的に接続された電極パッド11が形成されている。電極パッド11の組成は、半導体パッケージ10側から順に、Cu/Ni(ニッケル)/Au(金)という3層構造になっている。
この電極パッド11下には、BGAを構成するバンプ状の半田ボール12が形成されている。その材質は、例えばSn3Ag0.5Cuである。
樹脂基板20上には、配線電極がパターニングされ、配線電極を構成するCu膜21が形成されている。そして、樹脂基板20上には、Cu膜21の一部を被覆するように、ソルダレジスト22が形成されている。
ソルダレジスト22には、開口部23が設けられ、開口部23はCu膜21まで貫通している。そして、開口部23には、ソルダレジスト22の表面まで予備半田24が充填されている。この予備半田24の材質は、例えばSn3Ag0.5Cuである。
そして、半田ボール12は、予備半田24を介してCu膜21に電気的に接続されている。即ち、電極パッド11とCu膜21は同じ材質の半田(Sn3Ag0.5Cu)を介して電気的に接続されている。
ここで、ソルダレジスト22の表面から半導体パッケージ10の下面までの距離を実装高さと定義し、その高さを図に示すようにhとすると、ソルダレジスト22の膜厚、即ち開口部23の深さdは、実装高さhの半分以上になっている。
このような構造によれば、ソルダレジスト22の開口部23に所定の容量の予備半田24が充填されているので、接合部分(図7の矢印Aで示す部分)で局所的に集中した応力が予備半田24の側部(図1のBで示す部分)にまで分散し、接合部分に集中した応力を緩和させることができる。その結果、局所的に集中する応力が原因となって発生するクラックを抑制することができ、半導体装置の信頼性が向上する。
次に、図1に示す半導体装置を製造する具体的な工程について説明する。
図2〜図4は、実装構造を製造する具体的な工程を説明するための各工程の要部断面模式図である。
図2はソルダレジスト形成工程の要部断面模式図である。
ガラスエポキシ樹脂製の樹脂基板20に、Cu膜を鍍金により形成させ(不図示)、エッチングにより電極配線のパターニングを行う。パターニングを行った電極配線を構成するCu膜21の厚みは、例えば35μmである。
次にソルダレジスト22を樹脂基板20上に塗布する。そして、露光技術を用いて、Cu膜21の一部が被覆するようにパターニングを行い、開口部23を形成する。この開口部23は、ソルダレジスト22の表面からCu膜21の表面まで垂直に貫通されている。ここでの開口部23の径は、例えば0.6mmである。
ここで、ソルダレジスト22の膜厚は、例えば図1に示す実装高さhの半分以上になるように形成させる。これにより、開口部23の深さdが実装高さhの半分以上になる。
尚、ソルダレジスト22の材質は、例えばエポキシ変性アクリレートである。
図3は回路基板形成工程の要部断面模式図である。
ソルダレジスト22の開口部23に、スクリーン印刷法によりペースト状のSn3Ag0.5Cuを供給する。そして、Sn3Ag0.5Cuの融点(216〜218℃)まで樹脂基板20を昇温させ、Sn3Ag0.5Cuを溶解させる。
次いで、樹脂基板20を降温させ、Sn3Ag0.5Cuを凝固させる。そして、ソルダレジスト22の開口部23内には、材質がSn3Ag0.5Cuの予備半田24がソルダレジスト22の表面まで充填される。そして、回路基板30が完成する。
即ち、ボールグリッドアレイによる実装をするための回路基板30は、樹脂基板20上に配線電極であるCu膜21と、ソルダレジスト22と、ソルダレジスト22の表面からCu膜21の表面まで貫通する開口部23を有し、実装前に開口部23に予備半田24が充填されている。
このように、ソルダレジスト22の開口部23に所定の容量の予備半田24を充填させると、実装後に接合部分(図7の矢印Aで示す部分)で局所的に集中した応力が予備半田24の側部(Bで示す部分)にまで分散し、接合部分に集中した応力を緩和させることができる。
図4は実装工程の要部断面模式図である。
回路基板30と半導体パッケージ10を対向させ、マウンタ装置を用いて半導体パッケージ10を回路基板30上に搭載する。ここで、半導体パッケージ10の半田ボール12の直径は0.6mm、電極ピッチが1mmである。
そして、半田ボール12と予備半田24が接触した後(不図示)、ピーク温度が240℃でリフローを行い、半田ボール12と予備半田24を接合させる。
上述したように半田ボール12と予備半田24の材質は、Sn3Ag0.5Cuである。従って、半田ボール12と予備半田24を接合させた後は、電極パッド11とCu膜21は、単層の半田(例えば、Sn3Ag0.5Cu)を介して電気的に接続される。
このような工程で、図1に示す半導体装置1が作製される。
次に、上述した実装構造の効果について検討した結果について説明する。ここでは、その効果を確認するために、熱サイクル試験による確認を行った。サンプルについては、それぞれの比較例で2種類作製した。熱サイクル試験は、サンプルを試験容器に設置した後、マイナス55℃雰囲気で10分間保持し、次に、室温にて1分間保持し、次に125℃で10分間保持し、そして室温にて1分間保持する、というステップの500回のサイクルを行う加速試験である。
先ず、有限要素法による応力解析により、図1に示す実装高さhに対する開口部23の深さdの割合と応力値との関係をシミュレーションにより検討した。
このシミュレーションでは、半田ボール12の直径を0.6mm、ソルダレジスト22の開口部23の径を0.6mmの固定値とし、開口部23の深さdをパラメータとして、応力値を算出した。
図5は開口部の深さと応力値の関係である。
横軸は、実装高さhに対する開口部の深さdの割合(%)を示し、縦軸はそれぞれの割合(%)に対する応力値(Kgf/mm2)を示す。
図に示すように実装高さhに対する開口部の深さdの割合(%)が0〜50%では、応力値が徐々に減少している。そして、50%になると、その値が飽和し、応力値がほぼ同じ値を示すことが分かった。
このようにシミュレーション結果からは、実装高さhに対する開口部の深さdの割合(%)が50%以上では、応力値がほぼ同じ値を示した。即ち、開口部の深さdを実装高さhの半分以上にすることで、予備半田と配線電極の接合部分に集中する応力が緩和し、飽和することが分かった。
次に、熱サイクル試験の結果について説明する。
<実施例1>
最初に、実施例1について説明する。
半田ボール12の直径が0.6mm、電極ピッチ1mmの半導体パッケージ10と、ソルダレジスト22の開口部23の径が0.6mmの回路基板30を用い、図2〜図4に示す製造方法にて、半導体装置を作製した。
この半導体装置で用いた半田ボール12の材質は、Sn3Ag0.5Cuで、予備半田24の材質は、Sn3Ag0.5Cuである。本実施例のように、半田ボール12と予備半田24の材質を同じものを用いると、半田組成を均一化することができ、半田接合部を均一物性にすることが可能となる。従って、応力緩和を半田全体で行うことが可能となる。また、実装をする際のリフローは、ピーク温度240℃で行った。そして、実装高さhは、0.6mmとなった。
ここで、ソルダレジスト22の開口部23の深さdが0.05mm(試料A)と、0.30mm(試料B)のものを2種類作製した。即ち、試料Aでは、実装高さhに対する開口部23の深さdの割合が8.3%であるのに対し、試料Bでは50%である。
熱サイクル試験の結果は、500サイクルまでに、試料Aについては、予備半田24とCu膜21の接合部分にクラックが発生した。一方、試料Bについは、500サイクル後に、その接合部分にクラックは発生せず、電気的な導通を確保した。
このように、開口部の深さの実装高さに対する割合を8.3%から50%にすることで、予備半田と配線電極の接合部分に発生した応力が緩和し、クラック発生が抑制される。その結果、半導体装置の信頼性が向上することが分かった。
<実施例2>
次に、実施例2について説明する。
半田ボール12の直径が0.6mm、電極ピッチ1mmの半導体パッケージ10と、ソルダレジスト22の開口部23の径が0.6mmの回路基板30を用い、図2〜図4に示す製造方法にて、半導体装置を作製した。
この半導体装置で用いた半田ボール12の材質は、Sn3Ag0.5Cuで、予備半田24の材質は、Sn58Bi(融点139℃)である。即ち、半田ボール12と予備半田24の融点に差がある試料を作製した。このように、半田ボール12と予備半田24との材質を異なるものを用いると、接合温度を低温化することができ、熱膨張係数差に起因する接合部応力を低減することが可能となる。この半導体装置を作製する際のリフローは、ピーク温度200℃で行った。また、実装後の実装高さhは、0.6mmとなった。
ここで、ソルダレジスト22の開口部23の深さdが0.05mm(試料C)と、0.30mm(試料D)のものを2種類作製した。即ち、試料Cでは、実装高さhに対する開口部23の深さdの割合が8.3%であるのに対し、試料Dでは50%である。
熱サイクル試験の結果は、500サイクルまでに、試料Cについては、予備半田24とCu膜21の接合部分にクラックが発生した。一方、試料Dについは、500サイクル後に、その接合部分にクラックは発生せず、電気的な導通を確保した。
このように、半田ボールと予備半田の融点に差がある場合においても、開口部の深さの実装高さに対する割合を8.3%から50%にすることで、予備半田と配線電極の接合部分に発生した応力が緩和し、クラック発生が抑制される。その結果、半導体装置の信頼性が向上することが分かった。
次に、有限要素法による応力解析により、開口部の径の変化に対する応力値をシミュレーションにより検討した。
図6は開口部の径と応力値の関係である。
横軸は、0.6mmを基準に、この値に対する倍数値を示している。縦軸は応力値(Kgf/mm2)を示す。この図に示すように倍数値が1.2までは応力値が減少し、1.2以上では応力値が飽和して、ほぼ同じ値を示すことが分かった。
上述したように、半田ボール12の直径は0.6mmである。従って、開口部23の径が半田ボール12の直径の1.2倍になると応力値が飽和して、1.2倍以上ではほぼ同じ応力値を示すことが分かった。
次に、ソルダレジストの開口部の径を拡大させた場合の熱サイクル試験結果について説明する。
半田ボール12の直径が0.6mm、電極ピッチ1mmの半導体パッケージ10と、ソルダレジスト22の開口部23の径が0.72mmの回路基板30を用い、図2〜図4に示す製造方法にて、半導体装置を作製した。即ち、ソルダレジスト22の開口部23の径は半田ボール12の直径の1.2倍である。
また、この半導体装置に用いている半田ボール12及び予備半田24の材質は、Sn3Ag0.5Cuである。この半導体装置を作製する際のリフローは、ピーク温度240℃で行った。また、実装後の実装高さhは、0.6mmとなった。
熱サイクル試験の結果は、500サイクル後も、接合部分にクラックは発生せず、電気的に導通を確保した。
このように、ソルダレジストの開口部の径を半田ボールの直径の1.2倍とした場合において、予備半田と配線電極の接合部分に発生した応力が緩和し、クラック発生が抑制される。その結果、半導体装置の信頼性が向上することが分かった。
尚、図1〜図4では半田ボール12、予備半田24の材質としてSn3Ag0.5Cuを用いたが、材料は特にSn3Ag0.5Cuに限らない。他の鉛フリー半田を半田ボール12、予備半田24の材質としてもよい。
また、上記の説明では、図1、図3に示す開口部23の断面を垂直に形成させているが、特にこの形状に限らない。開口部23の側面にテーパを設け、開口部23の上部の径が底部の径より拡大した形状であってもよい。この場合、ソルダレジストの開口部が広くなり、応力集中する場所を、ソルダレジスト最表面から分散させることが可能となる。
また、上記の説明では、ボールグリッドアレイについての適用を例示しているが、さらに微細な半田ボール(半田バンプ)を使用して、半導体素子をインターポーザに接合するフリップチップ接続にも適用することが可能である。
以上に示す実施形態に関し、更に、以下の付記を開示する。
(付記1) 基板上にパターニングされた配線電極と、
前記基板上に形成され、前記配線電極の表面が露出するように開口部がパターニングされたソルダレジストと、
前記開口部に充填された予備半田と、を有する回路基板と、
電極パッドと、
前記電極パッドに接合された半田ボールと、を有する半導体パッケージと、
を備え、前記半田ボールと前記配線電極が前記予備半田を介して電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
(付記2) 前記開口部の深さが実装高さの半分以上であることを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記3) 前記半田ボール及び前記予備半田の材質が鉛フリー半田であることを特徴とする付記1または2に記載の半導体装置。
(付記4) 前記半田ボール及び前記予備半田の材質が同一であることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記5) 前記半田ボールの融点が前記予備半田の融点よりも高いことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記6) 前記開口部の径が前記半田ボールの直径の1.2倍以上であることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記7) 前記開口部の断面形状がテーパ形であることを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記8) 基板上にパターニングされた配線電極と、
前記基板上に形成され、前記配線電極の表面が露出するように開口部がパターニングされたソルダレジストと、
前記開口部に予備半田が充填されていることを特徴とする回路基板。
(付記9) 前記開口部の深さが実装高さの半分以上であることを特徴とする付記8記載の回路基板。
(付記10) 前記予備半田の材質が鉛フリー半田であることを特徴とする付記8または9記載の回路基板。
(付記11) 前記開口部の断面形状がテーパ形であることを特徴とする付記8乃至10のいずれか1項に記載の回路基板。
(付記12) 半導体パッケージと基板上にパターニングされた配線電極とを接続する半導体装置の製造方法において、
前記基板上にソルダレジストを形成する工程と、
前記ソルダレジストの表面から前記配線電極の表面まで貫通する開口部を前記ソルダレジストにパターニングする工程と、
前記開口部に予備半田を充填する工程と、
前記半導体パッケージの電極パッドに接合された半田ボールと前記配線電極を前記予備半田を介して電気的に接続する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記13) 前記開口部の深さが実装高さの半分以上であることを特徴とする付記12記載の半導体装置の製造方法。
(付記14) 半導体パッケージが実装される回路基板の製造方法において、
基板上に配線電極をパターニングする工程と、
前記基板上にソルダレジストを形成する工程と、
前記ソルダレジストの表面から前記配線電極の表面まで貫通する開口部を前記ソルダレジストにパターニングする工程と、
前記開口部に予備半田を充填する工程と、
を有することを特徴とする回路基板の製造方法。
(付記15) 前記開口部の深さが実装高さの半分以上であることを特徴とする付記14記載の回路基板の製造方法。
半導体装置の基本構造を説明する要部断面模式図である。 ソルダレジスト形成工程の要部断面模式図である。 回路基板形成工程の要部断面模式図である。 実装工程の要部断面模式図である。 開口部の深さと応力値の関係である。 開口部の径と応力値の関係である。 実装後の半導体装置の概要を説明する要部断面模式図である。
符号の説明
1 半導体装置
10、100 半導体パッケージ
11、101 電極パッド
12、102 半田ボール
20、201 樹脂基板
21、202 Cu膜
22、203 ソルダレジスト
23 開口部
24 予備半田
30、200 回路基板

Claims (5)

  1. 基板上にパターニングされた配線電極と、
    前記基板上に形成され、前記配線電極の表面が露出するように開口部がパターニングされたソルダレジストと、
    前記開口部に充填された予備半田と、を有する回路基板と、
    電極パッドと、
    前記電極パッドに接合された半田ボールと、を有する半導体パッケージと、
    を備え、前記半田ボールと前記配線電極が前記予備半田を介して電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記開口部の深さが実装高さの半分以上であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 基板上にパターニングされた配線電極と、
    前記基板上に形成され、前記配線電極の表面が露出するように開口部がパターニングされたソルダレジストと、
    前記開口部に予備半田が充填されていることを特徴とする回路基板。
  4. 半導体パッケージと基板上にパターニングされた配線電極とを接続する半導体装置の製造方法において、
    前記基板上にソルダレジストを形成する工程と、
    前記ソルダレジストの表面から前記配線電極の表面まで貫通する開口部を前記ソルダレジストにパターニングする工程と、
    前記開口部に予備半田を充填する工程と、
    前記半導体パッケージの電極パッドに接合された半田ボールと前記配線電極を前記予備半田を介して電気的に接続する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 半導体パッケージが実装される回路基板の製造方法において、
    基板上に配線電極をパターニングする工程と、
    前記基板上にソルダレジストを形成する工程と、
    前記ソルダレジストの表面から前記配線電極の表面まで貫通する開口部を前記ソルダレジストにパターニングする工程と、
    前記開口部に予備半田を充填する工程と、
    を有することを特徴とする回路基板の製造方法。
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