JP4926276B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP4926276B2
JP4926276B2 JP2010505242A JP2010505242A JP4926276B2 JP 4926276 B2 JP4926276 B2 JP 4926276B2 JP 2010505242 A JP2010505242 A JP 2010505242A JP 2010505242 A JP2010505242 A JP 2010505242A JP 4926276 B2 JP4926276 B2 JP 4926276B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
portions
magnet
axial direction
claw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010505242A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009122586A1 (ja
Inventor
盛幸 枦山
裕之 秋田
龍一 下村
正哉 井上
正夫 守田
敏行 吉澤
慎二 西村
和徳 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2009122586A1 publication Critical patent/JPWO2009122586A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4926276B2 publication Critical patent/JP4926276B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • H02K9/02Arrangements for cooling or ventilating by ambient air flowing through the machine
    • H02K9/04Arrangements for cooling or ventilating by ambient air flowing through the machine having means for generating a flow of cooling medium
    • H02K9/06Arrangements for cooling or ventilating by ambient air flowing through the machine having means for generating a flow of cooling medium with fans or impellers driven by the machine shaft
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/02Details
    • H02K21/04Windings on magnets for additional excitation ; Windings and magnets for additional excitation
    • H02K21/042Windings on magnets for additional excitation ; Windings and magnets for additional excitation with permanent magnets and field winding both rotating
    • H02K21/044Rotor of the claw pole type

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

この発明は、車両用交流発電機などの回転電機に関し、特にランデル型の回転子に搭載された永久磁石の放熱構造に関するものである。
ランデル型の回転子を用いる車両用交流発電機は、数十年にわたって自動車に使用されてきた。そして、近年の環境問題から車載される電装品の負荷が急増しており、ランデル型の回転子の発電量のより一層の増加が求められている。
従来、このような課題を解決するために、ポールピースとともに回転する樹脂製のファンがポケットを持ち、永久磁石がポケットにインサート成形されてファンに保持されている電気機械用ロータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2002−527015号公報
従来の電気機械用ロータでは、永久磁石がポケットにインサート成形されて樹脂製のファンに保持されているので、永久磁石の熱はポケットを介してファンに熱伝達され、ファンから放熱される。しかし、樹脂自身の熱伝導率が小さいので、十分な熱伝達が期待できない。また、高速回転時に、永久磁石がインサート成形されたポケットに大きな遠心力が作用し、ポケットおよびファンが損傷するおそれがある。そこで、永久磁石を安定して保持するためには、樹脂に強化繊維などを添加してポケットおよびファンの剛性を高める必要があるが、成型性が著しく低下し、量産性が低下する。さらに、ファンの成型時に、永久磁石をインサート成形しなければならず、ファンの生産性が低下する。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、永久磁石を継鉄部の谷部に架設された磁石保持具に保持させ、かつ金属製のファンから延設された熱伝導板を永久磁石に密接させるようにし、永久磁石の発熱をファンに伝達してファンから効果的に放熱でき、永久磁石に作用する遠心力に起因するファンの損傷の発生を抑制し、さらにファンを簡易に、かつ安価に作製できる回転電機を得ることを目的とする。
この発明による回転電機は、ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、上記ボス部の軸心位置に挿通されたシャフトに固着されたポールコアと、上記ボス部に外嵌状態に装着された巻胴部および上記一対の継鉄部の内壁面に沿って該巻胴部の軸方向両端部から径方向外方に延在する一対のフランジ部を有する樹脂製の巻枠と、上記巻枠に巻回され、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、を有する回転子と、上記回転子の外周を所定のエアギャップを介して囲繞して配設された固定子と、上記ポールコアの軸方向の少なくとも一方の端面に固着された基部、および該基部に立設されたブレードを有する金属製ファンと、を備えている。さらに、本回転電機は、上記爪状磁極部の先端側内周面と相対するように上記継鉄部に保持され、溝方向を軸方向とする嵌合溝が少なくとも径方向外方および軸方向外方に開口し、かつ軸方向外方から内方に向うように形成された磁性材料からなる磁石保持具と、上記嵌合溝に嵌着されて上記磁石保持具に保持され、上記爪状磁極部の先端側の内周面に対向して、かつ所定の隙間を持って配設され、上記界磁コイルの作る磁界の向きと逆向きに着磁配向されている永久磁石と、上記基部から軸方向内方に延設され、その延出端部が上記永久磁石に密接する金属製の熱伝導板と、を備えている。
この発明によれば、永久磁石が継鉄部に保持された磁石保持具に保持されているので、永久磁石に作用する遠心力はファンに作用せず、ファンの剛性を過度に高めることなく、ファンの損傷発生を抑制できる。
ファンの基部から軸方向内方に延設された金属製の熱伝導板の延出端部が永久磁石に密接しているので、永久磁石で発生した熱は熱伝導板を介してファンに伝達され冷却風に放熱され、永久磁石の温度上昇が抑えられる。
ファンが金属製であるので、ファンを切断加工や曲げ加工により簡易に安価に作製できる。
この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の保持構造を説明する要部端面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子に取り付けられるファンを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の取付状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機に適用されるファンに熱伝導板を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の取付状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の保持構造を説明する要部端面図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の取付状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の保持構造を説明する要部端面図である。 この発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の取付状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の取付状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態5に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の取付状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態6に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の保持構造を説明する端面図である。 この発明の実施の形態7に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の保持構造を説明する端面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を模式的に示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の保持構造を説明する要部端面図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子に取り付けられるファンを示す斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の取付状態を示す斜視図である。なお、図3では冷却ファンが省略されている。
図1乃至図5において、車両用交流発電機1は、それぞれ略椀形状のアルミ製のフロントブラケット2とリヤブラケット3とからなるケース4と、シャフト16をケース4に軸受5を介して支持されて、ケース4内に回転自在に配設された回転子13と、ケース4のフロント側に延出するシャフト16の端部に固着されたプーリ6と、回転子13の軸方向の両端面に固定された第1および第2ファン40A,40Bと、回転子13に対して一定のエアギャップ39を有して、回転子13の外周を囲繞してケース4に固定された固定子10と、シャフト16のリヤ側に固定され、回転子13に電流を供給する一対のスリップリング8と、各スリップリング8に摺動するようにケース4内に配設された一対のブラシ9と、を備えている。なお、図示していないが、固定子10で生じた交流を直流に整流する整流器、固定子10で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整器などがケース4内に配設されている。
固定子10は、円筒状の固定子鉄心11と、固定子鉄心11に巻装され、回転子13の回転に伴い、後述する界磁コイル14からの磁束の変化で交流が生じる固定子コイル12と、を備えている。
回転子13は、励磁電流が流されて磁束を発生する界磁コイル14と、界磁コイル14を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成されるポールコア15と、ポールコア15の軸心位置に貫装されたシャフト16と、を備えている。ポールコア15は、それぞれ例えばS10Cなどの低炭素鋼で冷間鍛造製法により作製された第1および第2ポールコア体17,21に分割構成されている。
第1ポールコア体17は、外周面を円筒形状とし、シャフト挿通穴が軸心位置を貫通して形成された第1ボス部18と、第1ボス部18の一端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の第1継鉄部19と、第1継鉄部19の外周部から軸方向他端側に延設された第1爪状磁極部20とを有している。第1爪状磁極部20は、その最外径面形状を略台形形状とし、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚みが先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成され、第1継鉄部19の外周部に周方向に等角ピッチで例えば8つ配列されている。さらに、第1谷部26が第1継鉄部19の各隣り合う第1爪状磁極部20間に位置する部位に、例えば内径側に向かって凸状に湾曲したU字状に凹設されている。
第2ポールコア体21は、外周面を円筒形状とし、シャフト挿通穴が軸心位置を貫通して形成された第2ボス部22と、第2ボス部22の他端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の第2継鉄部23と、第2継鉄部23の外周部から軸方向一端側に延設された第2爪状磁極部24とを有している。第2爪状磁極部24は、その最外径面形状を略台形形状とし、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚みが先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成され、第2継鉄部23の外周部に周方向に等角ピッチで例えば8つ配列されている。さらに、第2谷部27が第2継鉄部23の各隣り合う第2爪状磁極部24間に位置する部位に、例えば内径側に向かって凸状に湾曲したU字状に凹設されている。
第1磁石保持具30は、鉄、鉄系磁性合金などの磁性材を用いて所定厚みを有する断面矩形の柱状体に作製されている。そして、溝方向を第1磁石保持具30の厚み方向とする第1嵌合溝31が、第1磁石保持具30の上面に開口するように第1磁石保持具30の厚み方向の全域にわたって凹設されている。ここで、第1磁石保持具30の上下面および第1嵌合溝31の底面が互いに平行な平坦面となっている。そして、第1嵌合溝31は、その溝幅が開口に向かって漸次狭くなる楔状に形成されている。
第1永久磁石32は、厚み方向と直交する平面における断面が第1嵌合溝31の内形形状より僅かに小さい外形形状で、外形形状が台形である柱状体に作製されている。そして、第1永久磁石32は、第1磁石保持具30より薄い厚みに作製され、その上下面が互いに平行な平坦面となっている。
第2磁石保持具35は、鉄、鉄系磁性合金などの磁性材を用いて所定厚みを有する断面矩形の柱状体に作製されている。そして、溝方向を第2磁石保持具35の厚み方向とする第2嵌合溝36が、第2磁石保持具35の上面に開口するように第2磁石保持具35の厚み方向の全域にわたって凹設されている。ここで、第2磁石保持具35の上下面および第2嵌合溝36の底面が互いに平行な平坦面となっている。そして、第2嵌合溝36は、その溝幅が開口に向かって漸次狭くなる楔状に形成されている。
第2永久磁石37は、厚み方向と直交する平面における断面が第2嵌合溝36の内形形状より僅かに小さい外形形状で、外形形状が台形である柱状体に作製されている。そして、第2永久磁石37は、第2磁石保持具35より薄い厚みに作製され、その上下面が互いに平行な平坦面となっている。
第1保持溝28が、第1ポールコア体17の各第1爪状磁極部20の根元側で、各第1谷部26の内壁面の上部側の相対する部位のそれぞれに開口し、かつ溝方向を軸方向として第1継鉄部19の一端から他端側に向かって凹設されている。同様に、第2保持溝29が、第2ポールコア体21の各第2爪状磁極部24の根元側で、各第2谷部27の内壁面の上部側の相対する部位のそれぞれに開口し、かつ溝方向を軸方向として第2継鉄部23の他端から一端側に向かって凹設されている。ここで、第1および第2保持溝28,29は、ブローチ加工やエンドミル加工などにより、第1および第2磁石保持具30,35の両側部が嵌着される溝形状に形成されている。
第1および第2ファン40A,40Bは、鉄、鉄系磁性合金などの板金を切断加工および曲げ加工して作製され、平板リング状の基部41と、それぞれ基部41から基部41の一面側に切り起こされて周方向に配列された、例えば9枚のブレード42と、それぞれ基部41から基部41の他面側に切り起こされて周方向に等角ピッチで配列された8枚の熱伝導板43と、を備える。この時、熱伝導板43は、矩形平板状をなし、基部41の中心を軸心とする円筒面に接するように、基部41の他面側に延出している。さらに、側板44は、板金を切断加工してリング状に作製され、基部41に相対して各ブレード42に溶接されてブレード42を連結するように第1および第2ファン40A,40Bに取り付けられている。
巻枠25は、樹脂製であり、筒状の巻胴部25aと、巻胴部25aの軸方向両端部から径方向外方に延設された一対のフランジ部25bと、を備えている。そして、界磁コイル14が導線を巻胴部25aに所定回巻回して作製されている。
このように構成された回転子13を組み立てるには、まず第1磁石保持具30が、上面を径方向外方に向けて、かつ第1嵌合溝31の溝方向を軸方向に一致させて、軸方向外側から相対する第1保持溝28に圧入され、必要に応じて接着剤を塗布されて、各第1谷部26の上に架設された状態で磁気的に接続されて第1ポールコア体17に取り付けられる。そして、第1永久磁石32が軸方向外方から第1嵌合溝31に嵌入され、各第1磁石保持具30に装着される。ついで、第1ファン40Aがその基部41を第1ポールコア体17の軸方向一側端面に抵抗溶接されて取り付けられる。この時、第1ファン40Aの熱伝導板43が軸方向外方から第1永久磁石32の下面と第1嵌合溝31の底面との間に圧入され、第1永久磁石32が第1磁石保持具30に固定状態に保持される。
第2磁石保持具35が、上面を径方向外方に向けて、かつ第2嵌合溝36の溝方向を軸方向に一致させて、軸方向外側から相対する第2保持溝29に圧入され、必要に応じて接着剤を塗布されて、各第2谷部27の上に架設された状態で磁気的に接続されて第2ポールコア体21に取り付けられる。そして、第2永久磁石37が軸方向外方から第2嵌合溝36に嵌入され、各第2磁石保持具35に装着される。ついで、第2ファン40Bがその基部41を第2ポールコア体21の軸方向他側端面に抵抗溶接されて取り付けられる。この時、第2ファン40Bの熱伝導板43が軸方向外方から第2永久磁石37の下面と第2嵌合溝36の底面との間に圧入され、第2永久磁石37が第2磁石保持具35に固定状態に保持される。
ついで、第1および第2ポールコア体17,21の第1および第2爪状磁極部20,24を交互に噛み合わせ、かつ、第1ボス部18の他端面を第2ボス部22の一端面に突き合わせる。この時、界磁コイル14が巻回された巻枠25の巻胴部25aが第1および第2ボス部18,22に外嵌状態に装着され、一対のフランジ部25bが第1および第2継鉄部19,23の内壁面に密接している。これにより、界磁コイル14が、巻枠25に巻装されて、第1および第2ボス部18,22、第1および第2継鉄部19,23および第1および第2爪状磁極部20,24に囲まれた空間に装着されている。そして、第1および第2ボス部18,22のシャフト挿通穴にシャフト16を圧入状態で挿通し、第1および第2ポールコア体17,21を一体化し、回転子13が組み立てられる。
ここで、第1および第2ボス部18,22および第1および第2継鉄部19,23が、それぞれポールコア15のボス部および一対の継鉄部に相当する。第1および第2爪状磁極部20,24の先端部が、軸方向に関して、第2および第1継鉄部23,19と重なっている。
また、第1および第2永久磁石32,37は、着磁方向50の主成分が径方向となるように着磁配向されている。この着磁方向50は、図1に示されるように、界磁コイル14に通電されて発生する磁界51の向きと逆向きになっている。そして、第1および第2永久磁石32,37は、その上面が第2および第1爪状磁極部24,20の先端側内周面に所定の隙間をもって対向するように配設されている。第1および第2永久磁石32,37の着磁方向50の延長線が、対向する第2および第1爪状磁極部24,20の先端側内周面に向かっている。なお、界磁コイル14を流れる界磁電流が作る磁界51の向きが反転した設計の場合には、第1および第2永久磁石32,37も逆向きに着磁配向される。
つぎに、このように構成された車両用交流発電機1の動作について説明する。
まず、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ9およびスリップリング8を介して回転子13の界磁コイル14に供給され、磁束が発生される。この磁束により、第1ポールコア体17の第1爪状磁極部20がN極に磁化され、第2ポールコア体21の第2爪状磁極部24がS極に磁化される。
一方、エンジンの回転トルクがベルト(図示せず)およびプーリ6を介してシャフト16に伝達され、回転子13が回転される。そこで、回転磁界が固定子10の固定子コイル12に与えられ、起電力が固定子コイル12に発生する。この交流の起電力が、整流器で直流電流に整流され、バッテリが充電され、或いは電気負荷に供給される。
回転子13の回転に連動して第1および第2ファン40A,40Bが回転駆動される。これにより、フロントブラケット2およびリヤブラケット3の軸方向端面から吸入され、第1および第2ファン40A,40Bにより遠心方向に曲げられて、径方向側面から排出される冷却風の流れが形成される。この冷却風の流れにより、整流器、電圧調整器、固定子コイル12などの発熱部品が冷却される。また、第1および第2永久磁石32,37で発生した熱は、熱伝導板43を介して基部41およびブレード42に伝達され、冷却風に放熱される。また、冷却風は、基部41と側板44とで構成される通風路内をブレード42の表面に沿って外径側にスムーズに流れ、第1および第2ファン40A,40Bの回転に起因する干渉音の発生が抑制される。
つぎに、界磁コイル14による磁束の動作について説明する。
界磁コイル14に通電されて発生する磁束は、第1爪状磁極部20からエアギャップ39を通って固定子鉄心11のティース部に入る。そして、磁束は、固定子鉄心11のティース部からコアバック部を通って周方向に移動し、隣の第2爪状磁極部24に対向するティース部からエアギャップ39を通ってその第2爪状磁極部24に入る。ついで、第2爪状磁極部24に入った磁束は、第2継鉄部23、第2ボス部22、第1ボス部18、第1継鉄部19を通って第1爪状磁極部20に至る。ここで、従来のランデル型回転子では、第1および第2ポールコア体は限界設計されているので、界磁コイルの発生する磁界により磁気飽和し、回転子で発生する磁束が減少する。
第1および第2永久磁石32,37から発生した磁束が固定子鉄心11に鎖交するには、大きな磁気抵抗をもつエアギャップ39を往復する必要がある。また、第1および第2永久磁石32,37は、第2および第1爪状磁極部24,20の内径側に配設されているので、第1および第2永久磁石32,37から発生した磁束は、第1および第2爪状磁極部20,24の内周面側に対して、より短い磁路長さで周回するようになる。そこで、第1および第2永久磁石32,37から発生した磁束の大部分が、固定子鉄心11に迂回することなく、回転子13内部で閉じた磁気回路を形成する。
つまり、第1永久磁石32から発生する磁束は、熱伝導板43を通って第1磁石保持具30に入り、第1磁石保持具30内を周方向に流れて第1継鉄部19に入る。第1継鉄部19に入った磁束は、第1継鉄部19内を第1谷部26に沿って径方向内方に流れ、さらに第1ボス部18、第2ボス部22、第2継鉄部23および第2爪状磁極部24を通り、隙間を介して第1永久磁石32に戻る。一方、第2永久磁石37から発生する磁束は、隙間を介して第1爪状磁極部20に入り、第1継鉄部19、第1ボス部18、および第2ボス部22を通って第2継鉄部23に入る。第2継鉄部23に入った磁束は、第2継鉄部23内を第2谷部27に沿って径方向外方に流れ、第2磁石保持具35の周方向両側から第2磁石保持具35に入る。第2磁石保持具35に入った磁束は、熱伝導板43を通って第2永久磁石32に戻る。
第1および第2永久磁石32,37の発生する磁束は、界磁コイル14の発生する磁束と逆向きとなり、第1および第2ポールコア体17,21を構成する磁性体の磁束密度を大幅に低減するため、磁気飽和を解消することができる。その結果、車両用交流発電機1では、特に磁気飽和が顕著となる低速回転域での発電量が数十%程度増加される。あるいは、設計選択として、固定子コイル12の巻き数を数十%程度減少させれば、低速回転域では従来装置と同等の発電量を確保でき、高速回転域では、従来装置より発電量を増加させることができる。
この実施の形態1によれば、第1および第2磁石保持具30,35が第1および第2継鉄部19,21に保持され、第1および第2永久磁石32,37が楔状の溝形状の第1および第2嵌合溝31,36に嵌着され、熱伝導板43が第1および第2永久磁石32,37の下面と第1および第2嵌合溝31,36の底面との間に圧入されている。そこで、第1および第2永久磁石32,37をガタツキなく第1および第2磁石保持具30,35に保持できるので、第1および第2永久磁石32,37を第1および第2磁石保持具30,35に接着剤などを用いて固着する必要がなく、接着剤の塗布工程および接着剤の硬化工程が不要となる。また、第1および第2永久磁石32,37の径方向および周方向の移動が第1および第2嵌合溝31,36の楔状の溝形状により規制され、第1および第2永久磁石32,37の軸方向の移動が熱伝導板43の圧入により規制される。
また、第1および第2永久磁石32,37に作用する遠心力は第1および第2磁石保持具30,35で受けられ、第1および第2磁石保持具30,35に作用する遠心力は第1および第2継鉄部19,21で受けられるので、第1および第2永久磁石32,37および第1および第2磁石保持具30,35に作用する遠心力は熱伝導板43を介して第1および第2ファン40A,40Bに作用しない。そこで、第1および第2ファン40A,40Bの剛性を過度に高めることなく、第1および第2ファン40A,40Bの損傷発生を抑えることができる。なお、第1および第2ファン40A,40Bの剛性を過度に高めることは、第1および第2ファン40A,40Bの板厚を厚くすることになり、材料費の高騰をもたらすとともに、第1および第2ファン40A,40B自身に作用する遠心力を大きくし、損傷を発生させることにつながる。
また、熱伝導板43が鉄、鉄系磁性合金などの板金で作製されているので、第1および第2永久磁石32,37で発生した熱は熱伝導板43を介して基部41およびブレード42に伝達され、冷却風に放熱される。そこで、第1および第2永久磁石32,37の熱減磁が抑えられる。また、基部41、ブレード42および熱伝導板43を板金を切断加工および曲げ加工して簡易に、安価に形成できる。
また、熱伝導板43が鉄、鉄系磁性合金などの磁性材料で作製されているので、磁気回路を構成する第1および第2永久磁石32,37と第1および第2磁石保持具30,35との間の磁気抵抗の増大が抑えられる。そこで、第1および第2永久磁石32,37が発生する磁束を有効に利用することができる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機に適用されるファンに熱伝導板を示す斜視図、図7はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の取付状態を示す斜視図である。
図6および図7において、熱伝導板43Aは、基部から軸方向外方に延び、第1折り曲げ部43aで90°曲げられて径方向内方に延び、さらに第2折り曲げ部43bで90°曲げられて軸方向外方に延びている。熱伝導板43Aは、その先端部43dが第1および第2永久磁石32,37の下面と第1および第2嵌合溝31,36の底面との間に圧入されている。そして、第1折り曲げ部43aと第2折り曲げ部43bとの間の中間部43cの軸方向内方を向く表面が第1および第2永久磁石32,37の軸方向外方に向いた端面に当接している。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2では、熱伝導板43Aの先端部43dが第1および第2永久磁石32,37の下面と第1および第2嵌合溝31,36の底面との間に圧入されているので、第1および第2永久磁石32,37をガタツキなく第1および第2磁石保持具30,35に保持できる。従って、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様に効果が得られる。
また、この実施の形態2によれば、熱伝導板43Aの中間部43cの軸方向外方を向く表面が第1および第2永久磁石32,37の端面に当接しているので、第1および第2永久磁石32,37で発生した熱が先端部43dのみならず中間部43cを介して基部に伝達される。そこで、第1および第2永久磁石32,37で発生する熱を効率よく放熱でき、第1および第2永久磁石32,37の温度上昇を一層抑えることができる。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の保持構造を説明する要部端面図、図9はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の取付状態を示す斜視図である。なお、図8では、冷却ファンが省略されている。
この実施の形態3では、図示していないが、第1および第2ファンは、銅、アルミ、ステンレス等の非磁性金属材料からなる板金を切断加工および折り曲げ加工して作製されている。そして、8枚の熱伝導板43Bが、基部から基部の他面側に切り起こされて周方向に等角ピッチで配列されている。各熱伝導板43Bは、第1および第2ファンが第1および第2ポールコア体の端面に取り付けられた際に、第1および第2磁石保持具30,35の楔状の第1および第2嵌合溝31,36の内壁面に係合するように、基部の径方向に対して所定角度傾斜している。そして、熱伝導板43Bの先端部が、図8および図9に示されるように、第1および第2永久磁石32,37の断面台形の傾斜面と第1および第2嵌合溝31,36の内壁面との間に圧入されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態3では、熱伝導板43Bの先端部が第1および第2永久磁石32,37の断面台形の傾斜面と第1および第2嵌合溝31,36の内壁面との間に圧入されているので、第1および第2永久磁石32,37をガタツキなく第1および第2磁石保持具30,35に保持できる。従って、この実施の形態3においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
ここで、永久磁石の傾斜面と嵌合溝の内壁面との間に介装された熱伝導板が磁性材料である場合には、永久磁石で発生した磁束が熱伝導板を介して磁石保持具に流れる、所謂漏れ磁束が発生し、ポールコア体に流れる磁束量が減少する。この実施の形態3によれば、熱伝導板43Bが非磁性材料で作製されているので、漏れ磁束の発生が抑制され、第1および第2永久磁石32,37の磁束を有効に利用することができる。
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の保持構造を説明する要部端面図、図11はこの発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の取付状態を示す斜視図、図12はこの発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の取付状態を示す断面図である。なお、図10では、冷却ファンが省略されている。
図10乃至図12において、第1および第2磁石保持具30A,35Aは、係止部45が第1および第2嵌合溝31,36の底面に溝方向の一側端部に突設されている。そして、第1および第2磁石保持具30A,35Aは、係止部45を第1および第2ボス部18,22側に向けて第1および第2保持溝28,29に嵌着され、必要に応じて接着剤を塗布されて第1および第2ポールコア体17,21に保持されている。さらに、第1および第2永久磁石32,37が係止部45に当接するように第1および第2嵌合溝31,36に嵌着されている。第1および第2ファンの熱伝導板43Cの基部からの延出長さが実施の形態1における熱伝導板43より短くなっている。そして、第1および第2ファンが基部を第1および第2ポールコア体17,21の端面に抵抗溶接して取り付けられた際に、各熱伝導板43Cの先端面が第1および第2永久磁石32,37の軸方向外方を向いている端面に当接している。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態4では、第1および第2永久磁石32,37が楔状の溝形状の第1および第2嵌合溝31,36に嵌着されており、第1および第2永久磁石32,37の周方向および径方向の移動が規制されている。また、第1および第2ファンの基部を第1および第2ポールコア体17,21の端面に固着することにより、熱伝導板43Cが第1および第2永久磁石32,37を軸方向内方に押圧する。これにより、第1および第2永久磁石32,37が熱伝導板43Cと係止部45との間に挟持され、その軸方向の移動が規制される。
従って、この実施の形態4においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態5.
図13はこの発明の実施の形態5に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の取付状態を示す斜視図である。
図13において、熱伝導板43Dは、基部から軸方向外方に延び、第1折り曲げ部43aで90°曲げられて径方向内方に延びている。熱伝導板43Dは、その先端部43eの軸方向内方を向く表面が第1および第2永久磁石32,37の軸方向外方に向いた端面に当接している。
なお、他の構成は上記実施の形態4と同様に構成されている。
従って、この実施の形態5においても、上記実施の形態4と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態5によれば、熱伝導板43Dの先端部43eの軸方向内方を向く表面が第1および第2永久磁石32,37の端面に当接しているので、熱伝導板43Dと第1および第2永久磁石32,37との接触面積が増大する。これにより、第1および第2永久磁石32,37で発生した熱が第1および第2ファンの基部およびブレードに伝達されやすくなり、第1および第2永久磁石32,37を効果的に冷却することができる。
実施の形態6.
図14はこの発明の実施の形態6に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の保持構造を説明する端面図である。なお、図14では、冷却ファンが省略されている。
図14において、第1磁石保持具30が全ての第1谷部26に架設され、第1永久磁石32が周方向に1つおきの第1磁石保持具30に保持され、熱伝導板43が第1永久磁石32の下面と第1嵌合溝31の底面との間に圧入されている。第2磁石保持具35が全ての第2谷部27に架設され、第2永久磁石36が周方向に1つおきの第2磁石保持具35に保持され、熱伝導板43が第2永久磁石37の下面と第2嵌合溝36の底面との間に圧入されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態6では、第1および第2磁保持具30,35が周方向に等角ピッチで配設され、第1および第2永久磁石32,37が周方向に等角ピッチで配設されているので、第1および第2永久磁石32,37の配設に起因する磁気的なバランスおよび機械的なバランスのくずれが抑制される。
また、第1および第2永久磁石32,37が周方向に1つおきの第1および第2磁石保持具30,35に保持されているので、永久磁石の個数が削減されている分、車両用交流発電機の出力が低下する。
このように、車両用交流発電機の出力が、第1および第2永久磁石32,37の配設個数に応じて変わる。この構成を採用することにより、永久磁石の配設個数を変えることにより車両用交流発電機の出力を調整でき、永久磁石の配設個数の削減に伴うコスト低減が図られる。つまり、車両用交流発電機に要求される出力値に合わせて永久磁石の配設個数を適宜選択すればよい。この時、磁気的なバランスおよび機械的なバランスを考慮して永久磁石の配置することが好ましい。
なお、上記実施の形態6では、4つの第1および第2永久磁石32,37を第1および第2ポールコア体17,21のそれぞれに配設するものとしているが、例えば、8つの第1永久磁石32を第1ポールコア体17に配設し、第2ポールコア体21には永久磁石を配設しないようにしてもよい。この場合、第1ファン40Aによる送風量が十分であるなら、第2ポールコア体21に固着されていた第2ファン40Bを省略しても良い。
実施の形態7.
図15はこの発明の実施の形態7に係る車両用交流発電機に適用される回転子における永久磁石の保持構造を説明する端面図である。なお、図15では、冷却ファンが省略されている。
図15において、第1磁石保持具30が周方向に1つおきの第1谷部26に架設され、第1永久磁石32が全ての第1磁石保持具30に保持され、熱伝導板43が第1永久磁石32の下面と第1嵌合溝31の底面との間に圧入されている。ここで、第2ポールコア体21においても、第2磁石保持具35、第2永久磁石37、熱伝導板43が同様に配設されている。
なお、他の構成は上記実施の形態6と同様に構成されている。
従って、この実施の形態7においても、上記実施の形態6と同様の効果が得られる。
なお、上記各実施の形態では、車両用交流発電機について説明しているが、この発明は、車両用交流発電機に限らず、車両用電動機や車両用発電電動機などの回転電機に適用しても、同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、磁石保持具を谷部の内壁面の上部側に形成された保持溝に嵌着し、必要に応じて接着剤を塗布して継鉄部に保持しているが、磁石保持具の保持方法はこれに限定されるものではなく、例えば磁石保持具を谷部の内壁面の上部側に溶接などにより固着してもよい。
また、上記各実施の形態では、永久磁石の下端側を磁石保持具の上面に形成された嵌合溝に嵌着するものとしているが、両者の嵌着構造は断面台形の凸部と凹部の嵌着構造のものに限定されるものではなく、永久磁石が少なくとも径方向および周方向の移動を規制されて磁石保持具に保持されていればよい。そして、永久磁石の断面形状も、台形に限定されるものではなく、嵌合溝の溝形状に合わせて適宜設定される。
また、上記各実施の形態では、ファンが基部を抵抗溶接によりポールコアの軸方向両端面に固着して取り付けられているものとしているが、基部のポールコアへの固着方法は抵抗溶接に限定されるものではなく、例えばカシメによる固着でもよい。
また、上記各実施の形態では、基部、ブレードおよび熱伝導板からなるファンが単一の板金を切断加工および曲げ加工して作製されているものとしているが、別部品として作製された基部、ブレードおよび熱伝導板を溶接、接着などにより一体化してファンを作製してもよい。
また、上記各実施の形態では、第1および第2永久磁石の材料について説明していないが、磁束密度の高いネオジウム・鉄・ボロン磁石やサマリウムコバルト磁石などの焼結された希土類磁石を用いることが好ましい。
また、上記各実施の形態では、第1および第2谷部が第1および第2継鉄部に形成された第1および第2ポールコア体を用いるものとしているが、第1および第2谷部が第1および第2継鉄部に形成されていない第1および第2ポールコア体を用いてもよい。この場合、第1および第2磁石保持具を第2および第1爪状磁極部の先端側内周面に相対するように第1および第2継鉄部の外周面に直接保持させればよい。

Claims (6)

  1. ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、上記ボス部の軸心位置に挿通されたシャフトに固着されたポールコアと、上記ボス部に外嵌状態に装着された巻胴部および上記一対の継鉄部の内壁面に沿って該巻胴部の軸方向両端部から径方向外方に延在する一対のフランジ部を有する樹脂製の巻枠と、上記巻枠に巻回され、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、を有する回転子と、
    上記回転子の外周を所定のエアギャップを介して囲繞して配設された固定子と、
    上記ポールコアの軸方向の少なくとも一方の端面に固着された基部、および該基部に立設されたブレードを有する金属製ファンと、を備えた回転電機において、
    上記爪状磁極部の先端側内周面と相対するように上記継鉄部に保持され、溝方向を軸方向とする嵌合溝が少なくとも径方向外方および軸方向外方に開口し、かつ軸方向外方から内方に向うように形成された磁性材料からなる磁石保持具と、
    上記嵌合溝に嵌着されて上記磁石保持具に保持され、上記爪状磁極部の先端側の内周面に対向して、かつ所定の隙間を持って配設され、上記界磁コイルの作る磁界の向きと逆向きに着磁配向されている永久磁石と、
    上記基部から軸方向内方に延設され、その延出端部が上記永久磁石に密接する金属製の熱伝導板と、を備えていることを特徴とする回転電機。
  2. 上記熱伝導板の延出端部が上記嵌合溝と上記永久磁石との間に圧入されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 上記熱伝導板は磁性材料で作製され、上記延出端部が上記嵌合溝と上記永久磁石との間の径方向隙間に圧入されていることを特徴とする請求項2記載の回転電機。
  4. 上記熱伝導板は非磁性材料で作製され、上記延出端部が上記嵌合溝と上記永久磁石との間の周方向隙間に圧入されていることを特徴とする請求項2記載の回転電機。
  5. 上記熱伝導板の延出端部が上記永久磁石の軸方向外方の端面に当接していることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  6. 上記基部、上記ブレードおよび上記熱伝導板は、単一の板金から作製されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
JP2010505242A 2008-04-04 2008-04-04 回転電機 Active JP4926276B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2008/056779 WO2009122586A1 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009122586A1 JPWO2009122586A1 (ja) 2011-07-28
JP4926276B2 true JP4926276B2 (ja) 2012-05-09

Family

ID=41135004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010505242A Active JP4926276B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 回転電機

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8334633B2 (ja)
JP (1) JP4926276B2 (ja)
WO (1) WO2009122586A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101978583B (zh) * 2008-03-21 2013-02-27 三菱电机株式会社 车辆用旋转电机
CN102171911B (zh) * 2008-10-01 2013-01-30 三菱电机株式会社 旋转电机
JP5264927B2 (ja) * 2008-11-10 2013-08-14 三菱電機株式会社 回転電機
EP2557661B1 (en) * 2011-08-10 2020-03-11 LG Innotek Co., Ltd. Rotor core of motor
US8847446B2 (en) 2011-11-04 2014-09-30 Remy Technologies Llc Method and apparatus for fastening cooling fans to electro-mechanical machines
CN104955578B (zh) * 2013-01-31 2016-11-09 固瑞克明尼苏达有限公司 双楔形物夹子成角度刀片切割系统
CN104135090B (zh) 2013-04-30 2017-01-18 财团法人工业技术研究院 电动机的动子与定子机构
GB201810271D0 (en) * 2018-06-22 2018-08-08 Cummins Generator Technologies Component for a power generation system
FR3088503B1 (fr) * 2018-11-08 2021-10-29 Valeo Equip Electr Moteur Ventilateur de rotor pour machine electrique tournante

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5543676A (en) 1995-03-16 1996-08-06 Ford Motor Company Rotating electrical machine with magnetic inserts
DE19642784A1 (de) * 1996-10-17 1998-04-23 Bosch Gmbh Robert Klauenpolgenerator
JP3752770B2 (ja) 1997-03-21 2006-03-08 株式会社デンソー ランデルコア型回転電機
JP3743113B2 (ja) * 1997-05-07 2006-02-08 株式会社デンソー 回転電機
US5793143A (en) 1997-08-05 1998-08-11 Ford Motor Company Rotor for an electrical machine
JPH11318065A (ja) 1999-03-10 1999-11-16 Denso Corp 車両用交流発電機
JP4118471B2 (ja) * 1999-09-07 2008-07-16 三菱電機株式会社 ロータ構造
JP3532130B2 (ja) * 1999-09-17 2004-05-31 三菱電機株式会社 ロータ構造
JP3974315B2 (ja) * 2000-07-25 2007-09-12 三菱電機株式会社 交流発電機
US6555944B1 (en) * 2000-11-09 2003-04-29 Visteon Global Technologies, Inc. Deflection resisting rotor assembly
EP1237256A3 (en) * 2001-02-28 2004-11-10 Hitachi, Ltd. Drive force transmission for vehicle ac generator
US6747384B2 (en) * 2002-01-24 2004-06-08 Visteon Global Technologies, Inc. Alternator hybrid magnet rotor design
JP3882725B2 (ja) * 2002-03-12 2007-02-21 株式会社デンソー 車両用回転電機
JP2004350427A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Denso Corp 回転電機とその回転子
JP4524657B2 (ja) * 2005-09-01 2010-08-18 株式会社デンソー 回転子の磁石保護構造及び磁石保護方法
EP2073361B1 (en) 2006-10-10 2017-08-09 Mitsubishi Electric Corporation Dynamoelectric machine
US7560851B2 (en) 2007-06-20 2009-07-14 Mitsubishi Electric Corporation Dynamoelectric machine and manufacturing method therefor
US8148864B2 (en) 2007-08-28 2012-04-03 Mitsubishi Electric Corporation Dynamoelectric machine
JP4912258B2 (ja) 2007-09-11 2012-04-11 三菱電機株式会社 回転電機
JP2009183042A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Denso Corp 車両用交流発電機
JP5264927B2 (ja) * 2008-11-10 2013-08-14 三菱電機株式会社 回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009122586A1 (ja) 2011-07-28
US20110012449A1 (en) 2011-01-20
US8334633B2 (en) 2012-12-18
WO2009122586A1 (ja) 2009-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4926276B2 (ja) 回転電機
JP5047294B2 (ja) 回転電機
JP4477072B2 (ja) 回転電機
JP4912258B2 (ja) 回転電機
WO2009101710A1 (ja) 回転電機
JP5264927B2 (ja) 回転電機
JP4344395B2 (ja) 回転電機
JP5328826B2 (ja) 回転電機
JP4881708B2 (ja) 車両用交流発電機及び回転電機
JP5197750B2 (ja) 回転電機
JP4974865B2 (ja) 回転電機
JP4650849B2 (ja) 回転電機
JP4975165B2 (ja) 車両用回転電機
JP2010183694A (ja) 回転電機
JP4430691B2 (ja) 回転電機
JP4959598B2 (ja) 回転電機
JP2009124862A (ja) 回転電機およびそれに適用される回転子の製造方法
JP4974948B2 (ja) 回転電機
JP2009201215A (ja) 回転電機
JP5241366B2 (ja) 回転電機
WO2009122596A1 (ja) 回転電機
JP4294708B2 (ja) 回転電機およびその製造方法
JP5111410B2 (ja) 回転電機
JP5219590B2 (ja) 回転電機
JP5219589B2 (ja) 回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4926276

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250