JP2009183042A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009183042A
JP2009183042A JP2008018779A JP2008018779A JP2009183042A JP 2009183042 A JP2009183042 A JP 2009183042A JP 2008018779 A JP2008018779 A JP 2008018779A JP 2008018779 A JP2008018779 A JP 2008018779A JP 2009183042 A JP2009183042 A JP 2009183042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
magnet
claw
cylindrical member
convex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008018779A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Komura
甲村  雅敏
Hiroaki Ishikawa
博章 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008018779A priority Critical patent/JP2009183042A/ja
Priority to DE102009006541A priority patent/DE102009006541A1/de
Priority to US12/320,570 priority patent/US7977847B2/en
Priority to CNA2009100058266A priority patent/CN101499704A/zh
Publication of JP2009183042A publication Critical patent/JP2009183042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/02Details
    • H02K21/04Windings on magnets for additional excitation ; Windings and magnets for additional excitation
    • H02K21/042Windings on magnets for additional excitation ; Windings and magnets for additional excitation with permanent magnets and field winding both rotating
    • H02K21/044Rotor of the claw pole type

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】磁石を確実に保護し、磁石の腐食や破損等による不具合を防止することができる車両用交流発電機を提供する。
【解決手段】本発明の車両用交流発電機は、第一のポールコア12と、第二のポールコア14と、界磁コイル13と、磁石16を収容し、第一の爪部123と第二の爪部143との各間に配置されるホルダ15と、を含む回転子1を備える車両用交流発電機であって、ホルダ15は、一端または両端に開口x1(x1およびx2)を有する筒状部材Xに磁石16を挿入し、開口x1(x1およびx2)を塞ぐように筒状部材Xを変形させて形成されることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用交流発電機に関するものである。
車両用交流発電機は、複数の爪部を有する一対のポールコア(いわゆるランデル型ポールコア)を用いた回転子を備えており、この回転子を高速に回転させることで発電を行っている。そして、ポールコアの各爪部間には、漏洩磁束を減じる方向に着磁された磁石が挿入されている。
ここで、上記磁石は、磁石の保護および装着性の観点から、例えば特開2005−80472号公報(特許文献1)に記載の車両用交流発電機のように、ホルダ(保持器)に収容された状態で各爪部間に挿入されることが多い。
特開2005−80472号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたホルダでは、磁石が露出している部分がある。これでは、回転子等が被水した場合に磁石が被水し易くなる。従って、被水があった場合、被水により磁石の腐食が進行し、磁気特性低下に伴う発電出力の低下が発生する虞がある。また、衝撃や劣化により磁石が欠けた際、その欠片がホルダから飛び出し、回転子と固定子(ステータ)との間に挟まり、回転をロックする虞もある。従来では、上記のような不具合を防止するのが困難であった。
一方で、ホルダに収容された磁石は、製造上の公差から、ガタが生じることがある。磁石がガタ付くことで、磁石が破損し易くなり、さらには、異音の原因となる。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、磁石を確実に保護し、磁石の腐食や破損等による不具合を防止することができる車両用交流発電機を提供することを目的とする。また、本発明は、磁石のガタ付きを防止することができる車両用交流発電機を提供することを目的とする。
本発明の車両用交流発電機は、複数の第一の爪部が周状に配置された第一のポールコアと、複数の第二の爪部が周状に配置され、第一のポールコアに対して第一の爪部と第二の爪部とが周方向に交互に対向するように配置される第二のポールコアと、周状に配置された爪部の内径側に配置される界磁コイルと、磁石を収容し、第一の爪部と第二の爪部との各間に配置されるホルダと、を含む回転子を備える車両用交流発電機であって、ホルダは、一端または両端に開口を有する筒状部材に磁石を挿入し、開口を塞ぐように筒状部材を変形させて形成されることを特徴とする。
筒状部材を変形させて開口を塞ぐことで、ホルダが磁石の全面を覆うこととなる。つまり、ホルダは、筒状部材により密閉された内部空間に磁石を収容する。従って、磁石の被水が防がれ、磁石の腐食による発電出力の低下を防ぐことができる。さらに、磁石が破損した際の欠片の飛散を防止することで、回転ロック等の不具合を防ぐことができる。また、部品点数も削減できる。
ここで、本発明において、複数のホルダを効率よく製造することが好ましい。すなわち、複数のホルダは、一つの筒状部材の内部に複数の磁石をそれぞれ所定間隔離間して配置し、筒状部材の開口を塞ぐように筒状部材を変形させ、且つ、磁石のそれぞれが筒状部材に対して磁石の挿入方向に係合するように磁石間の筒状部材を変形させて形成されることが好ましい。そして、各ホルダは、第一の爪部と第二の爪部との各間に配置される。
これによれば、筒状部材の開口は塞がれるため、上記同様の効果を発揮し、且つ、磁石間の筒状部材が変形しているため、ホルダ内における磁石の位置決め効果も発揮する。そして、本発明によれば、部品点数の大幅な削減が可能となり、コスト削減も可能となる。さらに、一度に複数のホルダを容易に製造することができる。
ここで、磁石間の筒状部材は、ホルダ同士を連結する連結部とすることが好ましく、この連結部は、凸状に曲げられ、内曲げ面が爪部の先端に当接するように配置されることが好ましい。凸状には、湾曲した弧凸状も含まれる。内曲げ面とは、曲げられた谷の方の面である。これにより、連結部がホルダと同周上に配置され、爪部先端付近の元々あるスペースを利用でき、爪部の径方向内側に連結部のための空間を設ける必要がない。従って、小型化やコスト削減が可能となる。また、一部品であるため、ポールコアへの組付けが容易となる。
そして、1つの筒状部材で3つ以上のホルダを製造した場合、ホルダを介して隣り合う連結部は、互いに反対方向に凸となるように曲げられることが好ましい。換言すると、連結部の内曲げ面は、交互に反対方向を向いている。全体的に見ると、変形した筒状部材(ホルダおよび連結部)は、蛇腹状となって配置される。これにより、配置状態でホルダが回転子の回転軸方向に係合し、爪部間におけるホルダの軸方向へのずれ(移動)を防ぐことができる。
ここで、さらに、ホルダを介して隣り合う連結部は、挿入方向に直交する方向において、互いに反対側に圧縮加工されていることが好ましい。これにより、連結部を爪部に沿って配置することが可能となり、ホルダのより安定した位置決めが可能となる。
ここで、ホルダは、内面に、磁石と当接し且つ磁石に弾性力を付与する第一凸状部を有していることが好ましい。これにより、ホルダに対する磁石のガタを吸収することができる。従って、磁石のガタ付きを防止することができる。
ここで、第一凸状部は、磁石の平坦部位に当接することが好ましい。例えば、磁石が角部を有している場合、第一凸状部は、角部以外の部位に当接することが好ましい。磁石が例えば直方体形状である場合、その側面や底面等が平坦部位であり、その頂点および辺の部位が角部(面取りされているものも含む)である。磁石の角部は、破損(欠ける等)し易い部位である。そこで、第一凸状部を平坦部位(角部以外の部位)に当接させることで、破損し易い角部に力(弾性力)を加えることなく、ガタを吸収することができる。つまり、ガタを吸収すると共に磁石の破損を防ぐことができる。
また、ホルダは、爪部に対向する外面に、爪部に当接し且つ爪部に弾性力を付与する第二凸状部を有していることが好ましい。これにより、ホルダと爪部との間のガタ付きを確実に防止することができる。
ここで、本発明の車両用交流発電機において、爪部は、外周端部から周方向に突出する外周鍔を有し、ホルダは、外周鍔に径方向に係合することが好ましい。これにより、回転子の回転によっても、ホルダが回転子の径方向外方へ飛び出すことはない。つまり、ホルダにより被覆された磁石は、径方向外方へ飛び出すことなく、安定して爪部間に配置される。
ここで、爪部は、さらに、内周端部から周方向に突出する内周鍔を有し、ホルダは、外周鍔および内周鍔に径方向に係合することがより好ましい。これにより、さらに、磁石の径方向内方への飛び出しを防止でき、磁石をより安定して爪部間に配置させることができる。
ここで、外周鍔と内周鍔の離間距離は、ホルダの径方向の幅よりも小さいことが好ましい。これによれば、ホルダが爪部間に配置される際、ホルダ(ホルダの周方向の両端部)は両鍔間に圧入される。従って、ホルダが爪部間で確実に保持され、ホルダと爪部との間のガタ付きを防止することができる。また、第一凸状部を有し且つ第一凸状部が径方向に弾性力を付与する場合、圧入される分、第一凸状部が変形し(潰され)、磁石に対して常に弾性力が付与される。これにより、磁石のガタ付きも防止することができる。
ここで、ホルダは、径方向外側の面と周方向側の側面とをつなぐR面取部の曲率R2が、爪部の周方向側の側面と外周鍔とをつなぐ曲面状隅部の曲率R1よりも小さいことが好ましい。これにより、ホルダと外周鍔とを確実に面接触させることができ、回転子の回転時に外周鍔からホルダが受ける面圧を低下させることができる。これに伴い、磁石が受ける単位面積当たりの応力も低下し、磁石の破損を防ぐことができる。
同様に、ホルダは、径方向内側の面と周方向側の側面とをつなぐR面取部の曲率R4が、爪部の周方向側の側面と内周鍔とをつなぐ曲面状隅部の曲率R3よりも小さいことが好ましい。これにより、上記同様の効果を発揮する。
ここで、ホルダは、磁石の挿入方向における両側に弾性部材を有していることが好ましい。これにより、筒状部材を変形させる際に、変形させる力(加工により加わる力)が磁石を破損させることをより確実に防ぐことができる。
本発明の車両用交流発電機によれば、磁石を確実に保護し、磁石の腐食や破損等による不具合を防止することができる。また、磁石のガタ付きを防止することができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
まず、本実施形態の車両用交流発電機(オルタネータ)の基本構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、車両用交流発電機を軸方向に切断した断面図である。図2は、ロータ1の斜視図である。図1において、1はロータ、2はステータ、3はフロントフレーム、4はリヤフレーム、5はプーリ、6はスリップリング、7はブラシ、8は整流器、9はレギュレータである。
ステータ2は、ステータコア21にステータコイル22を巻装してなり、フロントフレーム3とリヤフレーム4により挟持固定されている。フロントフレーム3およびリヤフレーム4は、ボルトによりステータ2を囲んで締結され、軸受け31、41を介してロータ1の回転軸11を回転自在に支承している。
ロータ1は、回転軸11に固定された前側のポールコア12と、界磁コイル13と、後側のポールコア14と、磁石16をもつホルダ15とにより構成されている。ポールコア12、14は、いわゆるランデル型のポールコアである。詳しく説明すると、ポールコア12は、ボス部121と、ボス部121の前端部から径方向外側へ延在するディスク部122と、ディスク部122から軸方向後方へ延在する複数の爪部123とからなっている。この複数の爪部123は、周状に配置されている。
ポールコア14は、ポールコア12と同一形状をもつ。ただし、ポールコア14のボス部は141、ディスク部は142、爪部は143と付番されている。なお、ディスク部122、142は、ボス部121、141と一体に形成されている。また、ポールコア12、14は、軟磁性体からなっている。
界磁コイル13は、ポールコア12の後端面とポールコア14の前端面とが接面されて、ポールコア12、14により囲まれている。つまり、界磁コイル13は、爪部123、143の内径側に配置されている。そして、図2に示すように、ポールコア12の爪部123とポールコア14の爪部143とは、周方向に交互に対向するように配置されている。
永久磁石(以下、磁石と略称する)16は、周知の如く、漏洩磁束を減じる方向に着磁されており、ホルダ15に収容されている。ホルダ15は、例えば非磁性体からなり、各爪部123、143間に配置されている。上記説明した車両用交流発電機の構成自体は、周知であるため、これ以上の説明は省略する。そして、本発明の特徴部分であるホルダ15および爪部123、143について、以下に例を挙げて説明する。
<第一実施形態>
第一実施形態のホルダ15および爪部123、143について、図3〜図6を参照して説明する。図3は、ホルダ15製造前の状態を示す図である。図4は、ホルダ15製造後の状態を示す図である。図5は、図2におけるA−A線断面図である。図6は、図5におけるホルダ15のP視図である。
図3に示すように、ホルダ15は、筒状部材Xを変形させて形成される。筒状部材Xは、ステンレス製部材である。筒状部材Xは、長手方向の両端に開口を有し、長手方向直交断面が略長方形の枠状となる角筒形状である。筒状部材Xには、後述する第一凸状部15aが予め形成されている。
ここで、ホルダ15の製造について説明する。まず、筒状部材Xの開口x1(またはx2)から磁石16を挿入する。磁石16の挿入方向は、筒状部材Xの長手方向である。磁石16は、略直方体形状であり、筒状部材X内部の長手方向略中央に配置される。開口x1、x2の高さおよび幅は、対応する磁石16の高さおよび幅よりも僅かに大きくなっている。磁石16は、例えば、目盛りの付いた棒等で挿入長さを測りながら押し入れられる。
続いて、筒状部材Xの開口x1、x2を塞ぐように、筒状部材Xの長手方向両端部を変形させる。具体的には、図3の矢印で示すように、挿入方向に直交する方向に筒状部材Xの両端を圧縮加工する。圧縮加工により、開口x1、x2は完全に塞がれる。これにより、磁石16は、ホルダ15により完全に覆われる。圧縮加工した部位は、適宜切断されてもよい。
なお、圧縮加工する際、磁石16の位置がずれてしまうことも考えられる。しかし、本実施形態では、後述する第一凸状部15aが磁石16の位置決め機能を発揮するため、ずれることなく圧縮加工することが可能である。ただし、第一凸状部15aがない場合でも、磁石16を、ホルダ15を介して挟持したり、あるいは、磁力により固定してもよい。
ここで、図5に示すように、ホルダ15は、爪部123、143間に配置される。爪部123は、外周端部から周方向に突出する外周鍔123aと、内周端部から周方向に突出する内周鍔123bとを有している。同様に、爪部143も、外周鍔143aと、内周鍔143bとを有している。ここで、爪部123(143)の周方向側の側面と外周鍔123a(143a)とは、曲面状につながれている。この曲面状隅部123c(143c)の曲率(曲率半径の逆数)をR1とする。同様に、爪部123(143)の周方向側の側面と内周鍔123b(143b)とは、曲面状につながれている。この曲面状隅部123d(143d)の曲率をR3とする。
ホルダ15は、底面(内径側の面)に第一凸状部15aを有している。第一凸状部15aは、図5および図6に示すように、ホルダ15の内側へ(外径側へ)突出するように、底面の中央部分を湾曲させて形成されている。
この第一凸状部15aの先端からホルダ15上面(外径側の面)までの長さは、磁石16の高さ(径方向の幅)よりも小さくなっている。従って、第一凸状部15aは、磁石16に当接し且つ磁石16に弾性力を付与している。これにより、上記圧縮加工時に磁石16が確実に位置決めされる上、磁石16のガタ付きが防止される。また、第一凸状部15aは、磁石16の平坦な面である底面に当接している。
爪部123、143間の離間距離は、ホルダ15の周方向の幅とほぼ等しくなっている。また、外周鍔123a(143a)と内周鍔123b(143b)の離間距離は、ホルダ15の径方向の幅よりも僅かに小さくなっている。ホルダ15は、両鍔間に圧入されている。これにより、ホルダ15が爪部123、143間で確実に保持され、ホルダ15と爪部123(143)との間のガタ付きを防止することができる。さらに、圧入される分、第一凸状部15aがよる磁石16のガタ付き防止効果が確実に発揮される。
ホルダ15において、上面と周方向側の側面とをつなぐ角(辺)部分は、面取りが為されており、曲面となっている。このR面取部15bの曲率R2は、上記曲率R1よりも小さくなっている(R2<R1)。つまり、R面取部15bのほうが緩やかになっている。
これにより、ホルダ15と外周鍔123a(143a)とを確実に面接触させることができ、回転時に外周鍔123a(143a)からホルダが受ける面圧を低下させることができる。これに伴い、磁石16が受ける単位面積当たりの応力も低下し、磁石16の破損を防ぐことができる。
同様に、ホルダ15において、底面と周方向側の側面とをつなぐ角(辺)部分は、面取りが為されており、曲面となっている。このR面取部15cの曲率R4は、上記曲率R3よりも小さくなっている(R4<R3)。したがって、より確実に磁石16が保護される。
以上、本実施形態によれば、磁石16がホルダ15内に完全に収容され、磁石16の被水が防がれ、磁石16の腐食による発電出力の低下を防ぐことができる。さらに、磁石16が破損した際の欠片の飛散を防止することで、回転ロック等の不具合を防ぐことができる。さらに、上記のように、ホルダ15および磁石16の位置決めが確実になされ、ホルダ15および磁石16のガタ付きを防止することができる。
なお、第一凸状部15aは、ホルダ15の底面に限らず、上面や側面に形成されてもよい。つまり、第一凸状部15aは、ホルダ15の内面に設けられ、磁石16に当接し、且つ、磁石16に弾性力を付与するものであればよい。これによっても、上記同様の効果を得られる。また、第一凸状部15aは、複数あってもよい。また、筒状部材Xは、一端が開口し、他端が塞がれている有底筒状であってもよい。
<第二実施形態>
第二実施形態は、爪部123(143)が内周鍔123b(143b)を有さず、第一実施形態のホルダ15を変形させたものである。従って、第一実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。第二実施形態のホルダ15について図7および図8を参照して説明する。図7は、ホルダ17の図5に相当する図である。図8は、図7におけるホルダ17のP視図である。
図7および図8に示すように、ホルダ17は、周方向の側面に第二凸状部17a、17bを有している。第二凸状部17aは、ホルダ15の周方向外側(図5の左側)へ突出するように、側面の略中央部分を湾曲させて形成されている。同様に、第二凸状部17bは、ホルダ15の周方向外側(図5の右側)へ突出するように、側面の略中央部分を湾曲させて形成されている。
第二凸状部17aの先端と第二凸状部17bの先端との離間距離は、爪部123、143間よりも僅かに大きくなっている。つまり、ホルダ15は、爪部123、143間に圧入されている。これにより、爪部123(143)に対するホルダ17のガタ付きを防止することができる。また、ホルダ17は、ホルダ15同様、磁石16を確実に保護することができる。
<第三実施形態>
第三実施形態のホルダ151〜154は、1つの筒状部材Xから形成したものである。ただし、第三実施形態の筒状部材Xは、第一実施形態に比べて挿入方向の長さが大きいものを用いている。このホルダ151〜154について図9〜図11を参照して説明する。図9は、筒状部材Xの底面図である。図10は、第三実施形態における図4に相当する図である。図11は、外周鍔123a(143a)を除く、ホルダ151〜154の配置状態を示す図である。
図9に示すように、筒状部材Xには、第一実施形態同様、予め第一凸状部15aが形成されている。第一凸状部15aは、挿入方向に等間隔に4箇所形成されている。そして、筒状部材Xの開口x1(x2)から磁石16を挿入する。第一実施形態同様、挿入長さを測りながら磁石16を挿入し、それぞれ第一凸状部15a上に配置する。なお、磁石16は、挿入方向に押し入れることで、第一凸状部15aを乗り越えて奥に配置することができる。筒状部材Xの内部には、4つの磁石16がそれぞれ等間隔離間して配置される。
そして、ホルダ151〜154は、筒状部材Xの開口x1、x2を塞ぐように筒状部材Xの両端x3、x7を圧縮加工すると共に、磁石16のそれぞれが筒状部材Xに対して挿入方向に係合するように磁石16間の筒状部材x4〜x6を圧縮加工させて形成される。
さらに具体的に説明する。筒状部材Xの各部位x3〜x7は、図9の矢印に示す方向(底面から見て挿入方向に直交する方向)に圧縮加工される。端部x3、x7は、下方に圧縮加工され、開口x1、x2が完全に塞がれる。
磁石間部位x4〜x6は、交互に反対方向(x4が上方、x5が下方、x6が上方)に圧縮加工される。図9および図10に示すように、隣り合う磁石間部位(x4とx5、および、x5とx6)は、互いに反対側に圧縮加工されている。
本実施形態において、磁石間部位x4〜x6は、端部x3、x7同様、貫通路を塞ぐように圧縮されている。ただし、磁石間部位x4〜x6は、磁石16が挿入方向に係合すればよく、完全に塞がなくてもよい。つまり、少なくとも磁石16が通過できない程度に貫通路幅を小さくすればよい。磁石間部位x4〜x6は、ホルダ同士を連結する連結部181〜183となる。
続いて、図11に示すように、連結部181〜183は、それぞれ凸状に曲げ加工がなされる。連結部181は、軸方向下方に凸(凸状の突出向き)となるように曲げ加工され、連結部182は、軸方向上方に凸となるように曲げ加工され、連結部183は、軸方向下方に凸となるように曲げ加工される。つまり、隣り合う連結部(181と182、および、182と183)は、互いに反対方向に凸となるように曲げられている。全体的には、図11に示すように蛇腹状となる。
曲げ加工された連結部181〜183の内曲げ面181a〜183aは、それぞれ対応する爪部123、143の先端に当接している。このように、本実施形態では、連結部181〜183は、それぞれ対応する爪部123、143の先端形状に沿うように曲げ加工されている。
以上により、1つの筒状部材Xから、ホルダ151〜154および連結部181〜183が製造される。これによれば、各ホルダ151〜154は、それぞれが第一実施形態のホルダ15と同様の構成および効果を有する上、部品点数の削減およびコスト削減が可能となる。また、一部品であるため、組付けが容易となる。
さらに、連結部181〜183がホルダ151〜154と同周上に配置されるため、爪部123、143先端付近の元々あるスペースを利用でき、爪部123、143の径方向内側に連結部のための空間を設ける必要がない。従って、小型化やコスト削減が可能となる。
また、隣り合う連結部(181と182、および、182と183)は、互いに反対方向に凸となるように曲げられている。これにより、配置状態でホルダ151〜154が軸方向に係合し、ホルダ151〜154の軸方向へのずれ(移動)を防ぐことができる。なお、1つの筒状部材Xから製造されるホルダ数は、3つ以上(連結部2つ以上)であれば上記効果を得ることができる。
また、隣り合う連結部(181と182、および、182と183)は、挿入方向に直交する方向において、互いに反対側に圧縮加工されている。これにより、連結部181〜183を爪部123、143の先端に沿って配置することが可能となり、安定した位置決めが可能となる。
また、図12に示すように、磁石16の挿入方向の両側に弾性部材16aを配置してもよい。図12は、図9に相当する圧縮加工後のホルダおよび連結部を示す図である。例えば、磁石16の両端部に予め弾性部材16aを取り付けておき、磁石16と共に筒状部材Xに挿入すればよい。これにより、筒状部材を変形させる際に、加工により加わる力が磁石を破損させることを確実に防ぐことができる。
車両用交流発電機を軸方向に切断した断面図である。 ロータ1の斜視図である。 ホルダ15製造前の状態を示す図である。 ホルダ15製造後の状態を示す図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図5におけるホルダ15のP視図である。 ホルダ17の図5に相当する図である。 図7におけるホルダ17のP視図である。 筒状部材Xの底面図である。 第三実施形態における図4に相当する図である。 外周鍔123a(143a)を除く、ホルダ151〜154の配置状態を示す図である。 図9に相当する圧縮加工後のホルダおよび連結部を示す図である。
符号の説明
1:ロータ、 2:ステータ、 21:ステータコア、 22:ステータコイル、
3:フロントフレーム、 4:リヤフレーム、 31、41:軸受け
5:プーリ、 6:スリップリング、 7:ブラシ、 8:整流器、
9:レギュレータ、 11:回転軸、
12、14:ポールコア、 121、141:ボス部、
122、142:ディスク部、 123、143:爪部、
123a、143a:外周鍔、 123b、143b:内周鍔、
123c、123d、143c、143d:曲面状隅部、
13:界磁コイル、 16:永久磁石、 16a:弾性部材、
15、17、151、152、153、154:ホルダ、
15a:第一凸状部、 17a:第二凸状部、 15b、15c:R面取部、
181、182、183:連結部、 X:筒状部材

Claims (14)

  1. 複数の第一の爪部が周状に配置された第一のポールコアと、
    複数の第二の爪部が周状に配置され、前記第一のポールコアに対して前記第一の爪部と前記第二の爪部とが周方向に交互に対向するように配置される第二のポールコアと、
    周状に配置された前記爪部の内径側に配置される界磁コイルと、
    磁石を収容し、前記第一の爪部と前記第二の爪部との各間に配置されるホルダと、
    を含む回転子を備える車両用交流発電機であって、
    前記ホルダは、一端または両端に開口を有する筒状部材に前記磁石を挿入し、前記開口を塞ぐように前記筒状部材を変形させて形成されることを特徴とする車両用交流発電機。
  2. 複数の前記ホルダは、一つの前記筒状部材の内部に複数の前記磁石をそれぞれ所定間隔離間して配置し、前記筒状部材の前記開口を塞ぐように前記筒状部材を変形させ、且つ、前記磁石のそれぞれが前記筒状部材に対して前記磁石の挿入方向に係合するように前記磁石間の前記筒状部材を変形させて形成され、
    各前記ホルダは、前記第一の爪部と前記第二の爪部との各間に配置される請求項1に記載の車両用交流発電機。
  3. 前記筒状部材のうち前記磁石間に位置する部位は、前記ホルダ同士を連結する連結部であり、
    前記連結部は、凸状に曲げられ、内曲げ面が前記爪部の先端に当接するように配置される請求項2に記載の車両用交流発電機。
  4. 前記筒状部材には、3つ以上の前記磁石が配置され、
    前記ホルダを介して隣り合う前記連結部は、互いに反対方向に凸となるように曲げられている請求項3に記載の車両用交流発電機。
  5. 前記ホルダを介して隣り合う前記連結部は、前記挿入方向に直交する方向において、互いに反対側に圧縮加工されている請求項4に記載の車両用交流発電機。
  6. 前記ホルダは、内面に、前記磁石と当接し且つ前記磁石に弾性力を付与する第一凸状部を有している請求項1〜5の何れか一項に記載の車両用交流発電機。
  7. 前記第一凸状部は、前記磁石の平坦部位に当接する請求項6に記載の車両用交流発電機。
  8. 前記ホルダは、前記爪部に対向する外面に、前記爪部に当接し且つ前記爪部に弾性力を付与する第二凸状部を有している請求項1〜7の何れか一項に記載の車両用交流発電機。
  9. 前記爪部は、外周端部から周方向に突出する外周鍔を有し、
    前記ホルダは、外周鍔に径方向に係合する請求項1〜8の何れか一項に記載の車両用交流発電機。
  10. 前記爪部は、さらに、内周端部から周方向に突出する内周鍔を有し、
    前記ホルダは、前記外周鍔および前記内周鍔に径方向に係合する請求項9に記載の車両用交流発電機。
  11. 前記外周鍔と前記内周鍔の離間距離は、前記ホルダの径方向の幅よりも小さい請求項10に記載の車両用交流発電機。
  12. 前記ホルダは、径方向外側の面と周方向側の側面とをつなぐR面取部の曲率R2が、前記爪部の周方向側の側面と前記外周鍔とをつなぐ曲面状隅部の曲率R1よりも小さい請求項9〜11の何れか一項に記載の車両用交流発電機。
  13. 前記ホルダは、径方向内側の面と周方向側の側面とをつなぐR面取部の曲率R4が、前記爪部の周方向側の側面と前記内周鍔とをつなぐ曲面状隅部の曲率R3よりも小さい請求項9〜12の何れか一項に記載の車両用交流発電機。
  14. 前記ホルダは、前記磁石の挿入方向における両側に弾性部材を有している請求項1〜13の何れか一項に記載の車両用交流発電機。
JP2008018779A 2008-01-30 2008-01-30 車両用交流発電機 Pending JP2009183042A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008018779A JP2009183042A (ja) 2008-01-30 2008-01-30 車両用交流発電機
DE102009006541A DE102009006541A1 (de) 2008-01-30 2009-01-29 Fahrzeuggenerator
US12/320,570 US7977847B2 (en) 2008-01-30 2009-01-29 Vehicle alternator
CNA2009100058266A CN101499704A (zh) 2008-01-30 2009-02-01 车辆交流发电机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008018779A JP2009183042A (ja) 2008-01-30 2008-01-30 車両用交流発電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009183042A true JP2009183042A (ja) 2009-08-13

Family

ID=40822346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008018779A Pending JP2009183042A (ja) 2008-01-30 2008-01-30 車両用交流発電機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7977847B2 (ja)
JP (1) JP2009183042A (ja)
CN (1) CN101499704A (ja)
DE (1) DE102009006541A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019031685A1 (ko) * 2017-08-09 2019-02-14 엘지이노텍 주식회사 로터 및 이를 포함하는 모터

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4926276B2 (ja) * 2008-04-04 2012-05-09 三菱電機株式会社 回転電機
DE102008043144B4 (de) * 2008-10-24 2017-08-17 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zur Fixierung von Magneten
FR2999822B1 (fr) * 2012-12-19 2018-11-09 Valeo Equipements Electriques Moteur Rotor a griffes a diminution de section et alternateur, notamment de vehicule automobile comprenant un tel rotor
JP5920204B2 (ja) * 2012-12-25 2016-05-18 株式会社デンソー 車両用交流発電機の回転子
GB2511574B (en) * 2013-03-08 2017-10-04 Magnomatics Ltd Permanent magnet assembly for mounting to a rotor
JP2018046691A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 株式会社デンソー 回転電機
JP2018107901A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 株式会社デンソー 回転電機の回転子及び回転電機

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3237217B2 (ja) * 1991-08-08 2001-12-10 株式会社デンソー 車両用交流発電機の回転子
US5502424A (en) * 1995-03-07 1996-03-26 Nippondenso Co., Ltd. Method of magnetizing rotary machine field core unit
JP3752770B2 (ja) * 1997-03-21 2006-03-08 株式会社デンソー ランデルコア型回転電機
JP3743113B2 (ja) * 1997-05-07 2006-02-08 株式会社デンソー 回転電機
JP3882725B2 (ja) * 2002-03-12 2007-02-21 株式会社デンソー 車両用回転電機
JP3743431B2 (ja) * 2002-04-26 2006-02-08 株式会社日立製作所 車両用交流発電機及びその回転子
JP4186759B2 (ja) 2003-09-03 2008-11-26 株式会社日立製作所 車両用交流発電機
JP2008018779A (ja) 2006-07-11 2008-01-31 Alps Electric Co Ltd 舵角センサ
JP4692428B2 (ja) * 2006-07-21 2011-06-01 株式会社デンソー 車両用回転電機の回転子とその製造方法
JP4735980B2 (ja) * 2006-08-23 2011-07-27 株式会社デンソー 車両用交流発電機及びその製造方法
JP2009077588A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Denso Corp 車両用交流発電機
JP4477072B2 (ja) * 2008-02-13 2010-06-09 三菱電機株式会社 回転電機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019031685A1 (ko) * 2017-08-09 2019-02-14 엘지이노텍 주식회사 로터 및 이를 포함하는 모터
US11316402B2 (en) 2017-08-09 2022-04-26 Lg Innotek Co., Ltd. Rotor and motor including same

Also Published As

Publication number Publication date
US7977847B2 (en) 2011-07-12
DE102009006541A1 (de) 2009-08-06
CN101499704A (zh) 2009-08-05
US20090189472A1 (en) 2009-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009077588A (ja) 車両用交流発電機
JP2009183042A (ja) 車両用交流発電機
US8258670B2 (en) Motor including supporting portion contacting stator
JP3972396B2 (ja) ランデルコア型回転電機
JP5958502B2 (ja) 回転子およびそれを用いた回転電機
JP2008054392A (ja) 車両用交流発電機及びその製造方法
JP5310816B2 (ja) モールドモータ
JP5641446B2 (ja) 車両用回転電機の回転子
JP2003339141A (ja) 車両用回転電機
EP3890162A1 (en) Rotor for ipm motor
JP5414903B2 (ja) 回転電機
JP2002010543A (ja) 回転磁界型電動機
WO2017126297A1 (ja) 回転電機
JP2010016958A (ja) 回転電機
JP4697292B2 (ja) 回転電機の回転子
JP4307423B2 (ja) 回転電機の回転子およびその組立方法
JP2010057301A (ja) 車両用交流発電機
EP1162715A1 (en) Dynamo-electric machine and outer yoke thereof
JP2010288405A (ja) 回転電機
JP5376141B2 (ja) モータ及びモータの磁石固定用バネ
JP6485844B2 (ja) 回転電機
JPWO2018235184A1 (ja) 電動機及び電動機の組立方法
JP2008022592A (ja) 電動モータ
JP6610201B2 (ja) ランデル型モータの組付方法
KR101891716B1 (ko) 전기기기의 로터