JP2010016958A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】爪形磁極間に設けた永久磁石の、回転電機の動作中における、軸方向の移動を防止でき、信頼性の向上した回転電機を提供するにある。
【解決手段】固定子5と、固定子の内周に回転可能に支持された回転子2とを有する。回転子は、交互に対向して配置され、中心部に円筒状の界磁巻線を巻装した一対の爪形磁極6,7と、爪形磁極間に配置された永久磁石9と、永久磁石を所定の位置に保持する保持器8とを有する。保持器8は、回転電機の回転方向に作用する弾性力により、爪形磁極の側面に押し付けられることによって、爪形磁極間に永久磁石を保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機に係り、特に爪形磁極を持つランデル形回転子に用いるに好適な回転電機に関する。
従来、本願発明者らは、爪形磁極の間に配置した永久磁石を保持するため、半径方向に弾性力を作用できる保持器を用いることで、永久磁石の組み付け性及び耐遠心力強度を向上させたものを提案している(例えば、特許文献1参照)。
特開平2004−7958号公報
特許文献1記載のものは、半径方向における永久磁石の保持に関しては、実用上十分なものである。
しかしながら、従来技術では、対向する爪状磁極間に設けた永久磁石を、組み立て時に対向する爪状磁極間に挿入する方向については、保持器に設けた舌状の凸部を界磁巻線のボビンの壁部に接触させることで、軸方向の移動を防止することは出来るが、組み立て時に対向する爪状磁極間に挿入する方向と反対の方向については、軸方向の位置の移動を規制することが出来ないことが判明した。
本発明の目的は、爪形磁極間に設けた永久磁石の、回転電機の動作中における、軸方向の移動を防止することにより信頼性が高い回転電機を提供するにある。
本発明の目的は、爪形磁極間に設けた永久磁石の、回転電機の動作中における、軸方向の移動を防止でき、信頼性の向上した回転電機を提供するにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、固定子と、該固定子の内周に回転可能に支持された回転子とを有し、前記回転子は、交互に対向して配置され、中心部に円筒状の界磁巻線を巻装した一対の爪形磁極と、該爪形磁極間に配置された永久磁石と、前記永久磁石を所定の位置に保持する保持器とを有する回転電機であって、前記保持器は、前記回転電機の回転方向に作用する弾性力により、前記爪形磁極の側面に押し付けられることによって、前記爪形磁極間に前記永久磁石を保持するようにしたものである。
かかる構成により、爪形磁極間に設けた永久磁石の、回転電機の動作中における、軸方向の移動を防止でき、信頼性を向上し得るものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記保持器は、回転方向に作用する弾性力によって、前記爪形磁極の側面に押し付けられる部位が、前記永久磁石の複数の側面に配置されるものである。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記保持器は、前記爪形磁極間に係合配置された場合に前記爪形磁極の側面に押し付けられる2つの面の間隔が、前記爪形磁極の間隔よりも広いものである。
(4)上記(2)において、好ましくは、前記保持器は、前記爪形磁極間に係合配置された場合に前記爪形磁極の側面に押し付けられる2つの面の間隔が、前記爪形磁極間に挿入される場合に先端となる側の間隔と比較して、後端となる側の間隔が広いものである。
(5)上記(1)において、好ましくは、前記保持器は、前記爪形磁極の側面に押し付けられる側面には、前記保持器側面の一部を変形させることによる、突起部である補助爪を有するようにしたものである。
(6)上記(5)において、好ましくは、前記保持器は、前記補助爪は、前記保持器の側面の一部を切り起こされることによって構成され、かつ、その切り起こし方向が1方向である。
(7)上記(6)において、好ましくは、前記補助爪の切り起こし方向が、前記爪形磁極間に挿入する方向と反対である。
(8)上記(1)において、好ましくは、前記保持器は、磁性体材料で構成される。
(9上記(1)において、好ましくは、前記保持器は、回転方向に作用する弾性力によって、前記爪形磁極の側面に押し付けられる複数の部位を接続する中央接続部の断面積が、前記爪形磁極の側面に押し付けられる複数の部位の断面積より小さいものである。
(10)上記(1)において、好ましくは、前記保持器は、前記回転電機の径方向に作用する弾性力により、前記爪形磁極の径方向に押し付けられることによって、前記爪形磁極間に前記永久磁石を保持するようにしたものである。
本発明によれば、爪形磁極間に設けた永久磁石の、回転電機の動作中における、軸方向の移動を防止でき、信頼性を向上し得るものとなる。
以下、図1〜図3を用いて、本発明の第1の実施形態による回転電機の構成について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による回転電機の全体構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による回転電機の全体構成を示す断面図である。
ここでは、回転電機として、車両用交流発電機(オルタネータ)を例にして説明する。車両用交流発電機は、回転子2と、固定子5とを備えている。固定子5は、断面U字形状のハウジング42の内周側に固定されている。固定子5の内周側には、シャフト50に固定された回転子2が隙間を介して配置される。また、ハウジング42の開口部から回転子2が挿入される。ハウジング42の開口部には、円盤状のフロントハウジング44がネジ等により固定される。フロントハウジング44の中央部には穴があり、そこにベアリング3が取り付けられる。また、断面U字形状のハウジング42の底部の中央部には穴があり、そこにベアリング4が取り付けられる。
シャフト50は、ベアリング3,4により、フロントハウジング44及びハウジング42に、回転可能に支持される。プーリ1は、ベルト(図示せず)により車両側の駆動力を受ける。これにより、ベアリング3,4で保持された回転子2は、固定子5の内部で回転する。
回転子2は、一対の爪形磁極6,7と、永久磁石9と、界磁巻線14とを備えている。爪形磁極6,7は、それぞれ、複数の爪部を備えている。爪形磁極6の爪部と、爪形磁極7の爪部とが、互いに対向するとともに、互い違いに位置するように組み合わされている。一対の爪形磁極6,7の対向する爪部間には、保持器8と共に永久磁石9が配置されている。さらに、回転子2は、ブラシ10,11からシャフト50に取り付けられたスリップリング12,13に給電を受け、回転子2の内部にある界磁巻線14を励磁する。
車両用交流発電機では、ハウジング42に設けられた冷却媒体供給口15から内燃機関の冷却媒体を受け取り、車両用交流発電機が発電時する際の構成部品の自己発熱を、前記冷却媒体を当該発電機内部に形成された冷却媒体循環通路16及び冷却媒体排出口17などに適切に循環させることにより、固定子5,整流器18などを冷却している。冷却後、冷却媒体は、冷却媒体排出口17から内燃機関側に戻し、内燃機関に付属しているラジエターで冷却し、再循環している。
電圧調整器19は、発電電圧を調整するものであり、整流器18とともに、基板46に取り付けられ、ネジ等によりハウジング42の側面に固定される。ブラシ10,11は、電圧調整器19の外側に取り付けられる。電圧調整器19や整流器やブラシ10,11等を覆うカバー48が、ネジ等によりハウジング42に取り付けられる。端子20は、整流器18に接続され整流後の出力電流を車両側に供給するために、車両側配線と当該車両用交流発電機とを電気的に接続するものである。
爪形磁極を持つランデル形回転子を用いた回転電機は、前記のような車両用交流発電機以外にも、電動機としても用いることができる。近年、車両用交流発電機として用いる他に、アイドルストップ時に内燃機関を始動するためのスタータとしても用いられるスタータ・ジェネレータに、爪形磁極を持つランデル形回転子を用いた回転電機が用いられている。
次に、図2を用いて、本実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の構成について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の構成を示す斜視図である。なお、図2において、図1と同一符号は同一部分を示している。
図2は、永久磁石9と保持器8を組み合わせたものを立体的に表したものである。
永久磁石9は、直方体形状である。直方体の各辺や、角は切り落とされた形状となっている。永久磁石9の第1の側面9Aが、例えば、図1に示した爪形磁極6の爪部の側面に対向する。まだ、第2の側面9Aに対向する第2の側面9Bが、例えば、図1に示した爪形磁極7の爪部の側面に対向する。永久磁石9は、第1の側面9Aの側がN極に着磁されている場合、第2の側面9Bの側は、S極に着磁されている。永久磁石9は、爪形磁極の爪部の間に挿入配置された後に、着磁される。
保持器8は、板状の金属板などを曲げることなどで成形されている。保持器8は、挿入側面部8a,8bと、中央接続部8cと、端部折曲部8d,8eからなる。挿入側面部8a,8bは、永久磁石9の側面と、爪形磁極の爪部の側面の間に位置する部分である。中央接続部8cは、永久磁石9の爪形磁極の爪部間への挿入方向INの側に位置し、挿入側面部8aと挿入側面部8bと接続する部分である。端部折曲部8d,8eの挿入方向INと反対方向(反挿入方向)の端部に位置し、挿入側面部8a,8bから永久磁石9の方向に折り曲げられた部分である。
挿入側面部8a,8bと中央接続部8cとからなるV字形状の保持器8は、弾性力を有している。図示の状態は、保持器8に力が加えられてない状態を示している。例えば、2カ所の端部折曲部8d,8eを挟み込むように力を加えると、挿入側面部8a,8bは、それぞれ、永久磁石9の側面に接触する方向に変形する。したがって、永久磁石9と保持器8を組み合わせたものを、回転子2の爪形磁極間に挿入すると、挿入方向とは逆方向(反挿入方向)について、永久磁石9を軸方向に保持することができる。
さらに、保持器8の側面,すなわち、挿入側面部8a,8bには、それぞれ2個の補助爪8xが設けられている。補助爪8xは、保持器8の爪形磁極に接する面に、保持器8の一部を変形させることで設けられたものである。補助爪8xは、爪形磁極間に挿入する方向INと反対の方向(反挿入方向)を開くように切り起こされている。したがって、永久磁石9と保持器8を組み合わせたものを、回転子2の爪形磁極間に挿入する際にも補助爪8xが爪形磁極に引っかかるなど、組立作業性の悪化を引き起こすことを避けながら、挿入方向とは逆方向(反挿入方向)について、軸方向の保持力をさらに向上させる役割を果たしている。
端部折曲部8d,8eは、挿入側面部8a,8bが永久磁石9の側面に押し付けられた際に、永久磁石9の反挿入側端部に係合し、永久磁石9が反挿入側に飛び出すのを防止する。
保持器8は、磁石9の幅に比較して薄いものとなっている。従って、永久磁石9が爪形磁極間に配置された場合、永久磁石9は爪形磁極の側面の外周側に設けられた突部と当接されるために、回転子が回転した場合に永久磁石に発生する遠心力は、爪形磁極側面の外周側に設けられた突部で保持することが可能になる。この突部の構成形状は、特許文献1の図4に示されるものと同様である。
ここで、保持器8を磁性体で構成することにより、保持器8は永久磁石9の軸方向の固定のみならず、例えば特開2002−262530号公報の図5に示される、補助極の役割をも果たすことが可能になる。そのため、永久磁石9から発生する磁束を有効活用することが可能となり、回転電機の性能を向上させることが可能になる。
但し、保持器8を磁性体で構成することにより保持器8が補助極の役割を可能な限り有効に果たすためには、爪形磁極間での磁束の短絡を防止する必要がある。前記のように、永久磁石9の第1の側面9Aの側がN極に着磁され、第2の側面9Bの側がS極に着磁されている場合、磁性体からなる保持器8により、中央接続部8cには、矢印MPで示す磁路が形成される。そこで、中央接続部8cの高さH2を、前記爪形磁極の側面に押し付けられる挿入側面部8a,8bの高さH1に対して低くすることで、磁束が通る断面積を小さくして、磁束を飽和させることで、向かい合った爪形磁極間の短絡をできる限り抑制することが可能となる。
なお、図2に示す構成において、補助爪8xは、反挿入側を切り起こしているが、挿入側を切り起こすように構成することもできる。また、中央接続部8cに近い側の補助爪8xは、図2に示すように、反挿入側を切り起こすとともに、端部折曲部8d,8eに近い側の補助爪8xは、挿入側に切り起こすことも可能である。さらに、補助爪8xは、保持器8と一体ではなく、別体構成のクリップ状とすることもできる。
次に、図3を用いて、本実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の爪形磁極間への挿入工程について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の爪形磁極間への挿入工程の説明図である。なお、図3において、図1や図2と同一符号は同一部分を示している。
図3(A)は、回転子の組み立てが終わり、保持器8の内部に納められた永久磁石9を回転子2の爪形磁極6,7の間に挿入する前の状態を示している。
永久磁石9は、保持器8と組み合わされた状態で、回転子2の爪形磁極6,7の間に挿入されるが、保持器8の、回転子に先に挿入される部分(中央接続部8c)幅W1は、回転子の爪形磁極間の間隔W2とほぼ等しい、または小さくなっている。一方、挿入時にあとから挿入される部分の幅W3は、爪形磁極23の間隔W2より広くなっている。
図3(B)に示すように、永久磁石9と保持器8を、回転子2の爪形磁極6,7の間にさらに挿入する。すると、図3(C)に示すように、最初に、挿入側面部8bが爪形磁極6の側面と接触するように変形する。そして、保持器8の後端側の幅W3’は、徐々に爪形磁極間の間隔W2に近づくように狭くなっていく。最終的には、図3(D)に示されるように、爪形磁極間の間隔W2と同じになり、爪形磁極6,7の間に配置される。
ここで、保持器8は弾性を保持しているため、爪形磁極6,7の間に挿入されると、爪形磁極6,7の側面に弾性力で押し付ける効果があり、保持器8と永久磁石9を軸方向に固定することができるとともに、径方向にも固定することが可能となり、永久磁石を所定の位置に固定すると言う保持器の役割を果たす。
また、図2の保持器8の側面に設けられた補助爪8xは、保持器8の爪形磁極に接する面に、保持器の一部を変形させることで設けられたもので、特に爪形磁極間に挿入する方向と反対の方向を開くように切り起こされているので、永久磁石9と保持器8を組み合わせたものを、回転子2の爪形磁極間に挿入する際にも補助爪8xが爪形磁極に引っかかるなど、組立作業性の悪化を引き起こすことを避けながら、前記挿入方向とは逆方向について、軸方向の保持力をさらに向上させる役割を果たす。
以上説明したように、本実施形態によれば、爪形磁極間に設けた永久磁石の、車両用回転電機の動作中における、軸方向の移動を防止することができ、信頼性を向上することができる。
次に、図4を用いて、本発明の第2の実施形態による回転電機に用いる保持器の構成について説明する。なお、本実施形態による回転電機の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図4は、本発明の第2の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の爪形磁極間への挿入工程の説明図である。なお、図4において、図1〜図3と同一符号は同一部分を示している。
図2に示したものでは、永久磁石の2つの側面に保持器を配置しているが、どちらか片側にのみ配置された場合でも、同様に爪形磁極側面に弾性力で押し付ける効果がある。
図4に示す例では、保持器8Aは、板状の金属板などを曲げることなどで成形されている。保持器8Aは、挿入側面部8aと、端部折曲部8dと、挿入側端部折曲部8fと、補助爪8xとからなる。端部折曲部8dは、永久磁石9の反挿入側端部に接触するように、また、挿入側端部折曲部8fは、永久磁石9の挿入側端部に接触するように、予め折り曲げられている。
図4(A)は、回転子の組み立てが終わり、保持器8Aの内部に納められた永久磁石9を回転子2の爪形磁極6,7の間に挿入する前の状態を示している。
図4(B)に示すように、永久磁石9は、保持器8Aと組み合わされた状態で、回転子2の爪形磁極6,7の間に挿入される。
最終的には、図4(C)に示されるように、永久磁石9は、保持器8Aと組み合わされた状態で、爪形磁極6,7の間に配置される。
保持器8Aの側面に設けられた補助爪8xは、保持器8の爪形磁極に接する面に、保持器の一部を変形させることで設けられたもので、弾性力を有する。したがって、補助爪8xは、永久磁石9を爪形磁極6,7の側面に弾性力で押し付ける効果があり、保持器8と永久磁石9を軸方向に固定することができるとともに、径方向にも固定することが可能となり、永久磁石を所定の位置に固定すると言う保持器の役割を果たす。
また、補助爪8xは、爪形磁極間に挿入する方向と反対の方向を開くように切り起こされているので、永久磁石9と保持器8を組み合わせたものを、回転子2の爪形磁極間に挿入する際にも補助爪8xが爪形磁極に引っかかるなど、組立作業性の悪化を引き起こすことを避けながら、前記挿入方向とは逆方向について、軸方向の保持力をさらに向上させる役割を果たす。
以上説明したように、本実施形態によっても、爪形磁極間に設けた永久磁石の、車両用回転電機の動作中における、軸方向の移動を防止することができ、信頼性を向上することができる。
次に、図5を用いて、本発明の第3の実施形態による回転電機に用いる保持器の構成について説明する。なお、本実施形態による回転電機の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図5は、本発明の第3の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の爪形磁極間への挿入工程の説明図である。なお、図5において、図1〜図3と同一符号は同一部分を示している。
図5に示す例では、保持器8Bは、板状の金属板などを曲げることなどで成形されている。保持器8Bは、挿入側面部8a,8bと、中央接続部8cと、端部折曲部8d,8eからなる。さらに、挿入側面部8a,8bに設けられている補助爪は、補助爪8xと、補助爪8zからなる。補助爪8xは、図2にて説明したものと同様である。補助爪8zは、保持器8の爪形磁極に接する面に、保持器の一部を変形させることで設けられたものである。その形状は、波形となっており、弾性力を有する。補助爪8zの端部は、爪形磁極間に挿入する方向INと反対の方向(反挿入方向)を開くように切り起こされている。
図5(A)は、回転子の組み立てが終わり、保持器8Bの内部に納められた永久磁石9を回転子2の爪形磁極6,7の間に挿入する前の状態を示している。
図5(B)に示すように、永久磁石9と保持器8Bを、回転子2の爪形磁極6,7の間にさらに挿入する。すると、図5(C)に示すように、最初に、挿入側面部8bが爪形磁極6の側面と接触するように変形する。最終的には、図5(D)に示されるように、爪形磁極6,7の間に配置される。
補助爪8zは、永久磁石9の側面と最初に接触し、爪形磁極6,7の側面方向に変形される。そして、図5(D)に示す状態では、補助爪8zは、永久磁石9の側面と爪形磁極6,7の側面の両方に、弾性力を持って接触することになる。
保持器8Aの側面に設けられた補助爪8x,8zは、保持器8の爪形磁極に接する面に、保持器の一部を変形させることで設けられたもので、弾性力を有する。したがって、補助爪8x,8zは、永久磁石9を爪形磁極6,7の側面に弾性力で押し付ける効果があり、保持器8Bと永久磁石9を軸方向に固定することができるとともに、径方向にも固定することが可能となり、永久磁石を所定の位置に固定すると言う保持器の役割を果たす。
また、補助爪8x,8zは、爪形磁極間に挿入する方向と反対の方向を開くように切り起こされているので、永久磁石9と保持器8Bを組み合わせたものを、回転子2の爪形磁極間に挿入する際にも補助爪8x,8zが爪形磁極に引っかかるなど、組立作業性の悪化を引き起こすことを避けながら、前記挿入方向とは逆方向について、軸方向の保持力をさらに向上させる役割を果たす。
以上説明したように、本実施形態によっても、爪形磁極間に設けた永久磁石の、車両用回転電機の動作中における、軸方向の移動を防止することができ、信頼性を向上することができる。
次に、図6を用いて、本発明の第4の実施形態による回転電機に用いる保持器の構成について説明する。なお、本実施形態による回転電機の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図6は、本発明の第4の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の斜視図である。なお、図6において、図1〜図4と同一符号は同一部分を示している。
本例は、永久磁石9に対して、図2に示した保持器8と、特許文献1の図8及び図9に示した保持器8Cとを組み合わせたものである。永久磁石9に保持器8が装着された後、その外周に保持器8Cが装着される。保持器8Cは、ステンレスなど非磁性体で構成される。
保持器8Cにより、永久磁石9を爪形磁極の間において回転子の径方向に保持するとともに、保持器8により、永久磁石9を回転子の軸方向に対してさらに強固に固定することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、爪形磁極間に設けた永久磁石の、車両用回転電機の動作中における、軸方向の移動を防止することができ、信頼性を向上することができる。また、永久磁石の径方向の移動も防止できる。
次に、図7を用いて、本発明の第5の実施形態による回転電機に用いる保持器の構成について説明する。なお、本実施形態による回転電機の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図7は、本発明の第5の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の斜視図である。なお、図7において、図1〜図4と同一符号は同一部分を示している。
図7は、図6と類似の例である。ここで、保持器8Dは永久磁石9の外形とほぼ同じ形をしているため、永久磁石の軸方向の固定については保持器8Dに設けられた補助爪8xによってなされている。ここで、保持器8Cには、永久磁石9を固定子の爪形磁極の挿入時後端部に舌状の切り出し部8vがある。特許文献1の図7に示されるように、保持器8Cが、爪形磁極間に挿入された場合には、回転子に巻線された電線と爪形磁極を絶縁する為のボビンの端面に当接することになる。従って、永久磁石9と保持器8C,8Dは、回転電機が車載されて例えば軸方向の振動を受けた場合でも、永久磁石挿入方向への動きに関しては、舌部8vがボビンの端面に当接することで移動を防止することが可能であるとともに、永久磁石挿入方向と反対方向の動きに関しては、保持器8に設けた補助爪8xによって、動きを防止することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、爪形磁極間に設けた永久磁石の、車両用回転電機の動作中における、軸方向の移動を防止することができ、信頼性を向上することができる。また、永久磁石の径方向の移動も防止できる。
次に、図8を用いて、本発明の第6の実施形態による回転電機に用いる保持器の構成について説明する。なお、本実施形態による回転電機の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図8は、本発明の第6の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の斜視図である。なお、図8において、図1〜図4と同一符号は同一部分を示している。
本例の保持器8Eは、図6にて説明した保持器8Cと保持器8Dとを一体化したものである。
但し、本例の場合は、材料を非磁性体で構成しないと、保持器8により、爪形磁極間で磁束が短絡され、当該電動機の性能低下を招く心配があるために、保持器8Eはステンレスなど非磁性体で構成されることが望ましい。
本発明の第1の実施形態による回転電機の全体構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の爪形磁極間への挿入工程の説明図である。 本発明の第2の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の爪形磁極間への挿入工程の説明図である。 本発明の第3の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の爪形磁極間への挿入工程の説明図である。 本発明の第4の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の斜視図である。 本発明の第5の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の斜視図である。 本発明の第6の実施形態による回転電機に用いる永久磁石と保持器の斜視図である。
符号の説明
1…プーリ
2…回転子
3,4…ベアリング
5…固定子
6,7…爪形磁極
8…保持器
8a,8b…挿入側面部
8c…中央接続部
8d,8e,8f…端部折曲部
8v…切り出し部
8x,8z…補助爪
9…永久磁石
10,11…ブラシ
12,13…スリップリング
14…界磁巻線
15…冷却媒体供給口
16…冷却媒体循環通路
17…冷却媒体排出口
18…整流器
19…電圧調整器
20…出力端子

Claims (10)

  1. 固定子と、該固定子の内周に回転可能に支持された回転子とを有し、
    前記回転子は、交互に対向して配置され、中心部に円筒状の界磁巻線を巻装した一対の爪形磁極と、該爪形磁極間に配置された永久磁石と、前記永久磁石を所定の位置に保持する保持器とを有する回転電機であって、
    前記保持器は、前記回転電機の回転方向に作用する弾性力により、前記爪形磁極の側面に押し付けられることによって、前記爪形磁極間に前記永久磁石を保持することを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1記載の回転電機において、
    前記保持器は、回転方向に作用する弾性力によって、前記爪形磁極の側面に押し付けられる部位が、前記永久磁石の複数の側面に配置されることを特徴とする回転電機。
  3. 請求項2記載の回転電機において、
    前記保持器は、前記爪形磁極間に係合配置された場合に前記爪形磁極の側面に押し付けられる2つの面の間隔が、前記爪形磁極の間隔よりも広いことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項2記載の回転電機において、
    前記保持器は、前記爪形磁極間に係合配置された場合に前記爪形磁極の側面に押し付けられる2つの面の間隔が、前記爪形磁極間に挿入される場合に先端となる側の間隔と比較して、後端となる側の間隔が広いことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項1記載の回転電機において、
    前記保持器は、前記爪形磁極の側面に押し付けられる側面には、前記保持器側面の一部を変形させることによる、突起部である補助爪を有することを特徴とする回転電機。
  6. 請求項5記載の回転電機において、
    前記保持器は、前記補助爪は、前記保持器の側面の一部を切り起こされることによって構成され、かつ、その切り起こし方向が1方向であることを特徴とする回転電機。
  7. 請求項6記載の回転電機において、
    前記補助爪の切り起こし方向が、前記爪形磁極間に挿入する方向と反対であることを特徴とする回転電機。
  8. 請求項1記載の回転電機において、
    前記保持器は、磁性体材料で構成されることを特徴とする回転電機。
  9. 請求項1記載の回転電機において、
    前記保持器は、回転方向に作用する弾性力によって、前記爪形磁極の側面に押し付けられる複数の部位を接続する中央接続部の断面積が、前記爪形磁極の側面に押し付けられる複数の部位の断面積より小さいことを特徴する回転電機。
  10. 請求項1記載の回転電機において、
    前記保持器は、前記回転電機の径方向に作用する弾性力により、前記爪形磁極の径方向に押し付けられることによって、前記爪形磁極間に前記永久磁石を保持することを特徴とする回転電機。
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