JP2009124862A - 回転電機およびそれに適用される回転子の製造方法 - Google Patents

回転電機およびそれに適用される回転子の製造方法 Download PDF

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正哉 井上
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Abstract

【課題】この発明は、着磁工程を含めた組立時間を短縮でき、かつ無負荷時の誘起電圧を低減した回転電機およびその回転子の製造方法を得る。
【解決手段】第1および第2継鉄部19,23に配設された第1および第2永久磁石31,33の群がそれぞれ第1および第2磁石保持具30,32に保持されている。第1および第2磁石保持具30,32は、非磁性金属板で作製され、シャフト16の軸心と直交する平面と平行に配設された環状部30a,32a、環状部30a,32aの外周縁部から径方向外方に延び、曲げられて軸方向に延び、その後曲げられて径方向内方に延びて、第1および第2永久磁石31,33の軸方向両端面と上面とを覆う複数の保持片30b、32b、および各保持片30b、32bの軸方向に延びる部位の周方向両側部から径方向内方に延びて、第1および第2永久磁石31,33の周方向両側面を覆う一対の支持片30c、32cから構成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両用交流発電機などの回転電機およびそれに適用される回転子の製造方法に関し、特にランデル型の回転子における永久磁石の保持構造に関するものである。
ランデル型の回転子を用いる車両用交流発電機は、数十年にわたって自動車に使用されてきた。そして、近年の環境問題から車載される電装品の負荷が急増しており、ランデル型の回転子の発電量のより一層の増加が求められている。この要求に従来の設計範囲で対応しようとすると、発電機が大型化する。発電機の大型化は、発電機の重量や配置スペースを増大させる。
従来、このような課題を解決するために、永久磁石をランデル型の回転子の周方向に隣り合う磁極指間に位置する磁極片の周縁上にストラップを用いて取り付けていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−153994号公報
特許文献1に記載のものにおいて、着磁状態の磁石を1つずつ取り付ける場合には、磁石間、磁極片と磁極指とからなる鉄心と磁石との間、および磁石と組立治具との間に磁気吸引力が働き、組立性が悪化し、組立工程や組立設備を特殊なものにする必要があった。
このような不具合を回避するために、未着磁状態の磁石材を鉄心に取り付け、その後磁石材を着磁することが考えられる。しかし、ランデル型の回転子の鉄心は複雑な3次元形状をしているので、磁石材の形状および磁化方向が複雑となる。しかも、磁石材を一つずつ着磁する必要があり、着磁工程を含めた組立時間が長くなり、量産性が悪化するという課題があった。
さらに、特許文献1に記載のものでは、永久磁石が磁極指の先端に軸方向に対向して磁極片の周縁に取り付けられているので、固定子に鎖交する永久磁石の磁束成分が多くなり、無負荷時に、誘起電圧が所定の値、例えば、14Vを超えてしまう。そこで、永久磁石の作る磁束と逆向きの磁束を界磁コイルに発生させて、永久磁石の磁束を弱めるなどして、無負荷時の誘起電圧を低減する必要があった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、ポールコア体の軸方向両側に配設される磁石材を、片側ずつ全数を磁石保持具に一括支持した状態で、同時に着磁し、ポールコア体に取り付けられるようにして、特殊な組立工程や組立設備を不要とし、着磁工程を含めた組立時間を短縮できるとともに、永久磁石を爪状磁極部の先端内周面に相対するように配置し、無負荷時の誘起電圧を低減した回転電機およびそれに適用される回転子の製造方法を得ることを目的とする。
この発明による回転電機は、ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、上記ボス部の軸心位置に挿通されたシャフトに固着されたポールコアと、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、を有する回転子と、上記回転子の外周を所定のエアギャップを介して囲繞して配設された固定子と、を備えている。さらに、上記複数の爪状磁極部のそれぞれの先端側の内周面に対向して上記一対の継鉄部側に配設され、それぞれ上記界磁コイルの作る磁界の向きと逆向きに着磁配向された永久磁石と、上記一対の継鉄部の一方に配設された上記永久磁石の群と他方に配設された上記永久磁石の群とをそれぞれ保持する一対の磁石保持具と、を有する。そして、上記一対の磁石保持具のそれぞれは、非磁性金属板で作製され、上記シャフトの軸心と直交する平面と平行に配設された環状部、それぞれ該環状部の外周縁部から径方向外方に延び、曲げられて軸方向に延び、その後曲げられて径方向内方に延びて、上記永久磁石の軸方向両端面と上面とを覆う複数の保持片、および該複数の保持片のそれぞれの軸方向に延びる部位の周方向両側部から径方向内方に延びて、上記永久磁石の周方向両側面を覆う一対の支持片から構成されている。
この発明によれば、一対の継鉄部の一方に配設された永久磁石の群と他方に配設された永久磁石の群とが群毎に一対の磁石保持具のそれぞれに分かれて保持される。そこで、各群の全永久磁石を構成する磁石材を磁石保持具に保持させて、同時に着磁できるようになり、着磁工程を含む組立時間を短縮でき、量産性を向上できる。また、各群の全永久磁石を磁石保持具に保持させた状態で、一度にポールコアに組み付けることができるようになり、永久磁石を1個ずつポールコアに組み付ける場合に比べ、永久磁石間、ポールコアと永久磁石との間、および永久磁石と組立治具との間に働く磁気吸引力に起因する組立性の低下が抑制され、組立工程や組立設備を特殊なものにする必要がない。
また、永久磁石が爪状磁極部の先端側の内周面に対向して継鉄部側に配設されているので、永久磁石の磁束の中の固定子に鎖交する磁束成分が少なくなり、無負荷無励磁における永久磁石の誘起電圧の発生が抑制される。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を模式的に示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁石材の磁石保持具への実装方法を説明する工程図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁石材の着磁方法を模式的に説明する図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における永久磁石のポールコア体への実装方法を説明する斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における永久磁石のポールコア体への実装方法を説明する工程断面図、図6はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における永久磁石のポールコア体への実装方法を説明する工程斜視図である。なお、図6では、便宜上、ポールコア体を省略している。
図1において、車両用交流発電機1は、それぞれ略椀形状のアルミ製のフロントブラケット2とリヤブラケット3とからなるケース4と、シャフト16をケース4に軸受5を介して支持されて、ケース4内に回転自在に配設された回転子13と、ケース4のフロント側に延出するシャフト16の端部に固着されたプーリ6と、回転子13の軸方向の両端面に固定されたファン7と、回転子13に対して一定のエアギャップ29を有して、回転子13の外周を囲繞してケース4に固定された固定子10と、シャフト16のリヤ側に固定され、回転子13に電流を供給する一対のスリップリング8と、各スリップリング8に摺動するようにケース4内に配設された一対のブラシ9と、を備えている。なお、図示していないが、固定子10で生じた交流を直流に整流する整流器、固定子10で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整器などがケース4内に配設されている。
固定子10は、円筒状の固定子鉄心11と、固定子鉄心11に巻装され、回転子13の回転に伴い、後述する界磁コイル14からの磁束の変化で交流が生じる固定子コイル12と、を備えている。
回転子13は、励磁電流が流されて磁束を発生する界磁コイル14と、界磁コイル14を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成されるポールコア15と、ポールコア15の軸心位置に貫装されたシャフト16と、を備えている。ポールコア15は、それぞれ例えばS10Cなどの低炭素鋼で冷間鍛造製法により作製された第1および第2ポールコア体17,21に分割構成されている。
第1ポールコア体17は、外周面を円筒形状とし、シャフト挿通穴18aが軸心位置を貫通して形成された第1ボス部18と、第1ボス部18の一端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の第1継鉄部19と、第1継鉄部19の外周部から軸方向他端側に延設された第1爪状磁極部20とを有している。第1爪状磁極部20は、その最外径面形状を略台形形状とし、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚みが先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成され、第1継鉄部19の外周部に周方向に等角ピッチで例えば8つ配列されている。
第2ポールコア体21は、外周面を円筒形状とし、シャフト挿通穴22aが軸心位置を貫通して形成された第2ボス部22と、第2ボス部22の他端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の第2継鉄部23と、第2継鉄部23の外周部から軸方向一端側に延設された第2爪状磁極部24とを有している。第2爪状磁極部24は、その最外径面形状を略台形形状とし、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚みが先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成され、第2継鉄部23の外周部に周方向に等角ピッチで例えば8つ配列されている。
このように構成された第1および第2ポールコア体17,21は、第1および第2爪状磁極部20,24を交互に噛み合わせ、かつ、第1ボス部18の他端面を第2ボス部22の一端面に突き合わせ、シャフト挿通穴18a,22aに貫装されたシャフト16に固着されている。そして、界磁コイル14は、ボビン(図示せず)に巻装され、第1および第2ボス部18,22、第1および第2継鉄部19,23および第1および第2爪状磁極部20,24に囲まれた空間に装着されている。ここで、第1および第2ボス部18,22および第1および第2継鉄部19,23が、それぞれポールコア15のボス部および一対の継鉄部に相当する。また、第1および第2爪状磁極部20,24の先端部が、軸方向に関して、第2および第1継鉄部23,19と重なっている。
第1永久磁石31は、それぞれの第2爪状磁極部24の先端側内周面と対向する第1継鉄部19の外周面上に配設される。第1永久磁石31が配設される第1継鉄部19の外周面の部位は、シャフト16と同軸の円筒面に接する平坦面と平行な平坦面に形成されている。第1永久磁石31は、シャフト16の軸心と直交する断面が各角を直角とする四角形で、かつシャフト16の軸心を含む平面における断面が台形(四角形)の柱状体に作製されている。第1永久磁石31は、第2爪状磁極部24の先端側内周面と略平行な平坦面に形成された上面を有し、上面を第2爪状磁極部24の先端側内周面に対向して、所定の隙間を持って配設されている。
第1磁石保持具30は、例えばSUS304などの非磁性金属で作製され、図2の(a)に示されるように、環状部30aと、環状部30aの外周端から等角ピッチで、それぞれ径方向外方に延設された8本の保持片30bと、各保持片30bから周方向に延設された一対の支持片30cとを有する。第1磁石保持具30は、保持片30bが第1永久磁石31のシャフト16の軸心を含む平面における断面四角形の軸方向に相対する2端面と上面との3面を覆うように屈曲され、支持片30cが第1永久磁石31のシャフト16の軸心と直交する断面四角形の周方向に相対する2側面を覆うように屈曲されている。そして、第1磁石保持具30は、環状部30aを第1継鉄部19の一側の端面に密接させ、保持片30bの先端を界磁コイル14が巻装されたボビンと第1継鉄部19の他側の端面との間に加圧挟持されて、第1ポールコア体17に保持されている。なお、第1磁石保持具30は、必要に応じ、第1ポールコア体17に溶接などにより固着されていてもよい。
第2永久磁石33は、それぞれの第1爪状磁極部20の先端側内周面と対向する第2継鉄部23の外周面上に配設される。第2永久磁石33が配設される第2継鉄部23の外周面の部位は、シャフト16と同軸の円筒面に接する平坦面と平行な平坦面に形成されている。第2永久磁石33は、シャフト16の軸心と直交する断面が各角を直角とする四角形で、かつシャフト16の軸心を含む平面における断面が台形(四角形)の柱状体に作製されている。第2永久磁石33は、第1爪状磁極部20の先端側内周面と略平行な平坦面に形成された上面を有し、上面を第1爪状磁極部20の先端側内周面に対向して、所定の隙間を持って配設されている。
第2磁石保持具32は、例えばSUS304などの非磁性金属で作製され、図2の(a)に示されるように、環状部32aと、環状部32aの外周端から等角ピッチで、それぞれ径方向外方に延設された8本の保持片32bと、各保持片32bから周方向に延設された一対の支持片32cとを有する。第2磁石保持具32は、保持片32bが第2永久磁石33のシャフト16の軸心を含む平面における断面四角形の軸方向に相対する2端面と上面との3面を覆うように屈曲され、支持片32cが第2永久磁石33のシャフト16の軸心と直交する断面四角形の周方向に相対する2側面を覆うように屈曲されている。そして、第2磁石保持具32は、環状部32aを第2継鉄部23の他側の端面に密接させ、保持片32bの先端を界磁コイル14が巻装されたボビンと第2継鉄部23の一側の端面との間に加圧挟持されて、第2ポールコア体21に保持されている。なお、第2磁石保持具32は、必要に応じ、第2ポールコア体21に溶接などにより固着されていてもよい。
また、第1および第2永久磁石31,32は、着磁方向35が、界磁コイル14を流れる界磁電流が回転子13の軸心と直交する平面において作る磁界34の向きと反対となるように着磁配向されている。ここでは、図1に示されるように、界磁コイル14に通電され、磁界34が矢印方向に発生された場合、各第1永久磁石31の着磁方向35は径方向内方となり、各第2永久磁石33の着磁方向35は径方向外方となる。そして、第1および第2永久磁石31,33の着磁方向35の延長線が対向する第2および第1爪状磁極部24,20の先端側内周面に向かっている。なお、界磁コイル14を流れる界磁電流が作る磁界34の向きが反転した設計の場合には、第1および第2永久磁石31,33も逆向きに着磁配向される。第1および第2永久磁石31,33には、磁束密度が高いネオジウム・鉄・ボロン磁石やサマリウムコバルト磁石などの焼結された希土類磁石を用いることが望ましい。
つぎに、このように構成された車両用交流発電機1の動作について説明する。
まず、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ9およびスリップリング8を介して回転子13の界磁コイル14に供給され、磁束が発生される。この磁束により、第1ポールコア体17の第1爪状磁極部20がN極に着磁され、第2ポールコア体21の第2爪状磁極部24がS極に着磁される。
一方、エンジンの回転トルクがベルト(図示せず)およびプーリ6を介してシャフト16に伝達され、回転子13が回転される。そこで、回転磁界が固定子10の固定子コイル12に与えられ、起電力が固定子コイル12に発生する。この交流の起電力が、整流器で直流電流に整流され、バッテリが充電され、或いは電気負荷に供給される。
界磁コイル14により発生された磁束は、第1爪状磁極部20からエアギャップ29を通って固定子鉄心11のティース部に入る。磁束は、固定子鉄心11のティース部からコアバック部を通って周方向に移動し、隣の第2爪状磁極部24に対向するティース部からエアギャップ29を通ってその第2爪状磁極部24に入る。ついで、第2爪状磁極部24に入った磁束は、第2継鉄部23、第2ボス部22、第1ボス部18、第1継鉄部19を通って第1爪状磁極部20に至る。ここで、従来のランデル型回転子では、第1および第2ポールコア体は限界設計されているので、界磁コイルの発生する磁界により磁気飽和し、回転子で発生する磁束が減少する。
この実施の形態1では、第1および第2永久磁石31,33は、界磁コイル14の発生する磁界34の向きと反対となるように着磁配向されている。そこで、第1永久磁石31から発生する磁束は、第1継鉄部19、第1ボス部18、第2ボス部22、第2継鉄部23および第2爪状磁極部24を通り、隙間を介して第1永久磁石31に戻る。一方、第2永久磁石33から発生する磁束は、隙間を介して第1爪状磁極部20に入り、第1継鉄部19、第1ボス部18、第2ボス部22および第2継鉄部23を通り、第2永久磁石33に戻る。第1および第2永久磁石31,33の発生した磁束は、界磁コイル14の発生する磁束と逆向きとなり、第1および第2ポールコア体17,21を構成する磁性体の磁束密度を大幅に低減するため、磁気飽和を解消することができる。
このように、本車両用交流発電機1では、第1および第2永久磁石31,33の配置および着磁配向方向を工夫することで、界磁コイル14の発生する磁界34による第1および第2ポールコア体17,21の磁気飽和を緩和している。これにより、固定子10に鎖交する磁束が増加するので、発電量が増加することができる。
また、着磁配向方向を径方向内方とする第1永久磁石31は、回転子13の軸方向の一端側に、周方向に並んで配設され、着磁配向方向を径方向外方とする第2永久磁石33は、回転子13の軸方向の他端側に、周方向に並んで配設される。第1永久磁石31の群と第2永久磁石33の群とが、回転子13の軸方向に離間して配置されるので、軸方向両端部に周方向に配列される全ての永久磁石の着磁配向方向が径方向内方又は径方向外方に画一化される。そこで、第1永久磁石31の群と第2永久磁石33の群との群毎に、各群の全永久磁石を磁石保持具に保持させて同時に着磁し、ポールコア体に組み付けることが可能となり、着磁工程を含む組立時間を短縮でき、量産性を向上できる。
また、第1および第2永久磁石31,33が、第2および第1爪状磁極部24,20の先端側内周面に対向するように配設されているので、第1および第2永久磁石31,33の磁気回路が回転子内部で閉じた磁気回路となり、固定子10に鎖交する磁束成分がなくなる。その結果、無負荷無励磁における第1および第2永久磁石31,33の誘起電圧の発生が抑制される。
また、第1および第2永久磁石31,33が、その底面を第1および第2継鉄部19,23の外周面に押圧され、残る全ての面を第1および第2磁石保持具30,32の保持片30b、32bおよび支持片30c、32cで覆われて、第1および第2ポールコア体17,21に取り付けられた第1および第2磁石保持具30,32に保持されているので、遠心力による第1および第2永久磁石31,33の飛散が防止される。さらに、外圧が第1および第2永久磁石31,33に直接作用することがなく、第1および第2永久磁石31,33自体の損傷が抑えられる。
なお、上記実施の形態1では、第1および第2永久磁石31,33が、シャフト16の軸心と直交する断面が各角を直角とする四角形で、かつシャフト16の軸心を含む平面における断面が台形(四角形)の柱状体に作製されているものとしている。しかし、第1および第2永久磁石31,33の柱状体の形状はこれに限定されるものではなく、第1および第2永久磁石31,33がその平坦な上面を第2および第1爪状磁極部24,20の先端側内周面と略平行に、対向して、かつ所定の隙間を持って第1および第2継鉄部19,23の外周面上に配設されればよく、シャフト16の軸心を含む平面における断面が平行四辺形であってもよい。この場合、第1および第2永久磁石31,33が配設される第1および第2継鉄部19,23の外周面の部位を、第2および第1爪状磁極部24,20の先端側内周面と略平行な傾斜面に形成すればよい。
つぎに、このように構成された回転子13の組立方法について図2乃至図6を参照しつつ説明する。
まず、例えばSUS304などの非磁性金属の薄板をプレス成形し、第1および第2磁石保持具30,32を作製する。第1および第2磁石保持具30,32は、図2の(a)に示されるように、環状部30a(32a)と、環状部30a(32a)の外周端から等角ピッチで、それぞれ径方向外方に延設された8本の保持片30b(32b)と、各保持片30b(32b)から周方向に延設された一対の支持片30c(32c)とを有する。
ついで、図2の(b)に示されるように、各支持片30c(32c)を保持片30b(32b)に対して直角に折り曲げる。ついで、図6の(a)に示されるように、着磁することで第1および第2永久磁石31,33を構成する未着磁の磁石材36を各保持片30b(32b)に装着する。ついで、磁石材36の上面を保持片30b(32b)に接着し、図2の(c)および図6の(b)に示されるように、その両側面を一対の支持片30c(32c)に挟持されるようにして、磁石材36を保持片30b(32b)に固定する。
ついで、磁石材36を保持した第1磁石保持具30を着磁装置50に装着し、8つの磁石材36を同時に着磁する。着磁装置50は、図3に示されるように、環状の着磁コイル52a,52bが収納された一対の円盤状の着磁磁極51a,51bを相対して配置して構成される。そして、第1磁石保持具30を一対の着磁磁極51a,51b間に配置し、着磁コイル52a,52bに電流を通電する。これにより、磁束53が図3中矢印方向に流れ、各磁石材36が着磁され、それぞれ第1永久磁石31となる。
同様に、磁石材36を保持した第2磁石保持具32を着磁装置50に装着し、着磁コイル52a,52bに逆向きの電流を通電し、8つの磁石材36が同時に着磁され、それぞれ第2永久磁石33となる。
ついで、図4に示されるように、第1永久磁石31が保持された第1磁石保持具30を軸方向外方から第1ポールコア体17に装着する。この時、図5の(a)に示されるように、第1磁石保持具30の環状部30aが、第1ポールコア体17の軸方向一端面に当接され、第1永久磁石31が周方向に隣り合う第1爪状磁極部20間に位置している。ついで、各保持片30bを図5の(b)に示すように折り曲げ、さらに各保持片30bを図5の(c)および図6の(c)に示されるように折り曲げ、第1永久磁石31の底面を第1継鉄部19の外周面上に密接させる。さらに、図5の(d)および図6の(d)に示されるように、保持片30bの先端側を折り曲げ、保持片30bの先端側を第1継鉄部19の軸方向他端面に密接させて、第1磁石保持具30が第1ポールコア体17に組み付けられる。
ついで、図示していないが、第2永久磁石33が保持された第2磁石保持具32を軸方向外方から第2ポールコア体21に装着する。そして、環状部32aを第2ポールコア体21の軸方向他端面に当接させ、保持片32bを同様に折り曲げて、保持片32bの先端側を第2継鉄部23の軸方向他端面に密接させて、第2磁石保持具32が第2ポールコア体21に組み付けられる。
ついで、図示していないが、第1および第2磁石保持具30,32が組み付けられた第1および第2ポールコア体17,21の第1および第2ボス部18,22を、ボビンに巻装された界磁コイル14に両側から挿入し、第1および第2爪状磁極部20,24を交互に噛み合わせて、第1ボス部18の他端面を第2ボス部22の一端面に突き合わせる。その後、シャフト16をシャフト挿通穴18a,22aに圧入し、第1および第2ポールコア体17,21を一体化する。ついで、ファン7を第1および第2ポールコア体17,21の端面に溶接し、回転子13が組み立てられる。
このように組み立てられた回転子13では、保持片30b、32bの先端側が、界磁コイル14が巻装されたボビンと第1および第2継鉄部19,23の内壁面との間に加圧挟持されて、第1および第2磁石保持具30,32が保持されている。なお、環状部30a,32aを第1および第2ポールコア体17,21の端面に溶接すれば、第1および第2磁石保持具30,32がより強固に保持される。
このように、この実施の形態1による回転子の組立方法では、第1および第2磁石保持具30,32にそれぞれ8個の磁石材36を保持させて同時に着磁しているので、着磁時間が大幅に短縮される。
また、8個の着磁された磁石材36、即ち8個の第1および第2永久磁石31,33が第1および第2磁石保持具30,32に保持された状態で第1および第2ポールコア体17,21に組み付けられるので、永久磁石を1個ずつポールコア体に組み付ける場合に比べ、永久磁石間、ポールコア体と永久磁石との間、および永久磁石と組立治具との間に働く磁気吸引力に起因する組立性の低下が抑制され、組立工程や組立設備を特殊なものにする必要がない。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機における永久磁石の配設状態を説明する断面図である。
図7において、第1永久磁石31Aが第2爪状磁極部24を径方向外方から第1継鉄部19の外周面上に投影して得られる投影領域内に位置するように配設されている。第1永久磁石31Aの縮小分を補充する非磁性材料からなる補助部材37が第1永久磁石31Aの軸方向一端側に並んで第1磁石保持具30に保持されている。また、図示していないが、第2永久磁石が第1爪状磁極部20を径方向外方から第2継鉄部23の外周面上に投影して得られる投影領域内に位置するように配設されている。同様に、補助部材37が第2永久磁石の軸方向他端側に並んで第2磁石保持具32に保持されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2では、第1および第2永久磁石が、第2および第1爪状磁極部24,20を径方向外方から第1および第2継鉄部19,23の外周面上に投影して得られる投影領域内に位置するように配設されているので、固定子に鎖交する永久磁石の磁束成分を著しく低減でき、無負荷無励磁における第1および第2永久磁石の誘起電圧の発生が一層抑制できる。この時、第1および第2永久磁石の大きさが縮小されることに起因する出力の低下は、第1および第2爪状磁極部20,24の軸方向の延出長さを長くして永久磁石の縮小分を少なくすることで抑えられる。
また、磁石の縮小分を補充する非磁性材料からなる補助部材37を第1および第2永久磁石と並んで第1および第2磁石保持具30,32に保持させているので、第1および第2永久磁石の大きさが縮小されることに起因する第1および第2磁石保持具30,32における保持片30b、32bの曲げ工程の煩雑さが解消される。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、永久磁石を保持した磁石保持具をポールコア体に軸方向外方から取り付けているが、この実施の形態3では、永久磁石を保持した磁石保持具をポールコア体に軸方向内方から取り付けている。
つぎに、この実施の形態3による永久磁石のポールコア体への実装方法について図8を参照しつつ説明する。
まず、8個の磁石材が第1磁石保持具30に保持されて着磁され、8個の第1永久磁石31が保持された第1磁石保持具30を得る。ついで、第1永久磁石31が保持された第1磁石保持具30を軸方向内方から第1ポールコア体17に装着する。この時、図8の(a)に示されるように、第1磁石保持具30の環状部30aが、第1ポールコア体17の第1ボス部18に外嵌状態に装着されて第1継鉄部19の軸方向他端面に当接され、第1永久磁石31が周方向に隣り合う第1爪状磁極部20間に位置している。ついで、各保持片30bを図8の(b)に示すように折り曲げ、さらに各保持片30bを図8の(c)に示されるように折り曲げて、第1永久磁石31の底面を第1継鉄部19の外周面上に密接させる。さらに、図8の(d)に示されるように、保持片30bの先端側を折り曲げ、保持片30bの先端側を第1ポールコア体17の軸方向一端面に密接させて、第1磁石保持具30が第1ポールコア体17に組み付けられる。
ついで、図示していないが、第2永久磁石33が保持された第2磁石保持具32を軸方向内方から第2ポールコア体21に装着する。そして、環状部32aを第2継鉄部23の軸方向一端面に当接させ、保持片32bを同様に折り曲げて、保持片32bの先端側を第2ポールコア体21の軸方向他端面に密接させて、第2磁石保持具32が第2ポールコア体21に組み付けられる。
このように構成された第1および第2ポールコア体17,21は、上記実施の形態1と同様に、第1および第2ボス部18,22を、ボビンに巻装された界磁コイル14に両側から挿入し、第1および第2爪状磁極部20,24を交互に噛み合わせて、第1ボス部18の他端面を第2ボス部22の一端面に突き合わせる。その後、シャフト16をシャフト挿通穴18a,22aに圧入し、一体化される。ついで、ファン7を第1および第2ポールコア体17,21の端面に溶接し、回転子13が組み立てられる。
このように組み立てられた回転子13では、環状部30a、32aが、界磁コイル14が巻装されたボビンと第1および第2継鉄部19,23の内壁面との間に加圧挟持されて、第1および第2磁石保持具30,32が保持されている。なお、保持片30b,32bの先端を第1および第2ポールコア体17,21の端面に溶接すれば、第1および第2磁石保持具30,32がより強固に保持される。
従って、この実施の形態3においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機における磁石材の磁石保持具への装着方法を説明する工程図である。
つぎに、この実施の形態4による磁石材の磁石保持具への実装方法について図9を参照しつつ説明する。
まず、例えばSUS304などの非磁性金属の薄板をプレス成形し、図9の(a)に示されるように、所定の径方向幅を有する円弧形の扇状部42、扇状部42の外周縁部の周方向中央から径方向外方に延設された保持片43、および保持片43から両側に延設された一対の支持片44からなる8個の分割体41が、扇状部42の外周縁部の端部同士を連結して1列に配列された磁石保持帯40を得る。なお、扇状部42は、第1および第2磁石保持具30,32の環状部30a,32aを周方向に8等分割したものと同等の形状に形成されている。
ついで、各支持片44を保持片43に対して直角に折り曲げる。そして、磁石材36の両側面が折り曲げた一対の支持片44に覆われるようにして磁石材36の上面を保持片43に接着し、図9の(b)に示されるように、磁石材36を各保持片43に固定する。
ついで、図9の(c)に示されるように、隣り合う分割体41の扇状部42の周方向端面同士が当接するように磁石保持帯40を環状に曲げる。
ついで、環状に曲げられた磁石保持帯40の両端の分割体41の扇状部42の周方向端面を突き合わせ、その突き合わせ部45を溶接する。これにより、分割体41が環状に連結された磁石保持具39を得る。ここで、磁石保持具39の強度を向上させるためには、全ての隣り合う扇状部42の周方向端面同士の当接部を溶接により一体化することが好ましい。
このように作製された磁石材36が保持された磁石保持具39は、上記実施の形態1と同様に、着磁装置により磁石材36の着磁が行われ、第1および第2ポールコア体17,21に組み付けられる。なお、分割体41は、第1および第2磁石保持具30,32を周方向に8等分割したものと同等の形状を有する。
この実施の形態4によれば、第1および第2磁石保持具30,32を周方向に8等分割したものと同等の形状の分割体41が互いに連結されて1列に配列された磁石保持帯40をプレス成形により作製しているので、環状の第1および第2磁石保持具30,32をプレス成形する場合に比べて、材料の使用効率が高まり、低コスト化を図ることができる。
なお、上記実施の形態では、車両用交流発電機について説明しているが、この発明は、車両用交流発電機に限らず、車両用電動機や車両用発電電動機などの回転電機に適用しても、同様の効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁石材の磁石保持具への実装方法を説明する工程図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁石材の着磁方法を模式的に説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における永久磁石のポールコア体への実装方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における永久磁石のポールコア体への実装方法を説明する工程断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における永久磁石のポールコア体への実装方法を説明する工程斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機における永久磁石の配設状態を説明する断面図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機における永久磁石のポールコア体への実装方法を説明する工程断面図である。 この発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機における磁石材の磁石保持具への装着方法を説明する工程図である。
符号の説明
10 固定子、13 回転子、14 界磁コイル、15 ポールコア、16 シャフト、17 第1ポールコア体、18 第1ボス部、19 第1継鉄部、20 第1爪状磁極部、21 第2ポールコア体、22 第2ボス部、23 第2継鉄部、24 第2爪状磁極部、29 エアギャップ、30 第1磁石保持具、30a 環状部、30b 保持片、30c 支持片、31,31A 第1永久磁石、32 第2磁石保持具、32a 環状部、32b 保持片、32c 支持片、33 第2永久磁石、36 磁石材、39 磁石保持具、40 磁石保持帯、41 分割体、42 扇状部、43 保持片、44 支持片、45 突き合わせ部。

Claims (8)

  1. ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、上記ボス部の軸心位置に挿通されたシャフトに固着されたポールコアと、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、を有する回転子と、
    上記回転子の外周を所定のエアギャップを介して囲繞して配設された固定子と、を備えた回転電機において、
    上記複数の爪状磁極部のそれぞれの先端側の内周面に対向して上記一対の継鉄部側に配設され、それぞれ上記界磁コイルの作る磁界の向きと逆向きに着磁配向された永久磁石と、
    上記一対の継鉄部の一方に配設された上記永久磁石の群と他方に配設された上記永久磁石の群とをそれぞれ保持する一対の磁石保持具と、を有し、
    上記一対の磁石保持具のそれぞれは、非磁性金属板で作製され、上記シャフトの軸心と直交する平面と平行に配設された環状部、それぞれ該環状部の外周縁部から径方向外方に延び、曲げられて軸方向に延び、その後曲げられて径方向内方に延びて、上記永久磁石の軸方向両端面と上面とを覆う複数の保持片、および該複数の保持片のそれぞれの軸方向に延びる部位の周方向両側部から径方向内方に延びて、上記永久磁石の周方向両側面を覆う一対の支持片から構成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 上記永久磁石は、上記爪状磁極部を径方向外方から上記継鉄部に投影して得られる投影領域内に位置していることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 上記一対の磁石保持具は、上記環状部が上記ポールコアの軸方向両端面に密接し、上記複数の保持片の先端が一対の継鉄部と上記界磁コイルとの間に挟持されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転電機。
  4. 上記一対の磁石保持具は、上記複数の保持片の先端が上記ポールコアの軸方向両端面に密接し、上記環状部が一対の継鉄部と上記界磁コイルとの間に挟持されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転電機。
  5. 上記一対の磁石保持具のそれぞれの上記環状部が、保持される上記永久磁石の個数分の扇状部を有し、周方向に隣り合う一対の扇状部が周方向端面同士を突き合わせて溶接一体化され、残る扇状部が、外周縁部の端部を除いて周方向に分離され、かつ周方向に分離された周方向端面同士を密接させて環状に配列されて構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の回転電機。
  6. 上記残る扇状部が、周方向に分離された周方向端面同士を密接させて溶接一体化されていることを特徴とする請求項5記載の回転電機。
  7. 上記請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の回転電機に適用される回転子の製造方法において、
    未着磁の磁石材の上面を上記複数の保持片のそれぞれに接着固定して該磁石材を上記一対の磁石保持具に保持させる工程と、
    上記一対の磁石保持具のそれぞれ毎に、該磁石保持具に保持された上記磁石材の全数を同時に着磁する工程と、
    上記着磁された磁石材が保持された上記磁石保持具の上記環状部を上記ポールコアに装着し、上記保持片を折り曲げて、該着磁された磁石材を上記ポールコアに組み付ける工程と、を有することを特徴とする回転子の製造方法。
  8. 上記請求項7記載の回転子の製造方法において、
    非磁性金属板からプレス成形して、上記環状部を周方向に、保持する永久磁石の個数分に分割した形状の扇状部、該扇状部の外周縁部から延出する上記保持片、および該保持片から周方向両側に延出する上記一対の支持片を有する分割体を、該扇状部の外周縁部の両端を連結して、保持する永久磁石の個数分1列に配列した磁石保持帯を作製する工程と、
    隣り合う上記分割体の上記扇状部の周方向端面同士を密接させて、上記磁石保持帯を環状に曲げる工程と、
    環状に曲げられた上記磁石保持帯の周方向の両端の扇状部の周方向端面同士を突き合わせ、該突き合わせ部を溶接して、上記磁石保持部を作製する工程と、を有することを特徴とする回転子の製造方法。
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