JP5241366B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP5241366B2
JP5241366B2 JP2008190438A JP2008190438A JP5241366B2 JP 5241366 B2 JP5241366 B2 JP 5241366B2 JP 2008190438 A JP2008190438 A JP 2008190438A JP 2008190438 A JP2008190438 A JP 2008190438A JP 5241366 B2 JP5241366 B2 JP 5241366B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
claw
portions
permanent magnet
yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008190438A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010029038A (ja
Inventor
盛幸 枦山
正哉 井上
寛治 新川
正夫 守田
敏行 吉澤
剛 森
博和 赤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2008190438A priority Critical patent/JP5241366B2/ja
Publication of JP2010029038A publication Critical patent/JP2010029038A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5241366B2 publication Critical patent/JP5241366B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、車両用交流発電機などの回転電機に関し、特にランデル型の回転子に関するものである。
ランデル型の回転子を用いる車両用交流発電機は、数十年にわたって自動車に使用されてきた。そして、近年の環境問題から車載される電装品の負荷が急増しており、ランデル型の回転子の発電量のより一層の増加が求められている。この要求に従来の設計範囲で対応しようとすると、発電機が大型化し、発電機の重量や配置スペースが増大し、好ましくない。また、発電機の大型化は回転子慣性の増加を招き、エンジンの速度変動と発電機の慣性トルクとが相互作用し、ベルトの振動や滑りが発生するという新たな課題を生じさせることが知られている。これらのことから、発電機本体のサイズを大型化することなく、発電機の容量を増大させること、つまり発電機の小型化、かつ高出力が求められている。
このような状況を鑑み、ランデル型の回転子の周方向に隣り合う爪状磁極部間に永久磁石を配設した第1の従来の交流発電機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、永久磁石が磁極片の磁極指間に位置する周縁の取り付け表面に配置され、ストラップが永久磁石を覆うように配置されて釘により磁極片に固着された第2の従来の交流発電機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
米国特許第4959577号明細書 特開2004−153994号公報
車両用交流発電機は、ベルトおよびプーリを介して伝達されるエンジンの回転力により駆動され、最大、18,000〜20,000rpm程度の高速で回転する。そのため、1極当たり数g程度の小さな磁石を配設しても、数十Kgfを超える極めて大きな遠心力が磁石に加わる。
また、爪状磁極部には、永久磁石を保持していない状態でも、大きな遠心力が作用し、その先端部が外周側に50〜100μm程度膨らむ。そして、エンジンの回転速度の増減に伴い、爪状磁極部は羽ばたくように変位する。爪状磁極部は片持ち支持構造であることから、その変位は先端側では大きくなり、根元部側では小さくなり、周方向に隣り合う爪状磁極部間の相対距離も変化する。
そこで、永久磁石が周方向に隣り合う爪状磁極部間に配設されている第1の従来の交流発電機では、遠心力に加え、遠心力による爪状磁極部の変位が磁石保持構造に作用し、永久磁石を長期的に安定して保持できないという課題がある。
第2の従来の交流発電機では、永久磁石が磁極片の磁極指間に配置されているので、遠心力による磁極指の変位が磁石保持構造に作用することはない。しかし、永久磁石を保持するストラップが釘により磁極片に固定されているので、磁石保持構造に作用する遠心力による応力が釘によるストラップと磁極片との固着点に集中し、固着部の損傷が発生しやすくなり、永久磁石を長期的に安定して保持できないという課題がある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、永久磁石を継鉄部の爪状磁極部間の部位に保持させて、遠心力による爪状磁極部の変位の影響を無くし、かつ嵌合により永久磁石を保持させて、永久磁石に作用する遠心力を嵌合面で受けるようにし、永久磁石を簡易な磁石保持構造で、長期的に安定して保持できる回転電機を得ることを目的とする。
この発明による回転電機は、ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、内径側に湾曲した谷部が周方向に隣り合う上記爪状磁極部間のそれぞれの上記継鉄部の部位に形成され、上記ボス部の軸心位置に挿通された回転軸に固着されたポールコアと、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、を有する回転子と、上記回転子の外周を所定のエアギャップを介して囲繞して配設された固定子と、を備えている。さらに、本回転電機は、上記継鉄部の周方向に隣り合う上記爪状磁極間の部位に保持されて上記谷部の上に隙間をあけて配設され、上面に開口し、かつ溝方向を軸方向とする嵌合溝が形成された磁石台座部材と、上記爪状磁極部の先端側の内周面に所定の隙間を持って対向するように上記嵌合溝に嵌着されて上記磁石台座部材に保持された永久磁石と、を備えている。そして、上記永久磁石は、上記界磁コイルの作る磁界の向きと逆向きに着磁配向されており、上記磁石台座部材は、磁性材料で作製され、上記永久磁石の底面より径方向内方に位置する本体部と、該本体部より比透磁率の小さい材料で作製され、該本体部の径方向外方に位置して該本体部と協働して上記嵌合溝を構成し、上記永久磁石の周方向両側および径方向上方への移動を規制する支持部と、から構成されている。

この発明によれば、永久磁石を保持する磁石台座部材が、継鉄部の周方向に隣り合う爪状磁極間の部位に保持されているので、遠心力による爪状磁極部の変位が磁石台座部材に作用せず、永久磁石を長期的に安定して保持することができる。
また、永久磁石が嵌合溝に嵌着されて磁石台座部材に保持されているので、永久磁石に作用する遠心力を永久磁石と磁石台座部材との嵌合面で受けることができる。これにより、遠心力による応力の集中に起因する永久磁石の損傷の発生が抑制され、永久磁石を長期的に安定して保持することができる。
また、磁石台座部材は、磁性材料で作製され、永久磁石の底面より径方向内方に位置する本体部と、本体部より比透磁率の小さい材料で作製され、本体部の径方向外方に位置して本体部と協働して嵌合溝を構成し、永久磁石の周方向両側および径方向上方への移動を規制する支持部と、から構成されている。そこで、永久磁石で発生された磁束が対向する爪状磁極部に入らず支持部を通って本体部に流れて永久磁石に戻る磁路、あるいは永久磁石から本体部に流れた磁束が継鉄部に入らず支持部を通って永久磁石に戻る磁路が形成されにくくなる。これにより、永久磁石で発生した磁束を効果的に利用して、ポールコアを構成する磁性体の磁束密度を低減することができ、出力の向上を図ることができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を模式的に示す縦断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における永久磁石の磁石保持具への実装方法を説明する斜視図、図4および図5はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁束の流れを説明するための模式図、図6はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における第1磁石台座部材周りの磁束の流れを説明するための要部端面図、図7はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における第2磁石台座部材周りの磁束の流れを説明するための要部端面図である。
図1乃至図3において、車両用交流発電機1は、それぞれ略椀形状のアルミ製のフロントブラケット2とリヤブラケット3とからなるケース4と、回転軸16をケース4に軸受5を介して支持されて、ケース4内に回転自在に配設された回転子13と、ケース4のフロント側に延出する回転軸16の端部に固着されたプーリ6と、回転子13の軸方向の両端面に固定されたファン7と、回転子13に対して一定のエアギャップ29を有して、回転子13の外周を囲繞してケース4に固定された固定子10と、回転軸16のリヤ側に固定され、回転子13に電流を供給する一対のスリップリング8と、各スリップリング8に摺動するようにケース4内に配設された一対のブラシ9と、を備えている。なお、図示していないが、固定子10で生じた交流を直流に整流する整流器、固定子10で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整器などがケース4内に配設されている。
固定子10は、円筒状の固定子鉄心11と、固定子鉄心11に巻装され、回転子13の回転に伴い、後述する界磁コイル14からの磁束の変化で交流が生じる固定子コイル12と、を備えている。
回転子13は、励磁電流が流されて磁束を発生する界磁コイル14と、界磁コイル14を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成されるポールコア15と、ポールコア15の軸心位置に貫装された回転軸16と、を備えている。
ポールコア15は、それぞれ例えばS10Cなどの低炭素鋼で冷間鍛造製法により作製された第1および第2ポールコア体17,21に分割構成されている。
第1ポールコア体17は、外周面を円筒形状とし、回転軸挿通穴18aが軸心位置を貫通して形成された第1ボス部18と、第1ボス部18の一端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の第1継鉄部19と、第1継鉄部19の外周部から軸方向他端側に延設された第1爪状磁極部20とを有している。第1爪状磁極部20は、その最外径面形状を略台形形状とし、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚みが先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成され、第1継鉄部19の外周部に周方向に等角ピッチで例えば8つ配列されている。さらに、第1谷部25が第1継鉄部19の各隣り合う第1爪状磁極部20間に位置する部位に、例えば内径側に向かって凸状に湾曲したU字状に凹設されている。
第2ポールコア体21は、外周面を円筒形状とし、回転軸挿通穴22aが軸心位置を貫通して形成された第2ボス部22と、第2ボス部22の他端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の第2継鉄部23と、第2継鉄部23の外周部から軸方向一端側に延設された第2爪状磁極部24とを有している。第2爪状磁極部24は、その最外径面形状を略台形形状とし、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚みが先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成され、第2継鉄部23の外周部に周方向に等角ピッチで例えば8つ配列されている。さらに、第2谷部26が第2継鉄部23の各隣り合う第1爪状磁極部24間に位置する部位に、例えば内径側に向かって凸状に湾曲したU字状に凹設されている。
このように構成された第1および第2ポールコア体17,21は、第1および第2爪状磁極部20,24を交互に噛み合わせ、かつ、第1ボス部18の他端面を第2ボス部22の一端面に突き合わせ、回転軸挿通穴18a,22aに貫装された回転軸16に固着されている。そして、ボビン(図示せず)に巻装された界磁コイル14が、第1および第2ボス部18,22、第1および第2継鉄部19,23および第1および第2爪状磁極部20,24に囲まれた空間に装着されている。ここで、第1および第2ボス部18,22および第1および第2継鉄部19,23が、それぞれポールコア15のボス部および一対の継鉄部に相当する。
第1磁石台座部材30は、本体部31と支持部32とを接合して一体に構成されて、所定厚みを有する断面台形に作製されている。そして、第1嵌合溝33が、上面に開口し、かつその底面を本体部31と支持部32との接合面と面一となるように支持部32に形成されている。ここで、第1磁石台座部材30の上下面および嵌合溝33の底面が平行な平坦面となっている。そして、第1嵌合溝33の溝幅が開口に向かって漸次狭くなる楔状に形成されている。第1永久磁石34は、第1嵌合溝33の内形形状に適合する外形形状、つまり所定厚みを有する断面台形に作製され、その上下面(外周面および内周面)が平行な平坦面となっている。そして、第1永久磁石34が第1嵌合溝33に嵌着されて、必要に応じて接着剤を塗布されて、磁気的に接続されて第1磁石台座部材30に保持されている。
第2磁石台座部材35は、第1磁石台座部材30と同じ材質を用いて同じ形状に作製されている。第2永久磁石39は、第1永久磁石34と同じ材質を用いて同じ形状に作製されている。第2磁石台座部材35は、本体部36と支持部37とを接合して一体に構成されている。そして、第2嵌合溝38が、その底面を本体部36と支持部37との接合面と面一となるように支持部37に形成されている。そして、第2永久磁石39が第2嵌合溝38に嵌着され、必要に応じて接着剤を塗布されて、磁気的に接続されて第2磁石台座部材35に保持されている。
なお、小容量の磁石で十分な磁気飽和緩和効果を得るためには、第1および第2永久磁石34,39には、エネルギー積BHmaxが30MGOe以上の異方性焼結希土類磁石を用いることが好ましい。
ここで、第1および第2磁石台座部材30,35の製造方法の一例を説明する。
本体部31,36は、例えば電磁軟鉄(SUY)を用いて所望の形状に作製される。支持部32,37は、例えばステンレス鋼(SUS304)を用いて所望の形状に作製される。そして、本体部31,36と支持部32,37とを重ね合わせて、還元性雰囲気(アンモニア分解ガス)の炉内に入れ、1200℃、35分の熱処理を施して、両者を焼結拡散接合して、第1および第2嵌合溝33,38が形成された第1および第2磁石台座部材30,35を得る。
なお、本体部31,36と支持部32,37とを焼結拡散接合した後、ブローチ加工やエンドミル加工などにより、第1および第2嵌合溝33,38を形成するようにしてもよい。
第1保持溝27が、第1ポールコア体17の各第1爪状磁極部20の根元側で、各第1谷部25の内壁面の上部側の相対する部位のそれぞれに開口し、かつ溝方向を軸心方向として第1継鉄部19の一端側から他端側に貫通するように凹設されている。同様に、第2保持溝28が、第2ポールコア体21の各第2爪状磁極部24の根元側で、各第2谷部26の内壁面の上部側の相対する部位のそれぞれに開口し、かつ溝方向を軸心方向として第2継鉄部23の一端側から他端側に貫通するように凹設されている。ここで、第1および第2保持溝27,28は、ブローチ加工やエンドミル加工などにより、第1および第2磁石台座部材30,35が嵌着される溝形状に形成されている。
第1磁石台座部材30が、第1永久磁石34を上方に向けて、たとえば、軸方向外側から相対する第1保持溝27に圧入され、必要に応じて接着剤を塗布されて、各第1谷部25の上に架設された状態で磁気的に接続されて第1ポールコア体17に取り付けられる。このとき、第1永久磁石34の上面が第2爪状磁極部24の先端側内周面と所定の隙間をあけて対向している。
同様に、第2磁石台座部材35が、第2永久磁石39を上方に向けて、たとえば、軸方向外側から相対する第2保持溝28に圧入され、必要に応じて接着剤を塗布し、各第2谷部26の上に架設された状態で磁気的に接続されて第2ポールコア体21に取り付けられる。このとき、第2永久磁石39の上面が第2爪状磁極部24の先端側内周面と所定の隙間をあけて対向している。
また、第1および第2永久磁石34,39は、着磁方向40が、界磁コイル14を流れる界磁電流が回転子13の軸心と直交する平面において作る磁界41の向きと反対となるように着磁配向されている。つまり、図1に示されるように、界磁コイル14に通電され、磁界41が矢印方向に発生された場合、第1および第2永久磁石34,39は、磁界41と逆向きに着磁配向される。ここでは、第1および第2永久磁石34,39の着磁方向40は、径方向に一致しており、その着磁方向40の延長線が対向する第1および第2爪状磁極部20,24の先端側の内周面に向かっている。なお、界磁コイル14を流れる界磁電流が作る磁界41の向きが反転した設計の場合には、第1および第2永久磁石34,39も逆向きに着磁配向される。
つぎに、このように構成された車両用交流発電機1の動作について説明する。
まず、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ9およびスリップリング8を介して回転子13の界磁コイル14に供給され、磁束が発生される。この磁束により、第1ポールコア体17の第1爪状磁極部20がN極に磁化され、第2ポールコア体21の第2爪状磁極部24がS極に磁化される。
一方、エンジンの回転トルクがベルト(図示せず)およびプーリ6を介して回転軸16に伝達され、回転子13が回転される。そこで、回転磁界が固定子10の固定子コイル12に与えられ、起電力が固定子コイル12に発生する。この交流の起電力が、整流器で直流電流に整流され、バッテリが充電され、或いは電気負荷に供給される。
つぎに、磁束の動作について図4乃至図7を参照しつつ説明する。
まず、界磁コイル14に通電されると、磁束43が発生される。この磁束43は、第1爪状磁極部20からエアギャップ29を通って固定子鉄心11のティース部に入る。そして、磁束43は、固定子鉄心11のティース部からコアバック部を通って周方向に移動し、隣の第2爪状磁極部24に対向するティース部からエアギャップ29を通ってその第2爪状磁極部24に入る。ついで、第2爪状磁極部24に入った磁束43は、第2継鉄部23、第2ボス部22、第1ボス部18、第1継鉄部19を通って第1爪状磁極部20に至る。ここで、従来のランデル型回転子では、第1および第2ポールコア体は限界設計されているので、界磁コイルの発生する磁界により磁気飽和し、回転子で発生する磁束が減少してしまう。
この実施の形態1では、第1および第2永久磁石34,39は、界磁コイル14の発生する磁界41の向きと反対となるように着磁配向されている。そこで、第1および第2永久磁石34,39の発生する磁界の向きは、界磁コイル14の発生する磁界41と逆向きである。この第1および第2永久磁石34,39から発生した磁束44が固定子鉄心11に鎖交するには、大きな磁気抵抗をもつエアギャップ29を往復する必要がある。また、第1および第2永久磁石34,39は、第2および第1爪状磁極部24,20の内径側に配設されており、第1および第2爪状磁極部20,24の内周面側に対してより短い磁路長で周回するように配設されている。そこで、磁束44の大部分が、固定子鉄心11に迂回することなく、回転子13内部で閉じた磁気回路を形成する。
つまり、第1永久磁石34から発生する磁束44は、第1磁石台座部材30に入る。ここで、第1磁石台座部材30の下方には、第1谷部25、即ち大きな空隙が存在する。そこで、第1磁石台座部材30に入った磁束44は、第1磁石台座部材30の本体部31内を周方向の両側に流れて第1継鉄部19に入り、第1ボス部18、第2ボス部22、第2継鉄部23および第2爪状磁極部24を通り、第1永久磁石39に戻る。また、第2永久磁石39から発生する磁束44は、空隙を介して第1爪状磁極部20に入り、第1継鉄部19、第1ボス部18、第2ボス部22を経て、第2継鉄部23に入る。第2継鉄部23に入った磁束44は、第2継鉄部23の第2谷部26の両側を上方に流れ、第2磁石台座部材35の両端から第2磁石台座部材35の本体部36に入り、第2永久磁石39に戻る。
そこで、第1および第2永久磁石34,39の発生する磁束44は、界磁コイル14の発生する磁束43と逆向きとなり、第1および第2ポールコア体17,21を構成する磁性体の磁束密度を大幅に低減することができ、磁気飽和を解消することができる。
つぎに、永久磁石を支持する磁石台座部材を本体部と支持部との二層構造とすることによる作用効果について、図6乃至図9を参照しつつ説明する。なお、図8は第1磁石台座部材が単一の磁性材料(電磁軟鉄)で作製された比較例としての回転子の第1磁石台座部材周りを示す要部端面図、図9は第2磁石台座部材が単一の磁性材料(電磁軟鉄)で作製された比較例としての回転子の第2磁石台座部材周りを示す要部端面図である。
まず、比較例の回転子においては、第1永久磁石34の発生する磁束44は、第1磁石台座部材50に入り、第1磁石台座部材50内を周方向両側に流れて、第1継鉄部19に入り、第1継鉄部19内を径方向内方に流れて第1ボス部18に至る。このとき、第1磁石台座部材50が電磁軟鉄(SUY)で作製されているので、第1磁石台座部材50内を周方向両側に流れる磁束44の一部が、図8中矢印で示されるように、第1磁石台座部材50の第1永久磁石34の周方向両側の部位を通り、第1永久磁石34に戻る。即ち、漏れ磁束44aが発生し、第1永久磁石34の発生する磁束44の一部が、第1および第2ポールコア体17,21を構成する磁性体の磁束密度の低減に寄与しない。
一方、この実施の形態1では、第1磁石台座部材30の第1永久磁石34の周方向両側の部位である支持部32は、非磁性体であるステンレス鋼(SUS304)で作製されているので、図6に示されるように、本体部31から支持部32を通って第1永久磁石34に流れる磁束44の磁路は形成されない。つまり、第1永久磁石34の発生する磁束44の全てが、第1および第2ポールコア体17,21を構成する磁性体の磁束密度の低減に寄与する。
ついで、比較例の回転子においては、第2永久磁石39の発生する磁束44は、第1爪状磁極部20に入り、第1ポールコア体17内を流れて第2ボス部22に入り、第2ボス部22内を径方向外方に流れて第2継鉄部23に入り、第2継鉄部23の第2谷部26の両側を上方に流れ、第2磁石台座部材51の両端から第2磁石台座部材51に入り、第2永久磁石39に戻る。このとき、第2磁石台座部材51が電磁軟鉄(SUY)で作製されているので、第2永久磁石39の発生する磁束44の一部が、図9中矢印で示されるように、第2磁石台座部材51の第2永久磁石39の周方向両側の部位を通り、第2磁石台座部材51の両端から第2磁石台座部材51に入った磁束と合流し、第2永久磁石39に戻る。即ち、漏れ磁束44bが発生し、第2永久磁石39の発生する磁束44の一部が、第1および第2ポールコア体17,21を構成する磁性体の磁束密度の低減に寄与しない。
一方、この実施の形態1では、第2磁石台座部材35の第2永久磁石39の周方向両側の部位である支持部37は、非磁性体であるステンレス鋼(SUS304)で作製されているので、図7に示されるように、第2永久磁石39から支持部37および本体部36を通って第2永久磁石39に流れる磁束44の磁路は形成されない。つまり、第2永久磁石39の発生する磁束44の全てが、第1および第2ポールコア体17,21を構成する磁性体の磁束密度の低減に寄与する。
このように、この実施の形態1によれば、第1および第2磁石台座部材30,35が、磁性体から作製された本体部31,36と非磁性体から作製された支持部32,37とを一体に接合して構成されているので、第1および第2磁石台座部材30,35の第1および第2永久磁石34,39の周方向両側の部位を通る漏れ磁束が低減される。そこで、第1および第2永久磁石34,39の発生する磁束44を効果的に利用して、第1および第2ポールコア体17,21を構成する磁性体の磁束密度を低減することができる。これにより、第1および第2ポールコア体17,21を構成する磁性体の磁気飽和が解消され、固定子10に鎖交する磁束量を増大させることができ、大きな発電量が得られる。特に、磁気飽和が顕著な低速アイドリング域での発電量を大幅に増大できる。
また、第1および第2磁石台座部材30,35が本体部31,36と支持部32,37とを焼結拡散接合して一体に構成されているので、本体部31,36と支持部32,37との接合強度を大きくできる。そこで、大きな遠心力が第1および第2永久磁石34,39に作用しても、第1および第2永久磁石34,39を強固に支持できる。そこで、本体部31,36と支持部32,37とが分離することに起因する第1および第2永久磁石34,39の飛散が防止される。
また、第1および第2永久磁石34,39が第1および第2継鉄部19,23に保持された第1および第2磁石台座部材30,35に保持されているので、遠心力による第1および第2爪状磁極部20,24の変位が磁石保持構造に作用しない。そこで、第1および第2永久磁石34,39を長期的に安定した保持できる。
また、第1および第2永久磁石34,39が、第1および第2磁石台座部材30,35に形成された第1および第2嵌合溝33,38に嵌着されているので、第1および第2永久磁石34,39に作用する遠心力は、第1および第2嵌合溝33,38の楔状の内壁面で受けられる。これにより、第1および第2永久磁石34,39に作用する遠心力による応力が集中することに起因する第1および第2永久磁石34,39の損傷の発生も防止できる。そこで、第1および第2永久磁石34,39を長期的に安定した保持できる。
また、第1および第2永久磁石34,39が第1および第2磁石台座部材30,35に組み込まれているので、第1および第2永久磁石34,39を単体のまま第1および第2ポールコア体17,21に組み付けることがなく、回転子13の組立性が向上される。
また、第1および第2磁石台座部材30,35が冷間鍛造製法で作製される第1および第2ポールコア体17,21と別部品で構成されているので、第1および第2磁石台座部材30,35の加工精度を確保しやすく、第1および第2保持溝27,28との嵌合面、および第1および第2永久磁石34,39との嵌合面を高精度に作製できる。そこで、第1および第2磁石台座部材30,35と第1および第2継鉄部19,23との嵌合部における隙間、さらには第1および第2磁石台座部材30,35と第1および第2永久磁石34,39との嵌合部における隙間を最小限に少なくでき、これらの嵌合部での磁気抵抗が小さくなるので、磁石の磁束量が増えて、磁石を有効に利用することができる。
また、第1および第2磁石台座部材30,35が第1および第2谷部25,26の上に架設されているので、第1および第2磁石台座部材30,35で第1および第2谷部25,26を埋め尽くす必要がなく、第1および第2磁石台座部材30,35の容積を少なくできる。さらに、第1および第2永久磁石34,39が第1および第2谷部25,26の上に架設された第1および第2磁石台座部材30,35に保持されているので、第1および第2永久磁石34,39を必要最小限の大きさにできる。そこで、高速回転時、第1および第2磁石台座部材30,35、および第1および第2永久磁石34,39に作用する遠心力が小さくなるとともに、遠心力および熱膨張に起因する第1および第2爪状磁極部20,24の変位の影響もない。これにより、簡易な保持構造で第1および第2永久磁石34,39をポールコア15に安定して保持できる。
また、第1および第2磁石台座部材30,35が第1および第2谷部25,26の上部側の内壁面間を周方向に連結しているので、ポールコア15の変形の発生を抑制できる。
また、第1および第2永久磁石34,39は、第1および第2爪状磁極部20,24の先端側の内周面に対向するように配設されているので、第1および第2永久磁石34,39は、回転子13の最外周面に対して径方向内方に位置している。そこで、固定子スロット高調波は第1および第2爪状磁極部20,24の最外周面部に留まり、第1および第2永久磁石34,39を直接誘導加熱するように作用しない。その結果、第1および第2永久磁石34,39が加熱されて、熱減磁することが未然に防止される。
また、第1および第2永久磁石34,39が、第1および第2爪状磁極部20,24の先端側の内周面に所定隙間をもって対向するように配設されているので、第1および第2永久磁石34,39の磁気回路が回転子内部で閉じた磁気回路となり、固定子10に鎖交する磁束成分がなくなる。そこで、無負荷無励磁における第1および第2永久磁石34,39の誘起電圧の発生が抑制される。その結果、第1および第2永久磁石34,39の磁石量を増大させることができる。
なお、上記実施の形態1では、第1および第2保持溝27,28が溝方向を軸心と平行として、第1および第2継鉄部19,23の一端側から他端側に貫通するように凹設されているものとしているが、第1および第2保持溝は、必ずしも軸方向に貫通する必要はなく、第1および第2継鉄部19,23の一端側若しくは他端側に開口していればよい。
また、上記実施の形態1では、第1および第2磁石台座部材30,35が第1および第2継鉄部19,23の第1および第2保持溝27,28に嵌着されているものとしているが、第1および第2磁石台座部材の保持方法は嵌合に限定されるものではなく、例えば接着剤やロウ付けなどの接合手段を用いてもよい。
また、上記実施の形態1では、第1および第2磁石保持台座30,35が本体部31,36と支持部32,37とを焼結拡散接合して一体に構成するものとしているが、本体部と支持部との接合方法は焼結拡散接合に限定されるものではなく、例えば溶接などの接合方法を用いることができる。
また、上記実施の形態1では、第1および第2永久磁石34,39が所定厚みを有する断面台形に形成されているものとしているが、第1および第2永久磁石34,39は第1および第2磁石台座部材に保持されていれば、その断面形状については特に限定されるものではない。
実施の形態2.
図10はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機における永久磁石の磁石台座部材への実装状態を示す斜視図である。
図10において、磁石保護カバー45は、例えばステンレス鋼(SUS304)の平板を屈曲成形して作製され、第1および第2永久磁石34,39の上面、底面、および両側面を覆うように第1および第2永久磁石34,39に装着されている。そして、磁石保護カバー45が装着された第1および第2永久磁石34,39が第1および第2嵌合溝33,38に嵌着されて第1および第2磁石台座部材30,35に保持されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
従って、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態2によれば、第1および第2永久磁石34,39が磁石保護カバー45に覆われているので、外圧が第1および第2永久磁石34,39に直接作用することがなく、第1および第2永久磁石34,39自体の損傷が抑えられる。
ここで、磁石保護カバー45はステンレス鋼などの非磁性材料で作製されているが、磁性材料で作製されてもよい。この場合、第1および第2永久磁石と第1および第2磁石台座部材の本体部との間の磁気抵抗が小さくなり、磁束が第1永久磁石から第1磁石台座部材の本体部に流れやすくなるとともに、第2磁石台座部材の本体部から第2永久磁石に流れやすくなる。
実施の形態3.
図11はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機における永久磁石の磁石台座部材への実装状態を示す斜視図である。
図11において、第1および第2磁石台座部材30A,35Aは、本体部31A,36Aと支持部32A,37Aとを焼結拡散接合して一体に構成され、その厚み(軸方向長さ)が、第1および第2永久磁石34,39の厚み(軸方向長さ)より厚く作製されている。そして、第1および第2嵌合溝33A,38Aが上面に開口し、かつ溝方向の他端が塞口されるように、支持部32A,37Aに凹設されている。この第1および第2嵌合溝33A,38Aの溝方向長さが第1および第2永久磁石34,39の厚みと等しくなっている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
従って、この実施の形態3においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態3によれば、第1および第2永久磁石34、39は、第1および第2嵌合溝33,38の他端面に当接するように嵌着されて、第1および第2磁石台座部材30A,35Aに保持される。そこで、第1および第2永久磁石34,39を第1および第2嵌合溝33,38に嵌合させるだけで、第1および第2永久磁石34,39をその軸方向の移動を阻止した状態で第1および第2磁石台座部材30A,35Aに保持することができる。
実施の形態4.
図12はこの発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機に適用される回転子を示す端面図である。
図12において、第1磁石台座部材30が第1ポールコア体17の第1谷部25のそれぞれに架設されている。そして、第1永久磁石34が周方向に1つおきの第1磁石台座部材30の第1嵌合溝33に嵌着されて保持されている。また、図示していないが、第2磁石台座部材35が第2ポールコア体21の第2谷部26のそれぞれに架設され、第2永久磁石39が周方向に1つおきの第2磁石台座部材35の第2嵌合溝38に嵌着されて保持されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
従って、この実施の形態4においても、上記実施の形態1と同様に効果が得られる。
この実施の形態4によれば、第1および第2谷部25,26のすべてに第1および第2永久磁石34,39を配設した場合に比べ、出力が少し低下するものの、部品点数を削減でき、安価な構成で出力をあげることができる。
また、4個の第1および第2永久磁石34,39が等角ピッチに配設されているので、磁気的および機械的なアンバランスの発生が抑制される。
ここで、第1および第2永久磁石34,39は、必ずしも第1および第2谷部25,26の全てに配設する必要はなく、要求性能とコストとを勘案して、第1および第2永久磁石34,39の配設個数を設定すればよい。このとき、第1および第2永久磁石34,39は、磁気的および機械的なアンバランスを生じさせないように、等角ピッチに配設することが好ましい。
また、上記実施の形態4では、第1および第2磁石台座部材30,35を第1および第2谷部25,26の全てに架設し、第1および第2永久磁石34,39を周方向に1つおきの第1および第2磁石台座部材30,35に保持させるものとしているが、第1および第2磁石台座部材30,35を周方向に1つおきの第1および第2谷部25,26に架設し、第1および第2永久磁石34,39を第1および第2磁石台座部材30,35のそれぞれに保持させてもよい。
実施の形態5.
図13はこの発明の実施の形態5に係る車両用交流発電機に適用される回転子を示す端面図である。
図13において、第1ポールコア体17Aは、第1谷部が省略され、第1保持溝46が隣り合う第1爪状磁極部20間の第1継鉄部19の外周面に形成されている。そして、第1磁石台座部材30が第1保持溝46に嵌着され、必要に応じて接着剤を塗布されて、磁気的に接続されて第1継鉄部19に保持されている。第2ポールコア体21Aは、図示されていないが、第2谷部が省略され、第2保持溝が隣り合う第2爪状磁極部24間の第2継鉄部の外周面に形成されている。そして、第2磁石台座部材が第2保持溝に嵌着され、必要に応じて接着剤を塗布されて、磁気的に接続されて第2継鉄部に保持されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
従って、この実施の形態5においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、上記各実施の形態では、車両用交流発電機について説明しているが、この発明は、車両用交流発電機に限らず、車両用電動機や車両用発電電動機などの回転電機に適用しても、同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、支持部をステンレス鋼(SUS304)で作製するものとしているが、支持部の材料はこれに限定されるものではなく、比透磁率が本体部の材料より小さい材料であればよく、磁性体材料であってもよい。
また、上記各実施の形態では、本体部を電磁軟鉄(SUY)で作製するものとしているが、本体部の材料はこれに限定されるものではなく、比透磁率が支持部の材料より大きい磁性体材料であればよい。
また、上記各実施の形態では、第1および第2磁石台座部材および第1および第2永久磁石が回転子の軸心と直交する断面形状が台形に形成されているものとしているが、断面形状は台形に限定されるものではなく、例えば正方形や長方形の四角形であってもよい。なお、断面四角形の角部に面取り或いはアール加工が施されていても、よいことは言うまでもないことである。
この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を模式的に示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における永久磁石の磁石保持具への実装方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁束の流れを説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁束の流れを説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における第1磁石台座部材周りの磁束の流れを説明するための要部端面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における第2磁石台座部材周りの磁束の流れを説明するための要部端面図である。 比較例としての回転子の第1磁石台座部材周りの磁束の流れを説明するための要部端面図である。 比較例としての回転子の第2磁石台座部材周りの磁束の流れを説明するための要部端面図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機における永久磁石の磁石台座部材への実装状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機における永久磁石の磁石台座部材への実装状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機に適用される回転子を示す端面図である。 この発明の実施の形態5に係る車両用交流発電機に適用される回転子を示す端面図である。
符号の説明
10 固定子、13 回転子、14 界磁コイル、15 ポールコア、16 回転軸、17,17A 第1ポールコア体、18 第1ボス部、19 第1継鉄部、20 第1爪状磁極部、21,21A 第2ポールコア体、22 第2ボス部、23 第2継鉄部、24 第2爪状磁極部、29 エアギャップ、30,30A 第1磁石台座部材、31,31A 本体部、32,32A 支持部、33,33A 第1嵌合溝、34 第1永久磁石、35 第2磁石台座部材、36,36A 本体部、37,37A 支持部、38,38A 第2嵌合溝、39 第2永久磁石、40 着磁方向。

Claims (4)

  1. ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、内径側に湾曲した谷部が周方向に隣り合う上記爪状磁極部間のそれぞれの上記継鉄部の部位に形成され、上記ボス部の軸心位置に挿通された回転軸に固着されたポールコアと、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、を有する回転子と、
    上記回転子の外周を所定のエアギャップを介して囲繞して配設された固定子と、を備えた回転電機において、
    上記継鉄部の周方向に隣り合う上記爪状磁極間の部位に保持されて上記谷部の上に隙間をあけて配設され、上面に開口し、かつ溝方向を軸方向とする嵌合溝が形成された磁石台座部材と、
    上記爪状磁極部の先端側の内周面に所定の隙間を持って対向するように上記嵌合溝に嵌着されて上記磁石台座部材に保持された永久磁石と、をさらに備え、
    上記永久磁石は、上記界磁コイルの作る磁界の向きと逆向きに着磁配向されており、
    上記磁石台座部材は、磁性材料で作製され、上記永久磁石の底面より径方向内方に位置する本体部と、該本体部より比透磁率の小さい材料で作製され、該本体部の径方向外方に位置して該本体部と協働して上記嵌合溝を構成し、上記永久磁石の周方向両側および径方向上方への移動を規制する支持部と、から構成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 上記嵌合溝の溝方向の一端が開口し、溝方向の他端が塞口されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 上記支持部は非磁性体で作製されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転電機。
  4. 上記本体部と上記支持部とが焼結拡散接合により一体に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
JP2008190438A 2008-07-24 2008-07-24 回転電機 Active JP5241366B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008190438A JP5241366B2 (ja) 2008-07-24 2008-07-24 回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008190438A JP5241366B2 (ja) 2008-07-24 2008-07-24 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010029038A JP2010029038A (ja) 2010-02-04
JP5241366B2 true JP5241366B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=41734304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008190438A Active JP5241366B2 (ja) 2008-07-24 2008-07-24 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5241366B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130038070A1 (en) * 2010-02-16 2013-02-14 Kurt Andersen Method for assembling part of a generator, generator and wind turbine
CN112648289B (zh) * 2020-12-14 2021-09-28 北京航空航天大学 一种用于超导爪极电机的径向磁悬浮式转子轴承

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001309628A (ja) * 2000-04-19 2001-11-02 Unisia Jecs Corp モータポンプ
JP2005176572A (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Yaskawa Electric Corp 永久磁石形回転子およびその製造方法
JP4297929B2 (ja) * 2006-09-08 2009-07-15 三洋電機株式会社 モータ及びモータの製造方法
US7843107B2 (en) * 2006-10-10 2010-11-30 Mitsubishi Electric Corporation Dynamoelectric machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010029038A (ja) 2010-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4755256B2 (ja) 回転電機
JP4912258B2 (ja) 回転電機
JP5264927B2 (ja) 回転電機
US8304950B2 (en) Dynamoelectric machine
JPWO2009028228A1 (ja) 回転電機
JP4926276B2 (ja) 回転電機
JP5328826B2 (ja) 回転電機
JP5036833B2 (ja) 回転電機
JP5197750B2 (ja) 回転電機
JP5241366B2 (ja) 回転電機
JP4650849B2 (ja) 回転電機
JP4975165B2 (ja) 車両用回転電機
JP4959598B2 (ja) 回転電機
JP4368916B2 (ja) 回転電機
JP2009201215A (ja) 回転電機
JP4294708B2 (ja) 回転電機およびその製造方法
JP5111410B2 (ja) 回転電機
JP2009124862A (ja) 回転電機およびそれに適用される回転子の製造方法
JP4974948B2 (ja) 回転電機
JP5312061B2 (ja) 回転電機
JP2010088270A (ja) 回転電機
WO2009122596A1 (ja) 回転電機
EP3576266A1 (en) Rotary electric machine
JP5219590B2 (ja) 回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130402

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5241366

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250