JP2009055738A - 回転電機用回転子の冷却ファンの溶接方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、冷却ファンの溶接時に流れる溶接電流が作る磁界を利用して磁石材を予備着磁し、主着磁工程により磁石材を簡易に、かつ完全に着磁できるようにする回転電機用回転子の冷却ファンの溶接方法を得る。
【解決手段】磁石材39の軸方向外側で磁石材39を周方向に挟む第2爪状磁極部24の相対する壁面間を電気的に接続するように導体41を配置する。ついで、加圧棒により磁石材39を周方向に挟む第2爪状磁極部24の一方の爪状磁極部の径方向内方位置で冷却ファン7をポールコア15の端面に加圧する。ついで、第1および第2電極棒43,44を磁石材39を周方向に挟む第2爪状磁極部24の他方の爪状磁極部の外周部と冷却ファン7のポールコア15の端面への加圧部の径方向外方の冷却ファン外周部とに接触させる。ついで、第1および第2電極棒43,44間に溶接電流46を通電して、加圧部で冷却ファン7をポールコア15に接合する。
【選択図】図4
【解決手段】磁石材39の軸方向外側で磁石材39を周方向に挟む第2爪状磁極部24の相対する壁面間を電気的に接続するように導体41を配置する。ついで、加圧棒により磁石材39を周方向に挟む第2爪状磁極部24の一方の爪状磁極部の径方向内方位置で冷却ファン7をポールコア15の端面に加圧する。ついで、第1および第2電極棒43,44を磁石材39を周方向に挟む第2爪状磁極部24の他方の爪状磁極部の外周部と冷却ファン7のポールコア15の端面への加圧部の径方向外方の冷却ファン外周部とに接触させる。ついで、第1および第2電極棒43,44間に溶接電流46を通電して、加圧部で冷却ファン7をポールコア15に接合する。
【選択図】図4
Description
この発明は、車両用交流発電機などの回転電機に関し、特に永久磁石を搭載したランデル型の回転子の冷却ファンの溶接方法に関するものである。
ランデル型の回転子を用いる車両用交流発電機は、数十年にわたって自動車に使用されてきた。そして、近年の環境問題から車載される電装品の負荷が急増しており、ランデル型の回転子の発電量のより一層の増加が求められている。
従来、このような課題を解決するために、ランデル型の回転子の周方向に対向する爪状磁極間に永久磁石を配設する手段がとられていた(例えば、特許文献1参照)。
車両用交流発電機においては、整流器、電圧調整器、固定子などの発熱部品が内蔵されており、これらの発熱部品を冷却するために、冷却ファンが回転子のポールコアの軸端面に溶接、固定されている。そして、永久磁石をポールコアに装着した後に冷却ファンを溶接すると、溶接時に流れる大電流が作る磁界により永久磁石が減磁するという問題があった。
そこで、永久磁石の減磁を回避するために、磁石材(未着磁)が装着されたポールコアに冷却ファンを溶接した後、磁石材を着磁する方法がとられていた。しかしながら、冷却ファンが取り付けられた回転子に組み込まれた磁石材を着磁することは困難であり、磁石材を完全に着磁するには、着磁工程を複数回繰り返す必要があった。
そこで、永久磁石の減磁を回避するために、磁石材(未着磁)が装着されたポールコアに冷却ファンを溶接した後、磁石材を着磁する方法がとられていた。しかしながら、冷却ファンが取り付けられた回転子に組み込まれた磁石材を着磁することは困難であり、磁石材を完全に着磁するには、着磁工程を複数回繰り返す必要があった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、冷却ファンの溶接時に流れる溶接電流が作る磁界を利用して磁石材を予備着磁し、主着磁工程により磁石材を簡易に、かつ完全に着磁できるようにする回転電機用回転子の冷却ファンの溶接方法を得ることを目的とする。
この発明による回転電機用回転子の冷却ファンの溶接方法は、ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、上記ボス部の軸心位置に挿通されたシャフトに固着されたポールコアと、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、上記複数の爪状磁極部の先端側の内周面に対向する上記一対の継鉄部の部位に配向方向を径方向に向けて配設された複数の磁石材と、を有する回転子アッセンブリを組み上げ、冷却ファンを上記ポールコアの軸端に沿うように配置する工程を備える。さらに、上記複数の磁石材の一つの磁石材の軸方向外側で当該磁石材を周方向に挟む爪状磁極部の相対する壁面間を電気的に接続するように上記ポールコアより良導体である導体を配置し、当該磁石材を周方向に挟む上記爪状磁極部の一方の爪状磁極部の径方向内方位置で上記冷却ファンを上記ポールコアの端面に加圧した状態を維持しつつ、一対の電極棒をそれぞれ当該磁石材を周方向に挟む上記爪状磁極部の他方の爪状磁極部の外周部と上記冷却ファンの上記ポールコアの端面への加圧部の径方向外方の冷却ファン外周部とに接触させ、該一対の電極棒間に溶接電流を通電して、上記加圧部で上記冷却ファンを上記ポールコアに接合するとともに、上記溶接電流を上記導体に流して発生する磁束の流れを当該磁石材に作用させて、当該磁石材を上記配向方向に予備着磁する溶接工程を備える。そして、上記溶接工程を繰り返して、上記複数の磁石材のそれぞれを順次上記配向方向に予備着磁する。
この発明によれば、磁石材の軸方向外側で当該磁石材を周方向に挟む爪状磁極部の相対する壁面間を電気的に接続するようにポールコアより良導体である導体を配置している。そこで、冷却ファンの溶接時の溶接電流が導体を流れる際に、当該磁石材に作用する磁束の向きを径方向外方とする磁束成分が発生し、当該磁石材が、その配向方向に近い向きに着磁配向される。これにより、磁石材が予備着磁されるので、磁石材を主着磁工程により簡易に、かつ完全に着磁できる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を模式的に示す断面図、図2および図3はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁束の流れを説明するための模式図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子の冷却ファンの溶接方法を説明する斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子の冷却ファンの溶接方法を説明する断面図である。
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を模式的に示す断面図、図2および図3はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁束の流れを説明するための模式図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子の冷却ファンの溶接方法を説明する斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子の冷却ファンの溶接方法を説明する断面図である。
図1において、車両用交流発電機1は、それぞれ略椀形状のアルミ製のフロントブラケット2とリヤブラケット3とからなるケース4と、シャフト16をケース4に軸受5を介して支持されて、ケース4内に回転自在に配設された回転子13と、ケース4のフロント側に延出するシャフト16の端部に固着されたプーリ6と、回転子13の軸方向の両端面に固定されたファン7と、回転子13に対して一定の空隙を有して、回転子13の外周を囲繞してケース4に固定された固定子10と、シャフト16のリヤ側に固定され、回転子13に電流を供給する一対のスリップリング8と、各スリップリング8に摺動するようにケース4内に配設された一対のブラシ9と、を備えている。なお、図示していないが、固定子10で生じた交流を直流に整流する整流器、固定子10で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整器などがケース4内に配設されている。
固定子10は、円筒状の固定子鉄心11と、固定子鉄心11に巻装され、回転子13の回転に伴い、後述する界磁コイル14からの磁束の変化で交流が生じる固定子コイル12と、を備えている。
回転子13は、励磁電流が流されて磁束を発生する界磁コイル14と、界磁コイル14を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成されるポールコア15と、ポールコア15の軸心位置に貫装されたシャフト16と、を備えている。
ポールコア15は、それぞれ例えばS10Cなどの低炭素鋼で冷間鍛造製法により作製された第1および第2ポールコア体17,21に分割構成されている。
ポールコア15は、それぞれ例えばS10Cなどの低炭素鋼で冷間鍛造製法により作製された第1および第2ポールコア体17,21に分割構成されている。
第1ポールコア体17は、外周面を円筒形状とし、シャフト挿通穴が軸心位置に穿設された第1ボス部18と、第1ボス部18の一端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の第1継鉄部19と、第1継鉄部19の外周部から軸方向他端側に延設された第1爪状磁極部20とを有している。第1爪状磁極部20は、その最外径面形状を略台形形状とし、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚みが先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成され、第1継鉄部19の外周部に周方向に等角ピッチで例えば8つ配列されている。
第2ポールコア体21は、外周面を円筒形状とし、シャフト挿通穴が軸心位置に穿設された第2ボス部22と、第2ボス部22の他端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の第2継鉄部23と、第2継鉄部23の外周部から軸方向一端側に延設された第2爪状磁極部24とを有している。第2爪状磁極部24は、その最外径面形状を略台形形状とし、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚みが先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成され、第2継鉄部23の外周部に周方向に等角ピッチで例えば8つ配列されている。
このように構成された第1および第2ポールコア体17,21は、第1および第2爪状磁極部20,24を交互に噛み合わせ、かつ、第1ボス部18の他端面を第2ボス部22の一端面に突き合わせ、シャフト挿通穴に貫装されたシャフト16に固着されている。そして、ボビン(図示せず)に巻装された界磁コイル14が、第1および第2ボス部18,22、第1および第2継鉄部19,23および第1および第2爪状磁極部20,24に囲まれた空間に装着されている。ここで、第1および第2ボス部18,22および第1および第2継鉄部19,23が、それぞれポールコア15のボス部および一対の継鉄部に相当する。
第1磁石台座30は、磁性材、例えばS10Cなどの低炭素鋼で冷間鍛造製法により作製されている。この第1磁石台座30が、各第2爪状磁極部24の先端側内周面と対向する第1継鉄部19の外周面上に接着剤などにより固着され、磁気的に接続されている。そして、第1磁石台座30の上面が、第2爪状磁極部24の内周面と略平行に形成されている。さらに、第1永久磁石31が、断面平行四辺形に成形され、各第2爪状磁極部24の先端側内周面に対向して第1磁石台座30の上面に接着剤などにより固着され、磁気的に接続されている。このとき、各第1永久磁石31の上面は、第2爪状磁極部24の内周面と所定の隙間をもって略平行となっている。
第1磁石台座30と同じものである第2磁石台座32が、上面を第1爪状磁極部20の内周面と略平行となるように、各第1爪状磁極部20の先端側内周面と対向する第2継鉄部23の外周面上に接着剤などにより固着され、磁気的に接続されている。さらに、第1永久磁石31と同じものである第2永久磁石33が、各第1爪状磁極部20の先端側内周面に対向して第2磁石台座32に接着剤などにより固着され、磁気的に接続されている。このとき、各第2永久磁石33の上面は、第1爪状磁極部20の内周面と所定の隙間をもって略平行となっている。
また、第1および第2永久磁石31,33は、着磁方向35が、界磁コイル14を流れる界磁電流が回転子13の軸心と直交する平面において作る磁界34の向きと反対となるように着磁配向されている。つまり、図1に示されるように、界磁コイル14に通電され、磁界34が矢印方向に発生された場合、第1および第2永久磁石31,33は、磁界34と逆向きに着磁配向される。ここでは、第1および第2永久磁石31,33の着磁方向35は、径方向に一致しており、その着磁方向35の延長線が対向する第1および第2爪状磁極部20,24の先端側の内周面に向かっている。なお、界磁コイル14を流れる界磁電流が作る磁界34の向きが反転した設計の場合には、第1および第2永久磁石31,33も逆向きに着磁配向される。
なお、第1および第2永久磁石31,33には、磁束密度が高いネオジウム・鉄・ボロン磁石やサマリウムコバルト磁石などの焼結された希土類磁石を用いることが望ましい。
つぎに、このように構成された車両用交流発電機1の動作について説明する。
まず、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ9およびスリップリング8を介して回転子13の界磁コイル14に供給され、磁束が発生される。この磁束により、第1ポールコア体17の第1爪状磁極部20がN極に着磁され、第2ポールコア体21の第2爪状磁極部24がS極に着磁される。
一方、エンジンの回転トルクがベルト(図示せず)およびプーリ6を介してシャフト16に伝達され、回転子13が回転される。そこで、回転磁界が固定子10の固定子コイル12に与えられ、起電力が固定子コイル12に発生する。この交流の起電力が、整流器で直流電流に整流され、バッテリが充電され、或いは電気負荷に供給される。
まず、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ9およびスリップリング8を介して回転子13の界磁コイル14に供給され、磁束が発生される。この磁束により、第1ポールコア体17の第1爪状磁極部20がN極に着磁され、第2ポールコア体21の第2爪状磁極部24がS極に着磁される。
一方、エンジンの回転トルクがベルト(図示せず)およびプーリ6を介してシャフト16に伝達され、回転子13が回転される。そこで、回転磁界が固定子10の固定子コイル12に与えられ、起電力が固定子コイル12に発生する。この交流の起電力が、整流器で直流電流に整流され、バッテリが充電され、或いは電気負荷に供給される。
つぎに、磁束の動作について図2および図3を参照しつつ説明する。
まず、界磁コイル14に通電されると、磁束36が発生される。この磁束36は、第1爪状磁極部20からエアギャップ40を通って固定子鉄心11のティース部に入る。そして、磁束36は、固定子鉄心11のティース部からコアバック部を通って周方向に移動し、隣の第2爪状磁極部24に対向するティース部からエアギャップ40を通ってその第2爪状磁極部24に入る。ついで、第2爪状磁極部24に入った磁束36は、第2継鉄部23、第2ボス部22、第1ボス部18、第1継鉄部19を通って第1爪状磁極部20に至る。ここで、従来のランデル型回転子では、第1および第2ポールコア体は限界設計されているので、界磁コイルの発生する磁界により磁気飽和し、回転子で発生する磁束が減少してしまう。
まず、界磁コイル14に通電されると、磁束36が発生される。この磁束36は、第1爪状磁極部20からエアギャップ40を通って固定子鉄心11のティース部に入る。そして、磁束36は、固定子鉄心11のティース部からコアバック部を通って周方向に移動し、隣の第2爪状磁極部24に対向するティース部からエアギャップ40を通ってその第2爪状磁極部24に入る。ついで、第2爪状磁極部24に入った磁束36は、第2継鉄部23、第2ボス部22、第1ボス部18、第1継鉄部19を通って第1爪状磁極部20に至る。ここで、従来のランデル型回転子では、第1および第2ポールコア体は限界設計されているので、界磁コイルの発生する磁界により磁気飽和し、回転子で発生する磁束が減少してしまう。
この実施の形態1では、第1および第2永久磁石31,33は、界磁コイル14の発生する磁界34の向きと反対となるように着磁配向されている。そこで、第1および第2永久磁石31,33の発生する磁界の向きは、界磁コイル14の発生する磁界34と逆向きである。この第1および第2永久磁石31,33から発生した磁束37が固定子鉄心11に鎖交するには、大きな磁気抵抗をもつエアギャップ40を往復する必要がある。また、第1および第2永久磁石31,33は、第2および第1爪状磁極部24,20の内径側に配設されており、第1および第2爪状磁極部20,24の内周面側に対してより短い磁路長で周回するように配設されている。そこで、磁束37の大部分が、固定子鉄心11に迂回することなく、回転子内部で閉じた磁気回路を形成する。
つまり、第1永久磁石31から発生する磁束37は、図3に示されるように、第1磁石台座30から第1継鉄部19、第1ボス部18、第2ボス部22、第2継鉄部23および第2爪状磁極部24を通り、第1永久磁石31に戻る。また、第2永久磁石33から発生する磁束37は、図2に示されるように、空隙を介して第1爪状磁極部20に入り、第1継鉄部19、第1ボス部18、第2ボス部22、第2継鉄部23および第2磁石台座32を通り、第2永久磁石33に戻る。
そこで、第1および第2永久磁石31,33の発生する磁束37は、界磁コイル14の発生する磁束36と逆向きとなり、第1および第2ポールコア体17,21を構成する磁性体の磁束密度を大幅に低減することができ、磁気飽和を解消することができる。
そこで、第1および第2永久磁石31,33の発生する磁束37は、界磁コイル14の発生する磁束36と逆向きとなり、第1および第2ポールコア体17,21を構成する磁性体の磁束密度を大幅に低減することができ、磁気飽和を解消することができる。
この実施の形態1では、上述の通り、磁気飽和が解消されるので、固定子10に鎖交する磁束が増加し、発電量が増加される。特に、磁気飽和が顕著な低速アイドリング域での発電量を大幅に増大できる。
つぎに、冷却ファン7の溶接方法について図4および図5を参照しつつ説明する。
まず、第1磁石台座30が第1継鉄部19の外周面上の所望の位置に接着剤などにより固着される。また、磁石材38が、その配向方向50を径方向に向けて、各第1磁石台座30の上面に接着剤などにより固着される。同様に、第2磁石台座32が第2継鉄部23の外周面上の所望の位置に接着剤などにより固着される。また、磁石材39が、その配向方向51を径方向に向けて、各第2磁石台座32の上面に接着剤などにより固着される。
ついで、ボビンに巻装された界磁コイル14を第1ボス部18に外嵌状態に装着し、第1および第2爪状磁極部20,24を交互に噛み合わせ、かつ、第1ボス部18の他端面を第2ボス部22の一端面に突き合わせ、図示していないがシャフト16をシャフト挿通穴に圧入固定し、回転子アッセンブリ13Aを組み上げる。
まず、第1磁石台座30が第1継鉄部19の外周面上の所望の位置に接着剤などにより固着される。また、磁石材38が、その配向方向50を径方向に向けて、各第1磁石台座30の上面に接着剤などにより固着される。同様に、第2磁石台座32が第2継鉄部23の外周面上の所望の位置に接着剤などにより固着される。また、磁石材39が、その配向方向51を径方向に向けて、各第2磁石台座32の上面に接着剤などにより固着される。
ついで、ボビンに巻装された界磁コイル14を第1ボス部18に外嵌状態に装着し、第1および第2爪状磁極部20,24を交互に噛み合わせ、かつ、第1ボス部18の他端面を第2ボス部22の一端面に突き合わせ、図示していないがシャフト16をシャフト挿通穴に圧入固定し、回転子アッセンブリ13Aを組み上げる。
ついで、冷却ファン7を軸方向の他側から回転子アッセンブリ13Aに組み付ける。そして、一つの磁石材39の軸方向外側で周方向に延在し、当該磁石材39を挟んで周方向に隣り合う第2爪状磁極部24の相対する壁面間を電気的に接続するように導体41を配置する。ここで、導体41は、S10C等の低炭素鋼で作製された第1および第2ポールコア体17,21に比べ良導体である銅、アルミなどで作製される。
ついで、図4および図5の(a)に示されるように、当該磁石材39を挟む一方の第2爪状磁極部24の径方向内方の位置で、軸方向他側から加圧棒42を冷却ファン7に押し当てる。この状態を維持しつつ、第1電極棒43を当該磁石材39を挟む他方の第2爪状磁極部24の外周面に宛がい、かつ第2電極棒44を冷却ファン7の加圧棒42による加圧点の径方向外方の冷却ファン外周面の部位に宛がい、電源装置45から溶接電流46を通電する。
ついで、図4および図5の(a)に示されるように、当該磁石材39を挟む一方の第2爪状磁極部24の径方向内方の位置で、軸方向他側から加圧棒42を冷却ファン7に押し当てる。この状態を維持しつつ、第1電極棒43を当該磁石材39を挟む他方の第2爪状磁極部24の外周面に宛がい、かつ第2電極棒44を冷却ファン7の加圧棒42による加圧点の径方向外方の冷却ファン外周面の部位に宛がい、電源装置45から溶接電流46を通電する。
これにより、溶接電流46は、第1電極棒43から第2ポールコア体21に流れ、加圧棒42による加圧点で冷却ファン7に流れ、第2電極棒44に流れる。そこで、冷却ファン7と第2ポールコア体21との加圧棒42による加圧点が発熱し、冷却ファン7が第2ポールコア体21に溶融、接合される。
ここで、導体41が第2ポールコア体21より良導体で作製されているので、第2ポールコア体21に流れ込んだ溶接電流46は、集中的に他方の第2爪状磁極部24から導体41を介して一方の第2爪状磁極部24に流れ、その後加圧棒42による加圧点に流れる。この時、溶接電流46が当該磁石材39の軸方向外側で周方向に延在する導体41を流れることで、磁束の流れ47が発生する。そして、磁束の向きを径方向外方とする磁束成分が、当該磁石材39に作用し、当該磁石材39がその配向方向51に近い向きに、即ち磁化方向を径方向外方とするように着磁配向される。
ここで、導体41が第2ポールコア体21より良導体で作製されているので、第2ポールコア体21に流れ込んだ溶接電流46は、集中的に他方の第2爪状磁極部24から導体41を介して一方の第2爪状磁極部24に流れ、その後加圧棒42による加圧点に流れる。この時、溶接電流46が当該磁石材39の軸方向外側で周方向に延在する導体41を流れることで、磁束の流れ47が発生する。そして、磁束の向きを径方向外方とする磁束成分が、当該磁石材39に作用し、当該磁石材39がその配向方向51に近い向きに、即ち磁化方向を径方向外方とするように着磁配向される。
ついで、第1および第2電極棒43,44の宛がいを外し、導体41を取り外し、回転子アッセンブリ13Aを周方向に所定角度回動させ、隣の磁石材39を同様にして着磁配向する。この手順を繰り返し、冷却ファン7を第2ポールコア体21に溶接するとともに、第2ポールコア体21に配設された8つの磁石材39を1つずつ順次着磁配向する。
ついで、図5の(b)に示されるように、冷却ファン7を軸方向の一側から回転子アッセンブリ13Aに組み付ける。そして、一つの磁石材38の軸方向外側で周方向に延在し、当該磁石材38を挟んで周方向に隣り合う第1爪状磁極部20の相対する壁面間を電気的に接続するように導体41を配置する。そして、当該磁石材38を挟む一方の第1爪状磁極部20の径方向内方の位置で、軸方向一側から加圧棒42を冷却ファン7に押し当てる。この状態を維持しつつ、第1電極棒43を当該磁石材38を挟む他方の第1爪状磁極部20の外周面に宛がい、かつ第2電極棒44を冷却ファン7の加圧棒42による加圧点の径方向外方位置に宛がい、電源装置45から溶接電流46を通電する。
これにより、溶接電流46は、第1電極棒43から第1ポールコア体17に流れ、加圧棒42による加圧点で冷却ファン7に流れ、第2電極棒44に流れる。そこで、冷却ファン7と第1ポールコア体17との加圧棒42による加圧点が発熱し、冷却ファン7が第1ポールコア体17に溶融、接合される。
ここで、導体41が第1ポールコア体17より良導体で作製されているので、第1ポールコア体17に流れ込んだ溶接電流46は、集中的に他方の第1爪状磁極部20から導体41を介して一方の第1爪状磁極部20に流れ、その後加圧棒42による加圧点に流れる。この時、溶接電流46が当該磁石材38の軸方向外側で周方向に延在する導体41を流れることで、磁束の流れ47が発生する。そして、磁束の向きを径方向内方とする磁束成分が、当該磁石材38に作用し、当該磁石材38が、その配向方向50に近い向きに、即ち磁化方向を径方向内方とするように着磁配向される。
ここで、導体41が第1ポールコア体17より良導体で作製されているので、第1ポールコア体17に流れ込んだ溶接電流46は、集中的に他方の第1爪状磁極部20から導体41を介して一方の第1爪状磁極部20に流れ、その後加圧棒42による加圧点に流れる。この時、溶接電流46が当該磁石材38の軸方向外側で周方向に延在する導体41を流れることで、磁束の流れ47が発生する。そして、磁束の向きを径方向内方とする磁束成分が、当該磁石材38に作用し、当該磁石材38が、その配向方向50に近い向きに、即ち磁化方向を径方向内方とするように着磁配向される。
ついで、第1および第2電極棒43,44の宛がいを外し、導体41を取り外し、回転子アッセンブリ13Aを周方向に所定角度回動させ、隣の磁石材38を同様にして着磁配向する。この手順を繰り返し、冷却ファン7を第1ポールコア体17に溶接するとともに、第1ポールコア体17に配設された8つの磁石材38を1つずつ順次着磁配向する。
このようにして、冷却ファン7が回転子アッセンブリ13Aに取り付けられると同時に、回転子アッセンブリ13Aに組み込まれた全ての磁石材38,39が予備着磁される。そして、回転子アッセンブリ13Aに組み込まれた、予備着磁された磁石材38,39が着磁装置(図示せず)により着磁され、第1および第2永久磁石31,33となる。
この発明によれば、未着時の磁石材38,39を回転子アセンブリ13Aに組み込んでいるので、磁石材38,39のハンドリングが容易となり、装置を非磁性化する必要がない。また、冷却ファン7の溶接時に流れる溶接電流が作る磁界により永久磁石が減磁するという問題を生じない。
また、導体41を磁石材38(39)の軸方向外側で周方向に延在し、磁石材38(39)を挟んで周方向に隣り合う第1爪状磁極部20(第2爪状磁極部24)の相対する壁面間を電気的に接続するように配置している。そこで、冷却ファン7の溶接時に、溶接電流が導体41に流れ、磁石材38(39)に作用する磁束の向きを径方向内方(径方向外方)とする磁束成分が発生する。これにより、磁石材38(39)が、その配向方向50に近い向きに、即ち磁化方向を径方向内方(径方向外方)とするように着磁配向される。従って、磁石材38,39が予備着磁されているので、磁石材38,39を回転子アッセンブリ13Aに組み込んだ状態でも、本着磁工程を複数回繰り返すことなく、磁石材38,39を容易に、かつ完全に着磁することができる。
また、導体41が第1継鉄部19(第2継鉄部23)の上面と電気的に接続されることなく、周方向に隣り合う第1爪状磁極部20(第2爪状磁極部24)の相対する壁面間と電気的に接続され、かつ磁石材38(39)の軸方向外側で周方向に延在している。そこで、溶接電流が一方の第1爪状磁極部20(第2爪状磁極部24)から導体41を介して第1継鉄部19(第2継鉄部23)に流れる電流経路が形成されず、溶接電流が一方の第1爪状磁極部20(第2爪状磁極部24)から導体41を介して第1爪状磁極部20(第2爪状磁極部24)に流れる電流経路のみが形成される。これにより、磁石材38(39)に作用する磁束の向きを径方向内方(径方向外方)とする磁束成分を効果的に発生させることができる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機に適用される回転子の冷却ファンの溶接方法を説明する断面図である。
図6はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機に適用される回転子の冷却ファンの溶接方法を説明する断面図である。
この実施の形態2においても、冷却ファン7を軸方向の他側から回転子アッセンブリ13Aに組み付け、一つの磁石材39の軸方向外側で周方向に延在し、当該磁石材39を挟んで周方向に隣り合う第2爪状磁極部24の相対する壁面間を電気的に接続するように導体41を配置する。
ついで、図6の(a)に示されるように、当該磁石材39を挟む一方の第2爪状磁極部24の径方向内方の位置で、軸方向他側から第2電極棒44を冷却ファン7に押し当てる。この状態を維持しつつ、第1電極棒43を当該磁石材39を挟む他方の第2爪状磁極部24の外周面に宛がい、電源装置から溶接電流46を通電する。
これにより、溶接電流46は、第1電極棒43から第2ポールコア体21に流れ、第2電極棒44による加圧点で冷却ファン7に流れ、第2電極棒44に流れる。そこで、冷却ファン7と第2ポールコア体21との第2電極棒44による加圧点が発熱し、冷却ファン7が第2ポールコア体21に溶融、接合される。
ここで、第2ポールコア体21に流れ込んだ溶接電流46は、集中的に他方の第2爪状磁極部24から導体41を介して一方の第2爪状磁極部24に流れ、その後第2電極棒44による加圧点に流れる。この時、溶接電流46が当該磁石材39の軸方向外側で周方向に延在する導体41を流れることで、磁束の流れ47が発生する。そして、磁束の向きを径方向外方とする磁束成分が、当該磁石材39に作用し、当該磁石材39がその配向方向51に近い向きに、即ち磁化方向を径方向外方とするように着磁配向される。
ここで、第2ポールコア体21に流れ込んだ溶接電流46は、集中的に他方の第2爪状磁極部24から導体41を介して一方の第2爪状磁極部24に流れ、その後第2電極棒44による加圧点に流れる。この時、溶接電流46が当該磁石材39の軸方向外側で周方向に延在する導体41を流れることで、磁束の流れ47が発生する。そして、磁束の向きを径方向外方とする磁束成分が、当該磁石材39に作用し、当該磁石材39がその配向方向51に近い向きに、即ち磁化方向を径方向外方とするように着磁配向される。
ついで、第1および第2電極棒43,44の宛がいを外し、導体41を取り外し、回転子アッセンブリ13Aを周方向に所定角度回動させ、隣の磁石材39を同様にして着磁配向する。この手順を繰り返し、冷却ファン7を第2ポールコア体21に溶接するとともに、第2ポールコア体21に配設された8つの磁石材39を1つずつ順次着磁配向する。
ついで、図6の(b)に示されるように、冷却ファン7を軸方向の一側から回転子アッセンブリ13Aに組み付ける。そして、一つの磁石材38の軸方向外側で周方向に延在し、当該磁石材38を挟んで周方向に隣り合う第1爪状磁極部20の相対する壁面間を電気的に接続するように導体41を配置する。そして、当該磁石材38を挟む一方の第1爪状磁極部20の径方向内方の位置で、軸方向一側から第2電極棒44を冷却ファン7に押し当てる。この状態を維持しつつ、第1電極棒43を当該磁石材38を挟む他方の第1爪状磁極部20の外周面に宛がい、電源装置から溶接電流46を通電する。
これにより、溶接電流46は、第1電極棒43から第1ポールコア体17に流れ、第2電極棒44による加圧点で冷却ファン7に流れ、第2電極棒44に流れる。そこで、冷却ファン7と第1ポールコア体17との第2電極棒44による加圧点が発熱し、冷却ファン7が第1ポールコア体17に溶融、接合される。
ここで、第1ポールコア体17に流れ込んだ溶接電流46は、集中的に他方の第1爪状磁極部20から導体41を介して一方の第1爪状磁極部20に流れ、その後第2電極棒44による加圧点に流れる。この時、溶接電流46が当該磁石材38の軸方向外側で周方向に延在する導体41を流れることで、磁束の流れ47が発生する。そして、磁束の向きを径方向内方とする磁束成分が、当該磁石材38に作用し、当該磁石材38が、その配向方向50に近い向きに、即ち磁化方向を径方向内方とするように着磁配向される。
ここで、第1ポールコア体17に流れ込んだ溶接電流46は、集中的に他方の第1爪状磁極部20から導体41を介して一方の第1爪状磁極部20に流れ、その後第2電極棒44による加圧点に流れる。この時、溶接電流46が当該磁石材38の軸方向外側で周方向に延在する導体41を流れることで、磁束の流れ47が発生する。そして、磁束の向きを径方向内方とする磁束成分が、当該磁石材38に作用し、当該磁石材38が、その配向方向50に近い向きに、即ち磁化方向を径方向内方とするように着磁配向される。
ついで、第1および第2電極棒43,44の宛がいを外し、導体41を取り外し、回転子アッセンブリ13Aを周方向に所定角度回動させ、隣の磁石材38を同様にして着磁配向する。この手順を繰り返し、冷却ファン7を第1ポールコア体17に溶接するとともに、第1ポールコア体17に配設された8つの磁石材38を1つずつ順次着磁配向する。
このようにして、冷却ファン7が回転子アッセンブリ13Aに取り付けられると同時に、回転子アッセンブリ13Aに組み込まれた全ての磁石材38,39が予備着磁される。そして、回転子アッセンブリ13Aに組み込まれた、予備着磁された磁石材38,39が着磁装置(図示せず)により着磁され、第1および第2永久磁石31,33となる。
従って、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態2によれば、第2電極棒44を用いて冷却ファン7を加圧しているので、加圧棒が不要となると共に、冷却ファン7の溶接位置を簡易に位置決めできる。
また、この実施の形態2によれば、第2電極棒44を用いて冷却ファン7を加圧しているので、加圧棒が不要となると共に、冷却ファン7の溶接位置を簡易に位置決めできる。
なお、上記各実施の形態では、第1および第2磁石台座が第1および第2ポールコア体の第1および第2継鉄部に接着剤などにより固着されているものとしているが、第1および第2磁石台座が第1および第2ポールコア体と一体に成型されてもよい。
また、上記各実施の形態では、磁石材が第1および第2磁石台座に接着剤などにより固着されているものとしているが、磁石材の固着方法はこれに限定されるものではなく、第1および第2磁石台座に嵌合穴を形成し、磁石材を嵌合穴に嵌着して第1および第2磁石台座に固着するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、磁石材が第1および第2磁石台座に接着剤などにより固着されているものとしているが、磁石材の固着方法はこれに限定されるものではなく、第1および第2磁石台座に嵌合穴を形成し、磁石材を嵌合穴に嵌着して第1および第2磁石台座に固着するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、磁石材がその配向方向を径方向に向けて配置されているものとしているが、磁石材の配向方向は完全に径方向に一致する必要はなく、径方向に対して界磁コイル側に僅かに傾斜させてもよい。
また、上記各実施の形態では、第1および第2永久磁石を隣り合う第1および第2爪状磁極部間のすべてに配設するものとしているが、第1および第2永久磁石を隣り合う第1および第2爪状磁極部間のすべてに配設する必要はなく、第1および第2永久磁石の配設個数は要求性能とコストとを勘案して適宜選択すればよい。例えば、第1および第2永久磁石の配設個数は、遠心力に対して重量的なアンバランスを生じさせないために、第1および第2爪状磁極部の個数の1を除く約数とし、かつ周方向に等角ピッチで配設することが好ましい。
また、上記各実施の形態では、第1および第2永久磁石を隣り合う第1および第2爪状磁極部間のすべてに配設するものとしているが、第1および第2永久磁石を隣り合う第1および第2爪状磁極部間のすべてに配設する必要はなく、第1および第2永久磁石の配設個数は要求性能とコストとを勘案して適宜選択すればよい。例えば、第1および第2永久磁石の配設個数は、遠心力に対して重量的なアンバランスを生じさせないために、第1および第2爪状磁極部の個数の1を除く約数とし、かつ周方向に等角ピッチで配設することが好ましい。
また、上記各実施の形態では、第1および第2電極棒を所定位置に宛がって状態で溶接電流を通電するものとしているが、例えば、電源装置をON状態とし、一方の電極棒を爪状磁極部に宛がっておき、時間的に遅れて他方の電極棒を冷却ファンに宛がって溶接するようにしてもよい。これにより、冷却ファンの溶接箇所を高精度に位置決めできる。
また、上記各実施の形態では、1つの冷却ファンを回転子アッセンブリに溶接した後、もう1つの冷却ファンを回転子アッセンブリに溶接するものとしているが、2つの冷却ファンを軸方向両側から回転子アッセンブリに組み付け、軸方向両側から同時に冷却ファンを回転子アセンブリに溶接するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、1つの冷却ファンを回転子アッセンブリに溶接した後、もう1つの冷却ファンを回転子アッセンブリに溶接するものとしているが、2つの冷却ファンを軸方向両側から回転子アッセンブリに組み付け、軸方向両側から同時に冷却ファンを回転子アセンブリに溶接するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、車両用交流発電機について説明しているが、この発明は、車両用交流発電機に限らず、車両用電動機や車両用発電電動機などの回転電機に適用しても、同様の効果を奏する。
13A 回転子アッセンブリ、14 界磁コイル、15 ポールコア、16 シャフト、17 第1ポールコア体、18 第1ボス部、19 第1継鉄部、20 第1爪状磁極部、21 第2ポールコア体、22 第2ボス部、23 第2継鉄部、24 第2爪状磁極部、30 第1磁石台座、31 第1永久磁石、32 第2磁石台座、33 第2永久磁石、35 着磁方向、38,39 磁石材、50,51 配向方向、42 加圧棒、43 第1電極棒、44 第2電極棒、45 電源装置、46 溶接電流、50,51 配向方向。
Claims (2)
- ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、上記ボス部の軸心位置に挿通されたシャフトに固着されたポールコアと、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、上記複数の爪状磁極部の先端側の内周面に対向する上記一対の継鉄部の部位に配向方向を径方向に向けて配設された複数の磁石材と、を有する回転子アッセンブリを組み上げ、冷却ファンを上記ポールコアの軸端に沿うように配置する工程と、
上記複数の磁石材の一つの磁石材の軸方向外側で当該磁石材を周方向に挟む爪状磁極部の相対する壁面間を電気的に接続するように上記ポールコアより良導体である導体を配置し、
当該磁石材を周方向に挟む上記爪状磁極部の一方の爪状磁極部の径方向内方位置で上記冷却ファンを上記ポールコアの端面に加圧した状態を維持しつつ、一対の電極棒をそれぞれ当該磁石材を周方向に挟む上記爪状磁極部の他方の爪状磁極部の外周部と上記冷却ファンの上記ポールコアの端面への加圧部の径方向外方の冷却ファン外周部とに接触させ、該一対の電極棒間に溶接電流を通電して、上記加圧部で上記冷却ファンを上記ポールコアに接合するとともに、上記溶接電流を上記導体に流して発生する磁束の流れを当該磁石材に作用させて、当該磁石材を上記配向方向に予備着磁する溶接工程と、を備え、
上記溶接工程を繰り返して、上記複数の磁石材のそれぞれを順次上記配向方向に予備着磁する回転電機用回転子の冷却ファンの溶接方法。 - ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、上記ボス部の軸心位置に挿通されたシャフトに固着されたポールコアと、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、上記複数の爪状磁極部の先端側の内周面に対向する上記一対の継鉄部の部位に配向方向を径方向に向けて配設された複数の磁石材と、を有する回転子アッセンブリを組み上げ、冷却ファンを上記ポールコアの軸端に沿うように配置する工程と、
上記複数の磁石材の一つの磁石材の軸方向外側で当該磁石材を周方向に挟む爪状磁極部の相対する壁面間を電気的に接続するように上記ポールコアより良導体である導体を配置し、
一対の電極棒の一方を当該磁石材を周方向に挟む上記爪状磁極部の一方の爪状磁極部の径方向内方位置で上記冷却ファンを上記ポールコアの端面に加圧した状態で接触させ、該一対の電極棒の他方を当該磁石材を周方向に挟む上記爪状磁極部の他方の爪状磁極部の外周部に接触させ、該一対の電極棒間に溶接電流を通電して、上記加圧部で上記冷却ファンを上記ポールコアに接合するとともに、上記溶接電流を上記導体に流して発生する磁束の流れを当該磁石材に作用させて、当該磁石材を上記配向方向に予備着磁する溶接工程と、を備え、
上記溶接工程を繰り返して、上記複数の磁石材のそれぞれを順次上記配向方向に予備着磁する回転電機用回転子の冷却ファンの溶接方法。
Priority Applications (1)
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JP2007221095A JP2009055738A (ja) | 2007-08-28 | 2007-08-28 | 回転電機用回転子の冷却ファンの溶接方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016019403A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-01 | 富士電機株式会社 | 永久磁石同期電動機の回転子、永久磁石同期電動機及び永久磁石同期電動機装置 |
JP2018061436A (ja) * | 2011-10-31 | 2018-04-12 | アスモ株式会社 | 着磁方法及び着磁装置 |
CN111630757A (zh) * | 2018-01-18 | 2020-09-04 | 三菱电机株式会社 | 车用旋转电机的转子及其制造方法 |
-
2007
- 2007-08-28 JP JP2007221095A patent/JP2009055738A/ja active Pending
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