JP4904020B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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本発明は、高性能タイヤとして好適であり、ビードエーペックスゴムに超硬質かつ高弾性のゴムを使用しかつ小型化することにより、優れた高速耐久性を発揮しながら、操縦安定性、特に高速旋回性能を向上させた空気入りラジアルタイヤに関する。
スポーツカー等の近年の高性能車両では、車両の運動性能が上がりかつエンジンの高出力化により高速化され、コーナーでの旋回速度が向上している。そこで市場では、タイヤに高いグリップ力と、旋回時の高荷重状態における高い踏ん張り力が求められている。又旋回限界付近での安定性も重要で、かつ高速走行時における耐久性の向上も強く要求されている。
そのため、従来においては、タイヤの骨格をなすカーカスにおけるプライ枚数やコード配列密度、及びコード材質や太さを変更してカーカスの剛性を高めたり、又ビードエーペックスゴムを高寸化したり補強層を設けてサイドウォール剛性を高める等の手段が採用されている。しかし、このような手段では、乗り心地性の低下を招く他、トレッド部とサイドウォール部との剛性バランスが損なわれる傾向となる。その結果、サイドウォール部からの力がトレッド部に伝わる際、力が接地端に集中し、接地圧の増加による温度上昇によってベルト端剥離等の損傷を招くなど高速耐久性を低下させる。又この接地圧の不均一化により、限界付近での操縦安定性がピーキーとなって操縦し難いという問題がある。
そこで本発明は、所謂ケーブルビード等の断面円形状のビードコアを採用するとともに、ビードエーペックスゴムにゴム硬度Hs1が80°以上かつ複素弾性率E* 1が80MPa以上の超硬質かつ高弾性のゴムを使用し、かつビードエーペックスゴムの高さを所定範囲に減じることを基本として、優れた高速耐久性を発揮しながら、操縦安定性、特に高速旋回性能を向上させた空気入りラジアルタイヤを提供することを目的としている。
特開平11−20424号公報
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、トレッド部の内方かつ前記カーカスの半径方向外側に配されるベルト層と、前記ビードコアからタイヤ半径方向外方に向かって先細状にのびるビードエーペックスゴムとを具えた空気入りラジアルタイヤであって、
前記ビードコアは断面円形状をなし、かつ前記カーカスは、ビードコア間を跨るプライ本体部の両側に、該ビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側に巻き上がるプライ巻上げ部を有するカーカスプライを含むとともに、
前記ビードエーペックスゴムは、ゴム硬度Hs1が80〜95°、かつ粘弾性スペクトロメーターを用い、温度70℃、周波数10Hz、動歪±2%の条件で測定した複素弾性率E* 1が80MPa以上の硬質かつ高弾性のゴムからなり、しかも該ビードエーペックスゴムの半径方向外端のビードベースラインからの半径方向高さH1を、タイヤ断面高さH0の0.1〜0.4倍の範囲としたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記サイドウォール部は、そのタイヤ半径方向下端部に、前記ビード部のヒール部分からタイヤ半径方向外方に立ち上がるビード外側面の外端点から、リムのフランジ面に沿って凹円弧状に湾曲してタイヤ軸方向外側かつタイヤ半径方向外方にのびるフランジ受け面を底辺とした断面略三角形状のリムプロテクタ部をタイヤ軸方向外方に膨出するとともに、該リムプロテクタ部は、ゴム硬度Hs2が80〜95°、かつ複素弾性率E* 2が80MPa以上の硬質かつ高弾性のゴムからなり、しかもリムプロテクタ部の半径方向外端のビードベースラインからの半径方向高さH2を、前記タイヤ断面高さH0の0.1〜0.25倍の範囲としたことを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記プライ本体部の内側に、タイヤ内腔面をなすインナーライナゴム層を具えるとともに、該インナーライナゴム層は、ゴム硬度を55〜95°としたことを特徴としている。
又請求項4の発明では、トレッド部の外面をなすトレッドゴムのタイヤ軸方向外端部は、前記サイドウォール部の外面をなすサイドウォールゴムとは、このサイドウォールゴムの半径方向外側で重置し終端するとともに、サイドウォール部におけるタイヤ厚さTは、トレッドゴムとサイドウォールゴムとの境界面のタイヤ軸方向外端位置Xeにおいて、最小値Tmin をなし、かつ該外端位置Xeからタイヤ半径方向内方に向かって、前記タイヤ厚さTは漸増することを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記境界面のタイヤ軸方向外端位置Xeの間のタイヤ軸方向巾Waは、トレッド接地巾TWの1.05〜1.40倍であることを特徴としている。
又請求項6の発明では、前記サイドウォール部の外面をなすサイドウォールゴムは、前記リムプロテクタ部の半径方向外端から、前記ベルト層のタイヤ軸方向外端まで、実質的に一定のゴム厚さを有してのびるとともに、そのゴム厚さを0.2〜0.5mmとしたことを特徴としている。
なお本明細書では、ゴム硬度は、温度50℃の雰囲気下で測定したるデュロメータータイプAによる硬さであり、又複素弾性率は、粘弾性スペクトロメーターを用い、温度70℃、周波数10Hz、動歪±2%の条件で測定した値を意味する。又タイヤの各部の寸法等は、非リム組状態において、タイヤサイズで規定されるリム巾に合わせてビード部を保持したときに特定される値として定義する。
又前記「トレッド接地巾TW」とは、正規リムにリム組しかつ正規内圧を充填した正規内圧状態のタイヤに正規荷重を付加して平面に接地させたときのトレッド接地端間のタイヤ軸方向の巾を意味する。前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。また前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" を意味するが、乗用車用タイヤの場合には180kPaとする。又前記「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"に0.88を乗じた荷重を意味する。
本発明は、ビードエーペックスゴムの半径方向高さH1を、タイヤ断面高さH0の0.1〜0.4倍の範囲に減じ、サイドウォール部におけるフレキシブル領域を増加している。従って、加速時や旋回時など高荷重状態におけるタイヤのたわみ量が増し、車両下面と路面との間の隙間が減じる。その結果、大きなダウンフォースを確保でき、グリップ力を増加させることが可能となる。このとき、ビードエーペックスゴムに、ゴム硬度Hs1が80°以上かつ複素弾性率E* 1が80MPa以上の超硬質かつ高弾性のゴムを使用しているため、ビードエーペックスゴムを小型化した場合にも充分なタイヤ剛性が確保でき、前記高荷重状態におけるコーナリングフォースを増加させることができる。即ち、ダウンフォースの増加とコーナリングフォースの増加との相乗効果により、操縦安定性、特に高速旋回性能を向上させることができる。
又サイドウォール部におけるフレキシブル領域がトレッド側で増すため、接地端における接地圧が軽減され、ベルト端剥離を減じるなど高速耐久性を向上する。又これと同時に、接地圧が均一化し接地性が高まる結果、限界付近での操縦安定性がマイルドとなり、旋回限界付近での安定性も向上しうる。特に、ビードコアとして所謂ケーブルビート等の断面円形状のものを用いているため、捻れに対してしなやかであり、接地性がより高まり、高速旋回性能、高速耐久性、旋回限界付近での安定性などにより有利にはたらく。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の空気入りラジアルタイヤの断面図、図2はその主要部の部分拡大図である。
図1、2に示すように、空気入りラジアルタイヤ1(以下タイヤ1という)は、本例では、偏平率が40%以下の超偏平なレース用等の高性能タイヤであって、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内部かつ前記カーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7と、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外方にのびる断面三角形状のビードエーペックスゴム8とを少なくとも具えて構成される。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して65゜〜90゜の角度で傾けて配列した1枚以上、本例では半径方向内、外で重なる2枚のカーカスプライ6A、6Bから形成される。カーカスコードとしては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードが好適に採用される。又前記内のカーカスプライ6Aは、ビードコア5,5間を跨るプライ本体部6a1の両側に、該ビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に巻き上がるプライ巻上げ部6b1を一連に設けた所謂巻上げプライから形成される。又前記外のカーカスプライ6Bは、前記プライ本体部6a1の外側を通りかつ前記プライ巻上げ部6b1を覆って半径方向内方に巻下ろされる巻下ろしプライによって形成される。即ちカーカス6は、少なくとも1枚の巻き上げプライを含み、本例では、1枚の巻き上げプライと1枚の巻下ろしプライとからなる1−1構造を採用している。このとき前記プライ巻上げ部6b1の外端E5は、前記プライ本体部6a1がタイヤ軸方向に最も張り出すカーカス最大幅点の高さ位置Pと、ベルト層7の外端7eとの間の領域範囲で終端するのが好ましい。なお前記カーカス最大幅点の高さ位置Pにおける、サイドウォール部3の外面3S上の点をタイヤ最大巾点Pmという。
又前記ビードコア5は、断面円形状体であり、本例ではコアの周囲に、シース線を螺旋状に巻付けてなるシース層を形成した所謂ケーブルビードを採用している。このようなビードコア5は、例えば断面矩形状等の多角形状体のものに比して捻りに対してしなやかであるため、タイヤの接地性を高めることができ、高性能タイヤに好適に採用しうる。なおビードコア5としては、他に、例えば1本のビードワイヤ(鋼線)を多列多段に螺旋状に巻回するシングルワインド構造によって断面円形状に形成したものも用いうる。
又前記ビードエーペックスゴム8は、ゴム硬度Hs1が80〜95°、かつ複素弾性率E* 1が80MPa以上の超硬質かつ高弾性のゴムからなり、前記カーカス6のプライ本体部6a1と巻上げ部6b1との間を通って、前記ビードコア5から半径方向外方に向かって先細状に延在する。このビードエーペックスゴム8の半径方向外端E1のビードベースラインBLからの半径方向高さH1は、タイヤ断面高さH0(図1に示す)の0.1〜0.4倍の範囲に低く設定される。なお従来の高性能タイヤにおいては、ビードエーペックスゴムのゴム硬度は75°程度、かつ複素弾性率は60MPa程度であり、又ビードエーペックスゴムの高さは、タイヤ断面高さの40%、もしくはそれ以上の高寸としていた。
なお前記ビード部4には、前記ビードコア5とビードエーペックスゴム8とをU字状に包込みこんで両者を一体に結合するビードフィラー(図示しない)を設けても良い。このビードフィラーとしては、スチールコードや有機繊維コード等の補強コードをタイヤ周方向に対して例えば20〜70°の角度で配列した1枚以上のコードプライが好適に使用しうる。
又前記サイドウォール部3のタイヤ半径方向下端部には、タイヤ軸方向外側に膨出するリムプロテクタ部9が形成される。このリムプロテクタ部9は、図3に示すように、ビード部4のヒール部分4hからタイヤ半径方向外方に立ち上がるビード外側面4Sの外端点を4S1としたとき、この外端点4S1から、リムのフランジ面に沿って凹円弧状に湾曲してタイヤ軸方向外側かつタイヤ半径方向外方にのびるフランジ受け面Sfを底辺とした断面略三角形状をなす。具体的には、前記タイヤ最大巾点Pmと、ビード外側面4Sの前記外端点4S1との間を、前記カーカス6の輪郭形状に近似して滑らかにのびるサイドウォールゴム3Gの外面3Gsよりもタイヤ軸方向外側に突出している。そしてこのリムプロテクタ部9を、本例では、前記ビードエーペックスゴム8と同様、ゴム硬度Hs2が80〜95°、かつ複素弾性率E* 2が80MPa以上の超硬質かつ高弾性のゴムで形成している。なおリムプロテクタ部9の半径方向外端9eのビードベースラインBLからの半径方向高さH2は、前記タイヤ断面高さH0の0.1〜0.25倍の範囲であり、本例では、前記ビードエーペックスゴム8とほぼ同高さに設定している。又リムプロテクタ部9の前記サイドウォールゴム3Gの前記外面3Gsからの突出量Kは、1.0〜6.0mmの範囲としている。
又前記カーカス6のプライ本体部6a1の内側には、タイヤ内腔面をなすインナーライナゴム層11が配される。このインナーライナゴム層11は、例えばブチル系ゴムなどの周知の低空気透過性ゴムからなり、本例では、そのゴム硬度を55〜95°と、従来に比して硬質のものを使用している。これにより、ビードエーペックスゴム8及びプライ巻上げ部6b1の各端部で生じる局部的な剛性の不均一を緩和し、サイドウォール部3における剛性変化を滑らかなものとしている。なお従来的なインナーライナゴムには、ゴム硬度が50°もしくはそれ以下の軟質のものが使用されていた。
前記ベルト層7は、図4に示すように、スチールコード等のベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜40°の小角度で配列した少なくとも2枚、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成される。このベルト層7は、ベルトコードがプライ間相互で交差することによりベルト剛性を高め、トレッド部2を強固に補強する。なお前記ベルト層7の外端部は、タイヤ軸方向外側に行くに従い、カーカス6とはしだいに離間し、該カーカス6との間に断面三角形状の離間部分Jを形成している。
本例では、高速走行性能を高める目的で、前記ベルト層7のさらに外側に、遠心力によるベルト層7のせり上がりを抑えるバンド層12を形成している。このバンド層12は、有機繊維コードからなるバンドコードをタイヤ周方向に対して5度以下の角度で螺旋巻きしたジョイントレスプライからなり、本例ではその外端は、巾広側となる内のベルトプライ7Aと外端と略整一して終端している。
そして、前記バンド層12のタイヤ半径方向外側には、トレッド部2の外面2Sをなすトレッドゴム2Gが配されるとともに、カーカス6のタイヤ軸方向外側にはサイドウォール部3の外面3Sをなすサイドウォールゴム3Gが配される。なお前記トレッドゴム2Gは、その内面に粘着性に優れる薄い粘着ゴム層(図示しない)が添設され、該トレッドゴム2Gの接着強度を高めている。
又図4に示すように、本実施形態のタイヤ1は、前記トレッドゴム2Gのタイヤ軸方向外端部が、サイドウォールゴム3Gとは、その半径方向外側で重置する所謂TOS(トレッド・オーバー・サイドウォール)構造をなし、該サイドウォールゴム3Gの半径方向外端部は、カーカス6とベルト層7との間の前記離間部分J内に挿入されて終端する。これによりベルト層7の外端7eでの応力が緩和される。又サイドウォールゴム3Gは、ゴム硬度が45〜60°の軟質のゴムからなり、ベルト層7の前記外端7eからリムプロテクタ部9の前記外端9eまでの間を、実質的に一定のゴム厚さを有して延在するとともに、そのゴム厚さを0.2〜1.5mmの範囲と、従来よりも0.5〜1.0mm程度薄く形成している。なお前記「実質的に一定のゴム厚さ」では、サイドウォール部3の表面に形成される文字、飾り模様などによる局部的な凹凸での厚さ変化は、許容される。
又図3に示すように、サイドウォールゴム3Gの半径方向内端部では、そのゴム厚さは、本例では、リムプロテクタ部9の前記外端9eからビード外側面4Sの前記外端点4S1まで漸減し、かつ該外端点4S1近傍で終端している。このように、本例では、超硬質ゴムからなるリムプロテクタ部9の内側に軟質のサイドウォールゴム3Gが隣接しているため、該リムプロテクタ部9の剥離損傷を抑制しうる。なお図3中の符号15は、キャンバス布等からなるリムずれ防止用のチェーファであり、ビード部4の底面、及び前記ビード外側面4Sをへてカーカス6の外面に沿って延在し、かつリムプロテクタ部9の側方で終端する。
ここで、サイドウォール部3におけるタイヤ厚さTは、図4の如く、トレッドゴム2Gとサイドウォールゴム3Gとの境界面Xのタイヤ軸方向外端位置Xeにおいて、最小値Tmin をなし、かつ該外端位置Xeからリムプロテクタ部9の前記外端9eまでの間、タイヤ厚さTはタイヤ半径方向内方に向かって漸増している。なお、境界面Xの前記外端位置Xe、Xe間のタイヤ軸方向巾Waは、トレッド接地巾TWの1.05〜1.40倍である。
然して、本実施形態のタイヤ1は、ビードエーペックスゴム8の半径方向高さH1を、タイヤ断面高さH0の0.1〜0.4倍の範囲に減じ、サイドウォール部3におけるフレキシブル領域を増加している。従って、加速時や旋回時など高荷重状態におけるタイヤのたわみ量を増大でき、車両下面と路面との間の隙間を減じうる。その結果、大きなダウンフォースを確保でき、タイヤのグリップ力を増大させることが可能となる。
しかしこのとき、単純にたわみ量を大きくすると、タイヤのコーナリングフォースが低下するため、旋回力が確保できなくなる。そのため、ビードエーペックスゴムに、ゴム硬度Hs1が80°以上かつ複素弾性率E* 1が80MPa以上の超硬質かつ高弾性のゴムを使用し、ビード側の剛性を大幅にアップさせることにより、剛性バランスが適正化され、ビードエーペックスゴム8を小型化した場合にも充分なタイヤ剛性が確保でき、前記高荷重状態におけるコーナリングフォースを逆に増加させることが可能となる。そしてこの、ダウンフォースの増加とコーナリングフォースの増加との相乗効果により、操縦安定性、特に高速旋回性能を向上させることができる。
又サイドウォール部3におけるフレキシブル領域がトレッド側で増すため、接地端における接地圧が軽減される。その結果、ベルト端剥離が減じられるなど高速耐久性を向上できる。又これと同時に、接地圧が均一化し接地性が高まる結果、限界付近での操縦安定性がマイルドとなり、旋回限界付近での安定性も向上できる。
前記ビードエーペックスゴム8の半径方向高さH1がタイヤ断面高さH0の0.1倍より小、ゴム硬度Hs1が80°より小、複素弾性率E* 1が80MPaより小の場合には、ビード側の剛性が過小となり、コーナリングフォースの増加が見込めなくなる。逆に、ビードエーペックスゴム8の半径方向高さH1がタイヤ断面高さH0の0.4倍より大、ゴム硬度Hs1が95°より大、複素弾性率E* 1が150MPaより大の場合には、ビード側の剛性が過大となってたわみ量が不充分となり、ダウンフォースの増加が見込めなくなる。このような観点から、前記半径方向高さH1の下限値をタイヤ断面高さH0の0.15倍以上、上限値をタイヤ断面高さH0の0.35倍以下、さらには0.30倍以下とするのがより好ましい。又ゴム硬度Hs1の下限値を85°以上、上限値を92.5°以下とするのがより好ましい。又複素弾性率E* 1の下限値を90MPa以上、上限値を140MPa以下とするのがより好ましい。
又断面円形状のビードコア5の採用は、接地性の向上に有利である。しかし、荷重時のビード部4の倒れ込みが大となる傾向がある。そこでこの倒れ込みを防ぎ、旋回性能の向上効果を確保するため、前記リムプロテクタ部9を、ビードエーペックスゴム8と同様、ゴム硬度Hs2が80〜95°、かつ複素弾性率E* 2が80MPa以上の超硬質かつ高弾性のゴムで形成している。なおゴム硬度Hs2及び、複素弾性率E2が下限値を下回ると、旋回性能の向上効果が減じ、逆に上限値を上回ると、クラックや剥離などの損傷が起きる傾向となる。従って、リムプロテクタ部9のゴム硬度Hs2の下限値は85°以上、上限値は92.5°以下であるのがより好ましく、又複素弾性率E* 2の下限値は90MPa以上、上限値は140MPa以下であるのがより好ましい。
又本例では、前記サイドウォール部3のトレッド側での剛性をより減じてたわみの適正化をさらに図るために、サイドウォール部3における前記タイヤ厚さTを、図4の如く、境界面Xの外端位置Xeにおいて、最小値Tmin とし、かつ該外端位置Xeからリムプロテクタ部9の前記外端9eに向かって、タイヤ厚さTを漸増している。又同じ目的で、前記カーカス6のプライ巻上げ部6b1の前記外端E5を、カーカス最大幅点の高さ位置Pと、ベルト層7の外端7eとの間で終端させるとともに、前述の如く、前記プライ巻上げ部6b1、ビードエーペックスゴム8の各外端の高さを、H1<H5として違え、サイドウォール剛性をトレッド側からビード側に向かって漸増している。
このとき、前記各外端で生じる局部的な剛性の不均一を緩和し、サイドウォール部3における剛性変化を滑らかなものとするために、インナーライナゴム層11のゴム硬度を55〜95°の範囲に高めている。ゴム硬度が55°未満では、剛性変化の円滑化が達成できず、逆に95°を超えると、タイヤ剛性が過大となり、たわみ量の低下を招く。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1の構造をなすタイヤサイズが225/40ZR17の空気入りラジアルタイヤを表1の仕様に基づき試作するとともに、各試供タイヤの高速耐久性及び操縦安定性をテストした。
(1)高速耐久性:
供試タイヤをリム(8J−17)、内圧(200kPa)、縦荷重(5.88kN)の条件下で、ドラム試験機上を速度10km/Hで走行させ、タイヤが破壊するまでの走行距離を比較例1を100とする指数で表示している。数値の大きい方が良好である。
(2)操縦安定性:
供試タイヤをリム(8J−17)、内圧(200kPa)の条件下で スポーツカー(2500cc、FR車)の4輪に装着し、一周3.6kmのテストコースにて走行させ、1周のベストタイムとドライバーの官能評価により比較例1を100とする指数で表示している。数値の大きい方が良好である。
Figure 0004904020
表の如く実施例のタイヤは、限界付近でのグリップ性や旋回性に優れ、高い高速耐久性を発揮しながら、高速操縦安定性を向上させうるのが確認できる。
本発明の空気入りラジアルタイヤの一実施例を示す断面図である。 ビード部からトレッド部までを拡大して示す断面図である。 ビード部を拡大して示す断面図である。 ベルト層の外端部分を拡大して示す断面図である。
符号の説明
2 トレッド部
2G トレッドゴム
3 サイドウォール部
3G サイドウォールゴム
4 ビード部
4h ヒール部分
4S ビード外側面
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
6a1 プライ本体部
6b1 プライ巻上げ部
7 ベルト層
8 ビードエーペックスゴム
9 リムプロテクタ部
11 インナーライナゴム層
X 境界面
Sf フランジ受け面

Claims (6)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、トレッド部の内方かつ前記カーカスの半径方向外側に配されるベルト層と、前記ビードコアからタイヤ半径方向外方に向かって先細状にのびるビードエーペックスゴムとを具えた空気入りラジアルタイヤであって、
    前記ビードコアは断面円形状をなし、かつ前記カーカスは、ビードコア間を跨るプライ本体部の両側に、該ビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側に巻き上がるプライ巻上げ部を有するカーカスプライを含むとともに、
    前記ビードエーペックスゴムは、ゴム硬度Hs1が80〜95°、かつ粘弾性スペクトロメーターを用い、温度70℃、周波数10Hz、動歪±2%の条件で測定した複素弾性率E* 1が80MPa以上の硬質かつ高弾性のゴムからなり、しかも該ビードエーペックスゴムの半径方向外端のビードベースラインからの半径方向高さH1を、タイヤ断面高さH0の0.1〜0.4倍の範囲としたことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記サイドウォール部は、そのタイヤ半径方向下端部に、前記ビード部のヒール部分からタイヤ半径方向外方に立ち上がるビード外側面の外端点から、リムのフランジ面に沿って凹円弧状に湾曲してタイヤ軸方向外側かつタイヤ半径方向外方にのびるフランジ受け面を底辺とした断面略三角形状のリムプロテクタ部をタイヤ軸方向外方に膨出するとともに、該リムプロテクタ部は、ゴム硬度Hs2が80〜95°、かつ複素弾性率E* 2が80MPa以上の硬質かつ高弾性のゴムからなり、しかもリムプロテクタ部の半径方向外端のビードベースラインからの半径方向高さH2を、前記タイヤ断面高さH0の0.1〜0.25倍の範囲としたことを特徴とする請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記プライ本体部の内側に、タイヤ内腔面をなすインナーライナゴム層を具えるとともに、該インナーライナゴム層は、ゴム硬度を55〜95°としたことを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. トレッド部の外面をなすトレッドゴムのタイヤ軸方向外端部は、前記サイドウォール部の外面をなすサイドウォールゴムとは、このサイドウォールゴムの半径方向外側で重置し終端するとともに、サイドウォール部におけるタイヤ厚さTは、トレッドゴムとサイドウォールゴムとの境界面のタイヤ軸方向外端位置Xeにおいて、最小値Tmin をなし、かつ該外端位置Xeからタイヤ半径方向内方に向かって、前記タイヤ厚さTは漸増することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
  5. 前記境界面のタイヤ軸方向外端位置Xeの間のタイヤ軸方向巾Waは、トレッド接地巾TWの1.05〜1.40倍であることを特徴とする請求項4記載の空気入りラジアルタイヤ。
  6. 前記サイドウォール部の外面をなすサイドウォールゴムは、前記リムプロテクタ部の半径方向外端から、前記ベルト層のタイヤ軸方向外端まで、実質的に一定のゴム厚さを有してのびるとともに、そのゴム厚さを0.2〜1.5mmとしたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
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