JP7379979B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP7379979B2
JP7379979B2 JP2019169062A JP2019169062A JP7379979B2 JP 7379979 B2 JP7379979 B2 JP 7379979B2 JP 2019169062 A JP2019169062 A JP 2019169062A JP 2019169062 A JP2019169062 A JP 2019169062A JP 7379979 B2 JP7379979 B2 JP 7379979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
apex
tire
rfid tag
core
complex modulus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019169062A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021046057A (ja
Inventor
資輝 金谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2019169062A priority Critical patent/JP7379979B2/ja
Priority to CN202010967687.1A priority patent/CN112519513B/zh
Publication of JP2021046057A publication Critical patent/JP2021046057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7379979B2 publication Critical patent/JP7379979B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0681Parts of pneumatic tyres; accessories, auxiliary operations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
    • B60C15/0603Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex
    • B60C15/0607Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex comprising several parts, e.g. made of different rubbers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、重荷重用空気入りタイヤ及びその製造方法に関する。
タイヤの製造管理、顧客情報、走行履歴等のデータを管理するために、RFID(Radio Frequency Identification)タグをタイヤに内蔵することが提案されている。そこで、RFIDタグをタイヤに内蔵する技術について様々な検討が行われている(例えば、下記の特許文献1)。
特開2015-223918号公報
トラック、バス等の車両に装着される重荷重用空気入りタイヤでは、外傷による破壊が考慮され、サイド部ではなくビード部にRFIDタグを配置するケースがある。このケースでは、歪によるRFIDタグの損傷を防止するために、軟質なゴムでRFIDタグを被覆した上で、この歪の小さな位置にRFIDタグを配置することが検討される。
ところで、RFIDタグの配置が予定される、歪の小さな位置の周囲には、内側エイペックスに次いで硬質なチェーファーが位置する。このため、歪の小さな位置にRFIDタグを配置すると、チェーファーがRFIDタグを押し付けるので、却って、損傷のリスクが高まる恐れがある。軟質なゴムでは、チェーファーの押し付けによるRFIDタグの損傷を防ぐことは難しい。
RFIDタグの損傷リスクを低減するために、硬質なゴムでRFIDタグを被覆すると、例えば、折り返し部の端に歪が集中し、ビード部の耐久性が低下する恐れがある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、ビード部の耐久性への影響を考慮しつつ、RFIDタグの損傷リスクの低減が達成された、重荷重用空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る重荷重用空気入りタイヤは、コアと、径方向において前記コアの外側に位置するエイペックスとを備える一対のビードと、一方のビードと他方のビードとの間を架け渡すカーカスと、軸方向において前記ビードの外側に位置する一対の繊維補強層と、軸方向において前記繊維補強層の外側に位置する一対のチェーファーと、RFIDタグと、前記RFIDタグを覆うカバリングゴムとで構成されるタグ構成体とを備える。前記エイペックスは、前記コア側に位置する内側エイペックスと、径方向において前記内側エイペックスの外側に位置する外側エイペックスとを備える。前記外側エイペックスの複素弾性率は前記内側エイペックスの複素弾性率よりも低く、前記チェーファーの複素弾性率は前記外側エイペックスの複素弾性率よりも高い。前記カーカスは少なくとも一枚のカーカスプライを備える。前記カーカスプライは、一方のコアと他方のコアとの間を架け渡すプライ本体と、前記プライ本体に連なり前記コアの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返される一対の折り返し部とを備える。前記タグ構成体は、前記外側エイペックスの外側から前記外側エイペックスと接触し、前記RFIDタグは、径方向において、前記繊維補強層の外端と前記折り返し部の端との間に位置する。前記カバリングゴムの複素弾性率の、前記外側エイペックスの複素弾性率に対する比は0.7以上1.5以下である。
好ましくは、この重荷重用空気入りタイヤでは、前記外側エイペックスの内端から前記RFIDタグまでの径方向距離の、前記外側エイペックスの径方向高さに対する比率は40%以上70%以下である。
好ましくは、この重荷重用空気入りタイヤでは、径方向において、前記RFIDタグは前記内側エイペックスの外端よりも外側に位置する。
好ましくは、この重荷重用空気入りタイヤは、軸方向において前記繊維補強層の内側に位置し、前記折り返し部の端を覆う、一対の層間ストリップを備える。軸方向において前記層間ストリップは、前記RFIDタグの外側に位置する。前記層間ストリップの複素弾性率は、前記チェーファーの複素弾性率よりも低く、前記カバリングゴムの複素弾性率よりも高い。
本発明の一態様に係る重荷重用空気入りタイヤの製造方法は、
(1)一対のビードと、一方のビードと他方のビードとの間を架け渡すカーカスと、軸方向において前記ビードの外側に位置する一対の繊維補強層と、軸方向において前記繊維補強層の外側に位置する一対のチェーファーと、RFIDタグと、前記RFIDタグを覆うカバリングゴムとで構成されるタグ構成体とを備え、前記ビードが、コアと、径方向において前記コアの外側に位置するエイペックスとを備え、前記エイペックスが、前記コア側に位置する内側エイペックスと、径方向において前記内側エイペックスの外側に位置する外側エイペックスとを備え、前記カーカスが少なくとも一枚のカーカスプライを備える、生タイヤを準備する工程、及び
(2)前記生タイヤを加圧及び加熱する工程
を含む。前記生タイヤの準備工程において、前記タグ構成体を前記外側エイペックスに貼り付けた後、前記カーカスプライが前記コアの周りにて折り返される。
本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、ビード部の耐久性への影響を考慮しつつ、RFIDタグの損傷リスクの低減が達成される。
図1は、本発明の一実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、タイヤのビードの部分が示された拡大断面図である。 図3は、タグ構成体が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
本発明においては、タイヤを正規リムに組み込み、タイヤの内圧が正規内圧に調整され、このタイヤに荷重がかけられていない状態は、正規状態と称される。本発明では、特に言及がない限り、タイヤ各部の寸法及び角度は、正規状態で測定される。
正規リムとは、タイヤが依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
正規内圧とは、タイヤが依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
正規荷重とは、タイヤが依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最大負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
図1は、本発明の一実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤ2(以下、単に「タイヤ2」と称することがある。)の一部を示す。このタイヤ2は、トラック、バス等の車両に装着される。図1において、タイヤ2はリムR(正規リム)に組み込まれている。図1に示されたタイヤ2は正規状態にある。
図1は、タイヤ2の回転軸を含む平面に沿った、このタイヤ2の断面の一部を示す。この図1において、左右方向はタイヤ2の軸方向であり、上下方向はタイヤ2の径方向である。この図1の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表す。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のビード8、カーカス10、ベルト12、一対のクッション層14、インナーライナー16、一対のスチール補強層18、一対の繊維補強層20、一対のチェーファー22、一対の層間ストリップ24、一対のエッジストリップ26及びタグ構成体28を備える。
図1において、軸方向に延びる実線BBLはビードベースラインである。このビードベースラインは、リムR(正規リム)のリム径(JATMA等参照)を規定する線である。
図1において、符号PCはカーカス10の内面と赤道面との交点である。両矢印HCは、ビードベースラインから交点PCまでの径方向距離である。この径方向距離HCは、カーカス10の断面高さである。
トレッド4は、その外面30、すなわちトレッド面30において路面と接触する。トレッド4は、路面と接触するトレッド面30を有する。トレッド4は架橋ゴムからなる。このトレッド4は、周方向に連続して延びる溝32、すなわち、周方向溝32によって区画された複数の陸部34を有する。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端に連なる。サイドウォール6は、トレッド4の端から径方向内向きに延びる。サイドウォール6の内端36は、このタイヤ2の側面上に位置する。サイドウォール6は、架橋ゴムからなる。このタイヤ2では、サイドウォール6の複素弾性率Esは、好ましくは、2MPa以上5MPa以下である。
このタイヤ2では、サイドウォール6等の、タイヤ2の構成要素の複素弾性率Eは、JIS K6394の規定に準拠し、粘弾性スペクトロメーターを用いて下記の条件にて測定される。この測定では、各構成要素のゴム組成物を加圧及び加熱して得られる試験片が用いられる。
初期歪み=10%
振幅=±1%
周波数=10Hz
変形モード=引張
測定温度=70℃
それぞれのビード8は、サイドウォール6よりも径方向内側に位置する。ビード8は、コア38と、エイペックス40とを備える。
コア38は、周方向に延びる。図示されないが、コア38は巻き回されたスチール製のワイヤを含む。コア38は略六角形の断面形状を有する。
エイペックス40は、径方向において、コア38の外側に位置する。エイペックス40は、内側エイペックス40uと外側エイペックス40sとを備える。内側エイペックス40u及び外側エイペックス40sは架橋ゴムからなる。
内側エイペックス40uは、コア38側に位置し、コア38から径方向外向きに延びる。外側エイペックス40sは、径方向において内側エイペックス40uの外側に位置する。内側エイペックス40uの外端42は、径方向において、外側エイペックス40sの外端44と内端46との間に位置する。
図1に示された断面において、内側エイペックス40uは径方向外向きに先細りである。外側エイペックス40sは、内側エイペックス40uの外端42付近において最大の厚さを有する。外側エイペックス40sは、最大の厚さを有する部分から径方向外向きに先細りであり、この最大の厚さを有する部分から径方向内向きに先細りである。外側エイペックス40sの外端44は、エイペックス40の外端でもある。
外側エイペックス40sの複素弾性率Ebは内側エイペックス40uの複素弾性率Eaよりも低い。言い換えれば、外側エイペックス40sは内側エイペックス40uに比して軟質である。
このタイヤ2では、好ましくは、内側エイペックス40uの複素弾性率Eaは60MPa以上90MPa以下である。好ましくは、外側エイペックス40sの複素弾性率Ebは3MPa以上6MPa以下である。
図1において、両矢印HAはビードベースラインからエイペックス40の外端44までの径方向距離である。この径方向距離HAはエイペックス40の径方向高さである。両矢印HUは、ビードベースラインから内側エイペックス40uの外端42までの径方向距離である。この径方向距離HUは、内側エイペックス40uの径方向高さである。両矢印HSは、ビードベースラインから外側エイペックス40sの内端46までの径方向距離である。
このタイヤ2では、好ましくは、エイペックス40の径方向高さHAの、カーカス10の断面高さHCに対する比率は30%以上50%以下である。好ましくは、内側エイペックス40uの径方向高さHUの、カーカス10の断面高さHCに対する比率は15%以上35%以下である。好ましくは、ビードベースラインから外側エイペックス40sの内端46までの径方向距離HSの、カーカス10の断面高さHCに対する比率は5%以上15%以下である。
カーカス10は、トレッド4及びサイドウォール6の内側に位置する。カーカス10は、一方のビードと他方のビードとの間を架け渡す。カーカス10は、少なくとも1枚のカーカスプライ48を備える。このタイヤ2のカーカス10は、1枚のカーカスプライ48からなる。
図示されないが、カーカスプライ48は並列された多数のカーカスコードを含む。これらカーカスコードは、トッピングゴムで覆われる。カーカスコードの材質はスチールである。カーカスコードは赤道面と交差する。このタイヤ2では、カーカス10はラジアル構造を有する。好ましくは、カーカスコードが赤道面に対してなす角度は70°以上90°以下である。
このタイヤ2では、カーカスプライ48はそれぞれのコア38の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返される。カーカスプライ48は、一方のコア38と他方のコア38との間を架け渡すプライ本体50と、このプライ本体50に連なりコア38の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返される一対の折り返し部52とを備える。折り返し部52の端54は、径方向において、内側エイペックス40uの外端42よりも内側に位置する。
図1において、両矢印HFはビードベースラインから折り返し部52の端54までの径方向距離である。この径方向距離HFは折り返し部52の径方向高さである。
このタイヤ2では、好ましくは、折り返し部52の径方向高さHFの、カーカス10の断面高さHCに対する比率は10%以上30%以下である。
ベルト12は、径方向において、トレッド4の内側に位置する。このベルト12は、カーカス10の径方向外側に位置する。ベルト12は、カーカス10に積層される。
ベルト12は、径方向に積層された複数の層56で構成される。このタイヤ2のベルト12は、4枚の層56で構成される。このタイヤ2では、ベルト12を構成する層56の数に特に制限はない。ベルト12の構成は、タイヤ2の仕様が考慮され適宜決められる。
図示されないが、それぞれの層56は並列された多数のベルトコードを含む。それぞれのベルトコードは赤道面に対して傾斜する。ベルトコードの材質はスチールである。
このタイヤ2では、4枚の層56のうち、第一層56Aと第三層56Cとの間に位置する第二層56Bが最大の軸方向幅を有する。径方向において最も外側に位置する第四層56Dが、最小の軸方向幅を有する。
それぞれのクッション層14は、ベルト12の端部において、このベルト12とカーカス10との間に位置する。クッション層14は、架橋ゴムからなる。
インナーライナー16は、カーカス10の内側に位置する。インナーライナー16は、タイヤ2の内面を構成する。インナーライナー16は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのスチール補強層18は、ビード8の部分に位置する。スチール補強層18は、カーカスプライ48に沿って、コア38の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返される。このタイヤ2では、スチール補強層18とビード8との間にカーカスプライ48が位置する。スチール補強層18はカーカスプライ48と接する。
図示されないが、スチール補強層18は並列した多数のフィラーコードを含む。スチール補強層18においてフィラーコードはトッピングゴムで覆われる。フィラーコードの材質はスチールである。
このタイヤ2では、スチール補強層18の一方の端58(以下、内端)は径方向において内側エイペックス40uの外端42とコア38との間に位置する。スチール補強層18の他方の端60(以下、外端)は、径方向において、折り返し部52の端54とコア38との間に位置する。図1に示されるように、このタイヤ2では、径方向において、スチール補強層18の外端60はその内端58よりも外側に位置する。
それぞれの繊維補強層20は、軸方向において、ビード8の外側に位置する。繊維補強層20の一方の端62(以下、外端)は、径方向において、折り返し部52の端54よりも外側に位置する。この繊維補強層20の外端62は、径方向において、外側エイペックス40sの外端44と、内側エイペックス40uの外端42との間に位置する。繊維補強層20の他方の端64(以下、内端)は、軸方向において、コア38の外側に位置する。繊維補強層20とコア38との間には、カーカスプライ48とスチール補強層18とが位置する。このタイヤ2では、繊維補強層20はスチール補強層18の外端60を覆う。
繊維補強層20は、積層された2枚のプライ66からなる。このタイヤ2では、ビード8側のプライ66aが内側プライと称され、チェーファー22側のプライ66bが外側プライと称される。図1に示されるように、外側プライ66bの一方の端66(以下、外端)は、径方向において、内側プライ66aの一方の端70(以下、外端)よりも外側に位置する。内側プライ66aの他方の端72(以下、内端)は、径方向において、外側プライ66bの他方の端74(以下、内端)よりも外側に位置し、軸方向において、この外側プライ66bの内端74よりも内側に位置する。外側プライ66bは内側プライ66aの外端70から突出し、内側プライ66aは外側プライ66bの内端74から突出する。前述の繊維補強層の外端62は外側プライ66bの外端68であり、繊維補強層20の内端64は内側プライ66aの内端72である。
図示されないが、それぞれのプライ66は並列した多数の繊維コードを含む。繊維補強層20において繊維コードはトッピングゴムで覆われる。繊維コードは有機繊維からなる。この有機繊維としてはナイロン繊維が好ましい。このタイヤ2では、繊維補強層20に含まれる繊維コードは径方向に対して傾斜する。好ましくは、この繊維コードが径方向に対してなす角度は10°以上80°以下である。このタイヤ2の繊維補強層20では、内側プライ66aに含まれる繊維コードが外側プライ66bに含まれる繊維コードと交差するように内側プライ66aと外側プライ66bとは重ね合わされる。
それぞれのチェーファー22は、軸方向において繊維補強層20の外側に位置する。このチェーファー22は、サイドウォール6よりも径方向内側に位置する。チェーファー22の外端76は、径方向において、サイドウォール6の内端36の外側に位置する。チェーファー22とサイドウォール6との境界は、チェーファー22の外端76とサイドウォール6の内端36との間を架け渡す。チェーファー22は、リムRと接触する。
チェーファー22は、架橋ゴムからなる。好ましくは、このチェーファー22の複素弾性率Ecは10MPa以上15MPa以下である。
このタイヤ2では、チェーファー22の複素弾性率Ecは外側エイペックス40sの複素弾性率Ebよりも高い。言い換えれば、チェーファー22は外側エイペックス40sに比して硬質である。
それぞれの層間ストリップ24は、ビード8の外側エイペックス40sと繊維補強層20との間に位置する。層間ストリップ24は、折り返し部52の端54、そしてスチール補強層18の外端60を覆う。層間ストリップ24は架橋ゴムからなる。層間ストリップ24の複素弾性率Efは、好ましくは、7MPa以上12MPa以下である。
このタイヤ2では、層間ストリップ24の複素弾性率Efは外側エイペックス40sの複素弾性率Ebよりも高い。言い換えれば、層間ストリップ24は外側エイペックス40sに比して硬質である。
それぞれのエッジストリップ26は、ビード8の外側エイペックス40sと層間ストリップ24との間に位置する。このエッジストリップ26に、折り返し部52の端54の部分が当接する。図1に示されるように、エッジストリップ26と層間ストリップ24との間に折り返し部52の端54が挟まれる。エッジストリップ26は架橋ゴムからなる。エッジストリップ26の複素弾性率Efは、好ましくは、7MPa以上12MPa以下である。このタイヤ2では、エッジストリップ26は層間ストリップ24の材質と同じ材質からなる。
このタイヤ2では、層間ストリップ24の複素弾性率Efは外側エイペックス40sの複素弾性率Ebよりも高い。言い換えれば、層間ストリップ24は外側エイペックス40sに比して硬質である。
図2には、図1に示されたタイヤ2のビード8の部分(以下、ビード部Bとも称される。)が示される。図2において、左右方向はタイヤ2の軸方向であり、上下方向はタイヤ2の径方向である。この図2の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ2の周方向である。
このタイヤ2では、一方のビード部Bにタグ構成体28が設けられる。両方のビード部Bに、このタグ構成体28が設けられてもよい。この場合、このタイヤ2は一対のタグ構成体28を備える。
タグ構成体28は、RFIDタグ78を含む。詳述しないが、RFIDタグ78は、送受信回路、制御回路、メモリ等をチップ化した半導体と、アンテナとから構成される小型軽量の電子部品である。RFIDタグ78は、質問電波を受信すると、これを電気エネルギーとして使用し、メモリ内の諸データを応答電波として発信する。このRFIDタグ78は、受動式無線周波数識別トランスポンダの一種である。
図2に示されるように、このタイヤ2では、RFIDタグ78全体がカバリングゴム80で覆われる。タグ構成体28は、RFIDタグ78と、このRFIDタグ78を覆うカバリングゴム80とで構成される。カバリングゴム80は架橋ゴムからなる。
このタイヤ2では、タグ構成体28は、外側エイペックス40sの外側からこの外側エイペックス40sと接触する。そして、このタグ構成体28に含まれるRFIDタグ78は、径方向において、繊維補強層20の外端62と折り返し部52の端54との間に位置する。
図3には、図2のタグ構成体28が示される。この図3において、両矢印Lは、タグ構成体28の長さである。両矢印Tは、タグ構成体28の厚さである。この図3において、左側がタイヤ2の内面側であり、右側がタイヤ2の外面側である。この図3において、上側がタイヤ2のトレッド4側であり、下側がタイヤ2のビード8側である。
タグ構成体28の大きさは、RFIDタグ78の大きさにより、適宜設定されるが、このタグ構成体28の長さLは概ね10mm以上20mm以下の範囲で設定される。このタグ構成体28の厚さTは、概ね2mm以上4mm以下の範囲で設定される。
このタイヤ2は、次のようにして製造される。まず、未加硫状態のタイヤ2(以下、生タイヤとも称される。)が準備される。
このタイヤ2の製造方法では、図示されない成形機において、トレッド4等の構成要素が組み合わされる。少なくとも、チェーファー22、インナーライナー16、繊維補強層20のための2枚のプライ66、スチール補強層18、層間ストリップ24、カーカスプライ48及びエッジストリップ26を巻き重ねて、筒状の成形体が形成される。この筒状の成形体に、ビード8が嵌め合わされる。
カバリングゴム80のための未加硫状態のゴム組成物からなる2枚のシートでRFIDタグ78を挟んで、未加硫状態のタグ構成体28が準備される。ビード8の外側エイペックス40sにこのタグ構成体28が貼り付けられる。
コア38よりも外側部分をこのコア38の周りで折り返すとともに、左右のコア38間の距離を縮めつつ、左右のコア38の間の部分がトロイド状にシェーピングされる。これにより、カーカスプライ48がコア38の周りにて折り返される。ベルト12、トレッド4等が装着され、生タイヤが得られる。
準備された生タイヤは、未加硫状態で形づけられていないという点を除けば、図1に示されたタイヤ2と同等の構成を有する。この生タイヤは、加圧及び加熱される。このタイヤ2の製造方法では、生タイヤは、図示されない加硫機のモールドに投入される。生タイヤは、モールド内で加圧及び加熱される。これにより、タイヤ2が得られる。
このタイヤ2の製造方法は、
(1)生タイヤを準備する工程、及び
(2)生タイヤを加圧及び加熱する工程
を含む。この生タイヤの準備工程において、タグ構成体28を外側エイペックス40sに貼り付けた後、カーカスプライ48がコア38の周りにて折り返される。これにより、タグ構成体28が、外側エイペックス40sの外側からこの外側エイペックス40sと接触するように配置された、タイヤ2が得られる。
このタイヤ2では、外側エイペックス40sと繊維補強層20との間の部分であって、折り返し部52の端54よりも径方向外側の部分にRFIDタグ78は配置される。荷重が作用した際、この部分に生じる歪は小さい。このタイヤ2では、歪が小さい部分にRFIDタグ78は配置される。このタイヤ2では、RFIDタグ78に損傷は生じにくい。
このタイヤ2では、繊維補強層20がビード部Bを補強するので、繊維補強層20が設けられていないタイヤに比べて、ビード部Bの変形が効果的に抑えられる。このタイヤ2では、繊維補強層20はRFIDタグ78の損傷リスクの低減に貢献する。
このタイヤ2では、径方向において、RFIDタグ78は繊維補強層の外端62よりも内側に位置する。RFIDタグ78とチェーファー22との間に繊維補強層20が位置するので、チェーファー22がRFIDタグ78に接触することが防止される。このタイヤ2では、チェーファー22との接触によるRFIDタグ78の損傷を防止するために、チェーファー22と同程度の剛性を有する架橋ゴムを、カバリングゴム80として採用する必要はない。このタイヤ2は、軟質な架橋ゴムをカバリングゴム80に採用できる。軟質なカバリングゴム80は、折り返し部52の端54への歪の集中を抑制することに貢献する。
このタイヤ2では、外側エイペックス40sはチェーファー22よりも軟質である。このタイヤ2では、チェーファー22よりも軟質な外側エイペックス40sの剛性とほぼ同程度の剛性を有する架橋ゴムでカバリングゴム80が構成される。具体的には、カバリングゴム80の複素弾性率Egの、外側エイペックス40sの複素弾性率Ebに対する比(Eg/Eb)は0.7以上1.5以下である。
比(Eg/Eb)が0.7以上であるので、カバリングゴム80は適度な剛性を有する。このタイヤ2では、荷重が作用した際のカバリングゴム80の過剰な変形が抑えられる。このカバリングゴム80は、RFIDタグ78の損傷リスクの低減に貢献する。この観点から、この比(Eg/Eb)は0.8以上が好ましく、0.9以上がより好ましい。
比(Eg/Eb)が1.5以下であるので、カバリングゴム80の剛性が適切に維持される。カバリングゴム80が硬すぎないので、折り返し部52の端54への歪の集中が抑制される。このタイヤ2では、良好なビード部Bの耐久性が維持される。この観点から、この比(Eg/Eb)は1.2以下が好ましく、1.1以下がより好ましい。
このタイヤ2では、ビード部Bの耐久性への影響を考慮しつつ、RFIDタグ78の損傷リスクの低減が達成される。
図2において、両矢印SAは外側エイペックス40sの径方向高さである。この径方向高さSAは、外側エイペックス40sの内端46から外端44までの径方向距離で表される。両矢印STは、外側エイペックス40sの内端46からRFIDタグ78までの径方向距離である。
このタイヤ2では、外側エイペックス40sの内端46からRFIDタグ78までの径方向距離STの、外側エイペックス40sの径方向高さSAに対する比率(ST/SA)は40%以上が好ましく、70%以下が好ましい。
比率(ST/SA)が40%以上に設定されることにより、折り返し部52の端54への歪の集中が抑制される。このタイヤ2では、良好なビード部Bの耐久性が維持される。この観点から、この比率(ST/SA)は50%以上がより好ましく、53%以上がさらに好ましい。
比率(ST/SA)が70%以下に設定されることにより、ビード部Bにおいて歪が小さい部分にRFIDタグ78が配置される。このタイヤ2では、RFIDタグ78の損傷リスクの低減が図られる。この観点から、この比率(ST/SA)は68%以下がより好ましく、63%以下がさらに好ましい。
図2に示されるように、このタイヤ2では、径方向において、RFIDタグ78は内側エイペックス40uの外端42よりも外側に位置する。このタイヤ2では、架橋ゴムからなる要素の中で、内側エイペックス40uは最も高い剛性を有する。このタイヤ2では、高い剛性を有する内側エイペックス40uから径方向に距離をあけて、RFIDタグ78が配置される。ビード部Bにおいて歪が小さい部分にRFIDタグ78が効果的に配置されるので、このタイヤ2では、RFIDタグ78の損傷リスクの低減が図られる。この観点から、このタイヤ2では、径方向において、RFIDタグ78は内側エイペックス40uの外端42よりも外側に位置するのが好ましい。この場合、RFIDタグ78の損傷リスクの低減を図る観点から、内側エイペックス40uの外端42からRFIDタグ78までの径方向距離は1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましい。なお、RFIDタグ78が内側エイペックス40uの外端42から離れるほど、この内側エイペックス40uに基づく損傷リスクの低減が図れるので、この径方向距離の好ましい上限は設定されない。
このタイヤ2では、層間ストリップ24は、軸方向において繊維補強層20の内側に位置し、折り返し部52の端54を覆う。層間ストリップ24は、軸方向において、RFIDタグ78の外側に位置する。このタイヤ2では、層間ストリップ24の複素弾性率Efは、チェーファー22の複素弾性率Ecよりも低く、カバリングゴム80の複素弾性率Egよりも高い。このタイヤ2では、層間ストリップ24がRFIDタグ78の保護に貢献するので、RFIDタグ78の損傷リスクの低減が図られる。この観点から、このタイヤ2は、軸方向において繊維補強層20の内側に位置し、折り返し部52の端54を覆う、一対の層間ストリップ24を備え、軸方向において、この層間ストリップ24がRFIDタグ78の外側に位置し、層間ストリップ24の複素弾性率Efが、チェーファー22の複素弾性率Ecよりも低く、カバリングゴム80の複素弾性率Egよりも高いのが好ましい。
このタイヤ2では、RFIDタグ78の損傷リスクの低減が図られる観点から、層間ストリップ24の複素弾性率Efの、チェーファー22の複素弾性率Ecに対する比(Ef/Ec)は、0.6以上が好ましく、0.9以下が好ましい。同様の観点から、層間ストリップ24の複素弾性率Efの、カバリングゴム80の複素弾性率Egに対する比(Ef/Eg)は、1.9以上が好ましく、2.2以下が好ましい。
図3において、両矢印TMはカバリングゴム80の厚さである。この厚さTMは、最小厚さで表される。
このタイヤ2では、絶縁性が確保され、電子情報が良好に読み取れる観点から、カバリングゴム80の厚さTMは1.05mm以上が好ましい。ビード部Bの耐久性への影響が抑えられる観点から、この厚さTMは1.75mm以下が好ましい。特に、タイヤ2の外面側の、カバリングゴム80の厚さTMが、1.05mm以上が好ましく、1.75mm以下が好ましい。
以上の説明から明らかなように、本発明の重荷重用空気入りタイヤ2では、ビード部Bの耐久性への影響を考慮しつつ、RFIDタグ78の損傷リスクの低減が達成される。本発明のタイヤの製造方法によれば、ビード部Bの耐久性への影響を考慮しつつ、RFIDタグ78の損傷リスクの低減が達成された重荷重用空気入りタイヤ2が得られる。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は前述の実施形態に限定されるものではなく、この技術的範囲には特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
以下、実施例などにより、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示された構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた重荷重用空気入りタイヤ(タイヤサイズ=315/80R22.5)を得た。
この実施例1では、外側エイペックスの内端からRFIDタグまでの径方向距離STの、外側エイペックスの径方向高さSAに対する比率(ST/SA)は57%であった。
RFIDタグは、径方向において、繊維補強層の外端と折り返し部の端との間に配置された。このことが、表1のタグ位置の欄に「in」で表されている。
タグ構成体において、カバリングゴムの厚さTMは1.25mmであった。
外側エイペックスの複素弾性率Ebは4.5MPaであった。カバリングゴムの複素弾性率Egは4.5MPaであった。したがって、カバリングゴムの複素弾性率Egの、外側エイペックスの複素弾性率Ebに対する比(Eg/Eb)は、1.00であった。
チェーファーの複素弾性率Ecは12.8MPaであり、層間ストリップの複素弾性率Efは9.5MPaであった。
[実施例2-3及び比較例1]
RFIDタグの位置を調整することで径方向距離STを変えて、比率(ST/SA)を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2-3及び比較例1のタイヤを得た。比較例1では、RFIDタグは、径方向において、繊維補強層の外端よりも外側に配置された。このことが、表1のタグ位置の欄に「out」で表されている。
[実施例4-5及び比較例2-3]
複素弾性率Egを変えて比(Eg/Eb)を下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4-5及び比較例2-3のタイヤを得た。
[実施例6]
複素弾性率Egを変えて比(Eg/Eb)を下記の表2に示される通りにするとともに、複素弾性率Efをこの表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例6のタイヤを得た。
[耐久性]
試作タイヤをリム(サイズ=22.5×9.00)に組み込み空気を充填し、タイヤの内圧を正規内圧に調整した。このタイヤを、110℃に調整した乾燥空気の雰囲気で、3日間加熱した。常温まで冷却した後、このタイヤをドラム試験機に装着した。36.77kNの荷重をタイヤに負荷し、このタイヤを80km/hの速度でドラム(半径=1.7m)上を走行させた。ビードが損傷するまでの走行時間を測定した。この結果が、下記の表1-2に指数で示されている。数値が大きいほど耐久性に優れる。
[読取性能]
試作タイヤをリム(サイズ=22.5×9.00)に組み込み空気を充填し、タイヤの内圧を正規内圧に調整した。読取装置を用いて、RFIDタグから発信される電波の受信強度を測定した。この結果が、下記の表1-2に指数で示されている。数値が大きいほど読取性能に優れる。
[安全度]
試作タイヤをリム(サイズ=22.5×9.00)に組み込み空気を充填し、タイヤの内圧を正規内圧に調整した。このタイヤをドラム試験機に装着した。36.77kNの荷重をタイヤに負荷し、このタイヤを80km/hの速度でドラム(半径=1.7m)上を走行させた。10万km走行後、タイヤを解体し、RFIDタグの損傷の有無を確認した。100本のタイヤについて、評価を行い、RFIDタグの損傷率を求めた。損傷率の逆数を算出し、これを安全度の指標とした。この結果が、下記の表1-2に指数で示されている。数値が大きいほどRFIDタグの損傷リスクが低い。
表1-2に示されるように、実施例は、良好な耐久性を有するとともに、RFIDタグの損傷リスクが低い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたRFIDタグをビード部に内蔵するための技術は、種々のタイヤにも適用される。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
18・・・スチール補強層
20・・・繊維補強層
22・・・チェーファー
24・・・層間ストリップ
26・・・エッジストリップ
28・・・タグ構成体
38・・・コア
40・・・エイペックス
40u・・・内側エイペックス
40s・・・外側エイペックス
48・・・カーカスプライ
50・・・プライ本体
52・・・折り返し部
78・・・RFIDタグ
80・・・カバリングゴム

Claims (4)

  1. コアと、径方向において前記コアの外側に位置するエイペックスとを備える一対のビードと、
    一方のビードと他方のビードとの間を架け渡すカーカスと、
    軸方向において前記ビードの外側に位置する一対の繊維補強層と、
    軸方向において前記繊維補強層の外側に位置する一対のチェーファーと、
    RFIDタグと、前記RFIDタグを覆うカバリングゴムとで構成されるタグ構成体と
    を備え、
    前記エイペックスが、前記コア側に位置する内側エイペックスと、径方向において前記内側エイペックスの外側に位置する外側エイペックスとを備え、
    前記外側エイペックスの複素弾性率が前記内側エイペックスの複素弾性率よりも低く、
    前記チェーファーの複素弾性率が前記外側エイペックスの複素弾性率よりも高く、
    前記カーカスが少なくとも一枚のカーカスプライを備え、
    前記カーカスプライが、一方のコアと他方のコアとの間を架け渡すプライ本体と、前記プライ本体に連なり前記コアの周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返される一対の折り返し部とを備え、
    前記タグ構成体が、前記外側エイペックスの外側から前記外側エイペックスと接触し、
    前記RFIDタグが、径方向において、前記繊維補強層の外端と前記折り返し部の端との間に位置し、
    前記カバリングゴムの複素弾性率の、前記外側エイペックスの複素弾性率に対する比が0.7以上1.5以下である、重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 前記外側エイペックスの内端から前記RFIDタグまでの径方向距離の、前記外側エイペックスの径方向高さに対する比率が40%以上70%以下である、請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 径方向において、前記RFIDタグが前記内側エイペックスの外端よりも外側に位置する、請求項1又は2に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  4. 軸方向において前記繊維補強層の内側に位置し、前記折り返し部の端を覆う、一対の層間ストリップを備え、
    軸方向において前記層間ストリップが前記RFIDタグの外側に位置し、
    前記層間ストリップの複素弾性率が、前記チェーファーの複素弾性率よりも低く、前記カバリングゴムの複素弾性率よりも高い、請求項1から3のいずれかに記載の重荷重用空気入りタイヤ。
JP2019169062A 2019-09-18 2019-09-18 重荷重用空気入りタイヤ Active JP7379979B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019169062A JP7379979B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 重荷重用空気入りタイヤ
CN202010967687.1A CN112519513B (zh) 2019-09-18 2020-09-15 重载用充气轮胎及其制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019169062A JP7379979B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 重荷重用空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021046057A JP2021046057A (ja) 2021-03-25
JP7379979B2 true JP7379979B2 (ja) 2023-11-15

Family

ID=74877515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019169062A Active JP7379979B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 重荷重用空気入りタイヤ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7379979B2 (ja)
CN (1) CN112519513B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6698146B1 (ja) * 2018-12-26 2020-05-27 Toyo Tire株式会社 タイヤおよびタイヤの製造方法
JP2023006893A (ja) * 2021-06-30 2023-01-18 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP2023006887A (ja) * 2021-06-30 2023-01-18 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP2023006897A (ja) * 2021-06-30 2023-01-18 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP2023102465A (ja) * 2022-01-12 2023-07-25 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ
JP7283617B1 (ja) 2022-06-24 2023-05-30 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ
JP7354364B1 (ja) 2022-06-24 2023-10-02 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ
JP7447938B2 (ja) 2022-06-24 2024-03-12 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ
JP2024008310A (ja) * 2022-07-07 2024-01-19 株式会社ブリヂストン タイヤ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000108619A (ja) 1998-10-01 2000-04-18 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用トランスポンダの補助部品
JP2016049920A (ja) 2014-09-01 2016-04-11 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP2018111433A (ja) 2017-01-13 2018-07-19 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3930474B2 (ja) * 2003-12-25 2007-06-13 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ
CN100366450C (zh) * 2003-08-26 2008-02-06 住友橡胶工业株式会社 重载轮胎
JP4904020B2 (ja) * 2005-06-08 2012-03-28 住友ゴム工業株式会社 空気入りラジアルタイヤ
FR2914585B1 (fr) * 2007-04-03 2009-07-03 Michelin Soc Tech Pneumatique comprenant un organe electronique et procede de fabrication d'un tel pneumatique
US20100123584A1 (en) * 2008-11-18 2010-05-20 Robert Edward Lionetti Method of embedding an electronic device in a tire
US20120291936A1 (en) * 2011-05-19 2012-11-22 Robert Edward Lionetti Embedded transponder and tire assembly and method of construction thereof
JP2014118069A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Sumitomo Rubber Ind Ltd 重荷重用空気入りタイヤ
JP6147574B2 (ja) * 2013-05-30 2017-06-14 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ
BR112016012899B1 (pt) * 2013-12-13 2021-04-27 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Pneu tendo um dispositivo eletrônico em uma parede lateral inferior
JP2015223918A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 株式会社ブリヂストン 電子部品を配置した空気入りタイヤ及びその製造方法
EP3753755B1 (en) * 2014-09-04 2022-11-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire
CN106355238A (zh) * 2016-08-29 2017-01-25 江苏通用科技股份有限公司 具有内置rfid的智能轮胎
DE102017209545A1 (de) * 2017-06-07 2018-12-13 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugreifen
JP6996243B2 (ja) * 2017-11-14 2022-01-17 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000108619A (ja) 1998-10-01 2000-04-18 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用トランスポンダの補助部品
JP2016049920A (ja) 2014-09-01 2016-04-11 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP2018111433A (ja) 2017-01-13 2018-07-19 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021046057A (ja) 2021-03-25
CN112519513A (zh) 2021-03-19
CN112519513B (zh) 2024-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7379979B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
US11014408B2 (en) Pneumatic tire
JP7298622B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP2853419B1 (en) Pneumatic tire
JP2001071714A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
EP1612057B1 (en) Pneumatic tire
JP2024002996A (ja) 重荷重用タイヤ
EP4212364A1 (en) Heavy duty pneumatic tire
US20230415521A1 (en) Heavy duty tire
US12017485B2 (en) Heavy duty tire
US20230415520A1 (en) Heavy duty tire
JP7380801B1 (ja) 重荷重用タイヤ
JP3848767B2 (ja) 小型トラック用ラジアルタイヤ
JP7323023B1 (ja) タイヤ
WO2024127724A1 (ja) タイヤ
WO2023095372A1 (ja) 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
WO2024122097A1 (ja) 空気入りタイヤ
WO2024122100A1 (ja) 空気入りタイヤ
WO2024122098A1 (ja) 空気入りタイヤ
WO2024122099A1 (ja) 空気入りタイヤ
EP4364965A1 (en) Tire
WO2023095373A1 (ja) 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
JP7463712B2 (ja) 重荷重用チューブレスタイヤ及び製造方法
JP2024086466A (ja) タイヤ
JP6844408B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220715

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7379979

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150