JP6844408B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、操縦安定性の維持或いは向上を図りながら、軽量化を達成しうる空気入りタイヤに関する。
近年、車両の燃費性能を向上させるために、空気入りタイヤの軽量化が求められている。空気入りタイヤの軽量化は、主としてタイヤの外皮部分をなすゴム、例えばサイドウォールゴムの厚さを減らすこと(薄肉化)によって行われる。しかしながら、このようなタイヤの軽量化は、低燃費性をもたらし得る反面、タイヤの剛性低下を伴い、操縦安定性を悪化させるという問題がある。
なお下記の特許文献1には、サイドウォールゴムを、ゴム基体中に中空フィラーを混在させた中空フィラー混在ゴムで形成することが提案されている。しかし、軽量化に対して十分満足しうるレベルに至っていない。
特開平07−215018号公報
そこで本発明は、サイドウォール部の外面に、炭素繊維強化プラスチックからなるサイド補強層を設けることを基本として、操縦安定性の維持或いは向上を図りながら軽量化を達成しうる空気入りタイヤを提供することを課題としている。
本発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至る本体部と、この本体部に連なりかつ前記ビードコアの周りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折返し部とを有するカーカスを具える空気入りタイヤであって、
前記サイドウォール部の外面に、炭素繊維強化プラスチックからなるサイド補強層が配されている。
本発明に係る空気入りタイヤでは、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填されたタイヤに、正規荷重の70%の荷重を付加して接地させた接地状態において、
前記サイド補強層のタイヤ半径方向内端は、ビードベースラインからのタイヤ半径方向高さH1が、ビードベースラインから接地面までのタイヤ半径方向高さHTの45〜55%、かつ前記サイド補強層のタイヤ半径方向外端は、ビードベースラインからのタイヤ半径方向高さH2が、前記高さHTの75〜80%であるのが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤでは、前記サイド補強層は、炭素繊維の配向方向がタイヤ半径方向に対して60度以下の角度であるのが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤでは、前記カーカスの折返し部の半径方向外端において、この外端から前記サイド補強層の外面までの厚さtは2.0〜3.5mmであり、かつ前記サイド補強層の厚さt1は0.5〜1.5mmであるのが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤでは、前記炭素繊維強化プラスチックは、炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸させた厚さ0.08〜0.12mmのプリプレグの積層体からなるのが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤでは、前記炭素繊維強化プラスチックは、エポキシ樹脂の含浸量が30〜50wt%であるのが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤでは、前記炭素繊維強化プラスチックは、厚さ1.0mm当たり、繊維方向に対する複素弾性率Eが3.3×1010〜7.8×1010Paであるのが好ましい。
なお前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE"を意味するが、乗用車用タイヤの場合には180kPaとする。また前記「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である。
複素弾性率Eは、JIS K7244「プラスチック−動的機械特性の試験方法」に準拠し、動的歪制御により、歪(0.02%)、周波数(10Hz)、変形モード(引張)、測定温度(31℃)の条件にて測定した値である。
本発明は叙上の如く、サイドウォール部の外面に、炭素繊維強化プラスチックからなるサイド補強層を設けている。この炭素繊維強化プラスチックは、繊維配向方向に対して非常に高い引っ張り弾性特性を発揮する。
他方、タイヤに荷重を負荷したとき、サイドウォール部の外面においては、ビード部側では圧縮歪みが発生し、トレッド側では引っ張り歪みが発生している。従って、引っ張り歪みが発生するサイドウォール部の外面の領域に、炭素繊維強化プラスチックからなるサイド補強層を設けることで、タイヤの撓み量を効果的に抑えることができる。
これにより、タイヤ剛性を高く確保して操縦安定性の維持或いは向上を図りながら、サイドウォールゴムの厚さを減じて、軽量化を達成することが可能となる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示す断面図である。 内の補強層を拡大して示す断面図である。 空気入りタイヤの接地状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、正規リムJにリム組みされかつ正規内圧が充填された無荷重の正規内圧状態Y0におけるタイヤの子午断面図である。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、偏平率が55%以下の超偏平タイヤであって、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、前記カーカス6の外側かつトレッド部2の内部に配されるベルト層7とを具える。
カーカス6は、有機繊維コード等のカーカスコードがタイヤ赤道Cに対して例えば70〜90度の角度で配列する1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。又カーカス6は、ビードコア5、5間を跨る本体部6aと、この本体部6aに連なり前記ビードコア5の周りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折返し部6bとを有する。
本例では、前記折返し部6bのタイヤ半径方向外端6Eは、カーカス最大幅位置Mをタイヤ半径方向外側に超えた位置で終端している。なお「カーカス最大幅位置M」は、前記正規内圧状態Y0(図1に示す)において、カーカス6の本体部6aが、最もタイヤ軸方向外側に張り出す高さ位置として定義される。
カーカス6の本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5からタイヤ半径方向外側に向かって先細状にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8が配される。
ベルト層7は、スチールコード等のベルトコードがタイヤ赤道Cに対して例えば10〜35度の角度で配列する2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成される。ベルトコードは、ベルトプライ7A、7B間で互いに交差し、これによりベルト剛性が高まり、トレッド部2がタガ効果を有して強固に補強される。
ベルト層7のタイヤ半径方向外側には、高速耐久性等を高める目的で、バンド層9が配される。バンド層9は、タイヤ周方向に螺旋状に巻回されたバンドコードを有する。このバンド層9として、ベルト層7のタイヤ軸方向外端部のみを被覆する左右一対のエッジバンドプライ、及びベルト層7の略全巾を覆うフルバンドプライが適宜採用できる。本例では、バンド層9が1枚のフルバンドプライ9Aとエッジバンドプライ9Bとからなる場合が例示される。
本例では、カーカス最大幅位置Mよりもタイヤ半径方向内側の位置に、リムプロテクター10が形成される。このリムプロテクター10は、超偏平タイヤにおいてリムフランジJfを保護し、縁石等との接触によるリムフランジJfの損傷を防止する。
リムプロテクター10は、タイヤ軸方向外側に最も突出する頂部Pを有してタイヤ周方向に連続してのびる。前記頂部Pは、カーカス最大幅位置Mよりもタイヤ半径方向内側に位置するとともに、リムフランジJfよりもタイヤ軸方向外側に突出している。サイドウォール部3の外面(以下「サイドウォール面」と呼ぶ場合がある。)3Sは、前記頂部Pよりもタイヤ半径方向外側では、前記頂部Pからトレッド接地端Teに向かって滑らかにのびる凸円弧状の曲線で形成される。又頂部Pよりもタイヤ半径方向内外側では、前記頂部Pからビード部4の外側面4Sに向かって滑らかにのびる凹円弧状の曲線で形成される。
次に、サイドウォール面3Sには、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)から形成されるサイド補強層11が配される。この炭素繊維強化プラスチックの繊維配向方向は、タイヤ半径方向に対して60度以下、好ましくは45度以下の角度である。このようなサイド補強層11は、タイヤ半径方向に対して、非常に高い引っ張り弾性特性を発揮する。
図3は、正規内圧状態のタイヤ1に正規荷重の70%の荷重を付加して接地させた接地状態Y1のタイヤの子午断面図である。図3に示すように、接地状態Y1においては、サイドウォール面3Sのビード側では圧縮歪みが発生し、トレッド側では引っ張り歪みが発生する。この圧縮歪みと引っ張り歪みは、位置Kにおいて切り替わる。前記位置KのビードベースラインBLからのタイヤ半径方向高さHKは、大凡、ビードベースラインBLから接地面GLまでのタイヤ半径方向高さHTの40〜45%の範囲である。この位置Kは、正規内圧状態Y0におけるカーカス最大幅位置Mの近傍に位置している。
従って、引っ張り歪みが発生するサイドウォール面3Sの領域、即ち境界位置Kよりタイヤ半径方向外側となる領域に、炭素繊維強化プラスチックからなるサイド補強層11を設けることで、タイヤの撓み量を効果的に抑えることができる。これにより、タイヤ剛性を高く確保して操縦安定性の維持、或いは向上を図りながら、サイドウォールゴム3Gの厚さを減じて、軽量化を達成することが可能となる。又サイド補強層11は、サイドウォール部3の耐カット性の向上にも役立つ。
詳しくは、前記接地状態Y1において、サイド補強層11は、そのタイヤ半径方向内端E1のビードベースラインBLからのタイヤ半径方向高さH1が、前記高さHTの45〜55%の範囲が好ましい。又、サイド補強層11のタイヤ半径方向外端E2のビードベースラインBLからのタイヤ半径方向高さH2は、前記高さHTの75〜80%の範囲が好ましい。本例では、前記カーカス6の折返し部6bの外端6Eは、サイド補強層11の外端E2より半径方向内側、かつ内端E1より半径方向外側に位置している。
前記高さH1が前記高さHTの45%を下回ると、サイド補強層11の内端部が、引っ張り歪みがあまり発生しない領域、或いは圧縮歪みが発生する領域に位置することとなる。そのため、前記内端部では、タイヤの撓み量の抑制効果に貢献できなくなるだけでなく、タイヤ重量の不必要な増加をもたらす。又前記高さH1が前記高さHTの55%を超えると、サイド補強層11自体の半径方向の巾が短くなるため、タイヤの撓み量の抑制効果が減じ、操縦安定性に不利を招く。
又前記高さH2が前記高さHTの75%を下回ると、サイド補強層11自体の半径方向の巾が短くなるため、タイヤの撓み量の抑制効果が減じ操縦安定性に不利を招く。逆に前記高さH1が前記高さHTの80%を超えると、サイド補強層11の外端部が、引っ張り歪みがあまり発生しない領域に位置することとなる。そのため、前記外端部では、タイヤの撓み量の抑制効果にあまり貢献できなくなるだけでなく、タイヤ重量の不必要な増加をもたらす。
なお前記高さH2と高さH1との差(H2−H1)は、高さHTの22.5%以上さらには25%以上が好ましい。
又サイド補強層11によってタイヤ剛性を高く確保できるため、サイドウォールゴム3Gの厚さを減じることが可能になる。図2に拡大して示すように、カーカス6の折返し部6bの外端6Eからサイド補強層11の外面までの厚さtは、2〜3.5mmであるのが好ましい。このうちサイド補強層11自体の厚さt1は、0.5〜1.5mmであるのが好ましい。特には、前記厚さの差(t−t1)は、2.0mm以下が好ましい。
前記厚さt1が0.5mmを下回ると、タイヤの撓み量の抑制効果が不充分となって、操縦安定性と軽量化との両立が達成できなくなる。逆に1.5mmを超えると、重量が増して軽量化の達成が難しくなるとともに、タイヤ剛性が上がりすぎて、操縦安定性、特には乗り心地性能の低下を招く。このような観点から、前記厚さt1の下限値は0.8mm以上が好ましく、又上限は1.2mm以下が好ましい。
又厚さtが3.5mmを超える、或いは差(t−t1)が2.0mmを超えると、軽量化の達成が難しくなる。逆に、厚さtが2.0mmを下回る、或いは差(t−t1)が0.5mmを下回ると、カーカス6の折返し部6bの外端6Eの応力が集中し、外端6Eを起点とした損傷が発生傾向となる。
炭素繊維強化プラスチック(サイド補強層11)としては、プリプレグの複数層で形成するのが好ましい。プリプレグは、炭素繊維を一方向に引きそろえた状態で、マトリックス樹脂を含浸させた薄厚シート状の複合材である。マトリックス樹脂として、例えばエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂が採用されるが、特には、ポリアルキレンエーテル変性エポキシ樹脂等の柔軟性エポキシ樹脂が好適である。これにより、サイド補強層11の曲げ剛性を低く抑えることができ、乗り心地性能の向上に役立つ。
プリプレグとして、エポキシ樹脂の含有率が30〜50wt%、かつ厚さが0.08〜0.12mmのものが好適に使用でき、サイド補強層11は、例えば8〜12枚のプリプレグの積層体として形成するのが好ましい。厚さが0.12mm以下の薄いプリプレグを用いること、及びエポキシ樹脂の含有率を30wt%以上とすることで、サイド補強層11に柔軟性を付与できる。なおエポキシ樹脂の含有率が30wt%を下回ると、サイド補強層11が硬くなりすぎて乗り心地性能に不利となる。逆に50%を超えると、炭素繊維の配合量が減るため、タイヤの撓み量の抑制効果が十分発揮できなくなる。
サイド補強層11では、炭素繊維強化プラスチックの厚さ1.0mm当たり、繊維配向方向に測定した複素弾性率Eが3.3×1010〜7.8×1010Pa、であるのが好ましい。複素弾性率Eが7.8×1010Paを超えると、サイド補強層11が硬くなりすぎて乗り心地性能に不利となる。逆に複素弾性率Eが3.3×1010Paを下回ると、タイヤの撓み量の抑制効果が十分発揮できなくなる。なお炭素繊維強化プラスチックの厚さ1.0mm当たりの正接損失tanδは、0.051〜0.128が好ましい。
このような空気入りタイヤ1は、以下の方法で形成できる。まず、加硫成形された空気入りタイヤのサイドウォール面3Sに、未硬化のプリプレグを、繊維配向方向がタイヤ半径方向となる向きに順次貼り付けて、プリプレグの積層体(未硬化のサイド補強層11)を形成する。
プリプレグを貼り付けるためのサイドウォール面の貼付け面は、凹凸の無い平滑面とし、又ナフサなどにより洗浄される。又、プリプレグは、貼り付け位置に合う形状に、予め切断されている。なおプリプレグを先に積層しておき、これをサイドウォール面3Sに貼り付けることもできる。
そして、プリプレグの積層体が貼り付けされたタイヤを、例えば170℃のオーブン内にて30分程度放置することで、サイド補強層11をタイヤ1に一体化させることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1の構造をなす空気入りタイヤ(225/45R17)が、表1の仕様に基づいて試作された。そして各タイヤの質量、横バネ定数、操縦安定性がテストされ比較された。共通仕様は、以下の通りである。
カーカスプライ---1枚(ポリエステルコード)
ベルトプライ---2枚(スチールコード:1×4/0.27)
バンドプライ---エッジバンドプライ+フルバンドプライ(ナイロンコード)
サイド補強層は、それぞれ、厚さが0.10mmのプリプレグを用いた炭素繊維強化プラスチックにより形成された。マトリックス樹脂は、柔軟性エポキシ樹脂である。
従来例は、サイド補強層が無く、サイドウォールゴムが厚いことにより、横バネ定数、及び操縦安定性が確保されている。
(1)タイヤ質量:
タイヤ1本当たりの質量が測定された。結果は、従来例を100とする指数で表示されている。数値が大きい方が軽量である。
(2)横バネ定数:
試供タイヤを、リム(17×7.5JJ)、内圧(230kPa)の条件にて、横力(0.5kN)を作用させたときの力と、トレッドセンターでの移動量とから横バネを算出し、従来例を100とする指数で表示した。数値が大きい方が横バネ定数が高く、良好である。
(3)操縦安定性:
試作タイヤを、リム(17×7.5JJ)、内圧(230kPa)にて、車両(2000ccのセダン車:1名乗車)の全輪に装着し、乾燥アスファルト路面のテストコースを走行した。そのときの操縦安定性を、ドライバーの官能評価により、従来例を100とする指数で表示した。数値が大きい方が操縦安定性に優れている。
Figure 0006844408
Figure 0006844408
表に示されるように、実施例のタイヤは、操縦安定性の維持或いは向上を図りながら軽量化が達成されるのが確認できる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
3S 外面
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6a 本体部
6b 折返し部
11 サイド補強層

Claims (7)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至る本体部と、この本体部に連なりかつ前記ビードコアの周りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折返し部とを有するカーカスを具える空気入りタイヤであって、
    前記サイドウォール部の外面に、炭素繊維強化プラスチックからなるサイド補強層が配された空気入りタイヤ。
  2. 正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填されたタイヤに、正規荷重の70%の荷重を付加して接地させた接地状態において、
    前記サイド補強層のタイヤ半径方向内端は、ビードベースラインからのタイヤ半径方向高さH1が、ビードベースラインから接地面までのタイヤ半径方向高さHTの45〜55%、かつ前記サイド補強層のタイヤ半径方向外端は、ビードベースラインからのタイヤ半径方向高さH2が、前記高さHTの75〜80%である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイド補強層は、炭素繊維の配向方向がタイヤ半径方向に対して60度以下の角度である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記カーカスの折返し部の半径方向外端において、この外端から前記サイド補強層の外面までの厚さtは2.0〜3.5mmであり、かつ前記サイド補強層の厚さt1は、0.5〜1.5mmである請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記炭素繊維強化プラスチックは、炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸させた厚さ0.08〜0.12mmのプリプレグの積層体からなる請求項1〜4の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記炭素繊維強化プラスチックは、エポキシ樹脂の含浸量が30〜50wt%である請求項5記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記炭素繊維強化プラスチックは、厚さ1.0mm当たり、繊維方向に対する複素弾性率Eが3.3×1010〜7.8×1010Paである請求項1〜6の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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