JP7323023B1 - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】RFIDタグ54によるユニフォミティへの影響を抑制しつつ、RFIDタグ54の読み取り性の向上を達成できる、タイヤ2の提供。【解決手段】タイヤ2は、複数の接合要素と、RFIDタグ54とを備える。複数の接合要素は、タイヤ2の内面を構成するインナーライナーと、スチールコードを含む少なくとも一つの金属補強要素とを備える。インナーライナーの接合部と、金属補強要素の接合部と、RFIDタグ54とは、周方向に分散して配置される。接合要素の接合部の位置と、RFIDタグ54の位置とが、タイヤ2の回転軸周りの角度で表され、インナーライナーの接合部の位置Jiを0度としたとき、金属補強要素の接合部が90度以上270度以下の範囲に位置し(Jc、Js)、RFIDタグ54が60度以上90度以下の範囲又は270度以上300度以下の範囲に位置する。【選択図】図11

Description

本発明は、タイヤに関する。
タイヤは、トレッド、サイドウォール等の多数の要素を組み合わせて構成される。これらの要素の中には、シート状の部材を所定の形状に整えることで得られる要素がある。
このような要素の成形では、図12に示されるように、シート状部材SがドラムDに巻かれ、シート状部材Sの両端が接合される。これによりシート状部材Sが筒状に加工される。シート状部材Sを用いて形成される要素には接合部が含まれる。
タイヤの製造管理、顧客情報、走行履歴等のデータを管理するために、RFID(Radio Frequency Identification)タグをタイヤに内蔵することが提案されている。RFIDタグをタイヤに内蔵する技術について様々な検討が行われている(例えば、下記の特許文献1)。
特表2013-530874号公報
前述の接合部は通常、シート状部材Sの両端を重ね合せて構成される。接合部は、それ以外の部分よりも重い。
タイヤは複数の接合部を含む。これら接合部の配置に偏りがあると、タイヤのユニフォミティが低下する。
RFIDタグは一定の重さを有する。そのため、RFIDタグを配置する場合、RFIDタグの位置と、接合部の位置とを考慮する必要がある。
タイヤの構成要素には、スチールコードを含む要素(以下、金属補強要素)がある。金属補強要素の接合部の近くにRFIDタグが配置されると、RFIDタグに記録されたデータの読み取り等が妨げられる恐れがある。RFIDタグを配置する場合、読み取り性への影響も考慮する必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、RFIDタグによるユニフォミティへの影響を抑制しつつ、RFIDタグの読み取り性の向上を達成できる、タイヤを提供することである。
本発明に係るタイヤは、周方向の所定位置に接合部を有する複数の接合要素と、RFIDタグとを備える。前記複数の接合要素は、前記タイヤの内面を構成するインナーライナーと、スチールコードを含む少なくとも一つの金属補強要素とを備える。前記インナーライナーの接合部と、前記金属補強要素の接合部と、前記RFIDタグとは、周方向に分散して配置される。前記接合要素の接合部の位置と、RFIDタグの位置とが、前記タイヤの回転軸周りの角度で表され、前記インナーライナーの接合部の位置を0度としたとき、前記金属補強要素の接合部が90度以上270度以下の範囲に位置し、前記RFIDタグが60度以上90度以下の範囲又は270度以上300度以下の範囲に位置する。
本発明によれば、RFIDタグによるユニフォミティへの影響を抑制しつつ、RFIDタグの読み取り性の向上を達成できる、タイヤが得られる。
本発明の一実施形態に係る重荷重用タイヤを示す側面図である。 図1のII-II線に沿った断面の一部を示す断面図である。 図2の断面の一部を示す断面図である。 タグ部材の平面図である。 図4のV-V線に沿った断面図である。 接合要素の接合部の一例を示す概略図である。 接合要素の接合部の変形例を示す概略図である。 接合要素の接合部の変形例を示す概略図である。 接合部の周方向位置の特定の仕方を説明する概略図である。 接合部の周方向位置の特定の仕方を説明する概略図である。 RFIDタグ及び接合部の位置を説明する側面図である。 接合要素の作製要領を説明する概略図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
本発明のタイヤはリムに組まれる。タイヤの内部には空気が充填され、タイヤの内圧が調整される。リムに組まれたタイヤはタイヤ-リム組立体とも呼ばれる。タイヤ-リム組立体は、リムと、このリムに組まれたタイヤとを備える。
本発明において、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、このタイヤに荷重をかけていない状態は、正規状態と称される。
本発明においては、特に言及がない限り、タイヤ各部の寸法及び角度は、正規状態で測定される。
正規リムにタイヤを組んだ状態で測定できない、タイヤの子午線断面における各部の寸法及び角度は、回転軸を含む平面に沿ってタイヤを切断することにより得られる、タイヤの断面において、測定される。この測定では、左右のビード間の距離が、正規リムに組んだタイヤにおけるビード間の距離に一致するように、タイヤはセットされる。
正規リムとは、タイヤが依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
正規内圧とは、タイヤが依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
正規荷重とは、タイヤが依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最大負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
本発明において、ゴム組成物は、バンバリーミキサー等の混錬機において、基材ゴム及び薬品を混合することにより得られる、未架橋状態の基材ゴムを含む組成物である。架橋ゴムとは、ゴム組成物を加圧及び加熱して得られる、ゴム組成物の架橋物である。架橋ゴムは基材ゴムの架橋物を含む。架橋ゴムは加硫ゴムとも呼ばれ、ゴム組成物は未加硫ゴムとも呼ばれる。
本発明において生タイヤとは未架橋状態のタイヤである。生タイヤはローカバーとも呼ばれる。タイヤは、モールド内で生タイヤを加熱及び加圧することで得られる。タイヤは生タイヤの架橋成形物である。
本発明において、タイヤのトレッド部とは、路面と接地する、タイヤの部位である。ビード部とは、リムに嵌め合わされる、タイヤの部位である。サイドウォール部とは、トレッド部とビード部との間を架け渡す、タイヤの部位である。タイヤは、部位として、トレッド部、一対のビード部及び一対のサイドウォール部を備える。
本発明において、タイヤを構成する要素のうち、架橋ゴムからなる要素の複素弾性率は、JIS K6394の規定に準拠して測定される。測定条件は以下の通りである。
初期歪み=10%
動歪み=±1%
周波数=10Hz
モード=伸長モード
温度=70℃
この測定では、試験片(長さ40mm×幅4mm×厚さ1mm)はタイヤからサンプリングされる。試験片の長さ方向は、タイヤの周方向と一致させる。タイヤから試験片をサンプリングできない場合には、測定対象の要素の形成に用いられるゴム組成物を170℃の温度で12分間加圧及び加熱して得られる、シート状の架橋ゴム(以下、ゴムシートとも称される。)から試験片がサンプリングされる。
本発明において複素弾性率は、70℃での複素弾性率で表される。
[本発明の実施形態の概要]
[構成1]
本発明の一態様に係るタイヤは、周方向の所定位置に接合部を有する複数の接合要素と、RFIDタグとを備える、タイヤであって、前記複数の接合要素が、前記タイヤの内面を構成するインナーライナーと、スチールコードを含む少なくとも一つの金属補強要素とを備え、前記インナーライナーの接合部と、前記金属補強要素の接合部と、前記RFIDタグとが周方向に分散して配置され、前記接合要素の接合部の位置と、RFIDタグの位置とが、前記タイヤの回転軸周りの角度で表され、前記インナーライナーの接合部の位置を0度としたとき、前記金属補強要素の接合部が90度以上270度以下の範囲に位置し、前記RFIDタグが60度以上90度以下の範囲又は270度以上300度以下の範囲に位置する。
このようにタイヤを整えることにより、RFIDタグを配置したことによるユニフォミティの低下が効果的に抑制される。金属補強要素の接合部の位置から離れた位置にRFIDタグが配置されるので、RFIDタグの読み取り性が向上する。
このタイヤは、RFIDタグによるユニフォミティへの影響を抑制しつつ、RFIDタグの読み取り性を向上できる。
[構成2]
好ましくは、前述の[構成1]に記載のタイヤにおいて、0度以上360度以下の範囲が、前記タイヤの回転軸周りに90度刻みで、第一ゾーン、第二ゾーン、第三ゾーン及び第四ゾーンからなる4つのゾーンに分けられ、(1)前記金属補強要素の接合部が前記第二ゾーンに位置するとき、270度以上300度以下の範囲に前記RFIDタグが位置し、(2)前記金属補強要素の接合部が前記第三ゾーンに位置するとき、60度以上90度以下の範囲に前記RFIDタグが位置する。
このようにタイヤを整えることにより、RFIDタグが金属補強要素の接合部から十分に離して配置される。このタイヤは、RFIDタグの読み取り性の向上を図ることができる。
[構成3]
好ましくは、前述の[構成1]又は[構成2]に記載のタイヤは、前記金属補強要素としてカーカスプライを含む。
このタイヤは、カーカスプライの接合部の位置を考慮の上、RFIDタグによるユニフォミティへの影響を抑制でき、RFIDタグの読み取り性を向上できる。
[構成4]
好ましくは、前述の[構成1]から[構成3]のいずれかに記載のタイヤは、前記金属補強要素としてスチール補強層を含む。
このタイヤは、スチール補強層の接合部の位置を考慮の上、RFIDタグによるユニフォミティへの影響を抑制でき、RFIDタグの読み取り性を向上できる。
[構成5]
好ましくは、前述の[構成1]から[構成4]のいずれかに記載のタイヤにおいて、前記RFIDタグは前記タイヤの最大幅位置の径方向内側に位置する。
このタイヤは、RFIDタグ自体の損傷や、RFIDタグの存在を起因とする損傷の発生を抑制することを考慮の上、RFIDタグによるユニフォミティへの影響を抑制しつつ、RFIDタグの読み取り性を向上できる。
[本発明の実施形態の詳細]
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ2を示す。このタイヤ2は、トラック、バス等の車両に装着される。このタイヤ2は重荷重用タイヤとも呼ばれる。図1においては、説明の便宜のため、その一部を切り欠いて、その内部の状態が示されている。
図2は、図1のII-II線に沿った断面である。図2は、タイヤ2の回転軸を含む平面に沿った、このタイヤ2の断面(以下、子午線断面)の一部を示す。図2において、左右方向はタイヤ2の軸方向であり、上下方向はタイヤ2の径方向である。図2の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ2の周方向である。
図3は図2に示された断面の一部を示す。図3はタイヤ2のビード部を示す。
図2及び3においてタイヤ2はリムR(正規リム)に組まれた状態にある。
図2において径方向に延びる一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表す。図2及び3において軸方向に延びる実線BBLは、ビードベースラインである。ビードベースラインは、リムRのリム径(JATMA等参照)を規定する線である。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のチェーファー8、一対のビード10、カーカス12、ベルト14、一対のクッション層16、ストリップ層18、一対のスチール補強層20、一対の層間ストリップ22、インナーライナー24及びタグ部材26を備える。
トレッド4はカーカス12の径方向外側に位置する。トレッド4はトレッド面28において路面と接地する。トレッド4には溝30が刻まれる。
トレッド4は、ベース部32と、このベース部32の径方向外側に位置するキャップ部34とを備える。ベース部32は低発熱性の架橋ゴムで構成される。キャップ部34は耐摩耗性及びグリップ性能が考慮された架橋ゴムで構成される。キャップ部34がトレッド面28を含む。トレッド4は、コードを含まないシート状部材(すなわち、ゴム組成物からなるシート状部材)を用いて形成される。
図1において符号PCで示される位置は赤道である。赤道PCはトレッド面28と赤道面との交点である。このタイヤ2のように赤道面上に溝30が位置する場合、溝30がないと仮定して得られる仮想トレッド面に基づいて赤道PCが特定される。
正規状態のタイヤ2において得られる、ビードベースラインから赤道PCまでの径方向距離がこのタイヤ2の断面高さ(JATMA等参照)である。
それぞれのサイドウォール6はトレッド4の端に連なる。サイドウォール6はトレッド4の径方向内側に位置する。サイドウォール6はカーカス12の軸方向外側に位置する。符号PSで示される位置は、サイドウォール6の内端である。サイドウォール6は耐カット性が考慮された架橋ゴムで構成される。サイドウォールの複素弾性率は2.0MPa以上6.0MPa以下である。サイドウォール6は、コードを含まないシート状部材を用いて形成される。
符号PWで示される位置はタイヤ2の軸方向外端(以下、外端PW)である。模様や文字等の装飾が外面にある場合、外端PWは、装飾がないと仮定して得られる仮想外面に基づいて特定される。タイヤ2は外端PWにおいて最大幅を示す。外端PWは最大幅位置とも呼ばれる。
正規状態のタイヤ2における第一の最大幅位置PWから第二の最大幅位置PWまでの軸方向距離が、このタイヤ2の断面幅(JATMA等参照)である。
図2において符号Hで示される長さは、ビードベースラインから最大幅位置PWまでの径方向距離である。径方向距離Hは、最大幅位置PWの径方向高さとも呼ばれる。
正規状態のタイヤ2において、最大幅位置PWの径方向高さHの、断面高さに対する比は0.40以上0.60以下である。
それぞれのチェーファー8はサイドウォール6の径方向内側に位置する。チェーファー8はリムRと接触する。符号PBで示される位置はチェーファー8の外端である。
チェーファー8は耐摩耗性が考慮された架橋ゴムで構成される。チェーファー8の複素弾性率は10MPa以上15MPa以下である。チェーファー8はサイドウォール6よりも硬質である。チェーファー8は、コードを含まないシート状部材を用いて形成される。
図3において符号R1で示される長さは、ビードベースラインからチェーファー8の外端PBまでの径方向距離である。径方向距離R1は、チェーファー8の外端PBの径方向高さとも呼ばれる。
図3において符号K2で示される長さは、ビードベースラインからサイドウォール6の内端PSまでの径方向距離である。径方向距離K2は、サイドウォール6の内端PSの径方向高さとも呼ばれる。
このタイヤ2では、サイドウォール6とチェーファー8との接合領域を十分確保できる観点から、チェーファー8の外端PBの径方向高さR1の、サイドウォール6の内端PSの径方向高さK2に対する比(R1/K2)が2.00以上であるのが好ましい。後述するタグ部材26の配置スペースを確保できる観点から、比(R1/K2)は3.25以下であるのが好ましい。
それぞれのビード10はチェーファー8の軸方向内側に位置する。ビード10はサイドウォール6の径方向内側に位置する。ビード10はリング状である。ビード10は、コア36と、エイペックス38とを備える。
コア36は周方向にのびる。コア36は周方向に巻き回されたスチール製のワイヤを含む。エイペックス38はコア36の径方向外側に位置する。エイペックス38はコア36から径方向外向きにのびる。エイペックス38は外向きに先細りである。エイペックス38の外端PAは最大幅位置PWの径方向内側に位置する。エイペックス38の外端PAはチェーファー8の外端PBの径方向外側に位置する。
エイペックス38は内側エイペックス40と外側エイペックス42とを備える。内側エイペックス40はコア36の径方向外側に位置する。外側エイペックス42は内側エイペックス40の径方向外側に位置する。
内側エイペックス40は外向きに先細りである。内側エイペックス40は硬質な架橋ゴムで構成される。内側エイペックス40の複素弾性率は60MPa以上90MPa以下である。
外側エイペックス42は、内側エイペックス40の外端PU付近において厚い。外側エイペックス42はこの厚い部分から内向きに先細りであり、外向きに先細りである。
外側エイペックス42の内端PG1はコア36の近くに位置する。
図2において符号L1で示される長さは、ビードベースラインから外側エイペックス42の外端PG2までの径方向距離である。径方向距離L1は、外側エイペックス42の外端PG2の径方向高さとも呼ばれる。外側エイペックス42の外端PG2はエイペックス38の外端PAでもある。この径方向距離L1はビード10の径方向高さとも呼ばれる。
外側エイペックス42は架橋ゴムで構成される。外側エイペックス42は内側エイペックス40よりも軟質である。外側エイペックス42の複素弾性率は3.0MPa以上6.0MPa以下である。
このタイヤ2では、ビード部の剛性とタイヤ2の撓みと、をバランスよく整える観点から、ビード10の径方向高さL1の、最大幅位置PWの径方向高さHに対する比(L1/H)は0.55以上0.95以下の範囲で調整される。
このタイヤ2では、後述するタグ部材26の配置スペースを確保できる観点から、外側エイペックス42の外端PG2の径方向高さL1の、チェーファー8の外端PBの径方向高さR1に対する比(L1/R1)は1.08以上であるのが好ましい。外側エイペックス42によるタイヤ2の撓みへの影響を抑制できる観点から、比(L1/R1)は1.54以下であるのが好ましい。
このタイヤ2のエイペックス38はエッジストリップ44をさらに備える。
エッジストリップ44は外側エイペックス42の軸方向外側に位置し、エイペックス38の外側面の一部を構成する。エッジストリップ44は、径方向において、チェーファー8の外端PBと外側エイペックス42の内端PG1との間に位置する。
エッジストリップ44は架橋ゴムで構成される。エッジストリップ44は、チェーファー8より軟質であり、外側エイペックス42より硬質である。エッジストリップ44の複素弾性率は7.0MPa以上12MPa以下である。
カーカス12は、トレッド4、一対のサイドウォール6、及び一対のチェーファー8の内側に位置する。カーカス12は一対のビード10の間を架け渡す。このタイヤ2のカーカス12はラジアル構造を有する。
カーカス12は少なくとも1枚のカーカスプライ46を備える。このタイヤ2のカーカス12は1枚のカーカスプライ46からなる。カーカスプライ46はそれぞれのビード10で折り返される。
カーカスプライ46はプライ本体48と一対の折り返し部50とを備える。プライ本体48は一対のビード10の間、すなわち、第一のビード10と第二のビード10(図示されず)の間、を架け渡す。それぞれの折り返し部50は、プライ本体48に連なり、ビード10で折り返される。このタイヤ2の折り返し部50は、軸方向内側から外側に向かってビード10で折り返される。ビード10はプライ本体48と折り返し部50との間に挟まれる。折り返し部50の端PFはチェーファー8の外端PBの径方向内側に位置する。折り返し部50の端PFは軸方向においてエッジストリップ44と重複する。
図示されないが、カーカスプライ46は並列された多数のカーカスコードを含む。これらカーカスコードはトッピングゴムで覆われる。それぞれのカーカスコードは赤道面と交差する。カーカスコードの材質はスチールである。カーカスコードはスチールコードである。カーカスプライ46は、並列した多数のスチールコードを含むシート状部材を用いて形成される。
図2において符号Nで示される長さは、ビードベースラインから折り返し部50の端PFまでの径方向距離である。径方向距離Nは、折り返し部50の端PFの径方向高さとも呼ばれる。
このタイヤ2では、折り返し部50の端PFの径方向高さNの、最大幅位置PWの径方向高さHに対する比(N/H)は0.25以上0.45以下である。
ベルト14は径方向においてトレッド4とカーカス12との間に位置する。ベルト14は4枚のベルトプライ52を備える。4枚のベルトプライ52は、第一ベルトプライ52A、第二ベルトプライ52B、第三ベルトプライ52C及び第四ベルトプライ52Dである。これらベルトプライ52は径方向に並ぶ。
このタイヤ2では、4枚のベルトプライ52のうち、第一ベルトプライ52Aが径方向において最も内側に位置し、第二ベルトプライ52Bが最も広い幅を有し、第四ベルトプライ52Dが最も狭い幅を有する。
図示されないが、各ベルトプライ52は並列した多数のベルトコードを含む。それぞれのベルトコードは赤道面に対して傾斜する。ベルトコードの材質はスチールである。ベルトコードはスチールコードである。ベルトプライは、並列した多数のスチールコードを含むシート状部材を用いて形成される。
それぞれのクッション層16は、ベルト14の端において、ベルト14とカーカス12との間に位置する。クッション層16は、軟質な架橋ゴムで構成される。クッション層16は、コードを含まないシート状部材を用いて形成される。
ストリップ層18はトレッド4の径方向内側においてカーカス12とベルト14との間に位置する。軸方向においてストリップ層18は第一のクッション層16と第二のクッション層16との間に位置する。ストリップ層18は架橋ゴムで構成される。ストリップ層18は、コードを含まないシート状部材を用いて形成される。
それぞれのスチール補強層20はビード部に位置する。スチール補強層20はビード10とチェーファー8との間に位置する。スチール補強層20はカーカス12とチェーファー8との間に位置する。スチール補強層20はビード10で折り返される。スチール補強層20は、折り返し部50の径方向内側からビード10の径方向内側部分を包むように配置される。スチール補強層20の内端20s及び外端20fは、径方向において、折り返し部50の端PFとコア36との間に位置する。
図示されないが、スチール補強層20は並列した多数のフィラーコードを含む。フィラーコードの材質はスチールである。スチール補強層20はスチールコードを含む。スチール補強層20においてスチールコードはトッピングゴムで覆われる。スチール補強層20は、並列した多数のスチールコードを含むシート状部材を用いて形成される。
スチール補強層20の外端20fは軸方向において折り返し部50とチェーファー8との間に位置する。外端20fは折り返し部50の端PFの径方向内側に位置する。内端20sは軸方向においてインナーライナー24とプライ本体48との間に位置する。内端20sの径方向位置は外端20fのそれと概ね一致していればよく、内端20sが外端20fの径方向外側に位置していてもよく、外端20fの径方向内側に位置していてもよい。
それぞれの層間ストリップ22は軸方向においてチェーファー8とエイペックス38との間に位置する。層間ストリップ22は、折り返し部50の端PFとスチール補強層20の外端20fとを覆う。層間ストリップ22とエッジストリップ44との間に折り返し部50の端PFが挟まれる。層間ストリップ22とチェーファー8との間にスチール補強層20の外端20fが挟まれる。
層間ストリップ22は架橋ゴムで構成される。層間ストリップ22はサイドウォール6より硬質であり、チェーファー8より軟質である。層間ストリップ22の複素弾性率は7.0MPa以上12MPa以下である。層間ストリップ22は、コードを含まないシート状部材を用いて形成される。
インナーライナー24はカーカス12の内側に位置する。インナーライナー24は、架橋ゴムからなるインスレーション(図示されず)を介してカーカス12の内面に接合される。インナーライナー24はタイヤ2の内面を構成する。インナーライナー24は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー24はタイヤ2の内圧を保持する役割を有する。インナーライナー24は、コードを含まないシート状部材を用いて形成される。
タグ部材26はビード10の軸方向外側に位置する。このタイヤ2では、タグ部材26は第一のサイドウォール6の側にのみに設けられる。第一のサイドウォール6の側と、第二のサイドウォール6の側との両方にタグ部材26が設けられてもよい。損傷リスク低減の観点から、一対のサイドウォール6のうち、第一のサイドウォール6の側に、タグ部材26が設けられるのが好ましい。
図4はタグ部材26の平面図である。図5は図4のV-V線に沿った断面図である。
タグ部材26はプレート状である。タグ部材26は長さ方向に長く、幅方向に短い。図3に示されるように、タイヤ2においてタグ部材26は、その幅方向の第一端26sがタイヤ2の径方向外側に、第二端26uが内側に位置するように配置される。このタイヤ2では、第一端26sが外端とも呼ばれ、第二端26uが内端とも呼ばれる。
タグ部材26はRFIDタグ54を含む。図4においてRFIDタグ54は、説明の便宜のために実線で示されるが、その全体が保護体56で覆われる。タグ部材26は、RFIDタグ54と保護体56とを備える。RFIDタグ54はタグ部材26の中心に位置する。保護体56は架橋ゴムで構成される。保護体56は外側エイペックス42の剛性と同程度の剛性を有する。このタイヤ2では、良好な通信環境の形成が考慮され、保護体56には高い電気抵抗を有する架橋ゴムが用いられる。保護体56は絶縁性の高いゴムからなる。
詳述しないが、RFIDタグ54は、送受信回路、制御回路、メモリ等をチップ化した半導体チップ58と、アンテナ60とから構成される小型軽量の電子部品である。RFIDタグ54は、質問電波を受信すると、これを電気エネルギーとして使用し、メモリ内の諸データを応答電波として発信する。このRFIDタグ54は、受動式無線周波数識別トランスポンダの一種である。
タグ部材26は、RFIDタグ54が架橋ゴムで被覆されたプレート状の部材である。RFIDタグ54の損傷リスクの低減と、良好な通信環境の形成の観点から、タイヤ2におけるタグ部材26の厚さは好ましくは1.0mm以上2.5mm以下である。このタイヤ2におけるタグ部材26の厚さは、RFIDタグ54の半導体チップ58におけるタグ部材26の最大厚さで表される。
なお、タイヤ2に埋め込む前のタグ部材26の長さTLは60mm以上80mm以下である。幅TWは10mm以上20mm以下である。
図3において符号TUで示される位置は、RFIDタグ54(具体的には、半導体チップ58)の径方向内端である。符号TSで示される位置は、半導体チップ58の径方向外端、すなわち、RFIDタグ54の径方向外端である。
本発明においては、タイヤ2におけるRFIDタグ54の内端TUが、基準とする位置(以下、基準位置)の径方向外側に位置する場合が、RFIDタグ54が基準位置に対して径方向外側に位置する場合である。タイヤ2におけるRFIDタグ54の外端TSが基準位置の径方向内側に位置する場合が、RFIDタグ54が基準位置に対して径方向内側に位置する場合である。
このタイヤ2では、RFIDタグ54は最大幅位置PWの径方向内側に位置する。具体的には、図3に示されるように、タイヤ2の子午線断面において、RFIDタグ54を含むタグ部材26は次のように配置される。
タグ部材26は、折り返し部50の端PFの径方向外側においてエイペックス38に接触する。RFIDタグ54は、径方向において、外側エイペックス42の外端PG2とチェーファー8の外端PBとの間に位置する。RFIDタグ54の外端TSは外側エイペックス42の外端PG2の径方向内側に位置する。RFIDタグ54の内端TUはチェーファー8の外端PBの径方向外側に位置する。
タグ部材26の外端26sは外側エイペックス42の外端PG2の径方向内側に位置する。タグ部材26の内端26uはチェーファー8の外端PBの径方向外側に位置する。タグ部材26は、外側エイペックス42の外端PG2とチェーファー8の外端PBとの間において、外側エイペックス42とサイドウォール6との間に挟まれる。
このタイヤ2は、RFIDタグ54に歪みが集中することを抑制できる。RFIDタグ54の損傷リスクの低減が図れる。RFIDタグ54を設けたことによる、タイヤ2の耐久性への影響も抑制される。
カーカスプライ46とRFIDタグ54との間には外側エイペックス42が位置する。金属要素であるカーカスコードを含むカーカスプライ46と間隔をあけて、RFIDタグ54は配置される。電波に乱れが生じにくいので、RFIDタグ54と通信機器(図示されず)との間に良好な通信環境が形成される。RFIDタグ54へのデータの書き込みとRFIDタグ54に記録されたデータの読み取りとが正確に行われる。
このタイヤ2は、耐久性への影響を抑制しつつ、RFIDタグ54の読み取り性の向上と損傷リスクの低減とを達成できる。この観点から、RFIDタグ54は最大幅位置PWの径方向内側に位置するのが好ましい。具体的には、タグ部材26が、折り返し部50の端PFの径方向外側においてエイペックス38に接触し、RFIDタグ54が、径方向において、外側エイペックス42の外端PG2とチェーファー8の外端PBとの間に位置するのが好ましい。この場合、RFIDタグ54の外端TSが外側エイペックス42の外端PG2の径方向内側に位置し、RFIDタグ54の内端TUはチェーファー8の外端PBの径方向外側に位置するのがより好ましい。タグ部材26の外端26sが外側エイペックス42の外端PG2の径方向内側に位置し、タグ部材26の内端26uがチェーファー8の外端PBの径方向外側に位置するのがさらに好ましい。タグ部材26が外側エイペックス42の外端PG2とチェーファー8の外端PBとの間において外側エイペックス42とサイドウォール6との間に挟まれるのが特に好ましい。
詳述しないが、以上説明したタイヤ2は、生タイヤをモールド内で加圧及び加熱することで得られる。生タイヤはトレッドやサイドウォール等の多数の要素を組み合わせて構成される。これら要素の中には、シート状部材を用いて形成される要素が含まれる。この要素においては、シート状部材をドラムに巻いて両端を接合することで、シート状部材が筒状に加工される。シート状部材を用いて形成される要素には、接合部が含まれる。本発明において、接合部を有する要素は接合要素とも呼ばれる。
図6-8は接合要素の接合部SJの例を示す。接合部SJの態様として、例えば、次の3つのタイプがある。
図6に示された接合部SJaは、シート状部材Sの第一端Se1と第二端Se2とを突き合わせて構成される。第一端Se1と第二端Se2とがシート状部材Sの長さ方向に対して垂直な面で構成されるので、第一端Se1と第二端Se2とを突き合わせて構成される接合面の位置によって、接合部SJaの位置Jが表される。
図6に示された接合部SJaでは、タイヤ2が膨張した場合に接合部SJaが引き伸ばされ、他に比べて軽くなる恐れがある。
図7に示された接合部SJbは、シート状部材Sの第一端Se1と第二端Se2とを重ね合わせて構成される。この場合、第一端Se1から第二端Se2までの長さの中心位置が接合部SJbの位置Jとして特定される。図7に示された接合部SJbは、その他の部分に比べて重い。
図8に示された接合部SJcも、図6に示された接合部SJaと同様、シート状部材Sの第一端Se1と第二端Se2とを付き合わせて構成される。しかし第一端Se1と第二端Se2とがシート状部材Sの長さ方向に対して傾斜する斜面で構成されるので、図8に示されるように、第一端Se1と第二端Se2とを突き合わせて構成される接合面の第一端から第二端までの長さの中心位置が接合部SJcの位置Jとして特定される。
図8に示された接合部SJcでは、タイヤ2が膨張した場合に接合部SJcが引き伸ばされ、他に比べて軽くなる恐れがある。
図9及び図10は、ビード部側から見たタイヤ2の内面を示す。図9及び図10には、接合部SJの例として、インナーライナー24において特定された接合部SJの位置Jが示される。
図9は接合部SJの位置Jが径方向及び軸方向に沿う場合である。この場合は、この位置Jを表す線の周方向位置によって、接合部SJの周方向位置が表される。
図10は接合部SJの位置Jが径方向に対して傾斜する場合である。この場合は、この位置Jを表す線と赤道面CLとの交点(図10の符号PJで示される位置)の周方向位置によって、接合部SJの周方向位置が表される。
前述したように、インナーライナー24はタイヤ2の内圧を保持する役割を有する。インナーライナー24では、接合部における空気の漏れ防止の観点から、シート状部材の両端は十分に重ね合される。インナーライナー24には、図7に示されたタイプと同じタイプの接合部SJが構成される。
インナーライナー24以外に、例えば、トレッド4、サイドウォール6、カーカス12のカーカスプライ46、ベルト14のベルトプライ52、クッション層16及びスチール補強層20が接合要素である。
このタイヤ2は、接合部を有する複数の接合要素を備える。複数の接合要素のうち、カーカスプライ46、ベルトプライ52及びスチール補強層20はスチールコードを含む。本発明において、スチールコードを含む接合要素は、金属補強要素とも呼ばれる。カーカスプライ46、ベルトプライ52及びスチール補強層20は金属補強要素である。
図1において、実線Jiで示される位置はインナーライナー24の接合部の位置である。実線Jcで示される位置は、カーカスプライ46の接合部の位置である。符号Jsで示される位置は、スチール補強層20の接合部の位置である。
このタイヤ2では、カーカスプライ46の接合部とスチール補強層20の接合部とは周方向において同じ位置に配置される。カーカスプライ46の接合部とスチール補強層20の接合部とが周方向において異なる位置に配置されてもよい。
タイヤ2には、接合要素の数だけ、接合部が存在する。接合部の周方向位置に偏りがあると、タイヤ2のユニフォミティが低下する。そのため、ユニフォミティへの影響を考慮して、接合部は全て、周方向の所定位置に配置される。
金属補強要素の接合部の近くにRFIDタグ54が位置すると、RFIDタグ54の読み取り性が低下する。良好なユニフォミティを保ちながら、RFIDタグ54の読み取り性を確保するには、金属補強要素の接合部に対してRFIDタグ54を適切な位置に配置することが必要である。
前述したようにベルト14は金属補強要素の一つである。タイヤ2においてベルト14は最大幅位置PWよりも径方向外側に位置する。RFIDタグ54は最大幅位置PWよりも径方向内側に位置するので、ベルト14を構成する各ベルトプライ52の接合部が、RFIDタグ54の読み取り性に与える影響は小さい。そのため、RFIDタグ54の読み取り性を考慮した接合要素の接合部の位置を設定する場合、最大幅位置PWの径方向内側に位置する金属補強要素の接合部の位置が考慮され、最大幅位置PWの径方向外側に位置する金属補強要素の接合部の位置は考慮されない。
このタイヤ2は、金属補強要素として、カーカスプライ46、ベルトプライ52及びスチール補強層20を含む。カーカスプライ46、ベルトプライ52及びスチール補強層20のうち、カーカスプライ46及びスチール補強層20が最大幅位置PWの径方向内側に位置する金属補強要素であり、ベルトプライ52が最大幅位置PWの径方向外側に位置する金属補強要素である。
このタイヤ2の複数の接合要素は、インナーライナー24と、少なくとも一つの金属補強要素とを備える。インナーライナー24の接合部と、金属補強要素の接合部と、RFIDタグ54とは、周方向において同じ位置に配置されない。言い換えれば、インナーライナー24の接合部と、金属補強要素の接合部と、RFIDタグ54とは周方向に分散して配置される。
このタイヤ2では、インナーライナー24の接合部、金属補強要素の接合部及びRFIDタグ54によるユニフォミティへの影響が抑制される。
図11はタイヤの側面図である。図11を用いて、各接合要素の接合部及びRFIDタグ54の周方向位置が説明される。説明の便宜のために、タイヤ2の外面に現れない、RFIDタグ54、インナーライナー24の接合部の位置Ji、カーカスプライ46の接合部の位置Jc及びスチール補強層20の接合部の位置Jsが実線で示される。
RFIDタグ54は周方向に長さを有する。そのため、RFIDタグ54の位置は、周方向におけるRFIDタグ54の中心の位置によって表される。
本発明においては、接合要素の接合部の位置と、RFIDタグ54の位置とは、タイヤ2の回転軸周りの角度で表される。インナーライナー24の接合部の位置Jiを0度とし、各接合要素の接合部の位置が、インナーライナー24の接合部の位置Jiに対する位置として表される。
図11においてカーカスプライ46の接合部の位置及びスチール補強層20の接合部の位置は共に225度であるが、カーカスプライ46の接合部及びスチール補強層20の接合部、すなわち、金属補強要素の接合部は90度以上270度以下の範囲に配置される。図11においてRFIDタグ54の位置は75度であるが、RFIDタグ54は60度以上90度以下の範囲又は270度以上300度以下の範囲に配置される。
言い換えれば、このタイヤ2では、インナーライナー24の接合部の位置を0度としたとき、金属補強要素の接合部が90度以上270度以下の範囲に位置し、RFIDタグ54が60度以上90度以下の範囲又は270度以上300度以下の範囲に位置する。
このタイヤ2では、特に、RFIDタグ54を配置したことによるユニフォミティの低下が効果的に抑制される。金属補強要素の接合部の位置から離れた位置にRFIDタグ54が配置されるので、RFIDタグ54の読み取り性が向上する。
このタイヤ2は、RFIDタグ54によるユニフォミティへの影響を抑制しつつ、RFIDタグ54の読み取り性を向上できる。
前述したように、このタイヤ2では、耐久性への影響を抑制しつつ、RFIDタグ54の読み取り性の向上と損傷リスクの低減とを達成できる観点から、RFIDタグ54は最大幅位置PWの径方向内側に配置されるのが好ましい。より好ましくは、タグ部材26は、折り返し部50の端PFの径方向外側においてエイペックス38に接触し、RFIDタグ54が、径方向において、外側エイペックス42の外端PG2とチェーファー8の外端PBとの間に配置される。このタイヤ2の子午線断面におけるRFIDタグの配置は、RFIDタグ54の読み取り性の更なる向上に貢献できる。
したがって、RFIDタグ54によるユニフォミティへの影響を抑制しつつ、RFIDタグ54の読み取り性の更なる向上を図ることができる観点から、タグ部材26が、折り返し部50の端PFの径方向外側においてエイペックス38に接触し、RFIDタグ54が、径方向において外側エイペックス42の外端PG2とチェーファー8の外端PBとの間に位置するタイヤ2において、インナーライナー24の接合部の位置を0度としたとき、金属補強要素の接合部が90度以上270度以下の範囲に位置し、RFIDタグ54が60度以上90度以下の範囲又は270度以上300度以下の範囲に位置するのが好ましい。
本発明において、0度以上360度以下の範囲が、タイヤ2の回転軸周りに90度刻みで、第一ゾーン、第二ゾーン、第三ゾーン及び第四ゾーンからなる4つのゾーンに分けられる。0度から90度までのゾーンが第一ゾーンであり、90度から180度までのゾーンが第二ゾーンであり、180度から270度までのゾーンが第三ゾーンであり、270度から360度までのゾーンが第四ゾーンである。接合部(又はRFIDタグ54)がゾーンの境界に位置する場合は、それぞれのゾーンに位置するとして解釈される。接合部の位置が90度であるとは、接合部が第一ゾーン及び第二ゾーンの両方に位置することを表す。
図11において、金属補強要素の接合部は、90度以上270度以下の範囲の中でも第三ゾーンに位置し、RFIDタグ54は第一ゾーン、具体的には60度以上90度以下の範囲に位置する。
これにより、RFIDタグ54が金属補強要素の接合部から十分に離して配置される。このタイヤ2は、RFIDタグ54の読み取り性の向上を図ることができる。この観点から、金属補強要素の接合部が第三ゾーンに位置するとき、60度以上90度以下の範囲にRFIDタグ54が位置するのが好ましい。同様の観点から、金属補強要素の接合部が第二ゾーンに位置するとき、270度以上300度以下の範囲にRFIDタグ54が位置するのが好ましい。
前述したように、このタイヤ2は、RFIDタグ54を60度以上90度以下の範囲に配置することができる。
RFIDタグ54によるユニフォミティへの影響を抑制しつつ、RFIDタグ54の読み取り性を向上できる観点から、RFIDタグ54は65度以上85度以下の範囲に配置されるのが好ましく、70度以上80度以下の範囲に配置されるのがより好ましい。
RFIDタグ54が65度以上85度以下の範囲に配置される場合も、70度以上80度以下の範囲に配置される場合も、金属補強要素の接合部は第三ゾーンに位置するのがさらに好ましい。
前述したように、このタイヤ2は、RFIDタグ54を270度以上300度以下の範囲に配置することができる。この場合においても、RFIDタグ54によるユニフォミティへの影響を抑制しつつ、RFIDタグ54の読み取り性を向上できる観点から、RFIDタグ54は275度以上295度以下の範囲に配置されるのが好ましく、280度以上290度以下の範囲に配置されるのがより好ましい。
RFIDタグ54が275度以上295度以下の範囲に配置される場合も、280度以上290度以下の範囲に配置される場合も、金属補強要素の接合部は第二ゾーンに位置するのがさらに好ましい。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、RFIDタグ54によるユニフォミティへの影響を抑制しつつ、RFIDタグ54の読み取り性の向上を達成できる、タイヤ2が得られる。本発明は、トラック、バス等の車両に装着される重荷重用タイヤにおいて顕著な効果を奏する。
以下、実施例などにより、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1及び比較例1-2]
図1-3に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた重荷重用タイヤ(タイヤサイズ=275/80R22.5)を得た。
インナーライナーの接合部の位置を0度としたとき、カーカスプライ及びスチール補強層の接合部の位置は225度に設定された。
実施例1では、RFIDタグは75度の位置に配置された。
比較例1及び2では、RFIDタグの周方向位置を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様に設定された。
[RFIDタグの読み取り性]
試作タイヤをリム(サイズ=22.5×7.50)に組み込み空気を充填し、タイヤの内圧を正規内圧に調整した。読取装置を用いて、RFIDタグから発信される電波の受信強度を測定した。受信強度が高い順に順位付けをした。その順位が下記の表1に示されている。数値が小さいほどRFIDタグの読み取り性に優れる。
[ユニフォミティ]
試作タイヤをリム(サイズ=22.5×7.50)に組み込み空気を充填し、タイヤの内圧を正規内圧に調整した。バランス試験機に試作タイヤを装着し、動バランスを測定した。測定値から動バランスが小さい順に順位付けした。その順位が下記の表1に示されている。数値が小さいほどユニフォミティに優れる。

表1に示されるように、実施例では、RFIDタグによるユニフォミティへの影響が抑制され、RFIDタグの読み取り性が向上することが確認されている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された、RFIDタグによるユニフォミティへの影響を抑制しつつ、RFIDタグの読み取り性の向上を達成できる技術は種々のタイヤに適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・チェーファー
10・・・ビード
12・・・カーカス
20・・・スチール補強層
22・・・層間ストリップ
26・・・タグ部材
36・・・コア
38・・・エイペックス
40・・・内側エイペックス
42・・・外側エイペックス
44・・・エッジストリップ
46・・・カーカスプライ
48・・・プライ本体
50・・・折り返し部
52・・・ベルトプライ
54・・・RFIDタグ
56・・・保護体
58・・・半導体チップ
60・・・アンテナ

Claims (5)

  1. 周方向の所定位置に接合部を有する複数の接合要素と、RFIDタグを含むタグ部材と、エイペックスを有するビードと、サイドウォールと、チェーファーとを備える、タイヤであって、
    前記エイペックスは、内側エイペックスと外側エイペックスとを備え、
    前記タグ部材が前記外側エイペックスの外端と前記チェーファーの外端との間において前記外側エイペックスと前記サイドウォールとの間に挟まれ、
    前記複数の接合要素が、前記タイヤの内面を構成するインナーライナーと、カーカスプライ及びスチール補強層を含む金属補強要素とを備え、
    前記インナーライナーの接合部と、前記金属補強要素の接合部と、前記RFIDタグとが周方向に分散して配置され、
    前記接合要素の接合部の位置と、RFIDタグの位置とが、前記タイヤの回転軸周りの角度で表され、
    前記インナーライナーの接合部の位置を0度としたとき、0度以上360度以下の範囲が、前記タイヤの回転軸周りに90度刻みで、第一ゾーン、第二ゾーン、第三ゾーン及び第四ゾーンからなる4つのゾーンに分けられ、
    前記金属補強要素の接合部が前記第二ゾーンに位置するとき、270度以上300度以下の範囲に前記RFIDタグが位置し、
    前記金属補強要素の接合部が前記第三ゾーンに位置するとき、60度以上90度以下の範囲に前記RFIDタグが位置する、
    タイヤ。
  2. 記金属補強要素の接合部が前記第二ゾーンに位置するとき、275度以上295度以下の範囲に前記RFIDタグが位置し、
    前記金属補強要素の接合部が前記第三ゾーンに位置するとき、65度以上85度以下の範囲に前記RFIDタグが位置する、
    請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記サイドウォールの複素弾性率が2.0MPa以上6.0MPa以下であり、
    前記外側エイペックスの複素弾性率が3.0MPa以上6.0MPa以下である、
    請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記タグ部材の外端が前記外側エイペックスの外端の径方向内側に位置し、前記タグ部材の内端が前記チェーファーの外端の径方向外側に位置する、
    請求項1又は2に記載のタイヤ。
  5. 前記RFIDタグが前記タイヤの最大幅位置の径方向内側に位置する、
    請求項1又は2に記載のタイヤ。
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