JP2006231984A - 空気入りタイヤ、及び、空気入りタイヤ製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ユニフォーミティや静バランスの悪化を抑制しつつ、センサモジュールを配置することが可能な空気入りタイヤ、及び、空気入りタイヤ製造方法を提供する。
【解決手段】 路面に接地するトレッド11と、インナライナー14に沿って配置され、帯状の形状を有する帯状部材30とを空気入りタイヤ10が備え、帯状部材30が、空気入りタイヤの全周に亘って周方向に延びる形状を有し、かつ、インナライナー14と帯状部材30とが接合される接合部分31と、インナライナー14と帯状部材30とが接合されない非接合部分32とを有し、非接合部分32とインナライナー14との間にセンサモジュールが配置される
【選択図】 図3
【解決手段】 路面に接地するトレッド11と、インナライナー14に沿って配置され、帯状の形状を有する帯状部材30とを空気入りタイヤ10が備え、帯状部材30が、空気入りタイヤの全周に亘って周方向に延びる形状を有し、かつ、インナライナー14と帯状部材30とが接合される接合部分31と、インナライナー14と帯状部材30とが接合されない非接合部分32とを有し、非接合部分32とインナライナー14との間にセンサモジュールが配置される
【選択図】 図3
Description
本発明は、タイヤ内側面にセンサモジュールを配置可能な空気入りタイヤ、及び、空気入りタイヤ製造方法に関する。
従来、空気入りタイヤの状態の変化を検出するセンサ(センサモジュール)を空気入りタイヤの内部に配置するためのセンサ取付パッチが知られている。このセンサ取付用パッチは、空気入りタイヤの内側の面(インナライナー)の一部に配置され、空気入りタイヤの内部にセンサモジュールを保持する。
上述したセンサ取付用パッチは、タイヤ内側面に配置される基部と、空気入りタイヤ内側からセンサの少なくとも一部を被覆する被覆部とを有し、基部と被覆部との間にセンサモジュールを保持する(例えば、特許文献1)。
特表2002-502765号公報(〔0024〕段落、図6及び図7)
しかしながら、空気入りタイヤの内側の面の一部にセンサ取付用パッチを配置すると、空気入りタイヤのユニフォーミティや静バランスが悪化し、ユニフォーミティや静バランスの悪化によって、ロードノイズ等が増加してしまう。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ユニフォーミティや静バランスの悪化を抑制しつつ、センサモジュールを配置することが可能な空気入りタイヤ、及び、空気入りタイヤ製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、路面に接地するトレッドと、空気入りタイヤの内側の面であるタイヤ内側面に沿って配置され、帯状の形状を有する帯状部材とを空気入りタイヤが備え、帯状部材が、空気入りタイヤの全周に亘って周方向に延びる形状を有し、かつ、タイヤ内側面と帯状部材とが接合される接合部分と、タイヤ内側面と帯状部材とが接合されない非接合部分とを有し、非接合部分とタイヤ内側面との間にセンサモジュールが配置されることを要旨とする。
かかる特徴によれば、帯状部材が、接合部分と非接合部分とを有することにより、非接合部分とタイヤ内側面との間にセンサモジュールを容易に配置することが可能となる。
また、帯状部材が、空気入りタイヤの全周に亘って周方向に延び、トレッドの路面接地端よりもトレッド幅方向内側に配置されることにより、タイヤ内側面の一部にセンサ取付用パッチを配置する場合に比べて、空気入りタイヤのユニフォーミティ及び静バランスの悪化を抑制することができ、ロードノイズ等を削減することができる。
本発明の第1の特徴において、非接合部分の周方向の長さは、タイヤ内側面に配置されるセンサモジュールの周方向の長さよりも長いことが好ましい。
本発明の第1の特徴において、帯状部材は、複数の非接合部分を有することが好ましい。
本発明の第1の特徴において、帯状部材は、周方向に沿って等間隔で非接合部分を有することが好ましい。
本発明の第1の特徴において、帯状部材は、トレッドの路面接地端よりもトレッド幅方向内側に配置されることが好ましい。
本発明の第2の特徴は、帯状の形状を有する帯状部材の所定部分に離型剤が塗布された帯状部材上に、空気入りタイヤの内側の面であるタイヤ内側面を構成する内側面構成部材を配置するステップと、帯状部材に配置された内側面構成部材を加硫するステップとを空気入りタイヤ製造方法が少なくとも含むことを要旨とする。
本発明によれば、ユニフォーミティや静バランスの悪化を抑制しつつ、センサモジュールを配置することが可能な空気入りタイヤ、及び、空気入りタイヤ製造方法を提供することができる。
(本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの構成)
以下において、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの構成について、図面を参照しながら説明する。
以下において、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの構成について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10を示す断面図である。図1に示すように、空気入りタイヤ10は、路面に接地するトレッド11と、トレッド11を補強する複数のベルト(ベルト12a及びベルト12b)と、空気入りタイヤ10の骨格を形成するカーカス13と、空気入りタイヤ10の気密性を高めるインナライナー14とを有する。また、空気入りタイヤ10は、車両に装着される際には、リム20に取り付けられる。
なお、以下においては、空気入りタイヤ10とリム20とによって区切られる空間を空気入りタイヤ10の内部(又は、内側)と称する。
空気入りタイヤ10の内側の面(インナライナー14)には、空気入りタイヤ10の全周に亘って周方向に延びる帯状部材30が配置される。また、帯状部材30は、トレッド11の路面接地端(路面接地端a及び路面接地端b)よりもトレッド幅方向内側に配置される。なお、帯状部材30は、空気入りタイヤ10の赤道線(赤道線CL)上に配置されることが好ましい。
また、帯状部材30は、インナライナー14との接合性を良くするために、インナライナー14と同様のゴム(例えば、ブチルゴム)によって構成される。さらに、帯状部材30は、加硫工程でインナライナー14と接合するために、加硫剤(硫黄)を含むゴムによって構成される。
図2は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10を示す断面図である。なお、図2は、空気入りタイヤ10を赤道線CLで切った断面を示している。
図2に示すように、帯状部材30は、インナライナー14に接合された接合部分(接合部分31a〜接合部分31h)と、インナライナー14に接合されていない非接合部分(非接合部分32a〜非接合部分32h)とを有する。
なお、接合部分31a〜接合部分31hは、同様の構成を有するため、以下において、これらを単に接合部分31と称する。同様に、非接合部分32a〜非接合部分32hは、同様の構成を有するため、以下において、これらを単に非接合部分32と称する。
接合部分31は、離型剤(例えば、シリコンやステアリン酸)が塗布されておらず、加硫工程で加硫されてインナライナー14と接合する。一方、非接合部分32は、予め離型剤が塗布されているため、加硫工程で加硫されてもインナライナー14と接合しない。なお、この詳細については後述する(空気入りタイヤ製造方法を参照)。
また、非接合部分32は、空気入りタイヤ10の周方向に沿って等間隔で形成される。
図3は、本発明の一実施形態に係る帯状部材30及びセンサモジュール40を示す斜視図である。
図3(a)に示すように、帯状部材30がゴムによって構成されるため、非接合部分32を変形させることによって、非接合部分32とインナライナー14と間に開口34a及び開口34bを形成することが可能である。また、非接合部分32は、インナライナー14側から空気入りタイヤ10の内側に貫通する貫通孔33を有する。
図3(b)に示すように、センサモジュール40は、各種センサを有する本体部41と、本体部41から上方(本体部41から空気入りタイヤ10の内側)に突出する首部42と、首部42の上部に形成される頭部43とを有する。
本体部41が有する各種センサとは、例えば、空気入りタイヤ10の内部温度を検出する温度センサ、空気入りタイヤ10の内圧を検出する内圧センサ、空気入りタイヤ10の変形を検出する歪センサ等である。また、本体部41は、車両側から受信する受信信号に応答して、応答信号を車両側に送信するトランスポンダを有していてもよい。
なお、トランスポンダは、例えば、車両に装着される各空気入りタイヤの回転数の差分によって、空気入りタイヤの内圧を推定する間接式TPMSに用いられる。
このように構成されたセンサモジュール40は、上述した開口34a又は開口34bから非接合部分32とインナライナー14との間に差込まれ、首部42及び頭部43を非接合部分32の貫通孔33に挿通することによって、インナライナー14と非接合部分32との間に保持される。
すなわち、上述した非接合部分32は、空気入りタイヤ10の内部にセンサモジュール40を配置するためのセンサ取付用パッチとして機能する。
ここで、非接合部分32の周方向の長さ(長さc)とセンサモジュール40の周方向の長さ(長さf)とは、「f≦c≦3.5f」の式を満たす関係を有する。
また、非接合部分32の幅方向の長さ(長さd)とセンサモジュール40の幅方向の長さ(長さg)とは、「0.15g≦d≦2f」の式を満たす関係を有する。なお、長さdと長さgとは、「0.5f≦d≦1.7f」を満たす関係を有することが望ましい。
さらに、非接合部分32の幅方向の厚み(厚みe)とセンサモジュール40の厚み(厚みh)とは、「0.08≦e/h≦1.00」の式を満たす関係を有する。
また、非接合部分32の周方向の長さ(長さc)と接合部分31の周方向の長さ(長さk)とは、「1/2≦k/c≦2」の式を満たす関係を有する。
(本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ製造方法)
以下において、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ製造方法について、図面を参照しながら説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ製造方法を示すフロー図である。
以下において、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ製造方法について、図面を参照しながら説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ製造方法を示すフロー図である。
図4に示すように、ステップ11において、帯状部材巻き付け装置は、帯状部材30を円筒状の治具に巻き付ける。
ここで、帯状部材30は、インナライナー14と同様のゴム(例えば、ブチルゴム)によって構成され、このゴムには加硫剤(硫黄)が含まれている。また、帯状部材30は、予め離型剤が塗布された部分(塗布部分)と、離型剤が塗布されていない部分(非塗布部分)とを有する。
塗布部分は、非塗布部分を挟んで他の塗布部分と隣接しており、各塗布部分の間隔は等間隔となっている。また、各塗布部分は、帯状部材30を上下方向に貫通する貫通孔(上述した貫通孔33)を有する。
なお、塗布部分は、加硫後に非接合部分32となる部分であり、非塗布部分は、加硫後に接合部分31となる部分である。
また、帯状部材巻き付け装置は、塗布部分が外側となるように、帯状部材30を治具に巻き付けるとともに、帯状部材30が治具を1周した時点で帯状部材30を切断する。
ステップ12において、I/L巻き付け装置は、治具に巻き付けられた帯状部材30の外側からインナライナーゴムを巻き付ける。ここで、インナライナーゴムは、インナライナー14を構成する部材であり、ゴム(例えば、ブチルゴム)及び加硫剤(硫黄)を含む。
ステップ13において、カーカス巻き付け装置は、治具に巻き付けられたインナライナーゴムの外側からカーカスプライを巻き付ける。ここで、カーカスプライは、上述したカーカス13を構成する部材であり、ナイロン等によって構成されるカーカスコードが組み合わされた織物である。
ステップ14において、ビードワイヤ嵌め込み装置は、治具に巻き付けられたカーカスプライに、リング状に形成されたスチールワイヤ(例えば、高炭素鋼)を嵌め込む。
また、ビードワイヤ嵌め込み装置は、スチールワイヤを嵌め込んだ後に、スチールワイヤを挟んでカーカスプライを折り返す。
ステップ15において、ベルト貼り付け装置は、治具に巻き付けられたカーカスプライの外側からベルトゴムを貼り付ける。ここで、ベルトゴムは、上述したベルト12a及びベルト12bを構成する部材であり、スチールやアラミド繊維によって構成されるコードがゴムによって被覆されたシート状のゴムである。
ステップ16において、トレッド/サイドウォール巻き付け装置は、カーカスプライに貼り付けられたベルトゴムの外側から、トレッドゴム及びサイドウォールゴムを巻きつける。ここで、トレッドゴムは、トレッド11を構成する部材であり、ゴム、カーボンブラック及び加硫剤(硫黄)等を含むシート状のゴムである。同様に、サイドウォールゴムは、サイドウォールを構成する部材であり、ゴム、カーボンブラック及び加硫剤(硫黄)等を含むシート状のゴムである。
ステップ17において、加硫装置は、ステップ11〜ステップ16までの工程を得て製造された製造物(生タイヤ)を加硫することによって、上述した各ゴム(帯状部材30、インナライナーゴム、トレッドゴム、サイドウォールゴム等)を互いに接合する。また、加硫装置は、生タイヤを加硫することによって、トレッド11の接地面にトレッドパターンを形成する。
(比較評価)
以下において、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10と従来の空気入りタイヤとの比較評価について、図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10と従来の空気入りタイヤとの比較評価を示す図である。
以下において、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10と従来の空気入りタイヤとの比較評価について、図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10と従来の空気入りタイヤとの比較評価を示す図である。
この比較評価では、帯状部材30の巻き付け(ステップ11)に必要とされる加工時間(又は、センサ取付パッチの取り付けに必要とされる取付時間)、空気入りタイヤのユニフォーミティ、空気入りタイヤの静バランス、空気入りタイヤを装着した車両の走行による問題の有無について、空気入りタイヤ10と従来の空気入りタイヤとを比較した。なお、比較評価を行った空気入りタイヤのサイズは、「315/80 R 22.5」である。
ここで、ユニフォーミティについては、「JASO C607」で規定された方法で測定し、静バランスについては、空気入りタイヤの重心位置と空気入りタイヤの中心位置との距離に空気入りタイヤの重量を乗算することによって測定した。
また、従来の空気入りタイヤとして、インナライナーの一部にセンサ取付用パッチを配置した空気入りタイヤを用いた。なお、センサ取付用パッチのサイズは、縦=50mm、横=50mm、厚さ=3mmであり、センサ取付用パッチの重量は、20gである。
一方、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10として、非接合部分32の周方向の長さが50mm、接合部分31の周方向の長さが100mm、帯状部材30の幅方向の長さが20mm、帯状部材30の厚みが2mmである空気入りタイヤ10(実施例(1))、非接合部分32の周方向の長さが50mm、接合部分31の周方向の長さが150mm、帯状部材30の幅方向の長さが50mm、帯状部材30の厚みが2mmであるである空気入りタイヤ10(実施例(2))を用いた。
図5に示すように、実施例(1)では、加工時間、ユニフォーミティ及び静バランスについて、従来例よりも良好な結果が得られた。また、実施例(2)では、ユニフォーミティ及び静バランスについて、実施例(1)よりも良好な結果が得られた。
すなわち、実施例(1)及び実施例(2)は、従来例よりも加工時間が短縮されることが確認できた。また、実施例(1)及び実施例(2)は、従来例よりもユニフォーミティ及び静バランスに優れることが確認できた。
(本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの作用及び効果)
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10によれば、帯状部材30が、接合部分31と非接合部分32とを有し、非接合部分32が、センサ取付用パッチとして機能することにより、空気入りタイヤ10の内部にセンサモジュール40を配置することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10によれば、帯状部材30が、接合部分31と非接合部分32とを有し、非接合部分32が、センサ取付用パッチとして機能することにより、空気入りタイヤ10の内部にセンサモジュール40を配置することが可能となる。
また、帯状部材30が、空気入りタイヤ10の全周に亘って周方向に延び、トレッド11の路面接地端(路面接地端a及び路面接地端b)よりもトレッド幅方向内側に配置されることにより、インナライナーの一部にセンサ取付用パッチを配置する場合に比べて、空気入りタイヤ10のユニフォーミティ及び静バランスの悪化を抑制することができ、ロードノイズ等を削減することができる。
さらに、帯状部材30が、複数の非接合部分32を有することにより、空気入りタイヤ10の内部に複数のセンサモジュールを配置することができる。
また、非接合部分32が、インナライナー14の周方向に沿って等間隔で配置されることにより、複数のセンサモジュールを非接合部分32に取り付ける場合であっても、センサモジュールをバランスよく配置することが可能となり、空気入りタイヤ10のユニフォーミティ及び静バランスの悪化を抑制することができる。
一方、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ製造方法によれば、非接合部分32に対応する部分に離型剤が塗布された帯状部材30が円筒状の治具に巻きつ付けられて、生タイヤが形成される。また、生タイヤが加硫されることによって接合部分31及び非接合部分32が形成される。
すなわち、帯状部材30を円筒状の治具に巻きつ付けるために必要とされる時間は、インナライナーの一部にセンサ取付用パッチを取り付けるために必要とされる取付時間よりも短い。
従って、センサ取付用パッチ(非接合部分32)を空気入りタイヤ10の内側に配置(形成)するために必要とされる時間を短縮することができる。
(変更例1)
以下において、上述した実施形態に係る帯状部材30の変更例について、図面を参照しながら説明する。なお、変更例1では、上述した実施形態との差異を主として説明する。
以下において、上述した実施形態に係る帯状部材30の変更例について、図面を参照しながら説明する。なお、変更例1では、上述した実施形態との差異を主として説明する。
具体的には、上述した実施形態では、帯状部材30の非接合部分32を変形させることによって、非接合部分32とインナライナー14との間で開口34a及び開口34bを形成することが可能であるが、変更例1では、非接合部分32とインナライナー14との間で開口34aのみを形成することが可能である。
図6は、変更例1に係る帯状部材30を示す斜視図である。図6に示すように、非接合部分32の幅方向外側の一辺は、インナライナー14に接合されている。具体的には、非接合部分32の幅方向外側の一辺に離型剤を塗布しないことによって、この一辺とインナライナー14とが加硫工程で接合される。
なお、上述したセンサモジュール40は、開口34aに差込まれることによって、非接合部分32とインナライナー14との間に保持される。
(変更例2)
以下において、上述した実施形態に係る帯状部材30の変更例について、図面を参照しながら説明する。なお、変更例1では、上述した実施形態との差異を主として説明する。
以下において、上述した実施形態に係る帯状部材30の変更例について、図面を参照しながら説明する。なお、変更例1では、上述した実施形態との差異を主として説明する。
具体的には、上述した実施形態において、帯状部材30の非接合部分32とインナライナー14との間にセンサモジュール40が配置されるが、変更例2では、帯状部材30に予めセンサモジュール40が配置される空間が形成される。
図7は、変更例1に係る帯状部材30を示す斜視図である。図7に示すように、帯状部材30の非接合部分32は、ベース部材35aと被覆部材35bとによって構成される。
接合部分31は、上述した実施形態と同様に、インナライナー14に接合され、ベース部材35aも、インナライナー14に接合される。一方、被覆部材35bは、ベース部材35aに離型剤が塗布されることによって、ベース部材35aに接合されない。
すなわち、センサモジュール40は、ベース部材35a(タイヤ内側面)と被覆部材35bとの間に形成される空間に配置される。
10・・・空気入りタイヤ、11・・・トレッド、12a,12b・・・ベルト、13・・・カーカス、14・・・インナライナー、20・・・リム、30・・・帯状部材、31・・・接合部分、32・・・非接合部分、33・・・貫通孔、34a,34b・・・開口、40・・・センサモジュール、41・・・本体部、42・・・首部、43・・・頭部
Claims (6)
- 路面に接地するトレッドと、空気入りタイヤの内側の面であるタイヤ内側面に沿って配置され、帯状の形状を有する帯状部材とを備え、
前記帯状部材は、前記空気入りタイヤの全周に亘って周方向に延びる形状を有し、かつ、前記タイヤ内側面と前記帯状部材とが接合される接合部分と、前記タイヤ内側面と前記帯状部材とが接合されない非接合部分とを有し、
前記非接合部分と前記タイヤ内側面との間にセンサモジュールが配置されることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記非接合部分の周方向の長さは、前記タイヤ内側面に配置されるセンサモジュールの周方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記帯状部材は、複数の前記非接合部分を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記帯状部材は、周方向に沿って等間隔で前記非接合部分を有することを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤ。
- 前記帯状部材は、前記トレッドの路面接地端よりもトレッド幅方向内側に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 帯状の形状を有する帯状部材の所定部分に離型剤が塗布された前記帯状部材上に、空気入りタイヤの内側の面であるタイヤ内側面を構成する内側面構成部材を配置するステップと、
前記帯状部材に配置された前記内側面構成部材を加硫するステップとを少なくとも含むことを特徴とする空気入りタイヤ製造方法。
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---|---|---|---|---|
JP2013112342A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Goodyear Tire & Rubber Co:The | 電子装置または他の物品を空気タイヤに取り付けるシステム |
KR101843270B1 (ko) * | 2016-07-15 | 2018-05-15 | 한국타이어 주식회사 | 에어 튜브를 구비한 센서 유닛 및 이를 포함하는 타이어 |
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-
2005
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