JP4537890B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP4537890B2
JP4537890B2 JP2005148428A JP2005148428A JP4537890B2 JP 4537890 B2 JP4537890 B2 JP 4537890B2 JP 2005148428 A JP2005148428 A JP 2005148428A JP 2005148428 A JP2005148428 A JP 2005148428A JP 4537890 B2 JP4537890 B2 JP 4537890B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
carcass
outer end
bead
radial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005148428A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006321448A (ja
Inventor
重廣 澤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2005148428A priority Critical patent/JP4537890B2/ja
Publication of JP2006321448A publication Critical patent/JP2006321448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4537890B2 publication Critical patent/JP4537890B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、フラットスポットの発生を抑制しうる空気入りラジアルタイヤに関する。
近年、スポーツカーに近い操縦性、セダンに近い快適性及びミニバンに近い居住性等を兼備したSUV( Sport Utility Vehicle)が提案されている。一般に、SUVには偏平率が50〜80%、とりわけ60〜80%のラジアルタイヤが装着される。
ところで、ラジアルタイヤには、フラットスポットと呼ばれる現象が生じやすい。フラットスポットは、例えばタイヤが発熱した状態で長時間駐車された場合、路面と接地していたトレッド部分が平らに変形する現象である。この変形は、走行を開始してもしばらく維持されるため、振動の発生、乗心地の悪化及び操縦安定性の低下等を招く。特に近年のSUVは、装着されるタイヤの外径が大きく、ひいてはタイヤ断面高さも大きい傾向があり、しかも高速走行の機会も増加する傾向があるため、タイヤに大きな発熱が生じやすい。つまり、SUV用のタイヤは、フラットスポットが特に生じやすい条件を満たす。
従来、フラットスポットを防止するために、トレッドゴムのボリュームの低減及び低tanδ化、ビードエーペックスの軟質化及び小型化等が行われている。しかし、これらの手法は、いずれも操縦安定性を大きく低下させる欠点がある。また、他の方法として、例えば下記特許文献1が提案されているが、未だ改善の余地がある。
特開平7−52606号公報
発明者らは、フラットスポットについて種々の解析を行った。その結果、フラットスポットを生成させる原因の一つとして、駐車中に大きく屈曲したタイヤ最大幅位置付近の歪が走行後においても永続し、それがトレッド部をタイヤ半径方向内方へと引き上げていることを見出した。そして、このようなタイヤ最大幅位置付近での永続性を有する歪の生成を防止するためには、カーカスコードに太糸コードを用いるとともに、硬質のゴムからなるビードエーペックスの外端や、カーカスプライの折返し部の外端などを前記タイヤ最大幅位置から遠ざけて位置させることが効果的であることが判明した。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、カーカスコードに太糸コードを用いるとともに、カーカスプライの折返し部の外端及びビードエーペックスの外端の各位置をタイヤ最大幅位置に関連づけて規制することを基本として、操縦安定性などを低下させることなくフラットスポットの発生を抑制しうる空気入りラジアルタイヤを提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る本体部と、該本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部とを有した2枚のカーカスプライからなるカーカス、該カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたベルト層及び前記本体部と折返し部との間を前記ビードコアからタイヤ半径方向外側に先細状でのびるビードエーペックスを有し、しかも偏平率が60〜80%の空気入りラジアルタイヤであって、前記カーカスプライは、1680dtex/2以上の太さを有した有機繊維からなる太糸カーカスコードを含み、正規リムにリム組みして正規内圧が充填された無負荷である正規状態において、前記トレッド部において内側に配された内のカーカスプライは、その折返し部の外端がタイヤ最大幅位置よりもタイヤ半径方向外側に位置し、かつ前記内のカーカスプライの外側に配された外のカーカスプライは、その折返し部の外端がタイヤ最大幅位置からタイヤ半径方向内側に10〜35mmの距離aを隔てて位置するとともに、前記ビードエーペックスの外端は、タイヤ最大幅位置からタイヤ半径方向内側に5〜55mmの距離bを隔てて位置し、しかも前記距離の差(a−b)が5mm以上であることを特徴としている。
また請求項2記載の発明は、前記太糸カーカスコードは、1670dtex/2以上かつ1800dtex/2以下の太さを有するポリエステルコードであることを特徴としている。
また請求項記載の発明は、前記距離aは20mm以下であることを特徴としている。
車両の駐車中においては、タイヤ最大幅位置付近は、大きく屈曲し歪が集中しやすい。そして、その位置に硬質のビードエーペックスの外端が位置していると、該外端に前記歪が蓄積されやすい。しかも該ビードエーペックスの外端に生じた歪は、走行を開始してもしばらく永続し、接地していたトレッドをタイヤ半径方向内方へと引き上げ、フラットスポットを生成する大きな原因になる。本発明の空気入りタイヤでは、ビードエーペックスの外端位置がタイヤ最大幅位置からタイヤ半径方向内方に大きく遠ざけられることにより、該外端での永続的な歪の蓄積を防止しうる。また、本発明の空気入りタイヤは、外のカーカスプライの折返し部の外端が、タイヤ最大幅位置からタイヤ半径方向内側に10〜35mmの距離を隔てた位置に設けられるため、前述のビードエーペックスと同様、該外端での歪の蓄積が防止される。従って、フラットスポットの生成が抑制される。
他方、本発明の空気入りタイヤは、カーカスプライが太糸カーカスコードで構成されること、及び、内のカーカスプライの折返し部の外端がタイヤ最大幅位置よりもタイヤ半径方向外側に位置することにより、操縦安定性の低下が防止される。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ1の正規状態におけるタイヤ軸を含むタイヤ子午線右半分断面図を示す。ここで、正規状態とは、タイヤ1が正規リム(図示せず)にリム組されかつ正規内圧が充填された無負荷の状態とする。
前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"とする。さらに、「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。
前記空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層7とが設けられる。この例では四輪車用のタイヤ、より詳しくは乗用車用ラジアルタイヤが例示される。
本発明では、偏平率が50〜80%に設定されたタイヤを対象とする。この種の偏平率は、SUV用として広く用いられるためである。なお、偏平率が50%未満の超低偏平タイヤは、トレッド部2及びサイドウォール部3の剛性が非常に大きく、フラットスポットが発生しずらいため本発明の対象外としている。逆に前記偏平率が80%を超えるタイヤは、用途が非常に限定されたもので、一般にSUVには用いられていない。従って、このようなタイヤも本発明の対象外としている。
前記カーカス6は、本実施形態では2枚のカーカスプライ、即ち、トレッド部2においてタイヤ半径方向内側に配された内のカーカスプライ6iと、その外側に配された外のカーカスプライ6oとで構成される。カーカス6を1枚のカーカスプライで構成した場合、タイヤ剛性が低下してフラットスポットが発生しやすい。逆に、カーカス6を3枚のカーカスプライで構成した場合、タイヤ剛性が過度に高められてしまい、乗用車(SUV)に求められる快適な乗り心地が得られない。
また、各カーカスプライ6i、6oは、いずれもトレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6a1、6a2と、該本体部に連なりかつ前記ビードコア5の回りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6b1、6b2とを有する。符号6a、6bの添字1は内のカーカスプライを示し、同添字2は外のカーカスプライを示す。
また、前記本体部6a1(又は6a2)と折返し部6b1(又は6b2)との間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側に先細状でのびるビードエーペックス8が設けられる。該ビードエーペックス8は、硬質のゴムから形成されることにより、ビード部4の曲げ剛性を高め、操縦安定性を向上させる。また本実施形態のビードエーペックス8は、ビードコア5の外面5aの幅とほぼ等しい底面厚さを有し、そこから滑らかに厚さを減じて外端8tまでのびている。
前記ビードエーペックス8は、JISデュロメータA硬さ(JIS−K6253準拠)が、好ましくは83度以上、より好ましくは86度以上、さらに好ましくは90度以上のゴム組成物が用いられる。前記硬さが83度未満の場合、ビード部4の剛性が不足し、特に車高が大きいSUVでは操縦安定性が著しく低下しやすい。他方、ビードエーペックス8の硬さの上限は特に限定されないが、該硬さが過度に大きくなると、乗り心地の著しい悪化を招く傾向がある。このような観点より、ビードエーペックス8は、例えばJISデュロメータA硬さが99度以下のゴム組成物を用いることができる。
前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ赤道Cに対して例えば10〜40°の小角度で傾けて配列した少なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向内、外2枚のベルトプライ7A、7Bで構成される。各プライ7A、7Bは、各々の幅中心を揃えられかつ前記ベルトコードが互いに交差する向きに重ね合わされる。ベルトコードとしては、スチールコードが好適である。ただし、アラミド又はレーヨン等の高弾性の有機繊維コードも必要に応じて用いられる。また内のベルトプライ7Aは、外のベルトプライ7Bよりもタイヤ軸方向の幅が大きいため、前記内のベルトプライ7Aの両端は、ベルト層7のタイヤ軸方向の外端7eを構成する。
前記各カーカスプライ6i及び6oは、複数本のカーカスコードと、それを被覆するトッピングゴムとを含むコードプライが用いられる。前記カーカスコードは、タイヤ赤道Cに対して例えばほぼ80゜〜90゜の角度で傾けられる。これにより、カーカスコードは、ビード部4からトレッド部2に向かってラジアル方向にのびる。また、前記カーカスコードには、1670dtex/2以上の太さを有した有機繊維からなる太糸カーカスコードが用いられる。本実施形態では、各プライ6i及び6oの全てのカーカスコードが、1680dtex/2以上の太糸カーカスコードで構成される。
偏平率が50〜80%の乗用車用ラジアルタイヤでは、通常、1400dtex/2よりも細い細糸カーカスコードが用いられている。これに対して、本発明では、カーカスコードに、従来に比して太い有機繊維コードを用いることによって、各コードの曲げ剛性を高めて操縦安定性を向上させるとともに、各コードについて応力の蓄積に伴う歪の永続性を断ち、フラットスポットの発生を抑制する。他方、カーカスコードが過度に太くなると、成型性が著しく悪化したり、又はタイヤ重量が過度に大きくなって燃費性能等を悪化させるおそれがある。このような観点より、太糸カーカスコードの太さは、好ましくは1800dtex/2以下が望ましい。なお太糸カーカスコードを構成する有機繊維材料としては、特に限定されないが、例えばポリエステル、ナイロン、レーヨン又はアラミド等が上げられ、好ましくは汎用性の高いポリエステルコードが望ましい。
また、本発明の空気入りタイヤ1は、前記正規状態において、各カーカスプライ6i、6oの折返し部6b1、6b2の外端6it、6ot及びビードエーペックス8の外端8tの位置がタイヤ最大幅位置Mに関連づけて規制される。ここで、タイヤ最大幅位置Mとは、正規状態において、タイヤのサイドウォール部3の外面が最もタイヤ軸方向外側に張り出した位置である。本実施形態の空気入りタイヤ1は、このタイヤ最大幅位置Mが、ビードベースラインBLからタイヤ断面高さHの45〜55%の範囲に設けられている。
先ず、内のカーカスプライ6iの折返し部6b1の外端6itは、タイヤ最大幅位置Mよりもタイヤ半径方向外側にあり、かつ本実施形態では前記ベルト層7の外端7eよりもタイヤ半径方向内側に設けられる。内のカーカスプライ6iの前記外端6itが、タイヤ最大幅位置Mと同高さ又はそれよりもタイヤ半径方向内側に位置する場合、タイヤの横剛性が低下して操縦安定性が悪化する他、サイドウォール部3等の耐カット性が低下する不具合がある。
なお、内のカーカスプライ6iの前記外端6itの上限は、特に限定されない。従って、例えば外端6itが、ベルト層7と本体部6b1との間に挟まれる位置に設けられても良いし、また本実施形態のように、ベルト層7の外端7eとタイヤ最大幅位置Mとの間で終端するように設けられても良い。
後者の場合、タイヤ最大幅位置Mから内のカーカスプライ6iの前記外端6itまでのタイヤ半径方向の距離cが小さすぎると、操縦安定性及び耐カット性の低下のみならず、該外端6itに歪が蓄積されてフラットスポットが生成されるおそれがあるため好ましくない。逆に前記距離cが大きすぎると、例えば前記外端6itが例えば走行時の歪が大きいバットレス部などに位置し、耐久性の低下が生じるおそれがある。このような観点より、前記外端6itを、ベルト層7の外端7eとタイヤ最大幅位置Mとの間に設ける場合、前記距離cは、好ましくは5mm以上、より好ましくは10mm以上が望ましく、かつ、上限については、好ましくは30mm以下、より好ましくは20mm以下が望ましい。
発明者らの種々の実験の結果、剛性が小さくなるカーカスプライ6i、6oの折返し部の外端やビードエーペックス8の外端8tは、発熱した状態で大きな歪を長時間受けると、荷重を取り除かれてもその歪がしばらく永続する傾向があることが判明した。このため、本発明の空気入りラジアルタイヤ1では、外のカーカスプライ6oの折返し部6b2の外端6otは、タイヤ最大幅位置Mからタイヤ半径方向内側に10〜35mmの距離aを隔てた位置に、またビードエーペックス8の外端8tは、タイヤ最大幅位置Mからタイヤ半径方向内側に5〜55mmの距離bを隔てた位置にそれぞれ設けられる。これにより、外のカーカスプライ6oの外端6ot及びビードエーペックス8の外端8tが、駐車中でも歪が小さいビード部側に設けられ、ひいては歪が残存しやすい各外端8t及び6otに、駐車中に大きな歪が作用するのを防止できる。従って、前記タイヤ最大幅位置Mにおいて、永続した歪の生成が抑えられ、その結果、フラットスポットが抑制される。
ここで、前記距離aが10mm未満の場合又は前記距離bが5mm未満の場合、駐車中に外のカーカスプライ6oの外端6ot又はビードエーペックス8の外端8tに大きな歪が作用しやすく、ひいてはタイヤ最大幅位置近傍で永続性のある歪が生成されるおそれがある。他方、前記距離aが35mmを超える場合又は前記距離bが55mmを超える場合、太糸カーカスコードを用いた場合でもタイヤの横剛性が低下し、操縦安定性が悪化する傾向がある。
タイヤ最大幅位置Mから前記各外端6ot及び8tをタイヤ半径方向内方へと遠ざけ、タイヤ最大幅位置M付近での永続した歪の生成を抑えてフラットスポットを抑制しつつ操縦安定性の低下を最小限に抑えるために、前記距離aは、より好ましくは20mm以下、最も好ましくは15mm以下が望ましい。同様に、前記距離bは、より好ましくは30mm以下、さらに好ましくは20mm以下、特に好ましくは10mm以下が望ましい。
また、前記距離aとbとの差(a−b)は、5mm以上であることが求められるが、より好ましくは8mm以上である。即ち、外のカーカスプライ6oの折返し部の外端6otが、ビードエーペックス8の外端8tよりも5mm以上タイヤ半径方向の内方に位置することが必要である。前記距離の差(a−b)が5mm未満の場合、外のカーカスプライの外端6otとビードエーペックス8の外端8tとが近接し、その部分に剛性段差が生じて歪が集中しやすく、耐久性が悪化したり永続性のある歪が生成されやすくなる。
また、前記距離の差の絶対値|a−b|が5mm以上であっても、外のカーカスプライ6oの折返し部の外端6otが、ビードエーペックス8の外端8tよりもタイヤ半径方向外側にある場合、フラットスポットを抑制する効果が低下する。
また、本発明が適用される空気入りラジアルタイヤにおいて、そのタイヤ断面高さHは、特に限定されないが、好ましくは130mm以上、より好ましくは150mm以上であり、かつ上限は250mm以下、より好ましくは200mm以下であるのが望ましい。この種のサイズのタイヤについて、本発明は高い耐フラットスポット性能を発揮しうる。
タイヤサイズがP265/65R17の空気入りラジアルタイヤが表1の仕様に基づき試作され、各々について、耐フラットスポット性能、操縦安定性及び耐久性について評価した。カーカスコードはいずれもポリエステルコード、ベルト層はスチールコードの2プライとした。他の仕様については、表1に示す次の通りである。また、評価方法は次の通りである。
<耐フラットスポット性能>
各供試タイヤをリム(7.5JJ×17)に装着し、内圧200kPaを充填するとともに、80℃のオーブン内で規格荷重の80%の荷重を負荷して接地させた状態を24時間維持した。そして、各供試タイヤのフラットスポット量(凹み量)をフォースバリエーション試験機を用いてそれぞれ測定した。評価は、比較例1のフラットスポット量の逆数を100とする指数で表示した。数値が大なほど良好である。
<操縦安定性>
各供試タイヤをリム(7.5JJ×17)に装着し、内圧200kPaを充填するとともに、排気量3500ccの国産SUVの四輪に装着し、乾燥アスファルト路面をテスト走行した、評価は、ドライバーの官能評価による10点法とした。数値が大きいほど良好である。
<耐久性>
各供試タイヤをリム(7.5JJ×17)に装着し、内圧360kPaを充填するとともに、ドラム試験機を用いて規格荷重の1.41倍の荷重、速度80km/hで走行させ、損傷の有無を調べた。また30000kmを完走とした。
テストの結果を表1に示す。
Figure 0004537890
Figure 0004537890
テストの結果、実施例のものは、比較例に比べて、耐フラットスポット性能を向上しており、また、操縦安定性及び耐久性の低下の生じていないことが確認できた。
本発明の実施形態を示す空気入りラジアルタイヤの断面図である。 そのサイドウォール部の要部拡大図である。
符号の説明
1 空気入りラジアルタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6i 内のカーカスプライ
6o 外のカーカスプライ
7 ベルト層
8 ビードエーペックス

Claims (3)

  1. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る本体部と、該本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部とを有した2枚のカーカスプライからなるカーカス、
    該カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたベルト層及び
    前記本体部と折返し部との間を前記ビードコアからタイヤ半径方向外側に先細状でのびるビードエーペックスを有し、しかも偏平率が50〜80%の空気入りラジアルタイヤであって、
    前記カーカスプライは、1670dtex/2以上の太さを有した有機繊維からなる太糸カーカスコードを含み、
    正規リムにリム組みして正規内圧が充填された無負荷である正規状態において、前記トレッド部において内側に配された内のカーカスプライは、その折返し部の外端がタイヤ最大幅位置よりもタイヤ半径方向外側に位置し、かつ
    前記内のカーカスプライの外側に配された外のカーカスプライは、その折返し部の外端がタイヤ最大幅位置からタイヤ半径方向内側に10〜35mmの距離aを隔てて位置するとともに、
    前記ビードエーペックスの外端は、タイヤ最大幅位置からタイヤ半径方向内側に5〜55mmの距離bを隔てて位置し、
    しかも前記距離の差(a−b)が5mm以上であることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記太糸カーカスコードは、1670dtex/2以上かつ1800dtex/2以下の太さを有するポリエステルコードである請求項記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記距離aは20mm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りラジアルタイヤ。
JP2005148428A 2005-05-20 2005-05-20 空気入りラジアルタイヤ Expired - Fee Related JP4537890B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005148428A JP4537890B2 (ja) 2005-05-20 2005-05-20 空気入りラジアルタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005148428A JP4537890B2 (ja) 2005-05-20 2005-05-20 空気入りラジアルタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006321448A JP2006321448A (ja) 2006-11-30
JP4537890B2 true JP4537890B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=37541422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005148428A Expired - Fee Related JP4537890B2 (ja) 2005-05-20 2005-05-20 空気入りラジアルタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4537890B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4900016B2 (ja) * 2007-04-17 2012-03-21 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP6134577B2 (ja) * 2013-05-15 2017-05-24 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP7031348B2 (ja) * 2018-02-14 2022-03-08 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP6594504B1 (ja) * 2018-10-03 2019-10-23 Toyo Tire株式会社 タイヤ
JP7132098B2 (ja) * 2018-11-14 2022-09-06 株式会社ブリヂストン タイヤ

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000177310A (ja) * 1998-12-21 2000-06-27 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ
JP2000301910A (ja) * 1999-04-22 2000-10-31 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ
JP2001071714A (ja) * 1999-09-07 2001-03-21 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りラジアルタイヤ
JP2001341506A (ja) * 2000-06-02 2001-12-11 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The 扁平空気入りタイヤ
JP2004001628A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りラジアルタイヤ及びそれに用いるカーカスコード
JP2004009772A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2004231057A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2004249870A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2004322782A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ
JP2004352174A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りラジアルタイヤ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01106702A (ja) * 1987-10-20 1989-04-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The 乗用車用ラジアルタイヤ
JPH01145210A (ja) * 1987-11-30 1989-06-07 Sumitomo Rubber Ind Ltd ラジアルタイヤ

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000177310A (ja) * 1998-12-21 2000-06-27 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ
JP2000301910A (ja) * 1999-04-22 2000-10-31 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ
JP2001071714A (ja) * 1999-09-07 2001-03-21 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りラジアルタイヤ
JP2001341506A (ja) * 2000-06-02 2001-12-11 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The 扁平空気入りタイヤ
JP2004001628A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りラジアルタイヤ及びそれに用いるカーカスコード
JP2004009772A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2004231057A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2004249870A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2004322782A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ
JP2004352174A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りラジアルタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006321448A (ja) 2006-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4170821B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP4621091B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4567482B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6209151B2 (ja) タイヤ
JP4184349B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP4950552B2 (ja) レース用空気入りタイヤ
JP6030390B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4728304B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6461633B2 (ja) タイヤ
JP4537890B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP6874416B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP2002120514A (ja) 空気入りタイヤ
JP2005271794A (ja) ランフラットタイヤ
JP7230479B2 (ja) 二輪自動車用タイヤ
JP4179589B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP5545890B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4785425B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6953938B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4523823B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5742122B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4334945B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5139757B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP5128137B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2009023442A (ja) 空気入りタイヤ
JP6522995B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100615

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100618

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees