JP4334945B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、生産性を損ねることなく横剛性を向上しうる空気入りタイヤに関する。
図8には、従来の一般的な空気入りタイヤaの断面図を示す。
該空気入りタイヤaは、カーカスbと、ベルト層cと、サイドウォール部ないしビード部に配されたサイド補強層dとが設けられる。カーカスbは、トレッド部eからサイドウォール部fを経てビード部gのビードコアiに至る本体部b1に、ビードコアiの回りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されタイヤ半径方向外側にのびる巻き上げ部b2を一体に設けたカーカスプライbcが用いられる。乗用車用ラジアルタイヤの場合、カーカスプライbcにはポリエステル等の有機繊維コードが採用される。またサイド補強層dには、1ないし複数枚のプライが用いられ、その補強コードにはナイロン或いはスチールが採用される。
従来、タイヤの横剛性を高めるために、例えばサイド補強層dにおいて、プライ枚数やタイヤ半径方向の長さなどを適宜調節することが行われている。
しかしながら、従来の方法では、タイヤのサイズや種類に応じてカーカスプライbcとは別のプライとして、多種類のサイド補強層dを準備する必要があり、材料の準備工程や管理コストを増大させる。また生タイヤを成形する工程においても、カーカスプライbcとは別のプライ供給装置等を用いてドラム上に送り込みかつカーカスの外側に貼り付けする工程が必要となるため、生産面で無駄が生じやすい。
また近年では、カーカスプライbcの前記巻き上げ部b2をそのタイヤ半径方向の外端でさらに折り返してタイヤ半径方向内側に巻きおろした巻き下げ部を設けることが行われている(下記特許文献1ないし3)。
特開平4−129801号公報 特開平10−35228号公報 特開2000−25427号公報
しかしながら、これらの文献に示されるカーカスプライは、巻き上げ部をさらに折り返す位置を特に限定していない。発明者らは種々の実験を行ったところ、前記位置をビード部のビードエーペックスの外端と関連づけて規制することが有効であることを知見した。これにより、生産性や耐久性を損ねることなく横剛性に優れた空気入りタイヤを得ることができる。
以上のように、本発明は、巻き上げ部をさらに折り返す位置をビードエーペックスの高さと関連づけて規制することを基本として、生産性や耐久性を損ねることなく横剛性に優れた空気入りタイヤを提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスを具えた空気入りタイヤであって、前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部を経てビードコアに至る本体部と、該本体部に連なりかつビードコアの回りで折り返されてタイヤ半径方向外側にのびる第1の巻き上げ部と、該第1の巻き上げ部の外端で折り返されタイヤ半径方向内側にのびる第1の巻き下げ部とを含む少なくとも1枚のカーカスプライを有し、かつ前記本体部と前記第1の巻き上げ部との間に、ビードコアからタイヤ半径方向外側にのびるビードエーペックスが設けられてなり、しかもビードエーペックスの外端からタイヤ半径方向外側に3〜18mmの距離を隔てた位置に前記第1の巻き上げ部の外端が設けられるとともに、前記カーカスプライは、前記第1の巻き上げ部と第1の巻き下げ部との折返し部において、1ないし複数本おきにカーカスコードが切断されていることを特徴とする空気入りタイヤである。
また請求項2記載の発明は、前記第1の巻き下げ部は、前記第1の巻き上げ部のタイヤ軸方向外側を通りかつビードコアのタイヤ半径方向の内側に巻き込まれることなくビードコアの近傍で終端することを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤである。
また請求項3記載の発明は、前記カーカスプライは、前記第1の巻き下げ部の内端が前記ビードコアの近傍に位置するとともに、該第1の巻き下げ部の内端で折り返されタイヤ半径方向外側にのびる第2の巻き上げ部を有することを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤである。
また請求項4記載の発明は、前記カーカスプライは、前記第2の巻き上げ部の外端で折り返されタイヤ半径方向内側にのびる第2の巻き下げ部を含むことを特徴とする請求項3記載の空気入りタイヤである。また、請求項5記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスを具えた空気入りタイヤであって、前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部を経てビードコアに至る本体部と、該本体部に連なりかつビードコアの回りで折り返されてタイヤ半径方向外側にのびる第1の巻き上げ部と、該第1の巻き上げ部の外端で折り返されタイヤ半径方向内側にのびる第1の巻き下げ部と、前記ビードコアの近傍に位置する前記第1の巻き下げ部の内端で折り返されタイヤ半径方向外側にのびる第2の巻き上げ部と、前記第2の巻き上げ部の外端で折り返されタイヤ半径方向内側にのびる第2の巻き下げ部とを含む少なくとも1枚のカーカスプライを有し、かつ前記本体部と前記第1の巻き上げ部との間に、ビードコアからタイヤ半径方向外側にのびるビードエーペックスが設けられてなり、しかもビードエーペックスの外端からタイヤ半径方向外側に3〜18mmの距離を隔てた位置に前記第1の巻き上げ部の外端が設けられたことを特徴とする空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤは、カーカスプライが、トロイド状の本体部に連なりかつビードコアの回りで折り返されてタイヤ半径方向外側にのびる第1の巻き上げ部と、該第1の巻き上げ部の外端で折り返されタイヤ半径方向内側にのびる第1の巻き下げ部とを含む。従って、第1の巻き上げ部と第1の巻き下げ部とでタイヤのサイド部を補強し、タイヤの横剛性を高める。またカーカスプライ以外のサイド補強層を設ける必要が無いため生産性が向上する。またビード部を補強するビードエーペックスの外端からタイヤ半径方向外側に3〜18mmの距離を隔てた位置に第1の巻き上げ部の外端を設けているため、サイド部に大きな剛性段差が形成されるのを防いでタイヤの耐久性を向上する。また、カーカスコードは、第1の巻き上げ部と第1の巻き下げ部との折返し部において、一部が切断されるので、第1の巻き上げ部の外端で第1の巻き下げ部を折り返す際の抵抗が小さくなるため折り返し作業ないし成形作業を能率化しうる。また抵抗が小さいため、前記折り返した部分の厚さをより小にでき、サイドウォール部の厚さを過度に増加させることがない。
また請求項2記載の発明のように、第1の巻き下げ部は、第1の巻き上げ部のタイヤ軸方向外側を通りかつビードコアのタイヤ半径方向の内側に巻き込まれることなくビードコアの近傍で終端する場合には、生産性が向上し、かつタイヤ重量の増加を抑制しうる。また第1の巻き下げ部の端部が走行時の歪の小さい領域に位置するため、セパレーション等の損傷を防ぎさらに耐久性が向上する。
また請求項3記載の発明のように、カーカスプライは、前記第1の巻き下げ部の内端が前記ビードコアの近傍に位置するとともに、該第1の巻き下げ部の内端で折り返されタイヤ半径方向外側にのびる第2の巻き上げ部を有するときには、サイド部の剛性をさらに高め、操縦安定性の向上に特に役立つ。
また請求項4又は5記載の発明のように、カーカスプライは、前記第2の巻き上げ部の外端で折り返されタイヤ半径方向内側にのびる第2の巻き下げ部を含むときには、サイド部の剛性をさらに高め、操縦安定性の向上に特に役立つ。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ1の右半分断面図を示す。図1では、空気入りタイヤ1を正規リム(図示せず)にリム組みして正規内圧を充填した無負荷である正規状態を示している。ここで、「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"とする。また、「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。
本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたスチールコードのベルトプライ7A、7Bからなるベルト層7とを具えた乗用車用のラジアルタイヤが例示される。
前記カーカス6は、実質的に1枚のカーカスプライ6Aから形成されたものを示す。本実施形態のカーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア4に至る本体部6aと、該本体部6aに連なりかつビードコア5の回りで折り返されてタイヤ半径方向外側にのびる第1の巻き上げ部6b1と、該第1の巻き上げ部6b1の外端で折り返されタイヤ半径方向内側にのびる第1の巻き下げ部6c1とを含んでいる。この例では、第1の巻き下げ部6c1は、前記第1の巻き上げ部6b1のタイヤ軸方向外側を通りかつビードコア5のタイヤ半径方向の内側に巻き込まれることなくビードコア5の近傍で終端したものが例示される。またビード部4ないしサイドウォール部3には、カーカスプライ以外のコード補強層は設けられていない。
このような空気入りタイヤ1は、第1の巻き上げ部6b1に加えて第1の巻き下げ部6c1が設けられることによって、ビード部4ないしサイドウォール部3の曲げ剛性を効果的に補強し、タイヤの横剛性を高め操縦安定性を向上しうる。特に本実施形態のように、ビード部4ないしサイドウォール部3に、カーカスプライ以外のコード補強層を設けていない空気入りタイヤでは、材料の準備工程や管理コストを削減でき、より一層生産性を向上しうる。
カーカスプライ6Aは、前記本体部6aにおいて、カーカスコードをタイヤ赤道Cに対して例えば75゜〜90゜の角度で配列される。カーカスコードは、例えばポリエステルコード、ナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードが好適であるが、必要によりスチールコードを含むことができる。さらにカーカスコードは、第1の巻き上げ部6b1と第1の巻き下げ部6c1との折返し部において、連続するもので良いし、また一部ないし全部が切断されているものでも良い。後者の場合、第1の巻き上げ部6b1の外端Nで第1の巻き下げ部6c1を折り返す際の抵抗が小さくなるため折り返し作業ないし成形作業を能率化しうる。また抵抗が小さいため、前記折り返した部分の厚さをより小にでき、サイドウォール部3の厚さを過度に増加させることがない。
前記第1の巻き上げ部6b1と第1の巻き下げ部6c1との折返し部においてカーカスコードを予め切断しておく場合、全てのカーカスコードを切断すると巻き上げ部6b1と巻き下げ部6c1とが分離し易くなり、生タイヤ成形時にカーカスプライ6Aの取り扱い性を悪化させる。好適には、1ないし複数本おきにカーカスコードを切断し、全体として20〜80%、より好ましくは50〜60%程度のカーカスコードを切断しておくことが生産性の観点から特に好ましい。
またカーカスプライ6Aの本体部6aと第1の巻き上げ部6b1との間には、ビードコア5からタイヤ半径方向外側に断面先細状でのびるビードエーペックス8が設けられる。このようなビードエーペックス8は、ビード部4に大きな剛性段差を形成することなくビード部4の曲げ剛性を高めるのに役立つ。ビードエーペックス8は、例えばJISデュロメータA硬さで60〜100度、より好ましくは70〜80度の硬質のゴム組成物によって形成されるのが望ましい。
またビードエーペックス8は、ビードベースラインBLからの高さhaがタイヤ断面高さHの10〜80%、より好ましくは30〜70%が望ましい。前記高さhaがタイヤ断面高さHの10%未満であると、ビード部4の曲げ剛性などを十分に高めることができず、操縦安定性が悪化する傾向があり、逆に80%を超えると、サイドウォール部3における柔軟な領域が少なくなり、乗り心地を著しく悪化させる傾向がある。
また空気入りタイヤ1は、第1の巻き上げ部6b1の外端Nが、ビードエーペックス8の外端8tからタイヤ半径方向外側に3〜18mm、より好ましくは3〜15mm、さらに好ましくは5〜10mmの距離tを隔てた位置に設けられる。ビードエーペックス8の外端8tとは、前記正規状態において、ビードエーペックス8が最もタイヤ半径方向外側に位置する部分を言う。また第1の巻き上げ部6b1の外端Nとは、第1の巻き上げ部6b1のカーカスコードが最もタイヤ半径方向外側に位置する部分を言う。
発明者らは前記距離tを違えて種々のタイヤを試作してテストを行った。先ず、前記外端Nがビードエーペックス8よりもタイヤ半径方向内側に位置するタイヤでは、ビードエーペックス8の外端8tよりもタイヤ半径方向外側のサイドウォール領域において補強効果が殆ど得られない。従って、横剛性が低く操縦安定性の向上が十分に期待できない。
また前記距離tが0mm以上かつ3mmよりも小さいタイヤでは、第1の巻き上げ部6b1の外端Nとルースが生じ易いビードエーペックス8の外端8tとが実質的にタイヤ軸方向で隣り合う。このため、サイドウォール部3に大きな剛性段差が形成される。このような剛性段差によって、ビードエーペックス8の外端8tないし第1の巻き上げ部6b1の外端Nに応力ないし歪が集中し、ゴム剥離といった損傷を早期に招くなど耐久性に劣る欠点がある。さらに前記距離tが18mmよりも大きいタイヤ、とりわけ図7に示すように、第1の巻き上げ部6b1の外端Nをベルト層7の内側まで立ち上げたタイヤでは、衝撃を吸収するフレキシブルなバットレス部の曲げ剛性を高めてしまい乗り心地を著しく損ねる欠点がある。このように、距離tを適切に限定することによって、ビード部からサイドウォール部にかけての耐久性を確実に向上しうる。
また第1の巻き下げ部6c1の内端は、本実施形態のように、負荷走行時の歪の影響が少ないビードコア5の近傍で終端させたものが望ましい。具体的には、図1に示すように、ビードベースラインBLから第1の巻き下げ部6c1の内端Mとの間のタイヤ半径方向の距離rを例えば0〜20mmとするのが特に望ましい。なお図6に略示するように、カーカスプライ6Aの第1の巻き下げ部6c1は、ビードコア5のタイヤ半径方向内側を通ってベルト層7の近傍まで立ち上げることも考えられる。しかしながら、このような態様では、サイドウォール部の剛性が高くなり過ぎ、乗り心地を損ねるばかりか、ベルト層7の内側に第1の巻き下げ部6c1の端部6c1eが位置するため、この部分でルースが生じ易くなる。
さらに本実施形態では、カーカスプライ6Aの第1の巻き下げ部6c1は、第1の巻き上げ部6b1のタイヤ軸方向外側を通ってタイヤ半径方向内側にのびるものが例示されるが、図3に示すように、第1の巻き上げ部6b1のタイヤ軸方向内側に第1の巻き下げ部6c1を設けることもできる。
図4には、本発明の他の実施形態を示している。
この実施形態では、カーカスプライ6Aの第1の巻き下げ部6c1の内端Mがビードコア5の近傍に位置するとともに、該第1の巻き下げ部6c1の内端Mで折り返されタイヤ半径方向外側にのびる第2の巻き上げ部6b2を有するものが例示される。第2の巻き上げ部6b2は第1の巻き下げ部6c1のタイヤ軸方向外側を通りタイヤ半径方向外側にのびている。また第2の巻き上げ部6b2の外端N2は、第1の巻き上げ部6b1の外端Nから3〜18mmの距離sをタイヤ半径方向外側に隔てた位置で終端したものを示す。これにより、外端N、N2が近接して大きな剛性段差が形成されるのを効果的に防止しうる。この実施形態では、カーカスプライ6Aだけでビード部4ないしサイドウォール部3を補強でき、生産性を損ねることなくさらにタイヤサイド部の曲げ剛性等をより強固に高め得る。
また図5には本発明のさらに他の実施形態を示している。
この実施形態では、図4に示した第2の巻き上げ部6b2の外端N2で折り返されタイヤ半径方向内側にのびる第2の巻き下げ部6c2を含むものが例示される。このように、巻き上げ部、巻き下げ部は、それぞれ複数個設けることができる。
以上のような空気入りタイヤ1は、円筒状の成形ドラムに予め第1の巻き下げ部(図3のものでは第1の巻き下げ部及び第2の巻き上げ部、図4のものでは第1の巻き下げ部、第2の巻き上げ部及び第2の巻き下げ部)を形成、つまり、第1の巻き下げ部を予め折り返したカーカスプライ6Aを巻き付ければ、その後は、慣例に従い通常通りに生カバーを成形でき、生産性を損ねることがない。
表1の仕様に基づき空気入りタイヤを試作し、乗り心地、操縦安定性、生産性、耐久性をテストした。タイヤサイズは、いずれも185/70R14であり、テスト方法は、次の通りである。
<乗り心地・操縦安定性>
排気量2000cm3 の国産FF車に、リム5J×14、内圧200kPaで4輪装着し、ドライバー1名乗車でドライアスファルト路面の段差路、ベルジャソ路(石畳の路面)、ビッツマン路(小石を敷き詰めた路面)等を走行し、操縦安定性、ゴツゴツ感、突き上げ、ダンピングに関して官能評価を行い、比較例1を6とする10点法で表示した。数値が大きいほど良好である。
<生産性>
タイヤ生カバーを成形するのに必要な時間を測定し、比較例1を100とする指数で表示した。数値が小さいほど良好である。
<耐久性>
JISに規定する最大荷重の1.4倍の荷重を加え、70km/Hの速度より2時間毎に10km/Hずつ速度を高め、タイヤが破壊するまでの速度と、その速度での走行時間を求め、両者をハイフンで区切って示している。速度、時間とも大きい方が良好である。テストの結果を表1に示す。
Figure 0004334945
テストの結果、参考例のものは、乗り心地、操縦安定性、生産性、耐久性をバランス良く向上していることが確認できた。なお比較例1では、生産性が悪く、また比較例2では耐久性が著しく悪く、さらに比較例3では著しく乗り心地が悪化する。このように、本発明の有意な効果が確認できた。
本実施形態の空気入りタイヤを示す断面図である。 そのビード部の部分拡大図である。 本発明の他の実施形態を示すビード部の部分拡大図である。 本発明の他の実施形態を示すビード部の部分拡大図である。 本発明の他の実施形態を示すビード部の部分拡大図である。 従来の空気入りタイヤを示す断面図である。 従来の空気入りタイヤのカーカスプライの略図である。 従来の空気入りタイヤのカーカスプライの略図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6a 本体部
6b1 第1の巻き上げ部
6b2 第2の巻き上げ部
6c1 第1の巻き下げ部
6c2 第2の巻き下げ部
7 ベルト層
8 ビードエーペックス

Claims (5)

  1. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスを具えた空気入りタイヤであって、
    前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部を経てビードコアに至る本体部と、
    該本体部に連なりかつビードコアの回りで折り返されてタイヤ半径方向外側にのびる第1の巻き上げ部と、
    該第1の巻き上げ部の外端で折り返されタイヤ半径方向内側にのびる第1の巻き下げ部とを含む少なくとも1枚のカーカスプライを有し、
    かつ前記本体部と前記第1の巻き上げ部との間に、ビードコアからタイヤ半径方向外側にのびるビードエーペックスが設けられてなり、
    しかもビードエーペックスの外端からタイヤ半径方向外側に3〜18mmの距離を隔てた位置に前記第1の巻き上げ部の外端が設けられるとともに、
    前記カーカスプライは、前記第1の巻き上げ部と第1の巻き下げ部との折返し部において、1ないし複数本おきにカーカスコードが切断されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1の巻き下げ部は、前記第1の巻き上げ部のタイヤ軸方向外側を通りかつビードコアのタイヤ半径方向の内側に巻き込まれることなくビードコアの近傍で終端することを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記カーカスプライは、前記第1の巻き下げ部の内端が前記ビードコアの近傍に位置するとともに、
    該第1の巻き下げ部の内端で折り返されタイヤ半径方向外側にのびる第2の巻き上げ部を有することを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記カーカスプライは、前記第2の巻き上げ部の外端で折り返されタイヤ半径方向内側にのびる第2の巻き下げ部を含むことを特徴とする請求項3記載の空気入りタイヤ。
  5. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスを具えた空気入りタイヤであって、
    前記カーカスは、トレッド部からサイドウォール部を経てビードコアに至る本体部と、
    該本体部に連なりかつビードコアの回りで折り返されてタイヤ半径方向外側にのびる第1の巻き上げ部と、
    該第1の巻き上げ部の外端で折り返されタイヤ半径方向内側にのびる第1の巻き下げ部と、
    前記ビードコアの近傍に位置する前記第1の巻き下げ部の内端で折り返されタイヤ半径方向外側にのびる第2の巻き上げ部と、
    前記第2の巻き上げ部の外端で折り返されタイヤ半径方向内側にのびる第2の巻き下げ部とを含む少なくとも1枚のカーカスプライを有し、
    かつ前記本体部と前記第1の巻き上げ部との間に、ビードコアからタイヤ半径方向外側にのびるビードエーペックスが設けられてなり、
    しかもビードエーペックスの外端からタイヤ半径方向外側に3〜18mmの距離を隔てた位置に前記第1の巻き上げ部の外端が設けられたことを特徴とする空気入りタイヤ。
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