JP5040232B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は空気入りタイヤに関し、更に詳しくはタイヤを偏平化した場合でも、転がり抵抗と乗り心地性を悪化させることなく、操縦安定性及び荷重耐久性を向上するようにした空気入りタイヤに関する。
自動車の高性能化に伴い、空気入りタイヤの偏平化が加速している。しかし、タイヤを低偏平化すると、剛性の大きいビードフィラーの外周端部がベルト層のエッジに近づくことになるため、双方が接近したショルダー部に応力が集中しやすくなって荷重耐久性が悪化することが懸念されている。
この対策としては、ビードフィラーの高さを下げることによりショルダー部に歪みが集中することを避けることが考えられるが、サイド部の剛性低下によって操縦安定性が悪化するという問題があった。
このような問題を解決するため、ビードフィラーの外周端部をベルト層とカーカス層の間まで延長することにより、荷重耐久性と操縦安定性を確保する発明が提案されている(特許文献1を参照)。
しかし、上記特許文献1のようにビードフィラーの外周端部をベルト層の下に挿入すると、タイヤの転がり抵抗が大きくなって自動車の燃費の低下を招くという問題があった。
特開2006−131099号公報
本発明の目的は、転がり抵抗及び乗心地性の悪化を最小限に抑制しつつ、操縦安定性と荷重耐久性を向上させることができる空気入りタイヤを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、左右一対のビード部間にカーカス層を装架し、該カーカス層の両端部をビードコアの周りにタイヤ内側から外側へビードフィラーを挟むように折り返すとともに、前記カーカス層の外周側に2層のベルト層を層間でコードが交差するように配置し、該ベルト層の少なくとも両端部をタイヤ周方向に有機繊維コードを巻き付けたベルト補強層で被覆し、かつ前記ビードフィラーの外周端部を前記ベルト層の近傍まで重ならない位置まで延長した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ベルト補強層の端部を前記ビードフィラーの外周端部に3mm以上の範囲で重なるように延長するとともに、タイヤ最大幅の位置よりもタイヤ径方向外側で終端するようにしたことを特徴とするものである。
また、好ましくは、上記ベルト層の最大幅の端部とビードフィラーの外周端部との間隔は0〜50 mmにするとよい。
ベルト補強層の端部がビードフィラーと重なる範囲は5 mm以上とするとよく、また、カーカス層は一層からなることが望ましい。
本発明は、特に標準リムに装着して空気圧180 kPaを充填した際のタイヤ断面高さが80 mm以下である偏平タイヤに好ましく適用される。
なお、「標準リム」とはJATMAで規定する規格リムをいう。
本発明によれば、ビードフィラーの外周端部をベルト層の近傍に重ならない位置まで延長するようにした空気入りタイヤにおいて、ベルト層の少なくとも両端部を被覆するようにしたベルト補強層の端部を前記ビードフィラーの外周端部に3 mm以上の範囲で重なるように延長するとともに、タイヤ最大幅の位置よりも内側で終端するようにしたため、転がり抵抗と乗心地性の悪化を最小限に抑制しながら、荷重耐久性と操縦安定性を向上させることができる。
以下に、本発明について、図に示す実施形態を参照して説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの一例を示す。この空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)1は、左右一対のビード部3間にカーカス層4を装架して、そのカーカス層4の両端部4aをそれぞれビードコア2の周りにタイヤ1の内側から外側にビードフィラー5を挟むように折り返している。トレッド部6におけるカーカス層4の外周側には、スチールコードからなる2層のベルト層7が層間でコードを交差するように配置され、その外側には有機繊維コードをタイヤ周方向に連続的に巻き付けたベルト補強層8が積層されている。
ビードフィラー5は剛性の大きな硬質ゴムからなり、ビードコア2の外周からタイヤ径方向の外側へ延長している。
ビードフィラー5の外周端部5aとベルト層7の最大幅端部との離間距離としては、0〜50 mmの範囲に設定することが望ましい。50 mmよりも離すと、サイド部9の剛性が低下することにより操縦安定性が低下する。また、ビードフィラー5の外周端部5aがベルト層7と重なるように延長すると、トレッド部6の接地性が低下することにより転がり抵抗が増大する。
このビードフィラー5の外周端部5aに対し、上記ベルト補強層8の端部がベルト層7を越えて3 mm以上、好ましくは5 mm以上重なるように延長している。しかし、このベルト補強層8の端部8aは、タイヤの最大幅の位置よりもタイヤの径方向外側で終端するようにしなければならない。
このようにベルト補強層8の端部8aを、ビードフィラー5の外周端部5aに3 mm以上重なるようにすることで、ビードフィラー5の端部付近に集中しようとする応力を分散させ、また、このようにベルト補強層8を延長することで乗心地性の低下が起こるが、タイヤ最大幅の位置より外側の位置で終端させることで大幅な悪化を抑制することができる。
ここで、ベルト補強層8の構成は、図1に示すようなフルカバー8には限られず、ベルト層7の端部だけを覆うエッジカバーでもよく、あるいはベルトカバーとエッジカバーの組み合わせであってもよい。
カーカス層4は、一般には単層であるが複数層からなるものであってもよい。複数層の場合には、カーカスコードがわずかな角度で交差する、いわゆるセミラジアルカーカスとするのがよい。また、カーカス層4の折り返し端末4aの位置は特に規定するものではなく、図2に示すように、その径方向高さTUHがタイヤ最大幅高さSDHよりも内側の比較的低いものであってもよい。
本発明は、ラジアルタイヤの一般に適用可能であるが、特にJATMAが規定する標準リムに装着して、空気圧180 kPaを充填した状態におけるタイヤの断面積高さが80 mm以下となる低偏平タイヤに好ましく適用される。
タイヤサイズを245/30R20とし、タイヤの基本構造を図1とした場合において、カーカス層4の折り返し端末4aの高さTUH、ビードフィラー5の外周端部5aの高さFLH、及びベルト補強層8とビードフィラー5の重なり幅Wの3つの条件を異ならせた、従来タイヤ(従来例)、本発明タイヤ(実施例1、2)及び比較タイヤ(比較例1〜3)をそれぞれ製作した。なお、TUHとFLHは、いずれもビードヒール10を起点とするタイヤ断面の径方向高さである。
比較例1のタイヤは、ビードフィラー5を短くし、外周端部5aとベルト層7との間を広く離している。これに対して比較例2のタイヤにおいては、ビードフィラー5の外周端部5aはベルト層7の下に重なるように配置されている。また、比較例3のタイヤでは、ベルト補強層エッジ8aとビードフィラー5の重なり幅Wが最大となるケースであり、タイヤ最大幅高さSDHと等しくなっている。
これら6種類のタイヤについて、以下の測定方法により荷重耐久性、操縦安定性、乗心地性及び転がり抵抗の評価を行い、それぞれの結果を表1に記載した。
[荷重耐久性]
空気圧120kPaを充填し、室内ドラム耐久試験(ドラム径:1707 mm、負荷荷重:最大負荷能力の102 %、走行速度:81km/h)により、タイヤが破壊するまでの時間を測定した。評価結果は従来例を100とする指数表示とし、10ポイント以上を有意差ありとした。
[操縦安定性]、[乗心地性]
タイヤを排気量3.0Lの乗用車に装着して、5人のテストドライバーによるフィーリング評価を行い、5人の平均値で評価した。評価結果は従来例を0として、評価が高いほどプラス値が大きくなり、低いほどマイナス値が大きくなる。1ポイント以上を有意差ありとした。
[転がり抵抗]
空気圧200 kPaを充填し、転がり抵抗試験機(負荷荷重:最大負荷能力の88 %、走行速度:80km/h)による測定を行った。評価結果は従来例を100とする指数表示とし、値が大きいほど転がり抵抗が大きいことを意味する。5ポイント以上を有意差ありとした。
Figure 0005040232
表1から、本発明のタイヤは従来タイヤに比較して乗心地性と転がり抵抗の悪化を最小限に抑制しつつ、荷重耐久性と操縦安定性を向上させることが分かる。
一方、比較例1から、ビードフィラーを低くすると操縦安定性が悪化し、比較例2からはビードフィラーの外周端部をベルト層と重ねると転がり抵抗が悪化することが分かる。また、比較例3から、ベルト補強層の端部をタイヤ最大幅高さSDHまで延長すると乗心地性が極端に悪化することが分かる。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの一例を示す半断面図である。 本発明の別の実施形態に係る空気入りタイヤの一例を示す半断面図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 ビードコア
3 ビード部
4 カーカス層
4a カーカス層折り返し端末
5 ビードフィラー
5a ビードフィラー外周端部
6 トレッド部
7 ベルト層
8 ベルト補強層
8a ベルト補強層の端部
9 サイド部
10 ビードヒール

Claims (5)

  1. 左右一対のビード部間にカーカス層を装架し、該カーカス層の両端部をビードコアの周りにタイヤ内側から外側へビードフィラーを挟むように折り返すとともに、前記カーカス層の外周側に2層のベルト層を層間でコードが交差するように配置し、該ベルト層の少なくとも両端部をタイヤ周方向に有機繊維コードを巻き付けたベルト補強層で被覆し、かつ前記ビードフィラーの外周端部を前記ベルト層の近傍まで重ならない位置まで延長した空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記ベルト補強層の端部を前記ビードフィラーの外周端部に3mm以上の範囲で重なるように延長するとともに、タイヤ最大幅の位置よりもタイヤ径方向外側で終端するようにした空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記ベルト層の最大幅の端部と前記ビードフィラーの外周端部との間隔を0〜50 mmにした請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記ベルト補強層の端部を前記ビードフィラーの外周端部に5 mm以上の範囲で重なるように延長した請求項1又は2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 前記カーカス層が一層からなる請求項1、2又は3に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  5. 標準リムに装着して空気圧180 kPaを充填した際のタイヤ断面高さが80 mm以下である請求項1、2、3又は4に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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