以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のタグラベル作成装置が適用される無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。
図1に示すこの無線タグ生成システム1(タグラベル作成システム)において、タグラベル作成装置(無線タグ情報通信装置)2は、有線あるいは無線による通信回線3を介してルートサーバ4、タグラベル作成装置2を操作するための複数の端末(操作端末)5(この例では「端末A」「端末B」「端末C」の3個配置)、汎用コンピュータ6、及び情報サーバ7に接続されて、(例えば広域の)ネットワークを構築している。
上記端末5は例えばいわゆるPC(パーソナルコンピュータ)端末であり、表示手段であるディスプレイ5a及び入力手段であるキーボード(マウス等でもよい)等の操作手段5bを備えると共に、中央演算処理装置であるCPU5c(図示せず)や記憶手段としてのROM(図示せず)及びRAM(図示せず)等を有している。上記CPU5cは、上記操作手段5bを介した各種情報の入力や各種処理の実行命令の入力を受け付け、それら入力された情報や命令等を上記通信回線3を介して適宜他の機器へ出力するようになっている。またディスプレイ5aは、通信回線3を介して受け取った情報など所定の表示を行うようになっている(詳細は後述する)。
図2は、上記タグラベル作成装置2の詳細構造を表す概念的構成図である。
図2において、タグラベル作成装置2の装置本体8には、凹所としてのカートリッジホルダ部(図示せず)が設けられ、このホルダ部には、無線タグ回路素子Toを備えた無線タグラベルTt(又は無線タグ回路素子Toを備えない通常ラベルTu。いずれも詳細は後述)の作成を行うためのカートリッジ100が着脱可能に取り付けられる。
装置本体8は、カートリッジ100を嵌合させる上記カートリッジホルダ部を備えるとともに外郭を構成する筐体9と、カバーフィルム103(被印字媒体)に所定の印字(印刷)を行う印字部としての印字ヘッド(この例ではサーマルヘッド)10と、カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105を駆動するリボン巻取りローラ駆動軸11と、カバーフィルム103と基材テープ101(タグテープ)とを貼り合わせつつ印字済ラベル用テープ110としてカートリッジ100から繰り出すための圧着ローラ駆動軸12と、印字済ラベル用テープ110に備えられる無線タグ回路素子To(詳細は後述)との間でUHF帯等の高周波を用いて無線通信により信号の送受を行うアンテナ14(通信部)と、上記印字済ラベル用テープ110を所定のタイミングで所定の長さに切断し、無線タグラベルTt又は通常ラベルTuを生成するカッタ15と、上記無線通信による信号送受時において無線タグ回路素子Toをアンテナ14に対向する所定のアクセスエリアに設定保持するとともに、切断後のテープ110(=無線タグラベルTtまたは通常ラベルTu)を案内するための一対の搬送ガイド13と、その案内された無線タグラベルTtまたは通常ラベルTuを搬出口(排出口)16へと搬送し送出する送出ローラ17と、搬出口16における無線タグラベルTの有無を検出する排出センサ18とを有する。
一方、装置本体8はまた、上記アンテナ14を介し上記無線タグ回路素子Toへとアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための高周波回路21と、無線タグ回路素子Toから読み出された信号を処理するための信号処理回路22と、前述したリボン巻取りローラ駆動軸11、テープ送りローラ駆動軸12を駆動するカートリッジ用モータ23と、このカートリッジ用モータ23の駆動を制御するカートリッジ駆動回路24と、上記印字ヘッド10への通電を制御する印刷駆動回路25と、上記カッタ15を駆動して切断動作を行わせるソレノイド26と、そのソレノイド26を制御するソレノイド駆動回路27と、上記送出ローラ17を駆動する送出ローラ用モータ28と、この送出ローラ用モータ28を制御する送出ローラ駆動回路29と、カートリッジ100に設けた被検出部190に備えられた複数の識別子のそれぞれの凹凸形状を公知の手法(例えば機械的又は光学的に)検出するセンサ20と、複数の文字入力キーや各種ファンクションキーからなり操作者が印字に関する文字データや指示データを入力可能な操作部52と、上記操作部52から入力した文字データや指示データ又は報知信号(詳細は後述)を操作者に対して表示可能な表示部53と、上記高周波回路21、信号処理回路22、カートリッジ駆動回路24、印刷駆動回路25、ソレノイド駆動回路27、送出ローラ駆動回路29等を介し、タグラベル作成装置2全体の動作を制御するための制御回路30とを有する。
制御回路30は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。またこの制御回路30は、入出力インターフェイス31を介し例えば通信回線3に接続され、この通信回線3に接続された前述のルートサーバ4、他の端末5、汎用コンピュータ6、及び情報サーバ7等との間で情報のやりとりが可能となっている。
図3は、カートリッジ100の詳細構造を説明するための説明図である。
この図3において、カートリッジ100は、筐体100Aと、この筐体100A内に配置され帯状の上記基材テープ101が巻回された第1ロール102と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された第2ロール104と、上記インクリボン105(熱転写リボン、但しカバーフィルムが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済ラベル用テープ110としつつ矢印Aで示す方向にテープ送りをする(=搬送部としても機能する)圧着ローラ107とを有する。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次形成された上記基材テープ101を巻回している。
基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図3中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図3中右側)よりその反対側(図3中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b、適宜の粘着材からなる粘着層101c、剥離紙101dの順序で積層され構成されている。
ベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、情報の送受信を行うアンテナ152がこの例では一体的に設けられており、これに接続するように情報を更新可能に(書き換え可能rewritableに)記憶するIC回路部151が形成され、これらによって無線タグ回路素子Toが構成されている。
ベースフィルム101bの表側(図3中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、無線タグ回路素子Toを内包するように設けた上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。なお、この剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルTt(又は通常ラベルTu)が所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されたリボン供給側ロール111及びリボン巻取りローラ106で駆動されるリボン105が、上記印字ヘッド10に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
リボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107は、それぞれカートリッジ100外に設けた例えばパルスモータである上記カートリッジ用モータ23(前述の図2参照)の駆動力が上記リボン巻取りローラ駆動軸11及び上記テープ送りローラ駆動軸12に伝達されることによって回転駆動される。
被検出部190には、このカートリッジ100内における無線タグ回路素子Toの有無に関する情報(カートリッジ情報)が記録保持されている(すなわち無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101を備えているか、あるいは無線タグ回路素子Toを備えない通常のテープを備えているかについて、この例では前者である旨の情報が記録されている)。また、上記タグ有無に関する情報のほか、タグ属性パラメータ(テープ幅、無線タグ回路素子Toの配置間隔、IC回路部151及びアンテナ152の通信感度、IC回路部151のメモリ容量、通信に用いる通信プロトコル、電波送信出力、周波数、通信可能距離等)を記録するようにしても良い。本明細書では、上記タグ有無情報、タグ属性パラメータを含む各種情報を「テープ属性パラメータ情報」と総称する。基材テープ101に備えられる各無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報に対しアンテナ14よりアクセスを行う前に先立ち、その情報が読み取られ、対応する信号が制御回路30へ入力されるようになっている。なお、例えば情報サーバ7に、予めカートリッジ100の種類と無線タグ回路素子Toに関する各種のパラメータデータ(詳細は後述)との対応関係を格納保持しておき、上記被検出部190に記録されたカートリッジ100の種類情報をセンサ20で読み取ってこれに基づき上記情報サーバ7にアクセスすることで各種テープ属性パラメータ情報等を取得するようにしてもよい。
上記構成のカートリッジ100において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、圧着ローラ107へと供給される。一方、第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されたリボン供給側ロール111及びリボン巻取りローラ106で駆動されるインクリボン105が、上記印字ヘッド10に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
そして、カートリッジ100が上記装置本体8のカートリッジホルダ部に装着されロールホルダ(図示せず)が離反位置から当接位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が印字ヘッド10とプラテンローラ108との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103が圧着ローラ107とサブローラ109との間に狭持される。そして、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107が矢印B及び矢印Dで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸12と上記サブローラ109及びプラテンローラ108はギヤ(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸12の駆動に伴い圧着ローラ107、サブローラ109、及びプラテンローラ108が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のように圧着ローラ107へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、上記印刷駆動回路25により印字ヘッド10の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面に印字R(後述の図7参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記圧着ローラ107及びサブローラ109により接着されて一体化され、印字済ラベル用テープ110として形成され、カートリッジ100外へと搬出される。なお、カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸11の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
図4は、上記高周波回路21の詳細機能を表す機能ブロック図である。この図4において、高周波回路21は、アンテナ14を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部32と、アンテナ14により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波を入力する受信部33と、送受分離器34とから構成される。
送信部32は、制御回路30からの制御信号に応じ、無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報にアクセス(読み取り又は書き込み)するための搬送波を発生させる水晶振動子35、PLL(Phase Locked Loop)36、及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)37と、上記信号処理回路22から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例では信号処理回路22からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路38(但し振幅変調の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路38により変調された変調波(無線タグ情報)を、制御回路30からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定し増幅する可変送信アンプ39とを備えている。そして、上記発生される搬送波は、好適にはUHF帯やマイクロ波帯の周波数を用いており、上記送信アンプ39の出力は、送受分離器34を介してアンテナ14に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部151に供給される。なお、無線タグ情報は上記のように変調した信号に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
受信部33は、アンテナ14により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生させられた搬送波とを乗算して復調する受信第1乗算回路40と、その受信第1乗算回路40の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ41と、この第1バンドパスフィルタ41の出力を増幅する受信第1アンプ43と、この受信第1アンプ43の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換する第1リミッタ42と、上記アンテナ14により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生された後に移相器49で位相を90°遅らせた搬送波とを乗算して復調する受信第2乗算回路44と、その受信第2乗算回路44の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ45と、この第2バンドパスフィルタ45の出力を増幅する受信第2アンプ47と、この受信第2アンプ47の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換する第2リミッタ46とを備えている。そして、上記第1リミッタ42から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ46から出力される信号「RXS−Q」は、上記信号処理回路22に入力されて処理される。
また、受信第1アンプ43及び受信第2アンプ47の出力は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路48にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が信号処理回路22に入力されるようになっている。このようにして、本実施形態のタグラベル作成装置2では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの反射波の復調が行われる。
図5は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図5において、無線タグ回路素子Toは、タグラベル作成装置2側のアンテナ14とUHF帯やマイクロ波帯の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行う上記アンテナ152と、このアンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
IC回路部151は、アンテナ152により受信された搬送波を整流する整流部153と、この整流部153により整流された搬送波のエネルギを蓄積しIC回路部151の駆動電源とするための電源部154と、上記アンテナ152により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部155に供給するクロック抽出部156と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部157と、上記アンテナ152に接続された変復調部158と、上記整流部153、クロック抽出部156、及び変復調部158等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部155とを備えている。
変復調部158は、アンテナ152により受信された上記タグラベル作成装置2のアンテナ14からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部155からの応答信号に基づき、アンテナ152が受信した搬送波を変調し、アンテナ152より反射波として再送信する。
制御部155は、上記変復調部158により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部157において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
クロック抽出部156は受信した信号からクロック成分を抽出して制御部155にクロックを抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の速度に対応したクロックを制御部155に供給する。
以上において、本実施形態のタグラベル作成装置2では、複数の端末5からのラベル作成操作信号(以下適宜「JOB」という;詳細は後述)を受け付け可能であり(図1参照)、そのラベル作成操作信号に応じて無線タグラベルTtまたは通常ラベルTtを作成可能な機能を備えている。そして本実施形態の要部は、複数の端末5からのうち1つからのラベル作成操作信号により無線タグラベルTtを作成するために基材テープ101のうち所定の長さを消費した(あるいは消費を予定した)後、基材テープ101の余剰分が生じる場合には、その余剰長さ分に対応するラベル作成操作信号を(当該端末5を含む)複数の端末5のいずれかから新たに受け付け可能とし、通常ラベルTu作成のために当該余剰部分を有効活用できるようにしたことにある。以下では、その詳細と原理手法について説明する。
図6は、上述のようにして無線タグ回路素子Toの情報書き込み及び印字済タグラベル用テープ110の切断が完了し形成された無線タグラベルTt及び通常ラベルTuの外観の一例を表す上面図である。また図7(a)は、図6(a)中VIIA−VIIA′断面による横断面図であり、図7(b)は、図6中VIIB−VIIB′断面による横断面図である。
これら図6、図7(a)、図7(b)において、この例では、基材テープ101における無線タグ回路素子Toの配置ピッチに対応する固定長L分のテープを用いて、1つの無線タグラベルTと、2つの通常ラベルTu1,Tu2との合計3つのラベルを作成した場合を例にとって示している。
図6及び図7(a)において、無線タグラベルTtは、図3に示した4層構造にカバーフィルム103が加わった5層構造となっており、カバーフィルム103側(図7中上側)よりその反対側(図7中下側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層を構成している。そして、前述のようにベースフィルム101bの裏側に設けられたアンテナ152を含む無線タグ回路素子Toが粘着層101c内に備えられるとともに、カバーフィルム103の裏面に印字R(この例では無線タグラベルTtの種類を示す「RF−ID」の文字)が印刷されている。
図6及び図7(b)において、通常ラベルTu1は、上記無線タグラベルTt同様、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層を構成している。そして、カバーフィルム103の裏面に印字R′1(この例ではアルファベットの「XYZ」)がラベル長手方向に印刷されている。なお、通常ラベルTu2の断面構造も図7(b)と同様の上記5層を構成しており、そのカバーフィルム103の裏面に印字R2′(この例ではアルファベットの「abc」)がラベル幅方向に印刷されている。
このように、上記タグラベル作成装置2では、上記固定長Lの印字済みタグラベル用テープ110のうち、無線タグラベルTtを作成するために一部分を消費した(あるいは消費を予定した)後にテープに生じる余剰部分(図8(a)中2点鎖線の部分)を用いて、さらに通常ラベルTuを作成する(この例では2つの通常ラベルTu1,Tu2を作成。図8(b)及び図8(c)参照)。これにより、当該余剰部分を無駄なく有効活用するものである。
図9は、上記タグラベル作成装置2で無線タグラベルTt及び通常ラベルTuを作成する操作が複数の端末5から受け付けられる場合に、端末5のディスプレイ5a上に表示される現在作成可能なラベルの情報(ラベル情報、ラベルの長さ情報)の一例を表した例である。なお、この例では、端末A、端末B、端末Cの順番でJOBが受け付けられた場合にそれぞれの端末のディスプレイ5aに表示される例を示している。
先ず、図9(a)では端末Aのディスプレイ5aに表示される受付状況の一例を表している。この表示により端末Aの操作者は現在作成可能なラベル情報を確認することができる。ここでは、20cm(=前述した無線タグ回路素子Toの配置ピッチに対応する固定長Lにほぼ相当)以下の無線タグラベル(以下適宜、タグ有りラベルという)Ttの作成が可能な状態を表しており、このとき端末Aからは20cmまでの長さのタグ有りラベルを作成することが可能である。
図9(b)は、上記図9(a)の状態で端末Aから7cmのタグ有りラベルのJOBが送信された(ラベル作成操作信号が出力された)場合に、いずれかの端末(この例では端末B)のディスプレイ5aに表示された受付状況の一例を表す図である。この表示により端末Bの操作者は現在作成可能なラベル情報を確認することができる。ここでは、先に端末Aで7cmのタグ有りラベルのJOBが受け付けられた結果、20cm−7cmの13cm以下の通常ラベル(以下適宜、タグ無しラベルという)Tuが現在作成可能な状態を表している。従って、このとき端末Bからは、13cmまでの長さのタグ無しラベルを作成することが可能である。
図9(c)は、上記図9(b)の状態で端末Bから8cmのタグ無しラベルのJOBが送信された場合に、いずれかの端末(この例では端末C)のディスプレイ5aに表示される受付状況の一例を表している。この表示により端末Cの操作者は現在作成可能なラベル情報を確認することができる。ここでは、既に端末Aで7cmのタグ有りラベル、次いで端末Bで8cmのタグ無しラベルのJOBが受け付けられた結果、20cm−7cm−8cmの5cm以下のタグ無しラベルが現在作成可能な状況を表している。従って、このとき端末Cからは5cmまでのタグ無しラベルの作成が可能である。
なお、このようにタグ無しラベルの作成可能な長さが短い場合には、例えば図8(c)に示したように、縦書き(ラベル幅方向)でのラベル作成であればタグ無しラベルの作成が可能である、等の表示内容を表示させるようにしてもよい。
このように、現在作成可能なラベル情報が各端末に最新の情報として表示されることにより、タグテープの余剰分が生じる場合には、その余剰分の長さ情報を表示し操作者に認識させることで、操作者は当該余剰分を無駄にせず有効活用することができる。
なお、上記の図9では、現在作成可能なラベル情報を表示した場合を説明したが、これに限られない。例えば、履歴情報(既に受け付け済みのJOB)を表示させるようにしてもよい。図10(a)は、そのような変形例を示している。この例では、「受け付け状況/履歴情報」として既に受け付け済みのJOBを上から順番に履歴情報として表示させており、まず7cmのタグ有りラベルのJOBが既に受け付け済みとなり、その後8cmのタグ無しラベルのJOBが既に受け付け済みとなった状態を表している(前述の図9(c)の状態に対応)。
なお、この例では、時系列的にラベルイメージを複数段に表示しているが、1つのラベルのイメージ表示上に履歴情報を(重ね合わせる等の手法により)併せて表示するようにしてもよい。また、上記図10(a)に示す表示に加え(あるいはそれに代えて)、図10(b)に示すような現在受付可能なラベル情報を表示するようにしてもよい。この「現在受け付け可能なラベル情報」でも、上記図10(a)と同様、履歴情報にて表示されている作成予定ラベルの長さについては、網掛け等の表示により操作者が現在可能なラベル情報を識別しやすくするのが好ましい。このとき、前述の図9(a)〜(c)のように、「タグ無しラベルを作成しますか?(Y/N)」といった表示をさせることもできるが、図10(b)の例では、さらにこの現在可能なラベルの長さに合わせて印刷するか否かを選択できる表示を行っている。このとき、印刷をすることを選ぶと、印字内容を作成可能なラベルの長さに印字内容を縮小(または短縮)させて印字するか、あるいは前述の図8(c)のように縦書きで印刷するか、さらに選択させる表示をするようにしてもい(余剰部分を最大限に活用できる「おすすめ情報」として表示する)。
なお、上記図10(a)及び図10(b)において、履歴情報として表示させる単位は1サイクル(詳細は後述する)分となっているが、さらに前のサイクル分の履歴情報を表示させるものでもよい。
このように、履歴情報を表示することで、操作者はラベル作成に応じて変化(減少)していく新たに受け付け可能なラベル情報とともに、これまでの作成履歴情報を併せて認識することができるので、基材テープ101の有効活用を図るために参照できる情報量が増大し、利便性を向上することができる。
上記のような表示を元に、適宜の端末5から順次1サイクル分のテープの長さにJOBが受け付けられた結果、余白の部分が無駄なく使用される状態となる。この状態となると、各ラベルの作成が実行される。図11は、それらのラベル作成が完了したことをディスプレイ5aに表示した(操作者に印刷の完了を通知した)一例を表す図である。この例では、前述の図6における3つのラベル(無線タグラベルTt、通常ラベルTu1、通常ラベルTu2)のJOBが受け付けられて長さLの部分に無駄なく割り付けられた後、それらラベルTt,Tu1,Tu2が一括して無駄なく作成完了したことを操作者に報知した例を示している。
図12は、受け付けられたJOBが1サイクル分のテープの長さに満たされる前に(あえてタグテープの余剰部分に無駄が生じることを操作者が承認して)ラベルを作成開始(=強制印刷、詳細は後述)可能な機能を備えた場合に、当該強制印刷機能を実行するかどうかの問いかけをディスプレイ5aに表示した一例を表している。
この例では、まず7cmのタグ有りラベルのJOBが既に受け付け済みとなり、その後8cmのタグ無しラベルのJOBが既に受け付け済みであるが、さらに5cmのラベル長さが余剰部分として残存しこの長さのタグ無しラベルが作成可能であるため、まだラベル作成を行わず待機状態である(前述の図9(c)の状態に対応)ことを表している。この場合、「すぐにラベルを作成しますか?」の表示により、上記5cmを余剰部分として無駄にすることを承知の上で、上記7cmのタグ有りラベルと上記8cmのタグ無しラベルの即時作成を行うかどうかを問いかけ表示している。このような表示を行うことにより、特に、タグテープの余剰部分が生じても直ちにラベル作成を行いたいニーズがある場合には、これに対応して迅速にラベル作成を行うことができる。
以下、操作者が端末5の操作手段5bによりラベル作成操作を行った場合に実行される端末5及びタグラベル作成装置2での処理について説明する。なお、先に述べた説明では、基材テープ101の所定の長さ単位としての1サイクル分の長さ(無線タグ回路素子Toの配置ピッチに略等しい長さ)において複数のJOBを受け付け、1サイクル分のテープの長さで所定の判定を行い1サイクル単位で印刷する場合を例にとって説明した。以下のフローでは、複数のJOBの受付については所定の長さ単位としての2サイクル分の長さ(無線タグ回路素子Toの配置ピッチの2倍に略等しい長さ)で受け付け、そのうち1サイクル分で所定の判定を行い印刷する場合を例にとって説明する。
図13及び図14は、端末5のCPU5cが実行する制御手順を表すフローチャートである。
図13において、操作者が適宜の端末5の操作手段5bを介してタグラベルの作成操作を行うと、このフローが開始される。
まずステップS101において、通信回線3を介しタグラベル作成装置2にJOB割付情報の問い合わせ信号を出力する。このJOB割付情報は、当該タグラベル作成装置2において既に受け付け済みのJOBがあるか、さらに受け付け済みのJOBがある場合には、2サイクル分のテープのいずれの部分に割り付けられているかといった情報を含むものである(JOBの割り付けについての詳細は後述する)。
このステップS101での問い合わせ信号に対し、タグラベル作成装置2では現在作成可能なラベル情報を含む算出しこれを含む応答信号を送信するので、次のステップS102に移り、そのタグラベル作成装置2側から送信された応答信号(現在作成可能なラベルの種類及びラベル長さ情報等の情報を含む)を受信する。
そして、ステップS103において、上記ステップS102で受信した情報に基づき、ディスプレイ5aに表示制御信号を出力して当該ラベル情報を表示させる(前述の図9及び図10参照)。なおこのとき、タグラベル作成装置2の表示部53にも同様の表示をさせるようにしてもよい。
その後、ステップS104に移り、操作者の操作により操作手段5bからラベル作成開始指示信号が入力されたかどうかを判定する。上記ステップS103でのディスプレイ5aの表示に応じ操作者が操作手段5bを介し作成開始指示を行うとステップS104の判定が満たされ、ステップS105に移る。作成開始指示がなされるまではステップS104の判定が満たされず、ステップS101に戻って同様の手順を繰り返す。
ステップS105では、操作手段5bを介した操作者の上記作成操作に応じたJOB(ラベル作成操作信号)を生成し、通信回線3を介しタグラベル作成装置2に出力する。なお、このJOBには、各JOBを識別するためのJOB識別情報と、当該JOBに対応する(そのJOBで作成する)ラベル長さ情報と、無線タグ回路素子Toを含む無線タグラベルTの作成である場合に当該無線タグ回路素子Toに書き込む情報(無線タグ情報)があるかどうかを表す無線タグ情報識別信号とが含まれている。
その後、ステップS106に移り、上記ステップS105で送信したJOBに対応した印刷完了情報(印刷完了信号)を対応するタグラベル作成装置2より受信したかどうかを判定する。上記ステップS105で送信したJOBのタグラベル作成装置2での割り付け及び印刷実行(詳細は後述)が完了し、当該タグラベル作成装置から印刷完了情報の受信が有った場合、判定が満たされ、ステップS107に移り、受信した印刷完了情報に対応した表示制御信号をディスプレイ5aに出力し、タグラベルの印刷が完了したことを表示させ(印刷完了通知、前述の図11参照)、このフローを終了する。
一方、ステップS106において、ステップS105で送信したJOBに対応した印刷完了情報の受信が無かった場合、判定が満たされず、ステップS111に移る。なお、印刷完了信号の受信の有無についてはタイマ等により所定時間を越えた場合にその受信が無かったものと判断すればよい。
ステップS111では、上記ステップS101と同様、通信回線3を介しタグラベル作成装置2にJOB割付情報の問い合わせ信号を出力する。
その後、ステップS112に移り、ステップS102と同様にしてタグラベル作成装置2からの応答信号を受信し、ステップS113でステップS103と同様にしてラベル情報を表示させる。
なお、この時点では、対応するタグラベル作成装置2で割り付け済みのJOBが(合計で)1サイクル分に満たず、基材テープ101に余剰部分が残存しているためにステップS106で印刷完了されていない(詳細は後述)。ステップS113でディスプレイ5a等に表示されるラベル情報は、このような内容を含む情報(=ラベルを無駄にしないために残存部分でさらに作成可能なラベル長さ情報等)である。したがって、ステップS113で、このことを確実に操作者に認識させるために上記残存部分でのラベル作成を推奨する「おすすめ情報」等の表示を行わせるようにしてもよい。これらステップS111〜ステップS113の手順により、操作者は割り付け済みのJOBが1サイクル分に満たずテープに余剰部分が残存していることを改めて認識することができる。
上記ステップS113が終了したら、ステップS115に移り、操作者の操作により操作手段5bから強制作成開始指示信号が入力されたかどうかを判定する。操作者が上記ステップS113でのディスプレイ5aの表示に応じ、テープに無駄な部分が生じることを承知の上で、操作手段5bを介し、直ちにラベル作成を開始する(=強制印刷開始)指示を行うとステップS115の判定が満たされ、ステップS116に移る。なお、ステップS115で操作者が上記強制印刷開始操作を行わない場合は図14において後述するステップS121に移る。
ステップS116では、強制印刷命令をタグラベル作成装置2に送信(出力)し、タグラベル作成装置2にラベルの印刷を開始させる。タグラベル作成装置2が当該ラベル印刷を完了し対応する印刷完了情報(印刷完了信号)を送信すると、ステップS117でその送信されてきた印刷完了情報を受信し、ステップS118で対応する表示制御信号をディスプレイ5aに出力し、強制印刷が完了したことを表示させ、このフローを終了する。
図14において、ステップS115において強制印刷が指示されず判定が満たされない場合、ステップS121において、操作者の操作により操作手段5bから作成取消指示信号が入力されたかどうかを判定する。操作者が操作手段5bを介してラベル作成取消操作(印刷キャンセル操作)を行うと、ステップS121の判定が満たされ、ステップS141に移る。
ステップS141では、先に上記ステップS105において送信済みとなっている当該JOBを削除する指示信号(JOB削除命令、JOB削除信号)をタグラベル作成装置2に出力(送信)する。これに対応してラベル作成装置2が当該JOBの削除を完了し対応するJOB削除応答信号(JOB削除情報)を送信すると、ステップS142でその送信されてきたJOB削除応答信号(JOB削除情報)を受信し、ステップS143で対応する表示制御信号をディスプレイ5aに出力し、印刷がキャンセルされたことを表示させ、このフローを終了する。
一方、ステップS121において、操作者が印刷キャンセル操作を行わなかった場合は判定が満たされず、ステップS122に移る。ステップS122では、例えばディスプレイ5aに表示制御信号を出力して印刷内容の修正が受け付け可能であることを表示させ(「印刷内容を修正しますか?(Y/N)」等)、操作者の操作により操作手段5bから印刷内容の修正指示信号が入力されたかどうかを判定する。
印刷内容の修正指示が行われない場合は判定が満たされず、ステップS151に移り、ディスプレイ5a等に表示制御信号を出力して現在印刷待機中であることを表示させる(例えば「現在印刷受け付け中です」等の表示)。その後、ステップS152に移る。
ステップS152では、(この印刷待機中において例えば他の端末5からの操作で新たなJOBが当該タグラベル作成装置2に割り付けられ、各JOBによるラベル長さ情報の合計が1サイクル分に達して余剰部分がなくなり)上記ステップS106やステップS117と同様にタグラベル作成装置2から印刷完了情報が受信されたかどうかを判定する。印刷完了情報が受信されるまでは判定が満たされず、ステップS151に戻って継続して上記表示が行われる。タグラベル作成装置2からの印刷完了情報を受信すると、ステップS152の判定が満たされてステップS153へ移る。
ステップS153では、上記ステップS107やステップS118と同様、受信した印刷完了情報に基づきディスプレイ5aに表示制御信号を出力して印刷が完了したことを表示させ、このフローを終了する。
一方、上記のステップS122において、操作者により印刷内容の修正指示があった場合は判定が満たされ、ステップS123に移る。
ステップS123では、上記ステップS141と同様、上記ステップS105で既にタグラベル作成装置2へ送信済みとなっている当該JOBを削除する指示信号(JOB削除命令、JOB削除信号)を出力(送信)する。これに対応してラベル作成装置2が当該JOBの削除を完了し対応するJOB削除応答信号(JOB削除情報)を送信すると、上記ステップS142と同様、ステップS124でその送信されてきたJOB削除応答信号(JOB削除情報)を受信し、ステップS125へ移る。
ステップS125では、上記ステップS101やステップS111と同様、通信回線3を介しタグラベル作成装置2にJOB割付情報の問い合わせ信号を出力する。
その後、ステップS126に移り、上記ステップS112やステップS102と同様にしてタグラベル作成装置2からの応答信号を受信し、ステップS127で上記ステップS113やステップS103と同様にしてラベル情報を表示させる。
この時点で、対応するタグラベル作成装置2で印刷完了されておらず、さらに上記ステップS12で1つのJOBが削除されているため、削除前に比べて作成可能なラベル長さは拡大している。ステップS127でディスプレイ5a等に表示されるラベル情報はこのような内容を含む情報であるが、前述と同様、余剰部分を確実に消費させるために(消費可能であることを認識させるために)残存部分でのラベル作成を推奨する「おすすめ情報」等の表示を行わせるようにしてもよい。
上記ステップS127が終了すると、ステップS128へ移る。ステップS128では、操作者の操作により操作手段5bから印刷内容の修正指示信号が入力されたかどうかを判定する。操作者が操作手段5bを介して印刷内容修正操作を行うと、ステップS128の判定が満たされ、ステップS129に移る。なお、印刷内容が修正されていない場合は、ステップS128が満たされず、ステップS121に戻って同様の手順を繰り返す。
ステップS129では、上記印刷内容の修正に対応した修正後のJOBを上記ステップS105と同様にしてタグラベル作成装置2に送信(出力)する。その後、上記ステップS117と同様にしてステップS130においてタグラベル作成装置2から送信される印刷完了情報を受信した後、上記ステップS118と同様にしてステップS131においてディスプレイ5a等に印刷が完了したことを表示させ、このフローを終了する。
図15は、上記図13及び図14に示した端末5側の制御に対応して、タグラベル作成装置2の制御回路30で実行される制御手順を表すフローチャートである。
この図15において、まず、ステップS205において、前述の図13のステップS105及び図14のステップS129でいずれかの端末5から通信回路3及び入出力インターフェイス31を介し信号(JOB又はJOB削除指示信号等)が入力されたかどうかを判定する。信号が入力されると判定が満たされ、次のステップS207に移る。
ステップS207では、上記ステップS207で入力した信号が、前述のJOB削除指示信号であるかどうかを判定する。
JOB削除指示信号であった場合には判定が満たされ、ステップS208に移ってこの時点での最新のJOBを削除するとともに、削除完了信号を生成して通信回路3及び入出力インターフェイス31を介し対応する端末5へ出力する(前述のズ13に示すステップS124又はステップS142参照)。その後、後述のステップS232へ移る。
一方、ステップS207において、入力信号がJOBでありJOB削除指示信号ではなかった場合、判定が満たされず、ステップS210へ移る。
ステップS210では、ステップS205で端末5より入力された上記信号から、印字ヘッド10によりラベルTt、Tuへ印字すべき印字情報と、アンテナ14より無線タグ回路素子ToのIC回路部151へ書き込むべき無線タグ情報(タグ有りラベルの作成時のみ。少なくとも無線タグ回路素子Toの識別情報を含む)等のJOBの詳細情報を読み込む(抽出、取得する)。なお、タグ無しラベル作成時には印字情報のみが読み込まれる。
その後、ステップS220で、上記ステップS210で読み込んだJOBを一旦制御回路30内のRAM又は不揮発性メモリ等に記憶し、また通信良好か不良かを表すフラグFや通信リトライ回数を表す変数Nを0に初期化する。そして、ステップS230に移り、各JOBに対応する情報(詳細には上記JOB識別情報、ラベル長さ情報、無線タグ情報識別信号等。以下適宜、JOB情報という)を所定の順序で割り付けるJOB実行処理を行う(詳細については後述する)。
その後、ステップS232において、前述の図13のステップS101、ステップS111、及び図14のステップS125でいずれかの端末5から通信回路3及び入出力インターフェイス31を介しJOB割り付け情報問合せ信号が入力されたかどうかを判定する。JOB割り付け情報問合せ信号が入力されると判定が満たされ、次のステップS235に移る。なおJOB割り付け情報問合せ信号が入力されていないと判定が満たされず、ステップS235を経ることなくこのフローを終了する。
ステップS235では、この時点で上記ステップS230において割り付けられているJOB割り付け情報を生成し、通信回線3を介し、JOB割り付け情報問合せ信号が出力された当該操作手段5bへ出力する。なおこのときの割り付け情報の態様は、前述したように、既に受け付け済みのJOB情報を出力しても良いし、現在作成可能な(受け付け可能な)ラベル情報(前述のおすすめ情報を含む)や、履歴情報なども考えられる。ステップS235が完了すると、このフローを終了する。
図16〜図18は、前述の図15においてステップS230で実行されるJOB実行処理の詳細を表したフローチャートである。このJOB実行処理では、タグラベル作成装置2において受け付けたJOB(詳細には、前述したJOB識別情報、ラベル長さ情報、無線タグ情報識別信号等を含む。以下適宜、単に「JOB」という)を、各JOBに必要なラベル長さ情報の合計(複数のJOBを割り付けた合計の長さ)最大2サイクル分受け付けて割り付ける。また、このようにして最大2サイクル分JOBを割り付けていき、所定の条件が満たされる(例えば、タグ有りラベルのJOBによるラベル長さ情報とタグ無しラベルのJOBによるラベル長さ情報の合計が1サイクル分となる)ごとに1サイクル分の印刷を開始させる。なお、1サイクル分のテープには無線タグ回路素子Toが1つ含まれており、この無線タグ回路素子Toから次に配置されている無線タグ回路素子Toまで(配置ピッチ)が1サイクル分のテープの長さとなる。従って、1サイクル分のテープでは、少なくとも1つのタグ有りラベルを作成することができ、さらに余剰部分がある場合には、残りのテープ部分でタグ無しラベルを作成することが可能である。
図16において、まず、ステップS300で、前述のステップS210で読み込み取得した割り付け対象JOB(受け付けたJOB)が、前述の強制印刷指示(JOBの合計の長さが後述の所定の条件を満たす満たさないに関係なく、JOBの割り付けを終し直ちに印刷する指示。図13ステップS116参照)を含むかどうかを判定する。
強制印刷指示であった場合には判定が満たされ、ステップS301で当該JOBを先頭のサイクル(前述のとおり、2サイクルを1単位としているので、先に印刷されるテープのサイクルを先頭のサイクルまたは1番目のサイクル、次のサイクルを2番目のサイクルという。以下、同様)に割り付けた後、後述の図17に示すステップS500に移り、当該1サイクル目のラベル作成処理を実行する(詳細は後述)。
一方、ステップS300において、強制印刷指示ではなかった場合は判定が満たされず、ステップS302へ移る。ステップS302では、前述のステップS210で読み込み取得した、割り付け対象JOB(受け付けたJOB)がタグ有りラベルを作成するJOB(以下適宜、タグ有りJOBという)であるか判定する。割り付けを行うJOBがタグ有りJOBであった場合、判定が満たされ、ステップS304に移る。タグ無しラベルを作成するJOB(以下適宜、タグ無しJOBという)であった場合、判定が満たされず、後述のステップS332に移る。
ステップS304では、先頭のサイクルにタグ有りJOBが既に割り付けられているかを判定する。先頭のサイクルにタグ有りJOBが割り付けられていない場合、判定が満たされず、ステップS306に移る。
ステップS306では、先頭のサイクルの残りのテープの長さがタグ有りJOBのラベル長さ情報以上であるかどうかを判定する。先頭のサイクルの残りのテープの長さがタグ有りJOBに係るラベル長さ以上であるとこの判定が満たされ、ステップS308に移り、タグ有りJOBを先頭のサイクルに割り付ける。
なおこの場合(詳細な説明は省略するが)、基材テープ101における無線タグ回路素子Toの配置情報(=この例では特にIC回路部151、アンテナ152がテープのどこに置かれているか)に対応した割付位置に割り付けるようにする。すなわち、(この例では)1サイクルの先頭部分に必ずタグ有りラベル作成のために使用するようにする。このため、タグ有りJOBは必ず1サイクル分のテープの先頭部分に割り付けられる。なお、後述するステップS314でのタグ有りラベルの割り付け、ステップS342、ステップS410、ステップS520のでのタグ有りラベルの仮割り付け、あるいは上記ステップS301でタグ有りラベルを割り付けるときも同様の手法で行う。
また、ステップS306において、先頭のサイクルの残りのテープの長さを判定する理由は、既にタグ無しJOB(タグ無しラベルを作成する情報)が先頭のサイクルに割り付けられている場合があるためである。
上記のようにして、ステップS308において、先頭のサイクルにタグ有りJOBを割り付けると、その後、後述の図17に示すフローのステップS602に移る(詳細は後述)。
一方、ステップS304において先頭のサイクルに既にタグ有りJOBが割り付けられ判定が満たされた場合(又はステップS306においてタグ有りラベルの長さが先頭のサイクルの残りのテープの長さの範囲を超え判定が満たされない場合)には、ステップS310に移り、2番目のサイクルにタグ有りJOBが割り付けられているかを判定する。
2番目のサイクルにタグ有りJOBが割り付けられていない場合は、ステップS310の判定が満たされず、ステップS312に移る。ステップS312では、2番目のサイクルの残りのテープの長さがタグ有りJOBのラベル長さ情報以上であるかどうかを判定する。2番目のサイクルの残りのテープの長さがタグ有りラベルの長さ以上であるとこの判定が満たされ、ステップS314に移る。
ステップS314では、タグ有りJOBを2番目のサイクルに割り付けた後、後述の図17に示すフローのステップS602に移る(詳細は後述)。なお、上記のステップS312において、2番目のサイクルの残りのテープの長さを確認する理由も、前述の先頭のサイクルのテープの長さを確認する理由と同じである。
一方、ステップS310において、既に2番目のサイクルにタグ有りJOBが割り付けられている場合、判定が満たされ、ステップS324に移る。ステップS324では、ここまで先頭の1サイクル分に割り付けていたJOB割り付け状態をもって当該先頭の1サイクル分への割り付けを完了(終了)とする。
その後、ステップS500に移り、先頭の1サイクル分のラベル作成処理を実行する(詳細は後述)。その後、ステップS328に移り、2番目のサイクルのJOBを先頭のサイクルに移動させる。これにより、2番目のサイクルが先頭のサイクルに繰り上げられて割り付けられることになる。ステップS328が終了すると、前述のステップS312に移る。なお、ステップS312において、タグ有りラベルの長さが2番目のサイクルの残りのテープの長さを超える場合は、ステップS312の判定が満たされず、上記ステップS324に戻って同様の手順を繰り返す。
一方、前述のステップS302において、割り付けを行うJOBがタグ無しJOBであった場合、ステップS302の判定が満たされず、ステップS332に移り、先頭のサイクルに既にタグ有りJOBが割り付けられているかどうかを判定する。先頭のサイクルにタグ有りJOBが割り付けられている場合この判定が満たされ、ステップS334に移る。
ステップS334では、先頭のサイクルの残りのテープの長さがタグ無しJOBに係るラベル長さ以上であるかどうかを判定する。先頭のサイクルの残りのテープの長さがタグ無しラベルの長さが以下であった場合、このステップS334の判定が満たされ、ステップS336に移る。
ステップS336では、先頭のサイクルの後方(2番目のサイクルに隣接するテープ部分)より先着順にタグ無しJOBを割り付ける。なおこの場合(詳細な説明は省略するが)、基材テープ101における無線タグ回路素子Toの配置情報(=この例では特にIC回路部151、アンテナ152がテープのどこに置かれているか)に対応した割付位置に重ならないような割り付け位置に割り付けるようにする。すなわち、前述したタグ有りJOBが必ず1サイクル分のテープの先頭部分(前方)に割り付けるのに対応して、この例では、タグ無しJOBは1サイクル分のテープの末尾部分(後方)から割り付け、さらに先に受け付けたタグ無しJOBから割り付けていき、割り付け済みのタグ無しJOBの並べ替えは行わない。従って、1サイクル分のテープにおいて、その前方(先頭部分)及び後方(末尾部分)から中央(中央部分)に向けてJOBが割り付けられていくことになる。なお、タグ無しJOBの並べ替えを行う構成や、タグ有りJOBに続けて割り付ける(1サイクル分のテープの前方から順次割り付ける)ようにしてもよい。なお、後述するステップS346、ステップS406、ステップS414ステップS506、ステップS524でのタグ無しラベルの割り付け、あるいは上記ステップS301でタグ無しラベルを割り付けるときも同様の手法で行う。
ステップS336が終了すると、後述の図17に示すフローのステップS602に移る(詳細は後述)。
また、ステップS334において、先頭のサイクルの残りのテープの長さが、タグ無しJOBに係るラベル長さ未満である場合には、判定が満たされず、後述の図17に示すフローのステップS502に移る(詳細は後述)。
一方、上記のステップS332において、先頭のサイクルにタグ有りJOBが割り付けられていなかった場合には、判定が満たされず、ステップS342に移る。ステップS342では、先頭のサイクルにタグ有りラベルが割り付けられているという前提で以降の手順を実行するための仮割り付け(タグ有りJOBの仮割り付け)を行う。このとき仮割り付けするタグ有りラベルの長さは予め所定の長さ(例えば、無線タグラベルとして作成可能な最小の長さ)を決めておくことにより、その後に実際のタグ有りJOBを割り付ける際に、この所定の長さの範囲内でタグ有りJOBを割り付けることが可能となる。
その後、ステップS344に移り、先頭のサイクルの残りのテープの長さが、タグ無しJOBに係るラベル長さ以上であるかを判定する。なお、このときの先頭のサイクルの残りのテープの長さは、1サイクル分のテープの長さから、タグ有りJOBを仮割り付けした分(仮割り付け部)の長さと、さらに既にタグ無しJOBが割り付けられている場合にはその分の長さを引いたテープの長さとなる。タグ無しラベルの長さが先頭のサイクルの残りのテープの長さの範囲以下であるった場合にはこの判定が満たされ、ステップS346に移る。
ステップS346では、先頭のサイクルの後方から先着順にタグ無しJOBを割り付ける。その後、ステップS348において、上記ステップS342で実行した、仮割り付け部(最小の長さのタグ有りラベルを作成可能な先頭のサイクルの先頭部分)のタグ有りJOBの割り付けを解除する。このステップS246が終了したらステップS302に戻り、同様の手順を繰り返す。
一方、前述のステップS344において、先頭のサイクルの残りのテープの長さがタグ無しラベルの長さ未満となった場合はステップS344の判定が満たされず、ステップS350において、上記ステップS342で実行した、仮割り付け部(最小の長さのタグ有りラベルを作成可能な先頭のサイクルの先頭部分)のタグ有りJOBの割り付けを解除し、後述の図18に示すフローのステップS402に移る(詳細は後述)。
図17は、前述の図16に示した制御手順の続きを表すフローチャートである。
まず、図16のステップS308、ステップS314、ステップS336より移行するステップS602においては、タグ有りJOBを含んで既に割り付けの済んだJOBを合計したラベルの長さが、ほぼ1サイクル分に達したか(詳細には1サイクルに近い所定の範囲内に入ったか)を判定する。このときの所定の範囲は、上記の合計したラベルの長さが1サイクル分のテープの長さに満たない場合であっても当該サイクル分の印刷を開始して生じる余剰部分を許容できる長さであり、予め決めておくものとする。従って、この所定の範囲内に入った場合、1サイクル分のJOB割り付けが完了したとみなす(割り付け完了)。なお、このステップS602の判定単位のサイクル(この例では2サイクル)内を対象に行う。
既に割り付けの済んだJOBを合計したラベルの長さが、ほぼ1サイクル分になって上記所定範囲内に達した場合、ステップS602の判定が満たされ、ステップS604に移る。なお上記所定範囲内に達しない場合は、判定が満たされず、前述の図16のステップS302に戻り、同様の手順を繰り返す。
ステップS604では、1サイクル分のJOB割り付けが完了したとみなして当該サイクルを先頭のサイクルとし、もう一方(後続)のサイクルを2番目のサイクルとする。
その後、前述と同様のステップS500に移り、当該1サイクル目のラベル作成処理を実行する(詳細は後述)。その後、ステップS608において、前述の図16のステップS328と同様、2番目のサイクルのJOBを先頭のサイクルに移動させて、このフローを終了する。
一方、図16のステップS334の判定が満たされず移行するステップS502においては、2番目のサイクルにタグ有りJOBが割り付けられているかどうかを判定する。2番目のサイクルにタグ有りJOBが既に割り付けられている場合は判定が満たされてステップS504に移り、2番目のサイクルの残りのテープ長さが、今回のタグ無しJOBに係るラベルの長さ以上あるかどうかを判定する。2番目サイクルの残りのテープの長さがタグ無しラベル長さ以上残っている場合にはステップS504の判定が満たされ、ステップS506に移ってタグ無しJOBを2番目のサイクルの後方から先着順に割り付け、上記ステップS602へ移行する。
一方、ステップS504において、2番目のサイクルの残りのテープの長さがタグ無しラベルの長さ未満である場合には判定が満たされず、ステップS510に移る。
ステップS510では、もはや2サイクル分のラベル長さの中で新たに割り付ける余地はないとみなして、先頭の1サイクル分のラベル作成を行うために当該先頭サイクルのJOB割り付けを完了し、上記ステップS500に移り、当該1サイクル目のラベル作成処理を実行する(詳細は後述)。その後、ステップS514において、図16のステップS608等と同様に、2番目のサイクルのJOBを先頭のサイクルに移動させる。
その後、ステップS520に移り、2番目のサイクルにタグ有りラベルが割り付けられているという前提で以降の手順を実行するための仮割り付け(タグ有りJOBの仮割り付け)を行う。このとき仮割り付けするタグ有りラベルの長さは、図16のステップS342の仮割付と同様、例えば無線タグラベルとして作成可能な最小の長さに決めておく。
その後、ステップ522において、上記ステップS504と同様、2番目のサイクルの残りのテープ長さが、今回のタグ無しJOBに係るラベルの長さ以上あるかどうかを判定する。タグ無しラベル長さ以上残っている場合には判定が満たされ、ステップS524に移ってステップS514と同様タグ無しJOBを2番目のサイクルの後方から先着順に割り付け、ステップS526へ移行する。
ステップS526においては、上記ステップS348と同様に、上記ステップS524で実行した、仮割り付け部(最小の長さのタグ有りラベルを作成可能な2番目のサイクルの先頭部分)のタグ有りJOBの割り付けを解除する。このステップS526が終了したらステップS302に戻り、同様の手順を繰り返す。
一方、ステップ522において、2番目のサイクルの残りのテープ長さが、今回のタグ無しJOBに係るラベルの長さ未満しか残っていない場合には判定が満たされず、ステップS530に移る。
ステップS530では、上記ステップS526と同様、仮割り付け部(最小の長さのタグ有りラベルを作成可能な2番目のサイクルの先頭部分)のタグ有りJOBの割り付けを解除し、ステップS532へ移る。
ステップS532では、もはや2サイクル分のラベル長さの中で新たに割り付ける余地はないとみなして、上記ステップS510と同様、先頭の1サイクル分のラベル作成を行うために当該先頭サイクルのJOB割り付けを完了し、上記ステップS500に移り、当該1サイクル目のラベル作成処理を実行する(詳細は後述)。その後、ステップS536で上記ステップS514等と同様に2番目のサイクルのJOBを先頭のサイクルに移動させ、上記ステップS520に戻って同様の手順を繰り返す。
図18は、前述の図16において、ステップS350に続いて行われるフローチャートである。まず、ステップS402において、上記ステップS310と同様、2番目のサイクルにタグ有りJOBが割り付けられているかを判定する。2番目のサイクルにタグ有りJOBが既に割り付けられている場合、判定が満たされてステップS404に移る。
ステップS404では、上記ステップ522等と同様、2番目のサイクルの残りのテープ長さが、今回のタグ無しJOBに係るラベルの長さ以上あるかどうかを判定する。タグ無しラベル長さ以上残っている場合には判定が満たされ、ステップS406に移って上記ステップS524と同様にタグ無しJOBを2番目のサイクルの後方から先着順に割り付け、前述のステップS602に戻って同様の手順を繰り返す。
一方、ステップS402において、2番目のサイクルにタグ有りJOBが割り付けられていない場合、判定が満たされずステップS410に移り、上記ステップS520と同様、2番目のサイクルへの仮割り付け(タグ有りJOBの仮割り付け)を行う。このとき仮割り付けするタグ有りラベルの長さも前述と同様例えば無線タグラベルとして作成可能な最小の長さに決めておく。
その後、ステップS412において、上記ステップ522等と同様、2番目のサイクルの残りのテープ長さがタグ無しラベルの長さ以上あるかどうかを判定する。タグ無しラベル長さ以上残っている場合には判定が満たされ、ステップS414に移ってステップS524等と同様タグ無しJOBを2番目のサイクルの後方から先着順に割り付け、ステップS416へ移行する。
ステップS416においては、上記ステップS526と同様に、上記ステップS524で実行した、仮割り付け部のタグ有りJOBの割り付けを解除した後、ステップS302に戻り、同様の手順を繰り返す。
一方、ステップ412において、2番目のサイクルの残りのテープ長さが、今回のタグ無しJOBに係るラベルの長さ未満しか残っていない場合には判定が満たされず、ステップS420に移る。
ステップS420では、上記ステップS530等と同様、仮割り付け部のタグ有りJOBの割り付けを解除し、ステップS422へ移る。ステップS422では、上記ステップS532等と同様、先頭の1サイクル分のラベル作成を行うために当該先頭サイクルのJOB割り付けを完了し、上記ステップS500に移り、当該1サイクル目のラベル作成処理を実行する(詳細は後述)。その後、ステップS426と同様、2番目のサイクルのJOBを先頭のサイクルに移動させ、上記ステップS410に戻って同様の手順を繰り返す。
図19は、上記ステップS500のタグラベル作成処理の詳細手順を表すフローチャートである。
図19において、まず、ステップS250で、カートリッジ駆動回路24(図2参照)に制御信号を出力し、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107を回転駆動させる。これにより、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され圧着ローラ107へ供給され、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出される。またこのとき、印刷駆動回路25に制御信号を出力し、印字ヘッド10を通電して、カバーフィルム103のうち所定の領域に、図15で説明した上記ステップS210で読み込んだJOB情報に対応した文字、記号、バーコード等の印字R、R′等を印刷させる。さらに送出ローラ駆動回路29を介して送出ローラ用モータ28に制御信号を出力し、送出ローラ17を回転駆動させる。
以上の結果、前述したように基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記圧着ローラ107及びサブローラ109により接着されて一体化され、印字済ラベル用テープ110として形成され、カートリッジ100外方向へと搬送される。
その後、ステップS260において、該当するJOBが無線タグ情報を含むものであるかどうか(タグ有りラベルを作成するものであるかどうか)を判定する。タグ有りラベルの作成ではない場合には後述のステップS281へ移行する。タグ有りラベルの作成である場合には、ステップS265へ移る。
ステップS265では、印字済ラベル用テープ110が所定値C(対応する印字が施されたカバーフィルム103が貼り合わされた無線タグ回路素子Toが搬送ガイド13に到達するだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判定する。このときの搬送距離判定は、例えば、上記基材テープ101に設けた適宜の識別用マークを別途設けた公知のテープセンサで検出することにより行えば足りる。所定値搬送されたら判定が満たされ、次のステップS270に移る。
ステップS270では、無線タグ情報を無線タグ回路素子Toに送信し書き込む書き込み処理を行う(詳細は後述の図20を参照)。
次のステップS280では、フラグF=0であるかどうかが判定される。書き込み処理が正常に完了していればF=0のまま(後述の図20に示すフローのステップS278参照)であるので、この判定が満たされ、ステップS281に移る。一方、何らかの理由で書き込み処理が正常に完了していない場合はF=1とされている(後述の図20に示すフローのステップS278参照)のでこの判定が満たされず、ステップS282に移り、印刷駆動回路25に制御信号を出力して印字ヘッド10を通電を中止し印字を停止させる。このように印字中途停止によって当該無線タグ回路素子Toが正常品でないことを明らかに表示するようにした後、後述のステップS283へ移る。
その後、ステップS281で、カバーフィルム103のうちこの時点で処理対象としている所定領域(JOB実行処理において、それぞれ割り付けられたJOBに対応するラベルの長さ分の領域)への印字がすべて完了しているかどうかを確認した後、ステップS283へ移る。
ステップS283では、印字済ラベル用テープ110がカッタ15で切断されるべき所定位置にまで搬送されたかどうかを判定する。具体的には、上記JOB情報に含まれるラベル長さがカッタ15を所定の長さ(余裕寸法)分だけ越えたかどうかを、基材テープ101(詳細には例えば剥離紙101d、あるいはカバーフィルム103等でもよい)に対し(例えば各無線タグ回路素子Toに対応して)設けた適宜の識別用マークをカートリッジ100外(例えばカッタ15のさらに搬送方向下流側)に設けた公知のテープセンサで検出することにより行えば足りる。
またこのような検出を行わず、印字R、R′の印字文字長に所定の余白領域分を加えた長さが無線タグ回路素子Toの全長を超えているかどうかを印字情報に基づき判定する(超えていれば、少なくともカバーフィルム103の印字が完了した段階でその余白領域外をカッタ15で切断するようにすれば、貼り合わせられる無線タグ回路素子Toを切断することは回避できるため)ことで代用してもよい。
上記ステップS283の判定が満たされたら、ステップS284に移る。ステップS284では、カートリッジ駆動回路24及び送出ローラ駆動回路29に制御信号を出力し、カートリッジ用モータ23及び送出ローラ用モータ28の駆動を停止して、リボン巻取りローラ106、圧着ローラ107、送出ローラ17の回転を停止する。これにより、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び送出ローラ17による印字済ラベル用テープ110の搬送が停止する。
次のステップS285では、ソレノイド駆動回路27に制御信号を出力してソレノイド26を駆動し、カッタ15によって印字済ラベル用テープ110の切断を行う。前述したように、この時点で、印字済みラベル用テープ110はカッタ15を十分に越えており、このカッタ15の切断によって、無線タグ回路素子Toへ無線タグ情報が書き込まれかつこれに対応する所定の印字が行われたラベル状の無線タグラベルTt、若しくは、所定の印字が行われた通常ラベルTuが生成される。
その後、ステップS286に移り、送出ローラ用駆動回路29に制御信号を出力し、送出ローラ用モータ28の駆動を再開して、送出ローラ17を回転させる。これにより、送出ローラ17による搬送が再開されて上記ステップS285でラベル状に生成された無線タグラベルTt又は通常ラベルTuが搬出口16へ向かって搬送され、搬出口16から装置2外へと排出される。
その後、ステップS287において、JOBに対応するラベル作成処理が完了した旨の情報(処理完了JOB情報)を通信回線3を介し対応する各端末5へ送信し、このルーチンを終了する。
図20は、上記ステップS270の詳細手順を表すフローチャートである。
図20において、図19における前述のステップS265において印字済ラベル用テープ110が所定値Cだけ搬送されと、適宜、公知の手法によって無線タグ回路素子Toの識別情報(タグID)を設定した後、まずステップS271において、所望のデータをメモリ部157に書き込む「Program」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で少なくとも上記識別情報を含む無線タグ情報としての「Program」信号が生成されて高周波回路21の送信部32及びアンテナ14を介して書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、そのメモリ部157に情報が書き込まれる。
その後、ステップS272において、メモリ部157の内容を確認する「Verify」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で無線タグ情報としての「Verify」信号が生成されて高周波回路21の送信部32及びアンテナ14を介して書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、返信を促す。
そして、ステップS273に移り、上記「Verify」信号に対応して上記無線タグ回路素子Toから送信(返信)されたリプライ(応答)信号をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21の受信部33及び信号処理回路22を介し取り込む。
次に、ステップS274において、上記ステップS273の受信結果に基づき、当該無線タグ回路素子Toのメモリ部157内に記憶された情報を確認し、前述の送信した所定の情報がメモリ部157に正常に記憶されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS275に移って上記した通信リトライ回数の変数Nに1を加え、さらにステップS276においてN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS271に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合はステップS277に移る。ステップS277では、エラー表示信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5等へ出力し、対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせた後、ステップS278でフラグF=1としてこのルーチンを終了する。このように、情報書き込みが不調でも5回までは再試行が行われることにより、書き込み信頼性の確保上、万全を期すことができる。
一方、ステップS274の判定が満たされたら、ステップS279に移り、以後の情報書き込みを禁止するための「Lock」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で「Lock」信号が生成されて高周波回路21を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、当該無線タグ回路素子Toへの新たな情報の書き込みが禁止される。これにより、書き込み対象とする無線タグ回路素子Toへの無線タグ情報の書き込みが完了し、前述のようにして無線タグ回路素子Toが排出される。ステップS279が終了したら、このフローを終了する。
以上において、図2に示したタグラベル作成装置2のうち制御回路30以外の部分が各請求項記載のラベル作成手段を構成する。
また、制御回路30が実行する図15のフローのステップS210が、無線タグラベル又は前記通常ラベルの作成操作信号を受け付けるJOB受付手段に相当し、ステップS220及び制御回路30内のRAM又は不揮発性メモリ等が、JOB受付手段で受け付けた作成操作信号に対応する、JOB識別情報とラベル長さ情報と無線タグ情報識別信号とを、順次記憶するJOB記憶手段に相当する。
また、図16、図17、及び図17に示したJOB実行処理の制御手順のうちステップS301、ステップS308、ステップS314、ステップS336、ステップS346、ステップS506、ステップS524、ステップS406、ステップS414が、JOB記憶手段で記憶したJOB識別情報とラベル長さ情報と無線タグ情報識別信号とを、所定の順序で順次割り付けるJOB割付手段に相当し、ステップS500が、JOB割付手段での割付状態に応じて、ラベル作成手段にラベル作成を指示するための指示信号を生成し出力する指示信号出力手段に相当する。
また、ステップS306、ステップS312、ステップS334、ステップS344、ステップS504、ステップS522、ステップS404、ステップS412等が、タグテープにおける無線タグ回路素子の配置情報に基づき、JOB割付手段での割付状態が所定の条件を満たすかどうかを判定する判定手段に相当し、ステップS300での判定が満たされずステップS301より移行したステップS500は、判定手段における判定結果に関係なく、ラベル作成手段にラベル作成を指示するための指示信号を生成し出力する強制指示信号出力手段に相当する。
また、図15に示すステップS235は、JOB割付手段による割付情報を出力する割付情報出力手段に相当するとともに、JOB割付手段による割付情報に応じて、ラベル作成手段で作成可能な無線タグラベル又は通常ラベルの長さ情報を出力するラベル長さ情報出力手段をも相当する。
また、図19に示すステップS287が、指示信号出力手段又は強制指示信号出力手段からの指示信号に基づきラベル作成手段によるラベル作成が終了した場合に、これに対応する作成終了通知を出力する終了通知出力手段に相当する。
以上説明したように、本実施形態のタグラベル作成装置2においては、操作端末5のそれぞれにおいて操作者の操作入力に対応した無線タグラベルTt又は通常ラベルTu作成のためのJOBがタグラベル作成装置2の制御回路30側に入力され、そのJOBに対応するラベル長さ情報が、JOB識別情報や無線タグ情報識別信号とともにステップS220で順次記憶される。そして、その順次記憶された各JOBのラベル長さ情報は、ステップS301、ステップS308、ステップS314、ステップS336、ステップS346、ステップS506、ステップS524、ステップS406、及びステップS414等においてJOB識別情報や無線タグ情報識別信号とともに所定の順序で順次割り付けられていき、この割付状態に応じて、ステップS500でラベル作成指示のための指示信号が生成されてラベルTt,Tuが作成される。
このように、本実施形態では、操作者の操作入力ごとにただちにラベル作成を行うのでなく、基材テープ101の所定の長さ単位(この例では2サイクル)ごとにJOBのラベル長さ情報等を所定の態様で割り付けた後、その割付状態に応じて(例えばステップS306等において所定条件を満たすか判定して)ラベル作成を行うようにする。これにより、無線タグラベルTを作成するために当該無線タグラベルTt作成に係わるラベル長さ情報を割り付けた後、基材テープ101の余剰分が生じる場合には、その余剰長さ分に通常ラベルTuのラベル長さ情報を少なくとも1つ割り付けることができる(ステップS336等を参照)。この結果、基材テープ101のうち無線タグラベルTt作成のため使用する部分以外の余剰部分も無駄にすることなく、通常ラベルTu作成のために有効活用することができる。
また、本実施形態では特に、ステップS308等においてタグ有りJOBを割り付ける際、基材テープ101における無線タグ回路素子Toの配置情報(=IC回路部151、アンテナ152がテープのどこに置かれているか等)に対応した割付位置に割り付ける。これにより、印字済みラベル用テープ110のうち無線タグ回路素子Toの配置位置に対応する割付位置には、通常ラベルTuを作成するためのJOBではなく、無線タグラベルTtを作成するためのJOBを、確実に割り付けることができる。また同様に、ステップS336等においてタグ無しJOBを割り付ける際、基材テープ101における無線タグ回路素子Toの配置情報(=IC回路部151、アンテナ152がテープのどこに置かれているか等)に対応した割付位置に重ならないような割り付け位置に割り付ける。これにより、印字済みラベル用テープ110のうち無線タグ回路素子Toの配置位置に対応する割付位置に、通常ラベルTuを作成するためのJOBが、一部でも重なって割り付けられないようにすることができる。
また、本実施形態では特に、ステップS306等における判定結果に関係なく、ステップS301からステップS500に移行したときは強制的にラベルTt,Tuの作成を行う。これにより、特に、基材テープ101の余剰部分が生じても直ちにラベル作成を行いたいニーズがある場合には、これに対応して迅速にラベル作成を行うことができる。
また、本実施形態では特に、ステップS235で、割付情報を端末5に出力することにより、操作者の操作時点でどのようなテープ割付が行われているかを表示手段等に表示させ、操作者に確実に報知することが可能となる。またこのとき、作成可能な無線タグラベルTt又は通常ラベルTuの長さ情報を出力することで、操作者の操作時点でどのような長さのラベルをただちに作成可能であるかを表示させ、操作者に確実に報知することが可能となる。この結果、操作者は、当該長さよりも長いラベルを作成したい場合に、当該長さに縮小した形で直ちにラベル作成を行うか、当該長さのラベルが作成可能となるまでじっくり待つかを選ぶことが可能となり、選択の幅が広がり使い勝手を向上することができる。
また、本実施形態では特に、ラベル作成が終了した場合に、ステップS287で、対応する作成終了通知を出力することにより、JOB割付後の無駄のないラベル作成が終了したことを表示させ、操作者に報知することができる。
また、本実施形態で、制御回路30内の不揮発性のメモリにJOBを記憶させた場合には、受け付けたJOBに対応する各ラベル長さ情報を、装置電源の消失後も確実に保持することができる。
また、本実施形態では特に、各タグラベル作成装置2は、通信回線3を介して、複数の端末5からのJOBを受け付け可能である。これにより、1人の操作者のみならず複数の操作者からの操作入力に応じJOB割り付けを行うことができる。この結果、複数の操作者においてラベル作成時のテープ無駄防止効果を共有することができる。またこの場合、1人の操作入力である場合よりも種々様々なラベル長さの作成要求が生じやすいため、結果としてラベル作成の迅速化を図ることもできる。
なお、以上は、無線タグラベルTtの作成の際、無線タグ回路素子Toに対し無線タグ情報を送信しIC回路部151に書き込みを行って無線タグラベルTtを作成する場合を説明したが、これに限られない。すなわち、予め所定の無線タグ情報が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用の無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTtを作成するようにしてもよい。この場合には、上記ステップS210において、ステップS205において端末5より入力された情報から印字情報のみを読み込み、ステップS270で無線タグ情報の読み込み処理を行うようにすればよい。
なお、上記実施形態は、上記以外にも、その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順次説明する。
(1)表示手段や操作手段をタグラベル作成装置側に設ける場合
すなわち、以上において説明した端末5のディスプレイ5aの表示手段としての機能や操作手段5bの機能を、タグラベル作成装置2の上記表示部53や上記操作部52でそれぞれ代用しても良い。この場合、例えば図13のフロー等においてCPU5cからディスプレイ5aに向けて出力していた各種表示制御信号等は、上記通信回線3を介しタグラベル作成装置2の入出力インターフェイス31及び制御回路30より上記表示部53へ入力されて、対応する表示が行われる。また、上記において操作手段5bからCPU5cに入力されていた各種操作信号等は、タグラベル作成装置2の上記操作部52から制御回路30及び入出力インターフェイス31を介し、通信回線3によって端末5のCPU5cに入力され、対応する処理や制御等が行われる。
本変形例によっても、上記実施形態と同様の効果を得る。
(2)タグラル作成装置単体がすべての機能を備える場合
すなわち、上記(1)の変形例のような操作手段や表示手段(報知手段も含む)の機能のみならず、上記実施形態の端末5の機能をすべてタグラベル作成装置2側に設ける(いわゆるスタンドアローンタイプとする)場合である。図21は、このときのタグラベル作成装置2の詳細構造を表す概念的構成図であり、上記図2に示した構造から入出力I/Fを省略したものとなっている。この場合、端末5のCPU5cで実行する図13や図14等に示した制御手順と同等の制御手順を、タグラベル作成装置2の制御回路30が実行するようにすればよい。
本変形例によっても、特にネットワーク等を介し他の端末や通信機器と接続せず装置単独にてタグラベル作成を行う装置において、上記実施形態と同様のラベル作成時のテープ無駄防止効果を得ることができる。
(2)その他
(2−A)テープの貼りあわせを行わない場合
すなわち、上記のように、無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせるのではなく、タグテープに備えられたカバーフィルムに印字を行うタグラベル作成装置に本発明を適用してもよい。この場合、当該テープとして感熱テープを用いることができる(感熱テープに無線タグ回路素子Toを設置して基材テープ101相当のテープとする)。この場合、感熱テープが被印字テープを構成するとともに、各請求項記載のタグテープをも構成することとなる。
本変形例によっても、上記実施形態や各変形例と同様の効果を得る。
(2−B)テープの他の形態
また、以上において、基材テープや感熱テープがリール部材の周りに巻回されてロールを構成し、カートリッジ100内にそのロールが配置されてテープが繰り出される場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシート(ロールに巻回されたテープを繰り出した後に適宜の長さに切断して形成したものを含む。また基材テープ101に相当するものには無線タグ回路素子Toが配置される)を、所定の収納部にスタックしてカートリッジ化し、このカートリッジをタグラベル作成装置2側のカートリッジホルダ部に装着して、上記収納部から移送、搬送して印字及び書き込みを行いラベルTt,Tuを作成するようにしてもよい。
さらにはカートリッジ方式にも限られず、上記ロールを直接タグラベル作成装置2側に装着する構成や、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシートをタグラベル装置2外より1枚ずつ所定のフィーダ機構によって移送しタグラベル装置2内へ供給する構成も考えられる。これらの場合も、接触式、光学式、無線通信式等、何らかの公知の手法でそのテープ(シートを含む)の上記テープ属性パラメータ情報を装置側で取得するようにすることで、上記実施形態や各変形例と同様の効果を得ることができる。
また、既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
なお、以上で用いた「Scroll All ID」信号、「Verify」信号、「Program」信号等は、EPC globalが策定した仕様に準拠しているものとする。EPC globalは、流通コードの国際機関である国際EAN協会と、米国の流通コード機関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で設立した非営利法人である。なお、他の規格に準拠した信号でも、同様の機能を果たすものであればよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。