JP4720138B2 - タグラベル作成装置、タグテープロール、及びタグテープロールカートリッジ - Google Patents

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本発明は、外部より無線通信を介し情報の読み取り又は書き込みを行える無線タグ回路素子を備えた無線タグラベルを作成するタグラベル作成装置及びこれに用いるタグテープロール並びにタグテープロールカートリッジに関する。
所定の処理を行う処理装置において、消耗品等を本体側に着脱可能なカートリッジ化することにより、消耗品の交換作業を容易とする従来技術として、例えば、特許文献1に記載のものがある。この従来技術では、カラープリンタのインクリボンカセットをカートリッジ化するとともに、バーコード形式のラベルをカートリッジに貼付している。プリント実行には、当該ラベルに記録されたバーコードを本体側の検出手段(スキャナ)で読み取ることにより、カートリッジ内のインクフィルムの態様に関する情報(感度、種類、印画可能枚数等)を取得し、円滑に印刷を行うようになっている。
特開平5−221068号公報(段落番号0013〜0026、図3)
近年、小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。例えばラベル状の無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部の無線タグ情報(記憶情報)に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
ところで、上記したように種々の利用法がある無線タグラベルであるが、この無線タグラベルを作成する際には、タグラベル作成装置において例えば所定間隔でテープ長手方向に無線タグ回路素子を設けた帯状のタグテープを備えたカートリッジを装置側のカートリッジホルダ部に装着した後、タグテープロールを駆動してタグテープを繰り出すことで各無線タグ回路素子をテープ長手方向に沿って搬送する。そして、この搬送される際に、各無線タグ回路素子のアンテナに対し、装置側で生成した所定のアクセス情報を装置側アンテナを介して送信し、無線タグ回路素子のアンテナに接続されたIC回路部の無線タグ情報に順次アクセスする(読み取り又は書き込む)。無線タグ情報が読み取られた又は書き込まれた無線タグ回路素子はその後搬送方向下流側に搬送されて所定長さにラベル状に切断され、無線タグラベルが完成する。
ここで、上記のようにタグテープロールをカートリッジ化して装置側のカートリッジホルダ部に着脱する構造では、消耗品であるタグテープがなくなった場合には、カートリッジごと交換することによって容易かつ手軽にタグテープの補充が行われる。カートリッジ交換後にも無線タグ回路素子との円滑な通信を引き続き確保するためには、通信開始の前に、当該カートリッジに収納されている無線タグ回路素子がどのような種類であるか、またどのような通信態様に適したものであるか、その情報をあらかじめ判別しておくことが好ましい。そこでこれに対応するために、上記従来技術を応用し、カートリッジの適宜の箇所にスキャナで読み取り可能なバーコードラベル等を設け、そのラベルに当該カートリッジ内の無線タグ回路素子に関する情報を記憶させておくことが考えられる。
しかしながら、この場合、バーコードラベルはその性質上、記憶したいデータ容量に応じて必然的にその左右方向長さが長くなる。このため、これを検出するための検出手段(スキャナ)として一次元(直線)の走査を行うスキャナを用いると装置全体が大型化するとともに、重量増大及び製造コスト高騰を招く。
本発明の目的は、通信開始前に無線タグ回路素子に関する情報を検出して無線タグ回路素子を特定してアクセスを行うことで、誤読み取り・誤書き込みや混信等のない円滑かつ確実な通信を行える上、無線タグ回路素子に関する情報の検出手段を小型化し、装置を小型軽量化できるタグラベル作成装置及びこれに用いるタグラベル作成装置用カートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、タグテープに配置され、所定の情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナを有する無線タグ回路素子の前記タグ側アンテナとの間で無線通信により送受信を行う装置側アンテナと、前記タグテープを繰り出すための駆動手段と、前記IC回路部の情報にアクセスするアクセス情報を生成し、前記装置側アンテナを介して前記タグ側アンテナに送信し、前記IC回路部の情報へのアクセスを行う情報アクセス手段と、前記無線タグ回路素子を特定するために前記タグテープに設けられたタグ識別子を検出するタグ識別子検出手段と、このタグ識別子検出手段の検出結果に応じ、前記情報アクセス手段を制御する制御手段と、前記タグテープ又は被印字テープと前記タグテープとを貼り合わせたテープを、前記駆動手段の駆動停止時において所定長さに切断し、タグラベルとする切断手段と、前記切断手段の切断位置を規定するための位置決め識別子を検出する位置決め検出手段と、を有し、前記タグ識別子検出手段は前記位置決め検出手段と兼用に構成されており、この兼用される検出手段は、前記駆動手段の駆動停止及び前記切断手段の切断による前記タグラベルの生成後、次に後続するタグラベルの生成のために前記駆動手段が駆動再開したとき、当該後続タグラベルに係る前記タグ識別子を検出した後、所定量駆動後に前記位置決め識別子を検出し、その後前記駆動手段の駆動停止状態で前記切断手段の切断が行われるように、配置されていることを特徴とする。
本願第1発明においては、無線タグ回路素子のIC回路部にアクセスして無線タグラベルを作成する際には、駆動手段によりタグテープが駆動されるとともに情報アクセス手段でアクセス情報が生成されて装置側アンテナを介しタグ側アンテナに送信され、タグテープの無線タグ回路素子に備えられたIC回路部の情報へのアクセス(情報の読み取り又は情報の書き込み更新等)が行われる。
このとき、タグ識別子検出手段でタグテープのタグ識別子を検出し、その検出結果に応じて制御手段が上記情報アクセス手段の動作を制御する。すなわち、事前にタグ識別子で無線タグ回路素子を特定しIC回路部へのアクセスを行えるので、誤読み取り・誤書き込みや混信等のない円滑かつ確実な通信を行うことができる。またこのとき、タグテープ上のタグ識別子を検出することから、タグラベル作成時においてタグテープの繰り出し駆動により自動的にテープ長手方向にスキャンすることができる。したがって、タグ識別子検出手段を例えば上記繰り出されるタグテープに臨むように配置することでタグテープ長手方向の長さの小さいものを用いることが可能となり、小型化できる。この結果、装置を小型軽量化することができ、製造コスト低減を図ることができる。
また、切断手段がタグラベルテープを各無線タグ回路素子に対応した所定の長さに切断することで、無線タグ回路素子を切断することなくタグラベルを完成させることができる。このとき、位置決め検出手段で位置決め検出識別子を検出することによって切断位置を規定し、切断手段による切断を行うことができる。
そして、本願第1発明では、タグ識別子検出手段及び位置決め検出手段を兼用する検出手段が、タグラベルの生成後、次に後続するタグラベルの生成のために駆動手段が駆動再開したとき、当該後続タグラベルに係るタグ識別子を検出した後、所定量駆動後に位置決め識別子を検出し、その後駆動手段の駆動停止状態で切断手段の切断が行われるように、配置されている。このような配置順序とすることで、切断後駆動再開→検出手段でタグ情報検出→同じ検出手段で位置決め識別子検出→駆動停止→切断というように1つの兼用検出手段を用いた円滑な作業流れを実現することができる。
第2の発明は,上記第1発明において、前記タグ識別子検出手段は、前記駆動手段によって前記タグテープが繰り出されている間に、前記タグ識別子を検出することを特徴とする。
駆動手段によってタグテープが繰り出されている間に、前記タグ識別子を検出することで、タグ識別子検出手段を走査したり、タグ識別子検出手段としてタグテープ長手方向の長さの大きいものを用いることなく、タグ識別子をスキャンすることができる。この結果、装置を小型軽量化することができ、製造コスト低減を図ることができる。
第3の発明は、上記第1又は第2発明において、前記タグ識別子検出手段は、前記繰り出されるタグテープに臨むように配置されていることを特徴とする。
繰り出されるタグテープに臨むようにタグ識別子検出手段を配置してタグテープ上のタグ識別子を検出することにより、タグラベル作成時においてタグテープの繰り出し駆動により自動的にテープ長手方向にスキャンすることができる。この結果、タグ識別子検出手段はタグテープ長手方向の長さの小さいものを用いることが可能となり、小型化できるので、装置を小型軽量化することができ、製造コスト低減を図ることができる。
第4の発明は、上記第1乃至第3発明のいずれか1つにおいて、前記タグ識別子検出手段は、当該無線タグ回路素子の識別情報を含む前記タグ識別子を検出することを特徴とする。
タグ識別子検出手段で無線タグ回路素子のタグ識別情報を含むタグ識別子を検出し、その検出結果に応じて制御手段が情報アクセス手段の動作を制御する。これにより、事前にタグ識別子に含まれるタグ識別情報を取得し、その識別情報に基づき無線タグ回路素子を特定して、IC回路部へのアクセスを行うことができる。
第5の発明は、上記第1乃至第4発明のいずれか1つにおいて、前記タグ識別子検出手段は、前記タグ識別子を光学的に検出する手段であることを特徴とする。
タグ識別子検出手段でタグ識別子を光学的に検出し、その検出結果に応じて制御手段が情報アクセス手段の動作を制御することができる。
第6の発明は、上記第1乃至第5発明のいずれか1つにおいて、前記タグテープ又はこのタグテープに貼り合わされる被印字テープに所定の印字を行う印字手段を有することを特徴とする。
これにより、タグテープの無線タグ回路素子のIC回路部の情報にアクセスした後、タグテープ又は被印字テープに印字を行って印字済みタグラベルテープを作成することができる。
上記目的を達成するために、第の発明は、所定の情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子を、テープ長手方向に連続的に複数個配置したタグテープを巻回するタグテープロールであって、前記タグテープの一方側の面に、前記無線タグ回路素子を特定するためのタグ識別子と、切断位置を規定するための位置決め識別子と、を設け、前記タグ識別子及び前記位置決め識別子は、前記複数の無線タグ回路素子に対応して所定間隔でそれぞれ複数個ずつ設けられ、前記タグ識別子と前記位置決め識別子とが交互に配列されており、1つのタグラベルに係る前記位置決め識別子の前記タグテープ繰り出し方向略直後に、前記1つのタグラベルに後続するタグラベルに係る前記タグ識別子が設けられていることを特徴とする。
本願第発明においては、無線タグラベルの作成の際には、タグテープが繰り出され、タグラベル作成装置側で生成されたアクセス情報が無線タグ回路素子のタグ側アンテナで受信され、IC回路部の情報へのアクセス(情報の読み取り又は情報の書き込み更新等)が行われる。このとき、タグテープ一方側の面にタグ識別子が設けられていることにより、装置側でこのタグ識別子を検出することで、その検出結果に応じて上記アクセス情報の生成等を行うことが可能となる。すなわち、タグ識別子に基づき事前に装置側で無線タグ回路素子を特定してIC回路部へのアクセスを行えるので、誤読み取り・誤書き込みや混信等のない円滑かつ確実な通信を行うことができる。またこのとき、タグテープ上のタグ識別子を検出することから、タグラベル作成時においてタグテープの繰り出し駆動により自動的にテープ長手方向にスキャンすることが可能となる。したがって、タグ識別子検出手段として、タグテープ長手方向の長さの小さいものを用いることができ、小型化することができる。この結果、装置を小型軽量化することができ、製造コスト低減を図ることができる。
また、タグテープの一方側の面に、タグ識別子に加え位置決め識別子を設けることにより、装置側で位置決め識別子を検出することで切断位置を規定した後、切断を実行することができる。その際、タグテープを繰り出しつつ、当該タグテープに交互に設けられたタグ識別子及び位置決め識別子を検出することで、無線タグ回路素子を順次特定しながら切断位置を規定して切断を行い、タグラベルを作成することができる。
特に、本願第7発明では、1つのタグラベルに係る位置決め識別子のタグテープ繰り出し方向略直後に、1つのタグラベルに後続するタグラベルに係るタグ識別子が設けられている。これにより、タグテープ繰り出し駆動停止及び切断によるタグラベルの生成後に次のタグラベルの生成のためにタグテープ駆動を再開したとき、当該タグラベルに係るタグ識別子を検出した後、所定量駆動後に同じ検出手段で位置決め識別子を検出し、その後駆動停止させて切断という円滑な作業流れを実現することができる。
の発明は、上記第発明において、前記タグテープの前記タグ識別子は、当該無線タグ回路素子の識別情報を含むことを特徴とする。
これにより、タグラベル作成時に装置側でタグ識別子を検出することで、事前にタグ識別子に含まれるタグ識別情報を取得し、その識別情報に基づき無線タグ回路素子を特定し、IC回路部へのアクセスを行うことができる。
の発明は、上記第7又は第8発明において、前記タグテープの前記タグ識別子は、バーコードであることを特徴とする。
これにより、タグラベル作成時に装置側でバーコードをスキャンし、これに基づき無線タグ回路素子のIC回路部へのアクセスを行うことができる。
10の発明は、上記第7乃至第9発明のいずれか1つにおいて、前記タグ識別子又は前記位置決め識別子を、前記タグテープの前記一方側の面として、前記無線タグ回路素子の貼り付け側の粘着材層を覆う剥離材に設けたことを特徴とする。
タグテープの一方側に位置する剥離材にタグ識別子が設けられていることにより、装置側でこのタグ識別子を検出することで、その検出結果に応じて上記アクセス情報の生成等を行うことが可能となる。また、生成された無線タグラベルを所定の商品等に貼り付ける際には剥離紙が剥されるため、不要なタグ識別子の表示が無いきれいな無線タグラベルを生成できる。
11の発明は、上記第7乃至第10発明のいずれか1つにおいて、前記タグテープの他方側の面に、所定の印字が施された被印字テープを貼り合わせるための粘着材層を備えることを特徴とする。
タグテープのタグ識別子と反対側に粘着材層を介して印字済みの被印字テープを貼り合わせ、印字済みタグラベルを作成することができる。
12の発明は、上記第7乃至第11発明のいずれかのタグテープロールをカートリッジに収納したことを特徴とする。
タグテープロールをカートリッジ化することにより、タグテープロールがそのままむき出しである場合よりも、操作者にとってより容易に取り扱えるようになる。またこの結果、装置側の小型化に比較的容易に対応可能となる。
本発明によれば、通信開始前に無線タグ回路素子に関する情報を検出して無線タグ回路素子を特定してアクセスを行うことで、誤読み取り・誤書き込みや混信等のない円滑かつ確実な通信を行うことができる上、無線タグ回路素子に関する情報を検出する検出手段を小型化し、装置を小型軽量化することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のタグラベル作成装置が適用される無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。この実施形態は、本発明を読み取りのみ可能な(書き込みは不可の)無線タグの生成システムに適用した場合の実施形態である。
図1に示すこの無線タグ生成システム1において、本実施形態によるタグラベル作成装置2(無線タグ情報通信装置)は、有線あるいは無線による通信回線3を介してルートサーバ4、端末5、汎用コンピュータ6、及び複数の情報サーバ7に接続されている。
図2は、上記タグラベル作成装置2の詳細構造を表す概念的構成図である。
図2において、タグラベル作成装置2の装置本体8には、凹所としてのカートリッジホルダ部(図示せず)が設けられ、このホルダ部に、カートリッジ100(無線タグ回路素子カートリッジ;タグテープロールカートリッジ)が着脱可能に取り付けられている。
装置本体8は、カートリッジ100を嵌合させる上記カートリッジホルダ部を備えるとともに外郭を構成する筐体9と、カバーフィルム103に所定の印字(印刷)を行う印字手段としての印字ヘッド(この例ではサーマルヘッド)10と、カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105を駆動するリボン巻取りローラ駆動軸11と、カバーフィルム(被印字テープ)103と基材テープ(タグテープ)101とを貼り合わせつつ印字済タグラベル用テープ110としてカートリッジ100から繰り出すための駆動手段としての圧着ローラ駆動軸12と、印字済タグラベル用テープ110に備えられる無線タグ回路素子To(詳細は後述)との間でUHF帯等の高周波を用いて無線通信により信号の送受を行うアンテナ14(装置側アンテナ)と、上記印字済タグラベル用テープ110を所定のタイミングで所定の長さに切断しラベル状の無線タグラベルT(詳細は後述)を生成するカッタ15と、上記無線通信による信号送受時において無線タグ回路素子Toをアンテナ14に対向する所定のアクセスエリアに設定保持するとともに、切断後のテープ110(=無線タグラベルT)を案内するための一対の搬送ガイド13と、その案内された無線タグラベルTを搬出口(排出口)16へと搬送し送出する送出ローラ17と、搬出口16における無線タグラベルTの有無を検出するセンサ18と、カッタ15の上記印字済みタグラベル用テープテープ110の搬送方向下流側に、その搬送経路(図2中水平方向)に臨むように(この例ではテープ裏面に正対するように)設けられ、対応する検出信号を制御回路30へ入力するフォトセンサ19(タグ識別子検出手段)とを有している。
一方、装置本体8はまた、上記アンテナ14を介し上記無線タグ回路素子Toへアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための高周波回路21と、無線タグ回路素子Toから読み出された信号を処理するための信号処理回路22と、前述したリボン巻取りローラ駆動軸11、テープ送りローラ駆動軸12を駆動するカートリッジ用モータ23と、このカートリッジ用モータ23の駆動を制御するカートリッジ駆動回路24と、上記印字ヘッド10への通電を制御する印刷駆動回路25と、上記カッタ15を駆動して切断動作を行わせるソレノイド26と、そのソレノイド26を制御するソレノイド駆動回路27と、上記送出ローラ17を駆動する送出ローラ用モータ28と、この送出ローラ用モータ28を制御する送出ローラ駆動回路29と、上記高周波回路21、信号処理回路22、カートリッジ駆動回路24、印刷駆動回路25、ソレノイド駆動回路27、送出ローラ駆動回路29等を介し、タグラベル作成装置2全体の動作を制御するための上記制御回路30とを有する。
制御回路30は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。またこの制御回路30は、入出力インターフェイス31を介し例えば通信回線に接続され、この通信回線に接続された前述のルートサーバ4、他の端末5、汎用コンピュータ6、及び情報サーバ7等との間で情報のやりとりが可能となっている。
図3は、カートリッジ100の詳細構造を説明するための説明図である。
この図3において、カートリッジ100は、筐体100Aと、この筐体100A内に配置され帯状の上記基材テープ101が巻回された第1ロール102と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された第2ロール104と、上記インクリボン105(熱転写リボン、但しカバーフィルムが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済タグラベル用テープ110としつつ矢印Aで示す方向にテープ送りをする(=テープ送りローラとしても機能する)圧着ローラ107とを有する。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次形成された上記基材テープ101を巻回している。
基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図3中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図3中右側)よりその反対側(図3中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a(粘着材層)、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b、適宜の粘着材からなる粘着層101c(粘着材層)、剥離紙101d(剥離材)の順序で積層され構成されている。
ベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、情報の送受信を行うアンテナ(タグ側アンテナ)152が一体的に設けられており、これに接続するように情報を更新可能に(書き換え可能rewritableに)記憶するIC回路部151が形成され、これらによって無線タグ回路素子Toが構成されている。
ベースフィルム101bの表側(図3中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、無線タグ回路素子Toを内包するように設けた上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。なお、この剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルTが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されたリボン供給側ロール111及びリボン巻取りローラ106で駆動されるリボン105が、上記印字ヘッド10に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
リボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107は、それぞれカートリッジ100外に設けた例えばパルスモータである上記カートリッジ用モータ23(前述の図2参照)の駆動力が上記リボン巻取りローラ駆動軸11及び上記テープ送りローラ駆動軸12に伝達されることによって回転駆動される。
上記構成のカートリッジ100において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、圧着ローラ107へと供給される。一方、第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されたリボン供給側ロール111及びリボン巻取りローラ106で駆動されるインクリボン105が、上記印字ヘッド10に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
そして、カートリッジ100が上記装置本体8のカートリッジホルダ部に装着されロールホルダ(図示せず)が離反位置から当接位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が印字ヘッド10とプラテンローラ108との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103が圧着ローラ107とサブローラ109との間に狭持される。そして、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107が矢印B及び矢印Dで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸12と上記サブローラ109及びプラテンローラ108はギヤ(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸12の駆動に伴い圧着ローラ107、サブローラ109、及びプラテンローラ108が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のように圧着ローラ107へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、上記印刷駆動回路25により印字ヘッド10の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面に印字R(後述の図7参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記圧着ローラ107及びサブローラ109により接着されて一体化され、印字済タグラベル用テープ110として形成され、カートリッジ100外へと搬出される。なお、カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸11の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
図4は、基材テープ101をその一方側の面(裏面)からみた詳細構造を表す図3中E方向からの矢視図である。
図4において、基材テープ101の上記剥離紙101dには、各無線タグ回路素子Toに対応して、当該アクセス時に無線タグ回路素子Toを特定するためのバーコードBC(タグ識別子)と、カッタ15による切断位置CLを位置決めするためのカットマークPM(位置決め識別子)とが交互に設けられている。詳細には、1つのタグラベルTに係るカットマークPMのタグテープ繰り出し方向略直後(=図4中上方側に隣接して)に、次に後続するタグラベルTに係るバーコードBCが設けられている。これらの結果、第1ロール102の基材テープ101には、無線タグ回路素子Toと略同数のバーコードBC及びカットマークPMがそれぞれ含まれるようになっている。このとき、隣接するバーコードBCどうしの配置間隔(ピッチ)、及び隣接するカットマークPMどうしの配置間隔は、無線タグ回路素子Toの配置間隔と略同一であり、バーコードBCとカットマークPMとの間には所定の間隔が介在されている。
バーコードBCには、対応する無線タグ回路素子Toの識別情報(タグID)が含まれており、前述のフォトセンサ19(図2参照)はバーコードBCをスキャンすることでこの識別情報を読み取り、制御回路30へその情報を入力する。またこのフォトセンサ19はカットマークPMを検出する位置決め検出手段を兼ねており、後述するように上記バーコードBCを検出後テープ110の搬送とともに後続してくるカットマークPMを検出し、対応する検出信号を制御回路30へ入力する。
図5は、上記高周波回路21の詳細機能を表す機能ブロック図である。この図5において、高周波回路21は、アンテナ14を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部32と、アンテナ14により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波を入力する受信部33と、送受分離器34とから構成される。
送信部32は、制御回路30からの制御信号(搬送波発生指令信号)に応じ、無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報にアクセスする(この例では読み取り、後述の変形例では書き込みも含む)ための搬送波を発生させる水晶振動子35、PLL(Phase
Locked Loop)36、及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)37と、上記信号処理回路22から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例では信号処理回路22からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路38(但し振幅変調の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路38により変調された変調波(無線タグ情報)を、制御回路30からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定し増幅する可変送信アンプ39とを備えている。そして、上記発生される搬送波は、好適にはUHF帯の周波数を用いており、上記送信アンプ39の出力は、送受分離器34を介してアンテナ14に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部151に供給される。なお、無線タグ情報は上記のように変調した信号に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
受信部33は、アンテナ14により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生させられた搬送波とを掛け合わせる受信第1乗算回路40と、その受信第1乗算回路40の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ41と、この第1バンドパスフィルタ41の出力を増幅する受信第1アンプ43と、この受信第1アンプ43の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換する第1リミッタ42と、上記アンテナ14により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生された後に位相が90°遅れた搬送波とを掛け合わせる受信第2乗算回路44と、その受信第2乗算回路44の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ45と、この第2バンドパスフィルタ45の出力を増幅する受信第2アンプ47と、この受信第2アンプ47の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換する第2リミッタ46とを備えている。そして、上記第1リミッタ42から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ46から出力される信号「RXS−Q」は、上記信号処理回路22に入力されて処理される。
また、受信第1アンプ43及び受信第2アンプ47の出力は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路48にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が信号処理回路22に入力されるようになっている。このようにして、本実施形態のタグラベル作成装置2では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの反射波の復調が行われる。
図6は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図6において、無線タグ回路素子Toは、タグラベル作成装置2側のアンテナ14とUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行う上記アンテナ152と、このアンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
IC回路部151は、アンテナ152により受信された搬送波を整流する整流部153と、この整流部153により整流された搬送波のエネルギを蓄積しIC回路部151の駆動電源とするための電源部154と、上記アンテナ152により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部155に供給するクロック抽出部156と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部157と、上記アンテナ152に接続された変復調部158と、上記整流部153、クロック抽出部156、及び変復調部158等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部155とを備えている。
変復調部158は、アンテナ152により受信された上記タグラベル作成装置2のアンテナ14からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部155からの応答信号に基づき、アンテナ152より受信された搬送波を変調反射する。
制御部155は、上記変復調部158により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部157において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図7(a)及び図7(b)は、上述のようにして無線タグ回路素子Toの情報書き込み及び印字済タグラベル用テープ110の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図7(a)は上面図(すなわちカバーフィルム103側から見た図)、図7(b)は下面図(すなわち剥離紙101d側から見た図)である。また図8は、図7中VIII−VIII′断面による横断面図である。
これら図7(a)、図7(b)、及び図8において、無線タグラベルTは、図3に示した4層構造にカバーフィルム103が加わった5層構造となっており、カバーフィルム103側(図8中上側)よりその反対側(図8中下側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層を構成している。そして、前述のようにベースフィルム101bの裏側に設けられたアンテナ152を含む無線タグ回路素子Toが粘着層101c内に備えられるとともに、カバーフィルム103の裏面に印字R(この例では無線タグラベルTの種類を示す「RF−ID」の文字)が印刷されている。また剥離紙101dの表面には、バーコードBC及びカットマークPMが例えば印刷により設けられている。
図9は、上述したようなタグラベル作成装置2による無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報へのアクセス(読み取り又は書き込み)に際して、上記した端末5又は汎用コンピュータ6に表示される画面の一例を表す図である。
図9において、この例では、タグラベル種別、無線タグ回路素子Toに対応して印刷された印字文字R、その無線タグ回路素子Toに固有のIDであるアクセス(読み取り又は書き込み)ID、上記情報サーバ7に記憶された物品情報のアドレス、及び上記ルートサーバ4におけるそれらの対応情報の格納先アドレス等が前記端末5又は汎用コンピュータ6に表示可能となっている。そして、タグ作成時に、その端末5又は汎用コンピュータ6の操作によりタグラベル作成装置2が作動されて、カバーフィルム103に上記印字文字Rが印刷されると共に、無線タグ回路素子ToのIC回路部151に予め記憶された物品情報等の無線タグ情報が読みとられる(又はIC回路部151に上記書き込みID及び物品情報等の情報が書き込まれる)。
なお、上記においては、印刷動作に伴い搬送ガイド13を移動中の印字済タグラベル用テープ110に対してアクセスエリア内に保持してアクセス(読み取り又は書き込み)するようにした例を示したが、これに限られず、その印字済タグラベル用テープ110を所定位置で停止させて搬送ガイド13にて保持した状態で上記アクセスを行うようにしてもよい。
また、上記のような読み取り又は書き込みの際、生成された無線タグラベルTのIDとその無線タグラベルTのIC回路部151から読みとられた情報(又はIC回路部151に書き込まれた情報)との対応関係は、前述のルートサーバ4に記憶され、必要に応じて参照できるようになっている。
図10は、上述した無線タグラベルTの作成、すなわち、カバーフィルム103を搬送し印字ヘッド10で所定の印字を行いつつ基材テープ101を貼り合わせて印字済タグラベル用テープ110とした後印字済タグラベル用テープ110を無線タグ回路素子Toごとに切断し無線タグラベルTとする際に、制御回路30によって実行される制御手順を表すフローチャートである。
この図10において、タグラベル作成装置2の読み取り操作が行われるとこのフローが開始される。まずステップS105において、上記端末5又は汎用コンピュータ6を介して入力操作された、印字ヘッド10により無線タグラベルTへ印字すべき印字情報が通信回線3及び入出力インターフェイス31を介し読み込まれる。
その後、ステップS110において、無線タグ回路素子Toからの応答がなく、リトライを行った回数(アクセス試行回数)をカウントする変数N、及び通信良好か不良かを表すフラグFを0に初期化する。
そして、ステップS115において、カートリッジ駆動回路24に制御信号を出力し、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107を回転駆動させる。これにより、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され圧着ローラ107へ供給され、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出される。またこのとき、印刷駆動回路25に制御信号を出力し、印字ヘッド10を通電して、カバーフィルム103のうち所定の領域(例えば基材テープ101に所定ピッチで等間隔で配置された無線タグ回路素子Toの裏面に貼り合わせることとなる領域)に、ステップS105で読み込んだ文字、記号、バーコード等の印字Rを印刷させる。さらに送出ローラ駆動回路29を介して送出ローラ用モータ28に制御信号を出力し、送出ローラ17を回転駆動させる。以上の結果、前述したように基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記圧着ローラ107及びサブローラ109により接着されて一体化され、印字済タグラベル用テープ110として形成され、カートリッジ体100外方向へと搬送される。このとき、図4を用いて説明したように、印字済タグラベル用テープ110は、あるラベルTに係るバーコードBCの位置→無線タグ回路素子Toの位置→カットマークPMの位置→次のラベルに係るバーコードBCの位置→…のような順序でカートリッジ100から排出され、搬送経路上を搬送されてくる。
その後、ステップS120において、上記のような流れ順序で搬送されてくる印字済みタグラベル用テープ110について、剥離紙101d上の上記バーコードBCの上記フォトセンサ19での読み取りが終了したか(言い換えればその搬送方向直後に位置する無線タグ回路素子Toのタグ識別子を取得できたか)どうかを判断する。判定が満たされたら、ステップS200に移る。
ステップS200では、上記ステップS120で取得したタグ識別子を元にタグID(全部又は一部)を指定してタグ情報読み取り処理を行い、読み込むための問いかけ信号を無線タグ回路素子Toに送信し、無線タグ情報を含む返答信号を受信して読み込む(詳細は後述の図11参照)。このステップS200が終了したらステップS125に移る。
ステップS125では、フラグF=0であるかどうかが判定される。読み取り処理が正常に完了していればF=0のまま(後述の図11に示すフローのステップS280参照)であるので、この判定が満たされ、ステップS130に移る。
ステップS130では、上記ステップS200で無線タグ回路素子Toより読み取られた情報と、これに対応して既に印字ヘッド10により印字された印字情報との組み合わせを、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し端末5又は汎用コンピュータ6を介して出力され、情報サーバ7やルートサーバ4に記憶される。なお、この記憶データは必要に応じて端末5又は汎用コンピュータ6より参照可能に例えばデータベース内に格納保持される。
その後、カバーフィルム103のうちこの時点で処理対象としている無線タグ回路素子Toに対応する領域への印字がすべて完了するまでステップS135の判断を繰り返し、印字終了後、ステップS140へ移る。
なお、先に述べたステップS125において、何らかの理由で読み取り処理が正常に完了していない場合はF=1とされている(後述の図11に示すフローのステップS280参照)のでS125の判定が満たされず、ステップS137に移り、印刷駆動回路25に制御信号を出力して印字ヘッド10を通電を中止し印字を停止させる。このように印字中途停止によって当該無線タグ回路素子Toが正常品でないことを明らかに表示するようにした後、ステップS140へ移る。
ステップS140では、印字済タグラベル用テープ110がさらに搬送されて剥離紙101d上のカットマークPMを上記フォトセンサ19で検出したかどうかを判断する。判定が満たされたら、ステップS145に移る。
ステップS145では、上記カットマークPMの検出に応じてカートリッジ駆動回路24及び送出ローラ駆動回路29に制御信号を出力し、カートリッジ用モータ23及び送出ローラ用モータ28の駆動を停止して、リボン巻取りローラ106、圧着ローラ107、送出ローラ17の回転を停止する。これにより、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び送出ローラ17による印字済タグラベル用テープ110の搬送が停止し、剥離紙101dに設けた上記切断ラインCLがちょうどカッタ105の刃物どうしの間に挟まれる位置となる。
その後、ステップS150でソレノイド駆動回路27に制御信号を出力してソレノイド26を駆動し、カッタ15の上記刃物を用いて印字済タグラベル用テープ110を上記切断ラインCLにて切断(分断)する。前述したように、この時点で、例えば処理対象の無線タグ回路素子To及びこれに対応するカバーフィルム103の印字領域のすべてがカッタ15を十分に越えており、このカッタ15の切断によって、無線タグ回路素子Toの無線タグ情報が読み取られかつこれに対応する所定の印字が行われたラベル状の無線タグラベルTが生成される。
その後、ステップS155に移り、送出ローラ用駆動回路29に制御信号を出力し、送出ローラ用モータ28の駆動を再開して、送出ローラ17を回転させる。これにより、送出ローラ17による搬送が再開されて上記ステップS150でラベル状に生成された無線タグラベルTが搬出口16へ向かって搬送され、さらに搬出口16から装置2外へと排出される。
図11は、上述したステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。
図11において、まず、ステップS210において、図10のステップS120で取得したタグ識別子を元に、通信対象となる(生成される無線タグラベルに内蔵される)無線タグ回路素子ToのタグID(タグIDの一部でも良い)が設定される。
その後、ステップS220において、前述のステップS120で取得した当該無線タグ回路素子ToのタグIDの一部又は全部を指定して、無線タグ回路素子Toに記憶された情報を読み出す「Scroll ID」コマンド(又は「Ping」コマンドでもよい)を信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22でアクセス情報としての「Scroll
ID」信号(又は「Ping」信号)が生成されて高周波回路21を介して当該タグIDを備えたアクセス対象の無線タグ回路素子Toに送信され、返信を促す。
次に、ステップS230において、上記「Scroll ID」信号に対応し上記アクセス対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号(物品情報等の無線タグ情報)をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。
次に、ステップS240において、上記ステップS230で受信したリプライ信号に誤りがないか否かを公知の誤り検出符号(CRC符号;Cyclic Redundancy Check等)を用いて判定する。
判定が満たされない場合はステップS250に移ってNに1を加え、さらにステップS260においてNが予め定められた所定のリトライ回数(この例では5回。それ以外の回数に適宜設定してもよい)となったかどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS220に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合はステップS270に移り、エラー表示信号を入出力インターフェイス31に及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6に出力して読み取り失敗(エラー)表示を行わせ、ステップS280で前述のフラグF=1にし、このフローを終了する。このようにして読み取りが不調でも所定回数(この例では5回)までは再試行が行われる。
ステップS240の判定が満たされた場合、読み取り対象とする無線タグ回路素子Toからの無線タグ情報の読み取りが完了し、このフローを終了する。
以上のルーチンにより、カートリッジ100内のアクセス対象の無線タグ回路素子Toに対し、IC回路部151の無線タグ情報にアクセスしこれを読み出すことができる。また、IC回路部151の無線タグ情報が所定回数以内で正しく読み出せなかった場合には、無線タグ回路素子Toが破損していることが判るので、無線タグラベルが不良品でないかを判断することができる.
以上において、信号処理回路22と高周波回路21の送信部32とが、各請求項記載の、IC回路部の情報にアクセスするためのアクセス情報(「Scroll ID」信号、「Ping 」信号、後述の「Program」信号、「Erase」信号、「Verify」信号等)を生成し、装置側アンテナを介してタグ側アンテナに送信し、IC回路部の情報へのアクセスを行う情報アクセス手段を構成する。また、制御回路30が、タグ識別子検出手段の検出結果に応じ、情報アクセス手段を制御する制御手段を構成する。
以上説明したように、本実施形態のタグラベル作成装置2においては、無線タグラベルTを作成する際には、基材テープ101と印字後のカバーフィルム103とが圧着ローラ107とサブローラ109とで圧着されて印字済みタグラベル用タグテープ110が生成され、さらに信号処理回路22及び高周波回路21で生成されたアクセス情報がアンテナ14を介し無線タグ回路素子Toのアンテナ152に送信され、無線タグ回路素子ToのIC回路部151の情報へのアクセス(この例では情報の読み取り、後述の変形例では情報の書き込み)が行われる。
そして、このアクセス時において、フォトセンサ19で剥離紙101dのバーコードBCを検出し、その検出結果に応じて事前にアクセス対象の無線タグ回路素子を特定しアクセスを行う(この例ではタグIDの一部又は全部を指定して呼びかけを行うことで)ので、誤読み取り・誤書き込みや混信等のない円滑かつ確実な通信を行うことができる。またこのとき、フォトセンサ19がタグラベル用テープ110の搬送経路に臨むように(この例ではテープ裏面の剥離紙101dに正対するように)設けられることから、テープ110の繰り出し駆動とともに自動的にテープ長手方向にスキャンしつつ剥離紙101d上のバーコードBCを検出することができる。したがって、フォトセンサ19としてテープ110の長手方向(搬送方向)における長さの小さいものを用いることが可能となり、小型化できる。この結果、タグラベル作成装置2を小型軽量化することができ、製造コスト低減を図ることができる。また、生成された無線タグラベルTを所定の商品等に貼り付ける際には剥離紙101dが剥されるため、不要なタグ識別子(=バーコードBC)の表示が無いきれいな無線タグラベルを生成できる効果もある。
なお、本発明は、上記各実施形態に限られるものではなく、その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(1)無線タグ回路素子に情報書き込みを行う場合
上記各実施形態においては、読み取りのみ可能な(書き込みは不可の)無線タグの生成システムに適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、無線タグ回路素子ToのIC回路部151に情報の書き込みを行う無線タグの生成システムに適用してもよい。
図12は、この変形例における制御回路30で実行する制御手順を表すフローチャートであり、前述の図10に相当する図である。図10と同等の手順には同一の符号を付している。
図12において、ステップS105Aで、上記端末5又は汎用コンピュータ6を介して入力操作された、無線タグ回路素子ToのIC回路部151に書き込む情報と印字ヘッド10により無線タグラベルTへ印字すべき印字情報が通信回線3及び入出力インターフェイス31を介し読み込まれる。この手順が終了した後はステップS110Aに移り、前述の変数N及びフラグFに加え、さらに変数M(詳細は後述)を0に初期化する。
その後、図10と同様のステップS115,S120を経て、ステップS200Aに移る。ステップS200Aでは、上記ステップS120で取得したタグ識別子を元にタグID(全部又は一部)を指定してタグ情報を書き込むためのメモリ初期化(消去)を行った後、無線タグ情報を無線タグ回路素子Toに送信して書き込む(詳細は後述の図13参照)。このステップS200Aが終了したら図10と同様、ステップS125に移る。
ステップS125では、図10と同様にフラグF=0であるかどうかが判定され、この判定が満たされたら、ステップS130Aに移る。
ステップS130Aでは、上記ステップS200Aで無線タグ回路素子Toに書き込まれた情報と、これに対応して既に印字ヘッド10により印字された印字情報との組み合わせが、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し端末5又は汎用コンピュータ6を介して出力され、図10のステップS130と同様に例えばルートサーバ4に記憶される。なお、この記憶データは必要に応じて端末5又は汎用コンピュータ6より参照可能に格納保持される。
以降の手順は図10と内容は実質同様であるので、説明を省略する。
図13は、上述のステップS200Aの詳細手順を表すフローチャートである。
この図13において、まず、ステップS310において、図12のステップS120で取得したタグ識別子を元に、通信対象となる(生成される無線タグラベルに内蔵される)無線タグ回路素子ToのタグID(タグIDの一部でも良い)を設定する。
その後、ステップS320において、上記ステップS120で取得したタグID(全部又は一部)を指定して無線タグ回路素子Toのメモリ部157に記憶された情報を初期化する「Erase」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22でアクセス情報としての「Erase」信号が生成されて高周波回路21を介して書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、そのメモリ部157を初期化する。
次に、ステップS330において、上記同様にメモリ部157の内容を確認する「Verify」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22でアクセス情報としての「Verify」信号が生成されて高周波回路21を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、返信を促す。その後ステップS340において、上記「Verify」信号に対応して書き込み対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。
次に、ステップS350において、リプライ信号に基づき、当該無線タグ回路素子Toのメモリ部157内の情報を確認し、メモリ部157が正常に初期化されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS360に移ってMに1を加え、さらにステップS370においてMが予め定められた所定のリトライ回数(この例では5回。それ以外の回数に適宜設定してもよい)となったかどうかが判定される。M≦4の場合は判定が満たされずステップS320に戻り同様の手順を繰り返す。M=5の場合はステップS380に移り、エラー表示信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせる。このようにして初期化が不調でも5回までは再試行が行われる。ステップS380が終了すると、ステップS385に移る。ステップS385では、前述のフラグF=1にし、ステップS460に移る。
一方、ステップS350の判定が満たされた場合、ステップS390に移り、所望のデータをメモリ部157に書き込む「Program」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で、上記端末5又は汎用コンピュータ6を介して入力操作された無線タグ回路素子ToのIC回路部151に書き込む情報を含むアクセス情報としての「Program」信号が生成されて高周波回路21を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、そのメモリ部157に、上記端末5又は汎用コンピュータ6を介して入力操作された情報が書き込まれる。
その後、ステップS400において、「Verify」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき上記同様信号処理回路22でアクセス情報としての「Verify」信号が生成されて高周波回路21を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、返信を促す。その後ステップS410において、上記「Verify」信号に対応して書き込み対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。
次に、ステップS420において、リプライ信号に基づき、当該無線タグ回路素子Toのメモリ部157内に記憶された情報を確認し、前述の送信した所定の情報がメモリ部157に正常に記憶されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS430に移ってNに1を加え、さらにステップS440においてNが予め定められた所定のリトライ回数(この例では5回。それ以外の回数に適宜設定してもよい)となったかどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS390に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合は前述したステップS380に移り、同様に上記端末5又は汎用コンピュータ6に対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせ、ステップS385で前述のフラグF=1にし、このフローを終了する。このようにして情報書き込みが不調でも5回までは再試行が行われる。
一方、ステップS420の判定が満たされた場合、ステップS450に移り、「Lock」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で上記同様に沿って「Lock」信号が生成されて高周波回路21を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、当該無線タグ回路素子Toへの新たな情報の書き込みが禁止される。これにより、書き込み対象とする無線タグ回路素子Toへの無線タグ情報の書き込みが完了し、前述のようにして無線タグ回路素子Toが排出される。ステップS450が終了したら、このフローを終了する。
以上のルーチンにより、カートリッジ100内のアクセス対象の無線タグ回路素子Toに対し、IC回路部151に所望の情報を書き込みことができる。
以上のようにして、本変形例においては、無線タグ情報の書き込みを行う無線タグ生成システムにおいて、上記実施形態とほぼ同様の効果を得る。
(2)貼り合わせを行わない場合
すなわち、上記実施形態にて説明したように、無線タグ回路素子Toを備えたタグテープ(基材テープ)101とは別のカバーフィルム103に直接印字を行ってこれらを貼り合わせるのではなく、タグテープに備えられたカバーフィルムに印字を行うタグラベル作成装置用の無線タグ回路素子カートリッジに適用した場合である。
図14は、この変形例のカートリッジ100′の詳細構造を説明するための説明図であり、前述の図3に対応する図である。図3と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図14において、カートリッジ100′は、感熱テープ101′(タグテープ)が巻回された第1ロール(タグテープロール)102′と、この感熱テープ101′をカートリッジ100′外部方向にテープ送りをするテープ送りローラ107′とを有している。
第1ロール102′は、リール部材102a′の周りに、長手方向に複数の上記無線タグ回路素子Toが順次形成された帯状の透明な上記感熱テープ101′を巻回している。
第1ロール102′に巻き回される感熱テープ101′はこの例では3層構造となっており(図14中部分拡大図参照)、外側に巻かれる側よりその反対側へ向かって、表面に感熱記録層を持つPET(ポリエチレンテレフタラート)等から成るカバーフィルム101a′、適宜の粘着材からなる粘着層101b′、剥離紙101c′(剥離材)の順序で積層され構成されている。
カバーフィルム101′aの裏側には、情報を記憶するIC回路部151が一体的に設けられており、カバーフィルム101′aの裏側の表面には上記アンテナ152が形成されている。カバーフィルム101′aの裏側には、上記粘着層101b′によって上記剥離紙101c′がカバーフィルム101′aに接着されている。そしてこの剥離紙101c′には、上記実施形態の基材テープ剥離紙101dと同様、アクセス時に無線タグ回路素子Toを特定するためのバーコードBC(タグ識別子)と、カッタ15による切断位置CLを位置決めするためのカットマークPM(位置決め識別子)とが交互に設けられている。図15はこの配置構成を表す図14中矢印E′方向から見た矢視図であり、上記実施形態の図4に相当する図である。
カートリッジ100′が上記タグラベル作成装置2のカートリッジホルダ部に装着されローラホルダ(図示せず)が離反位置から当接位置に移動されると、感熱テープ101′が印字ヘッド10とプラテンローラ108との間に狭持されるとともに、テープ送りローラ107′とサブローラ109との間に狭持される。そして、カートリッジ用モータ23(図2参照)の駆動力によるテープ送りローラ駆動軸12の駆動に伴い、テープ送りローラ107′、サブローラ109、及びプラテンローラ108が同期して回転し、第1ロール102′から感熱テープ101′が繰り出される。
この繰り出された感熱テープ101′は、搬送方向下流側の印字ヘッド10へと供給される。印字ヘッド10は、その複数の発熱素子が上記印刷駆動回路25(図2参照)により通電され、これにより感熱テープ101′のカバーフィルム101a′の表面に印字が印刷され、印字済タグラベル用テープ110′として形成された後、カートリッジ100′外へと搬出される。なお、前述の実施形態のようなインクリボンを用いた印字としてもよいことは言うまででもない。
カートリッジ100′外へ搬出した後、上記実施形態と同様、フォトセンサ19で検出したバーコードBCの検出信号に基づき無線タグ回路素子Toを特定し、前述のアンテナ14を介しIC回路部151の情報へのアクセス(情報読み取り/書き込み)が行われる。その後、送出ローラ17による搬送、カッタ15による切断等については上記各実施形態と同様であるので説明を省略する。
本変形例においても、上記実施形態と同様、タグラベル作成装置2の小型軽量化及び製造コスト低減等の効果を得る。
(3)その他
(A)カットを行わない場合
以上においては、印字及び無線タグ回路素子Toへのアクセス(読み取り又は書き込み)の終了したテープ110,110′をカッタ15で切断してタグラベルTを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、カッタ15で切断しなくても、テープが排出口16から排出されてきた後にラベル台紙(アクセス済みの無線タグ回路素子Toが備えられかつ対応する印字がなされたもの)のみをテープから剥がしてタグラベルTを作成しても良い。この場合は、タグをカットする心配が無いため多少の位置誤差は許容でき、前述のカットマークPMに相当するものは設けないで、カートリッジ用モータ23(前述の図2参照)であるパルスモータに与えるパルス数からラベル終了位置(停止位置)を決めても良い。この場合であっても、バーコードBCに相当するタグ識別子を上記同様にテープの搬送経路近傍に設けたフォトセンサ19等のタグ識別子検出手段で読み取り、この検出結果に応じて対象の無線タグ回路素子Toを特定してアクセス(情報読み取り又は情報書き込み)を行うことができる。この結果、上記同様、フォトセンサ19等の識別子検出手段としてテープ長手方向(搬送方向)における長さの小さいものを用いることが可能となり、タグラベル作成装置2の小型軽量化及び製造コスト低減という同様の効果を得ることができる。
(B)他の検出態様
また、以上においてはタグ識別子としてのバーコードBCをフォトセンサ19で検出したが、この態様には限られない。例えば、光学的な識別子をテープ101,101′に設けこれを光学的検出手段で検出してもよいし、あるいは磁気的な識別子をテープ101,101′に設けこれを磁気的検出手段で検出してもよい。
(C)通信周波数、通信プロトコル等
また、以上においては、アクセス対象を特定するためにタグ識別子としてのバーコードBCがタグID情報を含みこれをフォトセンサ19で検出したが、これに限られない。すなわちタグ識別子に当該無線タグ回路素子ToのID情報のみならず通信周波数や通信プロトコル等に関する情報も併せて記憶するようにし、フォトセンサ19等のタグ識別子検出手段でこれらも読み出し、制御回路30がアクセス時に当該通信周波数や通信プロトコルを用いてアクセスするように制御してもよい。この場合、カートリッジ毎に異なる通信周波数や通信プロトコルを用いることが可能になり、その場合でも、確実に最適な通信周波数や通信プロトコルでアクセスできるという効果を得る。また、例えば無線タグ回路素子Toどうしをその通信周波数や通信プロトコルだけで特定できる(例えば少なくとも隣接する無線タグ回路素子Toどうしは周波数やプロトコルが異なるように設定されている等)のであれば、タグ識別子として上記ID情報を設けず、その通信周波数や通信プロトコルのみをタグ識別子として設けてもよい。またこの場合は前述の「Scroll ID」信号に代え、「Scroll All ID」信号を出力するようにしてもよい。
なお、以上で用いた「Scroll
ID」信号、「Ping」信号、「Scroll All ID」信号」、「Erase」信号、「Verify」信号、「Program」信号等は、EPC globalが策定したAuto−ID仕様に準拠しているものとする。EPC globalは、流通コードの国際機関である国際EAN協会と、米国の流通コード機関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で設立した非営利法人である。なお、他の規格に準拠した信号でも、同様の機能を果たすものであればよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態のタグラベル作成装置が適用される無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。 タグラベル作成装置の詳細構造を表す概念的構成図である。 カートリッジの詳細構造を説明するための説明図である。 基材テープをその裏面からみた詳細構造を表す図3中E方向からの矢視図である。 高周波回路の詳細機能を表す機能ブロック図である。 無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 無線タグラベルの外観の一例を表す上面図及び下面図である。 図7中VIII−VIII′断面による横断面図である。 無線タグ情報へのアクセスに際して、端末又は汎用コンピュータに表示される画面の一例を表す図である。 制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 図10に示したステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。 無線タグ回路素子に情報書き込みを行う変形例における制御回路で実行する無線タグラベルの作成手順を表すフローチャートである。 図12に示したステップS200Aの詳細手順を表すフローチャートである。 貼り合わせを行わない変形例のカートリッジの詳細構造を説明するための説明図である。 感熱テープをその裏面からみた詳細構造を表す図14中E′方向からの矢視図である。
符号の説明
2 タグラベル作成装置
10 印字ヘッド(印字手段)
12 圧着ローラ駆動軸(駆動手段)
14 アンテナ(装置側アンテナ)
15 カッタ(切断手段)
19 フォトセンサ(タグ識別子検出手段、位置決め検出手段)
21 高周波回路
22 信号処理回路(情報アクセス手段)
30 制御回路(制御手段)
32 送信部(情報アクセス手段)
100 カートリッジ(タグテープロールカートリッジ)
100′ カートリッジ(タグテープロールカートリッジ)
101 基材テープ(タグテープ)
101a 粘着層(貼り合わせるための粘着材層)
101c 粘着層(貼り付け側の粘着材層)
101d 剥離紙(剥離材)
101′ 感熱テープ(タグテープ)
101b′ 粘着層(貼り付け側の粘着材層)
101c′ 剥離紙(剥離材)
102 第1ロール(タグテープロール)
102′ 第1ロール(タグテープロール)
103 カバーフィルム(被印字テープ)
151 IC回路部
152 アンテナ(タグ側アンテナ)
BC バーコード(タグ識別子)
CL 切断位置
PM カットマーク(位置決め識別子)
To 無線タグ回路素子

Claims (12)

  1. タグテープに配置され、所定の情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナを有する無線タグ回路素子の前記タグ側アンテナとの間で無線通信により送受信を行う装置側アンテナと、
    前記タグテープを繰り出すための駆動手段と、
    前記IC回路部の情報にアクセスするアクセス情報を生成し、前記装置側アンテナを介して前記タグ側アンテナに送信し、前記IC回路部の情報へのアクセスを行う情報アクセス手段と、
    前記無線タグ回路素子を特定するために前記タグテープに設けられたタグ識別子を検出するタグ識別子検出手段と、
    このタグ識別子検出手段の検出結果に応じ、前記情報アクセス手段を制御する制御手段と
    前記タグテープ又は被印字テープと前記タグテープとを貼り合わせたテープを、前記駆動手段の駆動停止時において所定長さに切断し、タグラベルとする切断手段と、
    前記切断手段の切断位置を規定するための位置決め識別子を検出する位置決め検出手段と、
    を有し、
    前記タグ識別子検出手段は前記位置決め検出手段と兼用に構成されており、
    この兼用される検出手段は、前記駆動手段の駆動停止及び前記切断手段の切断による前記タグラベルの生成後、次に後続するタグラベルの生成のために前記駆動手段が駆動再開したとき、当該後続タグラベルに係る前記タグ識別子を検出した後、所定量駆動後に前記位置決め識別子を検出し、その後前記駆動手段の駆動停止状態で前記切断手段の切断が行われるように、配置されている
    ことを特徴とするタグラベル作成装置。
  2. 請求項1記載のタグラベル作成装置において、
    前記タグ識別子検出手段は、前記駆動手段によって前記タグテープが繰り出されている間に、前記タグ識別子を検出することを特徴とするタグラベル作成装置。
  3. 請求項1または2記載のタグラベル作成装置において、
    前記タグ識別子検出手段は、前記繰り出されるタグテープに臨むように配置されていることを特徴とするタグラベル作成装置。
  4. 請求項1又は3記載のタグラベル作成装置において、
    前記タグ識別子検出手段は、当該無線タグ回路素子の識別情報を含む前記タグ識別子を検出することを特徴とするタグラベル作成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載のタグラベル作成装置において、
    前記タグ識別子検出手段は、前記タグ識別子を光学的に検出する手段であることを特徴とするタグラベル作成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載のタグラベル作成装置において、
    前記タグテープ又はこのタグテープに貼り合わされる被印字テープに所定の印字を行う印字手段を有することを特徴とするタグラベル作成装置。
  7. 所定の情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子を、テープ長手方向に連続的に複数個配置したタグテープを巻回するタグテープロールであって、
    前記タグテープの一方側の面に、前記無線タグ回路素子を特定するためのタグ識別子と、切断位置を規定するための位置決め識別子と、を設け、
    前記タグ識別子及び前記位置決め識別子は、前記複数の無線タグ回路素子に対応して所定間隔でそれぞれ複数個ずつ設けられ、前記タグ識別子と前記位置決め識別子とが交互に配列されており、
    1つのタグラベルに係る前記位置決め識別子の前記タグテープ繰り出し方向略直後に、前記1つのタグラベルに後続するタグラベルに係る前記タグ識別子が設けられている
    ことを特徴とするタグテープロール。
  8. 請求項記載のタグテープロールにおいて、
    前記タグテープの前記タグ識別子は、当該無線タグ回路素子の識別情報を含むことを特徴とするタグテープロール。
  9. 請求項7又は8記載のタグテープロールにおいて、
    前記タグテープの前記タグ識別子は、バーコードであることを特徴とするタグテープロール。
  10. 請求項7乃至9のいずれか1項記載のタグテープロールにおいて、
    前記タグ識別子又は前記位置決め識別子を、前記タグテープの前記一方側の面として、前記無線タグ回路素子の貼り付け側の粘着材層を覆う剥離材に設けたことを特徴とするタグテープロール。
  11. 請求項7乃至10のいずれか1項記載のタグテープロールにおいて、
    前記タグテープの他方側の面に、所定の印字が施された被印字テープを貼り合わせるための粘着材層を備えることを特徴とするタグテープロール。
  12. 請求項7乃至11のいずれかに記載のタグテープロールを収納したことを特徴とするタグテープロールカートリッジ。
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