JP4886544B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、基板処理方法および基板処理装置に関する。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板などが含まれる。
半導体装置や液晶表示装置の製造工程では、半導体ウエハや液晶表示装置用ガラス基板などの基板に対して処理液を用いた処理が行われる。具体的には、基板の主面に薬液による薬液処理が行われ、その後、薬液が供給された基板の主面に純水が供給されて、当該基板上の薬液を洗い流すリンス処理が行われる。
リンス処理が行われた後は、基板上に残留している純水を除去して基板を乾燥させる乾燥処理が行われる。この乾燥処理を行う方法としては、リンス処理後の基板の主面に、純水よりも揮発性が高い有機溶剤であるIPA(イソプロピルアルコール)の液体を供給することにより基板上の純水をIPAに置換し、その後、このIPAを基板上から除去することにより当該基板を乾燥させるものがある。
特開2003−92280号公報
ところが、前述の乾燥処理方法では、基板上の純水を完全にIPAに置換するのに長時間を要する。すなわち、IPAの液体をリンス処理後の基板の主面に供給する場合、基板上の純水の大部分は短時間でIPAに置換されるが、基板上に形成されたパターンの奥にまで入り込んだ純水は容易に置換できない。したがって、基板上の純水を完全にIPAに置換するには、IPAの液体を長時間供給し続けなければならない。またそれに伴って、IPAの消費量が増加してしまう。IPA等の有機溶剤は高価であるので消費量を低減することが望まれる。
一方、IPAの液体に代えて、IPAの蒸気をリンス処理後の基板の主面に供給することが考えられる。しかしながら、IPAの蒸気を基板に供給する場合、蒸気の吐出口に近い基板上の位置では当該蒸気が良好に供給されるが、蒸気の吐出口から離れた基板上の位置では当該蒸気を良好に供給し難い。したがって、基板上の純水に溶け込むIPAの量が基板上の位置によって異なり、IPAの濃度にむらが生じてしまう。
このように基板上でIPAの濃度にむらが発生した場合、液体表面に表面張力差が生じるためマランゴニ効果による対流が発生しやすくなる。この対流によりまだ十分にIPAに置換されていない部分でも基板表面が露出し、微細パターン内部に取り残された水分を含む液体の表面張力によるパターン倒れやウォーターマーク等の不良が発生してしまう。
そこで、この発明の目的は、ダメージや乾燥不良の発生を抑制しつつ、処理時間を低減することができる基板処理方法および基板処理装置を提供することである。
また、この発明の他の目的は、基板の乾燥性を向上させるための処理流体の消費量を低減することができる基板処理方法および基板処理装置を提供することである。
前記目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)の主面にを供給する供給工程と、この供給工程の後に、純水よりも表面張力が低い第1低表面張力液体としてのHFEを前記主面に供給する液体供給工程と、この液体供給工程の後に、純水よりも表面張力が低い低表面張力液体であって、前記第1低表面張力液体に溶解可能である第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気を前記主面に供給することにより、前記主面に残留している液成分にHFEおよびIPAを溶け込ませて、HFEおよびIPAを含む液膜で前記主面が覆われた状態にするとともに、当該液成分に含まれる水を当該液成分に溶け込んだIPAに溶け込ませて拡散させ、この水を蒸発させて前記主面から除去する蒸気供給工程と、前記液体供給工程および蒸気供給工程と並行して前記基板を回転させることにより、前記基板から液体を排出させて、前記主面に残留している液量を減少させる基板回転工程とを含む、基板処理方法である。
なお、この項において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すものとする。
この発明によれば、基板の主面にが供給された後(供給工程)、純水よりも表面張力が低い第1低表面張力液体としてのHFEを基板の主面に供給することにより(液体供給工程)、基板上のの大部分を洗い流して、HFEで基板表面を覆うことができる。
そして、第1低表面張力液体としてのHFEが基板の主面に供給された後、HFEによって覆われた基板の主面に、純水よりも表面張力が低い低表面張力液体であって、前記第1低表面張力液体に溶解可能であり、第1低表面張力液体と表面張力の差の少ない第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気を供給することにより(蒸気供給工程)マランゴニ対流によって基板表面を露出させることなく、HFEおよびIPAを基板上の液成分に溶け込ませることができる。
すなわち、第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAは第1低表面張力液体としてのHFEに溶解可能であるので、基板に供給されたHFEおよびIPAの蒸気は、HFEを含む基板上の液成分の液面で凝縮(液化)した後、当該液成分に溶け込んでいく。また、基板上の液成分の大部分はHFEであるので、基板上の液成分の表面張力はHFEの表面張力とほぼ同じになっている。したがって、第1低表面張力液体としてのHFEと同じく純水よりも表面張力の低い第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気を基板の主面に供給することで、マランゴニ効果による対流の発生を抑制しつつ、基板上の液成分にHFEおよびIPAを溶け込ませることができる。これにより、基板上にHFEおよびIPAを含む液相を形成することができる。
また、基板上に第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気を供給することで、基板上の液成分にHFEおよびIPAを溶け込ませつつ、気相の蒸気濃度を低く抑えるので、基板上に残留しているが当該液成分の液面から蒸発することを促進させて、を基板上から完全に除去することができる。これにより、の表面張力によるパターン倒れなどのダメージや、ウォーターマークなどの乾燥不良が基板に生じることを抑制することができる。
前記液体供給工程では、全てのが第1低表面張力液体としてのHFEに置換されるのではなく、当該の大部分がHFEに置換されるだけである。したがって、第1低表面張力液体としてのHFEの供給時間を短縮することができる。これにより、基板の処理時間を短縮することができる。また、HFEの供給時間の短縮に伴って、HFEの消費量を低減することができる。
また、蒸気供給工程において基板上の液成分に溶け込んだ第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAに、当該液成分に含まれる微量のを溶け込ませることができるので、基板上の液成分にを拡散させつつ、当該液成分の液面からを蒸発させることができる。これにより、前記液体供給工程が行われた基板の主面に残留しているを当該主面から効率的に除去することができる。
また、第1低表面張力液体としてのHFE、ならびに第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAは、純水よりも表面張力の低い液体であるので、基板の主面がで覆われているときよりも、基板の主面を覆う液体の表面張力が低い状態として当該を基板上から排除できる。そして、第1低表面張力液体としてのHFEを基板の主面に供給し、その後に、第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気を基板の主面に供給することにより、マランゴニ効果による対流の発生を抑制することができる。また、基板の主面ではなく、基板上の液成分の液面からを蒸発させることにより、乾燥不良の発生を抑制しつつ、基板上からを完全に除去することができる。
また、第1低表面張力液体としてのHFEと第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAとの表面張力の差が所定値以下であるので、第1低表面張力液体としてのHFEを含む液層と第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAを含む液層との界面においてマランゴニ効果による対流が発生することより確実に抑制することができる。すなわち、前記所定値として、マランゴニ効果が実験的に生じない境界値を設定することにより、第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAを基板上の液成分に均一に溶け込ませることができる。具体的には、前記所定値として、たとえば、20mN/mを設定することができる。
また、前記液体供給工程および前記蒸気供給工程と並行して基板を回転させることにより、を含む基板上の液成分の一部を当該基板の回転による遠心力によって振り切って基板上から除去することができる。したがって、基板の主面に残留しているを基板上から効率的に除去することができる。
また、基板を回転させることにより、基板上の大半の液成分を基板外にすみやかに除去することができる。これにより、基板表面の液相を薄くし、かつ蒸発させるべき処理液の量を少なくすることができる。したがって、短時間で基板表面に残留する水分を蒸発させることができる。
請求項記載の発明は、前記蒸気供給工程は、基板対向部材(5)の基板対向面(31)を前記主面に対向させる対向工程と、前記基板対向面が前記主面に対向された状態で、前記基板対向面と前記主面との間の空間に前記蒸気を供給する工程とを含む、請求項に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、基板対向部材の基板対向面が基板の主面に対向された状態で、当該基板対向面と当該主面との間の空間に第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気を供給することにより、当該蒸気が拡散することを抑制できるので、基板の主面に対して高濃度の蒸気を効率的に供給することができる。これにより、第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気の消費量を低減することができる。
請求項記載の発明は、前記蒸気供給工程は、前記基板対向面と前記蒸気が流通する流通管(35,37,38,39)とを加熱する加熱工程を含み、前記基板対向面および前記流通管の温度が前記第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気が凝縮する温度よりも高くされた状態で、前記蒸気を前記主面に供給する工程である、請求項記載の基板処理方法である。
この発明によれば、基板対向面と、第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気が流通する流通管との温度を、HFEおよびIPAの蒸気が凝縮する温度よりも高くすることより、HFEおよびIPAの蒸気が基板対向面や前記流通管内で結露して消費されることを抑制することができる。これにより、HFEおよびIPAの蒸気の消費量を低減することができる。
請求項記載の発明は、前記蒸気供給工程は、前記主面の温度が前記第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気が凝縮の分圧を飽和蒸気圧とする第2低表面張力液体の温度以下にされた状態で、前記蒸気を当該主面に供給する工程を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、前記蒸気供給工程において基板の主面の温度を第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気が凝縮の分圧を飽和蒸気圧とする第2低表面張力液体の温度以下にすることにより、HFEおよびIPAの蒸気を基板上で結露させることができる。すなわち、HFEおよびIPAの蒸気を基板の主面に効率的に供給することができる。これにより、HFEおよびIPAの蒸気の消費量をより低減することができる。また、HFEおよびIPAの蒸気を基板の主面に効率的に供給することにより、基板の主面がHFEおよびIPAの液体によって覆われた状態を維持することができる。
請求項記載の発明は、前記蒸気供給工程の後、基板の主面に付着している液成分を除去して当該基板を乾燥させる基板乾燥工程をさらに含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、前述のように、前記蒸気供給工程が行われた後の基板上にはが存在しておらず、純水よりも表面張力の小さい第1および第2低表面張力液体のみ、すなわちHFEおよびIPAのみが存在しているので、乾燥不良が生じることを抑制しつつ、短時間で基板を乾燥させることができる。
請求項記載の発明は、基板を保持するための基板保持手段(2)と、前記基板保持手段に保持されている基板を回転させる基板回転手段(9)と、前記基板の主面にを供給するための供給手段(3,4)と、前記基板の主面に、純水よりも表面張力が低い第1低表面張力液体としてのHFEを供給するための液体供給手段(4)と、前記基板の主面に、純水よりも表面張力が低い低表面張力液体であって、前記第1低表面張力液体に溶解可能である第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気を供給するための蒸気供給手段(35,37〜39)と、前記基板保持手段、水供給手段、基板回転手段、液体供給手段および蒸気供給手段を制御す制御手段(47)とを含み、前記制御手段は、前記水供給手段から前記基板保持手段に保持されている基板の主面に水を供給させる水供給工程と、前記水供給工程の後に、前記液体供給手段から前記基板保持手段に保持されている基板の主面にHFEを供給させる液体供給工程と、前記液体供給工程の後に、前記蒸気供給手段から前記基板保持手段に保持されている基板の主面にHFEおよびIPAの蒸気を供給することにより、前記主面に残留している液成分にHFEおよびIPAを溶け込ませて、HFEおよびIPAを含む液膜で前記主面が覆われた状態にするとともに、当該液成分に含まれる水を当該液成分に溶け込んだIPAに溶け込ませて拡散させ、この水を蒸発させて前記主面から除去する蒸気供給工程と、前記液体供給工程および蒸気供給工程と並行して、前記基板保持手段に保持されている基板を前記基板回転手段によって回転させることにより、前記基板から液体を排出させて、前記主面に残留している液量を減少させる基板回転工程とを実行する基板処理装置(1)である。
この発明によれば、請求項1記載の発明に関して述べた効果と同様な効果を奏することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1の構成を説明するための図解図である。この基板処理装置1は、基板としての半導体ウエハW(以下、単に「ウエハW」という。)に処理液による処理を施すための枚葉式の処理装置であり、ウエハWをほぼ水平に保持して回転させるスピンチャック2と、このスピンチャック2に保持されたウエハWの表面(上面)に処理液を供給する第1ノズル3および第2ノズル4と、スピンチャック2の上方に設けられた遮断板5とを備えている。
スピンチャック2は、鉛直な方向に延びる回転軸6と、回転軸6の上端に水平に取り付けられた円板状のスピンベース7とを有している。スピンチャック2は、スピンベース7の上面周縁部に立設された複数本のチャックピン8によって、ウエハWをほぼ水平に保持することができる。すなわち、複数本のチャックピン8は、スピンベース7の上面周縁部において、ウエハWの外周形状に対応する円周上で適当な間隔をあけて配置されており、ウエハWの裏面(下面)周縁部を支持しつつ、ウエハWの周面の異なる位置に当接することにより、互いに協働してウエハWを挟持して、このウエハWをほぼ水平に保持することができる。
また、回転軸6には、モータなどの駆動源を含むチャック回転駆動機構9が結合されている。複数本のチャックピン8でウエハWを保持した状態で、チャック回転駆動機構9から回転軸6に駆動力を入力することにより、ウエハWの表面の中心を通る鉛直な軸線まわりにウエハWを回転させることができる。
なお、スピンチャック2としては、このような構成のものに限らず、たとえば、ウエハWの裏面を真空吸着することによりウエハWをほぼ水平な姿勢で保持し、さらにその状態で鉛直な軸線まわりに回転することにより、その保持したウエハWを回転させることができる真空吸着式のもの(バキュームチャック)が採用されてもよい。
第1ノズル3は、たとえば、連続流の状態で処理液を吐出するストレートノズルであり、その吐出口をウエハW側(下方)に向けた状態で、ほぼ水平に延びるアーム10の先端に取り付けられている。アーム10は、ほぼ鉛直に延びる支持軸11に支持されており、この支持軸11の上端部からほぼ水平に延びている。
支持軸11は、その中心軸線まわりに回転可能にされており、支持軸11を回転させることにより第1ノズル3をほぼ水平に移動させるための第1ノズル移動機構12に結合されている。第1ノズル移動機構12によって、第1ノズル3をほぼ水平に移動させることにより、第1ノズル3をスピンチャック2に保持されたウエハWの上方に配置したり、ウエハWの上方から退避させたりすることができる。
第1ノズル3には、マニホールド13を介して第1処理液供給管14から処理液が供給されるようになっている。具体的には、薬液またはリンス液が第1ノズル3に供給されるようになっている。薬液としては、たとえば、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水のうちの少なくとも1つを含む液を用いることができる。また、リンス液としては、たとえば、純水、DIW(脱イオン水)、炭酸水、電解イオン水、水素水、磁気水や、希釈濃度(たとえば、1ppm程度)のアンモニア水などを用いることができる。本実施形態では、リンス液としてDIWが用いられている。
マニホールド13には、薬液供給管15およびDIW供給管16が接続されている。この薬液供給管15からマニホールド13に薬液が供給され、このDIW供給管16からマニホールド13にDIWが供給されるようになっている。マニホールド13に薬液またはDIWが供給されると、供給された薬液またはDIWは、第1処理液供給管14を介して第1ノズル3に供給され、第1ノズル3から吐出されるようになっている。
薬液供給管15には薬液バルブ17が介装されており、この薬液バルブ17を開閉することにより、マニホールド13への薬液の供給を制御することができる。また、DIW供給管16にはDIWバルブ18が介装されており、このDIWバルブ18を開閉することにより、マニホールド13へのDIWの供給を制御することができる。したがって、薬液バルブ17およびDIWバルブ18の開閉をそれぞれ制御することにより、薬液またはDIWを第1ノズル3に供給することができる。
第2ノズル4は、たとえば、連続流の状態で処理液を吐出するストレートノズルであり、その吐出口をウエハW側(下方)に向けた状態で、ほぼ水平に延びるアーム19の先端に取り付けられている。アーム19は、ほぼ鉛直に延びる支持軸20に支持されており、この支持軸20の上端部からほぼ水平に延びている。
支持軸20は、その中心軸線まわりに回転可能にされており、支持軸20を回転させることにより第2ノズル4をほぼ水平に移動させるための第2ノズル移動機構21と結合されている。第2ノズル移動機構21によって、第2ノズル4をほぼ水平に移動させることにより、第2ノズル4をスピンチャック2に保持されたウエハWの上方に配置したり、ウエハWの上方から退避させたりすることができる。
第2ノズル4には、マニホールド22を介して第2処理液供給管23から処理液が供給されるようになっている。具体的には、DIWまたは有機溶剤(液体)が供給されるようになっている。前記有機溶剤は、純水よりも表面張力が低く、かつ、純水よりも揮発性の高い有機溶剤である。具体的には、前記有機溶剤として、たとえば、IPA、HFE(ハイドロフロロエーテル)、メタノール、エタノール、アセトンおよびTrans-1,2ジクロロエチレンのうちの少なくとも1つを含む液を用いることができる。
本実施形態では、IPAおよびHFEがそれぞれ前記有機溶剤として第2ノズル4に供給されるようになっている。IPAは、DIWに溶解する有機溶剤であり、HFEはDIWに殆ど溶解しない有機溶剤である。また、IPAはHFEに溶解可能である。
HFEとしては、たとえば、住友スリーエム株式会社製の商品名ノベック(登録商標)のHFEを用いることができる。具体的には、HFEとして、たとえば、HFE−7100(商品名、化学式:C49OCH3)、HFE−7200(商品名、化学式:C49OC25)、7300(商品名、化学式:C613OCH3)などを用いることができる。本実施形態では、HFEとして、HFE−7100が用いられている。
IPAの表面張力は、20.9mN/m(25℃)である。また、HFEの表面張力は、13.6mN/m(25℃、HFE−7100)、13.6mN/m(25℃、HFE−7200)、15.0mN/m(25℃、7300)である。したがって、これらのすべての有機溶剤の表面張力は、純水の表面張力(72mN/m、25℃)よりも低い。
また、揮発性の高さを表すものとして沸点を例示すれば、IPAおよびHFEの大気圧における沸点は、IPA:82℃、HFE−7100:61℃、HFE―7200:76℃、7300:98℃となっている。すなわち、これらすべての有機溶剤は、純水よりも沸点が低く(純水の大気圧における沸点は、100℃)、純水よりも揮発性が高い。
マニホールド22には、DIW供給管24、IPA供給管25およびHFE供給管26が接続されている。このDIW供給管24からマニホールド22にDIWが供給され、IPA供給管25からマニホールド22にIPA(液体)が供給され、HFE供給管26からマニホールド22にHFE(液体)が供給されるようになっている。
DIW供給管24にはDIWバルブ27が介装されており、このDIWバルブ27を開閉することにより、マニホールド22へのDIWの供給を制御することができる。IPA供給管25にはIPAバルブ28が介装されており、このIPAバルブ28を開閉することにより、マニホールド22へのIPAの供給を制御することができる。HFE供給管26にはHFEバルブ29が介装されており、このHFEバルブ29を開閉することにより、マニホールド22へのHFEの供給を制御することができる。
したがって、DIWバルブ27、IPAバルブ28およびHFEバルブ29の開閉をそれぞれ制御することにより、DIW、IPAおよびHFEのうちの少なくとも1つの処理液をマニホールド22に供給することができる。DIW、IPAおよびHFEのうちの2つ以上の処理液がマニホールド22に供給されると、供給された処理液は、マニホールド22内で混合されて混合処理液となり、混合処理液として第2処理液供給管23に供給される。さらに、第2処理液供給管23に供給された混合処理液は、第2処理液供給管23の途中部に介装された攪拌フィン付流通管30によって攪拌される。このようにして、十分に混合された混合処理液が第2処理液供給管23から第2ノズル4に供給され、この第2ノズル4から吐出されるようになっている。
攪拌フィン付流通管30は、管部材内に、それぞれ液体流通方向を軸にほぼ180度のねじれを加えた長方形板状体からなる複数の撹拌フィンを、液体流通方向に沿う管中心軸まわりの回転角度を90度ずつ交互に異ならせた姿勢で管軸に沿って配列した構成のものであり、たとえば、株式会社ノリタケカンパニーリミテド・アドバンス電気工業株式会社製の商品名「MXシリーズ:インラインミキサー」を用いることができる。
遮断板5は、ウエハWとほぼ同じ直径(あるいはウエハWよりも少し大きい直径)を有する円板状の部材であり、スピンチャック2の上方でほぼ水平に配置されている。遮断板5の下面は、スピンチャック2に保持されたウエハWの表面に対向する基板対向面31となっており、その中心部には開口32が形成されている。開口32は、遮断板5を貫通する貫通孔に連通している。また、遮断板5にはヒータ33が内蔵されており、このヒータ33によって、基板対向面31全体を所定の温度に加熱することができる。
また、遮断板5の上面には、スピンチャック2の回転軸6と共通の軸線上に配置された支軸34が連結されている。この支軸34は中空軸であり、その内部空間は前記貫通孔と連通している。また、支軸34の内部空間は、支軸34に接続された蒸気供給管35およびガス供給管36のそれぞれと連通している。この蒸気供給管35から支軸34の内部空間に有機溶剤の蒸気が供給され、このガス供給管36から支軸34の内部空間に不活性ガスが供給されるようになっている。前記有機溶剤の蒸気は、純水よりも表面張力が低く、かつ、純水よりも揮発性の高い有機溶剤の蒸気である。
本実施形態では、前記有機溶剤の蒸気として、IPAの蒸気(以下「IPAベーパ」という。)、HFEの蒸気(以下「HFEベーパ」という。)、ならびに、IPAおよびHFEの混合液の蒸気(以下「混合液ベーパ」という。)が支軸34の内部空間に供給できるようになっている。また、前記不活性ガスとしては、たとえば、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどを用いることができる。本実施形態では、不活性ガスとして窒素ガスが用いられている。
また、前記IPAおよびHFEの混合液としては、たとえば、HFE−7100(95%)とIPA(5%)との混合液を用いることができる。この混合液の大気圧における沸点は54.5℃であり、表面張力は14.0mN/m(25℃)である。
蒸気供給管35には、第1供給管37、第2供給管38および第3供給管39が接続されている。この第1供給管37から蒸気供給管35に混合液ベーパが供給され、第2供給管38から蒸気供給管35にIPAベーパが供給され、第3供給管39から蒸気供給管35にHFEベーパが供給されるようになっている。
第1供給管37には第1バルブ40が介装されており、この第1バルブ40を開閉することにより、蒸気供給管35への混合液ベーパの供給を制御することができる。第2供給管38には第2バルブ41が介装されており、この第2バルブ41を開閉することにより、蒸気供給管35へのIPAベーパの供給を制御することができる。第3供給管39には第3バルブ42が介装されており、この第3バルブ42を開閉することにより、蒸気供給管35へのHFEベーパの供給を制御することができる。
したがって、第1バルブ40、第2バルブ41および第3バルブ42の開閉をそれぞれ制御することにより、IPAベーパ、HFEベーパおよび混合液ベーパのうちのすくなくとも1つのベーパを蒸気供給管35に供給することができる。蒸気供給管35に供給されたベーパは、支軸34の内部空間を介して基板対向面31に形成された開口32から下方に向けて吐出されるようになっている。
また、蒸気供給管35、第1供給管37、第2供給管38および第3供給管39の各管壁には、管内を所定の温度に加熱するための配管用ヒータ43がそれぞれ配置されている。この配管用ヒータ43によって各供給管35,37〜39の内壁温度が当該供給管35,37〜39を流通する有機溶剤の蒸気が凝縮する温度よりも高い温度にされている。また、図示はしないが、支軸34にもヒータが配置されており、このヒータによって支軸34の内壁温度が支軸34内を流通する有機溶剤の蒸気が凝縮する温度よりも高い温度にされている。さらに、基板対向面31の温度は、遮断板5に内蔵されたヒータ33によって、開口32から吐出された有機溶剤の蒸気が凝縮する温度よりも高い温度にされている。
ガス供給管36にはガスバルブ44が介装されており、このガスバルブ44を開閉することにより、支軸34の内部空間への窒素ガスの供給を制御することができる。支軸34の内部空間に供給された窒素ガスは、基板対向面31に形成された開口32から下方に向けて吐出されるようになっている。
支軸34には、遮断板昇降駆動機構45と、遮断板回転駆動機構46とが結合されている。遮断板昇降駆動機構45によって、支軸34および遮断板5を昇降させることにより、遮断板5をスピンチャック2に保持されたウエハWの表面に近接した近接位置と、スピンチャック2の上方に大きく退避した退避位置との間で昇降させることができる。また、遮断板回転駆動機構46によって、スピンチャック2によるウエハWの回転にほぼ同期させて(あるいは若干回転速度を異ならせて)支軸34および遮断板5を回転させることができる。なお、遮断板回転駆動機構46を省略し、遮断板5を回転方向に固定としてもよい。
図2は、前記基板処理装置1の制御のための構成を説明するためのブロック図である。この基板処理装置1は、制御装置47を備えている。制御装置47は、チャック回転駆動機構9、第1ノズル移動機構12、第2ノズル移動機構21、遮断板昇降駆動機構45および遮断板回転駆動機構46の動作を制御する。また、制御装置47は、薬液バルブ17、DIWバルブ18,27、IPAバルブ28、HFEバルブ29、第1バルブ40、第2バルブ41および第3バルブ42の開閉を制御する。また、制御装置47は、ヒータ33および配管用ヒータ43のオン/オフと、このヒータ33および配管用ヒータ43による加熱温度を制御する。
図3は、前記基板処理装置1によるウエハWの処理の一例を説明するための図である。また、図4は、前記ウエハWの処理の一例における処理状態を説明するための図である。以下では、図1〜図3を主として参照し、図4を適宜参照する。
処理対象のウエハWは、図示しない搬送ロボットによって搬送されてきて、搬送ロボットからスピンチャック2へと受け渡される。そして、ウエハWがスピンチャック2に受け渡されると、制御装置47は、チャック回転駆動機構9を制御してスピンチャック2に保持されたウエハWを所定の回転速度で回転させる。また、制御装置47は、第1ノズル移動機構12を制御して第1ノズル3をスピンチャック2に保持されたウエハWの上方に配置させる。このとき、制御装置47は、遮断板昇降駆動機構45を制御して、遮断板5をスピンチャック2の上方に大きく退避させている。
その後、制御装置47は、薬液バルブ17を開いて、図3(a)に示すように、第1ノズル3からウエハWの表面の回転中心付近に向けて薬液を供給させる。ウエハWの表面に供給された薬液は、ウエハWの回転による遠心力を受けてウエハWの表面全域に瞬時に行き渡る。これにより、ウエハWの表面全域に薬液による薬液処理が行われる。
薬液の供給が所定の薬液処理時間に亘って行われると、制御装置47は、薬液バルブ17を閉じて第1ノズル3からの薬液の供給を停止させる。その後、制御装置47は、DIWバルブ18を開いて第1ノズル3からウエハWの表面の回転中心付近に向けてDIWを供給させる(供給工程)。
ウエハWの表面に供給されたDIWは、ウエハWの回転による遠心力を受けてウエハWの表面全域に瞬時に行き渡る。これにより、ウエハWの表面に残留している薬液が洗い流されて、DIWに置換される。これにより、ウエハWの表面全域にリンス処理が行われる。
DIWの供給が所定のリンス処理時間に亘って行われると、制御装置47は、DIWバルブ18を閉じて第1ノズル3からのDIWの供給を停止させる。その後、制御装置47は、第1ノズル移動機構12を制御して第1ノズル3をウエハWの上方から退避させる。次に、制御装置47は、第2ノズル移動機構21を制御して、第2ノズル4をスピンチャック2に保持されたウエハWの上方に配置させる。そして、制御装置47は、図3(b)に示すように、HFEバルブ29を開いて第2ノズル4からウエハWの表面の回転中心付近に向けて第1低表面張力液体としてのHFE(液体)を供給させる(液体供給工程)。
ウエハWの表面に供給されたHFEは、ウエハWの回転による遠心力を受けてウエハWの表面全域に瞬時に行き渡る。これにより、リンス処理後のウエハWの表面に付着しているDIWの大部分が洗い流されてHFEに置換される。すなわち、図4(a)に示すように、ウエハWの表面に形成されたパターンPの奥にまで入り込んだ微量のDIWを除いて、リンス処理後のウエハWの表面に付着しているDIWがHFEに置換される。これにより、ウエハWの表面全域がHFEによって覆われる。
また、ウエハWの表面に付着している全てのDIWをHFEに置換するのではなく、その大部分を置換するだけなので、HFEの供給時間を短縮することができる。これにより、ウエハWの処理時間を短縮することができる。またそれに伴って、HFEの消費量を低減するがことができるので、装置のランニングコストを低減することができる。
さらに、ウエハWの表面にHFEが供給されている間、ウエハWは前記所定の回転速度で回転されているので、その遠心力によって、DIWおよびHFEをウエハWの周囲に移動させ、大部分はウエハ外へ排出することができる。したがって、ウエハW表面の液の量を少なくすることで、除去すべき水分量を低減させ、効率的に水分の除去を行うことができる。
HFEの供給が前記所定のプリウェット処理時間に亘って行われると、制御装置47は、HFEバルブ29を閉じて第2ノズル4からのHFEの供給を停止させ、第2ノズル移動機構21を制御して第2ノズル4をウエハWの上方から退避させる。その後、制御装置47は、遮断板昇降駆動機構45を制御して遮断板5を下降させる。これにより、遮断板5の基板対向面31がスピンチャック2に保持されたウエハWの表面に近接した位置に配置される。
次に、制御装置47は、第1バルブ40を開いて、基板対向面31の開口32から第2低表面張力液体の蒸気としての混合液ベーパ(IPAとHFEとの混合蒸気)をウエハWの表面の回転中心付近に向けて吐出させる。吐出された混合液ベーパは、図3(c)に示すように、ウエハWの表面と基板対向面31との間でウエハWの周縁に向かって広がっていく。これにより、ウエハWの表面と基板対向面31との間の空間に混合液ベーパが充満し、ウエハWの表面全域に混合液ベーパが供給される(蒸気供給工程)。
このとき、基板対向面31はウエハWの表面に近接されているので、開口32から吐出された混合液ベーパは上方に拡散することなく、ウエハWの表面に効率的に供給される。すなわち、高濃度の混合液ベーパが効率的にウエハWの表面に供給されるようになっている。また、ウエハWの表面と基板対向面31との間の空間は、狭空間であるので、少量の混合液ベーパで当該空間を充満させることができる。
混合液ベーパがウエハWの表面に供給されている間、第1供給管37および蒸気供給管35の管内の温度ならびに支軸34の内部空間の温度は、混合液ベーパが凝縮する温度(54.5℃)よりも高い温度(たとえば55℃以上)にされている。また、混合液ベーパが基板の表面に供給されている間、基板対向面31の温度は、混合液ベーパが凝縮する温度よりも高い温度(たとえば55℃以上)にされている。一方、混合液ベーパがウエハWの表面に供給されている間、ウエハWの表面の温度は、室温程度(たとえば、25℃程度)に維持されており、混合液ベーパが凝縮する温度以下の温度になっている。
したがって、ウエハWの表面に供給される混合液ベーパは、開口32から吐出されるまでの流通過程において結露して消費されることなく、ウエハWの表面と基板対向面31との間の空間に効率的に供給される。また、開口32から吐出された混合液ベーパは、図4(b)に示すように、基板対向面31で結露して消費されることなく、ウエハWの表面に向かって効率的に供給される。さらに、ウエハWの表面に供給された混合液ベーパは、ウエハWの表面の温度が混合液ベーパの露点以下にされているので、ウエハWの表面(より詳しくは、ウエハWの表面に残留している液成分の液面)で液化していく。これにより、ウエハWの表面にIPAとHFEの混合液(以下「混合有機溶剤」という。)を効率的に供給することができる。混合液ベーパを液化させることにより、ウエハWの表面が混合有機溶剤の液膜で覆われた状態を維持することができる。
ウエハWの表面に供給された混合有機溶剤は、ウエハWの表面に残留している液成分に均一に溶け込んでいく。すなわち、ウエハW上に残留している液成分の大部分は混合有機溶剤と溶解可能なHFEであるので、ウエハWの表面に供給された混合有機溶剤は、当該液成分に良好に溶け込んでいく。また、ウエハW上に残留している液成分の大部分は、混合有機溶剤との表面張力の差が所定値(たとえば、20mN/m)以下であるHFEなので、マランゴニ効果による対流の発生を抑制しつつ、ウエハWの表面に残留している液成分に混合有機溶剤を均一に溶け込ませることができる。
したがって、ウエハWの表面に混合液ベーパを供給し続けることにより、ウエハWの表面に残留している液成分を混合有機溶剤とともにウエハW上から押し流して、最終的に、混合有機溶剤に置換することができる。また、ウエハWの表面に残留している液成分に混合有機溶剤を溶け込ませることで、当該液成分に含まれる微量のDIWを混合有機溶剤に含まれるIPAに溶け込ませて当該液成分内に拡散させることができる。これにより、ウエハWの表面に残留している微量のDIWを、図4(c)に示すように、混合有機溶剤の液面から蒸発させることができる。このようにして、ウエハWの表面からDIWが完全に除去される。このとき、ウエハWの表面に残留している液成分はスピンチャック2によるウエハWの回転によってその余剰分が除去されており、当該液成分の膜厚が薄くされているので、DIWが蒸発し易くなっている。
ウエハWの表面からDIWを完全に除去することにより、DIWの表面張力によるパターン倒れの発生を抑制することができる。また、ウエハWの表面に残留している微量のDIWを、ウエハWの表面ではなく、混合有機溶剤の液面から蒸発させることにより、ウォーターマークなどの乾燥不良がウエハWの表面に生じることを抑制することができる。
混合液ベーパの供給が所定の処理時間に亘って行われると、制御装置47は、第1バルブ40を閉じて混合液ベーパの吐出を停止させる。その後、制御装置47は、ガスバルブ44を開いて、基板対向面31の開口32からウエハWの表面の回転中心付近に向けて窒素ガスを吐出させる。それとともに、制御装置47は、チャック回転駆動機構9を制御して、スピンチャック2によるウエハWの回転速度を所定の高回転速度に変更させ、遮断板回転駆動機構46を制御して、スピンチャック2によるウエハWの回転にほぼ同期させて(あるいは若干回転速度を異ならせて)支軸34および遮断板5を回転させる。あるいは、遮断板回転駆動機構46によって支軸34および遮断板5を回転制御せずに、支軸34および遮断板5を回転停止状態としてもよい。
吐出された窒素ガスは、図3(d)に示すように、ウエハWの回転と遮断板5の回転とによって形成された気流によって、ウエハWの表面と基板対向面31との間でウエハWの周縁に向かって広がっていく。これにより、ウエハWの表面と基板対向面31との間の空間に窒素ガスが充満し、ウエハWの表面全域に窒素ガスが供給される。
また、ウエハWの表面に残留している液成分(混合有機溶剤)は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの周囲に振り切られる(基板乾燥工程)。これにより、ウエハWの表面から液成分が除去され、ウエハWの表面が乾燥する。このとき、ウエハWの表面に残留している液成分は、スピンチャック2によるウエハWの回転によってその余剰分が予め除去されているので、短時間でウエハWの表面から除去される。これにより、基板乾燥時間が短縮されている。また、ウエハWの表面と基板対向面31との間の空間を窒素ガスで充満させて当該空間の酸素濃度を低下させることにより、ウォーターマークの発生を抑制することができる。さらに、ウエハWの表面に残留している液成分は、純水よりも表面張力が低い有機溶剤であるので、パターン倒れ等のダメージがウエハWに生じることを抑制することができる。
スピンドライ処理が所定のスピンドライ処理時間に亘って行われると、制御装置47は、チャック回転駆動機構9を制御してスピンチャック2によるウエハWの回転を停止させ、ガスバルブ44を閉じて開口32からの窒素ガスの吐出を停止させる。また、制御装置47は、遮断板回転駆動機構46を制御して遮断板5の回転を停止させ(すでに遮断板5の回転が停止している場合は、ここでの遮断板回転駆動機構46の制御を行わない)、遮断板昇降駆動機構45を制御して遮断板5をスピンチャック2の上方に大きく退避させる。そして、図示しない搬送ロボットによって、処理後のウエハWがスピンチャック2から搬送されていく。
図5は、前記基板処理装置1によるウエハWの処理の参考例を説明するための図である。以下では、図1、図3および図5を参照しつつ、図5におけるウエハWの処理と、図3におけるウエハWの処理との相違点について説明する。
この図5におけるウエハWの処理と、図3におけるウエハWの処理との主要な相違点は、IPAとIPAベーパが用いられていることにある。
すなわち、この図5におけるウエハWの処理では、図3におけるウエハWの処理と同様に、薬液およびリンス液がウエハWの表面に順次供給されて、ウエハWの表面に薬液処理およびリンス処理が順次行われる(ステップS1、S2)。そして、ウエハWの表面にリンス処理が行われた後、制御装置47は、IPAバルブ28を開くことにより、スピンチャック2に保持されたウエハWの表面の回転中心付近に向けて第2ノズル4からPAを供給させるステップS3)。ウエハWの表面に供給されたIPAは、ウエハWの回転による遠心力を受けてウエハWの表面全域に瞬時に行き渡る。これにより、ウエハWの表面に残留しているDIWの大部分がIPAに置換される。また、IPAはDIWに溶解可能であるので、置換されずにウエハWの表面に残ったDIWは、ウエハWの表面に供給されたIPAに溶け込んでいく。
ステップS3が完了すると、制御装置47は、遮断板昇降駆動機構45を制御することにより遮断板5の基板対向面31をウエハWの表面に近接させた状態で、第2バルブ41を開いて基板対向面31の開口32からPAベーパを吐出させるステップS4)。吐出されたIPAベーパはウエハWの表面全域に供給され、ウエハWの表面に残留している液成分に溶け込んでいく。すなわち、ウエハWの表面に残留している液成分はIPAおよびDIWによって構成されているので、供給されたIPAベーパは当該液成分に良好に溶け込んでいく。それとともに、ステップS3において置換されずにウエハWの表面に残ったDIWは、ウエハW上の液成分の液面から蒸発していく。これにより、ウエハWの表面からDIWが完全に除去される。
ステップS3が行われた後のウエハWの表面に残留している液成分の大部分はIPAである。したがって、ステップS4においてIPAベーパを供給しても、マランゴニ効果による対流の発生を抑制しつつ、ウエハW上の液成分にIPAを溶け込ませることができる。また、ステップS3において置換されずにウエハWの表面に残ったDIWは、既にIPAに溶け込んでいるので、ステップS4において当該DIWを効率的にウエハWの表面から除去することができる。そして、ステップS4が行われた後は、図3におけるウエハWの処理と同様に、スピンドライ処理(ステップS5)を行い、ウエハWを乾燥させる。
図6は、前記基板処理装置1によるウエハWの処理の他の参考例を説明するための図である。以下では、図1、図3および図6を参照しつつ、図6におけるウエハWの処理と、図3におけるウエハWの処理との相違点について説明する。
この図6におけるウエハWの処理と、図3におけるウエハWの処理との主要な相違点は、処理液としての薬液の供給後に、IWとIPAの混合液を用いてリンス処理を行い、その後、PAベーパを供給することにある。
すなわち、この図6におけるウエハWの処理では、ウエハWの表面に薬液処理ステップS11)が行われた後、制御装置47がDIWバルブ27およびIPAバルブ28を開いて、マニホールド22にDIWおよびIPAを供給させる。供給されたDIWおよびIPAは、マニホールド22および攪拌フィン付流通管30によって十分に混合された後、DIWとIPAの混合液として第2ノズル4からウエハWの表面に供給される。すなわち、DIWとIPAの混合液がエハWの表面に供給されるステップS12)。これにより、薬液処理後のウエハWの表面に残留している薬液が洗い流されて、DIWおよびIPAの混合液に置換される。
ステップS12が完了すると、制御装置47は、遮断板昇降駆動機構45を制御することにより遮断板5の基板対向面31をウエハWの表面に近接させた状態で、第2蒸気バルブを開いて、基板対向面31の開口32からPAベーパを吐出させるステップS13)。吐出されたIPAベーパはウエハWの表面全域に供給され、ウエハWの表面に残留している液成分に溶け込んでいく。すなわち、ウエハWの表面に残留している液成分はDIWとIPAの混合液であるので、供給されたIPAベーパは当該液成分に良好に溶け込んでいく。それとともに、ウエハWの表面に残留している液成分に含まれるDIWが当該液成分の液面から蒸発していき、ウエハWの表面からDIWが完全に除去される。
ステップS12が行われた後のウエハWの表面に残留している液成分はDIWとIPAの混合液であり、その表面張力は純水よりも低くなっている。したがって、ステップS13においてIPAベーパを供給しても、マランゴニ効果による対流の発生を抑制しつつ、ウエハW上の液成分にIPAを溶け込ませることができる。また、ステップS12において供給されるDIWとIPAの混合液は十分に混合されているので、ステップS13において当該混合液中に含まれるDIWを効率的にウエハWの表面から除去することができる。そして、ステップS13が行われた後は、図3におけるウエハWの処理と同様に、スピンドライ処理(ステップS14)を行い、ウエハWを乾燥させる。
図7は、前記基板処理装置1によるウエハWの処理のさらに他の参考例を説明するための図である。以下では、図1、図3および図7を参照しつつ、図7におけるウエハWの処理と、図3におけるウエハWの処理との相違点について説明する。
この図7におけるウエハWの処理と、図3におけるウエハWの処理との主要な相違点は、処理液(リンス液)としてIPAが用いられ、FEベーパが用いられていることにある。
すなわち、この図7におけるウエハWの処理では、ウエハWの表面に薬液処理(ステップS21)が行われた後、制御装置47がIPAバルブ28を開いて、スピンチャック2に保持されたウエハWの表面の回転中心付近に向けて処理液としてのIPAを第2ノズル4から供給させるステップS22)。ウエハWの表面に供給されたIPAは、ウエハWの回転による遠心力を受けてウエハWの表面全域に瞬時に行き渡る。これにより、ウエハWの表面に残留している薬液が洗い流されてIPAに置換される。すなわち、ウエハWの表面全域にIPAによるリンス処理が行われる。
ステップS22が完了すると、制御装置47は、IPAバルブ28を閉じて第2ノズル4からのIPAの吐出を停止させるとともに、HFEバルブ29を開いて第2ノズル4からウエハWの表面に向けてFEを吐出させるステップS23)。吐出されたHFEはウエハWの表面全域に供給される。これにより、ステップS22が行われた後にウエハWの表面に残留しているIPAの大部分がHFEに置換される。また、IPAはHFEに溶解可能であるので、置換されずにウエハWの表面に残ったIPAは、ウエハWの表面に供給されたHFEに溶け込んでいく。
ステップS23が完了すると、制御装置47は、遮断板昇降駆動機構45を制御することにより遮断板5の基板対向面31をウエハWの表面に近接させた状態で、第3バルブ42を開いて、基板対向面31の開口32からFEベーパを吐出させるステップS24)。吐出されたHFEベーパはウエハWの表面全域に供給され、ウエハWの表面に残留している液成分に溶け込んでいく。すなわち、ウエハWの表面に残留している液成分はHFEおよびIPAによって構成されているので、供給されたHFEベーパは当該液成分に良好に溶け込んでいく。それとともに、ウエハWの表面に残留している液成分に含まれるIPAが当該液成分の液面から蒸発していき、ウエハWの表面からIPAが完全に除去される。
ステップS23が行われた後のウエハWの表面に残留している液成分は、HFEベーパとの表面張力の差が前記所定値以下であるHFEおよびIPAによって構成されている。したがって、ステップS24においてHFEベーパを供給しても、マランゴニ効果による対流の発生を抑制しつつ、ウエハW上の液成分にHFEを溶け込ませていくことができる。また、ステップS23において置換されずにウエハWの表面に残ったIPAは、既にHFEに溶け込んでいるので、ステップS24において当該IPAを効率的にウエハWの表面から除去することができる。そして、ステップS24が行われた後は、図3におけるウエハWの処理と同様に、スピンドライ処理(ステップS25)を行い、ウエハWを乾燥させる。
この図7に示すウエハWの処理では、純水よりも表面張力の小さい有機溶剤であるIPAによってリンス処理が行われているので、リンス処理後にスピンドライを実施してウエハWを乾燥させても、乾燥不良の発生を抑制しつつ短時間でウエハWを乾燥させることができる。しかしながら、処理対象のウエハWによっては、IPAのような比較的表面張力の低い有機溶剤であっても、その表面張力に起因してパターン倒れ等のダメージが生じる場合がある。したがって、そのようなウエハWが処理対象の場合に、本処理例のように、ウエハW上のIPAを、IPAよりもさらに表面張力が低いHFEに置換して、当該IPAをウエハW上から完全に除去することにより、IPAの表面張力に起因するパターン倒れの発生を抑制することができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、前述のウエハWの処理では、スピンドライ処理によってウエハWを乾燥させる例について説明したが、これに限らず、その他の乾燥方法を用いてウエハWを乾燥させてもよい。
たとえば、蒸気供給工程が行われた後、ウエハWを大気に開放して乾燥させてもよい。具体的には、遮断板5をスピンチャック2の上方に大きく退避させて、ウエハW上の液成分を蒸発させることによりウエハWを乾燥させてもよい。また、蒸気供給工程が行われた後、ウエハWの表面に窒素ガスを供給することによりウエハWを乾燥させてもよい。このとき、ウエハWは回転されていてもよいし、回転されていなくてもよい。
また、前述の実施形態では、第2低表面張力液体の蒸気として、IPA液体とHFE液体の混合液の蒸気を例に挙げたが、これに代えて、IPAベーパとHFEベーパとの混合蒸気であってもよい
また、前述の実施形態では、ほぼ水平に保持して回転する基板(ウエハW)の表面に処理液を供給して基板を処理するものを取り上げたが、回転していない状態(非回転状態)の基板の表面に処理液を供給して基板を処理するものであってもよい。なお、前記非回転状態の基板とは、回転も移動もしていない状態(静止状態)の基板であってもよいし、回転せずに所定の方向に移動している状態(移動状態)の基板であってもよい。
また、前述の実施形態では、処理対象となる基板としてウエハWを取り上げたが、ウエハWに限らず、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板などの他の種類の基板が処理対象とされてもよい。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 前記基板処理装置の制御のための構成を説明するためのブロック図である。 前記基板処理装置によるウエハの処理の一例を説明するための図である。 前記ウエハの処理の一例における処理状態を説明するための図である。 前記基板処理装置によるウエハの処理の参考例を説明するための図である。 前記基板処理装置によるウエハの処理の他の参考例を説明するための図である。 前記基板処理装置によるウエハの処理のさらに他の参考例を説明するための図である。
符号の説明
1 基板処理装置
2 スピンチャック(基板保持手段)
3 第1ノズル(供給手段)
4 第2ノズル(供給手段、液体供給手段)
5 遮断板(基板対向部材)
31 基板対向面
35 蒸気供給管(流通管、蒸気供給手段)
37 第1供給管(流通管、蒸気供給手段)
38 第2供給管(流通管、蒸気供給手段)
39 第3供給管(流通管、蒸気供給手段)
47 制御装置(制御手段)
W ウエハ(基板)

Claims (6)

  1. 基板の主面にを供給する供給工程と、
    この供給工程の後に、純水よりも表面張力が低い第1低表面張力液体としてのHFEを前記主面に供給する液体供給工程と、
    この液体供給工程の後に、純水よりも表面張力が低い低表面張力液体であって、前記第1低表面張力液体に溶解可能である第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気を前記主面に供給することにより、前記主面に残留している液成分にHFEおよびIPAを溶け込ませて、HFEおよびIPAを含む液膜で前記主面が覆われた状態にするとともに、当該液成分に含まれる水を当該液成分に溶け込んだIPAに溶け込ませて拡散させ、この水を蒸発させて前記主面から除去する蒸気供給工程と
    前記液体供給工程および蒸気供給工程と並行して前記基板を回転させることにより、前記基板から液体を排出させて、前記主面に残留している液量を減少させる基板回転工程とを含む、基板処理方法。
  2. 前記蒸気供給工程は、基板対向部材の基板対向面を前記主面に対向させる対向工程と、前記基板対向面が前記主面に対向された状態で、前記基板対向面と前記主面との間の空間に前記蒸気を供給する工程とを含む、請求項に記載の基板処理方法。
  3. 前記蒸気供給工程は、前記基板対向面と前記蒸気が流通する流通管とを加熱する加熱工程を含み、前記基板対向面および前記流通管の温度が前記第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気が凝縮する温度よりも高くされた状態で、前記蒸気を前記主面に供給する工程である、請求項記載の基板処理方法。
  4. 前記蒸気供給工程は、前記主面の温度が前記第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気が凝縮の分圧を飽和蒸気圧とする第2低表面張力液体の温度以下にされた状態で、前記蒸気を当該主面に供給する工程を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  5. 前記蒸気供給工程の後、基板の主面に付着している液成分を除去して当該基板を乾燥させる基板乾燥工程をさらに含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  6. 基板を保持するための基板保持手段と、
    前記基板保持手段に保持されている基板を回転させる基板回転手段と、
    前記基板の主面にを供給するための供給手段と、
    前記基板の主面に、純水よりも表面張力が低い第1低表面張力液体としてのHFEを供給するための液体供給手段と、
    前記基板の主面に、純水よりも表面張力が低い低表面張力液体であって、前記第1低表面張力液体に溶解可能である第2低表面張力液体としてのHFEおよびIPAの蒸気を供給するための蒸気供給手段と、
    前記基板保持手段、水供給手段、基板回転手段、液体供給手段および蒸気供給手段を制御す制御手段とを含み、
    前記制御手段は、前記水供給手段から前記基板保持手段に保持されている基板の主面に水を供給させる水供給工程と、前記水供給工程の後に、前記液体供給手段から前記基板保持手段に保持されている基板の主面にHFEを供給させる液体供給工程と、前記液体供給工程の後に、前記蒸気供給手段から前記基板保持手段に保持されている基板の主面にHFEおよびIPAの蒸気を供給することにより、前記主面に残留している液成分にHFEおよびIPAを溶け込ませて、HFEおよびIPAを含む液膜で前記主面が覆われた状態にするとともに、当該液成分に含まれる水を当該液成分に溶け込んだIPAに溶け込ませて拡散させ、この水を蒸発させて前記主面から除去する蒸気供給工程と、前記液体供給工程および蒸気供給工程と並行して、前記基板保持手段に保持されている基板を前記基板回転手段によって回転させることにより、前記基板から液体を排出させて、前記主面に残留している液量を減少させる基板回転工程とを実行する、基板処理装置。
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