JP4883745B2

JP4883745B2 - 粘着テープ

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Publication number: JP4883745B2
Application number: JP2004018094A
Authority: JP
Inventors: 純二横山; 義和副田
Original assignee: Nitto Denko Corp
Current assignee: Nitto Denko Corp
Priority date: 2004-01-27
Filing date: 2004-01-27
Publication date: 2012-02-22
Anticipated expiration: 2024-01-27
Also published as: CN1810904A; KR100677009B1; US20050163995A1; SG113589A1; KR20050077280A; JP2005213282A; DE602005000717T2; EP1559763B1; US7402336B2; EP1559763A1; DE602005000717D1; CN100371408C; TW200536710A; TWI310783B

Description

本発明は粘着テープに関する。本発明の粘着テープは、光を反射し、かつ特定波長の光線を遮光する機能を有し、携帯電話やＰＤＡ用途等に好適な点灯・外光両用型の液晶表示装置（ＬＣＤ）等において、液晶表示モジュールユニットとバックライトユニットを固定する粘着テープとして有用である。

携帯電話等に用いられる点灯・外光両用型のＬＣＤは、図７に示すように、液晶表示モジュールユニットとバックライトユニットを粘着テープで固定されている（特許文献１、特許文献２、特許文献３等参照）。当該粘着テープには、光の反射性と特定波長に対する遮光性が求められている。反射性は、バックライトの光を反射し輝度を高め、かつ反射光を効率的に利用することにより消費電力を低減することを目的とする。一方、遮光性は、バックライトの光がＬＣＤ表面にもれることによる視認不良の発生を抑制することを目的とする。

従来より、これら反射性と遮光性を両立した粘着テープが検討されている。一般に、かかる粘着テープには、基材フィルムの片面に着色層が設けられていたり、着色された粘着剤層が設けられている。バックライトの光を反射させるためにバックライト側には白色層が、かつＬＣＤ表面にもれることのないよう遮光させるために液晶表示モジュール側には黒色層が一般的に配置される。たとえば、白色に着色した白色基材フィルムを用いた粘着テープでは、バックライト側に透明な粘着剤層が、液晶表示モジュール側には黒色の着色層や黒色に着色された粘着剤層が設けられている。また、黒色に着色した黒色基材フィルムを用いた粘着テープでは、バックライト側に白色の着色層や白色に着色された粘着剤層が、液晶表示モジュール側には透明な粘着剤層を設けた粘着テープが設けられている。また、透明基材フィルムを用いた粘着テープでは、バックライト側に白色の着色層や白色に着色された粘着剤層が、液晶表示モジュール側には黒色の着色層や黒色に着色された粘着剤層が設けられている。

しかしながら、上記粘着テープによって、光の反射性と遮光性を両立させるためには、各着色層を何層にも重ねたり、厚くしたりしなければならない。その結果として、粘着テープの総厚が厚くなり、携帯電話等の薄型軽量化に対応できなくなるといった問題があった。
特開２００２−２４９７４１号公報特開２００２−２３６６３号公報特開２００２−２３５０５３号公報

本発明は、ＬＣＤにおける液晶表示モジュールユニットとバックライトユニットの固定に用いることができる粘着テープであって、薄型軽量化に対応できる厚さの範囲内で、反射性と遮光性の機能を発揮できる粘着テープを提供することを目的とする。

また本発明は、前記粘着テープにより、液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットを固定した液晶表示装置を提供することを目的とする。さらには、前記粘着テープに用いる、粘着テープ基材を提供することを目的とする。

本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す粘着テープにより前記目的を達成できることを見出し本発明を解決するに至った。

すなわち本発明は、基材と、その基材の少なくとも片面に粘着剤層を有する粘着テープにおいて、
前記基材は、銀色、銀及び黒以外の色、黒色の順に着色されている層を有することを特徴とする粘着テープ、に関する。

上記本発明の粘着テープでは、銀色層と黒色層の間に、銀及び黒以外の色の層が設けられており、銀色層を透過した光が黒色層に吸収されるのを緩和することができ、銀色層による反射率が向上する。その結果、当該粘着テープを点灯・外光両用型のＬＣＤにおいて、液晶表示モジュールユニットとバックライトユニットの固定に用いることにより、輝度を高めることができる。また、着色層を何層にも重ねたり、厚くしなくてもよく、粘着テープの総厚を薄くすることが可能であり薄型軽量化に適用できる。一方、黒色層では遮光性を有しており、バックライトの光がＬＣＤ表面にもれることによる視認不良の発生を抑制できる。

前記粘着テープとしては、前記基材が、支持基材と着色層を有し、前記支持基材側から、着色層として、銀色層、銀及び黒以外の着色層、黒色層をこの順に有するものが好適に用いられる。当該粘着テープにおいて、前記支持基材としては、透明基材フィルムが好適に用いられる。

また前記粘着テープとしては、前記基材が、支持基材と着色層を有し、
前記支持基材が黒色基材フィルムであり、当該黒色基材フィルム側から、着色層として、銀及び黒以外の着色層、銀色層をこの順に有するものが好適に用いられる。

また前記粘着テープとしては、前記基材が、支持基材と着色層を有し、
前記支持基材が銀及び黒以外の色の基材フィルムであり、当該銀及び黒以外の色の基材フィルムの片面に銀色の着色層を有し、反対側の片面に黒色の着色層を有するものが好適に用いられる。

また前記粘着テープにおいて、銀色の着色層は、遮光性および反射性の点から金属蒸着層により形成されていることが好ましい。金属蒸着層としては、銀および／またはアルミニウムの蒸着層が好適である。

前記粘着テープにおいて、銀及び黒以外の色の層が、白色の層であることが好ましい。銀及び黒以外の色は、特に制限されないが、遮光性および反射性を多段階的に発揮できることから、白色が好ましい。

前記粘着テープは、液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットの固定に好適に用いられる。かかる固定用粘着テープは、液晶表示モジュールユニット側に黒色層が配置され、バックライトユニット側に銀色層が配置されるように用いられる。

また本発明は、前記粘着テープにより、液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットが固定されている液晶表示装置、に関する。

さらに本発明は、前記粘着テープに用いる、銀色、銀及び黒以外の色、黒色の順に着色されている層を有する、粘着テープ基材、に関する。

以下に本発明の粘着テープを図面を参照しながら説明する。本発明の粘着テープは、基材１と、基材１の少なくとも片面に粘着剤層２を有する。図１では、基材１の両面に粘着剤層２を有する。前記基材１は、銀色層（以下Ｓ層ともいう）、銀及び黒以外の色層（以下Ｗ層ともいう）、黒色層（以下Ｂ層ともいう）をこの順に有している。本発明の粘着テープはシート状で用いることができる。

なお、本発明の着色層は色度で表される。色度は色彩色度計により測定したＬ・ａ・ｂのＬで表すことができる。銀色層（Ｓ層）は色彩色度計により測定した色度がＬ：８０±１０の範囲、好ましくはＬ：８０±５の範囲にあり、黒色層（Ｂ層）は色彩色度計により測定した色度がＬ：２５±１０の範囲にあるものをいう。Ｗ層は、銀及び黒以外の色であれば特に制限はない。Ｗ層は、たとえば、白色、青色、赤色等に着色することができる。これらのなかでもＷ層は反射性の点から白色であるのが好ましい。なお、Ｗ層が白色の場合には、色彩色度計により測定した色度がＬ：９２±５の範囲にあるものが好適である。

本発明の粘着テープは、基材１として、前記Ｓ層、Ｗ層、Ｂ層をこの順で有するものであれば、特に制限はない。たとえば、図２〜６に示すように、基材１が、支持基材１２と着色層１１を有するものを例示できる。

図２では、支持基材１２側から、着色層１１として、１１Ｓ層、１１Ｗ層、１１Ｂ層がこの順に形成されている。図４では、支持基材１２側から、着色層１１として、１１Ｂ層、１１Ｗ層、１１Ｓ層がこの順に形成されている。図２、図４において、支持基材１２は、透明基材フィルムであってもよい。すなわち、基材１は、Ｗ層、Ｓ層、Ｂ層をこの順で有していれば、基材１は透明層を含んでいてもよい。

また図４では、支持基材１２そのものがＢ層となるように黒色基材フィルム１２Ｂとすることもできる。図２においても、支持基材１２そのものがＳ層となるように銀色基材フィルム１２Ｓとすることもできる。すなわち、基材１は、Ｓ層、Ｗ層、Ｂ層をこの順で有していれば、Ｓ層、Ｗ層、Ｂ層の各層は、１層でもよく２層以上の複数層であってもよい。

図３では、支持基材１２側から、着色層１１として、１１Ｗ層、１１Ｓ層がこの順に形成されている。図３では、支持基材１２そのものがＢ層になっている黒色基材フィルム１２Ｂである。図５では、支持基材１２側から、着色層１１として、１１Ｗ層、１１Ｂ層がこの順に形成されている。図５では支持基材１２そのものがＳ層となっている銀色基材フィルム１２Ｓである。

本発明の粘着テープにおいて、前記Ｂ層は遮光性に寄与し、一方、前記Ｓ層は反射性に寄与する。通常、Ｂ層による遮光性を得ることに比べて、Ｓ層による反射性を得ることの方が一般に困難である。これらから、本発明の粘着テープとしては、前記図３または図５に示すような粘着テープにおいて、支持基材１２として銀色基材フィルム１２Ｓを用いた態様のものが好ましい。

また本発明の粘着テープの態様としては、図６に示すように、支持基材１２そのものがＷ層となるように着色された白色基材フィルム１２Ｗとなっており、その片面に着色層として１１Ｂ層、もう一方の片面に１１Ｓ層を有するようなもの、支持基材１２そのものが、この順でＳ層、Ｗ層、Ｂ層になっているもの等を例示できる。

支持基材１２の材質としては、特に限定されず各種のものを用いることができる。たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル；ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン；ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデンなどがあげられる。これらのなかでも、透明性、強度などの点から、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルが好ましい。

支持基材１２の厚さは、特に制限されないが、薄型軽量化と加工性の点から４〜７０μｍ程度、好ましくは１０〜５０μｍである。なお、支持基材１２を白色基材フィルム、黒色基材フィルム等とする場合には、各着色に応じた顔料等が配合される。

着色層１１は、たとえば、顔料、バインダーおよび溶剤を含有する配合物を、支持基材１２上に塗工することにより形成することができる。バインダーとしては、着色層の形成に用いられるものを特に制限なく使用することができる。たとえば、ポリウレタン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素メラミン樹脂、ポリメタクリル酸メチルなどが例示される。溶剤は、顔料、バインダーの種類に応じて適宜に選択される。顔料は、Ｓ層、Ｗ層、Ｂ層の各着色層に応じた顔料が適宜に選択される。かかる印刷法による着色層の形成は１１Ｗ層、１１Ｂ層を形成する場合に有効である。

着色層１１の厚さは、通常、総厚で、１〜１０μｍ程度が好ましい。前記印刷法により作成される各着色層の厚さは、通常、１〜２μｍ程度が好ましい。なお、印刷法による着色層の形成方法は、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷などの従来より着色層の形成に採用されている手段を特に制限なく採用できる。

支持基材１２、着色層１１の着色に用いられる顔料は、Ｂ層には黒色顔料が用いられる。黒色顔料の例としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、松煙、黒鉛などが例示される。Ｗ層は、銀及び黒以外の色の応じた顔料が用いられる。Ｗ層を白色とする場合には白色顔料が用いられる。白色顔料の例としては、二酸化チタン、亜鉛華、鉛白などが例示される。Ｓ層には銀色顔料が用いられる。銀色顔料の例としては、アルミニウムなどが例示される。

前記以外の着色層の形成方法としては、１１Ｓ層の形成を金属蒸着法により行なうことができる。Ｓ層は反射性と遮光性に寄与することから、金属蒸着法により作成されたものが好ましい。金属蒸着法によって作成された１１Ｓ層は、印刷法によって作成されたものに比較して、表面平滑性、層の緻密性がよいので反射率、遮光率をともに改良できる点で有利である。さらに金属蒸着法によって作成されたフィルム膜厚を薄くすることができる点でも有利である。

金属蒸着法としては、真空蒸着法、物理スパッタリング法、化学スパッタリング法等を採用することができるが、これらのなかの真空蒸着法が一般に採用される。金属蒸着層の形成には、反射率の高い金属材料が好適に用いられる。金属材料としては、銀、アルミニウム、金、ロジウム、銅、チタン等があげられる。これらのなかでも銀、アルミニウムが好ましい。１１Ｓ層である金属蒸着層の厚みは３００〜２０００Å、好ましくは４００〜１０００Å、さらに好ましくは４００〜５００Åである。

粘着剤層２を構成する粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などの各種の粘着剤を特に制限なく使用することができる。

アクリル系粘着剤としては、特に、アルキル基の炭素数１〜１８の（メタ）アクリル酸アルキルエステルの単独重合体、または上記（メタ）アクリル酸アルキルエステルとその他の官能性モノマー等の共重合性モノマーとの共重合体をベースポリマーに用いたものが好適に用いられる。

上記（メタ）アクリル酸アルキルエステルとしては、たとえば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸へキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸２−エチルエステル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸イソデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリルおよびこれらに対応するメタクリル酸アルキルエステルなどが例示される。

上記官能性モノマーの例としては、水酸基を有するモノマー、カルボキシル基を有するモノマー、アミド基を有するモノマーなどがあげられる。水酸基を有するモノマーとしては、２−ヒドロキシエチル（メタ）アクリレート、ヒドロキシプロピル（メタ）アクリレートなどのヒドロキシアルキル（メタ）アクリレートなどが例示される。カルボキシル基を有するモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などのα，β−不飽和カルボン酸；マレイン酸ブチルなどのマレイン酸モノアルキルエステル；マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和二塩基酸、さらには無水マレイン酸等の二塩基酸無水物が例示される。アミド基を有するモノマーとしては、アクリルアミド、ジメチル（メタ）アクリルアミド、ジエチル（メタ）アクリルアミドなどのアルキル（メタ）アクリルアミド、Ｎ−ブトキシメチル（メタ）アクリルアミド、Ｎ−エトキシメチル（メタ）アクリルアミドなどのＮ−アルコキシメチル（メタ）アクリルアミド、ジアセトン（メタ）アクリルアミドなどが例示される。アミノ基を有するモノマーとしては、ジメチルアミノエチル（メタ）アクリレートなどが例示される。上記以外の共重合性モノマーとしては、酢酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、塩化ビニル、アクリロニトリル、エチレン、プロピレンなども使用できる。

（メタ）アクリル酸アルキルエステルの共重合体を製造するには、全共重合モノマー成分中に（メタ）アクリル酸アルキルエステルが５０重量％以上含有されることが好ましい。（メタ）アクリル酸アルキルエステルの割合が５０重量％未満であると、粘着剤が十分な粘着性を示さなくなるおそれがある。（メタ）アクリル酸アルキルエステルの割合は、より好ましくは６０重量％以上である。

またアクリル粘着剤等の前記粘着剤には、ベースポリマーに加えて、必要に応じて、粘着付与剤、架橋剤等が配合される。粘着付与剤としては、ロジン系樹脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂などがあげられる。架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤架橋剤などがあげられる。

ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、スチレン−イソプレン系ブロック共重合体、スチレン−ブタジエン系ブロック共重合体、ポリイソプレン、ポリブテン、ポリイソブチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのゴム弾性体をベースポリマーとするものがあげられる。前記ゴム弾性体には、たとえば、ロジン系樹脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂などの粘着付与剤を適量、および必要に応じて、液状ポリブテン、鉱油、液状ポリイソプレン、液状ポリアクリレートなどの軟化剤が配合される。シリコーン系粘着剤としては、ポリジメチルシロキサンなどを主成分とするものが使用される。

また前記粘着剤には、ブチルヒドロキシトルエンなどの老化防止剤などの各種添加剤を適量添加することができる。

粘着剤層２は、基材１の片面または両面に形成することにより行うことができる。粘着剤層２の形成方法は、特に制限されず、基材１に粘着剤を含む溶液またはエマルジョンを、コンマコーター、トップフィードリバースコーターなどを用いて直接塗布して乾燥する方法、また別途、離型フィルムに粘着剤層２を形成した後、それらを基材１に貼り合せる方法等を採用することができる。

粘着剤層２の厚さは、使用目的等に応じて決定できる。一般的には１０〜２００μｍとされる。粘着テープを、携帯電話等に適用される液晶表示装置における、液晶表示モジュールユニットとバックライトユニットを固定する粘着テープとして使用する場合は、薄型軽量化の点から、１０〜５０μｍが好ましい。

なお、粘着剤層２は、通常、透明であるが、銀色または黒色に着色することができる。すなわち、基材１において、Ｓ層側の粘着剤層２は銀色に、Ｂ層側の粘着剤層２は黒色に着色することができる。

粘着剤層２には、セパレータが、必要に応じて設けられる。セパレータの構成材料としては、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルム等があげられる。セパレータの表面には、粘着剤層からの剥離性を高めるため、必要に応じてシリコーン処理、長鎖アルキル処理、フッ素処理等の離型処理が施されていても良い。セパレータの厚みは、通常１０〜２００μｍ、好ましくは２５〜１００μｍ程度である。

以下に、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって何等限定されるものではない。色度の測定は、ミノルタ社製の色彩色度計ＣＲ−２００に行った。

実施例１
厚さ３８μｍの白色基材フィルム（ポリエチレンテレフタレート，色度Ｌ：９２）の片面に、着色層として銀の蒸着層（色度Ｌ：８０）、反対面に黒色層（色度Ｌ：２５）が印刷されたフィルムを基材として用いた。黒色層の印刷に使用したインクは大日精化工業株式会社製のＮＢ−５００を用いた。着色層の各層の厚みは、銀の蒸着層は５００Å、黒色層は１μｍとした。前記基材の両面に、透明なアクリル系感圧粘着剤を塗布し、乾燥し、厚さ２０μｍの粘着剤層を設けた両面粘着テープを得た。

実施例２
厚さ１３μｍの透明基材フィルム（ポリエチレンテレフタレート）の片面に、着色層として、アルミニウムの蒸着層（色度Ｌ：７７）、次いで、白色層（色度Ｌ：９２）、黒色層（色度Ｌ：２５）の順に２層が印刷されたフィルムを基材として用いた。白色層、黒色層の印刷に使用したインクは大日精化工業株式会社製のＮＢ−５００を用いた。着色層の各層の厚みは、アルミニウムの蒸着層は４００Å、白色層、黒色層の厚みはそれぞれ１μｍとした。前記基材の両面に、透明なアクリル系感圧粘着剤を塗布し、乾燥し、厚さ２０μｍの粘着剤層を設けた両面粘着テープを得た。

比較例１
厚さ３８μｍの白色基材フィルム（ポリエチレンテレフタレート，色度Ｌ：９２）の片面に、着色層として、黒色層（色度Ｌ：２５）が印刷されたフィルムを基材として用いた。着色層の印刷に使用したインクは大日精化工業株式会社製のＮＢ−５００を用いた。着色層の厚みは１μｍとした。前記基材の両面に、透明なアクリル系感圧粘着剤を塗布し、乾燥し、厚さ２０μｍの粘着剤層を設けた両面粘着テープを得た。

比較例２
厚さ３８μｍの白色基材フィルム（ポリエチレンテレフタレート，色度Ｌ：９２）を基材として用いた。前記基材の片面に、透明なアクリル系感圧粘着剤を塗布し、乾燥し、厚さ２０μｍの粘着剤層を設けた。もう一方に片面には、前記アクリル系粘着剤に黒顔料を配合して黒色に着色したアクリル系感圧粘着剤を塗布し、乾燥し、厚さ２０μｍの黒色の粘着剤層（色度Ｌ：２５）を設け、両面粘着テープを得た。

上記実施例および比較例で得られた両面粘着テープについて、次の条件で試験を行った。粘着テープの銀色側から測定した。結果を表１に示す。

（反射率）
島津製作所製の分光光度計を用い、５５０ｎｍ波長域での鏡面反射率を測定した。

実施例の粘着テープは比較例の粘着テープに比して鏡面反射率が向上していることが認められ、当該粘着テープを点灯・外光両用型のＬＣＤにおいて、液晶表示モジュールユニットとバックライトユニットの固定に用いることにより、輝度を高められる。

本発明の粘着テープの断面図の一例である。本発明の粘着テープの断面図の一例である。本発明の粘着テープの断面図の一例である。本発明の粘着テープの断面図の一例である。本発明の粘着テープの断面図の一例である。本発明の粘着テープの断面図の一例である。粘着テープを液晶表示モジュールユニットとバックライトユニットの固定に用いた概念図である。

符号の説明

１：基材
１１：着色層
１２：支持基材
Ｓ：銀色層
Ｗ：銀及び黒以外の色の層
Ｂ：黒色層
２：粘着剤層

Claims

基材と、その基材の少なくとも片面に粘着剤層を有する粘着テープにおいて、
前記基材は、銀色、銀及び黒以外の色、黒色の順に着色されている層を有し、
前記銀色の着色層が、銀の蒸着層であり、
前記銀色の着色層が、色彩色度計により測定した色度Ｌが、８０〜９０の範囲であり、
液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットの固定に用いられることを特徴とする粘着テープ。
前記基材が、支持基材と着色層を有し、
前記支持基材側から、着色層として、銀色層、銀及び黒以外の着色層、黒色層をこの順に有することを特徴とする請求項１記載の粘着テープ。
支持基材が、透明基材フィルムであることを特徴とする請求項２記載の粘着テープ。
前記基材が、支持基材と着色層を有し、
前記支持基材が黒色基材フィルムであり、当該黒色基材フィルム側から、着色層として、銀及び黒以外の着色層、銀色層をこの順に有することを特徴とする請求項１記載の粘着テープ。
前記基材が、支持基材と着色層を有し、
前記支持基材が銀及び黒以外の色の基材フィルムであり、当該銀及び黒以外の色の基材フィルムの片面に銀色の着色層を有し、反対側の片面に黒色の着色層を有することを特徴とする請求項１記載の粘着テープ。
銀及び黒以外の色の層が、白色の層であることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の粘着テープ。
請求項１〜６のいずれか１項に記載の粘着テープにより、液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットが固定されている液晶表示装置。
請求項１〜６のいずれか１項の粘着テープに用いる、銀色、銀及び黒以外の色、黒色の順に着色されている層を有する、粘着テープ基材。