JP2009040962A - 液晶組み立て用粘着テープ及びこれを用いた液晶表示モジュールユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、光反射性能に優れ、液晶表示モジュールユニットの液晶表示性能を向上させることができる液晶組み立て用粘着テープを提供する。
【解決手段】 本発明の液晶組み立て用粘着テープは、バックライト筐体5内に液晶表示パネルを配設一体化するための液晶組み立て用粘着テープであって、基材層1と、この基材層1の一面に積層一体化された光反射層2と、この基材層1の他面に積層一体化された遮光層3と、上記光反射層及び上記遮光層上に積層一体化された粘着剤層4、4とを含有し、上記基材層1は、光拡散微粒子と、青色着色剤、緑色着色剤、黄色着色剤及び赤色着色剤からなる群から選ばれた少なくとも一種の着色剤とを含有する合成樹脂フィルムを含むことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶組み立て用粘着テープ及びこれを用いた液晶表示モジュールユニットに関する。
近年、液晶表示装置は、携帯電話や電子手帳などの電子機器の表示装置として多く用いられている。このような小型電子機器に用いられる液晶表示装置としては、サイドライト型バックライト方式の液晶表示装置が採用されている。
上記サイドライト型バックライト方式の液晶表示装置は、一般的に、反射シート、導光板、拡散シート、プリズムシートなどの光学フィルムが積層状態とされた上で合成樹脂製のバックライト筐体内に配設され、この積層状の光学フィルム上に液晶組み立て用粘着テープを介して液晶表示パネルが積層一体化されていると共に、導光板の側方にランプリフレクタが設けられてLED(Light Emitting Diode)などの光源が配設されている。
そして、液晶組み立て用粘着テープは、液晶表示パネルの外周部に光が進入することによる液晶表示面の見栄えの低下防止のための遮光性と、光源からの光を反射して液晶表示パネルに光を効率よく誘導するための光反射性の双方を有している必要がある。
このような液晶組み立て用粘着テープとしては、特許文献1に、基材と、その基材の少なくとも片面に粘着剤層を有する粘着テープにおいて、前記基材は、白色、白及び黒以外の色、黒色の順に着色されている層を有することを特徴とする粘着テープが開示されている。
上記粘着テープは、白色層と黒色層との間に、白及び黒以外の色の層、具体的には、銀色、青色、赤色に着色された層を介在させて白色層を透過した光が黒色層に吸収されるのを緩和し、白色層による反射率が向上することが記載されている。
しかしながら、白色層と黒色層との間に着色剤を含有する層を介在させただけでは、白色層を透過した光が黒色層に吸収されるのを緩和することができず、白色層による光反射率の向上も不充分であった。
特開2004−59723号公報
本発明は、光反射性能に優れ、液晶表示モジュールユニットの液晶表示性能を向上させることができる液晶組み立て用粘着テープ及びこの液晶組み立て用粘着テープを用いた液晶表示モジュールユニットを提供する。
本発明の液晶組み立て用粘着テープは、バックライト筐体内に液晶表示パネルを配設一体化するための液晶組み立て用粘着テープであって、基材層と、この基材層の一面に積層一体化された光反射層と、この基材層の他面に積層一体化された遮光層と、上記光反射層及び上記遮光層上に積層一体化された粘着剤層とを含有し、上記基材層は、光拡散微粒子と、青色着色剤、緑色着色剤、黄色着色剤及び赤色着色剤からなる群から選ばれた少なくとも一種の着色剤とを含有する合成樹脂フィルムを含むことを特徴とする。
上記液晶組み立て用粘着テープにおいて、基材層は、蛍光増白剤を含有していることを特徴とする。
又、上記液晶表示モジュールユニットは、枠状のバックライト筐体の内周面にパネル配設用段部が形成され、このパネル配設用段部上に液晶表示パネルが配設されていると共に、上記バックライト筐体内に複数枚の光学フィルムが積層状態にて配設されており、この液晶表示パネルと該液晶表示パネルに対向する光学フィルムとが上記パネル配設用段部上に配設された液晶組み立て用粘着テープによって一体化されてなる液晶表示モジュールユニットであって、上記液晶組み立て用粘着テープは、基材層と、この基材層の一面に積層一体化された光反射層と、この基材層の他面に積層一体化された遮光層と、上記光反射層及び上記遮光層上に積層一体化された粘着剤層とを含有し、上記基材層は、光拡散微粒子と、青色着色剤、緑色着色剤、黄色着色剤及び赤色着色剤からなる群から選ばれた少なくとも一種の着色剤とを含有する合成樹脂フィルムを含むことを特徴とする。
本発明の液晶組み立て用粘着テープは、バックライト筐体内に液晶表示パネルを配設一体化するための液晶組み立て用粘着テープであって、基材層と、この透明基材層の一面に積層一体化された光反射層と、この光反射層の一面に積層一体化された遮光層と、上記透明基材層の他面及び上記遮光層の一面に積層一体化された粘着剤層とを含有し、上記基材層は、光拡散微粒子と、青色着色剤、緑色着色剤、黄色着色剤及び赤色着色剤からなる群から選ばれた少なくとも一種の着色剤とを含有する合成樹脂フィルムを含むことを特徴とするので、光反射層を透過した光は、光拡散微粒子を含有し且つ特定の色に着色された基材層によって光反射層側に向かって反射され、更に、基材層は着色剤によって特定の色に着色されているので、光反射層を通過した光が遮光層に到達して遮光層に吸収されてしまうのを防止することができ、よって、液晶組み立て用粘着テープは、優れた光反射性能を有しており、この液晶組み立て用粘着テープを用いた液晶表示モジュールユニットは優れた液晶表示性能を有している。
本発明の液晶組み立て用粘着テープの一例を図面を参照しつつ説明する。液晶組み立て用粘着テープAは、基材層1と、この基材層1の一面に積層一体化された光反射層2と、この基材層の他面に積層一体化された遮光層3と、上記光反射層2及び上記遮光層3上に積層一体化された粘着剤層4、4とを含有し、上記基材層1は、光拡散微粒子と、青色着色剤、緑色着色剤、黄色着色剤及び赤色着色剤からなる群から選ばれた少なくとも一種の着色剤とを含有する合成樹脂フィルムを含むことを特徴とする。
液晶組み立て用粘着テープAの基材層1は、光拡散微粒子と、青色着色剤、緑色着色剤、黄色着色剤及び赤色着色剤からなる群から選ばれた少なくとも一種の着色剤とを含有する矩形枠状の合成樹脂フィルムから構成されている。
上記合成樹脂フィルムとしては、従来からテープ基材として用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィルム、ポリスチレンフィルム、セロファンなどが挙げられ、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムが好ましく、ポリエチレンテレフタレートフィルムがより好ましい。
そして、基材層1を構成している合成樹脂フィルムは、延伸されていても無延伸であってもよいが、機械的強度に優れている点で延伸されていることが好ましく、二軸延伸されていることがより好ましい。
上記基材層1を構成している合成樹脂フィルムには光拡散微粒子が含有されている。このような光拡散微粒子としては、光を反射することができれば、特に限定されず、例えば、ポリメチルメタクリレート粒子などの合成樹脂微粒子、シリカ、マイカ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、酸化マンガン、酸化チタン、鉛白などの無機微粒子などが挙げられる。
そして、光拡散微粒子の平均粒径は、小さいと、基材層の光反射性が低下することがある一方、大きいと、基材層中における光拡散微粒子の分散性が不均一となる虞れがあるので、0.05〜0.5μmが好ましい。なお、光拡散微粒子の粒径とは、光拡散微粒子を包囲し得る最小径の真球の直径をいい、具体的には、例えば、走査型電子顕微鏡を用いて観察することにより得られる値である。
又、基材層1中における光拡散微粒子の含有量は、少ないと、基材層の光反射性が低下することがある一方、多いと、基材層中における光拡散微粒子の分散性が不均一となる虞れがあるので、基材層1中、1〜30重量%が好ましく、3〜20重量%がより好ましく、5〜15重量%が特に好ましい。
そして、基材層1中には、青色着色剤、緑色着色剤、黄色着色剤及び赤色着色剤からなる群から選ばれた少なくとも一種の着色剤が含有されている。このように、基材層1中に特定色の着色剤を含有させておくことで、光反射層2を透過してきた光が遮光層に到達して吸収されるのを阻止しつつ、基材層1中に含有させている光拡散微粒子によって光反射層側に光を効率よく反射させて液晶組み立て用粘着テープの光反射性能を向上させている。
青色着色剤とは、従来から青色着色顔料や青色染料として知られているものを用いればよく、具体的には、例えば、フタロシアニン系染料、オイル系染料、レーキ系染料などの有機染料;フタロシアニン系顔料、レーキ系顔料などのシアン系顔料;チタニア、アルミナ、シリカ、ジルコニア、セリア、酸化亜鉛などの金属酸化物粉体、コバルトアルミネートなどの複合酸化物顔料などの無機顔料などが挙げられる。
又、黄色着色剤としては、従来から黄色着色顔料や黄色染料として知られているものを用いればよく、具体的には、モノアゾ染料、アゾメチン系色素、オイル系染料、レーキ系染料などの有機染料、ベンジジン系黄色着色剤、フォロンイエロー、アセト酢酸アニリド系顔料、不溶性顔料などの顔料が挙げられる。
そして、緑色着色剤としては、従来から緑色着色顔料や緑色染料として知られているものを用いればよく、具体的には、フタロシアニン系緑色染料、マラカイトグリーンなどのレーキ染料、オイル染料などの有機染料、ピグメントグリーンなどのナフトール系緑色着色剤、グリーンゴールドなどの緑色不溶性アゾ系顔料、フタロシアニン緑色系顔料などの有機顔料、コバルトグリーン(CoO−Zn−MgO)、ビリジアン、エメラルドグリーン、クロムグリーンなどの無機顔料などが挙げられる。
又、赤色着色剤としては、従来から赤色着色顔料や赤色染料として知られているものを用いればよく、具体的には、レーキレッド染料、オイルレッド染料などの有機染料、ナフトール系赤色不溶性アゾ系顔料、赤色不溶性アゾ系顔料、赤色ナフトール顔料、赤色レーキ顔料などの有機顔料、鉛丹、カドミウムレッドなどの無機顔料などが挙げられる。
そして、基材層1中における着色剤の含有量は、少ないと、基材層の隠蔽性が低下して液晶組み立て用粘着テープの光反射性が低下することがある一方、多いと、成形性が低下して基材層の薄膜化が困難となることがあるので、基材層1中、1〜30重量%が好ましく、2〜25重量%がより好ましく、5〜20重量%が特に好ましい。
更に、本発明の効果を損なわない範囲で、基材層1中にマゼンタ色着色剤やシアン色系着色剤を含有してもよい。このようなマゼンタ色着色剤としては、具体的には、アントラキノン系染料、チオインジゴ、オイル系マゼンタ染料などの染料、キサンテン系マゼンタ染料のリン−タングステン−モリブデン酸レーキ顔料、2,9−ジメチルキナクリドン、ナフト−ル不溶性アゾ系顔料、キサンテン系染料と有機カルボン酸とからなる色材などの顔料などが挙げられる。
そして、上記シアン色系着色剤としては、具体的には、フタロシアニン系染料、オイル系染料、レーキ染料などの有機染料、フタロシアニン系顔料、レーキ顔料などの有機顔料、チタニア、アルミナ、シリカ、ジルコニア、セリア、酸化亜鉛などの金属酸化物粉体、コバルトアルミネートなどの複合酸化物顔料などの無機顔料が挙げられる。
又、基材層1の着色度合いは、薄いと、光反射層を透過した光が基材層も透過して遮光層に吸収されて液晶組み立て用粘着テープの光反射性が低下することがある一方、濃いと、基材層が光を吸収して遮光層に近い効果を奏してしまうことがある。従って、基材層1の一面にのみ光反射層2を積層させた状態において、光反射層2側から測定した光反射率が好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、特に好ましくは70%以上となるような色味の濃さに基材層1の着色度合いを調整すればよい。
そして、基材層1には蛍光増白剤が含有されていてもよい。このような蛍光増白剤としては、特に限定されず、例えば、ベンゾキサゾイル誘導体、クマリン誘導体、スチレンビフェニル誘導体、ピラゾロン誘導体などが挙げられる。このような蛍光増白剤は、例えば、クラリアン社から商品名「HostaluxKS」、「HostaluxKSB」、「HostaluxKCB」などの「Hostaluxシリーズ」で市販されているもの、日本化薬カラーズ社から商品名「ミカホワイトACR」などの「ミカホワイトシリーズ」、「Kayaphor」で市販されているもの、チバスペシャリティーケミカルズ社から商品名「Tinopalシリーズ」で市販されているものなどが挙げられる。
又、基材層1中における蛍光増白剤の含有量は、少ないと、所望の反射率が得られないことがあるので、基材層1中、0.01重量%以上が好ましい。
更に、基材層1の厚みは、薄いと、光反射層を透過した光が基材層も透過して遮光層に吸収されて液晶組み立て用粘着テープの光反射性が低下することがある一方、厚いと、得られる液晶組み立て用粘着テープの厚みが厚くなるので、3〜20μmが好ましく、5〜15μmがより好ましい。なお、基材層1の厚みは、液晶組み立て用粘着テープを任意の箇所にてその厚み方向に切断し、その切断面を電子顕微鏡にて観察し、任意の5箇所の基材層の厚みの相加平均値とする。
上記基材層1の製造方法としては、特に限定されず、例えば、合成樹脂フィルムを構成する合成樹脂、光拡散微粒子及び着色剤を押出機に供給して溶融混練してフィルム状に製膜する方法が挙げられる。
そして、上記基材層1の一面に光反射層2が積層一体化されている。この光反射層2は、白色着色剤、バインダー及び溶剤を含有する白色インキを基材層1の一面に塗布、乾燥させて形成されたものであり、色彩色度計にて測定した場合の色度がL:92±5であることが好ましい。なお、白色インキの基材層1上への塗布は、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷などの汎用の手段を用いればよい。
上記白色インキを構成している白色着色剤としては、例えば、二酸化チタン、硫酸バリウム、亜鉛華、鉛白などが挙げられ、二酸化チタンが好ましい。又、上記白色インキを構成しているバインダーとしては、従来からインキに用いられているものが用いられ、例えば、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ樹脂、尿素メラミン系樹脂、ポリメタクリル酸メチルなどが挙げられる。白色インキを構成している溶剤は、バインダー及び白色着色剤の種類に応じて汎用の溶剤が適宜、選択される。
なお、白色インキとしては、例えば、大日本精化工業社から商品名「NB300−701白」にて市販されている白色インキ、大日本インキ化学工業社から商品名「パナシアCVL−SP709白」にて市販されている白色インキを用いることができる。
そして、光反射層2の厚さは、薄いと、液晶組み立て用粘着テープの光反射性が低下することがある一方、厚いと、光反射層の表面粗度が大きくなり、粘着剤層との一体化が不充分となって層間剥離を生じる虞れがあるので2〜15μmが好ましい。なお、光反射層の厚みは、液晶組み立て用粘着テープを任意の箇所にてその厚み方向に切断し、その切断面を電子顕微鏡にて観察し、任意の5箇所の光反射層の厚みの相加平均値とする。
又、基材層1の他面には遮光層3が積層一体化されている。この遮光層3は、基材層1の他面に黒色インキを塗布、乾燥させることによって形成され、色彩色度計にて測定した場合の色度がL:25±10であることが好ましい。なお、黒色インキの光反射層2上への塗布は、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷などの汎用の手段を用いればよい。
上記黒色インキは、黒色着色剤、バインダー及び溶剤を含有する。この黒色着色剤としては、特に限定されず、カーボンブラック、アセチレンブラック、松煙、黒鉛などが挙げられ、カーボンブラックが好ましい。
又、バインダーは、上記白色インキと同様のものが用いられ、溶媒は、黒色着色剤及びバインダーの種類に応じて適宜、選択して用いられる。
なお、黒色インキとしては、例えば、大日本インキ化学工業社から商品名「ユニビアA−300」で市販されている黒色インキ、大日本精化工業社から商品名「NB300−701黒」で市販されている黒色インキを用いることができる。
又、遮光層3の厚みは、薄いと、遮光性能が低下することがある一方、厚いと、液晶組み立て用粘着テープの厚みが厚くなるので、5〜15μm未満が好ましく、7〜15μmがより好ましい。なお、遮光層の厚みは、液晶組み立て用粘着テープを任意の箇所にてその厚み方向に切断し、その切断面を電子顕微鏡にて観察し、任意の5箇所の遮光層の厚みの相加平均値とする。
更に、上記光反射層2及び上記遮光層3上には粘着剤層4、4が積層一体化されている。この粘着剤層4を構成している粘着剤としては、特に限定されず、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが挙げられる。なお、光反射層2上に積層一体化されている粘着剤層と、遮光層3上に積層一体化されている粘着剤層とは同一であっても相違していてもよい。
アクリル系粘着剤としては、アルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合体、アルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとその他の官能性モノマーなどの共重合性モノマーとの共重合体を50重量%以上含有するものが好ましい。なお、(メタ)アクリルとは、アクリル又はメタクリルを意味する。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸へキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノルマルデシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどが挙げられる。
又、上記官能性モノマーの例としては、水酸基を有するモノマー、カルボキシル基を有するモノマー、アミド基を有するモノマーなどが挙げられる。水酸基を有するモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルなどが例示される。
そして、カルボキシル基を有するモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などのα,β−不飽和カルボン酸;マレイン酸ブチルなどのマレイン酸モノアルキル;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和二塩基酸、無水マレイン酸などの二塩基酸無水物などが挙げられる。
更に、アミド基を有するモノマーとしては、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミドなどのアルキル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのN−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
又、アミノ基を有するモノマーとしては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどが例示される。上記以外の共重合性モノマーとしては、酢酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、塩化ビニル、アクリロニトリル、エチレン、プロピレンなどが挙げられる。
そして、アクリル系粘着剤中におけるアルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル成分の含有量は、少ないと、アクリル系粘着剤の粘着性が低下することがあるので、50重量%以上が好ましく、60重量%以上がより好ましい。
なお、アクリル系粘着剤には、必要に応じて、粘着付与剤、架橋剤などが配合されてもよい。このような粘着付与剤としては、例えば、ロジン系樹脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂などが挙げられる。架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤架橋剤などが挙げられる。
更に、アクリル系粘着剤としては、GPC法によりポリスチレン換算分子量として測定された重量平均分子量が50万〜100万である(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、水酸基価が35以上のロジンエステル系樹脂及びテルペンフェノール樹脂を含み、且つ、ゲル分率が10〜40重量%である粘着剤が好ましい。このような粘着剤を用いることによって、液晶組み立て用粘着テープは、その粘着剤層の厚みを10μm程度まで薄層化させても充分な粘着力を発現するので好ましい。
又、上記ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、スチレン−イソプレン系ブロック共重合体、スチレン−ブタジエン系ブロック共重合体、ポリイソプレン、ポリブテン、ポリイソブチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのゴム弾性体を50重量%以上含有するものが挙げられる。
上記ゴム弾性体には、例えば、ロジン系樹脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂などの粘着付与剤が適量、添加され、更に、必要に応じて、液状ポリブテン、鉱油、液状ポリイソプレン、液状ポリアクリレートなどの軟化剤が配合される。上記シリコーン系粘着剤としては、ポリジメチルシロキサンなどを50重量%以上含有するものが挙げられる。
なお、上記粘着剤には、ブチルヒドロキシトルエンなどの老化防止剤などの各種添加剤が適量、添加されてもよい。又、粘着剤層4は透明であることが好ましいが、光反射層2上に積層一体化される粘着剤層4は白色に、遮光層3上に積層一体化される粘着剤層4は黒色に着色されてもよい。
そして、上記光反射層2及び上記遮光層3上に粘着剤層4、4を積層一体化させる要領としては、特に限定されず、光反射層2及び遮光層3上に、粘着剤を含有する溶液又は分散液をコンマコーター、トップフィードリバースコーターなどを用いて直接塗布して乾燥させる方法、離型フィルムの離型処理面に、粘着剤を含有する溶液又は分散液を上述の要領で直接塗布して乾燥させた後、この離型フィルムをその粘着剤層が光反射層2又は遮光層3に対向した状態に光反射層2又は遮光層3上に重ね合わせて、粘着剤層を光反射層2又は遮光層3に転写して積層一体化させる方法などが挙げられる。
上記粘着剤層4、4の厚さは、薄いと、粘着剤層の粘着性が低下することがある一方、厚いと、液晶組み立て用粘着テープの厚さが厚くなるので、10〜50μmが好ましい。
なお、上記粘着剤層4、4上には剥離紙が剥離可能に積層されていてもよい。このような剥離紙としては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの合成樹脂フィルム、紙などが挙げられる。そして、剥離紙の表面には、粘着剤層4、4からの剥離性を高めるため、必要に応じて、シリコーン処理、長鎖アルキル処理、フッ素処理などの離型処理が施されていてもよい。
次に、上記液晶組み立て用粘着テープの使用要領について説明する。上記液晶組み立て用粘着テープは、バックライト筐体内に液晶表示パネルを配設一体化して液晶表示モジュールユニットBを構成するために用いられる。
上記バックライト筐体5は、図2及び図3に示したように、合成樹脂製の矩形枠状に形成され、上端部には液晶表示パネルを載置するための平面矩形枠状のパネル配設用段部51がバックライト筐体5の上端面に開口した状態に形成されていると共に、下端部には反射板を配設するための反射板配設用段部52が下端面に開口した状態に平面矩形枠状に形成されている。
そして、バックライト筐体5のパネル配設用段部51上には、バックライト筐体5の上端開口部よりも僅かに小さい大きさの平面矩形状の液晶表示パネル6が配設されていると共に、バックライト筐体5内には複数枚の光学フィルムが互いに積層された状態で配設されている。
具体的には、導光板7、拡散シート8、及び、輝度を向上させるための一枚或いは複数枚のプリズムシート9,9・・・が、この順序で積層された上で、プリズムシート9を液晶表示パネル6に対向させ且つプリズムシート9がパネル配設用段部51のパネル受止面51aに略面一となるようにバックライト筐体5内に配設されている。なお、上記以外の光学フィルムが適宜、積層されていてもよい。
なお、バックライト筐体5の反射板配設用段部52には反射板10が配設一体化されていると共に、バックライト筐体5内にはLED(図示せず)が光源として配設されている。
上記液晶表示パネル6とこれに対向するプリズムシート9とは上記液晶組み立て用粘着テープAを介して一体化されており、液晶組み立て用粘着テープAは、その光反射層2がプリズムシート9に、遮光層3が液晶表示パネル6に対向した状態に配設されている。
そして、上記液晶組み立て用粘着テープAは、バックライト筐体5のパネル配設用段部51のパネル受止面51a上に配設された状態において、バックライト筐体5のパネル配設用段部51のパネル受止面51aの外周部から、パネル配設用段部51のパネル受止面51aで囲まれた開口部内に配設されたプリズムシート9の外周部に達する程度の幅寸法を全周に亘って有しており、バックライト筐体5のパネル配設用段部のパネル受止面51a及びプリズムシート9と、液晶表示パネル6とがこれらの全周において液晶組み立て用粘着テープAを介して貼着一体化されている。
上記では、液晶表示パネル6に対向する光学フィルムがプリズムシート9であるとして説明したが、液晶表示パネル6に対向する光学フィルムは必ずしもプリズムシートである必要はなく、他の光学フィルムであってもよい。
上記のようにして構成された液晶表示モジュールユニットBは、その液晶組み立て用粘着テープが優れた光反射性及び遮光性を有しているので、優れた液晶表示性能を有している。
本発明の液晶組み立て用粘着テープを示した縦断面図である。 本発明の液晶表示モジュールユニットを示した縦分解図である。 本発明の液晶表示モジュールユニットを示した分解斜視図である。
符号の説明
1 基材層
2 光反射層
3 遮光層
4 粘着剤層
5 バックライト筐体
6 液晶表示パネル
A 液晶組み立て用粘着テープ
B 液晶表示モジュールユニット

Claims (3)

  1. バックライト筐体内に液晶表示パネルを配設一体化するための液晶組み立て用粘着テープであって、基材層と、この基材層の一面に積層一体化された光反射層と、この基材層の他面に積層一体化された遮光層と、上記光反射層及び上記遮光層上に積層一体化された粘着剤層とを含有し、上記基材層は、光拡散微粒子と、青色着色剤、緑色着色剤、黄色着色剤及び赤色着色剤からなる群から選ばれた少なくとも一種の着色剤とを含有する合成樹脂フィルムを含むことを特徴とする液晶組み立て用粘着テープ。
  2. 基材層は、蛍光増白剤を含有していることを特徴とする請求項1に記載の液晶組み立て用粘着テープ。
  3. 枠状のバックライト筐体の内周面にパネル配設用段部が形成され、このパネル配設用段部上に液晶表示パネルが配設されていると共に、上記バックライト筐体内に複数枚の光学フィルムが積層状態にて配設されており、この液晶表示パネルと該液晶表示パネルに対向する光学フィルムとが上記パネル配設用段部上に配設された液晶組み立て用粘着テープによって一体化されてなる液晶表示モジュールユニットであって、上記液晶組み立て用粘着テープは、基材層と、この基材層の一面に積層一体化された光反射層と、この基材層の他面に積層一体化された遮光層と、上記光反射層及び上記遮光層上に積層一体化された粘着剤層とを含有し、上記基材層は、光拡散微粒子と、青色着色剤、緑色着色剤、黄色着色剤及び赤色着色剤からなる群から選ばれた少なくとも一種の着色剤とを含有する合成樹脂フィルムを含むことを特徴とする液晶表示モジュールユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017103168A (ja) * 2015-12-04 2017-06-08 三菱電機株式会社 バックライトおよび表示装置

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