JP4691852B2 - 電気光学装置、テープ及び電気光学装置の組み立て方法 - Google Patents
電気光学装置、テープ及び電気光学装置の組み立て方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4691852B2 JP4691852B2 JP2001239607A JP2001239607A JP4691852B2 JP 4691852 B2 JP4691852 B2 JP 4691852B2 JP 2001239607 A JP2001239607 A JP 2001239607A JP 2001239607 A JP2001239607 A JP 2001239607A JP 4691852 B2 JP4691852 B2 JP 4691852B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electro
- sheet
- backlight
- light
- optical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Planar Illumination Modules (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネルなどの電気光学パネルを用いてバックライトからの光によって表示を行う電気光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気光学装置は、一対の基板間に例えば液晶などの電気光学物質が挟持された液晶パネルなどの電気光学パネルと、電気光学パネルの表示観察面側とは反対の面側に配置されたバックライトとから構成される。
【0003】
バックライトは、導光板と、導光板と重ねられるシート状光学部品と、導光板の側方から導光板に光を入射する光源部と、これら導光板及びシート状光学部品を一括して固定するバックライト用支持枠とを有している。
【0004】
バックライトと電気光学パネルはそれぞれほぼ矩形状を有しており、バックライトと電気光学パネルは重ねあわされ、向かい合う2辺それぞれに沿って設けられた直線状の2つの接着シートにより貼りあわされている。また、光源部から電気光学パネルの表示面に対して漏れる光を遮断するように、バックライト用支持枠はバックライトの光源部付近をほぼ覆うような形状を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の液晶装置構造においては、バックライトと電気光学パネルとは、向かい合う2辺それぞれに沿って設けられた2つの接着シートにより貼り合わされているため、接着シートが配置されない2辺側では、バックライトと電気光学パネルとの間に隙間が生じる。このため、この隙間からバックライトと電気光学パネルとの間にごみなどの異物が入り込むと、電気光学装置を表示した際に、この異物が点のように観察され、表示特性が悪くなるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、表示特性の良い電気光学装置を効率よく製造することのできる電気光学装置、接着テープ及びこの接着テープを用いた電気光学装置の組み立て方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明の電気光学装置は、一対の基板によって電気光学物質を挟持して表示領域を有する電気光学パネルと、前記電気光学パネルに隣接したバックライトと、額縁形状を有して前記電気光学パネルと前記バックライトとの間に配置され、前記電気光学パネルに隣接する遮光性を有した第1面と、前記バックライトに隣接する光反射性を有した第2面と、を備えたシートと、を備えた液晶表示装置であって、前記シートは、前記バックライトに隣接する光反射性を有した前記第2面の白色のフィルムと、該白色のフィルムの前記電気光学パネルの側に位置する遮光性を有した前記第1面の黒色の第1接着層と、を有して構成されており、前記電気光学パネルと前記シートとは前記第1面の黒色の第1接着層によって接着されているとともに、前記額縁形状によって規定された領域が、前記電気光学物質が駆動される前記表示領域よりも大きい形状となっていることを特徴とする。
また、本発明の電気光学装置は、上記において、前記白色のフィルムの前記バックライトの側の表面にはアルミニウム層が形成されており、該アルミニウム層が前記バックライトに隣接する光反射性を有した第2面とされていることを特徴とする。
また、本発明の電気光学装置は、上記において、前記白色のフィルムの前記バックライトの側には第2接着層が配置されていることを特徴とする。
【0008】
本発明のこのような構成によれば、電気光学パネルとバックライトとの間に配置されるシートは額縁状を有しているため、シート、電気光学パネル及びバックライトとにより閉空間が形成されるので、この閉空間内にごみなどの異物が侵入することがない。したがって、ごみなどの異物が混入した場合の表示特性の劣化といった問題がなく、表示特性の安定した電気光学装置を得ることができる。更に、シートの第1面は遮光性を有しているので、バックライトからの光もれが防止されるとともに、シートの第2面は光反射性を有しているため、表示画面の外縁部の輝度が損なわれることがなく、表示画面がほぼ面内均一の輝度を有する電気光学装置を得ることができる。
【0009】
また、前記第1面上および前記第2面上には接着層が配置されていることを特徴とする。このような構成によれば、シートにより電気光学パネルとバックライトとを接着することができ、電気光学パネル及びバックライトとにより形成される閉空間内にごみなどの異物が確実に侵入することがない。したがって、ごみなどの異物が混入した場合の表示特性の劣化といった問題がなく、表示特性の安定した電気光学装置を得ることができる。
【0010】
また、前記電気光学パネルは、前記電気光学物質によって表示を行う表示領域を有し、前記表示領域は前記シートの内縁部により規定された領域内に配置されることを特徴とする。このような構成によれば、シートは、シートの内縁部により規定された領域内に表示領域がおさまる、言い換えればシートの内縁部により規定された領域よりも表示領域が小さい形状となっている。従って、電気光学パネルとシートとの位置合わせ時の位置合わせずれを考慮してシートの内縁部により規定される領域の大きさを決めることにより、電気光学パネルとシートとの位置あわせ時に例え位置ずれが生じても、シートが表示領域内に位置することがなく、安定して一定の大きさの表示領域を有する電気光学装置を製造することができる。
【0011】
また、前記バックライトは、前記電気光学パネルに対向する光出射面を有する導光板と、前記導光板上に配置されたシート状光学部品と、前記導光板の側部に配置された光源部とを有することを特徴とする。バックライトは例えばこのように構成される。
【0012】
また、前記シート状光学部品は、拡散板、プリズムシート、及び反射板のいずれかを含んでいることを特徴とする。このような構成によれば、反射板を設けることにより導光板から出た光を電気光学パネル側へ反射させるので光効率を良くすることができ、拡散板を設けることにより表示画面内の光の輝度をより均一化させることができ、プリズムシートを設けることによりバックライトから出射される出射光の配向角を調整し、正面の輝度を向上させることができる。
【0017】
また、前記接着シートの第2面は、白色であることを特徴とする。このように、接着シートの第2面を白色とすることにより、光反射性を持たせることができる。
【0018】
また、前記電気光学物質は液晶であることを特徴とする。このように電気光学装置として液晶装置に適用することもできる。
【0019】
本発明のテープは、第1離型シートと、前記第1離型シートに対向して配置された第2離型シートと、前記第1離型シートと前記第2離型シートとの間に配置され、額縁形状を有するシートとを備え、前記シートの前記第1離型シートに隣接した第1面は遮光性を有し、前記第2離型シートに隣接した第2面は光反射性を有することを特徴とする。
【0020】
本発明のこのような構成によれば、一方の面が遮光性を有し、もう一方の面が光反射性を有するテープを得ることができる。
【0021】
また、前記第1離型シート及び前記第2離型シートの少なくとも一方は、前記シートの額縁部に対応した第1領域と、前記額縁部に囲まれた領域に対応した第2領域と、を有することを特徴とする。このような構成によれば、第1離型シートまたは第2離型シートは、額縁状のシートの額縁部及び額縁部により囲まれた領域を覆う形状を有し、このような構造とすることによりテープ全体の強度が高くなる。
【0022】
また、前記第1離型シート及び前記第2離型シートの少なくとも一方は、75μm以上100μm以下の厚みを有することを特徴とする。このような構成によれば、厚みを75μm以上とすることにより離型シートの剥離性がよく、このようなテープを用いた電気光学装置の組み立て時の作業性が良い。また、厚みを100μm以下とすることにより離型シートの剥離性がよく、コストの上昇を最小に抑えることができる。
【0023】
また、前記第2面は白色または鏡面であることを特徴とする。このように、第2面を白色とする或いは鏡面とすることにより、光反射性を持たせることができる。
【0024】
また、前記第1面は黒色であることを特徴とする。このように、第1面を黒色とすることにより、遮光性を持たせることができる。
【0026】
また、前記第1面上に配置された前記接着層は黒色であることを特徴とする。このような構成によれば、テープを電気光学パネルとバックライトとの接着に用いる場合、ペットフィルムを通過しないバックライトからもれる光を吸収し、遮光することができる。
【0027】
本発明の電気光学装置の組み立て方法は、第1離型シートと、前記第1離型シートに対向して配置された第2離型シートと、前記第1離型シートと前記第2離型シートとの間に配置され、額縁形状を有するシートとを備え、前記シートの前記第1離型シートに隣接した第1面は遮光性を有し、前記第2離型シートに隣接した第2面は光反射性を有する接着テープの前記シートから前記第2離型シートを剥離する工程と、導光板の光出射面に前記第2面を貼り付ける工程とを有することを特徴とする。
【0028】
本発明のこのような構成によれば、シートが額縁状を有しているので、従来のようにほぼ矩形のバックライトの向い合う二辺にそれぞれ接着シートを貼り付けていた場合と比較して作業性が向上する。
【0029】
また、前記第2面を貼り付ける工程において、前記導光板の前記光出射面上に配置されたシート状光学部品が、前記シートと前記光出射面とによって挟持されることを特徴とする。このような構成によれば、シート状光学部品は、光出射面にシートが貼り付けられることにより固定配置される。
【0030】
また、前記第2面を貼り付ける工程は、前記第2離型シートを剥離する工程後に行うことを特徴とする。このような構成によれば、第2離型シート剥離直後に第2面と貼り付けることにより、第2面にごみなどが付着することがない。
【0031】
また、前記シートから前記第1離型シートを剥離する工程と、一対の基板によって挟持された電気光学物質を有する電気光学パネルに前記第1面を貼り付ける工程とを更に有することを特徴とする。このような構成によれば、電気光学パネルとバックライトとは、額縁状のシートにより貼りあわされるので、電気光学パネルの表示画面に対応する領域は、電気光学パネルとバックライトと接着シートにより閉空間が形成されるので、電気光学装置の組み立て後に、電気光学パネルとバックライトとの間にごみなどの異物が侵入することがない。従って、表示特性の良い電気光学装置を得ることができる。
【0032】
また、前記第1面を貼り付ける工程は、前記第1離型シートを剥離する工程後に行うことを特徴とする。このような構成によれば、第1離型シート剥離直後に第1面と貼り付けることにより、第1面にごみなどが付着することがない。
【0033】
また、前記第1離型シート及び前記第2離型シートの少なくとも一方は、前記シートの額縁部に対応した第1領域と、前記額縁部に囲まれた領域に対応した第2領域と、を有することを特徴とする。このような構成によれば、第1離型シート剥離前のバックライトにシートが貼り付けられた状態では、第1離型シートは額縁状のシートの額縁部及び額縁部により囲まれた領域を覆う形状を有しているので、第1離型シート、バックライト及び接着シートにより囲まれた空間は閉空間となり、ごみなどの異物が侵入することがない。従って、バックライトと電気光学パネルとを接着するために第1離型シートを剥離するまで、バックライトの電気光学パネルとの接着面にごみなどの異物の付着を防止するとともに傷などがつくことを防止するための保護膜として第1離型シートは機能する。
【0034】
また、前記第1離型シートは、75μm以上100μm以下の厚みを有することを特徴とする。このような構成によれば、厚みを75μm以上とすることにより第1離型シートの剥離性がよく、このような接着テープを用いた電気光学装置の組み立て時の作業性が良い。また、厚みを100μm以下とすることにより離型シートの剥離性がよく、コストの上昇を最小に抑えることができる。
【0035】
また、前記第2面は白色または鏡面であることを特徴とする。このように、第2面を鏡面とすることにより、光反射性を持たせることができる。
【0036】
また、前記第1面は黒色であることを特徴とする。このように、第1面を黒色とすることにより、遮光性を持たせることができる。
【0038】
また、前記第1面上に配置された前記接着層は黒色であることを特徴とする。このような構成によれば、ペットフィルムを通過しないバックライトからもれる光を吸収し、遮光することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して電気光学装置としての液晶装置を例にあげて説明する。
【0040】
(液晶装置の構造)
まず、液晶装置の構造について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態における液晶装置の概略分解斜視図であり、図2は液晶装置の概略断面図である。尚、図1においては、バックライトの一部を構成する支持枠の図示を省略している。
【0041】
図1及び図2において、液晶装置1は、液晶パネル100と、バックライト200と、液晶パネル100とバックライト200とを接着する額縁状の接着シート320とを有する。
【0042】
液晶パネル100は第1面100a及び第2面100bを有し、第2面100b側に配置された第1基板3と、第1面100a側に配置された第2基板4と、これら一対の第1基板3及び第2基板4を貼り合わせる基板周縁部に設けられたシール材7と、一対の基板3及び4とシール材7とにより形成された空間内に挟持された電気光学物質としてのSTN液晶5と、一対の基板を挟むように設けられた第1偏光板6a及び第2偏光板6bとを有する。
【0043】
第1基板3の第2基板4と対向する面上には、複数のITO(Indium Tin Oxide)膜からなるストライプ状の第1透明電極12aが設けられ、この第1透明電極12aを覆うようにポリイミドなどからなる配向膜(図示せず)が形成されている。一方、第2基板4の第1基板3と対向する面上には、第1透明電極12aと交差するように複数のITO膜からなるストライプ状の第2透明電極12bが設けられ、この第2透明電極12bを覆うようにポリイミドなどからなる配向膜(図示せず)が形成されている。
【0044】
第1基板3、第2基板4はそれぞれ矩形状を有し、第1基板3は、第2基板4から張り出した張り出し部3aを有している。張り出し部3aの第2基板4と対向する面上には、第1透明電極12aが延在してなる第1配線12bと、この第1配線12bと電気的に接続する第1端子12cと、第2透明電極12bとシール材7に混入された導電材を介して電気的に接続された第2配線(図示せず)と、この第2配線と電気的に接続する第2端子(図示せず)とが形成されている。第1端子12c及び第2端子には、第1透明電極12a及び第2透明電極12bに対して駆動信号を供給するための外部回路基板(図示せず)が電気的に接続される。
【0045】
本実施形態においては、バックライト200は、液晶パネル100の第2面100bに隣り合って配置され、液晶パネル100の第2面100bは、バックライト200から照射される光が入射する光入射側の面となり、液晶パネル100の第1面100aは、バックライト200から照射された光が液晶パネル100内を通過して液晶パネル100から出射する光出射側の面となる。すなわち、上述の第1偏光板6a及び第2偏光板6bは、それぞれ光入射側の面、光出射側の面に配置される。
【0046】
バックライト200は、液晶パネル100の第2面100b側に光出射面210aを向ける断面楔型の矩形の導光板210と、導光板210の側部に配置され導光板210に光を入射する光源部213と、液晶パネル100と導光板210との間に導光板210から液晶パネル100に向かって順に配置された矩形状のシート状光学部品としての拡散板254と2枚のプリズムシート251及び253と、導光板210の光出射面210aと対向する面210bと隣り合って配置された矩形状のシート状光学部品としての反射板252と、導光板210、光源部213及び各シート状光学部品を支持する支持枠400を有する。光源部213は、冷陰極蛍光管からなる光源ランプ211、および金属製のリフレクタ212を備える光源部213とを有する。光源ランプ213には配線ケーブル(図示せず)が接続され、配線ケーブルの方にはインバータ回路などの電源部が接続して光源ランプ211に電源を供給している。
【0047】
リフレクタ212は、光源ランプ211から出る光を効率よく集めて導光板210に入射させるものである。導光板210は、導光板210に対応して配置された液晶パネルに対し、光源部213から出射された光を液晶パネルの面内に均一に照射するためのものである。反射板252は、導光板210から出た光を液晶パネル100側へ反射させるためのものである。拡散板254は、表示画面内の光の輝度をより均一化させるためのものである。2枚のプリズムシート251及び253は、出射光の配向角を調整し、正面の輝度を向上させるためのものである。
【0048】
額縁状、言い換えれば枠状の接着シート320は、両面が接着可能なシートである。接着シート320は、液晶パネル100の第2面100bに接する遮光性を有する第1面としての黒色の第1面320aと、この第1面320aと対向する光反射性を有する第2面としての鏡面の第2面320bとを有している。
【0049】
接着シート320は、接着シート320の内縁部320cにより規定された領域内に液晶パネル100の液晶を駆動して表示を行う表示領域がおさまるような形状に形成されている。具体的には、接着シート320の内縁部よりも幅約1.5〜2mm程度分、表示領域が小さい形状となっている。この幅の値は、導光板200と液晶パネル100とを接着シート320を介して貼り合わせる際の液晶パネル100と接着シート320との位置合わせ時の位置合わせずれを考慮して決められる。このように、位置合わせずれを考慮することにより、例え位置ずれが生じても接着シート320が表示領域内にはみ出して位置することがなく、安定して一定の大きさの表示領域を有する液晶装置を製造することができる。また、本実施形態においては、液晶パネル100とバックライト200とを接着する接着シート320は額縁状を有しているため、接着シート320、液晶パネル100及びバックライト200とにより閉空間が形成される。従って、接着シート320による液晶パネル100とバックライト200の接着後、この閉空間内にごみなどの異物が侵入することがない。したがって、ごみなどの異物が侵入することによる表示特性の劣化といった問題がなく、表示特性の安定した液晶装置1を得ることができる。更に、本実施形態においては、接着シート320の第1面320aは遮光性を有しているので、バックライトからの光もれが防止されるとともに、接着シート320の第2面320aは光反射性を有しているため、表示画面の外縁部の輝度が損なわれることなく、表示画面がほぼ面内均一の輝度を有する液晶装置を得ることができる。
【0050】
また、接着シートの第1面320aは接着性を有しており、上述のとおり黒色を有している。本実施形態においては黒色を例にあげたが、光を吸収する色または光を遮光する部材が第1面320a側に配置されていればよい。このように、第1面320aに遮光性を持たせることにより、バックライトからの光もれを遮断し、表示画面の面内輝度が光もれによって不均一となることを防止することができる。一方、第2面320bも第1面320aと同様に接着性を有しており、上述のとおり鏡面を有している。具体的にはアルミニウム層が第2面320b側に配置されており、このアルミニウム層が鏡面となる。尚、詳細な構造については、後述の接着シート320を一構成とする接着テープの説明の中で説明する。本実施形態においては、第2面320bを鏡面としたが、例えば白色を有する部材を設けてもよく、光を反射する部材であれば良い。このように第2面320bに光反射性を持たせることにより、バックライト200から出射される光が反射され、表示領域の外縁部の輝度を損なうことがなく、表示特性が良い。
【0051】
接着シート320は、ほぼ矩形の額縁状を有しており、光源部213側に位置する一辺は、他の三辺よりも幅が広くなっており、光源部213及び支持枠400の一部に対応して配置される。接着シート320の他の三辺は、液晶パネル100及びバックライト200の外縁部にほぼ沿って配置される。そして、接着シート320の外縁部は、支持枠400に当接している。本実施形態においては、支持枠400は、拡散板252、導光板210、光源部213、拡散板254、プリズムシート251及び253を収容し、また、接着シート320の外縁部を支持する支持部400aを有している。このような構造とすることにより、拡散板254、プリズムシート251及び253は、接着シート320を介して支持枠400に間接的に固定された状態となる。このため、従来、導光板と複数のシート状光学部材とは、それぞれ隣り合うもの同士を接着剤などにより接着していたが、本実施形態においてはこのように互いに接着する必要がなく、液晶パネルとバックライトとの貼り合わせ工程を簡素化することができる。
【0052】
(接着テープの構造)
次に、上述した液晶パネルとバックライトとを接着するための接着シート320を有する接着テープの構造について図3及び図4を用いて説明する。図3は、接着テープの概略分解斜視図であり、図4は、接着テープの断面図である。
【0053】
接着テープ300は、接着性及び遮光性を有する第1面320aと、該第1面と対向する接着性及び光反射性を有する第2面320bとを有する額縁状の接着シート320と、接着シート320の第1面320aに隣接して配置された第1離型シート310と、接着シート320の第2面320bに隣接して配置された第2離型シート330とを具備する。尚、接着テープ300の第1離型シート310及び第2離型シート330とが剥離されて、上述のように接着シート320の状態で液晶装置に組み込まれる。
【0054】
接着シート320は、第1面321aと第2面321bとを有する白色のペットフィルム321と、ペットフィルム321の第1面321aに隣接して配置され、接着シート320の第1面320a側に位置する樹脂に黒色顔料などが含有された黒色の第1接着層323と、第1面322aと第2面322bとを有し、該第1面322aがペットフィルム321の第2面321bと隣接するように配置されたアルミニウム層322と、アルミニウム層322の第2面322bに隣接して配置された透明な第2接着層324とを有する。尚、本実施形態においては、第1接着層を黒色としたが、透明としても良く、接着シート320の第2面322b側から接着シート320に向かう光であって、アルミニウム層322を通過しない光は、白色のペットフィルム321により遮光され、液晶装置としたときにバックライトからもれる光を遮光することができる。また、本実施形態においては、アルミニウム層322を設けることにより、接着シート320の第2面320bを鏡面とすることができ、接着シート320の第2面322b側から接着シート320に向かう光を反射することができる。また、本実施形態においては、接着シートの厚みは約85μmであり、液晶装置に組み込んだときに、薄すぎると液晶パネルと密着して表示領域に干渉縞が生じて表示特性が劣化し、厚すぎると小型化が困難となる。尚、接着シートの厚みは、液晶パネルの大きさにより適宜好ましい値となるように調整すればよい。
【0055】
第1離型シート310は、額縁状接着シート320の額縁部に対応した第1領域310bと、額縁状の接着シートの額縁に囲まれた領域に対応した第2領域310aとを有する。言い換えれば、第1離型シート310は、額縁状の接着シート320の額縁部及び額縁部により囲まれた領域を覆う形状を有している。このような構造とすることにより接着テープ300の強度が高くなる。また、ほぼ矩形の第1離型シート310は、一辺が接着シート320から突出した突出部310cを有し、この突出部310cは一辺の中央部より外れた端部よりに配置される。この突出部310cを設けることにより、液晶装置の組み立て時に第1離型シート310の剥離を容易に行うことができる。第1離型シート310は、厚みが例えば約100μmあり、厚みを75μm以上とすることにより剥離性がよく、液晶装置の組み立て時の作業性が良い。また、厚みを100μm以下とすることにより離型シートの剥離性がよく、コストの上昇を最小に抑えることができる。また、本実施形態においては、第1離型シート310は透明である。第1離型シート310の材料としては、例えばプラスチックなどを用いることができる。
【0056】
第2離型シート330は、額縁状の接着シート320に対応した額縁形状となっている。第2離型シート330は、厚みが例えば約50μmであり、厚みを第1離型シート310よりも薄くすることにより剥離性がよく、液晶装置の組み立て時の作業性が良い。また、本実施形態においては、第2離型シート330は白色を有し、第1離型シート310と第2離型シート330とで、色及び形状を異ならせることにより、接着テープ300の対向する2面を識別することができ、液晶装置の組み立て時の作業性が良い。また、第2離型シート330の材料としては、例えばペットフィルムなどを用いることができ、本実施形態においては第1離型シート310と同じ材料を用いている。尚、第2離型シート330においても、第1離型シート310と同様に、額縁状の接着シート320の額縁部及び額縁部により囲まれた領域を覆う形状としても良い。
【0057】
(液晶装置の組み立て方法)
次に、上述の接着テープ300を用いた上述の液晶装置1の組み立て方法について図5を用いて説明する。図5は、液晶装置の組み立て方法を示す概略斜視図である。
【0058】
まず、上述の液晶装置の構造で説明したバックライト200及び液晶パネル200をそれぞれ単独の製造工程にて製造して用意する。また、上述の接着テープ300を用意する。
【0059】
次に、図5(a)に示すように、接着テープ300の第2離型シート330を剥離する。そして、接着シート320と、バックライト200の導光板の光出射面側に配置されたシート状光学部品とが当接するように、バックライト200上に接着シート320を貼り付ける。この状態では、第1離型シート310は剥離されず残存している。本実施形態においては、第1離型シート310は透明なので、第1離型シート310を介して、接着シート320とバックライト200との位置合わせを容易に行うことができる。また、本実施形態においては、第1離型シート310は、額縁状の接着シート320の額縁部及び額縁部により囲まれた領域を覆う形状を有しているので、バックライト200と接着シート320とを貼りあわせた状態において、バックライト200と接着シート320と第1離型シート310とにより閉空間が形成され、バックライト200の液晶パネル100が配置される側の面にごみなどの異物の付着することが防止され、かつ傷がつきにくい。従って、例えば、バックライト200と接着シート320との貼りあわせ工程と、後述する接着シート320を介してバックライト200と液晶パネル100とを接着する貼り合せ工程とが別の場所で行われ、バックライト200と接着シート320とが貼りあわされた状態の製品を搬送しなければならない場合に、このような構造は有効である。
【0060】
次に、図5(b)に示すように、接着シート320から第1離型シート310を突出部310cを持って剥離した後、バックライト200と液晶パネル100とを貼りあわせる。尚、突出部310cは第1離型シート310の一辺の中央部よりも端に設けられているので、辺中央部に突出部310cを設ける場合と比較して、第1離型シート310を剥離しやすい。
【0061】
以上により、液晶装置が組み立てられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る液晶装置の概略分解斜視図である。
【図2】図1に示した液晶装置の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る接着テープの概略分解斜視図である。
【図4】図3に示した接着テープの断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る液晶装置の組み立て方法を示す図である。
【符号の説明】
1…液晶装置
3…第1基板
4…第2基板
100…液晶パネル
200…バックライト
210…導光板
210a…光出射面
213…光源部
251、253…プリズムシート
252…反射板
254…拡散板
300…接着テープ
310…第1離型シート
310a…第2領域
310b…第1領域
320…接着シート
320a…第1面
320b…第2面
320c…内縁部
321…白色のペットフィルム
321a…第1面
321b…第2面
322…アルミニウム層
323…第1接着層
324…第2接着層
330…第2離型シート
Claims (6)
- 一対の基板によって電気光学物質を挟持して表示領域を有する電気光学パネルと、
前記電気光学パネルに隣接したバックライトと、
額縁形状を有して前記電気光学パネルと前記バックライトとの間に配置され、前記電気光学パネルに隣接する遮光性を有した第1面と、前記バックライトに隣接する光反射性を有した第2面と、を備えたシートと、
を備えた液晶表示装置であって、
前記シートは、前記バックライトに隣接する光反射性を有した前記第2面の白色のフィルムと、該白色のフィルムの前記電気光学パネルの側に位置する遮光性を有した前記第1面の黒色の第1接着層と、を有して構成されており、
前記電気光学パネルと前記シートとは前記第1面の黒色の第1接着層によって接着されているとともに、前記額縁形状によって規定された領域が、前記電気光学物質が駆動される前記表示領域よりも大きい形状となっていることを特徴とする電気光学装置。 - 前記白色のフィルムの前記バックライトの側の表面にはアルミニウム層が形成されており、該アルミニウム層が前記バックライトに隣接する光反射性を有した第2面とされていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記白色のフィルムの前記バックライトの側には第2接着層が配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気光学装置。
- 前記バックライトは、
前記電気光学パネルに対向する光出射面を有する導光板と、
前記導光板上に配置されたシート状光学部品と、
前記導光板の側部に配置された光源部と、
を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電気光学装置。 - 前記シート状光学部品は、拡散板、プリズムシート、及び反射板のいずれかを含んでいることを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置。
- 前記電気光学物質は液晶であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電気光学装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001239607A JP4691852B2 (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 電気光学装置、テープ及び電気光学装置の組み立て方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001239607A JP4691852B2 (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 電気光学装置、テープ及び電気光学装置の組み立て方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003050393A JP2003050393A (ja) | 2003-02-21 |
JP4691852B2 true JP4691852B2 (ja) | 2011-06-01 |
Family
ID=19070331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001239607A Expired - Fee Related JP4691852B2 (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 電気光学装置、テープ及び電気光学装置の組み立て方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4691852B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4883745B2 (ja) * | 2004-01-27 | 2012-02-22 | 日東電工株式会社 | 粘着テープ |
JP2006089537A (ja) * | 2004-09-21 | 2006-04-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 液晶パネル固定用粘着テープ |
TWI382232B (zh) | 2009-01-08 | 2013-01-11 | Au Optronics Corp | 液晶顯示裝置與液晶顯示裝置之上偏光膜的重工方法 |
JP6547673B2 (ja) * | 2016-04-12 | 2019-07-24 | 株式会社デンソー | 表示装置の製造方法 |
CN114200717B (zh) * | 2021-12-17 | 2024-01-05 | 厦门天马微电子有限公司 | 背光模组及显示装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08106011A (ja) * | 1994-10-03 | 1996-04-23 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 導光板、その光乱反射部用転写シート及びその光乱反射部の形成方法 |
JPH1054906A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Sekisui Chem Co Ltd | 位相差板及び楕円偏光板 |
JPH10161119A (ja) * | 1996-11-29 | 1998-06-19 | Optrex Corp | バックライト構造 |
JPH11149254A (ja) * | 1997-11-18 | 1999-06-02 | Seiko Epson Corp | 反射部材およびこれを含む液晶表示装置 |
JP2000199890A (ja) * | 1998-12-29 | 2000-07-18 | Casio Comput Co Ltd | 液晶表示装置およびその実装方法 |
-
2001
- 2001-08-07 JP JP2001239607A patent/JP4691852B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08106011A (ja) * | 1994-10-03 | 1996-04-23 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 導光板、その光乱反射部用転写シート及びその光乱反射部の形成方法 |
JPH1054906A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Sekisui Chem Co Ltd | 位相差板及び楕円偏光板 |
JPH10161119A (ja) * | 1996-11-29 | 1998-06-19 | Optrex Corp | バックライト構造 |
JPH11149254A (ja) * | 1997-11-18 | 1999-06-02 | Seiko Epson Corp | 反射部材およびこれを含む液晶表示装置 |
JP2000199890A (ja) * | 1998-12-29 | 2000-07-18 | Casio Comput Co Ltd | 液晶表示装置およびその実装方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003050393A (ja) | 2003-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4238880B2 (ja) | 照明装置及び液晶表示装置 | |
JP3987257B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
US7484876B2 (en) | Backlight assembly and liquid crystal display device using the same | |
TWI396438B (zh) | 底座及具有該底座的顯示裝置 | |
TWI391740B (zh) | 液晶顯示裝置及液晶顯示裝置之防塵方法及液晶顯示裝置之製造方法 | |
KR101320854B1 (ko) | 액정표시장치 | |
CN111312087B (zh) | 拼接屏连接结构及显示装置 | |
CN114253026B (zh) | 背光模组、显示屏及拼接屏 | |
KR20120068499A (ko) | 백라이트 유닛 및 이를 구비한 액정표시장치 | |
JPH08262438A (ja) | 液晶表示装置のバックライト構造 | |
JP2007094253A (ja) | 電気光学装置、電子機器、及び、電気光学装置の製造方法 | |
CN114488594B (zh) | 显示设备 | |
JP4691852B2 (ja) | 電気光学装置、テープ及び電気光学装置の組み立て方法 | |
KR101966863B1 (ko) | 표시장치 및 그 제조방법 | |
KR20120067205A (ko) | 백라이트 유닛, 이를 구비한 액정표시장치 및 그 조립방법 | |
US10895770B1 (en) | Display device | |
JP2008123931A (ja) | 照明装置、電気光学装置及び電子機器 | |
JP4369698B2 (ja) | 面発光装置およびこれを備えた表示装置 | |
JP3661509B2 (ja) | 電気光学装置 | |
JP4894414B2 (ja) | 照明装置の製造方法及び電気光学装置の製造方法 | |
JP2573365B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
KR101702130B1 (ko) | 액정표시장치 및 그 조립방법 | |
US20230400731A1 (en) | Display apparatus | |
WO2023230809A1 (zh) | 背光模组、显示模组、拼接显示屏和显示装置 | |
KR101797972B1 (ko) | 차광테이프를 포함한 액정표시장치모듈 및 차광테이프의 커팅기구 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070402 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070626 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100518 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100518 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100716 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100810 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110125 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110207 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4691852 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |