JPH10161119A - バックライト構造 - Google Patents
バックライト構造Info
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- JPH10161119A JPH10161119A JP8320594A JP32059496A JPH10161119A JP H10161119 A JPH10161119 A JP H10161119A JP 8320594 A JP8320594 A JP 8320594A JP 32059496 A JP32059496 A JP 32059496A JP H10161119 A JPH10161119 A JP H10161119A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 輝線発生および輝度の低下を防止する。
【解決手段】 光源ランプ１０２近傍の導光板１０４、
拡散板１０５、プリズムシート１０６および反射板１０
７のうち少なくとも１つの端部の表面に、光源ランプに
沿った帯状の光吸収層１０８を形成し、かつ少なくとも
１つの前記光吸収層の一方の面に帯状の光反射層１０９
を形成した。
拡散板１０５、プリズムシート１０６および反射板１０
７のうち少なくとも１つの端部の表面に、光源ランプに
沿った帯状の光吸収層１０８を形成し、かつ少なくとも
１つの前記光吸収層の一方の面に帯状の光反射層１０９
を形成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置のバッ
クライト構造に関し、特に光源ランプ近傍の表示面に生
じる輝線いわゆるグレア現象を防止するための改良に関
するものである。
クライト構造に関し、特に光源ランプ近傍の表示面に生
じる輝線いわゆるグレア現象を防止するための改良に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】液晶表示装置は、一対のガラス基板間に
液晶を封入した液晶パネルの背面にバックライトを備
え、表示領域内の液晶を選択的に駆動してバックライト
からの光を透過または遮断することにより、画像表示を
行なう。このバックライトは、液晶パネルの１辺の側縁
に沿って設けた光源ランプと、この光源ランプからの光
をパネル面全面に分散して照射するための導光板と、光
源ランプの光を導光板側に反射させるためのリフレクタ
と、導光板に入射して背面側に向かう光を前面側に反射
させるための反射板と、導光板前面から液晶パネル側に
出る光を均一化させるための拡散板等を具備し、光源ラ
ンプからの光を有効に液晶パネルの表示領域内に導いて
均一に照射している。
液晶を封入した液晶パネルの背面にバックライトを備
え、表示領域内の液晶を選択的に駆動してバックライト
からの光を透過または遮断することにより、画像表示を
行なう。このバックライトは、液晶パネルの１辺の側縁
に沿って設けた光源ランプと、この光源ランプからの光
をパネル面全面に分散して照射するための導光板と、光
源ランプの光を導光板側に反射させるためのリフレクタ
と、導光板に入射して背面側に向かう光を前面側に反射
させるための反射板と、導光板前面から液晶パネル側に
出る光を均一化させるための拡散板等を具備し、光源ラ
ンプからの光を有効に液晶パネルの表示領域内に導いて
均一に照射している。
【０００３】図４は従来の液晶表示装置のバックライト
構造を示す。装置枠材１０１の端部に沿って冷陰極蛍光
管からなる光源ランプ１０２が設けられる。光源ランプ
１０２のほぼ周囲半周はリフレクタ１０３で覆われ、光
源ランプ１０２からの光を導光板１０４側に反射させ
る。この導光板１０４は液晶パネル（図示しない）の背
面全体にわたって設けられる。導光板１０４の上面（液
晶パネル側の面）には、液晶表示面の輝度を全域にわた
って均一化するための拡散板１０５および液晶パネルを
照射する光の出射方向を視野内に揃えて方向性を持たせ
て照射するための一対のプリズムシート１０６が設けら
れる。
構造を示す。装置枠材１０１の端部に沿って冷陰極蛍光
管からなる光源ランプ１０２が設けられる。光源ランプ
１０２のほぼ周囲半周はリフレクタ１０３で覆われ、光
源ランプ１０２からの光を導光板１０４側に反射させ
る。この導光板１０４は液晶パネル（図示しない）の背
面全体にわたって設けられる。導光板１０４の上面（液
晶パネル側の面）には、液晶表示面の輝度を全域にわた
って均一化するための拡散板１０５および液晶パネルを
照射する光の出射方向を視野内に揃えて方向性を持たせ
て照射するための一対のプリズムシート１０６が設けら
れる。
【０００４】このような構成において、光源ランプ１０
２からの光は、直接あるいはリフレクタ１０３で反射さ
れて、導光板１０４の端面の光導入部からこの導光板内
に入射する。導光板１０４内に入射した光は導光板１０
４の上面および下面で反射を繰り返して導光板内部を進
行し導光板内部全体にわたって光が導入され導光板全体
がほぼ均一な面光源となる。この導光板１０４内に導入
された光はその上面から出射し、あるいはその下面から
出射した光は反射板１０７で上面側に反射されて、上面
から直接出た光とともに、拡散板１０５およびプリズム
シート１０６を介して液晶パネルの表示領域を照射す
る。
２からの光は、直接あるいはリフレクタ１０３で反射さ
れて、導光板１０４の端面の光導入部からこの導光板内
に入射する。導光板１０４内に入射した光は導光板１０
４の上面および下面で反射を繰り返して導光板内部を進
行し導光板内部全体にわたって光が導入され導光板全体
がほぼ均一な面光源となる。この導光板１０４内に導入
された光はその上面から出射し、あるいはその下面から
出射した光は反射板１０７で上面側に反射されて、上面
から直接出た光とともに、拡散板１０５およびプリズム
シート１０６を介して液晶パネルの表示領域を照射す
る。
【０００５】しかしながら、このような従来構造におい
ては、表示面の光源ランプ１０２に近い側の数１０ｍｍ
の範囲の表示領域内に、他の部分より極端に明るく輝く
輝線が形成され表示のむらが生じる。これは、リフレク
タ１０３からの乱反射光が導光板１０４の端面の光導入
部から導光板内部に入射し、導光板上面に対し垂直方向
に近い角度の乱反射光がこの光源ランプに近い導光板上
面で反射されずにそのまま通過して液晶パネルを照射す
るためである。さらにこの輝線の発生原因として、導光
板１０４の上下面の各部材間の隙間に形成された空気層
が挙げられる。すなわち、光源ランプ１０２側の端部の
導光板１０４と拡散板１０５との間の隙間、拡散板１０
５とプリズムシート１０６との間の隙間およびプリズム
シート１０６間の隙間さらに導光板１０４とその下面の
反射板１０２との間の隙間に光源ランプ１０２からの光
およびリフレクタ１０３で反射された光が漏れて進入
し、これらの隙間への漏洩光が直接あるいは導光板表面
で反射して表示パネル方向に向かって進行し、表示面に
輝線を形成する。このような輝線の発生により、表示品
質が低下するとともに、これを避けるために、有効な表
示領域が狭められ輝線発生部分の領域が無駄となってコ
ンパクトな小型形状が図られない。
ては、表示面の光源ランプ１０２に近い側の数１０ｍｍ
の範囲の表示領域内に、他の部分より極端に明るく輝く
輝線が形成され表示のむらが生じる。これは、リフレク
タ１０３からの乱反射光が導光板１０４の端面の光導入
部から導光板内部に入射し、導光板上面に対し垂直方向
に近い角度の乱反射光がこの光源ランプに近い導光板上
面で反射されずにそのまま通過して液晶パネルを照射す
るためである。さらにこの輝線の発生原因として、導光
板１０４の上下面の各部材間の隙間に形成された空気層
が挙げられる。すなわち、光源ランプ１０２側の端部の
導光板１０４と拡散板１０５との間の隙間、拡散板１０
５とプリズムシート１０６との間の隙間およびプリズム
シート１０６間の隙間さらに導光板１０４とその下面の
反射板１０２との間の隙間に光源ランプ１０２からの光
およびリフレクタ１０３で反射された光が漏れて進入
し、これらの隙間への漏洩光が直接あるいは導光板表面
で反射して表示パネル方向に向かって進行し、表示面に
輝線を形成する。このような輝線の発生により、表示品
質が低下するとともに、これを避けるために、有効な表
示領域が狭められ輝線発生部分の領域が無駄となってコ
ンパクトな小型形状が図られない。
【０００６】図５は、このような輝線による表示品質の
低下や有効表示領域の減少等の問題に対処するための手
段を施した従来のバックライト構造を示す。この従来構
造においては、光源ランプ１０２に近い輝線発生部分の
拡散板１０５の下面および反射板１０７の上面に黒また
は灰色のテープからなる光吸収層１０８が形成されてい
る。このような光吸収層１０８を設けることにより、光
源ランプ１０２に対向する導光板１０４の光入射端部近
傍の上面から出射する光成分を遮断して表示面での輝線
発生の防止を図っている。
低下や有効表示領域の減少等の問題に対処するための手
段を施した従来のバックライト構造を示す。この従来構
造においては、光源ランプ１０２に近い輝線発生部分の
拡散板１０５の下面および反射板１０７の上面に黒また
は灰色のテープからなる光吸収層１０８が形成されてい
る。このような光吸収層１０８を設けることにより、光
源ランプ１０２に対向する導光板１０４の光入射端部近
傍の上面から出射する光成分を遮断して表示面での輝線
発生の防止を図っている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
５に示す光吸収層１０８を設けた従来構造においては、
バックライトを構成する各部材間の隙間から漏れる光に
よる輝線対策が施されてなく、輝線発生原因となる光の
吸収作用が充分でなく、輝線発生防止の効果が充分に得
られなかった。また、光吸収作用により吸収された光成
分の量に応じて液晶パネルの表示面の輝度が低下すると
いう問題が起こっていた。
５に示す光吸収層１０８を設けた従来構造においては、
バックライトを構成する各部材間の隙間から漏れる光に
よる輝線対策が施されてなく、輝線発生原因となる光の
吸収作用が充分でなく、輝線発生防止の効果が充分に得
られなかった。また、光吸収作用により吸収された光成
分の量に応じて液晶パネルの表示面の輝度が低下すると
いう問題が起こっていた。
【０００８】本発明は上記従来技術の欠点を考慮してな
されたものであって、液晶表示領域での輝線発生を確実
に防止するとともに輝度の低下を防止して表示品質を良
好に保ち、表示領域の拡大および装置の小型化を図った
液晶表示装置のバックライト構造の提供を目的とする。
されたものであって、液晶表示領域での輝線発生を確実
に防止するとともに輝度の低下を防止して表示品質を良
好に保ち、表示領域の拡大および装置の小型化を図った
液晶表示装置のバックライト構造の提供を目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、導光板の端部近傍に光源ランプを備
え、この導光板の表面側（表示パネル側）に拡散板、背
面側に反射板を設けたバックライト構造において、光源
ランプに沿った帯状の光吸収層を導光板の表面側に設
け、光吸収層と導光板の間に光源ランプに沿った帯状の
光反射層を設けたバックライト構造を提供する。
め、本発明では、導光板の端部近傍に光源ランプを備
え、この導光板の表面側（表示パネル側）に拡散板、背
面側に反射板を設けたバックライト構造において、光源
ランプに沿った帯状の光吸収層を導光板の表面側に設
け、光吸収層と導光板の間に光源ランプに沿った帯状の
光反射層を設けたバックライト構造を提供する。
【００１０】この構成によれば、導光板内部に入射して
から光吸収層に向かって出射する光源ランプ近傍の光を
再び導光板側に向けて反射させるため、光吸収層での光
の吸収による損失を小さくすることができ、また輝線の
原因となる導光板端部から液晶表示面に向かう光を、光
吸収層による吸収と光反射層による反射によって確実に
遮断することができる。このため、輝線の発生が確実に
防止されるとともに輝度の低下が防止される。
から光吸収層に向かって出射する光源ランプ近傍の光を
再び導光板側に向けて反射させるため、光吸収層での光
の吸収による損失を小さくすることができ、また輝線の
原因となる導光板端部から液晶表示面に向かう光を、光
吸収層による吸収と光反射層による反射によって確実に
遮断することができる。このため、輝線の発生が確実に
防止されるとともに輝度の低下が防止される。
【００１１】
【発明の実施の形態】好ましい実施の形態においては、
前記光吸収層は黒または灰色または暗色であり、前記光
反射層は白色であって、この光反射層は、印刷により形
成された層である。
前記光吸収層は黒または灰色または暗色であり、前記光
反射層は白色であって、この光反射層は、印刷により形
成された層である。
【００１２】この構成によれば、光反射層は、白色印刷
により容易に高い精度で形成することができ所望の輝線
防止および輝度低下防止の効果が確実に得られる。この
場合、黒、灰色または暗色の光吸収層はテープ材の貼付
または印刷等により形成できるが、作業性や精度の点で
印刷によることが望ましい。
により容易に高い精度で形成することができ所望の輝線
防止および輝度低下防止の効果が確実に得られる。この
場合、黒、灰色または暗色の光吸収層はテープ材の貼付
または印刷等により形成できるが、作業性や精度の点で
印刷によることが望ましい。
【００１３】さらに好ましい実施の形態においては、前
記帯状の光反射層は、拡散板、プリズムシートまたは液
晶表示面側の導光板の表面に形成され、その帯幅は前記
帯状の光吸収層の帯幅と同じかまたはそれより狭い。
記帯状の光反射層は、拡散板、プリズムシートまたは液
晶表示面側の導光板の表面に形成され、その帯幅は前記
帯状の光吸収層の帯幅と同じかまたはそれより狭い。
【００１４】この構成によれば、光反射層が導光板の液
晶表示面側のいずれかの層に形成されるため、輝線の原
因となる表示面に向かう光を確実に遮断できる。この場
合、光反射層はなるべく導光板に近い位置に設けること
が望ましい。すなわち、プリズムシートより拡散板に設
けることが望ましく、また同じプリズムシートまたは拡
散板に設けるならば、導光板から離れた上面より導光板
に近い下面に設けることが望ましい。このようになるべ
く導光板に近い位置に反射板を設けることにより、輝線
の原因となる光を確実に反射させて光の漏洩を確実に防
止することができる。したがって、作用効果上は導光板
の上面（表示面側）に直接設けることが最も望ましい
が、生産性が低下するため、導光板に最も近い拡散板の
下面（導光板側）に設けることが実用上最も望ましい。
晶表示面側のいずれかの層に形成されるため、輝線の原
因となる表示面に向かう光を確実に遮断できる。この場
合、光反射層はなるべく導光板に近い位置に設けること
が望ましい。すなわち、プリズムシートより拡散板に設
けることが望ましく、また同じプリズムシートまたは拡
散板に設けるならば、導光板から離れた上面より導光板
に近い下面に設けることが望ましい。このようになるべ
く導光板に近い位置に反射板を設けることにより、輝線
の原因となる光を確実に反射させて光の漏洩を確実に防
止することができる。したがって、作用効果上は導光板
の上面（表示面側）に直接設けることが最も望ましい
が、生産性が低下するため、導光板に最も近い拡散板の
下面（導光板側）に設けることが実用上最も望ましい。
【００１５】また、白色の帯状光反射層の幅を黒等の帯
状光吸収層の幅より狭くしておくことにより、液晶パネ
ル側から見た場合に、明るい光反射層が暗い光吸収層に
覆われるため、光反射層によるパネル側に向けての光反
射作用はなく、表示面が見にくくなることがない。
状光吸収層の幅より狭くしておくことにより、液晶パネ
ル側から見た場合に、明るい光反射層が暗い光吸収層に
覆われるため、光反射層によるパネル側に向けての光反
射作用はなく、表示面が見にくくなることがない。
【００１６】さらに好ましい実施の形態においては、前
記光源ランプ側の導光板、拡散板、プリズムシートおよ
び反射板の各部材端部間の隙間を埋めた構成としてい
る。
記光源ランプ側の導光板、拡散板、プリズムシートおよ
び反射板の各部材端部間の隙間を埋めた構成としてい
る。
【００１７】この構成によれば、バックライトを構成す
る各部材間の隙間を通して漏洩する輝線発生の原因とな
る光を遮断し、輝線発生をさらに有効に防止することが
できる。この場合、導光板の端部以外の拡散板やプリズ
ムシート等の各層の端部に反射材料あるいは不透明性材
料をコーティングして覆うことにより、光の漏洩がさら
に確実に防止される。
る各部材間の隙間を通して漏洩する輝線発生の原因とな
る光を遮断し、輝線発生をさらに有効に防止することが
できる。この場合、導光板の端部以外の拡散板やプリズ
ムシート等の各層の端部に反射材料あるいは不透明性材
料をコーティングして覆うことにより、光の漏洩がさら
に確実に防止される。
【００１８】さらに好ましい実施の形態においては、各
部材同士を接着剤を用いてその端部を接合し、これによ
り前記隙間が埋められている。
部材同士を接着剤を用いてその端部を接合し、これによ
り前記隙間が埋められている。
【００１９】これにより、各部材同士が確実に固定され
るとともに、容易に確実に光の漏洩防止による輝線防止
効果が得られる。この場合、接着剤は不透明材料のもの
を用いればさらに光の漏洩防止効果が高まる。
るとともに、容易に確実に光の漏洩防止による輝線防止
効果が得られる。この場合、接着剤は不透明材料のもの
を用いればさらに光の漏洩防止効果が高まる。
【００２０】
【実施例】図１は本発明の実施例に係る液晶表示装置の
バックライト構造の要部断面図である。この実施例のバ
ックライトとしての基本構成部材は、前記図４および図
５のバックライト構成部材と同様であり、同一部材には
同一番号を付して説明を省略する。
バックライト構造の要部断面図である。この実施例のバ
ックライトとしての基本構成部材は、前記図４および図
５のバックライト構成部材と同様であり、同一部材には
同一番号を付して説明を省略する。
【００２１】この実施例においては、拡散板１０５の下
面に黒または灰色の光吸収層１０８が印刷により形成さ
れ、その下面側に白色の光反射層１０９が印刷により形
成されている。また導光板１０４の下面側の反射板１０
７の上面にも黒または灰色の光吸収層１０８が印刷によ
り形成されている。これらの光吸収層１０８は、光源ラ
ンプ１０２に沿ってこれと平行に（図面に対し垂直方向
に）帯状に形成され、その幅は１０数ｍｍ程度またはそ
れ以下である。このような光吸収層１０８は、透過率
（ＪＩＳ Ｚ ８１１３）が１０％以下であることが好
ましい。この光吸収層１０８は黒または灰色以外にも光
吸収作用の大きい暗色であってもよい。
面に黒または灰色の光吸収層１０８が印刷により形成さ
れ、その下面側に白色の光反射層１０９が印刷により形
成されている。また導光板１０４の下面側の反射板１０
７の上面にも黒または灰色の光吸収層１０８が印刷によ
り形成されている。これらの光吸収層１０８は、光源ラ
ンプ１０２に沿ってこれと平行に（図面に対し垂直方向
に）帯状に形成され、その幅は１０数ｍｍ程度またはそ
れ以下である。このような光吸収層１０８は、透過率
（ＪＩＳ Ｚ ８１１３）が１０％以下であることが好
ましい。この光吸収層１０８は黒または灰色以外にも光
吸収作用の大きい暗色であってもよい。
【００２２】白色印刷の光反射層１０９も光源ランプ１
０２に沿ってこれと平行に光吸収層１０８の下面に帯状
に形成される。この白色帯状の光反射層１０９の幅は光
吸収層１０８の幅よりも幾分狭い。このような光吸収層
１０８および光反射層１０９は、印刷によらずテープ材
の貼付等によっても形成可能であるが、作業性や精度の
点で印刷により形成することが望ましい。この光反射層
１０９は反射率（ＪＩＳ Ｉ，ＣＩＥ ０／４５）が３
０％以上であることが好ましい。
０２に沿ってこれと平行に光吸収層１０８の下面に帯状
に形成される。この白色帯状の光反射層１０９の幅は光
吸収層１０８の幅よりも幾分狭い。このような光吸収層
１０８および光反射層１０９は、印刷によらずテープ材
の貼付等によっても形成可能であるが、作業性や精度の
点で印刷により形成することが望ましい。この光反射層
１０９は反射率（ＪＩＳ Ｉ，ＣＩＥ ０／４５）が３
０％以上であることが好ましい。
【００２３】このような光反射層１０９を設けることに
より、導光板内部に入射してから光吸収層に向かって出
射する光を再び導光板側に向けて反射させるため、光吸
収層での光の吸収による損失を小さくすることができ、
また輝線の原因となる導光板端部から液晶表示面に向か
う光を、光吸収層による吸収と光反射層による反射によ
って確実に遮断することができる。したがって、輝線の
発生が確実に防止されるとともに輝度の低下が防止され
る。実験によれば、白色印刷の光反射層を設けることに
より、黒印刷の光吸収層だけを設けた構成に比較して、
液晶表示部の輝度が５〜１０％改善された。
より、導光板内部に入射してから光吸収層に向かって出
射する光を再び導光板側に向けて反射させるため、光吸
収層での光の吸収による損失を小さくすることができ、
また輝線の原因となる導光板端部から液晶表示面に向か
う光を、光吸収層による吸収と光反射層による反射によ
って確実に遮断することができる。したがって、輝線の
発生が確実に防止されるとともに輝度の低下が防止され
る。実験によれば、白色印刷の光反射層を設けることに
より、黒印刷の光吸収層だけを設けた構成に比較して、
液晶表示部の輝度が５〜１０％改善された。
【００２４】導光板１０４の端部とその下側の反射板１
０７との間の隙間は、光吸収層１０８およびこの光吸収
層１０８に沿って塗布した幅数ｍｍの接着剤層（図示し
ない）により埋められ塞がれる。すなわち、導光板１０
４と反射板１０７（光吸収層１０８）は接着剤により接
合される。これにより、この隙間を通した光の漏洩が防
止される。この場合、接着剤層の厚さは光をなるべく通
さないように薄い方が望ましく、実験結果によれば約５
０μｍより薄いほうが望ましい。また、接着剤は光を透
過させない不透明性の材料であればなお好ましい。同様
に、導光板１０４とその上側の拡散板１０５についても
接着剤で接合し、これらの間の隙間を、光吸収層１０８
と光反射層１０９とともに図示しない接着剤層とにより
埋めて光の漏洩を防止する。
０７との間の隙間は、光吸収層１０８およびこの光吸収
層１０８に沿って塗布した幅数ｍｍの接着剤層（図示し
ない）により埋められ塞がれる。すなわち、導光板１０
４と反射板１０７（光吸収層１０８）は接着剤により接
合される。これにより、この隙間を通した光の漏洩が防
止される。この場合、接着剤層の厚さは光をなるべく通
さないように薄い方が望ましく、実験結果によれば約５
０μｍより薄いほうが望ましい。また、接着剤は光を透
過させない不透明性の材料であればなお好ましい。同様
に、導光板１０４とその上側の拡散板１０５についても
接着剤で接合し、これらの間の隙間を、光吸収層１０８
と光反射層１０９とともに図示しない接着剤層とにより
埋めて光の漏洩を防止する。
【００２５】さらに、拡散板１０５とプリズムシート１
０６との接合およびプリズムシート１０６間の接合を接
着剤を用いて行ない、これらの間の隙間についても同様
に接着剤層（図示しない）で塞ぐことが望ましい。さら
に、拡散板１０５およびプリズムシート１０６の端面に
反射材料あるいは不透明性材料をコーティングして覆う
ことにより、光の漏洩がさらに確実に防止される。この
ように、導光板上下の各部材間の隙間や各部材端面から
漏れる光を遮断することにより、輝線の発生がさらに有
効に防止される。
０６との接合およびプリズムシート１０６間の接合を接
着剤を用いて行ない、これらの間の隙間についても同様
に接着剤層（図示しない）で塞ぐことが望ましい。さら
に、拡散板１０５およびプリズムシート１０６の端面に
反射材料あるいは不透明性材料をコーティングして覆う
ことにより、光の漏洩がさらに確実に防止される。この
ように、導光板上下の各部材間の隙間や各部材端面から
漏れる光を遮断することにより、輝線の発生がさらに有
効に防止される。
【００２６】なお、上記接着剤層は、両面テープ等の粘
着テープで形成してもよい。すなわち導光板や拡散板等
の各部材の端部同士を接合する方法として、樹脂フィル
ムの両面に接着剤が設けられた両面テープ（粘着テー
プ）を用いることができる。この場合には、上記各部材
の端部間の隙間を埋める接着剤層は樹脂フィルムを含む
両面テープ全体により構成される。
着テープで形成してもよい。すなわち導光板や拡散板等
の各部材の端部同士を接合する方法として、樹脂フィル
ムの両面に接着剤が設けられた両面テープ（粘着テー
プ）を用いることができる。この場合には、上記各部材
の端部間の隙間を埋める接着剤層は樹脂フィルムを含む
両面テープ全体により構成される。
【００２７】図２は、本発明のバックライト構造が適用
される液晶表示装置の一例を示す分解構成図である。こ
の例は、ノートブック型パソコン等の、キーボードを有
するパソコン本体に対し開閉可能に装着され、液晶表示
パネルを有する液晶モジュールであり、例えば、ＴＮ液
晶のＴＦＴデジタルカラー信号を複数走査線同時駆動方
式（ＭＬＡ方式）のＳＴＮ液晶の画像駆動信号に変換し
て画像表示を行なうＭＬＡ液晶モジュールに適用され
る。
される液晶表示装置の一例を示す分解構成図である。こ
の例は、ノートブック型パソコン等の、キーボードを有
するパソコン本体に対し開閉可能に装着され、液晶表示
パネルを有する液晶モジュールであり、例えば、ＴＮ液
晶のＴＦＴデジタルカラー信号を複数走査線同時駆動方
式（ＭＬＡ方式）のＳＴＮ液晶の画像駆動信号に変換し
て画像表示を行なうＭＬＡ液晶モジュールに適用され
る。
【００２８】この液晶モジュール１は、矩形フレーム２
に液晶パネル３を装着し、その背面に導光板１９が装着
され、その裏面にシールド板２０を介して裏カバー２１
が装着された構成である。この導光板１９が、前述のよ
うに、光源ランプ（図示しない）等とともにバックライ
トを構成する。即ち、この導光板１９は図示省略してあ
るが、図１で示したバックライト構造の導光板１０４、
拡散板１０５、プリズムシート１０６および反射板１０
７の組体に相当する。矩形液晶パネル３の背面には上下
の両長辺に沿ってデュアルスキャン方式のバス基板４が
設けられ、一方の短辺に沿ってロウ基板６が設けられ、
さらにその外側にインターフェイス基板８が設けられ
る。また、下側のバス基板４に沿ってメイン基板１１が
設けられる。
に液晶パネル３を装着し、その背面に導光板１９が装着
され、その裏面にシールド板２０を介して裏カバー２１
が装着された構成である。この導光板１９が、前述のよ
うに、光源ランプ（図示しない）等とともにバックライ
トを構成する。即ち、この導光板１９は図示省略してあ
るが、図１で示したバックライト構造の導光板１０４、
拡散板１０５、プリズムシート１０６および反射板１０
７の組体に相当する。矩形液晶パネル３の背面には上下
の両長辺に沿ってデュアルスキャン方式のバス基板４が
設けられ、一方の短辺に沿ってロウ基板６が設けられ、
さらにその外側にインターフェイス基板８が設けられ
る。また、下側のバス基板４に沿ってメイン基板１１が
設けられる。
【００２９】バス基板４には、ＴＣＰからなる複数のカ
ラムドライバ５が搭載され、ロウ基板６には、同じくＴ
ＣＰからなる複数のロウドライバ７が搭載される。イン
ターフェイス基板８にはＴＦＴ画像信号を導入する入力
コネクタ９が搭載される。また、メイン基板１１には、
ＴＦＴ画像信号をＭＬＡ駆動信号に変換するＭＬＡコン
トローラ１３が搭載される。ＭＬＡ駆動信号は、メイン
基板１１からフレキシブルケーブルからなるインターフ
ェイス（Ｉ／Ｆ）コネクタ１４、１５および１８を介し
てそれぞれ上下のバス基板４およびロウ基板６に送られ
る。モジュール駆動用の電源電圧は、インターフェイス
基板８内で形成されここからＩ／Ｆコネクタ１６を介し
てメイン基板１１に送られる。またＴＦＴ画像信号は、
入力コネクタ９からＩ／Ｆコネクタ１７を介してメイン
基板１１に送られる。
ラムドライバ５が搭載され、ロウ基板６には、同じくＴ
ＣＰからなる複数のロウドライバ７が搭載される。イン
ターフェイス基板８にはＴＦＴ画像信号を導入する入力
コネクタ９が搭載される。また、メイン基板１１には、
ＴＦＴ画像信号をＭＬＡ駆動信号に変換するＭＬＡコン
トローラ１３が搭載される。ＭＬＡ駆動信号は、メイン
基板１１からフレキシブルケーブルからなるインターフ
ェイス（Ｉ／Ｆ）コネクタ１４、１５および１８を介し
てそれぞれ上下のバス基板４およびロウ基板６に送られ
る。モジュール駆動用の電源電圧は、インターフェイス
基板８内で形成されここからＩ／Ｆコネクタ１６を介し
てメイン基板１１に送られる。またＴＦＴ画像信号は、
入力コネクタ９からＩ／Ｆコネクタ１７を介してメイン
基板１１に送られる。
【００３０】図３は、このような構造のＭＬＡモジュー
ルの組立て状態の断面図である。外枠を構成するモジュ
ール本体ケース２５内に液晶パネル３が装着され、その
背面に導光板１９が設けられる。導光板１９は、図示し
たように、液晶パネル３側の表面を平面とし裏面側を斜
面とするくさび形状であって、裏側の斜面に沿ってシー
ルド板２０が設けられる。
ルの組立て状態の断面図である。外枠を構成するモジュ
ール本体ケース２５内に液晶パネル３が装着され、その
背面に導光板１９が設けられる。導光板１９は、図示し
たように、液晶パネル３側の表面を平面とし裏面側を斜
面とするくさび形状であって、裏側の斜面に沿ってシー
ルド板２０が設けられる。
【００３１】このくさび形状の導光板１９の厚肉側の端
部に冷陰極蛍光管２６が設けられる。シールド板２０の
背面にＴＣＰのフレキシブルテープ５ａを折返して各バ
ス基板４が装着される。各カラムドライバ５はＬＳＩか
らなり、ＴＣＰのフレキシブルテープ５ａを介して液晶
パネル３の各画素の電極に接続される。図示していない
が、ロウ基板６（図２）についても同様にＴＣＰのフレ
キシブルテープを折返した構成である。
部に冷陰極蛍光管２６が設けられる。シールド板２０の
背面にＴＣＰのフレキシブルテープ５ａを折返して各バ
ス基板４が装着される。各カラムドライバ５はＬＳＩか
らなり、ＴＣＰのフレキシブルテープ５ａを介して液晶
パネル３の各画素の電極に接続される。図示していない
が、ロウ基板６（図２）についても同様にＴＣＰのフレ
キシブルテープを折返した構成である。
【００３２】メイン基板１１は、下側（図では左側）の
バス基板４に隣接して、くさび形状の導光板１９の肉厚
の薄い部分の背面に装着される。このように、くさび形
状の導光板１９の薄い部分にメイン基板１１を装着する
ことにより、導光板背面のスペースを有効に利用してモ
ジュールの厚さ（ｌ3）を増加させることなく、メイン
基板１１をコンパクトにモジュール内に装着できる。こ
のようなメイン基板１１、バス基板４およびロウ基板６
の背面側を覆ってＳＵＳ等の金属製裏カバー２１が装着
される。このような構成の液晶モジュール１の冷陰極蛍
光管２６および導光板１９からなるバックライトに対
し、前述の印刷形成による帯状の光吸収層や光反射層等
からなる本発明のバックライト構造が適用される。
バス基板４に隣接して、くさび形状の導光板１９の肉厚
の薄い部分の背面に装着される。このように、くさび形
状の導光板１９の薄い部分にメイン基板１１を装着する
ことにより、導光板背面のスペースを有効に利用してモ
ジュールの厚さ（ｌ3）を増加させることなく、メイン
基板１１をコンパクトにモジュール内に装着できる。こ
のようなメイン基板１１、バス基板４およびロウ基板６
の背面側を覆ってＳＵＳ等の金属製裏カバー２１が装着
される。このような構成の液晶モジュール１の冷陰極蛍
光管２６および導光板１９からなるバックライトに対
し、前述の印刷形成による帯状の光吸収層や光反射層等
からなる本発明のバックライト構造が適用される。
【００３３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、黒印刷等による光吸収層に加えて白色印刷の光反射
層を設けたため、確実な輝線防止作用が得られるととも
に、光の吸収による輝度の低下を抑えることができ、高
品質の液晶表示画面の実現が達成される。また、バック
ライトの各部材間の隙間を塞いで空気層をなくすことに
より、さらに確実に輝線の発生を防止することができ
る。
は、黒印刷等による光吸収層に加えて白色印刷の光反射
層を設けたため、確実な輝線防止作用が得られるととも
に、光の吸収による輝度の低下を抑えることができ、高
品質の液晶表示画面の実現が達成される。また、バック
ライトの各部材間の隙間を塞いで空気層をなくすことに
より、さらに確実に輝線の発生を防止することができ
る。
【００３４】このように液晶パネルの表示領域端部での
輝線発生を防止することにより、有効な液晶表示領域を
広げることができ、表示画面が見やすくなり表示性能が
高められる。また有効な表示領域として使用できない輝
線発生部分がなくなるため、小型でコンパクトな液晶表
示装置形状が実現される。
輝線発生を防止することにより、有効な液晶表示領域を
広げることができ、表示画面が見やすくなり表示性能が
高められる。また有効な表示領域として使用できない輝
線発生部分がなくなるため、小型でコンパクトな液晶表
示装置形状が実現される。
【図１】 本発明の実施例にかかるバックライト構造の
断面構成図。
断面構成図。
【図２】 本発明が適用されるＭＬＡモジュールの分解
構成図。
構成図。
【図３】 図２のモジュールの組立て状態の断面図。
【図４】 従来のバックライト構造の断面構成図。
【図５】 従来の別のバックライト構造の断面構成図。
１０１：枠材、１０２：光源ランプ、１０３：リフレク
タ、１０４：導光板、１０５：拡散板、１０６：プリズ
ムシート、１０７：反射板、１０８：光吸収層、１０
９：光反射層。
タ、１０４：導光板、１０５：拡散板、１０６：プリズ
ムシート、１０７：反射板、１０８：光吸収層、１０
９：光反射層。
フロントページの続き (72)発明者 中沢 聡 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 山口 泰生 東京都文京区湯島３丁目14番９号 オプト レックス株式会社内
Claims (5)
- 【請求項１】導光板の端部近傍に光源ランプを備え、こ
の導光板の表面側に拡散板、背面側に反射板を設けたバ
ックライト構造において、 光源ランプに沿った帯状の光吸収層を導光板の表面側に
設け、光吸収層と導光板の間に光源ランプに沿った帯状
の光反射層を設けたバックライト構造。 - 【請求項２】光反射層は白色であって、かつ印刷により
形成された層である請求項１のバックライト構造。 - 【請求項３】光反射層は、拡散板、この拡散板の表面側
に設けたプリズムシートまたは表面側の導光板の表面に
形成され、その帯幅は光吸収層の帯幅と同じかまたはそ
れより狭い請求項２のバックライト構造。 - 【請求項４】光源ランプ側の導光板、拡散板、プリズム
シートおよび反射板の各部材端面近傍部間の隙間を塞い
だ請求項１、２または３のバックライト構造。 - 【請求項５】各部材の端部同士を接着した請求項４のバ
ックライト構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8320594A JPH10161119A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | バックライト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8320594A JPH10161119A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | バックライト構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10161119A true JPH10161119A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18123166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8320594A Pending JPH10161119A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | バックライト構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10161119A (ja) |
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010065167A (ko) * | 1999-12-29 | 2001-07-11 | 구본준, 론 위라하디락사 | 배광장치와 이를 가진 액정표시장치 |
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-
1996
- 1996-11-29 JP JP8320594A patent/JPH10161119A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040521 |