JP4879773B2 - アナログデジタル変換回路 - Google Patents

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Description

本発明は、アナログデジタル変換回路に関し、特に、パイプライン型のアナログデジタル(A/D)変換回路に関する。
図6は、パイプライン型A/D変換回路の一般的な構成を模式的に示す図である。図6(A)を参照すると、このパイプライン型A/D変換回路は1.5bit/ステージ・アーキテクチャのA/D変換回路であり、縦続接続されたステージ1〜ステージ8を備え、ステージ1〜ステージ7は同一構成の1.5bit出力(3値)とされ、ステージ8は2bit出力(4値)とされる。ステージ1〜8から出力されるデジタル信号は、不図示のデジタルエラーコレクション回路に供給される。不図示のデジタルエラーコレクション回路では、各ステージの出力を加算して10bit(ビット)デジタルデータを出力する。不図示のデジタルエラーコレクション回路では、図6(D)に示すように、ステージ1〜7の各2bit、ステージ8の3bitをそれぞれ、互いに1bitシフトさせて加算することで10bitデータを求める。
図6(B)に示すように、ステージ1〜7の各ステージを構成するローカルA/D10は、サンプルホールド回路(SH)101と、サブ・アナログデジタル変換回路(サブA/D)102と、サブデジタルアナログ変換回路(サブD/A)103と、減算器104と、増幅率2の増幅器105とを備えている。サブA/D102はアナログ入力(Vin)を1.5bitに変換し、サブD/A103は、サブA/D102のデジタル信号をアナログ信号に変換し、減算器104は、サンプルホールド回路101の出力電圧からサブD/A103の出力を減算し、増幅器105は、減算器104から出力される差電圧を2倍して出力する。一方、ステージ8は、2bitのフラッシュADを備える。
図6(C)に示すように、ステージ1〜7の各ステージを構成するローカルA/D10は、入力信号(Vin)をサンプルする容量Cf、Csを備えている。デジタルアナログ変換機能は、容量Cf、Csを基準電圧で充電、放電することで行われ、容量Cfが演算増幅器(op amp)の帰還容量として接続され、容量Csは基準電圧に接続され、サンプルされた電圧と基準電圧との差電圧の増幅を行い、差電圧x2の残差信号(residue signal)が次の段に受け渡され、より精細な変換が行われる。基準電圧は、入力信号(Vin)を1.5bitデジタル信号に変換するフラッシュ型のサブA/D(1.5bit flash A/D)の出力に基づき選択される。演算増幅器(op amp)の反転入力端子(−)は、容量Cfと容量Csの端子の共通接続点に接続され、正転入力端子(+)はGNDに接続され、スイッチにより反転入力端子(−)と正転入力端子(+)を接続され、またその出力端子は、スイッチにより容量Cfの一端に接続される。なお、図6(C)の構成において、1.5bit flash A/Dは、図6(C)のサブA/Dに対応し、容量Cf、Csは、入力信号Vinをサンプルするサンプリング容量として、図6(B)のサンプルホールド回路(SH)101の機能動作を担い、容量Cfが演算増幅器の出力端子と反転入力端子の間に帰還接続され、容量Csが基準電圧端子と演算増幅器(op amp)の反転入力端子の間に接続される構成により、演算増幅器(op amp)とともに、図6(B)の減算回路104とx2の増幅器105の機能動作を担う。
図7は、図6(C)の詳細な構成の一例を示す図である。図7には、図6に示したパイプライン型A/D変換回路における、nステージのローカルA/Dとn+1ステージのローカルA/Dの回路構成の一例が示されている(但し、図6の8段ステージ構成の場合、nは1〜6)。なお、図7において、φ1、φ2、φ3、φ4が付加されたスイッチは、制御信号φ1、φ2、φ3、φ4でオン・オフ制御されるスイッチを表している。図8は、図7のスイッチの動作を制御する制御信号φ1、φ2、φ3、φ4のタイミング波形の一例を示す図である。
図7に示す構成において、nステージのローカルA/Dが前段のn−1ステージからの信号を容量Cf1、Cs1にサンプルする期間、次段のn+1ステージのローカルA/Dでは、容量Cf2が演算増幅器(op amp)の帰還容量として接続され、容量Cs2は、基準電圧に接続され、残差演算及び増幅を行う。
期間1では、φ1、φ2で制御されるスイッチがオンし、差動形式の信号Vinn[n−1]、Vinp[n−1]は、nステージのローカルA/Dの容量Cf1、Cs1にサンプリングされる。また、Vinn[n−1]、Vinp[n−1]の差動信号はサブA/D(1.5bit flash A/D)によってA/D変換を行う。
より詳細には、演算増幅器(op amp)の反転入力端子(−)側に配置されている第1組の容量Cf1、Cs1の第1端子は、φ2でオンとされるスイッチを介してVinn[n−1]に共通接続され、第1組の容量Cf1、Cs1の第2端子は、φ1でオンとされるスイッチを介して同相電圧端子Vcmに共通接続され、演算増幅器(op amp)の正転入力端子(+)側に配置されている第2組の容量Cf1、Cs1の第1端子は、φ2でオンとされるスイッチを介してVinp[n−1]に共通接続され、第2組の容量Cf1、Cs2の第2端子は、φ1でオンとされるスイッチを介して同相電圧端子Vcmに共通接続される。なお、φ3、φ4で制御されるスイッチがオフする。また、nステージのローカルA/Dの正転出力端子(+)と反転出力端子(−)はφ1でオンとされるスイッチを介して接続される。
n+1ステージのローカルA/Dにおいて、第1組の容量Cf2は、φ1でオンとされるスイッチを介して演算増幅器(op amp)の正転出力端子(+)と反転入力端子(−)の間に帰還容量として接続され、第2組の容量Cf2は、φ1でオンとされるスイッチを介して演算増幅器(op amp)の反転出力端子(−)と正転入力端子(+)の間に帰還容量として接続される。第1組の容量Cs2は、基準電圧と演算増幅器(op amp)の反転入力端子(−)の間に接続され、第2組の容量Cs2は、基準電圧と演算増幅器(op amp)の正転入力端子(+)の間に接続され、サンプル電圧と基準電圧との残差演算・増幅が行われる。
n+1ステージのローカルA/Dにおいて、第1、第2組の各容量Cs2の第1端子が接続される基準電圧は、n+1ステージのサブA/D(1.5bit flash A/D)の出力に基づき決定される。例えばサブA/Dの出力が”00”のとき、第1組のCs2の第1端子は基準電圧端子Vrefp、第2組のCs2の第1端子は基準電圧端子Vrefnに接続される(スイッチφ2[00]がオン)。サブA/Dの出力が”10”のとき、第1組のCsの第1端子は基準電圧端子Vrefn、第2組Csの第1端子は基準電圧端子Vrefpに接続される(スイッチφ2[10]がオン)。サブA/Dの出力が”01”のとき、第1組のCs2の第1端子と第2組のCs2の第1端子同士は接続される(スイッチφ2[01]がオン)。
期間2では、φ3、φ4がHIGHであり、φ1、φ2がLOWであり、nステージのローカルA/Dにおいて、第1組と第2組の容量Cf1が演算増幅器(op amp)の帰還容量として接続され、第1組と第2組の容量Cs1は基準電圧に接続され、残差演算・増幅を行う。次段のn+1ステージのローカルA/Dにおいて、第1組と第2組の容量Cf2、Cs2が、nステージのローカルA/Dの出力をサンプルするとともに、n+1ステージのサブA/D(1.5bit flash A/D)によって、nステージのローカルA/Dの出力をA/D変換する。
より詳細には、期間2では、nステージのローカルA/Dにおいて、第1組と第2組の容量Cf1は、演算増幅器(op amp)の正転出力端子(+)と反転入力端子(−)の間、反転出力端子(−)と正転入力端子(+)の間に、帰還容量としてそれぞれ接続され、第1組と第2組の容量Cs1は、基準電圧と演算増幅器(op amp)の反転入力端子(−)の間、基準電圧と演算増幅器(op amp)の正転入力端子(+)の間にそれぞれ接続される。
nステージのローカルA/Dにおいて、第1組と第2組の容量Cs1が接続される基準電圧は、nステージのサブA/D(1.5bit flash A/D)の出力に基づき決定され、例えばサブA/Dの出力が”00”のとき、第1、第2組の容量Cs1の第1端子は、基準電圧端子Vrefp、Vrefnにそれぞれ接続される(スイッチφ4[00]がオン)。サブA/Dの出力が”10”のとき、第1、第2組の容量Cs1の第1端子は、基準電圧端子Vrefn、Vrefpにそれぞれ接続される(スイッチφ4[10]がオン)。サブA/Dの出力が”01”のとき、第1組の容量Csの第1端子と第2組の容量Csの第1端子同士は接続される(スイッチφ4[01]がオン)。
期間3では、φ1、φ2がHIGHであり、φ3、φ4がLOWであり、nステージのローカルA/Dにおいて、前段の出力のサンプル期間、次段のn+1ステージのローカルA/Dにおいて、第1組と第2組の容量Cf2が演算増幅器(op amp)の帰還容量として接続され、第1組と第2組の容量Csは基準電圧に接続され、残差演算・増幅を行う。
期間4では、φ3、φ4がHIGHであり、φ1、φ2がLOWであり、nステージのローカルA/Dにおいて、第1組と第2組の容量Cf1がアンプの帰還容量として接続され、第1組と第2組の容量Cs1は基準電圧に接続され、残差演算・増幅を行う。次段のn+1ステージのローカルA/Dにおいて、第1組と第2組の容量Cf2、Cs2が、nステージのローカルA/Dの出力をサンプルするとともに、n+1ステージのサブA/D(1.5bit flash A/D)によって、nステージのローカルA/Dの出力をA/D変換する。
上記のとおり、nステージのローカルA/Dで前段の出力をサンプル期間に、n+1ステージのローカルA/Dでは、前サイクルでサンプルしたnステージのローカルA/Dの出力の残差演算・増幅を行い、nステージのローカルA/Dで残差演算・増幅期間に、n+1ステージのローカルA/Dでは、nステージのローカルA/Dの出力をサンプルする。
図7に示す例では、nステージのローカルA/Dとn+1ステージのローカルA/Dにそれぞれ演算増幅器(op amp)を備えているが、nステージのローカルA/Dとn+1ステージのローカルA/D間で演算増幅器(op amp)を共用(share)する例も知られている(例えば非特許文献1参照)。
図9は、図6のパイプライン型A/D変換回路において、nステージとn+1ステージ間で演算増幅器(op amp)を共用した構成例を示す図である。図9において、φ1、φ2、φ3、φ4が付加されたスイッチは、制御信号φ1、φ2、φ3、φ4でオン・オフ制御されるスイッチを表している。図9における各スイッチを制御する制御信号φ1〜φ4のタイミング波形は、図8に示した例に従う。また、図10、図11、図12は、図9に示した回路における、期間1、期間2、期間3の接続構成を抽出して示したものである。
図10を参照すると、期間1において、φ1、φ2で制御されるスイッチがオンし、φ3で制御されるスイッチはオフし、nステージのローカルA/Dは、差動の信号入力端子Vinn[n−1]、Vinp[n−1]に入力される、n−1ステージのローカルA/Dからの差動出力信号を、第1組と第2組の容量Cf1、Cs1にサンプリングするとともに、サブA/D(1.5bit flash A/D)によって、n−1ステージのローカルA/Dの出力信号のA/D変換を行う。
より詳細には、図10を参照すると、第1組の容量Cs1、Cf1の第1端子は、φ2でオンとされるスイッチを介して入力端子(反転入力端子)Vinn[n−1]に共通に接続され、第1組の容量Cs1、Cf1の共通接続された第2端子は、φ1でオンとされるスイッチを介して同相電圧端子Vcmに接続される。第2組の容量Cs1、Cf1の第1端子は、φ2でオンとされるスイッチを介して入力端子(正転入力端子)Vinp[n−1]に共通に接続され、第2組の容量Cs1、Cf1の共通接続された第2端子は、φ1でオンとされるスイッチを介して同相電圧端子Vcmに接続される。
期間1において、演算増幅器(op amp)は、φ3で制御されるスイッチによって、容量Cs1、Cf1と分離されており、nステージのローカルA/Dにおける演算増幅回路としての機能を提供していない(アイドル状態)。
次に、図11を参照すると、期間2において、φ3、φ4で制御されるスイッチがオンし、φ1、φ2で制御されるスイッチはオフし、nステージのローカルA/Dは、サンプリングした前段(n−1)のステージの出力電圧と基準電圧の差電圧を増幅して、次段のn+1ステージに出力する。すなわち、第1組の容量Cf1の第1端子は、φ3でオンとされるスイッチを介して演算増幅器(op amp)の正転出力端子(+)に接続され、第1組の容量Cf1の第2端子は、第1組のCs1の第2端子とともに、φ3でオンとされるスイッチを介して演算増幅器(op amp)の反転入力端子(−)に共通接続される。第1組のCs1の第1端子は、φ4でオンとされるスイッチを介して基準電圧端子Vrefn(サブA/Dの出力で選択される)に接続される。
第2組の容量Cf1の第1端子は、φ3でオンとされるスイッチを介して演算増幅器(op amp)の反転出力端子(−)に接続され、第2組の容量Cf1の第2端子は、第2組のCs1の第2端子とともに、φ3でオンとされるスイッチを介して演算増幅器(op amp)の正転入力端子(+)に共通接続される。第2組の容量Cs1の第1端子は、φ4でオンとされるスイッチを介して基準電圧端子Vrefp(サブA/Dの出力で選択される)に接続される。
期間2の間、n+1ステージのローカルA/Dは、期間1におけるnステージと同様に、前段であるnステージのローカルA/Dからの出力電圧(差動出力電圧)を、第1、第2組の容量Cs2、Cf2にサンプリングするとともに、サブA/D(1.5bit flash A/D)によってnステージの出力に対してA/D変換を行う。また、φ1によって制御されるスイッチがオフ状態とされ、演算増幅器(op amp)から、容量Cs2、Cf2は分離されている。期間2において、演算増幅器(op amp)は、nステージのローカルA/Dの演算増幅器として機能する。
すなわち、n+1ステージのローカルA/Dの第1組の容量Cf2、Cs2の第1端子は、φ4でオンとされたスイッチを介してnステージのローカルA/Dの第2組の容量Cf1の第1端子と演算増幅器の反転出力端子(−)との接続点(N2)に共通接続される。第1組の容量Cf2、Cs2の共通接続された第2端子は、φ3でオンとされるスイッチを介して同相電圧端子Vcmに接続されている。n+1ステージのローカルA/Dの第2組の容量Cf2、Cs2の第1端子は、φ4でオンとされるスイッチを介してnステージのローカルA/Dの第1組の容量Cf1の第1端子と演算増幅器(op amp)の正転出力端子(+)との接続点(N1)に接続される。第2組の容量Cf2、Cs2の共通接続された第2端子は、φ3でオンとされるスイッチを介して同相電圧端子Vcmに接続されている。なお、図11に示す構成の場合、n+1ステージのローカルA/Dの容量Cf2、Cs2が、演算増幅器(op amp)に負荷として見える。
図12を参照すると、期間3では、φ1、φ2で制御されるスイッチがオンし、φ3で制御されるスイッチはオフし、nステージのローカルA/Dの動作は、期間1と同様である。n+1ステージのローカルA/Dにおいて、第1組と第2組の容量Cf2は、極性を反転して、帰還容量として、演算増幅器(op amp)に接続される。すなわち、第1組のCf2、Cs2の共通接続された第2端子(期間2で同相電圧端子Vcmに接続されていた端子)は、φ1でオンとされるスイッチを介して、演算増幅器(op amp)の反転入力端子(−)に接続される。第1組のCf2の第1端子(期間2で演算増幅器(op amp)の反転出力端子(−)に接続されていた一端)は、φ1でオンとされるスイッチを介して、演算増幅器(op amp)の正転出力端子(+)に接続される。第1組のCs2の第1端子(期間2で演算増幅器(op amp)の反転出力端子(−)に接続されていた一端)は、φ2でオンとされるスイッチを介して基準電圧端子Vrefpに接続される。
n+1ステージのローカルA/Dの第2組のCf2、Cs2の共通接続された第2端子(期間2で同相電圧端子Vcmに接続されていた端子)は、φ1でオンとされるスイッチを介して、演算増幅器(op amp)の正転入力端子(+)に接続される。第2組のCf2の第1端子(期間2で演算増幅器(op amp)の正転出力端子(+)に接続されていた一端)は、φ1でオンとされるスイッチを介して、演算増幅器(op amp)の反転出力端子(−)に接続される。第2組のCs2の第1端子(期間2で演算増幅器(op amp)の正転出力端子(+)に接続されていた端子)は、φ2でオンとされるスイッチを介して基準電圧端子Vrefnに接続される。
nステージのローカルA/Dの出力をA/D変換した結果、φ2でオンに制御されるスイッチを介して基準電圧端子Vrefpに接続し、演算増幅器(op amp)は残差演算・増幅を行い、nステージのローカルA/Dでは、容量Cf1、Cs1にVinn[n−1]、Vinp[n−1]をサンプリングする。
n+1ステージのローカルA/Dにおいては、nステージのローカルA/Dが演算増幅器(op amp)を必要としない期間であるために、演算増幅器(op amp)を、n+1ステージのローカルA/Dにおける演算増幅器(op amp)として機能させることができる。従って、n+1ステージのローカルA/Dは、期間3において、サンプリングしたnステージからの出力と、サブD/Aの出力に対応する基準電圧を、演算増幅器(op amp)により演算増幅して、n+2ステージに出力することが可能となる。
最後の期間4は、nステージ、n+1ステージのローカルA/Dとも、期間2と同様の動作を行い、以降は、期間3と期間4の動作を繰り返すことで、パイプライン動作のA/D変換を行っていく。
IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS, Vol.38, No.12, DECEMBER 2003,pp2031−2039, "A69−mW 10−bit 80−MSample/s Pipelined CMOS ADC" IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS、VOL.30, NO.3, MARCH 1995, pp166−172 "A 10b 20 Msample/s, 35mW Pipeline A/D converter"
上記した従来のパイプライン型A/D変換回路においては、演算増幅器(op amp)を共有したnステージとn+1ステージのローカルA/DでローカルA/D毎の容量値のスケーリングができていないため、nステージのローカルA/Dにおいて速度低下又は、回路電流の低減を阻害する。
さらに、演算増幅器(op amp)を共有したn+1ステージのローカルA/Dの出力は、非特許文献1(”IEEE JOUNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS、VOL.38、NO.12、DECEMBER 2003,pp2031−2039”)のpp2033に示される”a feedback signal polarity inverting(FSPI) technique”を適用しない場合、共有した演算増幅器(op amp)で生じるエラー電圧(オフセット電圧)は3倍にまで増幅される。
すなわち、増幅器共用技術(op amp sharing technique)は、演算増幅器(op amp)を共有したnステージとn+1ステージのローカルA/Dでサンプリング容量Cs1、Cf1と、Cs2、Cf2が同一の値であり、演算増幅器(op amp)を共有したn+1ステージのローカルA/Dの出力が同一極性でそのまま増幅されてしまうため、エラー電圧(Verr)は、nステージとn+1ステージで、2度増幅され、nステージのローカルA/Dの出力Vres(n)は、入力電圧Vinの2倍と、サブA/Dの出力で決まる基準電圧D(n)Vrefの差にオフセット等のエラ−電圧がVerr(n)が重畳したものであり(Vres(n)=2xVin−D(n)Vref+Verr(n))、n+1ステージのローカルA/Dの出力Vres(n)は、nステージの出力Vres(n)x2と、サブA/Dの出力で決まる基準電圧D(n+1)Vrefの差にオフセット等のエラ−電圧がVerr(n+1)が重畳したものであり(Vres(n+1)=2xVres(n)−D(n+1)Vref+Verr(n+1))、Verr(n)=Verr(n+1)=Verrとすると、n+1ステージのローカルA/Dの出力Vres(n)には、エラー電圧として3×Verrが含まれる。
本願で開示される発明は、上記課題を解消すべく、概略以下の構成とされる。
本発明によれば、複数に分割したnステージのサンプリング容量の一部を、nステージのローカルA/Dの演算、増幅期間中に、n+1ステージのローカルA/Dに対するサンプリング容量として用いている。nステージより小さい容量でn+1ステージのローカルA/Dの機能を実現すると共に、n+1ステージのローカルA/Dで生じる電圧エラーをキャンセルする構成のパイプライン方式のA/D変換回路が提供される。
より詳細には、本発明の一のアスペクト(側面)に係るパイプライン型アナログデジタル変換回路は、前段からの入力信号電圧をサンプリングするサンプリング容量と、前記前段からの前記入力信号電圧をデジタル信号に変換するサブ・アナログデジタル変換器と、前記サブ・アナログデジタル変換器からのデジタル信号に対応する基準電圧を選択するサブ・デジタルアナログ変換器と、を一のステージと次段のステージとがそれぞれ備え、前記入力信号電圧をサンプリングしたサンプリング容量が、演算増幅期間には、帰還容量として接続され、サンプリングされた電圧と前記基準電圧との差電圧を増幅する増幅器を、一のステージと次段のステージで共有する構成としてなるパイプライン型アナログデジタル変換回路であって、前記一のステージのサンプリング容量が複数に分割されており、複数に分割された前記一のステージのサンプリング容量の一部が、前記次段のステージのサンプリング容量とされる。
本発明に係るパイプライン型アナログデジタル変換回路において、前記一のステージの複数に分割された前記サンプリング容量の一部は、前記増幅器による演算増幅期間中に、前記次段のステージのサンプリング容量として用いられる。
本発明に係るパイプライン型アナログデジタル変換回路においては、前記一のステージにおいて、前記演算増幅期間中に、前記増幅器の入力端子を基準にして前記増幅器の出力電圧が、前記一のステージからの出力電圧として、前記一のステージの前記サンプリング容量の一部にサンプリングされ、前記増幅器の出力電圧をサンプリングする前記一のステージの前記サンプリング容量の一部は、前記一のステージからの出力電圧をサンプリングする前記次段のステージにおけるサンプリング容量として用いられ、
次に、前記増幅器の出力電圧を前記次段のステージの前記サブ・アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換した結果に基づき選択された基準電圧を、前記増幅器の出力電圧をサンプリングした前記一のステージの前記サンプリング容量の少なくとも一つの容量の一端に与え、前記容量の他端は、前記増幅器の入力端子に接続され、前記増幅器の出力電圧をサンプリングした前記一のステージの前記サンプリング容量のうち他の少なくとも一つの容量が、前記増幅器の出力端子と入力端子の間に帰還容量として接続され、前記一のステージからの出力電圧と前記基準電圧の差電圧を前記増幅器で増幅し、前記増幅器の出力電圧が前記次段のステージの出力電圧として出力される。
本発明の他のアスペクトに係るパイプライン型アナログデジタル変換回路は、ローカル・アナログデジタル変換回路を有するステージをN(Nは所定の正整数)段備えたパイプライン型アナログデジタル変換回路であって、
サンプリング用の第1乃至第4の容量とサブ・デジタルアナログ変換器とを含み、並置された第1及び第2の回路ブロックと、
前記第1及び第2の回路ブロックによって共用される一つの増幅器と、
第1及び第2のサブ・アナログデジタル変換器と、
をkステージとk+1ステージ(但し、kは1以上N−2以下の整数)のローカル・アナログデジタル回路として備え、
前記前段からの入力信号を共通にサンプルした前記第1及び第2の容量を、前記増幅器の出力端子と入力端子間に並列に接続し、前記入力信号を前記第1のサブ・アナログデジタル変換器でアナログデジタル変換したデジタル信号に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧を、前記入力信号を前記第1及び第2の容量と共通にサンプルした前記第3及び第4の容量の共通接続された一端に接続し、前記第3及び第4の容量の共通接続された他端を前記増幅器の入力端子に接続して、前記kステージでの演算増幅を行う前半部と、
つづいて、前記基準電圧と前記増幅器の入力端子間に接続されていた前記第3及び第4の容量を、前記増幅器の入力端子、前段からの入力信号、前記基準電圧のいずれからも切り離した状態とし、前記第1及び第2の容量の一方の一端を、前記増幅器の出力端子から外し前記増幅器の出力電圧を前記第2のサブ・アナログデジタル変換器でアナログデジタル変換したデジタル信号に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧に接続してk+1ステージでの演算増幅を行う後半部と、
からなる期間であって、前記kステージとk+1ステージのアナログデジタル変換動作を行う期間が、前記第1の回路ブロックと前記第2の回路ブロックとに交互に割り当てられ、
前記第1及び第2の回路ブロックの一方の回路ブロックが、前記kステージと前記k+1ステージにおけるアナログデジタル変換動作を行っている期間、前記第1及び第2の回路ブロックの他方の回路ブロックは、前記前段からの入力信号を、前記他方の回路ブロックの複数の容量に共通にサンプルする。
本発明によれば、複数に分割したnステージのサンプリング容量の一部を、n+1ステージのサンプリング容量として用いており、n+1ステージの容量負荷がnステージと同容量ではなくなり、n+1ステージの容量値が小さくなることから、低消費電力化を図ることができる。
さらに、本発明によれば、nステージでの演算増幅期間中に、n+1ステージにおける演算エラー電圧を演算増幅器の入出力端子間電圧でn+1ステージのサンプリング容量に蓄えることでキャンセルすることができる。このため、本発明によれば、n+1ステージの演算エラーを、従来技術のように、入出力端子間の極性を入れ替えることなく低減することができる。
上記した本発明についてさらに詳細に説述すべく添付図面を参照して以下に説明する。本発明は、前段からの入力信号電圧をサンプリングするサンプリング容量と、前記前段からの前記入力信号電圧をデジタル信号に変換するサブ・アナログデジタル変換器と、前記サブ・アナログデジタル変換器からのデジタル信号に対応する基準電圧を選択するサブ・デジタルアナログ変換器と、を一のステージと次段のステージとがそれぞれ備え、前記入力信号電圧をサンプリングしたサンプリング容量が、演算増幅期間には、帰還容量として接続され、サンプリングされた電圧と前記基準電圧との差電圧を増幅する増幅器を、前記一のステージと前記次段のステージとで共有する構成としてなるパイプライン型アナログデジタル変換回路に対して、前記一のステージのサンプリング容量を複数に分割し、複数に分割された前記一のステージのサンプリング容量の一部を、前記次段のステージのサンプリング容量として用いる制御が行われる。本発明において、複数に分割された前記一のステージのサンプリング容量はインターリーブ制御され、複数に分割された前記一のステージのサンプリング容量の一部は、前記一のステージでの前記増幅器による演算増幅期間中に、前記次段のステージのサンプリング容量として用いられる。
本発明において、一のステージでの前記増幅器による演算増幅期間中に、前記増幅器の入力端子(仮想接地点)を基準にして前記増幅器の出力電圧が、前記一のステージの前記サンプリング容量の一部にサンプリングされ、前記増幅器の出力電圧をサンプリングする前記一のステージの前記サンプリング容量の一部は、前記一のステージからの信号電圧をサンプリングする前記次段のステージにおけるサンプリング容量として用いられる。そして、前記増幅器の出力電圧を前記次段のステージの前記サブ・アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換した結果に基づき選択された基準電圧を、前記増幅器の出力電圧をサンプリングした前記一のステージの前記サンプリング容量の少なくとも一つの容量の一端に与え、前記一つの容量の他端は、前記増幅器の入力端子に接続され、前記増幅器の出力電圧をサンプリングした前記一のステージの前記サンプリング容量のうち他の少なくとも一つの容量が、前記増幅器の出力端子と入力端子の間に前記帰還容量として接続され、サンプルされた前記一のステージからの信号電圧と前記基準電圧の差電圧を前記増幅器で増幅する。
本発明は、その一実施形態において、ローカル・アナログデジタル(A/D)変換回路を有するステージをN(Nは所定の正整数)段備えたパイプライン型A/D変換回路であって、第1の回路ブロック(4)及び第2の回路ブロック(5)と、第1のサブA/D変換器(2)と第2のサブA/D変換器(3)を備えた回路を、をkステージとk+1ステージ(但し、kは1以上N−2以下の整数)のローカルA/D変換回路として備えている。
第1の回路ブロック(4)は、第1のサブA/D変換器(2)又は第2のサブA/D変換器(3)の出力に基づき基準電圧端子(Vrefn、Vrefp)を選択するサブ・デジタルアナログ(D/A)変換器と、増幅器(1)と、サンプリング容量及び帰還容量として機能する第1及び第2の容量(Cf11、Cf12)と、サンプリング容量及び基準電圧を記憶する第3及び第4の容量(Cs11、Cs12)を備えている。第2の回路ブロック(5)は、第1のサブA/D変換器(2)又は第2のサブA/D変換器(3)の出力に基づき基準電圧端子(Vrefn、Vrefp)を選択するサブD/A変換器と、サンプリング容量及び帰還容量として機能する第1及び第2の容量(Cf21、Cf22)と、サンプリング容量及び基準電圧を記憶する第3及び第4の容量(Cs21、Cs22)を備えている。この回路は、概略、以下のような接続状態をとる。
期間(1)では、第1の回路ブロック(4)において、第1及び第2の容量(Cf11、Cf12)の一端と第3及び第4の容量(Cs11、Cs12)の一端が、前段からの信号を入力する入力端子に共通に接続され、第1及び第2の容量(Cf11、Cf12)の他端と第3及び第4の容量(Cs11、Cs12)の他端が同相電圧端子(Vcm)に共通に接続される。
次の期間(2’)では、第1の回路ブロック(4)において、第1及び第2の容量(Cf11、Cf12)の一端が増幅器(1)の出力端子に共通に接続され、第1及び第2の容量(Cf11、Cf12)の他端が前記増幅器の入力端子に共通に接続され、第3及び第4の容量(Cs11、Cs12)の一端は、第1のサブA/D変換器(2)のデジタル信号出力に対応する基準電圧端子(サブD/A変換器の出力で選択される)に共通に接続され、第3及び第4の容量(Cs11、Cs12)の他端は、第1及び第2の容量(Cf11、Cf12)の他端と共通に増幅器(1)の入力端子に接続されて、演算増幅が行われる。
期間(2’)では、第2の回路ブロック(5)において、第1及び第2の容量(Cf21、Cf22)の一端と第3及び第4の容量(Cs21、Cs22)の一端が、前段からの信号を入力する入力端子に共通に接続され、前記第1及び第2の容量(Cf21、Cf22)の他端と第3及び第4の容量(Cs21、Cs22)の他端が同相電圧端子(Vcm)に共通に接続される。
期間(2”)では、第1の回路ブロック(4)において、第3及び第4の容量(Cs11、Cs12)が増幅器(1)から切り離され、増幅器(1)の出力電圧を第2のサブA/D変換器(3)でデジタル信号に変換し、第2の容量(Cf12)の前記一端が、増幅器(1)の出力端子に接続され、第1の容量(Cf11)の前記一端が、第2のサブA/D変換器(3)のデジタル信号出力に対応する基準電圧端子(サブD/A変換器の出力で選択される)に接続され、第1及び第2の容量(Cf11、Cf12)の他端が増幅器(1)の入力端子に共通に接続され、演算増幅が行われる。期間(2”)においては、第2の回路ブロック(5)は、前記期間(2’)と同じ状態を保つ。
次の期間(3’)では、第1の回路ブロック(4)において、第1及び第2の容量(Cf11、Cs12)の一端と第3及び第4の容量(Cs11、Cs12))の一端が、前段からの信号を入力する入力端子に共通に接続され、第1及び第2の容量(Cf11、Cf12)の他端と第3及び第4の容量(Cs11、Cs12)の他端が同相電圧端子(Vcm)に共通に接続される。
また期間(3’)では、第2の回路ブロック(5)は、第1の回路ブロック(4)に関する期間(2’)と同様の動作を行う。すなわち、第2の回路ブロック(5)において、第1及び第2の容量(Cf21、Cf22)の一端が増幅器(1)の出力端子に共通に接続され、第1及び第2の容量(Cf21、Cf22)の他端が増幅器(1)の入力端子に共通に接続され、第3及び第4の容量(Cs21、Cs22)の一端は、第1のサブA/D変換器(2)のデジタル信号出力に対応する基準電圧端子に共通に接続され、第3及び第4の容量(Cs21、Cs22)の他端は、第1及び第2の容量(Cf21、Cf22)の他端と共通に増幅器(1)の入力端子に接続されて、演算増幅が行われる。
期間(3”)では、第1の回路ブロック(4)は(3’)と同一の状態を保ち、第2の回路ブロック(5)は、前記第1の回路ブロックに関する期間(2”)と同様の動作を行い、前記第1及び第2の容量(Cf21、Cf22)に期間(3’)の間に蓄えられた増幅器出力に対して増幅を行う。
期間(2’)、(2”)、(3’)、(3”)の一連の動作を、この順に、4つの期間を単位として繰り返すことで、kステージとk+1ステージのローカルA/D変換をパイプライン的に行う。期間(2’)+(2”)の時間区間と、期間(3’)+(3”)の時間区間は同一とされ、期間(2’)+(2”)で、第1の回路ブロック(4)が、kステージとk+1ステージのローカルA/D変換動作を行っている間、第2の回路ブロック(5)では、前段からの入力信号電圧をサンプリングし、期間(3’)+(3”)で、第2の回路ブロック(5)が、kステージとk+1ステージのローカルA/D変換動作を行っている間、第1の回路ブロック(4)では、前段からの入力信号電圧をサンプリングする、という具合に、インターリーブ動作が行われる。
本発明の一実施形態において、増幅器(1)は、反転入力端子と正転入力端子、反転出力端子と正転出力端子を備えた差動入力、差動出力の演算増幅器(op amp)からなり、前記第1及び第2の容量と前記第3及び第4の容量の組を、反転入力と正転入力の入力端子に対してそれぞれ備えている。
上記の通り、本発明は、nステージのサンプリング容量の一部をnステージのローカルA/Dの演算、増幅期間中にn+1ステージのローカルA/Dに対するサンプリング容量として用いており、nステージよりも小さいサンプリング容量でn+1ステージのローカルA/Dの機能を実現すると共に、n+1ステージのローカルA/Dで生じる電圧エラーをキャンセルする構成としている。本発明によれば、複数に分割したnステージのサンプリング容量の一部を、nステージのローカルA/Dの演算、増幅期間中に、n+1ステージのローカルA/Dに対するサンプリング容量として用いることで、n+1ステージのローカルA/Dにおける演算エラー電圧のキャンセルとサンプリング容量の低減が可能となっている。
さらに、本発明によれば、複数に分割したnステージのサンプリング容量の一部をn+1ステージのローカルA/Dに対するサンプリング容量として用いる構成としたことにより、n+1ステージの容量負荷が、nステージと同一容量ではなくなり、n+1ステージで容量値が小さくなることから、低消費電力化を実現可能としている。また容量負荷を縮減することで増幅器の応答特性を高速化可能としている。
そして、本発明によれば、nステージの増幅、演算期間中に、n+1ステージのローカルA/Dにおける演算エラー電圧を、演算増幅器(op amp)の入出力端子間電圧で、n+1ステージのサンプリング容量に蓄えることでキャンセルできるため、従来技術(非特許文献1のFSPI)のように、入出力端子間の極性を入れ替えることを要せずして、n+1ステージの演算エラー電圧を低減することができる。以下、実施例に即して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例の構成を示す図である。図1を参照すると、本実施例のA/D変換回路は、インターリーブ動作する回路ブロック4、5と、信号入力端子Vinn[n−1]、Vinp[n−1]間の差動電圧を1.5bitでA/D変換するサブA/D(1.5bit flash A/D)2と、演算増幅器(op amp)1の出力端子間に生じる電圧差を1.5bitでA/D変換するサブA/D(1.5bit flash A/D)3を備えている。
回路ブロック4は、
(A1)演算増幅器(op amp)1と、
(A2)第1組の容量Cf11、Cf12の共通接続された第1端子と、演算増幅器(op amp)1の反転入力端子(−)を接/断制御するスイッチS19と、
(A3)第1組の容量Cf11、Cf12の共通接続された第1端子と同相電圧端子Vcmを接/断制御するスイッチS20と、
(A4)第2組の容量Cs11、Cs12の共通接続された第1端子と、演算増幅器(op amp)1の反転入力端子(−)を接/断制御するスイッチS22と、
(A5)第2組の容量Cs11、Cs12の共通接続された第1端子と同相電圧端子Vcmを接/断制御するスイッチS21と、
(A6)第3組の容量Cs11、Cs12の共通接続された第1端子と、演算増幅器(op amp)1の正転入力端子(+)を接/断制御するスイッチS23と、
(A7)第3組の容量Cs11、Cs12の共通接続された第1端子と同相電圧端子Vcmを接/断制御するスイッチS24と、
(A8)第4組の容量Cf11、Cf12の共通接続された第1端子と、演算増幅器(op amp)1の正転入力端子(+)を接/断制御するスイッチS26と、
(A9)第4組の容量Cf11、Cf12の共通接続された第1端子と同相電圧端子Vcmを接/断制御するスイッチS25と、
(A10)第1組の容量Cf11、Cf12の第2端子と反転信号入力端子Vinn[n−1]を接・断するスイッチS9、S10と、
(A11)第2組の容量Cs11、Cs12の共通接続された第2端子と、反転信号入力端子Vinn[n−1]を接・断するスイッチS11、S12と、
(A12)第3組の容量Cs11、Cs12の共通接続された第2端子と、正転信号入力端子Vinp[n−1]を接・断するスイッチS13、S14と、
(A13)第4組の容量Cf11、Cf12の第2端子と正転信号入力端子Vinp[n−1]を接・断するスイッチS15、S16と、
(A14)第2組の容量Cs11、Cs12の共通接続された第2端子と、第3組の容量Cs11、Cs12の共通接続された第2端子を接・断するスイッチS17と、
(A15)第1組の容量Cf11の第2端子と第4組の容量Cf11の第2端子を接・断するスイッチS18と、
(A16)第1組の容量Cf12、Cf11の第2端子と、演算増幅器(op amp)1の正転出力端子(+)をそれぞれ接/断制御するスイッチS27、S28と、
(A17)第4組の容量Cf12、Cf11の第2端子と、演算増幅器(op amp)1の反転出力端子(−)をそれぞれ接/断制御するスイッチS29、S30と、
(A18)第1組の容量Cf11の第2端子と、基準電圧端子Vrefp、Vrefnを接/断制御するスイッチS1、S2と、
(A19)第2組の容量Cs11、Cs12の共通接続された第2端子と、基準電圧端子Vrefp、Vrefnを接/断制御するスイッチS3、S4と、
(A20)第3組の容量Cs11、Cs12の共通接続された第2端子と、基準電圧端子Vrefn、Vrefpを接/断制御するスイッチS5、S6と、
(A21)第4組の容量Cf11の第2端子と、基準電圧端子Vrefn、Vrefpを接/断制御するスイッチS7、S8と、
を備えている。
回路ブロック5は、
(B1)第1組の容量Cf21、Cf22の共通接続された第1端子と、演算増幅器(op amp)1の反転入力端子(−)を接/断制御するスイッチS49と、
(B2)第1組の容量Cf21、Cf22の共通接続された第1端子と同相電圧端子Vcmを接/断制御するスイッチS50と、
(B3)第2組の容量Cs21、Cs22の共通接続された第1端子と、演算増幅器(op amp)1の反転入力端子(−)を接/断制御するスイッチS52と、
(B4)第2組の容量Cs21、Cs22の共通接続された第1端子と同相電圧端子Vcmを接/断制御するスイッチS51と、
(B5)第3組の容量Cs21、Cs22の共通接続された第1端子と、演算増幅器(op amp)1の正転入力端子(+)を接/断制御するスイッチS53と、
(B6)第3組の容量Cs21、Cs22の共通接続された第1端子と同相電圧端子Vcmを接/断制御するスイッチS54と、
(B7)第4組の容量Cf11、Cf22の共通接続された第1端子と、演算増幅器(op amp)1の正転入力端子(+)を接/断制御するスイッチS56と、
(B8)第4組の容量Cf21、Cf22の共通接続された第1端子と同相電圧端子Vcmを接/断制御するスイッチS55と、
(B9)第1組の容量Cf21、Cf22の第2端子と、反転信号入力端子Vinn[n−1]を接・断するスイッチS39、S40と、
(B10)第2組の容量Cs21、Cs22の共通接続された第2端子と、反転信号入力端子Vinn[n−1]を接・断するスイッチS41、S42と、
(B11)第3組の容量Cs21、Cs22の共通接続された第2端子と、正転信号入力端子Vinp[n−1]を接・断するスイッチS43、S44と、
(B12)第4組の容量Cf21、Cf22の第2端子と、正転信号入力端子Vinp[n−1]を接・断するスイッチS45、S46と、
(B13)第2組の容量Cs21、Cs22の共通接続された第2端子と、第3組の容量Cs21、Cs22の共通接続された第2端子を接・断するスイッチS47と、
(B14)第1組の容量Cf21の第2端子と第4組の容量Cf21の第2端子を接・断するスイッチS48と、
(B15)第1組の容量Cf22、Cf21の第2端子と、演算増幅器(op amp)1の正転出力端子(+)をそれぞれ接/断制御するスイッチS57、S58と、
(B16)第4組の容量Cf22、Cf21の第2端子と、演算増幅器(op amp)1の反転出力端子(−)をそれぞれ接/断制御するスイッチS59、S60と、
(B17)第1組の容量Cf21の第2端子と、基準電圧端子Vrefp、Vrefnを接/断制御するスイッチS31、S32と、
(B18)第2組の容量Cs21、Cs22の共通接続された第2端子と、基準電圧端子Vrefp、Vrefnを接/断制御するスイッチS33、S34と、
(B19)第3組の容量Cs21、Cs22の共通接続された第2端子と、基準電圧端子Vrefn、Vrefpを接/断制御するスイッチS35、S36と、
(B20)第4組の容量Cf21の第2端子と、基準電圧端子Vrefn、Vrefpを接/断制御するスイッチS37、S38と、
を備えている。
回路ブロック4において、スイッチS20、S21、S24、S25は制御信号φ1によって共通にオン・オフ制御される。
スイッチS9、S10、S11、S12、S13、S14、S15、S16は制御信号φ2によって共通にオン・オフ制御される。
スイッチS19、S26、S27、S30は制御信号φ3によって共通にオン・オフ制御される。
スイッチS3、S4、S5、S6、S17は、サブA/D2の出力結果に応じて、選択的に、制御信号φ4でオン・オフ制御される。
スイッチS22、S23、S28、S29は制御信号φ5によって共通にオン・オフ制御される。
スイッチS1、S2、S7、S8、S18は、サブA/D3の出力結果に応じて、選択的に、φ6でオン・オフ制御される。
回路ブロック5において、スイッチS49、S56、S57、S60は制御信号φ1によって共通にオン・オフ制御される。
スイッチS33、S34、S35、S36、S47は、サブA/D2の出力結果に応じて、選択的に、制御信号φ2でオン・オフ制御される。
スイッチS50、S51、S54、S56は制御信号φ3によって共通にオン・オフ制御される。
スイッチS39、S40、S41、S42、S43、S44、S45、S46は制御信号φ4によって共通にオン・オフ制御される。
スイッチS52、S53、S58、S59は制御信号φ7によって共通にオン・オフ制御される。
スイッチS31、S32、S37、S38、S48は、サブA/D3の出力結果に応じて、選択的に、φ8でオン・オフ制御される。
回路ブロック5は、回路ブロック4と演算増幅器(op amp)1を共有し、それ以外の容量とスイッチの接続は、回路ブロック4と同一の構成とされる。
サブA/D2の出力結果に応じて、回路ブロック4のスイッチS3、S4、S5、S6、S17と、回路ブロック5のスイッチS33、S34、S35、S36、S47がインターリーブ制御される。
サブA/D3の出力結果に応じて、回路ブロック4のスイッチS1、S2、S7、S8、S18と、回路ブロック5のスイッチS31、S32、S37、S38、S48がインターリーブ制御される。
図2は、図1の本実施例の動作を説明するためのタイミング図であり、制御信号φ1〜φ8のタイミング波形の一例が示されている。
図3、図4、図5は、図2の期間1、2’、2’’における図1の回路構成を抽出して示す図である。
まず、期間1において、nステージの回路ブロック4では、分割した容量Cs11、Cs12、Cf11、Cf12の第1端子を差動信号入力端子Vinn[n−1]、Vinp[n−1]に接続してサンプルする。容量Cs11、Cs12、Cf11、Cf12の第2端子は同相電圧端子Vcmに接続される。図2を参照すると、期間1において、φ1、φ2がHIGH、φ3、4、5がLOW、φ7は前半、φ8後半にHIGHとなる。
図3を参照すると、期間1において、回路ブロック4では、φ1で駆動されるスイッチS20、S21、S24、S25はオン状態となり、第1組の容量Cf11、Cf12、第2組の容量Cs11、Cs12、第3組の容量Cs11、Cs12、第4組の容量Cf11、Cf12の第1端子はともに同相電圧端子Vcmに接続される。φ2で駆動されるスイッチS9、S10、S11、S12、S13、S14、S15、S16はオン状態となり、第1組の容量Cf11、Cf12、第2組の容量Cs11、Cs12の第2端子は、反転信号入力端子Vinn[n−1]に接続され、第3組の容量Cs11、Cs12、第4組の容量Cf11、Cf12の第2端子は、正転信号入力端子Vinp[n−1]に接続される。これ以外のφ3で駆動されるスイッチS19、S26、S27、S30、φ4で駆動されるスイッチS3、S4、S5、S6、S17、φ5で駆動されるスイッチS22、S23、S28、S29、φ6で駆動されるスイッチS1、S2、S7、S8、S18は、期間1の間において、オフ状態となり、該スイッチの両端子間を切り離した状態となっている。期間1における回路ブロック4の接続は、n−1ステージのローカルA/Dから、反転信号入力端子Vinn[n−1]、正転信号入力端子Vinp[n−1]へ入力される信号を、容量にサンプリングするサンプリング回路を構成している。
回路ブロック4は、期間1の間、演算増幅器(op amp)1から切り離されており、演算、増幅を行わない(アイドル状態)。
一方、回路ブロック5は、期間1において、φ1で駆動されるスイッチS49、S56はオン状態となり、第1組、第4組の容量Cf21、Cf22の第1端子は演算増幅器(op amp)1の反転入力端子(−)と正転入力端子(+)に接続されている。スイッチS57、S60は、期間1において、演算増幅器(op amp)1の正転出力端子(+)と第1組の容量Cf22の第2端子を接続し、演算増幅器(op amp)1の反転出力端子(−)と第4組の容量Cf22の第2端子を接続している。このような接続形態によって、回路ブロック5は、演算増幅器(op amp)1に対して、Cf21、Cf22を帰還接続した演算増幅回路を構成し、演算、増幅を行っている。
次に期間2’において、nステージのローカルA/D(回路ブロック4)は、容量Cf11、12を並列に、演算増幅器(op amp)1の帰還路(正転出力端子と反転入力端子の間、及び反転出力端子と正転入力端子の間)に挿入し、また、差動の信号入力端子Vinn[n−1]とVinp[n−1]の差動電圧を、サブA/D(1.5bit flash A/D)にてデジタル信号に変換し、φ4で制御されるスイッチS3、S4、S5、S6を介して容量Cf11、12の第1端子をそれぞれ基準電圧に接続することで、演算増幅を行う。容量Cf11、12は、演算増幅器(op amp)1の入出力端子間に接続されており、演算増幅器(op amp)1の出力をサンプリングする容量として機能する。
期間2’において、φ1、φ2はLOW、φ3、φ4、φ5はHIGH、φ6、φ7、φ8はLOWである。図4を参照すると、回路ブロック4において、φ1で駆動されるスイッチS20、S21、S24、S25はオフ状態となり、第1と第4の組の容量Cf11、Cf12の第1端子と、第2と第3の組の容量Cs11、Cs12の第1端子を同相電圧端子Vcmから切り離す。φ2で駆動されるスイッチS9、S10、S11、S12、S13、S14、S15、S16もオフ状態となり、第1組の容量Cf11、Cf12、第2組のCs11、Cs12の第2端子と反転信号入力端子Vinn[n−1]を切り離し、第3組のCs11、Cs12と第4組の容量Cf11、Cf12の第2端子と正転信号入力端子Vinp[n−1]を切り離す。そして、φ3で駆動されるスイッチS19、S26、S27、S30とφ5で駆動されるスイッチS22、S23、S28、S29はオン状態となり、第1組の容量Cf11、Cf12の共通接続された第1端子と、第2組のCs11、Cs12の共通接続された第1端子を、演算増幅器(op amp)1の反転入力端子(−)に接続し、第3組のCs11、Cs12の共通接続された第1端子と、第4組の容量Cf11、Cf12の共通接続された第1端子を、演算増幅器(op amp)1の正転入力端子(+)に接続する。第1組の容量Cf11、Cf12の第2端子を演算増幅器(op amp)1の正転出力端子(+)に接続し、第4組の容量Cf11、Cf12の第2端子を演算増幅器(op amp)1の正転出力端子(+)に接続する。
さらに、サブA/D2の出力結果に応じて、選択的にφ4で駆動されるスイッチS3、S5と、S4、S6と、S17のいずれかがオン状態となり、第2組の容量Cs11、Cs12の第2端子と、第3組の容量Cs11、Cs12の第2端子を、基準電圧端子Vrefp又はVrefnへ接続するか、あるいはスイッチS17の両端を短絡する。
上記した接続状態において、回路ブロック4は、演算増幅器(op amp)1に対して、並列容量Cf11、Cf12を帰還路に備えた演算増幅回路を構成し、演算(残差減算)、増幅を行う。
一方、期間2’において、回路ブロック5は、φ1で駆動されるスイッチS49、S56、S57、S60とφ7で駆動されるスイッチS52、S53、S58、S59がオフ状態となるため、演算増幅器(op amp)1から切り離されており、φ3で駆動されるスイッチS50、S51、S54、S55とφ4で駆動されるスイッチS39、S40、S41、S42、S43、S44、S45、S46がオン状態となる。上記以外のφ2で駆動されるスイッチS33、S34、S35、S36、S37、φ8で駆動されるスイッチS31、S32、S37、S38、S48はオフ状態である。回路ブロック5は、n−1ステージからの入力をサンプリング可能な接続を構成している。すなわち、第1組の容量Cf21、Cf22、第2組の容量Cs21、Cs22の第2端子は、反転信号入力端子Vinn[n−1]に接続され、第3組の容量Cs21、Cs22、第4組の容量Cf21、Cf22の第2端子は、正転信号入力端子Vinp[n−1]に接続され、第1組の容量Cf21、Cf22の共通接続された第1端子、第2組の容量Cs21、Cs22の共通接続された第1端子、第3組の容量Cs21、Cs22の共通接続された第1端子、第4組の容量Cf21、Cf22の共通接続された第1端子は、いずれも同相電圧端子Vcmに接続される。
ここで、上記接続となる期間2’において、回路ブロック4の容量Cf11、Cf12に注目すると、第1組の容量Cf11、Cf12は、並列接続され、演算増幅器(op amp)1の正転出力端子(+)と反転入力端子(−)との間を接続しており、第4組の容量Cf11、Cf12は、並列接続され、演算増幅器(op amp)1の反転出力端子(−)と正転入力端子(+)との間を接続している。これは、仮想接地点である演算増幅器(op amp)1の入力端子と出力端子に生じる電圧差を容量に蓄えることと等価である。すなわち、回路ブロック4の容量Cf11、Cf12は、期間2’において、演算増幅器(op amp)1の出力をサンプリングする容量として機能している。
図5を参照すると、期間2’’において、回路ブロック4の容量Cs11、Cs12を演算増幅器(op amp)から切り離し、nステージのローカルA/Dの出力をサブA/D(1.5bit flash A/D)3でデジタル信号に変換し、φ6で制御されるスイッチを基準電圧に接続し、容量Cf11、Cf12を用いて演算増幅を行う。容量Cf11、Cf12は期間2’に蓄積した演算増幅器(op amp)の出力に対して演算増幅することになり、n+1ステージのローカルA/Dとして動作する。
期間2’’において、φ5はLOW、φ6はHIGHとされ、回路ブロック4において、φ5で駆動されるスイッチS22、S23、S28、S29がオフ状態となり、第2組と第3組の容量Cs11、Cs12を、演算増幅器(op amp)1を反転入力端子(−)と正転入力端子(+)からそれぞれ切り離し、第1組と第4組の容量Cf11を演算増幅器(op amp)1の正転出力端子(+)、反転出力端子(−)からそれぞれ切り離す。
φ6で駆動されるスイッチS1、S2、S7、S8、S18は、期間2’中の出力に対するサブA/D3の出力結果に応じて選択的に駆動され、スイッチS1、S7と、S2、S8と、S18のいずれかがオン状態となり、第1組と第4組の容量Cf11の第2端子を基準電圧端子Vrefn又はVrefpへ接続するか、又はスイッチS18の両端を短絡する形で接続する。
その結果、回路ブロック4の容量Cf11、Cf12に、期間2’の間に蓄えられた演算増幅器(op amp)1の出力に対して演算、増幅を行うこととなり、回路ブロック4は、n+1ステージのローカルA/Dとして動作する。
一方、回路ブロック5は、期間2’と同じ状態を保っている。
期間3’において、回路ブロック4は、φ1で駆動されるスイッチS49、S56、φ2で駆動されるスイッチS9、S10、S11、S12、S13、S14、S15、S16は、ON状態となり、φ3で駆動されるスイッチS19、S26、S27、S30、φ4で駆動されるスイッチS3、S4、S5、S6、S17、φ5で駆動されるスイッチS22、S23、S28、S29、φ6で駆動されるスイッチS1、S2、S7、S8、S18は、期間3’の間において、オフ状態となる。
この接続状態において、回路ブロック4は、前段からの入力を容量Cf11、Cf12、Cs11、Cs12へサンプリング可能な状態となる。
一方、回路ブロック5は、期間3’の間、回路ブロック4の期間2’と同様の動作を行う。すなわち、φ3で駆動されるS50、S51、S54、S55、φ4で駆動されるスイッチS39、S40、S41、S42、S43、S44、S45、S46がオフとなり、φ1で駆動されるS49、S56、S57、S60とφ7で駆動されるスイッチS52、S53、S58、S59がオンすることで、演算増幅器(op amp)1の入力端子と出力端子に接続し、φ2で駆動されるスイッチS33、S34、S35、S36、S47がサブA/D2の出力結果に応じて、選択的に駆動され、スイッチS33、S35とスイッチS34、S36とスイッチS47のいずれかがオンされることにより、容量Cs21、Cs22の第2端子を基準電圧端子へ接続するか、又は、スイッチS47の両端を短絡する形で接続する。その結果、上記接続状態において、回路ブロック5は、演算増幅器(op amp)1に対して、演算増幅回路を構成し、演算、増幅動作を行う。
期間3’において、回路ブロック5を構成する容量Cf21、Cf22に注目すると、容量Cf21、Cf22は、演算増幅器(op amp)1の入力端子と出力端子間を接続しており、これは、仮想接地点である演算増幅器(op amp)1の入力端子と出力端子に生じる電圧差を容量に蓄えることと等価である。よって、回路ブロック5の容量Cf21、Cf22は、期間3’において、演算増幅器(op amp)1の出力をサンプリングする容量として機能している。
期間3’’において、回路ブロック4は、期間3’と同一の状態を保っている。
一方、回路ブロック5は、回路ブロック4の期間2’’と同様の動作を行う。すなわちφ7で駆動されるスイッチS52、S53、S58、S59がオフ状態となり、容量Cs21、Cs22を、演算増幅器(op amp)1の入力端子から切り離し、容量Cf22を、演算増幅器(op amp)1の出力端子から切り離す。
φ8で駆動されるスイッチS31、S32、S37、S38、S48は、期間3’中の演算増幅器(op amp)1の出力に対するサブA/D3の出力結果に応じて選択的に駆動され、スイッチS31、S37とスイッチS32、S38とスイッチS48のいずれかがオン状態となり、容量Cf21の第2端子を基準電圧端子へ接続するかあるいは、スイッチS48の両端を短絡する形で接続する。
その結果、回路接続は、容量Cf21、Cf22に、期間3’の間に蓄えられた演算増幅器(op amp)1の出力に対して演算、増幅を行うこととなり、n+1ステージのローカルA/Dとして動作する。
以降、回路ブロック4と回路ブロック5は、期間4’は、期間2’と同一であり、期間4’’は、期間2’’と同一の動作を行う。
以上、期間2’、期間2’’、期間3’、期間3’’の間の動作を繰り返すことで、nステージとn+1ステージのローカルA/D変換をパイプライン的に行う。
本発明は、演算増幅器(op amp)1を共有するn+1ステージのローカルA/Dにおいて、サンプリング容量の値を、図6又は図9と同一条件下で、半分にすることができる。
本発明は、n+1ステージのサンプリング時に演算増幅器(op amp)1で発生するオフセットによるエラー電圧を、キャンセルすることができる。このため、n+1ステージのローカルA/Dでの演算、増幅において、演算エラー電圧が発生せず、エラー電圧をnステージのローカルA/Dで発生する量に抑えることが出来る。
さらに、本発明においては、nステージ、n+1ステージのローカルA/Dにおける負荷は、n+2ステージのサンプリング容量となることから、nステージ及びn+1ステージのサンプリング容量が負荷となる構成の従来技術よりも高速に動作させることできる。あるいは、同一速度では、演算増幅器(op amp)の消費電流をより低減させることが可能となる。このため、本発明のパイプライン型A/D変換回路は半導体集積回路に搭載して好適とされる。
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の一実施例の構成を示す図である。 本発明の一実施例の制御信号のタイミング波形を示す図である。 本発明の一実施例の回路動作を説明するための図である。 本発明の一実施例の回路動作を説明するための図である。 本発明の一実施例の回路動作を説明するための図である。 パイプライン型A/D変換回路を説明する図である。 ローカルA/D変換器の構成を示す図である。 図7の制御信号のタイミング波形を示す図である。 アンプ共用型ローカルA/D変換器の一典型例の構成を示す図である。 図9の回路動作を説明する図である。 図9の回路動作を説明する図である。 図9の回路動作を説明する図である。
符号の説明
1 演算増幅器
2、3 サブA/D
4、5 回路ブロック
10 ステージ(ローカルA/D)
20 ステージ8
101 サンプルホールド回路
102 サブA/D
103 サブD/A
104 減算器
105 増幅器

Claims (10)

  1. 前段からの入力信号電圧をサンプリングするサンプリング容量と、前記前段からの前記入力信号電圧をデジタル信号に変換するサブ・アナログデジタル変換器と、前記サブ・アナログデジタル変換器からのデジタル信号に対応する基準電圧を選択するサブ・デジタルアナログ変換器と、を一のステージと次段のステージとがそれぞれ備え、
    前記入力信号電圧をサンプリングしたサンプリング容量が、演算増幅期間には、帰還容量として接続され、サンプリングされた電圧と前記基準電圧との差電圧を増幅する増幅器を、前記一のステージと前記次段のステージで共有する構成としてなるパイプライン型アナログデジタル変換回路であって、
    前記一のステージのサンプリング容量が複数に分割されており、複数に分割された前記一のステージのサンプリング容量の一部が、前記次段のステージのサンプリング容量とされる、ことを特徴とするパイプライン型アナログデジタル変換回路。
  2. 前記一のステージの複数に分割された前記サンプリング容量の一部は、前記増幅器による演算増幅期間中に、前記次段のステージのサンプリング容量として用いられる、ことを特徴とする請求項1記載のパイプライン型アナログデジタル変換回路。
  3. 前記一のステージにおいて、前記演算増幅期間中に、前記増幅器の入力端子を基準にして前記増幅器の出力電圧が、前記一のステージからの出力電圧として、前記一のステージの前記サンプリング容量の一部にサンプリングされ、前記増幅器の出力電圧をサンプリングする前記一のステージの前記サンプリング容量の一部は、前記一のステージからの出力電圧をサンプリングする前記次段のステージにおけるサンプリング容量として用いられ、
    次に、前記増幅器の出力電圧を前記次段のステージの前記サブ・アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換した結果に基づき選択された基準電圧を、前記増幅器の出力電圧をサンプリングした前記一のステージの前記サンプリング容量の少なくとも一つの容量の一端に与え、前記容量の他端は、前記増幅器の入力端子に接続され、前記増幅器の出力電圧をサンプリングした前記一のステージの前記サンプリング容量のうち他の少なくとも一つの容量が、前記増幅器の出力端子と入力端子の間に帰還容量として接続され、前記一のステージからの出力電圧と前記基準電圧の差電圧を前記増幅器で増幅し、前記増幅器の出力電圧が前記次段のステージの出力電圧として出力される、ことを特徴とする請求項1記載のパイプライン型アナログデジタル変換回路。
  4. 前記一のステージと前記次段のステージの構成として、
    サンプリング用の第1乃至第4の容量とサブ・デジタルアナログ変換器とを含み、並置された第1及び第2の回路ブロックと、
    前記第1及び第2の回路ブロックによって共用される前記増幅器と、
    前記前段からの入力信号電圧をアナログデジタル変換する、一の前記サブ・アナログデジタル変換器と、
    前記増幅器の出力電圧をアナログデジタル変換する、他の前記サブ・アナログデジタル変換器と、
    を備え、
    前記前段からの入力信号を共通にサンプルした前記第1及び第2の容量を、前記増幅器の出力端子と入力端子間に並列に接続し、前記入力信号を一の前記サブ・アナログデジタル変換器でアナログデジタル変換したデジタル信号に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧を、前記入力信号を前記第1及び第2の容量と共通にサンプルした前記第3及び第4の容量の共通接続された一端に接続し、前記第3及び第4の容量の共通接続された他端を前記増幅器の入力端子に接続して、前記一のステージでの演算増幅を行う前半部と、
    つづいて、前記基準電圧と前記増幅器の入力端子間に接続されていた前記第3及び第4の容量を、前記増幅器の入力端子、前段からの入力信号、前記基準電圧のいずれからも切り離した状態とし、前記第1及び第2の容量の一方の一端を、前記増幅器の出力端子から外し前記増幅器の出力電圧を他の前記サブ・アナログデジタル変換器でアナログデジタル変換したデジタル信号に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧に接続して、次段のステージでの演算増幅を行う後半部と、
    からなる期間であって、前記一のステージと前記次段のステージのアナログデジタル変換動作を行う期間が、
    前記第1の回路ブロックと前記第2の回路ブロックとに交互に割り当てられ、
    前記第1及び第2の回路ブロックの一方の回路ブロックが、前記一のステージと前記次段のステージにおけるアナログデジタル変換動作を行っている期間、前記第1及び第2の回路ブロックの他方の回路ブロックは、前記前段からの入力信号を、前記他方の回路ブロックの複数の容量に共通にサンプルする、ことを特徴とする請求項1記載のパイプライン型アナログデジタル変換回路。
  5. 第1の回路ブロック及び第2の回路ブロックと、
    第1のサブ・アナログデジタル変換器及び第2のサブ・アナログデジタル変換器と、
    を前記一のステージと前記次段のステージの回路として備え、
    前記第1の回路ブロックは、
    前記サブ・デジタルアナログ変換器と、前記増幅器と、サンプリング容量及び帰還容量として機能する第1及び第2の容量と、サンプリング容量及び基準電圧を記憶する容量として機能する第3及び第4の容量と、
    を備え、
    前記第2の回路ブロックは、
    前記サブ・デジタルアナログ変換器と、サンプリング容量及び帰還容量として機能する第1及び第2の容量と、サンプリング容量及び基準電圧を記憶する容量として機能する第3及び第4の容量と、
    を備え、
    期間(1)では、前記第1の回路ブロックにおいて、
    前記第1及び第2の容量の一端と前記第3及び第4の容量の一端が、前段からの信号を入力する入力端子に共通に接続され、前記第1及び第2の容量の他端と前記第3及び第4の容量の他端が同相電圧端子に共通に接続され、
    期間(2’)では、前記第1の回路ブロックにおいて、
    前記第1及び第2の容量の一端が前記増幅器の出力端子に共通に接続され、前記第1及び第2の容量の他端が前記増幅器の入力端子に共通に接続され、
    前記第3及び第4の容量の一端は、前記第1のサブ・アナログデジタル変換器のデジタル信号出力に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧端子に共通に接続され、前記第3及び第4の容量の他端は、前記第1及び第2の容量の他端と共通に前記増幅器の入力端子に接続されて、演算増幅が行われ、
    前記第2の回路ブロックにおいて、
    前記第1及び第2の容量の一端と前記第3及び第4の容量の一端が、前段からの信号を入力する入力端子に共通に接続され、前記第1及び第2の容量の他端と前記第3及び第4の容量の他端が前記同相電圧端子に共通に接続され、
    期間(2”)では、前記第1の回路ブロックにおいて、
    前記第3及び第4の容量が前記増幅器から切り離され、前記増幅器の出力電圧を前記第2のサブ・アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換し、前記第2の容量の前記一端が、前記増幅器の出力端子に接続され、前記第1の容量の前記一端が、前記第2のサブ・アナログデジタル変換器のデジタル信号出力に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧端子に接続され、前記第1及び第2の容量の他端が前記増幅器の入力端子に共通に接続され、演算増幅が行われ、
    前記第2の回路ブロックは前記期間(2’)と同じ状態を保ち、
    期間(3’)では、前記第1の回路ブロックにおいて、
    前記第1及び第2の容量の一端と前記第3及び第4の容量の一端が、前段からの信号を入力する入力端子に共通に接続され、前記第1及び第2の容量の他端と前記第3及び第4の容量の他端が前記同相電圧端子に共通に接続され、
    前記第2の回路ブロックにおいて、
    前記第1及び第2の容量の一端が前記増幅器の出力端子に共通に接続され、前記第1及び第2の容量の他端が前記増幅器の入力端子に共通に接続され、
    前記第3及び第4の容量の一端は、前記第1のサブ・アナログデジタル変換器のデジタル信号出力に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧端子に共通に接続され、前記第3及び第4の容量の他端は、前記第1及び第2の容量の他端と共通に前記増幅器の入力端子に接続されて、演算増幅が行われ、
    期間(3”)では、前記第1の回路ブロックは前記期間(3’)と同一の状態を保ち、
    前記第2の回路ブロックにおいて、
    前記第3及び第4の容量が前記増幅器から切り離され、前記増幅器の出力電圧を前記第2のサブ・アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換し、前記第2の容量の前記一端が、前記増幅器の出力端子に接続され、前記第1の容量の前記一端が、前記第2のサブ・アナログデジタル変換器のデジタル信号出力に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧端子に接続され、前記第1及び第2の容量の他端が前記増幅器の入力端子に共通に接続され、演算増幅が行われ、
    前記期間(1)乃至(3”)における接続状態を切替制御するスイッチ群を備え、
    前記期間(2’)、(2”)、(3’)、(3”)の一連の動作を繰り返すことで、前記一のステージと前記次段のステージにおけるアナログデジタル変換をパイプライン的に行う、ことを特徴とする請求項1記載のパイプライン型アナログデジタル変換回路。
  6. ローカル・アナログデジタル変換回路を有するステージをN(Nは所定の正整数)段備えたパイプライン型アナログデジタル変換回路であって、
    サンプリング用の第1乃至第4の容量とサブ・デジタルアナログ変換器とを含み、並置された第1及び第2の回路ブロックと、
    前記第1及び第2の回路ブロックによって共用される一つの増幅器と、
    第1及び第2のサブ・アナログデジタル変換器と、
    をkステージとk+1ステージ(但し、kは1以上N−2以下の整数)のローカル・アナログデジタル回路として備え、
    前記前段からの入力信号を共通にサンプルした前記第1及び第2の容量を、前記増幅器の出力端子と入力端子間に並列に接続し、前記入力信号を前記第1のサブ・アナログデジタル変換器でアナログデジタル変換したデジタル信号に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧を、前記入力信号を前記第1及び第2の容量と共通にサンプルした前記第3及び第4の容量の共通接続された一端に接続し、前記第3及び第4の容量の共通接続された他端を前記増幅器の入力端子に接続して、前記kステージでの演算増幅を行う前半部と、
    つづいて、前記基準電圧と前記増幅器の入力端子間に接続されていた前記第3及び第4の容量を、前記増幅器の入力端子、前段からの入力信号、前記基準電圧のいずれからも切り離した状態とし、前記第1及び第2の容量の一方の一端を、前記増幅器の出力端子から外し前記増幅器の出力電圧を前記第2のサブ・アナログデジタル変換器でアナログデジタル変換したデジタル信号に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧に接続して前記k+1ステージでの演算増幅を行う後半部と、
    からなる期間であって、前記kステージと前記k+1ステージのアナログデジタル変換動作を行う期間が、
    前記第1の回路ブロックと前記第2の回路ブロックとに交互に割り当てられ、
    前記第1及び第2の回路ブロックの一方の回路ブロックが、前記kステージと前記k+1ステージにおけるアナログデジタル変換動作を行っている期間、前記第1及び第2の回路ブロックの他方の回路ブロックは、前記前段からの入力信号を、前記他方の回路ブロックの複数の容量に共通にサンプルする、ことを特徴とするパイプライン型アナログデジタル変換回路。
  7. ローカル・アナログデジタル変換回路を有するステージをN(Nは所定の正整数)段備えたパイプライン型アナログデジタル変換回路であって、
    第1の回路ブロック及び第2の回路ブロックと、
    第1のサブ・アナログデジタル変換器及び第2のサブ・アナログデジタル変換器と、
    をkステージとk+1ステージ(但し、kは1以上N−2以下の整数)のローカル・アナログデジタル変換回路として備え、
    前記第1の回路ブロックは、
    サブ・デジタルアナログ変換器と、前記増幅器と、サンプリング容量及び帰還容量として機能する第1及び第2の容量と、サンプリング容量及び基準電圧を記憶する容量として機能する第3及び第4の容量を備え、
    前記第2の回路ブロックは、
    サブ・デジタルアナログ変換器と、サンプリング容量及び帰還容量として機能する第1及び第2の容量と、サンプリング容量及び基準電圧を記憶する容量として機能する第3及び第4の容量を備え、
    期間(1)では、前記第1の回路ブロックにおいて、
    前記第1及び第2の容量の一端と前記第3及び第4の容量の一端が、前段からの信号を入力する入力端子に共通に接続され、前記第1及び第2の容量の他端と前記第3及び第4の容量の他端が同相電圧端子に共通に接続され、
    期間(2’)では、前記第1の回路ブロックにおいて、
    前記第1及び第2の容量の一端が前記増幅器の出力端子に共通に接続され、前記第1及び第2の容量の他端が前記増幅器の入力端子に共通に接続され、
    前記第3及び第4の容量の一端は、前記第1のサブ・アナログデジタル変換器のデジタル信号出力に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧端子に共通に接続され、前記第3及び第4の容量の他端は、前記第1及び第2の容量の他端と共通に前記増幅器の入力端子に接続されて、演算増幅が行われ、
    前記第2の回路ブロックにおいて、
    前記第1及び第2の容量の一端と前記第3及び第4の容量の一端が、前段からの信号を入力する入力端子に共通に接続され、前記第1及び第2の容量の他端と前記第3及び第4の容量の他端が前記同相電圧端子に共通に接続され、
    期間(2”)では、前記第1の回路ブロックにおいて、
    前記第3及び第4の容量が前記増幅器から切り離され、前記増幅器の出力電圧を前記第2のサブ・アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換し、前記第1の容量の前記一端が、前記増幅器の出力端子に接続され、前記第2の容量の前記一端が、前記第2のサブ・アナログデジタル変換器のデジタル信号出力に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧端子に接続され、前記第1及び第2の容量の他端が前記増幅器の入力端子に共通に接続され、演算増幅が行われ、
    前記第2の回路ブロックは前記期間(2’)と同じ状態を保ち、
    期間(3’)では、前記第1の回路ブロックにおいて、
    前記第1及び第2の容量の一端と前記第3及び第4の容量の一端が、前段からの信号を入力する入力端子に共通に接続され、前記第1及び第2の容量の他端と前記第3及び第4の容量の他端が前記同相電圧端子に共通に接続され、
    前記第2の回路ブロックにおいて、
    前記第1及び第2の容量の一端が前記増幅器の出力端子に共通に接続され、前記第1及び第2の容量の他端が前記増幅器の入力端子に共通に接続され、
    前記第3及び第4の容量の一端は、前記第1のサブ・アナログデジタル変換器のデジタル信号出力に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧端子に共通に接続され、前記第3及び第4の容量の他端は、前記第1及び第2の容量の他端と共通に前記増幅器の入力端子に接続されて、演算増幅が行われ、
    期間(3”)では、前記第1の回路ブロックは前記期間(3’)と同一の状態を保ち、
    前記第2の回路ブロックにおいて、
    前記第3及び第4の容量が前記増幅器から切り離され、前記増幅器の出力電圧を前記第2のサブ・アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換し、前記第2の容量の前記一端が、前記増幅器の出力端子に接続され、前記第1の容量の前記一端が、前記第2のサブ・アナログデジタル変換器のデジタル信号出力に基づき前記サブ・デジタルアナログ変換器で選択された基準電圧端子に接続され、前記第1及び第2の容量の他端が前記増幅器の入力端子に共通に接続され、演算増幅が行われ、
    前記期間(1)乃至(3”)における接続状態を切替制御するスイッチ群を備え、
    前記期間(2’)、(2”)、(3’)、(3”)の一連の動作を繰り返すことで、kステージとk+1ステージのローカル・アナログデジタル変換をパイプライン的に行う、ことを特徴とするパイプライン型アナログデジタル変換回路。
  8. 前記増幅器は、反転入力端子と正転入力端子、反転出力端子と正転出力端子を備えた差動入力、差動出力の演算増幅器からなり、
    前記第1及び第2の容量と、前記第3及び第4の容量の組を、反転入力と正転入力の入力端子に対してそれぞれ備えている、ことを特徴とする請求項4、5、6、7のいずれか一に記載のパイプライン型アナログデジタル変換回路。
  9. 前記期間(2’)と期間(2”)の時間の長さの和と、前記期間(3’)と期間(3”)の時間の長さの和が同一とされる、ことを特徴とする請求項5又は7記載のパイプライン型アナログデジタル変換回路。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一記載のパイプライン型アナログデジタル変換回路を備えた半導体集積回路装置。
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