JP5175700B2 - A/d変換装置、a/d変換方法、通信装置 - Google Patents

A/d変換装置、a/d変換方法、通信装置 Download PDF

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Description

この発明は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換装置、A/D変換方法および通信装置に関する。
消費電力の低いA/D変換装置(アナログデジタル変換装置)として、逐次比較型A/D変換装置が知られている。逐次比較型A/D変換装置の回路実現手法は複数存在する。その中で特に低消費電力のものとして、容量D/A変換器、比較器および制御ロジックを具備した容量式D/A変換器(容量式DAC)を用いた逐次比較型A/D変換装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の逐次比較型A/D変換装置は、1bit/stageアルゴリズムを用いているため、比較器やOPアンプ(オペアンプ)などのオフセット電圧の影響を受けやすい。このため、容量式D/A変換器の精度緩和が可能な冗長アルゴリズムを用いたA/D変換が提案されている。
特開2002−26731号公報
しかしながら、従来の冗長アルゴリズムによるA/D変換では、基数が2より小さい値となる。このため、基数が2であるA/D変換装置よりもA/D変換に必要な時間が長くなる。また、出力結果を1bitに変換するための乗算器や加算器などの回路が必要となり、回路面積や消費電力が増大している。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、A/D変換の高速性を損なわず、かつ冗長性を有するA/D変換装置、A/D変換方法および通信装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの態様に係るA/D変換装置は、アナログ信号をサンプリングし、アナログ信号と参照信号とを逐次比較して第1および第2の比較信号をそれぞれ生成する第1および第2のD/A変換部と、第1のD/A変換部で生成された第1の比較信号と基準信号とを比較する第1の比較部と、第2のD/A変換部で生成された第2の比較信号と基準信号とを比較する第2の比較部と、第1および第2の比較部の比較結果に応じてアナログ信号をデジタル信号に変換する変換部とを具備している。
本発明の1つの態様に係るA/D変換方法は、アナログ信号をサンプリングするステップと、アナログ信号と参照信号とを逐次比較して第1および第2の比較信号を生成するステップと、第1のD/A変換部で生成された第1の比較信号と基準値とを比較するステップと、第2のD/A変換部で生成された第2の比較信号と基準値とを比較するステップと、比較結果に応じてアナログ信号をデジタル信号に変換するステップとを具備している。
本発明の1つの態様に係る通信装置は、アナログ信号を受信する受信部と、アナログ信号と参照信号とを逐次比較して第1および第2の比較信号を生成する第1および第2のD/A変換部と、第1のD/A変換部で生成された第1の比較信号と基準値とを比較する第1の比較部と、第2のD/A変換部で生成された第2の比較信号と基準値とを比較する第2の比較部と、第1および第2の比較部の比較結果に応じてアナログ信号をデジタル信号に変換する変換部と、前記デジタル信号を復調する信号処理部とを具備している。
本発明によれば、A/D変換の高速性を損なわず、かつ冗長性を有するA/D変換装置、A/D変換方法および通信装置することができる。
以下、本発明の一つの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1Aから1Cは、従来のA/D変換装置の入出力特性を示した図である。図2は、第1の実施形態に係るA/D変換装置1の入出力特性を示した図である。図3は、第1の実施形態に係るA/D変換装置1の構成図である。
初めに、図1Aから1Cおよび図2を用いて、従来のA/D変換装置の入出力特性と、第1の実施形態に係るA/D変換装置1の入出力特性の違いを説明する。なお、図1Aから1Cおよび図2には、最上位bit(MSB)の入出力特性のみを示している。また、図1Aから1Cおよび図2の縦軸は出力信号、横軸は入力信号を示している。
従来のA/D変換装置では、基数が2、すなわち1bit(2進数)のアルゴリズムを用いている。図1Aに示すように、出力信号は、入力信号に比例して増加する。そして、出力信号は、入力信号がVcomの値をとるところで折り返される。そして、入力信号がVcomの値を超えると、出力信号は、再度入力信号に比例して増加する。
しかしながら、1bitの折り返し特性は、比較器やOPアンプ(オペアンプ)のオフセット電圧の影響を受けて直線性が劣化しやすい。
例えば、比較器などにオフセット電圧がある場合、図1Bに示すように、入出力特性が正常にA/D変換を行える範囲Wから飛び出してしまう。そして、飛び出した区間については、変換値がクリップされるため正常にA/D変換できない。
そこで、図1Cに示すように、入力信号に対する出力信号の傾きを変化させて冗長性をもたせたA/D変換装置がある。この方法では、比較器などにオフセット電圧があっても、入出力特性が正常にA/D変換を行える範囲Wから飛び出すのを抑制することができる。
しかし、傾きを変化させることにより、基数が2ではなく、1.85など、2以下の値となる。この場合、同じbit数を得るために、基数が2のA/D変換装置よりも変換時間が長くなる。例えば、10bitの出力を得たい場合には、1024>1.8512となることから、12回以上の変換サイクルが必要となる。また、出力結果を1bitに変換するために乗算器や加算器などの回路が必要となる。このため、回路面積や消費電力が増大する。
一方、この第1の実施形態に係るA/D変換装置1では、1.5bit/stageアルゴリズムを用いてA/D変換するので上述した問題がない。
以下、図2を用いてその理由を説明する。
図2に示すように、1.5bit/stageアルゴリズムでは、入力信号の折り返し点をVcomではなく、Vcom+1/8V、Vcom−1/8Vなど、折り返し点を2点設けた点に特徴がある。このように、折り返し点を2点取ることで、比較器やOPアンプのオフセット電圧により、入出力特性にずれが発生しても、入出力特性が正常にA/D変換を行える範囲Wから飛び出すことを効果的に防止できる。また、得られた出力結果を加算器のみで1bitに変換できる。このため、回路面積や消費電力の増大を抑制できる。
この1.5bit/stageアルゴリズムは、D/A変換器(デジタルアナログ変換器)の出力として+V、−Vおよびグランド(GND)の3値を用いることで実現できる。このような電圧は、スイッチの切り替えにより実現できる。なお、グランド電圧は、参照電圧の一例であり、+V、−Vとは異なる電圧を用いても良い。
以上を踏まえて、この第1の実施形態に係るA/D変換装置1について説明する。
図3は、第1の実施形態に係るA/D変換装置1の構成を示した図である。なお、第1の実施形態では、分解能が4bitであるA/D変換装置1について説明する。A/D変換装置1は差動回路で構成される。
A/D変換装置1は、容量式DAC11A(第1のD/A変換部)、容量式DAC11B(第2のD/A変換部)、比較器12A(第1の比較部)、比較器12B(第2の比較部)および制御回路13(変換部)を具備する。
容量式DAC11Aは、スイッチS、S1aからS5aおよびキャパシタC1aからC5aを具備する。スイッチSの一端は、参照電圧を供給するVcomに接続される。スイッチSの他端は、キャパシタC1aからC5aの一端に接続される。
スイッチS1aの一端は、キャパシタC1aの他端に接続される。スイッチS1aの他端は、グランド(以下、GNDと称する)、参照電圧を供給するVcom、V、アナログ信号の入力電圧(正側)を供給するVinpに接続先を選択可能に接続される。
スイッチS2aの一端は、キャパシタC2aの他端に接続される。スイッチS2aの他端は、GND、Vcom、V、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
スイッチS3aの一端は、キャパシタC3aの他端に接続される。スイッチS2aの他端は、GND、Vcom、V、−V、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
スイッチS4aの一端は、キャパシタC4aの他端に接続される。スイッチS4aの他端は、GND、−V、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
スイッチS5aの一端は、キャパシタC5aの他端に接続される。スイッチS5aの他端は、GND、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
キャパシタC1aからC5aは、容量値がバイナリで重み付けされ、それぞれの容量の比が1/2、1/4、1/8、1/16、1/16となっている。容量の単位はファラッド(F)である。
なお、スイッチS、S1aからS5aの接続の切り替えは、ロジック部13から出力される制御信号により行われる。容量式DAC11Aは、ロジック部13から渡される制御信号に応じて、スイッチスイッチS、S1aからS5aの接続を切り替えることで、Vinpを保持しつつ、Vinpの電圧に基づきアナログ電圧VHP(第1の比較信号)を生成する機能を有する。
容量式DAC11Bは、スイッチS、S1bからS5bおよびキャパシタC1bからC5bを具備する。スイッチSの一端は、Vcomに接続される。スイッチSの他端は、キャパシタC1bからC5bの一端に接続される。
スイッチS1bの一端は、キャパシタC1bの他端に接続される。スイッチS1bの他端は、GND、Vcom、V、アナログ信号の入力電圧(負側)を供給するVinmに接続先を選択可能に接続される。
スイッチS2bの一端は、キャパシタC2bの他端に接続される。スイッチS2bの他端は、GND、Vcom、V、Vinmに接続先を選択可能に接続される。
スイッチS3bの一端は、キャパシタC3bの他端に接続される。スイッチS2bの他端は、GND、Vcom、V、−V、Vinmに接続先を選択可能に接続される。
スイッチS4bの一端は、キャパシタC4bの他端に接続される。スイッチS4bの他端は、GND、−V、Vinmに接続先を選択可能に接続される。
スイッチS5bの一端は、キャパシタC5bの他端に接続される。スイッチS5bの他端は、GND、Vinmに接続先を選択可能に接続される。
キャパシタC1bからC5bは、容量値がバイナリで重み付けされ、それぞれの容量の比が1/2、1/4、1/8、1/16、1/16となっている。容量の単位はファラッド(F)である。
なお、スイッチS、S1bからS5bの接続の切り替えは、ロジック部13から出力される制御信号により行われる。容量式DAC11Bは、ロジック部13から渡される制御信号に応じて、スイッチスイッチS、S1bからS5bの接続を切り替えることで、Vinmを保持しつつ、Vinmの電圧に基づきアナログ電圧VHM(第2の比較信号)を生成する機能を有する。
比較器12Aは、容量式DAC11Aが生成したアナログ電圧VHPおよび基準電圧Vcom(基準信号)との比較を行い、比較結果をロジック部13へ出力する。
比較器12Bは、容量式DAC11Bが生成したアナログ電圧VHMと基準電圧Vcom(基準信号)との比較を行い、比較結果をロジック部13へ出力する。
ロジック部13は、アナログデジタル変換値を記憶するメモリ13aおよび1.5bitで得られた演算結果を1bitに変換する加算器13bを具備する。また、ロジック部13は、比較器12A、12Bが生成したアナログデジタル変換値に基づいて、容量式DAC11A、11Bのスイッチを制御する制御信号を生成する。
加算器13bは、得られた演算結果に対して、上位bitから下位bitまで「1」を足す。例えば、加算器13bにより、1.5bitで「1」「0」「−1」の結果が得られた場合、1bitで「10」「1」「0」の値にそれぞれ変換される。このように、この1.5bit/stageアルゴリズムによれば、N回の変換でN+1bitのバイナリ出力が得られる(Nは、正の整数である)。
なお、加算器13bをロジック部13に具備せずに、A/D変換装置1の外部で1bitのバイナリに変換しても良い。
なお、このA/D変換装置1の特徴として、通常C/8で実現される容量が2つのC/16で実現されている点、参照電圧として、Vcom、−Vが加えられている点、キャパシタ(容量)に対して、Vcom、−Vに接続するスイッチが加えられている点、比較器として1.5bit/stageの比較器が用いられている点が挙げられる。
また、Vcomは、V/2である。入力信号の電圧振幅のフルスケールはVであり、Vcomを中心に振動するものとする。
次に動作について説明する。
図4Aは、容量式DAC11Aのサンプルフェーズの動作を示した図である。図4Bは、容量式DAC11Bのサンプルフェーズの動作を示した図である。図5Aは、容量式DAC11Aの保持フェーズの動作を示した図である。図5Bは、容量式DAC11Bの保持フェーズの動作を示した図である。図6Aは、容量式DAC11Aの比較フェーズの動作を示した図である。図6Bは、容量式DAC11Bの比較フェーズの動作を示した図である。
なお、図4Aから図6Bでは、スイッチの図示は省略している。
この第1の実施形態に係るA/D変換装置1は、図4Aから6Bに示した信号サンプルフェーズ、保持フェーズおよび比較フェーズの3つのフェーズを繰り返す動作をする。なお、ロジック部13は、スイッチSからS5aおよびSからS5bを制御する制御信号を生成する。
以下、A/D変換装置1の3つのフェーズについて詳細な動作を説明する。
(信号サンプルフェーズ)
容量式DAC11A側の動作について説明する。
図4Aに示すように、信号サンプルフェーズでは、スイッチSは、キャパシタC1aからC5aの一端をVcomに接続する。スイッチS1aからS5aは、キャパシタC1aからC5aの他端をそれぞれVinpに接続する。
このとき、キャパシタC1aからC5aに蓄積される電荷Qaは、キャパシタの総容量をCaとすると、下記(1)式で表すことができる。
Qa=Ca(Vinp−Vcom)…(1)
次に、容量式DAC11B側の動作について説明する。
図4Bに示すように、信号サンプルフェーズでは、スイッチSは、キャパシタC1bからC5bの一端をVcomに接続する。スイッチS1bからS5bは、キャパシタC1bからC5bの他端をそれぞれVinmに接続する。
このとき、キャパシタC1bからC5bに蓄積される電荷Qbは、キャパシタの総容量をCbとすると、下記(2)式で表すことができる。
Qb=Cb(Vinm−Vcom)…(2)
(保持フェーズ)
初めに、容量式DAC11A側の動作について説明する。
図5Aに示すように、保持フェーズでは、スイッチSは、キャパシタC1aからC5aの一端とVcomとの接続をオフとする。スイッチS1aからS5aは、キャパシタC1aからC5aの他端をそれぞれGNDに接続する。
このとき、キャパシタC1aからC5aの一端側の電位VHPは(Vinp−Vcom)だけシフトして、−(Vinp−Vcom)となる。
次に、容量式DAC11B側の動作について説明する。
図4Bに示すように、保持フェーズでは、スイッチSは、キャパシタC1bからC5bの一端とVcomとの接続をオフとする。スイッチS1bからS5bは、キャパシタC1bからC5bの他端をそれぞれGNDに接続する。
このとき、キャパシタC1bからC5bの一端側の電位VHPは(Vinm−Vcom)だけシフトして、−(Vinm−Vcom)となる。
(比較フェーズ)
まず、最上位bit(MSB)の比較フェーズについて説明する。
初めに、容量式DAC11A側の動作について説明する。
図6Aに示すように、スイッチS1aは、キャパシタC1aの他端をVに接続する。スイッチS3aは、キャパシタC3aの他端を−Vに接続する。スイッチS2a、S4aおよびS5aは、キャパシタC2a、C4aおよびC5aの他端をそれぞれGNDに接続する。このとき、容量式DAC11Aから出力される電圧VHPは、下記(3)式で表すことができる。
HP=−Vinp+1/2V−1/8V+Vcom…(3)
次に、容量式DAC11B側の動作について説明する。
図6Bに示すように、スイッチS1b、S3bは、キャパシタC1b、C3bの他端をそれぞれGNDに接続する。スイッチS2b、S4bおよびS5bは、キャパシタC2b、C4bおよびC5bの他端を、それぞれVに接続する。このとき、容量式DAC11Bから出力される電圧VHMは、下記(4)式で表すことができる。
HM=−Vinm+1/2V−1/8V+Vcom…(4)
ここで、Vinpは、GNDを基準に振幅する信号であり、Vinmは、Vを基準に振幅する信号である。また、Vinp、Vinmの信号振幅をそれぞれAとし、Vinp=A、Vinm=V−Aとすると、下記(5)、(6)式が成り立つ。
HP=−A+1/2V−1/8V+Vcom…(5)
HM=A−1/2V−1/8V+Vcom…(6)
となる。
次に、比較器12Aは、VHPとVcomとの比較を行い、比較結果をロジック部13へ出力する。
また、比較器12Bは、VHMとVcomとの比較を行い、比較結果をロジック部13へ出力する。
ロジック部13は、比較器12A、12Bでの比較結果に応じて、スイッチS1aの接続先を切り替える。
接続先は下記の条件により決定される。
条件1:0(GND)<Vinp<1/2V−1/8V
条件2:1/2V−1/8V≦Vinp≦1/2V+1/8V
条件3:1/2V+1/8V<Vinp<V
条件1の場合、ロジック部13は、スイッチS1aを制御して、キャパシタのC1a他端をVへ接続する。
条件2の場合、スイッチS1aを制御して、キャパシタのC1a他端をVcomへ接続する。
条件3の場合、スイッチS1aを制御して、キャパシタのC1a他端をGNDへ接続する。
また、ロジック部13は、比較器12A、12Bでの比較結果に応じて、スイッチS1bの接続先を切り替える。
接続先は下記の条件により決定される。
条件4:1/2V+1/8V<Vinm<V
条件5:0(GND)<Vinm<1/2V−1/8V
条件6:1/2V−1/8V≦Vinm≦1/2V+1/8V
条件4の場合、ロジック部13は、スイッチS1bを制御してキャパシタC1bの他端をVへ接続する。
条件5の場合、ロジック部13は、スイッチS1bを制御してキャパシタC1bの他端をGNDへ接続する。
条件6の場合、ロジック部13は、スイッチS1bを制御してキャパシタC1bの他端をVcomへ接続する。
上記条件判定は、比較器12A、12Bの比較結果を用いて得られる。例えば、比較器12Aの比較結果を、VHPがVcom以上であればデジタル値として0を、Vcom以下であればデジタル値として1を割り当てる。また、VHMがVcom以上であればデジタル値として1を、Vcom以下であれば0を割り当てる。
この場合、容量式DAC11A側でのスイッチS1aの接続先は、下記の条件から決定される。
条件7:比較器12Aの出力が1で、かつ比較器12Bの出力が1。
条件8:比較器12Aの出力が0で、かつ比較器12Bの出力が1の場合、または比較器12Aの出力が1で、かつ比較器12Bの出力が0の場合。
条件9:比較器12Aの出力が0で、かつ比較器12Bの出力が0。
条件7の場合、ロジック部13は、スイッチS1aを制御して、キャパシタC1aの他端をVへ接続する。
条件8の場合、ロジック部13は、スイッチS1aを制御して、キャパシタC1aの他端をVcomへ接続する。
条件9の場合、ロジック部13は、スイッチS1aを制御して、キャパシタC1aの他端をGNDへ接続する。
また、容量式DAC11B側でのスイッチS1bの接続先は、下記の条件から決定される。
条件10:比較器12Aの出力が1で、かつ比較器12Bの出力が1。
条件11:比較器12Aの出力が0で、かつ比較器12Bの出力が1の場合、または比較器12Aの出力が1で、かつ比較器12Bの出力が0の場合。
条件12:比較器12Aの出力が0で、かつ比較器12Bの出力が0。
条件10の場合、ロジック部13は、スイッチS1bを制御して、キャパシタC1bの他端をGNDへ接続する。
条件11の場合、ロジック部13は、スイッチS1bを制御して、キャパシタC1bの他端をVcomへ接続する。
条件12の場合、ロジック部13は、スイッチS1bを制御して、キャパシタC1bの他端をVへ接続する。
ロジック部13は、比較器12A、2Bによる比較結果から1.5bitのデジタル値を算出する。デジタル値の算出は下記の条件から決定される。
条件13:比較器12Aの出力が1で、かつ比較器12Bの出力が1。
条件14:比較器12Aの出力が0で、かつ比較器12Bの出力が1。
条件15:比較器12Aの出力が1で、かつ比較器12Bの出力が0。
条件16:比較器12Aの出力が0で、かつ比較器12Bの出力が0。
ロジック部13は、条件13の場合、1を算出する。
ロジック部13は、条件14、15の場合、0を算出する。
ロジック部13は、条件16の場合、−1を算出する。
算出されたデジタル値は、アナログデジタル変換値の最上位bitとしてロジック部13のメモリ13aに保持される。
なお、この第1の実施形態に係るAD変換装置1では、2つの比較器12Aおよび12Bを用い、参照電圧を制御している。2つの比較器12A、12Bの出力値は、1または0の値をとる。このため、2つの比較器12A、12Bの出力値の組み合わせは、00、10、01、11の4パターンあることになる。
しかし、AD変換装置1が出力するデジタルコードとしては、−1、0、1の3値(1.5bit)しか取りえない。そこで、このAD変換装置1では、比較器12A、12Bの出力値の取り間違いを防ぐために"10"のパターンと、"01"のパターンのどちらにおいても、スイッチをVcomへ接続することで、ロジック部13がデジタル出力値として0を示すようにしている。
次に、下位bitの比較フェーズについて説明する。
初めに、容量式DAC11A側の動作について説明する。
スイッチS2aは、キャパシタC2aの他端をVに接続する。スイッチS4aは、キャパシタC4aの他端を−Vに接続する。スイッチS3aおよびS5aは、キャパシタC3aおよびC5a
の他端をGNDに接続する。このとき、容量式DAC11Aから出力される電圧VHPは、下記(7)式で表すことができる。
HP=−A+1/4V−1/16V+Vcom…(7)
ただし、Vinp=Aである。
次に、容量式DAC11B側の動作について説明する。
スイッチS2b、S4bは、キャパシタC2b、C4bの他端をGNDに接続する。スイッチS3aおよびS5aは、キャパシタC3aおよびC5aの他端をVに接続する。このとき、容量式DAC11Bから出力される電圧VHMは、下記(8)式で表すことができる。
HM=A−1/4V−1/16V+Vcom…(8)
ただし、Vinm=V−Aである。
なお、このフェーズでも、最上位bit(MSB)の比較フェーズと同様に、比較器12A、2BでVHP、VHM、Vcomと電圧VHP、VHMとを比較する。この比較結果は、アナログデジタル変換値の下位bitとしてロジック部13のメモリ13aに保持される。
ロジック部13は、上述したフェーズ動作を最大容量C/2から最小容量C/16まで逐次実行する。すなわち、4bitの場合はフェーズ動作を合計4回行うことになる。
最後に、加算器13bは、フェーズ動作を最大容量C/2から最小容量C/16まで逐次実行すると、メモリ13aに保持されているアナログデジタル変換値をバイナリ、すなわち1bitに変換する。この変換により5bit分の分解能が得られる。
以上の動作により、A/D変換が実現される。
このように、この第1の実施形態に係るA/D変換装置1は、1.5bit/stageアルゴリズムを採用している。このため、Nbitの冗長出力を得る場合、比較フェーズ動作をN回繰り返せばよい。なお、上述したように、1.5bit/stageアルゴリズムの特性から、N回の比較フェーズ動作の繰り返しでN+1bitのバイナリ出力が得られる。
また、この第1の実施形態に係るA/D変換装置1は、電圧比較をシングルエンドで行うため同相モードノイズの影響を受ける。しかし、図2で説明した1.5bit/stageアルゴリズムの冗長性により、この同相モードノイズの影響を効果的にキャンセルできる。
また、参照電圧として、−Vが必要となるものの、図1Cで説明した従来の冗長アルゴリズムに比べA/D変換サイクルを削減できる。また、回路面積および消費電力が抑制できる点で有利である。
さらに、A/D変換装置1を単一電源で設計する場合でも、−Vの電位を0以上にするよう電圧をシフトさせ、このシフトさせた電圧をそれぞれVcom、Vinp、Vinm、Vに加えることで、単一電源でも動作可能な参照電圧を容易に生成できる。
(第1の実施形態の変形例)
図7は、第1の実施形態の変形例に係るA/D変換装置2の構成図である。
図3で説明した第1の実施形態では、分解能がバイナリ換算で5bitのA/D変換装置1について説明した。この第1の実施形態の変形例では、分解能がバイナリ換算でN+1bit(Nは、正の整数)のA/D変換装置2について説明する。
A/D変換装置2は、容量式DAC21A(第1のD/A変換部)、容量式DAC21B(第2のD/A変換部)、比較器12A、比較器12Bおよび制御回路23(変換部)を具備する。
容量式DAC21Aは、スイッチS、S1aからSN+1aおよびキャパシタC1aからCN+1aを具備する。スイッチSの一端は、Vcomに接続される。スイッチSの他端は、キャパシタC1aからCN+1aの一端に接続される。
スイッチS1a、S2aの一端は、それぞれキャパシタC1a、C2aの他端に接続される。スイッチS1a、S2aの他端は、それぞれGND、Vcom、V、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
スイッチS3aからSN−1aの一端は、それぞれキャパシタC3aからCN−1aの他端に接続される。スイッチS3aからSN−1aの他端は、それぞれGND、Vcom、V、−V、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
スイッチSNaの一端は、キャパシタCNaの他端に接続される。スイッチSNaの他端は、GND、−V、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
スイッチSN+1aの一端は、キャパシタCN+1aの他端に接続される。スイッチSN+1aの他端は、GND、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
キャパシタC1aからCN+1aは、容量値がバイナリで重み付けされ、それぞれの容量の比が1/2、1/4、1/8、1/16…1/2N+1、1/2N+1となっている。容量の単位はファラッド(F)である。
なお、スイッチS、S1aからSN+1aの接続の切り替えは、ロジック部23からの制御信号により行われる。容量式DAC21Aは、ロジック部23から渡される制御信号に応じて、スイッチS、S1aからSN+1aの接続を切り替えることで、Vinpを保持しつつ、Vinpの電圧に基づきアナログ電圧を生成する機能を有する。
容量式DAC21Bは、スイッチS、S1bからSN+1bおよびキャパシタC1bからCN+1aを具備する。スイッチSの一端は、Vcomに接続される。スイッチSの他端は、キャパシタC1bからCN+1bの一端に接続される。
スイッチS1b、S2bの一端は、それぞれキャパシタC1b、C2bの他端に接続される。スイッチS1b、S2bの他端は、それぞれGND、Vcom、V、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
スイッチS3bからSN−1bの一端は、それぞれキャパシタC3bからCN−1bの他端に接続される。スイッチS3bからSN−1bの他端は、それぞれGND、Vcom、V、−V、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
スイッチSNbの一端は、キャパシタCNbの他端に接続される。スイッチSNbの他端は、GND、−V、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
スイッチSN+1bの一端は、キャパシタCN+1bの他端に接続される。スイッチSN+1bの他端は、GND、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
キャパシタC1bからCN+1bは、容量値がバイナリで重み付けされ、それぞれの容量の比が1/2、1/4、1/8、1/16…1/2N+1、1/2N+1となっている。容量の単位はファラッド(F)である。
なお、スイッチS、S1bからSN+1bの接続の切り替えは、ロジック部23からの制御信号により行われる。容量式DAC21Bは、ロジック部23から渡される制御信号に応じて、スイッチSからSN+1bの接続を切り替えることで、Vinmを保持しつつ、Vinmの電圧に基づきアナログ電圧を生成する機能を有する。
ロジック部23は、アナログデジタル変換値を記憶するメモリ13aおよび1.5bitで得られた演算結果を1bitに変換する加算器13bを具備する。また、ロジック部23は、比較器12A、12Bが生成したアナログデジタル変換値に基づいて、容量式DAC21A、21Bのスイッチを制御する制御信号を生成する。
なお、第1の実施形態のA/D変換装置1と同様に、加算器13bをロジック部23に具備せずに、A/D変換装置2の外部で1bitのバイナリに変換しても良い。
その他の構成要件については、図3で説明したため、同一の構成要件には同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、動作については、フェーズ動作を合計N回行うこと以外は、図3で説明した第1の実施形態に係るA/D変換装置1と同じである。
なお、効果については、分解能がバイナリ換算でN+1bitであること以外は、第1の実施形態に係るA/D変換装置1と同様である。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係るA/D変換装置3の構成図である。
高分解能な逐次比較型A/D変換器を実現する場合、容量D/A変換器のバイナリウエイト容量を分解能に従って準備する必要がある。たとえば、11bitの分解能がある場合、最小の容量をCと仮定すると、全体で1024個のCが必要となる。
しかしながら、この容量D/A変換器のバイナリウエイト容量を2つに分割することで、1つあたりのA/D変換器の分解能を低減できる。例えば、11bit分解能を、5bitのA/D変換器1と、6bitのA/D変換器2に分割した場合、全体の容量は16C+32C=48Cとなり、バイナリウエイト容量を約1/20に低減できる。
高分解能な逐次比較型A/D変換器を実現するために、この第2の実施形態に係るA/D変換装置3は、A/D変換器20(第1のA/D変換器)、増幅器30、全差動非冗長逐次比較型A/D変換器40(以下、差動A/D変換器40と称する:第2のA/D変換器)および冗長非冗長変換器50を具備する。
A/D変換器20は、NbitのA/D変換を行う1.5bit/stageのA/D変換器である。A/D変換器20は、粗いA/D変換、すなわち上位bitのA/D変換を行う。増幅器30は、A/D変換器20から出力される残差信号を2倍する。
差動A/D変換器40は、増幅器30で増幅された残差信号を入力し、MbitのA/D変換を行う。差動A/D変換器40は、細かいA/D変換、すなわち下位bitのA/D変換を行う。
冗長非冗長変換器50は、A/D変換器20および差動A/D変換器40のデジタルデータを受け取り、N+Mbitのバイナリデータを生成する。
次に、各構成要素の詳細な構成について説明する。
図9は、A/D変換器20の構成図である。
この第2の実施形態に係るA/D変換器20は、残差演算部24(残差信号生成部)を具備する点、およびロジック部23Aに加算器13bを具備していない点が、図7で説明したA/D変換装置2と異なる。
残差演算部24は、アナログ信号の入力電圧Vinp(正側)、Vinm(負側)およびアナログデジタル変換値から残差成分の信号を生成する。残差演算部24での残差信号の演算は、例えば容量型DAC21A、21Bが持つキャパシタを適宜組み合わせることにより実現できる。その他の構成要素については、図7で説明したので重複した説明を省略する。
図10は、差動A/D変換器40の構成図である。
差動A/D変換器40は、容量式DAC41A(第3のD/A変換部)、容量式DAC41B(第4のD/A変換部)、比較器42(第3の比較部)およびロジック部43を具備する。
容量式DAC41Aは、スイッチS、S1cからSM+1cおよびキャパシタC1cからCM+1cを具備する。スイッチSの一端は、参照電圧を供給するVcomに接続される。スイッチSの他端は、キャパシタC1cからCM+1cの一端に接続される。
スイッチS1cからSMcの一端は、それぞれキャパシタC1cからC の他端に接続される。スイッチS1cからSMcの他端は、それぞれGND、参照電圧を供給するV、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
スイッチSM+1cの一端は、キャパシタCM+1cの他端に接続される。スイッチSM+1aの他端は、GND、Vinpに接続先を選択可能に接続される。
キャパシタC1cからCM+1cは、容量値がバイナリで重み付けされ、それぞれの容量の比が1/2、1/4、1/8、1/16…1/2M+1、1/2M+1となっている。容量の単位はファラッド(F)である。
なお、スイッチS、S1cからSM+1cの接続の切り替えは、ロジック部43からの制御信号により行われる。容量式DAC41Aは、ロジック部43から渡される制御信号に応じて、スイッチS、S1cからSM+1cの接続を切り替えることで、Vinpを保持しつつ、Vinpの電圧に基づきアナログ電圧VHP(第3の比較信号)を生成する機能を有する。
容量式DAC41Bは、スイッチS、S1dからSM+1dおよびキャパシタC1dからCM+1dを具備する。スイッチSの一端は、参照電圧を供給するVcomに接続される。スイッチSの他端は、キャパシタC1dからCM+1dの一端に接続される。
スイッチS1dからSMdの一端は、それぞれキャパシタC1dからC2dの他端に接続される。スイッチS1dからSMdの他端は、それぞれGND、V、Vinmに接続先を選択可能に接続される。
スイッチSM+1dの一端は、キャパシタCM+1dの他端に接続される。スイッチSM+1dの他端は、GND、Vinmに接続先を選択可能に接続される。
キャパシタC1dからCM+1dは、容量値がバイナリで重み付けされ、それぞれの容量の比が1/2、1/4、1/8、1/16…1/2M+1、1/2M+1となっている。容量の単位はファラッド(F)である。
なお、スイッチS、S1dからSM+1dの接続の切り替えは、ロジック部43からの制御信号により行われる。容量式DAC41Bは、ロジック部43から渡される制御信号に応じて、スイッチS、S1dからSM+1dの接続を切り替えることで、Vinmを保持しつつ、Vinmの電圧に基づきアナログ電圧VHM(第4の比較信号)を生成する機能を有する。
比較器42は、容量式DAC41Aおよび容量式DAC41Bが生成したアナログ電圧および基準電圧Vcom(基準信号)に基づいて、値が1または0のアナログデジタル変換値を生成する。
ロジック部43は、アナログデジタル変換値を記憶するメモリ43aを具備する。また、ロジック部43は、比較器42が生成したアナログデジタル変換値に基づいて、容量式DAC21A、21Bのスイッチを制御する制御信号を生成する。
次に、動作について説明する。
A/D変換器20は、図4Aから図6Bで説明したサンプルフェーズ、保持フェーズおよび比較フェーズの動作を実施して、Nbitのアナログデジタル変換を行う。A/D変換器20での変換結果は、1.5bitのデジタル信号として、冗長非冗長変換器50へ出力される。また、残差演算部24からは、残差信号が増幅器30へ出力される。
増幅器30は、A/D変換器20の残差演算部24から出力される残差信号を2倍に増幅する。
差動A/D変換器40は、増幅器30で増幅された残差信号をA/D変換する。ここでは、図11Aから13Bを用いて、差動A/D変換器40の動作について説明する。
図11Aは、容量式DAC41Aのサンプルフェーズの動作を示した図である。図11Bは、容量式DAC41Bのサンプルフェーズの動作を示した図である。図12Aは、容量式DAC41Aの保持フェーズの動作を示した図である。図12Bは、容量式DAC41Bの保持フェーズの動作を示した図である。図13Aは、容量式DAC41Aの比較フェーズの動作を示した図である。図13Bは、容量式DAC41Bの比較フェーズの動作を示した図である。
なお、図11Aから図13Bでは、スイッチの図示は省略している。
この第2の実施形態に係るA/D変換装置3の差動A/D変換器40は、図11Aから13Bに示した信号サンプルフェーズ、保持フェーズおよび比較フェーズの3つのフェーズを繰り返す動作をする。なお、差動A/D変換器40の容量式DAC41A、41Bが具備するスイッチは、ロジック部43からの制御信号により動作する。
(信号サンプルフェーズ)
初めに、容量式DAC41A側の動作について説明する。
図11Aに示すように、信号サンプルフェーズでは、スイッチSは、キャパシタC1cからCM+1cの一端をVcomに接続する。スイッチS1cからSM+1cは、キャパシタC1cからCM+1cの他端をそれぞれVinpに接続する。
このとき、キャパシタC1aからCM+1cに蓄積される電荷Qcは、キャパシタの総容量をCcとすると、下記(9)式で表すことができる。
Qc=Cc(Vinp−Vcom)…(9)
次に、容量式DAC41B側の動作について説明する。
図11Bに示すように、信号サンプルフェーズでは、スイッチSは、キャパシタCd1からCM+1dの一端をVcomに接続する。スイッチSd1からSM+1dは、キャパシタCd1からCM+1dの他端をそれぞれVinmに接続する。
このとき、キャパシタC1dからCM+1dに蓄積される電荷Qdは、キャパシタの総容量をCdとすると、下記(10)式で表すことができる。
Qd=Cd(Vinm−Vcom)…(10)
(保持フェーズ)
初めに、容量式DAC41A側の動作について説明する。
図12Aに示すように、保持フェーズでは、スイッチSは、キャパシタC1cからCM+1cの一端とVcomとの接続をオフとする。スイッチS1cからSM+1cは、キャパシタC1cからCM+1cの他端をそれぞれGNDに接続する。
次に、容量式DAC41B側の動作について説明する。
図12Bに示すように、保持フェーズでは、スイッチSは、キャパシタC1dからCM+1dの一端とVcomとの接続をオフとする。スイッチS1dからSM+1dは、キャパシタC1dからCM+1dの他端をそれぞれGNDに接続する。
(比較フェーズ)
初めに、容量式DAC11A側の動作について説明する。
図13Aに示すように、スイッチS1cは、キャパシタC1cの他端をVに接続する。スイッチS2cからSM+1cは、キャパシタC2cからCM+1cの他端をGNDに接続する。このとき、容量式DAC41Aから出力される電圧VHPは、下記(11)式で表すことができる。
HP=−Vinp+1/2V+Vcom…(11)
次に、容量式DAC41B側の動作について説明する。
図13Bに示すように、スイッチS1dは、キャパシタC1dの他端をVに接続する。スイッチS2dからSM+1dは、キャパシタC2dからCM+1dの他端をGNDに接続する。このとき、容量式DAC41Bから出力される電圧VHMは、下記(12)式で表すことができる。
HM=−Vinm+1/2V+Vcom…(12)
次に、比較器42は、VHPとVHMの差分Vdiffと、Vcomとを比較する。比較器42は、VdiffがVcom以上であればデジタル値「1」を出力する。また、VdiffがVcomより小さければデジタル値「0」を出力する。この比較結果は、ロジック部42のメモリ43aに保持される。
ロジック部43は、比較器42でのアナログデジタル変換結果を受け、変換結果が「1」の場合は、容量式DAC41AのスイッチS1cおよび容量式DAC41BのスイッチS1dのVへ接続を維持し、「0」の場合は、ロジック部43が容量式DAC41AのスイッチS1cおよび容量式DAC41BのスイッチS1dの接続先をVからGNDへ切り替える。
ロジック部43は、上記比較フェーズ動作を最大容量C/2から最小容量1/2M+1Cまで逐次実行する。例えば、Mが4の場合は、上記フェーズ動作を合計4回行うことになる。MbitのA/D変換後、差動A/D変換器40は、変換結果を冗長非冗長変換器50へ出力する。
冗長非冗長変換器50は、A/D変換器20での変換結果を上位bit、差動A/D変換器40での変換結果を下位bitとしてN+Mbitのバイナリデータを生成する。なお、冗長非冗長変換器50は、A/D変換装置2から出力される1.5bitのデジタルデータを、加算器を用いて1bitのバイナリデータに変換したのちN+Mbitのバイナリデータを生成する。
以上のように、この第2の実施形態では、粗い演算用のA/D変換器20と細かい演算用の差動A/D変換器40とを具備した。このため、A/D変換装置3の回路面積を効果的に抑制できる。
なお、この第2の実施形態に係るA/D変換装置3は、増幅器30を具備しているため、増幅器30の分だけ回路面積が増大する。しかしながら、容量型DACのキャパシタ(容量)が回路面積の大部分を占有することから、増幅器30を具備したことによる回路面積の増加はほとんど問題とならない。
また、この第2の実施形態では、前段回路として冗長性のあるA/D変換器20、後段回路として全差動で構成される差動A/D変換器40を従属接続している。このため、同相モードノイズ耐性を向上できる。
すなわち、1.5bit/stageアルゴリズムを採用するA/D変換器は、冗長性が高いが同相モードノイズの影響を受ける。しかしながら、後段の回路は全差動回路で構成されているため、回路中に差動成分のミスマッチがなければ、同相モードノイズの影響を完全にキャンセルすることが可能である。
また、回路中に差動ミスマッチがあった場合でも、残差信号を出力する増幅器の出力は、通常同相モードが正確に設定されるようにフィードバックが掛かるため(コモンモードフィードバック)、アンプの出力端電圧の同相モードノイズは低減しているため、図6の回路に比べ同相モードノイズの影響を低減可能である。
なお、この第2の実施形態では、2つの逐次比較型A/D変換器を、1つの増幅器を挟む形で従属接続した実施形態について説明した。しかし、従属接続する増幅器とA/D変換器の個数に制限はない。
(第3の実施形態)
図14は、第3の実施形態に係るA/D変換装置4の構成図である。
この第3に実施形態に係るA/D変換装置4は、パイプライン式逐次比較型A/D変換装置を構成する二つのA/D変換装置の動作タイミングを制御することで、第1段目のA/D変換装置に複数の機能を持たせ、高速性を図りつつ回路構成の所要面積を抑えている。
この第3の実施形態に係るA/D変換装置4は、A/D変換器20、増幅器30A、差動A/D変換器40、冗長非冗長変換器50、クロック生成部60、タイミングテーブル61およびタイミング生成部62を具備する。なお、クロック生成部60、タイミングテーブル61およびタイミング生成部62からタイミング制御部が構成される。
増幅器30Aは、A/D変換器20の出力信号をG倍(増幅率G)する動作を実現する容量、スイッチ、増幅器で構成されるスイッチトキャパシタ負帰還増幅器である。
ここで、増幅器の帰還容量として用いられる値は、容量D/A変換器の全容量に依存する。たとえば、全容量をK*Cとし、G倍増幅する場合、帰還容量はK/N*Cとなる。
負帰還の原理から、アンプのゲインは、大きければ大きいほど誤差が少なくなる。非常に高いゲインを実現しておけば、製造時の設計パラメータが設計時と多少変動した倍でも、帰還増幅器のゲインとしてほぼG倍が得られる。なお、増幅器30Aの増幅率Gは、2(Nは、正の整数である)である。
クロック生成部60は、この実施形態のA/D変換装置4全体の動作を規定するクロック信号を生成する発振器である。タイミングテーブル61は、A/D変換器20および差動A/D変換器40の動作タイミングを示すタイミング情報を記憶したテーブルである。タイミング生成部62は、クロック生成部60が与えるクロック信号とタイミングテーブル61が与えるタイミング情報とに基づいて、A/D変換器20および差動A/D変換器40の動作を規定する制御クロックなどを生成する機能を有している。
その他の構成要素については、図8で説明しているため重複した説明を省略する。
次に、動作について説明する。
図15は、この第3の実施形態にA/D変換装置4の動作を説明するためのタイミングチャートである。
この実施形態のA/D変換装置4の各回路要素の動作状態は、大きく3つに分けることができる。すなわち、A/D変換器20による上位bitのA/D変換フェーズ、増幅器30Aによる残差増幅フェーズ、および差動A/D変換器40による下位bitのA/D変換フェーズである。この実施形態のA/D変換装置4では、タイミング生成部62が、アナログ信号(Ain)のサンプリングのトリガーとなる制御クロックΦsと、各回路要素の動作のトリガーとなる制御信号(図示せず)を生成する。
タイミング生成部62が制御クロックΦsを生成すると、A/D変換器20は、連続時間信号であるアナログ入力信号をサンプリングする。このサンプリングは、制御クロックΦsにより制御され、制御クロックΦsが「1」の時は容量式DACがサンプル状態となる。A/D変換器20の容量型DAC21A、21Bは、制御クロックΦsがオン状態からオフ状態となった時の電圧を、次に制御クロックΦsがオン状態になるまでの期間保持する機能を有している。すなわち、アナログ入力信号の電圧は一定期間保持されることになる。なお、上記サンプルは周期的に実施される。
タイミング生成部62が生成する制御クロックΦsがオフ状態となると、次に回路状態はA/D変換フェーズに移る。このA/D変換フェーズでは、A/D変換器20、容量型DAC21A、21B、比較器22A、22Bおよびロジック部23を用いて逐次A/D変換する。ロジック部23は、A/D変換された結果をメモリ23aに記憶する。なお、後述するように、このA/D変換フェーズにおいて、差動A/D変換器40は、残差データについてA/D変換処理を実行中である。
その後、タイミング生成部62は、残差増幅フェーズに移行する制御信号をA/D変換器20および差動A/D変換器40に送る。この残差増幅フェーズでは、残差演算部24は、容量型DAC21A、21Bが保持した入力信号とアナログデジタル値とを用いて、残差成分の信号を算出する。
残差演算部24での残差信号の演算は、例えば容量型DAC21A、21Bが持つキャパシタを適宜組み合わせることにより実現できる。
増幅器30Aは、残差演算部24が算出した残差成分の信号を増幅して残差信号を出力する。差動A/D変換器40は、増幅器30Aが増幅した残差信号をサンプリングする。残差信号の増幅および残差信号のサンプリングは、同一の残差増幅フェーズの期間中(タイミング生成部62が制御クロックΦsを生成するまで)に実行される。
すなわち、A/D変換器20のサンプリングと差動A/D変換器40のサンプリングとは、それぞれ異なるタイミングで独立に行われる。図15に示すように、A/D変換器20がサンプリングおよびA/D変換動作をするサンプルフェーズおよびA/D変換フェーズの期間中、差動A/D変換器40は、残差信号のA/D変換処理を実行する。以後、A/D変換器20、増幅器30Aおよび差動A/D変換器40は、上述したサンプルフェーズ、A/D変換フェーズおよび残差増幅フェーズの動作を繰り返す。ここで、A/D変換器20は上位Nbitのアナログデジタル変換を実行し、差動A/D変換器40は下位Mbitの変換を実行する。
このように、この実施形態のA/D変換装置4では、差動A/D変換器40による残差信号のサンプリング中にA/D変換器20の容量型DAC21A、21Bの動作を止めている。これは、容量型DAC21A、21Bが、アナログ信号のサンプリングだけではなく、差動A/D変換器40のための残差信号の生成をも担っていることを意味している。これにより、残差信号を生成するための容量式DACを新たに設ける必要がなくなる。
以上説明したように、この第3の実施形態に係るA/D変換装置4は、パイプライン式逐次比較型A/D変換装置における粗い演算用のA/D変換器20と細かい演算用の差動A/D変換器40の動作タイミングを変更して、粗い演算用のA/D変換器20の停止中に細かい演算用の差動A/D変換器40のサンプリングと残差演算とを実行するようにした。このため、パイプラインをなす2つのA/D変換器間に配置される容量型DACを設ける必要がなくなる。すなわち、容量型DACのためのキャパシタを減らして回路配置用の所要面積を少なくすることができる。
また、前段のA/D変換器20の動作中に後段の差動A/D変換器40を動作させるため、A/D変換を効率的に実施することができる。
また、この第3の実施形態に係るA/D変換装置4は、A/D変換器20の出力信号を2倍する動作を実現する容量、スイッチ、増幅器で構成されるスイッチトキャパシタ負帰還増幅器(増幅器30A)を具備する。このため、負帰還動作により増幅器の設計を簡単化させることで、増幅器の消費電力を低減できる。
(第4の実施形態)
図16は、第4の実施形態に係る通信装置5の構成図である。
通信装置5は、アンテナ71(受信部)、増幅器72、周波数変換器73、フィルタ74、利得可変増幅器75、A/D変換装置76およびデジタル信号処理回路77(復調部)を具備する。
アンテナ71は、アナログ信号を受信する。増幅器72は、アンテナ71で受信したアナログ信号を増幅する。周波数変換器73は、増幅器72で増幅されたアナログ信号をベースバンド信号に変換する。フィルタ74は、周波数変換器73で変換されたベースバンド信号のうち任意の周波数帯のみを通過させる。すなわち、上記ベースバンド信号に含まれる妨害波を除去する。
利得可変増幅器75は、フィルタ74の出力信号を増幅して振幅を一定に保つ。A/D変換装置76は、利得可変増幅器75から入力されるベースバンド信号をA/D変換する。デジタル信号処理回路77は、A/D変換装置76から入力されるデジタル変換後の信号をサンプルレート変換、ノイズ除去および復調などのベースバンド信号処理を行う。
なお、A/D変換装置76には、第1から第3の実施形態で説明したA/D変換装置1からA/D変換装置4が使用される。
以上のように、この第4に実施形態に係る通信装置5は、A/D変換装置76として、第1から第3の実施形態で説明したA/D変換装置1からA/D変換装置4のいずれかを具備するようにした。
このため、第1の実施形態に係るA/D変換装置1または第2の実施形態に係るA/D変換装置2を使用した場合、N回の比較フェーズ動作の繰り返しでN+1bitのバイナリ出力が得られるため、A/D変換に必要な時間を効果的に抑制できる。また、1.5bit/stageアルゴリズムの冗長性により、同相モードノイズの影響を効果的にキャンセルできる。
また、第2の実施形態に係るA/D変換装置3を使用した場合、粗い演算用のA/D変換器20と細かい演算用の差動A/D変換器40とを具備しているので、1つあたりのA/D変換器が有するバイナリウエイト容量を低減して、A/D変換装置3の回路面積を効果的に抑制できる。
また、第3の実施形態に係るA/D変換装置4を使用した場合、粗い演算用のA/D変換器20の停止中に細かい演算用の差動A/D変換器40のサンプリングと残差演算とを実行しているので、パイプラインをなす2つのA/D変換器間に配置される容量型DACを設ける必要がなくなる。すなわち、容量型DACのためのキャパシタを減らして回路配置用の所要面積を少なくすることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
アナログ信号処理装置、デジタル信号処理装置に適用することができる。
従来のA/D変換装置の入出力特性を示した図である。 従来のA/D変換装置の入出力特性を示した図である。 従来のA/D変換装置の入出力特性を示した図である。 第1の実施形態に係るA/D変換装置の入出力特性を示した図である。 第1の実施形態に係るA/D変換装置の構成図である。 容量式DACのサンプルフェーズの動作を示した図である。 容量式DACのサンプルフェーズの動作を示した図である。 容量式DACの保持フェーズの動作を示した図である。 容量式DACの保持フェーズの動作を示した図である。 容量式DACの比較フェーズの動作を示した図である。 容量式DACの比較フェーズの動作を示した図である。 第1の実施形態の変形例に係るA/D変換装置の構成図である。 第2の実施形態に係るA/D変換装置の構成図である。 A/D変換器の構成図である。 差動A/D変換器の構成図である。 容量式DACのサンプルフェーズの動作を示した図である。 容量式DACのサンプルフェーズの動作を示した図である。 容量式DACの保持フェーズの動作を示した図である。 容量式DACの保持フェーズの動作を示した図である。 容量式DACの比較フェーズの動作を示した図である。 容量式DACの比較フェーズの動作を示した図である。 第3の実施形態に係るA/D変換装置の構成図である。 第3の実施形態に係るA/D変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第4の実施形態に係る通信装置の構成図である。
符号の説明
1から4…A/D変換装置、5…通信装置、11,21,41…容量式DAC、12,42…比較器、13,23,43…ロジック部、20…A/D変換器、30…増幅器、40…差動A/D変換器。

Claims (9)

  1. アナログ信号をサンプリングし、前記アナログ信号と参照信号とを逐次比較して第1および第2の比較信号をそれぞれ生成する第1および第2のD/A変換部と、
    前記第1のD/A変換部で生成された前記第1の比較信号と基準信号とを比較する第1の比較部と、
    前記第2のD/A変換部で生成された前記第2の比較信号と前記基準信号とを比較する第2の比較部と、
    前記第1および第2の比較部の比較結果に応じて前記アナログ信号をデジタル信号に変換する変換部と
    を具備したことを特徴とするA/D変換装置。
  2. 前記変換部は、
    第1の比較信号の電圧が前記基準信号の電圧以上で、かつ第2の比較信号の電圧が前記基準信号の電圧以上である場合、前記デジタル信号の値を第1の値とし
    第1の比較信号の電圧が前記基準信号の電圧以上で、かつ第2の比較信号の電圧が前記基準信号の電圧よりも低い場合、または第1の比較信号の電圧が前記基準信号の電圧よりも低く、かつ第2の比較信号の電圧が前記基準信号の電圧以上の場合である場合、前記デジタル信号の値を前記第1の値とは異なる第2の値とし、
    第1の比較信号の電圧が前記基準信号の電圧よりも低く、かつ第2の比較信号の電圧が前記基準信号の電圧よりも低い場合、前記デジタル信号の値を前記第1および前記第2の値とは異なる第3の値とすることを特徴とする請求項1に記載のA/D変換装置。
  3. アナログ信号をサンプリングし、前記アナログ信号と参照信号とを逐次比較して第1および第2の比較信号をそれぞれ生成する第1および第2のD/A変換部と、前記アナログ信号と、前記第1および第2の比較信号との差分である残差信号を生成する残差信号生成部と、前記第1の比較信号と基準値とを比較する第1の比較部と、前記第2の比較信号と前記基準値とを比較する第2の比較部と、前記第1および第2の比較部の比較結果に応じて前記アナログ信号をデジタル信号に変換する変換部とを有する第1のA/D変換部と、
    前記残差信号をサンプリングし、前記残差信号と参照電圧とを逐次比較して第3および第4の比較信号をそれぞれ生成する第3および第4のD/A変換部と、前記第3および第4の比較信号の差分と基準信号とを比較して、前記残差信号をデジタル信号に変換する変換部とを有する第2のD/A変換部とを具備したことを特徴とするA/D変換装置。
  4. 前記第2のA/D変換部が前記残差信号のサンプリングを行っている期間中、前記第1のA/D変換部のサンプリング動作を停止させるタイミング制御部をさらに具備したことを特徴とする請求項3に記載のA/D変換装置。
  5. 前記第1のA/D変換部は、前記サンプリングしたアナログ信号を所定の期間中保持することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のA/D変換装置。
  6. 前記残差信号を増幅する増幅器を具備することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のA/D変換装置。
  7. 前記増幅器は、スイッチトキャパシタ型負帰還増幅器であることを特徴とする請求項6に記載のA/D変換装置。
  8. アナログ信号をサンプリングするステップと、
    前記アナログ信号と参照信号とを逐次比較して第1および第2の比較信号を生成するステップと、
    前記第1のD/A変換部で生成された前記第1の比較信号と基準値とを比較するステップと、
    前記第2のD/A変換部で生成された前記第2の比較信号と前記基準値とを比較するステップと、
    前記比較結果に応じて前記アナログ信号をデジタル信号に変換するステップと
    を具備したことを特徴とするA/D変換方法。
  9. アナログ信号を受信する受信部と、
    前記アナログ信号と参照信号とを逐次比較して第1および第2の比較信号をそれぞれ生成する第1および第2のD/A変換部と、
    前記第1のD/A変換部で生成された前記第1の比較信号と基準値とを比較する第1の比較部と、
    前記第2のD/A変換部で生成された前記第2の比較信号と前記基準値とを比較する第2の比較部と、
    前記第1および第2の比較部の比較結果に応じて前記アナログ信号をデジタル信号に変換する変換部と、
    前記デジタル信号を復調する信号処理部と
    を具備することを特徴とする通信装置。
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