JP4803536B2 - 端末装置および端末装置の処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、例えばウィルスチェックやデフラグ等、装置機能を適正化する適正化処理を実行する端末装置および端末装置の処理プログラムに関する。
パーソルナルコンピュータでは、ハードディスクなどの記憶媒体に記憶されているソフトウェアや、搭載される各種デバイスの機能を適正化する目的で「ウィルスチェック」、「デフラグ」、「ディスククリーンアップ」および「デバイスチェック」等の適性化処理を実行することが知られている。とりわけパーソルナルコンピュータにおいては、近年蔓延しているコンピュータウィルスの感染を防止し、ウィスル感染を検知した場合にはそれを駆除するウィルスチェック機能が必須の適正化処理となっている。この種の技術として、例えば特許文献1にはOSの割り込み機能を利用して一定時間間隔でウィルス感染の有無を監視する方式が開示されている。
特許第2621799号公報
ところで、携帯電話などの端末装置では、パーソナルコンピュータに比べて危険性は少ないながらもウィルス感染の可能性が否めない為、パーソナルコンピュータと同様にウィルスチェックを行う適正化処理が必要になりつつある。しかしながら、ユーザがウィルスチェックする適正化処理を実行させる操作に不慣れであったり、その操作をし忘れたりすることでウィルスチェックが疎かになることも起こり得る。
そこで、上記特許文献1に開示の技術のように、OSの割り込み機能を利用して一定時間間隔でウィルス感染の有無を監視する方式とすれば、操作に不慣れであったり、操作をし忘れた場合でも確実にウィルスチェックする適正化処理を実行し得るようになるが、そのような方式にすると、
(a)例えば携帯電話を使おうとした時にウィルスチェックする適正化処理が実行中であると、それが完了するまで使用できない不便が生じたり、
(b)例えば携帯電話において音声通話やデータ通信の機能を使用している時にウィルスチェックする適正化処理が実行されると、動作中の機能に支障を来す弊害が生じる他、
(c)電池残量不足時にはウィルスチェックする適正化処理を実行できないという問題がある。
また、以上に列記した(a)〜(c)の問題は、ウィルスチェックする適正化処理だけにとどまらず、上述した「デフラグ」、「クリーンアップ」および「デバイスチェック」等を行う適正化処理にも共通する課題となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ユーザの装置使用を妨げたり、動作中の他の機能に支障を与えたりせず、しかも電池残量不足時の弊害も回避するよう適正化処理を行うことができる端末装置および端末装置の処理プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、充電器に接続された場合に、適正化に影響を与える他の機能が動作中であるか否かを判別する動作判別手段と、自装置がネットワークに接続してから切断するまでのネットワーク接続時間を計時する計時手段と、前記動作判別手段により適正化に影響を与える他の機能が動作中でないと判別され、かつ前記計時手段により計時されたネットワーク接続時間が所定時間を超えた場合に、自装置機能を適正化する適正化手段とを具備することを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、充電器に接続された場合に、適正化に影響を与える他の機能が動作中であるか否かを判別する動作判別手段と、使用時間を動作不良回数で除算して1回の動作不良が発生する平均的な使用時間に相当する動作不良発生時間を算出する算出手段と、前記動作判別手段により適正化に影響を与える他の機能が動作中でないと判別され、かつ前記算出手段により算出された動作不良発生時間が所定時間未満の場合に、自装置機能を適正化する適正化手段とを具備することを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、コンピュータに、充電器に接続された場合に、適正化に影響を与える他の機能が動作中であるか否かを判別する動作判別ステップと、自装置がネットワークに接続してから切断するまでのネットワーク接続時間を計時する計時ステップと、前記動作判別ステップにより適正化に影響を与える他の機能が動作中でないと判別され、かつ前記計時ステップにより計時されたネットワーク接続時間が所定時間を超えた場合に、自装置機能を適正化する適正化ステップとを実行させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、コンピュータに、充電器に接続された場合に、適正化に影響を与える他の機能が動作中であるか否かを判別する動作判別ステップと、使用時間を動作不良回数で除算して1回の動作不良が発生する平均的な使用時間に相当する動作不良発生時間を算出する算出ステップと、前記動作判別ステップにより適正化に影響を与える他の機能が動作中でないと判別され、かつ前記算出ステップにより算出された動作不良発生時間が所定時間未満の場合に、自装置機能を適正化する適正化ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの装置使用を妨げたり、動作中の他の機能に支障を与えたりせず、しかも電池残量不足時の弊害も回避するよう適正化処理を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
A.構成
図1は、本発明の実施形態である携帯電話10の構成を示すブロック図である。この図において、CPU100は、操作部103から供給される操作イベントの他、主電源オンオフ検出部108、充電器接続部109および筐体開閉検出部110からそれぞれ供給される各種検出イベントに応じて携帯電話10の各部動作を制御したり、適正化処理を実行する。本発明の要旨に係わる適正化処理については追って詳述する。また、CPU100は、携帯電話10の各部動作の不良の有無を検出する動作不良検出機能も備える。
ROM101は、プログラムエリアおよびデータエリアを備える。ROM101のプログラムエリアには、CPU100により実行される各種プログラムが記憶される。ここで言う各種プログラムとは、追って詳述するメインルーチン、充電器接続検出処理、適正化処理および筐体開閉検出処理を含む。ROM101のデータエリアには、所定のプログラムにより参照される制御データの他、例えば待受画面などを形成する各種画面データが格納される。RAM102は、ワークエリアおよびユーザデータエリアを備える。RAM102のワークエリアには、CPU100が実行する各種プログラムで使用するレジスタ・フラグデータが一時記憶される。RAM102のユーザデータエリアには、例えばアドレス帳データや送受信メールデータが記憶管理される。
操作部103には、主電源をオンオフする電源スイッチ、通話開始/終了時に操作されるオフフック/オンフックスイッチ、ダイヤルスイッチと兼用の文字入力スイッチ等の各種操作キーの他、ネットワーク接続/切断操作を行うための各種操作ボタン等を有し、これらキーやボタンの操作に応じた操作イベントを発生してCPU100に供給する。表示部104は、カラー液晶パネルおよび表示ドライバから構成され、CPU100の制御の下に各種画面を表示する。RTC105は、時刻計時やタイマ割込みに用いるリアルタイムクロックを発生する。
無線通信送受信部106は、データ通信時にはCPU100の制御の下にアンテナANT1を介して基地局(不図示)とデータ授受を行い、音声通話時にはアンテナANT1を介して受信復調した音声データをCPU100に出力する一方、CPU100から供給される音声データを変調して得た送信信号を高周波増幅してアンテナANT1から送出する。音声信号処理部107は、スピーカSPおよびマイクMICを備え、CPU100から供給される音声データを音声信号にD/A変換してスピーカSPから発音させたり、マイクMICから出力される音声信号を音声データにA/D変換してCPU100に供給する。
主電源オンオフ検出部108は、操作部103の電源スイッチ操作により主電源オン状態に設定された場合にパワーオン検出イベントを発生し、主電源オフ状態に設定された場合にパワーオフ検出イベントを発生してCPU100に出力する。充電器接続部109は、充電器(不図示)の充電端子に電気的に接続された場合に充電器接続検出イベントを発生してCPU100に出力すると共に、図示されていないバッテリを充電する。
筐体開閉検出部110は、携帯電話10の筐体開閉状態を検出し、開かれた状態を検出した場合には開状態検出イベントを発生し、閉じられた状態を検出した場合には閉状態検出イベントを発生してCPU100に出力する。具体的には、例えば携帯電話10の筐体構造が図2に図示する周知の折り畳み開閉タイプであると、筐体開閉検出部110は、図2(a)に図示する開状態にて開状態検出イベントを発生し、同図(b)に図示する閉状態にて閉状態検出イベントを発生する。また、例えば携帯電話10の筐体構造が図3に図示するスライド収納タイプの場合、筐体開閉検出部110は、図3(a)に図示する開状態(展開状態)にて開状態検出イベントを発生し、同図(b)に図示する閉状態(収納状態)にて閉状態検出イベントを発生する。
B.動作
次に、上記構成による携帯電話10の動作について説明する。以下では、図4〜図6を参照して携帯電話10のCPU100が実行する「メインルーチン」の動作を説明した後、図7を参照して「充電器接続検出処理」の動作、図8〜図10を参照して「適正化処理」の動作および図11を参照して「筐体開閉検出処理」の動作をそれぞれ説明する。
(1)メインルーチンの動作
図4〜図6は、CPU100が実行するメインルーチンの動作を示すフローチャートである。先ずステップSA1では、携帯電話10が主電源オン状態に設定されるまで待機する。ユーザが操作部103の電源スイッチを操作して主電源オン状態に設定すると、主電源オンオフ検出部108がパワーオン検出イベントを発生し、これによりステップSA1の判断結果が「YES」になり、次のステップSA2に進む。
ステップSA2では、パワーオンに応じて携帯電話10の各部を初期化する主電源オン処理を実行し、続くステップSA3では、使用時間タイマの積算開始を指示する。使用時間タイマとは、携帯電話10が主電源オン状態となっている時間を積算するタイマを指す。次いで、ステップSA4では、使用回数カウンタを歩進させる。使用回数カウンタは、携帯電話10がパワーオンされた回数を計数する。
そして、ステップSA5に進み、結果フラグが「1」であるか否かを判断する。結果フラグとは、後述する適正化処理の結果が得られている場合にフラグ値が「1」、結果が得られていない場合にフラグ値が「0」となる。したがって、このステップSA5では、適正化処理の結果が得られているか否かを判断する。
適正化処理の結果が得られていない場合には、上記ステップSA5の判断結果が「NO」となり、後述のステップSA8に処理を進める。一方、適正化処理の結果が得られている場合には、上記ステップSA5の判断結果は「YES」になり、ステップSA6に進み、例えば図10に図示する一例の適正化処理結果の画面を表示部104に表示する。なお、図10は、適正化処理の一例としてウィルスチェック処理を行った場合の処理結果を図示しており、図10(a)はウィルス感染有りのチェック結果画面例、同図(b)はウィルス感染無しのチェック結果画面例を示す。
さて、こうした適正化処理結果を示す画面の下部に配設される「OK」部分に対応付けられた操作キーがユーザによって操作されると、次のステップSA7に進み、結果フラグをゼロリセットした後、ステップSA8に進む。そして、ステップSA8では、位置登録制御シーケンスを実行して移動通信網側に位置登録を行った後、待受状態に入る待受処理を実行する。
続いて、図5に図示するステップSA9〜SA10および図6に図示するステップSA11〜SA14では、「着信検知」、「ネットワーク接続操作」、「ネットワーク切断操作」、「動作不良発生」、「その他の操作」および「主電源オフ検出」のイベントの有無を判断する。これらイベントが発生しなければ、上記ステップSA9〜SA14の各判断結果は「NO」になり、上記ステップSA8の待受状態で待機する。そして、待受状態下において上記イベントのいずれかが発生すると、その発生したイベントに対応した処理を実行する。以下、イベント別に分けて動作の説明を進める。
a.着信検知した場合
着信を検知すると、図5に図示するステップAS9の判断結果が「YES」になり、ステップSA15に進み、着信報知を行うと共に、この着信報知中にオフフック操作されたか否かを判断する。着信報知中にオフフック操作が行われなければ、判断結果は「NO」になり、上記ステップSA8の待受状態に復帰する。
一方、着信報知中にオフフック操作されると、上記ステップSA15の判断結果が「YES」になり、ステップSA16に進み、発呼側と回線接続して通話を開始させる通話処理を実行する。次いで、ステップSA17では、オンフック操作の有無を判断する。オンフック操作が行われなければ、判断結果は「NO」となり、上記ステップSA16の通話処理を継続させるが、オンフック操作されると、ステップSA17の判断結果が「YES」になり、ステップSA18に進む。そして、ステップSA18では、オンフック操作に応じて回線を断つ切断処理を実行した後、上記ステップSA8の待受状態に復帰する。
b.ネットワーク接続操作が行われた場合
ネットワーク接続操作が行われた場合には、図5に図示するステップSA10の判断結果が「YES」になり、ステップSA19に進み、ネットワーク接続処理を実行してインターネットに接続する。続いて、ステップSA20では、ネットワーク接続時間タイマの積算開始を指示する。ネットワーク接続時間タイマとは、インターネットに接続している時間を積算するタイマを指す。
次いで、ステップSA21では、電子メール受信の有無を判断する。受信メールが無ければ、判断結果は「NO」になり、上記ステップSA8の待受状態に戻る。一方、受信メールが有ると、上記ステップSA21の判断結果は「YES」になり、ステップSA22に進み、受信メールの数を計数する電子メール受信数カウンタを歩進させた後、上記ステップSA8の待受状態に復帰する。
c.ネットワーク切断操作が行われた場合
ネットワーク切断操作が行われた場合には、図6に図示するステップSA11の判断結果が「YES」になり、ステップSA23に進み、ネットワーク切断処理を実行してインターネット接続を終了する。続いて、ステップSA24では、ネットワーク接続時間タイマの積算停止を指示した後、上記ステップSA8の待受状態に復帰する。
d.動作不良発生の場合
動作不良検出機能により動作不良が検出された場合には、図6に図示するステップSA12の判断結果が「YES」になり、ステップSA25に進み、動作不良発生カウンタを歩進させた後、上記ステップSA8の待受状態に復帰する。なお、動作不良発生カウンタとは、動作不良検出機能により動作不良が検出される毎に動作不良発生回数を計数するカウンタである。
e.その他の操作が行われた場合
上述した以外の、その他の操作がなされた場合には、図6に図示するステップSA13の判断結果が「YES」となり、ステップSA26に進み、その他の処理を実行する。その他の処理とは、例えばメール作成やメール送信などの処理を指す。そして、その他の処理の実行後は、上記ステップSA8に処理を戻して待受状態に復帰する。
f.主電源オフ検出の場合
操作部103の電源スイッチ操作により主電源オフ状態に設定されると、主電源オンオフ検出部108がパワーオフ検出イベントを発生する。そして、CPU100がパワーオフ検出イベントを検出すると、図6に図示するステップSA14の判断結果が「YES」になり、ステップSA27に進む。ステップSA27では、使用時間タイマの積算停止を指示し、続くステップSA28では、携帯電話10の各部にシャットダウンを指示する主電源オフ処理を実行して本処理を終える。
(2)充電器接続検出処理の動作
図7は、充電器接続検出処理の動作を示すフローチャートである。充電器接続検出処理は、充電器接続部109からCPU100に充電器接続検出イベントが供給された場合に割り込み実行される。割り込み実行されると、CPU100は、図7に図示するステップSB1に進み、主電源オフ状態であるか否かを判断する。主電源オフ状態ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSB2に進み、主電源オン処理を実行した後、ステップSB3を介して適正化処理(後述する)を実行する。そして、適正化処理が完了すると、ステップSB4に進み、主電源オフ処理を実行して本処理を終える。
一方、主電源オン状態であれば、上記ステップSB1の判断結果が「NO」になり、ステップSB5に進み、適正化処理に影響を与える他の動作中の処理(プログラム)が有るか否かを判断する。適正化処理に影響を与える他の処理が動作中であったならば、判断結果は「YES」となり、適正化処理を行わずに本処理を終える。
これに対し、適正化処理に影響を与える他の処理が動作中でなければ、上記ステップSB5の判断結果は「NO」になり、ステップSB6に進む。ステップSB6では、筐体開閉検出部110から供給される検出イベント(開状態/閉状態検出イベント)に基づき筐体が閉状態であるか否かを判断する。筐体が開状態であると、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、筐体が閉状態ならば、判断結果が「YES」になり、ステップSB7を介して適正化処理を実行し、続くステップSB8では使用時間タイマの積算開始を指示して本処理を終える。
このように、充電器接続検出処理では、充電器に接続された携帯電話10が主電源オフ状態であると、主電源オン状態に設定して適正化処理を実行し、適正化処理の完了後に主電源オフ状態に戻す。一方、充電器に接続された携帯電話10が主電源オン状態であって、かつ適正化処理に影響を与える他の処理が動作中でなく、しかも筐体閉状態である場合、つまりユーザが携帯電話10を直ちに使用しない状況下では、自動的に適正化処理を実行し、その完了後に使用時間タイマの積算開始を指示する。
(3)適正化処理の動作
図8〜図9は、適正化処理の一例として、ウィルスチェックを行う適正化処理の動作を示すフローチャートである。上述した充電器接続検出処理(図7参照)のステップSB3又はステップSB7を介して本処理が実行されると、CPU100は図8に図示するステップSC1に進み、前回適正化処理(ウィルスチェック)を実行した日時からの経過時間を算出する。続いて、ステップSC2では、算出した経過時間が24時間を超えたか否かを判断する。前回ウィルスチェックを行ってから24時間が経過していなければ、判断結果は「NO」となり、本処理を終える。
一方、経過時間が24時間を超えていると、上記ステップSC2の判断結果は「YES」となり、ステップSC3に進み、使用回数カウンタの使用回数を読み出す。次いで、ステップSC4では、使用回数カウンタから読み出した使用回数が10回より多いか否かを判断する。使用回数が10回未満ならば、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、10回を超えていると、判断結果が「YES」になり、ステップSC5に進む。
ステップSC5では、積算された使用時間を使用時間タイマから読み出し、続くステップSC6では、読み出した使用時間が120分を超えているか否かを判断する。使用時間が120分未満ならば、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、120分を超えていると、判断結果が「YES」になり、ステップSC7に進む。
ステップSC7では、積算された接続時間をネットワーク接続時間タイマから読み出し、続くステップSC8では、読み出した接続時間が60分を超えているか否かを判断する。接続時間が60分未満ならば、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、60分を超えていると、判断結果が「YES」になり、ステップSC9に進む。
ステップSC9では、電子メール受信回数を電子メール受信数カウンタから読み出し、続くステップSC10では、読み出した電子メール受信回数が50回を超えているか否かを判断する。電子メール受信回数が50回未満ならば、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、50回を超えていると、判断結果が「YES」になり、ステップSC11に進む。
ステップSC11では、動作不良発生カウンタから動作不良回数を読み出すと共に、使用時間タイマから使用時間を読み出す。次いで、ステップSC12では、読み出した使用時間を動作不良回数で除算して得られる動作不良発生時間(1回の動作不良が発生する平均的な使用時間)が72時間未満であるかを否かを判断する。動作不良発生時間が72時間を超えていれば、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、72時間未満ならば、判断結果が「YES」になり、ステップSC13に進む。
そして、ステップSC13では、ウィルスチェックプログラムのバージョンをチェックするバージョンチェック処理を行った後、図9に図示するステップSC14に進み、上記ステップSC13においてチェックしたバージョンが最新のものであるか否かを判断する。最新のものであれば、判断結果は「YES」になり、ステップSC16に進み、ウィルスチェックプログラムを起動する。一方、最新バージョンでなければ、上記ステップSC14の判断結果が「NO」になり、ステップSC15に進み、ウィルスチェックプログラムを最新バージョンのものに更新してからステップSC16に進み、ウィルスチェックプログラムを起動する。
次いで、ステップSC17では、ウィルス感染の有無を判断する。ウィルス感染が無ければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSC19に進むが、ウィルス感染が有ると、判断結果が「YES」になり、ステップSC18に進み、ウィルス感染したファイルを隔離して駆除するウィルス駆除処理を実行した後、ステップSC19に進む。ステップSC19では、ウィルスチェック結果および実行日時をRAM102に記録する。なお、RAM102に記録したウィルスチェック結果および実行日時は、例えば図10(a)に図示するウィルス感染有りのチェック結果画面や、同図(b)に図示するウィルス感染無しのチェック結果画面を生成する際に参照される。
そして、ステップSC20に進むと、結果フラグを「1」にセットしてウィルスチェック結果が得られたことを表し、続くステップSC21〜SC24では、ウィルスチェック結果が得られたのに対応して、使用時間タイマ、使用回数カウンタ、ネットワーク接続時間タイマおよび電子メール受信数カウンタをそれぞれリセットして本処理を終える。
このように、適正化(ウィルスチェック)処理では、実行諸条件(前回ウィルスチェックを実行してからの経過時間が24時間を超え、携帯電話10の使用回数が10回を超え、使用時間が120分を超え、ネットワーク接続時間が60分を超え、電子メール受信回数が50回を超え、動作不良発生時間が72時間未満)を満たす場合に、最新バージョンのウィルスチェックプログラムを実行し、これにより得られたチェック結果および実行日時をRAM102に記録すると共に、結果フラグを「1」にセットした後、使用時間タイマ、使用回数カウンタ、ネットワーク接続時間タイマおよび電子メール受信数カウンタをそれぞれリセットする。
(4)筐体開閉検出処理の動作
図11は、筐体開閉検出処理の動作を示すフローチャートである。筐体開閉検出処理は、筐体開閉検出部110からCPU100に開状態検出イベント(もしくは閉状態検出イベント)が供給された場合に割り込み実行される。割り込み実行されると、CPU100は、図11に図示するステップSD1に進み、筐体開閉検出部110から供給される開状態検出イベント又は閉状態検出イベントに基づき筐体の開閉操作を判別する。すなわち、筐体開閉検出部110から閉状態検出イベントが供給された場合には、閉操作されたと判別してステップSD2に進み、例えば待受状態で表示部104に待受画面が表示されていれば、その表示をオフする表示オフ処理を実行して本処理を終える。
一方、筐体開閉検出部110から開状態検出イベントが供給された場合には、開操作されたと判別してステップSD3に進み、例えば待受状態であれば、表示部104に待受画面を表示する表示オン処理を実行する。次いで、ステップSD4では、適正化処理中であるか否かを判断する。適正化処理中ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSD5に進み、実行中の適正化処理をアボートする適正化中断処理を実行して本処理を終える。
一方、適正化処理中でなければ、上記ステップSD4の判断結果は「NO」になり、ステップSD6に進む。ステップSD6では、結果フラグが「1」であるか否か、すなわち既に適正化処理の結果が得られているかどうかを判断する。適正化処理の結果が得られていなければ、判断結果は「NO」となり、本処理を終える。
これに対し、適正化処理の結果が得られていると、上記ステップSD6の判断結果は「YES」になり、ステップSD7に進み、例えば適正化処理としてウィルスチェック処理を行った場合には、図10に図示する一例のように、ウィルス感染有りの場合には同図(a)のチェック結果画面を、ウィルス感染無しの場合には同図(b)のチェック結果画面を表示部104に画面表示する。そして、こうした結果画面の下部に配設される「OK」部分に対応付けられた操作キーがユーザによって操作されると、次のステップSD8に進み、結果フラグをゼロリセットして本処理を終える。
以上説明したように、本実施形態では、充電器に接続された携帯電話10が主電源オン状態であって、かつ適正化処理に影響を与える処理機能が動作中でなく、しかも筐体閉状態である場合、つまりユーザが携帯電話10を直ちに使用しない状況下においては自動的に適正化処理を実行させるので、ユーザの装置(携帯電話)使用を妨げたり、動作中の機能に支障を与えたりせず、しかも電池残量不足時の弊害も回避するよう装置の適正化を図ることができる。
また、本実施形態では、例えば折り畳み筐体構造の携帯電話10において、適正化処理の実行中に折り畳みを開く開操作が行われると、実行中の適正化処理を中断するので、ユーザの装置(携帯電話)使用を妨げたり、動作中の機能に支障を来すことがないという効果も奏する。
さらに、本実施形態では、主電源オフ状態の携帯電話10を充電器に接続すると、携帯電話10を主電源オン状態に設定してから適正化処理を実行し、適正化処理の完了後に主電源オフ状態に戻す為、ユーザの装置(携帯電話)使用を妨げたり、動作中の機能に支障を来したりせず、しかも電池残量不足時の弊害も回避するよう装置の適正化を図ることができる。
加えて、上述した実施形態で得られる、より具体的な効果は、下記(a)〜(e)項に記載の通りである。
(a)適正化処理を実行する前に、実行諸条件(前回適正化処理を実行してからの経過時間が24時間を超え、携帯電話10の使用回数が10回を超え、使用時間が120分を超え、ネットワーク接続時間が60分を超え、電子メール受信回数が50回を超え、動作不良発生時間が72時間未満)を満たすか否かを判断し、全ての条件を満たす場合に適正化処理を実行するようにしたので、過不足無く装置の適正化を図ることができる。
(b)ユーザが特別な操作をせずとも、携帯電話10の筐体を閉じて充電器に接続するだけで適正化処理を実行させたり、携帯電話10の筐体を開くだけで適正化処理を中断させたりすることができる。
(c)例えば折り畳み筐体構造の携帯電話10において、適正化処理実行後に折り畳みを開く開操作が行われると、適正化処理の結果を表示してユーザに報知するので、適正化処理の結果を確認するための特別な操作をする必要がなくなるという効果を奏する。
(d)実行する適正化処理プログラムが最新バージョンのものであるか否かを判別し、最新バージョンでない場合には、最新バージョンの適正化処理プログラムに更新するので、例えばウィルスチェックを行う適正化処理の場合であれば、常に新種のウィルス感染に対応することが可能になる。
(e)主電源オン状態に設定された時に、適正化処理の結果が得られていれば、その結果を表示してユーザに報知するので、適正化処理の結果を確認するための特別な操作をする必要がなくなるという効果を奏する。
なお、上述した実施形態では、例えば折り畳み筐体構造の携帯電話10において、適正化処理が実行されている時に折り畳みを開く開操作が行われると、実行中の適正化処理を中断するようにしたが、これに替えて、適正化処理が実行されている時に折り畳みを開く開操作が行われると、実行中の適正化処理を中断し、その後に携帯電話10を折り畳む閉操作が行われた場合、中断した適正化処理を再開させる態様としても構わない。
また、本実施形態では、充電器接続検出する場合について言及したが、これに加えて携帯電話10が充電器から外されて充電器非接続状態となったことを検出する手段を設け、この手段により充電器非接続状態が検出された時に適正化処理が実行中であれば、適正化処理を中断させる態様にすることもできる。このようにすれば、ユーザの装置(携帯電話)使用を妨げたり、動作中の機能に支障を与えたりせず、しかも電池残量不足時の弊害も回避するよう装置の適正化を図ることができる。
C.変形例
次に、図12〜図14を参照して変形例について説明する。変形例では、RAM102のユーザデータエリアにおいて空き領域の断片化を解消するよう記憶領域を再配置する周知のデフラグ(デフラグメンテーション)を行う適正化処理の動作について説明する。
前述した実施形態と同様、図7に図示した充電器接続検出処理のステップSB3又はステップSB7を介して変形例による適正化処理が実行されると、CPU100は図12に図示するステップSE1に進み、前回適正化処理(デフラグ)を実行した日時からの経過時間を算出する。続いて、ステップSE2では、算出した経過時間が24時間を超えたか否かを判断する。前回デフラグを行ってから24時間が経過していなければ、判断結果は「NO」となり、本処理を終える。
一方、経過時間が24時間を超えていると、上記ステップSE2の判断結果は「YES」となり、ステップSE3に進み、使用回数カウンタの使用回数を読み出す。次いで、ステップSE4では、使用回数カウンタから読み出した使用回数が10回より多いか否かを判断する。使用回数が10回未満ならば、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、10回を超えていると、判断結果が「YES」になり、ステップSE5に進む。
ステップSE5では、積算された使用時間を使用時間タイマから読み出し、続くステップSE6では、読み出した使用時間が120分を超えているか否かを判断する。使用時間が120分未満ならば、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、120分を超えていると、判断結果が「YES」になり、ステップSE7に進む。
ステップSE7では、積算された接続時間をネットワーク接続時間タイマから読み出し、続くステップSE8では、読み出した接続時間が60分を超えているか否かを判断する。接続時間が60分未満ならば、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、60分を超えていると、判断結果が「YES」になり、ステップSE9に進む。
ステップSE9では、電子メール受信回数を電子メール受信数カウンタから読み出し、続くステップSE10では、読み出した電子メール受信回数が50回を超えているか否かを判断する。電子メール受信回数が50回未満ならば、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、50回を超えていると、判断結果が「YES」になり、ステップSE11に進む。
ステップSE11では、動作不良発生カウンタから動作不良回数を読み出すと共に、使用時間タイマから使用時間を読み出す。次いで、ステップSE12では、読み出した使用時間を動作不良回数で除算して得られる動作不良発生時間(1回の動作不良が発生する平均的な使用時間)が72時間未満であるかを否かを判断する。動作不良発生時間が72時間を超えていれば、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、72時間未満ならば、判断結果が「YES」になり、図13に図示するステップSE13に進む。
ステップSE13では、デフラグプログラムを起動し、続くステップSE14では、適正化処理(デフラグ)の結果および実行日時をRAM102に記録する。なお、RAM102に記録した適正化処理(デフラグ)の結果および実行日時は、例えば図14に図示するデフラグ結果画面を生成する際に参照される。そして、ステップSE15に進むと、結果フラグを「1」にセットして適正化処理(デフラグ)の結果が得られたことを表す。続いて、ステップSE16〜SE19では、適正化処理(デフラグ)の結果が得られたのに対応して、使用時間タイマ、使用回数カウンタ、ネットワーク接続時間タイマおよび電子メール受信数カウンタをそれぞれリセットして本処理を終える。
このように、変形例の適正化(デフラグ)においても、前述した実施形態の適正化処理と同様、実行諸条件(前回デフラグを実行してからの経過時間が24時間を超え、携帯電話10の使用回数が10回を超え、使用時間が120分を超え、ネットワーク接続時間が60分を超え、電子メール受信回数が50回を超え、動作不良発生時間が72時間未満)が満たされているかどうかを判断し、全ての条件を満たす場合にデフラグプログラムを実行し、これにより得られたチェック結果および実行日時をRAM102に記録するようになっている。そして、以上のようにして適正化処理(デフラグ)の結果が得られている時に、例えば携帯電話10の筐体を開く開操作を行うと、前述した筐体開閉検出処理(図11参照)によって、図14に図示した一例のデフラグ結果画面が表示部104に画面表示される。
なお、変形例では、ユーザの装置(携帯電話)使用を妨げたり、動作中の他の機能に支障を与えたりせず、しかも電池残量不足時の弊害も回避する適正化処理(デフラグ)について言及したが、これに限らず、携帯電話10が備える各種デバイスの動作の良否を確認するデバイスチェックや、ハードディスクなどの記憶媒体から不要ファイルを自動的に削除するディスククリーンアップ等にも同様に適用することが可能である。
また、前述した実施形態および上述の変形例では、端末装置を携帯電話としているが、本発明の要旨は、これに限らず、コンピュータを備える各種電子機器に適用可能であることは言うまでもない。
本発明の実施形態の構成を示すブロック図である。 携帯電話10の筐体構造が折り畳み開閉タイプである場合の開閉状態を示す外観図である。 携帯電話10の筐体構造がスライド収納タイプである場合の開閉状態を示す外観図である。 メインルーチンの動作を示すフローチャートである。 メインルーチンの動作を示すフローチャートである。 メインルーチンの動作を示すフローチャートである。 充電器接続検出処理の動作を示すフローチャートである。 適正化処理(ウィルスチェック)の動作を示すフローチャートである。 適正化処理(ウィルスチェック)の動作を示すフローチャートである。 ウィルスチェック結果画面の一例を示す図である。 筐体開閉検出処理の動作を示すフローチャートである。 変形例による適正化処理(デフラグ)の動作を示すフローチャートである。 変形例による適正化処理(デフラグ)の動作を示すフローチャートである。 デフラグ結果画面の一例を示す図である。
符号の説明
10 携帯電話
100 CPU
101 ROM
102 RAM
103 操作部
104 表示部
105 RTC
106 無線通信送受信部
107 音声信号処理部
108 主電源オンオフ検出部
109 充電器接続部
110 筐体開閉検出部

Claims (4)

  1. 充電器に接続された場合に、適正化に影響を与える他の機能が動作中であるか否かを判別する動作判別手段と、
    自装置がネットワークに接続してから切断するまでのネットワーク接続時間を計時する計時手段と、
    前記動作判別手段により適正化に影響を与える他の機能が動作中でないと判別され、かつ前記計時手段により計時されたネットワーク接続時間が所定時間を超えた場合に、自装置機能を適正化する適正化手段と
    を具備することを特徴とする端末装置。
  2. 充電器に接続された場合に、適正化に影響を与える他の機能が動作中であるか否かを判別する動作判別手段と、
    使用時間を動作不良回数で除算して1回の動作不良が発生する平均的な使用時間に相当する動作不良発生時間を算出する算出手段と、
    前記動作判別手段により適正化に影響を与える他の機能が動作中でないと判別され、かつ前記算出手段により算出された動作不良発生時間が所定時間未満の場合に、自装置機能を適正化する適正化手段と
    を具備することを特徴とする端末装置。
  3. コンピュータに、
    充電器に接続された場合に、適正化に影響を与える他の機能が動作中であるか否かを判別する動作判別ステップと、
    自装置がネットワークに接続してから切断するまでのネットワーク接続時間を計時する計時ステップと、
    前記動作判別ステップにより適正化に影響を与える他の機能が動作中でないと判別され、かつ前記計時ステップにより計時されたネットワーク接続時間が所定時間を超えた場合に、自装置機能を適正化する適正化ステップと
    を実行させることを特徴とする端末装置の処理プログラム。
  4. コンピュータに、
    充電器に接続された場合に、適正化に影響を与える他の機能が動作中であるか否かを判別する動作判別ステップと、
    使用時間を動作不良回数で除算して1回の動作不良が発生する平均的な使用時間に相当する動作不良発生時間を算出する算出ステップと、
    前記動作判別ステップにより適正化に影響を与える他の機能が動作中でないと判別され、かつ前記算出ステップにより算出された動作不良発生時間が所定時間未満の場合に、自装置機能を適正化する適正化ステップと
    を実行させることを特徴とする端末装置の処理プログラム。
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