JP2001168713A - Adコンバータ回路 - Google Patents

Adコンバータ回路

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JP2001168713A
JP2001168713A JP35302299A JP35302299A JP2001168713A JP 2001168713 A JP2001168713 A JP 2001168713A JP 35302299 A JP35302299 A JP 35302299A JP 35302299 A JP35302299 A JP 35302299A JP 2001168713 A JP2001168713 A JP 2001168713A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプライン型ADコンバータ回路におい
て、該ADコンバータ回路を構成するMDACの出力が
大きく変化するタイミングを各段でずらすことによっ
て、誤差が増大することを防止する。 【解決手段】 パイプライン型ADコンバータを構成す
るサブADコンバータ回路に参照電圧を与える抵抗ラダ
ー回路において、本抵抗に補助抵抗を接続して複数の参
照電圧を作成し、1段目のMDACと2段目以降のMD
ACに与える参照電圧が異なるような構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低ビットのサブA
DコンバータおよびサブDAコンバータを1つのブロッ
クとし、それらブロックを複数個縦続接続したパイプラ
イン型ADコンバータ回路と該回路に用いる抵抗ラダー
の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、低ビットのサブADコンバータお
よびサブDAコンバータを1つのブロックとし、それら
ブロックを複数個縦続接続したパイプライン型ADコン
バータ回路技術が報告されている。たとえば、文献1
Lewis,S.H.,and Gray,P.R., "APipelined 5-Msample/s
9-bit Analog-to-Digital Converter," Proceeding
of IEEE International Symposium on Circuits
and Systems, pp.954-961, 1987にパイプライン型
ADコンバータ回路が記載されている。
【0003】従来のパイプライン型ADコンバータ回路
の回路構成の例を図8に示す。また、各ブロックで用い
られるサブADコンバータ回路の構成の例を図9に示
す。さらに、サブADコンバータ回路の参照電圧用抵抗
ラダーの従来の構成の例を図10に示す。この例では2ビ
ット(4分割)のサブADコンバータ回路を示す。図8に
おいてADコンバータ回路入力端子17から入力された
信号vin(図11(a))はサンプルアンドホールド回路1を
経た後に、1段目のサブADコンバータ回路1と1段目の
マルチプライイングDAコンバータ回路(以下MDACと略
す)14に入力される。サブADコンバータ回路1に入
力された信号は図9に示すようにサブADコンバータ回
路入力端子33からコンパレータ21、22、23の一
方の入力端子に送られる。
【0004】一方、図10に示す抵抗ラダー回路において
作られた参照電圧60、61、62は、サブADコンバ
ータ回路参照電圧入力端子34、35、36を通して、
コンパレータ21、22、23の反転入力端子に入力さ
れる。図10において等しい抵抗値をもつ抵抗27、2
8、29、30によって基準電圧端子31、32の間の
電圧を4つに等分割することにより、参照電圧60、6
1、62を発生している。
【0005】また、図10に示す抵抗ラダー回路は各段の
サブADコンバータ回路1、2、3、4で共通で用いら
れる。図6において、コンパレータ21、22、23の
それぞれはサブADコンバータ回路信号入力端子33の
電位とそれぞれのコンパレータに該当するサブADコン
バータ回路参照電圧入力端子34、35、36の電位を
比較した後に、その出力をエンコーダ24に入力する。
エンコーダ24の出力はラッチ25、26を介した後
に、サブADコンバータ回路出力端子37、38から出
力される。
【0006】この出力は図8のサブDAコンバータ回路
5に入力されて、2ビットのデジタルデータと等価のア
ナログ電圧に変換された後に加算回路11においてサン
プルアンドホールド回路39の出力信号から引き算され
る。加算回路11の出力は増幅回路8において2倍に増
幅されて、MDAC出力端子18から2段目のサブADコン
バータ回路2と2段目のMDAC15に入力される。MDAC出
力端子18における信号波形vout1は図11(b)に示され
る。
【0007】MDAC出力端子18から2段目のサブADコ
ンバータ回路2と2段目のMDAC15に入力された信号
は、1段目と同様の手順で処理されて、3段目のサブAD
コンバータ回路3と3段目のMDAC16に入力される。MDA
C出力端子19における信号波形vout2は図11(c)に示さ
れる。V1とV2の間、V2とV3の間が2等分されているの
は、前段のMDAC14の増幅回路8の利得が2倍であるた
めである。このとき図11(b)に示されるvout1ののこぎり
波の変化点と図11(c)に示されるvout2ののこぎり波の変
化点はちょうど重なっていることに注意したい。
【0008】MDAC出力端子19から3段目のサブADコ
ンバータ回路3と3段目のMDAC16に入力された信号
は、1段目と同様の手順で処理されて、4段目のサブAD
コンバータ回路4に入力される。MDAC出力端子20にお
ける信号波形vout3は図11(d)に示される。このとき図11
(b)に示されるvout1ののこぎり波の変化点と図11(c)に
示されるvout2ののこぎり波の変化点と図11(d)に示され
るvout3ののこぎり波の変化点はすべて重なっているこ
とに注意したい。
【0009】各段のサブADコンバータ回路1、2、
3、4の出力はデジタル補正回路52を経た後に、本A
Dコンバータ回路の出力として取り出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のパイプラ
イン型ADコンバータ回路では、各段のサブADコンバー
タ回路に用いられる参照電圧が等しいため、1段目のサ
ブADコンバータ回路の出力が変化したときに、すべての
段のサブADコンバータ回路の出力が一斉に変化する。従
って、図11に示すように各段のMDAC出力が一斉に大
きく変化し、各段におけるDNL誤差が加算されるという
欠点を有していた。
【0011】ここで、MDAC出力が大きく変化するときに
なぜ、大きなDNL誤差が生じるかについて述べる。従
来、デジタル入力に相当するアナログ電圧を入力電圧か
ら引き算した電圧を出力するMDAC技術が報告されてい
る。たとえば、文献2 Ahn, G.,Choi, H, Lim, S.,
Lee, S., and Lee,C., "A 12-b, 10-MHz, 250
-mW CMOS A/D Converter," IEEE Journal of So
lid-State Circuits,pp. 2030-2035, 1996にMDACの
回路例が記載されている。一般的な2ビットのMDACの回
路構成例を図13に示す。この回路の動作は次に示すよう
になる。この2ビットのMDAC回路は2つのクロックフェ
ーズ1、2で動作する。まずクロックフェーズ1におい
て、オペアンプ73の反転入力端子と出力端子はスイッ
チ74によって短絡され、反転入力端子の電圧は非反転
入力端子の電圧、すなわちグランド(GND)レベルにほ
ぼ等しくなる。(これを通常仮想接地と呼んでいる。)
また、容量70、71、72はアナログ入力電圧とオペ
アンプの反転入力端子の間に接続されて、アナログ入力
電圧がサンプルされる。次にクロックフェーズ2におい
て、オペアンプ73の反転入力端子と出力端子の間のス
イッチはオフする。また容量72の2つの端子のうち、
オペアンプ73の反転入力端子に接続されていない側の
端子は、スイッチ77によってオペアンプ73の出力に
接続される。容量70の2つの端子のうち、オペアンプ
73の反転入力端子に接続されていない側の端子は、MD
ACのデジタル入力のMSBビットによってコントロールさ
れたスイッチ75によって、VrefもしくはGNDに接続さ
れる。例えば、MDACのデジタル入力のMSBビットが1の
ときはVrefに接続され、 MDACのデジタル入力のMSBビッ
トが0のときはGNDに接続される。また、容量71の2
つの端子のうち、オペアンプの反転入力端子に接続され
ていない側の端子は、MDACのデジタル入力のLSBビット
によってコントロールされたスイッチ76によって、Vr
efもしくはGNDに接続される。
【0012】例えば、MDACのデジタル入力のLSBビット
が1のときはVrefに接続され、 MDACのデジタル入力のL
SBビットが0のときはGNDに接続される。このときMDAC
の出力電圧Voutは、次の式で求められる。 Vout=Vin + 2(Vin−b1・Vref)+(Vin−b0・Vre
f) ここで、b1、b0はそれぞれMDACのデジタル入力のMSBビ
ット、LSBビットを表す。またオペアンプ73のオープ
ンループゲインは無限大であると仮定している。
【0013】このように負帰還をかけてオペアンプの反
転入力端子を仮想接地としている回路では、出力端子に
おける電圧を、反転入力端子の電圧(仮想接地)を基準
にして得ている。従って、反転入力端子の電圧が図13の
例ではGNDレベルからずれるほど、出力端子における誤
差は大きくなる。実際の回路では、オペアンプのオープ
ンループゲインは有限の値であり、出力端子の電圧をオ
ペアンプのオープンループゲインで割った値に相当する
電圧変動が反転入力端子において生じている。従って、
オペアンプの出力端子の電圧変動が大きいほど、出力端
子における誤差が大きくなる。とくにそれはオペアンプ
のオープンループゲインが小さいほど顕著になる。
【0014】各段において、サブADコンバータ回路の出
力が変化するときにMDACの出力電圧が大きく変化する。
このとき、 MDAC出力におけるDNL誤差が最も大きくな
る。そして図8のように構成された従来のADコンバータ
回路では、各段のサブADコンバータ回路に用いられる参
照電圧が等しいため、1段目のサブADコンバータ回路の
出力が変化したときに、すべての段のサブADコンバータ
回路の出力が一斉に変化する。従って、MDACの出力電圧
も同じタイミングで変化する。
【0015】例えば、図11(b)において、出力電圧vout1
が大きく変化するタイミング(点線で示す)で、MDACに
用いられるオペアンプのオープンループゲインが小さい
ために0.8LSBの微分非直線性誤差(以下DNL誤差と略
す)を生じたとする。図11(c)に示すように出力電圧vou
t2も同じタイミングで大きく変化する。仮に、出力電圧
vout2において出力が大きく変化したことで生じた誤差
の電圧の大きさがvout1のときと等しいとし、さらに仮
に、増幅回路8の増幅度が2であるとすると、2段目のM
DAC15単体で生じたDNL誤差は、1段目のMDAC14単体
で生じたDNL誤差の半分の0.4LSBとなる。従って、出力
電圧vout2におけるDNL誤差は、1段目のMDAC14単体で
生じたDNL誤差0.8LSBと2段目のMDAC15単体で生じたDN
L誤差0.4LSBが加算されて1.2LSBとなる。
【0016】同様に、出力電圧vout3において出力が大
きく変化したことで生じた誤差の電圧の大きさがvout1
のときと等しいとし、増幅回路9の増幅度が2であると
すると、3段目のMDAC16単体で生じたDNL誤差は、1段
目のMDAC14単体で生じたDNL誤差の1/4の0.2LSBと
なる。従って、出力電圧vout3におけるDNL誤差は、1段
目のMDAC14単体で生じたDNL誤差0.8LSBと2段目のMDAC
15単体で生じたDNL誤差0.4LSBに3段目のMDAC16単体
で生じたDNL誤差0.2LSBが加算されて1.4LSBとなる。
【0017】このように、1段目のサブADコンバータ出
力が変化するときは各段のMDAC出力が一斉に大きく変化
して、各段でのDNL誤差が加算されるという問題点があ
った。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、この発明は、サブADコンバータにおけるコンパ
レータの参照電圧に用いる抵抗ラダー回路において、抵
抗ラダーの総抵抗値を支配する本抵抗のほかに、本抵抗
の半分以下の抵抗値を持つ補助抵抗を用いることによ
り、サブADコンバータ回路の入出力特性にオフセット
をつくり、2段目以降のサブADコンバータにおいて、
入出力特性にずれが生じるような構成とした。
【0019】上記のように構成されたADコンバータ回
路では、1段目のサブADコンバータ回路の出力が変化す
るタイミングと、2段目以降のサブADコンバータ回路の
出力が変化するタイミングにずれが生じる。従って、1
段目のMDAC出力が大きく変化するタイミングと2段目以
降のMDACの出力が大きく変化するタイミングにずれが生
じるため、各段でのDNL誤差が加算されない。従って、
回路全体におけるDNL誤差は1段目のMDACのDNL誤差でほ
ぼ律束されるため、従来技術に比べてDNL誤差を減少す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、1段目サブADコンバ
ータと2段目以降のサブADコンバータで、入出力特性
にオフセットが生じるようにするために、抵抗ラダー回
路において、抵抗ラダーの総抵抗値を支配する本抵抗の
ほかに、本抵抗の半分以下の抵抗値を持つ補助抵抗を用
いることにより、サブADコンバータ回路の入出力特性
にオフセットを持たせるようにした。
【0021】上記のように構成された抵抗ラダーをもち
いたサブADコンバータ回路では、1段目のサブADコ
ンバータ回路と2段目のサブADコンバータ回路で入出
力特性にオフセットが生じ、1段目のMDACの出力が大き
く変化するタイミングと2段目以降のMDACの出力が大き
く変化するタイミングがずれる。従って、2段目以降のM
DAC単体で生じたDNL誤差が1段目のMDACで生じたDNL誤
差に加算されることがなく、通常のパイプライン型AD
コンバータ回路に比べて、DNL誤差を減少することがで
きる。
【0022】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図7はこの発明によるパイプライン型ADコ
ンバータ回路の構成図の一例である。また、図1は、こ
の発明によるサブADコンバータ回路のコンパレータの
参照電圧作成のために用いる抵抗ラダー回路の構成図の
一例である。この抵抗ラダー回路は各段のサブADコン
バータ回路1、2、3、4で共通である。本抵抗40、
41、42、43と補助抵抗44、45、46、47が
交互に接続されている。
【0023】各(本)抵抗40、41、42、43は、
それぞれ実質的に同じ抵抗値である。また、各補助抵抗
44、45、46、47もそれぞれ実質的に同じ抵抗値
である。更に、補助抵抗44、45、46、47の抵抗
値は本抵抗40、41、42、43の抵抗値の半分以下
にする。それは、補助抵抗44、45、46、47の抵
抗値は本抵抗の抵抗値の半分以上にすると、この段にお
けるサブADコンバータ回路の誤差が1ビットを超えてし
まい、後の段でデジタル補正回路を用いてこの誤差を補
正するのが困難になるためである。実用的な補助抵抗4
4、45、46、47の値は本抵抗40、41、42、
43の値に対して、1/10〜1/20程度である。1/10
以上であると、後段でデジタル補正する事が困難であ
り、1/20以下であると、1段目と2段目のMDACの重
なりが生じ、誤差が出る。つまり、本願発明の目的を達
成することができない。
【0024】この例では、本抵抗R1=460Ω、R2=40Ωと
している。上側の基準電圧を3.0V、下側の基準電圧を1.
0Vとしたときの各参照電圧の値を図12に示す。参照電圧
60、61、62は、上側の基準電圧と下側の基準電圧
の間の電圧を4等分して得られた電圧で、それぞれ2.5
V、2.0V、1.5Vとなる。これらは1段目のサブADコンバ
ータ回路のコンパレータの参照電圧として用いる。一方
参照電圧63、64、65は参照電圧60、61、62
から補助抵抗の分だけオフセットを生じており、それぞ
れ2.54V、2.04V、1.54Vとなる。これらを2段目以降のサ
ブADコンバータ回路のコンパレータの参照電圧として
用いる。
【0025】こうすることにより、サブADコンバータ
回路の出力が変化するタイミングにオフセットが生じる
ため、各段のMDACの出力電圧は図4に示されるよう
になる。2段目以降の参照電圧63、63、65と1段目
の参照電圧60、61、62とで生じているオフセット
の分だけ、1段目と2段目以降のMDACの出力電圧が大
きく変わるタイミングをずらすことができる。ただしこ
の場合、2段目と3段目のMDACの出力電圧が大きく変
わるタイミングは一致しているため、2段目のMDACの出
力電圧が大きく変化する点におけるDNL誤差と3段目のM
DACの出力電圧が大きく変化する点におけるDNL誤差は加
算される。しかしながら、これらDNL誤差の和は1段目の
MDACの出力電圧が大きく変化する点におけるDNL誤差よ
りも通常小さいため、問題にならない。
【0026】従って、 ADコンバータ全体でのDNL誤差
を、1段目のMDACで生じたDNL誤差の程度に保つことがで
きる。また図2は、この発明によるサブADコンバータ
回路のコンパレータの参照電圧作成のために用いる抵抗
ラダー回路の他の構成図の一例である。この抵抗ラダー
回路は各段のサブADコンバータ回路1、2、3、4で
共通である。図1の回路にさらに、補助抵抗48、4
9、50、51が加わって接続されている。 つまり、
本抵抗ひとつに対して、本抵抗の半分以下の抵抗値をも
つ補助抵抗2つをセットにして用いることによって、1
段目と2段目の入出力特性にオフセットが生じるだけで
なく、2段目と3段目の入出力特性あるいはそれ以降の段
における入出力特性にもオフセットを生じさせることが
でき、さらに効果的である。
【0027】参照電圧60、61、62は1段目のサブ
ADコンバータ回路のコンパレータの参照電圧として用
いる。一方参照電圧63、64、65は2段目のサブA
Dコンバータ回路のコンパレータの参照電圧として用い
る。また、参照電圧66、67、68は3段目のサブA
Dコンバータ回路のコンパレータの参照電圧として用い
る。こうすることにより、各段のMDACの出力電圧は
図5に示されるようになり、1段目、2段目、3段目のMD
ACの出力電圧が大きく変わるタイミングをすべてずら
すことができる。従って、各段でMDAC出力のDNL誤差が
もっとも大きくなるタイミングがずれるため、ADコンバ
ータ全体でのDNLを1段目のMDACで生じたDNL誤差の程度
に保つことができる。
【0028】本実施例では、3つのMDACを縦続接続
するパイプライン構成について説明したが、本発明はこ
れに限るわけではなく、2つ以上のMDACを用いる場
合に、応用することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の回路方式では、各段のMDAC
出力が大きく変化するタイミングにずれを生じるため、
各段でのDNL誤差が加算されない。従って、ADコンバ
ータ回路全体のDNL誤差を1段目で生じるDNL誤差のレベ
ルに保つすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の抵抗ラダー回路の構成図であ
る。
【図2】図2は、本発明の他の抵抗ラダー回路の構成図
である。
【図3】図3は、本発明の他の抵抗ラダー回路の構成図
である。
【図4】図4は、本発明の抵抗ラダー回路を用いたパイ
プライン型ADコンバータ回路における各段のMDAC
の出力電圧とADコンバータ回路への入力電圧を示すタ
イムチャートである。
【図5】図5は、本発明の他の抵抗ラダー回路を用いた
パイプライン型ADコンバータ回路における各段のMD
ACの出力電圧とADコンバータ回路への入力電圧を示
すタイムチャートである。
【図6】図6は、本発明の他の抵抗ラダー回路を用いた
パイプライン型ADコンバータ回路における各段のMD
ACの出力電圧とADコンバータ回路への入力電圧を示
すタイムチャートである。
【図7】図7は、本発明のパイプライン型ADコンバー
タ回路の構成図である。
【図8】図8は、従来のパイプライン型ADコンバータ
回路の構成図である。
【図9】図9は、パイプライン型ADコンバータ回路に
用いられるサブADコンバータ回路の構成図である。
【図10】図10は、従来の抵抗ラダー回路の構成図で
ある。
【図11】図11は、従来の抵抗ラダー回路を用いたパ
イプライン型ADコンバータ回路における各段のMDA
Cの出力電圧とADコンバータ回路への入力電圧を示す
タイムチャートである。
【図12】図12は、本発明の抵抗ラダー回路を用いた
ときの基準電圧と参照電圧の一例を示す
【図13】図13は、MDAC回路の一例を示す。
【符号の説明】
1、2、3、4 サブADコンバータ回路 5、6、7 サブDAコンバータ回路 8、9、10 増幅回路 11、12、13 加算回路 14、15、16 マルチプライイングDAコンバー
タ回路(MDAC) 17 ADコンバータ回路入力端子 18、19、20 MDAC出力端子 21、22、23 コンパレータ 24 エンコーダ 25、26 ラッチ 27、28、29、30 抵抗 31、32 基準電圧端子 33 サブADコンバータ回路信号入力端子 34、35、36 サブADコンバータ回路参照電圧
入力端子 37、38 サブADコンバータ回路出力端子 39 サンプルアンドホールド回路 40、41、42、43 本抵抗 44、45、46、47、48、49、50、51
補助抵抗 52 デジタル補正回路 60、 61、62、63、64、65、66、67、
68 参照電圧 70、71、72 容量 73 オペアンプ 74、 75、76、77、78、79 スイッチ 80 抵抗ラダー回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月26日(2000.1.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの基準電圧端子の間に、同一の抵抗
    値である複数の抵抗と、前記抵抗の半分以下で同一の抵
    抗値である複数の補助抵抗とを交互に接続した抵抗ラダ
    ー回路を用いたADコンバータ回路。
  2. 【請求項2】 前記補助抵抗が2つ以上の異なる抵抗値
    をもつ抵抗群からなる請求項1のADコンバータ回路。
  3. 【請求項3】 サブADコンバータと、マルチプライイン
    グDAコンバータとからなるサブADコンバータブロックを
    複数段接続し、さらに前記サブADコンバータに参照電圧
    を与えるために、2つの基準電圧端子の間に接続され、
    複数の抵抗器を直列に接続した抵抗ラダー回路とを用い
    て構成したパイプライン型ADコンバータ回路において、 前記抵抗ラダー回路は、前記2つの基準電圧端子間に、
    同一の抵抗値である複数の抵抗と、前記抵抗の半分以下
    で同一の抵抗値を持った補助抵抗を交互に接続し、前記
    抵抗と前記補助抵抗との接続点より前記参照電圧を得る
    ように構成したことを特徴とするADコンバータ回路。
  4. 【請求項4】 サブADコンバータと、マルチプライイン
    グDAコンバータとからなるサブADコンバータブロックを
    複数段接続し、さらに前記サブADコンバータに参照電圧
    を与えるために、2つの基準電圧端子の間に接続され、
    複数の抵抗器を直列に接続した抵抗ラダー回路とを用い
    て構成したパイプライン型ADコンバータ回路において、 前記抵抗ラダー回路は、同一の抵抗値である複数の抵抗
    と、前記抵抗の半分以下で同一の抵抗値を持った補助抵
    抗を前記抵抗の両端にそれぞれ一つずつ接続した抵抗群
    と、前記抵抗群を前記2つの基準電圧端子の間に複数個
    接続し、該抵抗の接続点より前記参照電圧を得るように
    構成したことを特徴とするADコンバータ回路。
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