JP6478896B2 - 増幅回路、パイプラインadc、及び無線通信装置 - Google Patents

増幅回路、パイプラインadc、及び無線通信装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、増幅回路、パイプラインADC、及び無線通信装置に関する。
従来、アナログ信号を所定の増幅率で増幅する増幅回路として、オペアンプを備えた増幅回路が知られている。オペアンプを備えた増幅回路では、オペアンプの利得が大きいほど、オペアンプの仮想接地電圧が理想値に近くなり、増幅精度が向上する。しかしながら、近年、CMOSの微細化が進んでおり、高利得なオペアンプの設計が困難になっている。このため、上記従来の増幅回路では、オペアンプの仮想接地電圧に誤差が生じ、この誤差に応じた増幅誤差が生じるという問題がある。
また、オペアンプの代わりに比較器を備えた増幅回路も提案されているが、比較器を備えた増幅回路では、比較器の有限遅延に応じた増幅誤差が発生するという問題がある。
米国特許出願公開第2010/0328119号明細書
Soon-Kyun Shin, Yong-Sang You, Seung-Hoon Lee, Kyoung-Ho Moon, Jae-Whui Kim, Lane Brooks, and Hae-Seung Lee, "A Fully-Differential Zero-Crossing-Based 1.2V 10b 26MS/s Pipelined ADC in 65nm CMOS," IEEE VLSI Circuits Symp., 2008. A. M. A. Ali, et al, "A 16-bit 250-MS/s IF Sampling Pipelined ADC With Background Calibration," IEEE JSSC, Vol.45, No.12, 2012.
高い増幅精度を有する増幅回路、並びにこの増幅回路を備えたパイプラインADC及び無線通信装置を提供する。
一実施形態に係る増幅回路は、サンプルホールド回路と、増幅器と、帰還容量と、逐次比較回路と、制御回路と、を備える。サンプルホールド回路は、入力信号をサンプル及びホールドする。増幅器は、サンプルホールド回路がホールドした入力信号が入力される入力端子と、入力された入力信号を増幅した増幅信号が出力される出力端子と、を備える。帰還容量は、増幅器の入力端子及び出力端子の間に接続される。逐次比較回路は、増幅器の入力端子の電圧に基づいて増幅信号を補正する逐次比較動作を、所定のサイクル数実行する。制御回路は、増幅信号に含まれる増幅誤差に基づいて、逐次比較回路を制御する。
第1実施形態に係る増幅回路の一例を示す図。 図1のDACの一例を示す図。 第1実施形態に係る増幅回路の動作を示すタイミングチャート。 第1増幅フェーズにおける仮想接地電圧及び増幅信号を示すグラフ。 第2増幅フェーズにおける仮想接地電圧及び増幅信号を示すグラフ。 図1の制御回路の一例を示す図。 マッピングテーブルの一例を示す図。 図1の論理回路の一例を示す図。 第2実施形態に係る増幅回路の一例を示す図。 第3実施形態に係る増幅回路の一例を示す図。 制御回路による較正処理の一例を示すフローチャート。 第4実施形態に係るパイプラインADCの一例を示す図。 第5実施形態に係る無線通信装置のハードウェア構成の一例を示す図。 第6実施形態に係る無線端末の一例を示す斜視図。 第6実施形態に係る無線端末の一例を示す斜視図。 第5実施形態に係る無線通信装置を備えたメモリカードの一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る増幅回路について、図1〜図8を参照して説明する。本実施形態に係る増幅回路は、入力された信号を所定の増幅率で増幅して出力する。増幅回路に入力される信号を入力信号、増幅回路が出力する信号を増幅信号という。以下では、入力信号は電圧信号VIN、増幅信号は電圧信号VOUT、増幅回路の増幅率はGであるものとする。増幅信号VOUTに増幅誤差がない場合、VOUT=G×VINとなる。なお、入力信号及び出力信号は、電圧信号に限られず、電流信号であってもよい。
まず、本実施形態に係る増幅回路の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る増幅回路の一例を示す図である。図1の増幅回路は、サンプルホールド回路1と、増幅器2と、帰還容量Cと、リセットスイッチSWと、逐次比較回路3と、制御回路4と、を備える。
サンプルホールド回路(S/H)1は、入力信号VINをサンプル及びホールドする。サンプルホールド回路1は、入力信号VINが入力される入力端子と、ノードNに接続される出力端子と、を備える。サンプルホールド回路1の入力端子は、増幅回路の入力端子に相当する。ノードNは、サンプルホールド回路1の出力端子と、増幅器2の反転入力端子と、帰還容量Cの一端と、逐次比較回路3の入力端子と、の接続点であり、サンプルホールド回路1の出力端子に相当する。以下では、ノードNの電圧を、仮想接地電圧Vという。
図1の例では、サンプルホールド回路1は、スイッチトキャパシタ回路であり、スイッチSW〜SWと、サンプル容量Cと、を備える。
スイッチSWは、一端がノードNに接続され、他端がサンプルホールド回路1の入力端子に接続される。ノードNは、スイッチSWの一端と、スイッチSWの一端と、サンプル容量Cの一端と、の接続点である。
スイッチSWは、一端がノードNに接続され、他端が基準電圧を印加された基準電圧線に接続される。以下の説明において、基準電圧は接地電圧(=0)であり、基準電圧線は接地線であるものとするが、基準電圧及び基準電圧線は、これに限られない。
スイッチSWは、一端がノードNに接続され、他端が接地線に接続、すなわち、接地される。
サンプル容量Cは、容量値Cを有し、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続される。サンプル容量Cの他端の電圧が仮想接地電圧Vとなる。
なお、サンプルホールド回路1の構成は、図1の構成に限られない。サンプルホールド回路1として、入力信号VINのサンプル及びホールドが可能な既存の任意の回路を利用することができる。
増幅器2は、利得Aを有するオペアンプであり、ノードNに接続された反転入力端子と、接地された非反転入力端子と、ノードNに接続された出力端子と、を備える。ノードNは、増幅器2の出力端子と、帰還容量Cの他端と、リセットスイッチSWの一端と、逐次比較回路3の出力端子と、の接続点である。ノードNの電圧(増幅回路の出力端子の電圧)が、増幅信号VOUTとなる。
なお、図1の例では、増幅器2は、オペアンプであるが、これに限られない。増幅器2として、いわゆるクローズドループスイッチトキャパシタ回路で利用可能な、既存の任意の増幅器を利用できる。例えば、増幅器2は、比較器ベース増幅器であってもよいし、リングアンプであってもよい。
帰還容量Cは、容量値Cを有し、一端がノードNに接続され、他端がノードNに接続される。すなわち、帰還容量Cは、増幅器2の反転入力端子と出力端子との間に接続される。図1の例では、増幅回路の増幅率Gは、容量値C,Cにより設定される。増幅誤差がない場合の理想的な増幅率Gは、G=C/Cとなる。
リセットスイッチSWは、一端がノードNに接続され、他端が接地される。
逐次比較回路3は、増幅器2が出力した増幅信号VOUTを補正する。ここでいう補正とは、増幅信号VOUTが理想的な値に近づくように、すなわち、増幅誤差が0に近づくように、増幅信号VOUTを変化させることをいう。
逐次比較回路3は、入力端子がノードNに接続され、出力端子がノードNに接続される。逐次比較回路3は、逐次比較動作を実行する。逐次比較動作とは、増幅器2の反転入力端子の電圧(仮想接地電圧V)が、接地電圧(基準電圧)に近づくように、増幅器2の出力端子の電圧(増幅信号VOUT)を変化させる一連の動作のことである。
逐次比較回路3は、このような逐次比較動作を複数サイクル実行することにより、増幅信号VOUTを補正する。以下では、逐次比較回路3が実行する逐次比較動作のサイクル数は、nであるものとする。逐次比較回路3は、比較器31と、論理回路32と、DAC(Digital to Analog Converter)33と、を備える。
比較器31は、ノードNに接続された第1入力端子と、接地された第2入力端子と、論理回路32の入力端子に接続された出力端子と、を備える。比較器31の第1入力端子は、逐次比較回路3の入力端子に相当する。比較器31は、第1入力端子に印加された仮想接地電圧Vと、第2入力端子に印加された接地電圧と、を比較し、比較結果を出力する。比較結果は、2値(1又は0)のデジタル信号として出力される。なお、第1入力端子及び第2入力端子は、それぞれ反転入力端子及び非反転入力端子であってもよいし、逆でもよい。
論理回路32は、逐次比較動作の各サイクルの切り替えやサイクル数の管理などを実行するデジタル回路であり、比較器31の出力端子に接続された入力端子と、DAC33の入力端子に接続された出力端子と、を備える。論理回路32は、入力端子から比較器31の比較結果を入力され、出力端子からNビット(N≧n)のデジタル信号D[N−1:0]を出力する。
論理回路32は、N個のレジスタR(i=0〜N−1)を備える。レジスタRは、(n−i)サイクル目の逐次比較動作における比較結果(デジタル値)を格納し、格納した比較結果を出力する。レジスタRが出力した比較結果は、デジタル信号D[N−1:0]の(N−i)番目のビットD[i]に相当する。
例えば、レジスタRの出力信号は、デジタル信号D[N−1:0]のN番目のビットD[0]に相当する。ビットD[0]は、デジタル信号D[N−1:0]のLSB(Least Significant Bit)である。また、レジスタRN−1の出力信号は、デジタル信号D[N−1:0]の1番目のビットD[N−1]に相当する。ビットD[N−1]は、デジタル信号D[N−1:0]のMSB(Most Significant Bit)である。
例えば、N=n=4であり、1,2サイクル目の比較結果が1、3,4サイクル目の比較結果が0であった場合、D[3]=D[2]=1、D[1]=D[0]=0となり、デジタル信号D[3:0]は、1100となる。
DAC33は、NビットのDA変換が可能なDACであり、論理回路32の出力端子に接続された入力端子と、ノードNに接続された出力端子と、を備える。DAC33は、入力端子からデジタル信号D[N−1:0]を入力され、入力されたデジタル信号D[N−1:0]に応じてノードNの電圧(増幅信号VOUT)を変化させる。DAC33は、容量性DACでもよいし、抵抗性DACでもよい。
ここで、図2は、DAC33の一例を示す図である。図2のDAC33は、Nビットの容量性DACであり、N個の容量C(i=0〜N−1)と、ダミー容量Cと、N個のバッファB(i=0〜N−1)と、バッファBと、参照電圧源VREFと、を備える。
容量Cは、容量値Cを有し、一端がノードNに接続され、他端がバッファBの出力端子に接続される。容量値Cは、C=2×Cである。
ダミー容量Cは、容量値Cを有し、一端がノードNに接続され、他端がバッファBの出力端子に接続される。
バッファBは、容量Cを駆動するバッファであり、入力端子がレジスタRの出力端子に接続され、出力端子が容量Cの他端に接続される。
バッファBは、容量Cを駆動するバッファであり、入力端子が接地され、出力端子がダミー容量Cの他端に接続される。
参照電圧源VREFは、バッファB,Bを駆動する電源であり、バッファB,Bに参照電圧VREFを印加する。
バッファBは、入力端子からビットD[i]を入力され、入力されたビットD[i]の値に応じた電圧を、容量Cの他端に印加する。バッファBは、D[i]=0の場合、容量Cの他端に接地電圧(=0)を印加し、D[i]=1の場合、容量Cの他端に参照電圧VREFを印加する。バッファBは接地されているため、ダミー容量Cの他端の電圧は、接地電圧で一定である。
このように、図2のDAC33は、デジタル信号D[N−1:0]の値に応じて各容量Cの他端の電圧を変化させる。これにより、電荷の再分配が生じ、参照電圧VREF及び容量値Cに応じた変化量だけ、増幅信号VOUTが変化する。
以下では、容量Cによる増幅信号VOUTの変化量を、LSB電圧VLSBという。LSB電圧VLSBは、デジタル信号D[N−1:0]のLSBによる増幅信号VOUTの変化量、すなわち、逐次比較動作による増幅信号VOUTの変化量の最小値に相当する。図2のDAC33では、容量値Cは、バイナリに設定されているため、容量Cによる増幅信号VOUTの変化量は、2×VLSBとなる。
この逐次比較回路3が増幅信号VOUTを補正可能な電圧範囲VRANGEは、参照電圧VREF及び容量値Cに応じて決まり、以下の式で表される。
Figure 0006478896
式(1)において、CSUMは、ノードNに接続された、容量Cを除く総容量値である。容量値CSUMは、容量値C,Cなどによって決まる。LSB電圧VLSBは、式(1)のn=1の場合の電圧範囲VRANGEに相当する。
制御回路4は、増幅信号VOUTの増幅誤差に基づいて、逐次比較回路3を制御する。本実施形態では、制御回路4は、逐次比較回路3が実行する逐次比較動作のサイクル数nを、増幅誤差に応じた値に設定する。逐次比較回路3は、制御回路4により設定されたサイクル数nだけ逐次比較動作を実行する。制御回路4について、詳しくは後述する。
次に、本実施形態に係る増幅回路の動作について、図3〜図5を参照して説明する。以下では、サイクル数nは、制御回路4により設定済みであるものとする。また、DAC33は、図2の容量性DACであるものとする。
図3は、増幅回路の動作を示すタイミングチャートである。図3において、S/Hはサンプルホールド回路1、Ampは増幅器2、SARは逐次比較回路3、SWはリセットスイッチSWを示す。図3に示すように、増幅回路は、サンプルフェーズ、第1増幅フェーズ、及び第2増幅フェーズを含む3つの動作フェーズを有する。
(サンプルフェーズ)
サンプルフェーズは、サンプルホールド回路1が入力信号VINをサンプルする動作フェーズである。具体的には、サンプルホールド回路1は、スイッチSW,SWがオンになり、スイッチSWがオフになる。これにより、サンプル容量Cに入力信号VINがサンプルされる。すなわち、サンプル容量Cに、入力信号VINに応じた電荷Q(=VIN×C)が蓄積される。
このとき、スイッチSWがオンであるため、仮想接地電圧Vは0になる。したがって、増幅器2は、増幅動作を実行しない(OFF)。また、逐次比較回路3は、逐次比較動作を実行しない(OFF)。
さらに、リセットスイッチSWは、帰還容量Cをリセットする。具体的には、リセットスイッチSWは、オンになり、帰還容量Cを放電する。リセットスイッチSWは、サンプルフェーズの一部の期間だけオンになってもよい。リセットスイッチSWは、帰還容量Cをリセットした後、次のサンプルフェーズまでオフになる(OFF)。
(第1増幅フェーズ)
第1増幅フェーズは、増幅器2の増幅動作により、入力信号VINを粗く増幅する動作フェーズである。第1増幅フェーズにおいて、逐次比較回路3は、逐次比較動作を実行しない(OFF)。サンプルフェーズの終了後、第1増幅フェーズが開始する。
第1増幅フェーズが開始すると、サンプルホールド回路1は、サンプルフェーズの終了時にサンプルした入力信号VINをホールドする。具体的には、サンプルホールド回路1は、スイッチSW,SWがオフになり、スイッチSWがオンになる。これにより、サンプルフェーズの終了時にサンプル容量Cにサンプルされた入力信号VINがホールドされる。すなわち、サンプル容量Cが、サンプルフェーズの終了時に蓄積した電荷Qを保持する。その後、サンプルホールド回路1は、次のサンプルフェーズの開始まで、入力信号VINのホールドを継続する。
サンプルホールド回路1が入力信号VINをホールドすると、仮想接地電圧Vが、サンプル容量Cに保持された電荷Qに応じた電圧となる。具体的には、仮想接地電圧Vは、V=−VINとなる。仮想接地電圧Vが0でなくなるため、増幅器2は、増幅動作を実行する。増幅器2が増幅動作を実行すると、サンプル容量Cに蓄積された電荷Qが、帰還容量Cに転送され、図4に示すように、仮想接地電圧Vが0に近づく。
増幅器2が理想的な増幅器(利得Aが無限大)である場合、増幅器2の増幅動作により、電荷Qがサンプル容量Cから帰還容量Cへ全て転送される。結果として、仮想接地電圧Vは0となり、増幅信号VOUTは、VOUT=Q/C=VIN×C/C=VIN×Gとなる。すなわち、入力信号VINをG倍に増幅した理想的な増幅信号VOUTが出力される。
しかしながら、実際には、増幅器2の利得Aは有限であるため、全ての電荷Qがサンプル容量Cから帰還容量Cへ転送されるわけではない。結果として、増幅器2が増幅動作を実行しても、図4に示すように、仮想接地電圧Vには、少なくとも(VIN×G×C)/(A×C)の誤差が生じる。仮想接地電圧Vの誤差に伴い、増幅信号VOUTには、少なくともVIN×G/(1+A)の増幅誤差が生じる。
実際には、第1増幅フェーズの時間は有限であるため、第1増幅フェーズの終了時において、仮想接地電圧Vの誤差は(VIN×G×C)/(A×C)より大きくなり、増幅信号VOUTの増幅誤差は、VIN×G/(1+A)より大きくなる。
このように、第1増幅フェーズでは、増幅信号VOUTに、増幅器2の性能(利得A)に応じた増幅誤差が発生する。これは、増幅器2が、オペアンプではなく、比較器ベース増幅器である場合であっても同様である。増幅器2が比較器ベース増幅器である場合には、第1増幅フェーズにおいて、増幅信号VOUTに、増幅器2を構成する比較器の性能(有限時間)に応じた増幅誤差が発生する。
(第2増幅フェーズ)
第2増幅フェーズは、逐次比較回路3が、第1増幅フェーズの終了時の増幅信号VOUTに含まれる増幅誤差を補正する動作フェーズである。第1増幅フェーズの終了後、第2増幅フェーズが開始する。なお、上述の通り、第1増幅フェーズの終了時において、仮想接地電圧Vは0にはならないため、増幅器2は、第2増幅フェーズの間も増幅動作を実行する。
第2増幅フェーズにおいて、逐次比較回路3は、逐次比較動作を実行する。以下では、逐次比較動作の具体例について、図5を参照して説明する。ここでは、説明のため、N=n=4であるものとする。
まず、1サイクル目の逐次比較動作(サイクル1)において、論理回路32は、デジタル信号D[3:0]として、1000を出力する。これにより、DAC33の容量Cに参照電圧VREFが印加され、増幅信号VOUTが8VLSBだけ変化する。増幅信号VOUTの変化に伴って、仮想接地電圧Vも変化する。
比較器31は、変化後の仮想接地電圧Vと接地電圧(=0)とを比較し、比較結果を出力する。比較器31は、V<0の場合、1を出力し、V>0の場合、0を出力する。1と0は逆でもよい。比較器31が出力した1サイクル目の比較結果は、論理回路32のレジスタRに格納される。図5の例では、V>0であるため、レジスタRには0が格納される。以降、ビットD[3]として0が出力される。
次に、2サイクル目の逐次比較動作(サイクル2)において、論理回路32は、デジタル信号D[3:0]として、0100を出力する。これにより、DAC33の容量Cに参照電圧VREFが印加され、増幅信号VOUTが4VLSBだけ変化する。増幅信号VOUTの変化に伴って、仮想接地電圧Vも変化する。
比較器31は、変化後の仮想接地電圧Vと接地電圧(=0)とを比較し、比較結果を出力する。比較器31が出力した2サイクル目の比較結果は、論理回路32のレジスタRに格納される。図5の例では、V<0であるため、レジスタRには1が格納される。以降、ビットD[2]として0が出力される。
続いて、3サイクル目の逐次比較動作(サイクル3)において、論理回路32は、デジタル信号D[3:0]として、0110を出力する。これにより、DAC33の容量Cに参照電圧VREFが印加され、増幅信号VOUTが2VLSBだけ変化する。増幅信号VOUTの変化に伴って、仮想接地電圧Vも変化する。
比較器31は、変化後の仮想接地電圧Vと接地電圧(=0)とを比較し、比較結果を出力する。比較器31が出力した3サイクル目の比較結果は、論理回路32のレジスタRに格納される。図5の例では、V>0であるため、レジスタRには0が格納される。以降、ビットD[1]として0が出力される。
そして、4サイクル目の逐次比較動作(サイクル4)において、論理回路32は、デジタル信号D[3:0]として、0101を出力する。これにより、DAC33の容量Cに参照電圧VREFが印加され、増幅信号VOUTがVLSBだけ変化する。増幅信号VOUTの変化に伴って、仮想接地電圧Vも変化する。
比較器31は、変化後の仮想接地電圧Vと接地電圧(=0)とを比較し、比較結果を出力する。比較器31が出力した4サイクル目の比較結果は、論理回路32のレジスタRに格納される。図5の例では、V<0であるため、レジスタRには1が格納される。以降、ビットD[0]として1が出力される。
以上の逐次比較動作の結果、図5に示すように、仮想接地電圧Vが0に近づき、増幅信号VOUTが理想値(=VIN×G)に近づき、増幅信号VOUTの増幅誤差を第1増幅フェーズの終了時より小さくすることができる。
第2増幅フェーズの終了後、論理回路32のレジスタRやDAC33の容量Cはリセットされ、次のサンプルフェーズが開始される。レジスタR及び容量Cは、次のサンプルフェーズが開始された後にリセットされてもよい。
以上説明した通り、本実施形態に係る増幅回路によれば、逐次比較回路3が逐次比較動作を実行することにより、増幅信号VOUTの増幅誤差を抑制し、入力信号VINの増幅精度を向上させることができる。したがって、高い増幅精度を有する増幅回路を実現することができる。
なお、以上の説明において、増幅回路は、単相構成であったが、差動構成とすることも可能である。
以下、本実施形態における制御回路4について詳しく説明する。
一般に、逐次比較回路3は、増幅信号VOUTを補正可能な電圧範囲VRANGEが、最大誤差VMAXより大きくなるように構成されるのが好ましい。最大誤差VMAXとは、逐次比較動作により増幅誤差を補正する前の増幅信号VOUTに含まれる、増幅誤差の最大値のことである。このような構成により、逐次比較動作の終了時の増幅信号VOUTに含まれる増幅誤差を、LSB電圧VLSB以下にすることができる。
電圧範囲VRANGEを最大誤差VMAXより大きくするためには、以下の式を満たすように逐次比較回路3を設計することが必要である。
Figure 0006478896
式(2)では、上述の逐次比較回路3のように、各逐次比較動作における増幅信号VOUTの変化量が、バイナリに設計されている場合を想定している。
式(2)からわかるように、LSB電圧VLSBを小さくし、逐次比較回路3による補正精度(増幅回路による増幅精度)を向上させると、要求される逐次比較動作のサイクル数nが大きくなる。サイクル数nが大きくなると、第2増幅フェーズが長くなり、逐次比較動作の速度が低下する。したがって、逐次比較動作における補正精度と速度とは、トレードオフの関係となる。
増幅器2の利得Aを大きくし、最大誤差VMAXを小さくすることにより、逐次比較動作の補正精度及び速度を同時に向上させることは可能であるが、微細なCMOSにより、十分に大きな利得Aを有する増幅器2を構成することは困難である。
このため、逐次比較動作における補正精度及び速度を両立するためには、最大誤差VMAXに応じて、サイクル数nやLSB電圧VLSBを適切に設定することが重要となる。そこで、本実施形態における制御回路4は、サイクル数nを、最大誤差VMAXに応じた適切な値に設定する。
制御回路4は、例えば、電圧範囲VRANGEを最大誤差VMAXより大きくなるように、サイクル数nを設定する。すなわち、制御回路4は、最大誤差VMAXが大きいほど、サイクル数nを大きく設定する。これにより、補正後の増幅信号VOUTの増幅誤差を、LSB電圧VLSBより小さくし、増幅信号VOUTの補正精度(増幅精度)を向上させることができる。
また、制御回路4は、電圧範囲VRANGEを最大誤差VMAXより大きくなる範囲で、サイクル数nを小さく設定してもよい。これにより、補正精度(増幅精度)を向上させつつ、第2増幅フェーズを短くし、逐次比較動作の速度を向上させることができる。
制御回路4は、サイクル数nの上記のような設定方法を実現するために、増幅器2の環境状態を検出する。増幅器2の環境状態には、増幅器2を構成するトランジスタの閾値電圧P、増幅器2の電源電圧V、及び増幅器2が動作中の温度Tが含まれる。
これは、増幅信号VOUTの増幅誤差は、増幅器2の利得Aに依存し、増幅器2の利得Aは、増幅器2の環境状態に依存するためである。増幅器2の環境状態に基づいてサイクル数nを設定することにより、最大誤差VMAXに応じた上記の設定方法を実現できる。
一般に、増幅器2の利得Aは、閾値電圧Pが高いほど高くなり、電源電圧Vが高いほど高くなり、温度Tが低いほど高くなる。すなわち、増幅器2の利得Aは、閾値電圧Pが低いほど低くなり、電源電圧Vが低いほど低くなり、温度Tが高いほど低くなる。増幅器2の利得Aは、温度Tによる影響が大きく、温度Tに依存して2倍から3倍程度変化することもある。
一方、逐次比較動作の速度は、閾値電圧Pが低いほど速くなり、電源電圧Vが高いほど速くなり、温度Tが高いほど速くなる。すなわち、逐次比較動作の速度は、閾値電圧Pが高いほど遅くなり、電源電圧Vが低いほど遅くなり、温度Tが低いほど遅くなる。
したがって、制御回路4は、サイクル数nを、トランジスタの閾値電圧が低いほど大きく設定し、電源電圧Vが低いほど大きく設定し、温度Tが高いほど大きく設定することにより、最大誤差VMAXが大きいほどサイクル数nを大きく設定することができる。
制御回路4は、環境状態PVTの少なくとも1つを検出し、検出した環境状態に応じて上記のようにサイクル数nを設定してもよい。具体的には、制御回路4に、増幅器2の温度Tを検出する温度センサを設け、温度センサにより検出した温度Tに基づいて、制御回路4がサイクル数nを設定するのが好ましい。これは、増幅器2の利得Aに対する温度Tの影響が大きいためである。
制御回路4は、温度Tが高いほど、サイクル数nを大きく設定すればよい。より詳細には、制御回路4は、温度Tに基づいて、電圧範囲VRANGEを最大誤差VMAXより大きくなる範囲でサイクル数nが最小となるように、サイクル数nを設定するのが好ましい。電圧範囲VRANGEを最大誤差VMAXより大きくなる範囲における最小のサイクル数nは、実験やシミュレーションにより予め設定すればよい。
制御回路4がこのようにサイクル数nを設定することにより、補正後の増幅信号VOUTの増幅誤差をLSB電圧VLSBより小さくし、補正精度を向上させることができる。また、温度Tが高いほど、逐次比較動作は高速になるため、サイクル数nを大きくすることによる第2増幅フェーズの長期化を抑制することができる。さらに、温度Tが低いほど、サイクル数nが小さく設定されるため、不要な逐次比較動作が行われず、逐次比較動作による消費電力を低減できる。
制御回路4は、上記のように環境状態PVTを直接的に検出する代わりに、環境状態PVTに依存するパラメータを検出し、検出したパラメータに応じてサイクル数nを設定してもよい。図6は、このような制御回路4の一例を示す図である。
図6の制御回路4は、環境状態PVTに依存するパラメータとして、所定期間におけるリングオシレータの発振回数を検出する。制御回路4は、リングオシレータ41と、カウンタ回路42と、マッピング回路43と、を備える。
リングオシレータ41は、リング状に接続された奇数個のインバータにより構成される。一般に、リングオシレータ41の発振回数(フリーラン周波数)は、環境状態PVTの影響を受けやすいため、リングオシレータ41の発振回数は、環境状態PVTを間接的に検出するためのパラメータとして利用できる。リングオシレータ41は、微細化プロセスで非常に小さく、かつ、安価に製造可能である。リングオシレータ41の発振信号は、カウンタ回路42に入力される。
カウンタ回路42は、所定期間におけるリングオシレータ41の発振回数をカウントする。カウンタ回路42は、例えば、サンプルフェーズを開始させるサンプルクロックを入力され、入力されたサンプルクロック間の発振回数をカウントする。これにより、サンプル周波数fsにおける発振回数をカウントすることができる。カウンタ回路42は、カウント値Countをマッピング回路43に入力する。
マッピング回路43は、基準周波数fにおける最適な発振回数と、サイクル数nと、の関係を対応付けたマッピングテーブルを備える。最適な発振回数は、実験やシミュレーションにより、予め設定可能である。
また、マッピング回路43は、外部のPLL(Phase Locked Loop)などからサンプル周波数情報を取得する。サンプル周波数情報とは、サンプル周波数fsを示す情報である。
マッピング回路43は、カウンタ回路42から入力されたカウント値Countと、サンプル周波数情報と、に基づいて、基準周波数fにおける発振回数のカウント値Countを算出する。カウント値Countは、以下の式で算出される。
Figure 0006478896
これにより、カウント値Countから、サンプル周波数fsの変動による影響を除去することができる。そして、マッピング回路43は、算出したカウント値Countに基づいてマッピングテーブルを参照し、最適なサイクル数nを決定する。マッピング回路43は、決定したサイクル数nを逐次比較回路3に設定するための制御信号を出力する。制御信号は、逐次比較回路3に入力される。制御信号については、後述する。
図7は、マッピングテーブルの一例を示す図である。図7の例では、カウント値Countが4以下(環境状態が低速状態)の場合、サイクル数nは3に設定され、カウント値Countが5以上19以下(環境状態が通常状態)の場合、サイクル数nは5に設定され、カウント値Countが20以上(環境状態が高速状態)の場合、サイクル数nは7に設定される。
低速状態は、例えば、トランジスタの閾値電圧Pが高く、温度Tが低く、かつ、電源電圧Vが低い、という環境状態である。低速状態では、逐次比較動作の速度が低下するが、増幅器2の利得Aが大きいため、小さいサイクル数nでも、補正精度を維持することができる。したがって、低速状態では、サイクル数nが小さく設定されるのが好ましい。
一方、高速状態は、例えば、トランジスタの閾値電圧Pが低く、温度Tが高く、かつ、電源電圧Vが低い、という環境状態である。高速状態では、増幅器2の利得が低下するが、第2増幅フェーズに実行可能な逐次比較動作のサイクル数が大きくなるため、サイクル数nを大きくしても、第2増幅フェーズの長期化を抑制できる。したがって、高速状態では、サイクル数nが大きく設定されるのが好ましい。
なお、図7の例では、サイクル数nは、リングオシレータの発振回数(環境状態PVT)に応じて3通りの値(3,5,7)に設定されるが、2通りの値に設定されてもよいし、4通り以上の値に設定されてもよい。
以下、サイクル数nの設定方法について、図8を参照して具体的に説明する。図8は、逐次比較回路3が備える論理回路32の一例を示す図である。図8の論理回路32は、レジスタR〜Rと、アンドゲートAND〜ANDと、ORゲートOR,ORと、を備え、制御回路4が出力する制御信号START[2:0]により、サイクル数nを設定される。図8の例では、制御信号START[2:0]は、3ビットのデジタル信号である。START[2]は、制御信号START[2:0]の1番目のビット(MSB)、START[0]は、制御信号START[2:0]の3番目のビット(LSB)である。
アンドゲートANDは、第2増幅フェーズを開始させるクロックSAMPBと、START[2]と、を入力される。アンドゲートANDの出力信号は、レジスタRに入力トークン(Token)として入力される。
アンドゲートANDは、クロックSAMPBと、START[1]と、を入力される。アンドゲートANDの出力信号は、オアゲートORに入力される。
アンドゲートANDは、クロックSAMPBと、START[0]と、を入力される。アンドゲートANDの出力信号は、オアゲートORに入力される。
オアゲートORは、レジスタRの出力トークン(Token out)と、アンドゲートANDの出力信号と、を入力される。オアゲートORの出力信号は、レジスタRに入力トークンとして入力される。
オアゲートORは、レジスタRの出力トークンと、アンドゲートANDの出力信号と、を入力される。オアゲートORの出力信号は、レジスタRに入力トークンとして入力される。
各レジスタRは、入力トークンとして1を入力されると、ビットD[i]を1に遷移させる。これにより、容量Cに参照電圧VREFが印加され、増幅信号VOUTが2×VLSBだけ変化する。増幅信号VOUTの変化に伴って、仮想接地電圧Vも変化する。
比較器31は、変化後の仮想接地電圧Vと接地電圧(=0)とを比較し、比較結果を出力する。レジスタRは、比較器31が出力した比較結果を格納し、出力トークンとして1を出力する。
したがって、START[2:0]=100の場合、レジスタRから逐次比較動作が開始され、逐次比較動作が3サイクル実行される(n=3)。START[2:0]=010の場合、レジスタRから逐次比較動作が開始され、逐次比較動作が2サイクル実行される(n=2)。START[2:0]=001の場合、レジスタRから逐次比較動作が開始され、逐次比較動作が1サイクル実行される(n=1)。すなわち、制御回路4は、制御信号START[2:0]により、サイクル数nを制御することができる。
論理回路32がN個のレジスタR(i=0〜N−1)を備える場合には、制御回路4は、START[n−1]だけが1である、Nビットの制御信号START[N−1:0]を出力すればよい。これにより、レジスタRn−1から逐次比較動作が開始され、逐次比較回路3に逐次比較動作をnサイクル実行させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る増幅回路について、図9を参照して説明する。第1実施形態では、制御回路4は、環境状態を検出し、検出した環境状態に基づいて、逐次比較動作のサイクル数nを制御した。これに対して、本実施形態では、制御回路4は、環境状態を検出し、検出した環境状態に基づいて、DAC33の参照電圧VREFを制御する。
図9は、本実施形態に係る増幅回路の一例を示す図である。図9に示すように、制御回路4は、DAC33に参照電圧源VREFを制御する制御信号を入力する。この制御信号により、参照電圧源VREFの参照電圧VREFが設定される。すなわち、本実施形態において、参照電圧源VREFは、参照電圧VREFが可変な電圧源である。また、サイクル数nは、一定である。他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態において、制御回路4は、電圧範囲VRANGEを最大誤差VMAXより大きくなるように、参照電圧VREFを設定する。すなわち、制御回路4は、最大誤差VMAXが大きいほど、参照電圧VREFを高く設定する。これにより、補正後の増幅信号VOUTの増幅誤差を、LSB電圧VLSBより小さくし、増幅信号VOUTの補正精度(増幅精度)を向上させることができる。
また、本実施形態では、最大誤差VMAXが小さいほど、参照電圧VREFが低く設定されるため、LSB電圧VLSBが小さくなる。このため、最大誤差VMAXが小さいほど、増幅信号VOUTの補正精度(増幅精度)を向上させることができる。
なお、本実施形態において、最大誤差VMAXの予測方法は、第1実施形態と同様である。すなわち、制御回路4は、環境状態PVTや、環境状態PVTに依存するパラメータを検出し、検出結果に基づいて最大誤差VMAXを予測すればよい。
また、制御回路4は、第1実施形態におけるサイクル数nの制御と、本実施形態における参照電圧VREFの制御と、を同時に実行してもよい。これにより、第1実施形態と同様に逐次比較動作の高速化しつつ、増幅精度を更に向上させることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る増幅回路について、図10及び図11を参照して説明する。第1実施形態及び第2実施形態では、制御回路4は、環境状態を検出し、検出した環境状態に基づいて、逐次比較回路3を制御した。これに対して、本実施形態では、制御回路4は、サイクル数nを順次大きくしながら、逐次比較回路3に増幅信号VOUTの補正を繰り返し実行させることにより、電圧範囲VRANGEが最大誤差VMAXより大きくなるサイクル数nを探索する。
図10は、本実施形態に係る増幅回路の一例を示す図である。図10に示すように、本実施形態において、制御回路4は、論理回路32からデジタル信号D[N−1:0]を入力される。他の構成は、第1実施形態と同様である。
以下、制御回路4がサイクル数nを探索する処理を、較正処理という。制御回路4は、較正処理を、増幅処理の開始前や、所定の時間間隔で実行する。図11は、制御回路4による較正処理の一例を示すフローチャートである。
較正処理が開始されると、まず、制御回路4は、サイクル数nを初期値に設定する(ステップS1)。初期値は、例えば、1であるが、これに限られない。
次に、制御回路4は、増幅回路による入力信号VINの増幅を実行する。増幅回路は、サンプルフェーズ、第1増幅フェーズ、及び第2増幅フェーズを実行する。第2増幅フェーズにおいて、逐次比較回路3は、nサイクルの逐次比較動作を実行する(ステップS2)。
続いて、制御回路4は、第2フェーズの終了時に論理回路32が出力したデジタル信号D[N−1:0]を取得する(ステップS3)。
そして、制御回路4は、取得したデジタル信号D[N−1:0]がオーバフローしているか判定する(ステップS4)。オーバフローとは、デジタル信号D[N−1:0]の全てのビットが1又は0になることをいう。第1増幅フェーズの終了時に増幅器2が出力した増幅信号に含まれる増幅誤差が、電圧範囲VRANGEより大きい場合、オーバフローが発生する。
オーバフローが発生した場合(ステップS4のYES)、制御回路4は、サイクル数nを1大きくする(ステップS5)。以降、デジタル信号D[N−1:0]にオーバフローが発生しなくなるまで、ステップS2〜S5が繰り返される。そして、ステップS4において、オーバフローが発生しなかった場合(ステップS4のNO)、制御回路4は、較正処理を終了する。その後、逐次比較回路3は、較正処理の終了時に設定されたサイクル数nだけ、逐次比較動作を実行する。
以上説明した較正処理により、電圧範囲VRANGEが増幅誤差より大きくなる範囲で、サイクル数nが最小となるように、サイクル数nを設定することができる。これにより、逐次比較動作終了後の増幅信号VOUTに含まれる増幅誤差を、LSB電圧VLSB以下にすることができる。すなわち、増幅回路の増幅精度を向上させることができる。また、サイクル数nを抑制し、逐次比較動作を高速化することができる。
なお、本実施形態において、制御回路4は、サイクル数nを設定した後、設定したサイクル数nでの入力信号VINの増幅を複数回繰り返し、結果として得られた複数のデジタル信号D[N−1:0]に基づいて、オーバフローの判定を行ってもよい。
また、以上の説明では、制御回路4は、サイクル数nを徐々に大きくすることにより、最適なサイクル数nを探索したが、サイクル数nを徐々に小さくすることにより、最適なサイクル数nを探索してもよい。この場合、制御回路4は、サイクル数nの初期値をNに設定し、デジタル信号D[N−1:0]にオーバフローが発生するまでサイクル数nを小さくし、オーバフローが発生したnより1大きい値を、サイクル数nとして設定すればよい。
(第4実施形態)
第4実施形態に係るパイプラインADC100について、図12を参照して説明する。本実施形態に係るパイプラインADC100は、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれかに係る増幅回路を備える。パイプラインADC100は、入力されたアナログ信号ADCINをAD変換し、アナログ信号ADCINに応じたデジタル信号ADCOUTを出力する。
図12は、本実施形態に係るパイプラインADC100の一例を示す図である。図12に示すように、パイプラインADC100は、エンコーダ(Encoder)110と、複数のパイプラインステージ(Pipeline Stage)120と、を備える。
エンコーダ110は、各パイプラインステージ120のAD変換結果に基づいて、デジタル信号ADCOUTをエンコードする。
パイプラインステージ120は、サブADC(Sub ADC)121と、サブDAC(Sub DAC)122と、残差演算回路123と、増幅回路124と、を備える。
サブADC121は、アナログ信号ADCIN又は前段のパイプラインステージ120の出力信号を入力され、入力された信号をAD変換し、AD変換結果を出力する。サブADCとして、デルタシグマADC、フラッシュADC、逐次比較ADCなど、任意のADCを利用できる。サブADC121が出力したAD変換結果は、サブDAC122及びエンコーダ110に入力される。
サブDAC122は、サブADC121からAD変換結果を入力され、入力されたAD変換結果をDA変換し、アナログ信号を出力する。サブDAC122として、容量性DACや抵抗性DACなど、任意のDACを利用できる。サブDAC122の出力信号は、残差演算回路123に入力される。
残差演算回路123は、アナログ信号ADCIN又は前段のパイプラインステージ120の出力信号と、サブDAC122の出力信号と、を入力され、これらの差を残差信号として出力する。残差演算回路123として、アナログ加算器やアナログ減算器などを利用できる。残差演算回路123が出力した残差信号は、増幅回路124に入力される。
増幅回路124は、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれかに係る増幅回路であり、残差演算回路123から残差信号を入力され、入力された残差信号を増幅する。残差信号が上述の入力信号VINに相当し、増幅回路124の出力信号が増幅信号VOUTに相当する。
以上説明した通り、本実施形態に係るパイプラインADC100は、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれかに係る増幅回路を備える。このような構成により、パイプラインADC100のAD変換精度を向上させたり、消費電力を低下させたりすることができる。
なお、本実施形態では、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれかに係る増幅回路は、パイプラインADCに適用されたが、サブレンジADCなどの他のADCに適用することも可能である。
(第5実施形態)
第5実施形態に係る無線通信装置200について、図13を参照して説明する。本実施形態に係る無線通信装置200は、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれかに係る増幅回路を備える。
図13は、本実施形態に係る無線通信装置のハードウェア構成の一例を示す図である。この構成は、無線通信装置200が非アクセスポイント及びアクセスポイントの無線端末のいずれに搭載される場合にも適用可能である。
図13に示すように、この無線通信装置200は、ベースバンドIC(Integrated Circuit)211と、RF(Radio Frequency)IC221と、バラン225と、水晶発振器243と、スイッチ245と、アンテナ247とを備える。
ベースバンドIC211は、ベースバンド回路212と、メモリ213と、ホスト・インターフェース214と、CPU(Central Processing Unit)215と、DAC216と、ADC(Analog to Digital Converter)217と、を備える。
メモリ213は、無線通信装置200がホストシステムとの間で受け渡しするデータを格納する。またメモリ213は、他の無線通信装置に通知する情報や、他の無線通信装置から通知された情報などを格納する。さらに、メモリ213は、CPU215の実行に必要なプログラムを記憶し、CPU215がプログラムを実行する際の作業領域として利用される。メモリ213は、SRAMやDRAM等の揮発性メモリであってもよいし、NANDやMRAM等の不揮発性メモリであってもよい。
ホスト・インターフェース214は、無線通信装置200がホストシステムと接続するためのインターフェースである。インターフェースは、例えば、UART、SPI、SDIO、USB、PCI Expressなどであるが、これに限られない。
CPU215は、プログラムを実行することによりベースバンド回路212を制御するプロセッサである。ベースバンド回路212は、主にMAC層の処理及び物理層の処理を行う。ベースバンド回路212及びCPU215の少なくとも一方は、通信を制御する通信制御装置として機能する。
また、ベースバンド回路212及びCPU215の少なくとも一方が、クロックを生成するクロック生成部を含み、このクロック生成部で生成するクロックにより、通信装置200の内部時間を管理してもよい。
ベースバンド回路212は、送信するフレームに、物理層の処理として、物理ヘッダの付加、符号化、暗号化、及び変調処理(MIMO変調を含んでもよい)など行い、例えば2種類のデジタルベースバンド信号(以下、デジタルI信号とデジタルQ信号)を生成する。ここでいうフレームには、Null Data Packetなど、IEEE802.11規格又はこれに準拠する規格で、パケットと呼ばれるものが含まれてもよい。なお、ベースバンド回路212は、直交変調せずに一系統の信号のままで送信する場合には、1種類のベースバンド信号を生成すればよい。
DAC216は、ベースバンド回路212から入力される信号をDA変換する。より詳細には、DAC216はデジタルI信号をアナログのI信号(アナログI信号)に変換し、デジタルQ信号をアナログのQ信号(アナログQ信号)に変換する。無線通信装置200が複数のアンテナを備え、一系統又は複数系統の送信信号をアンテナの数だけ振り分けて送信する場合には、アンテナの数に応じた数のDAC216を設けてもよい。
ベースバンドIC211のADC217については、後述する。
RF IC221は、例えば、RFアナログIC及び高周波ICの少なくとも一方である。RF IC221は、フィルタ222と、ミキサ223と、プリアンプ224と、PLL242と、LNA(Low Noise Amplifier:低雑音増幅器)234と、バラン235と、ミキサ233と、フィルタ232と、を備える。RF IC221の上記構成のいくつかは、ベースバンドIC211や、別のIC上に配置されてもよい。
フィルタ222は、DAC216から入力されるアナログI信号及びアナログQ信号のそれぞれから、所望帯域の信号を抽出する。フィルタ222は、帯域通過フィルタであってもよいし、低域通過フィルタであってもよい。
PLL242は、水晶発振器243から入力される発振信号を用いて、発振信号の分周及び逓倍の少なくとも一方を行うことで、入力信号の位相に同期した、一定周波数の信号を生成する。PLL242は、例えば、VCO(Voltage Controlled Oscillator)を備える。PLL242は、水晶発振器243から入力される発振信号に基づいて、VCOを利用してフィードバック制御を行うことで、一定周波数の信号を生成できる。生成した一定周波数の信号は、ミキサ223,233に入力される。無線通信装置200は、PLL242の代わりに、一定周波数の信号を生成可能な他の回路を備えてもよい。
ミキサ223は、フィルタ222を通過したアナログI信号及びアナログQ信号を、PLL242から供給される一定周波数の信号を利用して、無線周波数にアップコンバートする。
プリアンプ224は、ミキサ223で生成された無線周波数のアナログI信号及びアナログQ信号を、所望の出力電力まで増幅する。
バラン225は、平衡信号(差動信号)を不平衡信号(シングルエンド信号)に変換するための変換器である。RF IC221では平衡信号が利用されるが、RF IC221の出力からアンテナ247までは不平衡信号が利用されるため、バラン225でこれらの信号変換を行う。
スイッチ245は、送信時は、送信側のバラン225に接続され、受信時は、受信側のLNA234に接続される。スイッチ245の制御は、ベースバンドIC211により行われてもよいし、RF IC221により行われてもよいし、スイッチ245を制御する別の回路が存在し、当該回路がスイッチ245の制御を行ってもよい。
プリアンプ224で増幅された無線周波数のアナログI信号及びアナログQ信号は、バラン225で平衡−不平衡変換された後、アンテナ247から空間に電波として放射される。
アンテナ247は、チップアンテナでもよいし、プリント基板上に配線により形成されたアンテナでもよいし、線状の導体素子を利用して形成されたアンテナでもよい。
LNA234は、アンテナ247からスイッチ245を介して受信した信号を、雑音を低く抑えたまま、復調可能なレベルまで増幅する。
バラン235は、LNA234で増幅された信号を、不平衡−平衡変換する。
ミキサ233は、バラン235で平衡信号に変換された受信信号を、PLL242から入力される一定周波数の信号を用いてベースバンドにダウンコンバートする。より詳細には、ミキサ233は、PLL242から入力される一定周波数の信号に基づき、互いに90°位相のずれた搬送波を生成する。そして、ミキサ233は、バラン235で変換された受信信号を、互いに90°位相のずれた搬送波により直交復調して、受信信号と同位相のI(In−phase)信号と、I信号より90°位相が遅れたQ(Quad−phase)信号と、を生成する。なお、ミキサ233は、直交復調せずに一系統の信号だけを生成してもよい。
フィルタ232は、ミキサ233が生成したI信号及びQ信号から、所望帯域の信号を抽出する。フィルタ232は、帯域通過フィルタであってもよいし、低域通過フィルタであってもよい。
フィルタ232で抽出されたI信号及びQ信号は、ゲインを調整された後に、RF IC221から出力される。
ベースバンドIC211のADC217は、RF IC221からの入力信号を、AD変換する。より詳細には、ADC217は、I信号をデジタルI信号に変換し、Q信号をデジタルQ信号に変換する。
本実施形態において、ADC217として、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれかに係る増幅回路を備えたADCが利用される。ADC217は、第4実施形態に係るパイプラインADCであってもよいし、上述の増幅回路を備える他のタイプのADCであってもよい。ADC217が出力したデジタルI信号及びデジタルQ信号は、ベースバンド回路212に入力される。
ベースバンド回路212は、ADC217から入力されたデジタルI信号及びデジタルQ信号デジタルに基づいて、復調処理、誤り訂正符号処理、及び物理ヘッダの処理など、物理層の処理(MIMO復調を含んでもよい)等を実行し、フレームを得る。ベースバンド回路212は、フレームに対してMAC層の処理を実行する。ベースバンド回路212は、TCP/IPを実装している場合には、TCP/IPの処理を実行してもよい。
なお、図13の例では、無線通信装置200は、アンテナ247を1本備えるが、複数本備えてもよい。この場合、無線通信装置200は、送信系統(216、222〜225)、受信系統(232〜235)、PLL242、水晶発振器243、及びスイッチ245を含むセットを、アンテナ247ごとにそれぞれ備えてもよい。各セットは、それぞれベースバンド回路212に接続されてもよい。
また、ベースバンドIC211とRF IC221は同じ基板上に形成されてもよい。また、ベースバンドIC211とRF IC221は1チップで構成されてもよい。DAC216及びADC217の両方またはいずれか一方が、RF IC221に配置されてもよいし、別のICに配置されてもよい。またメモリ213及びCPU215の両方またはいずれか一方が、ベースバンドICとは別のICに配置されてもよい。
以上説明した通り、本実施形態に係る無線通信装置200は、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれかに係る増幅回路を備えるADC217を備える。このような構成により、無線通信装置200の通信精度を向上させたり、消費電力を低下させたりすることができる。
(第6実施形態)
第6実施形態に係る無線端末について、図14〜図16を参照して説明する。本実施形態に係る無線端末は、第5実施形態に係る無線通信装置を備える。図14及び図15は、本実施形態に係る無線端末の一例を示す斜視図である。
図14の無線端末はノートPC301であり、図15の無線端末は移動体無線端末321である。ノートPC301及び移動体無線端末321は、それぞれ無線通信装置305,315を搭載している。無線通信装置305,315は、いずれも第5実施形態に係る無線通信装置である。
なお、無線通信装置を搭載する無線端末は、ノートPCや移動体無線端末に限定されず、例えば、TV、デジタルカメラ、ウェアラブルデバイス、タブレット、スマートフォン、ゲーム装置、ネットワークストレージ装置、モニタ、デジタルオーディオプレーヤ、Webカメラ、ビデオカメラ、プロジェクト、ナビゲーションシステム、外部アダプタ、内部アダプタ、セットトップボックス、ゲートウェイ、プリンタサーバ、モバイルアクセスポイント、ルータ、エンタープライズ/サービスプロバイダアクセスポイント、ポータブル装置、ハンドヘルド装置等であってもよい。
また、第5実施形態に係る無線通信装置は、メモリカードにも搭載可能である。図16は、メモリカードの一例を示す図である。図16のメモリカード331は、第5実施形態に係る無線通信装置355と、メモリカード本体332と、を含む。メモリカード331は、外部の装置(他の無線端末やアクセスポイント等)との無線通信のために、無線通信装置335を利用する。なお、図16では、メモリカード331内の他の要素(例えばメモリ等)は、図示省略されている。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:サンプルホールド回路、2:増幅器、3:逐次比較回路、4:制御回路、31:比較器、32:論理回路、33:DAC、41:リングオシレータ、42:カウンタ回路、43:マッピング回路、100:パイプラインADC、110:エンコーダ、120:パイプラインステージ、121:サブADC、122:サブDAC、123:残差演算回路、124:増幅回路、200:無線通信装置、211:ベースバンドIC、212:ベースバンド回路、213:メモリ、214:ホスト・インターフェース、215:CPU、216:DAC、217:ADC、221:RF IC、222:フィルタ、223:ミキサ、224:プリアンプ、225:バラン、232:フィルタ、233:ミキサ、235:バラン、234:LNA、242:PLL、243:水晶発振器、245:スイッチ、247:アンテナ、301:ノートPC、305:無線通信装置、315:無線通信装置、321:移動体端末、331:メモリカード、332:メモリカード本体、355無線通信装置

Claims (15)

  1. 入力信号をサンプル及びホールドするサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路がホールドした前記入力信号が入力される入力端子と、入力された前記入力信号を増幅した増幅信号が出力される出力端子と、を備える増幅器と、
    前記増幅器の前記入力端子及び前記出力端子の間に接続された帰還容量と、
    前記増幅器の前記入力端子の電圧に基づいて前記増幅信号を補正する逐次比較動作を、所定のサイクル数実行する逐次比較回路と、
    前記増幅信号に含まれる増幅誤差に基づいて、前記逐次比較回路を制御する制御回路と、
    を備える増幅回路。
  2. 前記制御回路は、前記逐次比較回路が実行する前記逐次比較動作の前記サイクル数を制御する
    請求項1に記載の増幅回路。
  3. 前記制御回路は、前記増幅誤差が大きいほど、前記サイクル数を大きくする
    請求項1又は請求項2に記載の増幅回路。
  4. 前記制御回路は、前記増幅誤差が依存する環境状態を検出し、検出結果に基づいて、前記サイクル数を制御する
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の増幅回路。
  5. 前記環境状態は、前記増幅器を構成するトランジスタの閾値電圧、電源電圧、及び温度の少なくとも1つを含む
    請求項4に記載の増幅回路。
  6. 前記制御回路は、
    リングオシレータと、
    前記リングオシレータの発振回数をカウントし、カウント値を出力するカウンタと、
    を備える請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の増幅回路。
  7. 前記制御回路は、温度センサを備える
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の増幅回路。
  8. 前記逐次比較回路は、前記増幅器の前記入力端子の電圧が基準電圧に近づくように、前記増幅信号を変化させる
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の増幅回路。
  9. 前記逐次比較回路は、
    前記増幅器の前記入力端子の電圧と、基準電圧と、を比較し、比較結果を出力する比較器と、
    前記増幅信号を変化させるDACと、
    前記比較結果に基づいて、前記DACを制御する論理回路と、
    を備える請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の増幅回路。
  10. 前記制御回路は、前記逐次比較回路が備えるDACの参照電圧を制御する
    請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の増幅回路。
  11. 前記制御回路は、前記増幅誤差が大きいほど、前記参照電圧を大きくする
    請求項10に記載の増幅回路。
  12. 前記制御回路は、前記逐次比較回路により前記増幅信号を補正可能な電圧範囲が、前記増幅誤差より大きくなる前記サイクル数を探索する
    請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の増幅回路。
  13. 前記制御回路は、前記逐次比較回路が備える論理回路の出力信号がオーバフローしなくなるまで、前記サイクル数を大きくする
    請求項12に記載の増幅回路。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の増幅回路を備えるパイプラインADC。
  15. 請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の増幅回路を備える無線通信装置。
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