JP2002026731A - 逐次比較型a/dコンバータ - Google Patents

逐次比較型a/dコンバータ

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JP2002026731A
JP2002026731A JP2000202692A JP2000202692A JP2002026731A JP 2002026731 A JP2002026731 A JP 2002026731A JP 2000202692 A JP2000202692 A JP 2000202692A JP 2000202692 A JP2000202692 A JP 2000202692A JP 2002026731 A JP2002026731 A JP 2002026731A
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尚 原田
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/06Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
    • H03M1/0617Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by the use of methods or means not specific to a particular type of detrimental influence
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    • H03M1/069Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by the use of methods or means not specific to a particular type of detrimental influence using redundancy by range overlap between successive stages or steps
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    • H03M1/34Analogue value compared with reference values
    • H03M1/38Analogue value compared with reference values sequentially only, e.g. successive approximation type
    • H03M1/46Analogue value compared with reference values sequentially only, e.g. successive approximation type with digital/analogue converter for supplying reference values to converter

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来の逐次比較型A/Dコンバータでは、各
変換サイクルから得られる変換結果が1ビットであり、
誤変換に対してのエラー補正をすることができないの
で、高精度化が困難であるという課題があった。 【解決手段】 逐次比較型A/Dコンバータにおいて、
複数のコンパレータから構成され、アナログ入力電圧と
デジタル−アナログ変換器4から出力される複数の比較
電圧とを比較して少なくとも2ビットの変換結果を出力
するコンパレータ6と、コンパレータ6から出力される
変換結果に基づいてエラー補正を実施して最終的な変換
結果を変換結果出力端子2に出力する制御回路7とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、逐次比較変換方
式のアナログ−デジタル変換器(以下、逐次比較型A/
Dコンバータと称する)に関するものである。なお、逐
次比較型A/Dコンバータとは、バイナリコードで1b
itずつ確定させながらアナログ−デジタル変換を実施
する方式を採用したA/Dコンバータのことをいう。
【0002】
【従来の技術】従来からサーボ制御等の機械系制御のア
ナログ−デジタル変換器の1つとして、逐次比較型A/
Dコンバータが用いられている。図12は、従来の4ビ
ット出力の逐次比較型A/Dコンバータの構成を示す図
である。図12において、101はアナログ入力端子、
102は変換結果出力端子、103はサンプル・アンド
・ホールド(以下、S/Hと称する)、104はデジタ
ル−アナログ変換器(以下、DACと称する)、105
はラダー抵抗(以下、SARと称する)、106は1b
itコンパレータ、107はラッチ機能を備えた制御回
路である。なお、1bitコンパレータ106の“1b
it”とは、1回の変換サイクルで1ビットの変換結果
を制御回路107に出力することを意味するものとして
付記されているものである。
【0003】次に、各構成要素に係る動作について説明
する。入力部がアナログ入力端子101に接続されると
ともに出力部が1bitコンパレータ106に接続され
ているS/H103は、アナログ入力端子101から入
力されたアナログ入力電圧について1bitコンパレー
タ106において比較動作が実施されている間において
当該アナログ入力電圧を保持する。SAR105は、外
部から印加される基準電圧、または内部で発生された基
準電圧(ともに図示せず)を16段階(2=16)に
分割する抵抗群から構成されて、DAC104へ比較電
圧を出力する。DAC104は、制御回路107から伝
送される制御信号に応じて、SAR105が生成した比
較電圧またはSAR105が生成した比較電圧を基に生
成した比較電圧を1bitコンパレータ106へ出力す
る。1bitコンパレータ106は、S/H103によ
り保持されたアナログ入力電圧とDAC104から供給
される比較電圧とを比較して、比較結果に基づくデジタ
ル化された変換結果を制御回路107に出力する。この
場合、1bitコンパレータ106は、比較電圧とアナ
ログ入力電圧とを比較して、アナログ入力電圧の方が高
ければ変換結果として“1”を出力し、アナログ入力電
圧の方が低ければ変換結果として“0”を出力するもの
とする。制御回路107は、1bitコンパレータ10
6から出力される1ビットの変換結果をラッチするとと
もに、当該変換結果に基づいて次の比較電圧を決定して
当該比較電圧を設定するようにDAC104へ制御信号
を出力する。また、すべての変換工程が終了すると、制
御回路107は、4ビットの変換結果を基にした最終変
換結果を変換結果出力端子102へ出力する。
【0004】図13は、従来の4ビット出力の逐次比較
型A/Dコンバータの動作シーケンス例を示す図であ
る。符号108で表される縦軸目盛りは16段階に分割
された比較電圧、符号109で表される点線はアナログ
入力電圧、符号110で表される実線は1bitコンパ
レータ106においてアナログ入力電圧と比較される比
較電圧、符号111で表されるバイナリ値は1bitコ
ンパレータ106から出力される各変換サイクル毎の変
換結果、符号112で表される両方向矢印は変換サイク
ルを示している。
【0005】次に、比較動作シーケンスについて説明す
る。第1に、3ビット目の変換サイクルでは、SAR1
05およびDAC104によりアナログ入力電圧のデジ
タル変換に係る電圧上限値として与えられる基準電圧の
半分である比較電圧8を比較電圧として設定して、1b
itコンパレータ106により当該比較電圧8とアナロ
グ入力電圧とを比較する。アナログ入力電圧のほうが比
較電圧8より高いので、1bitコンパレータ106は
“1”を変換結果として出力する。制御回路107は、
3ビット目の変換結果をラッチするとともに、当該変換
結果に基づいて次の比較電圧設定用の制御信号を出力す
る。3ビット目の変換結果が“1”であれば制御信号に
より比較電圧12を設定し、3ビット目の変換結果が
“0”であれば制御信号により比較電圧4を設定する。
この場合、1bitコンパレータ106から出力される
変換結果は“1”であるので、次の比較電圧としては比
較電圧12を設定する。
【0006】次に、2ビット目の変換サイクルでは、S
AR105およびDAC104により比較電圧12を比
較電圧として設定して、1bitコンパレータ106に
より当該比較電圧12とアナログ入力電圧とを比較す
る。アナログ入力電圧のほうが比較電圧12より高いの
で、1bitコンパレータ106は“1”を変換結果と
して出力する。制御回路107は、2ビット目の変換結
果をラッチするとともに、当該変換結果に基づいて次の
比較電圧設定用の制御信号を出力する。すなわち、ラッ
チされている3ビット目の変換結果および2ビット目の
変換結果を基にして、1ビット目の変換サイクルで用い
る比較電圧を設定するための制御信号をDAC104へ
出力する。3ビット目の変換結果が“1”であることを
前提として、2ビット目の変換結果が“1”であれば制
御信号により比較電圧14を設定し、2ビット目の変換
結果が“0”であれば制御信号により比較電圧10を設
定する。この場合、1bitコンパレータ106から出
力される2ビット目の変換結果は“1”であるので、次
の比較電圧としては比較電圧14を設定する。
【0007】次に、1ビット目の変換サイクルでは、S
AR105およびDAC104により比較電圧14を比
較電圧として設定して、1bitコンパレータ106に
より当該比較電圧14とアナログ入力電圧とを比較す
る。アナログ入力電圧のほうが比較電圧14より低いの
で、1bitコンパレータ106は“0”を変換結果と
して出力する。制御回路107は、1ビット目の変換結
果をラッチするとともに、当該変換結果に基づいて次の
比較電圧設定用の制御信号を出力する。すなわち、ラッ
チされている3ビット目の変換結果、2ビット目の変換
結果および1ビット目の変換結果を基にして、0ビット
目の変換サイクルで用いる比較電圧を設定するための制
御信号をDAC104へ出力する。3ビット目の変換結
果が“1”であり2ビット目の変換結果が“1”である
ことを前提として、1ビット目の変換結果が“1”であ
れば制御信号により比較電圧15を設定し、1ビット目
の変換結果が“0”であれば制御信号により比較電圧1
3を設定する。この場合、1bitコンパレータ106
から出力される1ビット目の変換結果は“0”であるの
で、次の比較電圧としては比較電圧13を設定する。
【0008】最後に、0ビット目の変換サイクルでは、
SAR105およびDAC104により比較電圧13を
比較電圧として設定して、1bitコンパレータ106
により当該比較電圧13とアナログ入力電圧とを比較す
る。アナログ入力電圧のほうが比較電圧13より低いの
で、1bitコンパレータ106は“0”を変換結果と
して出力する。制御回路107は、0ビット目の変換結
果をラッチして、すべての変換工程を終了する。変換結
果の読み出しについては、外部から制御信号を与えて、
変換結果出力端子102から4ビットの最終変換結果を
出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の逐次比較型A/
Dコンバータは以上のように構成されているので、各変
換サイクルから得られる変換結果が1ビットであり、各
変換結果についてはエラー検出されることなくそのまま
最終変換結果として出力されてしまうので、クロストー
ク、電源ノイズ等によって生起する誤変換に対してのエ
ラー補正をすることができないので、高精度化に十分に
対応することができないという課題があった。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、誤変換に対するエラー補正が可能
な高精度の逐次比較型A/Dコンバータを得ることを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る逐次比較
型A/Dコンバータは、アナログ入力端子と、変換結果
出力端子と、アナログ入力端子に接続されてアナログ入
力端子から入力されるアナログ入力電圧を一時的に保持
する電圧保持手段と、1または複数の比較電圧を生成す
る比較電圧生成手段と、比較電圧生成手段に接続されて
制御信号に応じて1または複数の比較電圧を出力する比
較電圧出力手段と、1または複数のコンパレータから構
成されてアナログ入力端子から入力されるアナログ入力
電圧と比較電圧出力手段から出力される1または複数の
比較電圧とを比較して各変換サイクル毎に少なくとも2
ビットの変換結果を出力可能な比較手段と、比較手段か
ら出力される変換結果に基づいてエラー補正を実施して
最終的な変換結果を変換結果出力端子に出力する制御手
段とを備えるようにしたものである。
【0012】この発明に係る逐次比較型A/Dコンバー
タは、比較電圧出力手段からそれぞれ出力される第1の
比較電圧、第1の比較電圧より低い第2の比較電圧およ
び第2の比較電圧より低い第3の比較電圧とアナログ入
力端子から入力されるアナログ入力電圧とを比較して、
アナログ入力電圧が第1の比較電圧より高い場合には変
換結果として“11”を出力し、アナログ入力電圧が第
1の比較電圧より低く第2の比較電圧より高い場合には
変換結果として“10”を出力し、アナログ入力電圧が
第2の比較電圧より低く第3の比較電圧より高い場合に
は変換結果として“01”を出力し、アナログ入力電圧
が第3の比較電圧より低い場合には変換結果として“0
0”を出力するとともに、第1の比較電圧のみが入力さ
れた際に、アナログ入力電圧が第1の比較電圧より高い
場合には変換結果として“1”を出力し、アナログ入力
電圧が第1の比較電圧より低い場合には変換結果として
“0”を出力する比較手段と、アナログ入力電圧をnビ
ットのデジタル値に変換する際に、2段階に分割され
た比較電圧の範囲において、第1変換サイクルでは第1
の比較電圧として1・2n−2レベルの比較電圧を設定
し、第2の比較電圧として2・2n−2レベルの比較電
圧を設定し、第3の比較電圧として3・2 −2レベル
の比較電圧を設定し、第2変換サイクルから第n−1変
換サイクルまでの第i変換サイクル(i=2〜n−1)
では、前回の変換サイクルの変換結果が“11”または
“10”の場合には第2の比較電圧として前回の第1の
比較電圧を設定するとともに前回の変換サイクルの変換
結果が“01”または“00”の場合には第2の比較電
圧として前回の第3の比較電圧を設定し、第1の比較電
圧として第2の比較電圧のレベルに2n−i−1を加え
たレベルの比較電圧を設定し、第3の比較電圧として第
2の比較電圧のレベルから2n−i−1を減じたレベル
の比較電圧を設定し、最終の第n変換サイクルでは、前
回の変換サイクルの変換結果が“11”または“10”
の場合には第1の比較電圧として前回の第1の比較電圧
を設定するとともに前回の変換サイクルの変換結果が
“01”または“00”の場合には第1の比較電圧とし
て前回の第3の比較電圧を設定するように比較電圧出力
手段に制御信号を出力する制御手段とを備えるようにし
たものである。
【0013】この発明に係る逐次比較型A/Dコンバー
タは、比較電圧出力手段からそれぞれ出力される第1の
比較電圧および第1の比較電圧より低い第2の比較電圧
とアナログ入力端子から入力されるアナログ入力電圧と
を比較して、アナログ入力電圧が第1の比較電圧より高
い場合には変換結果として“10”を出力し、アナログ
入力電圧が第1の比較電圧より低く第2の比較電圧より
高い場合には変換結果として“01”を出力し、アナロ
グ入力電圧が第2の比較電圧より低い場合には変換結果
として“00”を出力するとともに、第1の比較電圧の
みが入力された際に、アナログ入力電圧が第1の比較電
圧より高い場合には変換結果として“1”を出力し、ア
ナログ入力電圧が第1の比較電圧より低い場合には変換
結果として“0”を出力する比較手段と、アナログ入力
電圧をnビットのデジタル値に変換する際に、2段階
に分割された比較電圧の範囲において、第1変換サイク
ルでは第1の比較電圧として1・2n−2レベルの比較
電圧を設定するとともに第2の比較電圧として3・2
n−2レベルの比較電圧を設定し、第2変換サイクルか
ら第n−1変換サイクルまでの第i変換サイクル(i=
2〜n−1)では、前回の変換サイクルの変換結果が
“10”の場合には第1の比較電圧として前回の第1の
比較電圧のレベルに2n−i−1を加えたレベルの比較
電圧を設定するとともに第2の比較電圧として前回の第
1の比較電圧のレベルから2n−i−1を減じたレベル
の比較電圧を設定し、前回の変換サイクルの変換結果が
“01”の場合には第1の比較電圧として前回の第1の
比較電圧のレベルから2n−i−1を減じたレベルの比
較電圧を設定するとともに第2の比較電圧として前回の
第2の比較電圧のレベルに2n−i−1を加えたレベル
の比較電圧を設定し、前回の変換サイクルの変換結果が
“00”の場合には第1の比較電圧として前回の第2の
比較電圧のレベルに2n−i−1を加えたレベルの比較
電圧を設定するとともに第2の比較電圧として前回の第
2の比較電圧のレベルから2n−i−1を減じたレベル
の比較電圧を設定し、最終の第n変換サイクルでは前回
の変換サイクルの変換結果が“10”の場合には第1の
比較電圧として前回の第1の比較電圧を設定し、前回の
変換サイクルの変換結果が“01”の場合には第1の比
較電圧として前回の第1の比較電圧のレベルから1を減
じたレベルの比較電圧を設定し、前回の変換サイクルの
変換結果が“00”の場合には第1の比較電圧として前
回の第2の比較電圧を設定するように比較電圧出力手段
に制御信号を出力する制御手段とを備えるようにしたも
のである。
【0014】この発明に係る逐次比較型A/Dコンバー
タは、比較手段が1つのコンパレータから構成されるよ
うにしたものである。
【0015】この発明に係る逐次比較型A/Dコンバー
タは、比較手段が1つのコンパレータから構成されるよ
うにしたものである。
【0016】この発明に係る逐次比較型A/Dコンバー
タは、アナログ入力電圧をnビットのデジタル値に変換
するに際して、第1変換サイクルから第n−2変換サイ
クルまでの第i変換サイクル(i=1〜n−2)につい
て、当該第i変換サイクルから得られた変換結果に係る
下位ビットと、当該第i変換サイクルの次の変換サイク
ルから得られた変換結果に係る上位ビットとを比較し
て、対応する2つのビットが異なる場合には第i変換サ
イクルおよび第i変換サイクルの次の変換サイクルによ
る変換工程を少なくとも1回再実施するとともに、第n
−1変換サイクルから得られた変換結果に係る下位ビッ
トと第n変換サイクルから得られた変換結果に係るビッ
トとを比較して、対応する2つのビットが異なる場合に
は第n−1変換サイクルおよび第n変換サイクルによる
変換工程を少なくとも1回再実施する再変換手段を備え
るようにしたものである。
【0017】この発明に係る逐次比較型A/Dコンバー
タは、アナログ入力電圧に対する最終的な変換結果とし
て与えられるデジタル値に基づいて当該デジタル値に対
応する基準比較電圧を求めるとともに該基準比較電圧を
基準とする所定の電圧範囲を設定して、比較手段を用い
ての電圧範囲内に含まれる比較電圧とアナログ入力電圧
とに係る変換結果に基づいて、最終的な変換結果が妥当
であるか否かを判断する変換結果確認手段を備えるよう
にしたものである。
【0018】この発明に係る逐次比較型A/Dコンバー
タは、変換結果確認手段により、アナログ入力電圧と比
較される所定の電圧範囲内の比較電圧の設定順位につい
て、基準比較電圧以上の比較電圧について低い順から設
定し、基準比較電圧以上の比較電圧の設定後に基準比較
電圧より低い電圧について高い順に設定するようにした
ものである。
【0019】この発明に係る逐次比較型A/Dコンバー
タは、変換結果確認手段により、アナログ入力電圧と比
較される所定の電圧範囲内の比較電圧の設定順位につい
て、基準比較電圧を最初に設定し、基準比較電圧設定後
には基準比較電圧より高い側および基準比較電圧より低
い側の比較電圧を交互に基準比較電圧から近い順に設定
するようにしたものである。
【0020】この発明に係る逐次比較型A/Dコンバー
タは、変換結果確認手段により、アナログ入力電圧と比
較される所定の電圧範囲内の比較電圧の設定順位につい
て、バイナリサーチ的に設定するようにしたものであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
逐次比較型A/Dコンバータの構成を示す図である。図
1において、1はアナログ入力端子、2は変換結果出力
端子、3はサンプル・アンド・ホールド(以下、S/H
と称する)(電圧保持手段)、4はデジタル−アナログ
変換器(以下、DACと称する)(比較電圧出力手
段)、5はラダー抵抗(以下、SARと称する)(比較
電圧生成手段)、6は3つのコンパレータを有して構成
される2bitコンパレータ(比較手段)、7はラッチ
およびエラー補正機能を備えた制御回路(制御手段)で
ある。なお、2bitコンパレータ6の“2bit”と
は、1回の変換サイクルで“00”、“01”、“1
0”、“11”の4つからなる2bit分の識別情報と
して与えられる変換結果を制御回路7に出力することを
意味するものとして付記されているものである。
【0022】次に、各構成要素に係る動作について説明
する。入力部がアナログ入力端子1に接続されるととも
に出力部が2bitコンパレータ6に接続されているS
/H3は、アナログ入力端子1から入力されたアナログ
入力電圧について2bitコンパレータ6において比較
動作が実施されている間において当該アナログ入力電圧
を保持する。SAR5は、外部から印加される基準電
圧、または内部で発生された基準電圧(ともに図示せ
ず)を16段階(2 =16)に分割する抵抗群から構
成されて、DAC4へ比較電圧を出力する。DAC4
は、制御回路7から伝送される制御信号に応じて、SA
R5が生成した比較電圧またはSAR5が生成した比較
電圧を基に生成した比較電圧を2bitコンパレータ6
へ出力する。2bitコンパレータ6は、S/H3によ
り保持されたアナログ入力電圧とDAC4から供給され
る3つの比較電圧とを比較して、比較結果に基づくデジ
タル化された2ビットの変換結果を制御回路7に出力す
る。この場合、2bitコンパレータ6は、3つの比較
電圧とアナログ入力電圧とを比較して、アナログ入力電
圧が3つの比較電圧のなかで一番高い比較電圧より高け
れば変換結果として“11b”を出力し、一番高い比較
電圧より低く中間の比較電圧より高ければ変換結果とし
て“10b”を出力し、中間の比較電圧より低く3つの
比較電圧のなかで一番低い比較電圧より高ければ変換結
果として“01b”を出力し、一番低い比較電圧より低
ければ変換結果として“00b”を出力する。制御回路
7は、2bitコンパレータ6から出力される2ビット
の変換結果をラッチするとともに、当該変換結果に基づ
いて次の変換サイクルで使用される3つの比較電圧を決
定して当該3つの比較電圧を設定するようにDAC4へ
制御信号を出力する。また、制御回路7は、2ビットの
変換結果のなかの冗長ビットを利用してエラー補正を実
施する。エラー補正については、後に詳細に説明する。
さらに、すべての変換工程が終了すると、制御回路7
は、各変換サイクル毎の変換結果を基にした最終変換結
果を変換結果出力端子2へ出力する。
【0023】図2は、この発明の実施の形態1による逐
次比較型A/Dコンバータの動作シーケンス例を示す図
である。符号8で表される縦軸目盛りは基準電圧を16
段階に分割して設定された比較電圧、符号9で表される
点線はアナログ入力電圧、符号10で表される実線は2
bitコンパレータ6においてアナログ入力電圧と比較
される一番高い比較電圧(以下、比較電圧Aと称する)
(第1の比較電圧)、符号11で表される実線は2bi
tコンパレータ6においてアナログ入力電圧と比較され
る中間の比較電圧(以下、比較電圧Bと称する)(第2
の比較電圧)、符号12で表される実線は2bitコン
パレータ6においてアナログ入力電圧と比較される一番
低い比較電圧(以下、比較電圧Cと称する)(第3の比
較電圧)、符号13で表される2ビットのバイナリ値は
2bitコンパレータ6から出力される各変換サイクル
毎の変換結果、符号14で表される両方向矢印は変換サ
イクルを示している。
【0024】次に、動作シーケンスについて説明する。
最初に、アナログ入力電圧をnビットのデジタル値に変
換する一般的な場合についての比較電圧設定アルゴリズ
ムを以下に説明する。まず、第1変換サイクルでは、2
段階に分割されている比較電圧の範囲について、比較
電圧Aとして比較電圧1・2n−2、比較電圧Bとして
比較電圧2・2n−2、比較電圧Cとして比較電圧3・
n−2を設定する。
【0025】次に、第2変換サイクルから第n−1変換
サイクルまでの第i変換サイクル(i=2〜n−1)で
は、前回の変換サイクルの変換結果が“11”または
“10”の場合には比較電圧Bとして前回の比較電圧A
を設定するとともに前回の変換サイクルの変換結果が
“10”または“00”の場合には比較電圧Bとして前
回の比較電圧Cを設定し、比較電圧Aとして比較電圧B
のレベルに2n−i−1を加えたレベルの比較電圧を設
定し、比較電圧Cとして比較電圧Bのレベルから2
n−i−1を減じたレベルの比較電圧を設定する。な
お、“レベル”という用語は、2段階に分けられた個
々の段階を単位として表現する電圧の大きさとして与え
られるものとする。
【0026】次に、最後の変換サイクルでは、前回の変
換サイクルの変換結果が“11”または“10”の場合
には、比較電圧(第1の比較電圧)として前回の変換サ
イクルにおける比較電圧Aを設定する。また、前回の変
換サイクルの変換結果が“01”または“00”の場合
には、比較電圧(第1の比較電圧)として前回の変換サ
イクルにおける比較電圧Cを設定する。
【0027】上記のように、比較電圧設定アルゴリズム
を規定することにより、前回の変換サイクルから得られ
る2ビットの変換結果に係る下位ビットと、今回の変換
サイクルから得られる2ビットの変換結果に係る上位ビ
ット(最終変換サイクルについては変換結果に係るビッ
ト)とは誤変換のない限り同一となる。すなわち、前回
の変換サイクルの変換結果に係る下位ビットと今回の変
換サイクルの変換結果に係る上位ビットとを比較するこ
とで、エラー検出が可能となる。
【0028】次に、上記比較電圧設定アルゴリズムに係
る理解を容易とするように、この実施の形態1による4
ビット出力の逐次比較型A/Dコンバータにおいて用い
られる4ビットデータ出力用の比較電圧設定アルゴリズ
ムについて説明する。なお、各変換サイクル毎の比較電
圧を区別するために、iビット目の変換サイクルにおけ
る比較電圧をそれぞれAi,Bi,Ciのように表記す
るものとする。第1に、3ビット目の変換サイクルで
は、比較電圧A3として比較電圧12、比較電圧B3と
して比較電圧8、比較電圧C3として比較電圧4を設定
する。
【0029】第2に、2ビット目の変換サイクルでは、
3ビット目の変換サイクルの変換結果が“11”,“1
0”の場合には、比較電圧B2として比較電圧A3(=
比較電圧12)、比較電圧A2として比較電圧(B2+
2)(=比較電圧14)、比較電圧C2として比較電圧
(B2−2)(=比較電圧10)を設定する。また、3
ビット目の変換サイクルの変換結果が“01”,“0
0”の場合には、比較電圧B2として比較電圧C3(=
比較電圧4)、比較電圧A2として比較電圧(B2+
2)(=比較電圧6)、比較電圧C2として比較電圧
(B2−2)(=比較電圧2)を設定する。
【0030】第3に、1ビット目の変換サイクルでは、
2ビット目の変換サイクルの変換結果が“11”,“1
0”の場合には、比較電圧B1として比較電圧A2、比
較電圧A1として比較電圧(B1+1)、比較電圧C1
として比較電圧(B1−1)を設定する。また、変換結
果が“01”,“00”の場合には、比較電圧B1とし
て比較電圧C2、比較電圧A1として比較電圧(B1+
1)、比較電圧C1として比較電圧(B1−1)を設定
する。
【0031】第4に、0ビット目の変換サイクルでは、
1ビット目の変換サイクルの変換結果が“11”,“1
0”の場合には、比較電圧として比較電圧A1を設定す
る。また、1ビット目の変換サイクルの変換結果が“0
1”,“00”の場合には、比較電圧として比較電圧C
1を設定する。
【0032】次に、図2に示された例を基にして、具体
的な比較動作シーケンスについて説明する。第1に、3
ビット目の変換サイクルでは、比較電圧A3として比較
電圧12、比較電圧B3として比較電圧8、比較電圧C
3として比較電圧4を設定するように制御信号をDAC
4へ出力して、2bitコンパレータ6によりこれら3
つの比較電圧とアナログ入力電圧とを比較する。この場
合、アナログ入力電圧が比較電圧A3、比較電圧B3お
よび比較電圧C3より高いので、2bitコンパレータ
6は“11b”を変換結果として出力する。制御回路7
は、3ビット目の変換結果をラッチするとともに、当該
変換結果に基づいて2ビット目の変換サイクルにおいて
用いられる比較電圧A2として比較電圧14、比較電圧
B2として比較電圧12、比較電圧C2として比較電圧
10を設定するように制御信号をDAC4へ出力する。
【0033】第2に、2ビット目の変換サイクルでは、
2bitコンパレータ6により上記の3つの比較電圧と
アナログ入力電圧とを比較する。この場合、アナログ入
力電圧が比較電圧A2より低く比較電圧B2および比較
電圧C2より高いので、2bitコンパレータ6は“1
0b”を変換結果として出力する。制御回路7は、2ビ
ット目の変換結果をラッチするとともに、当該変換結果
に基づいて1ビット目の変換サイクルにおいて用いられ
る比較電圧A1として比較電圧15、比較電圧Bとして
比較電圧14、比較電圧Cとして比較電圧13を設定す
るように制御信号をDAC4へ出力する。
【0034】第3に、1ビット目の変換サイクルでは、
2bitコンパレータ6により上記の3つの比較電圧と
アナログ入力電圧とを比較する。この場合、アナログ入
力電圧が比較電圧A1、比較電圧B1および比較電圧C
1より低いので、2bitコンパレータ6は“00b”
を変換結果として出力する。制御回路7は、1ビット目
の変換結果をラッチするとともに、当該変換結果に基づ
いて0ビット目の変換サイクルにおいて用いられる比較
電圧とし比較電圧13を設定するように制御信号をDA
C4へ出力する。
【0035】第4に、0ビット目の変換サイクルでは、
2bitコンパレータ6を構成するコンパレータのなか
の1つのコンパレータを用いて、比較電圧13とアナロ
グ入力電圧とを比較する。この場合、アナログ入力電圧
が比較電圧13より低いので、2bitコンパレータ6
は“0b”を変換結果として出力する。制御回路7は、
0ビット目の変換結果をラッチしてすべての変換工程を
終了するとともに、各変換サイクル毎に得られた変換結
果を基にしてエラー補正を兼ねた最終変換結果の生成を
実施する。
【0036】この最終変換結果の生成に関しては、アナ
ログ入力電圧をnビットのデジタル値に変換するに際し
て、第i変換サイクル(i=1〜n−2)から得られた
2ビットの変換結果について当該変換結果をn−i−1
ビット左へシフトするとともに、全ての変換サイクルで
得られたシフト後の変換結果の論理積(AND)をとる
ことで実施される。図2に示される例においては、3ビ
ット目の変換サイクルから得られた変換結果を2ビット
左へシフトするとともに2ビット目の変換サイクルから
得られた変換結果を1ビット左へシフトした後に、全て
の変換サイクルから得られた変換結果の論理積をとるこ
とで最終変換結果が生成される。
【0037】また、エラー補正については、2ビット目
のデータのエラー補正は、3ビット目の変換サイクルで
得られた変換結果の下位ビットと2ビット目の変換サイ
クルで得られた変換結果の上位ビットとの論理積をとる
ことにより実施される。1ビット目のデータのエラー補
正は、2ビット目の変換サイクルで得られた変換結果の
下位ビットと1ビット目の変換サイクルで得られた変換
結果の上位ビットとの論理積をとることにより実施され
る。0ビット目のデータのエラー補正は、1ビット目の
変換サイクルで得られた変換結果の下位ビットと0ビッ
ト目の変換サイクルで得られた変換結果のビットとの論
理積をとることにより実施される。このような論理積を
とることに基づくエラー補正は、クロストーク、ノイ
ズ、コンパレータのオフセット差、比較電圧の歪み等の
エラー要因により、“0”と判定されるべき変換結果が
“1”と判定されるような誤変換が生じた際のエラー補
正に有効である。そして、エラー補正された最終変換結
果の読み出しについては、外部から制御信号を与えて、
変換結果出力端子2から4ビットの最終変換結果を出力
する。
【0038】なお、この発明の実施の形態1では、エラ
ー補正として対応するビット間の論理積をとる構成とし
たが、エラー補正として対応するビット間の論理和(O
R)をとる構成とすることも可能である。このような論
理和をとることに基づくエラー補正は、クロストーク、
ノイズ等のエラー要因により、“1”と判定されるべき
変換結果が“0”と判定されるような誤変換が生じた際
のエラー補正に有効である。
【0039】また、この発明の実施の形態1による逐次
比較型A/Dコンバータについては、4ビットのデジタ
ル出力を想定して比較電圧を16段階に分割した例を用
いて説明したが、4ビット未満または5ビット以上のデ
ジタル値を出力するA/Dコンバータに対しても実施の
形態1によるA/Dコンバータを適用することが可能で
ある。この場合にも、既に述べた一般的な比較電圧設定
アルゴリズムが適用される。
【0040】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、比較電圧A、比較電圧Bおよび比較電圧Cとアナロ
グ入力電圧とを比較して、比較結果に基づいて“1
1”、“10”、“01”または“00”を変換結果と
して出力する2bitコンパレータ6と、前回の変換結
果に基づいて適宜次回の比較電圧A、比較電圧Bおよび
比較電圧Cを設定するように制御信号を出力する制御回
路7とを備えるように構成したので、前回の変換サイク
ルによる2ビットの変換結果の下位ビットと今回の変換
サイクルによる2ビットの変換結果の上位ビットとを同
一にすることができて、これら対応するビットを比較す
ることによりエラー検出を実施することができるという
効果を奏する。また、ビット数nのデジタル値を出力す
る逐次比較型A/Dコンバータにおいて第j変換サイク
ル(j=1〜n−2)から得られる2ビットの変換結果
について当該変換結果をn−j−1ビット左へシフトす
るとともに、全ての変換サイクルで得られたシフト後の
変換結果の論理積または論理和をとることで、最終変換
結果の生成をエラー補正を兼ねて実施することが可能と
なり、高精度の逐次比較型A/Dコンバータを得ること
ができるという効果を奏する。
【0041】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2による逐次比較型A/Dコンバータの構成を示す
図である。図3において、図1と同一符号は同一または
相当部分を示すのでその説明を省略する。21は2つの
コンパレータを有して構成される1.5bitコンパレ
ータ(比較手段)、22はラッチおよびエラー補正機能
を備えた制御回路(制御手段)である。なお、1.5b
itコンパレータ21の“1.5bit”とは、1回の
変換サイクルで“00”、“01”、“10”の3つか
らなる1.5bit分の識別情報として与えられる変換
結果を制御回路22に出力することを意味するものとし
て付記されているものである。
【0042】次に、各構成要素に係る動作について説明
する。入力部がアナログ入力端子1に接続されるととも
に出力部が1.5bitコンパレータ21に接続されて
いるS/H3は、アナログ入力端子1から入力されたア
ナログ入力電圧について1.5bitコンパレータ21
において比較動作が実施されている間において当該アナ
ログ入力電圧を保持する。SAR5は、外部から印加さ
れる基準電圧、または内部で発生された基準電圧(とも
に図示せず)を16段階(2=16)に分割する抵抗
群から構成されて、DAC4へ比較電圧を出力する。D
AC4は、制御回路22から伝送される制御信号に応じ
て、SAR5が生成した比較電圧またはSAR5が生成
した比較電圧を基に生成した比較電圧を1.5bitコ
ンパレータ21へ出力する。1.5bitコンパレータ
21は、S/H3により保持されたアナログ入力電圧と
DAC4から供給される2つの比較電圧とを比較して、
比較結果に基づくデジタル化された2ビットの変換結果
を制御回路22に出力する。この場合、1.5bitコ
ンパレータ21は、2つの比較電圧とアナログ入力電圧
とを比較して、アナログ入力電圧が2つの比較電圧のう
ち高い方の比較電圧より高ければ変換結果として“10
b”を出力し、高い方の比較電圧より低く低い方の比較
電圧より高ければ変換結果として“01b”を出力し、
低い方の比較電圧より低ければ変換結果として“00
b”を出力する。制御回路22は、1.5bitコンパ
レータ21から出力される2ビットの変換結果をラッチ
するとともに、当該変換結果に基づいて次の変換サイク
ルで使用される2つの比較電圧を決定して当該2つの比
較電圧を設定するようにDAC4へ制御信号を出力す
る。また、制御回路22は、各変換サイクル毎に得られ
る2ビットの変換結果を用いてエラー補正を兼ねた最終
変換結果の生成を実施する。このエラー補正を兼ねた最
終変換結果の生成については、後に詳細に説明する。
【0043】図4は、この発明の実施の形態2による逐
次比較型A/Dコンバータの動作シーケンス例を示す図
である。図4において、図2と同一符号は同一または相
当部分を示すのでその説明を省略する。符号23で表さ
れる実線は1.5bitコンパレータ21においてアナ
ログ入力電圧と比較される高い方の比較電圧(以下、比
較電圧Dと称する)(第1の比較電圧)、符号24で表
される実線は1.5bitコンパレータ21においてア
ナログ入力電圧と比較される低い方の比較電圧(以下、
比較電圧Eと称する)(第2の比較電圧)、符号25で
表される2ビットのバイナリ値は1.5bitコンパレ
ータ21から出力される各変換サイクル毎の変換結果で
ある。
【0044】次に、動作シーケンスについて説明する。
最初に、アナログ入力電圧をnビットのデジタル値に変
換する一般的な場合についての比較電圧設定アルゴリズ
ムを以下に説明する。まず、第1変換サイクルでは、2
段階に分割されている比較電圧の範囲について、比較
電圧Dとして比較電圧1・2n−2、比較電圧Eとして
比較電圧3・2n−2を設定する。
【0045】次に、第2変換サイクルから第n−1変換
サイクルまでの第i変換サイクル(i=2〜n−1)に
ついては、前回の変換サイクルの変換結果が“10”の
場合には、比較電圧Dとして前回の比較電圧Dのレベル
に2n−i−1を加えたレベルの比較電圧を設定し、比
較電圧Eとして前回の比較電圧Dのレベルから2n−
i−1を減じたレベルの比較電圧を設定する。また、前
回の変換サイクルの変換結果が“01”の場合には、比
較電圧Dとして前回の比較電圧Dのレベルから2
n−i−1を減じたレベルの比較電圧を設定し、比較電
圧Eとして前回の比較電圧Eのレベルに2n−i−1
加えたレベルの比較電圧を設定する。さらに、前回の変
換サイクルの変換結果が“00”の場合には、比較電圧
Dとして前回の比較電圧Eのレベルに2n−i−1を加
えたレベルの比較電圧を設定し、比較電圧Eとして前回
の比較電圧Eのレベルから2n−i−1を減じたレベル
の比較電圧を設定する。
【0046】次に、最後の変換サイクルについては、前
回の変換サイクルの変換結果が“10”の場合には、比
較電圧(第1の比較電圧)として前回の比較電圧Dを設
定する。また、前回の変換サイクルの変換結果が“0
1”の場合には、比較電圧(第1の比較電圧)として前
回の比較電圧Dのレベルから1を減じたレベルの比較電
圧を設定する。さらに、前回の変換サイクルの変換結果
が“00”の場合には、比較電圧(第1の比較電圧)と
して前回の比較電圧Eを設定する。
【0047】上記のように、比較電圧設定アルゴリズム
を規定することにより、ビット数nのデジタル値を出力
する逐次比較型A/Dコンバータにおいて、第i変換サ
イクル(i=1〜n−2)から得られる2ビットの変換
結果については当該変換結果をn−i−1ビット左へシ
フトして、全ての変換サイクルで得られたシフト後の変
換結果を加算することにより、エラー補正を兼ねた最終
変換結果の生成が可能となる。
【0048】次に、上記比較電圧設定アルゴリズムに係
る理解を容易とするように、この実施の形態2による4
ビット出力の逐次比較型A/Dコンバータにおいて用い
られる4ビットデータ出力用の比較電圧設定アルゴリズ
ムについて説明する。なお、各変換サイクル毎の比較電
圧を区別するために、iビット目の変換サイクルにおけ
る比較電圧をそれぞれDi,Eiのように表記するもの
とする。第1に、3ビット目の変換サイクルでは比較電
圧D3として比較電圧12、比較電圧E3として比較電
圧4を設定する。
【0049】第2に、2ビット目の変換サイクルでは、
3ビット目の変換サイクルの変換結果が“10”の場合
には、比較電圧D2として比較電圧(D3+2)(=比
較電圧14)、比較電圧E2として比較電圧(D3−
2)(=比較電圧10)を設定する。また、3ビット目
の変換サイクルの変換結果が“01”の場合には、比較
電圧D2として比較電圧(D3−2)(=比較電圧1
0)、比較電圧E2として比較電圧(E3+2)(=比
較電圧6)を設定する。さらに、3ビット目の変換サイ
クルの変換結果が“00”の場合には、比較電圧D2と
して比較電圧(E3+2)(=比較電圧6)、比較電圧
E2として比較電圧(E3−2)(=比較電圧2)を設
定する。
【0050】第3に、1ビット目の変換サイクルでは、
2ビット目の変換サイクルの変換結果が“10”の場合
には、比較電圧D1として比較電圧(D2+1)、比較
電圧E1として比較電圧(D2−1)を設定する。ま
た、2ビット目の変換サイクルの変換結果が“01”の
場合には、比較電圧D1として比較電圧(D2−1)、
比較電圧E1として比較電圧(E2+1)を設定する。
さらに、2ビット目の変換サイクルの変換結果が“0
0”の場合には、比較電圧D1として比較電圧(E2+
1)、比較電圧E1として比較電圧(E2−1)を設定
する。
【0051】第4に、0ビット目の変換サイクルでは、
1ビット目の変換サイクルの変換結果が“10”の場合
には、比較電圧として比較電圧D1を設定する。また、
1ビット目の変換サイクルの変換結果が“01”の場合
には、比較電圧として比較電圧(D1−1)を設定す
る。さらに、1ビット目の変換サイクルの変換結果が
“00”の場合には、比較電圧として比較電圧E1を設
定する。
【0052】次に、図4に示された例を基にして、具体
的な比較動作シーケンスについて説明する。第1に、3
ビット目の変換サイクルでは、比較電圧D3として比較
電圧12、比較電圧E3として比較電圧4を設定して、
1.5bitコンパレータ21によりこれら2つの比較
電圧とアナログ入力電圧とを比較する。この場合、アナ
ログ入力電圧が比較電圧D3および比較電圧E3より高
いので、1.5bitコンパレータ21は“10b”を
変換結果として出力する。制御回路22は、3ビット目
の変換結果をラッチするとともに、当該変換結果に基づ
いて2ビット目の変換サイクルにおいて用いられる比較
電圧D2として比較電圧14、比較電圧E2として比較
電圧10を設定するように制御信号をDAC4へ出力す
る。
【0053】第2に、2ビット目の変換サイクルでは、
1.5bitコンパレータ21により上記の2つの比較
電圧とアナログ入力電圧とを比較する。この場合、アナ
ログ入力電圧が比較電圧D2より低く比較電圧E2より
高いので、1.5bitコンパレータ21は“01b”
を変換結果として出力する。制御回路22は、2ビット
目の変換結果をラッチするとともに、当該変換結果に基
づいて1ビット目の変換サイクルにおいて用いられる比
較電圧D1として比較電圧13、比較電圧E1として比
較電圧11を設定するように制御信号をDAC4へ出力
する。
【0054】第3に、1ビット目の変換サイクルでは、
1.5bitコンパレータ21により上記の2つの比較
電圧とアナログ入力電圧とを比較する。この場合、アナ
ログ入力電圧が比較電圧D1より低く比較電圧E1より
高いので、1.5bitコンパレータ21は“01b”
を変換結果として出力する。制御回路22は、1ビット
目の変換サイクルの変換結果をラッチするとともに、当
該変換結果に基づいて0ビット目の変換サイクルにおい
て用いられる比較電圧として比較電圧12を設定するよ
うに制御信号をDAC4へ出力する。
【0055】第4に、0ビット目の変換サイクルでは、
1.5bitコンパレータ21を構成するコンパレータ
のなかの1つのコンパレータを用いて、比較電圧12と
アナログ入力電圧とを比較する。この場合、アナログ入
力電圧が比較電圧12より高いので、1.5bitコン
パレータ21は“1b”を変換結果として出力する。制
御回路22は、0ビット目の変換結果をラッチしてすべ
ての変換工程を終了するとともに、各変換サイクル毎に
得られた変換結果を基にしてエラー補正を兼ねた最終変
換結果の生成を実施する。
【0056】このエラー補正を兼ねた最終変換結果の生
成については、3ビット目の変換サイクルの変換結果を
2ビット左へシフトし、2ビット目の変換サイクルの変
換結果を1ビット左へシフトして、全ての変換サイクル
で得られたシフト後の変換結果を加算することにより、
最終変換結果である“1100b”を得る。
【0057】次に、変換過程において誤変換が発生して
いる場合についてのエラー補正例を説明する。図5は、
この発明の実施の形態2による逐次比較型A/Dコンバ
ータの正常動作時の動作シーケンス例を示す図である。
また、図6はこの発明の実施の形態2による逐次比較型
A/Dコンバータの誤変換を含む際の動作シーケンス例
を示す図である。図5および図6において、図4と同一
符号は同一または相当部分を示すのでその説明を省略す
る。なお、図5および図6に示される動作シーケンスを
区別するために、図5に示される動作シーケンスを動作
シーケンスAとし、図6に示される動作シーケンスを動
作シーケンスBとする。
【0058】3ビット目の変換サイクルについては、動
作シーケンスAおよび動作シーケンスBともに、変換結
果として“01b”を出力する。次に、2ビット目の変
換サイクルについては、動作シーケンスAでは正常変換
が実施されて変換結果として“01b”を出力し、動作
シーケンスBではアナログ入力電圧と比較電圧D2との
大小比較の誤りから誤変換が生じて変換結果として“1
0b”を出力する。
【0059】次に、1ビット目の変換サイクルについて
は、動作シーケンスAでは、比較電圧D1として比較電
圧9を設定するとともに比較電圧E1として比較電圧7
を設定して、変換結果として“10b”を出力する。ま
た、動作シーケンスBでは、比較電圧D1として比較電
圧11を設定するとともに比較電圧E1として比較電圧
9を設定して、変換結果として“01b”を出力する。
次に、0ビット目の変換サイクルについては、動作シー
ケンスAでは比較電圧として比較電圧9を設定して変換
結果として“1b”を出力する。また、動作シーケンス
Bでは、比較電圧として比較電圧10を設定して変換結
果として“0b”を出力する。
【0060】動作シーケンスAおよび動作シーケンスB
について、それぞれ変換結果を適宜シフトして加算する
ことによる最終変換結果を求めてみると、動作シーケン
スAの最終変換結果は“1001b”となり、動作シー
ケンスBの最終変換結果は“1001b”となる。すな
わち、誤変換があっても、最終変換結果生成の過程にお
いてエラー補正が実施されている。また、このエラー補
正は、“0”が“1”に誤変換される場合だけでなく、
“1”が“0”に誤変換される場合にも有効であるため
に、エラー補正に係る柔軟性が向上する。
【0061】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、比較電圧Dおよび比較電圧Eとアナログ入力電圧と
を比較して、比較結果に基づいて“10”、“01”ま
たは“00”を変換結果として出力する1.5bitコ
ンパレータ21と、前回の比較結果に基づいて適宜次回
の比較電圧Dおよび比較電圧Eを設定するように制御信
号を出力する制御回路22とを備えるように構成したの
で、ビット数nのデジタル値を出力する逐次比較型A/
Dコンバータにおいて第j変換サイクル(j=1〜n−
2)から得られる2ビットの変換結果については当該変
換結果をn−j−1ビット左へシフトするとともに、全
ての変換サイクルで得られたシフト後の変換結果を加算
することにより、最終変換結果の生成をエラー補正を兼
ねて実施することが可能になり、高精度の逐次比較型A
/Dコンバータを得ることができるという効果を奏す
る。また、実施の形態1と比較すると、コンパレータ数
が減った分だけ消費電流が小さくなるという効果を奏す
る。
【0062】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
よる逐次比較型A/Dコンバータは、基本的には図1に
示される実施の形態1による逐次比較型A/Dコンバー
タと同じ構成を有して、2bitコンパレータ6を1つ
のコンパレータで構成する点で実施の形態1と相違す
る。すなわち、図2に示される各変換サイクルにおける
アナログ入力電圧と各比較電圧との3回の比較動作を3
つのコンパレータで実施するのではなく、1つのコンパ
レータで実施することを特徴とする。
【0063】一般的に複数のコンパレータを用いると、
各コンパレータ間でオフセットが異なるために生じる変
換誤差により、高精度化が困難となる場合がある。この
ようなコンパレータ間のオフセットの差異は、製造過程
におけるプロセスのバラツキに起因するトランジスタ特
性のバラツキを原因として生じる。トランジスタのしき
い値に係るバラツキについては、以下の式で表すことが
できる。 σVth=A・(W・L)1/2 ここで、Aはプロセスに基づいて決定される係数、Wは
トランジスタ幅、Lはトランジスタのチャネル長であ
る。
【0064】実施の形態1による逐次比較型A/Dコン
バータでは、1回の変換サイクルで使用されるコンパレ
ータは3つであった。このために、トランジスタ間のし
きい値に係るバラツキに起因して変換誤差が生じて、高
精度の変換を実施することが困難となる。これに対し
て、実施の形態3による逐次比較型A/Dコンバータで
は、3つのコンパレータを使用するのではなく1つのコ
ンパレータで各変換サイクル毎に3回の比較を実施する
ことにより、すべての変換を同一コンパレータで実施す
ることができて、トランジスタ特性に係るバラツキに起
因する変換誤差を除去することができる。なお、動作シ
ーケンスについては、実施の形態1と同様であるので、
その説明を省略する。
【0065】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、実施の形態1によるのと同等の効果が得られるとと
もに、2bitコンパレータ6を1つのコンパレータか
ら構成するようにしたので、すべての変換を同一コンパ
レータで実施することができるから、トランジスタ特性
に係るバラツキに起因する変換誤差を除去して、アナロ
グ−デジタル変換の高精度化を実現することができると
いう効果を奏する。
【0066】実施の形態4.この発明の実施の形態4に
よる逐次比較型A/Dコンバータは、基本的には図3に
示される実施の形態2による逐次比較型A/Dコンバー
タと同じ構成を有して、1.5bitコンパレータ21
を1つのコンパレータで構成する点で実施の形態2と相
違する。すなわち、図4に示される各変換サイクルにお
けるアナログ入力電圧と各比較電圧との2回の比較動作
を2つのコンパレータで実施するのではなく、1つのコ
ンパレータで実施することを特徴とする。なお、1つの
コンパレータを使用することによる変換誤差の除去につ
いては実施の形態3と同様であり、また動作シーケンス
については実施の形態2と同様であるので、これらにつ
いての説明を省略する。
【0067】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、実施の形態2によるのと同等の効果が得られるとと
もに、1.5bitコンパレータ21を1つのコンパレ
ータから構成するようにしたので、すべての変換を同一
コンパレータで実施することができるから、トランジス
タ特性に係るバラツキに起因する変換誤差を除去して、
アナログ−デジタル変換の高精度化を実現することがで
きるという効果を奏する。
【0068】実施の形態5.この発明の実施の形態5に
よる逐次比較型A/Dコンバータは、基本的には図1に
示される実施の形態1による逐次比較型A/Dコンバー
タと同じ構成を有して、エラー検出に係り同一となるこ
とが予定されている2つのビットが異なる場合、すなわ
ち1つの変換サイクルから得られる変換結果に係る下位
ビットと、当該変換サイクルの次の変換サイクルから得
られる変換結果に係る上位ビットとが異なる場合に、関
連するこれら2つの変換サイクルについて少なくとも一
度変換工程を再実施する点で実施の形態1と相違する。
なお、このようなエラー検出に基づいた再変換工程は、
制御回路7(制御手段)内に設けられるのが好適である
再変換処理部(再変換手段)で実施される。
【0069】図7は、この発明の実施の形態5による逐
次比較型A/Dコンバータによる再変換工程を示すフロ
ーチャートである。アナログ入力電圧をnビットのデジ
タル値に変換するに際して、すべての変換サイクルにお
いて変換結果が得られると、第1に、検索対象変換サイ
クルiとして第1変換サイクルを設定、すなわちi=1
とする(ステップST1)。次に、検索対象変換サイク
ルiについてi=nであるか否かを判定する(ステップ
ST2)。i=nでない場合には、検索対象変換サイク
ルiから得られた変換結果に係る下位ビットと、当該変
換サイクルiの次の変換サイクルi+1から得られた変
換結果に係る上位ビット(最終変換サイクルの場合に
は、変換結果に係るビット)とが同一であるか否かを判
定する(ステップST3)。対応するビットが同一であ
る場合には、検索対象変換サイクルiについて変数iを
1増分して(ステップST4)、処理をステップST2
に復帰する。また、ステップST3において対応するビ
ットが異なる場合には、検索対象変換サイクルiと次の
変換サイクルi+1について再変換を実施する(ステッ
プST5)。そして、再変換後に、検索変換対象サイク
ルiから得られた変換結果に係る下位ビットと、当該変
換サイクルの次の変換サイクルi+1から得られた変換
結果に係る上位ビットとが同一であるか否かを判定する
(ステップST6)。対応するビットが同一である場合
には、検索対象変換サイクルiについて変数iを1増分
して(ステップST4)、処理をステップST2に復帰
する。また、ステップST6において対応するビットが
異なる場合には、検索対象変換サイクルiと次の変換サ
イクルi+1について再々変換を実施する(ステップS
T7)。再々変換を実施した後には、検索対象変換サイ
クルiについて変数iを1増分して(ステップST
4)、処理をステップST2に復帰する。また、ステッ
プST2においてi=nの場合には、実施の形態1と同
様に各変換サイクル毎に得られた変換結果を基にしてエ
ラー補正を兼ねて最終変換結果を生成する(ステップS
T8)。
【0070】なお、再々変換を実施しても、検索対象変
換サイクルiから得られた変換結果に係る下位ビット
と、次の変換サイクルi+1から得られた変換結果に係
る上位ビットとが異なっている場合には、さらに変換を
実施することはしない。この場合、ステップST8にお
いて、実施の形態1と同様に変換結果の論理積をとるこ
と等によりエラー補正を実施することになる。また、こ
の実施の形態5では、すべての変換サイクルについての
変換結果が得られた後にエラー検出を実施する構成とし
ているが、各変換サイクルによる変換結果が得られる毎
にエラー検出を実施する構成とすることも可能である。
さらに、再変換回数の上限は再々変換までの2とした
が、再変換回数の上限を1とすること並びに再変換回数
の上限を3以上とすることが可能である。
【0071】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、実施の形態1によるのと同等の効果が得られるとと
もに、エラー検出を実施して誤変換が生じた可能性のあ
る変換サイクルについて少なくとも1回変換工程を再実
施する再変換処理部を備えるように構成したので、誤変
換を訂正することが可能となり、逐次比較型A/Dコン
バータの高精度化を実現することができるという効果を
奏する。
【0072】実施の形態6.この発明の実施の形態6に
よる逐次比較型A/Dコンバータは、基本的には図1に
示される実施の形態1による逐次比較型A/Dコンバー
タまたは図3に示される実施の形態2による逐次比較型
A/Dコンバータと同じ構成を有して、最終変換結果生
成後に当該最終変換結果が妥当であるか否かを確認する
点で実施の形態1または実施の形態2と相違する。な
お、このような最終変換結果の確認工程は、制御回路7
または制御回路22(制御手段)内に設けられるのが好
適である変換結果確認処理部(変換結果確認手段)で実
施される。
【0073】この変換結果確認工程に係る基本的な処理
アルゴリズムを示すと次のようになる。第1に、最終変
換結果に基づいて当該最終変換結果に相当する比較電圧
(以下、基準比較電圧と称する)を求める。例えば、最
終変換結果が“1000b”である場合には、基準比較
電圧として比較電圧8を設定する。第2に、2bitコ
ンパレータ6または1.5bitコンパレータ21内の
1つのコンパレータを用いて、基準比較電圧を基準にし
た所定の電圧範囲に含まれる各比較電圧とアナログ入力
電圧とを逐次比較していく。第3に、基準比較電圧を用
いた比較結果が“1”で基準比較電圧より1レベル大き
な比較電圧を用いた比較結果が“0”の場合には最終変
換結果が妥当であると判断し、それ以外の場合には最終
変換結果が妥当ではないと判断する。
【0074】図8は、この発明の実施の形態6による逐
次比較型A/Dコンバータによる変換結果確認工程を示
す図である。図8に示されるように、検索対象の電圧範
囲として基準比較電圧を中心として前後に4LSBの範
囲が設定される。これにより、基準比較電圧が比較電圧
8である場合に当該電圧範囲に含まれる比較電圧4から
比較電圧12までの比較電圧がコンパレータによりアナ
ログ入力電圧と比較される。なお、この実施の形態で
は、アナログ入力電圧と比較される比較電圧の設定順位
については、比較電圧4から比較電圧12までの比較電
圧を低い順に設定するものとする。
【0075】基準比較電圧が比較電圧8である場合に、
図8の確認結果出力例Aに示されるように、比較電圧8
までを用いた変換結果が“1”であり、かつ比較電圧9
より高い比較電圧を用いた変換結果が“0”である場合
には、最終変換結果が妥当であると判断する。また、図
8の確認結果出力例Bに示されるように、上記以外の比
較結果が得られた場合には、最終変換結果が妥当ではな
いと判断して、当該判断結果を外部に出力して変換中に
誤変換が生じたことを指摘したり、再変換を実施したり
する。
【0076】なお、上記の実施の形態では、検索対象の
電圧範囲を基準比較電圧を中心とする前後に4LSBの
範囲としたが、他の大きさの範囲を設定することも勿論
可能である。また、基準比較電圧が大きい際に検索対象
の電圧範囲が比較電圧15より大きなレベルに達する場
合、または基準比較電圧が小さい際に検索対象の電圧範
囲が比較電圧0より小さなレベルに達する場合には,そ
れぞれ電圧範囲の上限を比較電圧15および下限を比較
電圧0として処理するように制御するものとする。ま
た、上記の実施の形態では、電圧範囲内のすべての比較
電圧についての変換工程が終了した後に最終変換結果の
妥当性を判断するように構成しているが、変換結果の
“0”と“1”との境界が判断できる変換結果が得られ
た時点で変換工程を終了するように構成することも可能
である。さらに、上記の実施の形態では、アナログ入力
電圧と比較される比較電圧の設定順位については、電圧
範囲内の比較電圧を低い順に設定する構成としたが、電
圧範囲内の比較電圧を高い順に設定する構成とすること
も可能である。
【0077】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、アナログ入力電圧に対する最終的な変換結果として
与えられるデジタル値に基づいて当該デジタル値に対応
する基準比較電圧を求めるとともに、基準比較電圧を基
準とする所定の電圧範囲を設定して、当該電圧範囲内に
含まれる比較電圧とアナログ入力電圧とに係る2bit
コンパレータ6または1.5bitコンパレータ21を
用いた変換結果に基づいて、最終的な変換結果が妥当で
あるか否かを判断する変換結果確認処理部を備えるよう
に構成したので、誤変換の検出確率を高めることができ
て、逐次比較型A/Dコンバータの高精度化を実現する
ことができるという効果を奏する。
【0078】実施の形態7.この発明の実施の形態7に
よる逐次比較型A/Dコンバータは、基本的には実施の
形態6による逐次比較型A/Dコンバータと同じ構成を
有して、アナログ入力電圧と比較される所定の電圧範囲
内の比較電圧の設定順位について、基準比較電圧以上の
比較電圧について低い順から設定し、基準比較電圧以上
の比較電圧設定後に基準比較電圧より低い電圧について
高い順に設定する点で実施の形態6と相違する。
【0079】図9は、この発明の実施の形態7による逐
次比較型A/Dコンバータによる変換結果確認工程にお
ける比較電圧設定順位を示す図である。基準比較電圧を
比較電圧8とした場合に、実施の形態6と同様に基準比
較電圧を中心として前後に4LSBの範囲を電圧範囲と
して設定する。そして、2bitコンパレータ6または
1.5bitコンパレータ21においてアナログ入力電
圧と比較される比較電圧として、比較電圧8から比較電
圧12を低い順に設定し、その後に比較電圧7から比較
電圧4を高い順に設定する。上記のように比較電圧の設
定順位を規定することで、コンパレータによる変換結果
の“0”と“1”との境界の検出までの比較電圧設定回
数を低減することが期待できて、変換結果確認工程の高
速化を図ることができる。
【0080】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、変換結果確認処理部が、アナログ入力電圧と比較さ
れる所定の電圧範囲内の比較電圧の設定順位について、
基準比較電圧以上の比較電圧について低い順から設定
し、基準比較電圧以上の比較電圧の設定後に基準比較電
圧より低い電圧について高い順に設定するように構成し
たので、コンパレータによる変換結果の“0”と“1”
との境界の検出までの比較電圧設定回数を低減すること
が期待できて、変換結果確認工程の高速化を図ることが
できるという効果を奏する。
【0081】実施の形態8.この発明の実施の形態8に
よる逐次比較型A/Dコンバータは、基本的には実施の
形態6による逐次比較型A/Dコンバータと同じ構成を
有して、アナログ入力電圧と比較される所定の電圧範囲
内の比較電圧の設定順位について、基準比較電圧を最初
に設定し、基準比較電圧設定後には基準比較電圧より高
い側および基準比較電圧より低い側の比較電圧を交互に
基準比較電圧から近い順に設定する点で実施の形態6と
相違する。
【0082】図10は、この発明の実施の形態8による
逐次比較型A/Dコンバータによる変換結果確認工程に
おける比較電圧設定順位を示す図である。基準比較電圧
を比較電圧8とした場合に、実施の形態6と同様に基準
比較電圧を中心として前後に4LSBの範囲を電圧範囲
として設定する。そして、2bitコンパレータ6また
は1.5bitコンパレータ21においてアナログ入力
電圧と比較される比較電圧として、基準比較電圧である
比較電圧8を最初に設定し、比較電圧8の設定後には基
準比較電圧より1レベル高い比較電圧9、基準比較電圧
より1レベル低い比較電圧7、基準比較電圧より2レベ
ル高い比較電圧10、基準比較電圧より2レベル低い比
較電圧6という順序で順次比較電圧を設定する。上記の
ように比較電圧の設定順位を規定することで、コンパレ
ータによる変換結果の“0”と“1”との境界の検出ま
での比較電圧設定回数を低減することが期待できて、変
換結果確認工程の高速化を図ることができる。
【0083】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、変換結果確認処理部が、アナログ入力電圧と比較さ
れる所定の電圧範囲内の比較電圧の設定順位について、
基準比較電圧を最初に設定し、基準比較電圧設定後には
基準比較電圧より高い側および基準比較電圧より低い側
の比較電圧を交互に基準比較電圧から近い順に設定する
ように構成したので、コンパレータによる変換結果の
“0”と“1”との境界の検出までの比較電圧設定回数
を低減することが期待できて、変換結果確認工程の高速
化を図ることができるという効果を奏する。
【0084】実施の形態9.この発明の実施の形態9に
よる逐次比較型A/Dコンバータは、基本的には実施の
形態6による逐次比較型A/Dコンバータと同じ構成を
有して、アナログ入力電圧と比較される所定の電圧範囲
内の比較電圧の設定順位について、バイナリサーチ的に
設定する点で実施の形態6と相違する。
【0085】図11は、この発明の実施の形態9による
逐次比較型A/Dコンバータによる変換結果確認工程に
おける比較電圧設定順位を示す図である。基準比較電圧
を比較電圧8とした場合に、実施の形態6と同様に基準
比較電圧を中心として前後に4LSBの範囲を電圧範囲
として設定する。そして、2bitコンパレータ6また
は1.5bitコンパレータ21においてアナログ入力
電圧と比較される比較電圧をバイナリサーチ的に逐次設
定する。すなわち、最初に基準比較電圧である比較電圧
8を設定し、次に最初の変換結果が“1”であれば比較
電圧として比較電圧12を設定し、次に比較電圧10、
最後に比較電圧9を設定する。また、最初の変換結果が
“0”であれば比較電圧として比較電圧4を設定し、次
に比較電圧6、最後に比較電圧7を設定する。上記のよ
うに比較電圧の設定順位を規定することで、コンパレー
タによる変換結果の“0”と“1”との境界の検出まで
の比較電圧設定回数を4回に固定できるために、変換結
果確認工程を一定時間で実施することができる。
【0086】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、変換結果確認処理部が、アナログ入力電圧と比較さ
れる所定の電圧範囲内の比較電圧の設定順位について、
バイナリサーチ的に設定するように構成したので、コン
パレータによる変換結果の“0”と“1”との境界の検
出までの比較電圧設定回数を固定できるために、変換結
果確認工程を一定時間で実施することができるという効
果を奏する。
【0087】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、1ま
たは複数のコンパレータから構成されてアナログ入力端
子から入力されるアナログ入力電圧と比較電圧出力手段
から出力される1または複数の比較電圧とを比較して各
変換サイクル毎に少なくとも2ビットの変換結果を出力
可能な比較手段と、比較手段から出力される変換結果に
基づいてエラー補正を実施して最終的な変換結果を変換
結果出力端子に出力する制御手段とを備えるように構成
したので、変換結果に係る冗長部分に基づいて誤変換に
対するエラー補正が可能となり、高精度の逐次比較型A
/Dコンバータを得ることができるという効果を奏す
る。
【0088】この発明によれば、比較電圧出力手段から
それぞれ出力される第1の比較電圧、第2の比較電圧お
よび第3の比較電圧とアナログ入力端子から入力される
アナログ入力電圧とを比較して、比較結果に応じて“1
1”、“10”、“01”、“00”の4つの変換結果
を出力する比較手段と、アナログ入力電圧をnビットの
デジタル値に変換する際に、2段階に分割された比較
電圧の範囲において、第1変換サイクルでは第1、第
2、第3の比較電圧としてそれぞれ1・2n−2、2・
n−2、3・2n−2レベルの比較電圧を設定し、第
2変換サイクルから第n−1変換サイクルまでの第i変
換サイクル(i=2〜n−1)では、前回の変換サイク
ルの変換結果が“11”または“10”の場合には第2
の比較電圧として前回の第1の比較電圧を設定するとと
もに前回の変換サイクルの変換結果が“01”または
“00”の場合には第2の比較電圧として前回の第3の
比較電圧を設定し、第1の比較電圧として第2の比較電
圧のレベルに2n−i−1を加えたレベルの比較電圧を
設定し、第3の比較電圧として第2の比較電圧のレベル
から2n−i−1を減じたレベルの比較電圧を設定し、
最終の第n変換サイクルでは、前回の変換サイクルの変
換結果が“11”または“10”の場合には第1の比較
電圧として前回の第1の比較電圧を設定するとともに前
回の変換サイクルの変換結果が“01”または“00”
の場合には第1の比較電圧として前回の第3の比較電圧
を設定するように比較電圧出力手段に制御信号を出力す
る制御手段とを備えるように構成したので、前回の変換
サイクルによる2ビットの変換結果の下位ビットと今回
の変換サイクルによる2ビットの変換結果の上位ビット
とを同一にすることができて、これら対応するビットを
比較することによりエラー検出を実施することができる
という効果を奏する。また、第j変換サイクル(j=1
〜n−2)から得られる2ビットの変換結果について当
該変換結果をn−j−1ビット左へシフトするととも
に、全ての変換サイクルで得られたシフト後の変換結果
の論理積または論理和をとることで、最終変換結果の生
成をエラー補正を兼ねて実施することが可能となり、高
精度の逐次比較型A/Dコンバータを得ることができる
という効果を奏する。
【0089】この発明によれば、比較電圧出力手段から
それぞれ出力される第1の比較電圧および第2の比較電
圧とアナログ入力端子から入力されるアナログ入力電圧
とを比較して、比較結果に応じて“10”、“01”、
“00”の3つの変換結果を出力する比較手段と、アナ
ログ入力電圧をnビットのデジタル値に変換する際に、
段階に分割された比較電圧の範囲において、第1変
換サイクルでは第1、第2の比較電圧としてそれぞれ1
・2n−2、3・2n−2レベルの比較電圧を設定し、
第2変換サイクルから第n−1変換サイクルまでの第i
変換サイクル(i=2〜n−1)では、前回の変換サイ
クルの変換結果が“10”の場合には第1の比較電圧と
して前回の第1の比較電圧のレベルに2n−i−1を加
えたレベルの比較電圧を設定するとともに第2の比較電
圧として前回の第1の比較電圧のレベルから2
n−i−1を減じたレベルの比較電圧を設定し、前回の
変換サイクルの変換結果が“01”の場合には第1の比
較電圧として前回の第1の比較電圧のレベルから2
n−i−1を減じたレベルの比較電圧を設定するととも
に第2の比較電圧として前回の第2の比較電圧のレベル
に2n−i−1を加えたレベルの比較電圧を設定し、前
回の変換サイクルの変換結果が“00”の場合には第1
の比較電圧として前回の第2の比較電圧のレベルに2
n−i−1を加えたレベルの比較電圧を設定するととも
に第2の比較電圧として前回の第2の比較電圧のレベル
から2n−i−1を減じたレベルの比較電圧を設定し、
最終の第n変換サイクルでは前回の変換サイクルの変換
結果が“10”の場合には第1の比較電圧として前回の
第1の比較電圧を設定し、前回の変換サイクルの変換結
果が“01”の場合には第1の比較電圧として前回の第
1の比較電圧のレベルから1を減じたレベルの比較電圧
を設定し、前回の変換サイクルの変換結果が“00”の
場合には第1の比較電圧として前回の第2の比較電圧を
設定するように比較電圧出力手段に制御信号を出力する
制御手段とを備えるように構成したので、第j変換サイ
クル(j=1〜n−2)から得られる2ビットの変換結
果については当該変換結果をn−j−1ビット左へシフ
トするとともに、全ての変換サイクルで得られたシフト
後の変換結果を加算することにより、最終変換結果の生
成をエラー補正を兼ねて実施することが可能となり、高
精度の逐次比較型A/Dコンバータを得ることができる
という効果を奏する。
【0090】この発明によれば、比較手段が1つのコン
パレータから構成されるようにしたので、すべての変換
を同一コンパレータで実施することができるから、トラ
ンジスタ特性に係るバラツキに起因する変換誤差を除去
して、アナログ−デジタル変換の高精度化を実現するこ
とができるという効果を奏する。
【0091】この発明によれば、アナログ入力電圧をn
ビットのデジタル値に変換するに際して、第1変換サイ
クルから第n−2変換サイクルまでの第i変換サイクル
(i=1〜n−2)について、当該第i変換サイクルか
ら得られた変換結果に係る下位ビットと、次の第i+1
変換サイクルから得られた変換結果に係る上位ビットと
を比較して、対応する2つのビットが異なる場合には第
i変換サイクルおよび第i+1変換サイクルによる変換
工程を少なくとも1回再実施するとともに、第n−1変
換サイクルから得られた変換結果に係る下位ビットと第
n変換サイクルから得られた変換結果に係るビットとを
比較して、対応する2つのビットが異なる場合には第n
−1変換サイクルおよび第n変換サイクルによる変換工
程を少なくとも1回再実施する再変換手段を備えるよう
に構成したので、誤変換を訂正することが可能となり、
逐次比較型A/Dコンバータの高精度化を実現すること
ができるという効果を奏する。
【0092】この発明によれば、アナログ入力電圧に対
する最終的な変換結果として与えられるデジタル値に基
づいて当該デジタル値に対応する基準比較電圧を求める
とともに該基準比較電圧を基準とする所定の電圧範囲を
設定して、比較手段を用いての電圧範囲内に含まれる比
較電圧とアナログ入力電圧とに係る変換結果に基づい
て、最終的な変換結果が妥当であるか否かを判断する変
換結果確認手段を備えるように構成したので、誤変換の
検出確率を高めることができて、逐次比較型A/Dコン
バータの高精度化を実現することができるという効果を
奏する。
【0093】この発明によれば、変換結果確認手段が、
アナログ入力電圧と比較される所定の電圧範囲内の比較
電圧の設定順位について、基準比較電圧以上の比較電圧
について低い順から設定し、基準比較電圧以上の比較電
圧の設定後に基準比較電圧より低い電圧について高い順
に設定するように構成したので、コンパレータによる変
換結果の“0”と“1”との境界の検出までの比較電圧
設定回数を低減することが期待できて、変換結果確認工
程の高速化を図ることができるという効果を奏する。
【0094】この発明によれば、変換結果確認手段が、
アナログ入力電圧と比較される所定の電圧範囲内の比較
電圧の設定順位について、基準比較電圧を最初に設定
し、基準比較電圧設定後には基準比較電圧より高い側お
よび基準比較電圧より低い側の比較電圧を交互に基準比
較電圧から近い順に設定するように構成したので、コン
パレータによる変換結果の“0”と“1”との境界の検
出までの比較電圧設定回数を低減することが期待でき
て、変換結果確認工程の高速化を図ることができるとい
う効果を奏する。
【0095】この発明によれば、変換結果確認手段が、
アナログ入力電圧と比較される所定の電圧範囲内の比較
電圧の設定順位について、バイナリサーチ的に設定する
ように構成したので、コンパレータによる変換結果の
“0”と“1”との境界の検出までの比較電圧設定回数
を固定できるために、変換結果確認工程を一定時間で実
施することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による逐次比較型A
/Dコンバータの構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による逐次比較型A
/Dコンバータの動作シーケンス例を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による逐次比較型A
/Dコンバータの構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による逐次比較型A
/Dコンバータの動作シーケンス例を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による逐次比較型A
/Dコンバータの正常動作時の動作シーケンス例を示す
図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による逐次比較型A
/Dコンバータの誤動作を含む際の動作シーケンス例を
示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による逐次比較型A
/Dコンバータによる再変換工程を示すフローチャート
である。
【図8】 この発明の実施の形態6による逐次比較型A
/Dコンバータによる変換結果確認工程を示す図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態7による逐次比較型A
/Dコンバータによる変換結果確認工程における比較電
圧設定順位を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による逐次比較型
A/Dコンバータによる変換結果確認工程における比較
電圧設定順位を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態9による逐次比較型
A/Dコンバータによる変換結果確認工程における比較
電圧設定順位を示す図である。
【図12】 従来の4ビット出力の逐次比較型A/Dコ
ンバータの構成を示す図である。
【図13】 従来の4ビット出力の逐次比較型A/Dコ
ンバータの動作シーケンス例を示す図である。
【符号の説明】
1 アナログ入力端子、2 変換結果出力端子、3 サ
ンプル・アンド・ホールド(電圧保持手段)、4 デジ
タル−アナログ変換器(比較電圧出力手段)、5 ラダ
ー抵抗(比較電圧生成手段)、6 2bitコンパレー
タ(比較手段)、7,22 制御回路(制御手段)、8
比較電圧、9 アナログ入力電圧、10 比較電圧A
(第1の比較電圧)、11 比較電圧B(第2の比較電
圧)、12 比較電圧C(第3の比較電圧)、13,2
5 変換結果、14 変換サイクル、21 1.5bi
tコンパレータ(比較手段)、23 比較電圧D(第1
の比較電圧)、24 比較電圧E(第2の比較電圧)。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ入力端子と、変換結果出力端子
    と、前記アナログ入力端子に接続されて当該アナログ入
    力端子から入力されるアナログ入力電圧を一時的に保持
    する電圧保持手段と、1または複数の比較電圧を生成す
    る比較電圧生成手段と、該比較電圧生成手段に接続され
    て制御信号に応じて1または複数の比較電圧を出力する
    比較電圧出力手段と、1または複数のコンパレータから
    構成されて前記アナログ入力端子から入力されるアナロ
    グ入力電圧と前記比較電圧出力手段から出力される1ま
    たは複数の比較電圧とを比較して各変換サイクル毎に少
    なくとも2ビットの変換結果を出力可能な比較手段と、
    該比較手段から出力される変換結果に基づいてエラー補
    正を実施して最終的な変換結果を前記変換結果出力端子
    に出力する制御手段とを備えることを特徴とする逐次比
    較型A/Dコンバータ。
  2. 【請求項2】 比較電圧出力手段からそれぞれ出力され
    る第1の比較電圧、該第1の比較電圧より低い第2の比
    較電圧および該第2の比較電圧より低い第3の比較電圧
    とアナログ入力端子から入力されるアナログ入力電圧と
    を比較して、アナログ入力電圧が第1の比較電圧より高
    い場合には変換結果として“11”を出力し、アナログ
    入力電圧が第1の比較電圧より低く第2の比較電圧より
    高い場合には変換結果として“10”を出力し、アナロ
    グ入力電圧が第2の比較電圧より低く第3の比較電圧よ
    り高い場合には変換結果として“01”を出力し、アナ
    ログ入力電圧が第3の比較電圧より低い場合には変換結
    果として“00”を出力するとともに、第1の比較電圧
    のみが入力された際に、アナログ入力電圧が第1の比較
    電圧より高い場合には変換結果として“1”を出力し、
    アナログ入力電圧が第1の比較電圧より低い場合には変
    換結果として“0”を出力する比較手段と、 アナログ入力電圧をnビットのデジタル値に変換する際
    に、2段階に分割された比較電圧の範囲において、第
    1変換サイクルでは第1の比較電圧として1・2n−2
    レベルの比較電圧を設定し、第2の比較電圧として2・
    n−2レベルの比較電圧を設定し、第3の比較電圧と
    して3・2n−2レベルの比較電圧を設定し、第2変換
    サイクルから第n−1変換サイクルまでの第i変換サイ
    クル(i=2〜n−1)では、前回の変換サイクルの変
    換結果が“11”または“10”の場合には第2の比較
    電圧として前回の第1の比較電圧を設定するとともに前
    回の変換サイクルの変換結果が“01”または“00”
    の場合には第2の比較電圧として前回の第3の比較電圧
    を設定し、第1の比較電圧として第2の比較電圧のレベ
    ルに2n−i−1を加えたレベルの比較電圧を設定し、
    第3の比較電圧として第2の比較電圧のレベルから2
    n−i−1を減じたレベルの比較電圧を設定し、最終の
    第n変換サイクルでは、前回の変換サイクルの変換結果
    が“11”または“10”の場合には第1の比較電圧と
    して前回の第1の比較電圧を設定するとともに前回の変
    換サイクルの変換結果が“01”または“00”の場合
    には第1の比較電圧として前回の第3の比較電圧を設定
    するように比較電圧出力手段に制御信号を出力する制御
    手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の逐次比
    較型A/Dコンバータ。
  3. 【請求項3】 比較電圧出力手段からそれぞれ出力され
    る第1の比較電圧および該第1の比較電圧より低い第2
    の比較電圧とアナログ入力端子から入力されるアナログ
    入力電圧とを比較して、アナログ入力電圧が第1の比較
    電圧より高い場合には変換結果として“10”を出力
    し、アナログ入力電圧が第1の比較電圧より低く第2の
    比較電圧より高い場合には変換結果として“01”を出
    力し、アナログ入力電圧が第2の比較電圧より低い場合
    には変換結果として“00”を出力するとともに、第1
    の比較電圧のみが入力された際に、アナログ入力電圧が
    第1の比較電圧より高い場合には変換結果として“1”
    を出力し、アナログ入力電圧が第1の比較電圧より低い
    場合には変換結果として“0”を出力する比較手段と、 アナログ入力電圧をnビットのデジタル値に変換する際
    に、2段階に分割された比較電圧の範囲において、第
    1変換サイクルでは第1の比較電圧として1・2n−2
    レベルの比較電圧を設定するとともに第2の比較電圧と
    して3・2n− レベルの比較電圧を設定し、第2変換
    サイクルから第n−1変換サイクルまでの第i変換サイ
    クル(i=2〜n−1)では、前回の変換サイクルの変
    換結果が“10”の場合には第1の比較電圧として前回
    の第1の比較電圧のレベルに2 −i−1を加えたレベ
    ルの比較電圧を設定するとともに第2の比較電圧として
    前回の第1の比較電圧のレベルから2n−i−1を減じ
    たレベルの比較電圧を設定し、前回の変換サイクルの変
    換結果が“01”の場合には第1の比較電圧として前回
    の第1の比較電圧のレベルから2n−i−1を減じたレ
    ベルの比較電圧を設定するとともに第2の比較電圧とし
    て前回の第2の比較電圧のレベルに2n−i −1を加え
    たレベルの比較電圧を設定し、前回の変換サイクルの変
    換結果が“00”の場合には第1の比較電圧として前回
    の第2の比較電圧のレベルに2n−i −1を加えたレベ
    ルの比較電圧を設定するとともに第2の比較電圧として
    前回の第2の比較電圧のレベルから2n−i−1を減じ
    たレベルの比較電圧を設定し、最終の第n変換サイクル
    では前回の変換サイクルの変換結果が“10”の場合に
    は第1の比較電圧として前回の第1の比較電圧を設定
    し、前回の変換サイクルの変換結果が“01”の場合に
    は第1の比較電圧として前回の第1の比較電圧のレベル
    から1を減じたレベルの比較電圧を設定し、前回の変換
    サイクルの変換結果が“00”の場合には第1の比較電
    圧として前回の第2の比較電圧を設定するように比較電
    圧出力手段に制御信号を出力する制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の逐次比較型A/Dコンバ
    ータ。
  4. 【請求項4】 比較手段が1つのコンパレータから構成
    されることを特徴とする請求項2記載の逐次比較型A/
    Dコンバータ。
  5. 【請求項5】 比較手段が1つのコンパレータから構成
    されることを特徴とする請求項3記載の逐次比較型A/
    Dコンバータ。
  6. 【請求項6】 アナログ入力電圧をnビットのデジタル
    値に変換するに際して、第1変換サイクルから第n−2
    変換サイクルまでの第i変換サイクル(i=1〜n−
    2)について、当該第i変換サイクルから得られた変換
    結果に係る下位ビットと、当該第i変換サイクルの次の
    変換サイクルから得られた変換結果に係る上位ビットと
    を比較して、対応する2つのビットが異なる場合には第
    i変換サイクルおよび第i変換サイクルの次の変換サイ
    クルによる変換工程を少なくとも1回再実施するととも
    に、 第n−1変換サイクルから得られた変換結果に係る下位
    ビットと第n変換サイクルから得られた変換結果に係る
    ビットとを比較して、対応する2つのビットが異なる場
    合には第n−1変換サイクルおよび第n変換サイクルに
    よる変換工程を少なくとも1回再実施する再変換手段を
    備えることを特徴とする請求項2記載の逐次比較型A/
    Dコンバータ。
  7. 【請求項7】 アナログ入力電圧に対する最終的な変換
    結果として与えられるデジタル値に基づいて当該デジタ
    ル値に対応する基準比較電圧を求めるとともに該基準比
    較電圧を基準とする所定の電圧範囲を設定して、比較手
    段を用いての電圧範囲内に含まれる比較電圧とアナログ
    入力電圧とに係る変換結果に基づいて、最終的な変換結
    果が妥当であるか否かを判断する変換結果確認手段を備
    えることを特徴とする請求項1記載の逐次比較型A/D
    コンバータ。
  8. 【請求項8】 変換結果確認手段が、アナログ入力電圧
    と比較される所定の電圧範囲内の比較電圧の設定順位に
    ついて、基準比較電圧以上の比較電圧について低い順か
    ら設定し、基準比較電圧以上の比較電圧の設定後に基準
    比較電圧より低い電圧について高い順に設定することを
    特徴とする請求項7記載の逐次比較型A/Dコンバー
    タ。
  9. 【請求項9】 変換結果確認手段が、アナログ入力電圧
    と比較される所定の電圧範囲内の比較電圧の設定順位に
    ついて、基準比較電圧を最初に設定し、基準比較電圧設
    定後には基準比較電圧より高い側および基準比較電圧よ
    り低い側の比較電圧を交互に基準比較電圧から近い順に
    設定することを特徴とする請求項7記載の逐次比較型A
    /Dコンバータ。
  10. 【請求項10】 変換結果確認手段が、アナログ入力電
    圧と比較される所定の電圧範囲内の比較電圧の設定順位
    について、バイナリサーチ的に設定することを特徴とす
    る請求項7記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
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