JP4862693B2 - 通信システム、端末機及び車載機 - Google Patents

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本発明は、人の所持する端末機と車両に搭載された車載機との間の通信技術に関する。
従来、基地局と複数の車両との間で無線通信を行う車両通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両通信システムは、車両が存在するエリアを基地局からの距離に応じて複数のエリアに分け、基地局から遠いエリアにある車両の通信インターバルほど長く設定することで、基地局から遠方にあって通信頻度を多く要求されない車両の通信頻度を減少させ、無駄な通信をなくし、基地局への受信集中の緩和を図るものである。
特開2001−44922号公報
ところで、人の所持する通信装置と車両に搭載された通信装置との間で通信をすることによって人と車両の衝突を回避するシステムの場合、人と車両は互いに異なる動き方(例えば、移動速度や移動方向の違い)をするので、たとえ人と車両との距離が離れている状況であっても、必ずしも通信の必要度が低いとは限らない。したがって、このような衝突回避システムに上述の従来技術を応用し、人と車両との距離に応じて通信インターバルを設定したとしても、必要以上の通信が行われたり、送受すべき情報が不足したりするおそれがある。
そこで、本発明は、人の所持する端末機と車両に搭載された車載機との間の通信を適切な通信量にて行うことができる、通信システム、並びに端末機及び車載機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、
人の所持する端末機と車両に搭載された車載機とを有し、前記端末機と前記車載機との間の通信システムであって、
前記端末機と前記車両の衝突危険度を算出する衝突危険度算出手段を備え、
前記端末機と前記車載機間の通信量が前記衝突危険度算出手段によって算出された衝突危険度に応じた量となる通信方式にて前記端末機と前記車載機が通信することを特徴としている。これにより、端末機の所持者と車両との衝突危険度に応じた通信量とすることができるので、通信過多や通信不足を回避した適切な通信量にて通信を行うことができる。
また、第2の発明は、第1の発明に係る通信システムであって、
前記衝突危険度算出手段によって算出された衝突危険度に基づいて、前記端末機の所持者と前記車両との間の近接情報を報知する報知手段を備えることを特徴としている。これにより、衝突危険度に基づく適切な近接情報を所持者側や車両側に対して報知することができる。
また、第3の発明は、第1又は第2の発明に係る通信システムであって、
前記衝突危険度算出手段は、前記端末機の所持者の挙動と前記車両の挙動とに基づいて前記衝突危険度を算出することを特徴としている。これにより、両者の挙動に応じた的確な衝突危険度を算出することができる。
また、第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明に係る通信システムであって、
前記通信量は、前記衝突危険度が低くなるにつれて少なくなることを特徴としている。これにより、衝突危険度に応じて通信トラフィックを適切に緩和することができる。
また、第5の発明は、第1から第3のいずれかの発明に係る通信システムであって、
前記衝突危険度が他の端末機より低い端末機は、前記車載機との通信量が当該他の端末機に比べて少ない通信方式にて通信を行うことを特徴としている。これにより、衝突危険度の低い端末機の通信量を低減することで、通信トラフィックを緩和することができる。
また、第6の発明は、第4又は第5の発明に係る通信システムであって、
前記衝突危険度が所定レベル以上の端末機と車載機との通信は、直接に行われ、
前記衝突危険度が前記所定レベルより低い端末機と車載機との通信は、端末機群を構成する端末機の代表である代表端末機を介して行われる、ことを特徴としている。衝突危険度の低い端末機は代表端末を介して車載機と通信するので、通信トラフィックを適切に緩和することができる。つまり、衝突危険度が高い端末は直接通信を行うことにより車両から充分な情報を取得することができ、衝突危険度が低い端末は必要性の小さい通信を抑制することができる。
また、第7の発明は、第6の発明に係る通信システムであって、
前記衝突危険度に応じて、前記端末機群を構成する端末機に対して該端末機群に係る代表端末機が占める割合を変更することを特徴としている。これにより、代表端末機は1台に限らず、衝突危険度の高くなるほどその端末機は、車両と直接に通信を行うことができるようになり、車両から充分な情報を取得することができる。
また、第8の発明は、第6又は第7に係る通信システムであって、
前記代表端末機は、自身と同じ端末機群に属する端末機の識別情報を取得して自身の識別情報とともに前記車載機に送信し、
前記車載機は、車両の接近を知らせるべき端末機の識別情報を返送する、ことを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、第9の発明は、
人に所持され、車両に搭載された車載機と通信する端末機であって、
端末機と前記車両の衝突危険度を取得する衝突危険度取得手段を備え、
端末機と前記車載機間の通信量が前記衝突危険度取得手段によって取得された衝突危険度に応じた量となる通信方式にて前記車載機と通信することを特徴としている。これにより、端末機の所持者と車両との衝突危険度に応じた通信量とすることができるので、通信過多や通信不足を回避した適切な通信量にて通信を行うことができる。
また、第10の発明は、第9の発明に係る端末機であって、
前記衝突危険度取得手段によって取得された衝突危険度に基づいて、前記車両との間の近接情報を端末機の所持者に報知することを特徴としている。これにより、衝突危険度に基づく適切な近接情報を所持者側に対して報知することができる。
また、第11の発明は、第9又は第10に係る端末機であって、
前記衝突危険度が所定レベルより小さい場合には他の端末機を代表して前記車載機と通信することを特徴としている。
また、第12の発明は、第9から第11の発明に係る端末機であって、
前記衝突危険度に応じて前記車載機との通信間隔を変更することを特徴としている。通信間隔の変更により、端末機の所持者と車両との衝突危険度に応じた通信量とすることができるので、通信過多や通信不足を回避した適切な通信量にて通信を行うことができる。
また、上記目的を達成するため、第13の発明は、
車両に搭載され、人の所持する端末機と通信する車載機であって、
前記端末機と前記車両の衝突危険度を取得する衝突危険度取得手段を備え、
前記端末機と前記車載機間の通信量が前記衝突危険度取得手段によって取得された衝突危険度に応じた量となる通信方式にて前記端末機と通信することを特徴としている。これにより、端末機の所持者と車両との衝突危険度に応じた通信量とすることができるので、通信過多や通信不足を回避した適切な通信量にて通信を行うことができる。
また、第14の発明は、第13の発明に係る車載機であって、
前記衝突危険度取得手段によって取得された衝突危険度に基づいて、前記端末機との間の近接情報を前記車両の乗員に報知することを特徴としている。これにより、衝突危険度に基づく適切な近接情報を車両の乗員に対して報知することができる。
本発明によれば、人の所持する端末機と車両に搭載された車載機との間の通信を適切な通信量にて行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
[接近報知システムの概要]
本発明に係る通信システムの実施形態として、接近報知システムを例に挙げて説明する。図1は、接近報知システムの一構成を示した図である。図1に示す如く、本接近報知システムは、通信手段を備える車載機10と、歩行者が所持する携帯端末であって通信手段を備える携帯端末12とを有している。接近報知システムは、車載機10を搭載する車両と携帯端末12の所持者が互いに接近している旨を、ドライバーや車載システムなどの車両側及び/又は携帯端末12の所持者側に報知するものである。なお、自転車をはじめとする軽車両や原動機付自転車などの自動二輪車に乗車する人が携帯端末12を所持する場合であってもよい。また、携帯端末12は、本システム専用の端末でもよいし、携帯可能という点で携帯電話やPDA(personal digital assistance)などを流用してもよい。
車載機10は、車両のエンジンの始動後、本接近報知システムの起動が許可されている場合に、所定の一定出力で間欠的に又は連続的に電波の発信を開始する。互いに離れていた車両と携帯端末12を所持する歩行者が接近することによって、携帯端末12が車載機10の送信波が到達可能なエリア内に入ると、携帯端末12は車載機10が送信した起動信号を受信することが可能になる。起動信号を受信した携帯端末12は、自身の存在を車載機10に検知してもらうための電波送信を開始する。携帯端末12の送信波は、所定の一定出力で間欠的に送信される。そして、携帯端末12の送信波は、車載機10に受信される。このように動作させることによって、車載機10は、携帯端末12を所持する歩行者等の存在を把握可能となる一方で、携帯端末12は、車載機10を搭載する車両の存在を把握可能となるため、車載機10は車両のドライバーに歩行者等の存在を知らせることができ、携帯端末12はその所持者に車両の存在を知らせることができる。
[携帯端末12の構成]
図2は、携帯端末12のブロック図である。携帯端末12は、所定周波数(例えば、2.4GHz)を有する電波を外部と送受信するためのアンテナ1を有している。デュプレクサ2は、送受の信号を切り替えるものである。アンテナ1が送信用と受信用に分かれている場合にはデュプレクサ2は省略可能である。受信部17は、アンテナ1を介して、車載機10が送信した電波(つまり、キャリア)を受信する(以下、車載機10が送信した電波を「車載機送信波」という)。
ID付加・検出部18は、受信部17が車載機送信波を復調することにより得られた情報の中から起動信号を検出する。起動信号を検出したID付加・検出部18は各携帯端末12に付与される自身の端末ID(各携帯端末12を識別するための識別情報)を送信データに付加するとともに、送信部16は変調を行ってアンテナ1を介して携帯端末12の存在を検知してもらうための電波送信を開始する。以下、アンテナ1を介して携帯端末12が送信した電波を「端末送信波」という。端末送信波は、所定の一定出力で間欠的に送信される。
また、ID付加・検出部18は、受信部17が車載機送信波を復調することにより得られた情報の中からIDを検出する。ID付加・検出部18によって検出されたIDの中に自身の端末IDが含まれていた場合、その車載機送信波の送信元である車両と自端末の所持者との衝突の可能性を判断するために、後述の衝突危険度の算出を開始する。つまり、端末IDが含まれた上記の端末送信波を受信した車載機10が、その端末IDを有する携帯端末12に車両が接近していることを知らせるために、当該端末IDを含めて車両接近情報として車載機送信波を送信している。なお、車載機10が送信する車載機送信波には、送信元を特定可能にするために、各車載機10もしくは車載機10を搭載する各車両に付与される車両IDの情報が含まれていてもよい。
衝突危険度算出部13は、携帯端末12の挙動情報と車載機送信波に含まれる車両の挙動情報とに基づいて、自端末の所持者と車載機送信波を送信した車両が衝突する可能性を示す衝突危険度を算出する。車両の挙動情報には、その車両に関する、車両ID、位置情報、速度情報、加減速度情報、進行方向情報、ブレーキ状態、アクセル状態などが含まれる。携帯端末12の挙動情報には、その携帯端末12に関する、位置情報、速度情報、加減速度情報、進行方向情報、高度情報などが含まれる。衝突危険度算出部13は、車載機送信波から車両の挙動情報を取得し、自端末に備えられた挙動検出センサ(例えば、方位センサ、加速度センサ、GPS装置、地磁気センサ、気圧センサなど)から自端末の挙動情報を取得する。
衝突危険度算出部13は、衝突危険度を算出・決定するにあたって、車両の挙動情報と携帯端末12の挙動情報に基づいて、携帯端末12の所持者が車載機送信波を送信した車両に衝突するまでの衝突予測時間TTC(Time To Collision)を算出する。衝突危険度算出部13は、算出されたTTCに応じて衝突危険度を算出・決定する。TTCは、一般に、携帯端末12と車両間の距離をそれらの速度差で除算して求められる。つまり、TTCは、ある瞬間における携帯端末12と車両との速度差がそのまま継続した場合に携帯端末12(の所持者)に車両が衝突するまでの時間に相当する。したがって、TTCの値が小さくなるにつれて衝突危険度は高くなるとみなすことができる。なお、携帯端末12の挙動情報に含まれる高度情報(気圧センサや地磁気センサ等によって検出され得る)を利用することによって、携帯端末12の所持者が歩道橋上に位置する場合における衝突危険度の誤算出に基づく誤動作などを防止することができる。衝突危険度の具体的な算出方法については、後述する。
所属群決定部14は、衝突危険度算出部13によって算出された衝突危険度に基づいて、携帯端末12が所属すべき群を決定する。所属群は衝突危険度の数値に応じて区分され、各群にはA,B,CなどのようにID(群IDという)が付与される。例えば、衝突危険度の数値が、0以上10未満である場合にはC群に区分され、10以上20未満である場合にはB群に区分され、20以上である場合にA群に区分される。つまり、相対的に、衝突危険度の高い携帯端末12がA群に属し、衝突危険度の低い携帯端末12がC群に属することになる。
情報提供部20は、所属群決定部14によって決定された群IDに従って、音声情報、視覚的な表示情報、バイブレーションなどによって、自端末の所持者に対して車両の接近情報や警告情報を提供する。情報提供部20は、群IDがAである場合には、衝突危険度が高いため、車両との衝突を回避するための、車両の詳細な接近情報をその所持者に対して提供する。また、情報提供部20は、群IDがBやCである場合には、群Aに比べて衝突危険度が低いため、その所持者に必ずしも詳細な情報提供をする必要がないとして、情報提供の動作を制限する。例えば、情報提供部20は、群IDがBである場合にはAである場合に比べ情報提供内容を減らしたり警告レベルを下げたりし、群IDがCである場合には情報提供を行わないようにする。
通信方式決定部15は、所属群決定部14によって決定された群IDに従って、自端末と車両との間の通信方式を決定する。通信方式決定部15は、衝突危険度の低い群IDであるほど、通信量を抑えた方式にて通信を行うように決定する。衝突危険度が低ければ、車両と携帯端末12との間の通信の必要度は低いとみなせるからである。
通信方式決定部15は、群IDがAである場合には、衝突危険度が高いため、その携帯端末12の通信方式を車両と直接通信する通信方式(例えば、ピアツーピア方式)に決定する。これにより、他の通信機器を介することがないため、A群の携帯端末12と車両との間の通信遅延をできるだけ抑えることができる。群IDがB又はCである場合には、衝突危険度がAに比べ低いため、その携帯端末12の通信方式をマスター/スレーブ方式に決定する。これにより、通信量を抑えることができるため、衝突危険度の高いA群の携帯端末12の通信を相対的に優先させることができるとともに、輻輳の発生も抑えることができる。
マスター/スレーブ方式は、車両と直接通信する代表端末(マスター端末)と車両と直接通信せずに代表端末と通信する従属端末(スレーブ端末)とを備える通信方式である。マスター端末が各スレーブ端末の情報をまとめて車載機10に送信したり、マスター端末が車載機送信波の情報を各スレーブ端末に対して送信したりすることで、個々の携帯端末12がそれぞれ送信する場合に比べチャネルを節約することができ、チャネルの更なる有効活用が可能となる。したがって、複数の携帯端末12が同じ群に所属している場合には一又は複数の近接端末群を形成し、その近接端末群内の一又は複数の携帯端末12がその近接端末群のマスター端末としてその近接端末群内のそれ以外の携帯端末12(スレーブ端末)の情報を収集して車載機10への送信を行うと好適である。
この場合、マスター端末は、自身と同じ近接端末群に属するスレーブ端末のIDを取得して自身のIDとともに車載機10に送信し、車載機10は、車両の接近を知らせるべき携帯端末12のIDを返送することが好ましい。これにより、スレーブ端末が車載機10への送信を自ら行わなくても、スレーブ端末は、車載機10が返送したIDに自身のIDがあるか否かによって自身が車両の接近を端末所持者に知らせるべき端末であるか否かを判断できるようになる。
通信方式決定部15は、衝突危険度算出部13によって算出された衝突危険度に応じて、自端末の所属群のマスター端末として自端末を設定するのか、自端末の所属群のスレーブ端末として自端末を設定するのかを決定する。各携帯端末12の通信方式決定部15は、自端末の衝突危険度が所定値以上の場合に、自端末をマスター端末として設定し、所定値より小さい場合に、自端末をスレーブ端末として設定する。これにより、各所属群に含まれるマスター端末の数は、衝突危険度に応じて増減させることができる。つまり、たとえB群やC群の携帯端末12であっても衝突危険度が高ければ車両と直接通信可能なマスター端末として自身を設定すれば、衝突危険度に応じた適切な通信を車両と行うことができる。
また、通信方式決定部15は、群IDに応じて通信量を調整するため、群IDに従って端末送信波の送信間隔を設定してもよい。通信方式決定部15は、衝突危険度の高い群IDほど、端末送信波の送信間隔を短くするように設定する。これにより、衝突危険度の高い所属群の携帯端末12ほど、緊密な接近情報の送受が可能となる。
なお、携帯端末12は、自端末に備えられた挙動検出センサから自端末の挙動情報を取得するが、衝突危険度算出部13によって算出された衝突危険度に応じて、当該挙動情報の取得間隔を変化させてもよい。例えば、衝突危険度が低い携帯端末12ほど取得間隔を長くすることによって、衝突危険度が低い携帯端末12の電力消費を抑制することができる。
[車載機10の構成]
図3は、車載機10のブロック図である。車載機10は、所定周波数を有する電波を外部と送受信するためのアンテナ21を有している。また、送信波と受信波とを分離するためのサーキュレータ22を有している。受信部23は、アンテナ21で受けた携帯端末12からの電波を受信すると共に、受信データ内の携帯端末12のIDを取得する。受信部23に接続された受信レベル検出部24は、受信部23で受信された電波の受信感度を示す受信レベルを検出する。受信レベル検出部24には、方向・距離推定部25が接続されている。受信レベル検出部24で検出された受信レベルの情報は、方向・距離推定部25に供給される。
方向・距離推定部25には、アンテナ21の指向性を制御する指向性制御部26が接続されている。方向・距離推定部25は、車両に対して受信すべき方位角方向の情報を送る。指向性制御部26は、方向・距離推定部25から供給された方位角方向に従ってアンテナ21の指向性を切り替える。方向・距離推定部25は、アンテナ21の指向性切り替えによってすべての方位角方向についての受信レベルを受信レベル検出部24から供給されると、電波の到来方向と距離、すなわち、携帯端末12を所持する人の存在する方向とその人までの距離とを推定する。例えば、アンテナ21の指向性を各方向に切り替えたときの端末送信波の受信レベルのうちアンテナ21の指向性をある一方向に切り替えたときの端末送信波の受信レベルが最大である場合には、方向・距離推定部25は、その一方向に携帯端末12を所持する歩行者が存在すると推定し、アンテナ21の指向性をその一方向に切り替えたときの端末送信波の受信レベルの値に応じた距離離れた地点に携帯端末12の所持する歩行者が存在すると推定する。端末送信波の受信レベルの値は車両と携帯端末12との距離に応じて変化するので、方向・距離推定部25は、端末送信波の受信レベルの値と距離との関係を定めたマップ値などを用いて、携帯端末12を所持する歩行者までの距離を推定する。また、指向性制御部26は、その推定された携帯端末12の方向に向けて電波が発信されるよう制御可能である。さらには、指向性制御部26は、後述する車速やウィンカ情報やナビゲーション情報に基づいて電波が発信される領域を設定する。なお、電波が発信される領域を設定するために、アンテナ21の指向性を制御するようにしてもよいし、指向性の方向がそれぞれ異なる複数のアンテナを選択的に切り替え制御するようにしてもよい。
なお、上述のように、端末送信波をアンテナ21の指向性を制御して受信することによって、携帯端末12を所持する人の存在する方向とその人までの距離とを推定してもよいが、車載機10の指向性を持ったアンテナ21からの車載機送信波を携帯端末12で受信し、その受信レベルを車載機10に返送することによって、携帯端末12を所持する人の存在する方向とその人までの距離とを推定してもよい。すなわち、指向性アンテナの利得は特定の方向のみに高く、無指向性アンテナの利得はほぼ全方位にわたって一定であり、その違いを利用して携帯端末が存在する方面を判定することができる。車両は、無指向性アンテナを介して端末送信波を受信しただけでは、携帯端末12が車両に対しどこに存在しているか把握することができない。車両からの距離が同じであれば存在位置が異なっていても受信レベルが同じになるからである。しかし、車両が特定の方向のみに利得が高い指向性アンテナを介して電波を送信することにより、その指向性を有する方向に存在する携帯端末12が車載機送信波を受信したときの受信レベルは、その指向性を有する方向に存在しない携帯端末12が車載機送信波を受信したときの受信レベルに比べ高くなる。したがって、車両が無指向性アンテナを介して受信した端末送信波の受信レベルと車両が指向性アンテナを介して送信した車載機送信波の携帯端末12側の受信レベルとを比較することにより、携帯端末12の存在する方面を判定することができる。携帯端末12が存在する方面をさらに詳細に特定するためには、端末送信波の車両側の受信レベルと車載機送信波の携帯端末12側の受信レベルの最大値とを比較するのが好ましい。そして、携帯端末12が存在する方面に指向性を有する車載機送信波の携帯端末12側の受信レベルに基づいて、携帯端末12の存在位置を推定することが可能である。
方向・距離推定部25には、また、情報提供判定部27が接続されている。方向・距離推定部25で推定された携帯端末12を所持する人の存在方向および距離の情報は、情報提供判定部27に送られる。情報提供判定部27には、車速センサを用いて検出される自車両の速度(車速)の情報や、ウィンカ指示器を用いて検出される車両のウィンカ情報や、車両に搭載されたナビゲーションシステムを用いて検出される車両の現在位置近傍(特に進行方向前方)における道路の道路形状や道路幅,交差点形状,車線数情報などのナビゲーション情報が供給される。なお、これらのナビゲーション情報は、予めナビゲーションシステムの地図データベースに格納されているものである。
情報提供判定部27には、歩行者存在情報提供エリアテーブル28が接続されている。歩行者存在情報提供エリアテーブル28には、車速とウィンカ情報とナビゲーション情報とをパラメータにして異なる領域が設定されている歩行者存在情報提供エリアの情報が予め書き込まれている。情報提供判定部27は、取得した自車両の車速とウィンカ情報とナビゲーション情報に基づいて、歩行者存在情報提供エリアテーブル28からその車速とウィンカ情報とナビゲーション情報に対応する歩行者存在情報提供エリアを読み出すと共に、その後、方向・距離推定部25から送られた人の存在方向と距離とに基づいて、その読み出した歩行者存在情報提供エリア内に携帯端末12を所持する人が存在するか否かを判別する。なお、歩行者存在情報提供エリアの情報を歩行者存在情報提供エリアテーブル28内に予め持っているのではなく、所定の計算式に従ってそれらのパラメータに対応する歩行者存在情報提供エリアを逐次導出してもよい。
情報提供判定部27には、また、自車両の運転者に対してディスプレイやスピーカを用いて視覚的或いは聴覚的に情報提供を行う情報提供部29が接続されている。情報提供判定部27は、歩行者存在情報提供エリア内に人が存在していると判別した場合、人が歩行者存在情報提供エリア内に存在することを車両運転者に知らせるための指示を情報提供部29に対して行う。情報提供部29は、情報提供判定部27から情報提供の指示を受けた場合、ディスプレイやスピーカを作動させることにより、人が自車両に対する歩行者存在情報提供エリア内に存在して自車両がその人に接触する可能性のあることを車両運転者に知らせる。
情報提供判定部27には、さらに、携帯端末12に対して車両の接近を報知するための情報を送信する送信部30が接続されている。情報提供判定部27は、歩行者存在情報提供エリア内に人が存在していると判別した場合、受信部23によって取得された携帯端末12のIDの中から歩行者存在情報提供エリア内にある携帯端末12のIDを送信するための指示を送信部30に対して行う。送信部30は、ID送信の指示を受けた場合、アンテナ21から歩行者存在情報提供エリア内にある携帯端末12のIDを電波に乗せて発信する。
なお、上述の歩行者存在情報提供エリアは、特開2005−202693号公報に開示された警報エリアの設定手法と同様に設定すればよい。
[衝突危険度の算出と所属群の決定について]
図4は、車載機10を搭載の車両と携帯端末12の所持者(歩行者)との位置関係を示した図である。衝突危険度算出部13は、車両と歩行者との衝突が予測される衝突位置に車両が到達するまでの到達距離L1と、車両と歩行者との衝突が予測される衝突位置に歩行者が到達するまでの到達距離L2と、車速Vaと、歩速度Vpとに基づいて、衝突予測時間TTCを算出する。予測される衝突位置(クロスポイント)は、車両の進行方向の走行軌道Caと歩行者の進行方向の走行軌道Cpが交差する点Z1である。しかし、軌道同士が交差してもクロスポイントZ1を通過する時刻が異なれば衝突することはない。そこで、衝突危険度算出部13は、到達距離L1と車速Vaとに基づいて車両がクロスポイントZ1を通過する時間を算出するとともに、到達距離L2と歩速度Vpとに基づいて歩行者がクロスポイントZ1を通過する時間を算出し、それぞれの通過時間が同程度である場合(通過時間の差が所定値以内の場合)の位置をクロスポイントZ1とする。
このようにクロスポイントZ1が検出された場合、クロスポイントZ1に到達するまでの衝突予測時間TTCは、『衝突予測時間TTC=L1/Va(=L2/Vp)』により算出することができる。なお、車両がブレーキやシフトダウン等による減速をした場合には、『L1=Va/(2・d)』によって補正すればよい(dは、車両の減速度)。
また、衝突危険度算出部13は、図5に示されるようなマップに基づいて、衝突予測時間TTCを算出してもよい。図5(a)は、車両と歩行者との相対位置(相対距離)Prが一定値の場合の、車両と歩行者との相対速度Vrに対するTTCの関係を示したマップである。図5(b)は、車両と歩行者との相対速度Vrが一定値の場合の、車両と歩行者との相対位置Prに対するTTCの関係を示したマップである。図5(c)は、相対位置Prと相対速度Vrが一定値の場合の、クロスポイントZ1方向の歩行者進入角γに対するTTCの関係を示したマップである。図5(a)は、相対速度Vrが大きくなるにつれてTTCが小さくなるとみなして、TTCが算出されることを示している。図5(b)は、相対位置Prが大きくなるにつれてTTCが大きくなるとみなして、TTCが算出されることを示している。図5(c)は、クロスポイントZ1方向に対して車両の現在地点P1側に歩行者進入角γが大きくなるにつれてTTCが小さくなるとみなして、TTCが算出されることを示しているとともに、クロスポイントZ1方向に対して車両の現在地点と反対側に歩行者進入角γが大きくなるにつれてTTCが大きくなるとみなして、TTCが算出されることを示している。衝突危険度算出部13は、相対速度Vrと図5(a)のマップに基づいて相対速度Vrから推定されるTTC1を算出し、相対位置Prと図5(b)のマップに基づいて相対位置Prから推定されるTTC2を算出し、進入角γと図5(c)のマップに基づいて進入角γから推定されるTTC3を算出する。そして、衝突危険度算出部13は、相対速度Vr等の各推定要素に基づき推定されるTTCとして、TTC1,2,3の最小値を衝突予測時間TTCに設定する。
衝突危険度算出部13は、TTCと衝突危険度との関係を定める所定のマップや演算式に基づいて、上述のように設定されたTTCに応じた衝突危険度を算出する。衝突危険度は、TTCの値が大きくなるにつれて小さくなるように算出される。なお、衝突危険度算出部13は、ブレーキ状態に応じて衝突危険度を補正してもよく、例えばブレーキの制動力が大きくなるほど衝突危険度が小さくなるように補正する。また、衝突危険度算出部13は、アクセル状態に応じて衝突危険度を補正してもよく、例えばアクセル値が小さくなるほど衝突危険度が小さくなるように補正する。
所属群決定部14は、衝突危険度算出部13によって算出された衝突危険度に基づいて、携帯端末12が所属すべき群を決定する。ここで、所属群決定部14は、衝突危険度算出部13によって算出された衝突危険度のみによって所属群を決定するのではなく、上述の歩行者進入角γなどの歩行者や車両の挙動情報を所属群の決定に反映させてよい。図6は、車載機10を搭載の車両と携帯端末12の所属群との関係を示した図である。図6に示されるように、所属群決定部14は、衝突危険度が20以上の場合、自端末はA群であるとして、A群の識別情報ID−Aを自端末に付与する。また、所属群決定部14は、衝突危険度が20未満且つ自端末の進行方向と車両の進行方向が交差する場合、自端末はB群であるとして、B群の識別情報ID−Bを自端末に付与する。また、所属群決定部14は、衝突危険度が20未満且つ自端末の進行方向と車両の進行方向が交差しない場合、自端末はC群であるとして、C群の識別情報ID−Cを自端末に付与する。
また、所属群決定部14は、携帯端末12の所属群を決定した後に取得された歩行者や車両の挙動情報が所定の所属群変更条件を成立させた場合、衝突危険度の算出や所属群の決定の過程を改めて経ることなく、現在の所属群から衝突危険度の高い又は低い群に速やかに変更する(識別情報の再付与)。例えば、所属群決定部14は、図4において、『(1)到達距離L2<所定基準値、(2)0≦歩行者進入角γ≦α(αは制御上限速度に応じて決定)、(3)歩速度Vp>所定基準値』の(1)(2)(3)のすべての所属群変更条件が成立した場合に、B群の識別情報をA群の識別情報に変更する。これによって、B群からA群への所属群変更条件の成立時に、危険度の高いA群にB群の携帯端末12を移動させることができるので、演算処理の後れがなく、衝突のおそれが高くなった歩行者を早期に抽出することができる。
[携帯端末12の動作]
図7〜図10は、携帯端末12の動作を示すフローである。図7は、起動から所属群決定までの携帯端末12の動作を示すフローである。携帯端末12は、車載機送信波の起動信号を受信することによって、起動信号の待機状態であるスリープモードから立ち上がる(ステップ10)。起動信号を受信した携帯端末12は、自己の端末IDを付与した端末送信波の送信を開始する。その端末送信波を受信した車載機10は、端末送信波に付与された端末IDと車両IDと車両の挙動情報とを含めた車載機送信波を送信する。自己の端末IDを含む車載機送信波を受信した携帯端末12は、車両の挙動情報を取得する(ステップ12)。その一方で、携帯端末12は、自己に備えるGPS装置や加速度センサなどの挙動検出センサによって、自端末の挙動情報を取得する(ステップ14)。携帯端末12は、車両の挙動情報と自端末の挙動情報に基づいて、上述のように自端末に係るTTCを算出する(ステップ14)。そして、携帯端末12は、車両の挙動情報と自端末の挙動情報とTTCとに基づいて、衝突危険度を算出するとともに(ステップ18)、自端末の所属群を設定する(ステップ20)。携帯端末12は、自己が属する所属群に応じて(ステップ24)、図8〜10のように、情報提供の方法や通信方式を変更する。
図8は、所属群をA群と設定した携帯端末12の動作を示すフローである。携帯端末12は、自端末の通信方式を上述の直接通信方式に決定する(ステップ32)。そして、携帯端末12は、自身の存在を車両のドライバーやその車載システムに認識させるため、自端末の挙動情報を含む存在情報を車載機10に対して送信する(ステップ34)。その一方で、携帯端末12は、車両の存在を自端末の所持者に認識させるため、車載機10から車両の挙動情報を取得し、その取得された車両の挙動情報に基づいて車両の存在情報を自端末の所持者に提供する(ステップ36)。そして、携帯端末12は、車両の挙動情報と自端末の挙動情報とに基づいて、所属群の変更条件が成立するか否かを判断する(ステップ38)。変更条件が成立した場合、図7のステップ24に戻って、成立結果に応じた群IDに自端末の群IDを変更する。例えば、自端末の進行方向が車両の進行方向と交差しなくなることによりA群からC群への変更条件が成立した場合、A群の自端末は、所属群をC群に変更し、C群の携帯端末12として、動作する。変更条件が成立しない場合、ステップ34に戻って、A群の携帯端末として、車載機10との間で存在情報の送受が継続される。
図9は、所属群をB群と設定した携帯端末12の動作を示すフローである。携帯端末12は、上述のように、自端末の衝突危険度に応じて、自端末をマスター端末かスレーブ端末かのいずれかに設定する(ステップ52)。マスター端末は、自身と同じ近接端末群に属するスレーブ端末の挙動情報を含む存在情報を取得する(ステップ54)。そして、マスター端末は、自身及び自身のスレーブ端末の存在を車両のドライバーやその車載システムに認識させるため、自端末及びそのスレーブ端末の挙動情報を含む存在情報を車載機10に対して送信する(ステップ56)。その一方で、マスター端末は、車両の存在を自端末の所持者及び自端末のスレーブ端末に認識させるため、車載機10から車両の挙動情報を取得し、その取得された車両の挙動情報に基づいて車両の存在情報を自端末の所持者に提供するとともに(ステップ58)、その取得された車両の挙動情報に基づいて車両の存在情報をスレーブ端末に送信する(ステップ60)。一方、スレーブ端末は、自身と同じ近接端末群に属するマスター端末に対して、自端末の挙動情報を含む存在情報を送信する(ステップ64)。なお、スレーブ端末は、マスター端末から受信した車両の存在情報を自端末の所持者に提供するようにしてもよい。ステップ60又は64の終了後、携帯端末12は、車両の挙動情報と自端末の挙動情報とに基づいて、所属群の変更条件が成立するか否かを判断する(ステップ66)。変更条件が成立した場合、図7のステップ24に戻って、成立結果に応じた群IDに自端末の群IDを変更する。例えば、上述の『(1)到達距離L2<所定基準値、(2)0≦歩行者進入角γ≦α(αは制御上限速度に応じて決定)、(3)歩速度Vp>所定基準値』の(1)(2)(3)のすべての所属群変更条件が成立した場合、B群の自端末は、所属群をA群に変更し、A群の携帯端末12として、動作する。変更条件が成立しない場合、ステップ54又は64に戻り、マスター端末は、B群の携帯端末として、車載機10又はスレーブ端末との間で存在情報の送受を継続し、スレーブ端末は、B群の携帯端末として、マスター端末との間で存在情報の送受を継続する。
図10は、所属群をC群と設定した携帯端末12の動作を示すフローである。携帯端末12は、上述のように、自端末の衝突危険度に応じて、自端末をマスター端末かスレーブ端末かのいずれかに設定する(ステップ72)。マスター端末は、自身と同じ近接端末群に属するスレーブ端末の挙動情報を含む存在情報を取得する(ステップ74)。そして、マスター端末は、自身及び自身のスレーブ端末の存在を車両のドライバーやその車載システムに認識させるため、自端末及びそのスレーブ端末の挙動情報を含む存在情報を車載機10に対して送信する(ステップ76)。その一方で、マスター端末は、車両の存在を自端末のスレーブ端末に認識させるため、車載機10から車両の挙動情報を取得し、その取得された車両の挙動情報に基づいて車両の存在情報をスレーブ端末に送信する(ステップ78)。一方、スレーブ端末は、自身と同じ近接端末群に属するマスター端末に対して、自端末の挙動情報を含む存在情報を送信する(ステップ80)。ステップ78又は82の終了後、携帯端末12は、車両の挙動情報と自端末の挙動情報とに基づいて、所属群の変更条件が成立するか否かを判断する(ステップ86)。変更条件が成立した場合、図7のステップ24に戻って、成立結果に応じた群IDに自端末の群IDを変更する。例えば、C群からB群への所属群変更条件が成立した場合、C群の自端末は、所属群をB群に変更し、B群の携帯端末12として、動作する。変更条件が成立しない場合、マスター端末又はスレーブ端末は、ステップ72において所属群Cに設定後所定時間経過しているか否かを判断する(ステップ88)。所定時間経過していなければ、ステップ74又は82に戻り、マスター端末は、C群の携帯端末として、車載機10又はスレーブ端末との間で存在情報の送受を継続し、スレーブ端末は、C群の携帯端末として、マスター端末との間で存在情報の送受を継続する。所定時間経過していれば、マスター端末又はスレーブ端末は、衝突のおそれがある車両の存在がなくなったとして、スリープモードに移行する(ステップ90)。スリープモードの移行によって、改めて、車載機送信波の起動信号の受信待機状態になる。
[車載機10の動作]
図11は、車載機10の動作を示すフローである。車載機10は、起動信号を間欠的に送信する(ステップ100)。車載機10は、起動信号を受信した携帯端末12の端末送信波に含まれるその所持者の挙動情報を取得する(ステップ102)。車載機10は、A群の携帯端末12の挙動情報などはA群の各携帯端末が送信する端末送信波から取得し、B群及びC群の携帯端末12の挙動情報などはその群のマスター端末が送信する端末送信波から取得する。そして、車載機10は、端末所持者の位置確認として、携帯端末12の所持者の挙動情報に基づいて、車速、ウィンカ情報及びナビゲーション情報に対応する歩行者存在情報提供エリア内にその所持者が存在するか否かを判断する(ステップ104)。車載機10は、携帯端末12の所持者が歩行者存在情報提供エリア内に存在すると判断した場合、乗員に対してその所持者の存在情報を提供する(ステップ106)。そして、車載機10は、歩行者存在情報提供エリア内の携帯端末12の所持者に車両の接近を知らせるため、歩行者存在情報提供エリア内の携帯端末12の端末IDと車両の挙動情報を含む車両の存在情報を送信する(ステップ108)。ここで、車載機10は、携帯端末12との衝突危険度に基づいて、乗員に対してその所持者の存在情報を提供してよい。例えば、衝突危険度が所定のレベル以上(例えば、A群)の携帯端末12の存在情報についてのみ乗員に提供する。これにより、衝突の危険度が高い携帯端末のみを乗員に適切に認知させることができる。また、車載機10は、危険度が相対的に低いB群及びC群については、各群のマスター端末からその群に含まれる全端末の挙動情報を取得することにより、図6に示されるように群全体のベクトル(B群の進行方向ベクトルDb,C群の進行方向ベクトルDc)として、B群及びC群全体としての挙動を捉えることができる。これにより、車載機10は、その群全体のベクトルに従って、各群全体としての挙動に応じた情報提供を乗員及び各群の各携帯端末12に対して行うことができる。
以上、接近報知システム、並びに車載機10及び携帯端末12によれば、衝突危険度に従って携帯端末12の所持者やドライバーに対し互いの接近を報知すべき必要度は変化するので、衝突危険度に応じて通信量を可変にすることにより、通信過多や通信不足を回避することができる。その結果、チャネルの占有頻度が減少し、チャネルを効率よく利用することができる。一方、端末送信波の送信間隔が長くなるにつれて携帯端末12の省電力化の効果が大きくなる。また、輻輳の発生を抑えることができる。
また、上述の通信システム、並びに車載機10及び携帯端末12によれば、歩行者存在情報提供エリア内に存在する携帯端末12を所持する歩行者に対してのみ車両の接近を知らせることができ、そのエリア外に存在する携帯端末12を所持する歩行者に対しては車両の接近を知らせないことができる。その結果、車両接近の報知が必要な歩行者には確実にその旨を知らせることができ、車両接近の報知があまり必要でない歩行者(特に車両の接近とは関係が薄い位置(例えば、直進車両の後方)にいる対象者)には報知による歩行者が感じる煩わしさを低減することができる。
さらに、上述の接近報知システム、並びに車載機10及び携帯端末12によれば、歩行者存在情報提供エリア内に携帯端末12を所持する歩行者がいる場合のみ車両運転者に対して歩行者の存在情報を提供することができ、そのエリア内に携帯端末12を所持する歩行者がいない場合には車両運転者に対して歩行者の存在情報を提供しないようにすることができる。その結果、車両運転上、車両運転者に知らせておくべき位置に歩行者がいる場合には確実にその旨を車両運転者に知らせることができ、車両運転者にあまり知らせなくてもよい位置に歩行者がいる場合には歩行者存在情報の提供による運転者が感じる煩わしさを低減することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、携帯端末12が衝突危険度の算出と所属群の決定と通信方式の決定を行うのではなく、車載機10がそれらを行ってもよい。車載機10は、上述の携帯端末12の衝突危険度算出部13と所属群決定部14と通信方式決定部15と同機能の手段を備えればよい。車載機10は、上述と同様に、それらの手段による算出・決定結果を各携帯端末12との間で送受すればよい。
また、車載機10からの起動信号を受信した携帯端末12が、GPS装置などによって自己の位置を検出し、その位置情報を車載機10に送信することによって、車載機10が携帯端末12を所持する歩行者の位置を推定してもよい。したがって、本発明は、GPS装置等により得られた歩行者と車両の相対位置関係に基づいて危険か否かを判断し、危険と判断した場合には車両のドライバー側若しくは携帯端末12の所持者側に情報提供するシステムにも適用可能である。
また、携帯端末12の情報提供部20は、接近の事実だけでなく、どんな車両がどちらの方向から接近してきているのかを具体的に報知してよい。情報提供部20は、車載機送信波に含まれる情報に基づいて報知する内容を決定する。
また、アンテナ21は、車両前方の一方向のみの指向性をもつ指向性アンテナでもよいし、車両前方と車両後方の2方向の指向性をもつ指向性アンテナでもよい。これにより、車両が前進する場合でなく車両が後退する場合でも、上述の実施例と同様に、後退方向(すなわち進行方向)の歩行者に車両の存在を知らせることができるとともに、ドライバーに歩行者の存在を知らせることができる。
また、上記の実施例においては、道路形状や車線数などの道路環境を、ナビゲーションシステムから送られるナビゲーション情報に基づいて取得することとしているが、車載カメラによる撮像画像や外部との通信(例えば、車車間通信、インフラからの路車間通信、情報管理センターとの通信)による通信データに基づいて取得することとしてもよい。
接近報知システムの一構成を示した図である。 携帯端末12のブロック図である。 車載機10のブロック図である。 車載機10を搭載の車両と携帯端末12の所持者(歩行者)との位置関係を示した図である。 車両と歩行者との相対速度Vrに対するTTCの関係を示したマップである。 車両と歩行者の相対位置Prに対するTTCの関係を示したマップである。 クロスポイントZ1方向の歩行者進入角γに対するTTCの関係を示したマップである。 車載機10を搭載の車両と携帯端末12の所属群との関係を示した図である。 起動から所属群決定までの携帯端末12の動作を示すフローである。 所属群をA群と設定した携帯端末12の動作を示すフローである。 所属群をB群と設定した携帯端末12の動作を示すフローである。 所属群をC群と設定した携帯端末12の動作を示すフローである。 車載機10の動作を示すフローである。
符号の説明
1,21 アンテナ
2 デュプレクサ
10 車載機
12 携帯端末
13 衝突危険度算出部
14 所属群決定部
15 通信方式決定部
16 送信部
17 受信部
18 ID付加・検出部
20 情報提供部
22 サーキュレータ
23 受信部
24 受信レベル検出部
25 方向距離推定部
26 指向性制御部
27 情報提供判定部
28 歩行者存在情報提供エリアテーブル
29 情報提供部
30 送信部

Claims (15)

  1. 人の所持する端末機と車両に搭載された車載機とを有し、前記端末機と前記車載機との間の通信システムであって、
    前記端末機と前記車両の衝突危険度を算出する衝突危険度算出手段を備え、
    前記端末機と前記車載機間の通信量が前記衝突危険度算出手段によって算出された衝突危険度に応じた量となる通信方式にて前記端末機と前記車載機が通信し、
    前記衝突危険度が他の端末機より低い端末機は、前記車載機との通信量が当該他の端末機に比べて少ない通信方式にて通信を行うことを特徴とする、通信システム。
  2. 人の所持する端末機と車両に搭載された車載機とを有し、前記端末機と前記車載機との間の通信システムであって、
    前記端末機と前記車両の衝突危険度を算出する衝突危険度算出手段を備え、
    前記端末機と前記車載機間の通信量が前記衝突危険度算出手段によって算出された衝突危険度が低くなるにつれて少なくなる量となる通信方式にて前記端末機と前記車載機が通信し、
    前記衝突危険度が所定レベル以上の端末機と車載機との通信は、直接に行われ、
    前記衝突危険度が前記所定レベルより低い端末機と車載機との通信は、端末機群を構成する端末機の代表である代表端末機を介して行われる、通信システム。
  3. 請求項に記載の通信システムであって、
    前記衝突危険度が所定レベル以上の端末機と車載機との通信は、直接に行われ、
    前記衝突危険度が前記所定レベルより低い端末機と車載機との通信は、端末機群を構成する端末機の代表である代表端末機を介して行われる、通信システム。
  4. 請求項2又は3に記載の通信システムであって、
    前記衝突危険度に応じて、前記端末機群を構成する端末機に対して該端末機群に係る代表端末機が占める割合を変更する、通信システム。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記代表端末機は、自身と同じ端末機群に属する端末機の識別情報を取得して自身の識別情報とともに前記車載機に送信し、
    前記車載機は、車両の接近を知らせるべき端末機の識別情報を返送する、通信システム。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記衝突危険度算出手段によって算出された衝突危険度に基づいて、前記端末機の所持者と前記車両との間の近接情報を報知する報知手段を備える、通信システム。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記衝突危険度算出手段は、前記端末機の所持者の挙動と前記車両の挙動とに基づいて前記衝突危険度を算出する、通信システム。
  8. 人の所持する端末機と車両に搭載された車載機とを有し、前記端末機と前記車載機との間の通信システムであって、
    前記端末機と前記車両の衝突危険度を算出する衝突危険度算出手段を備え、
    前記端末機と前記車載機間の通信量が前記衝突危険度算出手段によって算出された衝突危険度に応じた量となる通信方式にて前記端末機と前記車載機が通信し、
    前記衝突危険度が所定レベルより小さい端末機は、他の端末機を代表して前記車載機と通信することを特徴とする、通信システム。
  9. 人に所持され、車両に搭載された車載機と通信する端末機であって、
    端末機と前記車両の衝突危険度を取得する衝突危険度取得手段を備え、
    端末機と前記車載機間の通信量が前記衝突危険度取得手段によって取得された衝突危険度に応じた量となる通信方式にて前記車載機と通信し、
    前記衝突危険度が所定レベルより小さい場合には他の端末機を代表して前記車載機と通信することを特徴とする、端末機。
  10. 人に所持され、車両に搭載された車載機と通信する端末機であって、
    端末機と前記車両の衝突危険度を取得する衝突危険度取得手段を備え、
    端末機と前記車載機間の通信量が前記衝突危険度取得手段によって取得された衝突危険度に応じた量となる通信方式にて前記車載機と通信し、
    前記衝突危険度が他の端末機より低い場合、前記車載機との通信量が当該他の端末機に比べて少ない通信方式にて通信を行うことを特徴とする、端末機。
  11. 請求項9又は10に記載の端末機であって、
    前記衝突危険度取得手段によって取得された衝突危険度に基づいて、前記車両との間の近接情報を端末機の所持者に報知する、端末機。
  12. 請求項9から11のいずれか一項に記載の端末機であって、
    前記衝突危険度に応じて前記車載機との通信間隔を変更する、端末機。
  13. 車両に搭載され、人の所持する端末機と通信する車載機であって、
    前記端末機と前記車両の衝突危険度を取得する衝突危険度取得手段を備え、
    前記端末機と前記車載機間の通信量が前記衝突危険度取得手段によって取得された衝突危険度に応じた量となる通信方式にて前記端末機と通信し、
    前記衝突危険度が他の端末機より低い端末機との通信を、当該他の端末機との通信に比べて通信量が少ない通信方式にて行うことを特徴とする、車載機。
  14. 車両に搭載され、人の所持する端末機と通信する車載機であって、
    前記端末機と前記車両の衝突危険度を取得する衝突危険度取得手段を備え、
    前記端末機と前記車載機間の通信量が前記衝突危険度取得手段によって取得された衝突危険度に応じた量となる通信方式にて前記端末機と通信し、
    前記衝突危険度が所定レベルより小さい端末機との通信を、他の端末機を代表する端末機を介して行うことを特徴とする、車載機。
  15. 請求項13又は14に記載の車載機であって、
    前記衝突危険度取得手段によって取得された衝突危険度に基づいて、前記端末機との間の近接情報を前記車両の乗員に報知する、車載機。
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