JP2017027525A - 歩道通行者用通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】注意が必要な歩行者が用いているほど、車両用通信端末からの信号に早く応答できる歩道通行者用通信端末を提供する。
【解決手段】探索信号を受信したことに基づいて車両進行ベクトルを決定する車両進行ベクトル決定部(S122)と、歩道通行者用通信端末の進行ベクトルである歩道通行者進行ベクトルを決定する歩道通行者進行ベクトル決定部(S123)と、車両進行ベクトルと歩道通行者進行ベクトルとに基づいて相対進行ベクトルを決定する相対進行ベクトル決定部(S124)と、歩道通行者用通信端末から車両用通信端末へ向かう方向に対する相対進行ベクトルがなす角度である相対進行角度を決定する角度決定部(S125)と、相対進行角度が小さいほど送信待ち時間を短い時間に決定する待ち時間決定部(S126、S127)と、送信待ち時間が経過したと判断したことに基づいて通信部から応答信号を送信する送信制御部を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両で用いられる車両用通信端末と通信する歩道通行者用通信端末に関する。
歩車間通信システムが知られている。歩車間通信システムでは、歩行者が携帯する携帯通信端末と、車両で用いられる通信端末(以下、車両用通信端末)とが通信する。歩車間通信システムでは、歩行者側の移動体として自転車を含ませることがある。自転車は、一定の条件下で、歩行者と同様、歩道を通行することができる。そこで、本明細書では、歩行者と自転車が含まれる用語として歩道通行者を用いる。
歩道通行者用通信端末は車両用通信端末からの信号に応答して、信号を送信する。特許文献1には、歩道通行者用通信端末として歩行者携帯無線通信装置が記載され、車両用通信端末として車載無線通信装置が記載されている。
特許文献1には、歩行者携帯無線通信装置が、車載無線通信装置が送信した信号を受信した時点から距離に応じた時間の経過を待って信号を無線送信することが開示されている。これより信号の衝突を軽減している。
特許第4924637号公報
特許文献1に記載されているように、距離に応じた時間の経過を待って信号を送信すると、車両用通信端末に近い歩道通行者用通信端末ほど先に信号を送信する。よって、車両用通信端末は、その車両用通信端末の近くに存在する歩道通行者用通信端末ほど、早く存在を検出することができる。
しかし、車両用通信端末からの距離が最も近い歩道通行者用通信端末を携帯した歩行者が、必ず最も注意すべき歩行者であるとは限らない。距離が近くても、車両用通信端末に向かっていない歩行者はそれほど注意する必要がない。反対に、距離が少し遠くても、車両用通信端末に向かっている歩行者には注意が必要である。
したがって、従来技術は、注意が必要な歩行者が用いている歩道通行者用通信端末ほど早く応答できるようにするために、改善する必要がある。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、注意が必要な歩行者が用いているほど、車両用通信端末からの信号に早く応答できる歩道通行者用通信端末を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための本発明は、歩道通行者に用いられ、探索信号を送信するとともに応答信号を受信する車両用通信端末(100)と通信を行う歩道通行者用通信端末(200)であって、
車両用通信端末との間で信号の送受信を行う通信部(205)と、
通信部が探索信号を受信したことに基づいて、探索信号を送信した車両用通信端末の進行ベクトルである車両進行ベクトルを決定する車両進行ベクトル決定部(S122)と、
歩道通行者用通信端末の進行ベクトルである歩道通行者進行ベクトルを決定する歩道通行者進行ベクトル決定部(S123)と、
車両進行ベクトル決定部が決定した車両進行ベクトルと、歩道通行者進行ベクトルとに基づいて、歩道通行者用通信端末の車両用通信端末に対する相対進行ベクトルを決定する相対進行ベクトル決定部(S124)と、
歩道通行者用通信端末から車両用通信端末へ向かう方向に対する、相対進行ベクトルがなす角度である相対進行角度を決定する角度決定部(S125)と、
角度決定部が決定した相対進行角度が小さいほど、送信待ち時間を短い時間に決定する待ち時間決定部(S126、S127)と、
待ち時間決定部が決定した送信待ち時間が経過したと判断したことに基づいて、通信部から応答信号を送信する送信制御部(S13)と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、相対進行角度を決定する。この相対進行角度は、歩道通行者用通信端末から車両用通信端末へ向かう方向に対する、相対進行ベクトルがなす角度である。したがって、相対進行角度は、車両用通信端末と歩道通行者用通信端末のそれぞれの移動速度も考慮して、車両用通信端末に対する歩道通行者用通信端末の進行角度を表していることになる。そのため、相対進行角度が小さいほど、歩道通行者用端末は車両用通信端末に接触してしまう方向に進行していることになる。車両用通信端末に接触してしまう方向に進行している歩道通行者用端末ほど、車両用通信端末が用いられている車両にとっては、注意が必要である。
そこで、本発明では、相対進行角度が小さいほど、応答信号を送信するまでの送信待ち時間を短い時間に決定する。これにより、車両用通信端末に接触してしまう方向に進行しているほど、送信待ち時間が短い時間に決定されるので、注意が必要な歩行者が用いているほど、車両用通信端末からの信号に早く応答できるようになる。
第1実施形態の歩車間通信システム1の全体構成図である。 図1の車載端末100の構成を示すブロック図である。 図1の歩行者端末200の構成を示すブロック図である。 図2の制御部122が実行する処理を示すフローチャートである。 図3の制御部216が実行する処理を示すフローチャートである。 図5の送信待ち時間決定処理の詳細を示すフローチャートである。 図6を実行することにより決定される種々のパラメータを示す図である。 図5の送信制御処理の詳細を示すフローチャートである。 車載端末100と歩行者端末200A、200Bが信号を送受信する時間を例示する図である。 第1実施形態の効果を具体的に説明する図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。第1実施形態の歩車間通信システム1は、図1に示す車載端末100と、歩行者端末200A、200Bを備えている。車載端末100は、車両2に搭載されている。この車載端末100は請求項の車両用通信端末に相当する。図示の便宜上、図1には車載端末100は1台しか示していないが、歩車間通信システム1に複数台の車載端末100が備えられていてもよい。
歩行者端末200A、200Bは同じ構成であり、これらを区別しないときは、歩行者端末200とする。図1には、2つの歩行者端末200A、200Bを示しているが、図示の便宜上であり、歩行者端末200の数に特に制限はない。歩行者端末200は3台以上でもよく、また、1台でもよい。歩行者端末200は、歩行者3に携帯される端末であり、請求項の歩道通行者用通信端末に相当する。
車載端末100と歩行者端末200は、互いに無線通信を行う。通信に用いる電波の周波数は、たとえば、300MHz帯の周波数である。図1には、車載端末100の通信エリア4も例示している。この通信エリア4は、たとえば、数十メートル〜100メートル程度である。
[車載端末100の構成]
車載端末100は、図2に示すように、アンテナ102、送受切替部104、送信部106、受信部108、表示部110、スピーカ112、記憶部114、車速取得部116、位置取得部118、方位取得部120、制御部122を備えている。
アンテナ102は、送受切替部104により送信部106と接続されている場合には、送信部106から送信された信号を電波として送信する。また、送受切替部104により受信部108と接続されている場合には、電波を受信して、その電波を表す電気信号を受信部108に供給する。
送受切替部104は、制御部122により制御されて、アンテナ102を送信部106に接続する状態、および、アンテナ102を受信部108に接続する状態の一方から他方へ切り替える。
送信部106は、制御部122から供給される信号を変調および増幅等して、送受切替部104を介してアンテナ102に送る。アンテナ102からは、送信部106から供給された高周波信号が電波として放射される。受信部108は、アンテナ102が受信した電波を復調、増幅し、得られた信号を制御部122に出力する。
表示部110、スピーカ112は、車載端末100が搭載されている車両2の周辺に歩行者3が存在している場合に、そのことを表示と音により報知する。
記憶部114は、書き込み可能な記憶媒体を備えており、その記憶媒体に、歩行者端末200から送信された信号から得た情報を一時的に記憶する。また、制御部122が実行するプログラムを記憶していてもよい。
車速取得部116は、車載端末100が搭載されている車両2の速度すなわち車速を取得する。たとえば、車速取得部116は、たとえば、車両2に搭載された車速センサである。
位置取得部118は、車載端末100あるいは車載端末100が搭載されている車両2の現在位置を取得する。たとえば、位置取得部118は、GNSS(Global Navigation Satellite System)が備える航法衛星が送信する航法信号を受信するGNSS受信機を備えている。このGNSS受信機が受信した航法信号に基づいて、現在位置を取得する。以下、位置取得部118が取得した現在位置を、車両現在位置とする。
方位取得部120は、車載端末100あるいは車載端末100が搭載されている車両2が進行している方位(以下、車両進行方位)を取得する。たとえば、方位取得部120は、位置取得部118が逐次取得する車両現在位置の時間変化と地図情報から車両進行方位を決定する。あるいは、電子コンパスにより車両進行方位を決定してもよい。
制御部122は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータであり、CPUは、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMあるいは記憶部114などの非遷移的実体的記録媒体(non-transitory tangible storage media)に記憶されているプログラムを実行する。これにより、制御部122は、後述する図4に示す処理を実行する。
[歩行者端末200の構成]
歩行者端末200は、図3に示すように、アンテナ202、送受切替部204、通信部205、記憶部208、移動速度取得部210、位置取得部212、方位取得部214、制御部216を備えている。また、通信部205は、送信部206と受信部207を備えた構成である。
アンテナ202は、送受切替部204により送信部206と接続されている場合には、送信部206から送信された信号を電波として送信する。また、送受切替部204により受信部207と接続されている場合には、電波を受信して、その電波を表す電気信号を受信部207に供給する。
送受切替部204は、制御部216により制御されて、アンテナ202を送信部206に接続する状態、および、アンテナ202を受信部207に接続する状態の一方から他方へ切り替える。
送信部206は、制御部216から供給される信号を変調および増幅等して、送受切替部204を介してアンテナ202に送る。アンテナ202からは、送信部206から供給された高周波信号が電波として放射される。受信部207は、アンテナ202が受信した電波を復調、増幅し、得られた信号を制御部216に出力する。
記憶部208は、書き込み可能な記憶媒体を備えており、その記憶媒体に、車載端末100から送信された信号から得た情報を一時的に記憶する。また、制御部216が実行するプログラムを記憶していてもよい。
移動速度取得部210は、歩行者端末200の移動速度を取得する。たとえば、移動速度取得部210は、3軸の加速度センサにより歩行者端末200の移動速度を演算する。具体的には、重力加速度が生じる方向を検出して、その方向に対して直交する方向を水平方向とする。その水平方向の加速度成分を積分することで、歩行者端末200の移動速度を演算する。また、位置取得部212が逐次取得する現在位置の時間変化から移動速度を演算してもよい。
位置取得部212は、歩行者端末200の現在位置を取得する。たとえば、位置取得部212は、航法信号を受信するGNSS受信機を備えている。このGNSS受信機が受信した航法信号に基づいて、現在位置を取得する。以下、位置取得部212が取得した現在位置を、歩行者現在位置とする。
方位取得部214は、歩行者端末200が進行している方位(以下、歩行者進行方位)を取得する。方位取得部214は、たとえば電子コンパスである。
制御部216は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータであり、CPUは、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMあるいは記憶部208などの非遷移的実体的記録媒体に記憶されているプログラムを実行する。これにより、制御部216は、後述する図5に示す処理を実行する。なお、制御部216が実行する処理の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
[車載端末100の制御部122の処理]
車載端末100の制御部122は、図4に示す処理を周期的に実行する。ステップS1では、探索信号Ssを送信するタイミングになったか否かを判断する。探索信号Ssを送信するタイミングは、一定周期毎および交差点情報等の予め設定された随時信号を取得したことの少なくとも一方である。随時信号は、アンテナ102および受信部108を介して、車両2の外部から取得する場合もあり、また、車両2の内部の他の装置から取得する場合もある。ステップS1の判断がNOであればステップS6に進み、YESであればステップS2に進む。
ステップS2では、送受切替部104を送信側に切り替える。ステップS3では、探索信号Ssを生成する。探索信号Ssには、車載端末100のID、車両現在位置、車速、車両進行方位が含まれる。車載端末100のIDは、たとえば記憶部114に記憶されている。車載端末100のIDは送信元IDに相当する。車両現在位置、車速、車両進行方位は、位置取得部118、車速取得部116、方位取得部120がそれぞれ取得する。車両現在位置は車両位置情報に相当する。
ステップS4では、ステップS3で生成した探索信号Ssを、送信部106からアンテナ102を介して送信する。送信方式は、受信相手を特定しないブロードキャスト方式である。
ステップS5では、送受切替部104を受信側に切り替える。ステップS6では、応答信号Srを受信したか否かを判断する。この判断がNOであれば図4の処理を終了し、YESであればステップS7に進む。応答信号Srは、歩行者端末200が探索信号Ssに応答して送信する信号である。したがって、応答信号Srを受信した場合には、歩行者端末200を検知したことになる。
そこで、ステップS7では、予め設定された歩行者検知処理を実行する。応答信号Srには、歩行者現在位置と、歩行者進行方位が含まれている。歩行者検知処理は、たとえば、応答信号に含まれている歩行者現在位置と歩行者進行方位、および、車載端末100の現在位置から、車両2に対する歩行者3の位置および相対進行方位を決定し、それらを表示部110に表示する処理である。また、歩行者検知処理として、歩行者の存在をスピーカ112から報知する処理を行ってもよい。
[歩行者端末200の制御部216の処理]
歩行者端末200の制御部216は、図5に示す処理を周期的に実行する。ステップS11では、探索信号Ssを受信したか否かを判断する。この判断がNOであれば図5の処理を終了し、YESであればステップS12に進む。
ステップS12では、送信待ち時間Tsを決定する。ステップS12の処理は、詳しくは図6に示している。図6において、距離決定部に相当するステップS121では、相対距離dを算出する。相対距離dは、探索信号Ssに含まれている車両現在位置と、位置取得部212が取得した歩行者現在位置との差である。図7には、図6を実行することにより決定される種々のパラメータを示している。図7には、車両現在位置が座標(Xv、Yv)で示されており、歩行者現在位置が座標(Xp、Yp)で示されている。相対距離dは、この2つの座標間の距離である。
車両進行ベクトル決定部に相当するステップS122では、探索信号Ssを送信した車両2の車速と進行方位を表す進行ベクトルである車両進行ベクトルVvを決定する。車両進行ベクトルVvは、探索信号Ssに含まれている車速と車両進行方位から決定する。
歩道通行者進行ベクトル決定部に相当するステップS123では、この図6の処理を実行している歩行者端末200の移動速度と進行方位を表す進行ベクトルである歩行者進行ベクトルVpを決定する。歩行者進行ベクトルVpは、移動速度取得部210が取得した移動速度と、方位取得部214が取得した歩行者進行方位から決定する。この歩行者進行ベクトルVpは歩道通行者進行ベクトルである。
相対進行ベクトル決定部に相当するステップS124では、相対進行ベクトルVrを決定する。図7に示すように、相対進行ベクトルVrは、車両進行ベクトルVvを180度反転させたベクトル−Vvと、歩行者進行ベクトルVpとにより形成される平行四辺形の対角線成分となるベクトルである。
角度決定部に相当するステップS125では、相対進行角度θを決定する。相対進行角度θは、図7に示すように、歩行者3と車両2とを結ぶ線分に対する相対進行ベクトルVrのなす角である。この相対進行角度θは、車両2と歩行者3のそれぞれの移動速度も考慮した、車両2に対する歩行者3の進行角度を示している。この相対進行角度θが0であれば、歩行者3は、車両2に接触してしまう方向に移動していることになる。
ステップS126、S127は待ち時間決定部に相当する。ステップS126では、重み付け係数Kを決定する。この重み付け係数Kは、式1に示す送信待ち時間計算式に含まれている係数である。重み付け係数Kは、相対進行角度θが小さいほど小さい値となるように設定されている。
本実施形態では、相対進行角度θが小さくなるほど、段階的に、重み付け係数Kを小さい値に設定するようになっている。具体的には、|θ|≦30°の場合にK=0.3、30°<|θ|≦60°の場合にK=0.6、60°<|θ|<90°の場合にK=1.0に設定する。|θ|≧90°の場合には、応答信号Srを送信しないので、重み付け係数Kを設定しない。
ステップS127では、式1より、送信待ち時間Tsを計算する。式1において、Tpは、探索信号Ssを送信する送信周期である。周期的に探索信号Ssを送信しない場合には、予め設定された一定値とする。Dは検知エリアの半径である。検知エリアは、車載端末100が歩行者端末200を検知する必要があるエリアであり、車載端末100を中心とする円形のエリアである。なお、検知エリアの半径Dは、もちろん、通信エリア4の半径よりも小さい値に設定される。本実施形態では、検知エリアの半径Dは一定値である。
(式1) Ts=Tp×(d/D)×K
この式1により計算されるので、相対距離dが近いほど、また、相対進行角度θが小さいほど、送信待ち時間Tsは短くなる。よって、歩行者端末200を携帯した歩行者3が、早く車両2に接触してしまう可能性が高いほど、送信待ち時間Tsは短い時間となる。
説明を図5に戻す。送信待ち時間Tsを決定したら、送信制御部に相当するステップS13へ進む。ステップS13では送信制御を実行する。送信制御は、応答信号Srを送信するか否かを決定し、かつ、応答信号Srを送信すると決定した場合には、実際に応答信号Srを送信する制御を実行する。
送信制御は、詳しくは図8に示している。図8において、ステップS131では、応答信号Srを送信する通信チャネルが空いているか否かを判断する。応答信号Srを送信する通信チャネルが他の歩行者端末200や車載端末100により使用されている場合には、このステップS131の判断はNOになる。ステップS131の判断がNOであれば、このステップS131の判断を繰り返す。したがって、通信チャネルが空くまで待つことになる。
応答信号Srを送信する通信チャネルが空いていると判断した場合には、ステップS132に進む。ステップS132では、図6のステップS121で算出した相対距離dが、検知エリアの半径Dよりも小さいか否かを判断する。この判断がNOである場合には、図8の処理を終了する。したがって、歩行者端末200が車載端末100の検知エリア内にない場合には、応答信号Srを送信しないことになる。なお、検知エリアの半径Dは上限距離に相当する。
ステップS132の判断がYESであればステップS133に進む。ステップS133では、今回算出した送信待ち時間Tsが、記憶部208に、今回受信した探索信号Ssに含まれている車載端末100のIDについて記憶されている送信待ち時間Tsの最新値(つまり前回値)以下となっているか否かを判断する。なお、記憶部208に送信待ち時間Tsを記憶する処理は、図5のステップS14で実行する。このステップS133の判断がNOである場合には、図8の処理を終了する。ステップS133の判断がNOである場合には、歩行者端末200を携帯した歩行者3と車載端末100を搭載した車両2とが接触してしまう可能性は、前回判断時よりも低下していると判断できるので、応答信号Srを送信しないのである。
ステップS133の判断がYESであれば、ステップS134に進む。ステップS134では、図6のステップS125で決定した相対進行角度θの絶対値が、角度閾値THθよりも小さいか否かを判断する。この角度閾値THθは、応答信号Srを送信する必要がある予め設定された角度範囲の上限角度を意味している。したがって、このステップS134は、相対進行角度θが、応答信号Srを送信する必要がある角度範囲を超えているか否かを判断している。角度閾値THθの具体的な値は、本実施形態では90°である。
ステップS134の判断がNOであれば図8の処理を終了する。したがって、相対進行角度θが、応答信号Srを送信する必要がある角度範囲を超えている場合にも、応答信号Srを送信しないことになる。ステップS134の判断がYESであればステップS135に進む。
ステップS135では、通信チャネルが空いていると判断してからの経過時間が送信待ち時間Tsを超えたか、つまり、通信チャネルが空いていると判断してから、送信待ち時間Tsが経過したか否かを判断する。この判断がNOであればステップS136に進む。
ステップS136では、他の歩行者端末200が送信した応答信号Srを受信したか否かを判断する。他の歩行者端末200も、この図8の処理を実行している歩行者端末200(以下、自端末)が受信した探索信号Ssを受信し、かつ、他の歩行者端末200が計算した送信待ち時間Tsが、自端末が算出した送信待ち時間Tsよりも短い場合に、このステップS136の判断がYESになる。ステップS136の判断がYESになった場合には、ステップS137に進む。
ステップS137では、経過時間をリセットする。その後、ステップS135へ戻る。一方、ステップS136の判断がNOであれば、ステップS137において経過時間をリセットすることなく、ステップS135に戻る。
ステップS135の判断がYESになった場合には、ステップS138に進む。ステップS138では、再び、応答信号Srを送信する通信チャネルが空いているか否かを判断する。つまり、待ち時間Tsが経過した後にも、再び、応答信号Srを送信する通信チャネルが空いているか否かを判断する。
ステップS138の判断がNOである場合は、前述したステップS137に進む。したがって、本実施形態では、送信待ち時間Tsが経過したときに、通信チャネルが空いていない場合、再び、送信待ち時間Tsだけ待つことになる。
ステップS138の判断もYESになった場合にはステップS139に進む。ステップS139では、応答信号Srを生成する。応答信号Srには、歩行者端末200のID、歩行者現在位置、歩行者進行方位が含まれる。歩行者端末200のIDは、たとえば記憶部208に記憶されている。歩行者現在位置、歩行者進行方位は、位置取得部212、方位取得部214がそれぞれ取得する。また、応答信号Srに、歩行者端末200の移動速度を含ませてもよい。
ステップS140では、送受切替部204を送信側に切り替える。ステップS141では、ステップS139で生成した応答信号Srを、送信部206からアンテナ202を介して送信する。ステップS142では、送受切替部204を受信側に切り替える。
説明を図5に戻す。ステップS14では、応答信号Srを送信した場合に、車載端末情報を記憶部208に記憶する。車載端末情報は、車載端末100のIDと、その車載端末100に対してステップS127で計算した送信待ち時間Tsである。
[信号の送受信タイミング例]
図9は、車載端末100と歩行者端末200A、200Bが信号を送受信する時間を説明する図である。この図9の例では、図1に示すように、歩行者端末200Aの方が、歩行者端末200Bよりも車載端末100に近いとする。また、歩行者端末200A、歩行者端末200Bはともに、応答信号Srを送信する相対距離dの条件、および、応答信号Srを送信する相対進行角度θの条件を満たしているとする。
時刻t1〜時刻t2において、車載端末100は探索信号Ssを送信しており、この探索信号Ssを歩行者端末200A、200Bがそれぞれ受信する。これにより、歩行者端末200A、200Bの制御部216は、図5のステップS11がYESになり、ステップS12で送信待ち時間Tsを決定し、ステップS13の送信制御を実行する。
なお、図9の説明では、説明を簡略化するため、電波の伝播時間と、制御部122、216の処理時間は考慮しない。
時刻t2では、通信チャネルは空いているので、ステップS131の判断はYESになり、また、図9の例では、ステップS132、S134の判断もYESになる。また、ステップS133の判断もYESになるとする。
時刻t3において、歩行者端末200Aは送信待ち時間Tsが経過してステップS135の判断がYESになる。このとき、通信チャネルが空いているのでステップS137の判断もYESになる。したがって、歩行者端末200Aから時刻t3において、応答信号Srが送信される。
この応答信号Srは、車載端末100が受信するだけでなく、歩行者端末200Bも受信する。歩行者端末200Bの制御部216の処理では、ステップS136の判断がYESになるので、歩行者端末200Bの制御部216は、経過時間をリセットすることになる(S137)。
歩行者端末200Bの制御部216は、歩行者端末200Aが応答信号Srの送信を終了する時刻t4を経過時間の起算時刻として送信待ち時間Tsが経過したか否かを判断することになる。
そのため、時刻t2から送信待ち時間Tsが経過した時刻t5で応答信号Srを送信するのではなく、時刻t4から送信待ち時間Tsが経過した時刻t6において、応答信号Srの送信を開始する。そして、時刻t7において、応答信号Srの送信を終了する。
車載端末100は、時刻t1から、探索信号Ssの送信周期が経過した時刻t8時点において、再び、探索信号Ssの送信を開始する。
[第1実施形態の効果]
以上、説明した第1実施形態では、相対進行角度θを決定しており、相対進行角度θは、車両2と歩行者3のそれぞれの移動速度を考慮した、車両2に対する歩行者3の進行角度である。この相対進行角度θが小さいほど送信待ち時間Tsを短くしているので、車両2に接触してしまう方向に移動している歩行者端末200ほど、早く応答信号Srを送信することができる。よって、車載端末100は、車両2に接触してしまう方向に移動している歩行者端末200からの応答信号Srをより早く受信することができる。
また、車載端末100を搭載した車両2が、歩道や路側帯を通行している複数の歩行者3を、一人ずつ追い抜く度に、歩行者3の存在が通知されてしまうことを抑制できる。
図10は、第1実施形態の効果を具体的に説明する図である。図10の例では、交差点付近に、歩行者3A、3B、3Cが位置しており、それぞれ、歩行者端末200A、200B、200Cを携帯している。歩行者3A、3B、3Cは、それぞれ矢印で示している方向に移動しているとする。また、矢印の長さは移動速度を概念的に表している。
車両2Aに搭載された車載端末100が探索信号Ssを送信した場合に、従来技術を適用して、車載端末100との相対距離dが近い順に応答信号Srを送信するとすれば、車両2Aから離れる方向に移動している歩行者3Cが携帯する歩行者端末200Cが最初に応答信号Srを送信してしまう。
しかし、本実施形態のように、相対進行角度θに基づいて送信待ち時間Tsを設定すれば、歩行者3Cが携帯する歩行者端末200Cが最初に応答信号Srを送信することはない。
また、歩行者3は、図10にも示すように、狭い範囲に複数存在することも多い。狭い範囲に複数の歩行者3が存在している場合に、車両2の運転者は、それら複数の歩行者3に気づくことは多いとしても、すべての歩行者3の動きに注意することは困難である。したがって、狭い範囲に複数の歩行者3が存在している場合に、運転者は、最も注意すべき歩行者3がどれであるかを知ることは重要である。
なお、車両2は走行経路が予想できるので、仮に車両2Aと車両2Bが衝突してしまうとすれば、互いの走行予想軌跡が交差するエリアである衝突可能性エリア5で車両2Aと車両2Bは衝突する。したがって、車両2Aおよび車両2Bがそれぞれ衝突可能性エリア5を通過すると予想される時刻を比較すれば、車両2Aと車両2Bが衝突してしまうかどうかを予測することができる。
しかし、歩行者3は、刻々と進行方位が変化する可能性がある。しかも、狭い範囲に複数の歩行者3が存在している場合に、最も注意すべき歩行者3がどれであるかを決定する必要がある。
そこで、本実施形態では、相対進行角度θと相対距離dを用いて式1により送信待ち時間Tsを決定している。式1により送信待ち時間Tsを決定することで、図10に示す歩行者3A、3Bのように、いずれの歩行者3A、3Bに注意すべきか、車両2Aの運転者が迷う状況においても、最も注意すべき歩行者3が携帯する歩行者端末200が最初に応答信号Srを送信する。したがって、車載端末100は、車両2Aの運転者に、最も注意すべき歩行者3がどの歩行者3であるかを報知することができる。
加えて、式1により送信待ち時間Tsを決定することで、複数の歩行者端末200から応答信号Srが互いに重複する時間帯に送信されてしまい、車載端末100が応答信号Srを受信できないことも抑制できる。
さらには、本実施形態では、送信待ち時間Tsが経過する前に他端末の応答信号Srを受信したと判断した場合(S136:YES)、経過時間をリセットする(S137)。これにより、送信待ち時間Tsが経過した後に(S135:YES)、通信チャネルが空いていないと判断して(S137:NO)、経過時間をリセットする場合よりも、早期に、経過時間をリセットできる。したがって、複数の応答信号Srが混信してしまうことを抑制しつつ、2番目以降に応答信号Srを送信する歩行者端末200も、早期に応答信号Srを送信することができる。
また、本実施形態では、相対距離dが検知エリアの半径D以上であれば(S132:NO)、応答信号Srを送信しない。また、送信待ち時間Tsが前回値よりも大きい場合も(S133:NO)、応答信号Srを送信しない。また、相対進行角度θの絶対値が角度閾値THθ以上である場合も(S134:NO)、応答信号Srを送信しない。これらの場合には、歩行者3と車両2とが接触してしまう可能性が低いからである。
このように、歩行者3と車両2とが接触してしまう可能性が低い場合に応答信号Srを送信しないことで、混信を抑制することができ、かつ、消費電力を低減することもできる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
第2実施形態では、式1に代えて、式2により送信待ち時間Tsを計算する。
(式2) Ts=Tp×(d/D)×1/Vrcosθ
式2のVrcosθは、図7にも示すように、相対進行ベクトルVrの車両方向成分である。したがって、式2により計算される送信待ち時間Tsは、相対進行ベクトルVrの車両方向成分が大きいほど、すなわち、歩行者3が車両2に近づく速度が速いほど、送信待ち時間Tsは短くなる。
よって、この第2実施形態では、車両2に早く近づく歩行者3が携帯している歩行者端末200ほど、先に応答信号Srを送信する。したがって、車載端末100は、車両2に早く近づいている歩行者端末200からの応答信号Srをより早く受信することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例1>
前述の実施形態では、車載端末100の送信部106、受信部108、歩行者端末200の通信部205が用いる周波数は300MHz帯であったが、他の周波数帯を使用してもよい。たとえば、135kHz、22kHz等のLF帯、300MHz帯以外のUHF帯でもよい。
<変形例2>
角度閾値THθは90°に限られず、90°よりも小さい値でもよい。また、角度閾値THθを、歩行者3と車両2とを結ぶ線分に対するベクトル−Vvのなす角としてもよい。
<変形例3>
前述の実施形態では、車両用通信端末として車載端末100を開示したが、車両用通信端末は車両2に搭載されている必要はなく、車両2に対して持ち込みおよび持ち出し可能に構成されており、車両2に持ち込まれて使用されてもよい。
<変形例4>
前述の実施形態では、歩道通行者通信端末として歩行者端末200を開示したが、歩道通行者端末は、自転車で用いられてもよい。自転車で用いられる場合、自転車に乗る乗員が携帯していてもよいし、自転車に固定されていてもよい。
<変形例5>
前述の実施形態では、車両現在位置と歩行者現在位置との差を相対距離dとして算出していた。しかし、探索信号Ssの受信強度と、受信強度と距離との予め設定された関係とを用いて、相対距離dを決定してもよい。この場合、探索信号Ssに車両現在位置を含ませなくてもよい。したがって、車載端末100は、位置取得部118を備えていなくてもよい。
<変形例6>
送信待ち時間Tsを算出する前に、図8のステップS132、S133、S134の少なくとも1つの判断を実行し、これらの判断の結果、応答信号Srを送信しないことになった場合には、送信待ち時間Tsを算出しないようにしてもよい。
<変形例7>
前述の実施形態では、検知エリアの半径Dを一定値としていた。しかし、検知エリアの半径Dを、車速が高いほど、大きい値(すなわち長い距離)にしてもよい。なお、歩行者端末200の制御部216は、検知エリアの半径Dを決定するための車速として、探索信号Ssに含まれている車速を用いる。また、探索信号Ssに含まれている車両現在位置を車速決定情報として用い、その車両現在位置の時間変化から車速を決定してもよい。
<変形例8>
また、検知エリアの半径Dを、相対進行ベクトルVrが大きいほど、大きい値にしてもよい。また、相対進行ベクトルVrの車両方向成分であるVrcosθが大きいほど、検知エリアの半径Dを大きい値にしてもよい。
<変形例9>
前述の実施形態では、他端末が送信した応答信号Srを受信したと判断した場合(S136:YES)、経過時間をリセットしていた。しかし、他端末が送信した応答信号Srを受信したと判断した場合に、応答信号Srを送信しないようにしてもよい。このようにすれば、混信を抑制できることに加えて、消費電力をより低減することができる。しかも、単に、送信待ち時間Tsの間に他端末の応答信号Srを受信したか否かを判断するだけである。したがって、応答信号Srを送信するか否かの判断のための処理を短時間で行うことができる。
<変形例10>
前述の実施形態では、ステップS131、S138で、通信チャネルが空いているか否かを判断していたが、これら2つのステップのうち一方、または両方を省略してもよい。
<変形例11>
前述の実施形態のステップS133では、今回算出した送信待ち時間Tsが、今回受信した探索信号Ssに含まれている車載端末100のIDについて記憶されている送信待ち時間Tsの最新値以下となっているか否かを判断していた。これに代えて、今回算出した相対距離dが、今回受信した探索信号Ssに含まれている車載端末100のIDについて記憶されている相対距離dの最新値以下となっているか否かを判断してもよい。この場合、歩行者端末200が車載端末100から遠ざかっているか否かを判断することになる。なお、今回算出した相対距離dと、今回受信した探索信号Ssに含まれている車載端末100のIDについて記憶されている相対距離dの最新値とを比較する場合、ステップS14において、車載端末情報として、車載端末100のIDと、車載端末100との相対距離dを記憶する。
1:歩車間通信システム 2:車両 3:歩行者 4:通信エリア 5:衝突可能性エリア 100:車載端末 102:アンテナ 104:送受切替部 106:送信部 108:受信部 110:表示部 112:スピーカ 114:記憶部 116:車速取得部 118:位置取得部 120:方位取得部 122:制御部 200:歩行者端末 202:アンテナ 204:送受切替部 205:通信部 206:送信部 207:受信部 208:記憶部 210:移動速度取得部 212:位置取得部 214:方位取得部 216:制御部

Claims (13)

  1. 歩道通行者に用いられ、探索信号を送信するとともに応答信号を受信する車両用通信端末(100)と通信を行う歩道通行者用通信端末(200)であって、
    前記車両用通信端末との間で信号の送受信を行う通信部(205)と、
    前記通信部が前記探索信号を受信したことに基づいて、前記探索信号を送信した前記車両用通信端末の進行ベクトルである車両進行ベクトルを決定する車両進行ベクトル決定部(S122)と、
    前記歩道通行者用通信端末の進行ベクトルである歩道通行者進行ベクトルを決定する歩道通行者進行ベクトル決定部(S123)と、
    前記車両進行ベクトル決定部が決定した前記車両進行ベクトルと、前記歩道通行者進行ベクトルとに基づいて、前記歩道通行者用通信端末の前記車両用通信端末に対する相対進行ベクトルを決定する相対進行ベクトル決定部(S124)と、
    前記歩道通行者用通信端末から前記車両用通信端末へ向かう方向に対する、前記相対進行ベクトルがなす角度である相対進行角度を決定する角度決定部(S125)と、
    前記角度決定部が決定した前記相対進行角度が小さいほど、送信待ち時間を短い時間に決定する待ち時間決定部(S126、S127)と、
    前記待ち時間決定部が決定した前記送信待ち時間が経過したと判断したことに基づいて、前記通信部から前記応答信号を送信する送信制御部(S13)と、を含むことを特徴とする歩道通行者用通信端末。
  2. 請求項1において、
    前記車両用通信端末と前記歩道通行者用通信端末との距離を決定する距離決定部(S121)を備え、
    前記待ち時間決定部は、前記距離が短いほど、かつ、前記相対進行角度が小さいほど、前記送信待ち時間を短い待ち時間に決定することを特徴とする歩道通行者用通信端末。
  3. 請求項1または2において、
    前記待ち時間決定部は、前記相対進行ベクトルの前記車両用通信端末の方向の成分が大きいほど、前記送信待ち時間を短い時間に決定することを特徴とする歩道通行者用通信端末。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記送信制御部は、前記角度決定部が決定した前記相対進行角度が、前記応答信号を送信する必要がある予め設定された角度範囲を超えている場合には、前記応答信号を送信しないことを特徴とする歩道通行者用通信端末。
  5. 請求項1において、
    前記車両用通信端末と前記歩道通行者用通信端末との距離を決定する距離決定部(S121)を備え、
    前記送信制御部は、前記距離決定部が決定した前記距離が、前記応答信号を送信する必要がある上限距離を超えている場合には、前記応答信号を送信しないことを特徴とする歩道通行者用通信端末。
  6. 請求項5において、
    前記送信制御部は、前記車両用通信端末の速度が高いほど前記上限距離を長い距離に設定して、前記距離決定部が決定した前記距離が、前記上限距離を超えているか否かを判断することを特徴とする歩道通行者用通信端末。
  7. 請求項5において、
    前記送信制御部は、前記相対進行ベクトルが大きいほど前記上限距離を長い距離に設定して、前記距離決定部が決定した前記距離が、前記上限距離を超えているか否かを判断することを特徴とする歩道通行者用通信端末。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、
    前記送信制御部は、前記待ち時間決定部が決定した送信待ち時間が経過したと判断する前に、前記通信部が、他の前記歩道通行者用通信端末が送信した前記応答信号を受信した場合、前記通信部が前記探索信号を受信しても、前記通信部から前記応答信号を送信しないことを特徴とする歩道通行者用通信端末。
  9. 請求項1において、
    前記探索信号には、前記探索信号を送信する前記車両用通信端末を識別する送信元IDが含まれており、
    前記待ち時間決定部が決定した前記送信待ち時間を、前記探索信号に含まれている前記送信元IDとともに記憶する記憶部(208)を備え、
    前記送信制御部は、前記待ち時間決定部が決定した前記送信待ち時間が、前記探索信号に含まれている前記送信元IDについて、すでに前記記憶部に記憶されている最新の前記送信待ち時間よりも長くなっている場合には、前記通信部が前記探索信号を受信しても、前記通信部から前記応答信号を送信しないことを特徴とする歩道通行者用通信端末。
  10. 請求項1において、
    前記探索信号には、前記探索信号を送信する前記車両用通信端末を識別する送信元IDが含まれており、
    前記通信部が受信した前記探索信号に基づいて、前記車両用通信端末と前記歩道通行者用通信端末との距離を逐次決定する距離決定部(S121)と、
    前記距離決定部が決定した前記距離を、前記探索信号に含まれている前記送信元IDとともに記憶する記憶部(208)とを備え、
    前記送信制御部は、前記通信部が受信した前記探索信号に基づいて前記距離決定部が決定した前記車両用通信端末と前記歩道通行者用通信端末との距離が、前記探索信号に含まれている前記送信元IDについて、すでに前記記憶部に記憶されている最新の前記距離よりも長くなっている場合には、前記通信部が前記探索信号を受信しても、前記通信部から前記応答信号を送信しないことを特徴とする歩道通行者用通信端末。
  11. 請求項2、5、6、7、10のいずれか1項において、
    前記探索信号には、前記探索信号を送信する前記車両用通信端末の位置を示す情報である車両位置情報が含まれており、
    前記歩道通行者用通信端末の現在位置を取得する位置取得部(212)を備え、
    前記距離決定部は、前記通信部が受信した前記探索信号に含まれている前記車両位置情報と、前記位置取得部が取得した前記歩道通行者用通信端末の現在位置とに基づいて、前記距離を決定することを特徴とする歩道通行者用通信端末。
  12. 請求項2、5、6、7、10のいずれか1項において、
    前記距離決定部は、前記通信部が受信した前記探索信号の受信強度に基づいて、前記距離を決定することを特徴とする歩道通行者用通信端末。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項において、
    前記送信制御部は、前記応答信号を送信する場合、通信チャネルが空いているか否かを判断し、前記通信チャネルが空いていると判断した時点から、前記送信待ち時間の計時を開始することを特徴とする歩道通行者用通信端末。
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