JP4845645B2 - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
従来、等価直列抵抗(ESR)の小さい固体電解コンデンサが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
図9は、従来の固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。図9を参照して、従来の固体電解コンデンサの構造を説明する。
従来の固体電解コンデンサでは、図9に示すように、直方体状の外装体101の内部にコンデンサ素子102が埋設されている。
コンデンサ素子102は、陽極リード103の一部を埋設したタンタル粒子の多孔質焼結体からなる陽極104と、陽極104上に形成されたタンタル酸化物を含む誘電体層105と、誘電体層105上に形成された陰極106とを備えている。
陽極リード103は、タンタルから構成されており、陽極リード103の一端は、陽極104の中心部に埋設されており、陽極104から露出した陽極リード103の他端上には、陽極端子107の一端が接続されている。また、陽極端子107の他端は、外装体101から露出している。
陰極106は、誘電体層105上に形成されたポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)からなる第1電解質層106aと、第1電解質層106a上に形成されたポリピロール(PPy)からなる第2電解質層106cと、第2電解質層106c上に形成されたカーボン粒子を含む第1導電層106dと、第1導電層106d上に形成された銀粒子を含む第2導電層106eとからなる。
陰極106上には、銀粒子を含む第3導電層108を介して陰極端子109の一端が接続されており、陰極端子109の他端は、外装体101から露出している。これにより、従来の固体電解コンデンサが構成されている。
次に、図9を参照して、従来の固体電解コンデンサの製造プロセスを説明する。
従来の固体電解コンデンサでは、まず、タンタル粒子から直方体状の成形体を形成するとともに、陽極リード103の一端をこの成形体中に埋設する。次に、この成形体を真空中で焼結することにより、陽極リード103の一部を埋設した陽極104を形成する。
次に、陽極104をリン酸水溶液中などで陽極酸化を行うことにより、陽極104の表面にタンタル酸化物からなる誘電体層105を形成する。
次に、エチレンジオキシチオフェン(EDOT)の化学重合により誘電体層105上にPEDOTからなる第1電解質層106aを形成する。さらに、ピロール(Py)の電解重合により第1電解質層106a上にPPyからなる第2電解質層106cを形成する。また、カーボン粒子を含むカーボンペーストを第2電解質層106c上に塗布、乾燥することにより、第2電解質層106c上にカーボン粒子を含む第1導電層106dを形成する。さらに、銀粒子を含む銀ペーストを第1導電層106d上に塗布、乾燥することにより、第1導電層106d上に銀粒子を含む第2導電層106eを形成する。これにより、誘電体層105上に各層106a、106c、106dおよび106eからなる陰極106を有するコンデンサ素子102が作製される。
次に、溶接により、陽極104から露出した陽極リード103上に陽極端子107を接続する。また、銀粒子を含む銀ペーストを介して陰極106と陰極端子109とを密着させた状態で乾燥することにより、陰極106と陰極端子109との間に銀粒子を含む第3導電層108を形成するとともに、陰極106と陰極端子109とは第3導電層108を介して接続する。
最後に、陽極端子107および陰極端子109が接続されたコンデンサ素子102を樹脂組成物で埋設し、この樹脂組成物を熱硬化することにより、コンデンサ素子102を埋設する外装体101を形成する。以上の方法により、従来の固体電解コンデンサが作製される。
特開平4−48710号公報 特開平10−92699号公報 特開平10−321471号公報
しかしながら、上記した従来の固体電解コンデンサにおいては、第1電解質層106aと第2電解質層106cとの接触抵抗が大きくなりやすいので、特に、高周波数領域でのESRをさらに低減することが困難であるという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、
この発明の1つの目的は、等価直列抵抗が小さい固体電解コンデンサを提供することである。
この発明のもう1つの目的は、等価直列抵抗が小さい固体電解コンデンサの製造方法を提供することである。
この発明の第1の局面による固体電解コンデンサは、陽極と、前記陽極上に形成された誘電体層と、前記誘電体層上に形成された陰極とを備え、前記陰極は、
前記誘電体層上に形成された導電性高分子を含む第1電解質層と、前記第1電解質層上に形成された有機シランを含む中間層と、前記中間層上に形成された導電性高分子を含む第2電解質層とを有する。
上記第1の局面による固体電解コンデンサにおいて、好ましくは、前記中間層は、アミノプロピルトリエトキシシラン(APTES)、オクタデシルトリエトキシシラン(OTES)、n−プロピルトリクロロシラン(nPTCS)、ジメトキシジフェニルシラン(DMDPS)、メチルフェニルジクロロシラン(MPDCS)およびメルカプトプロピルトリメトキシシラン(MPTMS)からなるグループより選択される少なくとも1つの有機シランを含む。
上記第1の局面による固体電解コンデンサにおいて、好ましくは、前記第1電解質層は、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)を含み、前記第2電解質層は、ポリピロール(PPy)を含む。
また、この発明の第2の局面による固体電解コンデンサの製造方法は、陽極上に誘電体層を形成する工程と、前記誘電体層上に陰極を形成する工程とを備え、前記陰極を形成する工程は、前記誘電体層上に導電性高分子を含む第1電解質層を形成する工程と、前記第1電解質層上に付着させた有機シランを含む溶液を乾燥することにより前記第1電解質層上に有機シランを含む中間層を形成する工程と、前記中間層上に導電性高分子を含む第2電解質層を形成する工程とを有する。
上記第2の局面による固体電解コンデンサの製造方法において、好ましくは、前記第1電解質層を形成する工程は、化学重合により前記第1電解質層を形成する工程を含み、前記第2電解質層を形成する工程は、電解重合により前記第2電解質層を形成する工程を含む。なお、本発明において、「化学重合」とは酸化剤を用いた酸化反応による重合反応を意味し、「電解重合」とは電極反応によって誘起される重合反応を意味する。
本発明では、上記のように、導電性高分子を含む第1電解質層および第2電解質層の間に有機シランを含む中間層を形成することにより、第1電解質層と第2電解質層との間の密着性が向上する。これにより、第1電解質層と第2電解質層との間の接触抵抗が小さくなるので、高周波領域におけるESRを低減することができる。その結果、ESRの小さい固体電解コンデンサを得ることができる。
中間層に含まれる有機シランとしては、メチル系、フェニル系、ビニル系、アルコキシ系、メルカプト系およびアミノ系のシランを用いることができるが、特に、APTES、OTES、nPTCS、DMDPS、MPDCSおよびMPTMSからなるグループより選択される少なくとも1つの有機シランを用いることにより、ESRを容易に低減することができる。
また、第1電解質層を導電性の高いPEDOTで形成するとともに、第2電解質層を電解重合で生成する導電性の高いPPyで形成することにより、さらにESRを低減することができる。
また、第1電解質層を形成した後、第1電解質層上に有機シラン溶液を付着、乾燥させることにより、容易に、第1電解質層上に有機シランを含む中間層を形成することができる。さらに、中間層上に第2電解質層を形成することにより、第1電解質層と第2電解質層との間の密着性を容易に向上させることができる。
また、第1電解質層を化学重合により形成することにより、誘電体層と第1電解質層との密着性を向上させることができる。また、第2電解質層を電解重合により形成することにより、導電性の高い第2電解質層を形成することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。図1を参照して、本発明の第1実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明する。
本発明の第1実施形態による固体電解コンデンサでは、図1に示すように、主にエポキシ樹脂などからなる直方体状の外装体1の内部にコンデンサ素子2が埋設されている。
コンデンサ素子2は、陽極リード3の一部を埋設したタンタルやニオブなどの弁作用金属の多孔質焼結体からなる陽極4と、陽極4上に形成された上記弁作用金属の酸化物を含む誘電体層5と、誘電体層5上に形成された陰極6とを備えている。
陽極リード3の一端は、陽極4の中心部に埋設されており、陽極4から露出した陽極リード3の他端上には、陽極端子7の一端が接続されている。また、陽極端子7の他端は、外装体1から露出している。
陰極6は、誘電体層5上に形成されたポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)やポリピロール(PPy)などの導電性高分子を含む第1電解質層6aと、第1電解質層6a上に形成されたアミノプロピルトリエトキシシラン(APTES)などの有機シランを含む中間層6bと、中間層6b上に形成されたPEDOTやPPyなどの導電性高分子を含む第2電解質層6cと、第2電解質層6c上に形成されたカーボン粒子を含む第1導電層6dと、第1導電層6d上に形成された銀粒子を含む第2導電層6eとからなる。また、第1電解質層6aは、実質的に誘電体層5の全面を略均一に覆うように形成されており、中間層6bは、誘電体層5と接触しないように形成されている。また、中間層6bは、実質的に第1電解質層6aの全面を略均一に覆うように形成されており、第2電解質層6cは、第1電解質層6aと接触しないように形成されている。
陰極6上には、銀粒子を含む第3導電層8を介して陰極端子9の一端が接続されており、陰極端子8の他端は、外装体1から露出している。これにより、本発明の実施例1による固体電解コンデンサが構成されている。
次に、図1を参照して、本発明の第1実施形態による固体電解コンデンサの製造プロセスを説明する。
本発明の第1実施形態による固体電解コンデンサでは、まず、タンタル粒子やニオブ粒子などの粒子状の弁作用金属から直方体状の成形体を形成するとともに、陽極リード3の一端をこの成形体中に埋設する。次に、この成形体を真空中で焼結することにより、陽極リード3の一部を埋設した陽極4が形成される。
次に、陽極4をリン酸水溶液などの電解液中に浸漬し、陽極4に電圧を印加することにより陽極酸化を行う。これにより、実質的に陽極4の全面を略均一に覆うように、陽極4の表面に弁作用金属の酸化物を含む誘電体層5が形成される。
次に、最表面に誘電体層5が形成された陽極4をエチレンジオキシチオフェン(EDOT)やピロール(Py)などのモノマー、p−トルエンスルホン酸などの酸化剤、n−ブタノールなどの溶媒および純水からなる溶液中に浸漬した後、乾燥させることにより化学重合を行う。これにより、実質的に誘電体層5の全面を略均一に覆うように、誘電体層5上にPEDOTやPPyなどの導電性高分子を含む第1電解質層6aが形成される。また、陽極4と第1電解質層6aとの間には誘電体層5が形成されているので、陽極4と第1電解質層6aとは、接触していない。
次に、最表面に第1電解質層6aが形成された陽極4をAPTESなどの有機シランを含む溶液中に浸漬した後、乾燥させる。これにより、実質的に第1電解質層6aの全面を略均一に覆うように、第1電解質層6a上にAPTESなどの有機シランを含む中間層6bが形成される。また、誘電体層5と中間層6bとの間には第1電解質層6aが形成されているので、誘電体層5と中間層6bとは、接触していない。
次に、最表面に中間層6bが形成された陽極4をEDOTやPyなどのモノマーとナフタレンスルホン酸などの添加剤とを含む水溶液中に浸漬し、陽極4に電圧を印加することにより電解重合を行う。これにより、実質的に中間層6bの全面を略均一に覆うように、中間層6b上にPEDOTやPPyなどの導電性高分子を含む第2電解質層6cが形成される。また、第1電解質層6aと第2電解質層6cとの間には中間層6bが形成されているので、第1電解質層6aと第2電解質層6cとは、接触していない。
次に、第2電解質層6cの略全面を覆うように、カーボン粒子を含むカーボンペーストを第2電解質層6c上に塗布、乾燥する。これにより、第2導電性高分子層6c上にカーボン粒子を含む第1導電層6dが形成される。さらに、第1導電層6dの略全面を覆うように、銀粒子を含む銀ペーストを第1導電層6d上に塗布、乾燥する。これにより、第1導電層6d上に銀粒子を含む第2導電層6eが形成される。以上の結果、誘電体層5上に各層6a〜6eからなる陰極6が形成されたコンデンサ素子2が作製される。
次に、溶接により、陽極4から露出した陽極リード3上に陽極端子7を接続する。また、銀粒子を含む銀ペーストを介して陰極6と陰極端子9とを密着させた状態で乾燥することにより、陰極6と陰極端子9との間に銀粒子を含む第3導電層8が形成されるとともに、陰極6と陰極端子9とは第3導電層8を介して接続される。
最後に、陽極端子7および陰極端子9が接続されたコンデンサ素子2をエポキシ樹脂などの樹脂組成物で埋設し、この樹脂組成物を熱硬化することにより、コンデンサ素子2を埋設する外装体1が形成される。以上の方法により、本発明の第1実施形態による固体電解コンデンサが作製される。
この実施形態による固体電解コンデンサでは、導電性高分子を含む第1電解質層6aおよび第2電解質層6cの間に有機シランを含む中間層6bを形成することにより、第1電解質層6aと第2電解質層6cとの間の密着性が向上する。これにより、第1電解質層6aと第2電解質層6cとの間の接触抵抗が小さくなるので、高周波領域におけるESRを低減することができる。
また、この実施形態では、第1電解質層6aを形成した後、第1電解質層6aを有機シランを含む溶液に浸漬することにより、有機シランを多孔質焼結体からなる陽極4の内部の細孔にまで均一に付着させることができる。さらに、第1電解質層6a上に付着させた有機シランを含む溶液を乾燥させることにより、容易に、第1電解質層6a上に有機シランを含む中間層6bを形成することができる。また、中間層6b上に第2電解質層6cを形成することにより、第1電解質層6aと第2電解質層6cとの間の密着性を容易に向上させることができる。
また、第1電解質層6aは、実質的に誘電体層5の全面を略均一に覆うように形成されているので、比較的密着性が劣る中間層6bと誘電体層5とが接触しないように形成されている。その結果、固体電解コンデンサをプリント基板などに表面実装する際にリフロー処理などの熱処理を行った場合においても、誘電体層5と陰極6との間に剥離が生じにくいので、さらにESRを低減することができる。
また、この実施形態では、第1電解質層6aを化学重合により形成することにより、誘電体層5と第1電解質層6aとの密着性を向上させることができる。また、第2電解質層6cを電解重合により形成することにより、導電性の高い第2電解質層6cを形成することができる。
また、この実施形態では、電解コンデンサ素子2を外装体1で覆うことにより、周囲の環境の影響を受けにくく、信頼性の高い固体電解コンデンサとすることができる。
次に、第1実施形態による固体電解コンデンサの効果を確認するために、以下のような比較実験を行った。
(実験1)
実験1では、表1に示す構成の固体電解コンデンサA1〜A5を作製した。
ここで、陽極4は、タンタル粒子またはニオブ粒子の多孔質焼結体から形成した。陽極リード3には、タンタルからなる金属線を用いた。
また、各陽極4を約60℃に保持した約0.1重量%のリン酸水溶液中に浸漬し、約8Vの定電圧で約10時間印加することにより、陽極4上にタンタル酸化物またはニオブ酸化物からなる誘電体層5を形成した。
また、化学重合による第1電解質層6aは、次のようにして形成した。まず、最表面に誘電体層5が形成された陽極4を約10重量%のEDOTまたはPyと、約30重量%のp−トルエンスルホン酸と、約40重量%のn−ブタノールと、約20重量%の純水とからなる溶液中に約10分間浸漬した。次に、陽極4をこの溶液中から取り出した後、約80℃、約15分間、加熱することにより乾燥させた。さらに、未反応の溶液を水洗した後、約90℃、約10分間、加熱することにより、乾燥させた。これにより、誘電体層5上にPEDOTまたはPPyからなる第1電解質層6aを形成した。
また、APTESからなる中間層6bは、次のようにして形成した。まず、最表面に第1電解質層6aが形成された陽極4を約0.002重量%のAPTESを含む水溶液中に約10分間浸漬した。次に、陽極4をこの溶液中から取り出し、水洗した後、約60℃、約10分間、加熱した。これにより、誘電体層5と接触しないように、第1電解質層6a上にAPTESからなる中間層6bを形成した。
また、電解重合による第2電解質層6cは、次のようにして形成した。まず、最表面に中間層6bが形成された陽極4を約3.2mol/lのEDOTまたはPyと、約0.2mol/lのナフタレンスルホン酸とを含む水溶液中に浸漬し、陽極4に電圧を印加することにより、約0.5mAの電流を約5時間流した。これにより、中間層6b上にPEDOTまたはPPyからなる第2電解質層6cを形成した。
また、中間層6bの形成を行わずに、第1電解質層6a上に直接、第2電解質層6cが形成されている以外は、それぞれ、固体電解コンデンサA1〜A5と同様の構成を有する固体電解コンデンサA6〜A10を作製した。
次に、上記作製した固体電解コンデンサA1〜A10について、約100kHzの周波数におけるESR測定を行った。ESRの測定は、LCRメータを用いて陽極端子7と陰極端子9との間に電圧を印加することにより行った。結果を表1に示す。なお、表1においては、固体電解コンデンサA6の測定結果を100として、他の固体電解コンデンサの測定結果を規格化した値を示している。
Figure 0004845645
表1に示すように、固体電解コンデンサA1〜A5では、有機シランからなる中間層6bが形成されていない固体電解コンデンサA6〜A10と比較して、ESRが小さい。これより、第1電解質層6aと第2電解質層6cとの間に有機シランからなる中間層6bを形成することにより、ESRが低減することがわかった。
(実験2)
実験2では、APTESからなる中間層6bに代えて、それぞれ、オクタデシルトリエトキシシラン(OTES)、n−プロピルトリクロロシラン(nPTCS)、ジメトキシジフェニルシラン(DMDPS)、メチルフェニルジクロロシラン(MPDCS)およびメルカプトプロピルトリメトキシシラン(MPTMS)からなる中間層6bとする以外は、固体電解コンデンサA1と同様の構造を有する固体電解コンデンサB1〜B5を作製した。
なお、固体電解コンデンサB1〜B5の各中間層6bは、約0.002重量%のAPTES水溶液中に第1電解質層6aを浸漬する代わりに、それぞれ、約0.002重量%の濃度のOTES水溶液、nPTCS水溶液、DMDPS水溶液、MPDCS水溶液およびMPTMS水溶液に第1電解質層6aを浸漬する以外は、固体電解コンデンサA1と同様のプロセスにより形成した。
次に、上記作製した固体電解コンデンサB1〜B5について、約100kHzの周波数におけるESR測定を行った。ESRの測定は、LCRメータを用いて陽極端子7と陰極端子9との間に電圧を印加することにより行った。結果を表2に示す。なお、表2においては、固体電解コンデンサA6の測定結果を100として、他の固体電解コンデンサの測定結果を規格化した値を示している。
Figure 0004845645
表2に示すように、固体電解コンデンサB1〜B5では、固体電解コンデンサA1と同様に、有機シランからなる中間層6bが形成されていない固体電解コンデンサA6〜A10と比較して、ESRが小さい。これより、第1電解質層6aと第2電解質層6cとの間にAPTES、OTES、nPTCS、DMDPS、MPDCSおよびMPTMSからなるグループより選択される少なくとも1つの有機シランからなる中間層6bを形成することにより、ESRが低減することがわかった。また、特に、中間層6bとしては、APTES、DMDPSおよびMPTMSからなるグループより選択される少なくとも1つの有機シランから構成されるのが好ましいといえる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。図2を参照して、本発明の第2実施形態による固体電解コンデンサの構造および製造プロセスを説明する。なお、図2では、図1と同一の部分には同一番号を付して説明を省略する。
本発明の第2実施形態による固体電解コンデンサでは、図2に示すように、第2電解質層6cと第1導電層6dとの間にAPTESなどの有機シランを含む中間層6fが形成されている。なお、有機シランを含む中間層6fは、中間層6bと同様に、APTESなどの有機シランを含む溶液中への浸漬処理により形成される。
そして、本発明の第2実施形態による固体電解コンデンサは、上記以外は第1実施形態による固体電解コンデンサと同様の構成を有している。
(第3実施形態)
図3は、本発明の第3実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。図3を参照して、本発明の第3実施形態による固体電解コンデンサの構造および製造プロセスを説明する。なお、図3では、図1と同一の部分には同一番号を付して説明を省略する。
本発明の第3実施形態による固体電解コンデンサでは、図3に示すように、第3導電層8と陰極端子9との間に、APTESなどの有機シランを含む中間層18が形成されている。有機シランを含む中間層18は、中間層6bと同様に、APTESなどの有機シランを含む溶液中への浸漬処理により形成される。
そして、本発明の第3実施形態による固体電解コンデンサは、上記以外は第1実施形態による固体電解コンデンサと同様の構成を有している。
(第4実施形態)
図4は、本発明の第4実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。図4を参照して、本発明の第4実施形態による固体電解コンデンサの構造および製造プロセスを説明する。なお、図4では、図1と同一の部分には同一番号を付して説明を省略する。
本発明の第4実施形態による固体電解コンデンサでは、図3に示すように、第2電解質層6c上にカーボン粒子およびAPTESなどの有機シランを含む第1導電層16dが形成されている。
この有機シランおよびカーボン粒子を含む第1導電層16dは、次のようにして形成される。まず、カーボン粒子、水および結着材を、所定の重量比で混合し、さらに、APTESなどの有機シランを添加した水溶液を準備する。次に、最表面に中間層6fが形成された陽極4を上記有機シランおよびカーボン粒子を含む水溶液中に浸漬する。次に、陽極4をこの溶液中から取り出した後、乾燥させる。これにより、中間層6f上にAPTESなどの有機シランおよびカーボン粒子を含む第1導電層16dが形成される。
そして、本発明の第4実施形態による固体電解コンデンサは、上記以外は第1実施形態による固体電解コンデンサと同様の構成を有している。
(第5実施形態)
図5は、本発明の第5実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。図5を参照して、本発明の第5実施形態による固体電解コンデンサの構造および製造プロセスを説明する。なお、図5では、図1と同一の部分には同一番号を付して説明を省略する。
本発明の第5実施形態による固体電解コンデンサでは、図5に示すように、第2電解質層6cと第1導電層6dとの間、および第3導電層8と陰極端子9との間にAPTESなどの有機シランを含む中間層6fおよび18が形成されている。
そして、本発明の第5実施形態による固体電解コンデンサは、上記以外は第1実施形態による固体電解コンデンサと同様の構成を有している。
(第6実施形態)
図6は、本発明の第6実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。図6を参照して、本発明の第6実施形態による固体電解コンデンサの構造および製造プロセスを説明する。なお、図6では、図1と同一の部分には同一番号を付して説明を省略する。
本発明の第6実施形態による固体電解コンデンサでは、図6に示すように、第1導電層16dは、カーボン粒子およびAPTESなどの有機シランを含んでいる。また、第2電解質層6cと第1導電層16dとの間には、APTESなどの有機シランを含む中間層6fが形成されている。
(第7実施形態)
図7は、本発明の第7実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。図7を参照して、本発明の第7実施形態による固体電解コンデンサの構造および製造プロセスを説明する。なお、図7では、図1と同一の部分には同一番号を付して説明を省略する。
本発明の第7実施形態による固体電解コンデンサでは、図7に示すように、第3導電層8と陰極端子9との間に、APTESなどの有機シランを含む中間層18が形成されている。また、第2電解質層6c上には、カーボン粒子およびAPTESなどの有機シランを含む第1導電層16dが形成されている。
(第8実施形態)
図8は、本発明の第8実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。図8を参照して、本発明の第8実施形態による固体電解コンデンサの構造および製造プロセスを説明する。なお、図8では、図1と同一の部分には同一番号を付して説明を省略する。
本発明の第8実施形態による固体電解コンデンサでは、図8に示すように、第1導電層16dは、カーボン粒子およびAPTESなどの有機シランを含んでいる。また、第2電解質層6cと第1導電層16dとの間、および第3導電層8と陰極端子9との間には、APTESなどの有機シランを含む中間層6fおよび18が形成されている。
上記第2実施形態〜第8実施形態による固体電解コンデンサでは、有機シランを含む中間層6fおよび18が第2電解質層6cと第1導電層6dまたは16dとの間や、第3導電層8と陰極端子9との間にも形成されおり、さらに、第1導電層16d中にも、有機シランが含まれているので、さらに、各層間の接触抵抗が小さくなる。これにより、高周波領域におけるESRを低減することができる。
次に、上記第2実施形態〜第8実施形態に基づいて固体電解コンデンサを作製し、評価を行った。
(実験3)
実験3では、表3に示す構成の固体電解コンデンサC1〜C7を作製した。なお、他の構成については、固体電解コンデンサA1と同様である。
ここで、APTESからなる中間層6fおよび18は、それぞれ、実験1の固体電解コンデンサA1の形成において、第1電解質層6aおよび第2電解質層6cの間に形成されたAPTESからなる中間層6bと同様の方法で形成した。
また、カーボン粒子およびAPTESを含む第1導電層16dは、次のようにして形成した。まず、カーボン粒子、水および結着材を、約1:約10:約0.0005の重量比で混合し、さらに、APTESとカーボン粒子との総量に対してAPTESを約1.1重量%添加した水溶液を準備した。次に、最表面に中間層6fが形成された陽極4を上記有機シランおよびカーボン粒子を含む水溶液中に浸漬する。次に、陽極4をこの溶液中から取り出した後、乾燥させる。これにより、中間層6f上にAPTESおよびカーボン粒子を含む第1導電層16dを形成した。
また、中間層6bの形成を行わずに、第1電解質層6a上に直接、第2電解質層6cが形成されている以外は、それぞれ、固体電解コンデンサC4〜C7と同様の構成を有する固体電解コンデンサC8〜C11を作製した。
次に、上記作製した固体電解コンデンサC1〜C11について、約100kHzの周波数におけるESR測定を行った。ESRの測定は、LCRメータを用いて陽極端子7と陰極端子9との間に電圧を印加することにより行った。結果を表1に示す。なお、表1においては、固体電解コンデンサA6の測定結果を100として、他の固体電解コンデンサの測定結果を規格化した値を示している。
Figure 0004845645
表3に示すように、固体電解コンデンサC1〜C11では、いずれも、固体電解コンデンサA6〜A10と比較して、ESRが小さいことがわかった。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
また、陽極4は、タンタルおよびニオブ以外にアルミニウムおよびチタンなど他の弁作用金属から構成されていてもよく、あるいは、これらの弁作用金属を含む合金を用いてもよい。また、その形状は、多孔質焼結体以外に箔状や板状の形状であってもよい。
また、第1電解質層6aおよび第2電解質層6cは、PEDOTおよびPPy以外にポリアニリンなど他の導電性高分子から構成されていてもよく、あるいは、これらの導電性高分子を複数含んでいてもよい。
また、中間層6b、6fおよび18は、他のメチル系シラン、フェニル系シラン、ビニル系シラン、アルコキシシラン、メルカプト系シランおよびアミノ系シランから構成されていてもよく、あるいは、これらの有機シランを複数含んでいてもよい。また、中間層6b、6fおよび18は、有機シランを含有する水溶液を噴霧するなど、別の方法で付着させ、これを乾燥することにより、形成してもよい。
また、第1導電層16dについても、他のメチル系シラン、フェニル系シラン、ビニル系シラン、アルコキシシラン、メルカプト系シランおよびアミノ系シランを含んでいてもよく、あるいは、これらの有機シランを複数含んでいてもよい。
本発明の第1実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。 本発明の第4実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。 本発明の第5実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。 本発明の第6実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。 本発明の第7実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。 本発明の第8実施形態による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。 従来の固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。
符号の説明
1 外装体
2 コンデンサ素子
3 陽極リード
4 陽極
5 誘電体層
6 陰極
6a 第1電解質層
6b 中間層
6c 第2電解質層
6d 第1導電層
6e 第2導電層
7 陽極端子
8 第3導電層
9 陰極端子

Claims (5)

  1. 陽極と、
    前記陽極上に形成された誘電体層と、
    前記誘電体層上に形成された陰極とを備え、
    前記陰極は、
    前記誘電体層上に形成された導電性高分子を含む第1電解質層と、
    前記第1電解質層上に形成された有機シランからなる中間層と、
    前記中間層上に形成された導電性高分子を含む第2電解質層とを有し、
    前記誘電体層と前記中間層とは接触していない、固体電解コンデンサ。
  2. 前記第1電解質層と前記第2電解質層とは接触していない、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記陰極は、前記第2電解質層上に形成された第2中間層と、
    前記第2中間層上に形成された第1導電層とを含む、請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 陽極上に誘電体層を形成する工程と、
    前記誘電体層上に陰極を形成する工程とを備え、
    前記陰極を形成する工程は、
    前記誘電体層上に導電性高分子を含む第1電解質層を形成する工程と、
    前記第1電解質層上に付着させた有機シランを含む溶液を乾燥することにより前記第1電解質層上に、前記誘電体層と接触しない有機シランからなる中間層を形成する工程と、
    前記中間層上に導電性高分子を含む第2電解質層を形成する工程とを有する固体電解コンデンサの製造方法。
  5. 前記第1電解質層を形成する工程は、化学重合により前記誘電体層の全面を均一に覆う前記第1電解質層を形成する工程を含み、
    前記第2電解質層を形成する工程は、電解重合により前記中間層の全面を均一に覆う前記第2電解質層を形成する工程を含む、請求項4に記載の固体電解コンデンサの製造方法。

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