JP5566709B2 - 固体電解コンデンサ - Google Patents

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本発明は、固体電解質として導電性高分子層を用いる固体電解コンデンサに関するものである。
近年、電子機器の小型化及び軽量化に伴って、小型でかつ大容量の高周波用コンデンサが求められており、このようなコンデンサとして、タンタル、ニオブ、チタンまたはアルミニウムなどの弁作用金属の焼結体で形成された陽極の表面を酸化して、誘電体層を形成し、この誘電体層の上に固体電解質層を設けた固体電解コンデンサが提案されている。固体電解質層としては、導電性高分子を用いることにより、等価直列抵抗(ESR)の低減が図られている。
しかしながら、無機物から形成される誘電体層と、有機物から形成される導電性高分子層との間で密着性が低下すると、ESRが増大するという課題を生じる。
特許文献1〜3においては、陽極の表面に誘電体層を形成した後、シランカップリング剤により誘電体層の表面を処理し、導電性高分子層を形成することが提案されている。
また、特許文献4においては、誘電体層の表面上に、シランカップリング剤による処理と導電性高分子層の形成とを繰り返して行うことが提案されている。
また、特許文献5においては、誘電体層の上に第1の導電性高分子層を部分的に形成した後、第1の導電性高分子層が形成されていない誘電体層の上にシランカップリング剤処理層を形成し、次に第1の導電性高分子層とシランカップリング剤処理層の上に第2の導電性高分子層を形成することが提案されている。
特許文献1〜5で用いられるシランカップリング剤は、無機材料である誘電体層と結合するカップリング基と、有機材料である導電性高分子との濡れ性が良い疎水性基を有した分子構造を有している。しかしながら、表面処理剤であるシランカップリング剤と固体電解質である導電性高分子間の密着性は、改善されるものの十分ではなかった。
そこで、特許文献6においては、疎水性基の末端に導電性高分子ドーパント基を有する表面処理剤を用いて、密着性を改善させることが提案されているが、表面処理剤を誘電体層に反応させる工程が煩雑であるという課題があった。
特開平2−74021号公報 特開平4−73924号公報 特開平8−293436号公報 特開平11−329900号公報 特開2006−140443号公報 特開2006−140442号公報
本発明の目的は、静電容量が高く、かつESRが小さい固体電解コンデンサを提供することにある。
本発明の第1の局面に従う固体電解コンデンサは、弁作用金属またはその合金から構成される陽極と、陽極の表面上に設けられる誘電体層と、少なくとも2つのホスホン酸基をアルキル基を介して結合したカップリング剤から構成され、誘電体層の上に設けられる第1のカップリング剤層と、前記第1のカップリング剤層の上に設けられる第1の導電性高分子層と、第1の導電性高分子層の上方に設けられる陰極層とを備えることを特徴としている。
本発明の第2の局面に従う固体電解コンデンサは、上記本発明の第1の局面において、上記カップリング剤から構成され、第1の導電性高分子層の上に設けられる第2のカップリング剤層と、第2のカップリング剤層の上に設けられる第2の導電性高分子層とをさらに備え、陰極層が、第2の導電性高分子層の上方に設けられることを特徴としている。
本発明の第3の局面に従う固体電解コンデンサは、弁作用金属またはその合金から構成される陽極と、陽極の表面上に設けられる誘電体層と、誘電体層上に設けられる第1の導電性高分子層と、少なくとも2つのホスホン酸基をアルキル基を介して結合したカップリング剤から構成され、第1の導電性高分子層の上に設けられるカップリング剤層と、カップリング剤層の上に設けられる第2の導電性高分子層と、第2の導電性高分子層の上方に設けられる陰極層とを備えることを特徴としている。
本発明において用いるカップリング剤は、少なくとも2つのホスホン酸基をアルキル基を介して結合したカップリング剤である。このようなカップリング剤としては、以下の一般式で表されるものが挙げられる。
Figure 0005566709
(式中、nは、炭素数1〜18の整数を示す。)
本発明の第4の局面に従う製造方法は、上記本発明の第1の局面に従う固体電解コンデンサを製造することができる方法であり、陽極を形成する工程と、陽極の表面上に誘電体層を形成する工程と、誘電体層の上に第1のカップリング剤層を形成する工程と、第1のカップリング剤層の上に第1の導電性高分子層を形成する工程と、第1の導電性高分子層の上方に陰極層を形成する工程とを備えることを特徴としている。
本発明の第5の局面に従う製造方法は、上記本発明の第2の局面に従う固体電解コンデンサを製造することができる方法であり、本発明の第4の局面に従う製造方法において、第1の導電性高分子層の上に第2のカップリング剤層を形成する工程と、第2のカップリング剤層の上に第2の導電性高分子層を形成する工程と、第2の導電性高分子層の上方に陰極層を形成する工程とをさらに備えることを特徴としている。
本発明の第6の局面に従う製造方法は、上記本発明の第3の局面に従う固体電解コンデンサを製造することができる方法であり、陽極を形成する工程と、陽極の表面上に誘電体層を形成する工程と、誘電体層の上に第1の導電性高分子層を形成する工程と、第1の導電性高分子層の上にカップリング剤層を形成する工程と、カップリング剤層の上に第2の導電性高分子層を形成する工程と、第2の導電性高分子層の上方に陰極層を形成する工程とを備えることを特徴としている。
本発明の第1の局面、第2の局面及び第3の局面によれば、静電容量が高く、かつESRが小さい固体電解コンデンサとすることができる。
本発明の第4の局面、第5の局面及び第6の局面に従う製造方法によれば、静電容量が高く、かつESRが小さい固体電解コンデンサを効率良く製造することができる。
本発明の第1の局面に従う実施形態の固体電解コンデンサを示す模式的断面図。 図1に示す固体電解コンデンサの陽極、誘電体層、第1のカップリング剤層、第1の導電性高分子層、及び陰極層を拡大して示す模式的断面図。 本発明の第3の局面に従う実施形態の固体電解コンデンサを示す模式的断面図。 本発明の第2の局面に従う実施形態の固体電解コンデンサを示す模式的断面図。 本発明の第2の局面に従う他の実施形態の固体電解コンデンサを示す模式的断面図。 比較例の固体電解コンデンサを示す模式的断面図。 本発明の第1の局面に従う実施形態における誘電体層、カップリング剤層、及び導電性高分子層の結合状態を示す模式図。 本発明の第2の局面及び第3の局面に従う実施形態における第1の導電性高分子層、第1のカップリング剤層、及び第2の導電性高分子層の結合状態を示す模式図。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
<本発明の第1の局面>
本発明の第1の局面においては、誘電体層の上に、第1のカップリング剤層を設け、第1のカップリング剤層の上に第1の導電性高分子層を設け、第1の導電性高分子層の上方に陰極層を設けている。
本発明においては、少なくとも2つのホスホン酸基をアルカリ基を介して結合したカップリング剤を用いて、カップリング剤層を形成している。ホスホン酸基は、誘電体層の酸化被膜と直接反応するため、カップリング剤におけるホスホン酸基のいずれかを、誘電体層と反応させることができ、シランカップリング剤を用いた場合に比べて、誘電体層への反応量を多くすることができる。反応量を増加させることにより、カップリング剤層の誘電体層への被覆率を増加させることができる。
さらに、カップリング剤層表面には、ホスホン酸が多く存在しているために、カップリング剤層を親水化することができる。親水化により、導電性高分子層を形成するときに用いる酸化剤や導電性高分子モノマーの多孔質体陽極内部への含浸性が向上し、被覆率を増加させることができる。
また、カップリング剤層の表面には、誘電体層と結合していないホスホン酸基を多く存在させることができる。このホスホン酸基は、カップリング剤層の上に導電性高分子層を形成した際、導電性高分子層の導電性高分子と相互作用を示す。例えば、ピロール環のNやチオフェン環のSと結合を形成する。このような結合の形成により、ホスホン酸基が導電性高分子層のドーパントとして機能する。従って、カップリング剤層と導電性高分子層が結合し、誘電体層から導電性高分子層までカップリング剤層を介して結合した一体化構造となる。このため、誘電体層と導電性高分子層の密着性をより強固にとすることができる。
また、上述のように、カップリング剤層のホスホン酸基が導電性高分子のドーパントとして機能することから、導電性高分子層の導電率を向上させることができ、ESRを低減することができる。
導電性高分子層の誘電体層への被覆率の増加は、固体電解コンデンサの電極面積を増加させることができる。このため、固体電解コンデンサの静電容量を高くすることができる。
また、カップリング剤層が誘電体層の表面を均一に覆うことにより、カップリング剤層のアルキル部位が誘電体層と第1の導電性高分子層との間で絶縁膜として機能するため、誘電体層の欠陥に起因する漏れ電流を低減することができる。
また、誘電体層と第1のカップリング剤層、及び第1のカップリング剤層と第1の導電性高分子層の間を結合することができるので、界面の密着性が向上し、接触抵抗を低減することができ、ESRを低減することができる。
シランカップリング剤の反応は、水により加水分解されて、シラノール(Si−OR→Si−OH)となり、部分的に縮合してオリゴマー状態となる。これに続いて、無機質表面の水酸基に吸着し、無機材料を加熱することで脱水縮合反応して強固な化学結合となる。この反応では、水により加水分解反応が開始するため、大気中や溶媒中の水分が含まれない雰囲気で作業するか、シランカップリング剤溶液を調製した後すぐに使用する必要がある。これに対して、ホスホン酸基を有する本発明のカップリング剤は、はじめから水酸基を有した構造(P−OH)であるため、シランカップリング剤のような加水分解反応を必要としない。このため、大気中や溶媒中の水分の影響を受けない。従って、ホスホン酸基を有するカップリング剤は、保存安定性に優れており、本発明によれば、品質の安定した固体電解コンデンサを製造することができる。
本発明の第1の局面においては、少なくとも2つのホスホン酸基をアルキル基を介して結合したカップリング剤を用いて、誘電体層の上に第1のカップリング剤層を形成し、この第1のカップリング剤層の上に第1の導電性高分子層を形成している。このため、第1のカップリング剤層による誘電体層の被覆率を高め、また誘電体層と第1の導電性高分子層が第1のカップリング剤層を介して結合するため、密着性を高めることができる。このため、静電容量が高く、かつESRが小さい固体電解コンデンサとすることができる。
本発明の第1の局面においては、第1の導電性高分子層の上方に、陰極層が設けられる。従って、第1の導電性高分子層の上に陰極層が直接設けられてもよいし、他の層を介して第1の導電性高分子層の上に陰極層が設けられてもよい。従って、例えば、第1の導電性高分子層の上に第2の導電性高分子層を設け、第2の導電性高分子層の上に陰極層が設けられてもよい。
<本発明の第2の局面>
本発明の第2の局面は、本発明の第1の局面において、さらに、第1の導電性高分子層の上に設けられる第2のカップリング剤層と、第2のカップリング剤層の上に設けられる第2の導電性高分子層とを備え、陰極層が第2の導電性高分子層の上方に設けられている。
従って、本発明の第2の局面においては、上述の本発明の第1の局面における作用効果を発揮するとともに、以下のような作用効果を発揮する。
本発明の第2の局面においては、第1の導電性高分子層、第2のカップリング剤層、及び第2の導電性高分子層を順次形成しているので、第2のカップリング剤層により、第1の導電性高分子層の導電率を高めることができる。また、第2のカップリング剤層を介して第1の導電性高分子層と第2の導電性高分子層の間の密着性をさらに高めることができる。このため、ESRをさらに低減することができる。
また、第1の導電性高分子層を形成する際の重合反応やプロセスによって、誘電体層に欠陥が生成した場合、この欠陥部分の上にカップリング剤層が形成されるため、漏れ電流を小さくすることができる。
また、本発明の第2の局面においては、第2の導電性高分子層の上に第3の導電性高分子層を形成し、第3の導電性高分子層の上方に陰極層を形成してもよい。また、この場合、第2の導電性高分子層と第3の導電性高分子層の間に第3のカップリング剤層を設けてもよい。この第3のカップリング剤層の一部も、第2の導電性高分子層にドーパントとして取り込まれるので、第2の導電性高分子層の導電性を向上させることができるとともに、第3のカップリング剤層を介して第2の導電性高分子層と第3の導電性高分子層の密着性を向上させることができる。このため、ESRをさらに低減させることができる。
<本発明の第3の局面>
本発明の第3の局面においては、誘電体層の上に、第1の導電性高分子層を設け、第1の導電性高分子層の上にカップリング剤層を設け、カップリング剤層の上に第2の導電性高分子層を設け、第2の導電性高分子層の上方に陰極層を設けている。
従って、上述の本発明の第2の局面と同様に、第1の導電性高分子層、カップリング剤層、及び第2の導電性高分子層を順次形成しているので、カップリング剤層により第1の導電性高分子層の導電率を高めることができる。また、カップリング剤層を介することにより、第1の導電性高分子層と第2の導電性高分子層の間の密着性をさらに高めることができる。このため、ESRをさらに低減することができる。
また、第1の導電性高分子層を形成する際の重合反応やプロセスによって、誘電体層に欠陥が生成した場合、この欠陥部分の上にカップリング剤層が形成されるため、漏れ電流を小さくすることができる。
第3の局面においても、第2の局面と同様に、第2の導電性高分子層の上に第3の導電性高分子層を形成し、第3の導電性高分子層の上方に陰極層を形成してもよい。また、この場合、第2の導電性高分子層と第3の導電性高分子層の間に第2のカップリング剤層を設けてもよい。この第2のカップリング剤層の一部も、第2の導電性高分子層にドーパントとして取り込まれるので、第2の導電性高分子層の導電性を向上させることができるとともに、第2のカップリング剤層を介して第2の導電性高分子層と第3の導電性高分子層の密着性を向上させることができる。このため、ESRをさらに低減させることができる。
<カップリング剤>
本発明において用いるカップリング剤は、少なくとも2つのホスホン酸基をアルカリ基を介して結合したカップリング剤である。このようなカップリング剤として、分子の両末端にそれぞれホスホン酸基を有するカップリング剤が挙げられ、具体的には、上記の一般式で表わされるカップリング剤が挙げられる。
上記一般式で表わされるカップリング剤の具体例としては、メチレンジホスホン酸(Methylenediphosphonic acid)、1,8−オクタンジホスホン酸(Octanediphosphonic acid)、12−ホスホノドデシルホスホン酸((12-Phosphonododecyl)phosphonic acid)などが挙げられる。
カップリング剤における一方のホスホン酸基が誘電体層と反応すると、他方のホスホン酸基はカップリング剤層の上にドーパントとして存在している。本発明のカップリング剤を用いることにより、1段階の反応で、簡単にドーパントを誘電体層表面にカップリングすることができる。従来の材料では、誘電体層にカップリング剤をカップリングした後に、さらにドーパント機能を付与するために、反応が必要である。これに対し、本発明によれば、1回の反応でカップリングすることができる。
カップリング剤層の形成は、カップリング剤溶液への浸漬、カップリング剤溶液中での電気化学処理、カップリング剤蒸気を暴露させることによる処理等の方法で行うことができる。
<導電性高分子層の導電性高分子>
本発明における導電性高分子を形成する導電性高分子モノマーとしては、ピロール、チオフェン、アニリン及びこれらの誘導体が挙げられる。本発明における導電性高分子層は、化学的酸化重合または電気化学的電解重合などにより形成することができる。
<実施例>
以下、本発明に従う具体的な実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例は、本発明の第1の局面に従う実施例である。
図1は、本実施例の固体電解コンデンサを示す模式的断面図である。略直方体形状を有する陽極1には、陽極リード12の一部が埋め込まれている。陽極1の表面には、誘電体層2が形成されている。陽極1は、弁作用金属またはその合金からなる粉末を焼結した多孔質体から形成されている。弁作用金属としては、例えば、タンタル、ニオブ、チタン、アルミニウム、ハウフニウム、ジルコニウム等が挙げられる。弁作用金属の合金としては、これらの弁作用金属を50原子%以上含む合金が挙げられる。なお、具体的には、多孔質体の陽極1は、多数の粉末を互いに間隔を空けて焼結することにより、成形されたものであり、陽極1を構成する粉末の表面に、誘電体層2が形成されている。
誘電体層2の表面を、2つのホスホン酸基を有するカップリング剤で表面処理することにより、第1のカップリング剤層3が形成されている。第1のカップリング剤層3の上には、第1の導電性高分子層4が形成されている。第1の導電性高分子層4も、陽極1の内部の第1のカップリング剤層3の上に形成されている。本実施例において、第1の導電性高分子層4は、化学的酸化重合により形成されている。第1の導電性高分子層4の上には、第2の導電性高分子層5が形成されている。第2の導電性高分子層5は、陽極1を構成する粉末の隙間を埋めるように形成されている。第2の導電性高分子層5は、本実施例において、電気化学的電解重合により形成されている。
陽極1の外周部の第2の導電性高分子層5の上には、カーボン層9が形成されている。カーボン層9は、カーボンペーストを塗布し乾燥することにより形成されている。カーボン層9の上には、銀層10が形成されている。銀層10は、銀ペーストを塗布し、乾燥することにより形成されている。カーボン層9と銀層10から陰極層11が構成されている。
図2は、本実施例における陽極1の内部を拡大して示す模式的断面図である。図2に示すように、陽極1は、多孔質体であり、多孔質体の内部の表面上にも誘電体層2が形成されており、この誘電体層2の上に、第1のカップリング剤層3が形成され、第1のカップリング剤層3の上に第1の導電性高分子層4が形成されている。第1のカップリング剤層3及び第1の導電性高分子層4は、陽極1である多孔質体の内部にも形成されている。第2の導電性高分子層5は、第1の導電性高分子層4の上に形成されている。第2の導電性高分子層5は、陽極1である多孔質体の内部に形成されていてもよい。
上述のように、陽極1の外周部の第2の導電性高分子層5の上には、カーボン層9及び銀層10が形成されている。
以上のようにしてコンデンサ素子が形成される。コンデンサ素子に、陽極端子及び陰極端子を接続し、陽極端子及び陰極端子の端部が露出するように樹脂外装体をモールド成形し、固体電解コンデンサが作製される。陰極端子は銀層10に導電性接着層を介して接続され、陽極端子は陽極リード12に溶接などにより接続される。
本実施例の固体電解コンデンサは、より具体的には、以下のようにして作製した。陽極1は、2.3mm×1.8mm×1.0mmの直方体の形状を有しており、側面(2.3mm×1.0mm)に陽極リード12が埋設されている。陽極1及び陽極リード12は、タンタル(Ta)から形成されており、陽極1は、タンタルの粉末を焼結した多孔質体から形成されている。陽極1を、65℃のリン酸水溶液中で定電圧10Vを印加して10時間、電解酸化(陽極酸化)することにより、陽極1の表面に誘電体層2を形成した。
次に、誘電体層2を形成した陽極1を、2つのホスホン酸基を有するカップリング剤であるメチレンジホスホン酸(東京化成社製)を5mM(ミリモル/リットル)の濃度で含む25℃のイソプロピルアルコール溶液中に1時間浸漬した後取り出し、イソプロピルアルコールで洗浄し、その後60℃で10分間乾燥した。これにより、誘電体層2の上に、第1のカップリング剤層3を形成した。第1のカップリング剤層3の膜厚は、約1nmであった。
次に、ピロール3.0M(モル/リットル)を含むエタノール溶液に5分間浸漬し、次に過硫酸アンモニウム0.1M及びアルキルナフタレンスルホン酸0.1Mを含む水溶液に25℃で5分間浸漬して、誘電体層2の上に、第1の導電性高分子層4を形成した。次に、ピロール0.2M及びアルキルナフタレンスルホン酸0.2Mを含む25℃の水溶液中に、第1の導電性高分子層4を形成した陽極1を浸漬し、第1の導電性高分子層4をアノードとして、0.5mAの電流を3時間通電することにより第2の導電性高分子層5を形成した。
次に、陽極1の外周部の第2の導電性高分子層5の上に、カーボンペーストを塗布した後乾燥し、カーボン層9を形成した。カーボン層9の上に、銀ペーストを塗布して乾燥し、銀層10を形成した。さらに、陽極リード12に陽極端子を溶接し、銀層10の上に導電性接着層を介して陰極端子を接続し、エポキシ樹脂でトランスファー成形により陽極端子及び陰極端子の端部が露出するようにコンデンサ素子を被覆して、固体電解コンデンサAを作製した。
図7は、本実施例における誘電体層2、第1のカップリング剤層3、及び第1の導電性高分子層4における結合状態を示す模式図である。図7に示すように、第1のカップリング剤層3におけるカップリング剤の一方のホスホン酸基は、誘電体層2に結合している。また、第1のカップリング剤層3におけるカップリング剤の他方のホスホン酸基は、第1の導電性高分子層4の導電性高分子と結合している。このように、第1の導電性高分子層4は、第1のカップリング剤層3を介して誘電体層2と結合しているため、界面の密着性が向上し、ESRを低減することができる。
また、誘電体層2と、第1の導電性高分子層4が、第1のカップリング剤層3を介して結合しているため、密着性が高く、固体電解コンデンサの電極面積を高めることができるので、静電容量を高めることができる。
(実施例2)
本実施例の固体電解コンデンサは、実施例1において、第1のカップリング剤層に用いる2つのホスホン酸基を有するカップリング剤として、1,8−オクタンジホスホン酸(アルドリッチ社製)を用いた以外は、実施例1と同様に固体電解コンデンサBを作製した。
(実施例3)
本実施例の固体電解コンデンサは、実施例1において、第1のカップリング剤層に用いる2つのホスホン酸基を有するカップリング剤として、1mM(ミリモル/リットル)の12−ホスホノドデシルホスホン酸(アルドリッチ社製)を用いた以外は、実施例1と同様に固体電解コンデンサCを作製した。
(実施例4)
本実施例は、本発明の第3の局面に従う実施例である。
図3は、本実施例の固体電解コンデンサを示す模式的断面図である。図3に示すように、本実施例の固体電解コンデンサにおいては、陽極1に誘電体層2を形成した後、第1の導電性高分子層4を形成し、第1の導電性高分子層4の上に、第2のカップリング剤層8を形成している。第1の導電性高分子層は、ピロール3.0M(モル/リットル)を含むエタノール溶液に5分間浸漬し、次に過硫酸アンモニウム0.1M及びアルキルナフタレンスルホン酸0.1Mを含む水溶液に25℃で5分間浸漬して、誘電体層2の上に、第1の導電性高分子層4を形成した。次に、2つのホスホン酸基を有するカップリング剤である12−ホスホノドデシルホスホン酸(アルドリッチ社製)を1mM(ミリモル/リットル)の濃度で含む25℃のイソプロピルアルコール溶液中に1時間浸漬した後取り出し、イソプロピルアルコールで洗浄し、その後60℃で10分間乾燥した。これにより、第1の導電性高分子層4の上に、第2のカップリング剤層8を形成した。第2のカップリング剤層8を形成した後、実施例1と同様にして、第2の導電性高分子層5を形成している。第2の導電性高分子層5を形成した後、実施例1と同様にして、陰極層11を形成し、陽極端子及び陰極端子を接続して、樹脂外装体を形成し、固体電解コンデンサDを作製した。
図8は、本実施例における第1の導電性高分子層4、第2のカップリング剤層8、及び第2の導電性高分子層5における結合状態を示す模式図である。図8に示すように、第2のカップリング剤層8におけるカップリング剤の一方のホスホン酸基は、第1の導電性高分子層4における導電性高分子中のピロール基のNと結合している。また、第2のカップリング剤層8におけるカップリング剤の他方のホスホン酸基は、第2の導電性高分子層5における導電性高分子のピロール基のNと結合している。
従って、第1の導電性高分子層4と第2の導電性高分子層5の間を、第2のカップリング剤層8のカップリング剤が結合しているため、第1の導電性高分子層4と第2の導電性高分子層5の密着性を向上し、ESRをさらに低減することができる。
(実施例5)
本実施例は、本発明の第2の局面に従う実施例である。
図4は、本実施例の固体電解コンデンサを示す模式的断面図である。図4に示すように、本実施例の固体電解コンデンサにおいては、陽極1に誘電体層2を形成した後、第1のカップリング剤層3、第1の導電性高分子層4を形成した後、第2のカップリング剤層8を形成している。誘電体層2を形成した後、実施例4と同様に、12−ホスホノドデシルホスホン酸(アルドリッチ社製)を1mM(ミリモル/リットル)含む25℃のイソプロピルアルコール溶液中に1時間浸漬した後取り出し、イソプロピルアルコールで洗浄し、その後60℃で10分間乾燥させることにより、第1のカップリング剤層3を形成した。第1のカップリング剤層3を形成した後、実施例4と同様にして、第1の導電性高分子層4を形成した。第1の導電性高分子層4を形成した後、実施例4と同様にして、第2のカップリング剤層8を形成した。第2のカップリング剤層8を形成した後、実施例4と同様にして、第2の導電性高分子層5を形成した。第2の導電性高分子層5を形成した後、実施例1と同様にして、陰極層11を陽極端子及び陰極端子を接続して、樹脂外装体を形成し、固体電解コンデンサEを作製した。
(実施例6)
本実施例は、本発明の第2の局面に従う実施例である。
図5は、本実施例の固体電解コンデンサを示す模式的断面図である。図5に示すように、本実施例では、導電性高分子層を化学重合で複数回繰り返して導電性高分子層7を形成した構造である。また、実施例1において、導電性高分子モノマーとしてピロールの代わりに、3,4−エチレンジオキシチオフェンを用いた。誘電体層2を形成した後、実施例5と同様に、12−ホスホノドデシルホスホン酸(アルドリッチ社製)を1mM(ミリモル/リットル)含むイソプロピルアルコール溶液中に1時間浸漬した後、イソプロピルアルコールで洗浄し、その後60℃で10分間乾燥させることにより、第1のカップリング剤層3を形成した。第1のカップリング剤層3を形成した後、3,4−エチレンジオキシチオフェンに5分間浸漬し、次にパラトルエンスルホン酸第二鉄40質量%n−ブタノール溶液を含む水溶液に25℃で1分間浸漬して、60℃、1時間乾燥後、エタノールで洗浄を行い、第1の導電性高分子層4を形成した。次に、第1の導電性高分子層4を形成した後、実施例5と同様にして、第2のカップリング剤層8を形成した。第2のカップリング剤層8を形成した後、第1の導電性高分子層4を形成したときと同様にして、3,4−エチレンジオキシチオフェンとパラトルエンスルホン酸第二鉄40質量%n−ブタノール溶液を用いて第2の導電性高分子層5を形成した。導電性高分子層7が約50μmになるまで、同様の方法を繰り返し行い、第3の導電性高分子層6を形成した。第3の導電性高分子層6を形成後、実施例1と同様にして、陰極層11を陽極端子及び陰極端子を接続して、樹脂外装体を形成し、固体電解コンデンサFを作製した。
(比較例1)
図6は、比較例1の固体電解コンデンサを示す模式的断面図である。図6に示すように、比較例1においては、陽極1に誘電体層2を形成した後、その上に第1の導電性高分子層4及び第2の導電性高分子層5を形成している。従って、カップリング剤層を形成していない。それ以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサGを作製した。
(比較例2)
実施例1において、本発明の2つのホスホン酸基をアルキル基を介して結合したカップリング剤に代えて、シランカップリングを用いた。シランカップリング剤としては、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(商品名「KBM−803」、信越化学社製シランカップリング剤)を用いた。3−メルカプトプロピルトリメトキシシランを0.1M含む25℃の水溶液に10分間浸漬させた後、130℃で30分間乾燥させて、純水で洗浄し、再び100℃で乾燥させることにより、第1のカップリング剤層3を形成した。それ以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサHを作製した。
(比較例3)
実施例3において、2つのホスホン酸基を有するカップリング剤に代えて、モノホスホン酸基を有するカップリング剤を用いた。カップリング剤としては、ドデシルホスホン酸(n-dodecylphosphonic acid、東京化成社製)を用いた。ドデシルホスホン酸を5mM(ミリモル/リットル)の濃度で含む25℃のイソプロピルアルコール溶液中に1時間浸漬した後取り出し、イソプロピルアルコールで洗浄し、その後60℃で10分間乾燥した。これにより、誘電体層2の上に、第1のカップリング剤層3を形成した。それ以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサIを作製した。
(比較例4)
実施例4において、2つのホスホン酸基を有するカップリング剤に代えて、比較例3と同様のカップリング剤を用いて第2のカップリング剤層8を形成する以外は、実施例4と同様にして固体電解コンデンサJを作製した。
(比較例5)
実施例5において、2つのホスホン酸基を有するカップリング剤に代えて、比較例3と同様のカップリング剤を用いて第1のカップリング剤層3と第2のカップリング剤層8を形成する以外は、実施例5と同様にして固体電解コンデンサKを作製した。
(比較例6)
実施例6において、2つのホスホン酸基を有するカップリング剤に代えて、比較例3と同様のカップリング剤を用いてカップリング剤層3とカップリング剤層8を形成する以外は、実施例6と同様にして固体電解コンデンサLを作製した。
〔固体電解コンデンサの特性の評価〕
実施例1〜3の固体電解コンデンサA〜C及び比較例1〜3の固体電解コンデンサG〜Iについて、静電容量とESRを測定した。静電容量は、LCRメータ(インダクタンス−キャパシタンス−レジスタンス測定装置)を用いて、周波数120Hzで測定した。ESRは、LCRメータを用いて、周波数100kHzで測定した。測定結果を表1に示す。なお、表1に示す値は、比較例1を基準とした相対値である。
Figure 0005566709
本発明の第1の局面に従う実施例1〜3の固体電解コンデンサA〜Cは、比較例1〜3の固体電解コンデンサG〜Iに比べ、静電容量が高く、ESRが小さくなっている。本発明の第1の局面に従い、カップリング剤層を形成することにより、導電性高分子層の被覆率が改善され、静電容量が増加すると考えられる。また、誘電体層に対する導電性高分子層の密着性と導電性高分子層に対する導電性高分子層の密着性がより強固になるため、誘電体層と導電性高分子層、導電性高分子層と導電性高分子層の接触抵抗が低減し、ESRが低減すると考えられる。
また、カップリング剤において2つのホスホン酸基を結合しているアルキル鎖の鎖長が短いと、ESRを効果的に低減することができる。また、2つのホスホン酸基をアルキル基を介して結合した本発明のカップリング剤を用いた実施例3の固体電解コンデンサCと、ホスホン酸基を1つしか有さないホスホン酸基を有するカップリング剤を用いた比較例3の固体電解コンデンサIと比較すると、ホスホン酸基を2つ有するカップリング剤を用いることにより、静電容量が高く、ESRを低減できることがわかる。これは、ホスホン酸基を2つ有するカップリング剤の方が、導電性高分子層の誘電体層への被覆率を高めること、すなわち電極面積を大きくすることができるため静電容量が高くなると考えられる。また、誘電体層と導電性高分子層が化学結合により密着性が向上することで、接触抵抗が低減し、ESRが低減すると考えられる。
実施例4の固体電解コンデンサD及び比較例4の固体電解コンデンサJについて、上記と同様にして、静電容量及びESRを測定した。測定結果を表2に示す。なお、表2に示す値は、比較例4を基準とした相対値である。
Figure 0005566709
実施例4の固体電解コンデンサDと比較例4の固体電解コンデンサJを比較すると、ホスホン酸基を2つ有するカップリング剤を用いた実施例4の固体電解コンデンサDにおいて、ESRが低減されている。これは、ホスホン酸基を2つ有するカップリング剤の方が、ホスホン酸基を1つのみ有するカップリング剤に比べて、導電性高分子層間を化学結合により密着性が向上することで接触抵抗が低減し、ESRが低減すると考えられる。
実施例5の固体電解コンデンサE及び比較例5の固体電解コンデンサKについて、上記と同様にして静電容量及びESRを測定した。測定結果を表3に示す。なお、表3に示す値は、比較例5を基準とした相対値である。
Figure 0005566709
実施例5の固体電解コンデンサEは、誘電体層2と第1の導電性高分子層4の間に第1のカップリング剤層3を、第1の導電性高分子層4と第2の導電性高分子層5の間に第2のカップリング剤層8を形成しており、これにより、静電容量をさらに高く、ESRをさらに低減できることがわかる。
実施例6の固体電解コンデンサF及び比較例6の固体電解コンデンサLについて、上記と同様にして静電容量及びESRを測定した。測定結果を表4に示す。なお、表4に示す値は、比較例6を基準とした相対値である。
Figure 0005566709
実施例6の固体電解コンデンサFは、導電性高分子層にポリピロールに代えて導電率の高いポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)を用いており、導電率の高い導電性高分子を用いることにより、ESRをさらに低減できることがわかる。
1…陽極
2…誘電体層
3…第1のカップリング剤層
4…第1の導電性高分子層
5…第2の導電性高分子層
6…第3の導電性高分子層
7…導電性高分子層
8…第2のカップリング剤層
9…カーボン層
10…銀層
11…陰極層
12…陽極リード

Claims (4)

  1. 弁作用金属またはその合金から構成される陽極と、
    前記陽極の表面上に設けられる誘電体層と、
    少なくとも2つのホスホン酸基をアルキル基を介して結合したカップリング剤から構成され、前記誘電体層の上に設けられる第1のカップリング剤層と、
    第1のドーパントを含む導電性高分子を含み前記第1のカップリング剤層の上に設けられる第1の導電性高分子層と、
    第1の導電性高分子層の上方に設けられる陰極層とを備え
    前記第1のカップリング剤層の表面の前記ホスホン酸基の一部が、前記第1の導電性高分子層の第2のドーパントとして機能している固体電解コンデンサ。
  2. 前記カップリング剤から構成され、前記第1の導電性高分子層の上に設けられる第2のカップリング剤層と、
    前記第2のカップリング剤層の上に設けられる第2の導電性高分子層とをさらに備え、
    前記陰極層が、前記第2の導電性高分子層の上方に設けられる、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 弁作用金属またはその合金から構成される陽極と、
    前記陽極の表面上に設けられる誘電体層と、
    第1のドーパントを含む導電性高分子を含み前記誘電体層上に設けられる第1の導電性高分子層と、
    少なくとも2つのホスホン酸基をアルキル基を介して結合したカップリング剤から構成され、前記第1の導電性高分子層の上に設けられるカップリング剤層と、
    前記カップリング剤層の上に設けられる第2の導電性高分子層と、
    前記第2の導電性高分子層の上方に設けられる陰極層とを備え
    前記カップリング剤層の表面の前記ホスホン酸基の一部が、前記第1の導電性高分子層の第2のドーパントとして機能している固体電解コンデンサ。
  4. 前記カップリング剤が、以下の一般式で表される、請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の固体電解コンデンサ。
    Figure 0005566709

    (式中、nは、炭素数1〜18の整数を示す。)
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