JP2005197587A - キャパシタの製造方法、キャパシタ内蔵基板の製造方法、キャパシタ、およびキャパシタ内蔵基板 - Google Patents

キャパシタの製造方法、キャパシタ内蔵基板の製造方法、キャパシタ、およびキャパシタ内蔵基板 Download PDF

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Abstract

【課題】 十分な厚さの固体電解質層を安定して、かつ、誘電体層を損傷することなく形成可能なキャパシタの製造方法、キャパシタ内蔵基板の製造方法、キャパシタ、およびキャパシタ内蔵基板を提供すること。
【解決手段】 キャパシタ10では、第1の電極21、誘電体層23、固体電解質層50、および第2の電極31が積層されている。その製造工程では、第1の電極21側において誘電体層23、および化学重合膜からなる第1の固体電解質層24を形成する一方、第2の電極31側において電解重合膜からなる第2の固体電解質層32を形成した後、固体電解質層同士を導電性接着材60を介して接合する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、固体電解質を用いたキャパシタ、キャパシタ内蔵基板、キャパシタおよびキャパシタ内蔵基板の製造方法に関するものである。
固体電解質を用いたキャパシタは、少なくとも、第1の電極、誘電体層、固体電解質層、および第2の電極がこの順に積層された構造を有している。このようなキャパシタを製造するにあたっては、一般に、第1の電極としての陽極の表面に、陽極酸化などの方法を用いて誘電体層を形成した後、固体電解質層を形成し、しかる後に、固体電解質層の表面にカーボンペーストや銀ペーストなどを塗布して第2の電極としての陰極を形成している(例えば、特許文献1参照)。
ここで、固体電解質層としては、二酸化マンガンなどの無機固体電解質を用いる場合、ポリピロールやTCNQ錯体などの有機固体電解質を用いる場合、無機固体電解質および有機固体電解質を併用する場合があるが、いずれの場合も、誘電体層の表面に積層していく。
特開平01−32621号公報
このような構成のキャパシタにおいて、固体電解質層は、キャパシタの耐電圧や漏れ電流に多大な影響を及ぼすため、所定の厚さ以上、かつ、密に形成する必要がある。このため、二酸化マンガンなどの無機固体電解質を形成する場合には、焼結工程を何度も繰り返しているが、焼結工程を繰り返すと、誘電体層が損傷するので、誘電体層を厚く形成しておく必要があるという問題点がある。また、ポリピロールなどの有機固体電解質層を厚く、かつ、密に形成するには、電解重合が適しているが、誘電体層の表面に直接、電解重合を形成するのは困難であるため、誘電体層の表面に薄い化学重合膜を形成して導電性を付与した後、電解重合膜を形成する。しかしながら、化学重合膜は、膜厚や膜抵抗がばらつきやすいため、その影響を受けて、電解重合膜の膜質もばらつきやすいという問題点がある。特に、配線基板内にキャパシタを作り込んでキャパシタ内蔵基板を構成する場合、化学重合膜の膜厚に大きなばらつきがあると、キャパシタ内蔵基板の厚さにばらつきが発生し、致命的な問題となってしまう。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、十分な厚さの固体電解質層を安定して、かつ、誘電体層を損傷することなく形成可能なキャパシタの製造方法、キャパシタ内蔵基板の製造方法、キャパシタ、およびキャパシタ内蔵基板を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、少なくとも、第1の電極、誘電体層、固体電解質層、および第2の電極が積層されたキャパシタの製造方法において、前記第1の電極の表面に前記誘電体層および第1の固体電解質層をこの順に形成する一方、前記第2の電極の表面に第2の固体電解質層を形成し、前記第1の電極の前記第1の固体電解質層が形成されている側の面と、前記第2の電極の前記第2の固体電解質層が形成されている側の面とを接合することを特徴とする。
本発明に係る製造方法により製造されたキャパシタは、少なくとも、第1の電極、誘電体層、固体電解質層、および第2の電極が積層され、前記固体電解質層は、前記第1の電極側の第1の固体電解質層と、前記第1の固体電解質層に接合された前記第2の電極側の第2の固体電解質層とを備えた構成となる。
本発明において、前記第1の電極の前記第1の固体電解質層が形成されている側の面と、前記第2の電極の前記第2の固体電解質層が形成されている側の面とを接合するにあたっては、前記第1の電極の前記第1の固体電解質層が形成されている側の面と、前記第2の電極の前記第2の固体電解質層が形成されている側の面とを導電性接着材を介して接合することが好ましい。このように構成すると、固体電解質層の性質にかかわらず、第1の固体電解質層と第2の固体電解質層とを確実に接合することができる。
ここで、前記導電性接着材としては、導電性有機材料を含むペースト状の接着材であることが好ましい。このような導電性接着材であれば、第1の固体電解質層あるいは第2の固体電解質層の表面に凹凸があった場合でもその内部に入り込んでくれるので、キャパシタの等価直列抵抗を低減できるとともに、確実な接合を行うことができるという利点がある。
本発明において、前記誘電体層を形成するにあたっては、前記電極の少なくとも表層を構成する弁金属層に対して陽極酸化を行うことが好ましい。本願において、「弁金属(バルブ金属)」とは、アルミニウム、タンタル、ニオブ、タングステン、バナジウム、ビスマス、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、それらの合金、あるいはそれらの化合物など、陽極酸化により誘電体を形成可能な金属を意味する。また、本願において、「電極の少なくとも表層を構成する弁金属層」とは、電極が弁金属層で構成されている形態、電極の表面に弁金属層が積層されている形態の双方を含む意味である。
本発明において、前記第1の固体電解質層、および前記第2の固体電解質層は、いずれも有機固体電解質層であることが好ましい。有機固体電解質層であれば、硝酸マンガン水溶液から二酸化マンガンを焼結する場合と違って、その形成過程で誘電体層の損傷を抑制、あるいは防止できる。
本発明において、前記第1の固体電解質層を化学重合により形成し、前記第2の固体電解質層を電解重合により形成することが好ましい。すなわち、誘電体層の表面に形成される第1の固体電解質層の形成には化学重合を適用し、電極に直接、形成される第2の固体電解質層の形成には電解重合を適用することが好ましい。
本発明において、前記第2の電極の表面にも誘電体層を形成した後、当該誘電体層の表面に前記第2の固体電解質層を形成すれば、本発明の製造方法を用いて、ノンポーラタイプのキャパシタを製造することができる。
本発明を適用したキャパシタは、それ自身、単体の電子部品として構成できる他、キャパシタを基板に内蔵させたキャパシタ内蔵基板のキャパシタとして構成できる。後者の場合には、前記第1の電極および前記第2の電極のうちの少なくとも一方をキャパシタ内蔵用基板を構成するための絶縁性基材上に形成する。
本発明では、第1の電極の表面に誘電体層および第1の固体電解質層をこの順に形成する一方、第2の電極の表面に第2の固体電解質層を形成し、第1の電極の第1の固体電解質層が形成されている側の面と、第2の電極の第2の固体電解質層が形成されている側の面とを接合してキャパシタを構成する。従って、固体電解質層は、第1の電極側の第1の固体電解質層と、第2の電極側の第2の固体電解質層とからなるため、第1の電極上に固体電解質層の全てを形成する場合と比較して、厚く固体電解質層を形成しやすい。また、第1の電極側、および第2の電極側に形成する第1の固体電解質層、および第2の固体電解質層については、各々薄くてよいので、厚い固体電解質を形成する際に発生する誘電体層の損傷やばらつきが発生しない。また、薄い固体電解質であれば、第1の電極および第2の電極の性質に合った方法で固体電解質を形成できるので、密な固体電解質を形成することができる。例えば、誘電体層の表面に形成される第1の固体電解質層の形成には化学重合を適用し、電極に直接、形成される第2の固体電解質層の形成には電解重合を適用することができ、従来と違って、化学重合膜の表面に電解重合膜を形成する必要がないので、化学重合膜のばらつきの影響を受けて、電解重合膜の膜質がばらつくなどといった問題を回避できる。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1に係るキャパシタおよびキャパシタ内蔵基板の構成を、その製造方法を説明しながら詳述する。
図1は、本発明を適用したキャパシタおよびキャパシタ内蔵基板の製造方法を示す工程断面図である。本形態のキャパシタの製造方法では、図1(A)に示すように、基材11上に形成された第1の電極21の表面に、アルミニウム、タンタル、ニオブ、タングステン、バナジウム、ビスマス、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、それらの合金、あるいはそれらの化合物(例えば、酸素をドープしたニオブ)などといった弁金属膜22を形成した後、陽極酸化を行って、陽極酸化膜からなる誘電体層23を形成する。本形態では、弁金属膜22として、タンタル膜、あるいは酸素をドーピングしたニオブ膜を用いる。
基材11は、例えば、後述するキャパシタ内蔵基板を形成するための絶縁性の基板であり、第1の電極21は、この基材11上に形成した銅(Cu)などの金属パターンである。ここで、第1の電極21を弁金属で形成した場合には、それ自身に陽極酸化を施して誘電体層23を形成することができるので、図1(A)に示す弁金属膜22の形成を省略することができる。また、誘電体層23をCVD法、スパッタ法などの半導体プロセスを利用して形成する場合にも、図1(A)に示す弁金属膜22の形成を省略することができ、かつ、第1の電極21として弁金属を用いる必要もない。
次に、図1(B)に示すように、第1の電極21の側において、誘電体層23の表面に第1の固体電解質層24を形成する。第1の固体電解質層24としては、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェンなどの化学重合膜を用いることができる。このような化学重合膜を誘電体層23の表面に形成するには、例えば、誘電体層23に酸化剤を含む溶液を接触させて、誘電体層23の表面に酸化剤を定着させ、しかる後に、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェンなどのモノマーあるいはオリゴマー、さらにはドーパントを含む溶液を誘電体層23に接触させる。
このような化学重合膜からなる第1の固体電解質層24を所定領域に選択的に形成するには、半導体プロセスにおけるリフトアップ法などを利用できる。すなわち、図1(C)に示すように、基材11の表面に対して、第1の固体電解質層24の形成予定領域が開口するマスキング材層40をレジストで形成し、この状態で化学重合を行って、図1(D)に示すように、基材11の表面全体に化学重合膜240を形成した後、マスキング材層40を、このマスキング材層40の表面に形成された化学重合膜240とともに除去すれば、図1(B)に示すように、第1の固体電解質層24を所定領域に選択に形成することができる。
一方、図1(E)に示すように、銅(Cu)などの第2の電極31の表面に第2の固体電解質32を直接、形成する。その際、第2の固体電解質層32を形成する下地は、導電性を有する第2の電極31であるため、化学重合膜などを形成しなくても、第2の電極31の表面に、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェンなどの電解重合膜を直接、形成することができる。このような電解重合膜を第2の電極31の表面に形成するには、例えば、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェンなどのモノマーあるいはオリゴマー、さらにはドーパントを含む溶液中において、ステンレス板や白金板などを対極にして電解重合を行えばよい。ここで、第2の電極31は、銅箔などの金属箔の状態で用いてもよいし、第2の電極31としての銅層が樹脂フィルムなどの基材(図示せず)上に形成されている構成であってもよい。
しかる後には、図1(F)に示すように、第1の電極21の第1の固体電解質層24が形成されている側の面と、第2の電極31の第2の固体電解質層32が形成されている側の面とを加熱プレスなどの方法で接合する。
このようにして、第1の電極21、誘電体層23、固体電解質層50、および第2の電極31が積層されたキャパシタ10を製造する。
ここで、図4を参照して後述するキャパシタ内蔵基板を製造する場合には、次に、配線基板内にキャパシタ10を埋め込む工程を行う。それには、まず、図1(G)に示すように、基材11の表面全体にエポキシ樹脂などを塗布した後、固化させて絶縁層51を形成し、次に、図1(H)に示すように、レーザ加工などの方法により、第2の電極31に届くようなコンタクトホール52を絶縁層51に形成する。次に、絶縁層51の表面にスパッタ法などによりCu膜などからなる金属層を形成した後、この金属層をフォトリソグラフィ技術によりパターニングして、配線層55を形成する。しかる後には、配線層55の表面にエポキシ樹脂などを塗布した後、固化させて絶縁層53を形成する。
このようにして、基材11上に第1の電極21、弁金属層22、誘電体層23、固体電解質層50、および第2の電極31が積層されたキャパシタ10を製造するとともに、キャパシタ10を内蔵した配線基板(キャパシタ内蔵基板)を製造する。このようなキャパシタ10、およびキャパシタ内蔵基板の製造方法において、本形態では、固体電解質層50として、第1の電極21の側の第1の固体電解質層24と、第2の電極31の側の第2の固体電解質層32とを備え、第1の固体電解質層24と第2の固体電解質層32とは接合されて固体電解質層50を構成している構造になっている。従って、第1の電極21上に固体電解質層の全てを形成する場合と比較して、固体電解質層50を厚く形成しやすい。また、第1の電極21の側、および第2の電極31の側に形成する第1の固体電解質層24、および第2の固体電解質層32については、各々薄くてよいので、厚い固体電解質層50を形成する際に発生する誘電体層23の損傷やばらつきが発生しない。
また、薄い固体電解質層であれば、第1の電極21および第2の電極31の性質に合った方法で固体電解質を形成できる。すなわち、誘電体層23の表面に形成される第1の固体電解質層24の形成には化学重合を適用し、第2の電極31に直接、形成される第2の固体電解質層32の形成には電解重合を適用することができるので、従来と違って、化学重合膜の表面に電解重合膜を形成して固体電解質層を形成する必要がない。それ故、化学重合膜(第1の固体電解質層24)のばらつきの影響を受けて、電解重合膜(第2の固体電解質層32)の膜質がばらつくなどといった問題を回避できる。
[実施の形態2]
図2は、本発明の実施の形態2に係るキャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
本形態では、図2(A)に示すように、第1の電極21の第1の固体電解質層24が形成されている側の面と、第2の電極31の第2の固体電解質層32が形成されている側の面との間に導電性接着材60を介在させ、この状態で加熱プレスを行って、第1の固体電解質層24と第2の固体電解質層32とを接合する。このように構成すると、固体電解質層の性質にかかわらず、第1の固体電解質層24と第2の固体電解質層32とを確実に接合することができる。
ここで、導電性接着材60としては、ポリピロールなどの導電性ポリマーあるいはTCNQ錯体などの有機半導体を導電性有機材料として含むペースト状の接着材であることが好ましい。このような導電性接着材60であれば、第1の固体電解質層24あるいは第2の固体電解質層32の表面に凹凸があった場合でもその内部に導電性接着材60が入り込んでくれるので、キャパシタ10の等価直列抵抗を低減できるとともに、確実な接合を行うことができるという利点がある。
[実施の形態3]
図3は、本発明の実施の形態3に係るキャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
実施の形態1、2では、有極性のキャパシタを製造したが、図3(A)に示すように、第2の電極31の表面にも弁金属膜33を形成した後、陽極酸化を行って、陽極酸化膜からなる誘電体層34を形成した後、この誘電体層34の表面に、第2の固体電解質層32を形成し、しかる後に、図3(B)に示すように、第1の電極21の第1の固体電解質層24が形成されている側の面と、第2の電極31の第2の固体電解質層32が形成されている側の面とを、ポリピロールなどの導電性ポリマーあるいはTCNQ錯体などの有機半導体を導電性有機材料として含むペースト状の導電性接着材60を介して、あるいは直接、接合して、無極性(ノンポーラタイプ)のキャパシタ60を製造してもよい。
この場合、第1の固体電解質層24、および第2の固体電解質層32については、化学重合膜からなる固体電解質層、あるいは化学重合膜の表面に電解重合膜を形成した固体電解質層を用いることができる。
[その他の実施の形態]
上記形態では、第1の固体電解質層24、および第2の固体電解質層32として、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェンなどの導電性ポリマーを用いたが、第1の固体電解質層24、および第2の固体電解質層32としてTCNQ錯体などを用いてもよい。TCNQ錯体の場合には、例えば、所定領域上にTCNQ錯体を配置した状態で加熱、溶融した後、冷却、固化して固体電解質層を形成すればよい。また、このような有機固体電解質に代えて、あるいは、このような有機固体電解質と併用して、硝酸マンガン水溶液から焼結させた二酸化マンガンを固体電解質を用いたキャパシタに本発明を適用してもよい。
[キャパシタ内蔵基板への適用例]
図4は、本発明を適用したキャパシタを配線基板に内蔵させたキャパシタ内蔵基板の断面図である。図4において、本形態のキャパシタ内蔵基板100は、いわゆるビルトアップ構造を有する回路基板である。このキャパシタ内蔵基板100には、シリコン基板、セラミック基板、樹脂基板、ガラス−エポキシ基板からなるコア基板111の上面および下面には、銅層からなる複数の配線層102、104、および134が形成されており、これらの配線層は、絶縁膜103、123および133を介して互いに隔離されている。本形態では、配線層102、および124の一部分をキャパシタ10の第1の電極として利用する。
ここに示すキャパシタ内蔵基板100では、コア基板111の上面側に、計3個のキャパシタ10を有しており、これらのキャパシタ10はいずれも、例えば、実施の形態2に係る方法で製造されたものとして表してある。すなわち、3つのキャパシタ10は、いずれも、図2(B)に示すように、第1の電極21としての配線層102、および124と、弁金属膜22と、誘電体層23と、固体電解質層50、および第2の電極31が積層され、固体電解質層50は、第1の電極21の側の第1の固体電解質層24と、導電性接着材60を介して第1の固体電解質層24に接合された第2の電極31の側の第2の固体電解質層32とを備えている。また、キャパシタ10や配線層102、104、124、および134は、コア基板11や絶縁膜103、123および133にレーザ加工などの方法で形成されたスルーホール125やビヤ126に充填された導体金属を介して相互に接続されている。
本発明では、固体電解質層は、第1の電極側の第1の固体電解質層と、第2の電極側の第2の固体電解質層とからなるため、第1の電極上に固体電解質層の全てを形成する場合と比較して、厚く固体電解質層を形成しやすい。また、第1の電極側、および第2の電極側に形成する第1の固体電解質層、および第2の固体電解質層については、各々薄くてよいので、厚い固体電解質を形成する際に発生する誘電体層の損傷やばらつきが発生しない。また、薄い固体電解質であれば、第1の電極および第2の電極の性質に合った方法で固体電解質を形成できるので、密な固体電解質を形成することができる。例えば、誘電体層の表面に形成される第1の固体電解質層の形成には化学重合を適用し、電極に直接、形成される第2の固体電解質層の形成には電解重合を適用することができる。従って、化学重合膜の表面に電解重合膜を形成する必要がないので、化学重合膜のばらつきの影響を受けて、電解重合膜の膜質がばらつくなどといった問題を回避できる。
本発明の実施の形態1に係る有極性のキャパシタおよびキャパシタ内蔵基板の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態2に係るキャパシタの別の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態3に係る無極性のキャパシタの製造方法を示す工程断面図である。 本発明を適用したキャパシタを内蔵するキャパシタ内蔵基板の断面図である。
符号の説明
11 基材
21 第1の電極
22、33 弁金属膜
23、34 誘電体層
24 第1の固体電解質層
31 第2の電極
32 第2の固体電解質
60 導電性接着材
100 キャパシタ内蔵基板

Claims (12)

  1. 少なくとも、第1の電極、誘電体層、固体電解質層、および第2の電極が積層されたキャパシタの製造方法において、
    前記第1の電極の表面に前記誘電体層および第1の固体電解質層をこの順に形成する一方、前記第2の電極の表面に第2の固体電解質層を形成し、
    前記第1の電極の前記第1の固体電解質層が形成されている側の面と、前記第2の電極の前記第2の固体電解質層が形成されている側の面とを接合することを特徴とするキャパシタの製造方法。
  2. 請求項1において、前記第1の電極の前記第1の固体電解質層が形成されている側の面と、前記第2の電極の前記第2の固体電解質層が形成されている側の面とを導電性接着材を介して接合することを特徴とするキャパシタの製造方法。
  3. 請求項2において、前記導電性接着材は、導電性有機材料を含むペースト状の接着材であることを特徴とするキャパシタの製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記誘電体層を形成するにあたっては、前記電極の少なくとも表層を構成する弁金属層に対して陽極酸化を行うことを特徴とするキャパシタの製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記第1の固体電解質層を化学重合により形成し、前記第2の固体電解質層を電解重合により形成することを特徴とするキャパシタの製造方法。
  6. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記第2の電極の表面にも誘電体層を形成した後、当該誘電体層の表面に前記第2の固体電解質層を形成することを特徴とするキャパシタの製造方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに規定する製造方法を用いたキャパシタ内蔵基板の製造方法であって、前記第1の電極および前記第2の電極のうちの少なくとも一方をキャパシタ内蔵用基板を構成するための絶縁性基材上に形成しておくことを特徴とするキャパシタ内蔵基板の製造方法。
  8. 少なくとも、第1の電極、誘電体層、固体電解質層、および第2の電極が積層されたキャパシタにおいて、
    前記固体電解質層は、前記第1の電極側の第1の固体電解質層と、前記第1の固体電解質層に接合された前記第2の電極側の第2の固体電解質層とを備えていることを特徴とするキャパシタ。
  9. 請求項8において、前記第1の固体電解質層と前記第2の固体電解質層との接合面には、導電性接着材層が介在していることを特徴とするキャパシタ。
  10. 請求項8または9において、前記第1の固体電解質層は化学重合膜であり、前記第2の固体電解質層は電解重合膜であることを特徴とするキャパシタ。
  11. 請求項8ないし10のいずれかにおいて、前記第2の電極の表面には、前記第2の固体電解質層の下層側に誘電体膜が形成されていることを特徴とするキャパシタ。
  12. 請求項8ないし11のいずれかに規定するキャパシタを内蔵した基板であって、前記第1の電極および前記第2の電極のうちの少なくとも一方は、キャパシタ内蔵用基板を構成するための絶縁性基材上に形成されていることを特徴とするキャパシタ内蔵基板。
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