JP3929273B2 - コンデンサ素子とその製造方法、並びにそれを備えた固体電解コンデンサ - Google Patents

コンデンサ素子とその製造方法、並びにそれを備えた固体電解コンデンサ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速な電源回路に用いられるコンデンサ素子とその製造方法、並びにそのコンデンサ素子を備えた固体電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンデンサとしては、アルミニウムやタンタルなどの弁金属を用いた電解コンデンサや、Ag/PdやNiなどを電極として用い、チタン酸バリウムなどを誘電体として用いた積層セラミックコンデンサなどが知られている。これらのコンデンサは電源回路のほとんどに使用されている。近年では特に、CPU駆動回路やスイッチング電源回路などに対して、低駆動電圧化、低消費電力化、高周波対応化が要求されているため、これに伴って、コンデンサについても大容量化、低等価直列抵抗(以下、等価直列抵抗をESRと記載する。)化、低等価直列インダクタンス(以下、等価直列インダクタンスをESLと記載する。)化が要求されている。このような要求に対応するため、特に低ESR化を目的として、電気電導度の高い機能性高分子を電解コンデンサの陰極用固体電解質として用いる技術が検討され、開発されてきている。
【0003】
従来の機能性高分子アルミ電解コンデンサの構造について、図5を用いて説明する。図5は、従来の機能性高分子アルミ電解コンデンサを示した断面図である。図5において、101は陽極用アルミニウム電極箔、102は誘電体酸化皮膜層、103は導電性高分子層、104はカーボン層、105はAgペースト層、106は陽極端子、107は陰極端子、108はモールド樹脂である。
【0004】
陽極用アルミニウム電極箔101は粗面化処理されており、かつ、表面に誘電体酸化皮膜層102が形成されている。このように表面に誘電体酸化皮膜層102が設けられた陽極用アルミニウム電極箔101の表面に、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンなどからなる導電性高分子層103が形成されている。さらに、導電性高分子層103の上に、カーボン層104とAgペースト層105が順次形成されて、従来のコンデンサ素子が構成されている。この従来のコンデンサ素子に対して陽極端子106と陰極端子107がそれぞれ接合され、さらにモールド樹脂108にてコンデンサ素子が封止されることで、従来の機能性高分子アルミ電解コンデンサが形成されている。
【0005】
このような従来の機能性高分子アルミ電解コンデンサは、電解質として電解液を使用した電解コンデンサ(以下、電解液タイプの電解コンデンサという。)よりもESRが低いという特徴があるが、さらなる高容量化と低ESR化を図るために、上記従来のコンデンサ素子をAg接着剤を用いて複数積層した構成も開発されている。さらに、上記従来のコンデンサ素子においては、よりESRを下げるために、導電性高分子層103の材料やカーボン層104、Agペースト層105の材料開発もなされている。
【0006】
また、さらなる低ESR化を実現するために、他の従来のコンデンサ素子として、誘電体酸化皮膜層が形成された陽極用アルミニウム電極箔と、陰極用集電体として機能する金属体(以下、陰極用集電金属体という。)とを、導電性高分子層のみで接合したコンデンサ素子が提案されている(特開平11−219861号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような従来のコンデンサ素子を有する機能性高分子アルミ電解コンデンサにおいては、次のような問題がある。
【0008】
まず、従来の機能性高分子アルミ電解コンデンサのESRを積層セラミックコンデンサ並みに低減することは難しく、導電性高分子層やカーボン層、Agペースト層の固有抵抗を下げるだけでは十分でないという問題である。このことは、機能性高分子を用いた電解コンデンサを電解液タイプの電解コンデンサと比較した場合、機能性高分子の電導度が電解液の電導度よりも2桁以上も高いにも関わらず、機能性高分子を用いた電解コンデンサは電解液タイプの電解コンデンサと比べてESRが一桁程度しか下がらないということから明らかである。つまり、機能性高分子を用いた電解コンデンサで積層セラミックコンデンサ並みの低ESR化を実現するためには、材料の固有抵抗を下げること以外の開発、すなわち、導電性高分子層とカーボン層、カーボン層とAgペースト層などの種々の界面抵抗を低減する開発が必要である。
【0009】
一方、陽極用アルミニウム電極箔と陰極用集電金属体とを導電性高分子層のみで接合する構成の場合は、前述の構成と比較すると界面が少ないため、確かにより低ESR化が図れる。しかしながら、この構成の場合も、誘電体酸化皮膜層を形成した陽極用アルミニウム電極箔と陰極用集電金属体とを対向するように合わせた後、接合のためのための導電性高分子を陽極用アルミニウム電極箔と陰極用金属集電体との隙間に充填するプロセス、あるいは陰極用集電金属体と陽極用アルミニウム電極箔とを近接させて重ねた後に、これらを電解液中に配置して、陰極用集電金属体側から電解重合により導電性高分子層を形成するといったプロセスが必要となるため、製造プロセスが複雑となるという問題がある。
【0010】
本発明はこれらの問題を解決するために、複雑なプロセスを経ずに各層間の界面抵抗を低減することで積層セラミックコンデンサ並みの低ESR化を実現しうるコンデンサ素子と、その製造方法、並びにそれを用いた電解コンデンサを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のコンデンサ素子は、表面が粗面化された陽極用弁金属体と、前記陽極用弁金属体の表面に設けられた誘電体酸化皮膜層と、前記誘電体酸化皮膜層上に設けられた陰極用導電層と、前記陰極用導電層上に設けられた陰極用集電金属体とを備えており、前記陰極用導電層が、第一の導電性高分子層、第二の導電性高分子層、および前記第一の導電性高分子層と前記第二の導電性高分子層との間に配置される導電性接着剤層の三層からなることを特徴とする。
【0012】
このように、本発明のコンデンサ素子は、陰極用導電層が三層構造であり、陽極用弁金属体に第一の導電性高分子層、陰極用集電金属体に第二の導電性高分子層が設けられ、これら第一と第二の導電性高分子層を導電性接着剤層にて接着している構成である。このため、コンデンサ素子として一体化する際、予め陽極用弁金属体に第一の導電性高分子層を、陰極用集電金属体に第二の導電性高分子層を設けておき、両者を導電性接着剤層を介して積層するとともに積層方向に加圧することが可能である。このように加圧すれば、陰極用集電金属体と第二の導電性高分子層間などの各層間の接触面積がより拡大することになる。従って、陰極用集電金属体と第二の導電性高分子層間の界面抵抗など、各層間の界面抵抗を低減することができる。
【0013】
また、第一および第二の導電性高分子層は比較的ソフトな材料である。従って、このような第一および第二の導電性高分子層で導電性接着剤層を挟む構成では、これら三層間の接触面積は大きく、界面抵抗も低く抑えられている。従って、これら三層にて構成される陰極用導電層内の抵抗値も低く抑えられる。さらに、コンデンサ素子として一体化する際に十分に加圧すれば、陰極用導電層内の抵抗値をより低く抑えることもできる。
【0014】
また、導電性接着剤層を設けることにより、第一の導電性高分子層と第二の導電性高分子層とが互いに剥がれてしまうこともなく、接触面積を拡大しつつ安定に保持することができる。
【0015】
以上のように、本発明の構成によれば、各層間の界面抵抗を低く抑えて、低ESR化を実現することが可能となる。
【0016】
また、本発明のコンデンサ素子において、前記導電性接着剤層は、導電性粒子が分散された熱硬化性樹脂からなることが好ましい。
【0017】
また、本発明のコンデンサ素子において、前記陽極用弁金属体は、アルミニウム、タンタル、およびニオブのうちの一種からなることが好ましい。
【0018】
また、本発明のコンデンサ素子において、前記陰極用集電金属体は、その表面から露出するように炭素粒子が埋込まれた金属箔からなることが好ましい。この構成によれば、陰極用集電金属体と第二の導電性高分子層との界面抵抗をさらに低減して、さらなる低ESR化を実現できる。
【0019】
また、本発明のコンデンサ素子の製造方法は、陽極用弁金属体の表面に形成された誘電体酸化皮膜層上に第一の導電性高分子層を形成する工程と、陰極用集電金属体の表面に第二の導電性高分子層を形成する工程と、前記第一の導電性高分子層上および第二の導電性高分子層上の少なくとも一方に導電性接着剤を塗布する工程と、前記第1の導電性高分子層と前記第二の導電性高分子層とが前記導電性接着剤を介して対向するように前記陽極用弁金属体と前記陰極用集電金属体とを積層し、積層方向に加圧した状態で前記導電性接着剤を硬化させる工程とを含むことを特徴とする。
【0020】
この方法によれば、複雑なプロセスを経ることなく、各層間の界面抵抗を低減して低ESR化を図ることができる。なお、加圧による作用の説明は前述のとおりである。
【0021】
また、上記の目的を達成するため、本発明の固体電解コンデンサは、前述の本発明のコンデンサ素子を備えており、さらに、前記コンデンサ素子をモールドするモールド材と、前記陽極用弁金属体に接続される陽極端子と、前記陰極用集電金属体に接続される陰極端子とを備えたことを特徴とする。
【0022】
このように、本発明の固体電解コンデンサは、低ESR化が実現できる本発明のコンデンサ素子を用いているので、セラミック積層コンデンサ並みの低ESR化を実現できる。
【0023】
また、本発明の固体電解コンデンサは、前記コンデンサ素子が複数個積層されたコンデンサ素子積層体を備えていてもよい。
【0024】
また、本発明の固体電解コンデンサは、前記コンデンサ素子またはコンデンサ素子積層体の上面および下面のうち少なくとも一方と、前記モールド材との間に、弾性体が配置されていることが好ましい。この構成によれば、パッケージ化した後でも、弾性体によりコンデンサ素子やコンデンサ素子積層体に対して積層方向に圧縮力が作用する。従って、安定した界面接続が実現できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0026】
(実施の形態1)
図1には、本実施の形態のコンデンサ素子の概略構成が示されている。図1において、11は陽極用弁金属箔、12は誘電体酸化皮膜層、13は第一の導電性高分子層、14は導電性接着剤層、15は第二の導電性高分子層、16は陰極用集電金属箔、17は炭素粒子である。陽極用弁金属箔11は電解エッチングにより表面が粗面化されている。
【0027】
以下に、本実施の形態のコンデンサ素子の構成について、本発明におけるコンデンサ素子の製造方法の一実施形態と合わせて説明する。
【0028】
まず、例えば、純度99.99%のアルミニウム箔に交流電流を印加し、塩酸を主体とする電解液中で電解エッチングすることにより、アルミニウム箔を粗面化して陽極用弁金属箔11を作製する。次に、陽極用弁金属箔11を中性の電解液中で陽極酸化し、陽極用弁金属箔11の表面に任意の耐圧を有する誘電体酸化皮膜層12を形成する。次に、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンなどからなる第一の導電性高分子層13を、ドーパントと各モノマーとを含む溶液を用いて、化学重合あるいは化学重合と電解重合により形成する。
【0029】
一方、陰極用集電金属箔16としては、Cu箔、Ni箔、あるいは、Cu箔やNi箔やAl箔の表面(第二の導電性高分子層15と接する面)に炭素粒子17を加圧プレスなどにより埋め込んだものを用いる。この陰極用集電金属箔16の表面上に、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンなどからなる第二の導電性高分子層15を、ドーパントと各モノマーとを含む溶液を用いて、電解重合により形成する。
【0030】
次いで、導電性接着剤層14となる、カーボン粒子や導電性高分子粒子等の導電性粒子が分散された熱硬化性樹脂を、第一の導電性高分子層13および第二の導電性高分子層15上の少なくとも一方に塗布し、両者を接着する。この時、例えば3.92×106Pa〜1.47×107Paの圧力をかけ、積層方向に加圧された状態のままで導電性接着剤層14を硬化させて、コンデンサ素子として全体を一体化する。
【0031】
本発明のコンデンサ素子および製造方法において、陽極用弁金属箔11はアルミニウム、タンタル、ニオブが好ましいが、弁金属の電極体であればこれらに限定されず他の金属を用いても良い。また、粗面化の方法も直流エッチングなど、他の方法を用いても良い。
【0032】
また、積層セラミックコンデンサ並みの低ESR化を実現するためには、陰極用集電金属箔16と第二の導電性高分子層15との界面抵抗や、第一の導電性高分子層13または第二の導電性高分子層15と導電性接着剤層14との界面抵抗を低減することが有効である。本発明のコンデンサ素子は、陽極側に第一の導電性高分子層13が設けられ、陰極側に第二の導電性高分子層15が設けられ、これらの層13,15を導電性接着剤層14にて接着する構成であるため、コンデンサ素子として一体化する際に積層方向に加圧することができる。このように加圧することで、陰極用集電金属箔16と第二の導電性高分子層15との接触面積がより拡大することになり、陰極用集電金属箔16と第二の導電性高分子層15との界面抵抗を低減することができる。さらに、本発明のコンデンサ素子では、第一および第二の導電性高分子層13,15と接触する導電性接着剤層14に、接触面積の拡大が可能なカーボンや、ソフトな導電性高分子の粒子が樹脂中に分散された導電性接着剤14を用いている。これにより、導電性接着剤14と第一または第二の導電性高分子13,15との接触面積が拡大されるので、界面抵抗が低減する。さらに、加圧状態下で導電性接着剤14を硬化させることにより、接触面積が拡大した状態を保つことができ、安定した低ESR化が実現できる。また、導電性接着剤層14を備えていることで、第一の導電性高分子層13と第二の導電性高分子層15とが互いに剥がれてしまうこともない。さらには、導電性接着剤14は熱硬化性であることから、熱に対する信頼性が向上する。従って、一体化されたコンデンサ素子の信頼性も得ることができる。なお、導電性接着剤14にはカーボンや導電性高分子の粒子を分散させた熱硬化性樹脂が好ましいが、コンデンサ素子を形成する上ではこれらに限らず、導電性の接着剤であれば使用可能である。
【0033】
また、陰極用集電金属箔16は金属箔であれば良いが、固有抵抗が低く、電解重合により第二の導電性高分子層15の形成が可能で、かつ半田付けが可能であるCu箔やNi箔、またはこれに加えて、界面抵抗の低減のためにCu箔やNi箔あるいはアルミニウム箔の表面(第二の導電性高分子層15と接触する表面)に炭素粒子17を加圧プレスなどにより埋め込んだものを用いることが好ましい。
【0034】
以上のように、本構成のコンデンサ素子によれば、陰極用集電金属箔16と第二の導電性高分子層15の界面抵抗、さらに第一および第二の導電性高分子層13,15と導電接着剤層14との界面抵抗が低減できるので、低ESR化を実現することができる。
【0035】
図2には、本発明の固体電解コンデンサの一実施形態として、本実施の形態のコンデンサ素子を備えた固体電解コンデンサが示されている。図2において、18はモールド材、19は陽極端子、20は陰極端子である。
【0036】
図2に示す固体電解コンデンサは、図1に示したコンデンサ素子が両面に形成された構造のコンデンサ素子、つまり、第一の導電性高分子13が設けられた1枚の陽極用弁金属箔11と、第二の導電性高分子15が設けられた2枚の集電用金属箔16とを、導電性接着剤14を用いて加圧状態下で接着させることで全体を一体化したコンデンサ素子を備えている。このコンデンサ素子を、例えば、酸化珪素をフィラーとして含む液状エポキシ系のモールド材18により成型し、端面を研磨して陽極用弁金属箔11と陰極用集電金属箔16とを露出させ、Niなどのメッキや導電性ペーストなどにより陽極端子19と陰極端子20をそれぞれ形成することにより、本実施の形態の固体電解コンデンサが得られる。
【0037】
なお、本実施の形態では1枚の陽極用弁金属箔11と2枚の集電用金属箔16とを導電性高分子層13,15および導電性接着剤層14を介して積層した構成であるが、陽極弁金属箔11と陰極用集電金属箔16とを導電性高分子層13,15および導電性接着剤層14を介して複数積層した構成であっても良い。また、陽極端子19や陰極端子20の構成もこれに限るものではない。また、モールド材18の形成方法は液状モールド材による成形に限るものではなく、トランスファーモールドにより成型したものでもよい。
【0038】
本実施の形態の固体電解コンデンサは、上述したように、陰極用集電金属箔16と第二の導電性高分子層15の界面抵抗、および第一および第二の導電性高分子層13,15と導電接着剤層14との界面抵抗が低減されたコンデンサ素子を用いているので、セラミック積層コンデンサ並みの低ESR化が実現できる。
【0039】
(実施の形態2)
図3には、本発明の固体電解コンデンサの一実施形態の概略構成が示されている。図3において、21はゴム弾性体である。なお、実施の形態1にて説明した部材と同様の部材には同じ参照番号を付記しており、ここではそれらの部材の説明を省略する。
【0040】
本実施の形態の固体電解コンデンサは、図2に示した固体電解コンデンサが有しているコンデンサ素子を複数個積層した構成である。つまり、本実施の形態の固体電解コンデンサは、第一の導電性高分子13が設けられた2枚の陽極用弁金属箔11と、第二の導電性高分子15が設けられた3枚の集電用金属箔16とを、導電性接着剤14を用いて加圧状態下で接着させることで全体を一体化したコンデンサ素子積層体を備えている。
【0041】
さらに、前記固体電解コンデンサには、コンデンサ素子積層体の上面および下面に、例えばスチレンブタジエンラバー(SBR)よりなるシート状のゴム弾性体21が、接着剤などで固定されて設けられている。なお、ここで設ける弾性体はゴムに限られず、例えば発砲樹脂シートを使用することも可能である。
【0042】
以上のように上下面にゴム弾性体21が設けられたコンデンサ素子の積層体を、酸化珪素をフィラーとして含むエポキシ系のモールド材18でトランスファーモールド成型する。その後、モールド材18の端面を研磨して陽極用弁金属箔11と陰極用集電金属箔16を露出させ、Niなどのメッキや導電性ペーストなどにより陽極端子19と陰極端子20を形成することにより、本実施の形態の固体電解コンデンサを得る。なお、陽極端子19や陰極端子20の構成はこれに限るものではない。また、モールド材18の形成方法はトランスファーモールドに限るものではなく、液状のモールド樹脂を流し込んで加熱硬化させ、成型したものでもよい。
【0043】
本実施の形態の固体電解コンデンサにおいては、モールド材18が硬化収縮することによりゴム弾性体21に応力が発生し、この応力によってコンデンサ素子の積層体が積層方向に圧縮されるため、熱ストレスに対してより安定な界面接続が実現できる。これにより、低ESRで、かつ、熱ストレスに対して信頼性の高い固体電解コンデンサを実現できる。なお、ここでは、複数のコンデンサ素子が積層された固体電解コンデンサに対してゴム弾性体21を設けたが、実施の形態1の固体電解コンデンサのように、複数のコンデンサ素子が積層されていない構成に対しても、同様にゴム弾性体21を設けることができる。この場合も、本実施の形態の場合と同様の効果が得られる。
【0044】
また、本実施の形態においては、コンデンサ素子積層体の上下面にゴム弾性体21を設けたが、上下何れか一方の面にだけ設けてもよい。
【0045】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明する。
【0046】
(実施例1)
本発明の実施例1では、実施の形態1に示したコンデンサ素子および固体電解コンデンサを作製した。
【0047】
陽極用弁金属箔11としては、純度99.99%、厚さ100μmのアルミ箔を用いた。このアルミ箔の両面を、濃度10wt%、液温35℃の塩酸を主体とする電解液中で交流電流を印加して電解エッチングし、粗面化した。このアルミ箔における粗面化層の厚みは40μmであった。
【0048】
次に、前記アルミ箔を打ち抜いて陽極用弁金属箔11とした。第一の導電性高分子層13を形成する部分を分離するため、陽極用弁金属箔11の一部に絶縁性テープをはり、コンデンサ部となる陽極用弁金属箔11の有効部分を3.5mm角とした。液温が60℃で、濃度が5wt%のアジピン酸アンモニウムの水溶液を陽極酸化液として、化成電圧8Vで定電圧化成を行い、陽極用弁金属箔11の表面に誘電体酸化皮膜層12を形成した。
【0049】
次に、チオフェンモノマーと鉄系酸化剤とドーパントとを含む溶液を陽極用弁金属箔11のコンデンサ部となる面(前記3.5mm角の面部分)に滴下し、まず化学重合により導電性高分子層13を薄く形成した。その後、電解重合により導電性高分子層を13を充分に形成した。
【0050】
一方、陰極用集電金属箔16としては、粗面化したアルミニウム箔の表面に炭素粒子を加圧プレスなどにより埋め込んだものを用いた。チオフェンモノマーとドーパントを含む電解液中で電解重合を行って、陰極用集電金属箔16に第二の導電性高分子層15を形成した。
【0051】
次いで、グラファイトとエポキシ樹脂とからなる導電性接着剤層14を第一の導電性高分子層13上に塗布し、第一の導電性高分子層13と第二の導電性高分子層15とが対向するように、陽極用弁金属箔11と陰極用集電金属箔16とを積層した。この時、2つの陰極用集電金属箔16で1つの陽極用弁金属箔11を挟み、9.8×106Paの圧力をかけ、120℃、窒素雰囲気中で加圧した状態のまま導電性接着剤層14を硬化させ、一体となったコンデンサ素子を作製した。
【0052】
次いで、作製した前記コンデンサ素子をポリテトラフルオロエチレンの型に配置し、型とコンデンサ素子との隙間に、無機フィラーを含有する液状エポキシ系のモールド材18を窒素雰囲気中で流し込んで硬化させ、コンデンサ素子を封止した。次いで、切断により、モールド材18によって封止されたコンデンサ素子を切り出した。
【0053】
次いで、研磨により、陽極用弁金属箔11および陰極用集電金属箔16の、陽極端子19または陰極端子20と接続される部分を露出させ、Zn置換およびNiメッキを行い、Niメッキ上にCuを電メッキして陽極端子19と陰極端子20を形成した。
【0054】
次いで、エージングとして、80℃、80%RHの雰囲気中で吸湿させ、定電圧を印加して誘電体酸化皮膜層12の再修復を行い、乾燥させて、固体電解コンデンサを得た。
【0055】
以上のように作製された本実施例の固体電解コンデンサは、LCRメータによる周波数特性から、120Hzの容量が約14μFであった。100kHzでのESRは約2〜3mΩであった。また、本実施例の固体電解コンデンサは、ピーク温度260℃、10secの半田リフロー試験を2回行っても、ESR値の変化はほとんど見られなかった。
【0056】
図4に、導電性接着剤層14による接合時の加圧力とESRとの関係の一例を示す。図4から明らかなように、およそ3.92×106Paより大きい加圧力では、10mΩ以下のESRが得られ、かつESRが安定な領域、つまりESR値が大きく変化しない領域になっている。従って、小さく安定したESR値が得られる所定値以上の圧力のもとで導電性接着剤を硬化させることにより、低く安定したESR値のコンデンサ素子および固体電解コンデンサを得ることができる。
【0057】
(実施例2)
本発明の実施例2では、実施の形態2に示した固体電解コンデンサを作製した。
【0058】
陽極用弁金属箔11としては、純度99.99%、厚さ100μmのアルミ箔を用いた。このアルミ箔の両面を、濃度10wt%、液温35℃の塩酸を主体とする電解液中で交流電流を印加して電解エッチングし、粗面化した。このアルミ箔における粗面化層の厚みは40μmであった。
【0059】
次に、前記アルミ箔を打ち抜いて陽極用弁金属箔11とした。第一の導電性高分子層13を形成する部分を分離するため、陽極用弁金属箔11の一部に絶縁性テープをはり、コンデンサ部となる陽極用弁金属箔11の有効部分を3.5mm角とした。液温が60℃で、濃度が5wt%のアジピン酸アンモニウムの水溶液を陽極酸化液として、化成電圧8Vで定電圧化成を行い、陽極用弁金属箔11の表面に誘電体酸化皮膜層12を形成した。
【0060】
次に、チオフェンモノマーと鉄系酸化剤とドーパントとを含む溶液を陽極用弁金属箔11のコンデンサ部となる面(前記3.5mm角の面部分)に滴下し、まず化学重合により導電性高分子層13を薄く形成した。その後、電解重合により導電性高分子層を13を充分に形成した。
【0061】
一方、陰極用集電金属箔16としては、粗面化したアルミニウム箔の表面に炭素粒子を加圧プレスなどにより埋め込んだものを用いた。チオフェンモノマーとドーパントを含む電解液中で電解重合を行って、陰極用集電金属箔16に第二の導電性高分子層15を形成した。
【0062】
次いで、グラファイトとエポキシ樹脂とからなる導電性接着剤層14を第一の導電性高分子層13上に塗布し、第一の導電性高分子層13と第二の導電性高分子層15とが対向するように、陽極用弁金属箔11と陰極用集電金属箔16とを積層した。この時、3つの陰極用集電金属箔16で2つの陽極用弁金属箔11を挟み、9.8×106Paの圧力をかけ、120℃、窒素雰囲気中で加圧した状態のまま導電性接着剤層14を硬化させ、一体となったコンデンサ素子の積層体を作製した。
【0063】
次いで、シート状のSBRよりなるゴム弾性体21を、コンデンサ素子の積層体の上下面それぞれに瞬間接着剤で固定した。
【0064】
次いで、ゴム弾性体21を配置したコンデンサ素子の積層体をポリテトラフルオロエチレンの型に配置し、型とコンデンサ素子の積層体との隙間に、無機フィラーを含有する液状エポキシ系のモールド材18を窒素雰囲気中で流し込んで硬化させ、コンデンサ素子の積層体およびゴム弾性体21を封止した。次いで、切断により、モールド材18によって封止されたコンデンサ素子の積層体およびゴム弾性体21を切り出した。
【0065】
次いで、研磨により、陽極用弁金属箔11および陰極用集電金属箔16の、陽極端子19または陰極端子20と接続される部分を露出させ、Zn置換およびNiメッキを行い、Niメッキ上にCuを電メッキして陽極端子19と陰極端子20を形成した。
【0066】
次いで、エージングとして、80℃、80%RHの雰囲気中で吸湿させ、定電圧を印加して誘電体酸化皮膜層12の再修復を行い、乾燥させて、固体電解コンデンサを得た。
【0067】
以上のように作製された本実施例の固体電解コンデンサは、LCRメータによる周波数特性から、120Hzの容量が約28μFであった。100kHzでのESRは約2mΩであった。また、本実施例の固体電解コンデンサは、ピーク温度260℃、10secの半田リフロー試験を5回行っても、ESR値の変化はほとんど見られなかった。
【0068】
(比較例)
比較例として、図5に示す従来の機能性高分子電解コンデンサを作製した。
【0069】
陽極用アルミニウム電極箔101としては、純度99.99%、厚さ100μmのアルミ箔を用いた。このアルミ箔の両面を、濃度10wt%、液温35℃の塩酸を主体とする電解液中で交流電流を印加して電解エッチングし、粗面化した。このアルミ箔における粗面化層の厚みは40μmであった。
【0070】
次に、前記アルミ箔を打ち抜いて陽極用アルミニウム電極箔101とした。導電性高分子層103を形成する部分を分離するため、陽極用アルミニウム電極箔101の一部に絶縁性テープをはり、コンデンサ部となる陽極用アルミニウム電極箔101の有効部分を3.5mm角とした。液温が60℃で、濃度が5wt%のアジピン酸アンモニウムの水溶液を陽極酸化液として、化成電圧8Vで定電圧化成を行い、陽極用アルミニウム電極箔101の表面に誘電体酸化皮膜層102を形成した。
【0071】
次に、ポリチオフェンモノマーと鉄系酸化剤とドーパントとを含む溶液を陽極用アルミニウム電極箔101のコンデンサ部となる面(前記3.5mm角の面部分)に滴下し、まず化学重合により導電性高分子層103を薄く形成した。その後、電解重合により導電性高分子層を103を充分に形成した。
【0072】
次いで、カーボン層104およびAgペースト層105をディップと加熱により形成した。
【0073】
次いで、陽極端子106を陽極用アルミニウム電極箔101に溶接し、陰極端子107をAgペースト層106に接着した後、モールド樹脂108をトランスファー成形により形成した。
【0074】
最後に、80℃、80%RHの雰囲気中で吸湿させ、定電圧を印加して、誘電体酸化皮膜層102の再修復を行い、乾燥させて、固体電解コンデンサを得た。
【0075】
以上のように作製された従来の固体電解コンデンサは、LCRメータによる周波数特性から、120Hzの容量は約14μFであった。また、100kHzでのESR値は約20mΩと、実施例1,2の固体電解コンデンサよりも大きかった。
【0076】
このように、実施例1,2のコンデンサ素子、固体電解コンデンサ、およびそれらの製造方法によれば、従来のコンデンサ素子や固体電解コンデンサと比較して、低ESR化を実現することができることが確認された。
【0077】
また、例えばこれらの固体電解コンデンサを回路基板に内蔵すれば、ESR値の低いコンデンサ内蔵回路基板も得ることが可能である。
【0078】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のコンデンサ素子および固体電解コンデンサによれば、複雑なプロセスを経ることなく各界面抵抗を低減し、積層セラミックコンデンサ並の低ESR化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のコンデンサ素子の概略構成を示す断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の固体電解コンデンサの概略構成を示す断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態の固体電解コンデンサの概略構成を示す断面図である。
【図4】 導電性接着剤接合における加圧力とESRとの関係図である。
【図5】 従来の機能性高分子アルミ電解コンデンサの概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
11 陽極用弁金属箔
12 誘電体酸化皮膜層
13 第一の導電性高分子層
14 導電性接着剤層
15 第二の導電性高分子層
16 陰極用集電金属箔
17 炭素粒子
18 モールド材
19 陽極端子
20 陰極端子
21 ゴム弾性体

Claims (9)

  1. 表面が粗面化された陽極用弁金属体と、
    前記陽極用弁金属体の表面に設けられた誘電体酸化皮膜層と、
    前記誘電体酸化皮膜層上に設けられた陰極用導電層と、
    前記陰極用導電層上に設けられた陰極用集電金属体とを備えており、
    前記陰極用導電層が、第一の導電性高分子層、第二の導電性高分子層、および前記第一の導電性高分子層と前記第二の導電性高分子層との間に配置される導電性接着剤層の三層からなることを特徴とするコンデンサ素子。
  2. 前記導電性接着剤層は、導電性粒子が分散された熱硬化性樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ素子。
  3. 前記陽極用弁金属体が、アルミニウム、タンタル、およびニオブのうちの一種からなることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ素子。
  4. 前記陰極用集電金属体が、その表面から露出するように炭素粒子が埋め込まれた金属箔からなることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ素子。
  5. 請求項1に記載のコンデンサ素子を製造する方法であって、
    陽極用弁金属体の表面に形成された誘電体酸化皮膜層上に第一の導電性高分子層を形成する工程と、
    陰極用集電金属体の表面に第二の導電性高分子層を形成する工程と、
    前記第一の導電性高分子層上および第二の導電性高分子層上の少なくとも一方に導電性接着剤を塗布する工程と、
    前記第1の導電性高分子層と前記第二の導電性高分子層とが前記導電性接着剤を介して対向するように前記陽極用弁金属体と前記陰極用集電金属体とを積層し、積層方向に加圧した状態で前記導電性接着剤を硬化させる工程とを含むことを特徴とするコンデンサ素子の製造方法。
  6. 請求項1に記載のコンデンサ素子を少なくとも一つ備えており、
    さらに、前記コンデンサ素子をモールドするモールド材と、前記陽極用弁金属体に接続される陽極端子と、前記陰極用集電金属体に接続される陰極端子とを備えたことを特徴とする固体電解コンデンサ。
  7. 前記コンデンサ素子が複数個積層されたコンデンサ素子積層体を備えたことを特徴とする請求項6に記載の固体電解コンデンサ。
  8. 前記コンデンサ素子の上面および下面のうち少なくとも一方と前記モールド材との間に弾性体が配置されたことを特徴とする請求項6に記載の固体電解コンデンサ。
  9. 前記コンデンサ素子積層体の上面および下面のうち少なくとも一方と前記モールド材との間に弾性体が配置されたことを特徴とする請求項7に記載の固体電解コンデンサ。
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