JP2001185460A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法並びに回路基板 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法並びに回路基板

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JP2001185460A
JP2001185460A JP37069899A JP37069899A JP2001185460A JP 2001185460 A JP2001185460 A JP 2001185460A JP 37069899 A JP37069899 A JP 37069899A JP 37069899 A JP37069899 A JP 37069899A JP 2001185460 A JP2001185460 A JP 2001185460A
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solid electrolytic
metal powder
metal
electrolytic capacitor
sintered body
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JP37069899A
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English (en)
Inventor
Mikiya Shimada
幹也 嶋田
Masanori Yoshida
雅憲 吉田
Seigo Shiraishi
誠吾 白石
Yutaka Taguchi
豊 田口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陽極である金属粉焼結体の薄型化が可能であ
り、且つ、製造プロセス上の金属粉焼結体の損傷に起因
した漏れ電流の増大を抑制することが可能な固体電解コ
ンデンサおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 金属板101に凹部を形成し、前記凹部
に金属粉体または金属粉体を含むペーストを充填した
後、金属板101および前記金属粉体を焼成して前記凹
部内に金属粉焼結体102を形成した。続いて、金属粉
焼結体102表面に酸化皮膜を形成した後、固体電解質
層103、カーボン層104、銀ペースト層105およ
び陰極端子106を順次形成し、封止樹脂107により
封止して、固体電解コンデンサを得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源回路などに用
いられる固体電解コンデンサおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】固体電解コンデンサは、タンタルなどの
弁金属の陽極酸化により形成された酸化皮膜を誘電体と
し、この誘電体に固体電解質層を接触させてなるコンデ
ンサであり、弁金属が陽極を構成し、固体電解質層が陰
極を構成している。
【0003】図5は、従来のタンタル固体電解コンデン
サの構成を表す断面図である。図5において、501は
タンタルリード線、502はタンタル粉焼結体、503
は固体電解質層、504はカーボン層、505は銀ペー
スト層、506は陰極端子、507は封止樹脂、508
は陽極端子である。このタンタル固体電解コンデンサ
は、以下のようにして製造される。まず、タンタル粉末
をタンタルリード線501とともにプレス成形し、これ
を真空焼結して、タンタル粉焼結体502を形成する。
次に、このタンタル粉焼結体502表面に、陽極酸化に
よって酸化皮膜を形成した後、固体電解質層503を充
填する。次いで、カーボン層504および銀ペースト層
505を順次塗布した後、固体電解質層503に電気的
に接続された陰極端子506と、リード線501に電気
的に接続された陽極端子508とを形成して、コンデン
サ素子を形成する。更に、コンデンサ素子を、トランス
ファーモールド法により封止樹脂507で封止する。
【0004】このようなタンタル固体電解コンデンサ
は、陽極として使用されるタンタル粉焼結体が多孔質で
あるため、実効電極面積が大きく、小型で大容量のコン
デンサとすることができるうえに、等価直列抵抗(以
下、「ESR」とする。)が低いという特徴を有する。
近年では、より細かなタンタル粉を使用することによっ
て、更に小型、薄型且つ高容量としたタンタル固体電解
コンデンサが研究開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記製造方法において
は、陽極を構成するタンタル粉焼結体は、タンタル粉を
金型内で圧縮してなる成形体を焼成することによって形
成される。しかし、このとき、タンタル粉成形体には金
型から取り出された状態でも十分な強度を有することが
要求されるため、その薄型化には限界があった。従っ
て、従来の固体電解コンデンサにおいては、タンタル粉
焼結体の厚さが比較的大きかった。
【0006】最近では、電子機器の薄型化に伴い、固体
電解コンデンサに対しても薄型化が要求される傾向にあ
る。しかし、従来の固体電解コンデンサは、タンタル焼
結体の厚さが大きいため、それに伴って固体電解コンデ
ンサの厚さも大きくなり、薄型化に適した構造を有する
とは言い難かった。また、一般に、陽極を積層すること
によって、コンデンサの大容量化および低ESR化が可
能であることが知られているが、従来の固体電解コンデ
ンサのいては、タンタル粉焼結体の厚さが大きいため、
陽極の積層化が困難であるという問題があった。
【0007】また、従来の固体電解コンデンサの製造に
おいては、陽極であるタンタル粉焼結体が、裸の状態、
すなわち角部が露出した状態で使用される。従って、そ
の製造過程において、焼結体、特に焼結体の角部が、衝
撃や封止樹脂の熱ストレスによる圧力などによって損傷
し易かった。焼結体の損傷は、漏れ電流(以下、「L
C」とする。)の増大などといったコンデンサの特性劣
化を招くため問題とされていた。
【0008】本発明は、陽極の薄型化が可能な構造を有
し、且つ、LCの小さい固体電解コンデンサおよびその
製造方法と、そのような固体電解コンデンサを内蔵した
回路基板を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第1の固体電解コンデンサは、凹部を有す
る金属板と、前記凹部内に形成された、前記金属板と同
種の金属からなる金属粉焼結体と、前記金属粉焼結体表
面に酸化皮膜を介して形成された固体電解質層とを含む
ことを特徴とする。このような構成の固体電解コンデン
サは、金属粉焼結体が金属板の凹部内に形成されている
ため陽極の薄型化が容易であり、製品の薄型化に適して
いる。また、金属粉焼結体の損傷を抑制し、LCを低減
することが可能である。
【0010】前記第1の固体電解コンデンサにおいて
は、金属板が陽極端子として機能することが好ましい。
この好ましい例によれば、従来の固体電解コンデンサの
ようなトランスファーモールド法による樹脂封止が不要
であり、製品全体に対する陽極体の体積比率を大きく
し、製品体積当たりの容量を向上させることが可能であ
る。また、リード線および陽極端子の引き出し線が不要
であるため、等価直列インダクタンス(以下、「ES
L」とする。)を低くすることも可能である。
【0011】前記目的を達成するため、本発明の第2の
固体電解コンデンサは、凹部を有する金属板と、前記凹
部内に形成された、前記金属板と同種の金属からなる金
属粉焼結体と、前記金属粉焼結体表面に酸化皮膜を介し
て形成された固体電解質層とを含むコンデンサユニット
が複数存在し、各コンデンサユニットを構成する前記金
属板同士が電気的に接続されていることを特徴とする。
このような構成の固体電解コンデンサは、金属粉焼結体
が金属板の凹部内に形成されているため陽極の薄型化が
容易であり、製品の薄型化および陽極の積層化に適して
いる。また、金属粉焼結体の損傷を抑制し、LCを低減
することが可能である。
【0012】前記第2の固体電解コンデンサにおいて
は、コンデンサユニットが、互いに積層されていること
が好ましい。この好ましい例によれば、コンデンサの大
容量化および低ESR化を図ることができる。
【0013】また、前記第2の固体電解コンデンサにお
いては、コンデンサユニットを、アレイ状に配置するこ
とも可能である。この場合、金属板が陽極端子として機
能することが好ましい。この好ましい例によれば、従来
の固体電解コンデンサのようなトランスファーモールド
法による樹脂封止が不要であり、製品全体に対する陽極
体の体積比率を大きくし、製品体積当たりの容量を向上
させることが可能である。また、リード線および陽極端
子の引き出し線が不要であるため、低ESL化を図るこ
とが可能である。
【0014】また、前記第1および第2の固体電解コン
デンサにおいては、金属板および金属粉焼結体が、タン
タルまたはニオブで構成されていることが好ましい。
【0015】前記目的を達成するため、本発明の固体電
解コンデンサの製造方法は、金属板に凹部を形成する工
程と、前記金属板と同種の金属粉体または金属粉体を含
むペーストを前記凹部に充填する工程と、前記金属板お
よび前記金属粉体を焼成し、前記凹部内に金属粉焼結体
を形成する工程と、前記金属粉焼結体表面に酸化皮膜を
介して固体電解質層を形成する工程とを含むことを特徴
とする。このような製造方法は、金属粉焼結体を金属板
の凹部内に形成するため陽極の薄型化が容易であり、薄
型の製品の製造に適している。また、金属粉焼結体が、
凹部内に収容された状態、すなわち角部の露出がない状
態で後工程に使用されるため、金属粉焼結体が損傷し難
く、LCを低減することが可能である。
【0016】また、前記製造方法においては、金属板に
複数の凹部を形成する工程と、前記凹部の各々に金属粉
焼結体を形成する工程と、前記金属粉焼結体の各々の表
面に酸化皮膜を介して固体電解質層を形成する工程とを
実施し、前記金属板に複数の固体電解コンデンサを形成
した後、前記金属板を切断して個々の固体電解コンデン
サに分割することが好ましい。複数の固体電解コンデン
サを一括して製造でき、製造効率が向上するからであ
る。
【0017】前記目的を達成することができるため、本
発明の回路基板は、前記第1の固体電解コンデンサまた
は前記第2の固体電解コンデンサを内蔵することを特徴
とする。このような構成によれば、薄型で、低インダク
タンスの電子部品内蔵型回路基板とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例につ
いて、図面を用いて詳細に説明する。
【0019】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る固体電解コンデンサの構造を示す断面
図である。
【0020】この固体電解コンデンサにおいては、金属
板101が凹部を形成しており、前記凹部内に金属粉焼
結体102が形成されている。
【0021】金属板101は、固体電解コンデンサの陽
極端子として機能し得る部材であり、例えば、タンタ
ル、ニオブ、アルミニウムなどの弁金属で構成される。
金属板101の厚さは、特に限定するものではないが、
通常0.01〜2mm程度が適当である。また、凹部の
形状および寸法については、特に限定されるものではな
く、所望とするコンデンサの各特性に応じて設定でき
る。例えば、凹部の深さは、通常0.2〜1.5mm、
好ましくは0.5〜1mmとするのが適当である。
【0022】金属粉焼結体102は、固体電解コンデン
サの陽極体として機能する部材である。金属粉焼結体1
02は、金属板101と同種の弁金属で構成された多孔
質の焼結体である。金属粉焼結体102の厚さは、所望
とするコンデンサの各特性に応じて設定される。特に限
定するものではないが、0.05〜1.2mm、更には
0.1〜0.7mmであることが好ましい。
【0023】金属粉焼結体102表面(細孔内の表面を
含む。)には、固体電解質層103が形成されている。
なお、金属粉焼結体102と固体電解質層103との界
面、および、金属板101の内側表面には誘電体が介在
する。この誘電体は、通常、金属粉焼結体102および
金属板101の陽極酸化で得られる酸化皮膜である。
【0024】固体電解質層103は、固体電解コンデン
サの陰極を構成する部材であり、例えば、二酸化マンガ
ン、ポリピロールおよびポリチオフェンなどを使用する
ことができる。
【0025】また、金属板101の凹部の開口側には、
陰極端子106が配置されている。陰極端子106は、
導電層104および105を介して、固体電解質層10
3と電気的に接続されている。陰極端子106として
は、例えば、鉄、ステンレス鋼、鉄−ニッケル合金など
の金属、または、前記金属からなる基材に銅、ニッケ
ル、錫、半田などのメッキを施したものを使用すること
ができる。また、導電層104は、例えば、カーボンな
どで構成することができ、導電層105は、例えば、銀
ペーストなどで構成することができる。
【0026】更に、固体電解質層103および導電体層
表面であって、陰極端子106によって被覆されていな
い領域が、封止樹脂107で被覆されている。封止樹脂
107としては、例えば、エポキシ樹脂、シリカなどの
フィラーを含有するエポキシ樹脂などを使用することが
できる。
【0027】また、本実施形態に係る固体電解コンデン
サにおいては、回路基板への実装を容易にするために、
陽極端子となる金属板101の外側表面および陰極端子
106の外側表面に、ニッケル、錫または半田などの金
属メッキ層が形成されていてもよい。
【0028】図2は、図1に示した固体電解コンデンサ
の製造方法を説明するフロー図である。以下、図2を参
照しながら、本発明に係る固体電解コンデンサの製造方
法の一例について説明する。
【0029】まず、少なくとも1つの凹部を有する金属
板101を形成する。金属板101の形成は、例えば、
金属平板に金型プレスなどの機械的な変形加工または除
去加工を施すことによって実施できる。
【0030】次いで、金属板101の凹部内に金属粉体
を充填し、圧縮する(充填工程)。金属粉体としては、
金属板101と同種の金属が使用される。また、金属粉
体を圧縮する圧力は、使用する金属粉体の種類によって
も異なるが、好ましくは7.0×107〜1.0×108
Paである。
【0031】また、充填工程においては、金属粉体に代
えて、金属板101の凹部内に金属粉体を含むペースト
を充填してもよい。ペーストは、金属粉体と、例えばア
ルコールなどの溶媒とを混合することによって調整でき
る。
【0032】次に、金属粉体が充填された金属板101
を焼成する(焼成工程)。これにより、金属粉体の焼結
によって金属粉焼結体102が形成されるとともに、金
属板101と金属粉焼結体102とが一体化する(以
下、金属板101と金属粉焼結体102とが一体化して
なる部材を、「陽極素子」とする。)。使用する金属粉
体の種類によって異なるが、焼成温度は、通常1100
〜1600℃、好ましくは1200〜1450℃であ
り、焼成時間は、通常20〜30分程度である。また、
焼成雰囲気は真空とすることが好ましい。
【0033】次に、金属板101の裏面(すなわち、金
属粉焼結体102が存在する側とは反対の面)をマスキ
ングした状態で陽極素子の陽極酸化を実施し、金属粉焼
結体102表面および金属板101の内側表面に酸化皮
膜を形成する。ここで、「金属粉焼結体表面」とは、金
属粉焼結体の細孔内の表面を含む。
【0034】マスキングを除去した後、酸化皮膜が形成
された金属粉焼結体102に、固体電解質を充填する。
これにより、細孔内の表面を含む金属粉焼結体102表
面に、酸化皮膜を介して、固体電解質層103が形成さ
れる。
【0035】この工程は、固体電解質層103として、
二酸化マンガンなどの金属酸化物を使用する場合は、酸
化皮膜を備えた金属粉焼結体102表面において、マン
ガン塩などの金属塩を熱分解することによって実施でき
る。なお、金属塩としては、硝酸塩などの無機酸塩を使
用することが好ましい。
【0036】また、固体電解質層103として、ポリピ
ロールおよびポリチオフェンなどの高分子材料を使用す
る場合は、酸化皮膜を備えた金属粉焼結体102表面に
おいて、ピロールおよびチオフェンなどのモノマーを重
合させることによって実施できる。
【0037】続いて、固体電解質層103表面に、導電
層104および105として、例えばカーボンおよび銀
ペーストを順次塗布し、乾燥する。更に、導電層105
表面に陰極端子106を接着する。そして、固体電解質
層103、導電層104および105の露出部を封止樹
脂107で被覆する。更に、エージングなどの処理を適
宜実施し、固体電解コンデンサを得る。
【0038】なお、上記製造方法においては、複数の凹
部を有する金属板を使用し、複数の固体電解コンデンサ
を一括して製造することも可能である。この場合、封止
樹脂107による封止工程の終了後、好ましくはエージ
ング処理の終了後に、複数のコンデンサが作込まれた金
属板を切断し、個々のコンデンサに分割する工程(切断
工程)を実施する。
【0039】前述したように、図5に示したような従来
の固体電解コンデンサにおいては、金属粉焼結体の薄型
化は非常に困難であり、金属焼結体の厚さを300μm
以下とすることはできなかった。しかし、本実施形態に
よれば、金属粉焼結体が金属板の凹部内で成形および焼
結されるため、金属粉焼結体の薄型化が容易であり、金
属粉焼結体の厚さを300μm以下、更には100μm
以下とすることも可能である。
【0040】また、金属粉焼結体は金属板の凹部内に形
成され、その状態のまま後工程に処されるため、取り扱
いが容易であるうえに、衝撃および圧力が加えられた場
合であっても損傷を受け難い。従って、得られるコンデ
ンサにおいて、金属焼結体の損傷に起因したLC増大を
抑制することができる。
【0041】更に、本実施形態によれば、金属板を陽極
端子として使用することが可能であるため、従来の固体
電解コンデンサのようなトランスファーモールド法によ
る樹脂封止が不要であり、製品全体に対する金属粉焼結
体の体積比率を大きくすることが可能である。一般に、
多孔質である金属粉焼結体を陽極として使用する場合、
金属粉焼結体の体積が大きいほどコンデンサの容量が大
きくなる。従って、本実施形態によれば、製品体積当た
りの容量を向上させることができる。
【0042】更に、金属粉焼結体から引き出されるリー
ド線が不要であるため、低ESL化が可能である。特
に、本固体電解コンデンサを回路基板に実装して使用す
る際に、金属板を回路基板の2ヶ所に接続して3端子で
使用すれば、大幅な低ESL化を図ることが可能であ
る。
【0043】本実施形態に係る固体電解コンデンサは、
薄型化に適し、陽極端子と陰極端子とが素子の上下面に
形成されており、尚且つ、金属焼結体が外部応力の影響
を受け難いことから、電子部品内蔵型の回路基板を構成
する電子部品として好適である。以下、このような回路
基板について説明する。
【0044】この回路基板は、多層配線基板内に、本実
施形態に係る固体電解コンデンサが内蔵されて構成され
る。多層配線基板は、複数の基板層が互いに積層され、
基板層の層間または表面に配線層が形成されて構成され
る。固体電解コンデンサは、基板層の層間に配置され
る。固体電解コンデンサの陽極端子および陰極端子は、
配線層と、基板層を介して積層されて基板層に形成され
たビアを介して電気的に接続されるか、または、直接に
積層されて電気的に接続される。
【0045】基板層としては、例えば、アルミナなどの
セラミックス材料とエポキシ樹脂などの樹脂とを混合し
た複合材料、ポリイミド樹脂など、従来から多層配線基
板に用いられている材料を使用することができる。ま
た、配線層としては、例えば、銅、銀、金、ニッケルな
どを使用することができる。
【0046】なお、上記回路基板において固体電解コン
デンサは、例えば、電源ラインとグランドラインとの間
のデカップリングコンデンサ、CPU電源に用いられる
電荷供給用コンデンサとして用いることができる。
【0047】(第2の実施形態)図3(a)は、本実施
形態に係る固体電解コンデンサを構成するコンデンサユ
ニットの構造を示す斜視図であり、図3(b)は、第2
の実施形態に係る固体電解コンデンサの構造を示す斜視
図である。
【0048】この固体電解コンデンサは、複数のコンデ
ンサユニットがアレイ状に配置されて構成されている。
コンデンサユニットの数は、特に限定されるものではな
く、所望の容量に応じて設定することができる。
【0049】各コンデンサユニットは、第1の実施形態
に係る固体電解コンデンサと実質的に同様の構造を有す
る。すなわち、金属板201の凹部に金属粉焼結体が形
成されており、金属粉焼結体表面に酸化皮膜を介して固
体電解質層が形成されている。更に、金属板201の凹
部の開口側においては、固体電解質層と電気的に接続さ
れた陰極端子206が配置されており、陰極端子206
で被覆されていない部分が封止樹脂207で封止されて
いる。
【0050】各コンデンサユニットの金属板201同士
は互いに電気的に接続されており、好ましくは金属板2
01同士が一体化されている。すなわち、複数のコンデ
ンサユニットが、共通した1枚の金属板で構成されてい
ることが好ましい。
【0051】本実施形態に係る固体電解コンデンサの製
造方法は、第1の実施形態と実質的にして実施すること
ができる。
【0052】簡単に説明すると、金属平板の機械的な成
形加工または除去加工によって、複数の凹部がアレイ状
に配置された金属板を形成する。次に、各凹部に金属粉
体を充填して圧縮した後、金属板および金属粉体を焼成
する。更に、酸化皮膜の形成、固体電解質層の形成、陰
極端子の形成、樹脂封止などの工程を順次実施し、固体
電解コンデンサを得る。
【0053】なお、本実施形態においても、1枚の金属
板に、複数の凹部がアレイ状に配置されてなる単位を複
数単位形成して、複数の固体電解コンデンサを一括して
製造することも可能である。この場合、第1の実施形態
と同様に、樹脂封止工程の終了後に、複数のコンデンサ
ユニットで構成される製品単位が複数単位作込まれた金
属板を切断し、個々の製品単位に分割する工程(切断工
程)を実施する。
【0054】本実施形態に係る固体電解コンデンサによ
っても、第1の実施形態と同様の効果を達成することが
できる。
【0055】また、第1の実施形態と同様に、本実施形
態の固体電解コンデンサを用いて電子部品内蔵型回路基
板を構成することも可能である。
【0056】(第3の実施形態)図4は、第3の実施形
態に係る固体電解コンデンサの構造を示す断面図であ
る。この固体電解コンデンサは、複数のコンデンサユニ
ットが互いに積層されて構成されている。コンデンサユ
ニットの数は、特に限定されるものではなく、所望の容
量に応じて設定することができる。
【0057】各コンデンサユニットは、第1の実施形態
に係る固体電解コンデンサと実質的に同様の構造を有す
る。すなわち、金属板401の凹部に金属粉焼結体40
2が形成されており、金属粉焼結体402表面に酸化皮
膜を介して固体電解質層403が形成されている。更
に、金属板401の凹部の開口側においては、固体電解
質層403と導電層404および405を介して電気的
に接続された、陰極端子406aが配置されている。
【0058】複数のコンデンサユニットが積層して積層
体を構成しており、この積層体が封止樹脂407によっ
て封止されている。積層方法は特に限定するものではな
いが、図4に示すように、金属板401同士、陰極端子
406a同士が対向するように積層されることが好まし
い。
【0059】更に、積層体の一側面には、各コンデンサ
ユニットの金属板401と電気的に接続された陽極端子
408が形成されている。これにより、金属板401同
士が互いに電気的に接続されている。また、積層体の別
の一側面には、各コンデンサユニットの陰極端子406
aと電気的に接続された陰極端子406bが形成されて
いる。これにより、陰極端子406a同士が互いに電気
的に接続されている。
【0060】更に、本実施形態に係る固体電解コンデン
サにおいては、回路基板への実装を容易にするために、
陽極端子408の一部および陰極端子406bの一部
に、ニッケルまたは半田などのメッキ層が形成されてい
てもよい。
【0061】本実施形態に係る固体電解コンデンサの製
造方法について説明する。
【0062】凹部を有する金属板を作製し、前記凹部に
金属粉体を充填して圧縮した後、金属板および金属粉体
を焼成する。更に、酸化皮膜の形成工程、固体電解質層
の形成工程、陰極端子の形成工程を順次実施して、コン
デンサユニットを得る。なお、上記各工程は、第1の実
施形態と実質的に同様に実施することができる。
【0063】なお、複数の凹部を有する金属板を使用し
て、複数のコンデンサユニットを一括して製造すること
も可能である。この場合、陰極端子406aの形成工程
の終了後に、複数のコンデンサユニットが作込まれた金
属板を切断し、個々のコンデンサユニットに分割する工
程が実施される。
【0064】上記操作により複数のコンデンサユニット
を作製し、これらを互いに積層する。前述したように、
積層は、金属板401同士、陰極端子406a同士が対
向するように実施することが好ましい。また、このと
き、対向する陰極端子406a同士間には、導電性ペー
スト409を介在させることが好ましい。
【0065】次に、積層体の一側面において、露出した
各金属板の端部を陽極端子408に接続させる。また、
積層体の別の一側面において、露出した各陰極端子40
6aの端部を陰極端子406bに接続させる。この接続
は、例えば、レーザー接合により実施することができ
る。
【0066】続いて、上記積層体を、封止樹脂407に
よって封止する。このとき、陽極端子408aおよび陰
極端子406bの一部は封止樹脂407の外部に露出さ
せる。その後、エージングなどの処理を適宜実施し、固
体電解コンデンサを得る。
【0067】本実施形態によれば、陽極である金属粉焼
結体が複数積層されているため、容量が大きく、ESR
の低い固体電解コンデンサとすることができる。特に、
第1の実施形態と同様に金属粉焼結体の薄型化が容易で
あり、金属粉焼結体の厚さを300μm以下、更には1
00μm以下とすることも可能であるため、このような
積層化が容易であるという利点を有する。また、プレー
ト状の金属板を使用することにより、低ESL化を図る
ことが可能である。
【0068】更に、第1の実施形態と同様に、金属粉焼
結体が金属板の凹部内に形成されるため、金属粉焼結体
の取り扱いが容易であり、尚且つ、金属焼結体の損傷に
起因したLC増大を抑制することが可能である。
【0069】また、第1の実施形態と同様に、本実施形
態の固体電解コンデンサを用いて電子部品内蔵型回路基
板を構成することも可能である。
【0070】
【実施例】以下、実施例および比較例を用いて本発明を
更に詳細に説明する。なお、実施例および比較例で作製
した固体電解コンデンサの特性評価は、下記方法に従っ
て実施した。
【0071】(容量、ESRおよびESL)インピーダ
ンスアナライザ(ヒューレットパッカード社製4194
A)を用いて4端子法にて測定した。なお、測定周波数
は、容量測定においては120Hz、ESR測定におい
ては100kHzとした。また、ESLは共振法にて測
定した。
【0072】(LC)コンデンサに定格電圧を印加し、
電圧印加を停止してから60秒後の電流値を測定した。
なお、本実施例および比較例で作製したコンデンサの定
格電圧は、6.3Vである。
【0073】(実施例1)図1と同様の構造を有する固
体電解コンデンサを、以下の要領で作製した。まず、1
00μm厚のタンタル箔を金型でプレスし、4mm×7
mmの複数の凹部を有するタンタル板を成形した。凹部
の深さは500μmとした。次に、タンタル粉を凹部に
充填し圧縮した。圧縮後のタンタル粉体層の厚みは約2
00μmであった。次に、このタンタル板を高真空中で
1300℃で焼成し、陽極素子を得た。陽極素子の裏面
をマスキングした後、陽極素子の陽極酸化を、リン酸を
主成分とする電解液中において12Vの条件で行った。
次いで、陽極素子のタンタル粉焼結体表面に硝酸マンガ
ン溶液を滴下した後、これを加熱して二酸化マンガン層
を形成した。二酸化マンガン層の形成は数回繰り返して
行った。陽極素子の陽極酸化を、二酸化マンガン層を電
解質として再度実施した後、二酸化マンガン層表面にカ
ーボン層および銀ペースト層を順次形成し、ステンレス
ベースの陰極端子を銀ペーストで接着し、無機フィラー
入りのエポキシ樹脂で封止した。その後、タンタル板を
切断し、個々の固体電解コンデンサに分割した。得られ
た固体電解コンデンサのサイズは、7.3mm×4.3
mm×0.7mmであった。
【0074】(実施例2)図1と同様の構造を有する固
体電解コンデンサを、以下の要領で作製した。まず、1
mm厚のタンタル板を機械加工して、3.5mm×6.
5mmの複数の凹部を有するタンタル板を成形した。凹
部の深さは800μmとした。次に、実施例1で使用し
たものと同様のタンタル粉を凹部に充填し圧縮した。圧
縮後のタンタル粉体層の厚みは約400μmであった。
次に、このタンタル板を高真空中で1300℃で焼成し
て、陽極素子を得た。陽極素子の裏面をマスキングした
後、リン酸を主成分とする電解液中において12Vの条
件で、陽極素子の陽極酸化を行った。次いで、陽極素子
のタンタル粉焼結体に、チオフェンモノマー溶液を滴下
した後、酸化剤溶液を滴下し、これを乾燥してポリチオ
フェン層を形成した。なお、ポリチオフェン層の形成は
数回繰り返して実施した。ポリチオフェン層表面にカー
ボン層および銀ペースト層を順次形成し、ステンレスベ
ースの陰極端子を銀ペーストで接着した後、無機フィラ
ー入りのエポキシ樹脂で封止した。その後、金属板を切
断し、個々の固体電解コンデンサに分割した。得られた
固体電解コンデンサのサイズは、7.3mm×4.3m
m×1.1mmであった。
【0075】(比較例1)図5と同様の構造を有する固
体電解コンデンサを、以下の要領で作製した。まず、実
施例1で使用したものと同様のタンタル粉を、タンタル
リード線とともにプレス成形し、これを高真空中で13
00℃で焼成してタンタル粉焼結体を得た。タンタル粉
焼結体のサイズは3mm×4.5mm×0.7mmであ
った。次に、タンタル粉焼結体を陽極として、リン酸を
主成分とする電解液中において12Vの条件で陽極酸化
を行った。次いで、タンタル粉焼結体を、チオフェンモ
ノマー溶液と酸化剤液とに交互に浸漬し、電解重合を行
ってポリチオフェン層を形成した。更に、ポリチオフェ
ン層表面にカーボン層および銀ペースト層を順次形成
し、陰極端子および陽極端子を接続した後、トランスフ
ァーモールド法によりエポキシ樹脂で封止した。得られ
た固体電解コンデンサのサイズは、7.3mm×4.3
mm×2mmであった。
【0076】(比較例2)図5と同様の構造を有する固
体電解コンデンサを、以下の要領で作製した。まず、実
施例1で使用したものと同様のタンタル粉を、タンタル
リード線とともにプレス成形し、これを高真空中で13
00℃で焼成してタンタル粉焼結体を得た。タンタル粉
焼結体のサイズは3mm×4.5mm×0.7mmであ
った。次に、タンタル粉焼結体を陽極として、リン酸を
主成分とする電解液中において12Vの条件で陽極酸化
を行った。次いで、タンタル粉焼結体を硝酸マンガン溶
液に浸漬した後、これを加熱して二酸化マンガン層を形
成した。更に、二酸化マンガン層表面にカーボン層およ
び銀ペースト層を順次形成し、陰極端子および陽極端子
を接続した後、トランスファーモールド法によってエポ
キシ樹脂で封止した。得られた固体電解コンデンサのサ
イズは、7.3mm×4.3mm×2mmであった。
【0077】上記実施例1および2、比較例1および2
で作製した各固体電解コンデンサの特性を評価した。結
果を表1に示す。
【0078】
【表1】
【0079】表1に示すように、実施例の固体電解コン
デンサは、比較例と比べて、ESLが小さく、LCも低
減されていた。また、実施例の固体電解コンデンサは、
薄型で、且つ、体積当たりの容量が大きいことが確認で
きた。
【0080】(実施例3)図4と同様の構造を有する固
体電解コンデンサを、以下の要領で作製した。まず、1
00μm厚のタンタル箔を金型でプレスして、4mm×
7mmの複数の凹部を有するタンタル板を成形した。凹
部の深さは250μmとした。次に、実施例1で使用し
たものと同様のタンタル粉を凹部に充填し圧縮した。圧
縮後のタンタル粉体層の厚みは約200μmであった。
次に、このタンタル板を高真空中で、1300℃で焼成
して、陽極素子を得た。陽極素子の裏面をマスキングし
た後、リン酸を主成分とする電解液中において12Vの
条件で、陽極素子の陽極酸化を行った。次いで、硝酸マ
ンガン溶液を凹部に滴下した後、これを加熱して二酸化
マンガン層を形成した。二酸化マンガン層の形成は数回
行った。陽極素子の陽極酸化を、二酸化マンガン層を電
解質として再度実施した後、カーボン層および銀ペース
ト層を順次形成し、ステンレスベースの陰極端子を銀ペ
ーストで接着した。その後、タンタル板を切断し、個々
のコンデンサユニットに分割した。次に、6個のコンデ
ンサユニットを、銀ペーストで陰極端子同士を接着して
互いに積層した。その後、無機フィラー入りのエポキシ
樹脂で封止して、固体電解コンデンサを得た。
【0081】得られた固体電解コンデンサの各特性は、
容量が約1000μF、ESRが7mΩ、ESLが2n
H、LCが10μAであった。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の固
体電解コンデンサによれば、凹部を有する金属板と、前
記凹部内に形成された、前記金属板と同種の金属からな
る金属粉焼結体と、前記金属粉焼結体表面に酸化皮膜を
介して形成された固体電解質層とを含むため、陽極の薄
型化が容易であり、且つ、LCが小さいという利点を有
する。
【0083】また、本発明の第2の固体電解コンデンサ
によれば、凹部を有する金属板と、前記凹部内に形成さ
れた、前記金属板と同種の金属からなる金属粉焼結体
と、前記金属粉焼結体表面に酸化皮膜を介して形成され
た固体電解質層とを含むコンデンサユニットが複数存在
し、各コンデンサユニットを構成する前記金属板同士が
電気的に接続されているため、陽極の薄型化が容易であ
り、且つ、LCが小さいという利点を有する。
【0084】また、本発明の製造方法によれば、本発明
の固体電解コンデンサの製造方法は、金属板に凹部を形
成する工程と、前記金属板と同種の金属粉体または金属
粉体を含むペーストを前記凹部に充填する工程と、前記
金属板および前記金属粉体を焼成し、前記凹部内に金属
粉焼結体を形成する工程と、前記金属粉焼結体表面に酸
化皮膜を介して固体電解質層を形成する工程とを含むた
め、陽極の薄型化が容易であり、且つ、LCが小さい固
体電解コンデンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る固体電解コン
デンサの構造を示す断面図である。
【図2】 本発明の固体電解コンデンサの製造方法の一
例を説明するためのフロー図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る固体電解コン
デンサを示す斜視図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る固体電解コン
デンサの構造を示す断面図である。
【図5】 従来の固体電解コンデンサの構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
101、201、401 金属板 102、402 金属粉焼結体 103、403 固体電解質層 104、404 導電層 105、405 導電層 106、206、406a 陰極端子 107、207、407 封止樹脂 406b 陰極端子 408 陽極端子 409 導電性ペースト 501 リード線 502 タンタル粉焼結体 503 固体電解質層 504 カーボン層 505 銀ペースト層 506 陰極端子 507 封止樹脂 508 陽極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白石 誠吾 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田口 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E082 AB09 CC02 EE02 EE13 EE15 EE23 EE45 FF05 FG03 FG27 FG44 FG54 GG08 GG09 GG28 KK07 KK08 LL03 LL13 LL15 LL21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部を有する金属板と、前記凹部内に形
    成された、前記金属板と同種の金属からなる金属粉焼結
    体と、前記金属粉焼結体表面に酸化皮膜を介して形成さ
    れた固体電解質層とを含むことを特徴とする固体電解コ
    ンデンサ。
  2. 【請求項2】 凹部を有する金属板と、前記凹部内に形
    成された、前記金属板と同種の金属からなる金属粉焼結
    体と、前記金属粉焼結体表面に酸化皮膜を介して形成さ
    れた固体電解質層とを含むコンデンサユニットが複数存
    在し、各コンデンサユニットを構成する前記金属板同士
    が電気的に接続されていることを特徴とする固体電解コ
    ンデンサ。
  3. 【請求項3】 コンデンサユニットが、互いに積層され
    ている請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 【請求項4】 コンデンサユニットが、アレイ状に配置
    されている請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 【請求項5】 金属板が陽極端子として機能する請求項
    1または4に記載の固体電解コンデンサ。
  6. 【請求項6】 金属板および金属粉焼結体が、タンタル
    またはニオブで構成されている請求項1〜5のいずれか
    に記載の固体電解コンデンサ。
  7. 【請求項7】 金属板に凹部を形成する工程と、前記金
    属板と同種の金属粉体または金属粉体を含むペーストを
    前記凹部に充填する工程と、前記金属板および前記金属
    粉体を焼成し、前記凹部内に金属粉焼結体を形成する工
    程と、前記金属粉焼結体表面に酸化皮膜を介して固体電
    解質層を形成する工程とを含むことを特徴とする固体電
    解コンデンサの製造方法。
  8. 【請求項8】 金属板に複数の凹部を形成する工程と、
    前記凹部の各々に金属粉焼結体を形成する工程と、前記
    金属粉焼結体の各々の表面に酸化皮膜を介して固体電解
    質層を形成する工程とを実施し、前記金属板に複数の固
    体電解コンデンサを形成した後、前記金属板を切断して
    個々の固体電解コンデンサに分割する請求項7に記載の
    固体電解コンデンサの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載の固体電
    解コンデンサを内蔵した回路基板。
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