JP4843812B2 - 酵素を使用するラセミα−置換ヘテロ環式カルボン酸の光学分割方法 - Google Patents

酵素を使用するラセミα−置換ヘテロ環式カルボン酸の光学分割方法 Download PDF

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    • C12P41/005Processes using enzymes or microorganisms to separate optical isomers from a racemic mixture by ester formation, lactone formation or the inverse reactions by esterification of carboxylic acid groups in the enantiomers or the inverse reaction

Description

【0001】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、ラセミα−置換ヘテロ環式カルボン酸(以下、“α−HCCA”と称する。)を光学的分割する方法に関する。より特に、本発明は、エナンチオマー選択性の酵素触媒を使用してラセミα−HCCAを光学的に分割する方法に関する。
【0002】
2.従来技術の説明
光学異性体、R体およびS体に分類される、α−HCCAの一種であるのテトラヒドロ−2−フル酸(以下、“THFA”と称する。)は、化学における様々な用途を有する重要なキラルビルディングブロックである。光学異性体のなかで、R−(+)−THFAはペネム型抗生物質の合成のための側鎖中間体として用いられ、一方、S−(−)−THFAは有機合成のためのキラル中間体として有用である。従って、THFAは、そのR体およびS体において使用用途が異なる。しかしながら、THFAは、化学的合成されたとき、ラセミ化合物の形態で得られるので、THFAをそのエナンチオマー、つまりRおよびS体に分離する、さらなる作業が必要とされる。
【0003】
光学分割が、ラセミTHFAをそのR体およびS体に分割するために通常使用されている。1983年に、ベランジャー(Belanger)は、分割剤としてのブルシンおよびエフェドリンの使用により、THFAラセミ体をそのエナンチオマーに首尾良く分割した(Can. J. Chem., 61, 1383 (1983))。しかしながら、該分割剤は、それが非常に高価であるため、経済的でない。この方法の他の問題は、その生成物がエナンチオマー過剰値において低いことである。
【0004】
日本国特開平1−216983号公報は、分割剤としてのキラルアミン(1−(4−ハロゲノフェニル)エチルアミン)の使用を開示し、ジアステレオマー塩が、R,S−THFAから生成され、そして光学分割される。この方法もまたキラルアミンの高価により経済的に好ましくない。さらに、初期反応において添加されるR,S−THFAの量が低くとも4mmolの量に限定されているので、低い生成収率のみが得られる。さらに、最終的に得られるキラルTHFAはエナンチオマー過剰値において乏しい。
【0005】
光学分割方法とは異なる方法は、日本国特開平8−71576号公報に見出され、これはR−またはS−THFA塩をハロゲン化水素で処理することによりR−またはS−THFAを合成することに関する。
【0006】
酵素が存在する二つのエナンチオマーの一方をエナンチオマー選択的に加水分解するのを触媒するので、ラセミ体の光学分割が、エステラーゼ、リパーゼおよびプロテアーゼのような酵素の使用により達成されることが時々良く知られている。例えば、米国特許第5,928,933号は、プロテアーゼ、リパーゼおよびエステラーゼを含む44種の酵素の反応特異性についての膨大な実験の結果として、95%のエナンチオマー過剰を有する1種の酵素を開示している。この酵素触媒は、エナンチオマーラセミ体の分離について非常に有用であるが、エナンチオマーについての選択性および生成物の光学純度が酵素の選択およびその基材の化学構造に依存して変化し得るので、基材に適した酵素の組み合わせ見出すために集中的な努力が要求される。特に、酵素を使用するα−HCCAの光学分割方法はどこにも見出せなかった。
【0007】
従って、ラセミα−HCCAをR−およびS体に経済的かつ容易に分割できる酵素的光学分割についての要望が残っている。
【0008】
発明の要約
本発明を導くために、経済的な方法により高い光学純度のα−HCCAを得る目的で、本発明者等により行われたα−HCCAの光学分割についての集中的かつ全体にわたる調査は、ある種の微生物または動物由来の加水分解酵素が、α−HCCAの特定の光学異性体のエステル官能基を高効率でエナンチオマー選択的に加水分解し得る発見を生み出した。
【0009】
従って、本発明の目的は、従来技術で遭遇した上記問題点を解決し、そして酵素を使用して、ラセミα−HCCAを光学分割する、経済的に好ましい方法を提供することにある。
【0010】
本発明の一つの観点において、ラセミα−HCCAの光学分割方法であって、
ラセミα−HCCAをアルコールと反応させて、下記化学式1
【化3】
Figure 0004843812
[式中、R1は、1ないし6個の炭素原子を含む置換または未置換のアルキル基またはアルケニル基、ベンジル基、3ないし6個の炭素原子を含むシクロアルキル基、置換または未置換のアリールアルキル基、および置換または未置換のヘテロアリールアルキル基からなる群より選択され、Xは、O、SまたはNを表し、そしてnは、1ないし3の整数を表す。]で表されるラセミα−HCCAエステルを得る工程と、
式1で表されるラセミ体を、エナンチオマー選択性を有する酵素の使用により光学分割して、該エステルラセミ体のR体またはS体のいずれかを加水分解し、それにより、α−HCCAのR体またはS体およびα−HCCAエステルの反対のエナンチオマー形態を生成する工程であって、該酵素は粉末または水溶液として存在する工程と、
加水分解されていないα−HCCAを有機溶媒で抽出する工程と、
抽出されたα−置換ヘテロ環式カルボン酸エステルに、有機溶媒中、一定水素分圧下、一定温度にて、炭素上のパラジウム触媒(Pd/C)の存在下での水素化を受けさせる工程
からなる方法を提供する。
【0011】
本発明の他の観点において、ラセミα−HCCAの光学分割方法であって、
ラセミα−HCCAをアルコールと反応させて、化学式1で表されるラセミα−HCCAエステルを得る工程と、
式1で表されるラセミ体を、エナンチオマー選択性を有する酵素の使用により光学分割して、該エステルラセミ体のR体またはS体のいずれかを加水分解し、それにより、α−HCCAのR体またはS体およびα−HCCAエステルの反対のエナンチオマー形態を生成する工程であって、該酵素は粉末または水溶液として存在する工程と、
加水分解されていないα−HCCAエステルを有機溶媒で抽出する工程と、
抽出されたα−HCCAエステルを、非エナンチオマー選択的酵素を用いて、水溶液中で、一定のpHおよび温度で処理する工程であって、該酵素は粉末または水溶液として存在する工程
からなる方法を提供する。
【0012】
発明の詳細な説明
本発明は、酵素によるラセミα−HCCAのエステルのエナンチオマー選択的加水分解により、α−HCCAのあるエナンチオマー形態およびα−HCCAのエステルの反対のエナンチオマー形態を同時に生成することにより特徴付けられる。加水分解されたα−HCCAおよびα−HCCAの残存エステルの分離は、有機溶媒の使用により達成されることができる。加水分解されていないα−HCCAエステルのエナンチオマー形態は、非エナンチオマー選択的酵素の存在下で加水分解されるか、または炭素上のパラジウム触媒(Pd/C)の存在下で水素化されて、それに対応するα−HCCAを得ることができる。
【0013】
詳細には、α−HCCAのラセミ混合物は、同量でアルコールと反応させられて、α−HCCAエステルのラセミ混合物を生成し、その後、一定の温度およびpH、水溶液中、エナンチオマー選択性を有する酵素の存在下で、エナンチオマー選択的に加水分解される。結果として、反応は、α−HCCAのR−またはS体を、加水分解されたα−HCCAのものとは反対のエナンチオマー形態を有するα−HCCAのエステルと共に生成する。エナンチオマー選択的加水分解の完了後、有機溶媒の添加は、その中にα−HCCAのエステルを抽出し、α−HCCAのみが水溶液中に残留する。該有機相の除去は、光学的に純粋なα−HCCAエステルのS−またはR体を獲得となる。水溶液中に残存する光学活性に乏しいα−HCCAは、例えばカラムを使用する精製作業を通して純度が増加されるか、または本発明の開始材料として再使用され得る。
【0014】
本発明の好ましい実施例に従うと、α−HCCAに属するTHFAが開始材料として使用され、そして光学分割後、THFAのR−またはS−体が高いエナンチオマー過剰で得られることができる。THFA以外に、α−HCCAの範囲に属する全ての材料、例えばプロリンおよびテトラヒドロチオペン−2−カルボン酸は、本発明にしたがって光学分割されることができる。
【0015】
本発明に有用なのは、線状または分岐した炭素原子数1ないし6のアルコール、芳香族アルコール、炭素原子数3ないし6のシクロアルキルアルコール、置換または未置換のアリールアルキルアルコール、および置換または未置換のヘテロアリールアルキルアルコールである。好ましいのは、反応時間および光学純度を考慮したとき、4個またはそれ以上の炭素原子を含む線状アルコールまたは芳香族アルコールである。
【0016】
ラセミα−HCCAエステルの光学分割にける使用のために、酵素はラセミ体の特定の異性体のエステル官能基をエナンチオマー選択的に加水分解しなければならない。好ましくは、該酵素は、微生物または動物から誘導されたリパーゼ、プロテアーゼおよびエステラーゼからなる群より選択される。酵素および基材の化学構造に依存して、加水分解されたα−HCCAの立体配置が決定される。同様に、エナンチオマーの選択性および生成物のエナンチオマー過剰値も、酵素および基材に依存する。使用されるとき、そのようなエナンチオマー選択的酵素は、粉末または水溶液の形態で使用され得る。酵素は好ましくは、α−HCCAエステル100重量部に基いて0.1ないし100重量部の量で使用される。例えば、酵素が0.1重量部より少ない量で使用される場合、加水分解は、完了するのに膨大な時間を要するかもしれない。他方、100重量部を超える酵素量は生成費用を増加する。
【0017】
酵素反応は最適には、0ないし60℃およびpH4ないし12で行われる。残存するエナンチオマー性α−HCCAエステルを抽出する有機溶媒については、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トルエンおよびそれらの混合物からなる群より選択されることが好ましい。
【0018】
生成されたエナンチオマー性α−HCCAエステルの、α−HCCAの対応する立体配置への還元については、本発明に従い、α−HCCAエステルの光学的に純粋なS−またはR体を、高いエナンチオマー過剰(>99%)を有するα−HCCAの対応する立体配置に変換する二つの方法が与えられる。
【0019】
第一に、有機溶媒中の回収されたS−またはR体のα−HCCAの溶液に、炭素上のパラジウム触媒(Pd/C)の存在下、一定水素分圧下、一定温度での水素化を受けさせる。
【0020】
これに関して、パラジウム触媒は好ましくは、0.1〜30重量%の量、またより好ましくは0.5〜10重量%の量で使用される。例えば、0.1重量%未満の量は加水分解を行うのに不十分である。他方、30重量%を超える量は生成費用に悪影響を有する。エナンチオマー性α−HCCAエステルの触媒加水分解は好ましくは、1ないし10bar、またより好ましくは1〜5barの水素分圧で行われる。例えば、1bar未満の水素分圧で行われるとき、加水分解は効率において顯著に低下する。他方、10barを超える水素分圧は、多くの副産物の形成を生じる。他の条件は、1ないし20時間、また好ましくは1ないし8時間の反応時間、および0ないし70℃、また好ましくは20ないし40℃の反応温度で設定される。
【0021】
THFAエステルのうち、THFAベンジルエステルは、THFAをそれから非常に容易に回収されるようにすることができる。例えば、有機溶媒中のTHFAベンジルエステルの溶液は、一定温度、一定水素分圧下で水素化されて、THFAおよびトルエンを生成し、そして単純な真空蒸留はトルエンを除去し、THFAのみを残存させる。
【0022】
もう一つの方法は、一定のpHおよび温度の維持で、α−HCCAエステルの回収された光学異性体のエステル官能基を非エナンチオマー選択的に加水分解できる酵素を用いることである。非エナンチオマーマ選択的加水分解において使用されるとき、酵素は粉末または水溶液の形態であり得る。
【0023】
酵素加水分解の完了後、水性相が収集され、そしてHClでpHを2〜3に調整される。有機溶媒での酸性化された水性相を数回の抽出は、非常に純粋なα−HCCAのS−またはR体を生じる。
【0024】
本発明のより良好な理解は、説明して示すが、本発明を制限すると解釈されない以下の実施例を参照して与えられ得る。
【0025】
実施例1
THFAエチルエステルについて特異性を有する酵素の選別
良く混合した後、0.1モルのTHFAおよび0.3モルのエチルアルコールを、70℃で1時間、0.15モルのチオニルクロライドの存在下で反応させてTHFAエチルエステルを生成した。
500μlの50mM燐酸緩衝液(pH7.0)に、それぞれ1%および0.1%の量で、THFAエチルエステルおよび加水分解酵素を添加し、そして生じた反応物を30℃で30時間培養した。加水分解の完了後、50μlの反応物を同量の1N・HClと良く混合し、そして200μlの酢酸エチルを添加して残存する物質を抽出した。抽出物を、HP−5カラム、80ないし200℃の温度でのガスクロマトグラフィーにより、および分析し、β−デキストリンGC、110ないし200℃の温度範囲でのキラルガスクロマトグラフィーにより分析した。
分析結果を以下の表1にまとめる。表1に見られるように、残存α−HCCAエチルエステルは、酵素のエナンチオマー選択性に依存して、R体、S体またはラセミ体のいずれかとして存在した。従って、THFAエチルエステルの異なるエナンチオマーが酵素の選択に従い生成されることができることが確認された。
【0026】
【表1】
Figure 0004843812
1 ee%=(R−S)/(R+S)×100[式中、RおよびSは、それぞれR体およびとS体のエナンチオマーの全モル濃度を表す。]
【0027】
実施例2
THFAブチルエステルについて特異性を有する酵素の選別
0.1モルのTHFAを、0.1モルのブチルアルコールと、120℃で4時間、0.15モルのトルエン中、1×10-4モルのp−トルエンスルホン酸の存在下で反応させて、THFAブチルエステルを生成した。
500μlの50mM燐酸溶液(pH7.0)に、それぞれ1%および0.1%の量で、THFAエチルエステルおよび加水分解酵素を添加し、次いで30℃で16時間培養した。加水分解の完了後、実施例1と同じ方法において基質を抽出および分析した。
分析結果を以下の表2にまとめる。表2のデータから明らかなように、残存α−HCCAエチルエステルは、酵素のエナンチオマー選択性に依存して、R体、S体またはラセミ体のいずれかとして存在した。従って、THFAエチルエステルの異なるエナンチオマーが酵素の選択に従い生成されることができることが確認された。
【0028】
【表2】
Figure 0004843812
1 ee%=(R−S)/(R+S)×100[式中、RおよびSは、それぞれR体およびとS体のエナンチオマーの全モル濃度を表す。]
【0029】
実施例3
THFAベンジルエステルについて特異性を有する酵素の選別
THFAベンジルエステルを、ベンジルアルコールを使用することを除いて、実施例1のものと同様な方法において生成した。
500μlの50mM燐酸溶液(pH7.0)に、それぞれ1%および0.1%の量で、THFAベンジルエステルおよび加水分解酵素を添加し、そして生じた反応物を30℃で16時間培養した。加水分解の完了後、実施例1と同じ方法において基質を抽出および分析した。
分析結果を以下の表3にまとめる。表2のデータから明らかなように、残存α−HCCAベンジルエステルは、酵素のエナンチオマー選択性に依存して、R体、S体またはラセミ体のいずれかとして存在した。従って、THFAエチルエステルの異なるエナンチオマーが酵素の選択に従い生成されることができることが確認された。
【0030】
【表3】
Figure 0004843812
1 ee%=(R−S)/(R+S)×100[式中、RおよびSは、それぞれR体およびとS体のエナンチオマーの全モル濃度を表す。]
【0031】
実施例4
有機溶媒を使用するTHFAエステルおよびTHFAの分離
ラセミTHFAエステルを酵素によりエナンチオマー選択的に加水分解し、そして有機溶媒を酵素反応物に添加して、以下のように未加水分解で残存している基質の対応するS−またはR体から反応生成物のR−またはS体を分離した。
R、S−THFAブチルエステルおよびバシラス・リケニホルミスプロテアーゼを、1リットルの50mM燐酸緩衝液(pH7.0)に、それぞれ2%および1%の量で添加し、そして生じた反応物を30℃で4時間、pH7.0の条件下で培養した。加水分解反応の完了後、基質を実施例1と同じ方法で抽出および分析した。
残存する反応液に500mlの酢酸エチルを添加し、そして良く混合し、次いで相分離により有機層を回収した。水層を500mlの酢酸エチルで再度抽出し、そして得た酢酸エチル層を注いだ。この注いだ有機層を5gの硫酸ナトリウム上で乾燥した。真空蒸留は酢酸エチルを除去し、9.6gのS−THFAブチルエステルが残存し、そのエナンチオマー過剰において99.4%であると測定した。水層中に残存するTHFAを、70%のエナンチオマー過剰であるR体であると同定された。
【0032】
実施例5ないし13
酵素:基質の比率、温度、およびpHによるエナンチオマー過剰における変化
R、S−THFAブチルエステルの濃度を8重量%で固定し、酵素:基質の比率、反応温度、およびpHを変化させたことを除いて、実施例4でと同じ方法で行った。結果を以下の表4に与える。
【表4】
Figure 0004843812
【0033】
実施例14
バシラス・リケニホルミスプロテアーゼを使用するブチルエステルの光学分割
400mlの50mM燐酸緩衝液(pH9.0)に、12重量%のR、S−THFAブチルエステルおよび1重量%のバシラス・リケニホルミスプロテアーゼを添加し、そして生じた反応物を、30℃で10.5時間、pH9.0の維持で培養した。加水分解の完了の後、基質を実施例1と同じ方法で抽出および分析した。
200mlの酢酸エチルを使用し、21gのS−THFAブチルエステルを実施例4と同じ方法で入手し、そして分析して、エナンチオマー過剰において99.3%であった。水溶相中に残存するTHFAは60%のエナンチオマー過剰であると同定した。
【0034】
実施例15
バシラス・リケニホルミスプロテアーゼを使用するブチルエステルの光学分割
200mlの50mM燐酸緩衝液(pH9.0)を加水分解のために20℃で使用し、そして100mlの酢酸エチルを基質分離のために添加したことを除いて、12gのS−THFAを実施例14のものと同様な方法で生成し、そしてその光学純度はエナンチオマー過剰において99.3%であると測定した。
【0035】
実施例16
バシラス・リケニホルミスプロテアーゼを使用するブチルエステルの光学分割
加水分解を10℃で19時間行ったことを除き、21gのS−THFAブチルエステルを実施例14のものと同様な方法で生成し、そしてその光学純度はエナンチオマー過剰において99.1%であると測定した。
【0036】
実施例17
バシラス・リケニホルミスプロテアーゼを使用するブチルエステルの光学分割
加水分解を20℃で26時間、200mlの50mM燐酸緩衝液(pH9.0)中の15重量%のR、S−THFAブチルエステルで行い、そして100mlの酢酸エチルを基質分離のために添加したことを除き、25.7gのS−THFAブチルエステルを実施例14のものと同様な方法で生成し、そしてその光学純度はエナンチオマー過剰において99.8%であると測定した。
【0037】
実施例18ないし22
バシラス・リケニホルミスプロテアーゼを使用するブチルエステルの光学分割
R、S−THFAブチルエステルの濃度および酵素と基質との比率を以下の表5に与えるような条件に従い変化させつつ、S−THFAブチルエステルを実施例17においてと同じ条件下で生成した。分析結果を表5に与える。
【表5】
Figure 0004843812
【0038】
実施例23
THFAの光学分割
ベンジルエステルラセミ体を実施例3でと同じ方法で生成した。200mlの50mM燐酸緩衝液(pH9.0)に、12重量%の生成したR、S−THFAベンジルエステルおよび1重量%のバシラス・リケニホルミスプロテアーゼを添加し、そして生じた反応液を、20℃で4.5時間、pH9.0の維持で培養した。加水分解の完了後、反応物を実施例1でのように分析した。残存する反応物に100mlの酢酸エチルを添加し、そして良く混合し、その後、16gのS−THFAベンジルエステルを実施例14でと同じ方法で入手し、そしてエナンチオマー過剰において99.1%であると同定した。
20mlの酢酸エチル中に、55gの得られたS−THFAベンジルエステルを溶解し、そして55mg(1重量%)の10%パラジウム触媒(Pd/C)を添加し、次いで該溶液を室温で10分間撹拌した。水素ガスを反応物に1.5barの水素分圧まで少しづつ供給して、その時点で撹拌を10時間行った。濾過によるパラジウム触媒の除去後、酢酸エチルおよび生成したトルエンの真空蒸留は、2.5gのS−THFAを与えた。このエナンチオマー化合物は、キラルGCにより測定したところエナンチオマー過剰において99.1%であることが判明した。
【0039】
実施例24
S−THFAブチルエステルからのS−THFAの生成
強酸および強塩基を使用せずとも異性体を生成せずに、実施例2においてR、S−THFAブチルエステルを非選択的に加水分解することが示されたカンジダ・アンタルシチカB画分リパーゼの存在下で、S−体THFAブチルエステルをS−THFAに加水分解した。
300mlの50mM燐酸緩衝液(pH7.0)に、1重量%のS−THFAブチルエステルおよび0.1重量%のカンジダ・アンタルシチカB画分リパーゼを添加し、そして生じた反応物を30℃で1時間培養した。加水分解の完了後、基質を実施例1でと同じ方法で抽出および分析した。
GC分析は、全てのS−THFAブチルエステルのTHFAへの加水分解を確認し、キラルGCにより測定したところエナンチオマー過剰において99.8%であることが判明した。
【0040】
実施例25ないし33
S−THFAブチルエステルからのS−THFAの生成
実施例24の手順を異なる酵素を使用して行い、そして結果を以下の表6に与える。
【表6】
Figure 0004843812
【0041】
実施例34
THFAの光学分割
200mlの50mM燐酸緩衝液(pH9.0)に、12重量%のR、S−THFAブチルエステルおよび1重量%のバシラス・リケニホルミスプロテアーゼを添加し、そして生じた反応物を、20℃で10.5時間、pH9.0の維持で培養した。加水分解後、反応物を実施例1でのように分析した。残存する反応物に100mlの酢酸エチルを添加し、そして良く混合した後、12gのS−THFAブチルエステルを実施例14でと同じ方法で入手し、そしてエナンチオマー過剰において99.3%であると同定した。
100mlの50mM燐酸緩衝液(pH7.0)中で、12gの生成したS−THFAブチルエステルを、30℃で5時間、1gのカンジダ・アンタルシチカB画分リパーゼの存在下、pH7.0の維持で加水分解した。加水分解に続き、反応結果物を実施例1のように分析した。残存する反応物をHClでpH2.0に調節し、次いで3倍体積の酢酸エチルで3回抽出した。酢酸エチル抽出物を注いだ後、6gのS−THFAを実施例14でと同じ方法で注ぎ入れたものから回収した。該化合物は、キラルGCにより測定したところ、エナンチオマー過剰において99.3%であることが判明した。
【0042】
実施例35
THFAの大規模光学分割
2リットルの50mM燐酸緩衝液(pH9.0)を、40重量%のR、S−THFAブチルエステルおよび3重量%のバシラス・リケニホルミスプロテアーゼを添加し、そして生じた反応物を、20℃で23時間、pH9.0の維持で反応させた。加水分解後、反応物を実施例1のように分析した。残存する反応物に1リットルの酢酸エチルを添加し、そして良く混合した後、400gのS−体THFAブチルエステルを実施例14でと同じ方法で入手し、そしてエナンチオマー過剰において99.3%であると同定した。
400mlの50mM燐酸緩衝液(pH7.0)中で、160gの生成したS−THFAブチルエステルを、30℃で6時間、8gのカンジダ・アンタルシチカB画分リパーゼの存在下、pH7.0の維持で加水分解した。加水分解に続いて、反応結果物を実施例1のように分析した。残存する反応物をHClでpH2.0に調節し、次いで3倍体積の酢酸エチルで3回抽出した。酢酸エチル抽出物を注いだ後、80gのS−THFAを実施例14でと同じ方法で回収した。該化合物は、キラルGCにより測定したところ、エナンチオマー過剰において99.3%であることが判明した。
【0043】
以上説明したように、ラセミ混合物のα−HCCAは、本発明に従い高い光学純度、高い収率で光学分割されることができる。加えて、本発明は、このようなキラル化合物が低費用で生成されることができるので、経済的に好ましい。
【0044】
本発明を例示して説明し、そして使用された用語は制限ではなく説明するものであることを意図していることを理解すべきである。本発明の多くの改良および変更が上記の教示に関して可能である。従って、添付した請求項の範囲内で、本発明は特別に記載した以外でも行われ得ることが理解されるべきである。

Claims (12)

  1. ラセミテトラヒドロ−2−フル酸(THFA)の光学分割方法であって、
    ラセミTHFAをアルコールと反応させて、THFAエステルのラセミ体(ここで、該THFAエステルは、THFAエチルエステル、THFAブチルエステル及びTHFAベンジルエステルからなる群より選択される。)を得る工程と、
    該THFAエステルのラセミ体を、水溶液中で、エナンチオマー選択性を有する酵素の使用により光学分割して、該エステルラセミ体のR体またはS体のいずれかを加水分解し、それにより、THFAのR体またはS体およびTHFAエステルの反対のエナンチオマー形態を生成する工程であって、該酵素は粉末または水溶液の形態であり、前記THFAエステルがTHFAエチルエステルである場合、該酵素は、豚膵臓(Porcine pancreatic)又はカンジダ・シリンドラセア(Candida cylindracea)由来のリパーゼであり、前記THFAエステルがTHFAブチルエステルである場合、該酵素は、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)又はバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)由来のプロテアーゼ、カンジダ・シリンドラセア(Candida cylindracea)又はカンジダ・ルゴサ(Candisa rugosa)由来のリパーゼ、ノボ(Novo)(登録商標)IMリパーゼ或いはL62リパーゼであり、前記THFAエステルがTHFAベンジルエステルである場合、該酵素は、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)又はバチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)由来のプロテアーゼ或いはK80リパーゼである工程と、
    ラセミ体の加水分解されていないTHFAエステルを有機溶媒で抽出し、次いでTHFAエステルを有機相から、またTHFAを水相からそれぞれ回収する工程と、
    回収されたTHFAエステルに、有機溶媒中、一定水素分圧下、一定温度にて、炭素上のパラジウム触媒(Pd/C)の存在下での水素化を受けさせ、生成されたTHFAを得る工程
    からなる方法。
  2. 前記アルコールは、1ないし6個の炭素原子を含む線状または分岐したアルコール、芳香族アルコール、3ないし6個の炭素原子を含むシクロアルキルアルコール、置換または未置換のアリールアルキルアルコール、および置換または未置換のヘテロアリールアルキルアルコールからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  3. 前記酵素は、THFAエステル100重量部に基いて0.1ないし100重量部の量で使用される、請求項1記載の方法。
  4. 前記光学分割工程は、水溶液中、0ないし60℃にて、4ないし12でのpHの維持で行われる、請求項1記載の方法。
  5. 前記有機溶媒は、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トルエン、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  6. 前記パラジウム触媒は、0.1ないし30重量%の量で使用される、請求項1記載の方法。
  7. 前記水素分圧は、1ないし10barの範囲内で維持され、そして水素化は0ないし70℃で行われる、請求項1記載の方法。
  8. ラセミテトラヒドロ−2−フル酸(THFA)の光学分割方法であって、
    ラセミTHFAをアルコールと反応させて、THFAエステルのラセミ体(ここで、該THFAエステルは、THFAエチルエステル、THFAブチルエステル及びTHFAベンジルエステルからなる群より選択される。)を得る工程と、
    該THFAエステルのラセミ体を、水溶液中で、エナンチオマー選択性を有する酵素の使用により光学分割して、該エステルラセミ体のR体またはS体のいずれかを加水分解し、それにより、THFAのR体またはS体およびTHFAエステルの反対のエナンチオマー形態を生成する工程であって、該酵素は粉末または水溶液の形態であり、前記THFAエステルがTHFAエチルエステルである場合、該酵素は、豚膵臓(Porcine pancreatic)又はカンジダ・シリンドラセア(Candida cylindracea)由来のリパーゼであり、前記THFAエステルがTHFAブチルエステルである場合、該酵素は、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)又はバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)由来のプロテアーゼ、カンジダ・シリンドラセア(Candida cylindracea)又はカンジダ・ルゴサ(Candisa rugosa)由来のリパーゼ、ノボ(Novo)(登録商標)IMリパーゼ或いはL62リパーゼであり、前記THFAエステルがTHFAベンジルエステルである場合、該酵素は、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)又はバチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)由来のプロテアーゼ或いはK80リパーゼである工程と、
    ラセミ体の加水分解されていないTHFAエステルを有機溶媒で抽出し、次いでTHFAエステルを有機相から、またTHFAを水相からそれぞれ回収する工程と、
    回収されたTHFAエステルを、非エナンチオマー選択的酵素を用い、水溶液中で、一定のpHおよび温度で加水分解して、生成されたTHFAを得る工程であって、該酵素は粉末または水溶液の形態である工程
    からなる方法。
  9. 前記アルコールは、1ないし6個の炭素原子を含む線状または分岐したアルコール、芳香族アルコール、3ないし6個の炭素原子を含むシクロアルキルアルコール、置換または未置換のアリールアルキルアルコール、および置換または未置換のヘテロアリールアルキルアルコールからなる群より選択される、請求項8記載の方法。
  10. 前記エナンチオマー選択性を有する酵素は、THFAエステル100重量部に基いて0.1ないし100重量部の量で使用される、請求項8記載の方法。
  11. 前記光学分割工程は、水溶液中で、0ないし60℃、4ないし12でのpHの維持で行われる、請求項8記載の方法。
  12. 前記有機溶媒は、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トルエン、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項8記載の方法。
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