JP4836087B2 - 媒体に含有されるハロゲン化芳香族化合物の選択固着剤及び選択固着方法 - Google Patents

媒体に含有されるハロゲン化芳香族化合物の選択固着剤及び選択固着方法 Download PDF

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本発明は、絶縁油、機械油、熱媒体、潤滑油、可塑剤、塗料及びインキ及びこれらの混合物等に代表される有機媒体中に含有されたハロゲン化芳香族化合物を捕集することのできる選択固着剤、及びこれを用いたハロゲン化芳香族化合物の選択的捕集方法に関する。
ハロゲン化芳香族化合物は、人体、動植物に対して強い毒性を示す化合物であり、特に催奇形性などのおそれから、有害物質として廃棄物の処理及び清掃に関する法律により指定されているものが多数ある。これら化合物が土壌、地下水、焼却灰、洗浄水、機械油等に存在する場合は、何らかの処理を施してこれらの濃度を基準値以下に減少させなければならないことが厳密に定められている。
従来、ハロゲン化芳香族化合物が含有された絶縁油等の有機媒体は、原姿のまま化学処理されていた(特許文献1、特許文献2)。ところが、近年、日本国内において、ポリクロロビフェニル類(以下、「PCB」と称する)の不含見解書又はPCB不含証明書のない再生油はもとより、PCB不含見解書又はPCB不含証明書のある絶縁油(新油、再生油)からも、極微量(0.5―100ppm程度、特に0.5〜10ppm程度)のハロゲン化芳香族化合物を含有する有機媒体が次々と確認されている。このような大量の有機媒体を従来方法にて化学的に処理するには多大な時間と有用なエネルギーを要することから効率的そして経済的にも問題が残る。
一方、ハロゲン化芳香族化合物を含有する有機媒体を焼却する方法もとりうるが、ダイオキシン対策等の困難な課題が多く、環境に対する安全性に疑問が残る。
現在、ハロゲン化芳香族化合物処理技術は、ハロゲン化芳香族化合物を微量に含有する媒体のみならず、ハロゲン化芳香族化合物自体を処理する技術も確立されており、ハロゲン化芳香族化合物及びハロゲン化芳香族化合物を高濃度(1%以上)に含有する高濃度含有媒体を直接処理するプロセス(以下「高濃度処理」と記載することとする)が稼働し始めている(特許文献3)。
そこで、極微量に含有されるハロゲン化芳香族化合物を選択的に固着することにより該ハロゲン化芳香族化合物を濃縮すれば、上述の高濃度処理によりハロゲン化芳香族化合物のみを効率的に処理することが可能となり、ハロゲン化芳香族化合物を除去した媒体は該不含有として用途の道が開けるとともに処理前の媒体の保管場所を節約することができる。
特許文献4には、修飾シクロデキストリンを用いて有機ハロゲン化合物包接錯体を形成する有機ハロゲン化合物の捕集方法が開示されている。しかし特許文献4に記載される方法は、親水性の該修飾シクロデキストリンを用いて水溶液に含まれる有機ハロゲン化合物を捕集する方法に関し、親油性でない該修飾シクロデキストリンを用いる当該方法を有機媒体系にそのまま適用することは困難である。
このような観点から、本発明者らは、特に有機媒体に含有されるハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用することによってハロゲン化芳香族化合物を選択的に固着することができる化合物を鋭意探索し、これを含む選択固着剤を開発するに至った。
特許第2611900号 特許第3247505号 特開2003-112034号 特開平5-31212号
本発明は、有機媒体に含有されるハロゲン化芳香族化合物を選択的に固着し、有機媒体からハロゲン化芳香族化合物を除去するあるいは濃縮することにより、ハロゲン化芳香族化合物のみの分解処理を容易にすることを可能とする選択固着剤を提供することを目的とする。また本発明は、かかる選択固着剤を使用して、有機媒体中に含有されるハロゲン化芳香族化合物を選択的に捕集する方法を提供する。本発明の態様は、以下の通りである:
1.ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する、シクロデキストリンと有機二塩基酸とを縮合させて得たポリマーを含有する、有機媒体に含有されるハロゲン化芳香族化合物の選択固着剤。
2.有機二塩基酸がテレフタル酸である、上記1に記載の選択固着剤。
3.ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用するポリマーが、固体担体に固定化されている、上記1または2に記載の選択固着剤。
4.ハロゲン化芳香族化合物が、ダイオキシン類、ポリクロロビフェニル類、またはポリクロロベンゼン類である、上記1〜3のいずれかに記載の選択固着剤。
5.有機媒体が、絶縁油、熱媒体、潤滑油、可塑剤、塗料及びインキ及びこれらの混合物からなる群から選択される、上記1〜4のいずれかに記載の選択固着剤。
6.ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する、シクロデキストリンと有機二塩基酸とを縮合させて得たポリマーを含有する、有機媒体に含有されるハロゲン化芳香族化合物の選択固着剤と、ハロゲン化芳香族化合物を含有する有機媒体とを混合し、該有機媒体に含有されたハロゲン化芳香族化合物を該ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用するポリマーに固着させ、次いで該ハロゲン化芳香族化合物を固着した該ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用するポリマーを該有機媒体より分離することを特徴とする、有機媒体に含有されたハロゲン化芳香族化合物を捕集する方法。
7.有機二塩基酸がテレフタル酸である、上記6に記載の方法。
8.ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用するポリマーが、固体担体に固定化されていることを特徴とする選択固着剤を使用する、上記6または7に記載の方法。
9.ハロゲン化芳香族化合物が、ダイオキシン類、ポリクロロビフェニル類、またはポリクロロベンゼン類である、上記6〜8のいずれかに記載の方法。
10。有機媒体が、絶縁油、機械油、熱媒体、潤滑油、可塑剤、塗料及びインキ及びこれらの混合物からなる群から選択される、上記6〜9のいずれかに記載の方法。

以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において「ハロゲン化芳香族化合物」とは、芳香族化合物にフッ素、塩素、臭素及びヨウ素が1以上置換した化合物全般を指す。本発明では、例えばポリクロロビフェニル類(PCB)、ダイオキシン類、フロン類、ポリクロロナフタレン類およびポリクロロベンゼン類等を指す。PCBとは、ビフェニル骨格に塩素原子が数個置換した化合物の総称であり、塩素原子の置換位置、置換数により多数の異性体が存在する。またダイオキシン類とは、狭義の意味ではダイオキシン類対策特別措置法で指定される特定の化合物を指すが、本発明では、いわゆる内分泌撹乱物質(環境ホルモン)として疑われるハロゲン化化合物を全て含む。
本発明においてハロゲン化芳香族化合物を含有する「有機媒体」とは、広く一般的に有機溶剤のことであり、特にハロゲン化芳香族化合物を良好に溶解する有機溶剤、さらに詳細には、使用の態様から、ハロゲン化芳香族化合物を含有する可能性の高い絶縁油、機械油、熱媒体、潤滑油、可塑剤、塗料及びインキ及びこれらの混合物等を意味する。本発明において「有機媒体」とは、その大部分(例えば6割以上)が前記の有機媒体であればよく、場合によっては水を含むことがあるが、当該ハロゲン化芳香族化合物を含有する有機媒体全体としての性質は、水溶液でなく、あくまで有機溶液のそれである。
また、固体物質(例えば紙、木材、焼却灰、岩石、土壌等)に含有されたハロゲン化芳香族化合物を分解処理するために、これら固体物質に含有されたハロゲン化芳香族化合物を抽出して有機媒体に移行させたものも、本発明の選択固着剤の処理対象となる「ハロゲン化芳香族化合物を含有する有機媒体」となりうる。
本明細書において「ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する」とは、上述のハロゲン化芳香族化合物と吸引的に(すなわち、斥力ではないことを意味する)相互作用することを意味し、このような特性を有する化合物を「ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物」と総称する。このような化合物は、ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する環状部分、置換基、シーケンスなどを有する。本明細書において「ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物」のことを、場合により、単に「吸引的相互作用化合物」「相互作用化合物」あるいは「相互作用する化合物」などと省略して記載することがある。
本発明において、ハロゲン化芳香族化合物を「選択的に固着」するとは、有機媒体に溶解、分散等により含有されたハロゲン化芳香族化合物のみ、あるいは当該ハロゲン化芳香族化合物を内部に含む有機媒体分子の会合体と相互作用して、これを取り込むあるいは定着させることをいう。本明細書において「固着」とは、化学的結合や接着、ならびに物理的吸着や吸引、あるいは単に引っかかった状態であるものなどを全て含み、必ずしも定常的に接着されていることを意味するものでない。たとえば、ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用し、所定の時間ごく近距離に位置した状態となる場合や、吸引的な相互作用により所定の時間接触した状態であれば、広い意味で本明細書にいう「固着」した状態に該当するものとする。すなわち本発明の「選択固着剤」とは、選択固着剤に含有される活性成分が、有機媒体中に含有されるハロゲン化芳香族化合物と吸引的に強く相互作用し、ハロゲン化芳香族化合物を活性成分分子構造内にしっかりと取り込むあるいは定着させるような薬剤のほか、かかる活性成分が、ハロゲン化芳香族化合物と少なくとも一時的に接触した状態にあるか、至近距離に位置した状態を維持することができる薬剤を意味する。
したがって本発明の選択固着剤は、ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用することによりこれらを固着することができる組成物を含む。かかる組成物の活性成分として、シクロデキストリンとテレフタル酸とを縮合して得たポリマーが挙げられる。ここに例示するハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物は、分子構造内にハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用することが可能なシクロデキストリンの環状部分を有する化合物であり、有機媒体に少なくとも分散させることができる。当該吸引的に相互作用する部分とハロゲン化芳香族化合物とが相互作用することにより、ハロゲン化芳香族化合物を当該相互作用部分またはその近傍に固着させる。
本発明の選択固着剤は、前記のハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物を活性成分として含むほか、必要に応じて担体、基材、希釈剤等の助剤を含むことができる。また活性成分であるハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物は、場合により担体または基材に固定化されていても良い。たとえばシリカゲル、ポリマービーズ、イオン交換樹脂、ガラス、フィルタ、メンブレン、各種網状構造物又は格子状構造物、発泡体、多孔質物質などの固体担体にハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物を固定化させることができる。ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物の担体又は基材への固定化は、たとえば共有結合あるいはイオン結合などに代表される比較的強い化学結合の他、疎水性相互作用、ファンデルワールス力などの比較的弱い力での物理的相互作用によっても行うことができる。
ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物として、シクロデキストリンと有機二塩基酸類とを縮合させて得たポリマーが挙げられる。シクロデキストリンとは、6個、7個、8個のグルコースが環状に結合した環状オリゴ糖のことであり、それぞれα−、β−またはγ−シクロデキストリンと称される。有機二塩基酸類とは、例えば、脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸、脂肪酸の他、広く酸ハロゲン化物を含み、本発明においては、シクロデキストリン分子中の水酸基と反応して逐次縮合し、ポリマーを形成しうる化合物のことである。このような有機二塩基酸類として、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられ、本発明では特にテレフタル酸又はテレフタル酸ジクロライド(二塩化テレフタロイル)を用いることが好適である。
このようなシクロデキストリンと有機二塩基酸類とを縮合させてポリマーを製造することができる。ここでポリマーとは、複数のシクロデキストリンと有機二塩基酸類とが縮合したものを総称することとする。したがって、例えばシクロデキストリンと有機二塩基酸類とが合計で数個〜10個程度縮合した、いわゆるオリゴマーと呼ばれるような化合物も、本明細書ではポリマーと総称するものとする。本発明のポリマーは、分子量の異なる重合体が混合した組成物であってよい。
発明を実施するための形態
また、本発明の選択固着剤の活性成分としての、シクロデキストリンと有機二塩基酸類との縮合ポリマーは、例えば以下のような方法で製造することができる:
γ−シクロデキストリンを有機溶媒(例えばピリジン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等。好ましくは乾燥ピリジン)に溶解させる。一方二塩化テレフタロイルを有機溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジクロロメタン、1,4−ジオキサン等。好ましくは乾燥テトラヒドロフラン)に溶解させ、これを先に用意したγ−シクロデキストリン溶液に滴下する。この際、縮合反応による熱が発生するので、γ−シクロデキストリン溶液を氷浴などで冷却しながら滴下することが望ましい。そのまま反応液を撹拌すると結晶が析出するのでこれを適宜洗浄、乾燥すると、γ−シクロデキストリンとテレフタル酸との縮合ポリマーを得ることができる。γ−シクロデキストリンの他、α−及びβ−シクロデキストリンでも同様の縮合ポリマーを形成することができる。本明細書では、このように得たポリマーを「テレフタル酸γ−CD」「γ−CDテレフタル酸」等と略称することがあるが、いずれも縮合ポリマーのことである。
例えば上記のような方法で得たハロゲン化化合物と吸引的に相互作用する化合物を、そのまま選択固着剤として使用することができ、また必要に応じて各種添加剤または助剤を加えた選択固着剤組成物とすることができる。
次に本発明の選択固着剤を使用して、有機媒体中からハロゲン化芳香族化合物を選択的に除去する方法を具体的に説明する。
本発明に使用するハロゲン化芳香族化合物を含有する有機媒体は、上述のハロゲン化芳香族化合物を少なくとも1種含有しており、特にハロゲン化芳香族化合物の含有量が0.5-1%程度の場合に「極微量」「微量」あるいは「低濃度で」含有していると称される。ハロゲン化芳香族化合物を低濃度で含有する有機媒体は、処理すべきハロゲン化芳香族化合物は極少量であるのに、有機媒体自体の体積が非常に大きくなり、したがって貯蔵に困難をきたすとともに化学的に処理するには多大な時間を要する。よって、極微量に溶解しているハロゲン化芳香族化合物を有機媒体から濃縮分離して、処理すべきハロゲン化芳香族化合物と、再利用可能な有機媒体とに分けることができれば、ハロゲン化芳香族化合物の処理効率が上がる一方、かかる有機媒体の貯蔵の問題も解決することができる。
このような、ハロゲン化芳香族化合物を含有する絶縁油、機械油、熱媒体、潤滑油、可塑剤、塗料及びインキ及びこれらの混合物等の有機媒体を反応容器に入れる。これら有機媒体を貯蔵する貯蔵容器をそのまま反応容器として使用しても良い。ここに、含有されているハロゲン化芳香族化合物に対して10倍−50倍、好ましくは50-200倍(モル基準)のハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物を含む本発明の選択固着剤を投入し、よく攪拌する。本発明の選択固着剤中の活性成分であるハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物またはかかる化合物を含む組成物は、有機媒体中に分散し、有機媒体中に含有されるハロゲン化芳香族化合物と接触する。ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物中の吸引的相互作用部分との相互作用によりハロゲン化芳香族化合物が当該部分またはその近傍に固着される。処理する有機媒体の量やハロゲン化芳香族化合物の濃度、及び本発明の選択固着剤の量にもよるが、一般的には5時間〜数日間にわたり攪拌等による方法で接触させることができる。固着反応は常温で好適に行うことができ、必要に応じて加熱することもできる。
このようにハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物に有機媒体中に含有されるハロゲン化芳香族化合物が固着された後、ハロゲン化芳香族化合物が固着された当該吸引的相互作用化合物(または当該化合物を含む組成物)のみを分離する。分離は既存の固液分離技術を用いればよく、例えば、遠心分離機、加圧濾過機があげられる。分離する際のフィルタは、市販のフィルタ、ガラスフィルタ、メンブレン、脱脂綿、金属、樹脂等を用いて行うことができる。本発明の選択固着剤に含まれる包接化合物類を分離することができる孔径のものであれば、いかなるフィルタ、メンブレンを用いても良いが、一般的な相互作用化合物の粒径を考慮して、孔径約0.1−100μmのものを使用することが好ましい。
分離により得たハロゲン化芳香族化合物を固着した吸引的相互作用化合物は、必要に応じて固着したハロゲン化芳香族化合物のみを脱離し、相互作用化合物に固着されたハロゲン化芳香族化合物又は前記脱離操作により得たハロゲン化芳香族化合物を、必要に応じて希釈した後、例えば化学抽出分解法などの化学的処理方法により分解処理を行うことができる。
ハロゲン化芳香族化合物を固着した吸引的相互作用化合物を分離した後に得られた有機媒体は、ハロゲン化芳香族化合物が実質的に完全に除去されている。したがって、ハロゲン化芳香族化合物が含まれているが故に従来は保管せざるをえなかった有機媒体を、再利用可能なものは再利用し、あるいは通常の方法により焼却処分等により廃棄することができる。
本発明の選択固着剤として、活性成分である、ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物をたとえばシリカゲル、ポリマービーズ、イオン交換樹脂、発泡体、フィルム、メンブレン、各種格子状構造物及び網状構造物、多孔質物質などの担体に固定化させたものを好適に使用することができる。たとえばシリカゲル、ポリマービーズ又はイオン交換樹脂等の固体担体に本発明の吸引的相互作用化合物を担持させたものをカラム内に積層し、ここにハロゲン化芳香族化合物を含有する有機媒体を常圧下または加圧下にて流し、当該吸引的相互作用化合物と相互作用させ、有機媒体中に含有されたハロゲン化芳香族化合物を効果的に除去することが可能となる。あるいはフィルタ、メンブレンなどの固体担体に本発明の吸引的相互作用化合物を担持させたものを用いて、ハロゲン化芳香族化合物を含有する有機媒体を常圧または減圧濾過することにより、有機媒体中に含有されるハロゲン化芳香族化合物をメンブレン又はフィルタに固着させて、ハロゲン化芳香族化合物を除去することが可能となる。あるいは発泡体、網状構造物、格子状構造物、多孔質物質などの固体担体に本発明の吸引的相互作用化合物を担持させたものをハロゲン化芳香族化合物を含有する有機媒体中に投入して、当該固体担体の網状部分、格子状部分、あるいは孔部分に有機媒体を吸収させ、含有されたハロゲン化芳香族化合物を固着させ、ついで当該固体担体に圧力をかけて(たとえば搾る等の操作を行って)、ハロゲン化芳香族化合物が除かれた有機媒体を得ることができる。
このように本発明のハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物を固体担体に固定化させた組成物は、ハロゲン化芳香族化合物を含有する有機媒体からバッチ処理にてハロゲン化芳香族化合物を除去する方法に用いられる他、連続的に処理する方法にも非常に好適に用いられる。
本発明の選択固着剤は、有機媒体中に含有されたハロゲン化芳香族化合物を選択的に固着し、これを有機媒体中から除去することができる。本発明の選択固着剤を使用することにより、微量のハロゲン化芳香族化合物が溶解しているが故に保管せざるを得なかった有機媒体から、厳密な分解処理が必要なハロゲン化芳香族化合物のみを除去、濃縮することができるので、ハロゲン化芳香族化合物の分解処理効率が飛躍的に高まる一方、安全な有機媒体は通常の方法で処理するか、再利用することが可能となる。本発明の選択固着剤を使用して、有機媒体に含有されたハロゲン化芳香族化合物を捕集する方法は、有機媒体中に選択固着剤を投入・分散させ、攪拌などによりハロゲン化芳香族化合物を固着させ、これを分離するという比較的容易な方法であり、常温で行うことが可能であるため、ハロゲン化芳香族化合物が大気中に拡散するおそれのない、安全な方法である。本発明の選択固着剤として、ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物を各種固体担体に固定化させた物質を用いると、有機媒体に含有されたハロゲン化芳香族化合物を連続的に除去することが可能となる。
[合成例1]γ−CDとテレフタル酸との縮合ポリマー(以下、「テレフタル酸γ−CD」と称する。)の合成
滴下ロート、風船付き三方コック及びセプタムの付いた300mlの3つ口フラスコに、γ-CD(6.0 g, 3.1 mmol、純正化学株式会社)と乾燥ピリジン(120 ml、和光純薬工業)をいれた。フラスコを氷浴につけた後、乾燥テトラヒドロフラン(40ml)に溶解した二塩化テレフタロイル(7.5g, 25 mmol、東京化成工業)を30分間かけて滴下した。そのまま氷浴で2時間撹拌した後、氷浴を外し、更に17時間室温で攪拌した。析出した白色結晶を吸引濾過した後、得られた結晶を水、アセトンの順で洗浄し、80℃で真空乾燥した。12.7gのテレフタル酸γ-CD高分子(以下、「TPGCD」と称する。)が得られた。
IR(neat); 3418, 1716, 1409, 1266, 1097, 1041, 1017, 874, 730 cm-1
[実施例1]TPGCDによる1,2,4−トリクロロベンゼンの選択固着
上記の合成例1にて合成したTPGCD(204mg)を注射器に充填した。1,2,4−トリクロロベンゼン(「1,2,4−TCB」、東京化成工業)を100ppm含有する高圧絶縁油(谷口石油精製、1,2,4−TCB込みで435mg)を前記注射器に流し込み、シリンジを押すことにより分離したところ、111mgの絶縁油を得た。得られた絶縁油に含まれる1,2,4−TCB濃度は、GC−2010(島津製作所)装置を使用して内部標準法(内部標準物質:2−クロロトルエン)により測定し、1,2,4−TCBは検出されなかった。
[実施例2]TPGCDによる4−モノクロロビフェニルの選択固着
上記の合成例1にて合成したTPGCD(203mg)を注射器に充填した。4−モノクロロビフェニル(「4−MCBP」、東京化成工業)を100ppm含有する高圧絶縁油(谷口石油精製、4−MCBP込みで401mg)を前記注射器に流し込み、シリンジを押すことにより分離したところ、126mgの絶縁油を得た。得られた絶縁油に含まれる4−MCBP濃度は、QCMS−QP5050(島津製作所)装置を使用し、M/Z=188を用いてSIM法(selective ion monitoring)による内部標準法(内部標準物質:2−クロロトルエン)により測定し、4−MCBPは検出されなかった。
[実施例3]TPGCDによる2−モノクロロビフェニルの選択固着
上記の合成例1にて合成したTPGCD(203mg)を注射器に充填した。2−モノクロロビフェニル(「2−MCBP」、東京化成工業)を100ppm含有する高圧絶縁油(谷口石油精製、2−MCBP込みで408mg)を前記注射器に流し込み、シリンジを押すことにより分離したところ、115mgの絶縁油を得た。得られた絶縁油に含まれる2−MCBP濃度は、実施例8と同様に測定し、2−MCBPは検出されなかった。
[実施例4]TPGCDによる4、4’−ジクロロビフェニルの選択固着
上記の合成例1にて合成したTPGCD(204mg)を注射器に充填した。4,4’−ジクロロビフェニル(「4,4’−DCBP」、東京化成工業)を100ppm含有する高圧絶縁油(谷口石油精製、4,4’−DCBP込みで399mg)を前記注射器に流し込み、シリンジを押すことにより分離したところ、118mgの絶縁油を得た。得られた絶縁油に含まれる4,4’−DCBP濃度は、実施例8と同様に測定し(但しM/Z=222の値を用いた)、4,4’−DCBPは検出されなかった。
[実施例5]TPGCDによる3,4,4’−トリクロロビフェニルの選択固着
上記の合成例1にて合成したTPGCD(218mg)を注射器に充填した。3,4,4’−トリクロロビフェニル(「4,4,4’−TRCBP」、東京化成工業)を100ppm含有する高圧絶縁油(谷口石油精製、3,4,4’−TRCBP込みで428mg)を前記注射器に流し込み、注射器を80℃に維持してシリンジを押すことにより分離したところ、89mgの絶縁油を得た。得られた絶縁油に含まれる3,4,4’−TRCBP濃度は、実施例8と同様に測定し(但しM/Z=256の値を用いた)、3,4,4’−TRCBPは検出されなかった。
[実施例6]TPGCDによる3,4’,5−トリクロロビフェニルの選択固着
上記の合成例1にて合成したTPGCD(217mg)をマントルヒーターを装着した注射器に充填した。3,4’,5−トリクロロビフェニル(「4,4’,5−TRCBP」、東京化成工業)を100ppm含有する高圧絶縁油(谷口石油精製、3,4’,5−TRCBP込みで406mg)を前記注射器に流し込み、注射器を80℃に維持してシリンジを押すことにより分離したところ、74mgの絶縁油を得た。得られた絶縁油に含まれる3,4’,5−TRCBP濃度は、実施例8と同様に測定し(但しM/Z=256の値を用いた)、3,4’,5−TRCBPは検出されなかった。
[実施例7]TPGCDによる3,3’,5,5’−テトラクロロビフェニルの選択固着
上記の合成例1にて合成したTPGCD(200mg)をマントルヒーターを装着した注射器に充填した。3,3’,5,5’−テトラクロロビフェニル(「3,3’,5,5−TECBP」、東京化成工業)を100ppm含有する高圧絶縁油(谷口石油精製、3,3’,5,5’−TECBP込みで422mg)を前記注射器に流し込み、注射器を80℃に維持してシリンジを押すことにより分離したところ、140mgの絶縁油を得た。得られた絶縁油に含まれる3,3’,5,5’−TECBP濃度は、実施例8と同様に測定し(但しM/Z=294の値を用いた)、3,3’,5,5’−TECBPは検出されなかった。
[実施例8]TPGCDによる2,3’,4,5,5’−テトラクロロビフェニルの選択固着
上記の合成例1にて合成したTPGCD(201mg)をマントルヒーターを装着した注射器に充填した。2,3,4,5,5’−ペンタクロロビフェニル(以下、「2,3’,4,5,5’−PECBP」と称す、東京化成工業)を100ppm含有する高圧絶縁油(谷口石油精製、2,3,4,5,5’−PECBP込みで411mg)を前記注射器に流し込み、注射器を100℃に維持してシリンジを押すことにより分離したところ、123mgの絶縁油を得た。得られた絶縁油に含まれる2,3,4,5,5’−PECBP濃度は、実施例8と同様に測定し(但しM/Z=326の値を用いた)、2,3,4,5,5’−PECBPは検出されなかった。
[実施例9]TPGCDによる2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサクロロビフェニルの選択固着
上記の合成例1にて合成したTPGCD(204mg)をマントルヒーターを装着した注射器に充填した。2,2’,4,4’,5,5’−ヘキサクロロビフェニル(以下、「2,2’,4,4’,5,5’−HECBP」と称す、東京化成工業)を100ppm含有する高圧絶縁油(谷口石油精製、2,2’,4,4’,5,5’−HECBP込みで406mg)を前記注射器に流し込み、注射器を110℃に維持してシリンジを押すことにより分離したところ、127mgの絶縁油を得た。得られた絶縁油に含まれる2,2’,4,4’,5,5’−HECBP濃度は、実施例8と同様に測定し(但しM/Z=358の値を用いた)、2,2’,4,4’,5,5’−HECBPは検出されなかった。
[実施例10]TPGCDによるポリクロロビフェニルの選択固着
上記の合成例1にて合成したTPGCD(4.6g)をマントルヒーターを装着した注射器に充填した。ポリクロロビフェニル(以下、「PCB」と称す)を25ppm含有する高圧絶縁油(実際に存在するPCB汚染油)9.2gを前記注射器に流し込み、注射器を120℃に維持してシリンジを押すことにより分離したところ、3.1gの絶縁油を得た。得られた絶縁油に含まれるPCBの濃度を、平成4年厚生省告示第192号別表第3の第1に規定される方法によりガスクロマトグラフィで測定したところ、PCBは検出されなかった。
実施例1〜10の結果をまとめると表1のようになった:
Figure 0004836087
本発明により、環境に安易に放出できないダイオキシン類、ポリクロロビフェニル類などの有毒物質たるハロゲン化芳香族化合物を含みうる絶縁油、熱媒体、潤滑油、可塑剤、塗料及びインキ等に代表される有機媒体を保管せざるを得ない産業、及びこれら化合物を含みうる紙、木材、焼却灰、岩石、土壌等に代表される固体物質を保管せざるを得ない産業において、これら化合物の安全で効率的な分解処理と、かかる媒体の保管スペースの節約を同時に実現することができる。

Claims (10)

  1. ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する、シクロデキストリンと有機二塩基酸とを縮合させて得たポリマーを含有する、有機媒体に含有されるハロゲン化芳香族化合物の選択固着剤。
  2. 有機二塩基酸がテレフタル酸である、請求項1に記載の選択固着剤。
  3. ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用するポリマーが、固体担体に固定化されている、請求項1または2に記載の選択固着剤。
  4. ハロゲン化芳香族化合物が、ダイオキシン類、ポリクロロビフェニル類、またはポリクロロベンゼン類である、請求項1〜3のいずれかに記載の選択固着剤。
  5. 有機媒体が、絶縁油、熱媒体、潤滑油、可塑剤、塗料及びインキ及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の選択固着剤。
  6. ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する、シクロデキストリンと有機二塩基酸とを縮合させて得たポリマーを含有する、有機媒体に含有されるハロゲン化芳香族化合物の選択固着剤と、ハロゲン化芳香族化合物を含有する有機媒体とを混合し、該有機媒体に含有されたハロゲン化芳香族化合物を該ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物に固着させ、次いで該ハロゲン化芳香族化合物を固着した該ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用する化合物を該有機媒体より分離することを特徴とする、有機媒体に含有されたハロゲン化芳香族化合物を捕集する方法。
  7. 有機二塩基酸がテレフタル酸である、請求項6に記載の方法。
  8. ハロゲン化芳香族化合物と吸引的に相互作用するポリマーが、固体担体に固定化されていることを特徴とする選択固着剤を使用する、請求項6または7に記載の方法。
  9. ハロゲン化芳香族化合物が、ダイオキシン類、ポリクロロビフェニル類、またはポリクロロベンゼン類である、請求項6〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 有機媒体が、絶縁油、機械油、熱媒体、潤滑油、可塑剤、塗料及びインキ及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項6〜9のいずれかに記載の方法。
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