JP4833561B2 - 撮影レンズ駆動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影レンズ駆動制御装置に関するものである
一般に、写真撮影を行うカメラにおいては、必要に応じて撮影の倍率を変化させることが可能ないわゆるズームレンズを備えたものが普及している。
このようなズームレンズでは、カメラに備えられた操作スイッチにより、遠方を拡大して撮影することが可能な望遠の状態と、より広い範囲を撮影することが可能な広角の状態との間で撮影倍率を変化させることが可能である。
ここで撮影倍率を変化させるためには、1枚以上のレンズを備えるレンズ群を複数組み合わせ、それぞれのレンズ群を光軸方向に駆動させることで実現が可能である。
このようなレンズ群を駆動する場合、各レンズ群の位置を連動させて変更することが可能な機械的な機構を設け、その機構を手動またはモータにより駆動制御する撮影レンズ駆動制御装置が一般に用いられている(例えば、特許文献1)。しかしながら、このような撮影レンズ駆動制御装置の場合、機械的な機構を備えることにより構造が複雑になってしまう、という問題点があった。
上記のような撮影レンズ駆動制御装置に対し、各レンズ群をそれぞれモータにより直接駆動することで、機械的な機構に比べて構造が容易な撮影レンズ駆動制御装置が検討されている。
特開平06−160699号公報
ここで各レンズ群は同一の光軸上にあるため、各レンズ群をその光軸にそって独立して前後に駆動した場合は、各レンズ群同士が干渉してしまう可能性がある。
また、各レンズ群を時間をずらして順次駆動した場合は、目標の光学系が成立するまでに時間がかかってしまう。したがって、このような撮影レンズ駆動制御装置を、液晶ディスプレイを備えたデジタルカメラに適用した場合、液晶ディスプレイには通常レンズを通じた映像が表示されているため、焦点が合っていない状態での映像が長く表示されることになり、見栄えが悪いという問題も発生する。
本発明の課題は、複数のレンズ群で構成された撮影レンズにおいて、各レンズ群の間の干渉を起こすことなく各レンズ群をそれぞれモータで同時に駆動し、目標の光学系を短時間で成立させる撮影レンズ駆動制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、変倍機能を担う複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群を駆動する複数のレンズ駆動装置と、前記複数のレンズ駆動装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記複数のレンズ群のうち対物側に位置するレンズ群を駆動する際に、該対物側に位置するレンズ群の位置に対する他のレンズ群の位置に応じて、該対物側に位置するレンズ群と該他のレンズ群との距離が所定の範囲内となるように、該他のレンズ群の駆動速度を調整し、前記所定の範囲は、前記対物側に位置するレンズ群に対して前記他のレンズ群の位置が接近した位置である第一の所定位置と、該第一の所定位置より前記対物側に位置するレンズ群よりも離れた位置にある第二の所定位置とで規定され、前記第一の所定位置は、前記対物側に位置するレンズ群の位置と、予め設定された他のレンズ群の複数の駆動位置のうち、他のレンズ群の現在の駆動位置と、現在の駆動位置に対して対物側にある一つ先の駆動位置とに基づいて規定される第一の所定距離とに基づき算出され、前記第二の所定位置は、前記対物側に位置するレンズ群の位置と、予め設定された他のレンズ群の複数の駆動位置のうち、他のレンズ群の現在の駆動位置に対して対物側とは反対側にある一つ手前の駆動位置と二つ手前の駆動位置とに基づいて規定される第二の所定距離とに基づき算出され、前記第一の所定位置及び前記第二の所定位置は、前記対物側に位置するレンズ群の位置が変更されるたびに更新され、前記調整が、前記他のレンズ群の位置が前記第一の所定位置を越えて前記対物側に位置するレンズ群に接近した場合に、前記他のレンズ群が前記対物側に位置するレンズ群にさらに接近しないように前記他のレンズ群の駆動速度を調整し、前記他のレンズ群の位置が前記第二の所定位置を越えて前記対物側に位置するレンズ群より離れた場合に、前記他のレンズ群が前記対物側に位置するレンズ群からさらに離れないように前記他のレンズ群の駆動速度を調整することを特徴としている。
また請求項2の発明は、請求項1において、さらに、前記制御装置が、前記複数のレンズ群のうち対物側に位置するレンズ群を駆動する際に、該対物側に位置するレンズ群の駆動速度に応じて、該対物側に位置するレンズ群と該他のレンズ群との距離が所定の範囲内となるように、該他のレンズ群の駆動速度を調整することを特徴としている。
また請求項3の発明は、請求項1において、さらに、前記制御装置が、前記複数のレンズ群のうち対物側に位置するレンズ群を駆動する際に、該対物側に位置するレンズ群の移動距離に応じて、該対物側に位置するレンズ群と該他のレンズ群との距離が所定の範囲内となるように、該他のレンズ群の駆動量を調整することを特徴としている。
上記構成によれば、対物側に位置するレンズ群を駆動する際に、対物側に位置するレンズ群の位置に対する他のレンズ群の位置に応じて他のレンズ群の駆動速度が調整され、対物側に位置するレンズ群と他のレンズ群が干渉しないように他のレンズ群が駆動される。
また対物側に位置するレンズ群を駆動する際に、対物側に位置するレンズ群の駆動速度に応じて他のレンズ群の駆動速度が調整され、対物側に位置するレンズ群と他のレンズ群が干渉しないように他のレンズ群が駆動される。
また対物側に位置するレンズ群を駆動する際に、対物側に位置するレンズ群の移動距離に応じて他のレンズ群の駆動量が調整され、対物側に位置するレンズ群と他のレンズ群が干渉しないように他のレンズ群が駆動される。
また対物側に位置するレンズ群と他のレンズ群が同時に駆動されるため、目標の光学系が成立するまでの所用時間を短くすることができる。
また各レンズ群をそれぞれのレンズ駆動装置で駆動するため、複数のレンズ群を一つの駆動装置で駆動する場合に要する複雑な駆動機構を必要とせず、構造が簡単である。
また、対物側に位置するレンズ群と他のレンズ群が所定の間隔を保って駆動されるため、対物側に位置するレンズ群と他のレンズ群の干渉、必要以上の乖離が発生しない。
また請求項の発明は、請求項2において、前記調整が、前記対物側に位置するレンズ群の駆動速度が増加した場合に前記他のレンズ群の駆動速度を加速し、前記対物側に位置するレンズ群の駆動速度が減少した場合に前記他のレンズ群の駆動速度を減速することを特徴としている。
上記構成によれば、対物側に位置するレンズ群の駆動速度の増減に合わせて他のレンズ群の駆動速度を増減するため、対物側に位置するレンズ群と他のレンズ群とが干渉しない。
また請求項の発明は、請求項3において、前記調整が、前記対物側に位置するレンズ群の移動距離が増加した場合に前記他のレンズ群の駆動量を増加し、前記対物側に位置するレンズ群の移動距離が減少した場合に前記他のレンズ群の駆動量を減少することを特徴としている。
上記構成によれば、対物側に位置するレンズ群の移動距離の増減に合わせて他のレンズ群の駆動量を増減するため、対物側に位置するレンズ群と他のレンズ群とが干渉しない。
また請求項の発明は、請求項1〜請求項のいずれか1項において、前記対物側に位置するレンズ群の前記レンズ駆動装置が直流モータであり、前記他のレンズ群の前記レンズ駆動装置がパルスモータであることを特徴としている。
上記構成によれば、対物側に位置するレンズ群は滑らかに駆動され、他のレンズ群は対物側に位置するレンズ群の移動に合わせてより正確に駆動される。
本発明によれば、複数のレンズ群で構成された撮影レンズにおいて、各レンズ群の間の干渉を起こすことなく各レンズ群をそれぞれモータで同時に駆動し、目標の光学系を短時間で成立させる撮影レンズ駆動制御装置を実現することができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1は本発明の実施例のブロック図を示した図である。
撮影レンズ1は、それぞれ複数のレンズを有するレンズ群である1−2群1A、3群1B、4群1Cを備えている。これらレンズ群1A〜1Cは、中心軸が同一の光軸上にあるように鏡胴1D内に配置されている。ここで、1−2群1Aと3群1Bとの間には、撮影対象物から撮影レンズ1内に入射する光量を制御するための第1絞り2A、第2絞り2B、および撮影時の露光時間を制御するシャッタ3が設置されている。
ここで、1−2群1Aおよび3群1Bは撮影倍率を可変するためのレンズ群であり、4群1Cは4群1Cの後方に位置する露光面(図示省略)へ映像を合焦させるためのレンズ群である。
1−2群1A、3群1B、4群1Cはそれぞれモータで駆動され、光軸に平行に移動して目標の光学系が成立する。
また1−2群1Aを構成する1群および2群は、その間隔がカム機構により機械的に調整されるカム筒(図示省略)に取り付けられており、1−2群用モータ4Aにより1−2群1Aが駆動される際に1群と2群との間隔が所定の間隔となるように機械的に駆動される。
ここで、1−2群用モータ4Aは直流モータであり、3群用モータ4B、4群用モータ4Cはパルスモータである(駆動機構は図示省略)。
一般的に直流モータは、供給電力が同じであればパルスモータに比べて回転速度を高速にすることが可能である。また負荷の変化に応じて駆動電流が変化するという特性により、負荷が増えると駆動電流が増加してその結果駆動トルクが増すため、負荷変動に強いという特徴がある。この特徴により、ズームポジションによりカムの傾斜が変化してモータの負荷が変化するカム筒の駆動に適している。反面、直流モータには慣性があるため、停止制御を行ってから実際に停止するまでのずれ、いわゆるオーバーランが起こり、希望した位置に停止させることが難しいという特徴がある。
一方パルスモータは、外部から入力したパルスにより駆動され、任意の位置で停止させることは容易であるが、トルク変動に対しては強くないために、トルク変動が少ない場合の制御に適している。
以上のような各モータの特徴を踏まえ、1−2群用モータ4Aに直流モータを、3群用モータ4B、4群用モータ4Cにパルスモータを利用する。
第1絞り2A、第2絞り2B、およびシャッタ3はそれぞれ第1絞り用モータ4D、第2絞り用モータ4E、シャッタ用モータ4Fで駆動される(駆動機構は図示省略)。
これらの各モータ4A〜4Fは、モータドライバ5Aに電気的に接続されている。
モータドライバ5Aは、電気的に接続されたCPU5Bから各モータ4A〜4Fを駆動制御するのに必要な情報、例えば駆動タイミング、駆動量、駆動方向等の情報を得て、各モータ4A〜4Fの駆動制御を行う。
ここでモータ4Aには、その回転に伴い回転数に応じた数のパルスを発生する1−2群移動量検出装置7が備えられている。この1−2群移動量検出装置7は、電気的に接続された1−2群移動量検出装置駆動回路8によって駆動される。また、1−2群移動量検出装置7が出力したパルスは、CPU5Bに取り込まれる。
1−2群移動量検出装置7は、撮影レンズ1が最も望遠状態になったときと最も広角状態になったときの間に所定のパルス数、例えば1280個のパルスを出力する。この区間が所定の数、例えば16等分(80パルス毎)に区切られ、17個の位置指標、いわゆるズームポジションZp1、Zp2、・・・、Zp17が設定されている。ここで、1−2群移動量検出装置7の出力パルスとズームポジションの関係を図2に示す。また、パルスのカウントを開始する基準位置、ズームポジション、撮影レンズ収納位置の位置関係を図2に示す。図2に示したパルス数は、図2の基準位置を0としてカウントを始めており、基準位置から撮影レンズ収納位置側は、負の値でカウントする。
一方3群1B、4群1Cを駆動する3群用モータ4B、4群用モータ4Cは各々パルスモータであり、CPU5Bからの指示に従いモータドライバ5Aから印加されるパルス数に応じて駆動される。
ここで、各ズームポジションZp1〜ZP17に3群1Bを配置させるのに必要な3群用モータ4Bへの入力パルス数は図2に示すように設定されている。なお4群1Cは合焦用レンズ群のため、位置の説明は省略する。
また1−2群1A、3群1B、4群1Cにはそれぞれの基準位置を検出する1−2群基準位置検出装置9A、3群基準位置検出装置9B、4群基準位置検出装置9Cが備えられており、各レンズ群が基準位置にあるかどうかが検出される。この1−2群基準位置検出装置9A、3群基準位置検出装置9B、4群基準位置検出装置9Cは、それぞれ1−2群基準位置検出装置駆動回路10A、3群基準位置検出装置駆動回路10B、4群基準位置検出装置駆動回路10Cによって駆動される。またその位置はCPU5Bに取り込まれる。
CPU5Bには、望遠撮影を行う場合に撮影レンズ1の倍率をアップするために操作する望遠スイッチ6A(図1では望遠SWと記載)、および広角撮影を行う場合に撮影レンズ1の倍率をダウンするために操作する広角スイッチ6B(図1では広角SWと記載)が電気的に接続されており、CPU5Bはこの望遠スイッチ6Aおよび広角スイッチ6Bの操作に応じて各モータ4A、4B、4Cを制御する。
上記モータドライバ5AとCPU5Bが制御装置5を構成する。
次に、本発明の第1の実施例の基本作用を図3のフローチャートおよび図4〜図7のタイミングチャート、図8の動作説明図を用いて説明する。
本実施例は、1−2群1Aの位置に対する3群1Bの位置に応じて3群1Bの駆動速度を変化させ、1−2群1Aと3群1Bが干渉しないように1−2群1Aと3群1Bを同時に駆動する駆動制御方法の実施例である。
ここで駆動制御方法は、撮影レンズ1の駆動方向が望遠から広角に駆動される状態であるか、あるいは広角から望遠に駆動される状態であるかで制御のフローが異なるため、以下撮影レンズ1の駆動方向が望遠から広角に駆動される場合と、広角から望遠に駆動される場合に分けて説明を行う。
まず、撮影レンズ1の駆動方向が広角から望遠に駆動される場合の駆動制御方法の説明を行う。
ステップS101では、4群1Cの退避駆動制御(後述)の必要性を判断するため、撮影レンズ1の駆動方向が、望遠から広角に駆動される状態であるか、広角から望遠に駆動される状態であるか、が判定される。
使用者が撮影レンズ1を広角から望遠に駆動する望遠スイッチ6Aを押して撮影レンズ1が広角から望遠(図3中、W→Tと記載)に駆動される状態の場合は、各レンズ群間の距離が離れる方向へ各レンズ群が駆動されるため、4群1Cの退避駆動制御は不要であり、フローはステップS103へ進む。
ステップS103では、3群1Bの退避駆動制御(後述)の必要性を判断するため、撮影レンズ1の駆動方向が、望遠から広角に駆動される状態であるか、広角から望遠に駆動される状態であるか、が判定される。
使用者が撮影レンズ1を広角から望遠に駆動する望遠スイッチ6Aを押して撮影レンズ1が広角から望遠(図3中、W→Tと記載)に駆動される状態の場合は、各レンズ群間の距離が離れる方向へ各レンズ群が駆動されるため、3群1Bの退避駆動制御は不要であり、フローはステップS105へ進む。
ステップS105では、望遠スイッチ6Aが押されたことによって1−2群用モータ4Aにより1−2群1Aの駆動が開始される。
ここで1−2群用モータ4Aは直流モータであるため、駆動開始直後は突入電流が発生し、制御が不安定となる。これを避けるため、1−2群1Aの駆動開始直後は、1−2群用モータ4Aの駆動電圧を定常時の駆動電圧より低い値に設定し、所定時間経過後に電圧を定常時の電圧に引き上げる起動制御を行う(図4、図5の望遠スイッチ6Aおよび1−2群用モータ4Aのタイミングチャート参照)。
なお、望遠〜広角間での駆動電圧は、広角〜撮影レンズ収納間での駆動電圧よりも低めに設定している。これは、広角〜撮影レンズ収納間は、駆動の高速性が要求されるために電圧を高く設定しているためである。一方望遠〜広角間は、望遠スイッチ6Aまたは広角スイッチ6Bの操作により、目標の位置ですばやく駆動が停止するように適度な電圧設定としている。
ステップS105で1−2群1Aの駆動を開始後、フローはステップS106へ移行する。
ステップS106では、1−2群1Aが停止する必要があるかどうかの判定が行われる。ここで、1−2群1Aを停止する必要がある場合、すなわち、望遠スイッチ6Aが押されなくなった場合(図5で望遠スイッチ6AがOffになった時点)、または1−2群1Aが最望遠側の位置に対し所定距離手前まで駆動された場合(図4で1−2群用モータ4Aの停止制御が開始された時点)は、フローはステップS112へ移行する。
一方、1−2群1Aを停止する必要がない場合は、フローはステップS107へ移行する。
ステップS107では、3群1Bが停止中であるか、駆動中であるかが判定される。ここで3群1Bが停止中である場合は、フローはステップS108へ移行する。一方3群1Bが駆動中である場合は、フローはステップS110へ移行する。
ステップS108では、1−2群1Aの駆動開始タイミングと3群1Bの駆動開始タイミングに時間差を持たせるために、1−2群1Aの駆動開始後、所定時間が経過しているかどうかが判定される。1−2群1Aの駆動開始タイミングと3群1Bの駆動開始タイミングに時間差を持たせることで、1−2群用モータ4Aの駆動開始時に発生する突入電流タイミングに3群用モータ4Bの駆動電流が重ならないため、電源が短時間に大きな消費電流を供給する必要がなくなる。このようにすることで、電池の寿命を長くすることが可能となる。所定時間の経過の判定は、1−2群移動量検出装置7からの出力パルスが所定の個数カウントされることで行われる。
ステップS108で、1−2群1Aの駆動開始後、所定時間が経過している場合は、フローはステップS109へ移行する。一方1−2群1Aの駆動開始後、所定時間が経過していない場合は、フローはステップS106へ戻り、上記フローを繰り返す。
ステップS109では、3群用モータ4Bにより3群1Bの駆動が開始される。このとき、3群1Bの駆動速度は所定の速度、例えば3群用モータ4Bの入力パルスレートが600pps(1秒当たりパルス数)となるように行われる。その後、フローはステップS106へ戻る。
ステップS107で3群1Bが駆動中である場合は、フローはステップS110へ移行する。ステップS110では、1−2群1Aに対する3群1Bの位置を調べ、1−2群1Aと3群1Bとの干渉、必要以上の乖離を避けるために3群1Bの駆動速度の変更が必要であるかどうかが判定される。
ここで、図8に示すように、1−2群1Aの位置に対し3群1Bの位置が所定の位置P1を越えて1−2群1Aに近づいている状態であるか(図8の点線部A)、所定の位置P2を越えて1−2群1Aよりも遠ざかっている状態であれば(図8の点線部B)、3群1Bの駆動速度の変更が必要な状態であり、フローはステップS111へ移行する。一方、1−2群1Aの位置に対し3群1Bの位置がP1とP2の間にある場合は、3群1Bの駆動速度の変更は不必要な状態であり、フローはステップS106へ戻る。以下、P1とP2の間隔を群間保持区間と呼ぶ。
ステップS111では、1−2群1Aの位置に対し3群1Bの位置が所定の位置P1を越えて1−2群1Aに近づいている状態の場合は(図8の点線部A)、1−2群1Aと3群1Bの干渉が発生する可能性があるため、3群1Bの速度を所定量減速し、1−2群1Aと3群1Bとの干渉を回避する。
また1−2群1Aの位置に対し3群1Bの位置が所定の位置P2を越えて1−2群1Aよりも遠ざかっている状態であれば(図8の点線部B)、1−2群1Aと3群1Bとの距離が必要以上に離れてしまう可能性があるため、3群1Bの速度を所定量加速し、1−2群1Aと3群1Bとの必要以上の乖離を回避する。
加減速量は、1−2群1Aの駆動速度、1−2群移動量検出装置7によって検出される1−2群1Aの位置、3群用モータ4Bの入力パルスによって算出される3群1Bの位置に基づき、適切な値がCPU5Bによって算出される。
ここで、図2を用いて、具体的な距離の値について、一例を説明する。
3群1Bの駆動速度、すなわち3群用モータ4Bの入力パルスレートは、通常600ppsとし、加減速する場合は100pps刻みで増減を行う。また最高速度は1000pps、最低速度は0pps、すなわち停止状態とする。
図8に1−2群1Aと3群1Bの位置関係の略図を示す。1−2群1AのズームポジションZp12(N)に対し、所定の倍率を成立させる3群1Bのズームポジション位置Zp3(N)があらかじめ設定されている(図2参照)。
ここで、3群1Bの減速を開始する3群1Bの位置P1は、3群1BのズームポジションZp3(N)と3群1Bの次のズームポジションZp3(N+1)との間の1/3分(第一の所定距離)だけ、3群1BのズームポジションZp3(N)から3群1Bの次のズームポジションZp3(N+1)に近づいた位置としている。すなわち、
P1=Zp3(N)+(Zp3(N+1)−Zp3(N))/3
としている。
また、3群1Bの加速を開始する3群1Bの位置P2は、3群1Bの1つ手前のズームポジションZp3(N−1)とさらに一つ手前のズームポジションZp3(N−2)との間の1/3分(第二の所定距離)だけ、3群1Bのひとつ手前のズームポジションZp3(N−1)から3群1Bのさらにひとつ手前のズームポジションZp3(N−2)に近づいた位置としている。すなわち、
P2=Zp3(N−1)−(Zp3(N−1)−Zp3(N−2))/3
としている。
図2に示す3群用モータ4Bへの出力パルスでP1、P2を表すと、3群1BのズームポジションがZp3(4)(N=4)の場合、
P1=360+(380−360)/3=366
P2=340−(340−320)/3=334
となる。
すなわち3群1BのズームポジションがZp3(4)(N=4)の場合、3群用モータ4Bへの出力パルスが366以上になった場合は3群1Bの駆動速度を減速し、3群用モータ4Bへの出力パルスが334以下になった場合は3群1Bの駆動速度を加速する。
以上のように、3群1Bの位置が群間保持区間を外れた場合に3群1Bの速度を制御することで、1−2群1Aと3群1Bとの干渉および必要以上の乖離を避けながら1−2群1Aと3群1Bを同時に駆動することが可能となる。
ステップS106で1−2群1Aの停止が必要であると判定された後、フローはステップS112へ移行する。
ステップS112では,3群1Bの駆動状態が判定される。ここで3群1Bが停止している場合は、フローはステップS114へ移行する。一方3群1Bが駆動中の場合は、フローはステップS113へ移行して3群1Bの駆動を停止した後、フローはステップS114へ移行する。
ステップS114では、1−2群1Aの停止制御が行われる。1−2群1Aは直流モータである1−2群用モータ4Aによって駆動されており、駆動電圧の印加を停止しても1−2群用モータ4Aの回転は急に止まらず、オーバーランが発生する。このオーバーラン量を減らすために、1−2群1Aの停止動作が開始された時点で、1−2群用モータ4Aの駆動電圧を下げる停止制御を行う(図4、図5の1−2群用モータ4Aのタイミングチャート参照)。停止制御後、フローはステップS115へ移行する。
ステップS115では、1−2群移動量検出装置7が出力するパルス数が1−2群1Aの停止制御が開始された時点から所定数に達した時点で、1−2群1Aを停止させるために1−2群用モータ4Aのブレーキ制御(一般的な電磁ブレーキ等)が行われ、1−2群1Aが停止する(図4、図5の1−2群用モータ4Aのタイミングチャート参照)。なお、1−2群1Aの停止位置はこのブレーキ制御中のオーバーランも含まれる。この後に、フローはステップS116へ移行する。
ステップS116では、駆動機構が備える歯車(図示省略)の遊びによるレンズ群の位置ずれを防ぐためのバックラッシュ制御(後述)を行うために、撮影レンズ1の駆動方向が判定される。撮影レンズ1の駆動方向が広角から望遠(図3中、W→Tと記載)の場合は、本実施例ではバックラッシュ制御は不要と判定されてフローはステップS118へ移行する。撮影レンズ1の駆動方向が望遠から広角(図3中、T→Wと記載)の場合は、本実施例ではバックラッシュ制御が必要と判定されてフローはステップS117へ移行し、バックラッシュ制御が実行される。
ステップS118では、3群1Bの位置補正駆動制御が行われる(図4、図5の3群用モータ4Bのタイミングチャート参照)。これは、1−2群1Aの最終的な位置に対応した3群1Bの適正な停止位置をCPU5Bが算出し、その位置に3群1Bを駆動するものである。この位置の算出は、図2に示した1−2群1Aおよび3群1Bの位置情報に基づいて行われる。この後に、フローはステップS119へ移行する。
ステップS119では、停止したレンズ群の位置に対応した絞り値に第1絞り2A、第2絞り2Bを設定するための絞り駆動制御が行われる(図4、図5の第1絞り用モータ4Dおよび第2絞り用モータ4Eのタイミングチャート参照)。この後に、フローはステップS120へ移行し、撮影レンズ1の駆動制御が終了する。
次に、撮影レンズ1の駆動方向が望遠から広角に駆動される場合の説明を行う。
使用者が撮影レンズ1を望遠から広角に駆動する広角スイッチ6Bを押して撮影レンズ1が望遠から広角(図3中、T→Wと記載)に駆動される状態の場合は、フローはステップS101からステップS102へ進む。
ステップS102では、4群1Cを3群1Bから遠ざける4群1Cの退避駆動制御が行われる(図6、図7の4群用モータ4Cのタイミングチャート参照)。撮影レンズ1が望遠から広角に駆動される場合は、各レンズ群間の距離が接近する状態となり、場合によって3群1Bと4群1Cが干渉を起こす可能性がある。このため、4群1Cの位置が3群1Bとの干渉を起こさない所定の位置よりも3群1Bに接近する位置にある場合は、3群1Bが駆動された際に干渉を起こさない所定の位置まで4群1Cを3群1Bから遠ざける4群1Cの退避駆動制御が行われる。この後に、フローはステップS103へ移行する。
ステップS103では、3群1Bの退避駆動制御の必要性を判断するため、撮影レンズ1の駆動方向が、望遠から広角に駆動される状態であるか、広角から望遠に駆動される状態であるか、が判定される。
使用者が撮影レンズ1を望遠から広角に駆動する広角スイッチ6Bを押して撮影レンズ1が望遠から広角(図3中、T→Wと記載)に駆動される状態の場合は、フローはステップS104へ進む。
ステップS104では、3群1Bを1−2群1Aから遠ざける3群1Bの退避駆動制御が行われる(図6、図7の3群用モータ4Bのタイミングチャート参照)。撮影レンズ1が望遠から広角に駆動される場合は、各レンズ群間の距離が接近する状態となり、場合によって3群1Bと1−2群1Aが干渉を起こす可能性がある。このため、1−2群1Aを駆動する前にあらかじめ所定距離分、例えば3群1Bが位置するズームポジションZp3(N)と一つ手前のズームポジションZp3(N−1)との間の半分の距離分、3群1Bを1−2群1Aから遠ざける3群1Bの退避駆動制御を行う。この後に、フローはステップS105へ移行する。
ステップS105では、広角スイッチ6Bが押されたことによって1−2群用モータ4Aにより1−2群1Aの駆動が開始される。ここで1−2群用モータ4Aは直流モータであるため、駆動開始直後は突入電流が発生し、制御が不安定となる。これを避けるため、1−2群1Aの駆動開始直後は、1−2群用モータ4Aの駆動電圧を定常時の駆動電圧より低い値に設定し、所定時間経過後に電圧を定常時の電圧に引き上げる起動制御を行う(図6、図7の1−2群用モータ4Aのタイミングチャート参照)。
ステップS105で1−2群1Aの駆動を開始後、フローはステップS106へ移行する。
ステップS106では、1−2群1Aを停止する必要があるかどうかの判定が行われる。ここで、1−2群1Aを停止する必要がある場合、すなわち、広角スイッチ6Bが押されなくなった場合(図7で広角スイッチ6BがOffになった時点)、または1−2群1Aが最広角側の位置に対し所定距離手前まで駆動された場合(図6で1−2群用モータ4Aの停止制御が開始された時点)は、フローはステップS112へ移行する。
一方、1−2群1Aを停止する必要がない場合は、フローはステップS107へ移行する。
ステップS107では、3群1Bが停止中であるか、駆動中であるかが判定される。ここで3群1Bが停止中である場合は、フローはステップS108へ移行する。一方3群1Bが駆動中である場合は、フローはステップS110へ移行する。
ステップS108では、1−2群1Aの駆動開始タイミングと3群1Bの駆動開始タイミングに時間差を持たせるために、1−2群1Aの駆動開始後、所定時間が経過しているかどうかが判定される。1−2群1Aの駆動開始タイミングと3群1Bの駆動開始タイミングに時間差を持たせることで、1−2群用モータ4Aおよび3群用モータ4Bを同時に駆動する必要がなくなり、電源が短時間に大きな消費電流を供給する必要がなくなる。このようにすることで、電池の寿命を長くすることが可能となる。所定時間の経過の判定は、1−2群移動量検出装置7からの出力パルスが所定の個数カウントされることで行われる。
ステップS108で、1−2群1Aの駆動開始後、所定時間が経過している場合は、フローはステップS109へ移行する。一方1−2群1Aの駆動開始後、所定時間が経過していない場合は、フローはステップS106へ戻り、上記フローを繰り返す。
ステップS109では、3群用モータ4Bにより3群1Bの駆動が開始される。このとき、3群1Bの駆動速度は所定の速度、例えば3群用モータ4Bの入力パルスレートが600ppsとなるように行われる。その後、フローはステップS106へ戻る。
ステップS107で3群1Bが駆動中である場合は、フローはステップS110へ移行する。このステップS110では、1−2群1Aに対する3群1Bの位置を調べ、1−2群1Aと3群1Bとの干渉、必要以上の乖離を避けるために3群1Bの駆動速度の変更が必要であるかどうかが判定される。
ここで、図8に示すように、1−2群1Aの位置に対し3群1Bの位置が所定の位置P1を越えて1−2群1Aに近づいている状態であるか(図8の点線部A)、所定の位置P2を越えて1−2群1Aよりも遠ざかっている状態であれば(図8の点線部B)、フローはステップS111へ移行する。一方、1−2群1Aの位置に対し3群1Bの位置がP1とP2の間、すなわち群間保持区間内にある場合は、フローはステップS106へ戻る。
ステップS111では、1−2群1Aの位置に対し3群1Bの位置が所定の位置P1を越えて1−2群1Aに近づいている状態の場合は(図8の点線部A)、1−2群1Aと3群1Bの干渉が発生する可能性があるため、3群1Bの速度を所定量加速し、1−2群1Aと3群1Bとの干渉を回避する。
また1−2群1Aの位置に対し3群1Bの位置が所定の位置P2を越えて1−2群1Aよりも遠ざかっている状態であれば(図8の点線部B)、1−2群1Aと3群1Bとの距離が必要以上に離れてしまう可能性があるため、3群1Bの速度を所定量減速し、1−2群1Aと3群1Bとの必要以上の乖離を回避する。
加減速量は、1−2群1Aの駆動速度、1−2群移動量検出装置7によって検出される1−2群1Aの位置、3群用モータ4Bの入力パルスによって算出される3群1Bの位置に基づき、適切な値がCPU5Bによって算出される。
ここで、図2を用いて、具体的な距離の値について、一例を説明する。
3群1Bの駆動速度、すなわち3群用モータ4Bの入力パルスレートは、通常600ppsとし、加減速する場合は100pps刻みで増減を行う。また最高速度は1000pps、最低速度は0pps、すなわち停止状態とする。
図8に1−2群1Aと3群1Bの位置関係の略図を示す。1−2群1AのズームポジションZp12(N)に対し、所定の倍率を成立させる3群1Bのズームポジション位置Zp3(N)があらかじめ設定されている(図2参照)。
ここで、3群1Bの加速を開始する3群1Bの位置P1は、3群1BのズームポジションZp3(N)と3群1Bの次のズームポジションZp3(N+1)との間の1/3分だけ、3群1BのズームポジションZp3(N)から3群1Bの次のズームポジションZp3(N+1)に近づいた位置としている。すなわち、
P1=Zp3(N)+(Zp3(N+1)−Zp3(N))/3
としている。
また、3群1Bの減速を開始する3群1Bの位置P2は、3群1Bの1つ手前のズームポジションZp3(N−1)とさらに一つ手前のズームポジションZp3(N−2)との間の1/3分だけ、3群1Bのひとつ手前のズームポジションZp3(N−1)から3群1Bのさらにひとつ手前のズームポジションZp3(N−2)に近づいた位置としている。すなわち、
P2=Zp3(N−1)−(Zp3(N−1)−Zp3(N−2))/3
としている。
図2に示す3群用モータ4Bへの出力パルスでP1、P2を表すと、3群1BのズームポジションがZp3(4)(N=4)の場合、
P1=360+(380−360)/3=366
P2=340−(340−320)/3=334
となる。
すなわち3群1BのズームポジションがZp3(4)(N=4)の場合、3群用モータ4Bへの出力パルスが366以上になった場合は3群1Bの駆動速度を加速し、3群用モータ4Bへの出力パルスが334以下になった場合は3群1Bの駆動速度を減速する。
以上のように、3群1Bの位置が群間保持区間を外れた場合に3群1Bの速度を制御することで、1−2群1Aと3群1Bとの干渉を避けながら1−2群1Aと3群1Bを同時に駆動することが可能となる。
ステップS106で1−2群1Aの停止が必要であると判定された後、フローはステップS112へ移行する。
ステップS112では,3群1Bの駆動状態が判定される。ここで3群1Bが停止している場合は、フローはステップS114へ移行する。一方3群1Bが駆動中の場合は、フローはステップS113へ移行して3群1Bの駆動を停止した後、フローはステップS114へ移行する。
ステップS114では、1−2群1Aの停止制御が行われる。1−2群1Aは直流モータである1−2群用モータ4Aによって駆動されており、1−2群用モータ4Aへの駆動電圧の印加を停止しても1−2群用モータ4Aの回転は急に止まらず、オーバーランが発生する。このオーバーラン量を減らすために、1−2群1Aの停止動作が開始された時点で、1−2群用モータ4Aの駆動電圧を下げる停止制御を行う(図6、図7の1−2群用モータ4Aのタイミングチャート参照)。停止制御後、フローはステップS115へ移行する。
ステップS115では、1−2群移動量検出装置7が出力するパルス数が1−2群1Aの停止制御が開始された時点から所定数に達した時点で、1−2群1Aを停止させるために1−2群用モータ4Aのブレーキ制御(一般的な電磁ブレーキ等)が行われ、1−2群1Aを停止させる(図6、図7の1−2群用モータ4Aのタイミングチャート参照)。なお、1−2群1Aの停止位置はこのブレーキ制御中のオーバーランも含まれる。この後に、フローはステップS116へ移行する。
ステップS116では、駆動機構が備える歯車(図示省略)の遊びによるレンズ群の位置ずれを防ぐためのバックラッシュ制御(後述)を行うために、撮影レンズ1の駆動方向が判定される。撮影レンズ1の駆動方向が望遠から広角(図3中、T→Wと記載)の場合は、本実施例ではバックラッシュ制御を行うため、フローはステップS117へ移行する。
ステップS117では、1−2群1Aのバックラッシュ制御が行われる(図6、図7の1−2群用モータ4Aのタイミングチャート参照)。バックラッシュ制御は、所定の停止位置を越えるまで1−2群1Aを駆動した後に、逆方向、すなわち広角から望遠方向に1−2群1Aを再度駆動して1−2群1Aを所定位置に戻すことで行われる。通常駆動機構の歯車は遊びを有しており、そのままでは正確な位置が定まらないため、駆動部分の駆動方向が常に一方向になるように駆動を行うことで、この遊びの影響を回避する。バックラッシュ制御が実行された後にフローはステップS118へ移行する。
ステップS118では、3群1Bの位置補正駆動制御が行われる(図6、図7の3群用モータ4Bのタイミングチャート参照)。これは、1−2群1Aの最終的な位置に対応した3群1Bの適正な停止位置をCPU5Bが算出し、その位置に3群1Bを駆動するものである。この位置の算出は、図2に示した1−2群1Aおよび3群1Bの位置情報に基づいて行われる。この後に、フローはステップS119移行する。
ステップS119では、停止したレンズ群の位置に対応した絞り値に第1絞り2A、第2絞り2Bを設定するための絞り駆動制御が行われる(図6、図7の第1絞り用モータ4Dおよび第2絞り用2モータ4Eのタイミングチャート参照)。この後に、フローはステップS120へ移行し、撮影レンズ1の駆動制御が終了する。
なお、前述した群間保持区間は、広角から望遠への駆動の場合と、望遠から広角への駆動の場合とで異なる範囲としても良い。また各ズームポジション毎に変更しても良い。
また本実施例では、バックラッシュ制御は望遠から広角への駆動の場合に行ったが、望遠から広角への駆動の場合に行っても良い。
次に、本発明の第2の実施例の基本作用を図3のフローチャートおよび図9のタイミングチャートを用いて説明する。
本実施例は、1−2群1Aの駆動速度に基づいて3群1Bの駆動速度を変更し、1−2群1Aと3群1Bが干渉しないように1−2群1Aと3群1Bを同時に駆動する駆動制御方法の実施例である。
ここで、本実施例と第1の実施例の相違点は、図3のフローチャートのS110およびステップS111の内容のみであるため、以下、本実施例におけるステップS110およびステップS111の内容について説明を行う。
ステップS110では、1−2群1Aの駆動速度を調べ、1−2群1Aと3群1Bの干渉を避けるために3群1Bの駆動速度の変更が必要であるかどうかが判定される。1−2群1Aの駆動速度に所定値以上の変化があった場合は、フローはステップS111へ移行する。一方1−2群1Aの駆動速度に所定値以上の変化がない場合は、フローはステップS106へ戻る。
ステップS111では、1−2群1Aの駆動速度の変化に対して3群1Bの駆動速度を変更する。1−2群1Aは基本的には設計速度で一定に駆動されるが、機構的な抵抗値の増減や、外部からの荷重の印加があった際等に変化する。このため、この速度変化に応じて3群1Bの駆動速度を変更する。本実施例では1−2群1Aの駆動速度に対し、3群1Bの駆動速度が低速、中速、高速の3段階に可変するように設定されている。
1−2群1Aの駆動速度は、1−2群移動量検出装置7の出力パルス1周期分のパルス時間を計測することで把握できる。このパルス時間に応じて3群1Bの駆動速度を決定する。基本的には定常状態におけるパルス時間(以下、定常パルス時間と呼ぶ)を元に、3群1Bの駆動速度基準が算出される。この定常パルス時間は設計値と同一になるため、設計値を用いることも可能である。この定常パルス時間が所定値(第一の切替閾値)を超えた場合、または他の所定値(第二の切替閾値)を下回った場合に、ステップS110で1−2群1Aの駆動速度に変化があると判断して、ステップS111で3群1Bの駆動速度を変更する。
ここで、3群1Bの駆動速度は、例えば下記のように設定することができる。
中速=1/(定常パルス時間×1−2群1Aズームポジション間パルス数/3群1Bズームポジション間パルス数)
高速=中速×定常パルス時間/第一の切替閾値
低速=中速×定常パルス時間/第二の切替閾値
以上のような設定により、1−2群1Aの駆動速度が速くなって出力パルス1周期分のパルス時間が第一の切替閾値を越えた(第一の切替閾値より小さくなった)場合、3群1Bの駆動速度を中速から高速に切替え、1−2群1Aの駆動速度が遅くなって出力パルス1周期分のパルス時間が第二の切替閾値を下回った(第二の切替閾値より大きくなった)場合、3群1Bの駆動速度を中速から低速に切替える。
図9に1−2群移動量検出装置7の出力パルスと3群用モータ4Bへ入力する駆動パルスのタイミングチャートを示す。3群用モータ4Bは一般的な2相励磁式パルスモータであり、位相差を有する駆動信号1、2を入力して駆動を行う。
図9に示すように、1−2群1Aの駆動速度が変化して1−2群用モータ4Aの出力パルスレートが上がり、1−2群移動量検出装置7の出力パルス1周期分のパルス時間が第一の切替閾値を越えた(第一の切替閾値より小さくなった)場合は、3群用モータ4Bへ与える駆動信号1、2のパルスレートを上げて3群1Bの駆動速度を中速から高速に切り替える。また1−2群1Aの駆動速度が変化して1−2群用モータ4Aの出力パルスレートが下がり、1−2群移動量検出装置7の出力パルス1周期分のパルス時間が第一の切替閾値を下回った(第一の切替閾値より大きくなった)場合は、3群用モータ4Bへ与える駆動信号1、2のパルスレートを下げて3群1Bの駆動速度を高速から中速に切り替える。さらに1−2群1Aの駆動速度が変化して1−2群用モータ4Aの出力パルスレートが下がり、1−2群移動量検出装置7の出力パルス1周期分のパルス時間が第二の切替閾値を下回った(第二の切替閾値より大きくなった)場合は、3群用モータ4Bへ与える駆動信号1、2のパルスレートをさらに下げて3群1Bの駆動速度を中速から低速に切り替える。
このように1−2群1Aの駆動速度変化に対応して3群1Bの駆動速度を変化させることで、1−2群1Aと3群1Bとの干渉を回避することが可能となる。3群1Bの駆動速度の加減速量は、1−2群1Aの駆動速度および1−2群移動量検出装置7によって検出される1−2群1Aの位置と、3群用モータ4Bの入力パルスによって算出される3群1Bの位置に基づき、1−2群1Aと3群1Bが干渉しないようにCPU5Bによって算出される。
以上のように、1−2群1Aの駆動速度に基づいて3群1Bの駆動速度を制御することで、1−2群1Aと3群1Bとの干渉を避けながら1−2群1Aと3群1Bを同時に駆動することが可能となる。
ここで、3群1Bの駆動速度をより速い速度に切り替える場合と、より遅い速度に切り替える場合とで、1−2群1Aの第一の切替閾値および第二の切替閾値の値を異なる値とし、制御にヒステリシスを持たせる手法を用いれば、制御を円滑に行わせることができる。
例えば、
中速から高速に切り替える際の第一の切替閾値=定常パルス時間×0.7
高速から中速に切り替える際の第一の切替閾値=定常パルス時間×0.9
中速から低速に切り替える際の第二の切替閾値=定常パルス時間×1.3
低速から中速に切り替える際の第二の切替閾値=定常パルス時間×1.1
とすることで、制御にヒステリシスを持たせることができる。
なお、上記の第一の切替閾値および第二の切替閾値は、ズーム駆動方向、ズームポジション毎に異なる値を設定しても良い。
また本実施例では3群1Bの駆動速度を3段階としているが、より細かい段階に設定しても良い。
さらに、第1の実施例と本実施例を組み合わせても良い。すなわち、1−2群1Aの駆動速度に応じて3群1Bの駆動速度を制御し、同時に1−2群1Aと3群1Bの位置関係によっても3群1Bの駆動速度を制御すれば、より安定した3群1Bの制御を行うことができる。
次に、本発明の第3の実施例の基本作用を図3のフローチャートおよび図10のタイミングチャートを用いて説明する。
本実施例は、1−2群1Aの駆動速度に基づいて3群1Bの駆動速度を変更し、1−2群1Aと3群1Bが干渉しないように1−2群1Aと3群1Bを同時に駆動する駆動制御方法の実施例である。
ここで、本実施例と第1の実施例の相違点は、図3のフローチャートのS110およびステップS111の内容のみであるため、以下、本実施例におけるステップS110およびステップS111の内容について説明を行う。
ステップS110では、1−2群1Aの駆動速度を調べ、1−2群1Aと3群1Bの干渉を避けるために3群1Bの駆動速度の変更が必要であるかどうかが判定される。1−2群1Aの駆動速度に所定値以上の変化があった場合は、フローはステップS111へ移行する。一方1−2群1Aの駆動速度に所定値以上の変化がない場合は、フローはステップS106へ戻る。
ステップS111では、1−2群1Aの駆動速度の変化に対して3群1Bの駆動速度を変更する。1−2群1Aは基本的には設計速度で一定に駆動されるが、機構的な抵抗値の増減や、外部からの荷重の印加があった際等に変化する。このため、この速度変化に応じて3群1Bの駆動速度を変更する。本実施例では1−2群1Aの駆動速度に対し、3群1Bの駆動速度が低速、中速、高速の3段階に可変するように設定されている。
1−2群1Aの駆動速度は、1−2群1Aが1ズームポジション間を移動する際に要する時間を計測することで把握できる。この時間に応じて3群1Bの駆動速度を決定する。基本的には定常状態における前記時間(以下、定常時間と呼ぶ)を元に、3群1Bの駆動速度基準が算出される。この定常時間は設計値と同一になるため、設計値を用いることも可能である。この定常時間が所定値(第一の切替閾値)を超えた場合、または他の所定値(第二の切替閾値)を下回った場合に、ステップS110で1−2群1Aの駆動速度に変化があると判断して、ステップS111で3群1Bの駆動速度を変更する。
ここで、3群1Bの駆動速度は、例えば下記のように設定することができる。
中速=1/(定常時間/3群1Bズームポジション間パルス数)
高速=中速×定常時間/第一の切替閾値
低速=中速×定常時間/第二の切替閾値
以上のような設定により、1−2群1Aの駆動速度が速くなって1−2群1Aが1ズームポジション間を移動する際に要する時間が第一の切替閾値を越えた(第一の切替閾値より小さくなった)場合、3群1Bの駆動速度を中速から高速に切替え、1−2群1Aの駆動速度が遅くなって1−2群1Aが1ズームポジション間を移動する際に要する時間が第二の切替閾値を下回った(第二の切替閾値より大きくなった)場合、3群1Bの駆動速度を中速から低速に切替える。
図10に1−2群移動量検出装置7の出力パルスと3群用モータ4Bへ入力する駆動パルスのタイミングチャートを示す。
図10に示すように、1−2群1Aの駆動速度が変化して1−2群用モータ4Aの出力パルスレートが上がり、1−2群1Aが1ズームポジション間を移動する際に要する時間が第一の切替閾値を越えた(第一の切替閾値より小さくなった)場合は、3群用モータ4Bへ与えるパルスレートを上げて3群1Bの駆動速度を中速から高速に切り替える。また1−2群1Aの駆動速度が変化して1−2群用モータ4Aの出力パルスレートが下がり、1−2群1Aが1ズームポジション間を移動する際に要する時間が第一の切替閾値を下回った(第一の切替閾値より大きくなった)場合は、3群用モータ4Bへ与えるパルスレートを下げて3群1Bの駆動速度を高速から中速に切り替える。さらに1−2群1Aの駆動速度が変化して1−2群用モータ4Aの出力パルスレートが下がり、1−2群1Aが1ズームポジション間を移動する際に要する時間が第二の切替閾値を下回った(第二の切替閾値より大きくなった)場合は、3群用モータ4Bへ与えるパルスレートをさらに下げて3群1Bの駆動速度を中速から低速に切り替える。
このように1−2群1Aの駆動速度変化に対応して3群1Bの駆動速度を変化させることで、1−2群1Aと3群1Bとの干渉を回避することが可能となる。 3群1Bの駆動速度の加減速量は、1−2群1Aの駆動速度および1−2群移動量検出装置7によって検出される1−2群1Aの位置と、3群用モータ4Bの入力パルスによって算出される3群1Bの位置に基づき、1−2群1Aと3群1Bが干渉しないようにCPU5Bによって算出される。
以上のように、1−2群1Aの駆動速度に基づいて3群1Bの駆動速度を制御することで、1−2群1Aと3群1Bとの干渉を避けながら1−2群1Aと3群1Bを同時に駆動することが可能となる。
ここで、3群1Bの駆動速度をより速い速度に切り替える場合と、より遅い速度に切り替える場合とで、1−2群1Aの第一の切替閾値および第二の切替閾値の値を異なる値とし、制御にヒステリシスを持たせる手法を用いれば、制御を円滑に行わせることができる。
例えば、
中速から高速に切り替える際の第一の切替閾値=定常時間×0.7
高速から中速に切り替える際の第一の切替閾値=定常時間×0.9
中速から低速に切り替える際の第二の切替閾値=定常時間×1.3
低速から中速に切り替える際の第二の切替閾値=定常時間×1.1
とすることで、制御にヒステリシスを持たせることができる。
なお、上記の第一の切替閾値および第二の切替閾値は、ズーム駆動方向、ズームポジション毎に異なる値を設定しても良い。
また本実施例では3群1Bの駆動速度を3段階としているが、より細かい段階に設定しても良い。
また、本実施例では、1ズームポジション毎に1−2群の速度計測を実施しているが、1ズームポジションを更に細かいズームステップに分割し、1ズームステップ毎に速度計測をすることで、1−2群に対する3群の追従性をさらに高めることができる。
さらに、第1の実施例と本実施例を組み合わせても良い。すなわち、1−2群1Aの駆動速度に応じて3群1Bの駆動速度を制御し、同時に1−2群1Aと3群1Bの位置関係によっても3群1Bの駆動速度を制御すれば、より安定した3群1Bの制御を行うことができる。
次に、本発明の第4の実施例の基本作用を図11のフローチャートおよび図12〜図16のタイミングチャートを用いて説明する。
本実施例は、1−2群1Aの移動距離に基づいて3群1Bの駆動量を変更し、1−2群1Aと3群1Bが干渉しないように1−2群1Aと3群1Bを同時に駆動する駆動制御方法の実施例である。
ここで、本実施例と第1の実施例の相違点は、図11のフローチャートのS210およびステップS211の内容のみであるため、以下、本実施例におけるステップS210およびステップS211の内容について説明する。
ステップS210では、1−2群1Aの移動距離を調べ、1−2群1Aと3群1Bの干渉を避けるために3群1Bを1−2群1Aに同期させて一定量駆動させる必要があるかどうかが判定される。1−2群1Aが規定量駆動された場合は、フローはステップS211へ移行する。一方1−2群1Aが規定量駆動されていない場合は、フローはステップS206へ戻る。
ステップS211では、3群1Bを一定量駆動する。
図12に1−2群移動量検出装置7の出力パルスと3群用モータ4Bへ入力する駆動信号1、2のタイミングチャートを、図13〜図16に動作全体のタイミングチャートを示す。ここで、図13〜図16のタイミングチャートは、第1の実施例のタイミングチャート図4〜図7と同等であるため、説明は省略する。
図12に示すように、本実施例では1−2群移動量検出装置7の出力パルスの4個毎に、3群用モータ4Bに入力する駆動パルスの位相を切り替え、3群1Bを1パルス分駆動する。このような駆動制御とすることで、1−2群1Aの駆動速度に依存せず、1−2群1Aが規定量駆動された場合に常に3群1Bも一定量駆動されるため、1−2群1Aと3群1Bとの距離を所定量に保つことができる。
ここで図2に示すように、1ズームポジション間の1−2群移動量検出装置7の出力パルス数が80個であり、3群1Bを1ズームポジション間移動させるのに要する3群用モータ4Bの入力パルス数が20に設定されており、1−2群1Aと3群1Bが1ズームポジション間移動する際のパルスの比は4対1になっている。したがって、1−2群移動量検出装置7の出力するパルス数の4個毎に3群用モータ4Bに入力する駆動パルスの位相を切り替えて、3群1Bを1パルス分駆動することで、1−2群1Aと3群1Bを所定の間隔を保持して駆動することが可能となる。
以上のように、1−2群1Aの移動距離に基づいて3群1Bの駆動量を制御することで、1−2群1Aと3群1Bとの干渉を避けながら1−2群1Aと3群1Bを同時に同期駆動することが可能となる。
なお、3群1Bの駆動信号1、2のパルスレートに上限値を設けておくことで、過回転による3群用モータ4Bの脱調(空回り)を防ぐことが可能である。
また本実施例では1−2群移動量検出装置7の出力パルスの4個毎に3群1Bを1パルス分同期駆動しているが、3群1Bが同期駆動する際の1−2群移動量検出装置7の出力パルスの個数はズーム駆動方向やズームポジション間で可変しても良い。また、図12では3群1Bの同期駆動量が3群用モータ4Bへの駆動信号1パルス分となっているが、同期駆動量はズーム駆動方向やズームポジション間で可変しても良い。例えば、1−2群移動量検出装置7の出力パルスの8個毎に3群1Bを2パルス分駆動しても良い。
以上、第1〜第4の実施例で示したように、複数のレンズ群で構成された撮影レンズにおいて、対物側のレンズ群の位置、速度に基づいてそれ以外のレンズ群の駆動速度または駆動量を変更し、対物側のレンズ群とそれ以外のレンズ群を同時に駆動することで、各レンズ群が互いに干渉しないように、目標の光学系を成立させることができる。
また各レンズ群を同時に駆動しているため、目標の光学系を短時間で成立させることができる。したがって、液晶ディスプレイを備えたデジタルカメラに本発明を適用した場合、焦点が合っていない状態の映像が液晶ディスプレイに長く表示されることがなくなり、商品性の向上を図ることができる。
また、各レンズ群をモータで駆動するため、複数のレンズ群を1つのモータで駆動する際に必要な複雑な駆動機構が不要であり、必要な光学系を簡単な構造で実現することが可能である。
以上、この発明の実施例を図面により詳述したが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることはもちろんである。
例えば、第1〜第4の実施例においては3つのレンズ群を3つのモータで駆動する駆動制御について説明を行ったが、駆動制御するレンズ群およびモータ数はこの数に限られず、より多数のレンズ群に対しても本発明を適用することが可能である。
また、1−2群移動量検出装置7の出力パルスの値、および3群用モータ4Bへの入力パルスの値は、図2で示されたものに限定されるものではなく、本発明の動作に適した値であれば、それぞれ他の値に設定されていても良い。
本発明の第1の実施例のブロック図である。 本発明の第1の実施例のレンズ群の位置情報を表す表である。 本発明の第1の実施例の動作を表すフローチャートである。 本発明の第1の実施例のタイミングチャートである。 本発明の第1の実施例の他のタイミングチャートである。 本発明の第1の実施例の他のタイミングチャートである。 本発明の第1の実施例の他のタイミングチャートである。 本発明の第1の実施例の動作説明図である 本発明の第2の実施例のタイミングチャートである。 本発明の第3の実施例のタイミングチャートである。 本発明の第4の実施例の動作を表すフローチャートである。 本発明の第4の実施例のタイミングチャートである。 本発明の第4の実施例の他のタイミングチャートである。 本発明の第4の実施例の他のタイミングチャートである。 本発明の第4の実施例の他のタイミングチャートである。 本発明の第4の実施例の他のタイミングチャートである。
符号の説明
1 撮影レンズ
1A 1−2群
1B 3群
1C 4群
1D 鏡胴
2A 第1絞り
2B 第2絞り
3 シャッタ
4A 1−2群用モータ
4B 3群用モータ
4C 4群用モータ
4D 第1絞り用モータ
4E 第2絞り用モータ
4F シャッタ用モータ
5 制御装置
5A モータドライバ
5B CPU
6A 望遠スイッチ
6B 広角スイッチ
7 1−2群移動量検出装置
8 1−2群移動量検出装置駆動回路
9A 1−2群基準位置検出装置
9B 3群基準位置検出装置
9C 4群基準位置検出装置
10A 1−2群基準位置検出装置駆動回路
10B 3群基準位置検出装置駆動回路
10C 4群基準位置検出装置駆動回路

Claims (6)

  1. 変倍機能を担う複数のレンズ群と、
    前記複数のレンズ群を駆動する複数のレンズ駆動装置と、
    前記複数のレンズ駆動装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記複数のレンズ群のうち対物側に位置するレンズ群を駆動する際に、該対物側に位置するレンズ群の位置に対する他のレンズ群の位置に応じて、該対物側に位置するレンズ群と該他のレンズ群との距離が所定の範囲内となるように、該他のレンズ群の駆動速度を調整し、
    前記所定の範囲は、前記対物側に位置するレンズ群に対して前記他のレンズ群の位置が接近した位置である第一の所定位置と、該第一の所定位置より前記対物側に位置するレンズ群よりも離れた位置にある第二の所定位置とで規定され、
    前記第一の所定位置は、前記対物側に位置するレンズ群の位置と、予め設定された他のレンズ群の複数の駆動位置のうち、他のレンズ群の現在の駆動位置と、現在の駆動位置に対して対物側にある一つ先の駆動位置とに基づいて規定される第一の所定距離とに基づき算出され、前記第二の所定位置は、前記対物側に位置するレンズ群の位置と、予め設定された他のレンズ群の複数の駆動位置のうち、他のレンズ群の現在の駆動位置に対して対物側とは反対側にある一つ手前の駆動位置と二つ手前の駆動位置とに基づいて規定される第二の所定距離とに基づき算出され、前記第一の所定位置及び前記第二の所定位置は、前記対物側に位置するレンズ群の位置が変更されるたびに更新され、
    前記調整が、前記他のレンズ群の位置が前記第一の所定位置を越えて前記対物側に位置するレンズ群に接近した場合に、前記他のレンズ群が前記対物側に位置するレンズ群にさらに接近しないように前記他のレンズ群の駆動速度を調整し、前記他のレンズ群の位置が前記第二の所定位置を越えて前記対物側に位置するレンズ群より離れた場合に、前記他のレンズ群が前記対物側に位置するレンズ群からさらに離れないように前記他のレンズ群の駆動速度を調整することを特徴とする撮影レンズ駆動制御装置。
  2. さらに、前記制御装置が、前記複数のレンズ群のうち対物側に位置するレンズ群を駆動する際に、該対物側に位置するレンズ群の駆動速度に応じて、該対物側に位置するレンズ群と該他のレンズ群との距離が所定の範囲内となるように、該他のレンズ群の駆動速度を調整することを特徴とする請求項1に記載の撮影レンズ駆動制御装置。
  3. さらに、前記制御装置が、前記複数のレンズ群のうち対物側に位置するレンズ群を駆動する際に、該対物側に位置するレンズ群の移動距離に応じて、該対物側に位置するレンズ群と該他のレンズ群との距離が所定の範囲内となるように、該他のレンズ群の駆動量を調整することを特徴とする請求項1に記載の撮影レンズ駆動制御装置。
  4. 前記調整が、前記対物側に位置するレンズ群の駆動速度が増加した場合に前記他のレンズ群の駆動速度を加速し、前記対物側に位置するレンズ群の駆動速度が減少した場合に前記他のレンズ群の駆動速度を減速することを特徴とする請求項2に記載の撮影レンズ駆動制御装置。
  5. 前記調整が、前記対物側に位置するレンズ群の移動距離が増加した場合に前記他のレンズ群の駆動量を増加し、前記対物側に位置するレンズ群の移動距離が減少した場合に前記他のレンズ群の駆動量を減少することを特徴とする請求項3に記載の撮影レンズ駆動制御装置。
  6. 前記対物側に位置するレンズ群の前記レンズ駆動装置が直流モータであり、前記他のレンズ群の前記レンズ駆動装置がパルスモータであることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の撮影レンズ駆動制御装置。
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