JP4068716B2 - ズームレンズを備えたカメラのレンズ駆動装置及びレンズ駆動方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ、詳しくは、ズーム動作が可能なズームレンズを備えたカメラのレンズ駆動装置及びレンズ駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般にズーム機能を備える一眼レフレックスカメラや電子ビュウファインダ(以下、EVFと略記する)内蔵のビデオカメラにあっては、ズーム動作に応じてフォーカスレンズを移動しないと、観察像のピントずれや撮影画像のピントずれの問題や、ズームレンズがフォーカスレンズに衝突してしまう等の問題が発生していた。
【0003】
このような不具合を解消する技術手段として、特開平6−121212号公報には、ズーム動作中において、ズームレンズが所定範囲を移動するときの被写体距離に対応したフォーカスレンズの適正位置の軌跡である特性カーブ、いわゆるトラッキングカーブに対応してフォーカスレンズ位置を細かく制御する技術手段が開示されている。
【0004】
また、特開昭62−109031号公報には、沈胴式ズームカメラにおいて、電源オフ時のズームレンズとフォーカスレンズの干渉を防止するために、ズームレンズもしくはフォーカスレンズのいずれか一方を先に後方に移動させてから他方を移動する制御手段が開示されている。なお、該公報においては、ズーム動作中のズームレンズ、フォーカスレンズの干渉の防止については何等開示はされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、電子カメラに対しては益々小型軽量化が嘱望されるに至っている。この小型化の要求はズーム機能を有する電子カメラにとっても例外ではなく、ズームレンズとフォーカスレンズとの位置関係にも影響を及ぼしている。すなわち、筐体の小型化によりズームレンズとフォーカスレンズとを充分に離間させて配置することが難しくなっており、被写体距離とズーム位置の関係によっては、ズーム動作中にこれらズームレンズとフォーカスレンズとが干渉してしまうという不具合も生じてしまう。
【0006】
すなわち、フォーカスレンズと、このフォーカスレンズの直前に配置されたズームレンズとが充分離間していないと、特にワイド側において互いのレンズが衝突してしまう虞がある。
【0007】
ところが、上述したビデオカメラ等の如くズーム動作中に常に被写体に合焦させるようフォーカスレンズを移動制御すると、合焦が得られる効果の副次的な効果としてズームレンズとフォーカスレンズとの干渉の問題は解消される。すなわち、電子カメラにおいても上記トラッキングカーブを必要に応じて多種用意し、ズームレンズとフォーカスレンズとを当該トラッキングカーブに沿わせて同時に駆動制御することで上記不具合は解決する。
【0008】
しかしながら、上述したトラッキングカーブは、被写体距離に対応したズームレンズとフォーカスレンズの適正位置の軌跡である特性カーブであるので、被写体距離が異なると最適なトラッキングカーブもまた異なることになる。したがって、あらゆる被写体距離に対してより正確なレンズ駆動を実現するには、より細分化した被写体距離に応じたトラッキングカーブのデータを用意する必要がある。
【0009】
したがって、この手法によるとズーム、フォーカスレンズ駆動のためのデータ量・データ処理量が膨大になり、広大なメモリ容量が必要になると共に制御が複雑になるためコストが増大するという問題が生じてしまう。
【0010】
一方、カメラ筐体の小型化の要望により搭載される電池も小型化しているため、消費電力の観点からもより効率の良い制御方法が望まれている。
【0011】
このような状況において、上記制御の如くズームレンズ駆動中にフォーカスレンズを駆動するような割り込み動作を行うと、ズーム動作時間が長くなるだけでなくフォーカスモータを頻繁に動作させることによって電池寿命を早める原因になる。これは電子カメラのような携帯機器にとっては電池寿命の確保の点からも大きな問題である。
【0012】
このように、電子カメラにおいては小型化を実現する上で種々の制約があり、上述の如くズームレンズ、フォーカスレンズ間の干渉や、ビデオカメラの如く多様な被写体距離に対して合焦させながらズーム動作を行うことを要求すると、消費電力、動作スピードの点で問題があるとともに制御が複雑化してしまうという不具合があった。
【0013】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、小型でありながらレンズ間の衝突を回避でき、ズーム動作時間が早く、ズーム制御が容易でかつ消費電力の少ないズームレンズを備えたカメラのレンズ駆動装置及びレンズ駆動方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の第1のズームレンズを備えたカメラのレンズ駆動装置は、ズーム動作の開始操作または終了操作を行うと共にズーム倍率を決定するズーム操作手段と、カム枠内に形成された第1カム溝に係合して移動するズームレンズと、上記カム枠内に形成された第1の被写体距離に対応するトラッキングカーブ相当の第2のカム溝に係合して移動するフォーカスレンズ補助枠と、上記ズームレンズを駆動するズームレンズ駆動手段と、上記フォーカスレンズ補助枠にレンズ保持枠を介して保持され上記フォーカスレンズ補助枠と連動して移動するとともに被写体に合焦せしめるフォーカスレンズと、上記フォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動手段と、上記ズーム操作手段によりズーム動作の開始操作がなされた際に、上記ズーム動作の開始操作に連動して上記フォーカスレンズ駆動手段を駆動することにより上記フォーカスレンズを上記第1の被写体距離に対応する位置に移動させた後に上記ズームレンズ駆動手段により上記カム枠を駆動させ上記ズームレンズと上記フォーカスレンズ補助枠を連動して移動させ、上記フォーカスレンズが第1の被写体距離に対応した位置に移動した後上記ズーム操作手段によりズーム動作の終了操作がなされるまで上記フォーカスレンズ駆動手段の駆動を禁止して、上記ズーム操作手段によりズーム動作の終了操作がなされた後に上記フォーカスレンズ駆動モータを駆動して上記フォーカスレンズを合焦位置に移動させるズーム動作制御手段と、を具備する。
【0017】
上記の目的を達成するために本発明の第2のズームレンズを備えたカメラのレンズ駆動装置は、上記第1のズームレンズを備えたカメラのレンズ駆動装置において、上記第1の被写体距離は無限遠であることを特徴とする。
【0019】
上記の目的を達成するために本発明のズームレンズを備えたカメラのレンズ駆動方法は、ズーム動作の開始操作または終了操作を行うと共にズーム倍率を決定するズーム操作手段と、カム枠内に形成された第1カム溝に係合して移動するズームレンズと、上記カム枠内に形成された第1の被写体距離に対応するトラッキングカーブ相当の第2のカム溝に係合して移動するフォーカスレンズ補助枠と、上記ズームレンズを駆動するズームレンズ駆動手段と、上記フォーカスレンズ補助枠にレンズ保持枠を介して保持され上記フォーカスレンズ補助枠と連動して移動するとともに被写体に合焦せしめるフォーカスレンズと、上記フォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動手段と、を備えたカメラにおけるレンズ駆動方法であって、上記ズーム操作手段によりズーム動作の開始操作がなされた際に、上記ズーム動作の開始操作に連動して上記フォーカスレンズ駆動手段を駆動することにより上記フォーカスレンズを上記第1の被写体距離に対応する位置に移動させた後に上記ズームレンズ駆動手段により上記カム枠を駆動させ上記ズームレンズと上記フォーカスレンズ補助枠を連動して移動させ、上記フォーカスレンズが第1の被写体距離に対応した位置に移動した後上記ズーム操作手段によりズーム動作の終了操作がなされるまで上記フォーカスレンズ駆動手段の駆動を禁止して、上記ズーム操作手段によりズーム動作の終了操作がなされた後に上記フォーカスレンズ駆動モータを駆動して上記フォーカスレンズを合焦位置に移動させることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態である電子カメラのレンズ駆動装置の主要な構成を示したブロック図である。
【0022】
図に示すように、本実施形態の電子カメラのレンズ駆動装置は、まず当該電子カメラ全体の制御、たとえば後述するズームレンズ2、フォーカスレンズ3の制御を司るシステムコントローラ21を備える。なお、図1において特段に明示はしないが、該システムコントローラ21は当該カメラ内の諸回路の制御を行うものとする。さらに本電子カメラは電池24を内蔵しており、上記システムコントローラ21等、図示した回路のほか、図示しない諸回路への電源を供給するようになっている。
【0023】
また、当該電子カメラは、図示しない被写体像を入光してズームおよび合焦を行う撮影レンズ系1と、シャッター機能を備え上記撮影レンズ系1からの被写体像を受光しシャッタ制御するとともに電気信号に変更して出力する撮像素子11と、この撮像素子11からの被写体像信号にゲイン制御、サンプルホールド制御等の前処理を施す撮像回路12と、該撮像回路12おいて適宜処理された被写体像信号をA/D変換して出力するA/D変換回路13と、該A/D変換回路13でA/D変換された被写体像信号を入力しオートフォーカス演算を行いシステムコントローラ21に対して送出するAF回路16と、を備えている。
【0024】
上記撮影レンズ系1は、第1群レンズ31、第2群レンズ32、第3群レンズ33からなるズームレンズ2と、これら3群からなるズームレンズ2の後方に配置された第4群レンズたるフォーカスレンズ3と、を備えている。また、ズームレンズ2はズームカム4を介してズームモータ5により、また、フォーカスレンズ3はフォーカスモータ6により駆動される。なお、フォーカスレンズ3は上記ズームカム4、補助枠7を介しても移動されるが、これらズームレンズ2、フォーカスレンズ3の移動については後に詳述する。
【0025】
また、上記ズームモータ5、フォーカスモータ6は、システムコントローラ21の制御下にそれぞれズームモータ制御回路14、フォーカスモータ制御回路15によりその回動が制御される。図1において、符号4で示すズームカムは、図示しないカム枠に形成されたカム溝により構成され、ズームレンズ2の各レンズ群およびフォーカスレンズ3の移動に係わる。
【0026】
一方、システムコントローラ21には、種々の操作スイッチ23が接続されているが、ここでは、本実施形態に深く係わるスイッチのみを説明する。
【0027】
この操作スイッチ23には、テレ側へのズーム操作を行うテレズームスイッチ23aと、同ワイド側へのズーム動作を行うワイドズームスイッチ23bと、レリーズスイッチ23cと、マクロ撮影を選択するマクロ撮影選択スイッチ23dと、を備えている。
【0028】
また、システムコントローラ21は、当該電子カメラの所定情報を記憶するメモリ22を内蔵している。すなわち、このメモリ22には後述するトラッキングカーブに係るデータが記憶されている。
【0029】
システムコントローラ21は、フォーカスレンズ3を駆動するフォーカスモータ6(フォーカスモータ制御回路15)およびズームレンズ2を駆動するズームモータ5(ズームモータ制御回路14)を制御し、さらに、ズームレンズ21は、ズーム動作直前の、ズームレンズ2が任意のズーム位置にあるときのフォーカスレンズ3の位置を記憶するようになっている。
【0030】
さらにシステムコントローラ21は、ズーム動作中、フォーカスレンズ3の実際の位置と本来上記トラッキングカーブ上で推移すべき理想位置との間に生じる差を逐次検出し、これを補正する役目も果たす。なお、詳細は後述する。
【0031】
次に、上記ズームレンズ2およびフォーカスレンズ3の配置関係について図2を参照して説明する。
【0032】
図2は、当該電子カメラ内の撮影レンズ系1における上記ズームレンズ2、フォーカスレンズ3および撮像素子11の配置関係を示した要部断面図であり、図中上段の(a)がワイド端にある状態を、また、下段(b)がテレ端にある状態をそれぞれ示している。なお、図中、符号7は、フォーカスレンズ3を実質的に移動せしめるフォーカスレンズ補助枠である。
【0033】
上記第1群乃至第3群レンズからなるズームレンズ2およびフォーカスレンズ3は、いずれも図示しないカム枠内に配設され、これら、第1群レンズ31、第2群レンズ32、第3群レンズ33および第4群レンズたるフォーカスレンズ3は、少なくとも前後方向において互いに独立して移動自在となっている。
【0034】
これらレンズ群のうち上記第1群レンズ31、第2群レンズ32、第3群レンズ33は、それぞれレンズ保持枠31a、32a、33aに保持されており、これら保持枠には設けられたピンを介していずれも上記カム枠内に形成されたカム溝(ズームカム4、図1参照)に係合する。
【0035】
一方、第4群レンズたるフォーカスレンズ3は、レンズ保持枠3aに保持されて上記第3群レンズ33の後方に配置される。本実施形態の電子カメラのレンズ駆動装置は、その筐体を極めて小型に形成するため、第3群レンズ33とフォーカスレンズ3との間の距離を極力短く設定している。これにより、カメラ本体の小型化に大きく貢献している。
【0036】
なお、上記レンズ保持枠3aは上記カム枠には直接係合せず、補助枠7を介して上記カム溝に係合する。すなわち、第1群レンズ31、第2群レンズ32、第3群レンズ33はレンズ保持枠31a、32a、33aにより、また、フォーカスレンズ3は補助枠7を介してカム溝(ズームカム4)に係合し、カム枠の回動により前後方向に移動される。補助枠7用のカム溝は、後述する無限遠トラッキングカーブ相当が形成されている。
【0037】
次に、本実施形態の電子カメラのレンズ駆動装置におけるズーム動作を伴う撮影について説明する。
【0038】
本実施形態の電子カメラのレンズ駆動装置は、機器の小型化および消費電力の節電を実現すべく、ズーム動作を伴う撮影の際、合焦動作に工夫を施していることを特徴とする。ここで、このズーム動作、合焦動作の説明に先立って、この工夫の基となる点について述べる。
【0039】
先に、ビデオカメラ等の分野において、ズーム動作中にズームレンズが所定範囲を移動するときの被写体距離に対応したフォーカスレンズの適正位置の軌跡である特性カーブ、いわゆるトラッキングカーブに対応してフォーカスレンズ位置を細かく制御する技術手段が提案されている点については、上述したとおりである。また、
先に、電子カメラを小型化するうえで、ズームレンズ、特にフォーカスレンズの直前に配置されたズームレンズとフォーカスレンズとは、極力接近させて配置することが望ましいことを述べたが、このように接近させて配置したズームレンズとフォーカスレンズとを、フォーカスレンズを移動せずにズームレンズを移動させるとフォーカスレンズとその直前のズームレンズとが衝突してしまう虞がある。
【0040】
ここで、この両レンズの衝突について、図2を参照にして説明する。
図2中、符号W1はズームレンズ2がワイド端にあるときのフォーカスレンズ3の無限遠位置、T1はズームレンズ2がテレ端にあるときのフォーカスレンズ3の無限遠位置、W2はズームレンズ2がワイド端にあるときのフォーカスレンズ3の最至近位置、T2はズームレンズ2がテレ端にあるときのフォーカスレンズ3の最至近位置をそれぞれ示している。また、符号W1−W2およびT1−T2は、ともにフォーカスレンズ3の移動範囲を示すものであり、それぞれズームレンズ2がワイド端にあるときの移動範囲(W1−W2)、テレ端にあるときの移動範囲(T1−T2)を示している。
【0041】
いま、ズームレンズ2における第3群レンズ33が図2中、下段に示すテレ端にあるとする。このとき、フォーカスレンズ3は移動範囲(T1−T2)の間で移動して合焦が行われる。被写体距離が短い場合、特にマクロ撮影の場合、フォーカスレンズ3は繰出して位置T2に近い位置にある。この状態で仮にフォーカスレンズ3を移動させずにズームレンズ2(第3群レンズ33)をワイド側にズーム動作されると、第3群レンズ33は図2中、上段に示す位置W2直前までは移動することになる。したがって、この位置T2とW2の間にフォーカスレンズ3が配置していると第3群レンズ33と衝突を起こすことになる。
【0042】
本実施形態の如く、撮影レンズ系の長さを極力短くすることを要求される小型電子カメラの場合、レンズ長を充分確保することが困難であり、上述の如く不具合が生じ易い。
【0043】
この不具合を解消するために、先に述べたようにビデオカメラ等において公知であるトラッキングカーブに沿ってズームレンズとフォーカスレンズとを共に移動制御する技術手段を用いることも考えられる。しかしながら、多様な被写体距離に対応したトラッキングカーブを多種用意することはメモリ容量の点からも、望ましくなく、また、ズームレンズの移動中に常にフォーカスレンズを移動することは、消費電力やズーム動作のスピードの観点からも望ましくはない。
【0044】
一方で、電子カメラにおいては、ビデオカメラと違いズーム動作中に撮影を行うことはないので、ファインダでの確認に支障のない程度のピントのずれは許容される。特にLCDを使用した電子ビュウファインダ(EVF)は、一般に画素数が撮影用の撮像素子に比べてかなり少ないため、ズーム動作に多少ピントがずれたとしても撮影者には認識することはできず、いずれにせよ撮影者に支障を来たすことはない、という事情もある。
【0045】
本実施形態の電子カメラのレンズ駆動装置はこれらの事情に考慮してなされており、ズーム動作中における合焦動作に工夫を施し、カメラの小型化、消費電力の低減化等を実現させたものである。
【0046】
以下、図3に示すフローチャートおよび図5に示す線図を参照して本実施形態の撮影動作について説明する。
【0047】
図3は、本実施形態の電子カメラのレンズ駆動装置における通常の撮影動作の流れを示したフローチャートであり、図4は、同電子カメラのレンズ駆動装置に関連する参照例におけるマクロ撮影動作の流れを示したフローチャートである。また、図5は、同電子カメラのレンズ駆動装置において、通常撮影時とマクロ撮影時におけるズームレンズとフォーカスレンズの位置関係を示した線図である。
【0048】
本実施形態の電子カメラのレンズ駆動装置は、被写体距離が通常の撮影領域にあるとき(80cm〜無限遠∞)のときとマクロ撮影領域にあるときとで、ズームレンズ2およびフォーカスレンズ3の駆動制御を違えている。また、システムコントローラ21内のメモリ22には予めそれ自体は公知のトラッキングカーブのデータを記憶している。このトラッキングカーブのデータとしては、被写体距離が(1)無限遠、(2)通常撮影領域における最至近、(3)マクロ撮影領域における最至近、にあるときのデータが記憶されている。
【0049】
ここで、本実施形態におけるシステムコントローラ21の、撮影動作時における特徴たる作用について簡単に述べる。
【0050】
システムコントローラ21は、上述したようにフォーカスレンズ3を駆動するフォーカスモータ6(フォーカスモータ制御回路15)およびズームレンズ2を駆動するズームモータ5(ズームモータ制御回路14)を制御する。すなわち、これらズームレンズ2、フォーカスレンズ3の位置を検出する役目を果たす。さらに、システムコントローラ21は、ズーム動作直前の、ズームレンズ2が任意のズーム位置にあるときのフォーカスレンズ3の位置を記憶するようになっている。
【0051】
ところで、本実施形態においてはズームレンズ2をトラッキングカーブに沿って駆動する際、フォーカスモータ6によるフォーカスレンズ3の直接的な駆動は行わないが、該フォーカスレンズ3はズームレンズ2の移動に応じて移動されるようになっている。すなわち、ズームモータ5によるズームレンズ2の駆動の際、補助枠7を介してフォーカスレンズ3も移動される。そして、本発明を実現させる上でこのフォーカスレンズ3の移動はトラッキングカーブ上に沿うことを理想とするが、本来トラッキングカーブ上で推移すべき位置と実際の位置との間に若干の乖離が生じる場合もある。
【0052】
本実施形態はかかる事情に鑑み、システムコントローラ21は、移動に伴い変位するフォーカスレンズ3の位置とトラッキングカーブ上での位置とを逐次比較し、この差、すなわち乖離度が所定値より大きくなるとこれを補正するようになっている。この乖離現象はマクロ撮影時においてより顕著となるが、詳しくは後述する。
【0053】
まず、図3に示すフローチャートを参照して被写体が通常撮影領域にあるときの撮影動作について説明する。
【0054】
システムコントローラ21は、まずマクロ撮影選択スイッチ23d(図1参照)がオンしているか否かを判定する(ステップS1)。ここで、該スイッチ23dがオンしているときは、撮影者はマクロ撮影を所望しているとしてマクロモードでの撮影を行うルーチンに移行する(ステップS2)。
【0055】
上記ステップS1において、マクロ撮影選択スイッチ23dがオフしている場合は、通常撮影を行う。システムコントローラ21は、ズーム操作手段たるテレズームスイッチ23aあるいはワイドズームスイッチ23bがオンしたか否かを検出する(ステップS3)。なお、図3中、ズームSWとあるのは、このテレズームスイッチ23aまたはワイドズームスイッチ23bのことを示す。
【0056】
ここで、これらズームSW(テレズームスイッチ23aまたはワイドズームスイッチ23b)がオフのときはステップS15に移行してレリーズスイッチ23cの検出を行う。
【0057】
一方、ステップS3で上記何れかのズームスイッチがオンすると、ズーム操作手段としての作動を開始する(ステップS4)。
【0058】
まず、システムコントローラ21は、フォーカスレンズ3の位置が無限遠のトラッキングカーブ上にあるか否かを判定する(ステップS5)。ここで、フォーカスレンズ3の位置が該無限遠カーブ上にないときは、システムコントローラ21は、フォーカスレンズ3の位置を記憶した(ステップS6)後にフォーカスモータ6を駆動して(ステップS7)、フォーカスレンズ3の位置が該無限遠カーブ上になるように該フォーカスレンズ3を移動する(ステップS8)。
【0059】
たとえば、フォーカスレンズ3の位置がAの位置にあるとすると、システムコントローラ21はフォーカスレンズ3の位置が無限遠にないとして該位置を記憶すると共にフォーカスモータ6を駆動し(ステップS6,7)、フォーカスレンズ3を移動せしめる。
【0060】
システムコントローラ21は、フォーカスレンズ3の位置が無限遠カーブ上の位置(図5中、Bで示す位置)に達するまでフォーカスモータ6のみを駆動して該フォーカスレンズ3を撮像素子11方向に移動する。
【0061】
この後フォーカスレンズ3が無限遠カーブ上に達するとステップS9に移行する。ステップS9では、システムコントローラ21は、フォーカスモータ6をオフしズームモータ5をオンする。これにより、ズームレンズ2がたとえば図5中Cの位置までワイド方向に移動する(ステップS10)。
【0062】
ここで、ズームレンズ2の移動はズームカム4を介してなされるが、このズームカム4はまた補助枠7を介してフォーカスレンズ3にも係合している。すなわち、ズームレンズ2が図5中、トラッキングカーブ上のBからCに移動する際にこの補助枠7を介してフォーカスレンズ3も撮像素子11方向に移動させられる(ステップS11)。補助枠7は、ズームカム4に形成された無限遠トラッキングカーブ相当のカム溝に沿って移動する。したがって、フォーカスレンズ3の移動は無限遠のトラッキングカーブに沿って移動されるため、システムコントローラ21よるフォーカスレンズ3の位置補正は行わずとも済む。
【0063】
この後、ズームレンズ2は上記ワイドズームスイッチ23bがオンしている間移動し続け、撮影者の所望する位置Cまで移動してワイドズームスイッチ23bがオフされると(ステップS12)、システムコントローラ21はズームレンズ2をオフし(ステップS13)、次に、自動合焦ルーチンを行う(ステップS14)。
【0064】
この自動合焦ルーチンにおいては、システムコントローラ21は、AF回路16で合焦位置D(図5参照)を演算し、該合焦位置までフォーカスレンズ3を移動し、一旦停止する。ここで、LCDモニタ16に被写体像を表示している場合は、ピントの合った画像が表示される。
【0065】
ここで、システムコントローラ21がレリーズスイッチ23cを検出すると(ステップS15)、撮影動作に入る。
【0066】
ところで、本実施形態においては、このようにズームレンズ2のズーム移動の前後のみにフォーカスレンズ3を移動させ、最終的にフォーカスレンズ3を自動的に合焦させる。しかし、このレリーズ操作の際に、再度の合焦が必要になる。システムコントローラ21は、AF回路16等を制御し、フォーカスモータ6を駆動して(ステップS17)、フォーカスレンズ3を合焦位置まで移動せしめる(ステップS18)。ここで合焦が完了すると(ステップS19)、システムコントローラ21はフォーカスモータ6をオフして(ステップS20)、通常の撮影動作を行う(ステップS21)。
【0067】
次に、図4に示すフローチャートを参照してマクロ撮影の際の撮影動作について説明する。
【0068】
システムコントローラ21は、上記ステップS1(図3参照)においてマクロ撮影選択スイッチ23dがオンしていると判断すると、マクロモードでの撮影を行うルーチンに移行し、図4に示すステップS21に移行する。
【0069】
システムコントローラ21は、ズーム操作手段たるテレズームスイッチ23aあるいはワイドズームスイッチ23bがオンしたか否かを検出し(ステップS21)、これらズームスイッチが何れもオフのときは上記同様ステップS37に移行してレリーズスイッチ23cの検出を行う。
【0070】
一方、ステップS21で上記何れかのズームスイッチがオンすると、ズーム操作手段としての作動を開始する(ステップS22)。
【0071】
そしてシステムコントローラ21は、フォーカスレンズ3の位置が通常撮影領域の最至近(マクロ撮影領域の最遠でもある)のトラッキングカーブ上にあるか否かを判定する(ステップS23)。ここで、フォーカスレンズ3の位置が該通常撮影領域の最至近カーブ上にないときは、システムコントローラ21はフォーカスレンズ3の位置を記憶した(ステップS24)後にフォーカスモータ6を駆動して(ステップS25)、フォーカスレンズ3の位置が該通常撮影領域の最至近カーブ上になるように該フォーカスレンズ3を移動する(ステップS26)。
【0072】
たとえば、上記ステップS23の段階でフォーカスレンズ3の位置がEの位置にあるとすると、システムコントローラ21はフォーカスレンズ3の位置が通常撮影領域の最至近にないとして、まず、フォーカスレンズ3の位置を記憶して(ステップS24)、フォーカスモータ6を駆動して該フォーカスレンズ3を移動せしめる。
【0073】
システムコントローラ21は、フォーカスレンズ3の位置が通常撮影領域の最至近カーブ上の位置(図5中、Fで示す位置)に達するまでフォーカスモータ6のみを駆動して該フォーカスレンズ3を撮像素子11に移動する。
【0074】
この後フォーカスレンズ3が通常撮影領域の最至近カーブ上に達するとステップS27において、システムコントローラ21は、フォーカスモータ6をオフしズームモータ5をオンする。これに伴いズームレンズ2はワイド方向に移動するよう駆動される(ステップS28)。また、このズームレンズ2の移動に伴い、フォーカスレンズ3もまた、上記機構により撮像素子11方向に移動する(ステップS29)。
【0075】
ところで、このときフォーカスレンズ3は通常撮影領域の最至近カーブに沿っては移動することができない。これは、本実施形態の場合、ズームカム4において無限遠トラッキングカーブ上をトレースする場合に対応するカムのみが形成されていることによる。したがって、ズームレンズ2が無限遠カーブに沿って移動するよう駆動される場合はフォーカスレンズ3も該カーブに沿って移動されるが、同ズームレンズ2が通常撮影領域の最至近カーブに沿って移動するときは、フォーカスレンズ3は該カーブより微分係数の小さいカーブに沿って移動されることになる。
【0076】
すなわち、ズームレンズ2の移動に伴い、フォーカスレンズ3の移動カーブは通常撮影領域の最至近カーブより徐々に乖離することになる。
【0077】
本実施形態はかかる状況をも鑑みており、フォーカスレンズ3の移動に伴う実際位置をシステムコントローラ21で検出し、通常撮影領域の最至近カーブのトラッキングカーブデータと比較するようにしている。そして、フォーカスレンズ3が規定の位置の範囲内であるか否かを判定し(ステップS30)、この規定値以内である場合は、ズームスイッチがオンしている限り(ステップS34)、ズームレンズ2のズーム駆動を続ける。
【0078】
一方、ステップS30において、フォーカスレンズ3の乖離度が規定値を上回ったときは(図5中、符号G)、ズームレンズ2を一旦停止させると共にフォーカスレンズ3をオンし(ステップS31)、フォーカスレンズ3を通常撮影領域の最至近カーブ(図5中、符号H)まで移動せしめる(ステップS32)。この移動は、フォーカスレンズ3が通常撮影領域の最至近カーブに到達するまで行われ(ステップS33)、到達すると、ズームスイッチがオンされている限り(ステップS34)、上記ステップS27に戻って、ズームレンズ2の移動を再開する。
【0079】
この後、ズームレンズ2が撮影者の所望する位置(図5中、符号I)まで移動すると、システムコントローラ21はズームモータ5をオフして(ステップS35)、自動合焦ルーチンを実行する(ステップS36)。
【0080】
この自動合焦ルーチンにおいては、システムコントローラ21は、AF回路16で新たな合焦位置を演算し、新たな合焦位置(図5中、符号J)までフォーカスレンズ3を移動し、一旦停止する。ここで、LCDモニタ16に被写体像を表示している場合は、ピントの合った画像が表示される。
【0081】
ここで、システムコントローラ21がレリーズスイッチ23cを検出すると(ステップS37)、上記通常撮影時と同様に撮影動作に入る。
【0082】
なお、マクロ撮影においても、上記通常撮影と同様に、ズーム動作中に被写体が動く等により再度合焦の必要が生じる。このレリーズ操作の際に、システムコントローラ21は、AF回路16等を制御し、フォーカスモータ6を駆動して(ステップS39)、フォーカスレンズ3を合焦位置まで移動せしめる(ステップS40)。ここで再度の合焦が完了すると(ステップS41)、システムコントローラ21はフォーカスモータ6をオフして(ステップS42)、マクロ撮影動作を行う(ステップS43)。
【0083】
以上説明したように、本実施形態の電子カメラのレンズ駆動装置によると、通常撮影においてはズーム動作の際に一旦フォーカスレンズ3をズームレンズ2と離反するである無限遠位置まで移動させ、また、マクロ撮影においては、マクロ撮影領域の最遠位置まで移動させ、所望のズーム位置に達した後に合焦するので、ズーム動作中のズームレンズ2とフォーカスレンズ3との衝突を防止できる。
【0084】
また、ズーム動作の最初のみフォーカスモータを駆動させズーム動作中は基本的にフォーカスモータを駆動しないので、ズーム動作のスピードが速くなるとともに、消費電力の低減を図ることができる。
【0085】
また、特にマクロ撮影時等において、ズーム動作中にフォーカスレンズ3の位置が所定のトラッキングカーブより大きくずれないよう制御するので、たとえば、ズームカム4に複雑なカムを形成せずとも、トラッキングカーブを利用したフォーカスレンズ3位置制御を行うことができる。
【0086】
さらに、ズームレンズを移動した後にフォーカスレンズを合焦位置に移動するので、LCDモニタ16等の電子ビュウファインダを用いて撮影する場合でも、ピントのずれが気にならない。
【0087】
また、本実施形態においては、ズーム操作手段としてテレズームスイッチ23aまたはワイドズームスイッチ23bを想定し、これら何れかのズームスイッチがオンすると上述の如くフォーカスレンズ3を無限遠あるいはマクロ撮影領域の最遠に移動する制御を行う。しかし、ズームレンズ2とフォーカスレンズ3との衝突の虞は、ズーム動作がテレからワイド方向への移動のときにより大きくなるため、上記制御はズーム動作がテレからワイド方向への移動のときにのみ行い、ワイドからテレ方向へのズーム動作の場合は、ズーム動作の開始直後にはフォーカスレンズ3に何等能動的な駆動制御を施さず、合焦時にのみ駆動するという制御方法を行っても良い。
【0088】
この場合、ワイドからテレ方向へのズーム動作のときは、フォーカスモータ6の駆動がより少なくなり、消費電力の低減効果がより大きくなる。
【0089】
また、本実施形態においては、撮影領域をマクロ撮影領域と通常撮影領域とに分割し、それぞれの領域において設定される特性カーブを利用しているので、特にマクロ撮影時においてフォーカスレンズ3は、無限遠カーブまでフォーカスレンズ3を移動させずに、通常撮影領域の最至近(本実施形態においては80cm)カーブまで移動することとしたので、フォーカスレンズ3の移動量を少なくすることができ、ズーム動作時間を短くすることができると共に消費電力の低減効果も大きい。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、小型でありながらレンズ間の衝突を回避でき、ズーム動作時間が早く、ズーム制御が容易でかつ消費電力の少ないズームレンズを備えたカメラのレンズ駆動装置及びレンズ駆動方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である電子カメラのレンズ駆動装置の主要な構成を示したブロック図である。
【図2】 上記実施形態の電子カメラのレンズ駆動装置内の撮影レンズ系におけるズームレンズ、フォーカスレンズおよび撮像素子の配置関係を示した要部断面図であり、図中上段の(a)がワイド端にある状態を、また、下段(b)がテレ端にある状態をそれぞれ示す。
【図3】 上記実施形態の電子カメラのレンズ駆動装置における通常の撮影動作の流れを示したフローチャートである。
【図4】 上記実施形態の電子カメラのレンズ駆動装置に関連する参照例におけるマクロ撮影動作の流れを示したフローチャートである。
【図5】 上記実施形態の電子カメラのレンズ駆動装置において、通常撮影時とマクロ撮影時におけるズームレンズとフォーカスレンズの位置関係を示した線図である。
Claims (3)
- ズーム動作の開始操作または終了操作を行うと共にズーム倍率を決定するズーム操作手段と、
カム枠内に形成された第1カム溝に係合して移動するズームレンズと、
上記カム枠内に形成された第1の被写体距離に対応するトラッキングカーブ相当の第2のカム溝に係合して移動するフォーカスレンズ補助枠と、
上記ズームレンズを駆動するズームレンズ駆動手段と、
上記フォーカスレンズ補助枠にレンズ保持枠を介して保持され上記フォーカスレンズ補助枠と連動して移動するとともに被写体に合焦せしめるフォーカスレンズと、
上記フォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動手段と、
上記ズーム操作手段によりズーム動作の開始操作がなされた際に、上記ズーム動作の開始操作に連動して上記フォーカスレンズ駆動手段を駆動することにより上記フォーカスレンズを上記第1の被写体距離に対応する位置に移動させた後に上記ズームレンズ駆動手段により上記カム枠を駆動させ上記ズームレンズと上記フォーカスレンズ補助枠を連動して移動させ、上記フォーカスレンズが第1の被写体距離に対応した位置に移動した後上記ズーム操作手段によりズーム動作の終了操作がなされるまで上記フォーカスレンズ駆動手段の駆動を禁止して、上記ズーム操作手段によりズーム動作の終了操作がなされた後に上記フォーカスレンズ駆動モータを駆動して上記フォーカスレンズを合焦位置に移動させるズーム動作制御手段と、
を具備したことを特徴とするズームレンズを備えたカメラのレンズ駆動装置。 - 上記第1の被写体距離は無限遠であることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズを備えたカメラのレンズ駆動装置。
- ズーム動作の開始操作または終了操作を行うと共にズーム倍率を決定するズーム操作手段と、カム枠内に形成された第1カム溝に係合して移動するズームレンズと、上記カム枠内に形成された第1の被写体距離に対応するトラッキングカーブ相当の第2のカム溝に係合して移動するフォーカスレンズ補助枠と、上記ズームレンズを駆動するズームレンズ駆動手段と、上記フォーカスレンズ補助枠にレンズ保持枠を介して保持され上記フォーカスレンズ補助枠と連動して移動するとともに被写体に合焦せしめるフォーカスレンズと、上記フォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動手段と、を備えたカメラにおけるレンズ駆動方法であって、
上記ズーム操作手段によりズーム動作の開始操作がなされた際に、上記ズーム動作の開始操作に連動して上記フォーカスレンズ駆動手段を駆動することにより上記フォーカスレンズを上記第1の被写体距離に対応する位置に移動させた後に上記ズームレンズ駆動手段により上記カム枠を駆動させ上記ズームレンズと上記フォーカスレンズ補助枠を連動して移動させ、上記フォーカスレンズが第1の被写体距離に対応した位置に移動した後上記ズーム操作手段によりズーム動作の終了操作がなされるまで上記フォーカスレンズ駆動手段の駆動を禁止して、上記ズーム操作手段によりズーム動作の終了操作がなされた後に上記フォーカスレンズ駆動モータを駆動して上記フォーカスレンズを合焦位置に移動させるズームレンズを備えたカメラのレンズ駆動方法。
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