JPH11281869A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH11281869A
JPH11281869A JP10084157A JP8415798A JPH11281869A JP H11281869 A JPH11281869 A JP H11281869A JP 10084157 A JP10084157 A JP 10084157A JP 8415798 A JP8415798 A JP 8415798A JP H11281869 A JPH11281869 A JP H11281869A
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zoom
focus lens
lens
zoom operation
focus
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Naoki Fujii
尚樹 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型でありながらレンズ間の衝突を回避でき、
ズーム動作時間が早く、ズーム制御が容易でかつ消費電
力の少ないカメラを提供する。 【解決手段】ワイドズームスイッチ23bによりズーム
動作の開始操作がなされると、このズーム動作の開始操
作に連動して、まずフォーカスレンズ3を、ズームレン
ズ2が所定範囲を移動するときの被写体距離に対応した
フォーカスレンズ3の適正位置の軌跡である特性カーブ
上に移動し、この後、ズームレンズ2を動作させ、ズー
ム動作の終了後、上記フォーカスレンズ3を移動して合
焦する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ、詳しく
は、ズーム動作が可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般にズーム機能を備える一眼レ
フレックスカメラや電子ビュウファインダ(以下、EV
Fと略記する)内蔵のビデオカメラにあっては、ズーム
動作に応じてフォーカスレンズを移動しないと、観察像
のピントずれや撮影画像のピントずれの問題や、ズーム
レンズがフォーカスレンズに衝突してしまう等の問題が
発生していた。
【0003】このような不具合を解消する技術手段とし
て、特開平6−121212号公報には、ズーム動作中
において、ズームレンズが所定範囲を移動するときの被
写体距離に対応したフォーカスレンズの適正位置の軌跡
である特性カーブ、いわゆるトラッキングカーブに対応
してフォーカスレンズ位置を細かく制御する技術手段が
開示されている。
【0004】また、特開昭62−109031号公報に
は、沈胴式ズームカメラにおいて、電源オフ時のズーム
レンズとフォーカスレンズの干渉を防止するために、ズ
ームレンズもしくはフォーカスレンズのいずれか一方を
先に後方に移動させてから他方を移動する制御手段が開
示されている。なお、該公報においては、ズーム動作中
のズームレンズ、フォーカスレンズの干渉の防止につい
ては何等開示はされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、電子
カメラに対しては益々小型軽量化が嘱望されるに至って
いる。この小型化の要求はズーム機能を有する電子カメ
ラにとっても例外ではなく、ズームレンズとフォーカス
レンズとの位置関係にも影響を及ぼしている。すなわ
ち、筐体の小型化によりズームレンズとフォーカスレン
ズとを充分に離間させて配置することが難しくなってお
り、被写体距離とズーム位置の関係によっては、ズーム
動作中にこれらズームレンズとフォーカスレンズとが干
渉してしまうという不具合も生じてしまう。
【0006】すなわち、フォーカスレンズと、このフォ
ーカスレンズの直前に配置されたズームレンズとが充分
離間していないと、特にワイド側において互いのレンズ
が衝突してしまう虞がある。
【0007】ところが、上述したビデオカメラ等の如く
ズーム動作中に常に被写体に合焦させるようフォーカス
レンズを移動制御すると、合焦が得られる効果の副次的
な効果としてズームレンズとフォーカスレンズとの干渉
の問題は解消される。すなわち、電子カメラにおいても
上記トラッキングカーブを必要に応じて多種用意し、ズ
ームレンズとフォーカスレンズとを当該トラッキングカ
ーブに沿わせて同時に駆動制御することで上記不具合は
解決する。
【0008】しかしながら、上述したトラッキングカー
ブは、被写体距離に対応したズームレンズとフォーカス
レンズの適正位置の軌跡である特性カーブであるので、
被写体距離が異なると最適なトラッキングカーブもまた
異なることになる。したがって、あらゆる被写体距離に
対してより正確なレンズ駆動を実現するには、より細分
化した被写体距離に応じたトラッキングカーブのデータ
を用意する必要がある。
【0009】したがって、この手法によるとズーム、フ
ォーカスレンズ駆動のためのデータ量・データ処理量が
膨大になり、広大なメモリ容量が必要になると共に制御
が複雑になるためコストが増大するという問題が生じて
しまう。
【0010】一方、カメラ筐体の小型化の要望により搭
載される電池も小型化しているため、消費電力の観点か
らもより効率の良い制御方法が望まれている。
【0011】このような状況において、上記制御の如く
ズームレンズ駆動中にフォーカスレンズを駆動するよう
な割り込み動作を行うと、ズーム動作時間が長くなるだ
けでなくフォーカスモータを頻繁に動作させることによ
って電池寿命を早める原因になる。これは電子カメラの
ような携帯機器にとっては電池寿命の確保の点からも大
きな問題である。
【0012】このように、電子カメラにおいては小型化
を実現する上で種々の制約があり、上述の如くズームレ
ンズ、フォーカスレンズ間の干渉や、ビデオカメラの如
く多様な被写体距離に対して合焦させながらズーム動作
を行うことを要求すると、消費電力、動作スピードの点
で問題があるとともに制御が複雑化してしまうという不
具合があった。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、小型でありながらレンズ間の衝突を回避で
き、ズーム動作時間が早く、ズーム制御が容易でかつ消
費電力の少ないカメラを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1のカメラは、ズーム動作の開始操作ま
たは終了操作を行うと共にズーム倍率を決定するズーム
操作手段と、このズーム操作手段の操作に応じてズーム
レンズ駆動モータを駆動させズームレンズを移動させる
ズーム手段と、被写体に合焦せしめるフォーカスレンズ
と、このフォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ
駆動モータと、上記ズームレンズが所定範囲を移動する
ときの被写体距離に対応した上記フォーカスレンズの適
正位置の軌跡である特性カーブの情報を格納する記憶手
段と、上記フォーカスレンズ駆動モータを駆動し上記フ
ォーカスレンズを上記特性カーブで定められる位置に移
動させる基準位置移動手段と、上記ズーム操作手段によ
りズーム動作の開始操作がなされた際に、このズーム動
作の開始操作に連動して上記基準位置移動手段を作動せ
しめ上記フォーカスレンズを上記特性カーブで定められ
る位置に移動させた後に上記ズーム手段を動作させ、同
ズーム操作手段によりズーム動作の終了操作がなされる
まで上記フォーカスレンズ駆動モータの駆動を禁止する
ズーム動作制御手段と、を具備する。
【0015】上記の目的を達成するために本発明の第2
のカメラは、ズーム動作の開始操作または終了操作を行
うと共にズーム倍率を決定するズーム操作手段と、この
ズーム操作手段の操作に応じてズームレンズ駆動モータ
を駆動させズームレンズを移動させるズーム手段と、被
写体に合焦せしめるフォーカスレンズと、このフォーカ
スレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動モータと、上
記ズームレンズが所定範囲を移動するときの被写体距離
に対応した上記フォーカスレンズの適正位置の軌跡であ
る特性カーブの情報を格納する記憶手段と、上記フォー
カスレンズ駆動モータを駆動し上記フォーカスレンズを
上記特性カーブで定められる位置に移動させる基準位置
移動手段と、上記ズーム操作手段によりズーム動作の開
始操作がなされた際に、このズーム動作の開始操作に連
動して上記基準位置移動手段を作動せしめ上記フォーカ
スレンズを上記特性カーブで定められる位置に移動させ
た後に上記ズーム手段を動作させ、同ズーム操作手段に
よりズーム動作の終了操作がなされた後に上記フォーカ
スレンズ駆動モータを駆動して上記フォーカスレンズを
合焦位置に移動させるズーム動作制御手段と、を具備す
る。
【0016】上記の目的を達成するために本発明の第3
のカメラは、上記第1または第2のカメラにおいて、上
記ズーム操作手段によって開始操作されるズーム動作が
テレからワイド方向へのズーム動作の際には上記ズーム
動作制御手段を作動せしめ、同ズーム操作手段によって
開始操作されるズーム動作がワイドからテレ方向へのズ
ーム動作の際には上記ズーム動作制御手段が上記基準位
置移動手段の動作以外の動作を制御するように制御する
ズーム制御手段を、さらに備える。
【0017】上記の目的を達成するために本発明の第4
のカメラは、上記第1または第2のカメラにおいて、上
記記憶手段に格納される特性カーブは、被写体距離の無
限遠位置に対応したものであることを特徴とする。
【0018】上記の目的を達成するために本発明の第5
のカメラは、上記第1または第2のカメラにおいて、上
記フォーカスレンズ位置の上記特性カーブからの乖離度
を検出する検出手段と、ズーム動作中に上記検出手段の
検出結果により上記乖離度が所定値以上に達した場合に
上記基準位置移動手段を作動せしめ上記フォーカスレン
ズを上記特性カーブで定められる位置に移動させた後に
上記ズーム手段を動作させズーム動作を再開する第2の
ズーム動作制御手段と、をさらに備える。
【0019】上記の目的を達成するために本発明の第6
のカメラは、上記第1または第2のカメラにおいて、撮
影可能距離に応じて複数に分割された撮影領域を選択す
る撮影領域選択手段をさらに備え、上記記憶手段には、
上記撮影領域に応じた複数の特性カーブの情報が記憶さ
れ、上記撮影領域選択手段で選択された撮影領域に応じ
て上記複数の特性カーブの内から1つの特性カーブが自
動的に選択されることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施形態である電子カ
メラの主要な構成を示したブロック図である。
【0022】図に示すように、本実施形態の電子カメラ
は、まず当該電子カメラ全体の制御、たとえば後述する
ズームレンズ2、フォーカスレンズ3の制御を司るシス
テムコントローラ21を備える。なお、図1において特
段に明示はしないが、該システムコントローラ21は当
該カメラ内の諸回路の制御を行うものとする。さらに本
電子カメラは電池24を内蔵しており、上記システムコ
ントローラ21等、図示した回路のほか、図示しない諸
回路への電源を供給するようになっている。
【0023】また、当該電子カメラは、図示しない被写
体像を入光してズームおよび合焦を行う撮影レンズ系1
と、シャッター機能を備え上記撮影レンズ系1からの被
写体像を受光しシャッタ制御するとともに電気信号に変
更して出力する撮像素子11と、この撮像素子11から
の被写体像信号にゲイン制御、サンプルホールド制御等
の前処理を施す撮像回路12と、該撮像回路12おいて
適宜処理された被写体像信号をA/D変換して出力する
A/D変換回路13と、該A/D変換回路13でA/D
変換された被写体像信号を入力しオートフォーカス演算
を行いシステムコントローラ21に対して送出するAF
回路16と、を備えている。
【0024】上記撮影レンズ系1は、第1群レンズ3
1、第2群レンズ32、第3群レンズ33からなるズー
ムレンズ2と、これら3群からなるズームレンズ2の後
方に配置された第4群レンズたるフォーカスレンズ3
と、を備えている。また、ズームレンズ2はズームカム
4を介してズームモータ5により、また、フォーカスレ
ンズ3はフォーカスモータ6により駆動される。なお、
フォーカスレンズ3は上記ズームカム4、補助枠7を介
しても移動されるが、これらズームレンズ2、フォーカ
スレンズ3の移動については後に詳述する。
【0025】また、上記ズームモータ5、フォーカスモ
ータ6は、システムコントローラ21の制御下にそれぞ
れズームモータ制御回路14、フォーカスモータ制御回
路15によりその回動が制御される。図1において、符
号4で示すズームカムは、図示しないカム枠に形成され
たカム溝により構成され、ズームレンズ2の各レンズ群
およびフォーカスレンズ3の移動に係わる。
【0026】一方、システムコントローラ21には、種
々の操作スイッチ23が接続されているが、ここでは、
本実施形態に深く係わるスイッチのみを説明する。
【0027】この操作スイッチ23には、テレ側へのズ
ーム操作を行うテレズームスイッチ23aと、同ワイド
側へのズーム動作を行うワイドズームスイッチ23b
と、レリーズスイッチ23cと、マクロ撮影を選択する
マクロ撮影選択スイッチ23dと、を備えている。
【0028】また、システムコントローラ21は、当該
電子カメラの所定情報を記憶するメモリ22を内蔵して
いる。すなわち、このメモリ22には後述するトラッキ
ングカーブに係るデータが記憶されている。
【0029】システムコントローラ21は、フォーカス
レンズ3を駆動するフォーカスモータ6(フォーカスモ
ータ制御回路15)およびズームレンズ2を駆動するズ
ームモータ5(ズームモータ制御回路14)を制御し、
さらに、ズームレンズ21は、ズーム動作直前の、ズー
ムレンズ2が任意のズーム位置にあるときのフォーカス
レンズ3の位置を記憶するようになっている。
【0030】さらにシステムコントローラ21は、ズー
ム動作中、フォーカスレンズ3の実際の位置と本来上記
トラッキングカーブ上で推移すべき理想位置との間に生
じる差を逐次検出し、これを補正する役目も果たす。な
お、詳細は後述する。
【0031】次に、上記ズームレンズ2およびフォーカ
スレンズ3の配置関係について図2を参照して説明す
る。
【0032】図2は、当該電子カメラ内の撮影レンズ系
1における上記ズームレンズ2、フォーカスレンズ3お
よび撮像素子11の配置関係を示した要部断面図であ
り、図中上段の(a)がワイド端にある状態を、また、
下段(b)がテレ端にある状態をそれぞれ示している。
なお、図中、符号7は、フォーカスレンズ3を実質的に
移動せしめるフォーカスレンズ補助枠である。
【0033】上記第1群乃至第3群レンズからなるズー
ムレンズ2およびフォーカスレンズ3は、いずれも図示
しないカム枠内に配設され、これら、第1群レンズ3
1、第2群レンズ32、第3群レンズ33および第4群
レンズたるフォーカスレンズ3は、少なくとも前後方向
において互いに独立して移動自在となっている。
【0034】これらレンズ群のうち上記第1群レンズ3
1、第2群レンズ32、第3群レンズ33は、それぞれ
レンズ保持枠31a、32a、33aに保持されてお
り、これら保持枠には設けられたピンを介していずれも
上記カム枠内に形成されたカム溝(ズームカム4、図1
参照)に係合する。
【0035】一方、第4群レンズたるフォーカスレンズ
3は、レンズ保持枠3aに保持されて上記第3群レンズ
33の後方に配置される。本実施形態の電子カメラは、
その筐体を極めて小型に形成するため、第3群レンズ3
3とフォーカスレンズ3との間の距離を極力短く設定し
ている。これにより、カメラ本体の小型化に大きく貢献
している。
【0036】なお、上記レンズ保持枠3aは上記カム枠
には直接係合せず、補助枠7を介して上記カム溝に係合
する。すなわち、第1群レンズ31、第2群レンズ3
2、第3群レンズ33はレンズ保持枠31a、32a、
33aにより、また、フォーカスレンズ3は補助枠7を
介してカム溝(ズームカム4)に係合し、カム枠の回動
により前後方向に移動される。補助枠7用のカム溝は、
後述する無限遠トラッキングカーブ相当が形成されてい
る。
【0037】次に、本実施形態の電子カメラにおけるズ
ーム動作を伴う撮影について説明する。
【0038】本実施形態の電子カメラは、機器の小型化
および消費電力の節電を実現すべく、ズーム動作を伴う
撮影の際、合焦動作に工夫を施していることを特徴とす
る。ここで、このズーム動作、合焦動作の説明に先立っ
て、この工夫の基となる点について述べる。
【0039】先に、ビデオカメラ等の分野において、ズ
ーム動作中にズームレンズが所定範囲を移動するときの
被写体距離に対応したフォーカスレンズの適正位置の軌
跡である特性カーブ、いわゆるトラッキングカーブに対
応してフォーカスレンズ位置を細かく制御する技術手段
が提案されている点については、上述したとおりであ
る。また、先に、電子カメラを小型化するうえで、ズー
ムレンズ、特にフォーカスレンズの直前に配置されたズ
ームレンズとフォーカスレンズとは、極力接近させて配
置することが望ましいことを述べたが、このように接近
させて配置したズームレンズとフォーカスレンズとを、
フォーカスレンズを移動せずにズームレンズを移動させ
るとフォーカスレンズとその直前のズームレンズとが衝
突してしまう虞がある。
【0040】ここで、この両レンズの衝突について、図
2を参照にして説明する。図2中、符号W1はズームレ
ンズ2がワイド端にあるときのフォーカスレンズ3の無
限遠位置、T1はズームレンズ2がテレ端にあるときの
フォーカスレンズ3の無限遠位置、W2はズームレンズ
2がワイド端にあるときのフォーカスレンズ3の最至近
位置、T2はズームレンズ2がテレ端にあるときのフォ
ーカスレンズ3の最至近位置をそれぞれ示している。ま
た、符号W1−W2およびT1−T2は、ともにフォー
カスレンズ3の移動範囲を示すものであり、それぞれズ
ームレンズ2がワイド端にあるときの移動範囲(W1−
W2)、テレ端にあるときの移動範囲(T1−T2)を
示している。
【0041】いま、ズームレンズ2における第3群レン
ズ33が図2中、下段に示すテレ端にあるとする。この
とき、フォーカスレンズ3は移動範囲(T1−T2)の
間で移動して合焦が行われる。被写体距離が短い場合、
特にマクロ撮影の場合、フォーカスレンズ3は繰出して
位置T2に近い位置にある。この状態で仮にフォーカス
レンズ3を移動させずにズームレンズ2(第3群レンズ
33)をワイド側にズーム動作されると、第3群レンズ
33は図2中、上段に示す位置W2直前までは移動する
ことになる。したがって、この位置T2とW2の間にフ
ォーカスレンズ3が配置していると第3群レンズ33と
衝突を起こすことになる。
【0042】本実施形態の如く、撮影レンズ系の長さを
極力短くすることを要求される小型電子カメラの場合、
レンズ長を充分確保することが困難であり、上述の如く
不具合が生じ易い。
【0043】この不具合を解消するために、先に述べた
ようにビデオカメラ等において公知であるトラッキング
カーブに沿ってズームレンズとフォーカスレンズとを共
に移動制御する技術手段を用いることも考えられる。し
かしながら、多様な被写体距離に対応したトラッキング
カーブを多種用意することはメモリ容量の点からも、望
ましくなく、また、ズームレンズの移動中に常にフォー
カスレンズを移動することは、消費電力やズーム動作の
スピードの観点からも望ましくはない。
【0044】一方で、電子カメラにおいては、ビデオカ
メラと違いズーム動作中に撮影を行うことはないので、
ファインダでの確認に支障のない程度のピントのずれは
許容される。特にLCDを使用した電子ビュウファイン
ダ(EVF)は、一般に画素数が撮影用の撮像素子に比
べてかなり少ないため、ズーム動作に多少ピントがずれ
たとしても撮影者には認識することはできず、いずれに
せよ撮影者に支障を来たすことはない、という事情もあ
る。
【0045】本実施形態の電子カメラはこれらの事情に
考慮してなされており、ズーム動作中における合焦動作
に工夫を施し、カメラの小型化、消費電力の低減化等を
実現させたものである。
【0046】以下、図3、図4に示すフローチャートお
よび図5に示す線図を参照して本実施形態の撮影動作に
ついて説明する。
【0047】図3は、本実施形態の電子カメラにおける
通常の撮影動作の流れを示したフローチャートであり、
図4は、同電子カメラにおけるマクロ撮影動作の流れを
示したフローチャートである。また、図5は、同電子カ
メラにおいて、通常撮影時とマクロ撮影時におけるズー
ムレンズとフォーカスレンズの位置関係を示した線図で
ある。
【0048】本実施形態の電子カメラは、被写体距離が
通常の撮影領域にあるとき(80cm〜無限遠∞)のと
きとマクロ撮影領域にあるときとで、ズームレンズ2お
よびフォーカスレンズ3の駆動制御を違えている。ま
た、システムコントローラ21内のメモリ22には予め
それ自体は公知のトラッキングカーブのデータを記憶し
ている。このトラッキングカーブのデータとしては、被
写体距離が(1)無限遠、(2)通常撮影領域における
最至近、(3)マクロ撮影領域における最至近、にある
ときのデータが記憶されている。
【0049】ここで、本実施形態におけるシステムコン
トローラ21の、撮影動作時における特徴たる作用につ
いて簡単に述べる。
【0050】システムコントローラ21は、上述したよ
うにフォーカスレンズ3を駆動するフォーカスモータ6
(フォーカスモータ制御回路15)およびズームレンズ
2を駆動するズームモータ5(ズームモータ制御回路1
4)を制御する。すなわち、これらズームレンズ2、フ
ォーカスレンズ3の位置を検出する役目を果たす。さら
に、システムコントローラ21は、ズーム動作直前の、
ズームレンズ2が任意のズーム位置にあるときのフォー
カスレンズ3の位置を記憶するようになっている。
【0051】ところで、本実施形態においてはズームレ
ンズ2をトラッキングカーブに沿って駆動する際、フォ
ーカスモータ6によるフォーカスレンズ3の直接的な駆
動は行わないが、該フォーカスレンズ3はズームレンズ
2の移動に応じて移動されるようになっている。すなわ
ち、ズームモータ5によるズームレンズ2の駆動の際、
補助枠7を介してフォーカスレンズ3も移動される。そ
して、本発明を実現させる上でこのフォーカスレンズ3
の移動はトラッキングカーブ上に沿うことを理想とする
が、本来トラッキングカーブ上で推移すべき位置と実際
の位置との間に若干の乖離が生じる場合もある。
【0052】本実施形態はかかる事情に鑑み、システム
コントローラ21は、移動に伴い変位するフォーカスレ
ンズ3の位置とトラッキングカーブ上での位置とを逐次
比較し、この差、すなわち乖離度が所定値より大きくな
るとこれを補正するようになっている。この乖離現象は
マクロ撮影時においてより顕著となるが、詳しくは後述
する。
【0053】まず、図3に示すフローチャートを参照し
て被写体が通常撮影領域にあるときの撮影動作について
説明する。
【0054】システムコントローラ21は、まずマクロ
撮影選択スイッチ23d(図1参照)がオンしているか
否かを判定する(ステップS1)。ここで、該スイッチ
23dがオンしているときは、撮影者はマクロ撮影を所
望しているとしてマクロモードでの撮影を行うルーチン
に移行する(ステップS2)。
【0055】上記ステップS1において、マクロ撮影選
択スイッチ23dがオフしている場合は、通常撮影を行
う。システムコントローラ21は、ズーム操作手段たる
テレズームスイッチ23aあるいはワイドズームスイッ
チ23bがオンしたか否かを検出する(ステップS
3)。なお、図3中、ズームSWとあるのは、このテレ
ズームスイッチ23aまたはワイドズームスイッチ23
bのことを示す。
【0056】ここで、これらズームSW(テレズームス
イッチ23aまたはワイドズームスイッチ23b)がオ
フのときはステップS15に移行してレリーズスイッチ
23cの検出を行う。
【0057】一方、ステップS3で上記何れかのズーム
スイッチがオンすると、ズーム操作手段としての作動を
開始する(ステップS4)。
【0058】まず、システムコントローラ21は、フォ
ーカスレンズ3の位置が無限遠のトラッキングカーブ上
にあるか否かを判定する(ステップS5)。ここで、フ
ォーカスレンズ3の位置が該無限遠カーブ上にないとき
は、システムコントローラ21は、フォーカスレンズ3
の位置を記憶した(ステップS6)後にフォーカスモー
タ6を駆動して(ステップS7)、フォーカスレンズ3
の位置が該無限遠カーブ上になるように該フォーカスレ
ンズ3を移動する(ステップS8)。
【0059】たとえば、フォーカスレンズ3の位置がA
の位置にあるとすると、システムコントローラ21はフ
ォーカスレンズ3の位置が無限遠にないとして該位置を
記憶すると共にフォーカスモータ6を駆動し(ステップ
S6,7)、フォーカスレンズ3を移動せしめる。
【0060】システムコントローラ21は、フォーカス
レンズ3の位置が無限遠カーブ上の位置(図5中、Bで
示す位置)に達するまでフォーカスモータ6のみを駆動
して該フォーカスレンズ3を撮像素子11方向に移動す
る。
【0061】この後フォーカスレンズ3が無限遠カーブ
上に達するとステップS9に移行する。ステップS9で
は、システムコントローラ21は、フォーカスモータ6
をオフしズームモータ5をオンする。これにより、ズー
ムレンズ2がたとえば図5中Cの位置までワイド方向に
移動する(ステップS10)。
【0062】ここで、ズームレンズ2の移動はズームカ
ム4を介してなされるが、このズームカム4はまた補助
枠7を介してフォーカスレンズ3にも係合している。す
なわち、ズームレンズ2が図5中、トラッキングカーブ
上のBからCに移動する際にこの補助枠7を介してフォ
ーカスレンズ3も撮像素子11方向に移動させられる
(ステップS11)。補助枠7は、ズームカム4に形成
された無限遠トラッキングカーブ相当のカム溝に沿って
移動する。したがって、フォーカスレンズ3の移動は無
限遠のトラッキングカーブに沿って移動されるため、シ
ステムコントローラ21よるフォーカスレンズ3の位置
補正は行わずとも済む。
【0063】この後、ズームレンズ2は上記ワイドズー
ムスイッチ23bがオンしている間移動し続け、撮影者
の所望する位置Cまで移動してワイドズームスイッチ2
3bがオフされると(ステップS12)、システムコン
トローラ21はズームレンズ2をオフし(ステップS1
3)、次に、自動合焦ルーチンを行う(ステップS1
4)。
【0064】この自動合焦ルーチンにおいては、システ
ムコントローラ21は、AF回路16で合焦位置D(図
5参照)を演算し、該合焦位置までフォーカスレンズ3
を移動し、一旦停止する。ここで、LCDモニタ16に
被写体像を表示している場合は、ピントの合った画像が
表示される。
【0065】ここで、システムコントローラ21がレリ
ーズスイッチ23cを検出すると(ステップS15)、
撮影動作に入る。
【0066】ところで、本実施形態においては、このよ
うにズームレンズ2のズーム移動の前後のみにフォーカ
スレンズ3を移動させ、最終的にフォーカスレンズ3を
自動的に合焦させる。しかし、このレリーズ操作の際
に、再度の合焦が必要になる。システムコントローラ2
1は、AF回路16等を制御し、フォーカスモータ6を
駆動して(ステップS17)、フォーカスレンズ3を合
焦位置まで移動せしめる(ステップS18)。ここで合
焦が完了すると(ステップS19)、システムコントロ
ーラ21はフォーカスモータ6をオフして(ステップS
20)、通常の撮影動作を行う(ステップS21)。
【0067】次に、図4に示すフローチャートを参照し
てマクロ撮影の際の撮影動作について説明する。
【0068】システムコントローラ21は、上記ステッ
プS1(図3参照)においてマクロ撮影選択スイッチ2
3dがオンしていると判断すると、マクロモードでの撮
影を行うルーチンに移行し、図4に示すステップS21
に移行する。
【0069】システムコントローラ21は、ズーム操作
手段たるテレズームスイッチ23aあるいはワイドズー
ムスイッチ23bがオンしたか否かを検出し(ステップ
S21)、これらズームスイッチが何れもオフのときは
上記同様ステップS37に移行してレリーズスイッチ2
3cの検出を行う。
【0070】一方、ステップS21で上記何れかのズー
ムスイッチがオンすると、ズーム操作手段としての作動
を開始する(ステップS22)。
【0071】そしてシステムコントローラ21は、フォ
ーカスレンズ3の位置が通常撮影領域の最至近(マクロ
撮影領域の最遠でもある)のトラッキングカーブ上にあ
るか否かを判定する(ステップS23)。ここで、フォ
ーカスレンズ3の位置が該通常撮影領域の最至近カーブ
上にないときは、システムコントローラ21はフォーカ
スレンズ3の位置を記憶した(ステップS24)後にフ
ォーカスモータ6を駆動して(ステップS25)、フォ
ーカスレンズ3の位置が該通常撮影領域の最至近カーブ
上になるように該フォーカスレンズ3を移動する(ステ
ップS26)。
【0072】たとえば、上記ステップS23の段階でフ
ォーカスレンズ3の位置がEの位置にあるとすると、シ
ステムコントローラ21はフォーカスレンズ3の位置が
通常撮影領域の最至近にないとして、まず、フォーカス
レンズ3の位置を記憶して(ステップS24)、フォー
カスモータ6を駆動して該フォーカスレンズ3を移動せ
しめる。
【0073】システムコントローラ21は、フォーカス
レンズ3の位置が通常撮影領域の最至近カーブ上の位置
(図5中、Fで示す位置)に達するまでフォーカスモー
タ6のみを駆動して該フォーカスレンズ3を撮像素子1
1に移動する。
【0074】この後フォーカスレンズ3が通常撮影領域
の最至近カーブ上に達するとステップS27において、
システムコントローラ21は、フォーカスモータ6をオ
フしズームモータ5をオンする。これに伴いズームレン
ズ2はワイド方向に移動するよう駆動される(ステップ
S28)。また、このズームレンズ2の移動に伴い、フ
ォーカスレンズ3もまた、上記機構により撮像素子11
方向に移動する(ステップS29)。
【0075】ところで、このときフォーカスレンズ3は
通常撮影領域の最至近カーブに沿っては移動することが
できない。これは、本実施形態の場合、ズームカム4に
おいて無限遠トラッキングカーブ上をトレースする場合
に対応するカムのみが形成されていることによる。した
がって、ズームレンズ2が無限遠カーブに沿って移動す
るよう駆動される場合はフォーカスレンズ3も該カーブ
に沿って移動されるが、同ズームレンズ2が通常撮影領
域の最至近カーブに沿って移動するときは、フォーカス
レンズ3は該カーブより微分係数の小さいカーブに沿っ
て移動されることになる。
【0076】すなわち、ズームレンズ2の移動に伴い、
フォーカスレンズ3の移動カーブは通常撮影領域の最至
近カーブより徐々に乖離することになる。
【0077】本実施形態はかかる状況をも鑑みており、
フォーカスレンズ3の移動に伴う実際位置をシステムコ
ントローラ21で検出し、通常撮影領域の最至近カーブ
のトラッキングカーブデータと比較するようにしてい
る。そして、フォーカスレンズ3が規定の位置の範囲内
であるか否かを判定し(ステップS30)、この規定値
以内である場合は、ズームスイッチがオンしている限り
(ステップS34)、ズームレンズ2のズーム駆動を続
ける。
【0078】一方、ステップS30において、フォーカ
スレンズ3の乖離度が規定値を上回ったときは(図5
中、符号G)、ズームレンズ2を一旦停止させると共に
フォーカスレンズ3をオンし(ステップS31)、フォ
ーカスレンズ3を通常撮影領域の最至近カーブ(図5
中、符号H)まで移動せしめる(ステップS32)。こ
の移動は、フォーカスレンズ3が通常撮影領域の最至近
カーブに到達するまで行われ(ステップS33)、到達
すると、ズームスイッチがオンされている限り(ステッ
プS34)、上記ステップS27に戻って、ズームレン
ズ2の移動を再開する。
【0079】この後、ズームレンズ2が撮影者の所望す
る位置(図5中、符号I)まで移動すると、システムコ
ントローラ21はズームモータ5をオフして(ステップ
S35)、自動合焦ルーチンを実行する(ステップS3
6)。
【0080】この自動合焦ルーチンにおいては、システ
ムコントローラ21は、AF回路16で新たな合焦位置
を演算し、新たな合焦位置(図5中、符号J)までフォ
ーカスレンズ3を移動し、一旦停止する。ここで、LC
Dモニタ16に被写体像を表示している場合は、ピント
の合った画像が表示される。
【0081】ここで、システムコントローラ21がレリ
ーズスイッチ23cを検出すると(ステップS37)、
上記通常撮影時と同様に撮影動作に入る。
【0082】なお、マクロ撮影においても、上記通常撮
影と同様に、ズーム動作中に被写体が動く等により再度
合焦の必要が生じる。このレリーズ操作の際に、システ
ムコントローラ21は、AF回路16等を制御し、フォ
ーカスモータ6を駆動して(ステップS39)、フォー
カスレンズ3を合焦位置まで移動せしめる(ステップS
40)。ここで再度の合焦が完了すると(ステップS4
1)、システムコントローラ21はフォーカスモータ6
をオフして(ステップS42)、マクロ撮影動作を行う
(ステップS43)。
【0083】以上説明したように、本実施形態の電子カ
メラによると、通常撮影においてはズーム動作の際に一
旦フォーカスレンズ3をズームレンズ2と離反するであ
る無限遠位置まで移動させ、また、マクロ撮影において
は、マクロ撮影領域の最遠位置まで移動させ、所望のズ
ーム位置に達した後に合焦するので、ズーム動作中のズ
ームレンズ2とフォーカスレンズ3との衝突を防止でき
る。
【0084】また、ズーム動作の最初のみフォーカスモ
ータを駆動させズーム動作中は基本的にフォーカスモー
タを駆動しないので、ズーム動作のスピードが速くなる
とともに、消費電力の低減を図ることができる。
【0085】また、特にマクロ撮影時等において、ズー
ム動作中にフォーカスレンズ3の位置が所定のトラッキ
ングカーブより大きくずれないよう制御するので、たと
えば、ズームカム4に複雑なカムを形成せずとも、トラ
ッキングカーブを利用したフォーカスレンズ3位置制御
を行うことができる。
【0086】さらに、ズームレンズを移動した後にフォ
ーカスレンズを合焦位置に移動するので、LCDモニタ
16等の電子ビュウファインダを用いて撮影する場合で
も、ピントのずれが気にならない。
【0087】また、本実施形態においては、ズーム操作
手段としてテレズームスイッチ23aまたはワイドズー
ムスイッチ23bを想定し、これら何れかのズームスイ
ッチがオンすると上述の如くフォーカスレンズ3を無限
遠あるいはマクロ撮影領域の最遠に移動する制御を行
う。しかし、ズームレンズ2とフォーカスレンズ3との
衝突の虞は、ズーム動作がテレからワイド方向への移動
のときにより大きくなるため、上記制御はズーム動作が
テレからワイド方向への移動のときにのみ行い、ワイド
からテレ方向へのズーム動作の場合は、ズーム動作の開
始直後にはフォーカスレンズ3に何等能動的な駆動制御
を施さず、合焦時にのみ駆動するという制御方法を行っ
ても良い。
【0088】この場合、ワイドからテレ方向へのズーム
動作のときは、フォーカスモータ6の駆動がより少なく
なり、消費電力の低減効果がより大きくなる。
【0089】また、本実施形態においては、撮影領域を
マクロ撮影領域と通常撮影領域とに分割し、それぞれの
領域において設定される特性カーブを利用しているの
で、特にマクロ撮影時においてフォーカスレンズ3は、
無限遠カーブまでフォーカスレンズ3を移動させずに、
通常撮影領域の最至近(本実施形態においては80c
m)カーブまで移動することとしたので、フォーカスレ
ンズ3の移動量を少なくすることができ、ズーム動作時
間を短くすることができると共に消費電力の低減効果も
大きい。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、小
型でありながらレンズ間の衝突を回避でき、ズーム動作
時間が早く、ズーム制御が容易でかつ消費電力の少ない
カメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電子カメラの主要な
構成を示したブロック図である。
【図2】上記実施形態の電子カメラ内の撮影レンズ系に
おけるズームレンズ、フォーカスレンズおよび撮像素子
の配置関係を示した要部断面図であり、図中上段の
(a)がワイド端にある状態を、また、下段(b)がテ
レ端にある状態をそれぞれ示す。
【図3】上記実施形態の電子カメラにおける通常の撮影
動作の流れを示したフローチャートである。
【図4】上記実施形態の電子カメラにおけるマクロ撮影
動作の流れを示したフローチャートである。
【図5】上記実施形態の電子カメラにおいて、通常撮影
時とマクロ撮影時におけるズームレンズとフォーカスレ
ンズの位置関係を示した線図である。
【符号の説明】
1…撮影レンズ系 2…ズームレンズ 3…フォーカスレンズ 4…ズームカム 5…ズームモータ 6…フォーカスモータ 7…フォーカスレンズ補助枠 11…撮像素子 14…ズームモータ制御回路 15…フォーカスモータ制御回路 21…システムコントローラ 22…メモリ 23a…テレズームスイッチ 23b…ワイドズームスイッチ 23c…レリーズスイッチ 23d…マクロ撮影選択スイッチ 24…電池 31…第1群レンズ 32…第2群レンズ 33…第3群レンズ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズーム動作の開始操作または終了操作を
    行うと共にズーム倍率を決定するズーム操作手段と、 このズーム操作手段の操作に応じてズームレンズ駆動モ
    ータを駆動させズームレンズを移動させるズーム手段
    と、 被写体に合焦せしめるフォーカスレンズと、 このフォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動
    モータと、 上記ズームレンズが所定範囲を移動するときの被写体距
    離に対応した上記フォーカスレンズの適正位置の軌跡で
    ある特性カーブの情報を格納する記憶手段と、 上記フォーカスレンズ駆動モータを駆動し上記フォーカ
    スレンズを上記特性カーブで定められる位置に移動させ
    る基準位置移動手段と、 上記ズーム操作手段によりズーム動作の開始操作がなさ
    れた際に、このズーム動作の開始操作に連動して上記基
    準位置移動手段を作動せしめ上記フォーカスレンズを上
    記特性カーブで定められる位置に移動させた後に上記ズ
    ーム手段を動作させ、同ズーム操作手段によりズーム動
    作の終了操作がなされるまで上記フォーカスレンズ駆動
    モータの駆動を禁止するズーム動作制御手段と、 を具備したことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 ズーム動作の開始操作または終了操作を
    行うと共にズーム倍率を決定するズーム操作手段と、 このズーム操作手段の操作に応じてズームレンズ駆動モ
    ータを駆動させズームレンズを移動させるズーム手段
    と、 被写体に合焦せしめるフォーカスレンズと、 このフォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動
    モータと、 上記ズームレンズが所定範囲を移動するときの被写体距
    離に対応した上記フォーカスレンズの適正位置の軌跡で
    ある特性カーブの情報を格納する記憶手段と、 上記フォーカスレンズ駆動モータを駆動し上記フォーカ
    スレンズを上記特性カーブで定められる位置に移動させ
    る基準位置移動手段と、 上記ズーム操作手段によりズーム動作の開始操作がなさ
    れた際に、このズーム動作の開始操作に連動して上記基
    準位置移動手段を作動せしめ上記フォーカスレンズを上
    記特性カーブで定められる位置に移動させた後に上記ズ
    ーム手段を動作させ、同ズーム操作手段によりズーム動
    作の終了操作がなされた後に上記フォーカスレンズ駆動
    モータを駆動して上記フォーカスレンズを合焦位置に移
    動させるズーム動作制御手段と、 を具備したことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 上記ズーム操作手段によって開始操作さ
    れるズーム動作がテレからワイド方向へのズーム動作の
    際には上記ズーム動作制御手段を作動せしめ、同ズーム
    操作手段によって開始操作されるズーム動作がワイドか
    らテレ方向へのズーム動作の際には上記ズーム動作制御
    手段が上記基準位置移動手段の動作以外の動作を制御す
    るように制御するズーム制御手段を、さらに備えること
    を特徴とする請求項1または2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 上記記憶手段に格納される特性カーブ
    は、被写体距離の無限遠位置に対応したものであること
    を特徴とする請求項1または2記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 上記フォーカスレンズ位置の上記特性カ
    ーブからの乖離度を検出する検出手段と、 ズーム動作中に上記検出手段の検出結果により上記乖離
    度が所定値以上に達した場合に上記基準位置移動手段を
    作動せしめ上記フォーカスレンズを上記特性カーブで定
    められる位置に移動させた後に上記ズーム手段を動作さ
    せズーム動作を再開する第2のズーム動作制御手段と、 をさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載
    のカメラ。
  6. 【請求項6】 撮影可能距離に応じて複数に分割された
    撮影領域を選択する撮影領域選択手段をさらに備え、 上記記憶手段には、上記撮影領域に応じた複数の特性カ
    ーブの情報が記憶され、上記撮影領域選択手段で選択さ
    れた撮影領域に応じて上記複数の特性カーブの内から1
    つの特性カーブが自動的に選択されることを特徴とする
    請求項1または2記載のカメラ。
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