JP2002207235A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2002207235A
JP2002207235A JP2001000716A JP2001000716A JP2002207235A JP 2002207235 A JP2002207235 A JP 2002207235A JP 2001000716 A JP2001000716 A JP 2001000716A JP 2001000716 A JP2001000716 A JP 2001000716A JP 2002207235 A JP2002207235 A JP 2002207235A
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JP
Japan
Prior art keywords
finder
optical system
camera
optical axis
photographing
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JP2001000716A
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Hiroshi Saito
博 齋藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影モードに応じて適正なファインダー視野
率等を得ることができるカメラを提供する。 【解決手段】 撮影光学系を所定のズーム位置に停止さ
せる際に、この所定のズーム位置を越えて一旦所定量駆
動して所定のズーム位置に戻すとともに、前記ファイン
ダー光学系が、前記撮影光学系が一旦所定量駆動すると
きに連動し、前記撮影光学系が所定のズーム位置に戻る
ときに非連動となるカメラにおいて、複数の撮影モード
の設定が可能であり、この撮影モードに応じて前記所定
量を可変設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影光学系に連動
して変倍動作(ズーミング)が可能なファインダー光学
系を備えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラのファインダーは、実際に撮影さ
れる撮影範囲に対応したある範囲を視野枠内に表示する
必要がある。そこで、撮影光学系を光軸方向に移動させ
ることによりズームを行うズームレンズカメラでは、撮
影光学系のズーミングに連動してファインダー光学系も
ズーミングするように構成されている。
【0003】しかし、撮影光学系とファインダー光学系
を別光学系として有する変倍可能なカメラでは、撮影範
囲はズーミングによる焦点距離の変化だけではなく、撮
影距離の変化によっても変化するが、撮影距離の変化に
応じたファインダー視度の変化や撮影光学系とファイン
ダー光学系の相対的な視野率の変化は補正していない。
特に、マクロ撮影においては、撮影距離の変動量が大き
いため、撮影距離に応じた視野範囲の補正を行わない
と、撮影範囲とのズレが大きくなる。
【0004】そこで、特開平11−160610号公報
において提案されているカメラにおいては、ズーミング
のための領域およびフォーカシングのための領域を交互
に有するカム機構によりステップズーム動作およびフォ
ーカシングを行う鏡胴と、この鏡胴に連動してズーミン
グするファインダーとを備え、複数の撮影モードを有し
ていて、撮影シーケンス開始前の鏡胴およびファインダ
ーの待機位置を撮影モードに応じて変えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、撮影距
離に応じてファインダーの視度や視野率を補正しようと
する場合、予め測距した撮影距離情報に基づいて視野率
等を補正する必要が生じ、ファインダーで観察する被写
体を変えるたびに測距し直すとともに、この測距し直し
た撮影距離情報に基づいてファインダーの視野率等を補
正する必要があるため面倒である。また、撮影距離に応
じてファインダーを駆動させるには、構造上複雑になる
とともに、コスト高になってしまう。
【0006】一方、特開平11−160610号公報に
おいて提案されているカメラは、フォーカシング開始前
の鏡筒およびファインダーの待機位置をカメラの撮影モ
ードに応じて切り換えることができるカメラであるが、
このカメラはステップズームタイプのカメラにしか適用
することができないとともに、鏡筒の待機位置が増える
ことによりフォーカシングの際の制御ルーチンが複雑と
なる。
【0007】そこで、本発明は、ステップズームタイプ
のカメラだけでなく連続的にズームを行うタイプのカメ
ラにおいても、特別なコストをかけることなく、様々な
撮影モード(特に、マクロモード)においてファインダ
ー光学系の視度ずれが小さく、正確な視野範囲を示すこ
とができるカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、撮影光学系を所定のズーム位置に停止
させる際に、この所定のズーム位置を越えて一旦所定量
駆動して所定のズーム位置に戻すとともに、前記ファイ
ンダー光学系が、前記撮影光学系が一旦所定量駆動する
ときに連動し、前記撮影光学系が所定のズーム位置に戻
るときに非連動となるカメラにおいて、複数の撮影モー
ドの設定が可能であり、この撮影モードに応じて前記所
定量を可変設定することを特徴とする。
【0009】ファインダー光学系の視野率は撮影光学系
の所定量の駆動より決定されるので、上述した構成を採
用して、撮影モードに応じて撮影光学系を駆動する所定
量を変化させることにより、撮影モードに応じたファイ
ンダーの視野率を適正に設定することができる。なお、
撮影モードごとにファインダーの適正視野率となる数値
を撮影光学系を駆動する所定量として記憶手段に記憶さ
せておいてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の1実施形態である
カメラの撮影光学系のレンズ鏡筒を示している。レンズ
鏡筒のなかには、ズーミングの際に撮影レンズ群を光軸
方向に移動させるために、筒が光軸回りに回転しながら
光軸方向に移動するものや、筒が光軸回りに回転しない
で光軸方向に移動するものや、筒が光軸回りに回転しな
いとともに光軸方向にも移動しないものがある。本実施
形態のレンズ鏡筒は、光軸回りに回転しながら光軸方向
に移動することにより、撮影レンズ群を光軸方向に移動
させるタイプのレンズ鏡筒である。
【0011】円筒内周にメスヘリコイド1aを持ち、外
周に固定用のフランジ部分1bを持った固定筒1は、こ
の側面略中央に穴1cを有する。さらに、固定筒1の内
周には複数本のキー溝1dを有する。
【0012】固定筒1のメスヘリコイド1aとヘリコイ
ド係合するオスヘリコイド2aを持ったカム筒2には、
このオスヘリコイド・リードに沿ったスパイラルギヤ2
bを有する。このスパイラルギヤ2bは、固定筒1とカ
ム筒2とがヘリコイド係合している状態では、穴1cを
通じて固定筒1の内側に突出した駆動ギヤ3に噛み合
う。
【0013】以上の構成によって、駆動ギヤ3が回転す
ると、カム筒2は光軸回りに回転しながら固定筒1に対
して光軸方向に繰り出す。また、カム筒2の内周には、
カム筒2と回転可能に係合し、かつ光軸方向には抜けで
ないように固定された直進筒4が収容される。
【0014】直進筒4の端部には、固定筒1のキー溝1
dと係合摺動する複数本のキー4aが形成されている。
従って、カム筒2が回転しながら固定筒1に対して繰り
出すと、直進筒4は、カム筒2とは一体的に回転するこ
となく固定筒1に対して光軸方向に繰り出す。
【0015】さらに、直進筒4の内周には、図中不図示
の撮影レンズ群や、シャッター開閉機構、フォーカス用
レンズ繰り出し機構等を保持するレンズ枠5、6が収容
される。各レンズ枠5、6の外周には、複数本のカムピ
ン5a、6aが取り付けられており、これらカムピン5
a、6aは、直進筒4に形成された長穴4bに摺動可能
に係合している。このため、各レンズ枠5、6は直進筒
4に対して回転することなく光軸方向に移動可能であ
る。
【0016】また、カム筒2の内周には、長穴4bを貫
通した各カムピン5a、6aが係合し、カム筒2の回転
に伴ってこれを光学条件を満足するよう案内するカム溝
(図中不図示)が形成されている。
【0017】以上の構成において、駆動ギヤ3が回転す
ると、カム筒2と直進筒4とが一体的に固定筒1に対し
て繰り出し、さらに、そこから各レンズ枠5、6が繰り
出し可能な差動型ズーム鏡筒が構成される。
【0018】直進筒4の光軸方向端部上側には、台部4
cが形成されており、この台部4cの上部には円柱状の
ピン部4dが形成されている。このピン部4dは固定筒
1上部に光軸方向に延びるように形成された溝部1eに
係合し、鏡筒のズーム動作に応じて光軸方向前後に移動
する。ピン部4dの位置は、撮影レンズ群を保持するレ
ンズ枠5、6の位置と対応していることで、ピン部4d
の位置を検出することにより撮影レンズの焦点距離を知
ることができる。
【0019】なお、図2に示すように、駆動ギヤ3はモ
ータMによって駆動され、このモータMの作動は制御回
路Cによって制御される。
【0020】次に、図2、図3を用いて撮影レンズのズ
ーム動作に連動してズーム動作するファインダー光学系
について説明する。レンズ鏡筒の固定筒1の上部には、
ファインダーカム板10が配置されており、このファイ
ンダーカム板10は、固定筒1の外周に光軸方向に延び
て形成された突部1f、1gと外周全部に形成されたフ
ランジ部1bとによって位置規制されて、固定筒1の円
周方向のみ移動可能となっている。
【0021】また、ファインダーカム板10は上部から
ファインダー地板11により押さえられている。ファイ
ンダー対物レンズ12、13を保持している対物レンズ
枠14、15には穴部14a、15aが形成されてお
り、これら穴部14a、15aにはファインダーガイド
バー16が貫通している。このファインダーガイドバー
16は、ファインダー地板11の前端に形成された穴部
11aに挿入され、ファインダー対物レンズ12、13
(対物レンズ枠14、15)を光軸方向前後に案内す
る。なお、対物レンズ枠14、15の回転止めのため、
これら対物レンズ枠14、15に形成されたダボ部14
b、15bがファインダー地板11に光軸方向に延びて
形成された溝部11bに係合する。
【0022】また、ファインダーカム板10の裏側(固
定筒1に対する側)には、第1カム溝10aが形成され
ており、この第1カム溝10aには直進筒4のピン部4
dが係合する。このピン部4dは、レンズ鏡筒の繰り出
し繰り込みに連動して光軸方向に移動し、ファインダー
カム板10に動力を伝達する。さらに、ファインダーカ
ム板10には、第2カム溝10bおよび第3カム溝10
cが形成されており、これら第2カム溝10bおよび第
3カム溝10cには対物レンズ枠14、15のダボ部1
4c、15cが係合する。
【0023】ここで、図4にファインダーカム板10の
展開図を示す。
【0024】直進筒4のピン部4dが係合する第1カム
溝10aは、光軸に対して傾いて形成されており、ピン
部4dの光軸方向への移動を受けてファインダーカム板
10を光軸回りに回転させる。例えば、図4に示すよう
に、レンズ鏡筒のズーミング動作によりピン部4dが矢
印Y1方向(光軸方向)に移動すると、ファインダーカ
ム板10は矢印X方向(光軸回り方向)に移動する。こ
れにより、ファインダーカム板10に形成された第2カ
ム溝10bおよび第3カム溝10cは、ファインダーカ
ム板10の移動とともに移動する。
【0025】図5にファインダーカム板10の部分展開
図を示す。
【0026】ファインダーカム板10の第2カム溝10
bおよび第3カム溝10cにはそれぞれ、対物レンズ枠
14、15のダボ部14c、15cが係合しており、フ
ァインダーカム板10が光軸回りに回転(図5において
左右方向に移動)すると、ダボ部14c、15cはそれ
ぞれ、第2カム溝10bおよび第3カム溝10cに沿っ
て移動し、対物レンズ枠14(ファインダー対物レンズ
12)および対物レンズ枠15(ファインダー対物レン
ズ13)を光軸方向に移動させる。
【0027】レンズ鏡筒が沈胴状態からWIDE(広
角)状態に繰り出すと、ダボ部14c、15cはWID
E位置(図中丸囲みの「W」で示す位置)に移動し、レ
ンズ鏡筒がWIDE状態からTELE(望遠)状態に繰
り出すと、ダボ部14c、15cはそれぞれ、第2カム
溝10bおよび第3カム溝10cに案内されてTELE
位置(図中丸囲みの「T」で示す位置)まで移動する。
【0028】上述した動作により、レンズ鏡筒(撮影光
学系)のズームミングに連動して、ファインダー光学系
のズームミングが行われる。このようにズーム動作した
ファインダー対物レンズ12、13を通過した光束は、
三角プリズム18を通った後、ダハプリズム19との間
で結像される。このため、ダハプリズム19と接眼レン
ズ20とを通してファインダー像を見ることができる。
【0029】ここで、WIDE側からTELE側にズー
ミング(繰り出し)を行い、所定のズーム位置に各レン
ズ枠5、6を停止させる場合と、TELE側からWID
E側にズーミング(繰り込み)を行い、所定のズーム位
置に各レンズ枠5、6を停止させる場合とでは、メカの
製造誤差によるヘリコイド係合やカム係合に生じるガタ
や機械的バックラッシュ等により、レンズ鏡筒の繰り出
し繰り込み方向において各レンズ枠5、6のズーム停止
位置が微妙に異なる。これにより、撮影レンズの光軸方
向における間隔や光軸に対する傾きが変化してしまい、
ピントズレが生じる。
【0030】そこで、このようなピントズレを防止する
ために、WIDE側からTELE側にズーミングを行い
所定のズーム位置に各レンズ枠5、6を停止させる場合
と、TELE側からWIDE側にズーミングを行い所定
のズーム位置に各レンズ枠5、6を停止させる場合と
で、各レンズ枠5、6を停止させる条件を同じにしてい
る。具体的には、WIDE側からTELE側にズーミン
グを行い、所定のズーム位置にピン部4d(各レンズ枠
5、6)を停止させる場合において、所定のズーム位置
を一度通り越した後に、ピン部4dの移動方向を変え
て、ピン部4dを所定のズーム位置まで戻す。一方、T
ELE側からWIDE側にズーミングを行い所定の位置
にピン部4dを停止させる場合には、所定のズーム位置
までピン部4dを移動させる。
【0031】これにより、WIDE側からTELE側に
ズーミングを行う場合とTELE側からWIDE側にズ
ーミングを行う場合とで、ピン部4d(各レンズ枠5、
6)を所定のズーム位置に停止させる直前の動き(移動
方向)が同じになるため、メカの製造誤差によるガタや
バックラッシュ等が生じていても、繰り出し繰り込みに
おけるズーム停止位置の再現性を同じにすることで、ズ
ーム停止位置のばらつきをなくしている。本実施形態に
おけるカメラにおいても、上述した動作を行う。
【0032】なお、上述したようにピン部4d(各レン
ズ枠5、6)を常に一方向から停止させることを「片寄
せ」と呼び、筒が所定のズーム位置を一度通り越して、
再び所定のズーム位置に戻ってくる量を「片寄せストロ
ーク量」(本願請求項に記載の所定量)と呼ぶ。
【0033】本実施形態において、レンズ鏡筒がWID
E側からTELE側にズーミングする場合、図4に示す
ように、ピン部4dは矢印Zの軌跡を描いて移動する。
すなわち、はじめ4d−1に示す位置にあったピン部4
dが、レンズ鏡筒の繰り出し動作に連動して矢印Y1方
向(光軸方向)に移動することにより、ファインダーカ
ム板10における第1カム溝10aの側面10a’を押
し込んで、ファインダーカム板10を矢印X方向に移動
させる(光軸回りに回転させる)。そして、ピン部4d
が4d−2に示す位置まで移動すると、ピン部4dは移
動方向を180度変えて、4d−3に示す位置まで移動
して停止する。これにより、ファインダーカム板10は
10−1に示す位置から10−2に示す位置まで移動す
る。
【0034】ここで、ピン部4dが4d−2に示す位置
から4d−3に示す位置まで移動する際、ピン部4dは
ファインダーカム板10の第1カム溝10aに係合して
いないため、ファインダーカム板10は光軸回りに回転
しない。したがって、ファインダーカム板10の停止位
置は、ピン4dの片寄せストローク量によって決まる。
ここで、対物レンズ枠14、15(ファインダー対物レ
ンズ12、13)の光軸方向における位置は、レンズ鏡
筒(ピン部4d)の片寄せ動作により決定する。
【0035】上述した動作により、各対物レンズ枠1
4、15のダボ部14c、15cはそれぞれ、第2カム
溝10bおよび第3カム溝10cに案内されて、各対物
レンズ枠14、15を光軸方向に移動させる。これによ
り、ファインダー光学系のWIDE側からTELE側へ
のズーミングが行われる。
【0036】一方、レンズ鏡筒がTELE側からWID
E側にズーミングする場合には、レンズ鏡筒の片寄せ動
作は不要であり、ピン部4dは矢印Y2方向に移動し
て、ファインダーカム板10における第1カム溝10a
の側面10a’’を押し込んで、ファインダーカム板1
0を光軸回りに回転させる(矢印X方向と反対の方
向)。そして、ピン部4dは4d−3に示す位置まで移
動して停止する。これにより、対物レンズ枠14、15
のダボ部14c、15cはそれぞれ、ファンダーカム板
10の第2カム溝10bおよび第3カム溝10cに案内
されて、各対物レンズ枠14、15を光軸方向に移動さ
せる。これにより、ファインダー光学系のTELE側か
らWIDE側へのズーミングが行われる。
【0037】次に本実施形態のカメラにおけるフォーカ
ス動作について説明する。本実施形態では、図4に示す
ように、ファインダーカム板10の第1カム溝10aに
フォーカス動作時にファインダー光学系を非連動とする
溝幅を設けている。つまり、フォーカス動作時は、レン
ズ鏡筒(ピン部4d)が第1カム溝10aの溝幅の間を
動くだけである。このため、ファインダー対物レンズ1
2、13はズーム動作時には動くがフォーカス動作時に
は動かない。これにより、フォーカス動作時にファイン
ダーを覗いている撮影者が違和感を感じることはない。
【0038】一方、カメラに備えられる撮影モードの一
つとして、マクロモードがある。このマクロモードは、
被写体に対して近接して撮影できると同時に、高倍率で
撮影することができるモードである。
【0039】本実施形態において、カメラの撮影モード
をマクロモードに設定すると、撮影レンズはTELE端
に固定される。ここで、ファインダー対物レンズ12、
13(対物レンズ枠14、15)の光軸方向における停
止位置は、ピン部4dの繰り出し量と片寄せストローク
量とにより決まることになるが、撮影モードをマクロモ
ードに設定した場合にのみ、片寄せストロークの量を増
やす設定にしている。
【0040】図5に示すように、TELE状態において
対物レンズ枠14、15のダボ部14c、15cはそれ
ぞれ、丸囲み「T」で示す位置にあるが、マクロモード
設定時には、対物レンズ枠14、15のダボ部14c、
15cはそれぞれ、MACRO TELE(図5中丸囲
み「M」で示す位置)に移動する。
【0041】一般に、TELE状態において近距離の被
写体をファインダーで覗くと、ファインダー視度はマイ
ナス側にずれるため、丸囲み「M」で示す位置はファイ
ンダー視度がプラス側にずれるように設定している。ま
た、マクロモードの場合、ファインダーの視野率が撮影
光学系に対してプラス側にずれることにより頭切れとな
るため、ファインダーの視野率が撮影光学系に対してマ
イナス側にずれるように設定している。これにより、フ
ァインダー視度やファインダー視野率を適正に設定して
いる。
【0042】ここで、制御回路Cに、マクロモードにお
けるレンズ鏡筒(ピン部4d)の片寄せストローク量を
記憶させておき、この片寄せストローク量に基づいて制
御回路CにモータMの駆動制御を行わせれば、ファイン
ダー視度やファインダー視野率を適正に設定することが
できる。
【0043】なお、本実施形態では、撮影モードをマク
ロモードに設定したときのファインダー視野率やファイ
ンダー視度の補正を行っているが、これに限るものでは
なく、撮影モードを遠景モードやポートレートモード等
の各種撮影モードに設定した場合にファインダー視野率
やファインダー視度を補正するようにしてもよい。マク
ロモード(近距離)、ポートレートモード(中距離)、
遠景モード(遠距離)のそれぞれの撮影モードに対応さ
せて片寄せストローク量を制御し、ファインダー対物レ
ンズの光軸方向における停止位置を決定することによ
り、撮影モードに応じてファインダー視野率やファイン
ダー視度が最適になるように補正する。
【0044】また、本実施形態においては、ファインダ
ー視野率やファインダー視度を補正しているが、これに
限るものではなく、視差を補正するようにしてもよい。
視差を補正する場合、片寄せストローク量に対応させて
対物レンズが光軸直交方向に移動(偏芯)できるように
したり、片寄せストローク量に対応させて視野枠上のメ
カマスクや液晶点灯表示の位置が切り替わるような連動
機構にしたりすることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、撮影モードごとに撮影
光学系を駆動する所定量を可変設定するので、撮影モー
ドごとに適正なファインダー視野率を得ることができ
る。また、撮影モードごとに撮影光学系を駆動する所定
量を予め記憶させておけば、簡単に制御を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるカメラにおけるレン
ズ鏡筒の分解斜視図。
【図2】本発明の一実施形態であるカメラのファインダ
ーズーム機構を示す斜視図。
【図3】本発明の一実施形態であるカメラのファインダ
ーズーム機構の概略図。
【図4】ファインダーカム板10の展開図。
【図5】ファインダーカム板10の部分展開図。
【符号の説明】
1 固定筒 2 カム筒 3 駆動ギヤ 4 直進筒 5 レンズ枠 6 レンズ枠 10 ファインダーカム板 11 ファインダー地板 12 ファインダー対物レンズ 13 ファインダー対物レンズ 14 対物レンズ枠 15 対物レンズ枠 16 ファインダーガイドバー 18 三角プリズム 19 ダハプリズム 20 接眼レンズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系を所定のズーム位置に停止さ
    せる際に、この所定のズーム位置を越えて一旦所定量駆
    動して所定のズーム位置に戻すとともに、前記ファイン
    ダー光学系が、前記撮影光学系が一旦所定量駆動すると
    きに連動し、前記撮影光学系が所定のズーム位置に戻る
    ときに非連動となるカメラにおいて、複数の撮影モード
    の設定が可能であり、この撮影モードに応じて前記所定
    量を可変設定することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記ファインダー光学系の視野率が、前
    記撮影光学系の前記所定量の駆動により決定されること
    を特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 撮影モードごとに前記所定量を記憶する
    記憶手段を有するとともに、この記憶手段に基づいて前
    記撮影光学系の駆動制御を行う制御手段を有することを
    特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記撮影モードとして、マクロモードを
    含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記撮影モードに応じて望遠端における
    前記所定量を変えることにより、望遠端に対応するファ
    インダー光学系の停止位置を変えることを特徴とする請
    求項4に記載のカメラ。
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