JP4832351B2 - 放送局装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力信号を所定周波数の出力信号に変換して出力する放送局装置に関し、特に、TV放送の放送システムにおいて、放送電波を山間部等の難視聴地域に中継するための中継放送局装置や、共同住宅における受信側装置として備えられる共聴用レベルコントローラにおける、異常時の信号出力制御に関するものである。
従来からTV放送の放送システムにおいては、放送電波を山間部等の難視聴地域に伝送するために中継放送局装置が利用されている。この中継放送局装置は、山の頂上付近に建てられた中継所の内部に設置され、放送局から送信された電波をアンテナで受信し、ここで信号の増幅やノイズの除去などを行って、再び送信信号を構成してこれを目的の難視聴地域に向けて送信するものである。
一般的な中継放送局装置においては、放送電波をそのフロントエンド部において各チャンネルごとの信号に分波し、それぞれ所定の中間周波数信号に変換をして、ここでノイズの除去や必要な信号の増幅を行う。ノイズ除去などを行った中間周波数信号は、励振部に送られてここで予め決定された送信周波数に再度変換され、出力混合器で合成されて送信される。
図6は、従来の中継放送局装置における信号変換に係るユニット構成を示したブロック図である。図において中継放送局装置は、受信変換ユニット100a、送信変換ユニット200aを備える現用系ユニットA、およびこれと同一構成の、受信変換ユニット100b、送信変換ユニット200bを備える予備系ユニットBを備えた冗長構成を有しており、これによって、現用系ユニットAに障害が発生した場合には、信号線路を予備系ユニットBに切り替えるようにして運用される。
各系の受信変換ユニット100は、特定チャンネルの入力信号を所定の中間信号に変換するためのもので、AGC(Automatic Gain Control)アンプ101、オシレータ102aおよびPLL回路102bで構成される局部発振器102、ミキサ103、フィルタ104、アンプ105、ディテクタ106、スケルチ107、CPU108、周波数設定用のスイッチ109を備えている。送信変換ユニット200は、受信変換ユニット100で生成された中間信号を、所定の出力信号に再変換するためのもので、同様に、AGCアンプ201、オシレータ202aおよびPLL回路202bで構成される局部発振器202、ミキサ203、フィルタ204、アンプ205、ディテクタ206、スケルチ207、CPU208、周波数設定用のスイッチ209などを備えている。
中継放送局装置のフロントエンド部において分波された一つの入力信号は、受信変換ユニット100に入力される。入力信号は、AGCアンプ101を介して、ミキサ103において局部発振器102からの基準信号と混合され、中間周波数の信号に変換される。この状態でフィルタ104およびアンプ105によってノイズの除去や信号の増幅が行われる。この出力信号は、ディテクタ106を介して、AGCアンプ101に帰還され、これによってAGCアンプ101による利得調整が繰り返される。出力信号の利得が所定の閾値内に収まった場合、ディテクタ106はこれを検知し、スケルチ107を制御してこの出力信号を送信変換ユニット200へ通過させる。スケルチ107は、対象の受信変換ユニット100に対する入力信号が確認できない場合、すなわち無信号の場合は、AGCアンプ101で増大されたノイズ信号が、送信変換ユニット200側へ出力されないように、これを遮断する。
送信変換ユニット200では、ミキサ203において局部発振器202からの基準信号と混合され、これによって中間信号は目的の出力チャンネルの信号に変換される。この信号は、フィルタ204およびアンプ205によってノイズの除去や信号の増幅が行われ、出力信号として出力混合器に送られる。送信変換ユニット200においても、受信変換ユニット100と同様に、AGCアンプ201、ディテクタ206およびスケルチ207によって、中間信号はその利得が調整される。送信変換ユニット200からの出力信号は、アンプ300で増幅されたのち、アンテナ301から送信される(例えば特許文献1参照)。
このような構成の中継放送局装置においては、放送波を停止させない運用が重要であり、そのために、入力や電源等の様々な回路において、各種の監視機構によってその不具合の監視を行っている。この種の監視機構の一つに、受信変換ユニットにおいて入力信号の周波数を所定周波数の中間信号に変換するために用いられる発振器(図における局部発振器102)の異常、あるいは送信変換ユニットにおいて中間信号を所定の出力信号に変換するために用いられる発振器(図における局部発振器202)の異常を監視するものがある。これら局部発振器において出力周波数が変動するなどの異常が起きた場合には、各PLL回路102b、202bから異常検出信号が遠方監視局に出力され、この遠方監視局で中継放送局装置の異常を把握することが可能になる。
特開2004−048141号公報
従来の中継放送局装置においては、局部発振器において異常が発生し、PLL回路から異常検出信号が出力された場合は、システムは、これを基に装置が異常であると判断し、信号経路を現用系ユニットAから予備系ユニットBに切り替える制御を行う。しかしながら、何らかの原因により、局部発振器が、異常発振したり、設定値とは異なる周波数を発振してしまった場合、予備系ユニットへの切替え動作が行われるまでの間は、異常電波が送出されてしまい、これが他のチャンネルに対する妨害電波となる恐れがある。
また、前述のような冗長構成を持たない、共聴用レベルコントローラなどの放送局装置においては、異常検出信号が出力されても、前述のような切替え動作が取れないために、装置の出力フィルタで遮断できない信号は、異常な電波として送信し続けられてしまうという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、発振器の異常が検出された場合にその出力信号を遮断することができる放送局装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の放送局装置は、入力信号に対して周波数変換を含む処理を施して生成された出力信号を出力する放送局装置において、前記周波数変換に用いる所定周波数の信号を発振する発振手段と、前記発振手段の異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により前記発振手段の異常が検出されたときに、前記出力信号の出力を遮断する出力制御手段と、前記入力信号又は当該入力信号に基づいて生成される中間信号が所定レベル以下の場合におけるノイズ出力を遮断するスケルチ手段と、を備え、前記出力制御手段は、前記異常検出手段により前記発振手段の異常が検出されたときに、前記スケルチ手段を制御して、前記出力信号の出力を遮断する。
また、請求項2に記載の放送局装置は、請求項1に記載の放送局装置において、前記発振手段が、PLL回路を備え、前記異常検出手段が、前記PLL回路内に備えられている。
請求項1に記載の放送局装置によれば、発振手段において異常が発生した場合には、直ちに出力信号の出力が遮断されることとなり、よって、異常信号出力時に生じうる、他のチャンネルへの悪影響等を防止することができる。
また、本来的に出力信号の遮断機構を備えたスケルチ手段を制御して、異常時の信号出力を遮断するようにしたので、装置構成が極めて簡略になり、既に放送局装置としてスケルチ手段を備えている装置においては、追加構成部品も最小に抑えることができ、コストおよび設計の面で有利である。
また、請求項2に記載の放送局装置によれば、異常検出手段をPLL回路内に備えたことにより、発振器においてPLL回路を備えた放送局装置においては、ハードウェア構成としては別途これを用意する必要がなく、コストおよび設計の面で有利である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る放送局装置の各実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念を説明した後、〔II〕各実施の形態の具体的内容について説明し、〔III〕最後に、各実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。各実施の形態に係る放送局装置は、TV放送の放送システムにおいて、放送電波を入力信号として受信し、これに周波数変換を含む処理を施して出力信号を生成する機能を備えるものである。この種の放送局装置において、入力信号は、発振器からの所定周波数の信号と混合され、その処理のために一旦中間信号に変換される。この状態でフィルタ回路によって信号ノイズの除去が施され、必要な信号増幅などが行われる。これらの処理を経た中間信号は、入力信号と同じかあるいは任意の周波数に、再度変換され出力される。本発明の特徴に関連して、前記周波数変換に用いられる発振器からの異常信号が利用される。
本発明に係る放送局装置の代表的な例としては、中継放送局装置がある。中継放送局装置は、TV放送の放送システムにおいて、放送電波を山間部等の難視聴地域に中継するためのものであり、特に、本発明に係るものは、入力信号を所定周波数の中間信号に変換した後、該中間信号を所定周波数の出力信号に変換する信号変換機能を備えた中継放送局装置である。本実施の形態が適用される中継放送局装置は、その形式として、放送電波を受信する受信所と難視聴地域に電波を送信する送信所とが分離され光ファイバーなどの伝送路によって接続された分離型であると、受信機と送信機が一箇所にある非分離型であるとを問わない。
本発明に係る放送局装置の他の代表的な例としては、共聴用レベルコントローラがある。共聴用レベルコントローラは、共同住宅における受信側装置として備えられ、各受信チャンネル毎の利得ばらつきを調整して安定した出力信号を、同軸ケーブルなどを介して各住戸に出力するためのものである。共聴用レベルコントローラにおいても、入力信号としての放送電波は、各チャンネル毎に分波された後、SAWフィルタ(弾性表面波フィルタ)などで目的外の周波数成分を除去するために、一旦、発振器からの所定周波数信号と混合されて、所定の中間周波数信号に変換される。
〔II〕各実施の形態の具体的内容
〔実施の形態1〕
次に、本発明に係る各実施の形態の具体的内容について説明する。まず、実施の形態1について説明する。ここでは、本発明を、冗長構成を有し、かつ受信部と送信部が物理的に分離された分離型の中継放送局装置に適用した例を示す。図1は、本実施の形態1に係る中継放送局装置における信号変換に係るユニット構成を示したブロック図である。この中継放送局装置1は、概略的に、受信変換ユニット10a、送信変換ユニット20aを備える現用系ユニットA、およびこれと同一構成の、受信変換ユニット10b、送信変換ユニット20bを備える予備系ユニットBを備えた冗長構成を有しており、これによって、現用系ユニットAに障害が発生した場合には、信号線路を予備系ユニットBに切り替えるようにして運用される。
アンテナ30で受信された放送電波は、ここでは図示しないフロントエンド部において各チャンネルごとの信号に分波され、各チャンネルに対応した現用系の受信変換ユニット10aに入力される。入力信号は、受信変換ユニット10aで利得調整、周波数変換、ノイズ除去などの処理を受けてその生成される中間信号を、送信変換ユニット20aに向けて出力する。出力された中間信号は、光ファイバケーブルなどの信号伝送路を通して、遠隔にある送信変換ユニット20aに入力される。送信変換ユニット20aでは、その中間信号に対して、利得調整、周波数変換、ノイズ除去などの処理が施され、出力信号が生成される。この出力信号は、ここでは図示しないバックエンド部において各チャンネルごとの信号と重畳され、アンプ31で増幅されて、アンテナ33から送信される。各ユニットではその内部の様々な事項について、監視制御が行われており、ユニット内での不具合が検出されると、装置全体を司る制御部からの制御信号に基づいて、切替えスイッチ32が切り替えられ、予備系ユニットB側で生成された出力信号が、送信の対象となる。
(中継放送局装置1の構成−受信変換ユニット10)
各系の受信変換ユニット10は、基本的には、特定チャンネルの入力信号を所定の中間周波数信号に変換するためのもので、これによって信号の取り扱いを容易にし、ノイズの除去や信号の増幅を効果的に行えるようにする。受信変換ユニット10は、AGCアンプ11、オシレータ12aおよびPLL回路12bで構成される局部発振器12、ミキサ13、フィルタ14、アンプ15、ディテクタ16、スケルチ17、CPU18、周波数設定用のスイッチ19などを備えている。
AGCアンプ11は、自動利得制御アンプであり、入力信号のレベルを所定基準値内のレベルに収まるように帰還利得調整するもので、ディテクタ16およびスケルチ17と協同して機能する。すなわち、AGCアンプ11に入力される入力信号あるいは帰還信号は、ここで利得調整され、その結果がディテクタ16で判定される。ディテクタ16で、その入力信号が所定基準値内のレベルに利得調整されたと判断される場合、ディテクタ16はスケルチ17を制御して、信号を出力側へ出力できるようにする。
オシレータ12aおよびPLL回路12bで構成される局部発振器12は、その出力が、設定用スイッチ19で設定された所定周波数になるよう駆動される。すなわち、オシレータ12aから発振される周波数は、PLL回路12bによってあらかじめ決められた周波数に位相同期され、ミキサ13に設定された基準周波数として出力される。PLL回路12bは、その内部に局部発振器12の異常を検出する異常検出機能を持っており、局部発振器12の異常、例えば、それが基準周波数でない周波数信号を出力する、基準信号が出力されない、基準信号の周波数が変動するなど、が発生した場合、異常検出信号をCPU18に出力する。
ミキサ13は、入力TV信号を信号処理が容易な所定の中間周波数信号に変換するもので、入力信号と局部発振器12からの信号を入力し、その差の周波数の中間信号を生成する。フィルタ14は、ミキサ13で生成された中間信号からTV信号以外のノイズ成分を除去する狭帯域フィルタである。アンプ15は、中間周波数の増幅器であり、これによって、ミキサ13およびフィルタ14で減衰した信号を増幅する。
ディテクタ16は、その入力となる中間信号のレベルを検出し、その結果に基づいてスケルチ17を制御するものである。すなわち、AGCアンプ11で利得調整された信号が、所定の基準値内に収まると判断される場合に、スケルチ17を開放して、そこに入力される中間信号を送信変換ユニット20側へ出力できるようにする。
スケルチ17は、対象の受信変換ユニット10に対する入力信号が確認できない場合、すなわち無信号と判断される信号レベルの場合は、AGCアンプ11で増大されたノイズ信号が、送信変換ユニット20側へ出力されないように、これを遮断するものである。
CPU18は、受信変換ユニット10の全体の制御を司る。本件に関して、CPU18は、PLL回路12bからの異常検出信号を受けて、スケルチ17を制御し、スケルチ17を通過する中間信号がユニット外部へ出力されないようにする出力制御手段として機能される。スケルチ17は、前述の通り、入力信号が無信号のときにのみ、それがノイズ信号として出力されないように遮断するものであるが、局部発振器12が異常動作して、これに基づく異常な中間信号が生成されるような場合にも、前記CPU18からの制御信号を受けて、その出力遮断を行う。
(中継放送局装置1の構成−送信変換ユニット20)
送信変換ユニット20は、前記受信変換ユニット10から出力され、光ファイバケーブルなどの信号伝送路を介して送られて来た中間信号をその入力信号とし、これを所定の出力信号に再変換するためのものである。送信変換ユニット20は、受信変換ユニット10と同様に、AGCアンプ21、オシレータ22aおよびPLL回路22bで構成される局部発振器22、ミキサ23、フィルタ24、アンプ25、ディテクタ26、スケルチ27、CPU28、周波数設定用のスイッチ29などを備えている。
AGCアンプ21は、自動利得制御アンプであり、入力される中間信号のレベルを所定基準値内のレベルに収まるように帰還利得調整するもので、ディテクタ26およびスケルチ27と協同して機能する。すなわち、AGCアンプ21に入力される中間信号あるいは帰還信号は、ここで利得調整され、その結果がディテクタ26で判定される。ディテクタ26で、その入力信号が所定基準値内のレベルに利得調整されたと判断される場合、ディテクタ26はスケルチ27を制御して、信号を出力側へ出力できるようにする。
オシレータ22aおよびPLL回路22bで構成される局部発振器22は、その出力が、設定用スイッチ29で設定された所定周波数になるよう駆動される。すなわち、オシレータ22aから発振される周波数は、PLL回路22bによってあらかじめ決められた周波数に位相同期され、ミキサ23に設定された基準周波数として出力される。PLL回路22bは、その内部に発振器22の異常を検出する異常検出機能を持っており、発振器22の異常、例えば、それが基準周波数でない周波数信号を出力する、基準信号が出力されない、基準信号の周波数が変動するなど、が発生した場合、異常検出信号をCPU28に出力する。
ミキサ23は、受信変換ユニット10で生成された中間信号を所定周波数の出力信号に変換するもので、入力信号と局部発振器22からの信号を入力し、その差の周波数の出力信号を生成する。フィルタ24は、ミキサ23で生成された出力信号からTV信号以外のノイズ成分を除去する狭帯域フィルタである。アンプ25は、中間周波数の増幅器であり、これによって、ミキサ23およびフィルタ24で減衰した信号を増幅する。
ディテクタ26は、その入力となる出力信号のレベルを検出し、その結果に基づいてスケルチ27を制御するものである。すなわち、AGCアンプ21で利得調整された信号が、所定の基準値内に収まると判断される場合に、スケルチ27を開放して、そこに入力される出力信号をユニット外へ出力できるようにする。
スケルチ27は、対象の送信変換ユニット20に対する入力信号が確認できない場合、すなわち無信号と判断される信号レベルの場合は、AGCアンプ21で増大されたノイズ信号が出力されないように、これを遮断するものである。
CPU28は、送信変換ユニット20の全体の制御を司る。本件に関して、CPU28は、PLL回路22bからの異常検出信号を受けて、スケルチ27を制御し、スケルチ27を通過する出力信号がユニット外部へ出力されないようにする出力制御手段として機能される。スケルチ27は、前述の通り、入力信号が無信号のときにのみ、それがノイズ信号として出力されないように遮断するものであるが、発振器22が異常動作して、これに基づく異常な出力信号が生成されるような場合にも、前記CPU28からの制御信号を受けて、その出力遮断を行う。
(中継放送局装置1の動作)
次に、本実施形態に係る中継放送局装置1の動作について説明する。受信変換ユニット10に入力されたTV信号は、AGCアンプ11で利得調整された後、ミキサ13において、局部発振器12からの基準信号と混合され中間周波数の信号に変換される。この状態でフィルタ14およびアンプ15によってノイズの除去や信号の増幅が行われる。この出力信号は、ディテクタ16を介して、AGCアンプ11に帰還され、これによってAGCアンプ11による利得調整が繰り返される。出力信号の利得が所定の閾値内に収まった場合、ディテクタ16はこれを検知し、スケルチ17を制御してこの出力信号を送信変換ユニット20へ通過させる。スケルチ17は、対象の受信変換ユニット10に対する入力信号が確認できない場合、すなわち無信号の場合は、AGCアンプ11で増大されたノイズ信号が、送信変換ユニット20側へ出力されないように、これを遮断する。
この受信変換ユニット10において局部発振器12が異常動作した場合には、その異常出力を遮断するために、以下の制御がなされる。すなわち、局部発振器12において異常が発生した場合、PLL回路12bがこれを検知し、CPU18に対して異常検出信号を出力する。CPU18は、この異常検出信号を受けると、そのスケルチ17に信号を遮断する制御信号を送出する。スケルチ17は、この制御信号を受けて、直ちに中間信号の外部への出力を遮断する。この処理に続いて、CPU18は、装置全体を制御する図示しないコントローラへこれを通知し、コントローラは、その信号に基づいて、切替えスイッチ32を制御して、運用を現用系ユニットAから予備系ユニットBに切り替える。
一方、受信変換ユニット10から送信された中間信号は、光ファイバなどの信号伝送路を介して、送信変換ユニット20の入力として与えられる。送信変換ユニット20では、中間信号は、AGCアンプ21で利得調整され、ミキサ23において局部発振器22からの基準信号と混合され、目的の出力チャンネルの信号に変換される。この信号は、フィルタ24およびアンプ25によってノイズの除去や信号の増幅が行われる。この出力信号は、ディテクタ26を介して、AGCアンプ21に帰還され、これによってAGCアンプ21による利得調整が繰り返される。出力信号の利得が所定の閾値内に収まった場合、ディテクタ26はこれを検知し、スケルチ27を制御してこの出力信号を通過させる。送信変換ユニット20からの出力信号は、ここでは図示しない次段の出力混合器に送られ、並列設置された他の複数の送信変換ユニット20からの出力と重畳され、アンプ31で増幅されたのち、アンテナ33から送信される。スケルチ27は、送信変換ユニット20に対する入力信号が確認できない場合、すなわち無信号の場合は、AGCアンプ21で増大されたノイズ信号が出力されないように、これを遮断する。
この送信変換ユニット20において局部発振器22が異常動作した場合には、その異常出力を遮断するために、以下の制御がなされる。すなわち、局部発振器22において異常が発生した場合、PLL回路22bがこれを検知し、CPU28に対して異常検出信号を出力する。CPU28は、この異常検出信号を受けると、そのスケルチ27に信号を遮断する制御信号を送出する。スケルチ27は、この制御信号を受けて、直ちに中間信号の外部への出力を遮断する。この処理に続いて、CPU28は、装置全体を制御する図示しないコントローラへこれを通知し、コントローラは、その信号に基づいて、切替えスイッチ32を制御して、運用を現用系ユニットAから予備系ユニットBに切り替える。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、受信変換ユニット10における局部発振器12において異常が発生した場合、あるいは送信変換ユニット20における局部発振器22において異常が発生した場合には、各CPU18、28が、スケルチ17、27からの信号出力を直ちに遮断することとなり、これによって、ユニット外へ異常信号が送出されてしまう事態を防止することができる。そのため、従来において異常信号が送出された場合の電波妨害などの問題が解消する。また、本装置においては、CPUの制御信号を、中継放送局装置の基本構成回路として備えられたスケルチへ与えてこれを制御するようにしたので、異常発生時の信号遮断のための追加構成部品が不要となり、装置の設計上およびコスト上有利である。
〔実施の形態2〕
次に、本発明に係る実施の形態2の具体的内容について説明する。この実施の形態2は、本発明を共聴用レベルコントローラに適用した実施形態である。図2は、実施の形態2に係る共聴用レベルコントローラにおける信号変換に係るユニット構成を示したブロック図である。共聴用レベルコントローラは、共同住宅における受信側装置として備えられ、各受信チャンネル毎の利得ばらつきを調整して安定した出力信号を、同軸ケーブルなどを介して各住戸に出力する。すなわち、アンテナ40で受信された放送電波は、ここでは図示しないフロントエンド部において各チャンネルごとの信号に分波され、各チャンネルに対応した共聴用レベルコントローラ2に入力される。ここで入力信号は、利得調整、周波数変換、ノイズ除去などの処理を受けた後に、元の周波数信号に戻され、出力される。この出力信号は、ここでは図示しないバックエンド部において各チャンネルごとの信号と重畳され、アンプ31で増幅されて、同軸ケーブルなどを介して各戸に配信される。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(共聴用レベルコントローラ2の構成)
図に示す実施形態において、共聴用レベルコントローラ2は、AGCアンプ41、オシレータ42aおよびPLL回路42bで構成される局部発振器42、ミキサ43、SAWフィルタ44、ミキサ45、アンプ46、ディテクタ47、スケルチ48、CPU49、周波数設定用のスイッチ50などを備えている。
AGCアンプ41は、自動利得制御アンプであり、入力信号のレベルを所定基準値内のレベルに収まるように帰還利得調整するもので、ディテクタ47およびスケルチ48と協同して機能する。すなわち、AGCアンプ41に入力される入力信号あるいは帰還信号は、ここで利得調整され、その結果がディテクタ47で判定される。ディテクタ47で、その入力信号が所定基準値内のレベルに利得調整されたと判断される場合、ディテクタ47はスケルチ48を制御して、信号を出力側へ出力できるようにする。
オシレータ42aおよびPLL回路42bで構成される局部発振器42は、その出力が、設定用スイッチ50で設定された所定周波数になるよう駆動される。すなわち、オシレータ42aから発振される周波数は、PLL回路42bによってあらかじめ決められた周波数に位相同期され、ミキサ43およびミキサ45に設定された基準周波数として出力される。PLL回路42bは、その内部に発振器42の異常を検出する異常検出機能を持っており、発振器42の異常、例えば、それが基準周波数でない周波数信号を出力する、基準信号が出力されない、基準信号の周波数が変動するなど、が発生した場合、異常検出信号をCPU49に出力する。
ミキサ43は、入力TV信号を信号処理が容易な所定の中間周波数信号に変換するもので、入力信号と局部発振器42からの信号を入力し、その差の周波数の中間信号を生成する。SAWフィルタ44は、ミキサ43で生成された中間信号からTV信号以外のノイズ成分を除去する表面弾性表面波型フィルタである。ミキサ45は、ノイズ除去後の中間信号を元の周波数信号に逆変換するもので、中間信号と局部発振器42からの信号を入力し、その差の周波数の信号を出力信号として生成する。アンプ46は、中間周波数の増幅器であり、これによって、ミキサ43、45およびフィルタ44で減衰した信号を増幅する。
ディテクタ47は、その入力となる出力信号のレベルを検出し、その結果に基づいてスケルチ48を制御するものである。すなわち、AGCアンプ41で利得調整された信号が、所定の基準値内に収まると判断される場合に、スケルチ48を開放して、そこに入力される出力信号を出力できるようにする。
スケルチ48は、入力信号が確認できない場合、すなわち無信号と判断される信号レベルの場合は、AGCアンプ41で増大されたノイズ信号が出力されないように、これを遮断するものである。
CPU49は、共聴用レベルコントローラ2全体の制御を司る。本件に関して、CPU49は、PLL回路42bからの異常検出信号を受けて、スケルチ48を制御し、スケルチ48を通過する出力信号が装置外部へ出力されないようにする出力制御手段として機能される。スケルチ48は、前述の通り、入力信号が無信号のときにのみ、それがノイズ信号として出力されないように遮断するものであるが、発振器42が異常動作して、これに基づく異常な出力信号が生成されるような場合にも、前記CPU49からの制御信号を受けて、その出力遮断を行う。
(共聴用レベルコントローラ2の動作)
次に、本実施形態に係る共聴用レベルコントローラ2の動作について説明する。共聴用レベルコントローラ2に入力されたTV信号は、AGCアンプ41で利得調整された後、ミキサ43において、局部発振器42からの基準信号と混合され中間周波数の信号に変換される。この中間信号は、SAWフィルタ44に入力され、ここでノイズの除去が行われる。ノイズ除去後の中間信号は、ミキサ45において局部発振器22からの基準信号と混合され、目的の出力チャンネルの信号に変換される。この信号は、アンプ46で増幅された後、ディテクタ47を介して、AGCアンプ41に帰還され、これによってAGCアンプ41による利得調整が繰り返される。出力信号の利得が所定の閾値内に収まった場合、ディテクタ47はこれを検知し、スケルチ48を制御してこの出力信号を通過させる。出力信号は、ここでは図示しない次段の出力混合器に送られ、並列設置された他の出力信号と重畳され、アンプ51で増幅されたのち、同軸ケーブルなどの信号伝送路を介して、各戸に配信される。スケルチ48は、共聴用レベルコントローラ2に対する入力信号が確認できない場合、すなわち無信号の場合は、AGCアンプ41で増大されたノイズ信号が出力されないように、これを遮断する。
この共聴用レベルコントローラ2において局部発振器42が異常動作した場合には、その異常出力を遮断するために、以下の制御がなされる。すなわち、局部発振器42において異常が発生した場合、PLL回路42bがこれを検知し、CPU49に対して異常検出信号を出力する。CPU49は、この異常検出信号を受けると、そのスケルチ48に信号を遮断する制御信号を送出する。スケルチ48は、この制御信号を受けて、直ちに出力信号の外部への出力を遮断する。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、局部発振器42において異常が発生した場合には、CPU49が、スケルチ48からの信号出力を直ちに遮断することとなり、これによって、装置外へ異常信号が送出されてしまう事態を防止することができる。そのため、従来において異常信号が送出された場合の電波妨害などの問題が解消する。また、本装置においては、CPUの制御信号を、共聴用レベルコントローラの基本構成回路として備えられたスケルチへ与えてこれを制御するようにしたので、異常発生時の信号遮断のための追加構成部品が不要となり、装置の設計上およびコスト上有利である。また、特に、この例の共聴用レベルコントローラは、先の例の中継放送局装置と異なり、冗長構成を有していないので、前述のような不具合が発生した場合における影響を大きく、本発明が有益である。
〔実施の形態3〕
次に、本発明に係る実施の形態3について説明する。この実施の形態3は、実施の形態1において示した中継放送局装置における信号出力を遮断する構成の変形例である。なお、実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
図3は、実施の形態3に係る中継放送局装置における信号変換に係るユニット構成を示したブロック図である。受信変換ユニット10において、実施の形態1に示した例では、PLL回路12bから異常検出信号を受けたCPU18は、スケルチ17を制御して、そこから中間信号が出力されるのを遮断するように構成していた。一方で、本実施の形態3に係る中継放送局装置1では、CPU18は、制御信号ライン34を通して、アンプ15の電源回路を制御するように構成される。また、送信変換ユニット20においても、同様に、CPU28は、制御信号ライン35を通して、アンプ25の電源回路を制御するように構成される。
従って、この受信変換ユニット10において局部発振器12が異常動作した場合には、その異常出力を遮断するために、以下の制御がなされる。すなわち、局部発振器12において異常が発生した場合、PLL回路12bがこれを検知し、CPU18に対して異常検出信号を出力する。CPU18は、この異常検出信号を受けると、アンプ15の電源をオフあるいは微小出力レベルに制御し、そこから信号が出力されないようにする。
同様に、送信変換ユニット20において局部発振器22が異常動作した場合には、その異常出力を遮断するために、以下の制御がなされる。すなわち、局部発振器22において異常が発生した場合、PLL回路22bがこれを検知し、CPU28に対して異常検出信号を出力する。CPU28は、この異常検出信号を受けると、アンプ25の電源をオフあるいは微小出力レベルに制御し、そこから信号が出力されないようにする。
(実施の形態3の効果)
このように実施の形態3によれば、受信変換ユニット10における局部発振器12において異常が発生した場合、あるいは送信変換ユニット20における局部発振器22において異常が発生した場合には、各CPU18、28が、アンプ15、25からの信号出力を直ちに遮断することとなり、これによって、ユニット外へ異常信号が送出されてしまう事態を防止することができる。そのため、従来において異常信号が送出された場合の電波妨害などの問題が解消する。また、本装置においては、CPUの制御信号を、中継放送局装置の基本構成回路として備えられたアンプへ与えてこれを制御するようにしたので、異常発生時の信号遮断のための追加構成部品が不要となり、装置の設計上およびコスト上有利である。
〔実施の形態4〕
次に、本発明に係る実施の形態4について説明する。この実施の形態4は、実施の形態1において示した中継放送局装置における信号出力を遮断する構成の変形例である。なお、実施の形態4の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
図4は、実施の形態4に係る中継放送局装置における信号変換に係るユニット構成を示したブロック図である。受信変換ユニット10において、実施の形態1に示した例では、PLL回路12bから異常検出信号を受けたCPU18は、スケルチ17を制御して、そこから中間信号が出力されるのを遮断するように構成していた。一方で、本実施の形態4に係る中継放送局装置1では、CPU18は、制御信号ライン36を通して、AGCアンプ11の電源回路を制御するように構成される。また、送信変換ユニット20においても、同様に、CPU28は、制御信号ライン37を通して、AGCアンプ21の電源回路を制御するように構成される。
従って、この受信変換ユニット10において局部発振器12が異常動作した場合には、その異常出力を遮断するために、以下の制御がなされる。すなわち、局部発振器12において異常が発生した場合、PLL回路12bがこれを検知し、CPU18に対して異常検出信号を出力する。CPU18は、この異常検出信号を受けると、AGCアンプ11の電源をオフあるいは微小出力レベルに制御し、そこから信号が出力されないようにする。
同様に、送信変換ユニット20において局部発振器22が異常動作した場合には、その異常出力を遮断するために、以下の制御がなされる。すなわち、局部発振器22において異常が発生した場合、PLL回路22bがこれを検知し、CPU28に対して異常検出信号を出力する。CPU28は、この異常検出信号を受けると、AGCアンプ21の電源をオフあるいは微小出力レベルに制御し、そこから信号が出力されないようにする。
(実施の形態4の効果)
このように実施の形態4によれば、受信変換ユニット10における局部発振器12において異常が発生した場合、あるいは送信変換ユニット20における局部発振器22において異常が発生した場合には、各CPU18、28が、AGCアンプ11、21からの信号出力を直ちに遮断することとなり、これによって、ユニット外へ異常信号が送出されてしまう事態を防止することができる。そのため、従来において異常信号が送出された場合の電波妨害などの問題が解消する。また、本装置においては、CPUの制御信号を、中継放送局装置の基本構成回路として備えられたAGCアンプへ与えてこれを制御するようにしたので、異常発生時の信号遮断のための追加構成部品が不要となり、装置の設計上およびコスト上有利である。
〔実施の形態5〕
次に、本発明に係る実施の形態5について説明する。この実施の形態5は、実施の形態1において示した中継放送局装置における信号出力を遮断する構成の変形例である。なお、実施の形態5の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
図5は、実施の形態5に係る中継放送局装置における信号変換に係るユニット構成を示したブロック図である。受信変換ユニット10において、実施の形態1に示した例では、PLL回路12bから異常検出信号を受けたCPU18は、スケルチ17を制御して、そこから中間信号が出力されるのを遮断するように構成していた。一方で、本実施の形態5に係る中継放送局装置1では、スケルチ17の下流側に信号出力のオン/オフを切り換えるスイッチ60を備えており、CPU18は、制御信号ライン38を通して、このスイッチ60をオン/オフ制御するように構成される。また、送信変換ユニット20においても、同様に、スケルチ27の下流側に信号出力のオン/オフを切り換えるスイッチ61を備えており、CPU28は、制御信号ライン39を通して、このスイッチ61をオン/オフ制御するように構成される。
従って、この受信変換ユニット10において局部発振器12が異常動作した場合には、その異常出力を遮断するために、以下の制御がなされる。すなわち、局部発振器12において異常が発生した場合、PLL回路12bがこれを検知し、CPU18に対して異常検出信号を出力する。CPU18は、この異常検出信号を受けると、スイッチ60がオフになるよう制御し、そこから信号が出力されないようにする。
同様に、送信変換ユニット20において局部発振器22が異常動作した場合には、その異常出力を遮断するために、以下の制御がなされる。すなわち、局部発振器22において異常が発生した場合、PLL回路22bがこれを検知し、CPU28に対して異常検出信号を出力する。CPU28は、この異常検出信号を受けると、スイッチ61がオフになるよう制御し、そこから信号が出力されないようにする。
(実施の形態5の効果)
このように実施の形態5によれば、受信変換ユニット10における局部発振器12において異常が発生した場合、あるいは送信変換ユニット20における局部発振器22において異常が発生した場合には、各CPU18、28が、スイッチ60、61をオフに制御して、信号出力を直ちに遮断することとなり、これによって、ユニット外へ異常信号が送出されてしまう事態を防止することができる。そのため、従来において異常信号が送出された場合の電波妨害などの問題が解消する。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、本発明の実施により装置構成の部品点数が増えても、異常発生時における信号出力の遮断が行われる限り、本願の課題が解決されているといえる。
(各実施の形態の相互の関係について)
各実施の形態に示した構成は相互に適用可能である。例えば、実施の形態1で示した受信変換ユニット100aの構成を、実施の形態3の受信変換ユニット100aに適用して、受信変換ユニット100aをアンプ15を遮断制御すると共に、送信変換ユニット200aではスケルチ27を遮断制御してもよい。
(中継放送局装置の構成について)
また、本実施の形態においては、冗長構成を有し、かつ受信変換ユニットと送信変換ユニットとが分離された中継放送局装置を示した。しかしながら、本発明が適用される中継放送局装置は、そのような冗長構成を有していないもの、あるいは、受信変換ユニットと送信変換ユニットとが一体となったものにおいても適用できる。また、その内部構成においても、ここに示した構成のものに限定されない。例えば、実施の形態においては、受信変換ユニットと送信変換ユニットで、それぞれ局部発振器を備え、これを入力信号に混合して変換信号を生成しているが、一つの共通の発振器をユニット外に備え、そこから発振される共通基準信号を各送受信変換ユニットに導入して、入力信号の変換を行うようにしてもよい。この場合は、この共通の発振器における異常を検出して、それぞれの信号出力を共通のCPUの制御により遮断することができる。また、実施の形態ではPLL回路12bにより発振器の異常を検出するようにしたが、発振器外にそのような異常検出機構を設けてもよい。また、実施の形態では受信変換ユニットと送信変換ユニットの双方において本発明に係る信号遮断の構成を採用しているが、何れか一方のユニットにおいてのみこれを採用することもできる。
(共聴用レベルコントローラの構成について)
また、本実施の形態においては、信号周波数の変換および逆変換を、オシレータ42aおよびPLL回路42bからなる共通の局部発振器42で実現する構成の共聴用レベルコントローラを示した。しかしながら、本発明が適用される共聴用レベルコントローラは、信号周波数の変換および逆変換を行うミキサ43、45のそれぞれに対応して、別々の局部発振器を設けたものであってもよいし、オシレータをそれぞれ用意しPLL回路を共通にした局部発振器を設けたものであってもよい。
(実施の形態3〜5について)
実施の形態3〜5において、実施の形態1において示した中継放送局装置における信号出力を遮断する構成の変形例を示した。これらの変形例は、当然に、実施の形態2に示した共聴用レベルコントローラにおいても適用可能である。また、異常信号発生時の出力信号を遮断するために、CPUが制御しうる構成回路部品は、ここに挙げたものに限定されることはない。また、実施の形態5におけるスイッチの設置位置についても、図に示したスケルチの下流位置に限らず、その設計おいて支障のない位置を選択的に採用することができる。
(出力信号を遮断するための別の形態について)
CPUが局部発振器の異常検出信号を受けた場合には、スケルチよりも後段のアンプ31、51の電源をオフあるいは微小出力レベルに制御し、そこから信号が出力されないようにしてもよい。
この発明は、入力信号を所定周波数の出力信号に変換して出力する放送局装置に有用であり、特に、TV放送の放送システムにおいて、放送電波を山間部等の難視聴地域に中継するための中継放送局装置や、共同住宅における受信側装置として備えられる共聴用レベルコントローラに有用である。
本実施の形態1に係る中継放送局装置における信号変換に係るユニット構成を示したブロック図である。 実施の形態2に係る共聴用レベルコントローラにおける信号変換に係るユニット構成を示したブロック図である。 実施の形態3に係る中継放送局装置における信号変換に係るユニット構成を示したブロック図である。 実施の形態4に係る中継放送局装置における信号変換に係るユニット構成を示したブロック図である。 実施の形態5に係る中継放送局装置における信号変換に係るユニット構成を示したブロック図である。 従来の中継放送局装置における信号変換に係るユニット構成を示したブロック図である。
符号の説明
1 中継放送局装置
2 共聴用レベルコントローラ
10 受信変換ユニット
11、21、41 AGCアンプ
12、22、42 局部発振器
12a、22a、42a オシレータ
12b、22b、42b PLL回路
13、23、43、45 ミキサ
14、24 フィルタ
15、25、31、46、51 アンプ
16、26、47 ディテクタ
17、27、48 スケルチ
18、28、49 CPU
19、29、50 設定用スイッチ
20 送信変換ユニット
30、33、40 アンテナ
32、60、61 スイッチ
44 SAWフィルタ

Claims (2)

  1. 入力信号に対して周波数変換を含む処理を施して生成された出力信号を出力する放送局装置において、
    前記周波数変換に用いる所定周波数の信号を発振する発振手段と、
    前記発振手段の異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段により前記発振手段の異常が検出されたときに、前記出力信号の出力を遮断する出力制御手段と、
    前記入力信号又は当該入力信号に基づいて生成される中間信号が所定レベル以下の場合におけるノイズ出力を遮断するスケルチ手段と、を備え、
    前記出力制御手段は、前記異常検出手段により前記発振手段の異常が検出されたときに、前記スケルチ手段を制御して、前記出力信号の出力を遮断する、
    放送局装置。
  2. 前記発振手段が、PLL回路を備え、
    前記異常検出手段が、前記PLL回路内に備えられている、
    請求項1に記載の放送局装置。
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