JP2021136544A - 中継送信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中継送信装置の冗長性を向上することが可能な技術を提供する。
【解決手段】中継送信装置1は、複数のチャネルを含む放送波を含む入力信号を受信チャネル毎の受信信号に分波する入力分波器と、送信部4と、出力合成器と、入力分波器によって分波された受信信号を送信部へ入力する第1リレー回路RL1と、送信部によって変換され送信チャネル毎の出力信号を出力合成器へ出力する第2リレー回路RL2と、を含む。送信部は、複数の送信機と、予備送信機と、を含む。複数の送信機の各々は、第1系統回路部と、第2系統回路部と、を含む。第1系統回路部と第2系統回路部の各々は、対応する受信信号を対応する出力信号へ変換するように構成され、第1系統回路部が故障した場合は第2系統回路部が、第1系統と第2系統回路部の両方が故障した場合は予備送信機が、対応する受信信号を対応する出力信号へ変換する。
【選択図】図1

Description

本開示は、中継送信装置に関し、たとえば、地上デジタル放送の放送波を中継する中継送信装置に関する。
TV放送の放送システムにおいては、放送波を山間部等の難視聴地域に伝送するために再放送装置(中継送信装置)が利用されている。この再放送装置は、たとえば、山の頂上付近に建てられた中継所の内部に設置され、放送局から送信された電波をアンテナで受信し、ここで信号の増幅や不要波の除去などを行って、再び送信信号を構成してこれを目的の難視聴地域に向けて送信するものである。
再放送装置には、複数のチャンネルユニットと予備ユニットとを備えて構成され、予備ユニットは、複数のチャンネルユニットのいずれかに異常が発生した場合に、当該異常が発生したチャンネルユニットから切り替えて使用されるものある。この種の再放送装置として、たとえば、特開2012−29204号公報が提案されている。
特開2012−29204号公報
本発明者らは、本開示前に、故障時における中継送信装置の冗長性について検討し、各放送チャネルに対応する送信機の構成自体に冗長性を持たせる技術を考察した。この技術による送信機では、入力分波器からの出力を2分配する分配器と電力増幅器(PA)の出力までの間を2系統(第1系統回路部/第2系統回路部)の構成とし、第1系統回路部および第2系統回路部のおのおの構成する各回路からのアラーム信号を受信する制御回路を設ける。制御回路により受信されたアラーム信号に基づいて故障の有無を総合的に判断し、第1系統回路部または第2系統回路部の系統選択を行うものである。
第1系統回路部および第2系統回路部の両系に異常があった場合は停波となり、放送波の出力が止まってしまう。この場合、放送事業者が中継所の現地に出向してシステム復旧を図っている。しかし、中継所の場所によっては、現地出向までに多大な時間を要する場合や現地へ行くのが困難な場所の場合もあり、システム復旧の遅れの原因となっている。
本開示の課題は、中継送信装置の冗長性を向上することが可能な技術を提供することにある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、中継送信装置は、複数のチャネルを含む放送波を含む入力信号を受信チャネル毎の受信信号に分波する入力分波器と、送信部と、出力合成器と、前記入力分波器によって分波された前記受信チャネル毎の受信信号を前記送信部へ入力する第1リレー回路と、前記送信部によって変換され送信チャネル毎の出力信号を前記出力合成器へ出力する第2リレー回路と、を含む。前記送信部は、前記受信チャネル毎の受信信号を前記送信チャネル毎の出力信号へ変換する複数の送信機と、予備送信機と、を含む。前記複数の送信機のおのおのは、第1系統回路部と、第2系統回路部と、を含む。前記第1系統回路部と前記第2系統回路部のおのおのは、対応する受信チャネル毎の受信信号を対応する送信チャネル毎の出力信号へ変換するように構成され、前記第1系統回路部が故障した場合、前記第2系統回路部が対応する受信チャネル毎の受信信号を対応する送信チャネル毎の出力信号へ変換するように構成される。前記複数の送信機の内の1つの送信機において、前記第1系統回路部と前記第2系統回路部の両方が故障した場合、前記予備送信機が前記1つの送信機の代わりに、対応する受信チャネル毎の受信信号を対応する送信チャネル毎の出力信号へ変換する。
上記中継送信装置によれば、冗長性を向上することが可能である。
図1は、実施例に係る中継送信装置の全体構成を示すブロック図である。 図2は、送信部の構成例を示すブロック図である。 図3は、第1系統回路部の構成例を示すブロック図である。 図4は、予備送信部の構成例を示すブロック図である。 図5は、オールバンドPAの構成例を示すブロック図である。 図6は、運用情報テーブルを説明する図である。 図7は、変形例に係る予備送信機の構成例を示すブロック図である。
以下、実施例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
(中継送信装置の全体構成)
図1は、実施例に係る中継送信装置の全体構成を示すブロック図である。図2は、送信部の構成例を示すブロック図である。図3は、第1系統回路部の構成例を示すブロック図である。図4は、予備送信部の構成例を示すブロック図である。図5は、オールバンドPAの構成例を示すブロック図である。図6は、運用情報テーブルを説明する図である。
図1に示す中継送信装置1は、たとえば、山の頂上付近に建てられた中継局の内部に設置され、放送波を受信して再送信する再送信装置である。中継送信装置1は、受信アンテナ2、入力分波器3、送信部4、出力合成器5、及び送信アンテナ6を備えて構成される。
受信アンテナ2は、放送局から送信された地上デジタル放送の複数のチャネルを含む放送波を受信し、入力信号として入力分波器3へ出力する。
入力分波器3は、入力信号を受信チャネル毎の受信信号に分波して、送信部4へ出力する。
送信部4は、第1リレー回路RL1と、複数の送信機41、42、43、44、・・・、4Nと、予備送信機50と、第2リレー回路RL2と、を備える。
第1リレー回路RL1は、入力分波器3で分波された受信チャネル毎の受信信号のそれぞれを対応する送信機41〜4Nへ入力するように構成されている。入力分波器3の複数の出力と複数の送信機41〜4Nのそれぞれの入力との間が複数の同軸ケーブルを用いて接続される構成では、第1リレー回路RL1を同軸切替リレー回路で構成することができる。
複数の送信機41〜4Nのおのおのは、対応する受信チャネル毎の受信信号を所望の送信チャネル毎の送信信号へ変換する動作を行う。複数の送信チャネルは、受信アンテナ2で受信された地上デジタル放送の複数のチャネル(受信チャネル)と同一でもよいし、変更されても良い。複数の受信チャネルが、たとえば、連続する21ch〜27chとされる場合、複数の送信チャネルは、21ch〜27chとされても良いし、連続する61ch〜67chの様に、受信チャネル(21ch〜27ch)と異なる送信チャネル(61ch〜67ch)とされてもよい。
第2リレー回路RL2は、複数の送信機41〜4Nによって変換された送信信号を出力合成器5へ出力する。複数の送信機41〜4Nのそれぞれの出力と出力合成器5の複数の入力の間が複数の同軸ケーブルを用いて接続される構成では、第2リレー回路RL2を同軸切替リレー回路で構成することができる。
出力合成器5は、複数の送信機41〜4N、および、予備送信機50の出力信号を合成して、送信アンテナ6へ出力し、送信アンテナ6は地上デジタル放送の再放送用の複数の送信チャネルを含む放送波を送信する。
複数の送信機41〜4Nのいずれか1つが故障した場合、予備送信機50は、故障した送信機の機能を代替する様に構成されている。この場合、第1リレー回路RL1は、入力分波器3と故障した送信機の入力との間の接続を遮断し、入力分波器3と予備送信機50の入力との間を接続する。また、第2リレー回路RL2は、故障した送信機の出力と出力合成器5の入力との間の接続を遮断し、予備送信機50の出力と出力合成器5の入力との間を接続する。
(送信機、予備送信機、第1リレー回路および第2リレー回路の構成例)
次に、図2を用いて、送信部4の構成例を説明する。図2には、送信部4の送信機41、42、予備送信機50、第1リレー回路RL1および第2リレー回路RL2の構成例が示されている。
図2に示す様に、送信機41と送信機42とは同一の構成とされている。図示しないが、送信機43〜4Nも、送信機41、42と同一の構成とされている。以下では、代表例として、送信機41の構成を説明する。
送信機41は、分配器411と、第1系統回路部412と、第2系統回路部413と、切替回路414と、出力フィルタ415,416と、負荷回路417と、第1制御回路418と、を備える。
分配器411の入力は、第1リレー回路RL1を構成する第1スイッチSW1を介して、入力分波器3の出力に電気的に接続され、入力分波器3から対応する放送チャネルの入力信号が入力される。分配器411は、入力信号を2つに分配して、第1系統回路部412および第2系統回路部413へそれぞれ出力する。
第1系統回路部412および第2系統回路部413は、同一の構成とされている。図3には、代表例として、第1系統回路部412の構成例が示されている。以下、図3を用いて、第1系統回路部412の構成例を説明する。
第1系統回路部412は、受信変換回路RCCと、送信変換回路TCCと、電力増幅回路(以下、増幅回路と言う)PAと、を備えている。受信変換回路RCCは、分配器411からの入力信号と基準信号Fref1とを受信し、入力信号の周波数(F1)を中間周波数(IF<F1)へ変換し、送信変換回路TCCへ出力する。基準信号Fref1は、たとえば、10MHzとされている。送信変換回路TCCは、中間周波数(IF)へ変換された信号と基準信号Fref2とを受信し、中間周波数(IF)へ変換された信号の周波数を送信チャネルの周波数(F2>IF)へ変換し、増幅回路PAへ出力する。増幅回路PAは、送信チャネルの周波数(F2)へ変換された信号を増幅し、増幅された信号を切替回路414へ出力する。基準信号Fref2は、たとえば、10MHzとされている。
第1系統回路部412および第2系統回路部413のおのおのは、故障が無い状態において、動作状態と、待機状態または非動作状態と、を有する。動作状態では、受信変換回路RCC、送信変換回路TCC、および、増幅回路PAのおのおのには電源が供給されて、動作するように構成されている。一方、待機状態では、受信変換回路RCCおよび送信変換回路TCCには電源が供給されて動作するように構成されているが、増幅回路PAは消費電力が大きいので、低消費電力化の為、増幅回路PAへの電源の供給が遮断されるように構成されている。なお、非動作状態では、受信変換回路RCC、送信変換回路TCC、および、増幅回路PAのおのおのへの電源の供給が遮断される様に構成しても良い。第1系統回路部412および第2系統回路部413の動作状態、待機状態または非動作状態の状態設定や、受信変換回路RCC、送信変換回路TCC、および、増幅回路PAのおのおのへの電源の供給および遮断は、第1制御回路418によって制御されている。
図3に示す様に、受信変換回路RCC、送信変換回路TCC、および、増幅回路PAのおのおのは、アラーム信号ALMを出力することが可能に構成されている。アラーム信号ALMは、対応する回路(受信変換回路RCC、送信変換回路TCC、または、増幅回路PA)が故障した場合あるいは異常な状態となった場合などに発生する様に構成されている。
図2に示す様に、切替回路414は、第1系統回路部412の出力信号または第2系統回路部413の出力信号を切り替えて、第2リレー回路RL2を構成する第2スイッチSW2へ供給する様に構成されている。切替回路414は、第1系統回路部412の出力信号を受ける第1入力i1と、第2系統回路部413の出力信号を受ける第2入力i2と、第1出力o1と、第2出力o2と、を有する。
たとえば、送信機41において、第1系統回路部412が動作状態とされ、第2系統回路部413が待機状態とされている場合、切替回路414は、第1入力i1が第1出力o1に電気的に結合され、第2入力i2が第2出力o2に電気的に結合されるように構成されている。これにより、動作状態の第1系統回路部412の出力信号が第1出力o1に供給され、スイッチSW2へ供給される。一方、第1系統回路部412が故障とされた場合、第1系統回路部412が非動作状態とされ、第2系統回路部413が動作状態とされる。この場合、切替回路414は、第1入力i1が第2出力o2に電気的に結合され、第2入力i2が第1出力o1に電気的に結合されるように構成されている。これにより、動作状態の第2系統回路部413の出力信号が第1出力o1に供給され、スイッチSW2へ供給される。切替回路414の切替動作は、第1制御回路418によって制御されている。
図2に示す様に、出力フィルタ415がスイッチSW2に接続され、出力フィルタ416が切替回路414の第2出力o2に接続されている。負荷回路417が出力フィルタ416に接続されている。出力フィルタ415は出力合成器5に接続され、出力フィルタ415の出力信号が出力合成器5へ供給されるように構成されている。
図2に示す様に、第1制御回路418には、第1系統回路部412および第2系統回路部413から発生されたアラーム信号ALMが入力されるように構成されている。第1制御回路418は、アラーム信号ALMに基づいて、第1系統回路部412および第2系統回路部413の故障の有無や異常状態の有無を判定する。
たとえば、送信機41において、第1系統回路部412を動作状態とし、第2系統回路部413を待機状態として、送信機41が受信チャネルを送信チャネルとして送信しているものとする。ここで、第1系統回路部412を構成する受信変換回路RCC、送信変換回路TCC、または、増幅回路PAのいずれかからアラーム信号ALMが発生された場合、第1制御回路418は、第1系統回路部412に故障や異常な状態が発生したと判断し、第1系統回路部412を動作状態から非動作状態へ変更し、第2系統回路部413を待機状態から動作状態へ変更する。そして、第1制御回路418は、切替回路414の第2入力i2を第1出力o1に電気的に結合し、切替回路414の第1入力i1を第2出力o2に電気的に結合する様に、切替回路414の切替動作を制御する。これにより、送信機41は、第1系統回路部412を非動作状態とし、第2系統回路部413を動作状態として、送信チャネルの送信を継続することができる。
図2に示す様に、予備送信機50は、予備送信部51と、オールバンド増幅器(以下、AB−PAと言う)52と、第2制御回路53と、を備える。なお、オールバンドとは、この明細書では、送信部4が扱うことが可能な複数の受信チャネルの周波数の範囲および複数の送信チャネルの周波数の範囲を示している。
予備送信部51の入力は、第2制御回路53の制御に基づいて、第1リレー回路RL1を構成するスイッチSW1を介して、入力分波器3に接続することが可能とされている。また、AB−PA52の出力は、第2制御回路53の制御に基づいて、第2リレー回路RL2を構成するスイッチSW2を介して、出力フィルタ415の入力に接続することが可能とされている。
予備送信部51は、図4に示す様に、受信変換回路RCC1と、送信変換回路TCC1と、を備えている。
受信変換回路RCC1は、入力分波器3からの入力信号と基準信号Fref1とを受信し、入力信号の周波数(F1)を中間周波数(IF<F1)へ変換し、送信変換回路TCC1へ出力する。基準信号Fref1は、たとえば、10MHzとされている。
送信変換回路TCC1は、中間周波数(IF)へ変換された信号と基準信号Fref2とを受信し、中間周波数(IF)へ変換された信号の周波数を送信チャネルの周波数(F2>IF)へ変換し、AB−PA52へ出力する。AB−PA52は、送信チャネルの周波数(F2)へ変換された信号を増幅し、増幅された信号を出力フィルタ415の入力へ出力する。基準信号Fref1は、たとえば、10MHzとされている。
図5に示す様に、AB−PA52は、プリドライバ部521と、メインアンプ部522と、マイクロコントローラMCUと、を備える。プリドライバ部521は、入力端子RFINから入力された高周波の入力信号を増幅し、メインアンプ部522へ出力する。メインアンプ部522は、プリドライバ部521で増幅され信号を定格出力まで増幅し、出力端子RFOUTへ出力する。マイクロコントローラMCUは、第2制御回路53からの制御信号に基づいて、プリドライバ部521およびメインアンプ部522の動作を制御する。入力端子RFINに供給される入力信号の周波数は、一例では、470MHz〜710MHzの範囲である。また、出力端子RFOUTから出力される出力信号の周波数は、一例では、470MHz〜710MHzの範囲である。出力端子RFOUTから出力される出力信号の送信電力は、1.5W〜15Wの範囲である。
プリドライバ部521は、カプラCP1、第1増幅回路AM1、カプラCP2、カプラCP3、可変アッテネータ(減衰器)ATT、第2増幅回路AM2等を含む。カプラCP1は、入力端子RFINから入力された高周波の入力信号を第1増幅回路AM1へ出力する。第1増幅回路AM1により増幅された信号は、カプラCP2、CP3および可変アッテネータATTを介して、第2増幅回路AM2へ入力される。第2増幅回路AM2は可変ゲインアンプにより構成されている。
メインアンプ部522は、メインアンプ(メイン増幅回路)MAMP、カプラCP4、アイソレータISO等を含む。メインアンプMAMPは、第2増幅回路AM2で増幅された出力を定格出力まで増幅する。メインアンプMAMPの出力信号は、カプラCP4とアイソレータISOとを介して、出力端子RFOUTから出力される。
プリドライバ部521は、さらに、カプラCP1で分岐された信号を受けるログアンプLAM1を含み、ログアンプLAM1の出力は入力端子RFINから入力された入力信号の検波電圧としてマイクロコントローラMCUへ入力される。
プリドライバ部521は、さらに、カプラCP4から分岐された信号を受けるカプラCP5と、カプラCP5で分岐された信号を受けるログアンプLAM2を含む。ログアンプLAM2の出力は自動出力制御(AGC)用の検波電圧としてマイクロコントローラMCUへ入力される。マイクロコントローラMCUは、自動出力制御(AGC)用の検波電圧に基づいて、出力調整用の制御信号S1を可変アッテネータATTへ出力する。これにより、可変アッテネータATTの減衰値が制御され、第2増幅回路AM2の出力レベルが一定となる様に、第2増幅回路AM2の出力レベルが調整されるようになっている。
メインアンプMAMPが第2増幅回路AM2で増幅された出力を定格出力まで増幅する際、定格出力まで増幅された信号には歪が発生する。発生した歪を補償するために、歪補償回路DCCがプリドライバ部521に設けられている。歪補償回路DCCには、カプラCP2で分岐された信号と、カプラCP5を介してカプラCP4から分岐された信号が入力されている。歪補償回路DCCは、カプラCP4から分岐された信号YとカプラCP2で分岐された信号Xとに基づいて、カプラCP4から分岐された信号Yに発生した歪成分を抽出し、歪成分の逆位相信号Zを生成し、カプラCP3にフィードバックして歪をキャンセルさせる様に構成されている。
マイクロコントローラMCUは、第2制御回路53からの制御信号に基づいて、プリドライバ部521のONおよびOFFを制御する制御信号S2と、メインアンプ部522のONおよびOFFを制御する制御信号S3とを出力するように構成されている。
図2に示す様に、第2制御回路53と送信機41〜4Nのおのおのに設けられた第1制御回路418との間は、通信経路により、電気的に接続されている。第2制御回路53は、図6に示す様に、フラッシュメモリの様な不揮発性記憶装置NVMを含み、この不揮発性記憶装置NVMに、送信機41〜4Nのおのおのの受信チャネル情報(受信CH)、送信チャネル情報(受信CH)、および、増幅回路PAの送信電力(定格出力)等の運用情報を運用情報テーブルTBLとして格納することができるように構成されている。
中継送信装置1が、たとえば、山の頂上付近に建てられた中継所の内部に設置され、中継送信装置1に電源が印加され、送信機41〜4Nのおのおのの受信チャネル、送信チャネルおよび送信電力等が設定された時(運用開始時)、第2制御回路53は、送信機41〜4Nのおのおのの第1制御回路418をアクセスして、不揮発性記憶装置NVMに、送信機41〜4Nの運用情報を運用情報テーブルTBLとして格納するのが良い。
第2制御回路53は、また、送信機41〜4Nのおのおのの第1制御回路418と相互に通信することが可能とされており、送信機41〜4Nのおのおのの受信チャネル情報、送信チャネル情報、増幅回路PAの送信出力(定格出力)情報、各送信機41〜4Nの正常状態および異常状態を相互通信し、各送信機41〜4Nの状況を逐次監視する。たとえば、送信機41の第1系統回路部412と第2系統回路部413の両方からアラーム信号ALMが発生した場合、送信機41の第1制御回路418は、「送信機41の停波」を示す異常状態を、第2制御回路53へ送信することになる。
たとえば、送信機41が停波した場合、第2制御回路53は、第1制御回路418から送信機41の停波の異常状態を受信し、監視時に取得した送信機41の受信チャネル、送信チャネルおよび送信電力の運用情報に基づいて、第1リレー回路RL1、第2リレー回路RL2、予備送信部51、AB−PA52を制御する。これにより、第2制御回路53は、入力分波器3の出力、がスイッチSW1を介して予備送信部51の入力に接続される様に、スイッチSW1の接続を切り替える制御を行う。さらに、第2制御回路53は、AB−PA52の周波数帯域および送信電力を設定する。そして、AB−PA52の出力レベルが送信機41の増幅回路PAの出力レベル(送信出力または定格出力)と同等のレベルに達した時点で、第2制御回路53は、AB−PA52の出力がスイッチSW2を介して出力フィルタ415の入力に接続される様に、スイッチSW2の接続を切り替える制御を行う。これにより、故障した送信機41の代わりに、予備送信機50を用いた放送波の送信を行うことができる。
また、たとえば、台風や地震などの災害が発生し、第2制御回路53と送信機41の第1制御回路418と間の通信経路が電気的に切断される場合もある。この場合、第2制御回路53は送信機41の第1制御回路418と通信できないので、第2制御回路53は、送信機41が停波しているのか、停波していないのか判断できないことになる。一方、中継所の遠方に設置した制御装置からの情報や地域住民からの問い合わせなどにより、送信機41が停波しているとわかる場合がある。
この様な場合、第2制御回路53は、不揮発性記憶装置NVMに格納した運用情報テーブルTBL(図6参照)から送信機41の運用情報(受信チャネル、送信チャネルおよび送信電力)を抽出する。そして、第2制御回路53は、抽出した運用情報に基づいて、第1リレー回路RL1、第2リレー回路RL2、予備送信部51をAB−PA52を、上記と同様に制御する。これにより、送信機41の代わりに、予備送信機50を用いた放送波の送信を行うことができる。
(予備送信機の変形例)
図7は、変形例に係る予備送信機の構成例を示すブロック図である。図7の予備送信機50Aが図2の予備送信機50と異なる点は、図7の予備送信機50Aが第1優先スイッチSWP1、および優先スイッチ部SWPCを有する点である。第1優先スイッチSWP1は、送信機41に対応する第1リレー回路RL1のスイッチSW1の入力(入力分波器3の送信機41に対応する出力)と予備送信部51の入力との間に設けられる。優先スイッチSWPCは、第2制御回路53の内部に設けられ、AB−PA52の出力と第2リレー回路RL2のスイッチSW2の出力との接続を制御する様に設けられる。第2制御回路53の運用情報テーブルTBLには、図6に示す様に、優先情報が格納されている。第2制御回路53は、優先情報に基づいて、第1優先スイッチSWP1および優先スイッチ部SWPCの接続動作を制御するように構成されている。図7の他の構成は、図2の構成と同じであるので、説明は省略する。
この優先情報は、送信機41〜4Nの全てが壊れ、停波した場合に、どの送信機の放送波を優先させるかという優先放送波を示す情報である。なお、予備送信機50Aが壊れていないのが前提である。放送波が公共放送の放送波と民放放送の放送波とを含む場合では、たとえば、優先放送波として公共放送の放送波を指定することができる。送信機41が公共放送の放送波の再送信を行っていた場合、送信機41〜4Nの全てが壊れた場合、予備送信機50が送信機41を優先的に代替して、公共放送の放送波を送信できるようにできるように優先情報を設定する。つまり、優先情報は、優先放送波とされる公共放送の放送波の受信チャネル、送信チャネルおよび送信電力(定格出力)と、優先放送波とされる公共放送の放送波を送信している送信機番号(この例では、送信機41)等の情報を有する様に構成する。これにより、第2制御回路53は、優先情報に基づいて、第1優先スイッチSWP1および優先スイッチ部SWPCを設定することができ、予備送信機50は、壊れた送信機41の代わりとして、公共放送の放送波の再送信を行うことができる。
実施例によれば、以下の効果を得ることができる。
1)通常運用の送信機において、第1系統回路部412と第2系統回路部413の両系が故障により使用できなくなった時点で、予備送信機50を、第1系統回路部412と第2系統回路部413の両系が異常となった送信機と同じ受信チャネルおよび送信チャネルの設定および出力レベルに起動させて、第1リレー回路RL1および第2リレー回路RL2で予備送信機50に切り替えることができる。これにより、中継送信装置1の冗長性を向上することができる。
2)上記1)により、送信機の停波を低減することができ、また、停波時間を短縮することができる。
3)中継局の現地へ向かうための十分な準備時間を確保することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態および実施例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
1:中継送信装置
2:受信アンテナ
3:入力分波器
4:送信部
5:出力合成器
6:送信アンテナ
41、42、43、44、・・・、4N:送信機
50:予備送信機
51:予備送信部
52:オールバンド増幅器(AB−PA)
53:第2制御回路
411:分配器
412:第1系統回路部
413:第2系統回路部
414:切替回路
415,416:出力フィルタ
417:負荷回路
418:第1制御回路
RL1:第1リレー回路
RL2:第2リレー回路
SW1、SW2:スイッチ
RCC、RCC1:受信変換回路
TCC、TCC1:送信変換回路
PA:電力増幅回路
ALM:アラーム信号
NVM:不揮発性記憶装置
TBL:運用情報テーブル
SWP1:第1優先スイッチ
SWPC:優先スイッチ部

Claims (5)

  1. 複数のチャネルを含む放送波を含む入力信号を受信チャネル毎の受信信号に分波する入力分波器と、
    送信部と、
    出力合成器と、
    前記入力分波器によって分波された前記受信チャネル毎の受信信号を前記送信部へ入力する第1リレー回路と、
    前記送信部によって変換され送信チャネル毎の出力信号を前記出力合成器へ出力する第2リレー回路と、を含み、
    前記送信部は、
    前記受信チャネル毎の受信信号を前記送信チャネル毎の出力信号へ変換する複数の送信機と、
    予備送信機と、を含み、
    前記複数の送信機のおのおのは、第1系統回路部と、第2系統回路部と、を含み、
    前記第1系統回路部と前記第2系統回路部のおのおのは、対応する受信チャネル毎の受信信号を対応する送信チャネル毎の出力信号へ変換するように構成され、
    前記第1系統回路部が故障した場合、前記第2系統回路部が対応する受信チャネル毎の受信信号を対応する送信チャネル毎の出力信号へ変換するように構成され、
    前記複数の送信機の内の1つの送信機において、前記第1系統回路部と前記第2系統回路部の両方が故障した場合、前記予備送信機が前記1つの送信機の代わりに、対応する受信チャネル毎の受信信号を対応する送信チャネル毎の出力信号へ変換する、
    中継送信装置。
  2. 請求項1に記載の中継送信装置において、
    前記第1リレー回路は、前記入力分波器の複数の出力のおのおのを前記複数の送信機のそれぞれの入力に接続する第1スイッチを有し、
    前記第2リレー回路は、前記複数の送信機のおのおの出力を前記出力合成器の複数の入力に接続する第2スイッチを有し、
    前記複数の送信機のおのおのは、第1制御回路を有し、
    前記予備送信機は、通信経路によって前記第1制御回路と電気的に接続された第2制御回路を有し、
    前記第1制御回路は、対応する送信機の受信チャネル、送信チャネル、送信出力、正常状態または異常状態を前記第2制御回路へ通信し、
    前記異常状態は、対応する送信機の前記第1系統回路部と前記第2系統回路部の両方が故障したことを示しており、
    前記第2制御回路が前記1つの送信機の前記第1制御回路から前記異常状態を受信した場合、
    前記第2制御回路は、前記1つの送信機の入力との接続を遮断し、前記予備送信機の入力と接続されるように、前記第1スイッチの接続を制御し、
    前記第2制御回路は、さらに、前記1つの送信機の出力との接続を遮断し、前記予備送信機の出力と接続されるように、前記第2スイッチの接続を制御する、中継送信装置。
  3. 請求項2に記載の中継送信装置において、
    前記第2制御回路は、前記予備送信機の出力信号の出力レベルが、前記1つの送信機の送信出力と同等のレベルに達した時点で、前記第2スイッチの接続の制御を行う、中継送信装置。
  4. 請求項3に記載の中継送信装置において、
    前記第2制御回路は、前記複数の送信機のおのおの受信チャネル、送信チャネルおよび送信出力を示す運用情報テーブルを有し、
    前記第1制御回路と前記第2制御回路との間の前記通信経路が切断された場合、
    前記第2制御回路は、前記運用情報テーブルに基づいて、前記1つの送信機に対応する様に、前記予備送信機の受信チャネル、送信チャネル、送信出力を設定する、中継送信装置。
  5. 請求項2に記載の中継送信装置において、
    前記予備送信機は、
    前記入力分波器と前記予備送信機の入力とを接続するために設けられた第1優先スイッチと、
    前記予備送信機の出力と前記出力合成器とを接続するために設けられた優先スイッチ部と、
    優先放送波の受信チャネル、送信チャネルおよび送信電力と、前記優先放送波を送信する送信機の情報を有する優先情報と、を含み、
    前記複数の送信機の全てが壊れた場合、前記第2制御回路は、前記優先情報に基づいて、前記第1優先スイッチおよび前記優先スイッチ部を設定し、前記予備送信機が、前記優先放送波を送信する送信機の代わりに、前記優先放送波を送信する、中継送信装置。
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