JP4763436B2 - 放送電波再送信システム及び分岐装置 - Google Patents

放送電波再送信システム及び分岐装置

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Description

本発明は、放送局からの放送電波を受信すると共に、その受信信号から再送信用の送信信号を生成し、その送信信号を増幅して送信アンテナに出力することで、放送電波を所望地域に再送信する放送電波再送信システム、及び、このシステムを構築するのに好適な分岐装置に関する。
従来より、人工衛星を利用した移動体用のデジタル放送(モバイル放送)が実用化されている。このモバイル放送では、人工衛星からの放送電波が届かない場所(ビル陰地域、地下街、トンネル内等)でも、放送電波を受信できるように、その放送電波を再送信することが行われている。
そして、こうした放送電波の再送信システム(所謂ギャップフィラー)では、通常、人工衛星から送信された放送電波を受信アンテナにて受信し、その受信信号を増幅装置等で増幅したり、ダウンコンバータ等で周波数変換することにより、再送信用の放送信号を生成する。そして、その放送信号を、放送電波が届かない地域に設置された送信増幅器まで伝送して、送信増幅器にて放送信号を増幅させ、その増幅後の放送信号を送信アンテナに入力することで、送信アンテナから放送電波を再送信させる(例えば、特許文献1、2等参照)。
また、この種のシステムにおいては、送信増幅器等が故障すると、再送信すべき地域に放送電波を再送信することができなくなるので、送信増幅器の動作状態を監視して、異常発生時には、その旨をシステム管理者に速やかに通知するようにすることも行われている。
特開2004−200805号公報 特開2005−236448号公報
ところで、ビルの複数階にわたって設置された駐車場等で各階毎に放送電波を再送信するために、ビルの各階毎に送信増幅器を設置した場合には、所謂テレビ放送の共同受信システムのように、放送電波の受信点から各階を通過するように同軸ケーブル等の伝送線路を配線し、その伝送線路上に各階毎に分岐装置を設けて、各分岐装置の分岐端子に、各階に設置した送信増幅器を接続することが考えられる。
つまり、放送電波再送信システムをこのように構成すれば、放送電波を受信して再送信用の放送信号を生成する受信設備を、各階に設置した複数の送信増幅器で共用することができることから、各階の送信増幅器毎に受信設備を設置する場合に比べて、放送電波再送信システムを安価に構成することができる。
また、この場合、各階の送信増幅器への電源供給を各送信増幅器毎に行うようにすると、監視装置側で、各送信増幅器が給電停止によって動作を停止しているのか、故障によって動作を停止しているのかを判定することができなくなるとか、或いは、メンテナンスのために放送信号の伝送を停止させた際に、各階の送信増幅器の動作を一斉に停止させることができず、動作停止が遅れた送信増幅器に接続された送信アンテナから不要な電波が放射されてしまう、といった問題が生じる。
このため、上記のように、放送電波再送信システムを、分岐装置を介して複数の送信増幅器へ放送信号を伝送するように構成した場合には、各送信増幅器への電源供給を、各送信増幅器の動作状態を監視する監視装置側から行うようにするとよい。
しかし、このように複数の送信増幅器に対して監視装置側から電源供給を行うようにすると、各送信増幅器への給電開始時に監視装置内の電源回路に流れる突入電流が過大となり、商用電源からビル内の各種電気機器に電源供給を行う配電盤の安全装置(所謂ブレーカ)が働き、放送電波再送信システム全体の動作が停止してしまう、といった問題が生じる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、放送局からの放送電波を受信して、その放送電波が直接届かない地域に放送電波を再送信する放送電波再送信システムにおいて、再送信用の複数の送信増幅器への電源供給を、各送信増幅器の動作状態を監視する監視装置側から制御することができ、しかも、各送信増幅器への給電開始時に監視装置側に過大な突入電流が流れるのを防止できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の放送電波再送信システムは、
放送局から送信された放送電波を受信すると共に、その受信信号を処理して、再送信用の放送信号として伝送線路上に出力する受信手段と、
前記放送電波が届かない領域に設置され、前記伝送線路を介して伝送されてきた放送信号を所定の送信レベルまで増幅して送信アンテナに出力することにより、該送信アンテナから前記放送信号に対応した放送電波を再送信させると共に、前記伝送線路を介して伝送されてきた制御信号に従い、自身の動作状態を表す監視信号を前記受信手段側の伝送線路上に出力する複数の送信増幅器と、
前記受信手段から前記送信増幅器へと前記放送信号を伝送する伝送線路上に設けられ、前記受信手段から伝送されてきた放送信号を端末側の伝送線路へ通過させると共に、前記各送信増幅器の動作を制御して各送信増幅器から前記監視信号を出力させるための制御信号を、端末側の伝送線路上に出力し、該制御信号に従い前記各送信増幅器から伝送されてくる監視信号を取得し、該監視信号に基づき、当該システムの動作状態を監視する監視装置と、
前記監視装置よりも端末側の一本の伝送線路上に順次直列に配置され、前記監視装置側から伝送されてきた放送信号及び制御信号を、端末側の伝送線路へ通過させると共に、分岐端子から当該分岐端子に接続された送信増幅器側に分岐出力し、該送信増幅器から該分岐端子に入力された監視信号及び前記伝送線路を介して端末側から伝送されてきた監視信号を、前記監視装置側の伝送線路上に出力する複数の分岐装置と、
を備え、
前記監視装置は、前記各送信増幅器への給電指令として、直流定電圧からなる給電指令信号を前記端末側の伝送線路上に出力するよう構成され、
前記各送信増幅器は、前記分岐装置から供給される駆動電圧を内部回路駆動用の電源電圧に変換して内部回路に供給するよう構成され、
前記各分岐装置には、
外部電源から電源供給を受けて増幅器駆動用の直流定電圧である駆動電圧を生成する駆動電圧生成手段と、
前記伝送線路を介して前記監視装置側から給電指令信号を受けると、前記分岐端子に接続された送信増幅器に、前記駆動電圧生成手段にて生成された駆動電圧を供給すると共に、該駆動電圧を前記給電指令信号として前記端末側の伝送線路上に出力する給電手段と、
が設けられていることを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の放送電波再送信システムにおいて、
前記分岐装置において、前記給電手段は、前記伝送線路を介して前記監視装置側から前記給電指令信号を受けてから、前記駆動電圧生成手段にて生成された駆動電圧を前記給電指令信号として前記端末側の伝送線路上に出力するまでの時間を、所定時間遅延させる給電指令遅延手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の放送電波再送信システムにおいて、前記分岐装置は、前記伝送線路から分岐した分岐線路を複数の分岐端子に分配する分配回路を備え、前記給電手段は、前記伝送線路を介して前記監視装置側から前記給電指令信号を受けると、前記複数の分岐端子から前記各送信増幅器への駆動電圧の出力を、互いに異なるタイミングで開始させることを備えたこと特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の放送電波再送信システムにおいて、前記分岐装置は、前記伝送線路を介して伝送されてきた制御信号に従い当該分岐装置の動作状態を検出し、該検出結果を、当該分岐装置の動作状態を表す監視信号として前記監視装置側の伝送線路上に出力する監視信号送信手段を備えたことを特徴とする。
一方、請求項5に記載の発明は、
放送局から送信された放送電波を受信すると共に、その受信信号を処理して、再送信用の放送信号として伝送線路上に出力する受信手段と、
前記放送電波が届かない領域に設置され、前記伝送線路を介して伝送されてきた放送信号を所定の送信レベルまで増幅して送信アンテナに出力することにより、該送信アンテナから前記放送信号に対応した放送電波を再送信させると共に、前記伝送線路を介して伝送されてきた制御信号に従い、自身の動作状態を表す監視信号を前記受信手段側の伝送線路上に出力する複数の送信増幅器と、
前記受信手段から前記送信増幅器へと前記放送信号を伝送する伝送線路上に設けられ、前記受信手段から伝送されてきた放送信号を端末側の伝送線路へ通過させると共に、前記各送信増幅器の動作を制御して各送信増幅器から前記監視信号を出力させるための制御信号を、端末側の伝送線路上に出力し、該制御信号に従い前記各送信増幅器から伝送されてくる監視信号を取得し、該監視信号に基づき、当該システムの動作状態を監視する監視装置と、
前記監視装置よりも端末側の一本の伝送線路上に順次直列に配置され、前記監視装置側から伝送されてきた放送信号及び制御信号を、端末側の伝送線路へ通過させると共に、分岐端子から当該分岐端子に接続された送信増幅器側に分岐出力し、該送信増幅器から該分岐端子に入力された監視信号及び前記伝送線路を介して端末側から伝送されてきた監視信号を、前記監視装置側の伝送線路上に出力する複数の分岐装置と、
を備え、
前記監視装置は、前記各送信増幅器への給電指令として、直流定電圧からなる給電指令信号を前記端末側の伝送線路上に出力するよう構成され、
前記各送信増幅器は、前記分岐装置から供給される駆動電圧を内部回路駆動用の電源電圧に変換して内部回路に供給するよう構成された放送電波再送信システムにおいて、
前記分岐装置として用いられる分岐装置であって、
外部電源から電源供給を受けて増幅器駆動用の直流定電圧である駆動電圧を生成する駆動電圧生成手段と、
前記伝送線路を介して前記監視装置側から給電指令信号を受けると、前記分岐端子に接続された送信増幅器に、前記駆動電圧生成手段にて生成された駆動電圧を供給すると共に、該駆動電圧を前記給電指令信号として前記端末側の伝送線路上に出力する給電手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の分岐装置において、前記給電手段は、前記伝送線路を介して前記監視装置側から前記給電指令信号を受けてから、前記駆動電圧生成手段にて生成された駆動電圧を前記給電指令信号として前記端末側の伝送線路上に出力するまでの時間を、所定時間遅延させる給電指令遅延手段を備えたことを特徴とする。
また次に、請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の分岐装置において、前記伝送線路から分岐した分岐線路を複数の分岐端子に分配する分配回路を備え、前記給電手段は、前記伝送線路を介して前記監視装置側から前記給電指令信号を受けると、前記複数の分岐端子から前記各送信増幅器への駆動電圧の出力を、互いに異なるタイミングで開始させることを備えたこと特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項5〜請求項7の何れかに記載の分岐装置において、前記伝送線路を介して伝送されてきた制御信号に従い当該分岐装置の動作状態を検出し、該検出結果を、当該分岐装置の動作状態を表す監視信号として前記監視装置側の伝送線路上に出力する監視信号送信手段を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の放送電波再送信システムにおいては、受信手段から監視装置を通って端末側に至る伝送線路上に複数の分岐装置が直列に設けられており、これら各分岐装置を介して、受信装置及び監視装置から伝送線路上に送出された放送信号及び制御信号を、複数の送信増幅器に伝送すると共に、その制御信号に従い各送信増幅器から出力された監視信号を、監視装置側に伝送するようにされている。
また、各分岐装置には、外部電源から電源供給を受けて増幅器駆動用の駆動電圧を生成する駆動電圧生成手段が設けられており、伝送線路を介して監視装置側から給電指令信号を受けると、給電手段が、分岐端子に接続された送信増幅器に、駆動電圧生成手段にて生成された駆動電圧を供給すると共に、その駆動電圧を給電指令信号として端末側の伝送線路上に出力する。
従って、本発明の放送電波再送信システムによれば、伝送線路と分岐装置とを介して、受信手段からの放送信号を複数の送信増幅器まで伝送して、各送信増幅器から送信アンテナを介して放送電波を再送信させることができるだけでなく、各分岐装置から送信増幅器への電源供給を監視装置側で制御しつつ、監視装置側で各送信増幅器の動作状態を監視することができる。
このため、監視装置側では、各送信増幅器の動作状態を正確に監視することができるようになり、しかも、メンテナンス等のために放送信号の伝送を停止するような場合には、監視装置側から、各送信増幅器の動作を一斉に停止させて、各送信増幅器に接続された送信アンテナから不要な信号が送信されるのを防止することができる。
また、各送信増幅器を起動する際、監視装置は、給電指令信号を出力するだけでよいため、各送信増幅器の起動時に、監視装置内の電源回路に過大な突入電流が流れ、監視装置に電源供給を行う配電盤側で安全装置が働き、その配電盤から監視装置への給電が遮断されて、システム全体の動作が停止してしまう、といった問題を防止することもできる。
ところで、本発明において、各分岐装置が電源供給を受ける外部電源が共通である場合、各分岐装置が送信増幅器への給電を開始するタイミングが同じであると、その外部電源に過大な突入電流が流れて、外部電源に設けられた安全装置が働き、各分岐装置への給電が遮断されることも考えられる。
このため、請求項2に記載のように、各分岐装置の給電手段には、給電指令遅延手段を設けることで、給電指令信号を受けてから、駆動電圧生成手段にて生成された駆動電圧を給電指令信号として端末側の伝送線路上に出力するまでの時間を、所定時間遅延させるようにするとよい。
つまり、このようにすれば、伝送線路上に設けられた複数の分岐装置には、監視装置(換言すれば受信手段)に近い上流側の分岐装置から順に給電指令信号が入力されることになり、各分岐装置の駆動電圧生成手段に同時に突入電流が流れるのを防止することができる。
よって、この請求項2に記載の放送電波再送信システムによれば、各分岐装置が電源供給を受ける外部電源が共通であったとしても、その外部電源に過大な突入電流が流れて各分岐装置への給電が遮断されるのを防止することができる。
また次に、分岐装置には、伝送線路から分岐した分岐線路を複数の分岐端子に分配する分配回路を設けることにより、各分岐端子を介して複数の送信増幅器を接続できるようにしてもよいが、この場合、各分岐端子から送信増幅器への駆動電圧の出力開始を、同じタイミングで実行するようにすると、そのタイミングで駆動電圧生成手段に過大な突入電流が流れて、外部電源からの給電が遮断されることも考えられる。
このため、分岐装置に分配回路を設けて、分岐装置に複数の送信増幅器を接続できるようにした場合、給電手段は、請求項3に記載のように、給電指令信号を受けると、複数の分岐端子から送信増幅器への駆動電圧の出力を、互いに異なるタイミングで開始させるように構成するとよい。
つまり、このようにすれば、分岐装置内の駆動電圧生成手段に過大な突入電流が流れて、外部電源から分岐装置への給電が遮断されるのを防止することができる。
なお、本発明(請求項1〜請求項3)の放送電波再送信システムにおいて、分岐装置には、請求項4に記載のように、伝送線路を介して伝送されてきた制御信号に従い当該分岐装置の動作状態を検出し、その検出結果を、当該分岐装置の動作状態を表す監視信号として監視装置側の伝送線路上に出力する監視信号送信手段を設けることが望ましい。
そして、このようにすれば、監視装置において、分岐装置に接続された送信増幅器の動作状態に加えて、分岐装置の動作状態をも監視することができ、これらの何れかに異常が生じた場合には、その旨を管理者等に速やかに報知することができるようになる。
次に、請求項5に記載の分岐装置は、上述した本発明の放送電波再送信システムにおいて、監視装置よりも端末側の伝送線路上に直列に配置され、監視装置側から伝送されてきた放送信号及び制御信号を、端末側の伝送線路へ通過させると共に、分岐端子から当該分岐端子に接続された送信増幅器側に分岐出力し、この送信増幅器から分岐端子に入力された監視信号及び伝送線路を介して端末側から伝送されてきた監視信号を、監視装置側の伝送線路上に出力する分岐装置に関する発明であり、外部電源から電源供給を受けて増幅器駆動用の直流定電圧である駆動電圧を生成する駆動電圧生成手段と、前記伝送線路を介して前記監視装置側から給電指令信号を受けると、前記分岐端子に接続された送信増幅器に、前記駆動電圧生成手段にて生成された駆動電圧を供給すると共に、該駆動電圧を前記給電指令信号として前記端末側の伝送線路上に出力する給電手段とを備える。従って、この分岐装置を用いれば、本発明(特に請求項1に記載)の放送電波再送信システムを構築することができるようになり、上述した請求項1と同様の効果を得ることができる。
また、請求項6に記載の分岐装置においては、伝送線路を介して給電指令信号が入力されると、給電指令遅延手段が、駆動電圧生成手段にて生成された駆動電圧を給電指令信号として端末側の伝送線路上に出力するまでの時間を、所定時間遅延させる。従って、この分岐装置を用いれば、本発明(特に請求項2に記載)の放送電波再送信システムを構築することができるようになり、上述した請求項2と同様の効果を得ることができる。
また次に、請求項7に記載の分岐装置においては、伝送線路から分岐した分岐線路を複数の分岐端子に分配する分配回路を備え、給電手段は、伝送線路を介して給電指令信号を受けると、複数の分岐端子に接続された機器への駆動電圧の出力を、互いに異なるタイミングで開始させる。従って、この分岐装置を用いれば、本発明(特に請求項3に記載)の放送電波再送信システムを構築することができるようになり、上述した請求項3と同様の効果を得ることができる。
また、請求項8に記載の分岐装置においては、伝送線路を介して伝送されてきた制御信号に従い当該分岐装置の動作状態を検出し、その検出結果を当該分岐装置の動作状態を表す監視信号として監視装置側の伝送線路上に出力する監視信号送信手段が備えられている。従って、この分岐装置を用いれば、本発明(特に請求項4に記載)の放送電波再送信システムを構築することができるようになり、上述した請求項4と同様の効果を得ることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用された放送電波再送信システム(以下、単に再送信システムという)の構成を表すブロック図である。
本実施形態の再送信システムは、人工衛星から2.6GHz帯の周波数帯を使って配信されるモバイル放送用の放送電波を受信アンテナ2で受信し、その受信信号(放送信号)を受信増幅器4にて増幅して、人工衛星からの放送電波を直接受信できない領域に設置された送信アンテナ12まで伝送することにより、送信アンテナ12からその領域内にモバイル放送用の放送電波を再送信するためのもの(所謂ギャップフィラー装置)である。
そして、図1に示すように、本実施形態の再送信システムには、ビルの各階に設置された駐車場等、再送信の対象となる複数の領域毎に放送電波を再送信できるよう、各領域毎に2つずつ設けられた複数の送信アンテナ12と、各送信アンテナ12に対して、所定レベルまで増幅した放送信号をそれぞれ入力する複数の送信増幅器10と、が備えられている。
また、受信アンテナ2には、上記各領域を通るように配線された同軸ケーブルからなる伝送路が接続されている。そして、この伝送線路(同軸ケーブル)上には、各領域毎に、放送信号の一部を分岐させて各領域の送信増幅器10(本実施形態では2つの送信増幅器10)に出力する、分岐装置8が設置されている。
また、受信アンテナ2から、受信アンテナ2に最も近い上流の分岐装置8に至る伝送線路(同軸ケーブル)上には、受信アンテナ2からの受信信号(放送信号)を増幅する受信増幅器4と、この受信増幅器4から出力された放送信号を分岐装置8側に出力すると共に、分岐装置8側から送信されてくる監視信号に基づき、当該再送信システムの動作状態を監視して、監視結果を、監視用アンテナ7を介して外部の監視センタへ無線にて送信する監視装置6と、が設けられている。
なお、この監視装置6には、電源プラグ6aを介して外部の商用電源のコンセントから電源供給を受けることにより、自らが動作するための電源電圧や直流定電圧(例えばDC12V)を生成する定電圧回路が内蔵されており、監視装置6から上流の受信増幅器4には、定電圧回路にて生成された直流定電圧(DC12V)が電源電圧として供給され、監視装置6から下流の分岐装置8には、定電圧回路にて生成された直流定電圧(DC12V)が送信増幅器10への給電指令信号として出力される。
また、監視装置6は、外部の監視センタからの指令に従い、端末側の分岐装置8や送信増幅器10に制御信号を送信する送信回路も内蔵されている。なお、この制御信号は、分岐装置8や送信増幅器10の動作を制御して、これら各部からその動作状態を表す監視信号を送信させるためのものである。
次に、図2は、送信増幅器10の構成を表すブロック図である。
図2に示すように、送信増幅器10には、同軸ケーブルを介して分岐装置8の分岐端子に接続される入力端子21と、同軸ケーブルを介して送信アンテナ12に接続される出力端子25と、信号分離避雷回路22とが備えられている。
なお、この信号分離避雷回路22は、分岐装置8側から入力端子21に入力された入力信号を、2.6GHz帯の放送信号と、放送信号よりも周波数が低い制御信号と、直流信号(つまりDV12V)とに分離すると共に、制御信号の分離経路を介して、当該送信増幅器10の動作状態を表す監視信号を入力端子21から分岐装置8側に出力させるためのフィルタ回路と、落雷等により生じるサージ電圧を吸収する避雷回路とから構成されている。
そして、分岐装置8側から入力され、信号分離避雷回路22を介して分離された放送信号は、増幅回路23にて所定の送信レベルまで増幅された後、放送信号のみを選択的に通過させるバンドパスフィルタ(以下、BPFという)24を介して出力端子25まで伝送され、出力端子から、送信アンテナ12へと出力される。
また、分岐装置8側から入力され、信号分離避雷回路22を介して分離された制御信号は、監視信号の通過を阻止して制御信号を選択的に通過させるローパスフィルタ(以下、LPFという)26を介して、データ復調部27に入力され、データ復調部27にて制御用のデジタルデータ(制御データ)に変換されて、マイクロコンピュータからなる通信制御部28に入力される。
この通信制御部28は、データ復調部27から入力された制御データに従い、増幅回路23に内蔵された温度センサ31、入力レベル検出回路32、出力レベル検出回路33、電圧検出部34等から、増幅回路23の温度、放送信号の入力レベル、放送信号の出力レベル、電源電圧等の検出信号を取り込み、その検出信号に自己の識別情報等を付加したデータをデータ変調部35に出力することで、データ変調部35に、当該送信増幅器10の動作状態を表す監視信号を生成させるものである。
そして、このようにデータ変調部35にて生成された監視信号は、制御信号の通過を阻止して監視信号を選択的に通過させるハイパスフィルタ(以下、HPFという)36を介して、信号分離避雷回路22に入力され、信号分離避雷回路22から、入力端子21を介して、分岐装置8に出力される。
また、分岐装置8側から入力され、信号分離避雷回路22を介して分離された直流信号(DC12V)は、電源回路38に入力され、電源回路38にて、増幅回路23等の内部回路駆動用の電源電圧に変換されて、内部回路に供給される。
次に、図3は、分岐装置8の構成を表すブロック図である。
図3に示すように、分岐装置8には、監視装置6から端末側に至る伝送線路(同軸ケーブル)の監視装置6側に接続される入力端子41と、この伝送線路の端末側に接続される出力端子44と、2つの送信増幅器10を各々接続するための分岐端子49、50とが備えられている。
そして、分岐装置8内には、送信増幅器10の信号分離避雷回路22と同様、監視装置6から入力端子41に入力された入力信号を、2.6GHz帯の放送信号と、放送信号よりも周波数が低い制御信号と、直流信号(つまりDV12V)とに分離すると共に、制御信号の分離経路を介して、当該分岐装置8や分岐端子49、50に接続された送信増幅器10の動作状態を表す監視信号を入力端子41から監視装置6側に出力させるためのフィルタ回路と、落雷等により生じるサージ電圧を吸収する避雷回路とからなる信号分離避雷回路42が備えられている。
また、分岐装置8には、分岐装置8内を通過した制御信号、放送信号、及び、後述の定電圧回路66にて生成された直流定電圧Vc(DC12V)を混合して、出力端子44から端末側に出力させると共に、端末側から出力端子44に入力された監視信号を制御信号の入力経路に導くフィルタ回路と、落雷等により生じるサージ電圧を吸収する避雷回路とからなる信号分離避雷回路43が内蔵されている。
また、同様に、分岐装置8には、分岐装置8内を通過した制御信号、放送信号、及び、後述の定電圧回路66にて生成された直流定電圧Vc(DC12V)を混合して、分岐端子49、50から送信増幅器10側にそれぞれ出力させると共に、送信増幅器10側から分岐端子49、50に入力された監視信号を制御信号の入力経路側に導くフィルタ回路と、落雷等により生じるサージ電圧を吸収する避雷回路とからなる信号分離避雷回路47、48も内蔵されている。
そして、伝送線路の上流側から入力端子41に入力され、信号分離避雷回路42を介して分離された放送信号は、分岐回路45に入力され、分岐回路45の入出力経路を介して信号分離避雷回路43へと低損失で伝送されて、分離避雷回路43及び出力端子44を介して端末側に出力される。
また、分岐回路45は、放送信号の一部を分岐させるが、その分岐された放送信号は、分配回路46に入力されて、2分配される。そして、その2分配された放送信号は、分岐端子49、50に接続された信号分離避雷回路47、48にそれぞれ入力される。このため、この放送信号は、信号分離避雷回路47、48及び分岐端子49、50を介して、各分岐端子49、50に接続された送信増幅器10へとそれぞれ出力されることになる。
また次に、伝送線路の上流側から入力端子41に入力され、信号分離避雷回路42を介して分離された制御信号は、分岐回路51に入力され、分岐回路51の入出力経路を介して信号分離避雷回路43へと低損失で伝送され、分離避雷回路43及び出力端子44を介して端末側に出力される。
また、分岐回路51にて分岐された制御信号は、監視信号の通過を阻止して制御信号を選択的に通過させるLPF52を介して、データ復調部53に入力される。そして、このデータ復調部53では、制御信号が制御データに変換され、その変換された制御データは、マイクロコンピュータからなる幹線系の通信制御部54に入力される。
この通信制御部54は、データ復調部53から入力された制御データに従い、温度センサ54a、電圧検出部54b等から、当該分岐装置8の温度や電源電圧等の検出信号を取り込み、その検出信号に自己の識別情報等を付加したデータをデータ変調部55に出力することで、データ変調部55に、当該分岐装置8の動作状態を表す監視信号を生成させるものである。
そして、このようにデータ変調部55にて生成された監視信号は、制御信号の通過を阻止して監視信号を選択的に通過させるHPF56を介して、分岐回路51に入力され、分岐回路51から、信号分離避雷回路42及び入力端子41を介して、伝送線路の上流側(つまり分岐装置8側)に出力される。
また、分岐装置8には、幹線系の通信制御部54の他、分岐系の通信制御部57も設けられている。この通信制御部57は、通信制御部54と同様、マイクロコンピュータにて構成されており、分岐端子49、50に接続された送信増幅器10との間で制御信号や監視信号を送受信するためのものである。
つまり、幹線系の通信制御部54は、監視装置6から送信されてきた制御信号(データ復調部53にて復調された制御データ)が、当該分岐装置8に対するものであれば、上述したように、その制御データに従い、検出信号の取り込み、監視信号の送信等を行うが、監視装置6から送信されてきた制御信号(データ復調部53にて復調された制御データ)が、当該分岐装置8に対するものでなければ、その制御データを、分岐系の通信制御部57に転送する。
そして、このように通信制御部54から制御データが転送されてくると、分岐系の通信制御部57は、その制御データは分岐端子49、50に接続された送信増幅器10に対するものであるか否かを判定し、そうであれば、その制御データをデータ変調部58に出力することで、データ変調部58に制御信号を生成させる。
すると、データ変調部58にて生成された制御信号は、監視信号の通過を阻止して制御信号を選択的に通過させるLPF59を介して、分配回路60に入力され、この分配回路60にて2分配される。そして、この2分配された制御信号は、それぞれ、信号分離避雷回路47、48及び分岐端子49、50を介して、分岐端子49、50に接続された送信増幅器10へと出力される。
一方、送信増幅器10から分岐端子49、50に入力された監視信号は、信号分離避雷回路47、48、分配回路60、及び、HPF61を介して、データ復調部62に入力され、データ復調部62にて、一旦、送信増幅器10の動作状態を表す監視データに変換されて、分岐系の通信制御部57に入力される。
すると、分岐系の通信制御部57は、この監視データを幹線系の通信制御部54に転送し、幹線系の通信制御部54は、この監視データをデータ変調部55に出力することで、データ変調部55に、送信増幅器10の動作状態を表す監視信号を生成させて、監視装置6側に送信させる。
このように、分岐系の通信制御部57は、当該分岐装置8の分岐端子49、50に接続された送信増幅器10と監視装置6との間で送受信されるデータを中継するのである。
また次に、分岐装置8には、外部の商用電源のコンセントから交流電源を取り込むための電源プラグ8aが設けられている。そして、この電源プラグ8aから入力される交流電圧は、手動操作用の電源スイッチ63、過電流保護のためのヒューズ64及び避雷回路65を介して、定電圧回路66に入力される。
この定電圧回路66は、当該分岐装置8の内部電源(後述の制御電圧Vs、駆動電圧Vd等)を生成するのに必要で、しかも、送信増幅器10に駆動電源として供給したり、当該分岐装置8よりも下流に設置された分岐装置8に対して給電指令信号として供給するのに必要な、直流定電圧Vc(DC12V)を生成するためのものである。そして、この定電圧回路66にて生成された直流定電圧Vcは、電圧検出回路67に入力される。
電圧検出回路67は、信号分離避雷回路42において、伝送線路から入力端子41に入力された入力信号の中から、給電指令信号としての直流定電圧(DC12V)が分離されているか否か、つまり、伝送線路の上流側に設置された装置(詳しくは監視装置6又は他の分岐装置8)から当該分岐装置8に対して、給電指令信号としての直流定電圧(DC12V)が入力されているか否か、を検出するためのものである。
そして、入力端子41に、給電信号としての直流定電圧(DC12V)が入力されていると判定すると、定電圧回路66にて生成された直流定電圧Vcを、制御電圧生成回路68、駆動電圧生成回路69、及び、信号分離避雷回路43、47、48に接続された直流電圧出力回路71、72、73に出力する。
ここで、制御電圧生成回路68は、通信制御部54、57を動作させるための制御電圧Vs(DC3.3V)を生成するためのものであり、その生成された制御電圧Vsは、上記各通信制御部54、57に供給される。
このため、通信制御部54、57は、電源スイッチ63がオン状態で、伝送線路の上流側に設置された監視装置6又は他の分岐装置8から当該分岐装置8に、給電指令信号としての直流定電圧(DC12V)が入力されたときに起動され、その後、電源スイッチ63がオフ状態に切り換えられるか、或いは、伝送線路の上流側に設置された監視装置6又は他の分岐装置8から当該分岐装置8への給電指令信号の入力が遮断されるまで、上述した通信制御を実行することになる。
また、駆動電圧生成回路69は、データ変調部55、58やデータ復調部53、62、或いは、直流電圧出力回路71、72、73内の駆動回路70b等、マイクロコンピュータにて構成された通信制御部54、57以外の内部回路を動作させるための駆動電圧Vd(DC5V)を生成するためのものであり、その生成された駆動電圧Vdは、これら各部に供給される。
従って、データ変調部55、58、データ復調部53、62、直流電圧出力回路71、72、73内の駆動回路70b等、通信制御部54、57以外の内部回路も、電源スイッチ63がオン状態で、伝送線路の上流側に設置された監視装置6又は他の分岐装置8から当該分岐装置8に、給電指令信号としての直流定電圧(DC12V)が入力されたときに動作を開始し、その後、電源スイッチ63がオフ状態に切り換えられるか、或いは、伝送線路の上流側に設置された監視装置6又は他の分岐装置8から当該分岐装置8への給電指令信号の入力が遮断されると、動作を停止することになる。
次に、直流電圧出力回路71、72、73は、信号分離避雷回路43、47、48を介して、出力端子44又は分岐端子49、50から、直流定電圧(DC12V)を出力させるか否か、換言すれば、当該分岐装置8の出力端子44又は分岐端子49、50に接続された分岐装置8又は送信増幅器10を動作させるか否か、を切り換えるためのものである。
そして、これら各直流電圧出力回路71、72、73には、電圧検出回路67を介して出力された直流定電圧Vcを、信号分離避雷回路43、47、48に出力するか否かを切り換える常閉型の切換スイッチ70aと、上述した駆動電圧Vdを受けて、この切換スイッチ70aをオンさせる駆動回路70bとが設けられている。
また、各直流電圧出力回路71、72、73には、駆動回路70bが駆動電圧Vdを受けてから、この切換スイッチ70aをオンさせるまでの遅延時間を設定するためのコンデンサC1、C2、C3が設けられており、このコンデンサC1、C2、C3の容量を調整することにより、コンデンサC1、C2、C3を所定電圧まで充電するのに要する時間を遅延時間として、任意に設定できるようにされている。
そして、本実施形態では、コンデンサC1、C2、C3の容量を、C1>C2>C3となるように設定することで、当該分岐装置8が給電指令信号により起動されると、まず最初に(当該分岐装置8の起動後、容量C3で決まる遅延時間T3が経過した時点で)、分岐端子50に接続された送信増幅器10が起動し、次に(当該分岐装置8の起動後、容量C2で決まる遅延時間T2が経過した時点で)、分岐端子49に接続された送信増幅器10が起動し、最後に(当該分岐装置8の起動後、容量C3で決まる遅延時間T3が経過した時点で)、出力端子44に接続された下流側の分岐装置8が起動するようにされている。
なお、図1に示すように、同軸ケーブルからなる伝送線路に沿って従属接続される分岐装置8のうち、監視装置6から最も離れた最終段の分岐装置8の出力端子44には、直流成分をカットし、且つ、伝送線路の末端をその線路のインピーダンスにて終端するための終端装置14が接続されている。
以上説明したように、本実施形態の再送信システムにおいては、受信アンテナ2から受信増幅器4、監視装置6を通って端末側に至る伝送線路(同軸ケーブル)上に、複数の分岐装置8を配置し、これら各分岐装置8を介して、放送電波を再送信すべき領域毎に設置された送信増幅器10に放送信号を伝送すると共に、各送信増幅器10から出力された監視信号を監視装置6側に伝送するようにされている。
そして、各分岐装置8には、外部の商用電源から電源供給を受けて送信増幅器10の駆動電源となる直流定電圧Vc(DC12V)を生成する定電圧回路66が設けられており、伝送線路を介して給電指令信号となる直流定電圧(DC12V)が入力されると、電圧検出回路67が、その旨を検出して、直流電圧出力回路72、73を動作させることにより、定電圧回路66にて生成された直流定電圧Vc(DC12V)を、分岐端子49、50に接続された送信増幅器10に供給するようにされている。
このため、本実施形態の再送信システムによれば、分岐装置8を介して、各領域に設置された送信増幅器10に放送信号を伝送し、送信増幅器10から送信アンテナ12を介して放送電波を再送信させることができるだけでなく、各分岐装置8から送信増幅器10への電源供給を監視装置6側で制御しつつ、監視装置6側で各送信増幅器10の動作状態を正確に監視することができるようになる。
また、監視装置6側から、給電指令信号としての直流定電圧(DC12V)を送信するのを停止すれば、各送信増幅器10の動作を一斉に停止させることができるので、メンテナンス等のために放送信号の伝送を停止させる際には、このような操作を行うことによって、送信アンテナから不要な信号が送信されるのを防止することができる。
また、各送信増幅器10を起動する際、監視装置6は、給電指令信号を次段の分岐装置8に出力するだけでよいため、各送信増幅器の起動時に、監視装置6内の定電圧回路に過大な突入電流が流れ、監視装置6に電源供給を行う商用電源の配電盤側で安全装置が働き、その配電盤から監視装置6への給電が遮断されて、システム全体の動作が停止してしまう、といった問題を防止することもできる。
また、本実施形態では、監視装置6から、給電指令信号としての直流定電圧(DV12V)を出力すると、次段の分岐装置8が、その給電指令信号にて起動して、直流定電圧(DV12V)を生成し、これを給電指令信号として更に次段の分岐装置8に出力する、といった手順で、各分岐装置8が下流の分岐装置8に順に給電信号指令を出力するが、各分岐装置8が給電指令信号を受けてから次段の分岐装置8に給電信号を出力するまでの時間は、直流電圧出力回路71に内蔵されたコンデンサC1の容量にて任意に設定できるようにされている。
また、各分岐装置8が給電指令信号を受けてから分岐端子49、50に接続された送信増幅器10に駆動電源としての直流定電圧(DC12V)を出力するまでの時間も、直流電圧出力回路72、73に内蔵されたコンデンサC2、C3の容量にて任意に設定できるようにされている。
このため、本実施形態の再送信システムによれば、上記各コンデンサC1〜C3の容量(延いては各直流電圧出力回路71〜73における駆動回路70bが動作を開始する際の遅延時間)を異なる値に設定すれば、使用者が、監視装置6から給電指令信号を出力させた後、当該システムを構成している分岐装置8や送信増幅器10が起動するタイミングをずらすことができる。
よって、本実施形態の再送信システムによれば、システムの起動時に、システム全体で過大な突入電流が流れることも防止することができる。このため、例えば、監視装置6と複数の分岐装置8が同系統の電源ラインから給電を受けている場合であっても、その電源ラインに過大な突入電流が流れて、システムを起動できなくなるのを防止することができる。
また更に、本実施形態では、送信増幅器10だけでなく、分岐装置8にも、その動作状態を検出する検出手段(温度センサ54aや電圧検出部54b)を設け、その動作状態を表す監視信号を、監視装置6に送信するようにされているので、監視装置6側では、送信増幅器10に加えて、分岐装置8の動作状態をも監視できるようになり、異常発生時には、その原因を速やかに特定して、修理等の対策を行うことができるようになる。
なお、本実施形態においては、受信アンテナ2及び受信増幅器4が、本発明の受信手段に相当し、分岐装置8に設けられた定電圧回路66が、本発明の駆動電圧生成手段に相当し、同じく、電圧検出回路67、駆動電圧生成回路69、及び直流電圧出力回路72、73が、本発明の給電手段に相当し、同じく、電圧検出回路67、駆動電圧生成回路69、及び直流電圧出力回路71が、本発明の給電指令遅延手段に相当し、同じく、温度センサ54a、電圧検出部54b、幹線系の通信制御部54、及びデータ変調部55が、本発明の監視信号送信手段に相当する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、モバイル放送の放送電波を再送信する再送信システムについて説明したが、本発明は、例えば、CSデジタル放送、BSデジタル放送、地上波デジタル放送等の放送電波を、その放送電波が届かない地域に再送信するシステムであっても、上記実施形態と同様に適用して、同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、受信アンテナ2からの受信信号を増幅して送信アンテナ12まで伝送することにより、送信アンテナ12から放送信号を再送信させるシステムについて説明したが、例えば、受信アンテナ12からの受信信号を周波数変換(ダウンコンバート)した放送信号を送信アンテナ12から再送信するシステムであっても、本発明を適用して、同様の効果を得ることができる。
例えば、モバイル放送用の再送信システムとして、人工衛星から12GHz帯の周波数で配信された放送電波(TDM信号(TDM:時分割多重))を受信アンテナにて受信し、その受信信号(TDM信号)を、2.6GHz帯の放送信号(CDM信号(CDM:符号分割多重))に変換して送信アンテナまで伝送することにより、この放送信号(CDM信号)を送信アンテナから再送信させるシステムが知られているが、本発明は、この種の再送信システムに適用しても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、分岐装置8内に分岐系の通信制御部57を設け、この通信制御部57にて、分岐端子49、50に接続された送信増幅器10と監視装置6との間のデータ通信を中継するものとして説明したが、分岐装置8には、必ずしも分岐系の通信制御部57を設ける必要はなく、例えば、分岐回路51とは別に、信号分離避雷回路42から信号分離避雷回路43に至る制御信号及び監視信号の伝送経路上に分岐回路を設け、この分岐回路の分岐端子を、信号分離避雷回路47における制御信号及び監視信号の入出力経路に接続することにより、分岐端子49、50に接続された送信増幅器10と監視装置6とが直接データ通信を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、分岐装置8は、全て、分配回路46を内蔵した2分岐型の分岐装置であるとして説明したが、分岐装置8は、分配回路46を内蔵せず分岐端子を一つだけ備えたものであっても、或いは、2分配よりも多い分配数の分配回路を設けて、分岐端子をその分配数に応じた数だけ設けた分岐装置であってもよい。
実施形態の放送電波再送信システムの構成を表すブロック図である。 実施形態の送信増幅器の構成を表すブロック図である。 実施形態の分岐装置の構成を表すブロック図である。
符号の説明
2…受信アンテナ、4…受信増幅器、6…監視装置、6a…電源プラグ、7…監視用アンテナ、8…分岐装置、8a…電源プラグ、10…送信増幅器、12…送信アンテナ、14…終端装置、21,41…入力端子、22,42,43,47,48…信号分離避雷回路、23…増幅回路、24…BPF、25,44…出力端子、26,52,59…LPF、27,53,62…データ復調部、28,54,57…通信制御部、31,54a…温度センサ、32…入力レベル検出回路、33…出力レベル検出回路、34,54b…電圧検出部、35,55,58…データ変調部、36,56,61…HPF、38…電源回路、45,51…分岐回路、46,60…分配回路、49,50…分岐端子、63…電源スイッチ、64…ヒューズ、65…避雷回路、66…定電圧回路、67…電圧検出回路、68…制御電圧生成回路、69…駆動電圧生成回路、71〜73…直流電圧出力回路、70a…切換スイッチ、70b…駆動回路、C1〜C3…コンデンサ。

Claims (8)

  1. 放送局から送信された放送電波を受信すると共に、その受信信号を処理して、再送信用の放送信号として伝送線路上に出力する受信手段と、
    前記放送電波が届かない領域に設置され、前記伝送線路を介して伝送されてきた放送信号を所定の送信レベルまで増幅して送信アンテナに出力することにより、該送信アンテナから前記放送信号に対応した放送電波を再送信させると共に、前記伝送線路を介して伝送されてきた制御信号に従い、自身の動作状態を表す監視信号を前記受信手段側の伝送線路上に出力する複数の送信増幅器と、
    前記受信手段から前記送信増幅器へと前記放送信号を伝送する伝送線路上に設けられ、前記受信手段から伝送されてきた放送信号を端末側の伝送線路へ通過させると共に、前記各送信増幅器の動作を制御して各送信増幅器から前記監視信号を出力させるための制御信号を、端末側の伝送線路上に出力し、該制御信号に従い前記各送信増幅器から伝送されてくる監視信号を取得し、該監視信号に基づき、当該システムの動作状態を監視する監視装置と、
    前記監視装置よりも端末側の一本の伝送線路上に順次直列に配置され、前記監視装置側から伝送されてきた放送信号及び制御信号を、端末側の伝送線路へ通過させると共に、分岐端子から当該分岐端子に接続された送信増幅器側に分岐出力し、該送信増幅器から該分岐端子に入力された監視信号及び前記伝送線路を介して端末側から伝送されてきた監視信号を、前記監視装置側の伝送線路上に出力する複数の分岐装置と、
    を備え、
    前記監視装置は、前記各送信増幅器への給電指令として、直流定電圧からなる給電指令信号を前記端末側の伝送線路上に出力するよう構成され、
    前記各送信増幅器は、前記分岐装置から供給される駆動電圧を内部回路駆動用の電源電圧に変換して内部回路に供給するよう構成され、
    前記各分岐装置には、
    外部電源から電源供給を受けて増幅器駆動用の直流定電圧である駆動電圧を生成する駆動電圧生成手段と、
    前記伝送線路を介して前記監視装置側から給電指令信号を受けると、前記分岐端子に接続された送信増幅器に、前記駆動電圧生成手段にて生成された駆動電圧を供給すると共に、該駆動電圧を前記給電指令信号として前記端末側の伝送線路上に出力する給電手段と、
    が設けられていることを特徴とする放送電波再送信システム。
  2. 前記分岐装置において、前記給電手段は、前記伝送線路を介して前記監視装置側から前記給電指令信号を受けてから、前記駆動電圧生成手段にて生成された駆動電圧を前記給電指令信号として前記端末側の伝送線路上に出力するまでの時間を、所定時間遅延させる給電指令遅延手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の放送電波再送信システム。
  3. 前記分岐装置は、前記伝送線路から分岐した分岐線路を複数の分岐端子に分配する分配回路を備え、
    前記給電手段は、前記伝送線路を介して前記監視装置側から前記給電指令信号を受けると、前記複数の分岐端子から前記各送信増幅器への駆動電圧の出力を、互いに異なるタイミングで開始させることを備えたこと特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放送電波再送信システム。
  4. 前記分岐装置は、前記伝送線路を介して伝送されてきた制御信号に従い当該分岐装置の動作状態を検出し、該検出結果を、当該分岐装置の動作状態を表す監視信号として前記監視装置側の伝送線路上に出力する監視信号送信手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の放送電波再送信システム。
  5. 放送局から送信された放送電波を受信すると共に、その受信信号を処理して、再送信用の放送信号として伝送線路上に出力する受信手段と、
    前記放送電波が届かない領域に設置され、前記伝送線路を介して伝送されてきた放送信号を所定の送信レベルまで増幅して送信アンテナに出力することにより、該送信アンテナから前記放送信号に対応した放送電波を再送信させると共に、前記伝送線路を介して伝送されてきた制御信号に従い、自身の動作状態を表す監視信号を前記受信手段側の伝送線路上に出力する複数の送信増幅器と、
    前記受信手段から前記送信増幅器へと前記放送信号を伝送する伝送線路上に設けられ、前記受信手段から伝送されてきた放送信号を端末側の伝送線路へ通過させると共に、前記各送信増幅器の動作を制御して各送信増幅器から前記監視信号を出力させるための制御信号を、端末側の伝送線路上に出力し、該制御信号に従い前記各送信増幅器から伝送されてくる監視信号を取得し、該監視信号に基づき、当該システムの動作状態を監視する監視装置と、
    前記監視装置よりも端末側の一本の伝送線路上に順次直列に配置され、前記監視装置側から伝送されてきた放送信号及び制御信号を、端末側の伝送線路へ通過させると共に、分岐端子から当該分岐端子に接続された送信増幅器側に分岐出力し、該送信増幅器から該分岐端子に入力された監視信号及び前記伝送線路を介して端末側から伝送されてきた監視信号を、前記監視装置側の伝送線路上に出力する複数の分岐装置と、
    を備え、
    前記監視装置は、前記各送信増幅器への給電指令として、直流定電圧からなる給電指令信号を前記端末側の伝送線路上に出力するよう構成され、
    前記各送信増幅器は、前記分岐装置から供給される駆動電圧を内部回路駆動用の電源電圧に変換して内部回路に供給するよう構成された放送電波再送信システムにおいて、
    前記分岐装置として用いられる分岐装置であって、
    外部電源から電源供給を受けて増幅器駆動用の直流定電圧である駆動電圧を生成する駆動電圧生成手段と、
    前記伝送線路を介して前記監視装置側から給電指令信号を受けると、前記分岐端子に接続された送信増幅器に、前記駆動電圧生成手段にて生成された駆動電圧を供給すると共に、該駆動電圧を前記給電指令信号として前記端末側の伝送線路上に出力する給電手段と、
    を備えたことを特徴とする分岐装置。
  6. 前記給電手段は、前記伝送線路を介して前記監視装置側から前記給電指令信号を受けてから、前記駆動電圧生成手段にて生成された駆動電圧を前記給電指令信号として前記端末側の伝送線路上に出力するまでの時間を、所定時間遅延させる給電指令遅延手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の分岐装置。
  7. 前記伝送線路から分岐した分岐線路を複数の分岐端子に分配する分配回路を備え、
    前記給電手段は、前記伝送線路を介して前記監視装置側から前記給電指令信号を受けると、前記複数の分岐端子から前記各送信増幅器への駆動電圧の出力を、互いに異なるタイミングで開始させることを備えたこと特徴とする請求項5又は請求項6に記載の分岐装置。
  8. 前記伝送線路を介して伝送されてきた制御信号に従い当該分岐装置の動作状態を検出し、該検出結果を、当該分岐装置の動作状態を表す監視信号として前記監視装置側の伝送線路上に出力する監視信号送信手段を備えたことを特徴とする請求項5〜請求項7の何れかに記載の分岐装置。
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