JP3803278B2 - 地上デジタル放送再送信装置用受信ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地上デジタル放送を受信して難視聴地域へ再送信する地上デジタル放送再送信装置に用いられる受信ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
地上デジタル(テレビジョン)放送(ISDB−T:Terrestrial Integrated Services Digital Broadcasting)は、2003年から関東、近畿及び中京広域圏で、また、2006年までにその他の地域で本放送開始が予定されている。
【0003】
地上デジタル放送では、例えばUHF等の周波数の高い電波が使用されるので、電波の回折が殆どなく、高いビルなどの障害物があると電波が遮られてしまい、サービスエリアの一部に電波を受信し難い地域を生じる。例えば図5に示すように送信局1から送信した電波は、都市部では高いビル2などの障害物により遮られ、また、山間部では山3などの障害物により遮られ、送信電波を受信し難い都市部難視聴地域4、山間部難視聴地域5等を生じる。
【0004】
このような都市部難視聴地域4や山間部難視聴地域5を無くすために、都市部ではビル2の屋上等に再送信装置6を設置し、また、山間部では山3の頂上等に再送信装置6を設置し、送信局1からの電波を都市部難視聴地域4や山間部難視聴地域5へ再送信するシステムが考えられている。上記再送信装置6は、送信局1からの電波を受信アンテナ7で受信し、増幅した後、送信アンテナ8により都市部難視聴地域4や山間部難視聴地域5へ再送信する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように地上デジタル放送では、都市部難視聴地域4や山間部難視聴地域5を無くすためにビル2の屋上や山3の頂上等に再送信装置6を設置して送信局1からの電波を中継するシステムが考えられている。デジタル放送の場合、再送信装置6から送信局1と同じ周波数の電波を再送信しても双方の電波が互いに影響することはない。すなわち、送信局1から送信された電波と再送信装置6から再送信された電波が同じTV受信機で受信された場合、周波数が同じであっても支障無く受信することができる。
【0006】
しかし、再送信装置6から送信局1と同じ周波数の電波を再送信した場合、アンテナの特性や設置場所等によって、送信アンテナ8から送信された電波が自己の受信アンテナ7側に廻込み、発振状態になる場合がある。
【0007】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、送信アンテナから自己の受信アンテナへの電波の廻込みを確実に検出することができる地上デジタル放送再送信装置用受信ユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、地上デジタル放送波を受信し、増幅して再送信する地上デジタル放送再送信装置用受信ユニットにおいて、受信した地上デジタル放送波を中間周波信号に変換する第1の周波数変換手段と、前記第1の周波数変換手段により変換された中間周波信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段により増幅された中間周波信号を前記受信した地上デジタル放送波と同じ周波数の信号に変換する第2の周波数変換手段と、前記第2の周波数変換手段により変換された信号を外部に出力する出力手段と、前記増幅手段の出力信号に基づいて電波の廻込みを検出する廻込み検出手段とを具備し、前記廻込み検出手段は、前記出力手段をオン/オフ制御する手段と、前記増幅手段により増幅された中間周波帯域内の信号を順次所定の周波数間隔で周波数変換する第3の周波数変換手段と、前記第3の周波数変換手段により所定の周波数間隔で周波数変換された各信号のレベルを前記出力手段のオフ時とオン時で順次比較し、その信号のレベル差から電波の廻込みを検出する手段とを具備したことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る地上デジタル放送再送信装置用受信ユニットにおいて、前記廻込み検出手段は、前記出力手段をオン/オフ制御する手段と、前記増幅手段により増幅された中間周波信号と局部発振器の局部発振信号とを混合するミキサと、前記局部発振器の発振周波数を中間周波帯域より十分に低い所定の周波数間隔で順次変化させ、該中間周波帯域の信号を前記所定の周波数間隔で前記ミキサから順次出力させる制御手段と、前記ミキサから所定の周波数間隔で出力される中間周波信号を選択するフィルタと、前記フィルタで選択された信号を検波する検波器と、前記出力手段をオフした状態において、前記検波器で検波された中間周波信号のレベルを前記所定の周波数間隔で記憶するメモリと、前記メモリに所定の周波数間隔で記憶された中間周波信号のレベルと前記出力手段をオンした状態で前記検波器から出力される中間周波信号のレベルとを順次比較し、その信号のレベル差から電波の廻込みを検出する手段とを備えたことを特徴とする
【0009】
上記の構成において、先ず、出力手段をオフして廻込みが発生していない状態とし、このときの増幅手段の出力信号のレベルを記憶する。次いで前記出力手段をオンして電波の廻込みが発生し得る状態に保持し、そのときの増幅手段の出力信号のレベルと前記出力手段をオフしているときの増幅手段の出力信号のレベルとを比較し、その比較値が予め設定した値を超えたかどうかを判断する。電波の廻込みが発生している場合には、受信ユニットが発振状態あるいは発振に近い状態となり、増幅手段の出力信号レベルが増大する。従って、出力手段をオンしたときに増幅手段の出力信号のレベルが大きく増加すれば、電波の廻込みが発生しているものと判断することができる。上記のように出力手段をオン/オフ制御して増幅手段の出力信号レベルを比較判断することにより、電波の廻込みが発生しているかどうかを確実に検出することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る地上デジタル放送再送信装置の全体の構成を示すブロック図である。図1において、11は入力フィルタで、受信アンテナで受信した地上デジタル放送波が入力端子10を介して入力される。入力フィルタ11は、例えば470MHz〜770MHzのUHF−TV帯域中の指定帯域6MHz×nチャンネルの信号を選択して対応する受信ユニット12a〜12nに入力すると共に、予備用受信ユニット13に入力する。
【0011】
受信ユニット12a〜12nは、それぞれ異なるチャンネルの地上デジタル放送波を受信するもので、例えば6台〜9台程度に設定され、入力フィルタ11から入力されたRF信号(高周波信号)をIF信号(中間周波信号)に変換して増幅し、その後、再び元のチャンネルの周波数に変換して出力する。また、受信ユニット12a〜12n及び予備用受信ユニット13は、受信状態を示す受信ユニットステータスを後述する制御装置例えばMPU(Microprocessing Unit)16に出力する。
【0012】
上記受信ユニット12a〜12n及び予備用受信ユニット13から出力されるRF信号は、RFフィルタ14によりチャンネル別に取り出され、混合されてRF終段増幅器15に入力される。RF終段増幅器15は、例えば100MHz程度の広帯域増幅特性を有しており、その増幅度はMPU16からのレベル制御信号によって制御される。MPU16には、RF終段増幅器15の出力信号の一部が分岐回路17によって分岐され、広帯域のBPF(帯域ろ波器)18及び検波器19を介して入力される。上記BPF18は、RF終段増幅器15から出力される全チャンネルに対応する帯域幅を有している。また、MPU16には、上記したように受信ユニット12a〜12n及び予備用受信ユニット13から受信状態を示す受信ユニットステータスが入力されると共に、受信ユニット12a〜12nのステータスを表示するステータス表示器20及び例えばスピーカやブザー等の報知器21が接続される。
【0013】
上記MPU16は、BPF18及び検波器19を介して入力されるRF終段増幅器15の出力レベルに応じてRF終段増幅器15の増幅度を制御し、その出力レベルを一定に保持するAGCの機能を備えている。この場合、MPU16は、受信ユニット12a〜12n及び予備用受信ユニット13のステータスにより放送終了の有無、故障の有無を判断し、放送を終了したチャンネルあるいは故障した受信ユニットがある場合には、それを考慮してRF終段増幅器15のレベル制御を行なう。すなわち、放送を終了したチャンネルあるいは故障した受信ユニットがあっても、その他のチャンネルの信号がRF終段増幅器15で正常に増幅されるMPU16で制御する。例えば1つのチャンネルが放送を終了した場合、RFフィルタ14の出力信号は、1つの受信ユニット分だけ信号レベルが低下するので、RF終段増幅器15の出力信号も1チャンネル分だけ信号レベルが低下した状態で安定動作するようにMPU16により制御する。また、MPU16は、受信ユニット12a〜12n、予備用受信ユニット13の異常を検知した場合、報知器21により異常の発生を報知する。
【0014】
そして、RF終段増幅器15で増幅された各チャンネルのRF信号は、出力フィルタ22を介して出力端子23から送信アンテナへ送られ、この送信アンテナから難視聴地域へ向けて再送信される。
【0015】
すなわち、上記地上デジタル放送再送信装置は、地上デジタル放送のサービスエリアにおいて、図5に示したように例えばビル2の屋上や山3の頂上等に設置され、送信局1から送信される複数チャンネルの地上デジタル放送波を受信アンテナ7により受信し、IF信号に変換して増幅した後、元のチャンネルの周波数に戻し、送信アンテナ8により都市部難視聴地域4や山間部難視聴地域5に向けて送信する。従って、都市部難視聴地域4や山間部難視聴地域5においても、再送信装置6から再送信される電波を任意に選択して受信することができる。この結果、サービスエリア内の都市部や山間部においても、難視聴地域を無くすことができる。
【0016】
次に、上記受信ユニット12a〜12nの詳細な構成について図2を参照して説明する。上記図1に示した入力フィルタ11からの信号は、入力端子31より入力アンプ32を介して入力ミキサ33に入力される。また、この入力ミキサ33には、例えばPLLを用いて構成した局部発振器34から局部発振信号が入力されている。上記入力アンプ32で増幅されたRF信号は、入力ミキサ33で例えば34〜40MHzのIF信号(中間周波信号)に変換され、IFアンプ35、SAWフィルタ36、IFアンプ37、SAWフィルタ38、IFアンプ39、分岐器40を介して出力ミキサ41に入力される。
【0017】
上記IFアンプ39から出力されるIF信号の一部は分岐器40で分岐され、AGC用検波器42を介してMPU43に入力される。MPU43は、AGC用検波器42で検波されたIF信号のレベルに応じて入力アンプ32に対する利得制御信号AGC−1を生成すると共に、IFアンプ35に対する利得制御信号AGC−2を生成し、入力アンプ32、IFアンプ35にそれぞれ入力する。すなわち、MPU43は、IFアンプ39から常に一定レベルのIF信号が出力されるように入力アンプ32及びIFアンプ35の利得を制御する。また、MPU43は、局部発振器34の発振周波数を制御する。
【0018】
上記出力ミキサ41は、IFアンプ39から分岐器40を介して入力されるIF信号を局部発振器34からの局部発振信号とミックスすることによって元のチャンネルの周波数に変換し、出力アンプ44及び分岐器45を介して出力端子46に出力する。上記出力アンプ44の出力信号の一部は分岐器45で分岐され、出力検出用の検波器47を介してMPU43へ送られる。MPU43は、検波器47の出力信号から受信ユニットの状態を判断し、受信ユニットステータス信号を図1に示したMPU16へ出力する。
【0019】
上記のように各受信ユニット12a〜12nは、入力フィルタ11から入力されるRF信号を入力ミキサ33でIF信号に変換してIFアンプ35、37、39で増幅し、その後、出力ミキサ41で元のチャンネルの周波数に戻して出力アンプ44を介して出力端子46より出力する。また、MPU43は、AGC用検波器42から出力されるIF信号のレベルに基づいて入力アンプ32及びIFアンプ35の利得を制御すると共に、検波器47で検出された出力アンプ44の出力信号のレベルから受信ユニットの状態を判断し、受信ユニットステータスとしてMPU16へ出力する。
【0020】
また、上記IFアンプ39から出力されるIF信号は、分岐器40を介して廻込み検出回路50へ送られる。この廻込み検出回路50は、詳細を後述するようにMPU43を含んだ構成となっており、前記図5における送信アンテナ8から受信アンテナ7への電波の廻込みが発生した場合に、その状態を検出する。MPU43は、廻込み検出回路50により電波の廻込みを検出する場合に、出力アンプ44に対してオン/オフ信号を出力し、出力アンプ44をオン/オフ制御する。
【0021】
次に、上記廻込み検出回路50の詳細について図3を参照して説明する。図2におけるIFアンプ39から分岐器40を介して送られてくるIF信号は、入力端子51に入力され、IFアンプ52で増幅されてミキサ53に入力される。このミキサ53には、局部発振器54から局部発振信号が入力される。局部発振器54の発振周波数は、MPU43から与えられる周波数制御信号により例えば100kHzの間隔で可変制御される。
【0022】
上記ミキサ53は、IFアンプ52で増幅されたIF信号を例えば10.7MHzの周波数の信号に変換し、フィルタ55へ出力する。このフィルタ55は、例えば100kHz程度の帯域幅を有し、上記10.7MHzの信号を選択して取出し、アンプ56及び検波器57を介してDCアンプ58に入力する。DCアンプ58は、検波器57で検波された信号を増幅してMPU43に入力する。このMPU43は、内部にメモリを備えており、上記DCアンプ58から出力される信号のレベルを記憶する。また、このMPU43には、外部の制御部例えば図1のMPU16から初期化信号として一定レベルの電圧Vがスイッチ59を介して入力されると共に、異常表示器60が接続される。
【0023】
上記スイッチ59は、廻込みの検出動作を開始する際に例えば検査する人によりオン操作される。この場合、スイッチ59は、各受信ユニット12a〜12n、予備用受信ユニット13毎に個別に操作しても良いが、1つの操作で全ての受信ユニット12a〜12n及び予備用受信ユニット13のスイッチ59が同時にオン/オフできるようにしても良い。MPU43は、スイッチ59がオンされると、内部メモリの記憶内容を初期化すると共に、増幅オン/オフ信号を受信ユニットの出力アンプ44(図2参照)に出力して廻込み検出処理を行なう。すなわち、MPU43は、廻込み検出を行なう際、先ず、出力アンプ44をオフした状態で局部発振器54の発振周波数を可変して各周波数におけるDCアンプ58の出力信号レベルをメモリに記憶し、次に出力アンプ44をオンとして上記メモリに記憶した値とDCアンプ58の出力信号のレベルを比較し、その比較値が設定値を超えた場合に異常表示器60を駆動して異常を表示する。
【0024】
次に、上記廻込み検出回路50の動作を説明する。
検査員は、電波の廻込みを検査する際、受信ユニット12a〜12nのスイッチ59をオンする。MPU43は、スイッチ59がオンされる電圧Vが供給されると、内部メモリを初期化すると共に、増幅オン/オフ信号により受信ユニットの出力アンプ44をオフ状態にする。出力アンプ44をオフすると、受信ユニットの出力信号が図5の送信アンテナ8から送信されない状態、すなわち、電波の廻込みが発生しない状態となる。
【0025】
上記の状態でMPU43は、局部発振器54の発振周波数を例えば100kHzの間隔で順次変化させ、入力端子51に入力される帯域幅が6MHzのIF信号をミキサ53及びフィルタ55を介して順次100kHz単位で取込み、アンプ56で増幅した後、検波器57で検波する。この検波器57で検波された信号は、DCアンプ58を介してMPU43に送られる。この結果、MPU43は、DCアンプ58から出力されるIF信号のレベルを100kHzの周波数間隔でメモリに記憶する。この場合、MPU43は、帯域幅が6MHzのIF信号に対し、その前後1MHz程度の余裕を持たせ、合計8MHzの帯域に亘って信号を取出すようにしても良い。
【0026】
図4(a)は、電波の廻込みが発生していない場合における受信ユニットの中間周波増幅部の信号出力状態を示したものである。電波の廻込みが発生していない状態では、受信信号が6MHzの帯域に亘って安定した状態に保持されている。
【0027】
次いでMPU43は、増幅オン/オフ信号により受信ユニットの出力アンプ44をオンする。これにより受信ユニットの出力信号が図5の送信アンテナ8から送信され、受信アンテナ7への廻込みが発生し得る状態となる。
【0028】
この状態でMPU43は、局部発振器54の発振周波数を初期状態から再び100kHzの間隔で順次変化させ、入力端子51に入力されるIF信号をミキサ53及びフィルタ55を介して順次100kHz単位で取込み、このときのDCアンプ58の出力信号レベルと、先にメモリに記憶している値とを順次比較し、この比較値が予め設定した値を超えたかどうかを判断する。この場合、後から読込んだDCアンプ58の出力信号についてもメモリに記憶するようにしても良い。上記比較値が設定値を超えた場合には、電波の廻込みにより既に発振しているか、あるいは発振の恐れがあるので、異常表示器60を駆動して異常表示する。上記メモリの記憶内容は、ステータス信号として外部に出力することが可能であり、例えばパーソナルコンピュータ等で整理することにより、詳細な項目を把握することが可能である。
【0029】
図4(b)は、電波の廻込みが発生して発振状態となった場合における受信ユニットの中間周波増幅部の信号出力状態を示したものである。電波の廻込みが発生した状態では、増幅部が発振状態あるいは発振に近い状態となり、受信信号が6MHzの帯域内において大きく変動している。従って、受信信号のレベルを電波の廻込みが発生していない状態と比較することにより、その信号レベルの差から電波の廻込みが発生しているかどうかを検出することができる。
【0030】
各受信ユニット12a〜12nは、上記したようにそれぞれ廻込み検出回路50により周期的に廻込み検出処理を実行し、廻込みを検出した場合に異常表示器60により異常を表示する。
【0031】
検査員は、上記の廻込み検査を行なった後、スイッチ59をオフして初期状態に戻す。また、検査員は、異常表示器60の表示によって電波の廻込みが発生したことを確認した場合、電波の廻込みを阻止する対策、例えば送信アンテナと受信アンテナとの設置間隔を離したり、アンテナ特性を改善するなどの対策を実行する。
【0032】
なお、上記実施形態では、受信ユニットのMPU43を廻込み検出回路50の制御に利用した場合について示したが、MPU43とは別個の独立した制御回路を廻込み検出回路50内に設けても良い。
【0033】
また、上記実施形態では、検査員がスイッチ59を操作することにより電波の廻込みの検出動作を開始するようにしたが、その他、例えばMPU43が自動的に一定期間毎に廻込みの検出処理を行ない、その結果を監視センタ等に通知するようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、地上デジタル放送波を受信し、増幅して再送信する地上デジタル放送再送信装置用受信ユニットにおいて、出力手段をオン/オフ制御する制御手段を備え、前記出力手段をオフしたときとオンしたときの増幅手段の出力信号のレベルを比較して電波の廻込みが発生しているかどうかを判断するようにしたので、送信アンテナから自己の受信アンテナへの電波の廻込みを確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る地上デジタル放送再送信装置の全体の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における受信ユニットの詳細な構成を示すブロック図。
【図3】受信ユニット内の廻込み検出回路の詳細な構成を示すブロック図。
【図4】廻込み検出回路により検出した中間周波増幅部の信号出力状態を示す図。
【図5】地上デジタル放送再送信装置による中継システム例を示す図。
【符号の説明】
1…送信局
2…ビル
3…山
4…都市部難視聴地域
5…山間部難視聴地域
6…再送信装置
7…受信アンテナ
8…送信アンテナ
10…入力端子
11…入力フィルタ
12a〜12n…受信ユニット
13…予備用受信ユニット
14…RFフィルタ
15…RF終段増幅器
16…MPU
17…分岐回路
18…BPF
19…検波器
20…ステータス表示器
21…報知器
22…出力フィルタ
23…出力端子
31…入力端子
32…入力アンプ
33…入力ミキサ
34…局部発振器
35、37、39…IFアンプ
36、38…SAWフィルタ
40、45…分岐器
41…出力ミキサ
42、47…検波器
43…MPU
44…出力アンプ
46…出力端子
50…廻込み検出回路
51…入力端子
52…IFアンプ
53…ミキサ
54…局部発振器
55…フィルタ
56…アンプ
57…検波器
58…DCアンプ
59…スイッチ
60…異常表示器

Claims (2)

  1. 地上デジタル放送波を受信し、増幅して再送信する地上デジタル放送再送信装置用受信ユニットにおいて、
    受信した地上デジタル放送波を中間周波信号に変換する第1の周波数変換手段と、前記第1の周波数変換手段により変換された中間周波信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段により増幅された中間周波信号を前記受信した地上デジタル放送波と同じ周波数の信号に変換する第2の周波数変換手段と、前記第2の周波数変換手段により変換された信号を外部に出力する出力手段と、前記増幅手段の出力信号に基づいて電波の廻込みを検出する廻込み検出手段とを具備し、
    前記廻込み検出手段は、前記出力手段をオン/オフ制御する手段と、前記増幅手段により増幅された中間周波帯域内の信号を順次所定の周波数間隔で周波数変換する第3の周波数変換手段と、前記第3の周波数変換手段により所定の周波数間隔で周波数変換された各信号のレベルを前記出力手段のオフ時とオン時で順次比較し、その信号のレベル差から電波の廻込みを検出する手段とを具備したことを特徴とする地上デジタル放送再送信装置用受信ユニット。
  2. 前記廻込み検出手段は、前記出力手段をオン/オフ制御する手段と、前記増幅手段により増幅された中間周波信号と局部発振器の局部発振信号とを混合するミキサと、前記局部発振器の発振周波数を中間周波帯域より十分に低い所定の周波数間隔で順次変化させ、該中間周波帯域の信号を前記所定の周波数間隔で前記ミキサから順次出力させる制御手段と、前記ミキサから所定の周波数間隔で出力される中間周波信号を選択するフィルタと、前記フィルタで選択された信号を検波する検波器と、前記出力手段をオフした状態において、前記検波器で検波された中間周波信号のレベルを前記所定の周波数間隔で記憶するメモリと、前記メモリに所定の周波数間隔で記憶された中間周波信号のレベルと前記出力手段をオンした状態で前記検波器から出力される中間周波信号のレベルとを順次比較し、その信号のレベル差から電波の廻込みを検出する手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の地上デジタル放送再送信装置用受信ユニット。
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