JP2611669B2 - 衛星放送用受信機 - Google Patents
衛星放送用受信機Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はＢＳ／ＣＳ放送等の衛星
放送用受信機に関し、特に受信状態の劣化が発生した際
に、その劣化要因が衛星・受信機間の信号伝送経路の変
化に起因するものか、あるいは受信機の故障によるもの
かを表示することを可能にした受信機に関する。
放送用受信機に関し、特に受信状態の劣化が発生した際
に、その劣化要因が衛星・受信機間の信号伝送経路の変
化に起因するものか、あるいは受信機の故障によるもの
かを表示することを可能にした受信機に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に高出力放送衛星を用いたＢＳ放送
や、中出力通信衛星を用いたＣＳ放送においては、通常
屋外に設置された受信アンテナ及び１２ＧＨＺ帯の信号
を１ＧＨＺ帯の第１中間周波数に変換するＢＳ／ＣＳコ
ンバータと、さらにその出力を受けて復調を行う屋内に
設置された復調装置とにより受信システムが構成され
る。この種の受信システムにおいて、本発明に関係する
復調装置の構成の一例を図２に示す。同図の復調装置
は、ＢＳ／ＣＳコンバータからのＢＳ／ＣＳ−ＩＦ（第
１１Ｆ）が入力端子１に入力されると、この入力信号は
周波数変換部２において第２ＩＦ周波数に周波数変換さ
れ、更にＦＭ復調部３において復調される。復調された
信号は映像信号処理部４、音声信号処理部５を経てそれ
ぞれ映像及び音声のベースバンド信号に復調され、出力
端子６，７から出力される。また、ＦＭ復調部３から出
力されるＡＧＣ出力は出力端子８から出力され、かつこ
のＡＧＣ出力に基づいて受信レベルを表示部９に表示す
ることができるように構成される。
や、中出力通信衛星を用いたＣＳ放送においては、通常
屋外に設置された受信アンテナ及び１２ＧＨＺ帯の信号
を１ＧＨＺ帯の第１中間周波数に変換するＢＳ／ＣＳコ
ンバータと、さらにその出力を受けて復調を行う屋内に
設置された復調装置とにより受信システムが構成され
る。この種の受信システムにおいて、本発明に関係する
復調装置の構成の一例を図２に示す。同図の復調装置
は、ＢＳ／ＣＳコンバータからのＢＳ／ＣＳ−ＩＦ（第
１１Ｆ）が入力端子１に入力されると、この入力信号は
周波数変換部２において第２ＩＦ周波数に周波数変換さ
れ、更にＦＭ復調部３において復調される。復調された
信号は映像信号処理部４、音声信号処理部５を経てそれ
ぞれ映像及び音声のベースバンド信号に復調され、出力
端子６，７から出力される。また、ＦＭ復調部３から出
力されるＡＧＣ出力は出力端子８から出力され、かつこ
のＡＧＣ出力に基づいて受信レベルを表示部９に表示す
ることができるように構成される。
【０００３】前記周波数変換部２は、ＡＧＣ増幅器２
１，第１ＩＦ増幅器２２、チューナブルＢＰＦ２３、ミ
キサ２４、局部発振器２５、第２ＩＦ増幅器２６、ＡＧ
Ｃ制御器２７で構成されており、チャンネル選局入力１
０から入力されるチャンネル入力信号をチャンネル選局
制御部１１において前記チューナブルＢＰＦ２３の帯域
制御と局部発振器２５の発振周波数の制御を行うように
う構成される。
１，第１ＩＦ増幅器２２、チューナブルＢＰＦ２３、ミ
キサ２４、局部発振器２５、第２ＩＦ増幅器２６、ＡＧ
Ｃ制御器２７で構成されており、チャンネル選局入力１
０から入力されるチャンネル入力信号をチャンネル選局
制御部１１において前記チューナブルＢＰＦ２３の帯域
制御と局部発振器２５の発振周波数の制御を行うように
う構成される。
【０００４】また、前記ＦＭ復調部３は、ＢＰＦ３１、
ＡＧＣ増幅器３２，ＦＭ復調回路３３、ＡＧＣ回路３
４、ＡＦＴ増幅器３５、ディエンファシス回路３６で構
成される。そして、このＡＧＣ回路３４から出力される
ＡＧＣ出力をＡＧＣ出力８から出力すると同時に表示部
９に出力し、このＡＧＣ出力に基づいて受信レベルの表
示を行っている。この受信レベルの表示により、受信機
における受信状態をモニタすることが可能となる。
ＡＧＣ増幅器３２，ＦＭ復調回路３３、ＡＧＣ回路３
４、ＡＦＴ増幅器３５、ディエンファシス回路３６で構
成される。そして、このＡＧＣ回路３４から出力される
ＡＧＣ出力をＡＧＣ出力８から出力すると同時に表示部
９に出力し、このＡＧＣ出力に基づいて受信レベルの表
示を行っている。この受信レベルの表示により、受信機
における受信状態をモニタすることが可能となる。
【０００５】なお、１２は前記各部の電源である。ま
た、１３はＢＳ／ＣＳコンバータ用電源である。ここ
で、前記した周波数変換部２とＦＭ復調部３の動作は既
に知られているので、その動作説明については省略す
る。
た、１３はＢＳ／ＣＳコンバータ用電源である。ここ
で、前記した周波数変換部２とＦＭ復調部３の動作は既
に知られているので、その動作説明については省略す
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ＢＳ／ＣＳ
放送は１２ＧＨＺ帯という高い周波数を用いて信号の配
信を行うため、気象条件や、衛星と受信アンテナを結ぶ
線上に位置する障害物の有無等により受信状態が劣化す
ることが多い。また、一方では当然のことながらＢＳ／
ＣＳコンバータや復調装置の故障により受信状態が劣化
されることもある。したがって、このような受信状態の
劣化に対してはその原因を正確に把握することが必要で
ある。
放送は１２ＧＨＺ帯という高い周波数を用いて信号の配
信を行うため、気象条件や、衛星と受信アンテナを結ぶ
線上に位置する障害物の有無等により受信状態が劣化す
ることが多い。また、一方では当然のことながらＢＳ／
ＣＳコンバータや復調装置の故障により受信状態が劣化
されることもある。したがって、このような受信状態の
劣化に対してはその原因を正確に把握することが必要で
ある。
【０００７】しかしながら、前記した従来の復調装置に
おいてはＡＧＣ出力レベルを表示することで、即ち、復
調装置に入力される信号レベルを表示することで受信状
態のモニタを行っているため、仮に入力信号レベルの表
示が低下した時、その要因が気象条件等の外部環境の変
化によるものなのか、あるいは屋外に設置したアンテ
ナ，ＢＳ／ＣＳコンバータを含めた受信機の故障による
ものなのかの判別が困難となる。このような場合には、
外部環境の変化になる受信状態の劣化が発生した場合で
も、ややもすると使用者が誤って、受信機の故障、特に
ＢＳ／ＣＳコンバータの故障と判断するケースが多く生
じている。このため、ＢＳ／ＣＳコンバータが正常であ
るにもかかわらず保守を行うことが要求され、衛星放送
用受信機の保守費用を増大させる要因となっていた。
おいてはＡＧＣ出力レベルを表示することで、即ち、復
調装置に入力される信号レベルを表示することで受信状
態のモニタを行っているため、仮に入力信号レベルの表
示が低下した時、その要因が気象条件等の外部環境の変
化によるものなのか、あるいは屋外に設置したアンテ
ナ，ＢＳ／ＣＳコンバータを含めた受信機の故障による
ものなのかの判別が困難となる。このような場合には、
外部環境の変化になる受信状態の劣化が発生した場合で
も、ややもすると使用者が誤って、受信機の故障、特に
ＢＳ／ＣＳコンバータの故障と判断するケースが多く生
じている。このため、ＢＳ／ＣＳコンバータが正常であ
るにもかかわらず保守を行うことが要求され、衛星放送
用受信機の保守費用を増大させる要因となっていた。
【０００８】
【発明の目的】本発明の目的は、外部環境の変化による
受信劣化であるか、受信機の故障による受信劣化である
かを明確に表示することを可能にした衛星放送用受信機
を提供することにある。
受信劣化であるか、受信機の故障による受信劣化である
かを明確に表示することを可能にした衛星放送用受信機
を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の衛星放送用受信
機は、衛星放送を受信して中間周波信号を出力するコン
バータと、このコンバータの出力を復調する復調装置と
を備えており、復調装置には、コンバータから入力され
る受信信号のレベル値を求めかつこれを記録する手段
と、コンバータを設置した時に得られるレベル値を記録
手段に記録し、この記録したレベル値とコンバータの動
作時に得られる受信信号レベルとを比較し、その比較結
果に基づいてコンバータの動作状態を表示部に表示させ
るモニタ制御手段とを備えることを特徴とする。
機は、衛星放送を受信して中間周波信号を出力するコン
バータと、このコンバータの出力を復調する復調装置と
を備えており、復調装置には、コンバータから入力され
る受信信号のレベル値を求めかつこれを記録する手段
と、コンバータを設置した時に得られるレベル値を記録
手段に記録し、この記録したレベル値とコンバータの動
作時に得られる受信信号レベルとを比較し、その比較結
果に基づいてコンバータの動作状態を表示部に表示させ
るモニタ制御手段とを備えることを特徴とする。
【００１０】ここで、コンバータから入力される信号の
レベル値を求めてこれを記録する手段は、復調装置の中
間周波信号の一部を取り出す手段と、この取り出された
信号を検波する手段と、検波された信号をディジタル値
に変換するＡ／Ｄ変換器と、変換されたディジタル値を
記録する不揮発性メモリとを備える。
レベル値を求めてこれを記録する手段は、復調装置の中
間周波信号の一部を取り出す手段と、この取り出された
信号を検波する手段と、検波された信号をディジタル値
に変換するＡ／Ｄ変換器と、変換されたディジタル値を
記録する不揮発性メモリとを備える。
【００１１】また、モニタ制御手段は、コンバータ設置
時には受信用アンテナ調整前のコンバータでの第１のレ
ベルと、受信用アンテナを調整したときのコンバータで
の第２のレベルとを求め、前記第１及び第２のレベルを
比較して空きチャンネルと信号チャンネルとを判定し、
通常受信でのコンバータ動作モニタ時には、前記信号チ
ャンネルでの受信レベル及び空きチャンネルでの信号レ
ベルをそれぞれ前記第２のレベルと比較し、これらの比
較結果が全てそれぞれのチャンネルに予め設定されてい
る所定の範囲を越えている場合にコンバータが不良であ
ることを表示するように構成される。
時には受信用アンテナ調整前のコンバータでの第１のレ
ベルと、受信用アンテナを調整したときのコンバータで
の第２のレベルとを求め、前記第１及び第２のレベルを
比較して空きチャンネルと信号チャンネルとを判定し、
通常受信でのコンバータ動作モニタ時には、前記信号チ
ャンネルでの受信レベル及び空きチャンネルでの信号レ
ベルをそれぞれ前記第２のレベルと比較し、これらの比
較結果が全てそれぞれのチャンネルに予め設定されてい
る所定の範囲を越えている場合にコンバータが不良であ
ることを表示するように構成される。
【００１２】
【作用】本発明の動作原理を簡単に説明する。衛星放送
受信に際して、外部環境の変化による受信状態の劣化が
受信機の故障と判断されるケースの中で最もその比率が
高いのは衛星放送用コンバータ、例えばＢＳ／ＣＳコン
バータの故障と判断される場合である。これは、コンバ
ータが屋外に設置されており、かつその動作が正常か否
かの確認の方法がないことに起因している。ここでコン
バータの実際の異常動作として最も顕著なものは発振現
象があげられる。この場合、コンバータは特定の周波数
で発振することはもとより、その変換利得は正常動作時
に比べ、全帯域に渡って極端に低下するか或いは帯域の
一部が低下する症状を呈する。
受信に際して、外部環境の変化による受信状態の劣化が
受信機の故障と判断されるケースの中で最もその比率が
高いのは衛星放送用コンバータ、例えばＢＳ／ＣＳコン
バータの故障と判断される場合である。これは、コンバ
ータが屋外に設置されており、かつその動作が正常か否
かの確認の方法がないことに起因している。ここでコン
バータの実際の異常動作として最も顕著なものは発振現
象があげられる。この場合、コンバータは特定の周波数
で発振することはもとより、その変換利得は正常動作時
に比べ、全帯域に渡って極端に低下するか或いは帯域の
一部が低下する症状を呈する。
【００１３】本発明では、コンバータの高利得性によ
り、信号末受信時でもノイズレベルが増幅されてコンバ
ータの変換利得の周波数特性にほぼ近い形でノイズレベ
ルが出力されることを利用して、信号末受信時のコンバ
ータの各チャンネルの出力ノイズレベルを復調装置にお
いて検波、数値化、記録し、さらにアンテナ方向調整後
の受信信号レベル及びノイズレベルと比較することによ
り、コンバータの動作状態が正常か否かを判断して、受
信状態の劣化要因を特定することを特徴としている。
り、信号末受信時でもノイズレベルが増幅されてコンバ
ータの変換利得の周波数特性にほぼ近い形でノイズレベ
ルが出力されることを利用して、信号末受信時のコンバ
ータの各チャンネルの出力ノイズレベルを復調装置にお
いて検波、数値化、記録し、さらにアンテナ方向調整後
の受信信号レベル及びノイズレベルと比較することによ
り、コンバータの動作状態が正常か否かを判断して、受
信状態の劣化要因を特定することを特徴としている。
【００１４】
【実施例】次に、本発明の衛星放送受信機の一実施例を
図面を参照して説明する。図１はその一実施例のブロッ
ク構成図である。同図において、図２に示した従来の復
調装置と等価な部分には同一符号を付してある。即ち、
復調装置は、図外のＢＳ／ＣＳコンバータからのＢＳ／
ＣＳ−ＩＦ（第１１Ｆ）が入力端子１に入力されると、
この入力信号は周波数変換部２において第２ＩＦ周波数
に周波数変換され、更にＦＭ復調部３において復調され
る。復調された信号は映像信号処理部４、音声信号処理
部５を経てそれぞれ映像及び音声のベースバンド信号に
復調され、出力端子６，７から出力される。また、ＦＭ
復調部３からはＡＧＣ出力端子８にＡＧＣ出力が出力さ
れるが、同時にこのＡＧＣ出力に基づいて受信レベルを
表示部９に表示することができるように構成される。
図面を参照して説明する。図１はその一実施例のブロッ
ク構成図である。同図において、図２に示した従来の復
調装置と等価な部分には同一符号を付してある。即ち、
復調装置は、図外のＢＳ／ＣＳコンバータからのＢＳ／
ＣＳ−ＩＦ（第１１Ｆ）が入力端子１に入力されると、
この入力信号は周波数変換部２において第２ＩＦ周波数
に周波数変換され、更にＦＭ復調部３において復調され
る。復調された信号は映像信号処理部４、音声信号処理
部５を経てそれぞれ映像及び音声のベースバンド信号に
復調され、出力端子６，７から出力される。また、ＦＭ
復調部３からはＡＧＣ出力端子８にＡＧＣ出力が出力さ
れるが、同時にこのＡＧＣ出力に基づいて受信レベルを
表示部９に表示することができるように構成される。
【００１５】前記周波数変換部２は、ＡＧＣ増幅器２
１，第１ＩＦ増幅器２２、チューナブルＢＰＦ２３、ミ
キサ２４、局部発振器２５、第２ＩＦ増幅器２６、ＡＧ
Ｃ制御器２７を備えており、チャンネル選局入力１０か
ら入力されるチャンネル入力信号をチャンネル選局制御
部１１において前記チューナブルＢＰＦ２３の帯域制御
と局部発振器２５の発振周波数の制御を行うように構成
される。
１，第１ＩＦ増幅器２２、チューナブルＢＰＦ２３、ミ
キサ２４、局部発振器２５、第２ＩＦ増幅器２６、ＡＧ
Ｃ制御器２７を備えており、チャンネル選局入力１０か
ら入力されるチャンネル入力信号をチャンネル選局制御
部１１において前記チューナブルＢＰＦ２３の帯域制御
と局部発振器２５の発振周波数の制御を行うように構成
される。
【００１６】また、前記ＦＭ復調部３は、ＢＰＦ３１、
ＡＧＣ増幅器３２，ＦＭ復調回路３３、ＡＧＣ回路３
４、ＡＦＴ増幅器３５、ディエンファシス回路３６で構
成される。そして、前記ＡＧＣ回路３４から出力される
ＡＧＣ出力をＡＧＣ出力端子８から出力すると同時に表
示部９に出力し、このＡＧＣ出力に基づいて受信レベル
の表示を行っている。この受信レベルの表示により、受
信機における受信状態をモニタすることが可能となる。
なお、１２は前記各部の電源である。また、１３はＢＳ
／ＣＳコンバータ用電源である。
ＡＧＣ増幅器３２，ＦＭ復調回路３３、ＡＧＣ回路３
４、ＡＦＴ増幅器３５、ディエンファシス回路３６で構
成される。そして、前記ＡＧＣ回路３４から出力される
ＡＧＣ出力をＡＧＣ出力端子８から出力すると同時に表
示部９に出力し、このＡＧＣ出力に基づいて受信レベル
の表示を行っている。この受信レベルの表示により、受
信機における受信状態をモニタすることが可能となる。
なお、１２は前記各部の電源である。また、１３はＢＳ
／ＣＳコンバータ用電源である。
【００１７】ここで、前記周波数変換部２には、チャン
ネル選局に連動してその中心周波数が変化するチューナ
ブルＢＰＦ２３と、その出力を受けて第２中間周波数に
変換するミキサ２４の間に２分配器２８を挿入し、チュ
ーナブルＢＰＦ２３の出力一部を取り出している。そし
て、この取り出した出力には、検波器４１と、対数増幅
器４２と、Ａ／Ｄ変換器４３と、モニタ制御部４４と、
このモニタ制御部４４の出力を記録する不揮発性メモリ
４５を接続し、前記モニタ制御部４４の出力を表示部９
で表示できるように構成する。
ネル選局に連動してその中心周波数が変化するチューナ
ブルＢＰＦ２３と、その出力を受けて第２中間周波数に
変換するミキサ２４の間に２分配器２８を挿入し、チュ
ーナブルＢＰＦ２３の出力一部を取り出している。そし
て、この取り出した出力には、検波器４１と、対数増幅
器４２と、Ａ／Ｄ変換器４３と、モニタ制御部４４と、
このモニタ制御部４４の出力を記録する不揮発性メモリ
４５を接続し、前記モニタ制御部４４の出力を表示部９
で表示できるように構成する。
【００１８】前記モニタ制御部４４は、受信アンテナ設
置時の設置モードと通常受信時のＢＳ／ＣＳコンバータ
の動作モニタを行う運用モードとの２つのモードに応じ
てＢＳ／ＣＳコンバータ電源１３のオン，オフ制御と、
周波数変換部２内のＡＧＣ制御器２７とチャンネル選局
制御部１１との制御を行うモード制御部４６と、前記モ
ード制御信号に応じて前記不揮発性メモリ４５への記録
を制御する記録制御部４７と、前記不揮発性メモリ４５
に格納されたデータとＢＳ／ＣＳコンバータ動作モニタ
時の受信信号レベルを比較演算してＢＳ／ＣＳコンバー
タの動作状態を判定すると共に、前記ＡＧＣ出力のレベ
ルに応じて動作状態を使用者に表示するための信号を出
力する比較・演算判定回路４８とで構成される。また、
このモード制御４４には、モード選択スイッチ４９から
の選択信号と、ＢＳ／ＣＳコンバータ動作モニタ選択ス
イッチ信号５０が入力されるように構成される。
置時の設置モードと通常受信時のＢＳ／ＣＳコンバータ
の動作モニタを行う運用モードとの２つのモードに応じ
てＢＳ／ＣＳコンバータ電源１３のオン，オフ制御と、
周波数変換部２内のＡＧＣ制御器２７とチャンネル選局
制御部１１との制御を行うモード制御部４６と、前記モ
ード制御信号に応じて前記不揮発性メモリ４５への記録
を制御する記録制御部４７と、前記不揮発性メモリ４５
に格納されたデータとＢＳ／ＣＳコンバータ動作モニタ
時の受信信号レベルを比較演算してＢＳ／ＣＳコンバー
タの動作状態を判定すると共に、前記ＡＧＣ出力のレベ
ルに応じて動作状態を使用者に表示するための信号を出
力する比較・演算判定回路４８とで構成される。また、
このモード制御４４には、モード選択スイッチ４９から
の選択信号と、ＢＳ／ＣＳコンバータ動作モニタ選択ス
イッチ信号５０が入力されるように構成される。
【００１９】以上の構成の復調装置の動作を説明する。
この復調装置では、受信アンテナ設置時、即ちＢＳ／Ｃ
Ｓコンバータ設置時に受信状態の初期設定を行う設定モ
ードと、アンテナ設置後の通常受信時に受信状態の監視
を行う運用モードの２つのモードがあり、以下に各モー
ドの機能と動作を説明する。
この復調装置では、受信アンテナ設置時、即ちＢＳ／Ｃ
Ｓコンバータ設置時に受信状態の初期設定を行う設定モ
ードと、アンテナ設置後の通常受信時に受信状態の監視
を行う運用モードの２つのモードがあり、以下に各モー
ドの機能と動作を説明する。
【００２０】（１）設定モード（受信アンテナ設置時） （１−１）モード選択スイッチ４９を介して設置モード
を選択する。 （１−２）ＢＳ／ＣＳコンバータ用電源１３を制御して
ＢＳ／ＣＳコンバータへの電源供給を停止する。 （１−３）モード制御部４４によりチャンネル選局制御
部１１を制御してチャンネルを自動的に順次切替え、各
チャンネルの出力レベルを検波器４１，対数増幅器４
２，Ａ／Ｄ変換器４３によりディジタル数値化し、この
値を記録制御部４７を介して不揮発性メモリ４５に記録
する。なおこの時の記録レベルをゼロ点と定義する。ま
たこの時、周波数変換部２内のＡＧＣ増幅器２１には各
チャンネルを通じて一定の電圧がかかるようモニタ制御
部４４を介してＡＧＣ制御部２７を制御する。
を選択する。 （１−２）ＢＳ／ＣＳコンバータ用電源１３を制御して
ＢＳ／ＣＳコンバータへの電源供給を停止する。 （１−３）モード制御部４４によりチャンネル選局制御
部１１を制御してチャンネルを自動的に順次切替え、各
チャンネルの出力レベルを検波器４１，対数増幅器４
２，Ａ／Ｄ変換器４３によりディジタル数値化し、この
値を記録制御部４７を介して不揮発性メモリ４５に記録
する。なおこの時の記録レベルをゼロ点と定義する。ま
たこの時、周波数変換部２内のＡＧＣ増幅器２１には各
チャンネルを通じて一定の電圧がかかるようモニタ制御
部４４を介してＡＧＣ制御部２７を制御する。
【００２１】（１−４）受信アンテナの方向が未調整の
状態で、モード制御部４４によりＢＳ／ＣＳコンバータ
用電源１３を制御してＢＳ／ＣＳコンバータの電源供給
を開始する。 （１−５）前記（１−３）と同様にモニタ制御部４４の
制御信号により各チャンネルの受信レベルを測定、記録
する。なおこの時の受信レベルはＢＳ／ＣＳコンバータ
によるノイズレベルの増幅状態であり、この時のチャン
ネルｎの受信レベル（不揮発性メモリ４５への記録値）
をＮｎとする。 （１−６）受信アンテナの方向調整後、前記（１−３）
と同様に各チャンネルの受信レベルを測定し、記録す
る。この時のチャンネルｎの記録レベルをＣｎとする。
状態で、モード制御部４４によりＢＳ／ＣＳコンバータ
用電源１３を制御してＢＳ／ＣＳコンバータの電源供給
を開始する。 （１−５）前記（１−３）と同様にモニタ制御部４４の
制御信号により各チャンネルの受信レベルを測定、記録
する。なおこの時の受信レベルはＢＳ／ＣＳコンバータ
によるノイズレベルの増幅状態であり、この時のチャン
ネルｎの受信レベル（不揮発性メモリ４５への記録値）
をＮｎとする。 （１−６）受信アンテナの方向調整後、前記（１−３）
と同様に各チャンネルの受信レベルを測定し、記録す
る。この時のチャンネルｎの記録レベルをＣｎとする。
【００２２】（１−７）モニタ制御部４４内の比較・演
算判定回路４８により、前記（１−５）にて記録された
各チャンネルの受信レベルＮｎと、前記（１−６）にて
記録された各チャンネルの受信レベルＣｎの比較をそれ
ぞれ行いＣｎ≒Ｎｎの時はチャンネルｎを空きチャンネ
ルと判定し不揮発性メモリ４５に記録する。Ｃｎ＞＞Ｎ
ｎの時はチャンネルｎを信号チャンネルと判定し不揮発
性メモリ４５に記録する。 （１−８）前記（１−７）にて信号チャンネルと判定さ
れたチャンネルについては、通常のＡＧＣ制御が行われ
るよう、モード制御部４４を介してＡＧＣ制御回路２７
を制御し、その時のＡＧＣ出力レベルを不揮発性メモリ
４５に記録する。
算判定回路４８により、前記（１−５）にて記録された
各チャンネルの受信レベルＮｎと、前記（１−６）にて
記録された各チャンネルの受信レベルＣｎの比較をそれ
ぞれ行いＣｎ≒Ｎｎの時はチャンネルｎを空きチャンネ
ルと判定し不揮発性メモリ４５に記録する。Ｃｎ＞＞Ｎ
ｎの時はチャンネルｎを信号チャンネルと判定し不揮発
性メモリ４５に記録する。 （１−８）前記（１−７）にて信号チャンネルと判定さ
れたチャンネルについては、通常のＡＧＣ制御が行われ
るよう、モード制御部４４を介してＡＧＣ制御回路２７
を制御し、その時のＡＧＣ出力レベルを不揮発性メモリ
４５に記録する。
【００２３】（２）運用モード（通常受信時） （２−１）モード選択スイッチ４９を介して運用モード
を選択する。 （２−２）受信チャンネルのＡＧＣ出力電圧と不揮発性
メモリ４５に記録された受信アンテナ設置時のデータを
常時比較し、その差が周囲温度変化によるＢＳ／ＣＳコ
ンバータの変換利得の変動を加味した範囲を越えている
場合には、表示部９に受信レベル低下のアラームを表示
させ、ＢＳ／ＣＳコンバータの動作モニタの実施を使用
者に促す。
を選択する。 （２−２）受信チャンネルのＡＧＣ出力電圧と不揮発性
メモリ４５に記録された受信アンテナ設置時のデータを
常時比較し、その差が周囲温度変化によるＢＳ／ＣＳコ
ンバータの変換利得の変動を加味した範囲を越えている
場合には、表示部９に受信レベル低下のアラームを表示
させ、ＢＳ／ＣＳコンバータの動作モニタの実施を使用
者に促す。
【００２４】（２−３）使用者がＢＳ／ＣＳコンバータ
動作モニタ選択スイッチ５０により動作モニタを選択す
る。 （２−４）モニタ制御部４４を介して、設定モードの
（１−６）と同様に各チャンネルの受信レベルＣｎ′を
順次測定し、設定モードの（１−６）において記録され
たデータと比較する。
動作モニタ選択スイッチ５０により動作モニタを選択す
る。 （２−４）モニタ制御部４４を介して、設定モードの
（１−６）と同様に各チャンネルの受信レベルＣｎ′を
順次測定し、設定モードの（１−６）において記録され
たデータと比較する。
【００２５】この時、 （ａ）空きチャンネルの受信レベルと記録レベルの差が
周囲温度によるＢＳ／ＣＳコンバータの変換利得の変動
を加味した範囲内であり、信号チャンネルのレベル差の
みが前記差を越えている場合は、外部環境による受信劣
化と判断し、表示部９にその旨表示する。 （ｂ）全てのまたは一部の空きチャンネルのレベル差が
前記差を越えている場合は、ＢＳ／ＣＳコンバータの不
良（発振）が疑われるのでその旨表示部９に表示する。 （ｃ）全ての受信レベルが設定モードの（１−３）にて
定義したゼロ点に等しい時は、ＢＳ／ＣＳコンバータが
動作していないことを示しており、その旨表示部９に表
示する。
周囲温度によるＢＳ／ＣＳコンバータの変換利得の変動
を加味した範囲内であり、信号チャンネルのレベル差の
みが前記差を越えている場合は、外部環境による受信劣
化と判断し、表示部９にその旨表示する。 （ｂ）全てのまたは一部の空きチャンネルのレベル差が
前記差を越えている場合は、ＢＳ／ＣＳコンバータの不
良（発振）が疑われるのでその旨表示部９に表示する。 （ｃ）全ての受信レベルが設定モードの（１−３）にて
定義したゼロ点に等しい時は、ＢＳ／ＣＳコンバータが
動作していないことを示しており、その旨表示部９に表
示する。
【００２６】したがって、この実施例の衛星放送用受信
機では、受信状態が劣化したときには、外部環境の変化
による劣化であるものか、コンバータを含む受信機の故
障による劣化であるものかが表示部９に表示される。こ
のため、使用者は受信状態が劣化したときに、表示部９
の表示を確認することで、その原因が外部環境であるこ
とが判明したときには何も行なう必要はなく、その原因
がコンバータを含む受信機の故障であることは判明した
ときに初めて保守を行うことになる。これにより、受信
機に対する不要な保守を未然に回避することができるこ
とになる。
機では、受信状態が劣化したときには、外部環境の変化
による劣化であるものか、コンバータを含む受信機の故
障による劣化であるものかが表示部９に表示される。こ
のため、使用者は受信状態が劣化したときに、表示部９
の表示を確認することで、その原因が外部環境であるこ
とが判明したときには何も行なう必要はなく、その原因
がコンバータを含む受信機の故障であることは判明した
ときに初めて保守を行うことになる。これにより、受信
機に対する不要な保守を未然に回避することができるこ
とになる。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、コンバー
タから入力される受信信号のレベル値を求めかつこれを
記録する手段と、コンバータを設置した時に得られるレ
ベル値を記録手段に記録し、この記録したレベル値とコ
ンバータの動作時に得られる受信信号レベルとを比較
し、その比較結果に基づいてコンバータの動作状態を表
示部に表示させるモニタ制御手段とを備えており、特
に、モニタ制御手段においては、コンバータ設置時には
受信用アンテナ調整前のコンバータでの第１のレベル
と、受信用アンテナを調整したときのコンバータでの第
２のレベルとを求め、前記第１及び第２のレベルを比較
して空きチャンネルと信号チャンネルとを判定し、通常
受信でのコンバータ動作モニタ時には、前記信号チャン
ネルでの受信レベル及び空きチャンネルでの信号レベル
をそれぞれ前記第２のレベルと比較し、これらの比較結
果が全てそれぞれのチャンネルに予め設定されている所
定の範囲を越えている場合にコンバータが不良であるこ
とを表示するように構成されることにより、受信状態の
劣化要因が外部環境の変化によるものか受信機によるも
のかを明確に判定することができ、使用者の誤判断によ
る不要な受信機の保守手続きを回避でき、保守費用を削
減することができる。また、使用者の衛星放送用受信機
に対する不信感を払拭して信頼性を高めることもでき
る。
タから入力される受信信号のレベル値を求めかつこれを
記録する手段と、コンバータを設置した時に得られるレ
ベル値を記録手段に記録し、この記録したレベル値とコ
ンバータの動作時に得られる受信信号レベルとを比較
し、その比較結果に基づいてコンバータの動作状態を表
示部に表示させるモニタ制御手段とを備えており、特
に、モニタ制御手段においては、コンバータ設置時には
受信用アンテナ調整前のコンバータでの第１のレベル
と、受信用アンテナを調整したときのコンバータでの第
２のレベルとを求め、前記第１及び第２のレベルを比較
して空きチャンネルと信号チャンネルとを判定し、通常
受信でのコンバータ動作モニタ時には、前記信号チャン
ネルでの受信レベル及び空きチャンネルでの信号レベル
をそれぞれ前記第２のレベルと比較し、これらの比較結
果が全てそれぞれのチャンネルに予め設定されている所
定の範囲を越えている場合にコンバータが不良であるこ
とを表示するように構成されることにより、受信状態の
劣化要因が外部環境の変化によるものか受信機によるも
のかを明確に判定することができ、使用者の誤判断によ
る不要な受信機の保守手続きを回避でき、保守費用を削
減することができる。また、使用者の衛星放送用受信機
に対する不信感を払拭して信頼性を高めることもでき
る。
【図１】本発明の衛星放送用受信機の復調装置の構成を
示すブロック構成図である。
示すブロック構成図である。
【図２】従来の衛星放送用受信機の復調装置の構成を示
すブロック構成図である。
すブロック構成図である。
１ ＢＳ／ＣＳ−ＩＦ入力端子 ２ 周波数変換部 ３ ＦＭ復調部 ４ 映像信号処理部 ５ 音声信号処理部 ９ 表示部 １１ チャンネル選局制御部 １２ 電源 １３ ＢＳ／ＣＳコンバータ用電源 ２８ ２分配器 ４１ 検波器 ４２ 対数増幅器 ４３ Ａ／Ｄ変換器 ４４ モニタ制御部 ４５ 不揮発性メモリ ４６ モード制御部 ４７ 記録制御部 ４８ 比較・演算判定
Claims (2)
- 【請求項１】 衛星放送を受信して中間周波信号を出力
するコンバータと、このコンバータの出力を復調する復
調装置とを備える衛星放送受信機において、前記復調装
置には、コンバータから入力される受信信号のレベル値
を求めかつこれを記録する手段と、前記コンバータを設
置した時に得られるレベル値を前記記録手段に記録し、
この記録したレベル値とコンバータの動作時に得られる
受信信号レベルとを比較し、その比較結果に基づいてコ
ンバータの動作状態を表示部に表示させるモニタ制御手
段とを備え、前記コンバータから入力される信号のレベ
ル値を求めてこれを記録する手段は、前記復調装置の中
間周波信号の一部を取り出す手段と、この取り出された
信号を検波する手段と、検波された信号をディジタル値
に変換するＡ／Ｄ変換器と、変換されたディジタル値を
前記信号のレベルとして記録する不揮発性メモリとを備
え、前記モニタ制御手段は、受信用アンテナ調整前のコ
ンバータでの第１のレベルと、受信用アンテナを調整し
たときのコンバータでの第２のレベルとを求め、前記第
１及び第２のレベルを比較して空きチャンネルと信号チ
ャンネルとを判定し、通常受信でのコンバータ動作モニ
タ時には、前記信号チャンネルでの受信レベル及び空き
チャンネルでの信号レベルをそれぞれ前記第２のレベル
と比較し、これらの比較結果が全てそれぞれのチャンネ
ルに予め設定されている所定の範囲を越えている場合に
コンバータが不良であることを表示するように構成した
ことを特徴とする衛星放送用受信機。 - 【請求項２】 衛星放送を受信するコンバータがＢＳ／
ＣＳコンバータである請求項１の衛星放送用受信機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6186421A JP2611669B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 衛星放送用受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6186421A JP2611669B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 衛星放送用受信機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0832467A JPH0832467A (ja) | 1996-02-02 |
| JP2611669B2 true JP2611669B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=16188138
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6186421A Expired - Lifetime JP2611669B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 衛星放送用受信機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2611669B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3689986B2 (ja) * | 1996-06-28 | 2005-08-31 | ソニー株式会社 | デジタル衛星放送受信機及びそのアンテナレベル表示方法 |
| JP5620068B2 (ja) * | 2009-04-17 | 2014-11-05 | シャープ株式会社 | デジタル放送受信装置、受信障害表示方法及びプログラム |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0318128A (ja) * | 1989-06-15 | 1991-01-25 | Fujitsu Ltd | 受信機のアラーム回路 |
| JP2697777B2 (ja) * | 1991-11-07 | 1998-01-14 | 三菱電機株式会社 | 放送受信装置 |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP6186421A patent/JP2611669B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0832467A (ja) | 1996-02-02 |
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